JP2006211999A - 苦瓜加工品とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】苦瓜を燻製してからベーコン油で揚げてなる苦瓜加工品とその製造方法に関し、苦瓜の有効成分を損なうことなしに、しかも簡易な装置で簡易な方法によって、全く斬新な苦瓜加工食品を実現する。
【解決手段】カットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしに燻製し、かつベーコン油で揚げることを特徴とする。次いで、食塩などの調味料を用いて味付けする。さらに、ベーコンのチップを砕いて混ぜることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】カットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしに燻製し、かつベーコン油で揚げることを特徴とする。次いで、食塩などの調味料を用いて味付けする。さらに、ベーコンのチップを砕いて混ぜることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、苦瓜(沖縄の方言名で「ゴーヤー」)を燻製してからベーコン油で揚げてなる苦瓜加工品とその製造方法に関する。
苦瓜はビタミンCがレモンやキャベツの約4倍も含まれており、このビタミンCはストレスや発ガン物質の抑制、皮膚の老化防止などにも効果があり、風邪の予防はもちろん、鉄分の吸収を助けるなどの働きも有るとして注目されている。
このような多くの効能がある苦瓜を利用した苦瓜加工食品の製造方法として、特開平8−308525に記載のように、高水分の苦瓜を成分を減らすことなく、かつ効率よく焙煎させることができる苦瓜加工食品の製造方法とその装置が提案されている。この発明は、細片状に乾燥された苦瓜を篩別し、分別された所望の細片状に乾燥された苦瓜を焙煎させ、さらに粉砕した苦瓜加工食品である。
特開平8−308525
栽培の時期が限られている苦瓜を1年を通して利用可能とするには、特許文献1のように、乾燥製品とすることが有効であるが、大量に処理するには大がかりの乾燥装置を要し、コスト高となる。加えて、焙煎装置や粉砕装置などが必要となる。
しかも、特許文献1のような発明の場合は、乾燥焙煎品に限られるため、苦瓜乾燥食品の種類を増やし、需要を拡大する上では限界がある。本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、苦瓜の有効成分を損なうことなしに、しかも簡易な装置で簡易な方法によって、全く斬新な苦瓜加工食品を実現することにある。
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、カットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしに燻製することを特徴とする苦瓜加工品の製造方法である。このように、例えばスライスしたりしてカットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしに燻製する方法によると、出来上がった苦瓜加工品は、燻製特有の香ばしさが手伝って食欲を増し、斬新な独特の苦瓜製品の開拓に寄与できる。また、燻製前に乾燥するとしても、従来の乾燥製品と違って軽く乾燥させる程度で足りるので、乾燥工程が軽減され、コスト高となることはとない。
請求項2は、カットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしにベーコン油で揚げることを特徴とする苦瓜加工品の製造方法である。このように、例えばスライスしたりしてカットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしにベーコン油で揚げる製法によると、ベーコン油特有の香りによって食欲を増し、斬新な独特の苦瓜製品の開拓に寄与できる。また、ベーコン油で揚げる前に前に乾燥するとしても、従来の乾燥製品と違って軽い乾燥度で足りるので、乾燥工程が軽減され、コスト高となることはとない。ベーコン油は、ベーコン製造で発生した副産物を流用するのでコスト高となることはない。
請求項3は、カットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしに燻製してからベーコン油で揚げることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の苦瓜加工品の製造方法である。このように、請求項1の方法で燻製してから、請求項2の方法でベーコン油で揚げる製法によると、請求項1の特徴と請求項2の特徴を併せ持った苦瓜燻製品を実現でき、さらに請求項1と請求項2の相乗効果により、極めて独特の斬新度の高い苦瓜燻製品を実現でき、苦瓜加工食品の需要拡大に寄与できる。
請求項4は、少なくとも食塩を用いて味付けすることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の苦瓜加工品の製造方法である。このように、請求項1、請求項2または請求項3の方法で製造した苦瓜燻製品に少なくとも食塩を用いて味付けすると、よりおいしくなり、消費拡大に寄与できる。この場合に使用する食塩は、ミネラルが豊富な自然海塩が、健康増進の上で適している。
請求項5は、ベーコンのチップを砕いて混ぜることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の苦瓜加工品の製造方法である。このように、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4の方法で製造した苦瓜燻製品にベーコンのチップを砕いて混ぜると、ベーコンの味が加わることで、風味が増し、さらに完成度の高い苦瓜燻製品が実現できる。こる砕いたベーコンチップは少量で足りるので、特にコスト高となることはない。
請求項6は、カットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしに燻製してからベーコン油で揚げ、少なくとも食塩を用いて味付けしてあることを特徴とする苦瓜加工品である。このように、請求項1から請求項4の製法により、カットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしに燻製してからベーコン油で揚げ、少なくとも食塩を用いて味付けしてある苦瓜燻製品は、前記のように、燻製の効果とベーコン油による揚げた効果と食塩による味付けの効果が相まって、消費者の食欲をそそる新規な苦瓜製品として、苦瓜の消費拡大と国民の健康維持に貢献できる。
請求項1のように、例えばスライスしたりしてカットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしに燻製する方法によると、出来上がった苦瓜加工品は、燻製特有の香ばしさが手伝って食欲を増し、斬新な独特の苦瓜製品の開拓に寄与できる。また、燻製前に乾燥するとしても、従来の乾燥製品と違って軽く乾燥させる程度で足りるので、乾燥工程が軽減され、コスト高となることはとない。
請求項2のように、例えばスライスしたりしてカットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしにベーコン油で揚げる製法によると、ベーコン油特有の香りによって食欲を増し、斬新な独特の苦瓜製品の開拓に寄与できる。また、ベーコン油で揚げる前に前に乾燥するとしても、従来の乾燥製品と違って軽い乾燥度で足りるので、乾燥工程が軽減され、コスト高となることはとない。ベーコン油は、ベーコン製造で発生した副産物を流用するのでコスト高となることはない。
請求項3のように、請求項1の方法で燻製してから、請求項2の方法でベーコン油で揚げる製法によると、請求項1の特徴と請求項2の特徴を併せ持った苦瓜燻製品を実現でき、さらに請求項1と請求項2の相乗効果により、極めて独特の斬新度の高い苦瓜燻製品を実現でき、苦瓜加工食品の需要拡大に寄与できる。
請求項4のように、請求項1、請求項2または請求項3の方法で製造した苦瓜燻製品に少なくとも食塩を用いて味付けすると、よりおいしくなり、消費拡大に寄与できる。この場合に使用する食塩は、ミネラルが豊富な自然海塩が、健康増進の上で適している。
請求項5のように、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4の方法で製造した苦瓜燻製品にベーコンのチップを砕いて混ぜると、ベーコンの味が加わることで、風味が増し、さらに完成度の高い苦瓜燻製品が実現できる。こる砕いたベーコンチップは少量で足りるので、特にコスト高となることはない。
請求項6のように、請求項1から請求項4の製法により、カットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしに燻製してからベーコン油で揚げ、少なくとも食塩を用いて味付けしてある苦瓜燻製品は、前記のように、燻製の効果とベーコン油による揚げた効果と食塩による味付けの効果が相まって、消費者の食欲と購買欲をそそる新規で斬新な苦瓜製品の出現となり、苦瓜の消費拡大と国民の健康維持に貢献できる。
次に本発明による苦瓜加工品とその製造方法が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は、本発明による苦瓜加工品の製造方法の実施形態を示すフローチャートである。まず、ステップS1のように、苦瓜をきれいに洗って両端を切り、必要に応じて中をくり抜いて綿と種を取り除く。このような前処理をしてから、ステップS2のように、任意の形状にカットする。乾燥処理や燻製、ベーコン油によるから揚げなどが容易なように、例えばスライサーで2〜5mmにスライスするのがよい。ただし、スライス厚は任意である。スライス後の形状は、リング状でもよいし、半円状でもよい。また、サイコロ状など、他の形状にカットしてもよい。
次いで、必要に応じて、ステップS3の乾燥工程において乾燥処理する。この場合、必要となる乾燥度に応じて、乾燥方法を選択する。軽度の乾燥で足りる場合は、陰干し程度で足りる。天日乾燥の可能であり、天日乾燥の時間に応じて乾燥度を選択できる。乾燥機で乾燥することも可能である。
こうして乾燥無しに、又は任意の乾燥度に乾燥した後に、必要に応じて、ステップS4のように、楠木などのスモーク材料を用いて燻製する。例えば楠木を燃やして、遠火で約7時間スモーク処理する。火から約1m離して、カット苦瓜を載せた金網を吊るした状態がよい。天日干しの苦瓜は、苦みが残る(生よりは少しうすいが)のに対し、スモーク処理することで、苦みがさらにうすくなる。
次いで、ステップS5において、ベーコン油で約30秒間から揚げする。このとき、ベーコン油を160℃に加熱し、燻製した苦瓜の場合は、30秒ぐらい揚げてから、油を切る。これに対し、ステップS4の燻製処理をしない苦瓜の場合は、約1分揚げてから、油を切る。その後、ステップS6の味付け工程において、塩・コショウを振りかけ、塩、黒コショウ、味の素(登録商標)などを用いて味付けすると完成である。
ご飯などの振りかけにする場合は、さらにベーコンのチップを砕いて混ぜるとより、香ばしくなり、風味も増す。ベーコン油とは、ベーコン製造時に副産物として出る豚の背脂分の塩漬けを約24時間スモークし、その後に細切りにし鍋で炒めて(160℃程度)油を搾り出して造った油である。
このように、任意形状にカットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしに燻製してからベーコン油で揚げ、塩・コショウで味付けしてなる苦瓜燻製品は、燻製の効果とベーコン油にから揚げ効果と食塩による味付け効果が相まって、ビールや酒のつまみ等として最適であり、消費者の食欲をそそる斬新な苦瓜加工品の出現となる。
以上のように、燻製処理とベーコン油によるから揚げ、塩・コショウによる味付けし、ベーコンチップを砕いて混ぜてなる苦瓜燻製品は、燻製の効果とベーコン油にから揚げ効果の相乗効果により苦瓜の消費拡大と国民の健康維持に貢献できる。
Claims (6)
- カットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしに燻製することを特徴とする苦瓜加工品の製造方法。
- カットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしにベーコン油で揚げることを特徴とする苦瓜加工品の製造方法。
- カットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしに燻製してからベーコン油で揚げることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の苦瓜加工品の製造方法。
- 少なくとも食塩を用いて味付けすることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の苦瓜加工品の製造方法。
- ベーコンのチップを砕いて混ぜることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の苦瓜加工品の製造方法。
- カットした苦瓜を乾燥処理して又は乾燥なしに燻製してからベーコン油で揚げ、少なくとも食塩を用いて味付けしてあることを特徴とする苦瓜加工品。
Priority Applications (1)
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JP2005030808A JP2006211999A (ja) | 2005-02-07 | 2005-02-07 | 苦瓜加工品とその製造方法 |
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JP2005030808A JP2006211999A (ja) | 2005-02-07 | 2005-02-07 | 苦瓜加工品とその製造方法 |
Publications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101130635B1 (ko) | 2009-07-01 | 2012-04-09 | 주두권 | 여주차의 제조방법 |
JP2018126130A (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-16 | 宮川森林組合 | 保存食品およびその製造方法並びに保存食品用食材パック |
CN115590166A (zh) * | 2022-10-26 | 2023-01-13 | 中国热带农业科学院热带作物品种资源研究所(Cn) | 一种脱水苦瓜干片的加工方法 |
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2005
- 2005-02-07 JP JP2005030808A patent/JP2006211999A/ja active Pending
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