JP2006216816A - 窒化物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

窒化物半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高い発光効率を実現しつつ窒化物半導体層での電気抵抗が低減され、且つ歩留まりの向上が図られた窒化物半導体装置を提供する
【課題手段】 窒化物半導体装置は、サファイア基板101上に下から順に設けられたAlGaInNからなるn型クラッド層103、InGaN/InGaN多層膜からなる活性層104、およびGaNからなるp型クラッド層105と、n型クラッド層103の上部、活性層104およびp型クラッド層105の側面上に設けられた絶縁性の酸化膜106とを備えている。酸化膜106はn型クラッド層103、活性層104およびp型クラッド層105の熱酸化によって形成され、その膜厚は、In組成が高い層の側方部分ほど厚くなっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、青色発光ダイオードや青紫色レーザダイオード等に用いられるIII族窒化物を用いた半導体装置及びその製造方法に関するものである。
III族窒化物半導体は、例えばガリウムナイトライド(GaN)でバンドギャップが3.4keV(室温)であるなど非常に大きなバンドギャップを有することから、青色から紫外にわたる広範囲で可視域発光が実現できる材料として有望な材料である。実際に青色光から紫外光までを発する半導体レーザやLEDが実現し、市販されるに到っている。このような窒化物半導体を用いた光デバイスを形成する上で重要な技術として、デバイスに流れる電流を狭窄する技術や、電極間の絶縁を行うための絶縁膜を形成する技術が挙げられる。一般に、デバイスに流れる電流を阻止する絶縁膜として、高周波スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法あるいは、蒸着法によって形成された酸化珪素(SiO2)膜や窒化珪素(SiN)膜などの誘電体膜が使用されている。このような絶縁膜を形成する技術やデバイスに流れる電流を狭窄する技術を含め、デバイス特性を向上させるための技術の研究開発が活発に行われている(例えば、非特許文献1)。
図11は、面発光レーザとして機能する、従来の半導体発光装置の一例を示す断面図である。同図に示す従来の面発光レーザは、サファイア基板1101と、サファイア基板1101の主面上に下から順に堆積された低温バッファ層、窒化物半導体ミラー1102、n型クラッド層1103、活性層1104およびp型クラッド層1105とを備えている。低温バッファ層はAlNあるいはGaNからなり、窒化物半導体ミラー1102はAlN/GaNの多層膜からなる。n型クラッド層1103は厚さ0.5μmのAlGaNからなり、活性層1104はInGaN/InGaNの多層膜で構成される。そして、p型クラッド層1105は、厚さ0.5μmのGaNからなっている。
また、従来の面発光レーザは、n型クラッド層の上であって活性層1104およびp型クラッド層1105の側面上に設けられたSiNやSiO2からなる絶縁膜1106と、p型クラッド層1105上に設けられた透明電極1107と、透明電極1107に接するように絶縁膜1106上に設けられたp型電極1108と、p型電極1108上に設けられた電極パッド1109と、n型クラッド層1103上に設けられたn型電極1110と、n型電極1110上に設けられた電極パッド1111とをさらに備えている。
また、n型クラッド層1103、活性層1104およびp型クラッド層1105はドライエッチングによってメサ状に形成されている。透明電極1107の直上には、誘電体の多層膜からなる反射膜1112が形成されている。
n型クラッド層1103の上部、活性層1104およびp型クラッド層1105で形成されたメサの側壁に設けられた上述の絶縁膜1106は、レーザ装置に流れる電流が活性層1104に集中するように設けられたものであり、スパッタ法やp−CVD法を用いて形成される。エッチングによって形成されるn型クラッド層1103の上部、p型クラッド層1105および活性層1104の直径はともに5μm程度であり、ほぼ同じ大きさに形成されている。
次に、従来の実施形態における半導体レーザ装置の製造方法を簡単に説明する。図12(a)〜(e)は、従来の面発光レーザの製造方法を示す断面図である。
まず、図12(a)に示すように、サファイア基板1101上に有機金属気相成長法(MOCVD)を用いてAlN/GaNの多層膜からなる窒化物半導体ミラー1102、AlGaNからなるn型クラッド層1103、InGaN/InGaNが積層されてなる多重量子井戸を有する活性層1104、GaNからなるp型クラッド層1105を順にエピタキシャル成長する。
次に、図12(b)に示すように、プラズマCVDを用いてp型クラッド層1105の全面上に、SiO2からなる厚さ300nmの堆積膜を形成する。この堆積膜をフォトリソグラフィ工程と、CHF3ガスを使用したRIEドライエッチング工程とによって直径5μmの円盤状にエッチングすることで、SiO2マスク1113を形成する。次いで、レジスト除去後、SiO2マスク1113をマスクとして塩素系物質のプラズマを用いた塩素系誘導結合型プラズマ(ICP)エッチングを行う。n型クラッド層1103が露出するまでエッチングを行い直径5μmの円柱構造を形成する。
続いて、図12(c)に示すように、SiO2マスク1113を除去した後、再度、装置の全面に厚さ300nmのSiO2膜1106を堆積する。
次に、図12(d)に示すように、フォトリソグラフィ工程によって、SiO2膜1106のうち、円柱構造状のp型クラッド層1105の上に設けられた部分とn型クラッド層1103の一部の上に設けられた部分とを除去する。
次いで、図12(e)に示すように、p型クラッド層1105上に設けられ、ITO(Indium-Tin Oxide)からなる透明電極1107と、SiO2膜1106上に設けられ、透明電極1107に接続されたp型電極1108とを形成する。次に、n型クラッド層1103の露出部分上にn型電極1110を形成した後、電極パッド1109、1111をそれぞれ形成する。その後、透明電極1107上にTaO2とSiO2とで構成された多層膜からなる反射膜1112を形成することにより、図11に示す半導体レーザ装置が作製される。
一方で、窒化物半導体デバイスの高性能化という意味で注目されているのが窒化物半導体の選択酸化技術である。例えばSi薄膜などをマスク材料とし酸素雰囲気中で熱処理することによりGaN層の表面が選択的に酸化される。その後、マスク材料を除去し、種々のデバイスを作製する。GaN層の主面上に電界効果トランジスタを作製した場合には前記酸化層によりデバイスの素子分離及びデバイスの高耐圧化が可能となる(特許文献1参照)。このような窒化物半導体の酸化膜は、半導体レーザ素子において電流ブロック層としても用いられる(特許文献2参照)。
このような酸化技術は半導体レーザの電流狭窄などにも適用可能であり、幅広い応用が期待される。
特開2001−267555号公報 特願2003−162417号公報 IEEE Journal of Quntum Electronics Vol.39 No.1 p135-p140
一般に、窒化物半導体レーザは光を活性層に閉じ込めるための構造を有しており、通電によって発光する活性領域の大きさが閾値やスロープ効率といったレーザの特性を大きく左右する。そのため、例えば面発光レーザにおいては活性領域の直径を5μm程度に設定されており、また、リッジ型レーザにおいては活性領域の幅が2μm程度に精度よく設定される必要がある。従来の製造方法では、図12(b)に示すように、ドライエッチングによって窒化物半導体をウエハ表面側から垂直にエッチングしてメサ形状を形成していた。そのため、活性領域のサイズの制御が困難であり、ドライエッチングでメサ形状を形成することが半導体レーザの歩留まり低下の原因となっていた。
また、従来の製造方法では、p型窒化物半導体層と活性領域とを同一マスクでドライエッチングによって形成するため、活性領域より表面側にあるp型窒化物半導体層の大きさは活性領域の大きさと同程度になる。このため、抵抗率の高い材料からなるp型窒化物半導体(p型クラッド層1105)の縦方向(図11の縦方向)の抵抗が高くなり、レーザ素子の動作電圧が増大してしまう。
本発明の目的は、高い発光効率を実現しつつ窒化物半導体層での電気抵抗が低減され、且つ歩留まりの向上が図られた半導体発光素子を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明の第1の窒化物半導体装置は、基板と、前記基板の上または上方に形成されたAlxGa1-x-yInyN(0≦x≦1、0≦y≦1、0<x+y≦1)で表される複数の窒化物半導体層と、前記複数の窒化物半導体層の各々の一部が酸化されてなり、前記複数の窒化物半導体層の組成によって膜厚が異なる絶縁膜とを備えている。
この構成により、窒化物半導体層の組成を適宜選択することで、絶縁膜の膜厚を変えることができる。そのため、例えば複数の窒化物半導体層が縦方向に積層されている場合には、電極とのコンタクトとなる層の面積を大きくしてコンタクト抵抗や層内の抵抗を低減しつつ、活性層に流れる電流を狭窄することができる。
前記複数の窒化物半導体層は、バンドギャップの異なる2層以上の半導体層を有しており、前記複数の窒化物半導体層のうち、バンドギャップが小さい窒化物半導体層を酸化することで形成された前記絶縁膜の部分の厚みは、バンドギャップが大きい窒化物半導体層を酸化することで形成された前記絶縁膜の部分の厚みよりも厚くなっていることが好ましい。
前記複数の窒化物半導体層は、In組成の異なる2層以上の半導体層を有しており、前記複数の窒化物半導体層のうち、In組成の高い窒化物半導体層を酸化することで形成された前記絶縁膜の部分の厚みは、In組成の低い窒化物半導体層を酸化することで形成された前記絶縁膜の部分の厚みよりも厚くなっていることにより、In組成の高低によって絶縁膜の厚みを調節することができる。そのため、これを利用して端面発光型の半導体レーザの光導波路や面発光レーザの電流狭窄層などを自己整合的に作製できるようになる。
前記複数の窒化物半導体層は、主面に対して垂直な方向に積層されており、前記絶縁膜は、前記複数の窒化物半導体層の側面上に形成されていることが好ましい。
前記窒化物半導体装置は、前記基板の上または上方に設けられた第1導電型の第1のクラッド層をさらに備え、前記複数の窒化物半導体層は、前記第1のクラッド層上に設けられ、光を生成する活性層と、前記活性層上に設けられ、前記活性層よりもIn組成の低い第2導電型の第2のクラッド層とを有しており、前記活性層の平面面積は、前記第2のクラッド層の平面面積よりも小さくなっていることが好ましい。活性層の平面面積が小さくなることで電流が流入する活性層の範囲を狭めることができるので、発光効率を向上させることができる。また、第2のクラッド層の平面面積は活性層より大きくなるので、電極とのコンタクト抵抗や第2のクラッド層内での直列抵抗を低減することができ、素子特性の向上を図ることができる。さらに、本発明の窒化物半導体装置は、活性層をエッチングすることなく形成することができるので、エッチングにより生じるリークパスの発生を防ぐことができる。
本発明の窒化物半導体装置は、前記活性層で生じた光を上方へと放射する面発光レーザとして機能させることも可能である。
また、本発明の窒化物半導体装置は、前記活性層で生じた光を前記活性層の端面から放射するリッジ型半導体レーザとして機能させることも可能である。
前記複数の窒化物半導体層は、前記第2のクラッド層の上に設けられ、Inを含み、前記活性層よりも厚い酸化促進層と、前記酸化促進層の上に設けられた第2導電型の第3のクラッド層とをさらに有しており、前記酸化促進層の平面面積は、前記第2のクラッド層および前記第3のクラッド層の平面面積よりも小さくてもよい。酸化促進層の厚みを厚くすることでIn組成を高くしなくても絶縁膜を厚く形成することが可能になるので、活性層で生じた光を効率的に取り出すことが可能となる。。
前記窒化物半導体装置は、前記基板の上または上方に設けられた第1導電型の第4のクラッド層と、前記第4のクラッド層上に設けられ、光を生成する活性層とをさらに備え、前記複数の窒化物半導体層は、前記活性層上に設けられた第2導電型の第5のクラッド層と、前記第5のクラッド層よりもIn組成の高い酸化促進層と、前記酸化促進層上に設けられ、前記酸化促進層よりもIn組成の低い第2導電型の第6のクラッド層とを有しており、前記酸化促進層の平面面積は、前記第5のクラッド層および前記第6のクラッド層の平面面積よりも小さくなっていてもよい。
前記酸化促進層の膜厚は、前記第5のクラッド層および前記第6のクラッド層よりも厚く、前記絶縁膜のうち、前記酸化促進層の側面上に設けられた部分の厚みは、前記第5のクラッド層および前記第6のクラッド層の側面上に設けられた部分の厚みより厚いことが好ましい。
本発明の窒化物半導体装置は、前記活性層で生じた光を上方へと放射する面発光レーザとして機能させることもできる。
また、前記酸化促進層は前記活性層で生じた光の導波路として働き、前記光を前記活性層の端面から放射するリッジ型半導体レーザとして機能させることもできる。
本発明の窒化物半導体装置の製造方法は、基板の上または上方に2種類以上の組成を有する複数の窒化物半導体層を形成する工程(a)と、前記複数の窒化物半導体層の側壁部分を酸化して前記複数の窒化物半導体層の組成に応じた厚みを有する絶縁膜を形成する工程(b)とを備えている。
この方法により、窒化物半導体装置の組成に応じて厚みの異なる絶縁膜を形成することが可能であるので、例えば縦方向に積層した窒化物半導体層のうち選択された層の平面面積を他の層より小さくすることなどができる。そのため、光導波路の形成や電流狭窄層の形成を自己整合的に行うことができるので、歩留まり良く窒化物半導体装置を製造することができる。
前記工程(a)の後で且つ前記工程(b)の前に、前記複数の窒化物半導体層の一部を除去してメサ形状を形成する工程(c)をさらに備えている場合、メサ形状の形成後に酸化工程(工程(b))による絶縁膜の形成を行うので、工程(c)で形成するメサ形状を従来の方法ほど微細にする必要がなくなるので、加工精度の許容度が大きくなり、歩留まりを向上させることが可能となる。
前記工程(a)では、基板の上または上方に2種類以上のIn組成を有する複数の窒化物半導体層を形成することが好ましい。
前記工程(a)で形成される前記複数の窒化物半導体層は、Inを含み、光を生成する活性層と、前記活性層上に設けられ、前記活性層よりもIn組成が低い第1のクラッド層とを有することにより、工程(b)で活性層の面積を狭めることができるので、発光効率を向上させた窒化物半導体装置を製造することが可能となる。また、活性層の面積をエッチングを用いずに狭めることができるので、活性層におけるリークパスの発生を防ぐことができる。
前記工程(a)で形成される前記複数の窒化物半導体層は、第2のクラッド層と、前記第2のクラッド層上に設けられ、Inを含み、前記第2のクラッド層よりも厚い酸化促進層と、前記酸化促進層上に設けられ、前記酸化促進層よりも薄い第3のクラッド層とを有していてもよい。酸化促進層を第2のクラッド層よりも厚くすることで、工程(b)でIn組成を高くすることなく酸化促進層の酸化速度を大きくすることができる。
前記工程(b)では、酸素化合物を含むガス雰囲気中で熱処理を行うことによって前記絶縁膜を形成することが好ましい。
前記酸素化合物を含むガスが水蒸気であることが特に好ましい。
本発明の窒化物半導体装置の製造方法によれば、III族窒化物半導体に対しIn組成の大きい活性層や酸化促進層の酸化速度を他の層よりも速めることができるので、活性層に流入する電流を狭窄することができ、且つ内部抵抗が低減された窒化物半導体装置を提供することができる。また、本発明の窒化物半導体装置によれば、窒化物半導体層に対し、酸化によって得られる絶縁膜を用い、活性層および酸化促進層をクラッド層より小さくすることができるため活性層の幅の制御性と設計の自由度が向上し、高性能な素子特性が実現できる。
上述した従来の課題を解決するにあたって、本願発明者は、発光効率を高めるため、電流が流入する活性層の領域を狭める電流狭窄技術を採用することとした。そして、多数の構造を検討した結果、活性層を選択的に酸化するように半導体発光素子の円筒形部分を酸化することができればp型クラッド層の抵抗を上昇させずに電流が流れる活性層の平面面積を小さくすることができると考えた。
一方で、本願発明者は、さまざまな組成のGaInNに対する酸化実験の結果、酸化速度がIn組成によって大きく異なるという発見をした。そこで、本願発明者は当該発見を積極的に活用し、Inを含む窒化物半導体からなる活性領域を選択的に酸化することにより精度よく活性領域を小さくし、クラッド層における抵抗を上昇させずに活性層へ電流注入を効率よく行う構成に想到した。以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る面発光レーザの構成を示す断面図である。
同図に示すように、本実施形態の面発光レーザは、サファイア基板101と、サファイア基板101上に設けられたGaN混晶の多層膜からなる窒化物半導体ミラー102と、窒化物半導体ミラー102上に設けられた厚さ0.5μmのAlGaN混晶からなるn型クラッド層103と、n型クラッド層103上に設けられたInGaN/InGaNの多層膜からなる活性層104と、活性層104上に設けられた厚さ0.2μmのGaNからなるp型クラッド層105と、n型クラッド層103の上であって活性層104およびp型クラッド層105を囲むように設けられた熱酸化膜106とを備えている。また、本実施形態の面発光レーザは、p型クラッド層105の主面全面上に設けられた透明電極107と、透明電極107の直上に設けられた誘電体の多層膜からなる反射膜112と、熱酸化膜106上に設けられ、透明電極107に接続されたp型電極108と、p型電極108上に設けられたp型電極用パッド109と、n型クラッド層103の一部の上に設けられたn型電極110と、n型電極110上に設けられたn型電極用パッド111とを備えている。
活性層104は、In組成が2%で膜厚7.5nmのInGaN障壁層とIn組成が10%で膜厚3.5nmのInGaN井戸層とが3周期積層されてなる多重量子井戸層と、In組成が2%で厚さ40nmのInGaNガイド層とから構成されており、InGaN井戸層からの発光波長は、410nmに設定されている。本実施形態の面発光レーザでは、光が上面から出射される。
n型クラッド層103の上部、活性層104、p型クラッド層105および熱酸化膜106の一部はメサ状に形成されており、平面的な形状は、例えば円形である。このメサ状部分の直径は、熱酸化膜の形成前で20μmである。
また、熱酸化膜106は絶縁性を有し、n型クラッド層103、活性層104、p型クラッド層105の側壁部または表面部を水蒸気などで熱酸化することによって形成された膜である。熱酸化膜106のうち活性層104の側壁上に位置する部分の厚さは、n型クラッド層103およびp型クラッド層105の側壁上に位置する部分の厚さよりも厚くなっている。これは、n型クラッド層103およびp型クラッド層105がInを含んでいないのに対して活性層104がInを含んでいるからである。このため、活性層104の直径は、n型クラッド層103の上部およびp型クラッド層105の直径より大きくなっている。図1に示す例では、n型クラッド層103の上部およびp型クラッド層105の直径が15μmで、活性層104の直径は5μmである。熱酸化膜106のうちn型クラッド層103の上部およびp型クラッド層105の側壁上に設けられた部分の厚さは例えば2.5μmであり、活性層104の側壁上に設けられた部分の厚さは例えば7.5μmである。
このような構成の本実施形態の面発光レーザでは、熱酸化膜106の形成によって活性層104の平面面積が狭められているため、素子内を流れる電流を狭窄した状態で活性層104に流すことができる。このため、活性層104における発光効率を向上させることができる。
さらに、本実施形態の面発光レーザでは、n型クラッド層103の上部およびp型クラッド層105の直径が、活性層104の直径に比べて大きく設定されている。このため、n型クラッド層103およびp型クラッド層105における縦方向の抵抗が低減するとともに、p型クラッド層105と透明電極107との間のコンタクト抵抗を効果的に低減することができる。その結果、本実施形態の面発光レーザは、デバイス特性が大きく向上している。
次に、本実施形態の面発光レーザの製造方法を説明する。図2(a)〜(e)は、本実施形態の面発光レーザの製造方法を示す断面図である。
まず、図2(a)に示すように、サファイア基板101上にMOCVD法を用いて窒化物半導体ミラー102、AlGaNからなるn型クラッド層103、InGaN/InGaNからなり、多重量子井戸を形成する活性層104、GaNからなるp型クラッド層105を順にエピタキシャル成長する。
次に、図2(b)に示すように、フォトリソグラフィ工程によってパターニングされた金属マスクを用いて基板のうちn型電極110を形成するための領域以外をマスクし、n型クラッド層103が露出するまでエッチングする。
続いて、図2(c)に示すように、プラズマCVD法を用いて素子の全面上(窒化物半導体上)に、SiNとSiO2の多層膜からなる厚さ300nmの堆積膜を堆積する。その後、堆積膜をフォトリソグラフィ工程と、CHF3ガスを使用したRIEドライエッチング工程によって、酸化防止マスク113を直径20μmの円盤状に形成する。この時、n型電極を形成するための領域に対しても酸化防止マスク113を残しておく。レジスト除去後、酸化防止マスク113をマスクとして塩素系のICPドライエッチングを用いてn型クラッド層103の上部、活性層104およびp型クラッド層105の一部を除去し、これらの層からなるメサ構造を形成する。この時のメサ形状のサイズは、直径20μmの円柱構造である。
次に、図2(d)に示すように、基板を酸化炉に導入し、水蒸気と窒素の混合雰囲気中にて900℃まで昇温しメサの側壁を30分間酸化することにより大気圧下で熱酸化膜106を形成する。水蒸気は、94℃のH2Oに1slm(slmはL/min at 0℃、101.3kPa)の窒素をバブリングすることで、流量2.3slmで供給され、水蒸気分圧は69%とする。本工程において、活性層104がn型クラッド層103及びp型クラッド層105より速く酸化されるため、活性層104のサイズがn型クラッド層103、およびp型クラッド層105より小さくなる。例えば、活性層104の上方から見た直径は5μmで、n型クラッド層103およびp型クラッド層105の直径は15μmである。
次に、図2(e)に示すように、酸化防止マスク113をエッチングにより除去する。その後、p型クラッド層上にITOからなる透明電極107を形成してから、p型電極1108、n型電極110、p型電極用パッド109およびn型電極用パッド111を公知の方法によって形成する。その後、透明電極107の上にTa25とSiO2の多層膜からなる反射膜112を形成することで、本実施形態の面発光レーザを作製することができる。この方法によれば、図2(c)に示す工程でエッチングによって形成するメサの径を従来の方法より大きくすることができるので、高度なエッチング精度が要求されず、また、自己整合的に熱酸化膜106を形成できるので、均一な性能の面発光レーザを容易に製造することができ、面発光レーザの歩留まりを向上させることができる。
ここで、図2(d)に示す熱酸化膜106の形成工程における酸化過程について詳しく説明する。図3(a)、(b)は、メサ側壁の酸化過程を説明するための窒化物半導体層の模式的な断面図である。
図3(a)、(b)に示す素子では、サファイア基板201上にGaNからなる第1半導体層(n型クラッド層)202、InxGa1-xN(0<x≦1)からなる第2半導体層203(活性層)およびGaNからなる第3半導体層(p型クラッド層)204が順次積層されている。特に、図3(a)は、第3半導体層の上面に酸化を防止するためにCVD法によってSiNからなるマスクを堆積した後、ドライエッチングによって垂直にメサが形成された状態の面発光レーザを示している。また、図3(b)は、水蒸気雰囲気中900℃で30分間熱処理した後の面発光レーザを示している。この熱処理によって、第1半導体層202の上部、第2半導体層203および第3半導体層204の側壁部分が酸化され、酸化膜205、206、207がそれぞれ形成される。このとき、In組成の大きい第2半導体層203は第1半導体層202および第3半導体層204よりも速く酸化されるため、第2半導体層203の側壁上に形成された酸化膜206の膜厚t2は、第1半導体層202の側壁上に形成された酸化膜205および第3半導体層204の側壁上に形成された酸化膜207の膜厚t1より厚くなる。
図4(a)は図3(b)と同一の面発光レーザを示す図であり、(b)は、(a)に示す面発光レーザにおける第2半導体層(図中では「InGaN層」)の組成と熱酸化により形成される熱酸化膜の膜厚との関係を示す図である。ここで、dは、活性層の膜厚を示している。なお、熱酸化は水蒸気の存在下、900℃30分間行った。水蒸気は、94℃のH2Oに1slm(slmはL/min at 0℃、101.3kPa)の窒素をバブリングすることで、流量2.3slmで供給され、水蒸気分圧は69%とした。
図4(b)に示すように、この実験の結果から、窒化物半導体層において、In組成が増加するほど酸化される速度が大きくなるということが明らかになった。この知見は、本願発明者が初めて見いだしたものである。すなわち、Inの組成が増加するほど酸化速度が大きくなるため、図4(a)に示す面発光レーザでは、第1半導体層202および第3半導体層204の側壁上の酸化膜より第2半導体層203の側壁上の酸化膜の方が厚く形成される。なお、本願発明者が第2半導体層を他の窒化物半導体とした場合についても検討した結果、窒化物半導体層が複数ある場合、バンドギャップが小さい層ほど酸化されやすい傾向にあると推定された。
また、本願発明者らは、第2半導体層203のIn組成が同じである場合、第2半導体層の厚さが厚いほど側壁の酸化膜が厚く形成されることも見いだした。これは、第2半導体層203が厚い程酸素の侵入が容易になるためであると推測される。
図1に示す面発光レーザでは、活性層104のIn組成がn型クラッド層103およびp型クラッド層105のIn組成よりも大きくなっている。そのため、熱酸化を行うことで活性層104においては側壁から速く酸化が進行して熱酸化膜106が厚くなり、n型クラッド層103およびp型クラッド層105の側壁においては緩やかに酸化が進行して熱酸化膜106が薄くなる。このため、活性層104の径をn型クラッド層103およびp型クラッド層105の径より小さくすることができる。
このように、活性層104の平面面積を大きくすることなくp型クラッド層105の平面面積を大きくすることが可能であるため、素子内部の電気抵抗が低減された面発光レーザを実現することができる。また、本実施形態の面発光レーザにおいては、活性層104は、絶縁体である熱酸化膜106によって覆われているので電流が流れず、p型クラッド層105から活性層104へ効率よく電流注入できる構成となっている。
図5は、熱酸化処理後の半導体発光素子の縦断面を示す透過型電子顕微鏡(TEM)像である。同図から、InGaN/InGaNからなる活性層の酸化速度が、Inを含まないGaNあるいはAlGaNからなるn型クラッド層およびp型クラッド層に比べて速いため、活性層の両端に形成される酸化膜が厚くなり、このため活性層の幅が狭くなっていることが分かる。
なお、窒化物半導体に含まれるIn組成によって酸化速度が異なるという知見は、In組成が異なる複数の窒化物半導体層が横方向に配置されている場合にも利用できる。例えばInGaN層とGaN層とが隣接して配置され、それぞれの上面が露出している場合、熱酸化を行うことによってInGaN層により深い絶縁性の酸化膜を形成することができるので、例えば素子分離用絶縁膜の形成などに利用することができる。
なお、ここまでで説明した本実施形態に係る面発光レーザにおいては、下地層としてサファイア基板を用いたが、窒化物半導体層の低欠陥化のためにGaN基板や、サファイア基板上にAlN層を堆積したものや、パターニングされたSiO2をマスクとして基板上にELO成長(Epitaxial Lateral Overgrowth)されたGaNを用いてもよい。低欠陥の下地層上に窒化物半導体層を形成することで、素子特性を向上させることができる。
また、本発明の第1の実施形態に係る面発光レーザは、p型クラッド層105にGaN層を用いているが、Al組成が10%で厚さが1.5nmのAlGaN層と厚さが1.5nmのGaN層とを交互に積層したSLS構造をp型クラッド層として用いてもよい。このような構成とすることにより、低抵抗のp型クラッド層が得られる為、素子特性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る面発光レーザは、活性層104に、InGaN/InGaN層を用いたが、Alを含むAlInGaNの四元混晶からなる層を用いてもよい。同じバンドギャップ波長の混晶においてIn組成の大きい混晶の方がより顕著に酸化速度が変化するので、本実施形態で説明した方法と同様の原理で選択的に酸化することが可能となる。
本実施形態で説明したAlxGa1-x-yInyN(0≦x≦1、0≦y≦1、0<x+y≦1)で表される窒化物半導体層の側面上に厚さの異なる酸化物からなる絶縁膜を形成する構成は、面発光レーザだけでなく後で説明する端面発光レーザや発光ダイオード(LED)などに応用することもできる。
なお、本実施形態の製造方法において、水蒸気存在下で基板を加熱することで熱酸化膜106を形成したが、他の手段による熱酸化を行ってもよい。例えば、NO、NO2、メタノール等、水蒸気以外の酸素を分子中に含む気体中で熱酸化を行ってもよい。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る面発光レーザの構成を示す断面図である。本実施形態の面発光レーザは、「窒化物半導体層の膜厚が厚い程、該窒化物半導体層の側壁部分からの酸化が速く進む」という上述の知見を利用した酸化促進層を備えていることを特徴としている。
本発明の第2実施形態に係る面発光レーザにおいて、サファイア基板301、窒化物半導体ミラー302、AlGaInN混晶からなる厚さ0.5μmのn型クラッド層303、InGaN/InGaNの多層膜からなる活性層304までの構成は、第1の実施形態と同じである。
本実施形態の面発光レーザでは、活性層304上に設けられた第1のp型クラッド層305の上にIn組成が6%で厚さ30nmのInGaN混晶からなる酸化促進層313が設けられている。また、酸化促進層313上には第2のp型クラッド層314が形成されている。すなわち、活性層304をメサの一部とすることなく、第2のp型クラッド層314までをドライエッチングしてメサが形成され、酸化促進層313の側壁が熱酸化されることで熱酸化層306が形成されている。
第2のp型クラッド層314上には、透明電極307が全面に形成されており、熱酸化膜306上には透明電極307に接続されたp型電極308が形成されている。そして、p型電極308上にp型電極用パッド309が形成されている。透明電極307の直上には、誘電体の多層膜からなる反射膜312が形成されている。
酸化促進層313は、第2のp型クラッド層314よりIn組成が高くなっており、第2のp型クラッド層314より速く酸化が進行する。このため、上述したような熱酸化膜306の形成工程において、酸化促進層313の幅を第2のp型クラッド層314の幅より小さくすることができる。
このように、本実施形態の面発光レーザでは、酸化促進層313のサイズを小さく形成することができるので、活性層304に注入する電流を効果的に狭窄することができ、発光効率を向上させることができる。
また、第2のp型クラッド層314の面積を従来よりも大きくできるため、層内の抵抗値を低減できる上、透明電極307との間に生じるコンタクト抵抗も低減することができる。また、活性層304をエッチングによって露出しないため、素子の信頼性が向上する。
本実施形態の面発光レーザにおいて、酸化促進層313を厚くすれば酸化促進層313の平面面積を小さくし、酸化促進層313を薄くすれば酸化促進層313の平面面積を大きくできるので、設計に応じて所望の程度に電流狭窄を行うよう調節することができる。また、酸化促進層313を厚くすることで、活性層304よりもIn組成の低い組成で厚い側壁酸化膜(熱酸化膜306)を形成できる。この場合、酸化促進層313による光吸収を抑えることができるため、レーザ特性を向上させることができる。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係るリッジ型半導体レーザの構成を示す断面図である。
同図に示すように、本実施形態の半導体レーザは、GaN基板401と、GaN基板401の主面上に設けられたAl組成5%、膜厚1.2μmのn型AlGaNからなる第1のn型クラッド層402と、第1のn型クラッド層402上に設けられ、膜厚90nmのn型GaNからなる第2のn型クラッド層403と、第2のn型クラッド層403上に設けられたInGaN/InGaNの多層膜からなる活性層404と、活性層404上に設けられ、Al組成10%のAlGaNとGaNとが交互に積層されてなる厚さ0.5μmのp型クラッド層405とを備えている。また、本実施形態の半導体レーザは、第2のn型クラッド層403の上部、活性層404およびp型クラッド層405を囲むように設けられ、窒化物半導体を酸化することで形成された熱酸化膜406と、p型クラッド層405および熱酸化膜406の上に設けられたp型電極408と、p型電極408上に設けられたn型電極用パッド409と、GaN基板401の裏面上に設けられたn型電極410と、n型電極410の裏面上に設けられたn型電極用パッド411とを備えている。なお、「主面」とは、結晶成長が行われる面を指すものとする。
InGaN/InGaNからなる活性層304は、In組成2%で膜厚7.5nmの障壁層とIn組成10%で膜厚3.5nmの井戸層とが交互に3周期積層された多重量子井戸構造と、In組成2%で厚さ40nmのガイド層とから構成されており、井戸層からの発光波長は、410nmに設定されている。本実施形態の半導体レーザでは、活性層404で生じた光は活性層404の端面から図7の手前方向に射出される。
第2のn型クラッド層403の上部、活性層404、p型クラッド層405および熱酸化膜406はストライプ状に形成されている。ここで、熱酸化膜406は第1、第2の実施形態に係る半導体発光素子と同様に水蒸気中で第2のn型クラッド層403の上部、活性層404およびp型クラッド層405の熱酸化を行うことにより形成される。第2のn型クラッド層403の上部およびp型クラッド層405の幅は5μm程度であり、活性層404の幅は1.5μmである。
本実施形態の半導体レーザが第1の実施形態の半導体発光素子と異なっているのは、第2のn型クラッド層403、活性層404およびp型クラッド層405を酸化してなる熱酸化膜406をリッジストライプ型半導体レーザの電流狭窄層として用いた点である。
本実施形態の半導体レーザにおいて、第1のn型クラッド層402、第2のn型クラッド層403、p型クラッド層405および活性層404の屈折率は、発振波長410nmに対して2.5〜2.8程度であるのに対し、熱酸化膜406の屈折率は、1.8程度と窒化物より低くなっている。このため光が活性層部分に閉じ込められる構成となっている。このように、熱酸化膜406の屈折率は母体の窒化物半導体の屈折率より小さい為、光を活性層に閉じ込めることにより導波路として機能させることができる。
本実施形態の半導体レーザは、活性層404に流れる電流が狭窄されているので発光効率の向上が図られる。また、p型クラッド層405の面積を活性層404より広くすることができるので、素子内の抵抗を低減することができ、半導体レーザの素子特性を向上させることができる。
このように、本発明の構成は面発光レーザだけでなく端面発光レーザについても応用することができる。
(第4の実施形態)
図8は、本発明の第4の実施形態に係るリッジ型半導体レーザの構成を示す断面図である。
同図に示すように、本実施形態の半導体レーザにおいて、GaN基板501、第1のn型クラッド層502、第2のn型クラッド層503、n型電極510およびn型電極用パッド511は第3の実施形態に係る半導体レーザと同一の構成である。
また、本実施形態の半導体レーザは、第2のn型クラッド層503上に設けられたInGaN/InGaNの多層膜からなる活性層504と、活性層504上に設けられ、Al組成10%のAlGaNとGaNとが交互に積層されてなる厚さ500nmの第1のp型クラッド層505と、In組成が6%で膜厚が80nmのInGaNからなる酸化促進層506と、膜厚が200nmのGaNからなる第2のp型クラッド層507とを備えている。さらに、本実施形態の半導体レーザは、第1のp型クラッド層505の上部、酸化促進層506および第2のp型クラッド層507の側面を囲む熱酸化膜513と、第2のp型クラッド層507および熱酸化膜513の上に設けられたp型電極508と、p型電極508の上に設けられたp型電極用パッド509とを備えている。
本実施形態の半導体レーザはリッジストライプ型の端面発光レーザであり、酸化促進層を用いて活性層に流れる電流を狭窄している点が第3の実施形態と異なっている。熱酸化膜513の屈折率は、窒化物半導体の屈折率より小さい為、光を酸化促進層506内に閉じ込めることができる。本実施形態の半導体レーザにおいても、素子内部での抵抗の増加を来さずに発光効率の向上を図ることができる。
また、酸化促進層506を用いることにより、電流狭窄層の設計と光閉じ込めの設計を個別に行うことが可能となるため、設計の自由度が向上し、高性能なリッジストライプ型レーザを実現することができる。
なお、酸化促進層506は、酸化を受けやすくするために十分に厚いことが好ましい。酸化促進層506を厚く形成することで、酸化促進層506のIn組成を低くしても酸化促進層506の径を小さくすることができる。このようにして酸化促進層506のIn組成を低下させた場合、活性層504で生じた光をより吸収しにくくすることができるので、発光効率の向上を図ることができる。また、酸化促進層506はInを含んでいることが好ましい。
なお、電流狭窄を行うための酸化促進層506を有する構成を自励発振レーザに応用することもできる。この場合、酸化促進層506のIn組成を高めに設定して酸化促進層506がレーザ光を吸収するように設計すればよい。
(第5の実施形態)
図9は、本発明の第5の実施形態に係る面発光レーザの構成を示す断面図である。
同図に示すように、本実施形態の面発光レーザは図6に示す第2の実施形態に係る面発光レーザと似た構成を有しており、サファイア基板601、窒化物半導体ミラー602およびn型クラッド層については第2の実施形態に係る面発光レーザと同一である。また、活性層604、第1のp型クラッド層605、酸化促進層613、第2のp型クラッド層614、透明電極607、p型電極608、n型電極用パッド611、p型電極用パッド609の組成および膜厚などは第2の実施形態の面発光レーザと同一である。
本実施形態の面発光レーザが第2の実施形態に係る面発光レーザと異なるのは、熱酸化膜606が活性層604の側面までを囲むように設けられ、活性層604の平面面積が狭められている点である。すなわち、熱酸化膜606は、酸化促進層613および活性層604の側面上に設けられた部分の厚さが厚く、第1のp型クラッド層605および第2のp型クラッド層614の側面上に設けられた部分の厚さが薄くなっている。
そして、活性層604のIn組成は例えば井戸層で10%であり、酸化促進層613のIn組成は5%と活性層604の井戸層よりもIn組成が小さくなっている。このため、酸化促進層613のバンドギャップは活性層604の発光波長より大きくなっており、活性層604で生じた光が酸化促進層613で吸収されることなく放出される。なお、熱酸化膜606は活性層604の側面をエッチングにより露出させた状態で行うことで形成される。この際に、酸化促進層613の膜厚を活性層604より厚くすることで、酸化促進層613のIn組成が活性層604より小さい場合でも酸化促進層613が酸化される速度を速めることができる。
このように、本実施形態の面発光レーザでは、酸化促進層613の膜厚を変えることにより、窒化物半導体層の側面上に形成される酸化膜の厚さを調節することが可能となる。例えば、活性層604の総膜厚を30nmとし、酸化促進層613の膜厚を80nmと厚く設定することにより、酸化促進層613の径を活性層604の径より狭く設定することが可能となる。このように酸化促進層と活性層の幅および厚さで電流狭窄と光閉じ込め構造を設計できるため、設計自由度が増し素子特性を向上させることができる。
なお、本実施形態の面発光レーザにおいて、活性層604に効率よく電流を注入するために、活性層604の径より酸化促進層613の径を小さくすることが好ましい。
(第6の実施形態)
図10は、本発明の第6の実施形態に係るリッジ型半導体レーザの構成を示す断面図である。
同図に示すように、本実施形態の面発光レーザは図8に示す第4の実施形態に係る面発光レーザと似た構成を有しており、GaN基板701、第1のn型クラッド層702および第2のn型クラッド層703については第4の実施形態に係る半導体レーザと同一である。また、活性層704、第1のp型クラッド層705、酸化促進層706、第2のp型クラッド層707、p型電極708、n型電極710、n型電極用パッド711、p型電極用パッド709の組成および膜厚などは第4の実施形態の半導体レーザと同一である。
第1のp型クラッド層705はAl組成10%のAlGaNとGaNとを交互に積層した構造からなり、その厚さは0.5μmである。酸化促進層706はIn組成が6%で膜厚が80nmのInGaNからなっている。
本実施形態の半導体レーザは、第5の実施形態で説明した酸化促進層と活性層とが共に酸化されて熱酸化膜が形成される構成をリッジ型半導体レーザに適用した点が第4の実施形態の半導体レーザと異なっている。酸化促進層706が活性層704より厚く設定することにより、熱酸化膜712のうち酸化促進層706の側面上の部分を、活性層704側面上の部分より厚く形成することができる。屈折率の小さい熱酸化膜に囲まれた酸化促進層706および活性層704は、リッジ方半導体レーザの光導波路として機能する。
このように、酸化促進層706の径により光の閉じ込めを自由に設定でき、素子特性を向上させることができる。
本発明の窒化物半導体装置は、DVDやハードディスク用の光源など、種々の用途に利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る面発光レーザの構成を示す断面図である。 (a)〜(e)は、第1の実施形態に係る面発光レーザの製造方法を示す断面図である (a)、(b)は、メサ側壁の酸化過程を説明するための窒化物半導体層の模式的な断面図である。 (a)は図3(b)と同一の面発光レーザを示す図であり、(b)は、(a)に示す面発光レーザにおける第2半導体層の組成と熱酸化により形成される熱酸化膜の膜厚との関係を示す図である。 熱酸化処理後の半導体発光素子の縦断面を示す透過型電子顕微鏡(TEM)像である。 本発明の第2実施形態に係る面発光レーザの構成を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るリッジ型半導体レーザの構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るリッジ型半導体レーザの構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る面発光レーザの構成を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るリッジ型半導体レーザの構成を示す断面図である。 面発光レーザとして機能する、従来の半導体発光装置の一例を示す断面図である。 (a)〜(e)は、従来の面発光レーザの製造方法を示す断面図である。
符号の説明
101、201、301、601 サファイア基板
102、302、602 窒化物半導体ミラー
103、303 n型クラッド層
104、304、404、504、604、704 活性層
105、405 p型クラッド層
106、306、406、513、606、712 熱酸化膜
107、307、607 透明電極
108、308、408、508、608、708 p型電極
109、309、409、509、609、709 p型電極用パッド
110、310、410、510、710 n型電極
111、311、411、511、611、711 n型電極用パッド
112、312、612 反射膜
113 酸化防止マスク
202 第1半導体層
203 第2半導体層
204 第3半導体層
205、206、207 酸化膜
305、505、605、705 第1のp型クラッド層
313、506、613、706 酸化促進層
314、507、614、707 第2のp型クラッド層
401、501、701 GaN基板
402、502、702 第1のn型クラッド層
403、503、703 第2のn型クラッド層

Claims (19)

  1. 基板と、
    前記基板の上または上方に形成されたAlxGa1-x-yInyN(0≦x≦1、0≦y≦1、0<x+y≦1)で表される複数の窒化物半導体層と、
    前記複数の窒化物半導体層の各々の一部が酸化されてなり、前記複数の窒化物半導体層の組成によって膜厚が異なる絶縁膜とを備えていることを特徴とする窒化物半導体装置。
  2. 前記複数の窒化物半導体層は、バンドギャップの異なる2層以上の半導体層を有しており、
    前記複数の窒化物半導体層のうち、バンドギャップが小さい窒化物半導体層を酸化することで形成された前記絶縁膜の部分の厚みは、バンドギャップが大きい窒化物半導体層を酸化することで形成された前記絶縁膜の部分の厚みよりも厚くなっていることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体装置。
  3. 前記複数の窒化物半導体層は、In組成の異なる2層以上の半導体層を有しており、
    前記複数の窒化物半導体層のうち、In組成の高い窒化物半導体層を酸化することで形成された前記絶縁膜の部分の厚みは、In組成の低い窒化物半導体層を酸化することで形成された前記絶縁膜の部分の厚みよりも厚くなっていることを特徴とする請求項2に記載の窒化物半導体装置。
  4. 前記複数の窒化物半導体層は、主面に対して垂直な方向に積層されており、
    前記絶縁膜は、前記複数の窒化物半導体層の側面上に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の窒化物半導体装置。
  5. 前記窒化物半導体装置は、前記基板の上または上方に設けられた第1導電型の第1のクラッド層をさらに備え、
    前記複数の窒化物半導体層は、前記第1のクラッド層上に設けられ、光を生成する活性層と、前記活性層上に設けられ、前記活性層よりもIn組成の低い第2導電型の第2のクラッド層とを有しており、
    前記活性層の平面面積は、前記第2のクラッド層の平面面積よりも小さくなっていることを特徴とする請求項4に記載の窒化物半導体装置。
  6. 前記活性層で生じた光を上方へと放射する面発光レーザとして機能することを特徴とする請求項5に記載の窒化物半導体装置。
  7. 前記活性層で生じた光を前記活性層の端面から放射するリッジ型半導体レーザとして機能することを特徴とする請求項5に記載の窒化物半導体装置。
  8. 前記複数の窒化物半導体層は、前記第2のクラッド層の上に設けられ、Inを含み、前記活性層よりも厚い酸化促進層と、前記酸化促進層の上に設けられた第2導電型の第3のクラッド層とをさらに有しており、
    前記酸化促進層の平面面積は、前記第2のクラッド層および前記第3のクラッド層の平面面積よりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の窒化物半導体装置。
  9. 前記窒化物半導体装置は、前記基板の上または上方に設けられた第1導電型の第4のクラッド層と、前記第4のクラッド層上に設けられ、光を生成する活性層とをさらに備え、
    前記複数の窒化物半導体層は、前記活性層上に設けられた第2導電型の第5のクラッド層と、前記第5のクラッド層よりもIn組成の高い酸化促進層と、前記酸化促進層上に設けられ、前記酸化促進層よりもIn組成の低い第2導電型の第6のクラッド層とを有しており、
    前記酸化促進層の平面面積は、前記第5のクラッド層および前記第6のクラッド層の平面面積よりも小さくなっていることを特徴とする請求項4に記載の窒化物半導体装置。
  10. 前記酸化促進層の膜厚は、前記第5のクラッド層および前記第6のクラッド層よりも厚く、
    前記絶縁膜のうち、前記酸化促進層の側面上に設けられた部分の厚みは、前記第5のクラッド層および前記第6のクラッド層の側面上に設けられた部分の厚みより厚いことを特徴とする請求項9に記載の窒化物半導体装置。
  11. 前記活性層で生じた光を上方へと放射する面発光レーザとして機能することを特徴とする請求項9に記載の窒化物半導体装置。
  12. 前記酸化促進層は前記活性層で生じた光の導波路として働き、
    前記光を前記活性層の端面から放射するリッジ型半導体レーザとして機能することを特徴とする請求項9に記載の窒化物半導体装置。
  13. 基板の上または上方に2種類以上の組成を有する複数の窒化物半導体層を形成する工程(a)と、
    前記複数の窒化物半導体層の側壁部分を酸化して前記複数の窒化物半導体層の組成に応じた厚みを有する絶縁膜を形成する工程(b)とを備えていることを特徴とする窒化物半導体装置の製造方法。
  14. 前記工程(a)の後で且つ前記工程(b)の前に、前記複数の窒化物半導体層の一部を除去してメサ形状を形成する工程(c)をさらに備えていることを特徴とする請求項13に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  15. 前記工程(a)では、基板の上または上方に2種類以上のIn組成を有する複数の窒化物半導体層を形成することを特徴とする請求項13に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  16. 前記工程(a)で形成される前記複数の窒化物半導体層は、Inを含み、光を生成する活性層と、前記活性層上に設けられ、前記活性層よりもIn組成が低い第1のクラッド層とを有することを特徴とする請求項15に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  17. 前記工程(a)で形成される前記複数の窒化物半導体層は、第2のクラッド層と、前記第2のクラッド層上に設けられ、Inを含み、前記第2のクラッド層よりも厚い酸化促進層と、前記酸化促進層上に設けられ、前記酸化促進層よりも薄い第3のクラッド層とを有することを特徴とする請求項15に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  18. 前記工程(b)では、酸素化合物を含むガス雰囲気中で熱処理を行うことによって前記絶縁膜を形成することを特徴とする請求項13に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  19. 前記酸素化合物を含むガスが水蒸気であることを特徴とする請求項18に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
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