JP2003180735A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JP2003180735A JP2001382172A JP2001382172A JP2003180735A JP 2003180735 A JP2003180735 A JP 2003180735A JP 2001382172 A JP2001382172 A JP 2001382172A JP 2001382172 A JP2001382172 A JP 2001382172A JP 2003180735 A JP2003180735 A JP 2003180735A
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Katsuji Sakano
賀津士 坂野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の吸収性物品は、交換に手間がかかる
上、便の漏洩に対して不十分であって肌の汚れがひど
く、尿の吸収も良好でない。 【解決手段】 液透過性のトップシート13C,13S
と、液不透過性のバックシート12と、トップシート1
3C,13Sとバックシート12との間に配置される吸
収体14と、トップシート13C,13Sの上に配置さ
れてこれらとの間に空隙25を形成し、少なくとも股下
部領域に切り欠き部23を有するスキンコンタクトシー
ト16と、スキンコンタクトシート16の後身頃領域の
少なくとも一部からトップシート13C,13Sを介し
て吸収体14に至る液通過部Tと、スキンコンタクトシ
ート16の前身頃領域から後身頃領域に亙ってたすき掛
け状態で配され、液通過部Tと切り欠き部23との間で
交差または最も近接し、一端側が切り欠き部23に沿っ
て延在すると共に他端側ほど間隔が拡がる一対の弾性部
材24とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着用者の臀部に便
が付着しないように配慮して臀部のスキントラブルの減
少を企画すると共に尿の吸収も良好な吸収性物品に関す
る。
【0002】なお、本発明における「吸収性物品」と
は、乳幼児または介護用のおむつや成人用失禁用品など
を含む。
【0003】
【従来の技術】いわゆる使いすておむつなどにおける尿
や便などの排泄物の漏れ防止手段としては、伸縮部材を
配置したシートを着用者の肌に向けて立ち上げる立体ギ
ャザーを形成する方法が知られており、この立体ギャザ
ーを股下部から前身頃および後身頃にかけて延在させる
ことにより、排泄物の漏れを防止する工夫がなされてい
る。
【0004】便が着用者の臀部などの皮膚にできるだけ
接触しないように工夫した構造の使い捨ておむつも考案
されている。使い捨ておむつの交換の際の処理の中で
も、特に使い捨ておむつが便を含む場合には、着用者の
臀部などをきれいに洗う必要があるため、特に介護の際
にはそのための作業負荷が高くなる傾向にある。着用者
自身が便にできるだけ接触しないようにすることによっ
て、便を処理する際の負担を軽減できることから、特に
便の漏洩を低減することと相俟って便が着用者の臀部に
できるだけ接触しないことが求められている。
【0005】このような要求を満たすため、便の漏れを
防止する手段を後身頃にまで組み込んだ吸収性物品が特
許第2572744号公報や特表平8−511444号
公報にて提案されている。特許第2572744号公報
に開示された吸収性物品は、おむつの中央部の股下領域
に開口部を形成し、この開口部に隣接しておむつの縦方
向に弾性部材が配置されたシートを設けたものである。
また、特表平8−511444号公報に開示された吸収
性物品は、この吸収性物品の縦方向両端縁部に隣接する
障壁カフスを設け、これら障壁カフスの間にトップシー
トの一部にまで延在するポケットカフスを配置したもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特許第2572744
号や特表平8−511444号公報に開示された吸収性
物品は、便が着用者の臀部に接触しにくくなるようにし
た点で何れもそれなりの効果を得ているものの、特許第
2572744号に開示された吸収性物品の場合、液不
透過性のシートが吸収体を覆っているため、着用者の肌
を伝って尿がこの液不透過性のシートに達すると、ここ
から尿が漏洩してしまうことが有り、好ましくない。
【0007】同様に、特表平8−511444号公報に
開示された吸収性物品においても、液不透過性のポケッ
トカフスが吸収体の上に配されたトップシートを覆って
いるため、着用者の肌を伝って尿がポケットカフスに達
すると、ここから尿が漏洩してしまうおそれがあり、こ
れも改善の余地がある。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、便の漏洩および着用者
の臀部に対する便の付着を抑制し、さらに尿に対する吸
収性を改善することにより、交換の手間を省くことがで
きる吸収性物品を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性のト
ップシートと、液不透過性のバックシートと、これらト
ップシートとバックシートとの間に配置される吸収体
と、前記トップシートの上に配置されて前記トップシー
トとの間に空隙を形成し、少なくとも股下部領域に開口
部を有するスキンコンタクトシートと、このスキンコン
タクトシートの後身頃領域の少なくとも一部から前記ト
ップシートを介して前記吸収体に至る液通過部と、前記
スキンコンタクトシートの前身頃領域から後身頃領域に
亙ってたすき掛け状態で配され、前記液通過部と前記開
口部との間で交差または最も近接し、一端側が前記開口
部に沿って延在すると共に他端側ほど間隔が拡がる一対
の弾性部材とを具えたことを特徴とする吸収性物品にあ
る。
【0010】本発明においては、スキンコンタクトシー
トに伸長状態で配された一対の弾性部材による収縮力に
よって、スキンコンタクトシートは着用者の肌に密着状
態となり、トップシートとスキンコンタクトシートとの
間に空隙が確実に形成される。便は、開口部からこの空
隙内に保持され、スキンコンタクトシートによって着用
者の皮膚に対し仕切られた状態となる。尿が着用者の肌
を伝ってスキンコンタクトシートに達しても、トップシ
ートを介して吸収体に至る液通過部の存在により、尿は
この液通過部を介して吸収体に速やかに吸収される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による吸収性物品におい
て、液通過部がスキンコンタクトシートの後身頃領域に
形成された切欠き部を含むものであってよい。
【0012】開口部をスキンコンタクトシートの前身頃
領域側の端部まで延在させることも可能である。
【0013】空隙がスキンコンタクトシートの少なくと
も幅方向両側縁部から後身頃領域にかけて形成されたも
のであってよい。
【0014】吸収性物品が展開型おむつであり、バック
シートの後身頃領域の左右両側縁部にこのバックシート
の前身頃領域に対して接合される一対のファスニングテ
ープをさらに具えたものであってよい。
【0015】本発明におけるトップシートは、親水化処
理を施した不織布,布帛,多孔性プラスチックフィルム
などを用いることが可能であり、ポリプロピレン繊維,
ポリエチレン繊維,ポリエステル繊維,ナイロン繊維を
単独で、あるいはポリエステル,ポリプロピレン,ポリ
エチレン,ナイロンなどを2つ以上含む複合繊維などで
構成することができる。特に、ポリエステル/ポリエチ
レン複合繊維またはポリプロピレン/ポリエチレン複合
繊維が強度の面から好ましいけれども、特にこれらに制
限されるものではない。このトップシートは、単一のシ
ートで形成することも可能であるが、複数枚のシート、
例えば吸収体を覆うセンタートップシートとその幅方向
両側縁部に接合されるサイドトップシートとで構成する
ことも可能である。この場合、センタートップシートお
よびサイドトップシートを共に同一の材料で形成するこ
とが可能であるが、これらを異なる材料で形成すること
も有効である。例えば、親水性のセンタートップシート
に対して、サイドトップシートを撥水性にしたり、さら
にサイドトップシートに熱可塑性樹脂フィルムをラミネ
ートし、液不透過性にすることも可能である。
【0016】本発明におけるバックシートとして、液不
透過性のポリエチレンフィルムなどを採用することがで
きる。より好ましくは、蒸れを防止するために気体分子
の通過を許容するのに対し、液体分子を透過させない多
数の微孔を設けたポリエチレンフィルムや、熱可塑性樹
脂にフィラーを加えて延伸した透湿性フィルム、あるい
はこれらのフィルムの外側に不織布を貼り合わせた複合
シートを用いることにより、余分な水分を外部に放出す
ることができるため、むれやかぶれが起こりにくくな
り、透湿性や肌触りなどの点でより快適なものとするこ
とができる。
【0017】本発明における吸収体は、主として綿状パ
ルプおよび高吸水性物質で構成されるが、特にこれらに
制限されるものではない。例えば、吸水性スポンジや吸
水性シートでもよく、吸水性を持ってさえいれば何れも
使用可能であるが、全体をティッシュで包み込んだ積層
構造とすることが好ましい。また、吸収体の形状は砂時
計や矩形の輪郭を採用することができるが、砂時計形状
の輪郭の方が着用時により良好なフィット性を得ること
ができる。
【0018】上述した綿状パルプは、化学パルプ,機械
パルプ,化学機械パルプのシートを粉砕機で綿状にした
ものを挙げることができる。パルプ原料としては、針葉
樹に限らず、広葉樹,わら,竹,ケナフなども用いるこ
とができる。綿状パルプの使用量は、目的とする吸収体
の構成、すなわち単独で用いるか、複数積層して用いる
か、他の吸収体を併用するかなどにより異なるが、一般
的には1平方メートル当たり50〜400グラムに設定
される。また、綿状パルプとともに合成繊維,熱融着成
分,接着剤などを混入しても構わない。
【0019】上述した高吸収性物質は、自重の20倍以
上の水を吸収するものであり、デンプン系,セルロース
系,合成ポリマー系などを使用することができるが、ポ
リアクリル酸系のものが吸収性能の点から最も好まし
い。その形状に関しては、繊維状,粒状,シート状など
任意の形状であってよい。
【0020】本発明におけるスキンコンタクトシート
は、液不透過性を有することが好ましく、不織布,布
帛,プラスチックフィルムなどで構成することが可能で
ある。具体的な材料としては、ポリプロピレン,ポリエ
チレン,ポリエステル,ナイロンを単独で、あるいはこ
れらを2つ以上含む複合材料などで構成することができ
る。この他、伸縮部材や、伸縮部材と不織布,フィルム
などとを複合化した材料を使用することも可能である
が、特にこれらに制限されるものではない。
【0021】本発明における弾性部材は、ウレタンフィ
ルム,ウレタン糸,ウレタンフォーム,糸ゴム,天然ゴ
ムなど、従来から使いすておむつに使用される伸縮可能
なものを使用することができ、これらの弾性部材は製造
時に伸張状態で配置され、ホットメルト,澱粉系または
カルボキシメチルセルロース(CMC)などの水溶性の
糊または流動性の高い接着剤,加熱,超音波などにより
接着固定される。
【0022】
【実施例】本発明による吸収性物品を展開型おむつに応
用した実施例について、図1〜図4を参照しながら詳細
に説明するが、本発明はこのような実施例に限らず、特
許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあ
らゆる変更や修正が可能であり、従って本発明の精神に
帰属する他の技術にも当然応用することができる。
【0023】本実施例における展開型おむつの使用状態
における外観を図1に示し、その展開形状を図2に示
し、使用状態におけるそのIII−III矢視断面構造を図3
に示し、図2中のIV−IV矢視断面構造を図4に示す。す
なわち、本実施例における展開型おむつ11は、液不透
過性のバックシート12と、このバックシート12の上
に重ね合わされる液透過性のセンタートップシート13
Cおよびこのセンタートップシート13Cの幅方向両側
端縁にそれぞれ結合される一対のサイドトップシート1
3S(以下、これらを一括してトップシート13と略記
する)と、これらトップシート13とバックシート12
との間に配置される吸収体14と、トップシート13を
介して吸収体14の上に重なるように前身頃領域Fのウ
エスト周り開口部15となる長手方向端縁から後身頃領
域Rに亙って配置され、その幅方向外側の側縁部とその
長手方向両端部とがトップシート13に接合されるスキ
ンコンタクトシート16とを有する。バックシート12
およびトップシート13は、前記吸収体14の幅方向両
側縁から外側へ延出する前後一対のサイドフラップ部1
7,18を有し、サイドフラップ部17,18の間に
は、着用者に足周り開口部19となる一対の繰り抜き部
が形成されている。
【0024】後身頃領域R側のサイドフラップ部18の
幅方向両側縁には、着用時に前身頃領域F側のサイドフ
ラップ部17に重ね合わせてこれらをつなぎ、繰り抜き
部によって脚周り開口部19を形成し得る左右一対のフ
ァスニングテープ20が取り付けられており、このファ
スニングテープ20は前身頃領域F側のバックシート1
2に接合された図示しないベーステープに対して繰り返
し剥離可能に接合される。
【0025】また、この展開型おむつ11のトップシー
ト13とバックシート12との間には、ウエスト周り開
口部15に沿って配設され、着用時のウエスト周りのフ
ィット性を良好にするウエストギャザーを形成するため
の複数本のウエスト周り弾性部材21と、吸収体14の
両側縁の外側の長手方向に沿った股下領域から前身頃領
域F側および後身頃領域R側にかけて配設され、着用時
の脚周りのフィット性を良好にするレッグギャザーを形
成するための脚周り弾性部材22とがそれぞれ伸長状態
で固定されている。
【0026】スキンコンタクトシート16の幅方向中央
部には、前身頃領域Fのウエスト周り開口部15となる
長手方向端縁から股下領域に至る切り欠き部23が本発
明の開口部として形成されている。一端側がこの切り欠
き部23に沿って延在する一対の弾性部材24は、スキ
ンコンタクトシートの前身頃領域Fから後身頃領域Rに
亙ってたすき掛け状態で配され、切り欠き部23と後述
する液通過部との間で交差し、他端側ほど間隔が拡げら
れている。本実施例におけるスキンコンタクトシート1
6は、2枚のシート材料を重ねて形成したものであり、
上述した一対の弾性部材24は、これら2枚のシート材
料の間に伸長状態で挟まれている。これら一対の弾性部
材24の収縮力によって、トップシート13とスキンコ
ンタクトシート16との間に空隙25が確実に形成さ
れ、ここに便を導くことができる。
【0027】本実施例における一対の弾性部材24は、
切り欠き部23の後身頃領域R側の端部近傍にて交差し
ているが、これらを交差させず、この部分で最も近接す
るように間隔を狭めて配設することも可能である。これ
ら一対の弾性部材24は、これらの間隔がこの交差部分
から他端側ほど次第に拡げられているため、これら弾性
部材24の延在方向に沿ってスキンコンタクトシート1
6を着用者の肌に密着させることができる。しかも、後
身頃領域R側のサイドフラップ部18がこれら一対の弾
性部材24によってこれらの交差部分側に引き寄せられ
た状態となるため、着用時にウエスト周りのフィット性
をさらに高めることができる。
【0028】本実施例におけるスキンコンタクトシート
16の後身頃領域Rには、後身頃領域Rのウエスト周り
開口部15となる長手方向端縁から股下領域に向けて切
り欠かれた第2の切り欠き部26がその幅方向中央部に
形成されており、この第2の切り欠き部26の周縁部が
トップシート13に接合されている。第2の切り欠き部
26が図2中、斜線で示すトップシート13の部分と共
に本発明の液透過部Tを構成する。本実施例では、第2
の切り欠き部26によって液透過部Tを形成したが、ス
キンコンタクトシート16の後身頃領域Rの端部を、吸
収体14の後身頃領域Rの長手方向端部よりも股下側に
位置させることでも液透過部を形成することが可能であ
る。
【0029】従って、このような展開型おむつ11を着
用した状態では、一対の弾性部材24の収縮力によっ
て、スキンコンタクトシート16が着用者の肌に密着
し、尿は切り欠き部23からトップシート13を透過し
て吸収体14に迅速に吸収される。便は、切り欠き部2
3からトップシート13上に導かれ、このトップシート
13とスキンコンタクトシート16との間に形成される
空隙25内に保持される。軟便の場合には、その水分が
トップシート13を通過して吸収体14に吸収される。
【0030】本実施例では、スキンコンタクトシート1
6の後身頃領域R側の端縁がトップシート13に接合さ
れているため、切り欠き部23以外からの便の漏洩を確
実に防止することができる。また、尿や着用者の臀部を
洗った時に着用者の肌に付着する水などがスキンコンタ
クトシート16と着用者の肌との間に入った場合、これ
らはスキンコンタクトシート16を伝って、液透過部T
から吸収体14に吸収される。特に、成人においては排
便後に洗浄瓶を用いて着用者の臀部を水などで洗浄する
場合があり、この洗浄後の水などが着用者の肌を伝って
おむつ外に流れ出てしまう可能性があり、本実施例のよ
うに液通過部Tを展開型おむつ11に形成することによ
り、水などが展開型おむつ11の外部に漏れてしまうよ
うな不具合を抑制することができる。
【0031】また、この展開型おむつ11が成人用の場
合には、補助の液吸収パッドをトップシート13とスキ
ンコンタクトシート16との間に差し込んで使用するこ
とも可能であり、この場合には、スキンコンタクトシー
ト16の外周縁部がトップシート13に接合されている
ため、液吸収パッドの位置ずれを防止することが可能と
なる。
【0032】上述した実施例では、展開型おむつ11に
ついて説明したが、本発明は展開型おむつ11における
前後のサイドフラップ部17,18の左右両側端部をあ
らかじめ一体的に接合したパンツ型おむつや、あるいは
おむつパッドなどにも応用することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の吸収性物品によると、トップシ
ートとの間に空隙を形成し、少なくとも股下領域に開口
部を有するスキンコンタクトシートをトップシートの上
に配置し、このスキンコンタクトシートの後身頃領域の
少なくとも一部からトップシートを介して吸収体に至る
液通過部を設けたので、便を開口部からスキンコンタク
トシートとトップシートの間に形成された空隙に導くこ
とができるため、便の漏洩を防ぐと共に、便が着用者の
臀部に対してスキンコンタクトシートにより仕切られて
おり、便が着用者の肌に接触しにくくなり、吸収性物品
の交換時における負担を軽減することができる。しか
も、尿が着用者の肌を伝ってスキンコンタクトシートに
達しても、液通過部の存在によってこれを吸収体に導く
ことができるため、尿の漏洩も抑制することができる。
【0034】また、一端側が開口部に沿って延在すると
共に他端側ほど間隔が拡がり、液通過部と開口部との間
で交差または最も近接する一対の弾性部材をスキンコン
タクトシートの前身頃領域から後身頃領域に亙ってたす
き掛け状態で配置したので、着用者の肌にスキンコンタ
クトシートを確実に密着させることができ、スキンコン
タクトシートとトップシートの間に空隙を確実に形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による吸収性物品を展開型おむつに応用
した一実施例の使用状態を表す斜視図である。
【図2】図1に示した実施例の平面図である。
【図3】使用状態における図2中のIII−III矢視断面図
である。
【図4】図2中のIV−IV矢視断面図である。
【符号の説明】
11 展開型おむつ 12 バックシート 13C センタートップシート 13S サイドトップシート 14 吸収体 15 ウエスト周り開口部 16 スキンコンタクトシート 17,18 サイドフラップ部 19 脚周り開口部 20 ファスニングテープ 21 ウエスト周り弾性部材 22 脚周り弾性部材 23 切り欠き部 24 弾性部材 25 空隙 26 第2の切り欠き部 F 前身頃領域 R 後身頃領域 T 液通過部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性のトップシートと、 液不透過性のバックシートと、 これらトップシートとバックシートとの間に配置される
    吸収体と、 前記トップシートの上に配置されて前記トップシートと
    の間に空隙を形成し、少なくとも股下部領域に開口部を
    有するスキンコンタクトシートと、 このスキンコンタクトシートの後身頃領域の少なくとも
    一部から前記トップシートを介して前記吸収体に至る液
    通過部と、 前記スキンコンタクトシートの前身頃領域から後身頃領
    域に亙ってたすき掛け状態で配され、前記液通過部と前
    記開口部との間で交差または最も近接し、一端側が前記
    開口部に沿って延在すると共に他端側ほど間隔が拡がる
    一対の弾性部材とを具えたことを特徴とする吸収性物
    品。
  2. 【請求項2】 前記液通過部は、前記スキンコンタクト
    シートの後身頃領域に形成された切欠き部を含むことを
    特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 【請求項3】 前記開口部は、前記スキンコンタクトシ
    ートの前身頃領域側の端部まで延在していることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 【請求項4】 前記空隙は、前記スキンコンタクトシー
    トの少なくとも幅方向両側縁部から後身頃領域にかけて
    形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3
    の何れかに記載の吸収性物品。
  5. 【請求項5】 吸収性物品が展開型おむつであり、前記
    バックシートの後身頃領域の左右両側縁部にこのバック
    シートの前身頃領域に対して接合される一対のファスニ
    ングテープをさらに具えたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項4の何れかに記載の吸収性物品。
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