JP2008029633A - マッサージベッド - Google Patents

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亨 橋爪
Sakuji Itou
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Abstract

【課題】リラックスした姿勢でマッサージを受ける。振動する部分に体重を十分に掛ける。
【解決手段】ベッド面1が使用者の上半身を支持する第1の領域1aと下半身の膝上部分を支持する第2の領域1bと下半身の膝下部分を支持する第3の領域1cとを有し、第1の領域1aと第2の領域1bとは谷形に配置され、第2の領域1bと第3の領域1cとは山形に配置され、且つ第3の領域1cは使用者の膝下部分を心臓よりも高く配置し、第1の領域1aの背支持位置2及び腰支持位置3と第2の領域1bのもも支持位置4と第3の領域1cのふくらはぎ支持位置5には振動子6が設けられており、振動子6による振動面7は鉛直方向Vに対して40度以上90度以下傾斜している。
【選択図】図1

Description

本発明は、マッサージベッドに関する。さらに詳しくは、本発明は、振動を発生させる振動子を有するマッサージベッドに関するものである。
従来、例えば特開2001−17501号公報や特開平3−73108号公報などに記載されているように、マッサージやリラクゼーションなどを目的として、椅子やベッドに振動装置を設けることが行われている。
上記特開2001−17501号公報に記載の振動刺激装置は、図8に示すように、座部101と背もたれ部102と脚載置台103とを備えた椅子型のもので、座部101には尻部に対応する部位に尻部振動体104を配設し、また、背もたれ部102には腰部に対応する部位に腰部振動体105および背中部に対応する部位に背部振動体106を配設し、さらに、脚載置台103には脚部振動体107を配設している。そして、座部101は、ほぼ水平になっており、背もたれ部102は、多少傾斜がついているものの、鉛直に近く立ったものである。
特開2001−17501号公報 特開平3−73108号公報
上記特開2001−17501号公報に記載のような椅子型のマッサージ機(振動刺激装置)では、使用者が座部101に腰掛け、背中を背もたれ部102に当て、脚を脚載置台103に載せてマッサージを受けるものであるが、このような姿勢は、最もリラックスした状態でマッサージを受けられるものではない。これに対して、ベッドのように全身が水平な姿勢になるのも、無防衛な姿勢であり、最もリラックスした状態をもたらすものではない。
また、マッサージを効率良く受けるためには、椅子の振動する部分に使用者の体重が十分に掛かり、その振動が使用者に良好に伝わる必要があるが、上述の椅子型のマッサージ機の特に背もたれ部102では、鉛直に近く立っているため、振動する部分に使用者の体重が十分に掛からない。そして、振動子(振動体)の振動が効率よく人体に伝わらないと、高出力で大型の振動子を使わなければならなくなったり、電力消費量が嵩むなどの弊害も生じる。
本発明は、リラックスした姿勢でマッサージを受けることができ、しかも、効率よく人体に振動を与えて良好なマッサージ効果を得られるマッサージベッドを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、請求項1記載のマッサージベッドは、ベッド面が使用者の上半身を支持する第1の領域と下半身の膝上部分を支持する第2の領域と下半身の膝下部分を支持する第3の領域とを有し、第1の領域と第2の領域とは谷形に配置され、第2の領域と第3の領域とは山形に配置され、且つ第3の領域は使用者の膝下部分を心臓よりも高く配置し、第1の領域の背支持位置及び腰支持位置と第2の領域のもも支持位置と第3の領域のふくらはぎ支持位置には振動子が設けられており、振動子による振動面は鉛直方向に対して40度以上90度以下傾斜しているものである。
したがって、使用者がベッド面に仰向けに横たわると、臀部が第1の領域と第2の領域の間の谷底部分に、膝裏が第2の領域と第3の領域の間の山頂部分に支持されることになり、腰と膝とを若干曲げたリラックス姿勢となる。このリラックス姿勢は使用者の体重が当該体重を支えるベッド面にほぼ均等に分散される姿勢であり、大変心地よくリラックスできる姿勢である。また、第3の領域は使用者の膝下部分を心臓よりも高く配置するので、血行が良くなり足のむくみが解消される。このことからもリラックスできる姿勢である。さらに、このリラックス姿勢は、腰を若干曲げて腹部を引っ込めた若干前屈みの姿勢でもあり、腹部が心理的に保護され且つベッドから降りやすい姿勢(防衛姿勢)でもある。このため、横たわった時に安心感が得られ、心理的にもリラックスすることができる。
また、ベッド面の第1の領域の背支持位置、第1の領域の腰支持位置、第2の領域のもも支持位置、第3の領域のふくらはぎ支持位置には振動子が設けられている。振動子を振動させることで、ベッド面に横たわる者(使用者)をマッサージすることができる。振動子による振動面(ベッド面の振動される部位)に使用者の体重が強く掛かれば掛かるほど、振動が体に良好に伝わるので、マッサージの効率が良くなる。このリラックス姿勢では使用者の体重がほぼ均等に分散されるので、各振動面のそれぞれに良好に体重を掛けることができる。
また、各振動面は鉛直方向に対して40度以上90度以下の範囲で傾斜しているので、リラックスできる姿勢を崩すことなく、各振動面に対して使用者の体重を良好に掛けることができる。即ち、振動面に掛かる使用者の体重は、鉛直方向に対する振動面の傾斜が0度に近くなればなるほど小さくなり、逆に90度に近くなればなるほど大きくなる。本発明では、鉛直方向に対する振動面の傾斜は40度以上であり、少なくとも十分なマッサージ効果を得ることができる程度に使用者の体重を振動面に掛けることができる。一方、第1の領域に設けられる振動面(背支持位置に設けられた振動子の振動面と、腰支持位置に設けられた振動子の振動面)が鉛直方向に対して90度を超えて傾斜すると、使用者の上半身の傾斜が逆になり、腰よりも頭が低くなる。このような姿勢では使用者は不安になりリラックスできない。同様に、第3の領域に設けられる振動面(ふくらはぎ支持位置に設けられた振動子の振動面)が鉛直方向に対して90度を超えて傾斜すると、使用者の膝下部分の傾斜が逆になり、膝よりもつま先が高くなる。このような姿勢では使用者は不安になりリラックスできない。なお、本発明では第3の領域が使用者の膝下部分を心臓よりも高く配置するので、第2の領域に設けられる振動面(もも支持位置に設けられた振動子の振動面)が鉛直方向に対して90度を超えて傾斜すること、即ち腰よりも膝が低くなることはない。本発明では、鉛直方向に対する各振動面の傾斜を90度以下にしているので、使用者が不安を感じるような姿勢にならず、リラックスすることができる。
また、請求項2記載のマッサージベッドは、ベッド面を起こすチルト機構を備えるものである。使用者がベッド面に横たわる場合、まず最初に第2の領域に腰掛けてから脚を持ち上げて第3の領域に載せ、さらに上半身を第1の領域に倒して横たわることが一般的である。また、使用者がベッド面から降りる場合、まず最初に上半身を起こしてから脚を床に降ろして第2の領域に腰掛けた状態になり、その後腰を上げて立ち上がることが一般的である。チルト機構によってベッド面を起こすことで、ベッドへの乗り降りが容易になる。
請求項1記載のマッサージベッドでは、ベッド面が使用者の上半身を支持する第1の領域と下半身の膝上部分を支持する第2の領域と下半身の膝下部分を支持する第3の領域とを有し、第1の領域と第2の領域とは谷形に配置され、第2の領域と第3の領域とは山形に配置され、且つ第3の領域は使用者の膝下部分を心臓よりも高く配置し、第1の領域の背支持位置及び腰支持位置と第2の領域のもも支持位置と第3の領域のふくらはぎ支持位置には振動子が設けられており、振動子による振動面は鉛直方向に対して40度以上90度以下傾斜しているので、使用者がベッド面に仰向けに横たわるとリラックス姿勢を取ることができる。しかも、各振動子の振動面のそれぞれに良好に体重を掛けることができるので、マッサージ効率が良くなる。
また、請求項2記載のマッサージベッドでは、ベッド面を起こすチルト機構を備えているので、ベッドへの乗り降りが容易になり、使い勝手をより一層向上させることができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1、図2に、本発明のマッサージベッドの実施形態の一例を示す。マッサージベッドは、ベッド面1が使用者の上半身を支持する第1の領域1aと下半身の膝上部分を支持する第2の領域1bと下半身の膝下部分を支持する第3の領域1cとを有し、第1の領域1aと第2の領域1bとは谷形に配置され、第2の領域1bと第3の領域1cとは山形に配置され、且つ第3の領域1cは使用者の膝下部分を心臓よりも高く配置し、第1の領域1aの背支持位置2及び腰支持位置3と第2の領域1bのもも支持位置4と第3の領域1cのふくらはぎ支持位置5には振動子6が設けられており、振動子6による振動面7は鉛直方向Vに対して40度以上90度以下傾斜しているものである。
ベッド面1は、例えば図2,図3に示すように、フレーム22にテンションシート8を張り、その上にクッション11を配置してカバー12で覆うことで構成されている。
テンションシート8は、張力が付与された状態で弾性を発揮し得るものであり、本実施形態ではポリエステルから成る弾性糸(エラストマー糸)を織り込んだものが使用されている。このようなテンションシート8としては、例えばポリエステル糸とエラストマ性ポリエステル糸との織物、具体的にはデュポン社製ポリエステルエラストマー(商品名:ダイメトロール(登録商標)あるいはハイトレル(登録商標))の使用が可能である。このポリエステル製エラストマーシートは、へたりが少なく、弾力性や通気性が良好であるので、寝心地の良い快適な身体支持面(ベッド面1)を得ることができる。また、エラストマ素材を繊維や織物などで補強したものから成るシート材の使用も可能である。このような繊維補強シートとして好適なものは、ポリエステルエラストマから成る厚さ1mm程度のシート材であって、その裏面を補強用の布地例えば120〜240デニールのナイロンまたはポリエステル製のタフタで補強したものが挙げられる。補強用布地によってシート材が補強されることにより、厚さ1mm程度のシート材でも十分な弾力性を有して荷重を支持することができる。しかしながら、テンションシート8としては、特に上述のポリエステルエラストマーや繊維補強エラストマー素材から成るものに限定されるものではなく、身体を受け支える部材として充分な一定の張力が与えられかつ同張力が付与された状態で弾性を発揮する材質・構造であれば如何なるものでも採用可能である。
振動子6は第1の領域1aの背支持位置2、第1の領域1aの腰支持位置3、第2の領域1bのもも支持位置4、第3の領域1cのふくらはぎ支持位置5にそれぞれ設けられている。本実施形態では、各位置2〜5に左右1つずつ振動子6を設けている。背支持位置2の右側の振動子6と腰支持位置3の右側の振動子6は同じ振動板9に取り付けられ、背支持位置2の左側の振動子6と腰支持位置3の左側の振動子6は同じ振動板9に取り付けられている。同様に、もも支持位置4の右側の振動子6とふくらはぎ支持位置5の右側の振動子6は同じ振動板9に取り付けられ、もも支持位置4の左側の振動子6とふくらはぎ支持位置5の左側の振動子6は同じ振動板9に取り付けられている。このように、各位置2〜5ごとに左右の振動子6を同じ振動板9に取り付けるのではなく、左右の振動子6を、背と腰、ももとふくらはぎで組み合わせて同じ振動板9に取り付けている。
ここで、振動板9のある所には振動板9によって振動を良好に伝えることができるが、振動板9のない所には振動を良好に伝えることができない。このため、仮に、各位置2〜5ごとに左右の振動子6を同じ振動板9に取り付ける場合には、各位置2〜5のみを局所的にマッサージすることになる。これに対し、図2に示す本実施形態のように左右の振動子6を、背と腰、ももとふくらはぎで組み合わせて同じ振動板9に取り付ける場合には、身体の軸方向に振動の範囲を広げることができて全身マッサージに適したものとなり、尚かつ、振動板9により背支持位置2と腰支持位置3の振動子6の縁、もも支持位置4とふくらはぎ支持位置5の振動子6の縁が切れていないので、振動子6のない振動板9の中間部の振動強さもある程度確保することができる。さらに、左右の振動子6を、背と腰、ももとふくらはぎで組み合わせて同じ振動板9に取り付けているので、左右の振動子6ごとに背・腰・もも・ふくらはぎの全てを同じ振動板9に取り付ける場合に比べて、振動板9の形状を単純な形状にすることができる。このため、振動板9の加工が容易になり、製造コストの上昇を抑えることができる。このように、本実施形態では、全身マッサージへの対応と製造コストの抑制とをともに高レベルで達成することができる。ただし、本実施形態のように、左右の振動子6を背と腰、ももとふくらはぎで組み合わせて同じ振動板9に取り付けるものに限るものではなく、例えば各位置2〜5ごとに左右の振動子6を同じ振動板9に取り付けても良い。この場合は、局所マッサージを行なうのに適している。また、例えば、左右の振動子6ごとに背・腰・もも・ふくらはぎの全てを同じ振動板9に取り付けても良い。この場合には、振動の範囲を身体の軸方向に更に広げることができ、全身マッサージにより適したものとなる。
振動子6は、振動板9にビス止めなどによって取り付けられている。左右の振動板9の間に適宜間隔を設けることで、テンションシート8の横方向の湾曲・変形を妨げず、また使用者の体の中心即ち背骨に振動板9が当たったり、背骨付近が当たることが想定される領域の身体支持面が硬くなるのを防ぐことができる。なお、この振動板9は、割れ難いポリプロピレンの使用が好ましいが、ABS樹脂やその他の樹脂の使用も可能である。尚、振動子6としては、例えばオンキョーリブ株式会社製のリラテックエレメントDU−2506の使用が可能である。
振動子6は、例えば図示しない電源より電力の供給を受けて作動する。また、振動子6は、例えば図示しないスイッチにより操作される。
テンションシート8への振動板9の取付けは、本実施形態の場合にはバンド状の伸縮性のある弾性取付け部材(以下、単にバンド部材と呼ぶ)10が使用されている(図4)。このバンド部材10は、両端部がテンションシート8に縫合などによって固着されると共に、中央部とテンションシート8との間に振動板9を挟み込んで支持するものとしている。すなわち、振動板9はテンションシート8の裏側の面に接触してバンド部材10の弾性力で吊り下げられた状態で保持されている。ここで、バンド部材10の両端部は縫合あるいは接着などによりテンションシート8の裏面に固着されている。また、バンド部材10としてはゴムバンドを使用している。このため、バンド部材10は、振動板9を装入するときには伸び、装入後には収縮するので、振動板9の保持を強固にすることができると共に振動板9とテンションシート8とを密着させることができる。伸縮性のあるバンド部材10によってテンションシート8の裏面との間に振動板9を挟み込んでいるので、振動板9はテンションシート8に対して固定されず、テンションシート8の伸びや変形を拘束せず自由なものとする。また、振動板9そのものも、テンションシート8によってその動きや変形がバンド部材10の伸縮可能な範囲において強く拘束されることがない。したがって、テンションシート8と振動板9とは、弾性バンド部材10の伸縮可能な範囲(弾性変形可能な範囲)において、バンド部材10が伸縮しようとする力を受けて変形等に対して互いにある程度の制約を受けるにしても独立して変形することが可能であり、テンションシート8の可撓性を大幅に損なうこともなければ振動板9の独自の変形も許容する。このことは、テンションシート8の身体を支える面の硬化を招かないばかりか、振動板9とテンションシート8の変形に伴うそれらの間の固定部位の破損を招くことも少なくなる。
なお、ベッド面1の振動子6によって振動される部位が振動面7である。本実施形態では、後述するようにテンションシート8の上にクッション11とカバー12を設けており、カバー12が直接使用者に接触することになるので、カバー12の表面が振動面7となる。
テンションシート8の上(表面側)には、さらに体圧を分散させて寝心地をより良くするためのクッション11が設けられている。このクッション11としては、低反発素材例えば低弾性ウレタンの使用が好ましい。クッション11の表面は、カバー12に覆われている。
テンションシート8の表面とクッション11との間には、吸音材13が設けられている。吸音材13としては、使用者の体重が加わったときには潰れてしまう程度の厚みと弾力性を備えた綿ないしフェルトの使用が好ましく、例えば10mm程度の厚みのポリエステル綿のようなものが使用されている。この吸音材13は、使用者の体重が加わらない状況下では、吸音材として機能を発揮し、少なくとも重みが加わった状況下では振動を伝達できるものとして機能する材質あるいは構造のものであれば、どのような材質あいるは構造のものでも使用可能である。尚、テンションシート8とクッション11とは、場合によっては接着しても良い。この場合には、テンションシート8とクッション11との間でのびびり音の発生がなくなるので、吸音材13を配置する必要はなくなる。
また、振動板9とテンションシート8との間、即ちテンションシート8の裏面側にも、吸音材14が配置されている。この吸音材14も上述の吸音材13と同様のもので、例えばポリエステル綿からなる。吸音材14としては、使用者の体重が加わったときには潰れてしまう程度の厚みと弾力性を備えた綿ないしフェルトの使用が好ましく、例えば10mm程度の厚みのポリエステル綿のようなものが使用されている。この吸音材14は、使用者の体重が加わらない状況下では、吸音材として機能を発揮し、少なくとも重みが加わった状況下では振動を伝達できるものとして機能する材質あるいは構造のものであれば、どのような材質あるいは構造のものでも使用可能である。
ベッド面1の各領域1a〜1cは平面形状になっている。ただし、必ずしも各領域1a〜1cを平面形状にする必要はなく、各領域1a〜1cを曲面形状にしても良い。
第1の領域1aと第2の領域1bとの間の傾斜角度(180度よりも傾斜が狭い方の角度。以下、谷角度θ1という)は、例えば130度になっている。ただし、谷角度θ1は130度に限るものではない。θ1とθ3およびθ4との間には、θ1=θ3+θ4なる関係があるので、θ3およびθ4に関する40度以上90度以下という条件を満たすには、θ1が80度以上180度以下であることが必要である。しかし、180度近くになれば、第1の領域1aと第2の領域1bとがほぼ一平面になってしまい、また、90度未満では、腹部の圧迫が強くなるので、θ1は90度以上170度以下が好ましい。よりいっそう好ましくは、120度〜140度の範囲である。谷角度θ1の下限値を120度とすることにより、腹部の圧迫を十分弱くできる。また、谷角度θ1の上限値を140度とするのは、この角度よりも大きければ、寝姿勢に近づき、リラックス姿勢がとりにくくなるからである。
第2の領域1bと第3の領域1cとの間の傾斜角度(180度よりも傾斜が狭い方の角度。以下、山角度θ2という)は、例えば135度になっている。ただし、山角度θ2は135度に限るものではない。θ2とθ4およびθ5との間には、θ2=θ4+θ5なる関係があるので、θ4およびθ5に関する40度以上90度以下という条件を満たすには、θ2が80度以上180度以下であることが必要である。しかし、180度近くになれば、第2の領域1bと第3の領域1cとがほぼ一平面になってしまい、また、90度未満では、血行が悪くなるので、θ2は90度以上170度以下が好ましい。よりいっそう好ましくは、130度〜160度の範囲である。山角度θ2の下限値を130度とすることにより、良好な血行を確保できる。また、山角度θ2の上限値を160度とするのは、この角度よりも大きければ、膝を伸ばした姿勢に近づき、リラックス姿勢がとりにくくなるからである。
背支持位置2に設けられた振動子6の振動面7と、腰支持位置3に設けられた振動子6の振動面7は鉛直方向Vに対して、例えば73度傾斜している。この角度を符号θ3で識別する。なお、角度θ3は、背支持位置2と腰支持位置3の振動面7の下半身側が鉛直方向V(図1中下向き)に対して持ち上がった角度である。ただし、角度θ3は73度に限るものではなく、40度以上90度以下の傾斜角度であれば良い。
また、もも支持位置4に設けられた振動子6の振動面7は鉛直方向Vに対して、例えば57度傾斜している。この角度を符号θ4で識別する。なお、角度θ4は、もも支持位置4の振動面7の腰側が鉛直方向V(図1中下向き)に対して持ち上がった角度である。ただし、角度θ4は57度に限るものではなく、40度以上90度以下の傾斜角度であれば良い。
さらに、ふくらはぎ支持位置5に設けられた振動子6の振動面7は鉛直方向Vに対して、例えば78度傾斜している。この角度を符号θ5で識別する。なお、角度θ5は、ふくらはぎ支持位置5の振動面7のつま先側が鉛直方向V(図1中下向き)に対して持ち上がった角度である。ただし、角度θ5は78度に限るものではなく、40度以上90度以下の傾斜角度であれば良い。
なお、本実施形態では、各領域1a〜1cは平面形状を成しているので、上記振動面7の傾斜角度θ3〜θ5は各領域1a〜1cの傾斜角度でもある。
このマッサージベッドは、ベッド面1を起こすチルト機構15を備えている。チルト機構15を図5に、ベッド面1を起こした状態を図6にそれぞれ示す。チルト機構15は、例えば床16に置かれたベース17に対してベッド面1を揺動させるもので、揺動の中心軸となるシャフト18と、シャフト18に設けられたピニオンギヤ19と、ピニオンギヤ19を回転させるウォームギヤ20と、ウォームギヤ20を回転させる電動モータ21より構成されている。左右のフレーム22にはブラケット23が固着されており、各ブラケット23間にはシャフト18が架け渡されて固着されている。シャフト18の両端はベース17の左右両側部に設けられた支持プレート24に回転自在に取り付けられている。したがって、電動モータ21がウォームギヤ20を回転させると、ピニオンギヤ19が回転してシャフト18が回転し、フレーム22ごとベッド面1全体が揺動する。電動モータ21は、例えば図示しない電源より電力の供給を受けて作動する。また、電動モータ21は、図示しないスイッチによって操作される。チルト機構15は、ベッド面1を第2の領域1bの傾斜が例えば5度になる位置(図6の位置)まで起こすことができる。即ち、チルト機構15のチルト角θ6は、例えば28となっている。
次に、マッサージベッドの使用について説明する。
使用者がベッド面1に仰向けに横たわると、臀部が第1の領域1aと第2の領域1bの間の谷底部分に、膝裏が第2の領域1bと第3の領域1cの間の山頂部分に支持されることになり、腰と膝とを若干曲げたリラックス姿勢となる。このリラックス姿勢は使用者の体重をほぼ均等に分散させてベッド面1に伝えることができる姿勢であり、大変心地よくリラックスできる姿勢である。また、第3の領域1cは使用者の膝下部分を心臓よりも高く配置するので、血行が良くなり足のむくみが解消される。このことからもリラックスできる姿勢である。さらに、このリラックス姿勢は、腰を若干曲げて腹部を引っ込めた若干前屈みの姿勢でもあり、腹部が心理的に保護され且つベッドから降りやすい姿勢(防衛姿勢)でもある。このため、横たわった時に安心感が得られ、心理的にもリラックスすることができる。
なお、腰と膝を約90度曲げながら仰向けになった姿勢のことを中立姿勢と言うことがあり、この中立姿勢はロケット発射時にかかる重力を最小限にできる姿勢であると言われている。本発明のマッサージベッドでも同様に、使用者が仰向けに横たわると腰と膝を曲げる姿勢となるので、体に掛かる重力をほぼ均等に分散することができる。一方、本発明のマッサージベッドに係るリラックス姿勢では使用者の腰と膝の角度は90度よりも大きく、体をゆったりとさせる姿勢であるので、ベッドにくつろいで横たわる姿勢としては優れている。
使用者がベッド面1に仰向けに横たわった後、振動子6を振動させると、各領域1a〜1cの振動面7が振動し、使用者をマッサージすることができる。ここで、振動面7に使用者の体重が強く掛かれば掛かるほど、振動が体に良好に伝わるので、マッサージの効率が良くなる。リラックス姿勢では使用者の体重がほぼ均等に分散されるので、各振動面7のそれぞれに良好に体重を掛けることができる。このため、マッサージの効率が良好になる。
また、各振動面7は鉛直方向Vに対して40度以上90度以下の範囲で傾斜しているので、リラックスした姿勢を崩すことなく、各振動面7に対して使用者の体重を良好に掛けることができる。即ち、振動面7に掛かる使用者の体重は、振動面7の傾斜が0度に近くなればなるほど小さくなり、逆に90度に近くなればなるほど大きくなる。鉛直方向Vに対する振動面7の傾斜(θ3〜θ5)を40度以上にすることで、少なくとも十分なマッサージ効果を得ることができる程度に使用者の体重を振動面7に掛けることができる。一方、第1の領域1aに設けられる振動面7が鉛直方向Vに対して90度を超えて傾斜すると(θ3>90)、使用者の上半身の傾斜が逆になり、腰よりも頭が低くなる。このような姿勢では使用者は不安になりリラックスできない。同様に、第3の領域1cに設けられる振動面7が鉛直方向Vに対して90度を超えて傾斜すると(θ5>90)、使用者の膝下部分の傾斜が逆になり、膝よりもつま先が高くなる。このような姿勢では使用者は不安になりリラックスできない。なお、第3の領域1cは使用者の膝下部分を心臓よりも高く配置するので、第2の領域1bに設けられる振動面7が鉛直方向Vに対して90度を超えて傾斜すること、即ち腰よりも膝が低くなることはない。本発明では、鉛直方向Vに対する各振動面7の傾斜を90度以下にしているので、使用者が不安を感じるような姿勢にはならず、リラックスすることができる。
このように、ベッド面1に横たわった使用者の姿勢がリラックス姿勢となり、しかも、各振動面7のそれぞれに体重を良好に掛けることができるので、マッサージ効率も良くなる。即ち、使用者をリラックスさせながら良好にマッサージを行うことができる。
使用者がベッド面1に乗り降りする際、チルト機構15によってベッド面1を起こすことができる。使用者がベッド面1に乗って横たわる場合、まず最初に第2の領域1bに腰掛けてから脚を持ち上げて第3の領域1cに載せ、さらに上半身を第1の領域1aに倒して横たわることが一般的である。また、使用者がベッド面1から降りる場合、まず最初に上半身を起こしてから脚を床16に降ろして第2の領域1bに腰掛けた状態になり、その後腰を上げて立ち上がることが一般的である。チルト機構15によってベッド面1を起こすことで第2の領域1bがほぼ水平になり、また、第1の領域1aが起き上がり、第3の領域1cが下がるので、ベッドへの乗り降りが容易になる。このため、マッサージベッドの使い勝手が向上する。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の説明では、チルト機構15のチルト角θ6は例えば28度であったが、チルト角θ6は28度に限るものではない。また、ベッド面1を起こすことができるようにしなくても良い。即ち、チルト機構15を省略しても良い。
また、上述の説明では、チルト機構15を電動にしていたが、チルト機構15を手動にしても良い。例えば、ばねによりベッドを起こす方向に付勢しておき、ベッドに使用者が寝ると、その重さでばねの付勢力に抗してベッドが倒れるようにしても良い。あるいは、ベッドを所定の傾動角度で固定する固定手段を設けても良い。
また、上述の説明では、振動子6を各位置2〜5毎に左右1つずつ設けていたが、振動子6を設ける個数はこれに限るものではない。例えば、各位置2〜5毎に左右2つずつ振動子6を設けても良い。この場合、図7(a)に示すように2つの振動子6を縦方向(ベッド面1の長手方向)に並べても良く、図7(b)に示すように2つの振動子6を横方向(ベッド面1の左右方向)に並べても良い。
さらに、上述の説明では、図1の状態でマッサージを行ない、使用者がベッド面1に乗り降りする場合にチルト機構15を作動させていたが、マッサージを行なう場合のベッド面1の傾きをチルト機構15によって調節するようにしても良い。
本発明のマッサージベッドを示す側面図である。 同マッサージベッドを示す平面図である。 同マッサージベッドのクッションとテンションシートと振動板並びにこれらの間に配置された吸音材との関係を示す断面図である。 振動子をテンションシートに取り付けた様子を示す振動板を下から見た図である。 同マッサージベッドのチルト機構を示す正面図である。 同マッサージベッドを起こした状態の側面図である。 振動子の取り付けの他の実施形態を示し、(a)は振動子を2つずつ縦に並べて取り付けた様子を示す振動板を下から見た図、(b)は振動子を2つずつ横に並べて取り付けた様子を示す振動板を下から見た図である。 従来の椅子形マッサージ機の斜視図である。
符号の説明
1 ベッド面
1a 第1の領域
1b 第2の領域
1c 第3の領域
2 背支持位置
3 腰支持位置
4 もも支持位置
5 ふくらはぎ支持位置
6 振動子
7 振動面
15 チルト機構
V 鉛直方向

Claims (2)

  1. ベッド面が使用者の上半身を支持する第1の領域と下半身の膝上部分を支持する第2の領域と下半身の膝下部分を支持する第3の領域とを有し、前記第1の領域と前記第2の領域とは谷形に配置され、前記第2の領域と前記第3の領域とは山形に配置され、且つ前記第3の領域は前記使用者の膝下部分を心臓よりも高く配置し、前記第1の領域の背支持位置及び腰支持位置と前記第2の領域のもも支持位置と前記第3の領域のふくらはぎ支持位置には振動子が設けられており、前記振動子による振動面は鉛直方向に対して40度以上90度以下傾斜していることを特徴とするマッサージベッド。
  2. 前記ベッド面を起こすチルト機構を備えることを特徴とする請求項1記載のマッサージベッド。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008032232A1 (de) * 2008-07-09 2010-01-14 Bär, Manfred Behandlungsliege

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