JP2006212091A - 振動子を備える身体支持装置 - Google Patents

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作二 伊東
Toru Hashizume
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Abstract

【課題】 振動子の振動が高剛性の構造部材に伝わることを抑制すると共に、振動板のテンションシートへの取付部位の破損を防止できるものとする。
【解決手段】 フレーム1と、該フレーム1に張り付けられ利用者の身体を支持すると共に張力が付与された状態で弾性を有するテンションシート2と、振動子4を装着しテンションシート2の裏面側に配置されて振動子4の振動をテンションシート2に伝播させる振動板3と、振動板3をテンションシート2の裏面に保持させる伸縮性のある弾性のバンド部材5とを備えるようにしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ベッド用マットレスあるいは椅子などの、身体の一部あるいは全部を支える身体支持装置に関する。さらに詳述すると、本発明は、身体を支持する部材に振動子を備えた身体支持装置に関する。
人体に心地よい振動を与えて睡眠誘導効果、リラックス効果(疲労回復効果あるいはストレス解消効果)、マッサージ効果、リハビリテーション効果などを得る身体支持装置、例えばベッド用マットレスや椅子などが提案されている。
例えば、スピーカと振動体(電磁変換器と合板製振動板から成る)とを3層構造の発泡ポリウレタンなどの合成樹脂製発泡材あるいはウレタンフォーム製マットレスの中に埋設し、音楽と同期して振動子を振動させて身体に振動を与えるマットレスが提案されている(特許文献1)。
また、フェルト並びに詰め物を介して身体を支えるスプリングユニットの一部にスプリングを除いた空所を設け、該空所に振動板の下に備えられた振動源(モータと偏心おもり)を収めるようにして振動板の周辺部をスプリングで支持させ、振動源の駆動によって振動板に発生する振動がヘリカル線によって結合されたスプリングを媒体として周辺部に伝幡されるクッション装置が提案されている(特許文献2)。この振動構造においては、振動板とスプリングとがぶつかり合って騒音を発生するのを防止するため、フェルトなどの消音シートが振動板とスプリングとの間に介在されている。
また、両端がスプリングに支持されているポリプロピレン製のバンドを、振動発生装置とこの振動発生装置のフランジ部分に硬質繊維パッドを介してねじ止めされる金属プレートとの間で挟んで固定することで、ポリプロピレン製バンドを介して振動発生装置をスプリングに保持させるマットレスが提案されている(特許文献3)。
更には、スプリングユニットの枠線に連結されている帯状シートを用いて振動発生器を取り付け、振動発生器の振動を帯状シート並びに枠線を介してスプリングユニット全体に伝えるマットレス装置も提案されている(特許文献4)。帯状シートは、布地の両面にゴムを塗布したものであり、可撓性を有するが、非伸縮性である。そして、振動発生器は帯状シートに接着固定した押え布により保持されている。
実開平04−015466 特許2923438 特開平07−100177 実公平03−003323
しかしながら、特許文献1記載の発明では、発泡材からなるマットレスの上層と中層とにより振動体が包まれて支持される構造であるため、人体への振動の伝達効率がよくない。このために、振動体の振動を大きくしなければ振動が伝わらず、振動体の大型化や騒音の発生の問題を伴う。しかも、振動体を発泡材に内蔵しているため、振動体の着脱の作業性が悪い。
また、特許文献2、特許文献3並びに特許文献4の構造においても、いずれも振動源と振動板がスプリングユニットに支持されており、スプリングを媒体として周辺部に伝幡される構造であることから、振動がスプリングユニット並びにその支持構造物などの人体以外の物質へも伝わりやすいので、人体への振動の伝達効率がよくない。しかも、支持構造物に振動が伝わり易いことから支持構造物を介して大きな振動音が発生し易い。
さらに、特許文献3のバンドはポリプロピレン製であり、伸縮性に乏しい。特許文献4の帯状シ一トにも伸縮性はない。このため、マットレスや椅子の座面などの身体を支える面の弾力性を損ない、寝心地や座り心地を悪くする虞がある。
そこで、本発明は、振動体の振動が高剛性の構造部材に伝わることを抑制できる身体支持装置を提供することを目的とする。また、本発明は、振動板のテンションシートへの取付部位の破損を防止できる構造の身体支持装置の提供を目的とする。
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明にかかる身体支持装置は、フレームと、該フレームに張り付けられ利用者の身体を支持すると共に張力が付与された状態で弾性を有するテンションシートと、振動子を装着し前記テンションシートの裏面側に配置されて前記振動子の振動を前記テンションシートに伝播させる振動板と、前記振動板を前記テンションシートの裏面に保持させる伸縮性のある弾性のバンド部材とを備えるようにしている。
したがって、振動子の振動は振動板を介して均一に振動板全域に伝幡され、尚かつテンションシートにより身体に効率よく伝えられる。ここで、テンションシートは張力付与状態でも弾性を有するので、振動板の振動がフレームに伝わって逃げてしまうことを抑制できる。
さらに、振動板はテンションシートの裏面に伸縮性のある弾性のバンド部材との間で保持されることによって取り付けられているので、テンションシートに対して固定されず、テンションシートの伸びや変形を拘束せず自由なものとする。したがって、テンションシートが利用者の体重によって変形する際にも、テンションシートと振動板とは互いにある程度の制約を受けるにしても独立して変形することが可能であり、テンションシートの可撓性を大幅に損なうこともなければ振動板の独自の変形も許容し、テンションシートの身体を支える面の硬化を招かないばかりか、振動板とテンションシートの固定部位の破損を招くこともない。
ここで、振動板は複数設けられていることが好ましい。この場合には、テンションシートの弾力性を損なわずに多数の振動体を備えることができ、広い領域を振動させることができる。しかも、振動板毎に振動させたり、振動を制御することができる。
さらに、本発明の身体支持装置は、身体の一部あるいは全部を支えそこに振動を与える機能を発揮することから様々な用途に適用可能であり、例えばマットレスあるいは椅子、マッサージ機等として有用であるが、中でもマットレスとして構成することが好ましい。即ち、テンションシートがマットレスの身体支持部材を構成するものである。この場合には、振動板の振動はフレームに張り付けられた状態で弾性を有するテンションシートを介して身体に伝わるので、振動が集中的に身体に伝わる。
ここで、振動板が複数に分割され、マットレスの長手方向に沿って前記マットレスの長手方向の中心を挟んで少なくとも左右一対配置したものであることが好ましい。この場合には、テンションシートの弾力性を損なわずに多数の振動体を備えることができ、広い領域を振動させることができる。しかも、振動板毎に振動させたり、振動を制御することができる。
また、場合によっては、振動板は複数に分割され、マットレスの短手方向に沿って前記マットレスの長手方向に並べて配置されることもある。この場合にも、テンションシートの弾力性を損なわずに多数の振動体を備えることができ、広い領域を振動させることができる。しかも、身体の部位毎に振動板が独立しているので、背中、腰、足を中心とするそれぞの部位のうち振動を与えたい部位にのみ振動与えたり、各部位毎に独立制御された振動を与えることができる。
また、請求項6記載の発明は、マットレスの長手方向の中心を挟んで左右に配置される振動子の問隔を、足に相当する部分で他の部分より広く設定することが好ましい。この場合には、就寝時には広がることの多い足の位置あるいはその付近で振動を与えることができる。
さらに、本発明の身体支持装置は、振動板とテンションシートとの間に吸音材を設けることが好ましい。この場合には、体重がかかっている箇所では、吸音材が潰れて振動板とテンションシートとが密着して振動に起因するびびり音が発生しないと共に振動が良好に伝幡される。反面、体重がかかっていない箇所あるいは時には、吸音材が潰れないためにびびり音が吸音材で吸収されて軽減される。
さらに、本発明の身体支持装置は、テンションシートの表面にクッションを設け、これらテンションシートとクッションとの間に吸音材を設けることが好ましい。この場合には、身体支持装置の表面の感触が弾力性に富み、より弾力的な触感が得られながら、テンションシートとクッションとの間でのびびり音を軽減すると共に振動の伝幡が妨げられることがない。
本発明によると、振動板がテンションシートのみに直接取り付けられているので、振動が他の部材に逃げることを抑制してテンションシートを強く振動させることができ、身体に振動を効率良く伝達することができる。しかも、振動板の振動が構造部材に伝わり難いので、大きな振動音の発生を抑制することができる。加えて、振動子が点状に存在するものであっても、振動板により、広い範囲に効率よく均一に振動を伝えることができる。このため、振動板の振動の強さを従来と同等にすれば身体には従来よりも強い振動を与えることができ、身体に与える振動が従来と同等で足りる場合には振動子の出力を下げることができ、その分だけ消費電力を従来よりも小さくすることができる。しかも、振動板の大きさや形状を変えることにより、振動の与え方を自由にコントロールできる。
また、振動板はテンションシートの裏面に伸縮性のある弾性のバンド部材との間で保持されることによって取り付けられているので、テンションシートの伸びや変形を拘束せず自由なものとすることができると共に、振動板とテンションシートとの間での取付構造の破損を防止できる。
また、振動板を適当に分割した請求項2並びに4または5記載の身体支持装置によると、テンションシートの弾力性を損なわずに多数の振動体を備えることができ、広い領域を振動させることができると共に、振動板毎に振動させたり、振動を制御することができるので、振動を与えたいところに与えたい振動を制御して与えることが可能となる。
さらに、振動板を左右に分割する請求項4記載の身体支持装置によると、テンションシートが人の重みで適度に撓むことにより寝心地の良さが確保される。
また、請求項5記載の身体支持装置によると、肩、腰、足といった人体の部位毎の振動制御が可能になり、各部位毎にそれぞれ適切な振動を与えることが可能になる。
また、請求項6記載の身体支持装置によると、寝るときには足が開いていることが多いので、足に効率よく振動を伝えられる。
請求項7並びに8記載の身体支持装置によると、体重がかかっていない箇所あるいは体重がかかっていない時には、吸音材により振動板・振動子に発生するびびり音が吸収されて軽減され、体重がかかっている箇所では、吸音材が潰れて振動板とテンションシートあるいはテンションシートとクッションとが密着して振動に起因するびびり音が発生しないと共に振動が良好に伝幡される。そして、びびりを抑制でき、物理的ノイズ(騒音)を減らせる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1から図8に本発明の身体支持装置をベッド用マットレスに適用した実施形態の一例を示す。このマットレスは、フレーム1と、該フレーム1に張り付けられ利用者の身体を支持するテンションシート2と、振動子4を装着し振動子4の振動をテンションシート2に伝播させる振動板3と、振動板3をテンションシート2の裏面に保持させる伸縮性のある弾性のバンド部材5とを備え、一定の張力が付与されたテンションシート2がベッド用マットレスの身体支持部材(身体を支える面を形成する部材)を構成するものである。
テンションシート2は、張力が付与された状態で弾性を発揮し得るものであり、本実施形態ではポリエステルから成る弾性糸(エラストマー糸)を織り込んだものが使用されている。このようなテンションシート2としては、例えばポリエステル糸とエラストマ性ポリエステル糸との織物、具体的にはデュポン社製ポリエステルエラストマー(商品名:ダイメトロール(登録商標)あるいはハイトレル(登録商標))の使用が可能である。このポリエステル製エラストマーシートは、へたりが少なく、弾力性や通気性が良好であるので、寝心地あるいは座り心地の良い快適な身体支持面を得ることができる。ここで、より好ましくは、弾性糸を自動編み機でメリヤス編みしたシート材の使用であり、この場合には、テンションシート2のマットレス面2aと筒部2bとが一体に編まれた伸縮可能な編み物として構成できる。また、エラストマ素材を繊維や織物などで補強したものから成るシート材の使用も可能である。このような繊維補強シートとして好適なものは、ポリエステルエラストマから成る厚さ1mm程度のシート材であって、その裏面を補強用の布地例えば120〜240デニールのナイロンまたはポリエステル製のタフタで補強したものが挙げられる。補強用布地によってシート材が補強されることにより、厚さ1mm程度のシート材でも十分な弾力性を有して荷重を支持することができる。しかしながら、テンションシート2としては、特に上述のポリエステルエラストマーや繊維補強エラストマー素材から成るものに限定されるものではなく、マットレスとしてあるいは椅子の座や背もたれなどの、身体を受け支える部材として充分な一定の張力が与えられかつ同張力が付与された状態で弾性を発揮する材質・構造であれば如何なるものでも採用可能である。
本実施形態におけるテンションシート2は、例えば図1に示すように矩形状を成し、周縁部をフレーム(図2参照)1に取り付けるように4辺に筒部2bを有し、各辺と直交する方向に内側のマットレス面2aに対して張力が各々付与されるように設けられている。テンションシート2の各辺の筒部2bは、ポリエステルエラストマーでマットレス面2aと一体編みとすることが好ましいが、場合によってはマットレス面2aの縁部を丸めるように一部折り返して縫製することにより、あるいは面ファスナー(商品名ベルクロファスナ)、ホック、フックなどの係止手段を使って固着することによって形成される。
尚、テンションシート2の周縁の筒部2bは、例えば図1に示すように、コーナ付近並びにマットレス長手方向の中央の支柱付近で扇形あるいはU形に切り欠かかれるように除かれており、独立した各筒部2bに張力付与機構の支持パイプが通されるように設けられている。
フレーム1は、所望とするマットレスの形状にもよるが、本実施形態の場合、マットレスの輪郭形状を保つ上下の矩形状のパイプ枠6、これらを連結する支柱7、斜交い24、コーナ部分の補強を図る補強板25並びに縦横のパイプの交差部分を補強する補強板26などで構成されている。各パイプ枠6並びに支柱7などは、印籠継とビス止めなどで連結してあるが、場合によっては溶接止めなどで連結しても良い。尚、フレーム1の底部には、ベニヤ板27がビス止めされている。
このフレーム1の対向する辺には、テンションシート位置調整手段17とテンションシート固定手段18とから成る3組の張力付与機構が備えられている。張力付与機構は、テンションシート2の一端を固定位置調整可能にフレーム1に取り付けるテンションシート位置調整手段17と、該テンションシート位置調整手段17と反対側でテンションシート2の他端を引っ張ってテンションシート2に所定の張力を付与した状態でフレーム1に固定するテンションシート固定手段18とで構成されている。
テンションシート位置調整手段17は、本実施形態の場合、複数の凹部11を上下方向(支柱7の長手方向)に連続して多段形成した1組のブラケット12と、該ブラケット12のいずれかの凹部11に両端の軸部10が嵌合されるローラ9とから成り、軸部10を嵌合させる凹部11を変更することによって、ローラ9の取付高さを変更してテンションシートの寸法の違いあるいは弛みに対応できるようにしている。勿論、ねじ送り機構のような無段階の位置調整機構を利用したテンション位置調整手段を用いること可能である。これにより、テンションシートに付加される張力を調整可能としている。尚、ブラケット12は、ローラ9の両端に設置されている支柱7にビス止めあるいは溶接付けにより取り付けられている。
テンションシート固定手段18は、テンションシート2の筒部2bに貫通してテンションシート2の端部を支持するロッド8と、該ロッド8の両端をビス止めなどで支持して軸14の周りを揺動可能に支持するレバー13と、該レバー13の一方の揺動端を規定するストッパピン15と、該ストッパピン15を支持するブラケット16とから構成されている。ここで、ストッパピン15によりレバー13の回転が停止する位置は、レバー13の死点を越えた位置に設定されており、テンションシート2に張力がかかった状態でテンションシート2を保持するように設けられている。つまり、テンションシート2に荷重がかかってレバー13が引っ張られても、レバー13は死点を超えた位置にあるので、ストッパピン15に押し付けられるだけで、ロック状態が解除されたり張力が弛むことはない。尚、ブラケット16は、ロッド8の両端に設置されている支柱7にビス止めあるいは溶接付けにより取り付けられている。尚、本実施形態では、テンションシート固定手段18のテンションシート2の端部を支持するロッド8は、レバー13に対してビスなどで固着されている簡単な構造をとっているが、場合によってはロッド8を回転自在にレバーに取付ること、即ちローラとすることも可能である。この場合には、テンション付与動作時のレバー13の回転に伴うテンションシート2の端部とロッド8との間の滑りが必要なくなるので、レバー13の回転動作がスムーズになる利点がある。
振動子4は、振動板3にビス止めなどによって取り付けられている。ここで、振動板3は複数枚に分割されたものであり、図1に示すように、マットレスの長手方向に沿ってマットレスの長手方向の中心(以下、縦軸と呼ぶ)を挟んで少なくとも左右一対配置されたものである。本実施形態の振動板3は、マットレスの縦軸を挟んで左右に配置される振動子の問隔を、足に相当する部分で他の部分より広く配置するために、足に位置する部分を胸、腰に配置される部分よりも外側(マットレスの縦軸から離れる方向)に偏倚した形状とされている。振動板3は、マットレスの縦軸を中心に左右対称に配置され、縦軸から適宜離されている。左右の振動板3の間に適宜間隔を設けることで、テンションシートの横方向の湾曲・変形を妨げず、また身体30の中心即ち背骨に振動板3が当たったり、背骨付近が当たることが想定される領域の身体支持面が硬くなるのを防ぐことができる。なお、この振動板3は、割れ難いポリプロピレンの使用が好ましいが、ABS樹脂やその他の樹脂の使用も可能である。尚、振動子4としては、例えばオンキョーリブ株式会社製のリラテックエレメントDU−2506の使用が可能である。
テンションシート2への振動板3の取付けは、本実施形態の場合にはバンド状の伸縮性のある弾性取付け部材(以下、単にバンド部材と呼ぶ)5が使用されている。このバンド部材5は、図1に示すように両端部がテンションシート2に縫合などによって固着されると共に、中央部とテンションシート2との間に振動板3を挟み込んで支持するものとしている。すなわち、振動板3はテンションシート2の裏側の面に接触してバンド部材5の弾性力で吊り下げられた状態で保持されている。ここで、バンド部材5の両端部は縫合あるいは接着などによりテンションシート2の裏面に固着されている。また、バンド部材5としてはゴムバンドを使用している。このため、バンド部材5は、振動板3を装入するときには伸び、装入後には収縮するので、振動板3の保持を強固にすることができると共に振動板3とテンションシート2とを密着させることができる。伸縮性のあるバンド部材5によってテンションシート2の裏面との間に振動板3を挟み込んでいるので、振動板3はテンションシート2に対して固定されず、テンションシート2の伸びや変形を拘束せず自由なものとする。また、振動板3そのものも、テンションシート2によってその動きや変形がバンド部材5の伸縮可能な範囲において強く拘束されることがない。したがって、テンションシート2と振動板3とは、弾性バンド部材5の伸縮可能な範囲(弾性変形可能な範囲)において、バンド部材5が伸縮しようとする力を受けて変形等に対して互いにある程度の制約を受けるにしても独立して変形することが可能であり、テンションシートの可撓性を大幅に損なうこともなければ振動板3の独自の変形も許容する。このことは、テンションシート2の身体を支える面の硬化を招かないばかりか、振動板3とテンションシート2の変形に伴うそれらの間の固定部位の破損を招くことも少なくなる。
テンションシート2の上(表面側)には、さらに体圧を分散させて寝心地をより良くするためのクッション20が設けられている。このクッション20としては、低反発素材例えば低弾性ウレタンの使用が好ましい。本実施形態の場合、クッション20はテンションシート2とフレーム1とを包むマットレスカバー21と一体的に設けられている。マットレスカバー21は、テンションシート2を包む面の表側にクッション20をくるんで詰め込む袋部を形成しており、テンションシート2の上にクッション20を配置するように設けられている。このマットレスカバー21は、ファスナーなどの係止具(図示省略)を備えており、該ファスーの開閉によってフレーム1に着脱される。
テンションシート2の表面とクッション20(クッションが位置するマットレスカバー21のテンションシート2と接する面)との間には、吸音材23が設けられている。吸音材23としては、身体30の重みが加わったときには潰れてしまう程度の厚みと弾力性を備えた綿ないしフェルトの使用が好ましく、例えば30mm程度の厚みのポリエステル綿のようなものが使用されている。この吸音材23は、身体30の重みが加わらない状況下では、吸音材として機能を発揮し、少なくとも重みが加わった状況下では振動を伝達できるものとして機能する材質あるいは構造のものであれば、どのような材質あいるは構造のものでも使用可能である。尚、テンションシート2とクッション20とは、場合によっては接着しても良い。この場合には、テンションシート2とクッション20との間でのびびり音の発生がなくなるので、吸音材23を配置する必要はなくなる。
また、振動板3とテンションシート2との間、即ちテンションシート2の裏面側にも、吸音材22が配置されている。この吸音材22も上述の吸音材23と同様のもので、例えばポリエステル綿からなる。吸音材22としては、身体30の重みが加わったときには潰れてしまう程度の厚みと弾力性を備えた綿ないしフェルトの使用が好ましく、例えば10mm程度の厚みのポリエステル綿のようなものが使用されている。この吸音材22は、身体30の重みが加わらない状況下では、吸音材として機能を発揮し、少なくとも重みが加わった状況下では振動を伝達できるものとして機能する材質あるいは構造のものであれば、どのような材質あいるは構造のものでも使用可能である。
さらに、マットレスの下面となるフレーム1の底面には吸振材28が適宜備えられ(図4、図5及び図6参照)、該吸振材28を介して床などの上に据え付けあるいは設置され、振動が床などに伝わるのを抑えるようしている。この吸振材28は、本実施形態の場合、マットレスの四隅と長手方向の中央の6カ所に配置され、マットレスを均等に支持するようにしている。吸振材28としては特に材質や構造に限定を受けるものではなく、例えばゴムや発泡ウレタンなどのエラストマー材の使用が好ましい。本実施形態の場合、吸振材28はマットレスカバー21に覆われる。
上述したベッド用マットレスの動作を以下に説明する。
使用者が横たわると、テンションシート2が身体に沿って変形して使用者を弾性的に受け支える。このとき、振動板3はテンションシート2の裏面にバンド部材5で互いには自由に変形可能に取り付けられているので、振動板3の存在がテンションシート2の伸びや変形を拘束せず自由なものとする。したがって、テンションシート2はその弾性・可撓性を損なわないので、身体30を支える面が硬くならない。また、振動板3とテンションシート2とはバンド部材5の伸縮によって互いに独自の変形がある程度許容されるので、振動板3とテンションシート2の固定部位の破損を招くことなく、テンションシート2で身体30をソフトに支持する。
そして、振動子4を振動させることにより、振動は振動板3の全域に均一に広がりテンションシート2を介して広域において身体30に伝わりマッサージ効果を発揮することができる。振動板3の振動はテンションシート2に沿っても伝わるので、利用者は振動板3の周囲の広い範囲でマッサージ効果が与えられる。ここで、振動板3はテンションシート2を介してフレーム1に対して弾性的に支持されているので、振動板3の振動がフレーム1に伝達して逃げてしまうことを抑制でき、身体30に振動を効率良く伝達することができると共に振動音の発生を抑制できる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施形態では、主にマットレスの長手方向(体軸方向)に振動板を配置した例を挙げて説明したが、これに限られるものではなく、図9に示すようにマットレスの短手方向(体軸と交差する方向)に適宜分割された振動板3を配置するようにしても良い。この場合においても、振動子4の配置位置は、体軸に沿って左右対称に配置されることが好ましく、足の部分がその他の部分よりも間隔が広く設定されることが好ましい。また、振動板3が複数に分割され、マットレスの短手方向に沿ってマットレスの長手方向に並べて配置されているため、部位毎に振動板が独立しているので、背中、腰、足を中心とするそれぞの部位のうち振動を与えたい部位にのみ振動与えたり、各部位毎に独立制御された振動を与えることができる。
さらに、上述した実施形態では、テンションシート2としてエラストマー糸の織物を使用しているが、これには限られずフィルム状やメッシュ状などの面状弾性体を使用するようにしても良い。
さらに、上述した実施形態では、本発明の身体支持装置をベッド用マットレスに適用した例を挙げて主に説明したが、これに限られるものではなく、身体の一部あるいは全部を支持する装置・器具全般に使用することができ、例えば椅子やマッサージ機などの座面や背凭れについても適用可能である。
本発明の身体支持装置をベッド用マットレスに適用した実施形態を示すもので、テンションシートと振動板との関係を示す底面図である。 図1のテンションシートをフレームに取り付けてマットレスとして組み立てた状態を示す底面図である。 同マットレスの平面図である。 同マットレスの横から見た側面図であり、クッション部分をハッチングを付して示している。 同マットレスの足側から見た側面図であり、クッション部分をハッチングを付して示している。 同マットレスの頭側から見た側面図であり、クッション部分をハッチングを付して示している。 マットレスのテンションシートの張力付与機構を示す説明図である。 同マットレスのクッションとテンションシートと振動板並びにこれらの間に配置された消音材との関係を示す断面図である。 振動板の他の実施形態を示す底面図である。
符号の説明
1 フレーム
2 テンションシート
3 振動板
4 振動子
5 弾性のバンド部材

Claims (8)

  1. フレームと、該フレームに張り付けられ利用者の身体を支持すると共に張力が付与された状態で弾性を有するテンションシートと、振動子を装着し前記テンションシートの裏面側に配置されて前記振動子の振動を前記テンションシートに伝播させる振動板と、前記振動板を前記テンションシートの裏面に保持させる伸縮性のある弾性のバンド部材とを備える身体支持装置。
  2. 前記振動板が複数設けられているものである請求項1記載の身体支持装置。
  3. 前記テンションシートがマットレスの身体支持部材を構成するものである請求項1記載の身体支持装置。
  4. 前記振動板が複数に分割され、マットレスの長手方向に沿って前記マットレスの長手方向の中心を挟んで少なくとも左右一対配置したものである請求項3記載の身体支持装置。
  5. 前記振動板が複数に分割され、マットレスの短手方向に沿って前記マットレスの長手方向に並べて配置されたものである請求項3記載の身体支持装置。
  6. 前記マットレスの長手方向の中心を挟んで左右に配置される振動子の問隔を、足に相当する部分で他の部分より広くした請求項4または5記載の身体支持装置。
  7. 前記振動板と前記テンションシートとの間に吸音材を設けたものである請求項1から6のいずれか1つに記載の身体支持装置。
  8. 前記テンションシートの表面にクッションを設け、これらテンションシートとクッションとの間に吸音材を設けたものである請求項1から7のいずれか1つに記載の身体支持装置。
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