JP2006210076A - モジュラジャックの保護キャップ取り外し工具 - Google Patents

モジュラジャックの保護キャップ取り外し工具 Download PDF

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Abstract

【課題】 絶縁樹脂で形成されたハウジングと、ハウジングに装着された端子台と、絶縁樹脂で形成され端子台の結線部近傍に嵌装される保護キャップを備えたモジュラジャックにおいて、端子台から保護キャップを容易に取り外しうる工具を提供する。
【解決手段】 保護キャップ3が端子台2に嵌装された状態で保護キャップに装着され、保護キャップ3と端子台2の係合部の係合を解除させるように、保護キャップ3側の側壁32に当接し、側壁32の係合部近傍を弾性変形させるための傾斜面(当接部)52aを備えている。
【選択図】図9

Description

本発明は、モジュラジャックの保護キャップを取り外すための工具に関する。
例えばLANケーブルなどの情報通信用のツイストペアケーブル同士を接続するために、例えば、特許文献1に示されたようなモジュラジャックが使用されている。そのようなモジュラジャックは、絶縁樹脂で形成されたハウジングと、ハウジングに装着された端子台と、絶縁樹脂で形成され端子台の結線部近傍に嵌装される保護キャップで構成されている。
そのようなモジュラジャックは、保護キャップが端子台に係合された状態でメーカから出荷される。そのため、建築現場などにおいて結線作業を行う際、最初に保護キャップを端子台から取り外さなければならない。また、一旦モジュラジャックにツイストペアケーブルの各電線をそれぞれ結線した後、結線ミスが発見され、結線作業をやり直さなければならない場合もある。ところが、従来のモジュラジャックでは、保護キャップの操作部は、その本体部の表面及び側壁の側面からほとんど突出しておらず、操作部が非常に小さいので、操作性が悪いという問題点を有していた。そのため、端子台から保護キャップを外す際、比較的大きな力を操作部に加えないと端子台の係合爪と保護キャップの係合孔との係合を解除することができないという問題を有していた。
特開2004−319207号公報
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、上記モジュラジャックにおいて、安価で、かつ、簡単に保護キャップを端子台から取り外すことが可能な工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、絶縁樹脂で形成されたハウジングと、ハウジングに装着された端子台と、絶縁樹脂で形成され端子台の結線部近傍に嵌装される保護キャップを備えたモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具であって、保護キャップが端子台に嵌装された状態で前記保護キャップに装着され、前記保護キャップと前記端子台の係合部の係合を解除させるように、前記保護キャップ側の側壁に当接し、前記側壁の係合部近傍を弾性変形させるための当接部を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具において、前記保護キャップの天面に対向する天井面、前記天井面から突設され、前記保護キャップの側壁に対向するように形成された一対の側壁を備え、前記当接部は、前記一対の側壁の対向面に形成され、前記保護キャップの側壁に形成された係合部と当接する傾斜面であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載のモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具において、前記天井面から突設され、前記保護キャップの前端面に当接される前壁をさらに備え、前記保護キャップを前記モジュラジャックの端子台から取り外した後、前記保護キャップを前記天井面を前記前壁とは反対側にスライドさせることによってのみ取り外し可能としたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載のモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具において、中心軸により軸支されると共に、正面視略対称に配置された一対のクリップ部材と、前記各クリップ部材の先端部を互いに当接する方向に付勢するばねを備え、前記当接部は、前記クリップ部材の先端部近傍に形成された係合部であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1に記載のモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具において、略U状断面を有し、前記当接部は、略U状を成す一対の脚の先端の内周面が外周面よりも突出するように、その先端に形成された傾斜面であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、モジュラジャックの保護キャップ取り外し工具は、保護キャップが端子台に嵌装された状態で保護キャップに装着され、その当接部が保護キャップと端子台の係合部の係合を解除させるように、保護キャップ側の側壁に当接し、側壁の係合部近傍を弾性変形させるので、比較的小さな力で保護キャップと端子台の係合部の係合を解除することができる。
請求項2の発明によれば、保護キャップ取り外し工具は、保護キャップの天面に対向する天井面と、天井面から突設され、保護キャップの側壁に対向するように形成された一対の側壁を備え、当接部は、一対の側壁の対向面に形成され、保護キャップの側壁に形成された係合部と当接する傾斜面であるので、保護キャップに装着されることにより、保護キャップの側壁に形成された係合部が側壁の係合部近傍を弾性変形させ、保護キャップと端子台の係合部の係合を容易に解除させることができる。
請求項3の発明によれば、モジュラジャックの保護キャップ取り外し工具は、天井面から突設され、保護キャップの前端面に当接される前壁をさらに備え、保護キャップをモジュラジャックの端子台から取り外した後、保護キャップを、天井面を前壁とは反対側にスライドさせることによってのみ取り外し可能としたので、保護キャップ取り外し工具を保護キャップに装着させた状態で、保護キャップを保護キャップ取り外し工具の天井面に対して垂直方向に引っ張っても保護キャップと保護キャップ取り外し工具との装着状態を解除することはできない。その結果、保護キャップの取り外し作業の際、保護キャップと保護キャップ取り外し工具との装着状態が解除されて、保護キャップの取り外し作業を失敗することを防止することができる。
請求項4の発明によれば、モジュラジャックの保護キャップ取り外し工具をクリップ状とし、中心軸により軸支されると共に、正面視略対称に配置された一対のクリップ部材と、各クリップ部材の先端部を互いに当接する方向に付勢するばねを備え、当接部として、クリップ部材の先端部近傍に形成された係合部としているので、クリップ状の保護キャップ取り外し工具を保護キャップに換装させるだけで、側壁の係合部近傍を弾性変形させることができ、比較的小さな力で保護キャップと端子台の係合部の係合を解除することができる。
請求項5の発明によれば、モジュラジャックの保護キャップ取り外し工具は、略U状断面を有し、当接部を、略U状を成す一対の脚の先端の内周面が外周面よりも突出するようにその先端に形成された傾斜面としているので、保護キャップ取り外し工具をモジュラジャックの保護キャップの反対側からその側面に沿って当接させ、略くさび状をなす当接部を保護キャップと端子台の係合部の間に進入させることができる。その結果、側壁の係合部近傍を弾性変形させることができ、比較的小さな力で保護キャップと端子台の係合部の係合を解除することができる。
始めに、LANケーブルなどの情報通信用のツイストペアケーブル同士を接続するために使用されるモジュラジャックの構成について、図1〜図3を参照しつつ説明する。
モジュラジャック10は、絶縁樹脂で形成されたハウジング1と、ハウジング1の内部に装着された端子台2と、絶縁樹脂で形成され端子台2の結線部近傍に嵌装される保護キャップ3を備えている。ハウジング1の前側には、ツイストペアケーブルに接続されたモジュラプラグ(図示せず)が挿入されるプラグ挿入口11aが形成されている。端子台2は、ハウジング1の内部で、かつ、プラグ挿入口11aの内側に装着されている。また端子台2上には、モジュラプラグの接触子に接触可能なように複数本(例えば8本)の線状コンタクト13が配列されると共に、各コンタクト13にそれぞれ電気的に接続され、絶縁被覆された電線5が接続される複数(例えば8枚)の端子板(IDC端子)が立設されている。
ハウジング1は、その先端部に略直方体状の接続台11を備えており、接続台11の前面に上記プラグ挿入口11aが開口している。接続台11の後面下部からは、端子台2が装着される基台12が、後方へ連続一体に突設されている。
端子台2は、基台12の上面側に配設されており、各端子板は端子台2の上面から突出するように、端子台2の左右両側部において4枚ずつ、前後方向に沿って配置されている。周知のように、各端子板24は上縁に開放された圧接スリットを有するように、二股のフォーク状に形成されており、厚み方向が端子台2の左右方向に一致するように配置されている。圧接スリットの幅は、接続される電線5の芯線に圧接スリットの両側縁が圧接する程度に設定されている。そして、絶縁被覆を有する電線5を上方から圧接スリットに圧入すると、電線5の絶縁被覆が圧接スリットの両側縁で破断され、圧接スリットの中で芯線が端子板に圧接される。
端子台2の上面の両側部には、端子板の先端よりもさらに突出した複数の保護壁23が形成されている。前後方向に隣り合う各一対の保護壁23の対向面の略中央部には、それぞれ保持溝23bが上下方向に沿って形成されており、端子板は保持溝23bにより保持されている。それにより、端子板は、前後に隣り合う2つの保護壁23によって保護され、圧接スリットは2つの保護壁23の間に配置されている。前後方向に隣り合う各一対の保護壁23の隙間は、電線5を挿入できるように、かつ圧接スリットの幅寸法に比べて広く設定されている。さらに、上部ほど上記隙間が広くなるように、各一対の保護壁23の上端部には傾斜面が形成されている。そのため、ツイストペアケーブル4の各電線5を、それぞれ各一対の保護壁23の隙間に容易に導入することができる。そして、各電線5を、それぞれ端子板の圧接スリットに上方から圧入することにより、電線5を端子板に電気的に接続することができる。また、端子台2の上面の中央部には、ツイストペアケーブル4のシース4aを位置決めするための位置決め凹部22が形成されている。また、端子台2の後端には、ツイストペアケーブル4を保持する保持突起26が形成されている。
端子台2上の中央の各保護壁23の外側面には、保護キャップ3と係合される係合爪27が突設されている。また、係合爪27の上部には、上端縁に近づくほど外側面からの突出量が小さくなるように傾斜した誘導面27aが形成されている。一方、保護キャップ3は、端子台2の上面を覆う程度の寸法に形成され、キャップ本体31の両側部には、各保護壁23の外側面に沿って嵌装される側壁32がそれぞれ形成されている。側壁32の前後方向の中央部には、係合爪27と係合される矩形状の係合孔32aが形成されている。また、各側壁32の係合孔32aの前後方向の両側には、下縁が開放された切込溝32bが形成されていると共に、切込溝32bよりも係合孔32aから離れた位置に、上縁が開放された切込溝32cが形成されている。このような構成により、側壁32のうち、係合孔32aを挟むように形成された切込溝32bと32c間の部位が撓みやすくなる。さらに、各側壁32の切込溝32c間の上端縁には、操作部33が形成されており、キャップ本体31の両側部近傍には、操作部33を囲むように切欠31aが形成されている。各操作部33に、それぞれ切欠31a側に撓ませるように力を加えると、切込溝32bと32c間の部位が撓み、係合孔32aを取り囲む部分が変形する。すなわち、側壁32の前後方向の中央部には、係合孔32aを取り囲むようにして、端子台2と係合されるための係合部32dが形成されている。
保護キャップ3を端子台2に取り付ける場合、側壁32を端子台2の保護壁23の外側面に沿うようにして、端子台2の上方から下方に向けて保護キャップ3を移動させると、係合部32dが係合爪27の誘導面27aに当接して撓み、係合部32dに設けられた係合孔32aと係合爪27とが係合される。それにより、保護キャップ3が端子台2に係合される。保護キャップ3を端子台2から取り外す場合、各操作部33に力を加えて切欠31a側に撓ませ、その状態で保護キャップ3を上方に引き上げる。それにより、係合爪27と係合孔32aとの係合が解除され、端子台2から保護キャップ3を取り外すことができる。
次に、本発明の第1実施形態に係るモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具(以下、単に保護キャップ取り外し工具と略称する)について、図4〜図10を参照しつつ説明する。図4は、第1実施形態に係る保護キャップ取り外し工具50の構成を示すと共に、保護キャップ取り外し工具50をモジュラジャック10の保護キャップ3に装着する前の状態を示す。図5〜図8は、それぞれ保護キャップ取り外し工具50を用いて、モジュラジャック10の端子台2から保護キャップ3を取り外す手順を示す。また、図9は、保護キャップ取り外し工具50を保護キャップ3に装着する前の状態を示す。さらに、図10は、保護キャップ取り外し工具50を保護キャップ3に装着した後の状態を示す。
図4〜図8に示すように、保護キャップ取り外し工具50は、作業者がその手のひらに握れる程度の大きさのグリップ40の一端に形成されており、グリップ40の他端には、上記ツイストペアケーブル4の電線5を端子板の圧接スリットに圧入させるための圧入工具60が形成されている。グリップ40は、例えば樹脂成形により保護キャップ取り外し工具50及び圧入工具60と共に一体成形されている。なお、圧入工具60は本発明とは直接関係がないので、その説明を省略する。
保護キャップ取り外し工具50は、保護キャップ3の前端面に当接される前壁51と、保護キャップ3の両側壁32に当接される側壁52と、グリップ40の内側に形成された天井面53で構成されている。保護キャップ取り外し工具50の前壁51は、モジュラジャック10の端子台2に嵌装された保護キャップ3の上から、さらに保護キャップ取り外し工具50を装着させる際のガイドとして機能する。
図9に示すように、各側壁52の対向面の先端から中央部近傍にかけて、天井面53に近づくにつれて互いの間隔が狭くなるように、第1傾斜面52aが形成されている。また、各側壁52の対向面の中央部近傍から終端にかけて、同様に天井面53に近づくにつれて互いの間隔が狭くなるように、かつ、第1傾斜面52a同士の間隔よりは広くなるように、第2傾斜面52bが形成されている。すなわち、第2傾斜面52bを基準すると、第1傾斜面52aは第2傾斜面52bよりも内側に突出していることになる。第1傾斜面52a同士の間隔で最も狭い部分の寸法L1は、保護キャップ3の操作部33間の最大幅L2よりも狭くなるように設定されている。また、保護キャップ3の操作部33には、それぞれ滑り止めを兼ねた突起33aが形成されている。なお、図4から明らかなように、第1傾斜面52aは、保護キャップ3の操作部33の近傍に対応する部分にのみ形成されている。
次に、保護キャップ取り外し工具50を用いてモジュラジャック10の端子台2から保護キャップ3を取り外す手順について説明する。まず、図4に示すように、モジュラジャック10の端子台2に嵌装された保護キャップ3とグリップ40の一端に形成された保護キャップ取り外し工具50とを対向させる。そして、その状態のまま、モジュラジャック10とグリップ40とを互いに接近させ、保護キャップ3に、その外側から保護キャップ取り外し工具50を装着させる。その際、保護キャップ取り外し工具50の各側壁52の第1傾斜面52aが、それぞれ保護キャップ3の操作部33に当接し、その傾斜に応じて、徐々に操作部33を弾性変形させる。保護キャップ取り外し工具50の各側壁52の第1傾斜面52aが、それぞれ保護キャップ3の操作部33の突起33aを乗り越えると、図5に示すように、保護キャップ3に保護キャップ取り外し工具50が装着される。
そのとき、図10に示すように、保護キャップ3の操作部33の突起33aは、保護キャップ取り外し工具50の側壁52の第2傾斜面52bに対向する位置にあり、第2傾斜面52bに対して突出した第1傾斜面52aのエッジが、突起33aと係合するフックとして機能する。そのため、保護キャップ3を保護キャップ取り外し工具50に対して、図10中下側に引っ張ったとしても、突起33aとフックとして機能する第1傾斜面52aのエッジとの係合は外れない。また、保護キャップ3の操作部33は、端子台2上の保護壁23の外側面に形成された係合爪27(図1又は図2参照)が保護キャップ3の側壁32の係合孔32aから離脱可能な程度に変形されている。なお、その際、上記端子台2上の係合爪27と保護キャップ3の側壁32の係合孔32aとは完全に離れている必要はなく、保護キャップ3をモジュラジャック10の端子台2から容易に取り外すことができる程度に、両者の係合量が少なくなっていればよい。なお、保護キャップ取り外し工具50の側壁52の弾性は、保護キャップ3の側壁32の弾性よりも低い(硬い)。
図5に示すように保護キャップ取り外し工具50がモジュラジャック10の端子台2に嵌装された保護キャップ3にさらに装着された状態において、作業者が一方の手でモジュラジャック10のハウジング1を保持し、他方の手でグリップ40を握り、モジュラジャック10とグリップ40とを引き離そうとすると、上記端子台2上の係合爪27と保護キャップ3の側壁32の係合孔32aとの係合が外れ、図6に示すように、保護キャップ3がモジュラジャック10の端子台2から取り外される。
なお、上記のように、保護キャップ取り外し工具50が保護キャップ3に装着された状態では、保護キャップ3を保護キャップ取り外し工具50に対して、図10中下側に引っ張ったとしても、保護キャップ3を保護キャップ取り外し工具50から取り外すことはできない。そこで、図7に示すように、保護キャップ3を保護キャップ取り外し工具50の天井面53に沿って前壁51とは反対側にスライドさせる。そうすると、図8に示すように、保護キャップ3の操作部33が、保護キャップ取り外し工具50の側壁52から離れ、保護キャップ3を保護キャップ取り外し工具50から取り外すことができる。
このように、本発明の第1実施形態に係る保護キャップ取り外し工具50によれば、保護キャップ取り外し工具50を保護キャップ3に装着すると、各側壁52の対向面に形成された第1傾斜面52aが保護キャップ3の側壁32に形成された操作部33に当接し、端子台2上の係合爪27と保護キャップ3の側壁32の係合孔32aとの係合が外れるように、操作部33を弾性変形させる。そのため、きわめて簡単な操作により保護キャップ3をモジュラジャック10の端子台2から取り外すことができる。また、保護キャップ取り外し工具50がグリップ40の一端に形成されているので、比較的小さい操作力で保護キャップ3をモジュラジャック10の端子台2から取り外すことができる。さらに、保護キャップ取り外し工具50は、圧入工具60と共にグリップ40に一体的に樹脂成形により形成されているので、保護キャップ取り外し工具50を安価に提供することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具について、図11及び図12を参照しつつ説明する。図11は、第2実施形態に係る保護キャップ取り外し工具70を保護キャップ3に装着する前の状態を示す。また、図12は、保護キャップ取り外し工具70を保護キャップ3に装着した後の状態を示す。
図11及び図12から明らかなように、保護キャップ取り外し工具70はクリップ状であって、中心軸71により軸支されると共に、正面視略対称に配置された一対のクリップ部材72と、各クリップ部材72の先端部近傍の係合部73を互いに当接する方向に付勢するねじりばね74などで構成されている。中心軸71から各クリップ部材72の係合部73のフック部73aまでの距離は、保護キャップ3の幅方向寸法の1/2よりも若干長くなるように設定されている。
この保護キャップ取り外し工具70を用いてモジュラジャック10の端子台2から保護キャップ3を取り外す場合、各クリップ部材72の後端近傍の操作部75を指で挟み、互いに近づける方向に加圧する。各クリップ部材72の係合部73のフック部73aの間を保護キャップ3の幅方向寸法よりも広くした状態で、フック部73aの間にモジュラジャック10の端子台2に嵌装された保護キャップ3を位置させる。そして、各クリップ部材72の操作部75から指を離すと、ばね74の弾性力により各クリップ部材72の係合部73が互いに近づく方向に回転する。そして、図12に示すように、各クリップ部材72の係合部73のフック部73aが、保護キャップ3の操作部33に形成された突起33aに係合する。ばね74の付勢力は、クリップ部材72及びそのフック部73aを介して保護キャップ3の操作部33に伝達され、保護キャップ3の操作部33は、端子台2上の保護壁23の外側面に形成された係合爪27が保護キャップ3の側壁32の係合孔32aから離脱可能な程度に変形される。
保護キャップ取り外し工具70がモジュラジャック10の端子台2に嵌装された保護キャップ3にさらに装着された状態において、作業者が一方の手でモジュラジャック10のハウジング1を保持し、他方の手で保護キャップ取り外し工具70の操作部75を掴み、モジュラジャック10と保護キャップ取り外し工具70とを引き離そうとすると、端子台2上の係合爪27と保護キャップ3の側壁32の係合孔32aとの係合が外れ、保護キャップ3がモジュラジャック10の端子台2から取り外される。
このように、第2実施形態に係る保護キャップ取り外し工具70によっても、上記第1実施形態の場合と同様に、きわめて簡単な操作により保護キャップ3をモジュラジャック10の端子台2から取り外すことができる。また、保護キャップ取り外し工具70の構成はきわめて簡単であるので、保護キャップ取り外し工具70を安価に提供することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係るモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具について、図13及び図14を参照しつつ説明する。図13は、第3実施形態に係る保護キャップ取り外し工具80を保護キャップ3に装着する前の状態を示す。また、図14は、保護キャップ取り外し工具80を保護キャップ3に装着した後の状態を示す。
図13及び図14から明らかなように、保護キャップ取り外し工具80は、略U状断面を有し、略U状を成す脚81の先端の内周面が外周面よりも突出するように、その先端に傾斜面82が形成されている。保護キャップ取り外し工具80の各脚81の内周面間の寸法L3は、モジュラジャック10の端子台2の係合爪27が突出している面間の幅と略同じであり、各脚81の高さは、モジュラジャック10の端子台2の底面から係合爪27の下面までの高さよりも高くなるように設定されている。
この保護キャップ取り外し工具80を用いてモジュラジャック10の端子台2から保護キャップ3を取り外す場合、各脚81がそれぞれ端子台2の底面から係合爪27に対向するように、モジュラジャック10の下方に保護キャップ取り外し工具80を配置する。その状態で、各脚81の内周面81aが端子台2の保護壁23の外側面に沿うように、保護キャップ取り外し工具80を上方に移動させると、各脚81の先端の傾斜面82が、端子台2に嵌装されている保護キャップ3の側壁32の下端面に当接する。さらに保護キャップ取り外し工具80を上方に移動させると、各脚81の先端が傾斜面82によって楔状になっているため、端子台2の保護壁23の外側面と保護キャップ3の側壁32との間に割り込み、係合爪27が保護キャップ3の側壁32の係合孔32aから離脱可能な程度に、保護キャップ3の側壁の係合孔32aの近傍及び操作部33を変形させる。その状態で、保護キャップ3と端子台2の隙間に爪の先などを入れると、保護キャップ3がモジュラジャック10の端子台2から容易に取り外される。
このように、第3実施形態に係る保護キャップ取り外し工具80によっても、上記第1又は第2実施形態の場合と同様に、きわめて簡単な操作により保護キャップ3をモジュラジャック10の端子台2から取り外すことができる。また、保護キャップ取り外し工具80の構成はきわめて簡単であるので、保護キャップ取り外し工具70を安価に提供することができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、保護キャップ3が端子台2に嵌装された状態で保護キャップ3に装着される保護キャップ取り外し工具であって、保護キャップ3と端子台2の係合部(係合爪27と係合孔32a)の係合を解除させるように、保護キャップ3側の側壁32のいずれかの部分に当接し、側壁32の係合部近傍を弾性変形させるための当接部を備えていればよい。
モジュラジャックの構成を示す斜視図。 上記モジュラジャックの端子部の結線状態を示す斜視図。 上記モジュラジャックの保護キャップの構成を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る保護キャップ取り外し工具の構成を示すと共に、保護キャップ取り外し工具をモジュラジャックの保護キャップに装着する前の状態を示す斜視図。 第1実施形態に係る保護キャップ取り外し工具を用いてモジュラジャックの端子台から保護キャップを取り外す一手順を示す斜視図。 上記保護キャップを取り外し手順の続きを示す斜視図。 上記保護キャップを取り外し手順の続きを示す斜視図。 上記保護キャップを取り外し手順の続きを示す斜視図。 第1実施形態に係る保護キャップ取り外し工具を保護キャップに装着する前の状態を示す正面断面図。 第1実施形態に係る保護キャップ取り外し工具を保護キャップに装着した後の状態を示す正面断面図。 第2実施形態に係る保護キャップ取り外し工具を保護キャップに装着する前の状態を示す正面部分断面図。 第2実施形態に係る保護キャップ取り外し工具を保護キャップに装着した後の状態を示す正面部分断面図。 第3実施形態に係る保護キャップ取り外し工具をモジュラジャック及び保護キャップに装着する前の状態を示す正面部分断面図。 第3実施形態に係る保護キャップ取り外し工具をモジュラジャック及び保護キャップに装着した後の状態を示す正面部分断面図。
符号の説明
1 ハウジング
2 端子台
3 保護キャップ
10 モジュラジャック
50 モジュラジャックの保護キャップ取り外し工具
51 前壁
52 側壁
53 天井面
70 モジュラジャックの保護キャップ取り外し工具
71 中心軸
72 クリップ部材
73 係合部
73a フック部
74 ばね
75 操作部
80 モジュラジャックの保護キャップ取り外し工具
81 脚
82 傾斜面

Claims (5)

  1. 絶縁樹脂で形成されたハウジングと、ハウジングに装着された端子台と、絶縁樹脂で形成され端子台の結線部近傍に嵌装される保護キャップを備えたモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具であって、
    保護キャップが端子台に嵌装された状態で前記保護キャップに装着され、
    前記保護キャップと前記端子台の係合部の係合を解除させるように、前記保護キャップ側の側壁に当接し、前記側壁の係合部近傍を弾性変形させるための当接部を備えたことを特徴とするモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具。
  2. 前記保護キャップの天面に対向する天井面、前記天井面から突設され、前記保護キャップの側壁に対向するように形成された一対の側壁を備え、
    前記当接部は、前記一対の側壁の対向面に形成され、前記保護キャップの側壁に形成された係合部と当接する傾斜面であることを特徴とする請求項1に記載のモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具。
  3. 前記天井面から突設され、前記保護キャップの前端面に当接される前壁をさらに備え、前記保護キャップを前記モジュラジャックの端子台から取り外した後、前記保護キャップを前記天井面を前記前壁とは反対側にスライドさせることによってのみ取り外し可能としたことを特徴とする請求項2に記載のモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具。
  4. 中心軸により軸支されると共に、正面視略対称に配置された一対のクリップ部材と、前記各クリップ部材の先端部を互いに当接する方向に付勢するばねを備え、
    前記当接部は、前記クリップ部材の先端部近傍に形成された係合部であることを特徴とする請求項1に記載のモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具。
  5. 略U状断面を有し、前記当接部は、略U状を成す一対の脚の先端の内周面が外周面よりも突出するように、その先端に形成された傾斜面であることを特徴とする請求項1に記載のモジュラジャックの保護キャップ取り外し工具。
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