JP2010262907A - 分割コネクタ用保護キャップ付きサブコネクタにおける保護キャップの取り外し構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サブハウジングを取り外す際に雄端子金具が保護キャップの内面に当接して変形することを抑止する。
【解決手段】タブ32を備えた雄端子金具30が挿入されるサブハウジング40と、サブハウジング40に装着されタブ32を覆うことで保護する保護キャップ80と、を備えた分割コネクタ用保護キャップ付きサブコネクタにおける保護キャップの取り外し構造であって、前記サブハウジング40の側壁49には係止凹部50が形成され、保護キャップ80の係止凹部50と対向する内面には、係止凹部50に係止可能な弾性係止片81が形成され、弾性係止片81を押圧することで、係止凹部50から離脱する方向に弾性係止片81を弾性変形させる解除部当接面84Aを有する解除治具70を備えたことを特徴とする分割コネクタ用保護キャップ付きサブコネクタにおける保護キャップの取り外し構造。
【選択図】図7

Description

本発明は、分割コネクタ用保護キャップ付きサブコネクタにおける保護キャップの取り外し構造に関する。
従来、サブハウジングに雄端子金具をそれぞれ挿入し、サブコネクタとした後、複数のサブコネクタをフレームに組み付けてなる分割コネクタが知られている(下記特許文献1)。下記文献の分割コネクタにおけるサブコネクタは、フレームに組み付けられるまでは、サブハウジングから雄端子金具のタブが露出する構成となっている。このため、サブコネクタには露出したタブを保護する保護キャップが装着され、運搬時のタブの変形を防止している。保護キャップとサブコネクタとのロックは、保護キャップに形成された弾性片に設けられた保持突部を、サブコネクタ側の被保持部に係止させることで行う構成となっている。
特開2004−348989号公報
サブコネクタをフレームに組み付けるためには、手作業にて保護キャップをサブコネクタから取り外しておく必要がある。上記特許文献1では、サブコネクタと保護キャップとを互いに離脱させるように引っ張ると、保持突部が被保持部に押される。これにより、弾性片が外側に弾性変形することで、保持突部が被保持部から離脱する構成となっている(セミロック構造)。すなわち、サブコネクタから保護キャップを取り外すためには、弾性片を弾性変形させるための力が必要となる。このため、比較的強い力でサブコネクタと保護キャップとを引っ張ることとなる。その結果、図20に示すようにサブコネクタ1と保護キャップ2との装着方向に対して、サブコネクタ1が傾いてしまうことがある。このような場合、タブ3が保護キャップ2の内面に当接して変形する虞がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は保護キャップを取り外す際に雄端子金具が変形することを抑止するところにある。
本発明は、タブを備えた雄端子金具が挿入されるサブハウジングと、前記サブハウジングに装着され前記タブを覆うことで保護する保護キャップと、を備えた分割コネクタ用保護キャップ付きサブコネクタにおける保護キャップの取り外し構造であって、前記サブハウジングの側壁には係止受け部が形成され、前記保護キャップの前記係止受け部と対向する内面には、前記係止受け部に係止可能な弾性係止片が形成され、前記弾性係止片を押圧することで、前記係止受け部から離脱する方向に前記弾性係止片を弾性変形させる解除部を有する解除治具を備えたことに特徴を有する。
本発明において、サブハウジングから保護キャップを取り外すには次のようにする。作業者が解除治具の解除部で弾性係止片を押圧すると、解除部が弾性係止片を係止受け部から離脱する方向に弾性変形させる。これにより、弾性係止片と係止受け部との係止が解除される。次にサブハウジングと保護キャップとを引っ張ってやれば、サブハウジングから保護キャップを取り外すことができる。このように、解除治具によって、弾性係止片と係止受け部との係止が解除された状態で保護キャップを取り外すことができるから、必要最小限の力で取り外し作業を行うことができる。このため、強い力でサブハウジングを引っ張る必要がなく、保護キャップとサブハウジングとの装着方向に対して、サブハウジングが傾いてしまうことを抑止できる。これにより、取り外し作業時に、保護キャップの内面にサブコネクタのタブが当接することを抑止できる。
本発明の実施態様として、以下の構成とすることが好ましい。
(1)前記保護キャップは、前後方向に貫通された筒状をなし、一方の開口面から前記サブハウジングが挿入されて取り付けられるとともに、他方の開口面から前記解除治具の前記解除部を挿入可能となっている。このような構成とすれば、サブハウジングが挿入される側の反対側から解除治具を挿入することができるから、解除治具の解除部とサブハウジングとが干渉せず、作業性がよい。
(2)前記解除治具は、前記保護キャップを嵌合可能な嵌合部と、前記嵌合部の内面に形成され、前記保護キャップの側壁に形成された保持部と係合する保持受け部とを備え、前記保護キャップを前記嵌合部に嵌合させた際に、前記解除部は前記弾性係止片を押圧するとともに、前記保持部は前記保持受け部と係合することを特徴とする。
このような構成とすれば、解除治具に保護キャップを嵌合させると、解除部によって保護キャップとサブハウジングとの係止が解除される。これと同時に、解除治具の保持受け部が保護キャップの保持部と係合して保護キャップは解除治具に保持される。これにより、サブハウジングから保護キャップを取り外す際に、保護キャップを保持する必要がなく、取り外し作業が容易となる。
(3)前記弾性係止片は、前記解除部の挿入方向に向かうにつれて前記係止受け部側へ傾斜する解除部当接面を有した片持ち状をなし、前記解除部は、前記解除部当接面を押圧することで、前記係止受け部から離脱する方向に前記弾性係止片を弾性変形させることを特徴とする。
(4)前記解除治具には、壁部を貫通して、解除治具を固定するための固定孔が形成されていることを特徴とする。固定孔に固定用のビスなどを挿通することで解除治具を任意の箇所に固定できる。このため、保護キャップ取り外し作業時に解除治具を手で把持する必要がなく、作業性がよい。
本発明によれば、サブハウジングから保護キャップを取り外す際に雄端子金具が変形することを抑止できる。
本発明の一実施形態に係る保護キャップ取り外し構造を示す平断面図 フレームへのサブコネクタの組み付けを示す一部切欠側面図 サブハウジングへの雄端子金具の挿入作業を示す側面図 保護キャップとサブハウジングを示す平面図 保護キャップとサブハウジングを示す一部切欠平面図 保護キャップ取り外し構造を示す側断面図 保護キャップ取り外し構造を示す平断面図 保護キャップを示す正面図 保護キャップ取り外し構造を示す平面図 解除治具を示す背面図 保護キャップとサブハウジングの組み付けを示す側面図 サブハウジングへの雄端子金具の挿入作業を示す平面図 サブコネクタと解除治具との組み付けを示す平面図 保護キャップ取り外し構造を示す側面図 図9のA−A線断面図 サブコネクタと解除治具との組み付けを示す側面図 サブコネクタから保護キャップを取り外した状態の平断面図 サブコネクタから保護キャップを取り外した状態の側断面図 解除治具から保護キャップを取り外した状態の側断面図 従来の保護キャップ取り外し作業を示す側断面図
<実施形態>
(1)構成
本発明の実施形態を図1ないし図19によって説明する。本実施形態の保護キャップ取り外し構造は、保護キャップ80が装着された状態のサブコネクタ11(分割コネクタ用保護キャップ付きサブコネクタ)から、解除治具70を使用して、保護キャップ80を取り外すものである。図2に示すように解除治具70によって保護キャップ80が取り外された状態の複数のサブコネクタ11(図では1つのみ図示)がフレーム20に組みつけられることで分割コネクタ10が構成される。なお、分割コネクタ10は、不図示の雌側の分割コネクタと嵌合可能となっている。なお、以下の説明では、図1の左側を前方、図1の右側を後方とし、図6の上下を上下方向とする。
図3に示すように、サブコネクタ11は、電線Wの端末に接続された雄端子金具30と、雄端子金具30を挿抜可能なサブハウジング40と、サブハウジング40に装着されるリテーナ60と、から構成される。
雄端子金具30は導電性に優れた金属板により形成され、角筒状をなす本体部31の先端からタブ32が突設され、後端側に設けられたバレル33をかしめることで電線Wの端末に固着されている。本体部31の前側は、下面を開口してランス孔34が形成されている。本体部31の後端部には、リテーナ60が係止される係止段部35が形成されている。この係止段部35には、リテーナ60が係止可能な突部36が叩き出して形成されている。
サブハウジング40は、合成樹脂製とされ、略ブロック状をなしている。サブハウジング40の上壁40Aの前端部には、係合凹部48が凹設されている(図4参照)。この係合凹部48は、後述するフレーム20の仕切壁23から突出する係合突部23Aに係合することで、収容室22にサブハウジング40を固定する機能を担っている。
サブハウジング40の内部には前後方向に沿って貫通することでキャビティ(不図示)が形成されており、後方から雄端子金具30を、それぞれ挿入可能となっている。キャビティ内には雄端子金具30のランス孔34に係止可能なランス(不図示)が形成されている。キャビティの前端は、サブハウジング40の前壁を貫通しており、雄端子金具30をサブハウジング40に装着した状態では、タブ32がサブハウジング40の前方へ突出する構成となっている。
サブハウジング40の両側壁49の前側には、係止凹部50(係止受け部)がそれぞれ凹設されている。係止凹部50は後述する保護キャップ80の係止突部87が嵌合可能となっており、保護キャップ80に対して、サブハウジング40を前後方向に規制することで、正規位置(図1の位置)に固定可能な構成となっている。
リテーナ60は、サブハウジング40の下壁を開口して形成されたリテーナ装着部45に浅く嵌合して雄端子金具30の挿抜を許容する退避位置(図3の位置)と、リテーナ装着部45に深く嵌合して、サブハウジング40内に挿入された雄端子金具30に二次係止する係止位置(図6の位置)との間で上下方向に移動可能とされる。なお、前述した正規位置において、リテーナ装着部45は、保護キャップ80には覆われず露出しており(図3参照)、保護キャップ80をサブハウジング40に装着した状態でリテーナ60を退避位置から係止位置へと押し込むことが可能となっている。
保護キャップ80はサブハウジング40に装着されることで、タブ32の周囲を覆って保護し、サブコネクタ11の運搬時などに、タブ32が変形することを防止するものである。図5に示すように、保護キャップ80は合成樹脂製とされ、内部が前後方向に貫通された角筒状をなしている。保護キャップ80内部の後側(一方の開口面)はサブハウジング40が収容可能な大きさに開口されたハウジング収容室86となっており、前側は雄端子金具30のタブ32を取り囲んで保護するタブ収容室85となっている。また、前側(他方の開口面)から後述する解除治具70の解除部74を挿入可能となっている。
図5及び図6に示すように、保護キャップ80の各側壁80A(係止凹部50とそれぞれ対向する内面)の下方には、各側壁80Aと一体的に、弾性係止片81がそれぞれ設けられている。弾性係止片81は、側壁80Aの内面から立ち上がる基端部82と、前後方向に沿って後方に延出された先端部83と、基端部82と先端部83とを連結する連結部84から構成された片持ち状をなしている。弾性係止片81は、基端部82を支点として図5の上下方向(サブハウジング40の係止凹部50に対して、接近離間する方向)へ弾性変形することが可能となっている。
弾性係止片81の先端部83には、内側へ突出して係止突部87が形成されている。係止突部87の突き出し高さは弾性係止片81が自然状態(図1の状態)において、サブハウジング40の係止凹部50に係止可能な高さで設定され、弾性係止片81が外側に弾性変形した状態(図7の状態)で、係止凹部50から離脱する高さで設定されている。また、弾性係止片81の係止突部87の後端面87Aは、後側に向かうにつれて外側に傾斜しており、係止突部87の前端面87Bは、先端部83の延設方向(前後方向)に対して直交している。
弾性係止片81の連結部84は、後側(後述する解除治具70の解除部74の挿入方向)に向かうにつれて内側(係止凹部50側)へ傾斜する形状をなしており、連結部84の前側の面は、後述する解除治具70の解除部74が当接する解除部当接面84Aとされる。また、図6に示すように、保護キャップ80の底壁80Bには下方に突出して、保持突部88が形成されている。
解除治具70は、サブハウジング40係止凹部50と弾性係止片81の係止突部87とのロックを解除するために用いられ、合成樹脂製の略箱型をなす嵌合部71と、正面視で嵌合部71より一回り大きく設定された板状をなす固定部72から構成されている。
嵌合部71の内部には、保護キャップ80の前側を収容可能な大きさで、後側に開口された保護キャップ収容室73が形成されており、嵌合部71に保護キャップ80を嵌合可能な構成となっている。保護キャップ収容室73の奥側の壁面(固定部72の一部)からは、前述した各弾性係止片81に対応した解除部74がそれぞれ後方に延設されている。
解除部74は、前後方向に沿った板状をなしており、解除部74の先端には外側に突き出した当接突部74Aが形成されている。解除部74の前後方向の長さは、保護キャップ収容室73の奥側に保護キャップ80の前端が当接した状態(図7の状態)において、当接突部74Aが弾性係止片81の解除部当接面84Aを超えて後側に達する長さで設定されている。
図8に示すように、各解除部74(図8の2点鎖線)は、正面視で各弾性係止片81の解除部当接面84Aに対応する箇所に形成されている。これにより、保護キャップ収容室73に保護キャップ80を嵌合させると、各解除部74の当接突部74Aが対応する解除部当接面84Aをそれぞれ前方(図1の左側)から押圧する構成となっている。
また、図1に示すように、両解除部74において、一方の当接突部74Aの先端から、他方の当接突部74Aの先端までの距離L1は、両弾性係止片81の先端部83間の対向距離L2より、大きく設定されている。これにより、図7の状態では、各当接突部74Aが対応する先端部83をそれぞれ外側に押圧することで、各弾性係止片81を外側に変形させる構成となっている。
図6に示すように解除治具70の底壁70Bの内面において、保護キャップ80の底壁80Bに形成された保持突部88と対向する箇所には、保持突部88と係合可能な保持受け部76が突設されている。なお、保持受け部76及び保持突部88は、それぞれ突出高さが縮む方向に弾性変形可能となっている。
解除治具70の上壁70A及び底壁70Bの後側は、前方に凹設された開口凹部75とされる。開口凹部75は、湾曲をなしており、図9に示すように、解除治具70に保護キャップ80を嵌合させた状態で、保護キャップ80の壁部が開口凹部75から露出する構成となっている。これにより、作業者は後側(図9の右側)から両開口凹部75に指を差し入れて保護キャップ80を把持することが可能な構成となっている。
図10に示すように、固定部72は背面視で矩形状をなし、固定部72の周囲四隅を前後方向に貫通して固定孔72Aが形成されている。この固定孔72Aに図示しないビスを挿通させることで、例えば工程内に設置された作業台の壁部12(固定部材の一例、図1のみ図示)に解除治具70を固定可能な構成となっている。
図2に示すように、フレーム20は、合成樹脂製であって略箱形状をなしている。フレーム20の前部にはフード部21が前方へ開口して形成されている。フード部21には、前述した雄端子金具30のタブ32が収容される。フレーム20の後部は、後方に開口されており、仕切壁23によって仕切られることで図2の上下方向に整列した複数個(本実施形態では4個)の収容室22が形成されている。各収容室22は、フード部21に連通して前後に貫通した略長方形状をなしており、サブコネクタ11のサブハウジング40が収容可能な大きさに設定されている。
(2)保護キャップの取付及び取外し手順
(2−1)保護キャップ取付工程
まず、リテーナ60が退避位置で組みつけられた状態のサブハウジング40を保護キャップ80の前側から挿入する(図11参照)。サブハウジング40を後方に移動させてゆくと、各弾性係止片81における係合突部87の後端面87Aがサブハウジング40の各側壁49の前端にそれぞれ押圧され、各弾性係止片81が外側に弾性変形する。さらに、サブハウジング40を後方に移動させてゆき、各係合突部87が各係合凹部50に達すると、各弾性係止片81は弾性復帰する。これにより、各係合突部87が各係合凹部50にそれぞれ係合し、保護キャップ80内において、サブハウジング40が正規位置で位置決めされる(図1参照)。
(2−2)雄端子金具挿入工程
次に、正規位置で位置決めされたサブハウジング40の各キャビティに対して、対応する雄端子金具30を後方から挿入する(図12参照)。そして、キャビティ内に形成されたランス(不図示)がランス孔34と係止する結果、雄端子金具30がサブハウジング40から離脱する後方への移動が規制される(一次係止)。これと同時にタブ32がサブハウジング40の前方から突出し、保護キャップ80のタブ収容室85内に収容された状態となる(図6参照)。
(2−3)リテーナ挿入工程
すべてのキャビティに雄端子金具30を、それぞれ一次係止させた後、リテーナ60を退避位置から、係止位置に押し込んでやる。これにより、リテーナ60によって雄端子金具30の二次係止がされる。以上の工程により、サブコネクタ11の組み立てが完成する(図6参照)。
上記の(2−1)〜(2−3)の工程を繰り返して、保護キャップ80が装着された状態のサブコネクタ11を複数個組み立てた後、複数個のサブコネクタ11は、まとめて次の工程(保護キャップ取り外し工程)へ運搬される。このとき、タブ32は保護キャップ80に覆われて保護されている。このため、運搬時にタブ32が変形することを防止できる。
(2−4)保護キャップ取り外し工程
次に、解除治具70を使用して、サブハウジング40から保護キャップ80の取り外しを行う。解除治具70は、固定部72の固定孔72Aをビス止めすることによって、工程内の作業台の壁部12に固定されているものとする。まず、作業者は図13に示すように、解除治具70の開口側(図1及び図13の右側)から、保護キャップ80を挿入する。解除治具70の保護キャップ収容室73内に保護キャップ80を挿入してゆくと、弾性係止片81の解除部当接面84Aは、各解除部74の当接突部74Aに前方から押圧される。これにより、各解除部74によって、弾性係止片81が外側に弾性変形される。
さらに、保護キャップ80を嵌合部71に挿入させてゆくと、保護キャップ80の前側が嵌合部71の奥壁に当接し、保護キャップ80が嵌合部に嵌合される。この状態では、図7に示すように、当接突部74Aは弾性係止片81の先端部83に達し、各弾性係止片81は、外側に弾性変形した状態で保持される。これによって、係止突部87が、サブハウジング40の係止凹部50から離脱した状態となり、保護キャップ80とサブコネクタ11とのロックが解除される(図7及び図14参照)。
また、保護キャップ80の挿入過程においては、保護キャップ80の保持突部88が、解除治具70の保持受け部76に後方から当接する。これにより、保持突部88と保持受け部76とがわずかに弾性変形する。そして、保持突部88が保持受け部76を乗り超えて、その前側に達すると、両者は弾性復帰する。これにより、図15に示すように、保持突部88と保持受け部76とが係止され、解除治具70と保護キャップ80とがロックされる。
次に、作業者はサブハウジング40を把持し、保護キャップ80から離脱させるように引っ張る。このとき、保護キャップ80とサブコネクタ11とのロックは解除されており、解除治具70と保護キャップ80とはロックされている。このため、サブコネクタ11から保護キャップ80を取り外すことができる(図16〜図18参照)。
次に、解除治具70に対して保護キャップ80を後方へ引っ張ってやると、保持突部88と保持受け部76とが弾性変形することで、両者のロックが解除され、保護キャップ80を解除治具70から取り外すことができる(図19参照)。これにより、保護キャップ80が装着された状態の他のサブコネクタ11に対して、引き続き保護キャップ取り外し作業を行うことができる。
(2−5)フレーム組み付け工程
次に、保護キャップ80が取り外されたサブコネクタ11を、図1に示すように、フレーム20の後方から収容室22に挿入する。これにより、仕切壁23から突出する係合突部23Aと、サブハウジング40の係合凹部48とが係合する。これと同時に、サブコネクタ11のタブ32はフレーム20のフード部21内に収容される。上記のようにして、各収容室22に各サブコネクタ11をそれぞれ組み付けてゆき、分割コネクタ10の組み付けが完了する。
(3)効果
以上、説明したように、本実施形態の保護キャップ取り外し構造では、解除治具70に保護キャップ80を嵌合させることで、保護キャップ80とサブコネクタ11とのロックが解除される。これにより、保護キャップ80とサブコネクタ11とのロックが解除された状態で保護キャップ80を取り外すことができるから、必要最小限の力で取り外し作業を行うことができる。このため、強い力でサブハウジング40を引っ張る必要がなく、保護キャップ80とサブハウジング40との装着方向(前後方向)に対して、サブハウジング40が傾いてしまうことを抑止できる。この結果、保護キャップ80の取り外し作業中に、雄端子金具30のタブ32が保護キャップ80の内壁に当接することを抑止でき、タブ32が変形することを抑止できる。
また、本実施形態の保護キャップ取り外し構造においては、解除治具70を使用することで、保護キャップ80とサブコネクタ11とのロックを解除できる構成としてある。このため、運搬時などに保護キャップ80とサブコネクタ11とのロックが解除され、保護キャップ80が外れてしまう事態を抑止できる。
また、本実施形態の保護キャップ取り外し構造においては、保護キャップ80にサブコネクタ11とのロックをする弾性係止片81を形成し、ロックを解除するための解除部74は解除治具70に形成した。このような構成とすれば、保護キャップ80にロック解除のための構成を設ける場合と比較して、保護キャップ80を簡易な構成にすることができる。解除治具70は取り外し工程に最低1つ設置すればよいのに対して、保護キャップ80はサブコネクタ11と同数必要となるから、保護キャップ80が簡易な構成であれば、コスト低減の効果が期待できる。
また、保護キャップ80はサブハウジング40が挿入される側の反対側から解除治具70を取り付ける構成となっている。このため、解除治具70の解除部74が、サブハウジング40と干渉することがなく作業性がよい。
また、解除治具70に保護キャップ80を嵌合させると、解除治具70の保持受け部76が保護キャップ80の保持突部88と係合して保護キャップ80は解除治具70に保持される。これにより、サブハウジング40から保護キャップ80を取り外す際に、保護キャップ80を保持する必要がなく、取り外し作業が容易となる。
また、解除治具70は固定孔72Aによって固定可能な構成となっているため、保護キャップ取り外し作業時に解除治具70を把持する必要がなく作業性がよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、サブハウジング40の係止受け部を凹部とし、これに弾性係止片81の係止突部87を係止させる構成としたが、これに限定されない。例えば、サブハウジング40の係止受け部を突部とし、弾性係止片81に形成した凹部に係止させることで、保護キャップ80とサブハウジング40とのロックをする構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、保持部(保持突部88)と保持受け部76を共に、突き出した形状としたが、これに限定されない。例えば、保持部又は保持受け部のいずれか一方を凹部とし、他方と係止させる構成としてもよい。
11…サブコネクタ
12…作業台の壁部(固定部材)
30…雄端子金具
32…タブ
40…サブハウジング
49…サブハウジングの側壁
50…係止凹部(係止受け部)
70…解除治具
71…嵌合部
72A…固定孔
74…解除部
76…保持受け部
80…保護キャップ
81…弾性係止片
84A…解除部当接面
88…保持突部(保持部)

Claims (5)

  1. タブを有する雄端子金具が挿入されたサブハウジングと、前記サブハウジングに装着され前記タブを覆うことで保護する保護キャップと、を備えた分割コネクタ用保護キャップ付きサブコネクタにおける保護キャップの取り外し構造であって、
    前記サブハウジングの側壁には係止受け部が形成され、
    前記保護キャップの前記係止受け部と対向する内面には、前記係止受け部に係止可能な弾性係止片が形成され、
    前記弾性係止片を押圧することで、前記係止受け部から離脱する方向に前記弾性係止片を弾性変形させる解除部を有する解除治具を備えたことを特徴とする分割コネクタ用保護キャップ付きサブコネクタにおける保護キャップの取り外し構造。
  2. 前記保護キャップは、前後方向に貫通された筒状をなし、一方の開口面から前記サブハウジングが挿入されて取り付けられるとともに、他方の開口面から前記解除治具の前記解除部を挿入可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の分割コネクタ用保護キャップ付きサブコネクタにおける保護キャップの取り外し構造。
  3. 前記解除治具は、前記保護キャップを嵌合可能な嵌合部と、前記嵌合部の内面に形成され前記保護キャップの側壁に形成された保持部と係合する保持受け部とを備え、
    前記保護キャップを前記嵌合部に嵌合させた際に、前記解除部が前記弾性係止片を押圧するとともに、前記保持部が前記保持受け部と係合することを特徴とする請求項1又は2に記載の分割コネクタ用保護キャップ付きサブコネクタにおける保護キャップの取り外し構造。
  4. 前記弾性係止片は、前記解除部の挿入方向に向かうにつれて前記係止受け部側へ傾斜する解除部当接面を有した片持ち状をなし、
    前記解除部は、前記解除部当接面を押圧することで、前記係止受け部から離脱する方向に前記弾性係止片を弾性変形させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の分割コネクタ用保護キャップ付きサブコネクタにおける保護キャップの取り外し構造。
  5. 前記解除治具は、固定部材に固定可能な固定部を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の分割コネクタ用保護キャップ付きサブコネクタにおける保護キャップの取り外し構造。
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