JP2006216323A - コネクタ - Google Patents

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Abstract


【課題】 樹脂流動性を向上させる。
【解決手段】 雌ハウジング10の下面から両側面にかけた三面領域に亘ってリテーナ装着孔17が開口して形成されている。リテーナ90はリテーナ装着孔17に対して仮係止位置から本係止位置へと斜めに差し込まれる。雌ハウジング10の両側面にはリテーナ装着孔17の開口を挟んだ前後の領域間に跨ってブリッジ部20が架設されている。ブリッジ部20にはリテーナ90の差し込み方向に延出するガイド部19が形成され、リテーナ90にはリテーナ装着孔17に差し込まれる過程でガイド部19と摺接してこのリテーナ90の差し込み動作を案内する被ガイド部91が形成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来より、端子金具を挿入可能な複数のキャビティが形成されたハウジングと、このハウジングに形成されたリテーナ装着孔に差し込まれ、端子金具を抜け止め状態で保持するリテーナとを備えたコネクタが知られている。また、この種のコネクタの中には、リテーナ装着孔がハウジングの下面と両側面との三面領域に亘って開口し、かつ、リテーナがハウジングの下面におけるリテーナ装着孔の開口から斜め上方に差し込まれるものがある(例えば、以下の特許文献1を参照)。
特開2004−31032公報
ところで、上記のハウジングは、三面領域に亘って形成されるリテーナ装着孔に起因し、このリテーナ装着孔を挟んで前部側から後部側へとつながる部分が細くなっていた。したがって、金型成形時、前部側を成形するための領域から後部側を成形するための領域へと(または後部側を成形するための領域から前部側を成形するための領域へと)樹脂が流れ難く、成形加工性が低下する要因となっていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、樹脂流動性を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具が挿入されるキャビティが形成されたハウジングと、このハウジングに形成されたリテーナ装着孔に差し込まれ、正規挿入された前記端子金具を抜け止め状態で保持するリテーナとを備え、前記リテーナ装着孔は、前記ハウジングの外面のうち、前記リテーナの差し込み方向に対向する面とこれに隣接する二面の三面領域に亘って開口しており、前記リテーナは、前記端子金具の挿入方向に対して斜めにその差し込み方向が設定されているコネクタであって、前記ハウジングにおける前記二面のうちの少なくとも一面には、前記リテーナ装着孔の開口を挟んだ前後の領域間に跨ってブリッジ部が架設されており、前記ブリッジ部には、前記リテーナの差し込み方向に延出するガイド部が形成され、前記リテーナには、前記リテーナ装着孔に差し込まれる過程で前記ガイド部と摺接してこのリテーナの差し込み動作を案内する被ガイド部が形成されている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記リテーナは、前記端子金具の挿抜を許容する仮係止位置と前記端子金具を係止する本係止位置との間を変位可能に前記ハウジングに保持されており、前記ブリッジ部には、前記ガイド部の一端につながって前記リテーナの差し込み方向と交差する方向に延出するストッパ部が形成され、前記ハウジングにおける前記リテーナ装着孔の開口を前記ストッパ部と前記ガイド部とが区画することでガイド孔が形成されており、前記リテーナの装着時に前記被ガイド部が前記ストッパ部を弾性的に乗り越えて前記ガイド孔に嵌め入れられ、前記仮係止位置では、前記ガイド孔に嵌め入れられた前記被ガイド部が前記ストッパ部に掛け止めされることで前記リテーナの抜け止めがなされる構成としたところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ハウジングにおいてリテーナの差し込み方向と対向する面に隣接する二面のうちの少なくとも一面にはリテーナ装着孔の開口を挟んだ前後の領域間に跨ってブリッジ部が架設されているから、金型成形時、ブリッジ部を成形するための領域にも樹脂が流れることとなり、樹脂流動性が改善される。しかも、ブリッジ部にはリテーナの差し込み方向にガイド部が形成され、リテーナにはリテーナ装着孔に差し込まれる過程でガイド部と摺接してこのリテーナの差し込み動作を案内する被ガイド部が形成されているから、リテーナの差し込み姿勢が矯正されるとともに正規の装着位置へと確実に導かれる。つまり、ブリッジ部がリテーナのガイド機能を兼ねるので、かかるガイド機能を別途設ける必要がない。
<請求項2の発明>
リテーナが仮係止位置と本係止位置との間を変位可能にハウジングに保持されており、仮係止位置ではガイド孔に嵌め入れられた被ガイド部がストッパ部に掛け止めされることでリテーナの抜け止めがなされる構成としたから、仮係止位置におけるリテーナがハウジングから外れ落ちるのを防止できる。つまり、ブリッジ部がリテーナの抜け止め機能を兼ねるので、かかる抜け止め機能を別途設ける必要がない。
本発明の一実施形態を図1ないし図12によって説明する。本実施形態のコネクタは、雄側のコネクタハウジング(図示せず)と嵌合可能な雌側のコネクタハウジング(以下、雌ハウジング10という)を備え、雌ハウジング10にはリテーナ90が装着されている。なお、以下においては、雄側のコネクタハウジングとの嵌合面側を前方として説明する。
雌ハウジング10は、合成樹脂材によって横長断面をなすブロック状に形成されている。雌ハウジング10の内部には上下二段で幅方向に複数列のキャビティ11が前後に貫通して形成されている。各キャビティ11には、図9に示すように、後方から雌端子金具40が挿入されて収容可能となっており、キャビティ11の前面開口は、雄側のコネクタハウジングに収容された雄端子金具のタブ(図示せず)を通過可能としている。
雌端子金具40は、本体部41とこの本体部41の後方に配されて電線Wをかしめ固定するワイヤバレル42及びインシュレーションバレル43とを一体に連ねて構成されている。本体部41は、導電性金属板を幅方向に折り曲げ加工することで断面方形状の箱型に形成されている。本体部41の一端からはスタビライザ44が上向きに突出して形成されている。スタビライザ44は、キャビティ11の上面における片側コーナー部分に沿って形成された逃がし溝(図示せず)を摺接可能となっており、雌端子金具40が逆向きに挿入されたときにはスタビライザ44と逃がし溝とが不適合となることで雌端子金具40の逆挿入を防止するものである。
本体部41内には、その前端縁から後方へ向けて折り返された片持ち状の弾性接触片45が配置されている。弾性接触片45は、側面視すると山型をなし、上下方向に撓み変形可能となっている。弾性接触片45の山の頂上部には相手側のタブとの接点部45Aが突設されており、接点部45Aとこれに対向する受け部41Fとの間でタブを弾性的に挟持するようになっている。
また、雌ハウジング10におけるキャビティ11の上面には、ランス12が一体形成されている。ランス12は、キャビティ11の上面と連なる部分を基端部として前方へ片持ち状に延出して形成され、上下方向に撓み変形可能となっている。ランス12の自由端側にはキャビティ11側へ向けて突出する係止突起12Aが形成されている。ランス12の上方には撓み空間13が保有されており、この撓み空間13を含めたランス12の前方には、ランス12の成形に伴う型抜き孔14が雌ハウジング10の前面に開口し、かつキャビティ11に連通して形成されている。ランス12は、キャビティ11内への雌端子金具40の挿入途上でこの雌端子金具40と干渉して撓み空間13側へ押し上げられ、雌端子金具40が正規挿入されると弾性復帰してその係止突起12Aを本体部41に設けられた係止孔47に係止させることにより、雌端子金具40を抜け止め状態で保持する。
また、雌ハウジング10の上面における幅方向ほぼ中央部には、ロックアーム15が形成されている。ロックアーム15は、その基端部が雌ハウジング10の上面前端部に支持された状態で後方へ片持ち状に延出して形成され、その自由端側には操作部15Aが設けられている。ロックアーム15の上面の長さ方向ほぼ中央位置にはロック突部15Bが形成されている。ロック突部15Bは、ロックアーム15の撓み変形を伴いつつ相手側となる雄側のコネクタハウジングに弾性的に係止され、両ハウジングを離脱規制した状態で保持するものである。
ロックアーム15の長さ方向ほぼ中央位置よりも後方領域は、下面が面取りされたテーパ面15Eが形成されている。このテーパ面15Eと対向する、雌ハウジング10の上面の後方領域は、前方領域に比べて一段低くなっており、ロックアーム15の後方領域と雌ハウジング10の上面の後方領域との間にロックアーム15の撓み領域を十分に確保できる構造となっている。雌ハウジング10の上面の前方領域内側にはランス12の撓み空間13が形成されており、雌ハウジング10全体として低背化が図られている。
また、雌ハウジング10の上面には、図1に示すように、ロックアーム15の操作部15Aの周囲を取り囲む反転防止壁16が立設されている。反転防止壁16は、雌ハウジング10の上面の両側端部分に接続された一対の脚部16Aと両脚部16A間に架設された天井部16Bとにより全体として門型に形成され、その内側に操作部15Aを配した構造となっている。かかる反転防止壁16により、後方から電線Wがロックアーム15に引っ掛ってロックアーム15が捲れあがる事態を回避できるようになっている。反転防止壁16の天井部16Bには、図2に示すように、操作部15Aに指を押し当て可能とするための指通し孔16Eが切り欠き形成されている。
また、雌ハウジング10の前面側には、図1に示すように、両側壁25と上壁26とが取り囲むことで門型枠状をなす装着枠27が形成されている。装着枠27には別体としての前壁部材50が下方から嵌挿されて上壁27に当て止め可能とされる。
前壁部材50は、合成樹脂材によって平板状に形成され、各キャビティ11と同数で、かつ各キャビティ11と連通可能な上下二段で幅方向に複数列のタブ挿通孔51を有している。また、前壁部材50は、ランス12の成形に伴う型抜き孔14と連通可能な治具挿通孔52を有している。治具挿通孔52は、上下二段に分かれて構成され、各タブ挿通孔51とは千鳥配列の位置関係となる。
前壁部材50は、図9に示すように、装着状態に至ることにより、タブ挿通孔51がキャビティ11と連通するとともに、治具挿通孔52が型抜き孔14と連通する。したがって、この状態で、前方からタブ挿通孔51にタブが挿入されると、このタブの先端は、タブ挿通孔51からキャビティ11内に挿入された雌端子金具40の本体部41内に進入し、本体部41内に配された弾性接触片45と接触して両者の接続がとられる。このとき、仮に位置あわせに誤差があってタブが正規位置からずれた位置に進入したとすると、タブは前壁部材50のタブ挿通孔51からずれることでタブ挿通孔51の開口縁部に突き当たる。したがって、雌ハウジング10にキャビティ11と連通する型抜き孔14が形成されているという事情があっても、その型抜き孔14にタブが誤って進入することが防止される。しかも、前壁部材50の前面におけるタブ挿通孔51の孔周りにはタブの誘い込み用のテーパ面51Aが形成されているので、タブの位置ずれが矯正されてタブが雌端子金具40の本体部41内へ確実に導かれる。
一方、前方から治具挿通孔52にランス係止解除用の治具(図示せず)が挿入されると、この治具の先端は、治具挿通孔52から型抜き孔14に進入し、ランス12の先端部における係止突起12Aの前面に突き当たって、ランス12を係止解除方向となる撓み空間13側へ押し上げることが可能となる。
また、雌ハウジング10の外面には、リテーナ90を装着させるためのリテーナ装着孔17が開設されている。リテーナ装着孔17は、図3及び図5に示すように、雌ハウジング10の下面(本発明の「リテーナの差し込み方向に対向する面」に相当)から両側面(本発明の「リテーナの差し込み方向に対向する面に隣接する二面」に相当)にかけた三面領域に亘って形成され、したがって、リテーナ装着孔17は三方に開口する形態となっている。このリテーナ装着孔17は、図8に示すように、各キャビティ11と連通して上下二段のキャビティ11を前後に分断する深さをもって形成されている。
雌ハウジング10におけるリテーナ装着孔17によって切り欠かれた部分では、前面側が各キャビティ11の開口縁が全てほぼ鉛直に切り立つように形成されているが、後面側は各キャビティ11の開口縁が前方に向けて昇り勾配となるような傾斜をもって形成されている。雌ハウジング10の後面下部には、リテーナ装着孔17の後側の孔縁における傾斜面と連続する傾斜面をもった指掛け突部18が形成されている。この傾斜面は、リテーナ装着孔17に対するリテーナ90の差し込み方向、つまりリテーナ90の押し込み方向に沿って形成されている。
また、雌ハウジング10の両側面におけるリテーナ装着孔17の開口よりも前方下側領域には、図5に示すように、雌ハウジング10の外面から一段落ちた段差面23が形成され、この段差面23には前後方向に延出するリブ状の係止突部24が形成されている。この係止突部24の主たる役割は、後述するように、リテーナ90を仮係止位置と本係止位置とに保持することである。また、係止突部24の下面は、図12に示すように、外側に向けて昇り勾配となるテーパ面24Aとなっており、ここをリテーナ90の被係止突部96(後述する)が弾性的に乗り越えるようになっている。さらに、係止突部24の上面は、ほぼ水平な係止面24Bとなっており、ここに被係止突部96が係止されるようになっている。
雌ハウジング10の下面におけるリテーナ装着孔17の開口よりも前方領域には、図3に示すように、上記の段差面23が連続して形成されている。この段差面23にリテーナ90の支持板93(後述する)が当接することで支持板93の下面が雌ハウジング10の下面の前端側とほぼ面一で連続する。
また、雌ハウジング10の両側面の夫々には、図5に示すように、リテーナ装着孔17の開口を挟んだ前後の領域間に跨ってブリッジ部20が一体に架設されている。雌ハウジング10の両側面におけるリテーナ装着孔17の開口は、ブリッジ部20により概ね半分が覆い隠される。詳細にはブリッジ部20は、幅方向に肉薄の長板状をなし、リテーナ90の差し込み方向に沿ってつまりリテーナ装着孔17の傾斜面と平行して斜めに配置されたガイド部19と、リテーナ90の差し込み方向と交差して水平に配置されたストッパ部21とからなる。後に詳述するが、ガイド部19の主たる役割はリテーナ90を装着位置まで案内することであり、ストッパ部21の主たる役割はリテーナ90の抜け出しを防止することである。そして、ガイド部19の後縁とリテーナ装着孔17の開口の後縁との間で、かつリテーナ装着孔17をガイド部19とストッパ部21とによって区画する部分には、リテーナ90の被ガイド部91(後述する)が嵌め込まれるガイド孔22が開設されている。
ここで、ガイド部19の前端はリテーナ装着孔17の開口の前縁上部に接続されるとともに、ストッパ部21の後端はリテーナ装着孔17の開口の後縁下部に接続されており、ガイド部19の後端とストッパ部21の前端とがリテーナ装着孔17の開口上で一体につながっている。ガイド部19及びストッパ部21は、いずれも延出方向の全域に亘って同幅をもって形成され、かつ、ガイド部19の幅寸法は、ストッパ部21の幅寸法よりも小さく設定されている。
また、ブリッジ部20の外面と雌ハウジング10の外面とはほぼ面一で連続しており、ガイド部19の後縁後方に、ブリッジ部20の成形に伴う型抜き溝28が雌ハウジング10の後面に開口して形成されている。同様に、ガイド部19の前縁前方にもブリッジ部20の成形に伴う型抜き溝28が雌ハウジング10の前面に開口して形成されている。この雌ハウジング10の前面に開口する型抜き溝28の溝底は段差面23とほぼ面一で連続しており、この型抜き溝28が成形されるのに伴い、係止突部24の上面が成形されるようになっている。なお、型抜き溝28の深さはブリッジ部20の厚みに対応している。
続いて、リテーナ90について説明する。リテーナ90は、雌ハウジング10と同様、合成樹脂材によって形成され、リテーナ装着孔17に適合して嵌合されるリテーナ本体部92と、このリテーナ本体部92の下面に連なってさらに前方に張り出す支持板93とを備える。このリテーナ90は、仮係止位置と本係止位置との間を雌端子金具40の挿抜方向に対して斜めに移動可能とされる。また、リテーナ本体部92の下面後端から下向きに突き出るようにして操作部99が全幅に亘って形成されている。操作部99は、リテーナ90が仮係止位置にあるときに、指掛け突部18と対向して配される。
リテーナ本体部92には、雌ハウジング10の各段におけるキャビティ11と同数個の窓枠94が形成されている。各窓枠94は、雌ハウジング10の下段のキャビティ11と連通可能に形成されている。各窓枠94の前面側の開口縁は、リテーナ装着孔17の前側の孔縁と適合するようにほぼ鉛直に切り立って形成され、各窓枠94の後面側の開口縁は、リテーナ装着孔17の後側の孔縁と適合するような傾斜をもって形成されている。そして、各窓枠94の下部の前半部分及びリテーナ本体部92の上部には、リテーナ90が仮係止位置にあるときにはキャビティ11から下方に退避して配されることで雌端子金具40の挿抜を許容するものの、リテーナ90が本係止位置にあるときにはキャビティ11内に進入するとともに雌端子金具40の本体部41の後端顎部41Eに対面してこれを係止可能とされ、ここが雌端子金具40に対する抜け止め部98となる。各抜け止め部98は、リテーナ90が仮係止位置から本係止位置へと移動する場合に、雌端子金具40が正規深さに達していないと、その前面でもって雌端子金具40を前方へ押しやって正規深さに至らしめる機能を有する。
リテーナ本体部92の両側面、つまり幅方向両端位置に配された一対の窓枠94の外側面には、その窓枠94の後縁に沿って斜めに延出するリブ状の被ガイド部91が形成されている。被ガイド部91はストッパ部21を弾性的に拡開させたあとガイド孔22に嵌め入れられ、図6に示すように、このガイド孔22に嵌め入れられた被ガイド部91がストッパ部21に掛け止めされることでリテーナ90の抜け止めがなされる。
また、被ガイド部91は、ガイド部19と摺接しつつ斜め前上方に移動可能とされ、図7に示すように、ガイド孔22の上側の孔縁に突き当たることでその移動が規制される。リテーナ90は、被ガイド部91がストッパ部21に掛け止めされた位置となるガイド孔22の下端に位置するときには仮係止位置に保持される一方、被ガイド部91がガイド孔22の上側の孔縁に突き当たる位置となるガイド孔22の上端に位置するときには本係止位置に保持される。したがって、この被ガイド部91の配置でリテーナ90が仮係止位置にあるのか本係止位置にあるのかを視認することが可能となる。また、被ガイド部91の外面のうちの長さ方向の中心線を境とした片側(リテーナ装着孔17の開口の後縁と対向する側)は面取り91Aが施されており、被ガイド部91がストッパ部21を乗り越える動作が円滑になされるようにしてある。
また、リテーナ90の支持板93は、図4及び図5に示すように、リテーナ本体部92の両側面より少し幅方向に張り出すとともにリテーナ本体部92の前面から前方に突き出る水平板状に形成され、リテーナ90が本係止位置にあるときに、雌ハウジング10の下面におけるリテーナ装着孔17の開口を閉止可能な大きさをもって形成される。
そして、支持板93の両側縁のうちの前半部分には、ほぼ鉛直に立ち上げられた一対の立板95が形成され、両立板95と支持板93とで全体として略コの字を呈するようになっている。両立板95は、雌ハウジング10の両側面間を跨いで挟むことが可能な間隔をもって配され、かつ内外に拡開変形可能となっている。立板95の後側の内面はリテーナ本体部92の両側面に接合されている。立板95の後端縁は、各窓枠94の後面側の開口縁とほぼ同じ傾斜角で斜めに形成され、被ガイド部91との間にガイド部19を幅方向に挟み込む形態となっている。また、立板95と被ガイド部91との間にはガイド溝97が形成され、リテーナ90が仮係止位置と本係止位置との間を移動する際には、このガイド溝97に沿ってガイド部19の移動が許容される。
そして、両立板95の上端はリテーナ本体部92の前方において同じ高さ位置で連なっており、この上端部の内面には、図1に示すように、被係止突部96が対向状に形成されている。被係止突部96の上面は、図11に示すように、係止突部24の下面とほぼ同じ傾斜角で内側に向けて下り勾配となるテーパ面96Aとなっており、被係止突部96の下面は、ほぼ水平な被係止面96Bとなっている。立板95の内面のうち係止突部24よりも下方には、図1に示すように、リテーナ90が本係止位置に至ったときに、係止突部24が嵌まり込む括れ部95Aが凹み形成されている。括れ部95Aは、被係止突部96の外形形状と対応する形状に抉られている。
リテーナ90が仮係止位置にあるときには、図11に示すように、被係止突部96の上面におけるテーパ面96Aと係止突部24の下面におけるテーパ面24Aとが斜めに当り合うことで、リテーナ90の本係止位置への移動が緩く規制される。一方、リテーナ90が本係止位置側に押し込まれると、仮係止状態が解除され、両テーパ面24A,96Aが摺接し合って立板95が拡開変形される。そして、リテーナ90が本係止位置に至ると、図12に示すように、立板95が元の鉛直姿勢に復元して被係止突部96の下面における被係止面96Bと係止突部24の上面における係止面24Bとがほぼ水平に当り合うことで、リテーナ90の仮係止位置側への移動が強固に規制される。また、リテーナ90が本係止位置に至ると、両立板95は、雌ハウジング10の前面に開口する型抜き溝28に嵌入し、その上端が型抜き溝28の側縁に当て止めされ、かつ、その外面が雌ハウジング10の外面とほぼ面一で連続する。
次に、本実施形態の作用を説明する。まず前壁部材50を雌ハウジング10の前面に装着する。続いて、リテーナ90を雌ハウジング10に装着して仮係止位置に保持させる。リテーナ90が仮係止位置に至る過程では、被ガイド部91がストッパ部21を弾性的に乗り越えてガイド孔22に嵌まり込む。このとき、リテーナ90の両立板95が雌ハウジング10の両側面間を跨いで配置され、被係止突部96と係止突部24とが当り合う。したがって、仮係止位置では、図6及び図11に示すように、リテーナ90は、被ガイド部91とストッパ部21とのい当接によって抜け止めがなされるとともに、被係止突部96と係止突部24との当接によって本係止位置への移動が緩く規制される。また、仮係止位置では、図9に示すように、抜け止め部98がキャビティ11から退避した位置にあって雌端子金具40を挿入可能とされる。
この状態で、後方から雌端子金具40をキャビティ11内に挿入し、雌端子金具40をランス12に弾性的に係止させる。全ての雌端子金具40の挿入作業が完了したら、リテーナ90の操作部99を摘んで強く押し込み操作し、リテーナ90を本係止位置へと移動させる。このとき、被ガイド部91とガイド部19とが摺接し合うことにより、リテーナ90の本係止位置への移動が円滑になされる。また、移動の間、立板95の拡開変形を伴いつつ被係止突部96が係止突部24を弾性的に乗り越える。
リテーナ90が本係止位置に達すると、図12に示すように、被係止突部96が係止突部24に掛け止めされ、リテーナ90の仮係止位置への戻りが規制される。また、図7に示すように、被ガイド部91がガイド孔22の上側の孔縁に当て止めされるとともに立板95が型抜き溝28の側縁に当て止めされ、リテーナ90が本係止位置より先方に移動するのが規制される。そして、雌ハウジング10の内部では、図10に示すように、各窓枠94の抜け止め部98が対応する雌端子金具40の本体部41に係止可能となり、雌端子金具40をランス12とともに二重に抜け止めする。
本実施形態によれば、雌ハウジング10の外面のうちの三面領域に亘ってリテーナ装着孔17が開口しているという事情があっても、雌ハウジング10の両側面に、リテーナ装着孔17の開口を挟んだ前後の領域間を架け渡すブリッジ部20が設けられているから、金型成形時、ブリッジ部20を成形するための領域にも樹脂が流れ、もって樹脂流動性を向上させることができる。
そして、かかるブリッジ部20にはリテーナ90の差し込み方向にガイド部19が形成され、リテーナ90にはリテーナ装着孔17に差し込まれる過程でガイド部19と摺接してこのリテーナ90の差し込み動作を案内する被ガイド部91が形成されているから、リテーナ90の差し込み姿勢が矯正されるとともに正規の装着位置へと確実に導かれる。つまり、ブリッジ部20がリテーナ90のガイド機能を兼用するので、かかるガイド機能を別途設けなくて済む。
また、被ガイド部91がストッパ部21に掛け止めされることでリテーナ90の抜け止めがなされるから、仮係止位置におけるリテーナ90の外れ落ちを防止できる。つまり、ブリッジ部20がリテーナ90の抜け止め機能を兼用するので、かかる抜け止め機能を別途設けなくて済む。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明においては、雌ハウジングの両側面におけるリテーナ装着孔の開口をガイド孔を残してブリッジ部で閉塞するようにしてもよい。
(2)本発明においては、ブリッジ部が雌ハウジングの両側面のうちのいずれか一方の側面に設けられるだけでもよい。
(3)本発明において、ストッパ部はなくても構わない。
(4)本発明において、前壁部材はなくても構わない。
(5)本発明は、雄側のコネクタハウジングを備えた雄型のコネクタにも適用できる。
本発明の一実施形態のコネクタにおいて雌ハウジングにリテーナを装着する前の状態を示す正面図 雌ハウジングの平面図 雌ハウジングの底面図 リテーナの平面図 雌ハウジングにリテーナを装着する前の状態を示す側面図 リテーナが仮係止位置にある状態を示す側面図 リテーナが本係止位置にある状態を示す側面図 雌ハウジングにリテーナを装着する前の状態を示す側断面図 リテーナが仮係止位置にある状態を示す側断面図 リテーナが本係止位置にある状態を示す側断面図 リテーナが仮係止位置にある状態を示す縦断面図 リテーナが本係止位置にある状態を示す縦断面図
符号の説明
10…雌ハウジング(ハウジング)
15…ロックアーム
17…リテーナ装着孔
19…ガイド部
20…ブリッジ部
21…ストッパ部
22…ガイド孔
24…係止突部
90…リテーナ
91…被ガイド部
92…リテーナ本体部

Claims (2)

  1. 端子金具が挿入されるキャビティが形成されたハウジングと、このハウジングに形成されたリテーナ装着孔に差し込まれ、正規挿入された前記端子金具を抜け止め状態で保持するリテーナとを備え、前記リテーナ装着孔は、前記ハウジングの外面のうち、前記リテーナの差し込み方向に対向する面とこれに隣接する二面の三面領域に亘って開口しており、前記リテーナは、前記端子金具の挿入方向に対して斜めにその差し込み方向が設定されているコネクタであって、
    前記ハウジングにおける前記二面のうちの少なくとも一面には、前記リテーナ装着孔の開口を挟んだ前後の領域間に跨ってブリッジ部が架設されており、
    前記ブリッジ部には、前記リテーナの差し込み方向に延出するガイド部が形成され、前記リテーナには、前記リテーナ装着孔に差し込まれる過程で前記ガイド部と摺接してこのリテーナの差し込み動作を案内する被ガイド部が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記リテーナは、前記端子金具の挿抜を許容する仮係止位置と前記端子金具を係止する本係止位置との間を変位可能に前記ハウジングに保持されており、前記ブリッジ部には、前記ガイド部の一端につながって前記リテーナの差し込み方向と交差する方向に延出するストッパ部が形成され、前記ハウジングにおける前記リテーナ装着孔の開口を前記ストッパ部と前記ガイド部とが区画することでガイド孔が形成されており、
    前記リテーナの装着時に前記被ガイド部が前記ストッパ部を弾性的に乗り越えて前記ガイド孔に嵌め入れられ、前記仮係止位置では、前記ガイド孔に嵌め入れられた前記被ガイド部が前記ストッパ部に掛け止めされることで前記リテーナの抜け止めがなされる構成としたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
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