JP2006210649A - 圧着機構、電子部品の実装装置並びに電子部品の実装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な機構で適正な推力により速やかに被圧着物を押圧することができる圧着機構、電子部品の実装装置並びに電子部品の実装方法を提供すること。
【解決手段】 本圧着ユニット402は、1つの本体としてのスライド軸415と、スライド軸415の下端部に設けられた圧着ヘッド416と、スライド軸415の上端部を加圧可能な状態でスライド軸415の上下動の軸延長上に設けられたエアシリンダ414と、圧着ヘッド416を所定の位置に上下動させるようにスライド軸415とエアシリンダ414とを上下動させる昇降部としての上下スライド機構409と、エアシリンダ414にあらかじめ所定の圧力を与えた後に、スライド軸415の上端部がエアシリンダ414を押し込むことによりドライバIC4が押圧可能となる所定の位置まで圧着ヘッド416を下降させるように、上下スライド機構409とエアシリンダ414とを制御する制御部とを備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被圧着物を押圧して圧着する圧着機構、この圧着機構を備えた電子部品の実装装置並びに電子部品の実装方法に関する。
電子部品を回路基板等に圧着する圧着機構を備えた電子部品の実装装置としては、液晶表示パネルのガラス基板に対してドライバICを圧着する加圧装置を備えた圧着装置が知られている(特許文献1)。
この圧着装置に用いられた加圧装置は、出力可能な推力範囲が異なる少なくとも2つの流体シリンダを同軸上に配置して連結させたものである。これにより推力の出力幅を広範囲とし、且つ推力の変化率を線形とすることを可能としたものである。
また他の加圧装置としては、半導体チップを基板上にボンディングするダイボンダのボンディングヘッドユニットに圧力を付与するエアシリンダが知られている(特許文献2)。
このエアシリンダは、シリンダ本体内に収容されたピストンの胴部にピストンヘッドと受圧面積の異なる1つ以上の受圧部を形成し、ピストンヘッドおよび1つ以上の受圧部を、同じくシリンダ本体内に設けられたピストンを支持する複数のエアベアリングでそれぞれ仕切ってピストンヘッドの部分を含めて複数の受圧室を構成し、複数の受圧室に作動エアーを選択的に供給可能としたものである。
このエアシリンダによれば、ピストンはエアベアリングを介して進退させているためピストンの摺動抵抗をほぼゼロとすると共に、複数の受圧部に選択的にエアーを送り込むことで大小圧力幅のある各種の加圧対象物に対し、適切かつ安定な加圧力を付与できるとしている。
特開2004−266056号公報 特開平11−154692号公報
近年、著しく市場が拡大している小型情報端末などの電子機器においては、高機能で小型化された電子部品を回路基板等に高密度に実装することが要求されている。しかしながら上記従来の加圧装置では、小型化された電子部品を微圧領域で圧着することが困難であった。例えば前者では、流体シリンダの摺動抵抗により微圧領域で推力が不安定になりやすい。
また、摺動抵抗を抑えた後者では、微圧から高圧まで広範囲に推力を発生させるには、これに対応する受圧室を多段に設ける必要があり、エアシリンダの構造がさらに複雑になるという課題を有している。
本発明は、上記課題を考慮してなされたものであり、簡単な機構で適正な推力により速やかに被圧着物を押圧することができる圧着機構、電子部品の実装装置並びに電子部品の実装方法を提供することを目的とする。
本発明の圧着機構は、一つの本体と、本体の下端部に設けられた押圧部と、本体の上端部を加圧可能な状態で本体の上下動の軸延長上に設けられた加圧部と、押圧部を所定の位置に上下動させるように本体と加圧部とを上下動させる昇降部と、加圧部にあらかじめ所定の圧力を与えた後に、本体の上端部が加圧部を押し込むことにより被圧着物が押圧可能となる所定の位置まで押圧部を下降させるように、昇降部と加圧部とを制御する制御部と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、制御部は、あらかじめ加圧部に所定の圧力となるように圧力を与えた後に、本体の上端部が加圧部を押し込むことにより被圧着物が押圧可能となる所定の位置まで押圧部が到達するように昇降部を下降させる。したがって、被圧着物は、所定の圧力が与えられた加圧部を本体の上端部が押し込んで発生する推力により押圧される。ゆえに先に押圧部を被圧着物に当接させてから加圧部に推力を発生させて被圧着物を押圧する場合に比べて、加圧部にはあらかじめ所定の圧力が与えられているので、速やかに所定の推力で被圧着物を押圧し作動初期の加圧部の摺動抵抗で推力が不安定となることを低減することができる。すなわち適正な推力で被圧着物を押圧することができる圧着機構を提供することができる。
本発明の他の圧着機構は、一つの本体と、本体の下端部に設けられた押圧部と、本体の上端部を加圧可能な状態で本体の上下動の軸延長上に設けられた加圧部と、押圧部を所定の位置に上下動させるように本体と加圧部とを上下動させる昇降部と、押圧部の推力を検出する推力検出部と、加圧部にあらかじめ所定の圧力を与えた後に、本体の上端部が加圧部を押し込むことにより被圧着物が押圧可能となる所定の位置まで押圧部を下降させるように昇降部を制御すると共に、推力検出部の検出結果に基づいて被圧着物に所定の推力が加わるように加圧部を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、制御部は、あらかじめ加圧部に所定の圧力となるように圧力を与えた後に、本体の上端部が加圧部を押し込むことにより被圧着物が押圧可能となる所定の位置まで押圧部が到達するように昇降部を下降させる。したがって、被圧着物は、所定の圧力が与えられた加圧部を本体の上端部が押し込んで発生する推力により押圧される。ゆえに先に押圧部を被圧着物に当接させてから加圧部に推力を発生させて被圧着物を押圧する場合に比べて、加圧部にはあらかじめ所定の圧力が与えられているので、速やかに所定の推力で被圧着物を押圧し作動初期の加圧部の摺動抵抗で推力が不安定となることを低減することができる。また制御部は、推力検出部の検出結果に基づいて被圧着物に所定の推力が加わるように加圧部を制御するため、被圧着物に加わる推力に過不足が生じることを防止することができる。すなわち、より適正な推力で被圧着物を押圧することができる圧着機構を提供することができる。
上記加圧部は、ダイヤフラム式の流体シリンダであることを特徴とする。これによれば、ダイヤフラム式の流体シリンダは、ピストンとシリンダ内壁との間にダイヤフラムが介在するため、ピストンとシリンダ内壁との摺動抵抗を抑えて広い圧力範囲でピストンを駆動させることができる。したがって、異なる推力範囲を有する複数の流体シリンダまたは広い圧力範囲で作動させるための専用の加圧装置を用いる場合に比べて、簡単な機構で被圧着物の大きさ等の仕様に対応して適正な推力で被圧着物を押圧することができる圧着機構を提供することができる。
また上記昇降部には、本体を支持して本体を自重に均衡する付勢力で上方向に付勢する弾性体を備えたことを特徴とする。これによれば、弾性体は、本体を支持して本体を自重に均衡する付勢力で本体の下降方向とは反対側の上方向に付勢するため、本体が下降して押圧部により被圧着物が押圧される際に、押圧部を含めた本体の自重が被圧着物に余計に加わることを防ぐことができる。これにより特に小型化された被圧着物を微小な圧力で押圧しようとする場合は、本体の自重をほぼ無視することができるので、より適正な推力で被圧着物を押圧することができる圧着機構を提供することができる。
本発明の電子部品の実装装置は、電子部品を回路基板に平面実装する電子部品の実装装置であって、上記発明の圧着機構を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、上記発明の圧着機構を備えているため、電子部品のサイズ等の仕様が異なっていても、これに対応して適正な推力で押圧して電子部品を回路基板に平面実装することができる電子部品の実装装置を提供することができる。
本発明の他の電子部品の実装装置は、電子部品としての半導体チップを電気光学装置の基板に平面実装する電子部品の実装装置であって、上記発明の圧着機構を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、例えば接合材料として異方性導電膜を介して半導体チップを基板に実装しようとする場合、半導体チップに加える推力は、半導体チップの能動面に形成されたバンプ等の電極の面積や接合材料の変形などの物理特性に応じて決められる。本発明の電子部品の実装装置は、上記発明の圧着機構を備えているため、半導体チップの電極面積等の仕様が異なっていても、これに対応して適正な推力で半導体チップを押圧して電気光学装置の基板に平面実装することができる電子部品の実装装置を提供することができる。
また本発明の他の電子部品の実装装置は、電子部品としての半導体チップを液晶表示パネルの2つの基板のうち少なくとも一方に平面実装する電子部品の実装装置であって、上記発明の圧着機構を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、上記発明の圧着機構を備えているため、半導体チップの電極面積等の仕様が異なっていても、これに対応して適正な推力で半導体チップを押圧して液晶表示パネルの2つの基板のうち少なくとも一方に平面実装することができる電子部品の実装装置を提供することができる。
本発明の電子部品の実装方法は、電子部品としての半導体チップを電気光学装置の基板に平面実装する電子部品の実装方法であって、上記発明の実装装置を用いて半導体チップを電気光学装置の基板に平面実装することを特徴とする。
この方法によれば、上記発明の実装装置を用いているため、半導体チップの電極面積等の仕様が異なっていても、これに対応して適正な推力で半導体チップを押圧して電気光学装置の基板に平面実装することができる。
本発明の実施形態は、液晶表示パネルを駆動可能な電子部品としての半導体チップを、液晶表示パネルの端子部にCOG(Chip On Glass)実装する際に用いる電子部品の実装装置、並びに電子部品の実装方法を例に説明する。
まず半導体チップが実装される液晶表示装置について説明する。図1は、液晶表示装置を示す概略斜視図である。図1に示すように液晶表示装置1は、透明なガラスまたは樹脂材料等からなる2つの基板2,3を対向配置させ、その間に電気光学材料としての液晶を挟持した液晶表示パネル6と、この液晶表示パネル6を駆動するための半導体チップとしてのドライバIC4とを備えている。
基板2,3には、それぞれ表示画素に対応する電極とこの電極に繋がる配線部が設けられている。基板2は、基板3に対して一方向に突出した端子部2aを有しており、端子部2aの表面には、ドライバIC4の出力用のバンプ電極に対応した位置で、液晶表示パネル6の電極に繋がる配線部が延在してなる出力端子が配列されている。また同じくドライバIC4の入力用のバンプ電極に対応した位置で、入力端子が配列されている。これらの端子部2aの表面に形成された配線部(出力端子)および入出力端子は、例えばITO(Indium Tin Oxide)膜等の透明導電膜を用いてパターニングされたものである。
図1には詳細に示さないが基板2,3に形成される表示画素となる電極は、パッシブ型のSTN方式のようにマトリクスに透明電極を配したものでもよいし、アクティブ型のTFT(Thin Film Transister)方式あるいはTFD(Thin Film Diode)方式のようにアクティブ素子を走査電極とデータ電極および画素電極とに接続させたものでもよい。
ドライバIC4は、液晶表示パネル6の端子部2aに形成された各入出力端子と対応するバンプ電極とが電気的に接続されるようにACF(Anisotropic Conductive Film;異方性導電膜)5を介して平面実装されている。
尚、液晶表示装置1において、対向配置された2つの基板2,3の液晶側には、それぞれ液晶分子の配列方向を制御する配向膜(図示省略)が設けられると共に、基板3の上面と基板2の下面とには、それぞれ入出射する光を偏向する偏光板(図示省略)あるいは位相差フィルム等の光学フィルムと積層された偏光板(図示省略)が貼り付けられる。またこのような液晶表示装置1は、光源を有した照明装置を液晶表示パネル6の背面側、側面側、あるいは上面側に配置して用いられる。
次に本発明の一実施形態である電子部品の実装装置について説明する。図2は、実装装置の全体構成を示す概略平面図である。
図2に示すように実装装置1000は、液晶表示パネル6の端子部2aにACF5を貼り付けるACF貼付処理部200と、貼り付けられたACF5上に端子部2aの入出力端子に対応した位置でドライバIC4を圧着して仮固定する仮圧着処理部300と、仮固定されたドライバIC4を加熱圧着して接合させる本圧着処理部400とを備えている。
また、実装装置1000は、液晶表示パネル6を装置に搬入するパネル投入部100と、装置からドライバIC4が実装された液晶表示パネル6を搬出するパネル排出部500と、パネル投入部100およびパネル排出部500とに連結して各処理部に液晶表示パネル6をセット/リセットする搬送装置600とを備えている。
実装装置1000における、ドライバIC4の実装について概略を説明する。液晶表示パネル6は、パネル投入部100のパネル投入口101から装置に投入され、パネル供給ベルト102によって装置内に搬送されて搬送装置600の第1ポジション601に受け渡される。搬送装置600は、パネル搬送アーム604(図3参照)を備えており第1ポジション601に位置する液晶表示パネル6をACF貼付テーブル201にセットする。ACF貼付処理部200には、リール203に巻き付けられたテープ状のACF5を有するACF貼付ユニット202を備えている。ACF貼付ユニット202は、ACF貼付テーブル201にセットされた液晶表示パネル6の端子部2aを覆うようにACF5を所定の長さに切断して貼り付ける。ACF5が貼り付けられた液晶表示パネル6はACF貼付テーブル201からリセットされて再び第1ポジション601に戻る。
次にACF5が貼り付けされた液晶表示パネル6は、搬送装置600により第1ポジション601から第2ポジション602に搬送される。パネル搬送アーム604は第2ポジション602に位置した液晶表示パネル6を仮圧着テーブル301にセットする。仮圧着処理部300には、ドライバIC4が収納された専用トレイを配置したICトレーテーブル303と、IC供給ユニット302と、仮圧着ユニット304とを備えている。IC供給ユニット302は、ICトレーテーブル303上に配置された専用トレーからドライバIC4を取り出して仮圧着ユニット304へ受け渡す。仮圧着ユニット304は、液晶表示パネル6の端子部2aに貼り付けられたACF5上にドライバIC4を圧着して仮固定する。ドライバIC4が仮固定された液晶表示パネル6は、仮圧着テーブル301からパネル搬送アーム604によってリセットされ、再び第2ポジション602に戻る。
次にドライバIC4が仮固定された液晶表示パネル6は、搬送装置600によって第2ポジション602から第3ポジション603に搬送される。本圧着処理部400には、2つの本圧着ユニット402と、2つの本圧着テーブル401とを備えている。パネル搬送アーム604は、AまたはBのいずれかの本圧着ユニット402に対応する本圧着テーブル401に液晶表示パネル6をセットする。本圧着テーブル401は、本圧着ユニット402へ進み、ドライバIC4が圧着される位置に液晶表示パネル6を位置決めする。本圧着ユニット402は、仮固定されたドライバIC4を加熱圧着して端子部2aに接合させる。
ドライバIC4が実装された液晶表示パネル6は、パネル搬送アーム604によって本圧着テーブル401からリセットされ再び第3ポジション603に戻る。その後パネル排出部500のパネル排出ベルト502によって装置手前に搬送されパネル排出口501から取り出される。
次に本発明の一実施形態である圧着機構を備えた本圧着処理部について説明する。図3は、本圧着処理部の構造を示す概略側面図である。
図3に示すように本圧着処理部400には、基台403上に圧着機構としての本圧着ユニット402と、ドライバIC4が仮固定された液晶表示パネル6を、本圧着ユニット402の所定の圧着位置にセットするスライド機構を有した本圧着テーブル401とが配設されている。搬送装置600のパネル搬送アーム604は、本圧着テーブル401の上方空間で上下左右に移動して液晶表示パネル6を本圧着テーブル401に対してセット/リセットできる構造となっている。
2つの本圧着ユニット402は、テーブル脚部404のテーブル405上に立設した支持脚406上に並列して配設されている。
本圧着ユニット402には、本体としてのスライド軸415と、スライド軸415の下端部に設けられた押圧部としての圧着ヘッド416と、スライド軸415の上端部を加圧可能な状態でスライド軸415の上下動の軸延長上に設けられた加圧部としてのエアシリンダ414と、圧着ヘッド416を所定の位置に上下動させるようにスライド軸415とエアシリンダ414とを上下移動させる昇降部としての上下スライド機構409と、圧着ヘッド416の推力を検出する推力検出部としてのロードセル427とを備えている。
上下スライド機構409は、支持脚406上のサポートブロック407に立設した支持フレーム408の上部にモータ410を有し、モータ410はカップリング部411aを介してボールネジ411に連結されている。ボールネジ411にはボールネジ411が回転することにより上下するスライド部412が設けられている。スライド部412にはエアシリンダ414が上部に載置されたスライドフレーム413が固定されている。
エアシリンダ414には、動力源である圧空が電空レギュレータ440を通じて供給されている。
スライド軸415の下端部には、圧着ヘッド416が取り付けられると共に、圧着ヘッド416を所定の温度に加熱するためのヒータ417が設けられている。スライド軸415は、圧着ヘッド416がブレることなく一定方向に上下するようにサポートブロック407に配設されたガイドホルダ418によって軸支されている。
圧着ヘッド416とヒータ417が取り付けられたスライド軸415は、実際には図示しない部品を含めて相当な自重を有する。したがって、本圧着ユニット402は、この自重分がドライバIC4を加熱圧着する際に余計な荷重とならぬように、スライド軸415を圧着方向(下降方向)と反対の上方向に付勢するしくみを有している。このしくみは、スライドフレーム413の下部フレーム413bを通過させたスライド軸415の上端部に軸ホルダ423を固定し、この軸ホルダ423と下部フレーム413bとの間にスライド軸415を上方向に付勢するバネ420を設けている。バネ420は、スライド軸415とこれに取り付けられた圧着ヘッド416などの自重に均衡するように材質、線径、巻き数が設定されている。したがって、エアシリンダ414は、自重をほぼ無視可能なスライド軸415を加圧して圧着ヘッド416に適正な推力を与えることができる。
また、テーブル405には、加熱圧着の対象となるドライバIC4の実装箇所と対応する液晶表示パネル6の基板2の背面部位を支持し、圧着ヘッド416に対向して加熱圧着を行う支持ヘッド432を有する支持台431が設けられている。この支持台431には、支持ヘッド432を所定の温度に加温するヒータ433が設けられている。
本圧着テーブル401には、液晶表示パネル6を真空吸着して固定する吸着テーブル434と、吸着テーブル434を下方から支持してX,Y,Z方向に移動させるスライド機構が設けられている。
図4は、本圧着処理部の電気的および機械的な構成を示すブロック図である。詳しくは、本圧着ユニット402に関連する部分のブロック図である。図中の実線は電気的な接続を示している。また鎖線は、動力源となる圧縮空気を送る配管の接続を示している。本圧着処理部400には、装置の各部を制御するためのCPUを有する制御部470が設けられている。
本圧着ユニット402において、モータ410は、制御部470と電気的に接続されている。モータ410は、例えばサーボモータ等であり、制御部470からの位置情報である制御信号を受信してボールネジ411を回転させてスライド部412を上下動させる。これによりスライド部412に固定されたスライドフレーム413が上下動して、スライドフレーム413に支持されたスライド軸415を圧着ヘッド416が所望の位置に来るように上下動させる。
圧着ヘッド416に推力を与えるエアシリンダ414は、電磁バルブ441と電空レギュレータ440とを介して圧縮空気供給源480(以降、圧空源480と呼ぶ)に接続されている。また電磁バルブ441と電空レギュレータ440は電気的に制御部470と接続されており、制御部470は電空レギュレータ440に制御信号を送信してエアシリンダ414が発生する推力を所定の値に設定する。尚、図中のSOLは電磁バルブを示す。
ロードセル427は、制御部470と電気的に接続されている。そして圧着ヘッド416の推力を検出する。制御部470は、ロードセル427の検出結果としての検出信号を受けて適正な推力で加圧しているか判断し、過不足があれば電空レギュレータ440の圧力設定を変更する。尚、制御部470はドライバIC4の仕様毎に設定された推力を記憶したメモリー等からなる記憶部を備えている。
ヒータ417は、温度調節器442を介して制御部470と電気的に接続されている。また圧着ヘッド416には図示しない熱電対が設けられており、温度調節器442に接続されている。温度調節器442は、熱電対からの温度検出信号を受けてヒータ417をON−OFFすることにより圧着ヘッド416の温度調節を行う。
次に本発明の一実施形態である圧着機構としての本圧着ユニットについて詳細に説明する。図5は本圧着ユニットの構造を示す斜視図である。図6は本圧着ユニットの分解斜視図である。
図5に示すように本圧着ユニット402の基本構造は、圧着ヘッド416を下端部415bに取り付け可能としたスライド軸415と、ロードセル427を介してスライド軸415の上端部を加圧するエアシリンダ414と、駆動用のモータ410を備えた上下スライド機構409とがサポートブロック407に配設されたものである。
図6に示すように1つの本体としてのスライド軸415は、この場合ボールスプラインを用いている。下端部415bはサポートブロック407に設けられた孔を通過して下方に突出し、ガイド部415cはサポートブロック407に固定されたガイドホルダ418に支持されている。またスライド軸415の上端部415aは、スライドフレーム413の下部フレーム413bに設けられた孔を通過して上方に突出している。さらに上端部415aには、軸ホルダ419と軸ホルダ421とで挟まれたバネ420およびワッシャー状の軸ホルダ423と軸ホルダ424とが取り付けられている。そして上端部415aを挟むようにしてジョイントホルダ425が固定されている。
スライドフレーム413の側板であるフレーム413cには、凹部を有するストッパ422が軸ホルダ423の下方に位置してバネ420を凹部で囲むように取り付けられている。スライド軸415は、軸ホルダ423の縁部がストッパ422で受け止められることによってスライドフレーム413に支持される。
スライド軸415の上端部415aには雄ネジが切られ、軸ホルダ424には雌ネジが切られている。バネ420が圧着ヘッド416等を含めたスライド軸415の自重を上方に適正な荷重で付勢できるように、軸ホルダ424は上端部415aにネジ込まれバネ420を軸ホルダ423を介して押圧してその撓み量(荷重)を調整できるようになっている。この場合、バネ420がスライド軸415の自重を付勢して均衡した状態でストッパ422で受け止められるように軸ホルダ424が上端部415aにネジ込まれている。
エアシリンダ414は、ロッド414dがスライドフレーム413の上部フレーム413aの孔を通過して下方に突出した状態で上部フレーム413aに固定されている。上部フレーム413aはサポートフレーム413dにより下方から支持されてフレーム413cの上端部に固定されている。またロッド414dの先端部にはロッドホルダ430がネジ止めされている。
ロードセル427は、スライド軸415の上端部415aが固定されたジョイントホルダ425とロッドホルダ430との間に位置して設けられている。ロードセル427の下端部にはジョイント426がネジ込まれている。このジョイント426をジョイントホルダ425の上部から差し込んで挟むことにより、ロードセル427がジョイントホルダ425に固定される。またロードセル427の上端部にはボルト状のジョイント429がジョイントホルダ428を介してネジ止めされている。ジョイント429の頭部はロッドホルダ430と対向している。ジョイント429をロードセル427にネジ止めする高さ方向の位置を調整することにより、ロッドホルダ430との隙間を調整できるようになっている。したがって、上部にロードセル427が連結したスライド軸415とエアシリンダ414のロッド414dとは連結していない。
エアシリンダ414が固定されると共に、スライド軸415を支持するスライドフレーム413は、フレーム413cがスライド部412にネジ止めされることにより上下スライド機構409と結合される。
上下スライド機構409の支持フレーム408は、底板408aと側板408bおよび上部支持フレーム408cからなり、サポートブロック407上に立設されている。上部支持フレーム408cには、上下スライド機構409の駆動源であるモータ410が配設されている。モータ410の駆動軸は、上部支持フレーム408cに設けられた孔を通過して下方に突出しており、その先端部がカップリング部411aを介してボールネジ411の上端部と連結されている。ボールネジ411は、ネジ部の上方がベアリングからなる軸受け411bで軸支されている。またネジ部にはスライド部412が係合して設けられている。ネジ部の上端と下端とに嵌合した筒状のホルダ411cとホルダ411dとは、スライド部412がボールネジ411の回転によって上下動する際の上死点と下死点とになっている。
図7は、エアシリンダの構造を示す模式図である。図7に示すようにエアシリンダ414は、ダイヤフラム式の流体シリンダであり、シリンダ414aの内壁部とピストン414bの表面部との間にピストン414bの上下動につれて変形するダイヤフラム414cを有している。ピストン414bに連結されたロッド414dはベアリング軸受け414eで軸支されている。またピストン414bの内壁とベアリング軸受け414eとの間にはバネ414fを有している。シリンダ414aには、ダイヤフラム414cの上方側に配管接続部414gが設けられると共に、ダイヤフラム414cの下方側に配管接続部414hが設けられている。この場合、下方側の配管接続部414hは開放されており、上方側の配管接続部414gに電空レギュレータ440からの圧空配管が接続される。
エアシリンダ414は、シリンダ414aの内壁部とピストン414bの側面部とが直接触れ合わないので作動時の摺動抵抗が抑えられる。またシリンダ414aの径およびストロークによって異なるが、通常の摺動型のエアシリンダに比べて広い作動圧力範囲が得られる。すなわち1つのエアシリンダ414で微圧から高圧に対応してピストン414bを作動させることができる。尚、本実施形態では、エアシリンダ414は、単動式のものであるが、複動式のものを採用してもよい。
次に本発明の一実施形態である電子部品の実装方法について図8に基づいて説明する。本実施形態の電子部品の実装方法は、本圧着ユニット402を備えた実装装置1000を用いて、液晶表示パネル6の端子部2aに仮圧着された電子部品としてのドライバIC4を本圧着する方法である。
図8は、本圧着ユニットの圧着動作を示す模式図である。詳しくは、同図(a)は初期状態を示す模式図、同図(b)はドライバICの圧着時を示す模式図である。また図解の都合上、上下スライド機構409は省略されている。
図8(a)に示すように液晶表示パネル6は、端子部2aに仮圧着されたドライバIC4が圧着ヘッド416で本圧着される位置に配置される。そしてドライバIC4が仮圧着された端子部2aの背面部位を支持ヘッド432によって支持される。次に制御部470は、電空レギュレータ440に所定の圧力Paを設定して電磁バルブ441を開きエアシリンダ414に圧力Paの圧空を送り込む。これによりエアシリンダ414は、あらかじめ所定の圧力Paで作動してロッド414dの先端部がロードセル427を介してスライド軸415を押圧する(矢印B方向)。しかし圧着ヘッド416はドライバIC4を押圧する位置に達していないので、この時ロードセル427は、ロッド414dの先端部がスライド軸415と接している程度の僅かな推力しか検出しない。次に制御部470は上下スライド機構409を作動させてスライドフレーム413を圧着ヘッド416がドライバIC4を押圧可能な所定の位置まで下降させる(矢印A方向)。
図8(b)に示すように圧着ヘッド416がドライバIC4を押圧可能な所定の位置までスライドフレーム413が下降して止まった時に、ストッパ422の上面と軸ホルダ423の下面との間隔が所定の距離dとなるように、制御部470は上下スライド機構409を制御する。これによりスライド軸415の上端部415a(図6参照)は、あらかじめ加圧されたエアシリンダ414のロッド414dの先端部を所定の距離dに相当する長さ分押し込む。このことにより、スライド軸415はストッパ422からフリーになるので、エアシリンダ414の推力がスライド軸415に加わるようになり、圧着ヘッド416によりドライバIC4の押圧が可能となる。次に制御部470はエアシリンダ414の内圧を圧力Paから圧力Pbに変化させると共に、ロードセル427はエアシリンダ414が圧着ヘッド416を押圧する矢印C方向の推力を検出する。制御部470はロードセル427が検出した推力が所定の推力となるように電空レギュレータ440の設定圧力を調整して、調整された圧空をエアシリンダ414に送り込む。所定の圧着時間が経過すると、制御部470は上下スライド機構409を作動させ、スライドフレーム413を上昇させることによりドライバIC4の本圧着を終了する。当然ながらドライバIC4はACF5を介して熱圧着されるため、ACF5は圧着時間内に熱硬化してドライバIC4の電極と対応する端子部2aに形成された入出力端子とが電気的に接合される。このような本圧着ユニット402の動作によりドライバIC4は適正な推力で押圧されて端子部2aに本圧着される。
本実施形態における本圧着条件は、温度およそ200℃、圧着時間10秒、設定圧着推力100Nである。この場合、エアシリンダ414は、藤倉ゴム(株)製のFCS−25−16型ダイヤフラム式流体シリンダを用いた。作動圧力範囲は、0.02〜0.7MPaである。推力100Nを発生させる作動圧力は、およそ0.26MPaであった。ストッパ422の上面と軸ホルダ423のした面との所定の距離dは、およそ0.5mmである。
図9は、本圧着時の推力変化を時系列的に示したグラフである。詳しくは実線が本実施形態の本圧着時における推力変化を示している。鎖線は、加圧部として異なる推力範囲を有する3つの摺動型エアシリンダをスライド軸415の軸延長上に配置したものを用い、圧着ヘッド416がドライバIC4を所定の距離dに相当する長さ分押し込んだ後に、加圧部に圧空を送り込んで推力を発生させた比較例の推力変化を示すものである。
図9に示すように、縦軸はロードセル427が検出した推力を示し、横軸は圧着の時間経過(秒)を表している。この場合、上下スライド機構409が下降を開始する時間をt0とし、圧着ヘッド416がドライバIC4を所定の位置(距離d)まで押圧した時間をt3としている。t5は圧着が終了し上下スライド機構409が上昇を開始する時間を示している。時間t3はおよそ1.2秒、時間t5は10秒である。
図9の鎖線に示すように比較例の推力変化は、圧着ヘッド416がドライバIC4を所定の距離dに相当する長さ分押し込む間の時間t1に、加圧部の摺動抵抗によりピストンがスムーズに作動せず一時的に上昇した推力がドライバIC4に加わっている。そして時間t3で加圧部によりドライバIC4が加圧されて、時間t4で所定の推力(100N)に到達している。これに対し本実施形態の本圧着ユニット402では、スライド軸415の上端部415aがあらかじめ加圧されたエアシリンダ414を距離dに相当する長さ分押し込むことにより、ドライバIC4に推力が掛かり始める時間t2から所定の推力に到達する時間t3まで推力がリニアに上昇している。したがって、比較例に比べて速やかにドライバIC4が所定の推力で押圧されると共に、作動初期の推力の不安定な状態が低減されている。ゆえに所定の圧着時間内にドライバIC4を適正に本圧着することが可能となった。比較例では、所定の推力でドライバIC4を圧着する時間が不足すると接合不良となる惧れがある。また推力が10N以下の微圧領域での圧着が困難である。本実施形態では、ドライバIC4の押圧開始後の推力は微圧領域からリニアに上昇して速やかに所定の推力に達しておりこれらの課題が改善されている。
本実施形態の効果は、以下のとおりである。
(1)本圧着処理部400において、制御部470は、あらかじめエアシリンダ414に所定の圧力Paの圧空を与えた後に、スライド軸415の上端部415aがエアシリンダ414のロッド414dを押し込んでドライバIC4が押圧される所定の位置(所定の距離d)まで圧着ヘッド416が到達するように上下スライド機構409を下降させる。したがって、本圧着ユニット402は、あらかじめ圧力が与えられたエアシリンダ414が押し込まれて発生する推力によりドライバIC4を押圧するので、速やかに所定の推力でドライバIC4を押圧することができる。また制御部470は、ロードセル427の検出結果に基づいてドライバIC4に所定の推力が加わるようにエアシリンダ414を制御するため、ドライバIC4に加わる推力に過不足が生じることを防止することができる。すなわち、より適正な推力でドライバIC4を押圧することができる圧着機構としての本圧着ユニット402を提供することができる。
(2)ダイヤフラム方式の流体シリンダであるエアシリンダ414は、ピストン414bとシリンダ414aの内壁との間にダイヤフラム414cが介在するため、ピストン414bとシリンダ414aの内壁との摺動抵抗を抑えて広い圧力範囲でピストン414bを駆動させることができる。したがって、異なる推力範囲を有する複数の流体シリンダまたは広い圧力範囲で作動させるための専用の加圧装置を用いる場合に比べて、簡単な構成でドライバIC4のバンプ電極面積等の仕様に対応して、適正な推力でドライバIC4を押圧することができる本圧着ユニット402を提供することができる。
(3)上下スライド機構409には、スライド軸415を支持してスライド軸415を自重に均衡する付勢力で上方向に付勢するバネ420を備えているため、スライド軸415が下降して圧着ヘッド416によりドライバIC4が加圧される際に、圧着ヘッド416を含めたスライド軸415の自重分がドライバIC4に余計に加わることを防ぐことができる。特に小型化されたドライバIC4を微小な圧力で加圧しようとする場合は、スライド軸415の自重をほぼ無視することができるので、より適正な推力でドライバIC4を押圧することができる本圧着ユニット402を提供することができる。
(4)実装装置1000の本圧着処理部400は、本発明の一実施形態である圧着機構としての本圧着ユニット402を備えているため、ドライバIC4のバンプ電極面積等の仕様が異なっていても、これに対応して適正な推力でドライバIC4を押圧して液晶表示パネル6の基板2に平面実装することができる実装装置1000を提供することができる。
(5)本実施形態の電子部品としてのドライバIC4の実装方法は、本圧着ユニット402を備えた実装装置1000を用いているため、ドライバIC4のバンプ電極面積等の仕様が異なっていても、これに対応して微圧領域から高圧領域まで適正な推力で仮圧着されたドライバIC4を加熱圧着して液晶表示パネル6の端子部2aに実装することができる。
本実施形態以外の変形例は、以下のとおりである。
(変形例1)上下スライド機構409は、駆動源としてモータ410を用いてボールネジ411を回転させ係合するスライド部412を上下させたが、これに限定されず例えばエアシリンダ等のアクチュエータとリニアスライドとを組み合わせたものでもよい。
(変形例2)ロードセル427が設けられる位置は、スライド軸415の上端部415aとエアシリンダ414のロッド414dの先端部との間に限定されない。例えば、スライド軸415の下端部415bと圧着ヘッド416との間に設けてもよい。
(変形例3)圧着ヘッド416等を含むスライド軸415の自重を圧着方向(下降方向)と反対側の上方向に付勢する弾性体は、バネ420に限定されない。例えば、軸ホルダ423をスライド軸415に固定して、この軸ホルダ423を上方向に付勢するように流体シリンダ等のアクチュエータをスライドフレーム413の下部フレーム413bから立設させてもよい。
(変形例4)圧着機構としての本圧着ユニット402の構成は、ドライバIC4を本圧着する装置に限定されない。例えば、圧着ヘッド416をドライバIC4を吸着保持可能な構造とすれば、ドライバIC4を端子部2aにACF5を介して仮固定する仮圧着処理部300にも適用することができる。これによれば、微圧な推力範囲においても安定した推力でドライバIC4を押圧して端子部2aに仮固定することができる。すなわち、推力の変動によるドライバIC4の位置ズレや圧着不良を低減することができる。
(変形例5)本圧着処理部400は、実装装置1000の一部を構成するものであるが、単独の装置としてもよい。例えば、支持ヘッド432を有する支持台431をテーブル状の載置台として、これに端子部2aにドライバIC4がACF5を介して仮固定された液晶表示パネル6を載置すればドライバIC4を本圧着することができる。
(変形例6)本実施形態では、電子部品をACFを介して基板に圧着する電子部品の圧着機構および実装装置について述べたが、電子部品と基板上の接続端子部とを接合させる方法は、ACFに限定されない。例えば導電粒子を含まないエポキシ系熱硬化型樹脂からなるNCP(Non Conductive Paste)、NCF(Non Conductive Film)等の接着材料をあらかじめ基板上に塗布または貼り付けしておき接合された電子部品と接続端子部とが離れないように接着する場合にも適用することができる。
(変形例7)本実施形態は、液晶表示パネル6の端子部2aにドライバIC4をACF5を介して熱圧着する実装装置を例に説明したが、本発明はこれに限定されず、エレクトロルミネッセンス装置、特に、有機エレクトロルミネッセンス装置、無機エレクトロルミネッセンス装置等や、プラズマディスプレイ装置、FED(Field Emission Display)装置、SED(Surface Conduction Electron Emitter Display)装置、LED(発光ダイオード)表示装置、電気泳動表示装置、薄型のブラウン管、液晶シャッター等を用いた小型テレビ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いた装置などの各種の電気光学装置において、駆動用の半導体チップあるいは電子部品を実装する実装装置にも適用できる。
本実施形態および変形例から把握される技術的な思想は、以下のとおりである。
(1)1つの本体と、本体の下端部に設けられた押圧部と、本体の上端部を加圧可能な状態で本体の軸延長上に設けられた加圧部と、押圧部が被圧着物を押圧する所定の位置に位置するように本体と加圧部とを上下動させる昇降部、または被圧着物が押圧部で押圧される所定の位置に位置するように被圧着物を載置して上下動させる昇降部と、加圧部と昇降部とを制御する制御部とを備えた圧着機構。
(2)(1)の圧着機構において、制御部は、加圧部にあらかじめ所定の圧力を与えた後に、本体の上端部が加圧部を押し込むことにより被圧着物が押圧部で押圧可能となる所定の位置まで押圧部を下降させる、または被圧着物を上昇させるように昇降部と加圧部とを制御する圧着機構。
液晶表示装置を示す概略斜視図。 実装装置の全体構成を示す概略平面図。 本圧着処理部の構造を示す概略側面図。 本圧着処理部の電気的および機械的な構成を示すブロック図。 本圧着ユニットの構造を示す斜視図。 本圧着ユニットの分解斜視図。 エアシリンダの構造を示す模式図。 (a)および(b)本圧着ユニットの圧着動作を示す模式図。 本圧着時の推力変化を時系列的に示したグラフ。
符号の説明
1…液晶表示装置、2,3…基板、4…電子部品としてのドライバIC、6…液晶表示パネル、402…圧着機構としての本圧着ユニット、409…昇降部としての上下スライド機構、414…加圧部としてのエアシリンダ、415…本体としてのスライド軸、415a…本体の上端部としてのスライド軸の上端部、415b…本体の下端部としてのスライド軸の下端部、416…押圧部としての圧着ヘッド、420…弾性体としてのバネ、427…推力検出部としてのロードセル、470…制御部、1000…電子部品の実装装置。

Claims (8)

  1. 一つの本体と、
    前記本体の下端部に設けられた押圧部と、
    前記本体の上端部を加圧可能な状態で前記本体の上下動の軸延長上に設けられた加圧部と、
    前記押圧部を所定の位置に上下動させるように前記本体と前記加圧部とを上下動させる昇降部と、
    前記加圧部にあらかじめ所定の圧力を与えた後に、前記本体の上端部が加圧部を押し込むことにより被圧着物が押圧可能となる所定の位置まで前記押圧部を下降させるように、前記昇降部と前記加圧部とを制御する制御部と、
    を有することを特徴とする圧着機構。
  2. 一つの本体と、
    前記本体の下端部に設けられた押圧部と、
    前記本体の上端部を加圧可能な状態で前記本体の上下動の軸延長上に設けられた加圧部と、
    前記押圧部を所定の位置に上下動させるように前記本体と前記加圧部とを上下動させる昇降部と、
    前記押圧部の推力を検出する推力検出部と、
    前記加圧部にあらかじめ所定の圧力を与えた後に、前記本体の上端部が加圧部を押し込むことにより被圧着物が押圧可能となる所定の位置まで前記押圧部を下降させるように前記昇降部を制御すると共に、前記推力検出部の検出結果に基づいて前記被圧着物に所定の推力が加わるように前記加圧部を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする圧着機構。
  3. 前記加圧部は、ダイヤフラム式の流体シリンダであることを特徴とする請求項1または2に記載の圧着機構。
  4. 前記昇降部には、前記本体を支持して前記本体を自重に均衡する付勢力で上方向に付勢する弾性体を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の圧着機構。
  5. 電子部品を回路基板に平面実装する電子部品の実装装置であって、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の圧着機構を備えたことを特徴とする電子部品の実装装置。
  6. 電子部品としての半導体チップを電気光学装置の基板に平面実装する電子部品の実装装置であって、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の圧着機構を備えたことを特徴とする電子部品の実装装置。
  7. 電子部品としての半導体チップを液晶表示パネルの2つの基板のうち少なくとも一方に平面実装する電子部品の実装装置であって、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の圧着機構を備えたことを特徴とする電子部品の実装装置。
  8. 電子部品としての半導体チップを電気光学装置の基板に平面実装する電子部品の実装方法であって、請求項5ないし7のいずれか一項に記載の実装装置を用いて、前記半導体チップを前記電気光学装置の基板に平面実装することを特徴とする電子部品の実装方法。
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