JP4881690B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、止着テープ型の紙おむつやパンツ型の紙おむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に関するものである。より詳しくは、体液の横漏れを防止する起立ギャザーが備わる吸収性物品に関するものである。
従来から、紙おむつ等の吸収性物品は、体液透過性のトップシート、体液吸収体及び体液不透液性のバックシートがこの順に積層された吸収性本体を有するのが、一般的である。この吸収性物品において、トップシートを透過した尿や血液等の体液は、体液吸収体で吸収され、体液の衣類側への漏れは、バックシートで防止される。
そして、近年では、この吸収性本体に起立ギャザーが備えられたものが汎用化されている。この起立ギャザーは、通常、シリコン等によって撥水性を付与した不織布からなる起立シートで形成されており、基端部は吸収性本体の側端部使用面側に固定されるも、先端部は固定されず、例えば、弾性伸縮部材が伸張下で固定されるなどして、使用状態において起立するようになっている。したがって、尿等の体液がトップシート上を側方へ移動したとしても、かかる起立ギャザーが障壁となるため、横漏れが防止される。この起立ギャザーは、体液のバリヤー(障壁)となることからバリヤーカフスなどとも呼ばれ、また、立体的なものであることから立体ギャザーなどとも呼ばれる。
しかしながら、この起立ギャザーは、シリコン等によって撥水性を付与した不織布からなる起立シートで構成されているため、特に軟便等が滲み出してしまうおそれがある。もちろん、起立シートをプラスチックシートで構成すればかかる滲み出しは防止されるが、この起立シートは脚周りに接触するものであるため、プラスチックシートの使用は、肌触りを悪化させる。
そこで、現在では、例えば、特許文献1の図7に示すように、起立ギャザーとして、不織布等からなる起立シート間にプラスチックフィルム等からなる防水性シートが介在された積層構造のものが、提案されている。
しかしながら、この提案によっても、滲み出し防止が完全なものとはならず、更なる改善が望まれている。具体的には、例えば、特許文献1の図7の形態は、防水性シートの下側の起立シートの側端部が製品の側縁まで延在しているため、体液が、かかる下側の起立シート内部を伝わって、あるいはトップシート内部をその側縁まで伝わり、この側縁から下側起立シートに移り、この下側起立シートの内部を伝わって、滲み出すおそれがある。
特開2001−293031号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、乗り越え漏れや染み出し漏れといった脚周りからの漏れ全般を防止することができる吸収性物品を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
体液透過性のトップシート、体液吸収体及び体液不透液性のバックシートがこの順に積層された吸収性本体と、この吸収性本体の側端部使用面側に基端部が固定され、この固定部と固定されていない起立部との境界が近位縁となり、この近位縁が前記トップシート上に位置する起立ギャザーと、前記バックシートの裏面に設けられた外形シートと、を有する吸収性物品であって、
前記トップシートの側縁は、前記バックシートの側縁よりも中央側に位置し、
前記外形シートの側縁は、前記バックシートの側縁よりも側方に位置し、
前記起立ギャザーは、下側起立シート、不透液層及び上側起立シートがこの順に積層された積層構造とされ、
前記下側起立シート及び前記不透液層の基端部は、前記トップシートの側縁を越えて前記バックシート上まで延在し、かつ前記外形シート上までは延在しておらず、前記上側起立シートの基端部は、前記下側起立シートの基端縁及び前記バックシートの側縁を越えて前記外形シート上まで延在し、前記バックシートの側縁よりも側方の部分が前記上側起立シート及び前記外形シートからなるものとされ、
前記起立ギャザー基端部の前記吸収性本体に対する固定は、前記近位縁から前記上側起立シートの前記バックシート上の部位まで連続するホットメルト接着剤層によって、前記下側起立シートにおける前記近位縁より側方の部分が前記トップシート及び前記バックシートに接着され、かつ前記上側起立シートにおける前記下側起立シートの基端縁より側方の部分が前記バックシートに接着することにより行われ
前記起立ギャザーは、先端部に弾性伸縮部材が伸張下で固定されて起立するように構成され、
前記下側起立シートの基端縁よりも側方に離間した位置における、前記上側起立シートの基端部及び前記バックシートの側端部との間に、弾性伸縮部材が伸張下で固定されて平面ギャザーが形成されている、
ことを特徴とする吸収性物品。
〔請求項2記載の発明〕
前記起立ギャザーの弾性伸縮部材の伸張率/前記平面ギャザーの弾性伸縮部材の伸張率が、1.0〜1.1とされている、請求項1記載の吸収性物品。
〔請求項3記載の発明〕
前記体液吸収体は、股間部の幅が前後端部の幅の55〜85%とされ、かつ前記体液吸収体の最幅広部の側縁よりも側方に前記起立ギャザーの近位縁が位置する、請求項1又は請求項2記載の吸収性物品。
〔請求項4記載の発明〕
前記外形シートは通気性の不織布からなり、
前記下側起立シート及び上側起立シートは、通気性を有する撥水処理不織布からなるものとされている、
請求項3記載の吸収性物品。
〔請求項5記載の発明〕
前記起立ギャザーの近位縁から遠位縁までの距離が、前記近位縁から前記平面ギャザー用弾性伸縮部材までの距離以上で、かつ前記近位縁から前記体液吸収体の股間部側縁までの距離以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
本発明によると、乗り越え漏れや染み出し漏れといった脚周りからの漏れ全般を防止することができる吸収性物品となる。
次に、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明の吸収性物品は、紙おむつのほか、生理用ナプキンなどにも適用可能である。また、テープ型紙おむつのほか、パンツ型紙おむつにも適用可能である。以下では、テープ型紙おむつを例に説明する。
図1及び図2に、本形態のテープ型紙おむつを示した。本形態の紙おむつは、不織布や多孔フィルムなどからなる長方形状などの形状の体液透過性のトップシート1、適宜高分子吸収性ポリマーが添加されるなどした綿状パルプ等からなり、例えば、長方形状や砂時計形状などの適宜形状とされたある程度の剛性を有する体液吸収体3及びポリエチレンシートやポリラミ不織布、ミクロボイドを形成して蒸気は透過するが液は透過させないシートなどからなる体液不透液性のバックシート2がこの順に積層された吸収性本体4を有する。体液吸収体3は、例えば、ティシュペーパーやクレープ紙や親水性不織布等からなる被覆シート3Aで被覆することができる。バックシート2の裏面には、外形シート5が備えられている。外形シート5は、最終製品の外面全体に及んで製品形状を規定する連続シートである。図示例の外形シート5は、砂時計形状に成形されている。外形シート5は、ムレ防止などの点から、通気性及び不透液性(撥水性)の少なくとも一方、好ましくは両方の特性を有するとよい。外形シート5の素材は、適宜選択することができる。具体的には、例えば、ポリプロピレン主体の熱融着繊維及びレーヨン繊維を混綿したレーヨンスパンレース不織布と、ウレタンやイソプレンゴム系の材料を主体とするメルトブロー不織布と、を熱融着、超音波接合、ホットメルト接着剤による接合などして一体化したものを例示することができる。この素材を使用する場合においては、前者の不織布(レーヨンスパンレース不織布)が着用者の肌側となるようにするのが好ましい。外形シート5の使用面側には、体液不透過性のバックシート2が設けられており、体液の裏抜けが防止されているので、外形シート5自体は、通気性及び体液透過性を有するものであってもよい。なお、符号9,9は、止着テープを示す。
トップシート1の前後端部、バックシート2の前後端部及び外形シート5の前後端部で構成される前後フラップ部には、帯状ゴムや糸状ゴム等からなる腰周り用弾性伸縮部材を設けることができる。この腰周り用弾性伸縮部材は、例えば、シート間のいずれかに、伸張下で、一本を又は複数本を平行に固定して備えることができる。
トップシート1の前後端部上には、不透液性の又は不織布を撥水処理した不透液性であるが通気性の前後フラップシートを設けることもできる。この前後フラップシートは、基端部(製品前方・後方側の端部)がトップシート1上にホットメルト接着剤などによって固定される。他方、前後フラップシートの先端部(股間部側の端部)は、トップシート1上に固定されない起立部とされる。この起立部の先端部には、帯状ゴムや糸状ゴム等からなる弾性伸縮部材が伸張下でホットメルト接着剤などによって固定される。したがって、使用状態においては、かかる弾性伸縮部材の収縮によって起立部が使用面から起立し、体液の前後漏れが防止される。この前記フラップシートは、トップシート1の前後端部両方に設けるのではなく、一方でもよい。もちろん、本形態においては、省略することもできる。
一方、本形態において、吸収性本体4の側端部使用面側には、起立ギャザー10,10が備えられている。起立ギャザー10は、基端部(製品側方側の端部)が吸収性本体4に固定され、この固定部と固定されていない起立部との境界が起立始点、つまり起立部の近位縁となっている。この近位縁は、図3の(a)に示すように、起立ギャザー10を吸収性本体4に固定するためのホットメルト接着剤層6の幅方向中央側端縁6Xと一致し、トップシート1上に位置する。
ここで、このトップシート1の側縁1Xは、バックシート2の側縁2Xよりも幅方向中央側に位置している。この点、図3の(b)に示すように、トップシート1’の側縁1’Xがバックシート2の側縁2X上に位置していると、体液がトップシート1’内部を側縁1’Xまで伝わり染み出しが生じるおそれがあるが、本形態ではかかるおそれがない。トップシート1の側端部は、バックシート2に、例えば、ホットメルト接着剤などによって固定することができる。
また、本形態において、起立ギャザー10は、下側起立シート11、不透液層14及び上側起立シート12がこの順に積層された積層構造とされている。したがって、起立ギャザー10を透過する滲み出しは完全に防止され、しかも、肌触りが悪化するおそれがない。また、積層構造とすると、防漏性が高まるばかりでなく、特に起立ギャザー10としての形状保持性が良好となり、着用中において、捲れなどが生じず、漏れ防止効果がより高いものとなる。
本形態の起立ギャザー10は、図2の(a)に示すように、その先端縁(遠位縁)10X近傍に、帯状ゴムや糸状ゴムなどからなる単数又は複数の、図示例では2本の弾性伸縮部材13,13が伸張下でホットメルト接着剤などにより固定されている。起立ギャザー10は、かかる弾性伸縮部材13,13の収縮によって起立し、先端縁10X近傍が着用者の脚周りに当接する。起立した起立ギャザー10,10とトップシート1とで囲まれる、上方開口のほぼ台形の空間によって、尿や軟便等の体液の閉じ込め用ポケット空間が形成される。このポケット空間内に、尿や軟便等の体液が排泄されると、主に、尿等の液体はトップシート1を通過して体液吸収体3内に吸収され、他方、軟便等の固形分は起立ギャザー10,10がバリヤー(障壁)になってその乗り越えが防止される。
起立シート11,12は、例えば、撥水処理した不織布によって形成することができ、実質的に通気性を有する素材によって形成することができる。また、微細の通気用孔開き柔軟フィルムなどでもよい。
本形態において、起立ギャザー10をどのようにして積層構造とするかは、特に限定されない。例えば、図2に示すように、連続する起立シート(11,12)を、不透液層14を挟んで折り返し、この折り返し縁10Xから一方が下側起立シート11と、他方が上側起立シート12と、なるようにすることや、複数枚の起立シートを、不透液層14を挟んで重ね合わせることなどにより、積層構造とすることができる。本形態では、起立シート11,12を、内面側(下側)を短くして段違いに内折りして2重に形成している。
一方、起立シート11,12間に介在される不透液層14も、どのようにして形成するかが、特に限定されない。例えば、フィルムシートを起立シート11,12にラミネートし、このラミネートされたフィルムシートが不透液層14となるようにすることや、起立シート11,12を、ホットメルト接着剤を塗工して貼り合わせ、塗工したホットメルト接着剤が固化して形成された層が不透液層14となるようにすることができる。このホットメルト接着剤の塗工は、スパイラル塗工によるのが好ましく、カーテン塗工によるのがより好ましく、ベタ塗工によるのが特に好ましい。
このようにしてなる起立ギャザー10の下側起立シート11及び不透液層14の基端部(製品側方側の端部)は、図4の(a)に示すように、トップシート1の側縁1Xを越えてバックシート2上まで延在するのが、つまり下側起立シート11の側縁11X及び不透液層14の側縁がトップシート1の側縁1Xよりも幅方向側方に位置するのが好ましい。この点、図4の(b)に示すように、下側起立シート11’の側縁11’X及び不透液層14’の側縁がトップシート1の側縁1X上、あるいはトップシート1の側縁1Xよりも幅方向中央側に位置すると、トップシート1の内部を側縁1Xまで伝わった体液は、単に起立ギャザー10を吸収性本体4に固定するためのホットメルト接着剤層6及び上側起立シート12を透過するのみで表面に滲み出すことになってしまう。これに対し、本形態によると、図4の(a)に示すように、トップシート1の内部を側縁1Xまで伝わった体液は、ホットメルト接着剤層6及び上側起立シート12のほか、下側起立シート11及び不透液層14によって表面への透過が阻止されるため、滲み出しのおそれがまったくない。
この際、近位縁6Xから下側起立シート11の側縁11X及び不透液層14の側縁までの距離(7)は、5〜30mm、好ましくは15〜25mmである。
さらに、起立ギャザー10基端部の吸収性本体4に対する固定は、図3の(a)に示すように、近位縁(6X)から上側起立シート12のバックシート2上の部位(6Y)まで連続するホットメルト接着剤層6によって、行われているのが好ましい。これにより、トップシート1の内部を側縁1Xまで伝わった体液の染み出しが防止される。
この際、ホットメルト接着剤層6の塗工幅(9)は、5〜35mm、好ましくは5〜20mmである。
本形態において、上側起立シート12の基端部(製品側方側の端部)は、バックシート2に固定され、両者12,2によってフラップ部が構成されている。このフラップ部には、より詳細には、上側起立シート12の基端部とバックシート2との間には、単数又は複数の、図示例では2本の弾性伸縮部材21,21が、伸張下でホットメルト接着剤などによって固定されている。したがって、弾性伸縮部材21の収縮により、フラップ部にひだ状の平面ギャザー20が形成される。この平面ギャザー20は、一般には、ガスケットカフスなどとも呼ばれる
本形態においては、平面ギャザー20が備えられており、体液が起立ギャザー10を乗り越えたとしても、平面ギャザー20によって横漏れが防止される。
本形態のように平面ギャザー20を備える場合であって、前述したように、起立ギャザー10が先端部(10X)に弾性伸縮部材13が伸張下で固定されて起立するように構成されている場合においては、起立ギャザー10の弾性伸縮部材13の伸張率と平面ギャザー20の弾性伸縮部材21の伸張率との差を小さくし、かつ起立ギャザー10の弾性伸縮部材13の伸張率が平面ギャザー20の弾性伸縮部材21の伸張率と同じか若干高くなるようにするとよい。具体的には、起立ギャザー10の弾性伸縮部材13の伸張率/平面ギャザー20の弾性伸縮部材21の伸張率(以下「伸張率比」ともいう。)が、1.0〜1.2とされているのが好ましく、1.0〜1.1とされているのがより好ましい。伸張率比が1.0を下回ると、平面ギャザー20が起立ギャザー10に覆い被さろうとして起立ギャザー10の起立が悪くなる。他方、伸張率比が1.2を上回ると、起立ギャザー10が肌を強く圧迫して肌に跡つきが生じる。この際、立体ギャザー10の伸張率は、230〜280%、好ましくは250〜260%、平面ギャザー20の伸張率は、220〜260%、好ましくは235〜245%、立体ギャザー10の伸張率−平面ギャザー20の伸張率は、0〜40%、好ましくは10〜20%である。
なお、弾性伸縮部材13,21の伸張率(%)とは、「伸張固定されている状態における弾性伸縮部材13,21の長さ/伸張されていない状態における弾性伸縮部材13,21の長さ×100」を意味する。
ところで、図2に示すように、体液吸収体3は、股間部の幅(5)が前後端部の幅(6)の55〜85%とされているのが好ましく、70〜80%とされているのがより好ましい。股間部の幅(5)が前後端部の幅(6)の55%を下回ると、股間部での吸収能力が足りず漏れやすい、また股間部の吸収体強度が弱くよれわれが発生し立体ギャザーや平面ギャザーのフィット性も悪化する。他方、股間部の幅(5)が前後端部の幅(6)の85%を上回ると、股間部の切り欠き(括れ)が小さいために股間部のフィット性が悪くなり、立体ギャザーや平面ギャザーのフィット性も悪化する。
この際、「前後端部の幅(6)−股間部の幅(5)/2」(距離(4))は、10〜30mm、好ましくは12〜18mmである。
また、図3の(a)に示すように、体液吸収体3の最幅広部の側縁3Xよりも側方に起立ギャザー10の近位縁6Xが位置するのが好ましい。この形態によると、起立ギャザー10の起立が安定する。側縁3Xから近位縁6Xまでの距離(11)は、0〜30mm、好ましくは10〜20mmである。
さらに、起立ギャザー10の近位縁6Xから遠位縁10Xまでの距離(10)が、近位縁6Xから平面ギャザー20用弾性伸縮部材21までの距離(2)以上で、かつ近位縁6Xから体液吸収体3の股間部側縁3Yまでの距離(1)以下であると、より好ましいものとなる。距離(2)が距離(10)よりも長いと、平面ギャザー20が立体ギャザー10に覆い被さって、立体ギャザー10を越えて内側に入り、横漏れの原因となるおそれがある。他方、距離(10)が距離(1)よりも長いと、起立ギャザー10が股間部(前後方向中央部)で高く起立し過ぎて、股間に食い込み、装着の不快感や漏れにつながるおそれがある。
以上の場合、距離(1)は、15〜35mm、好ましくは20〜30mm、距離(2)は、10〜35mm、好ましくは20〜30mm、両距離(1)(2)の合計距離(3)は、25〜70mm、好ましくは40〜60mmとすることができる。
〔その他〕
(1)本形態の紙おむつの前後方向長さは、例えば、300〜550mmとすることができる。
(2)本形態において、弾性伸縮部材13,21の素材は、天然ゴムであっても合成ゴムであってもよい。また、弾性伸縮部材13,21の数、太さなども特に限定されない。
本発明は、止着テープ型の紙おむつやパンツ型の紙おむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品で、体液の横漏れを防止する起立ギャザーが備わるものに、適用可能である。
本形態の紙おむつの平面図である。 本形態の紙おむつの断面図である。 本形態の紙おむつと従来の形態の紙おむつとの比較図である。 本形態の紙おむつと従来の形態の紙おむつとの比較図である。
1…トップシート、2…バックシート、3…体液吸収体、4…吸収性本体、5…外形シート、9…止着テープ、10…起立ギャザー、11…下側起立シート、12…上側起立シート、13,21…弾性伸縮部材、14…不透液層、20…平面ギャザー。

Claims (5)

  1. 体液透過性のトップシート、体液吸収体及び体液不透液性のバックシートがこの順に積層された吸収性本体と、この吸収性本体の側端部使用面側に基端部が固定され、この固定部と固定されていない起立部との境界が近位縁となり、この近位縁が前記トップシート上に位置する起立ギャザーと、前記バックシートの裏面に設けられた外形シートと、を有する吸収性物品であって、
    前記トップシートの側縁は、前記バックシートの側縁よりも中央側に位置し、
    前記外形シートの側縁は、前記バックシートの側縁よりも側方に位置し、
    前記起立ギャザーは、下側起立シート、不透液層及び上側起立シートがこの順に積層された積層構造とされ、
    前記下側起立シート及び前記不透液層の基端部は、前記トップシートの側縁を越えて前記バックシート上まで延在し、かつ前記外形シート上までは延在しておらず、前記上側起立シートの基端部は、前記下側起立シートの基端縁及び前記バックシートの側縁を越えて前記外形シート上まで延在し、前記バックシートの側縁よりも側方の部分が前記上側起立シート及び前記外形シートからなるものとされ、
    前記起立ギャザー基端部の前記吸収性本体に対する固定は、前記近位縁から前記上側起立シートの前記バックシート上の部位まで連続するホットメルト接着剤層によって、前記下側起立シートにおける前記近位縁より側方の部分が前記トップシート及び前記バックシートに接着され、かつ前記上側起立シートにおける前記下側起立シートの基端縁より側方の部分が前記バックシートに接着することにより行われ
    前記起立ギャザーは、先端部に弾性伸縮部材が伸張下で固定されて起立するように構成され、
    前記下側起立シートの基端縁よりも側方に離間した位置における、前記上側起立シートの基端部及び前記バックシートの側端部との間に、弾性伸縮部材が伸張下で固定されて平面ギャザーが形成されている、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記起立ギャザーの弾性伸縮部材の伸張率/前記平面ギャザーの弾性伸縮部材の伸張率が、1.0〜1.1とされている、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記体液吸収体は、股間部の幅が前後端部の幅の55〜85%とされ、かつ前記体液吸収体の最幅広部の側縁よりも側方に前記起立ギャザーの近位縁が位置する、請求項1又は請求項2記載の吸収性物品。
  4. 前記外形シートは通気性の不織布からなり、
    前記下側起立シート及び上側起立シートは、通気性を有する撥水処理不織布からなるものとされている、
    請求項3記載の吸収性物品。
  5. 前記起立ギャザーの近位縁から遠位縁までの距離が、前記近位縁から前記平面ギャザー用弾性伸縮部材までの距離以上で、かつ前記近位縁から前記体液吸収体の股間部側縁までの距離以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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