JP2006210893A - Nd−Fe−B系希土類永久磁石材料 - Google Patents

Nd−Fe−B系希土類永久磁石材料 Download PDF

Info

Publication number
JP2006210893A
JP2006210893A JP2005370225A JP2005370225A JP2006210893A JP 2006210893 A JP2006210893 A JP 2006210893A JP 2005370225 A JP2005370225 A JP 2005370225A JP 2005370225 A JP2005370225 A JP 2005370225A JP 2006210893 A JP2006210893 A JP 2006210893A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
rare earth
permanent magnet
alloy
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005370225A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3891307B2 (ja
Inventor
Kenji Yamamoto
健治 山本
Koichi Hirota
晃一 廣田
Takehisa Minowa
武久 美濃輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2005370225A priority Critical patent/JP3891307B2/ja
Publication of JP2006210893A publication Critical patent/JP2006210893A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3891307B2 publication Critical patent/JP3891307B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Abstract

【解決手段】R−Fe−Co−B−Al−Cu(但し、RはNd、Pr、Dy、Tb、Hoのうち1種又は2種以上で、Ndを15〜33質量%含有する)系希土類永久磁石材料において、M−B系化合物、M−B−Cu系化合物、M−C系化合物(MはTi、Zr、Hfのうち1種又は2種以上)のうち少なくとも2種と、更にR酸化物とが合金組織中に析出し、かつその析出化合物の平均粒径が5μm以下であって、合金組織中に隣り合って析出した化合物間の最大間隔が50μm以下に分散して析出していることを特徴とするNd−Fe−B系希土類永久磁石材料。
【効果】本発明のNd−Fe−B系希土類永久磁石材料によれば、上記M−B系化合物、M−B−Cu系化合物、M−C系化合物の2種以上とR酸化物とを細かく析出させることによって、異常粒成長が抑制され、最適焼結温度幅も広がり、高炭素、低酸素濃度においても良好な磁気特性を有するものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、Nd−Fe−B系希土類永久磁石材料に関する。
希土類永久磁石は、優れた磁気特性と経済性のため、電気・電子機器の分野で多用されており、近年益々その高性能化が要求されている。
R−Fe−B系希土類永久磁石を高特性化するためには、合金中の主相成分であるR2Fe141相の存在割合を増大させることが必要である。そのことは非磁性相であるNdリッチ相を減少させることと同義である。そのためNdリッチ相をできる限り酸化や炭化や窒化させないように合金の酸素・炭素・窒素濃度を低下させることが必要である。
しかし、合金中の酸素濃度を低下させると焼結工程において異常粒成長が起こりやすく、Brは高いが、iHcが低く、(BH)maxの不十分な角型性の悪い磁石となる。
本発明者は、先に提案した特開2002−75717号公報(特許文献1)で述べた通り、磁気特性の向上を図るために製造工程中の酸素濃度を低減し、合金中の酸素濃度を低下させても、ZrB化合物、NbB化合物又はHfB化合物を磁石中に微細かつ一様に析出させることによって、最適焼結温度領域を著しく拡大し、異常粒成長が少ない、高性能なNd−Fe−B系希土類永久磁石材料の生産が可能となったことを報告した。
更に、本発明者は磁石合金のコストダウンを図るために、大きな炭素濃度を有する安価な原料を用いて製造してみたところ、iHcが著しく低下し、角型性も悪く、製品としては使用不可となる特性しか得られなかった。
この磁気特性の著しい低下は、現存する超高特性磁石はRリッチ相を必要最小限の量にしているために、僅かの炭素濃度の増加によっても、酸化していないRリッチ相の多くが炭化物となるために液相焼結に必要なRリッチ相が極端に減少したためと考えられる。
これまで工業的に生産されてきたNd系焼結磁石は炭素濃度がおおよそ0.05%を超えると保磁力が減少し始め、約0.1%を超えると製品として使用不可となることがわかっている。
特開2002−75717号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、高炭素、低酸素濃度においても、異常粒の成長が抑制され、最適焼結温度幅も広がり、良好な磁気特性を有するNd−Fe−B系希土類永久磁石材料を提供することを目的とする。
本発明者は、上記問題を解決するために鋭意検討を行った結果、Co,Al,Cuを含有する高炭素濃度のR−Fe−B系希土類永久磁石中に、M−B系化合物及びM−B−Cu系化合物及びM−C系化合物(MはTi、Zr、Hfのうち1種又は2種以上)のうち少なくとも2種と、更にR酸化物とが合金組織中に析出し、かつその析出化合物の平均粒径が5μm以下であって、合金組織中に隣り合って析出した化合物間の最大間隔が50μm以下に均一に分散して析出させることにより、主に炭素濃度の大きいNd系磁石合金の磁気特性を著しく改良し、炭素濃度が0.05質量%、特に0.1質量%を超えても保磁力が劣化しないNd−Fe−B系希土類磁石を得ることに成功したものである。
従って、本発明は下記Nd−Fe−B系希土類永久磁石材料を提供する。
(I)R−Fe−Co−B−Al−Cu(但し、RはNd、Pr、Dy、Tb、Hoのうち1種又は2種以上で、Ndを15〜33質量%含有する)系希土類永久磁石材料において、(i)M−B系化合物、M−B−Cu系化合物、M−C系化合物(MはTi、Zr、Hfのうち1種又は2種以上)のうち少なくとも2種と、更に(ii)R酸化物とが合金組織中に析出し、かつその析出化合物の平均粒径が5μm以下であって、合金組織中に隣り合って析出した化合物間の最大間隔が50μm以下に分散して析出していることを特徴とするNd−Fe−B系希土類永久磁石材料。
(II)主相成分であるR2Fe141相の存在容量割合が89〜99%であり、希土類又は希土類と遷移金属の硼素化物と炭化物と酸化物の合計の存在容量割合が0.1〜3%である(I)記載のNd−Fe−B系希土類永久磁石材料。
(III)粒径50μm以上のR2Fe141相の巨大異常成長粒が、金属組織全体に対する存在容量割合で3%以下である(I)又は(II)記載のNd−Fe−B系希土類永久磁石材料。
(IV)磁気特性がBrで12.5kG以上、保磁力iHcが10kOe以上、角型比4×(BH)max/Br2が0.95以上である(I),(II)又は(III)記載のNd−Fe−B系希土類永久磁石材料。
(V)Nd−Fe−B系磁石合金が、質量百分率で、R27〜33%(但し、RはNd、Pr、Dy、Tb、Hoのうち1種又は2種以上で、Ndを15〜33%含有する)、Co0.1〜10%、B0.8〜1.5%、Al0.05〜1.0%、Cu0.02〜1.0%、Ti,Zr及びHfから選ばれる元素0.02〜1.0%、C0.1%を超え0.3%以下、O0.04〜0.4%、N0.002〜0.1%、並びに残部Fe及び不可避の不純物からなる(I)〜(IV)のいずれか1項記載のNd−Fe−B系希土類永久磁石材料。
本発明のNd−Fe−B系希土類永久磁石材料によれば、上記M−B系化合物、M−B−Cu系化合物、M−C系化合物の2種以上とR酸化物とを細かく析出させることによって、異常粒成長が抑制され、最適焼結温度幅も広がり、高炭素、低酸素濃度においても良好な磁気特性を有するものである。
本発明のNd−Fe−B系希土類永久磁石材料は、R−Fe−Co−B−Al−Cu(但し、RはNd、Pr、Dy、Tb、Hoのうち1種又は2種以上であるが、Ndを15〜33質量%含有する)系希土類永久磁石材料であって、好ましくは炭素を0.1質量%を超え0.3質量%以下、特に0.1質量%を超え0.2質量%以下を含有し、主相成分であるNd2Fe141相の存在容量割合が89〜99%であり、希土類又は希土類と遷移金属の硼素化物と炭化物と酸化物の存在容量割合が0.1〜3%であるNd−Fe−B系磁石合金において、該合金の金属組織中にMをTi、Zr、Hfのうち1種又は2種以上とし、M−B系化合物、M−B−Cu系化合物、M−C系化合物のうち少なくとも2種以上と、更にR酸化物とが合金組織中に析出し、かつその析出化合物の平均粒径が5μm以下で、かつ上記合金中に隣り合って存在する化合物間の最大間隔が50μm以下で均一に分散していることを特徴とする。
上記Nd−Fe−B系磁石合金の磁気特性は、磁性を発現するNd2Fe141相の存在容量割合を増大させ、それに反比例して非磁性のNdリッチ粒界相を少なくすることで、残留磁束密度とエネルギー積の向上が図られてきている。Ndリッチ相は、主相Nd2Fe141相の結晶粒界をクリーニングし、粒界の不純物や結晶欠陥を取り除くことによって保磁力を発生させるという役割を担っている。従って、いくら磁束密度が高くなるからといって、磁石合金の組織中から完全にNdリッチ相をなくすことはできず、少量のNdリッチ相をできるだけ効率的に活用して粒界のクリーニングを行わせ、いかに大きな保磁力を得るかが磁気特性開発上の要点となる。
一般に、Ndリッチ相は活性であるため、粉砕や焼結工程などを通して容易に酸化、炭化又は窒化し、Ndが消費される。そうなると粒界組織の健全化が完全に行えず、所定の保磁力が得られなくなる。残留磁束密度の高い保磁力の大きな高性能磁石を得る、言い換えれば最少量のNdリッチ相を有効に利用して磁気特性を得るには、原材料を含め製造工程中でのNdリッチ相の酸化や炭化や窒化を防ぐ対策が必要となる。
焼結工程では、微粉の焼結反応によって高密度化が進行する。成型された微粉は焼結温度で互いに接合しながら拡散し、介在する空孔を外部に排除することによって焼結体中の空間を充填し、収縮する。このとき共存するNdリッチな液相が焼結反応をスムーズに促進するといわれている。
しかし、炭素濃度が大きい安価な原料を使うことによって焼結体の炭素濃度が増加すると、Ndの炭化物が多く生成され、結晶粒界のクリーニングや粒界の不純物又は結晶欠陥を取り除くことができなくなり、保磁力が著しく低下するものと考えられる。
そこで、本発明者は、高炭素濃度のNd−Fe−B系磁石合金において、M−B系化合物、M−B−Cu系化合物、M−C系化合物の2種以上を析出させることにより、Ndの炭化物の生成を著しく抑え、かつ主相粒子であるR2Fe141相のBをCで置換することに成功し、本発明の効果を得た。
また、Ndの含有量を少なくし、更に工程での酸化を抑えた高特性Nd磁石においては、Nd酸化物の存在量不足のためにピン止め効果を十分に発揮することができなくなる。このため、特定の結晶粒が焼結温度で急激に大きく成長してしまう巨大異常成長粒発生の現象が現れ、主に角型性が著しく低下するものと考えられる。
上記問題に関し、Nd磁石合金中にM−B系化合物、M−B−Cu系化合物、M−C系化合物のうち少なくとも2種と、更にR酸化物とを析出させることで、それらの粒界でのピン止め効果により焼結体の異常粒成長を抑えることができたと考えられる。
このようなM−B系化合物、M−B−Cu系化合物、M−C系化合物と更にR酸化物との効果によって、広い焼結温度範囲において巨大異常成長粒の発生を抑制することが可能となり、粒径が50μm以上となっているR2Fe141相の巨大異常成長粒を金属組織全体に対して存在容量割合で3%以下とすることができる。
更にM−B系化合物、M−B−Cu系化合物、M−C系化合物の効果によって、高炭素濃度を有する焼結体の保磁力の減少を著しく抑えることができ、高炭素濃度においても高特性磁石を製造することが可能となった。
以上のように、本発明の希土類永久磁石材料は、好ましくは主相成分であるNd2Fe141相の存在容量割合が89〜99%、より好ましくは93〜98%であって、かつまた希土類又は希土類と遷移金属の硼素化物と炭化物や酸化物の存在容量割合が0.1〜3%、より好ましくは0.5〜2%である高特性Nd−Fe−B系磁石合金において、該合金の金属組織中にM−B系化合物、M−B−Cu系化合物、M−C系化合物のうち少なくとも2種と、更にR酸化物が合金組織中に析出し、その析出平均粒径としては5μm以下、好ましくは0.1〜5μm、特に0.5〜2μmで、かつまた上記合金中に隣り合って析出する最大の間隔が50μm以下、好ましくは5〜10μmで均一に分散しているものであり、この場合、この希土類永久磁石材料において粒径が50μm以上となっているR2Fe141相の巨大異常成長粒が、金属組織全体に対して存在容量割合で3%以下であることが好適である。なお、Ndリッチ相は0.5〜10%、特に1〜5%であることが好ましい。
ここで、上記希土類永久磁石合金は、その組成として、質量百分率で、R=27〜33%、特に28.8〜31.5%、Co=0.1〜10%、特に1.3〜3.4%、B=0.8〜1.5%、好ましくは0.9〜1.4%、特に0.95〜1.15%、Al=0.05〜1.0%、特に0.1〜0.5%、Cu=0.02〜1.0%、特に0.05〜0.3%、Ti,Zr及びHfから選ばれる元素=0.02〜1.0%、特に0.04〜0.4%、C=0.1%を超え0.3%以下、特に0.1%を超え0.2%以下、O=0.04〜0.4%、特に0.06〜0.3%、N=0.002〜0.1%、特に0.005〜0.1%、Fe=残部、更に、不可避の不純物からなるものであることが好ましい。
ここで、Rは希土類元素のうち1種又は2種以上であることを示すが、Ndは必須元素であり、合金組成中、Ndを15〜33質量%、特に18〜33質量%含有することが必要である。この場合、Rは上述したように27〜33質量%含有するが、これが27質量%未満ではiHcの減少が著しくなるおそれがあり、33質量%を超えるとBrの減少が著しくなるおそれがあるため、27〜33質量%とすることがよい。
本発明においてFeの一部をCoで置換することは、キュリー温度Tcの改善効果の上で有効である。また磁石を高温高湿度中にさらした場合の焼結体の質量減においてもCoは有効であるが、Coが0.1質量%未満ではTc改善や質量減改善の効果が少なく、コスト面を考慮して0.1〜10質量%とすることがよい。
Bは、0.8質量%未満ではiHcの減少が著しくなるおそれがあり、1.5質量%を超えるとBrの減少が著しくなるおそれがあるため、0.8〜1.5質量%とすることがよい。
Alは、コストをかけずに保磁力iHcを上昇させる上で有効であるが、0.05質量%未満ではiHcの増加の効果が非常に少なく、1.0質量%を超えるとBrの減少が大きくなるおそれがあるため、0.05〜1.0質量%とすることがよい。
Cuは、0.02質量%未満ではiHcの増加の効果が非常に少なく、1.0質量%を超えるとBrの減少が大きくなるおそれがあるため、0.02〜1.0質量%とすることがよい。
Ti,Zr及びHfから選ばれる元素は、CuやCとの複合効果により最適焼結温度領域を広げ、更に炭素と化合物を作り、Ndリッチ相の炭化を防ぐことができ、磁気特性中の特にiHcの増加に効果がある。0.02質量%未満ではiHcの増加の効果が非常に少なく、1.0質量%を超えるとBrの減少が大きくなるおそれがあるため、0.02〜1.0質量%とすることがよい。
炭素(C)含有量は、0.1質量%以下、とりわけ0.05質量%以下では本発明の意味を十分に生かすことができないのでよくなく、また0.3質量%を超えると本発明の効果を発揮できなくなるため、0.1質量%を超え0.3質量%以下、特に0.1質量%を超え0.2質量%以下とすることがよい。
窒素(N)含有量は、0.002質量%未満では過焼結になりやすく、角型性がよくなく、また0.1質量%を超えると焼結性及び角型性が悪く、更には保磁力を減少させるおそれがあるため、0.002〜0.1質量%とすることがよい。
なお、酸素(O)含有量は、0.04〜0.4質量%であることがよい。
本発明に用いるNd、Pr、Dy、Tb、Cu、Ti、Zr、Hf等の原料はFeやAl等との合金や混合物でもよい。更に、使用原料中に含まれ、あるいは製造工程中に混入する0.2質量%以下の少量のLa,Ce,Sm,Ni,Mn,Si,Ca,Mg,S,P,W,Mo,Ta,Cr,Ga,Nbの存在は本発明の効果を損ねるものではない。
本発明の永久磁石材料は、後述する実施例に示すような所用の材料を用い、常法に従って合金を得た後、必要に応じて水素化処理、脱水素処理を行い、微粉砕し、成型、焼結、熱処理することにより得ることができ、また二合金法を採用することもできる。
この場合、特に炭素濃度の多い原材料を使用し、かつTi、Zr、Hf添加量をこれらの好適存在範囲(0.02〜1.0質量%)となるように選定することで、1,000〜1,200℃、0.5〜5時間、不活性ガス雰囲気下で焼結し、更に300〜600℃、0.5〜5時間、不活性ガス雰囲気下で熱処理することにより、本発明の磁性材料を得ることができる。
本発明によれば、R−Fe−Co−B−Al−Cu系をベースとし、高濃度の炭素と極く少量のTi,Zr又はHfを含むR−Fe−Co−B−Al−Cu−Ti,Zr又はHf系の一定の組成範囲において、合金鋳造、粉砕、成型、焼結、更に焼結温度よりも低い温度で熱処理することにより、残留磁束密度(Br)と保磁力(iHc)が大きく、角型性に優れ、更に最適焼結温度領域が広い磁石合金を提供することができるものである。
従って、本発明の永久磁石材料は、その磁気特性がBrで12.5kG以上、保磁力iHcが10kOe以上、角型比4×(BH)max/Br2が0.95以上の優れた磁気特性を有するものとすることができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
なお、下記の実施例の希土類永久磁石材料において、そのR2Fe141相の存在容量割合、希土類又は希土類と遷移金属の硼素化物と炭化物と酸化物の存在容量割合、及び粒径50μm以上のR2Fe141相巨大異常成長粒の存在容量割合は、表13にまとめて示す。
また、以下の実施例において、炭素濃度の大きい出発原料とは、原料中の炭素濃度の合計が0.1質量%を超え0.2質量%までであり、従来技術では十分な磁気特性が得られない原料である。また、特に記述のない出発原料は炭素濃度の合計が0.005〜0.05質量%である。
[実施例1]
出発原料として、Nd,Pr,電解鉄,Co,フェロボロン,Al,Cu及びチタンを使用し、質量比で28.9Nd−2.5Pr−BAL.Fe−4.5Co−1.2B−0.7Al−0.4Cu−XTi(X=0、0.04、0.4、1.4)の組成に配合後、単ロール急冷法により合金を得た。得られた合金を+1.5±0.3kgf/cm2の水素雰囲気中で水素化処理を行い、10-2Torr以下の真空中で800℃×3時間の脱水素処理を行った。この時得られた合金は、水素化・脱水素処理によって数百μmの粗粉になっている。得られた粗粉と潤滑剤として0.1質量%のステアリン酸をVミキサーで混合し、更に窒素気流中ジェットミルにて平均粒径3μm程度に微粉砕した。その後、これらの微粉を成型装置の金型に充填し、25kOeの磁界中で配向し、磁界に垂直方向に0.5ton/cm2の圧力で成型し、それらの成型体を1,000℃から10℃毎に1,200℃までの範囲で2時間、Ar雰囲気中で焼結し、更に冷却した後、500℃で1時間、Ar雰囲気中で熱処理し、各々の組成の永久磁石材料を得た。なお、これらのR−Fe−B系永久磁石材料における炭素(C),酸素(O),窒素(N)含有量は、それぞれC=0.111〜0.133質量%、O=0.095〜0.116質量%、N=0.079〜0.097質量%であった。
得られた磁気特性の結果を表1に示す。0.04%及び0.4%Ti添加品は1,040〜1,070℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あることがわかる。
0%Ti添加品は、本実施例のような炭素濃度が0.111〜0.133質量%ではiHcが低く、角型性も悪いことが分る。1.4%Ti添加品は1,040〜1,070℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あるが、添加量が多すぎるためにBr、iHc共に0.04%及び0.4%Ti添加品に比べ、低めの値となっていることがわかる。
Figure 2006210893
[実施例2]
出発原料として、炭素濃度の大きいNd,Dy,電解鉄,Co,フェロボロン,Al,Cu及びチタンを使用し、Ti添加量の検討として、質量比で28.6Nd−2.5Dy−BAL.Fe−9.0Co−1.0B−0.8Al−0.6Cu−XTi(X=0.01、0.2、0.6、1.5)の組成に配合後、高周波溶解し、水冷銅鋳型に鋳造することにより、各々の組成の鋳塊を得た。これらの鋳塊をブラウンミルで粗粉砕し、得られた粗粉と潤滑剤として0.05質量%のラウリン酸をVミキサーで混合し、更に窒素気流中ジェットミルにて処理し、平均粒径5μm程度の微粉を得た。その後、これらの微粉を成型装置の金型に充填し、15kOeの磁界中で配向し、磁界に垂直方向に1.2ton/cm2の圧力で成型し、それの成型体を1,000〜1,200℃で2時間、10-4Torr以下の真空雰囲気中で焼結し、更に冷却した後、500℃で1時間、10-2Torr以下の真空雰囲気中で熱処理し、各々の組成の永久磁石材料を得た。なお、これらのR−Fe−B系永久磁石材料における炭素(C),酸素(O),窒素(N)含有量は、それぞれC=0.180〜0.208質量%、O=0.328〜0.398質量%、N=0.027〜0.041質量%であった。
得られた磁気特性の結果を表2に示す。0.2%及び0.6%Ti添加品は1,100〜1,130℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あることがわかる。
0.01%Ti添加品は、本実施例のような炭素濃度が0.180〜0.208質量%ではiHcが低く、角型性も悪いことがわかる。
1.5%Ti添加品は1,100〜1,130℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あるが、添加量が多すぎるためにBr、iHc共に0.2%及び0.6%Ti添加品に比べ、低めの値となっていることがわかる。
Figure 2006210893
[実施例3]
出発原料として、炭素濃度の大きいNd,Tb,電解鉄,Co,フェロボロン,Al,Cu及びチタンを使用し、二合金法を用い、母合金を質量比で27.3Nd−BAL.Fe−0.5Co−1.0B−0.4Al−0.2Cuの組成に、助剤合金を質量比で46.2Nd−17.0Tb−BAL.Fe−18.9Co−XTi(X=0.2、4.0、9.8、25)の組成にした。混合後の組成は29.2Nd−1.7Tb−BAL.Fe−2.3Co−0.9B−0.4Al−0.2Cu−XTi(X=0.01、0.2、0.5、1.3)である。母合金は単ロール急冷法により作製し、+0.5〜+2.0kgf/cm2の水素雰囲気中で水素化処理を行い、10-2Torr以下の真空中で500℃×3時間の半脱水素処理を行った。また、助材合金は高周波溶解し、水冷銅鋳型に鋳造することにより鋳塊を得た。
次に、母合金を90質量%と助材を10質量%秤量し、潤滑剤としてPVAを0.05質量%添加してVミキサーで混合し、更に窒素気流中ジェットミルにて平均粒径4μm程度の微粉を得た。その後、これらの微粉を成型装置の金型に充填し、15kOeの磁界中で配向し、磁界に垂直方向に0.5ton/cm2の圧力で成型し、それの成型体を1,000℃から10℃毎に1,200℃まで2時間、10-4Torr以下の真空雰囲気中で焼結し、更に冷却した後、500℃で1時間、10-2Torr以下のArガス雰囲気中で熱処理し、各々の組成の永久磁石材料を得た。なお、これらのR−Fe−B系永久磁石材料における炭素(C),酸素(O),窒素(N)含有量は、それぞれC=0.248〜0.268質量%、O=0.225〜0.298質量%、N=0.029〜0.040質量%であった。
得られた磁気特性の結果を表3に示す。0.2%及び0.5%Ti添加品は1,060〜1,090℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あることがわかる。
0.01%Ti添加品は、本実施例のような炭素濃度が0.248〜0.268質量%ではiHcが低く、角型性も悪いことがわかる。1.3%Ti添加品は1,060〜1,090℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あるが、添加量が多すぎるためにBr、iHc共に0.2%及び0.5%Ti添加品に比べ、低めの値となっていることがわかる。
Figure 2006210893
[実施例4]
出発原料として、炭素濃度の大きいNd,Pr,Dy,電解鉄,Co,フェロボロン,Al,Cu及びチタンを使用し、先の実施例と同様に二合金法を用いた。母合金を質量比で26.8Nd−2.2Pr−BAL.Fe−0.5Co−1.0B−0.2Alの組成に、助剤合金を質量比で37.4Nd−10.5Dy−BAL.Fe−26.0Co−0.8B−0.2Al−1.6Cu−XTi(X=0、1.2、7.0、17.0)の組成にした。混合後の組成は27.9Nd−2.0Pr−1.1Dy−BAL.Fe−3.0Co−1.0B−0.2Al−0.2Cu−XTi(X=0、0.1、0.7、1.7)である。母合金・助材合金共に単ロール急冷法により作製した。母合金のみ+0.5〜+2.0kgf/cm2の水素雰囲気中で水素化処理を行い、10-2Torr以下の真空中で500℃×3時間の半脱水素処理を行い、平均粒径で数百μmの粗粉を得た。また、助材合金はブラウンミルで粉砕し、平均粒径で数百μmの粗粉を得た。
次に、母合金を90質量%と助材を10質量%秤量し、潤滑剤としてカプロン酸を0.1質量%添加してVミキサーで混合し、更に窒素気流中ジェットミルにて平均粒径5μm程度の微粉を得た。その後、これらの微粉を成型装置の金型に充填し、20kOeの磁界中で配向し、磁界に垂直方向に0.8ton/cm2の圧力で成型し、それの成型体を1,000℃から10℃毎に1,200℃まで2時間、10-4Torr以下の真空雰囲気中で焼結し、更に冷却した後、500℃で1時間、10-2Torr以下のArガス雰囲気中で熱処理し、各々の組成の永久磁石材料を得た。なお、これらのR−Fe−B系永久磁石材料における炭素(C),酸素(O),窒素(N)含有量は、それぞれC=0.198〜0.222質量%、O=0.095〜0.138質量%、N=0.069〜0.090質量%であった。
得られた磁気特性の結果を表4に示す。0.1%及び0.7%Ti添加品は1,070〜1,100℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あることがわかる。
Ti添加なし品は、本実施例のような炭素濃度が0.198〜0.222質量%ではiHcが低く、角型性も悪いことがわかる。1.7%Ti添加品は1,070〜1,100℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あるが、添加量が多すぎるためにBr、iHc共に0.1%及び0.7%Ti添加品に比べ、低めの値となっていることがわかる。
Figure 2006210893
これら実施例1〜4の各試料についてEPMA(Electron Probe Micro Analysis)による元素分布像を見ると、Ti量が本発明の好適範囲である0.02〜1.0質量%である焼結体中には、直径が5μm以下のTiB化合物、TiBCu化合物及びTiC化合物を50μm以下の間隔で一様に細かく析出していた。
これらのことから、適量のTiを添加し、焼結体中にTiB化合物、TiBCu化合物及びTiC化合物を一様に細かく析出させることによって、異常粒成長を抑制し、最適焼結温度幅を広げ、このような高炭素・低酸素濃度においても良好な磁気特性が得られていることがわかる。
[実施例5]
出発原料として、炭素濃度の大きいNd,Pr,Dy,Tb,電解鉄,Co,フェロボロン,Al,Cu及びジルコニウムを使用し、Zr添加量の比較として、質量比で26.7Nd−1.1Pr−1.3Dy−1.2Tb−BAL.Fe−3.6Co−1.1B−0.4Al−0.1Cu−XZr(X=0、0.1、0.6、1.3)の組成に配合後、双ロール急冷法により合金を得た。得られた合金を+1.0±0.2kgf/cm2の水素雰囲気中で水素化処理を行い、10-2Torr以下の真空中で700℃×5時間の脱水素処理を行った。この時得られた合金は、水素化・脱水素処理によって数百μmの粗粉になっている。得られた粗粉と潤滑剤として0.1質量%のパナセートをVミキサーで混合し、更に窒素気流中ジェットミルにて平均粒径5μm程度に微粉砕した。その後、これらの微粉を成型装置の金型に充填し、20kOeの磁界中で配向し、磁界に垂直方向に1.2ton/cm2の圧力で成型し、それらの成型体を1,000〜1,200℃で2時間、Ar雰囲気中で焼結し、更に冷却した後、500℃で1時間、Ar雰囲気中で熱処理し、各々の組成の永久磁石材料を得た。なお、これらのR−Fe−B系永久磁石材料における炭素(C),酸素(O),窒素(N)含有量は、それぞれC=0.141〜0.153質量%、O=0.093〜0.108質量%、N=0.059〜0.074質量%であった。
得られた磁気特性の結果を表5に示す。0.1%及び0.6%Zr添加品は1,050〜1,080℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あることがわかる。
Zrなし品は、本実施例のような炭素濃度が0.141〜0.153質量%ではiHcが極端に低い値となることがわかる。1.3%Zr添加品は1,050〜1,080℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あるが、添加量が多すぎるためにBr、iHc共に低めの値となっていることがわかる。
Figure 2006210893
[実施例6]
出発原料として、炭素濃度の大きいNd,Dy,電解鉄,Co,フェロボロン,Al,Cu及びフェロジルコニウムを使用し、Zr添加の有無の比較として、質量比で28.7Nd−2.5Dy−BAL.Fe−1.8Co−1.0B−0.8Al−0.2Cu−XZr(X=0.01,0.07,0.7,1.4)の組成に配合後、高周波溶解し、水冷銅鋳型に鋳造することにより、各々の組成の鋳塊を得た。これらの鋳塊をブラウンミルで粗粉砕し、得られた粗粉と潤滑剤として0.07質量%のオルフィンをVミキサーで混合し、更に窒素気流中ジェットミルにて処理し、平均粒径5μm程度の微粉を得た。その後、これらの微粉を成型装置の金型に充填し、20kOeの磁界中で配向し、磁界に垂直方向に0.7ton/cm2の圧力で成型し、それの成型体を1,000〜1,200℃で2時間、Ar雰囲気中で焼結し、更に冷却した後、500℃で1時間、Ar雰囲気中で熱処理し、各々の組成の永久磁石材料を得た。なお、これらのR−Fe−B系永久磁石材料における炭素(C),酸素(O),窒素(N)含有量は、それぞれC=0.141〜0.162質量%、O=0.248〜0.271質量%、N=0.003〜0.010質量%であった。
得られた磁気特性の結果を表6に示す。0.07%及び0.7%Zr添加品は1,110〜1,140℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あることがわかる。
0.01%Zr添加品は、本実施例のような炭素濃度が高く、酸素濃度が低い場合はiHcが極端に低い値となることがわかる。1.4%Zr添加品は1,110〜1,140℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あるが、添加量が多すぎるためにBr、iHc共に低めの値となっていることがわかる。
Figure 2006210893
[実施例7]
本発明を二合金法を利用することで更なる高特性化を試みた。出発原料として、炭素濃度の大きいNd,Dy,電解鉄,Co,フェロボロン,Al,Cu及びジルコニウムを使用し、母合金を質量比で28.3Nd−BAL.Fe−0.9Co−1.2B−0.2Al−XZr(X=0、0.07、0.7、1.4)の組成に、助剤合金を質量比で34.0Nd−19.2Dy−BAL.Fe−24.3Co−0.2B−1.5Cuの組成にした。混合後の組成は28.9Nd−1.9Dy−BAL.Fe−3.3Co−1.1B−0.2Al−0.2Cu−XZr(X=0、0.06、0.6、1.3)である。母合金は単ロール急冷法により作製し、+0.5〜+2.0kgf/cm2の水素雰囲気中で水素化処理を行い、10-2Torr以下の真空中で500℃×3時間の半脱水素処理を行った。また、助材合金は高周波溶解し、水冷銅鋳型に鋳造することにより鋳塊を得た。
次に、母合金を90質量%と助材を10質量%秤量し、潤滑剤としてステアリン酸を0.05質量%添加してVミキサーで混合し、更に窒素気流中ジェットミルにて平均粒径4μm程度の微粉を得た。その後、これらの微粉を成型装置の金型に充填し、15kOeの磁界中で配向し、磁界に垂直方向に0.5ton/cm2の圧力で成型し、それの成型体を1,000℃から10℃毎に1,200℃まで2時間、10-4Torr以下の真空雰囲気中で焼結し、更に冷却した後、500℃で1時間、10-2Torr以下のArガス雰囲気中で熱処理し、各々の組成の永久磁石材料を得た。なお、これらのR−Fe−B系永久磁石材料における炭素(C),酸素(O),窒素(N)含有量は、それぞれC=0.203〜0.217質量%、O=0.125〜0.158質量%、N=0.021〜0.038質量%であった。
得られた磁気特性の結果を表7に示す。0.06%及び0.6%Zr添加品は1,060〜1,090℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あることがわかる。
Zrなし品は、本実施例のような炭素濃度が0.203〜0.217質量%ではiHcが極端に低い値となることがわかる。1.3%Zr添加品は1,060〜1,090℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あるが、添加量が多すぎるためにBr、iHc共に0.06%及び0.6%Zr添加品に比べ、低めの値となっていることがわかる。
Figure 2006210893
[実施例8]
出発原料として、Nd,Dy,電解鉄,Co,フェロボロン,Al,Cu及びジルコニウムを用い、先の実施例と同様に二合金法を用いた。母合金を質量比で27.0Nd−1.3Dy−BAL.Fe−1.8Co−1.0B−0.2Al−0.1Cuの組成に、助剤合金を質量比で25.1Nd−28.3Dy−BAL.Fe−23.9Co−XZr(X=0.1、1.0、5.0、11.0)の組成にした。混合後の組成は26.8Nd−4.0Dy−BAL.Fe−4.0Co−0.9B−0.2Al−0.1Cu−XZr(X=0.01、0.1、0.5、1.1)である。母合金・助材合金共に単ロール急冷法により作製し、+0.5〜+1.0kgf/cm2の水素雰囲気中で水素化処理を行い、10-2Torr以下の真空中で500℃×4時間の半脱水素処理を行い、平均粒径で数百μmの粗粉を得た。
次に、母合金を90質量%と助材を10質量%秤量し、潤滑剤としてラウリン酸を0.15質量%添加してVミキサーで混合し、更に窒素気流中ジェットミルにて平均粒径5μm程度の微粉を得た。その後、これらの微粉を成型装置の金型に充填し、16kOeの磁界中で配向し、磁界に垂直方向に0.6ton/cm2の圧力で成型し、それの成型体を1,000℃から10℃毎に1,200℃まで2時間、10-4Torr以下の真空雰囲気中で焼結し、更に冷却した後、500℃で1時間、Arガス雰囲気中で熱処理し、各々の組成の永久磁石材料を得た。なお、これらのR−Fe−B系永久磁石材料における炭素(C),酸素(O),窒素(N)含有量は、それぞれC=0.101〜0.132質量%、O=0.065〜0.110質量%、N=0.015〜0.028質量%であった。
得られた磁気特性の結果を表8に示す。0.1%及び0.5%Zr添加品は1,070〜1,100℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あることがわかる。
0.01%Zr添加品は、1,070℃焼結ではBr、iHc、角型比が良好であるが、0.1%及び0.5%Zr添加品に比べ、最適焼結温度幅が狭いことがわかる。1.1%Zr添加品は1,070〜1,100℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あるが、添加量が多すぎるためにBr、iHc共に0.1%及び0.5%Zr添加品に比べ、低めの値となっていることがわかる。
Figure 2006210893
これら実施例5〜8の各試料についてEPMAによる元素分布像を見ると、Zr量が本発明の好適範囲である0.02〜1.0質量%である焼結体中には、直径が5μm以下のZrB化合物、ZrBCu化合物及びZrC化合物を50μm以下の間隔で一様に細かく析出していた。
これらのことから、適量のZrを添加し、焼結体中にZrB化合物、ZrBCu化合物及びZrC化合物を一様に細かく析出させることによって、異常粒成長を抑制し、最適焼結温度幅を広げ、このような高炭素・低酸素濃度においても良好な磁気特性が得られていることがわかる。
[実施例9]
出発原料として、Nd,Pr,Dy,電解鉄,Co,フェロボロン,Al,Cu及びハフニウムを使用し、質量比で26.7Nd−2.2Pr−2.5Dy−BAL.Fe−2.7Co−1.2B−0.4Al−0.3Cu−XHf(X=0、0.2、0.5、1.4)の組成に配合後、単ロール急冷法により合金を得た。得られた合金を+1.0±0.3kgf/cm2の水素雰囲気中で水素化処理を行い、10-2Torr以下の真空中で400℃×5時間の脱水素処理を行った。この時得られた合金は、水素化・脱水素処理によって数百μmの粗粉になっている。得られた粗粉と潤滑剤として0.1質量%のカプロン酸をVミキサーで混合し、更に窒素気流中ジェットミルにて平均粒径6μm程度に微粉砕した。その後、これらの微粉を成型装置の金型に充填し、20kOeの磁界中で配向し、磁界に垂直方向に1.5ton/cm2の圧力で成型し、それらの成型体を1,000〜1,200℃で2時間、Ar雰囲気中で焼結し、更に冷却した後、500℃で1時間、Ar雰囲気中で熱処理し、各々の組成の永久磁石材料を得た。なお、これらのR−Fe−B系永久磁石材料における炭素(C),酸素(O),窒素(N)含有量は、それぞれC=0.111〜0.123質量%、O=0.195〜0.251質量%、N=0.009〜0.017質量%であった。
得られた磁気特性の結果を表9に示す。0.2%及び0.5%Hf添加品は1,020〜1,050℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あることがわかる。
0%Hf添加品は、本実施例のような炭素濃度が0.111〜0.123質量%ではiHcが低く、角型性も悪いことがわかる。1.4%Hf添加品は1,020〜1,050℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あるが、添加量が多すぎるためにBr、iHc共に0.2%及び0.5%Hf添加品に比べ、低めの値となっていることがわかる。
Figure 2006210893
[実施例10]
出発原料として、炭素濃度の大きいNd,電解鉄,Co,フェロボロン,Al,Cu及びハフニウムを使用し、Hf添加量の検討として、質量比で31.1Nd−BAL.Fe−3.6Co−1.1B−0.6Al−0.3Cu−XHf(X=0.01、0.4、0.8、1.5)の組成に配合後、高周波溶解し、水冷銅鋳型に鋳造することにより、各々の組成の鋳塊を得た。これらの鋳塊をブラウンミルで粗粉砕し、得られた粗粉と潤滑剤として0.05質量%のオレイン酸をVミキサーで混合し、更に窒素気流中ジェットミルにて処理し、平均粒径5μm程度の微粉を得た。その後、これらの微粉を成型装置の金型に充填し、12kOeの磁界中で配向し、磁界に垂直方向に0.3ton/cm2の圧力で成型し、それの成型体を1,000〜1,200℃で2時間、10-4Torr以下の真空雰囲気中で焼結し、更に冷却した後、500℃で1時間、10-2Torr以下の真空雰囲気中で熱処理し、各々の組成の永久磁石材料を得た。なお、これらのR−Fe−B系永久磁石材料における炭素(C),酸素(O),窒素(N)含有量は、それぞれC=0.180〜0.188質量%、O=0.068〜0.088質量%、N=0.062〜0.076質量%であった。
得られた磁気特性の結果を表10に示す。0.4%及び0.8%Hf添加品は1,050〜1,080℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あることがわかる。
0.01%Hf添加品は、1,050℃焼結ではBr、iHc、角型比が良好であるが、0.4%及び0.8%Hf添加品に比べ、最適焼結温度幅が狭いことがわかる。1.5%Hf添加品は1,050〜1,080℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あるが、添加量が多すぎるためにBr、iHc共に0.4%及び0.8%Hf添加品に比べ、低めの値となっていることがわかる。
Figure 2006210893
[実施例11]
本発明を二合金法を利用することで更なる高特性化を試みた。出発原料として、炭素濃度の大きいNd,Dy,電解鉄,Co,フェロボロン,Al,Cu及びハフニウムを使用し、母合金を質量比で27.4Nd−BAL.Fe−0.3Co−1.1B−0.4Al−0.2Cuの組成に、助剤合金を質量比で33.8Nd−19.0Dy−BAL.Fe−24.1Co−XHf(X=0.1、2.1、7.9、15)の組成にした。混合後の組成は28.0Nd−1.9Dy−BAL.Fe−2.7Co−1.0B−0.4Al−0.2Cu−XHf(X=0.01、0.2、0.8、1.5)である。母合金は単ロール急冷法により作製し、+0.5〜+2.0kgf/cm2の水素雰囲気中で水素化処理を行い、10-2Torr以下の真空中で600℃×3時間の半脱水素処理を行った。また、助材合金は高周波溶解し、水冷銅鋳型に鋳造することにより鋳塊を得た。
次に、母合金を90質量%と助材を10質量%秤量し、潤滑剤としてブチルラウレートを0.05質量%添加してVミキサーで混合し、更に窒素気流中ジェットミルにて平均粒径5μm程度の微粉を得た。その後、これらの微粉を成型装置の金型に充填し、15kOeの磁界中で配向し、磁界に垂直方向に0.3ton/cm2の圧力で成型し、それの成型体を1,000℃から10℃毎に1,200℃まで2時間、10-4Torr以下の真空雰囲気中で焼結し、更に冷却した後、500℃で1時間、10-2Torr以下のArガス雰囲気中で熱処理し、各々の組成の永久磁石材料を得た。なお、これらのR−Fe−B系永久磁石材料における炭素(C),酸素(O),窒素(N)含有量は、それぞれC=0.283〜0.297質量%、O=0.095〜0.108質量%、N=0.025〜0.044質量%であった。
得られた磁気特性の結果を表11に示す。0.2%及び0.8%Hf添加品は1,120〜1,150℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あることがわかる。
0.01%Hf添加品は、1,120℃焼結ではBr、iHc、角型比が良好であるが、0.2%及び0.8%Hf添加品に比べ、最適焼結温度幅が狭いことがわかる。1.5%Hf添加品は1,120〜1,150℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あるが、添加量が多すぎるためにBr、iHc共に0.2%及び0.8%Hf添加品に比べ、低めの値となっていることがわかる。
Figure 2006210893
[実施例12]
出発原料として、Nd,Dy,Tb,電解鉄,Co,フェロボロン,Al,Cu及びハフニウムを使用し、先の実施例と同様に二合金法を用いた。母合金を質量比で26.0Nd−2.5Dy−BAL.Fe−1.4Co−1.0B−0.8Al−0.2Cu−XHf(X=0、0.06、0.6、1.7)の組成に、助剤合金を質量比で40.8Nd−18.0Tb−BAL.Fe−20.0Co−0.1B−0.3Alの組成にした。混合後の組成は27.5Nd−2.3Dy−1.8Tb−BAL.Fe−3.2Co−0.9B−0.8Al−0.2Cu−XHf(X=0、0.05、0.5、1.5)である。母合金・助材合金共に単ロール急冷法により作製し、+0.5〜+1.0kgf/cm2の水素雰囲気中で水素化処理を行い、10-2Torr以下の真空中で500℃×2時間の半脱水素処理を行い、平均粒径で数百μmの粗粉を得た。
次に、母合金を90質量%と助材を10質量%秤量し、潤滑剤としてカプリル酸を0.1質量%添加してVミキサーで混合し、更に窒素気流中ジェットミルにて平均粒径5μm程度の微粉を得た。その後、これらの微粉を成型装置の金型に充填し、25kOeの磁界中で配向し、磁界に垂直方向に0.5ton/cm2の圧力で成型し、それの成型体を1,000℃から10℃毎に1,200℃まで2時間、10-4Torr以下の真空雰囲気中で焼結し、更に冷却した後、500℃で1時間、Arガス雰囲気中で熱処理し、各々の組成の永久磁石材料を得た。なお、これらのR−Fe−B系永久磁石材料における炭素(C),酸素(O),窒素(N)含有量は、それぞれC=0.102〜0.128質量%、O=0.105〜0.148質量%、N=0.025〜0.032質量%であった。
得られた磁気特性の結果を表12に示す。0.05%及び0.5%Hf添加品は1,160〜1,190℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あることがわかる。
0%Hf添加品は、1,160℃焼結ではBr、iHc、角型比が良好であるが、0.05%及び0.5%Hf添加品に比べ、最適焼結温度幅が狭いことがわかる。1.5%Hf添加品は1,160〜1,190℃でBr、iHc、角型比が殆ど変化せずに良好であり、最適焼結温度幅が30℃あるが、添加量が多すぎるためにBr、iHc共に0.05%及び0.5%Hf添加品に比べ、低めの値となっていることがわかる。
Figure 2006210893
これら実施例9〜12の各試料についてEPMAによる元素分布像を見ると、Hf量が本発明の好適範囲である0.02〜1.0質量%である焼結体中には、直径が5μm以下のHfB化合物、HfBCu化合物及びHfC化合物を50μm以下の間隔で一様に細かく析出していた。
これらのことから、適量のHfを添加し、焼結体中にHfB化合物、HfBCu化合物及びHfC化合物を一様に細かく析出させることによって、異常粒成長を抑制し、最適焼結温度幅を広げ、このような高炭素・低酸素濃度においても良好な磁気特性が得られていることがわかる。
Figure 2006210893

Claims (5)

  1. R−Fe−Co−B−Al−Cu(但し、RはNd、Pr、Dy、Tb、Hoのうち1種又は2種以上で、Ndを15〜33質量%含有する)系希土類永久磁石材料において、M−B系化合物、M−B−Cu系化合物、M−C系化合物(MはTi、Zr、Hfのうち1種又は2種以上)のうち少なくとも2種と、更にR酸化物とが合金組織中に析出し、かつその析出化合物の平均粒径が5μm以下であって、合金組織中に隣り合って析出した化合物間の最大間隔が50μm以下に分散して析出していることを特徴とするNd−Fe−B系希土類永久磁石材料。
  2. 主相成分であるR2Fe141相の存在容量割合が89〜99%であり、希土類又は希土類と遷移金属の硼素化物と炭化物と酸化物の合計の存在容量割合が0.1〜3%である請求項1記載のNd−Fe−B系希土類永久磁石材料。
  3. 粒径50μm以上のR2Fe141相の巨大異常成長粒が、金属組織全体に対する存在容量割合で3%以下である請求項1又は2記載のNd−Fe−B系希土類永久磁石材料。
  4. 磁気特性がBrで12.5kG以上、保磁力iHcが10kOe以上、角型比4×(BH)max/Br2が0.95以上である請求項1,2又は3記載のNd−Fe−B系希土類永久磁石材料。
  5. Nd−Fe−B系磁石合金が、質量百分率で、R27〜33%(但し、RはNd、Pr、Dy、Tb、Hoのうち1種又は2種以上で、Ndを15〜33%含有する)、Co0.1〜10%、B0.8〜1.5%、Al0.05〜1.0%、Cu0.02〜1.0%、Ti,Zr及びHfから選ばれる元素0.02〜1.0%、C0.1%を超え0.3%以下、O0.04〜0.4%、N0.002〜0.1%、並びに残部Fe及び不可避の不純物からなる請求項1〜4のいずれか1項記載のNd−Fe−B系希土類永久磁石材料。
JP2005370225A 2004-12-27 2005-12-22 Nd−Fe−B系希土類永久焼結磁石材料 Active JP3891307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005370225A JP3891307B2 (ja) 2004-12-27 2005-12-22 Nd−Fe−B系希土類永久焼結磁石材料

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004375784 2004-12-27
JP2005370225A JP3891307B2 (ja) 2004-12-27 2005-12-22 Nd−Fe−B系希土類永久焼結磁石材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006210893A true JP2006210893A (ja) 2006-08-10
JP3891307B2 JP3891307B2 (ja) 2007-03-14

Family

ID=36967323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005370225A Active JP3891307B2 (ja) 2004-12-27 2005-12-22 Nd−Fe−B系希土類永久焼結磁石材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3891307B2 (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006210450A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Tdk Corp R−t−b系焼結磁石
WO2009004994A1 (ja) * 2007-06-29 2009-01-08 Tdk Corporation 希土類磁石
WO2010106964A1 (ja) * 2009-03-19 2010-09-23 本田技研工業株式会社 希土類永久磁石およびその製造方法
WO2011125262A1 (ja) * 2010-04-02 2011-10-13 株式会社 安川電機 R-t-b-m-a系希土類永久磁石及びその製造方法
JP2014500611A (ja) * 2010-10-15 2014-01-09 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 高耐食性焼結NdFeB磁石およびその調製方法
JP2016169438A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 昭和電工株式会社 R−t−b系希土類焼結磁石及びr−t−b系希土類焼結磁石用合金
JP2016192542A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 日立金属株式会社 R−t−b系焼結磁石
JP2017508269A (ja) * 2013-11-27 2017-03-23 シアメン タングステン カンパニー リミテッド 低bの希土類磁石
DE102016219532A1 (de) 2015-10-07 2017-04-13 Tdk Corporation Sintermagnet auf R-T-B Basis
JP2017157832A (ja) * 2016-02-26 2017-09-07 Tdk株式会社 R−t−b系永久磁石
JP2017183336A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 日立金属株式会社 R−t−b系焼結磁石
JP2018056301A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 日立金属株式会社 R−t−b系焼結磁石の製造方法
DE102017222060A1 (de) 2016-12-06 2018-06-07 Tdk Corporation Permanentmagnet auf R-T-B-Basis
US10428408B2 (en) 2015-03-13 2019-10-01 Tdk Corporation R-T-B-based rare earth sintered magnet and alloy for R-T-B-based rare earth sintered magnet
JP2019169567A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 Tdk株式会社 R−t−b系永久磁石
US10480052B2 (en) 2014-03-19 2019-11-19 Kabushiki Kaisha Toshiba Permanent magnet, and motor and generator using the same
JP2020013975A (ja) * 2018-07-09 2020-01-23 大同特殊鋼株式会社 RFeB系焼結磁石
US10964463B2 (en) 2017-03-30 2021-03-30 Tdk Corporation Alloy for R—T—B based rare earth sintered magnet and method for producing the R—T—B based rare earth sintered magnet
KR20210151940A (ko) * 2019-12-04 2021-12-14 시아멘 텅스텐 코., 엘티디. R-t-b계 희토류 영구자석 재료, 제조방법 및 응용
US11387024B2 (en) 2020-03-23 2022-07-12 Tdk Corporation R-T-B based rare earth sintered magnet and method of producing R-T-B based rare earth sintered magnet
US11398327B2 (en) 2019-03-29 2022-07-26 Tdk Corporation Alloy for R-T-B based permanent magnet and method of producing R-T-B based permanent magnet
US11527340B2 (en) 2018-07-09 2022-12-13 Daido Steel Co., Ltd. RFeB-based sintered magnet
JP2023509225A (ja) * 2020-06-11 2023-03-07 フージャン チャンティン ゴールデン ドラゴン レア-アース カンパニー リミテッド 重希土類合金、ネオジム鉄ホウ素永久磁石材料、原料及び製造方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5439385B2 (ja) * 2008-12-26 2014-03-12 昭和電工株式会社 R−t−b系希土類永久磁石の製造方法およびモーター
JP2011021269A (ja) 2009-03-31 2011-02-03 Showa Denko Kk R−t−b系希土類永久磁石用合金材料、r−t−b系希土類永久磁石の製造方法およびモーター
JP5767788B2 (ja) 2010-06-29 2015-08-19 昭和電工株式会社 R−t−b系希土類永久磁石、モーター、自動車、発電機、風力発電装置
JP2012015168A (ja) 2010-06-29 2012-01-19 Showa Denko Kk R−t−b系希土類永久磁石、モーター、自動車、発電機、風力発電装置

Cited By (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4548127B2 (ja) * 2005-01-26 2010-09-22 Tdk株式会社 R−t−b系焼結磁石
JP2006210450A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Tdk Corp R−t−b系焼結磁石
WO2009004994A1 (ja) * 2007-06-29 2009-01-08 Tdk Corporation 希土類磁石
WO2010106964A1 (ja) * 2009-03-19 2010-09-23 本田技研工業株式会社 希土類永久磁石およびその製造方法
WO2011125262A1 (ja) * 2010-04-02 2011-10-13 株式会社 安川電機 R-t-b-m-a系希土類永久磁石及びその製造方法
JP2014500611A (ja) * 2010-10-15 2014-01-09 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 高耐食性焼結NdFeB磁石およびその調製方法
EP2650886A4 (en) * 2010-10-15 2018-01-10 Ningbo Institute Of Material Technology And Engineering Chinese Academy of Sciences High-corrosion resistant sintered ndfeb magnet and preparation method therefor
JP2018133578A (ja) * 2013-11-27 2018-08-23 シアメン タングステン カンパニー リミテッド 低bの希土類磁石
JP2017508269A (ja) * 2013-11-27 2017-03-23 シアメン タングステン カンパニー リミテッド 低bの希土類磁石
US10480052B2 (en) 2014-03-19 2019-11-19 Kabushiki Kaisha Toshiba Permanent magnet, and motor and generator using the same
US10428408B2 (en) 2015-03-13 2019-10-01 Tdk Corporation R-T-B-based rare earth sintered magnet and alloy for R-T-B-based rare earth sintered magnet
JP2016169438A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 昭和電工株式会社 R−t−b系希土類焼結磁石及びr−t−b系希土類焼結磁石用合金
JP2016192542A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 日立金属株式会社 R−t−b系焼結磁石
US10026532B2 (en) 2015-10-07 2018-07-17 Tdk Corporation R-T-B based sintered magnet
DE102016219532A1 (de) 2015-10-07 2017-04-13 Tdk Corporation Sintermagnet auf R-T-B Basis
DE102016219532B4 (de) 2015-10-07 2023-08-31 Tdk Corporation Sintermagnet auf R-T-B Basis
US10755840B2 (en) 2015-10-07 2020-08-25 Tdk Corporation R-T-B based sintered magnet
JP2017157832A (ja) * 2016-02-26 2017-09-07 Tdk株式会社 R−t−b系永久磁石
JP2017183336A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 日立金属株式会社 R−t−b系焼結磁石
JP2018056301A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 日立金属株式会社 R−t−b系焼結磁石の製造方法
DE102017222060A1 (de) 2016-12-06 2018-06-07 Tdk Corporation Permanentmagnet auf R-T-B-Basis
US10672545B2 (en) 2016-12-06 2020-06-02 Tdk Corporation R-T-B based permanent magnet
US10964463B2 (en) 2017-03-30 2021-03-30 Tdk Corporation Alloy for R—T—B based rare earth sintered magnet and method for producing the R—T—B based rare earth sintered magnet
JP2019169567A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 Tdk株式会社 R−t−b系永久磁石
JP6992634B2 (ja) 2018-03-22 2022-02-03 Tdk株式会社 R-t-b系永久磁石
US11527340B2 (en) 2018-07-09 2022-12-13 Daido Steel Co., Ltd. RFeB-based sintered magnet
JP7314513B2 (ja) 2018-07-09 2023-07-26 大同特殊鋼株式会社 RFeB系焼結磁石
JP2020013975A (ja) * 2018-07-09 2020-01-23 大同特殊鋼株式会社 RFeB系焼結磁石
US11398327B2 (en) 2019-03-29 2022-07-26 Tdk Corporation Alloy for R-T-B based permanent magnet and method of producing R-T-B based permanent magnet
KR20210151940A (ko) * 2019-12-04 2021-12-14 시아멘 텅스텐 코., 엘티디. R-t-b계 희토류 영구자석 재료, 제조방법 및 응용
JP2022535481A (ja) * 2019-12-04 2022-08-09 フージャン チャンティン ゴールデン ドラゴン レア-アース カンパニー リミテッド R-t-b系永久磁石材料、製造方法、並びに応用
JP7253070B2 (ja) 2019-12-04 2023-04-05 フージャン チャンティン ゴールデン ドラゴン レア-アース カンパニー リミテッド R-t-b系永久磁石材料、製造方法、並びに応用
KR102527128B1 (ko) * 2019-12-04 2023-04-27 푸젠 창팅 골든 드래곤 레어-어스 컴퍼니 리미티드 R-t-b계 희토류 영구자석 재료, 제조방법 및 응용
US11387024B2 (en) 2020-03-23 2022-07-12 Tdk Corporation R-T-B based rare earth sintered magnet and method of producing R-T-B based rare earth sintered magnet
JP2023509225A (ja) * 2020-06-11 2023-03-07 フージャン チャンティン ゴールデン ドラゴン レア-アース カンパニー リミテッド 重希土類合金、ネオジム鉄ホウ素永久磁石材料、原料及び製造方法
JP7418598B2 (ja) 2020-06-11 2024-01-19 フージャン チャンティン ゴールデン ドラゴン レア-アース カンパニー リミテッド 重希土類合金、ネオジム鉄ホウ素永久磁石材料、原料及び製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3891307B2 (ja) 2007-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3891307B2 (ja) Nd−Fe−B系希土類永久焼結磁石材料
KR101227273B1 (ko) Nd-Fe-B계 희토류 영구 자석 재료
JP6089535B2 (ja) R−t−b系焼結磁石
EP0753867B1 (en) Rare earth permanent magnet and method for producing the same
JP3951099B2 (ja) R−Fe−B系希土類永久磁石材料
JP2021533557A (ja) 高い耐久性および高い保磁力を有するCe含有焼結希土類永久磁石、およびその調製方法
US6506265B2 (en) R-Fe-B base permanent magnet materials
JPH0521218A (ja) 希土類永久磁石の製造方法
JP4605013B2 (ja) R−t−b系焼結磁石および希土類合金
JP2000234151A (ja) R−Fe−B系希土類永久磁石材料
JP4895027B2 (ja) R−t−b系焼結磁石及びr−t−b系焼結磁石の製造方法
JP2006219723A (ja) R−Fe−B系希土類永久磁石
JP3368295B2 (ja) 永久磁石用異方性希土類合金粉末の製造方法
JP3368294B2 (ja) 永久磁石用異方性希土類合金粉末の製造方法
JP4260087B2 (ja) 希土類焼結磁石及びその製造方法
JP4534553B2 (ja) R−t−b系焼結磁石及びその製造方法
JP4618437B2 (ja) 希土類永久磁石の製造方法およびその原料合金
JP3815983B2 (ja) 希土類磁石およびその製造方法
JP4076080B2 (ja) 希土類永久磁石の製造方法
JP2000331810A (ja) R−Fe−B系希土類永久磁石材料
WO2021193334A1 (ja) 異方性希土類焼結磁石及びその製造方法
JP2005286174A (ja) R−t−b系焼結磁石
JP2005286173A (ja) R−t−b系焼結磁石
JPH0521219A (ja) 希土類永久磁石の製造方法
JPH06112027A (ja) 高特性磁石材料の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060626

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060626

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20060626

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20060718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3891307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151215

Year of fee payment: 9