JP2010062055A - コネクタ - Google Patents

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JP2010062055A JP2008228014A JP2008228014A JP2010062055A JP 2010062055 A JP2010062055 A JP 2010062055A JP 2008228014 A JP2008228014 A JP 2008228014A JP 2008228014 A JP2008228014 A JP 2008228014A JP 2010062055 A JP2010062055 A JP 2010062055A
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Tomonari Ito
知成 伊藤
Mitsugi Furuya
貢 古谷
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Abstract

【課題】リテーナを移動する際の作業効率を改善する。
【解決手段】リテーナ50は、ハウジング20の両側面を覆うように組み付けられる一対の側板52を有し、側板52の内面には、ハウジング20の両側面に設けられた本係止部34を係止することでリテーナ50を本係止位置に保持するロック部55が設けられている。両側板52は、その上端縁に、治具70の本係止解除部72と係合してリテーナ50に仮係止位置側への押圧力を付与する前下がりの第1斜面部65を有しているとともに、その下端縁に、治具70の仮係止解除部74と係合してリテーナ50に本係止位置側への押圧力を付与する後上がりの第2斜面部66を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来より、リテーナ付きのコネクタが知られている。例えば、特許文献1に記載のコネクタは、端子金具を挿抜可能なキャビティを有するハウジングと、ハウジングに対して端子金具の挿抜方向と交差する側方から装着されるリテーナとを備えて構成されている。リテーナは、端子金具を係止可能な抜止部を有し、抜止部がキャビティ内に進入して端子金具を抜け止めする本係止位置と、抜止部がキャビティ外に退避して端子金具の挿抜を許容する仮係止位置とに移動可能とされている。また、リテーナにはハウジングの両側面を覆うように一対の側板が設けられ、両側板の内面にはリテーナを本係止位置と仮係止位置とに保持するロック部が突設されている。
ハウジングにおけるキャビティの内面にはランスが撓み可能に設けられている。キャビティ内に正規挿入された端子金具はランスによる係止によって一次的に抜け止めされ、さらにその後、仮係止位置から本係止位置に至ったリテーナの抜止部による係止によって二次的に抜け止めされるようになっている。
特開2008−98021公報
ところで、複数のキャビティのうちの一部のキャビティ内に端子金具を挿入した後、このコネクタを別の作業場に搬送し、そこで残りのキャビティ内に端子金具を挿入することがある。この場合、ランスの一次係止力だけでは端子金具への十分な保持力を得ることができないため、工程移動の前に、リテーナを本係止位置に至らせて一部のキャビティ内に端子金具を二次係止した状態となし、工程移動の後に、リテーナを仮係止位置に戻して残りのキャビティ内に端子金具を挿入し、その後、再度リテーナを本係止位置に押し込むという作業が行われる。
しかし、リテーナの移動時には、ロック部の本係止状態を解除する必要があり、その解除操作には治具による煩雑な作業を伴うため、作業効率が悪いという事情がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、リテーナを移動する際の作業効率を改善することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具を挿抜可能なキャビティを有するハウジングと、前記ハウジングに対して前記端子金具の挿抜方向と交差する側方から装着され、かつ前記キャビティ内に進入して前記端子金具を抜け止めする本係止位置と、前記キャビティ外へ退避して前記端子金具の挿抜を許容する仮係止位置とに移動可能とされるリテーナとを備えたコネクタであって、前記リテーナは、前記ハウジングの両側面を覆うように組み付けられる一対の側板を有し、前記側板の内面には、前記ハウジングの両側面に設けられたロック受部を係止することで前記リテーナを前記本係止位置に保持するロック部が設けられ、前記側板は、前記仮係止位置から前記本係止位置への移動方向前方の端縁に、前記端子金具の挿入方向前方へ行くに従って前記仮係止位置側に向けて傾斜する第1斜面部を有するとともに、前記本係止位置から前記仮係止位置への移動方向前方の端縁に、前記端子金具の抜出方向前方へ行くに従って前記本係止位置側に向けて傾斜する第2斜面部を有している構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ロック部と前記ロック受部の少なくとも一方は、所定以上の力が作用した場合にその本係止状態を解除するセミロック構造とされ、前記本係止位置から前記仮係止位置への移動方向に傾斜する斜面を有しているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記ロック部が、前記側板の内面における前記仮係止位置から前記本係止位置への移動方向前方の端縁寄りの位置に設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記ロック部が、前記側板の内面において前記第1斜面部の高さ範囲に囲まれる領域内に設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
側板は仮係止位置から本係止位置への移動方向前方の側縁に端子金具の挿入方向前方へ行くに従って仮係止位置側に向けて傾斜する第1斜面部を有しているため、リテーナを本係止位置から仮係止位置に移動させるにあたり、端子金具の挿入方向前方にコネクタを相対移動させ、同前方にて第1斜面部と対向する治具に第1斜面部を摺動させ、もって発揮されるカム作用によりロック部の本係止状態を解除させて、リテーナを仮係止位置側へ強制的に移動させることができる。また、側板は本係止位置から仮係止位置への移動方向前方の側縁に、端子金具の抜出方向前方へ行くに従って本係止位置側に向けて傾斜する第2斜面部を有しているため、リテーナを仮係止位置から本係止位置に移動させるにあたり、端子金具の抜出方向前方にコネクタを相対移動させ、同前方にて第2斜面部と対向する治具に第2斜面部を摺動させ、もって発揮されるカム作用により仮係止状態を解除させて、リテーナを本係止位置側へ強制的に移動させることができる。従って、コネクタと治具とを互いに接近・離間するだけでリテーナを本係止位置と仮係止位置とに移動させることができ、作業効率に優れる。また、従来と違って、ロック部に治具を直接作用させずに済むため、ロック部の変形、破損が防止される。
<請求項2の発明>
ロック部とロック受部の少なくとも一方が所定以上の力が作用した場合にその本係止状態を解除するセミロック構造とされ、本係止位置から仮係止位置への移動方向に傾斜する斜面を有しているから、ロック部とロック受部の本係止状態が斜面に沿って円滑に解除される。
<請求項3の発明>
ロック部が側板の内面における仮係止位置から本係止位置への移動方向前方の端縁寄りの位置に設けられているから、治具が作用する領域の近くに位置することとなり、ロック部の本係止状態が第1斜面部に作用する治具によってバランス良く解除される。
<請求項4の発明>
ロック部が、側板の内面において第1斜面部の高さ範囲に囲まれる領域内に設けられているから、ロック部の本係止状態が第1斜面部に作用する治具によっていっそうバランス良く解除される。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図11によって説明する。本実施形態に係るコネクタ10は、相手側コネクタ(図示せず)と嵌合可能とされ、ハウジング20、リテーナ50及び端子金具80を備えて構成されている。なお、以下の説明において、前後方向については相手側コネクタとの嵌合面側を前方とする。
ハウジング20は合成樹脂製であって、全体として角ブロック状をなし、図5に示すように、端子金具80を挿入可能な複数のキャビティ21を有するハウジング本体22と、ハウジング本体22の前面に被着される別体のフロント部材23とを備えている。キャビティ21はハウジング本体22において上下2段に分かれて整列に配置されている。ハウジング本体22の上面には、フロント部材23の上面上方の位置から後方へ向けて片持ち状に延びるロックアーム24が形成されている。ロックアーム24の上面にはロック突起25が設けられており、ロック突起25が相手側コネクタと弾性的に係止することで、両コネクタが嵌合状態に保持されるようになっている。
ハウジング本体22におけるキャビティ21の内面には撓み可能なランス26が前方へ向けて片持ち状に突出して形成されている。フロント部材23は、ランス26の前方に位置してランス26の前面が露出するのを防止する役割を担っている。またフロント部材23は、キャビティ21の前部を分担するとともに、その前面に相手側端子金具(図示せず)の雄タブを挿通可能なタブ挿通孔27を有している。
キャビティ21内に挿入される端子金具80は、導電性の金属板を曲げ加工等して一体に形成され、雄タブを受容して相手側端子金具と接続可能な筒状の接続本体部81と、接続本体部81よりも後方に位置して電線90の端末にかしめ付けして接続されるオープンバレル状のバレル部82とを有している。接続本体部81の側壁には、ランス26に係止されるランス受部83が設けられている。また、接続本体部81の後端縁は、リテーナ50に係止されるリテーナ受部84とされている。
ハウジング本体22の両側面の前後方向中間部には、図9に示すように、リテーナ50が装着される装着面28が構成されている。ハウジング本体22の両側面のうち装着面28を挟んだ両側には、装着面28よりも一段高い位置に外面を有する前後一対のガイド壁29が構成され、両ガイド壁29の対向縁には、リテーナ50を前後方向に挟みつつその移動動作を案内するレール部31が高さ方向に沿って形成されている。
そして、ハウジング本体22の下面には、リテーナ50が装着される装着孔32が凹設されている。装着孔32は、ハウジング本体22の下面と両装着面28との三面に跨って開口され、上下2段の全キャビティ21に通じる深さをもって構成されている。
また、ハウジング本体22の装着面28のうち装着孔32よりも後方の上端部には、仮係止部33と本係止部34とが高さ方向に並んで設けられている。仮係止部33は、本係止部34よりも下方に位置し、図6に示すように、その上面が端子金具80の挿抜方向に沿った略水平な仮係止受面35とされ、その下面が突出端側へ行くに従って本係止部34寄り(上向き)に傾斜する仮案内受面36とされている。一方、本係止部34は、その上面が突出端側へ行くに従って仮係止部33寄り(下向き)に傾斜する本係止受面37とされ、その下面が突出端側へ行くに従って仮係止部33から離れる向き(上向き)に仮案内受面36よりも緩い角度で傾斜する本案内受面38とされている。仮係止部33と本係止部34との間の空間には、後述するロック部55が適合して嵌合されるようになっている。
ハウジング本体22の両側面には、前後方向(端子金具80の挿抜方向)に延びる治具通し溝39が形成されている。治具通し溝39は、その底面が装着面28と面一で連続し、かつその内下縁が前側のガイド壁29の上縁によって仕切られているとともに、その内上縁がハウジング本体22の前後方向の全長に亘って延出する庇部41の下縁によって仕切られている。
リテーナ50は合成樹脂製であって、いわゆるサイドリテーナと称され、ハウジング本体22の装着孔32に対して端子金具80の挿抜方向と交差する側方、図示する場合は下方から装着され、仮係止位置と本係止位置との間を高さ方向(リテーナ50のハウジング20への装着離脱方向)に移動可能とされている。このリテーナ50は、図10及び図11に示すように、幅方向に延びてハウジング本体22の下面を覆うリテーナ本体51と、リテーナ本体51の幅方向の両端と一体に連なってハウジング本体22(ハウジング20)の両側面を覆う一対の側板52とを有している。リテーナ本体51には、下段のキャビティ21と対応する位置毎に、端子金具80を挿通可能な複数の挿通孔53が横一列に並んで設けられている。各挿通孔53の内面下縁には、本係止位置にて下段のキャビティ21に挿入された端子金具80を係止可能な抜止部54が突出して設けられ、リテーナ本体51の上端にも、下段の抜止部54と対向する位置に、本係止位置にて上段のキャビティ21に挿入された端子金具80を係止可能な抜止部54が突出して設けられている。
側板52は、装着面28を覆う平板状であって、リテーナ本体51の上端よりも上方に突出する形態をなし、その内面における上縁寄りの位置には、仮係止部33及び本係止部34と係止可能なロック部55が突出して設けられている。図7に示すように、ロック部55の上面は突出端側へ行くに従ってリテーナ本体51寄り(下向き)に傾斜する案内面56とされ、ロック部55の下面は端子金具80の挿抜方向に沿った略水平な係止面57とされている。ロック部55の係止面57が仮係止部33の仮係止受面35を係止することでリテーナ50が仮係止位置に抜け止め状態で保持され、ロック部55の係止面57が本係止部34の本係止受面37を係止することでリテーナ50が本係止位置に仮係止位置側への移動を規制された状態で保持されるようになっている。
また、リテーナ50がハウジング20の下方から仮係止位置に向かう過程では、ロック部55の案内面56が仮係止部33の仮案内受面36を摺動することで、側板52がリテーナ本体51との連結部位を基端として外側に弾性的に拡開され、リテーナ50が仮係止位置に至るに伴い、側板52が弾性復元してロック部55が仮係止部33を係止するようになっている。同様に、リテーナ50が仮係止位置から本係止位置に向かう過程では、ロック部55の案内面56が本係止部34の本案内受面38を摺動することで、側板52がリテーナ本体51との連結部位を基端として外側に弾性的に拡開され、リテーナ50が本係止位置に至るに伴い、側板52が弾性復元してロック部55が本係止部34を係止するようになっている。
そして、側板52は、図1に示すように、前縁であって高さ方向に沿って配置される第1垂直部61と、後縁であって高さ方向に沿って第1垂直部61と平行に配置される第2垂直部62と、上縁であって前後方向に沿って配置されかつ第2垂直部62の上端と略直角に連なる第1水平部63と、下縁であって前後方向に沿って配置されかつ第1垂直部61の下端と略直角に連なる第2水平部64と、第1水平部63の前端から第1垂直部61の上端にかけて前下がりに傾斜する第1斜面部65と、第2水平部64の後端から第2垂直部62の下端にかけて後上がりに傾斜する第2斜面部66とによって縁取られている。
言い換えれば、第1垂直部61は端子金具80の挿入方向前方の端縁であり、第2垂直部62は端子金具80の抜出方向前方の端縁であり、第1水平部63及び第1垂直部61はリテーナ50の仮係止位置から本係止位置への移動方向前方の端縁であり、第2水平部64及び第2垂直部62はリテーナ50の本係止位置から仮係止位置への移動方向前方の端縁である。また、第1斜面部65は、端子金具80の挿入方向前方へ行くに従って仮係止位置側、つまり本係止位置から仮係止位置に向かう側に傾斜する斜面であり、第2斜面部66は、端子金具80の抜出方向後方へ行くに従って本係止位置側、つまり仮係止位置から本係止位置に向かう側に傾斜する斜面である。上述したロック部55は、両側板52の内面において、第1斜面部65の斜面途中から両側板52の後端にかけて前後方向に延出する形態とされている。つまり、ロック部55は、両側板52の内面において第1斜面部65の高さ範囲H(リテーナ50の移動方向に沿った高さ範囲であって図1を参照)に囲まれる領域内に設置されている。
第1垂直部61は、前側のガイド壁29のレール部31内に下方から進入してここを摺動可能とされ、第2垂直部62は、後側のガイド壁29のレール部31内に下方から進入してここを摺動可能とされている。第1水平部63は、第1斜面部65の2倍以上の長さを有し、本係止位置及び仮係止位置のいずれにおいても庇部41との間に隙間をあけつつ庇部41と平行に対峙して配され、第2水平部64は、第2斜面部66の2倍以上の長さを有し、仮係止位置ではハウジング本体22の下面よりも下方に突出し、本係止位置ではハウジング本体22の下面と面一で連なるように配される。そして、第1斜面部65は、本係止位置にて治具通し溝39を通して前方に臨むように配置され、第2斜面部66は、第1斜面部65よりもややきつい傾斜角をもって、仮係止位置にてハウジング本体22より下方に露出して後方に臨むように配置される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、ハウジング本体22の装着孔32に下方からリテーナ50を挿入し、ハウジング20にリテーナ50を組み付ける。このとき、両側板52の内面がハウジング本体22の装着面28に密着し、リテーナ50がハウジング本体22を抱持するように装着される。両側板52の撓み動作を伴ったあとロック部55が仮係止部33を引掛け状態で係止すると、リテーナ50は仮係止位置に保持される。この状態で、ハウジング本体22のキャビティ21内に後方から端子金具80を挿入する。正規挿入された端子金具80はそのランス受部83にランス26が弾性的に係止することで一次的に抜け止め保持される。
こうして複数のキャビティ21のうちの一部のキャビティ21内に端子金具80を挿入したら、リテーナ50を本係止位置に押し込む。両側板52の撓み動作を伴ったあとロック部55が本係止部34を引掛け状態で係止すると、リテーナ50は本係止位置に保持される。このとき、本係止部34は、その本係止受面37が仮係止位置側へ傾斜するセミロック構造とされるため、所定以上の力が作用した場合にはロック部55との本係止状態を解除可能とされる。また、リテーナ50が本係止位置に至ると、抜止部54がリテーナ受部84とその後方に対峙して端子金具80が二次的に抜け止め保持される。
続いて、上記によってリテーナ50を本係止位置に至らせたコネクタ10を別の作業場に搬送し、そこで残りのキャビティ21内に端子金具80を挿入する。端子金具80を挿入するにあたり、リテーナ50を本係止位置から仮係止位置に戻す必要があるが、それには以下の治具70が用意される。すなわち、治具70は、後方に向けて開口する角筒状の組付凹部71と、組付凹部71の上壁に位置して前後方向に細長く延び、リテーナ50の本係止状態を解除する幅方向に一対の本係止解除部72と、組付凹部71の下壁に貫設され、仮係止位置へ向かうリテーナ50が進入する逃がし孔73と、組付凹部71の下壁に位置して逃がし孔73の内後縁を仕切りつつ後方に延び、リテーナ50の仮係止状態を解除する幅方向に一対の仮係止解除部74とを有している。
図1に示すように、治具70とコネクタ10とを互いに正対させ、その状態から双方を互いに接近させる。すると、図2に示すように、ハウジング本体22が仮係止解除部74の上面に摺動しながら組付凹部71の組付空間76内に嵌合する。また、ハウジング本体22の治具通し溝39内には、前方から本係止解除部72が嵌合状態で進入する。
さらに、治具70とコネクタ10とが接近すると、本係止解除部72の前端下縁が第1斜面部65に沿って摺動し、それに伴って本係止解除部72と第1斜面部65との間でカム作用が発揮され、リテーナ50に対して仮係止位置側(下方)への押圧力が付与される。すると、ロック部55の係止面57が本係止部34の本係止受面37を摺動することによって円滑にロック部55と本係止部34との本係止状態が解除され、両側板52の拡開動作を伴いながらリテーナ50が仮係止位置側へ移動される。リテーナ50が仮係止位置に至ると、図3に示すように、組付凹部71の奥面にコネクタ10が当接するとともに、本係止解除部72の先端下縁が第1水平部63に当接し、かつ逃がし孔73内にリテーナ50の下端部が進入して、仮係止解除部74の後端が第2斜面部66と間隔をあけて前後方向で互いに対向する。
上記の状態で端子金具80を挿入したら、今度はコネクタ10と治具70とを互いに離脱させる。これによってハウジング本体22が組付凹部71から後方へ相対変位されると、図4に示すように、仮係止解除部74の後端上縁が第2斜面部66に沿って摺動し、それに伴って仮係止解除部74と第2斜面部66との間でカム作用が発揮され、リテーナ50に対して本係止位置側(上方)への押圧力が付与される。すると、ロック部55の案内面56が仮係止部33の仮案内受面36を摺動することによって円滑にロック部55と仮係止部33との仮係止状態が解除され、両側板52の拡開動作を伴いながらリテーナ50が本係止位置側へ移動される。こうしてコネクタ10が治具70から完全に離脱されると、リテーナ50が本係止位置側に強制的に至らしめられることとなる。
以上説明したように本実施形態によれば、リテーナ50の両側板52の上端が前下がりの第1斜面部65を有しているため、リテーナ50を本係止位置から仮係止位置に移動させるにあたり、前方にコネクタ10を移動させて、第1斜面部65と対向する治具70の本係止解除部72に第1斜面部65を摺動させ、もって発揮されるカム作用によりロック部55の本係止状態を解除させて、リテーナ50を仮係止位置側へ強制的に移動させることができる。
また、リテーナ50の両側板52の下端が後上がりの第2斜面部66を有しているため、リテーナ50を仮係止位置から本係止位置に移動させるにあたり、後方にコネクタ10を移動させて、第2斜面部66と対向する治具70の仮係止解除部74に第2斜面部66を摺動させ、もって発揮されるカム作用によりロック部55の仮係止状態を解除させて、リテーナ50を本係止位置側へ強制的に移動させることができる。従って、コネクタ10と治具70とを互いに接近・離間する向きに相対変位させるだけでリテーナ50を本係止位置と仮係止位置とに移動させることができ、作業効率に優れる。しかも、ロック部55に治具70を直接作用させずに済むため、ロック部55の変形、破損が防止される。
また、本係止部34が所定以上の力が作用した場合にその本係止状態を解除するセミロック構造とされ、本係止位置から仮係止位置への移動方向に傾斜する本係止受面37を有しているから、ロック部55の本係止状態が本係止受面37に沿って円滑に解除される。
さらに、ロック部55が両側板52の内面における上端寄りの位置に設けられているから、治具70の本係止解除部72が作用する領域の近くに位置することとなり、ロック部55の本係止状態が第1斜面部65に作用する本係止解除部72によってバランス良く解除される。
さらにまた、ロック部55が、両側板52の内面において第1斜面部65の高さ範囲Hに囲まれる領域内に設けられているから、ロック部55の本係止状態が第1斜面部65に作用する本係止解除部72によっていっそうバランス良く解除される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)第1斜面部と第2斜面部の少なくともいずれか一方は曲面状に形成されていてもよい。
(2)ロック部はセミロック構造とされ、本係止位置から仮係止位置への移動方向に傾斜する斜面を有していてもよい。また、ロック部と本係止部のいずれもセミロック構造とされていてもよい。
(3)治具は端子金具の挿抜方向で第1斜面部と当接可能な単なる棒状に形成されているだけでもよい。
本発明の実施形態1において、コネクタが治具と係合する前の状態を示す側面図である。 コネクタが治具と係合して本係止解除部の先端が第1斜面部を摺動する直前の状態を示す側面図である。 本係止解除部が第1斜面部を摺動し終わってリテーナが仮係止位置に移動した状態を示す側面図である。 仮係止解除部が第2斜面部を摺動してリテーナが本係止位置に移動する途中の状態を示す側面図である。 本係止位置にリテーナを装着したコネクタの側断面図である。 リテーナを仮係止位置に装着したコネクタの縦断面図である。 リテーナを本係止位置に装着したコネクタの縦断面図である。 ハウジングの正面図である。 ハウジングの側面図である。 リテーナの正面図である。 リテーナの平面図である。
符号の説明
10…コネクタ
20…ハウジング
21…キャビティ
33…仮係止部
34…本係止部(ロック受部)
37…本係止受面(斜面)
50…リテーナ
52…側板
55…ロック部
65…第1斜面部
66…第2斜面部
70…治具
72…本係止解除部
74…仮係止解除部

Claims (4)

  1. 端子金具を挿抜可能なキャビティを有するハウジングと、
    前記ハウジングに対して前記端子金具の挿抜方向と交差する側方から装着され、かつ前記キャビティ内に進入して前記端子金具を抜け止めする本係止位置と、前記キャビティ外へ退避して前記端子金具の挿抜を許容する仮係止位置とに移動可能とされるリテーナとを備えたコネクタであって、
    前記リテーナは、前記ハウジングの両側面を覆うように組み付けられる一対の側板を有し、前記側板の内面には、前記ハウジングの両側面に設けられたロック受部を係止することで前記リテーナを前記本係止位置に保持するロック部が設けられ、
    前記側板は、
    前記仮係止位置から前記本係止位置への移動方向前方の端縁に、前記端子金具の挿入方向前方へ行くに従って前記仮係止位置側に向けて傾斜する第1斜面部を有するとともに、
    前記本係止位置から前記仮係止位置への移動方向前方の端縁に、前記端子金具の抜出方向前方へ行くに従って前記本係止位置側に向けて傾斜する第2斜面部を有していることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ロック部と前記ロック受部の少なくとも一方は、所定以上の力が作用した場合にその本係止状態を解除するセミロック構造とされ、前記本係止位置から前記仮係止位置への移動方向に傾斜する斜面を有している請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ロック部が、前記側板の内面における前記仮係止位置から前記本係止位置への移動方向前方の端縁寄りの位置に設けられている請求項1又は2記載のコネクタ。
  4. 前記ロック部が、前記側板の内面において前記第1斜面部の高さ範囲に囲まれる領域内に設けられている請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
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