JP2006206537A - 皮膚外用剤及び皮膚の美白方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 美白効果に優れる皮膚外用剤を提供することにある。
【解決手段】 ククルビタシン類、その配糖体及びその誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上を美白剤として含有する皮膚外用剤である。好ましくは、さらに、アスコルビン酸グルコシド、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、エラグ酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩、アルブチンからなる群より選ばれる1種又は2種以上を含有する皮膚外用剤である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚外用剤及び皮膚の美白方法に関する。
従来、薬効剤、特に美白剤を含む化粧品が多く開発されている。例えば、天然物由来の薬効剤についての検討も種々行われていて、例えば、ウリ科スズメウリ属の抽出物を含有する美白用皮膚外用剤が提案されている(特許文献1及び2)。近年、化粧品等の皮膚外用剤に対する需要者の要求も高度になり、より美白効果に優れた剤の提供が望まれている。また、天然物由来の薬効剤の中には、十分な性能を奏する配合量で配合した場合に、着色等の問題があり、その解決が期待されている。
特開平9−315938号公報 特開平10−114670号公報
本発明は、高い美白効果と安全性を兼ね備え、しかも着色の問題もない皮膚外用剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、ククルビタシン類又はその誘導体は、高い美白効果を有するとともに、安全性が高く、製剤化の際に着色等も生じないことを見出した。この知見に基づいてさらに研究し、本発明を完成するに至った。
本発明はククルビタシン類及びその誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上を美白剤として含有する皮膚外用剤に関する。
本発明の一形態として、前記美白剤が、ククルビタシンB、ククルビタシンD及びそれらの誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上である前記皮膚外用剤;前記美白剤が、ククルビタシンB及びその誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上である前記皮膚外用剤;さらに、アスコルビン酸グルコシド、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、エラグ酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩、アルブチンからなる群より選ばれる1種又は2種以上を含有する前記皮膚外用剤;又は美白化粧料である前記皮膚外用剤;が提供される。
また、別の観点から、本発明によって、ククルビタシン類及びその誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を利用する皮膚の美白方法;ククルビタシン類及びその誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を利用する色素沈着抑制方法;ククルビタシン類及びその誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を利用する色素沈着改善方法;又はククルビタシン類及びその誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上を添加することを含む皮膚外用剤、好ましくは美白化粧料の製造方法;が提供される。
なお、本明細書において「美白」の用語は、肌を白くする積極的効果のみならず、肌の黒化を抑制する予防的効果も含む意味で用いるものとする。例えば、しみ、そばかす等の色素沈着を改善する効果のみならず、色素沈着を抑制する効果も含むものとする。
本発明では、ククルビタシン類を美白剤として用いることにより、前記課題を解決し、美白効果に優れ、安全性が高く、また本発明に係わるククルビタシンは熱にも光にも強く、安定していて変色等の問題もない皮膚外用剤を提供している。さらに、ククルビタシン類と他の美白剤とを併用することにより、より美白作用の高い皮膚外用剤を提供することができる。
本発明では、美白剤としてククルビタシン類を用いる。ククルビタシン類は、少量で高い美白効果を奏効する優れた美白剤である。また、ククルビタシンB及びDは、白色の粉末であり、溶解させた溶液は、無色透明な溶液であり、着色等は認められない。従って、ククルビタシン類を用いることで、優れた美白効果を有するとともに、着色のない皮膚外用剤を提供することができる。ククルビタシン類には、多種類の化合物が属するが、本発明では、下記式(1)で表されるククルビタシンB又は下記式(2)で表されるククルビタシンDが好ましく用いられる。特に、より優れた美白効果を有する下記式(1)で表されるククルビタシンBがより好ましい。
Figure 2006206537
本発明では、合成により製造されたククルビタシン類を用いてもよいし、任意の植物から抽出されたククルビタシン類を用いてもよいし、所望により精製して得られたものを用いてもよい。例えば、メロスリア(Melothria japonica Maxim.;以下学名は省略する)、ホワイトブリオニー(Bryonia alba L.;以下学名は省略する)等の抽出物を、精製することで得られる。葉、茎、実、花、根等種々の部分の抽出物を精製して調製することができるが、中でも葉の抽出物から高い収率で得られる。精製方法については特に制限はないが、液体クロマトグラフィーにより精製するのが効率的で好ましい。精製に用いる樹脂担体としては三菱化成製のダイアイオンHP20のような吸着樹脂やODS、C30などの逆相系カラムに汎用されている樹脂などを目的の純度に応じて選択し利用することができる。これらの樹脂を用い精製を行う場合、目的とする成分を溶出させるには、アセトニトリル、エタノール、メタノール、アセトンなどの溶媒およびそれらの水溶液を用いることが好ましい。なお、化学合成により得られるククルビタシン類をこの目的に供することも可能である。
本発明では、ククルビタシン類の美白剤としての効果を損なわない範囲で、変性されたククルビタシンの誘導体を用いることもできる。ククルビタシン類の誘導体とは、ククルビタシン類に化学的修飾を行うことによって得られる化合物類であり、ククルビタシンの水酸基又はカルボキシル基等に化学的修飾を施した化合物類が挙げられる。誘導体の例には、ククルビタシン類に糖が結合した配糖体が含まれる。ククルビタシン類の配糖体とは、単糖や小糖のヘミアセタール水酸基と、ククルビタシンの水酸基又はカルボキシル基等とから水がとれて生成した結合、即ちグリコシド結合を含む化合物であり、かかる構造を有する化合物のいずれも使用することができる。溶解性が良好になる点で、ククルビタシン類に低分子の糖、例えば、グルコース又はマルトースが結合した配糖体が好ましい。
本発明の皮膚外用剤における、ククルビタシン類等の含有量の好ましい範囲は用途に応じて異なるが、一般的には0.0001〜5質量%(以下、単に「%」と表記する)であるのが好ましく、0.05〜1%であるのがより好ましい。
本発明では、ククルビタシン類等を、他の各種美白剤と併用して用いることもできる。併用するのに好ましい美白剤としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩、アルコルビン酸パルミチン酸エステル、アスコルビン酸グルコシドなどのビタミンC誘導体;アルブチン、エラグ酸が挙げられる。中でも、アスコルビン酸グルコシド、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アスコルビン酸パルミチン酸エステル及びアルブチンからなる群より選ばれる1種又は2種以上と併用すると、相乗効果が得られる。
その他、併用可能な美白剤としては、リノール酸、ビタミンE及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体、トラネキサム酸、カミツレ抽出物、カンゾウ抽出物、エイジツ抽出物、オウゴン抽出物、海藻抽出物、クジン抽出物、ケイケットウ抽出物、ゴカヒ抽出物、コメヌカ抽出物、小麦胚芽抽出物、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、サンペンズ抽出物、シラユリ抽出物、シャクヤク抽出物、センプクカ抽出物、大豆抽出物、茶抽出物、糖蜜抽出物、ブドウ抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽出物、モッカ抽出物、ユキノシタ抽出物、ヨクイニン抽出物等が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤における、前記他の美白剤含有量の好ましい範囲は、一般的には0.0001〜5%であるのが好ましく、0.05〜1%であるのがより好ましい。また、前記ククルビタシン類等と前記他の美白剤との含有質量比は、ククルビタシン類1に対して、好ましくは0.0001〜1であり、より好ましくは0.05〜0.2である。
本発明の皮膚外用剤には、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、通常、化粧料や医薬部外品、外用医薬品等の製剤に使用される成分、すなわち、水(精製水、温泉水、深層水等)、アルコール、油剤、界面活性剤、金属セッケン、ゲル化剤、粉体、アルコール類、水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、紫外線防御剤、包接化合物、防腐剤、抗菌剤、香料、消臭剤、塩類、pH調整剤、清涼剤、動物・微生物由来抽出物、植物抽出物、血行促進剤、収斂剤、抗脂漏剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、細胞賦活剤、保湿剤、キレート剤、角質溶解剤、酵素、ホルモン類、ビタミン類等を加えることができる。
アルコールとしては、溶解、清涼感、防腐、保湿等の目的で、エタノール等の低級アルコール、グリセリン、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ−ル、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール等を用いることができる。
油剤としては、基剤の構成成分又は使用性、使用感を良くするものとして、通常の化粧料に使用されるものであれば、天然系油であるか、合成油であるか、或いは、固体、半固体、液体であるか等の性状は問わず、炭化水素類、ロウ類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル油、シリコーン油類、フッ素系油類等を使用することができる。例えば、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素類、トリ-2−エチルヘキサン酸セチル、テトラ-2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット等の合成エステル油、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、杏仁油、パーシック油、サフラワー油、ヒマワリ油、アボガド油、メドゥホーム油、ツバキ油、アーモンド油、エゴマ油、ゴマ油、ボラージ油、シア脂等の植物や動物由来の油脂、ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ゲイロウ等のロウ類等が挙げられる。
紫外線防御剤としては、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸ナトリウム、4−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。
水溶性高分子は、系の安定化や使用性、使用感を良くするために用いられ、又保湿効果を得るためにも用いられる。水溶性高分子の具体例として、カラギーナン、ペクチン、寒天、ローカストビーンガム等の植物系高分子、キサンタンガム等の微生物系高分子、ゼラチン等の動物系高分子、デンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸系高分子、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子等が挙げられる。
防腐剤、抗菌剤としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル、塩化ベンザルコニウム、フェノキシエタノール、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられる。
抗炎症剤は、日焼け後の皮膚のほてりや紅斑等の炎症を抑制する目的で用いられ、イオウ及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、アロエ抽出物、アルテア抽出物、アシタバ抽出物、アルニカ抽出物、インチンコウ抽出物、イラクサ抽出物、オウバク抽出物、オトギリソウ抽出物、カミツレ抽出物、キンギンカ抽出物、クレソン抽出物、コンフリー抽出物、サルビア抽出物、シコン抽出物、シソ抽出物、シラカバ抽出物、ゲンチアナ抽出物等が挙げられる。
細胞賦活剤は、肌荒れの改善等の目的で用いられ、カフェイン、鶏冠抽出物、貝殻抽出物、貝肉抽出物、ローヤルゼリー、シルクプロテイン及びその分解物又はそれらの誘導体、ラクトフェリン又はその分解物、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸等のムコ多糖類またはそれらの塩、コラーゲン、酵母抽出物、乳酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物、醗酵代謝抽出物、イチョウ抽出物、オオムギ抽出物、センブリ抽出物、タイソウ抽出物、ニンジン抽出物、ローズマリー抽出物、グリコール酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸等の有機酸及びそれらの誘導体等が挙げられる。
活性酸素除去剤は、過酸化脂質生成抑制等の酸化障害抑制の目的で用いられ、スーパーオキサイドディスムターゼ、マンニトール、クエルセチン、カテキン及びその誘導体、ルチン及びその誘導体、ボタンピ抽出物、ヤシャジツ抽出物、メリッサ抽出物、羅漢果抽出物、レチノール及びその誘導体、カロチノイド等のビタミンA類、チアミンおよびその誘導体、リボフラビンおよびその誘導体、ピリドキシンおよびその誘導体、ニコチン酸およびその誘導体等のビタミンB類、トコフェロール及びその誘導体等のビタミンE類、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソール等が挙げられる。
保湿剤としては、エラスチン、ケラチン等のタンパク質またはそれらの誘導体、加水分解物並びにそれらの塩、グリシン、セリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、テアニン等のアミノ酸及びそれらの誘導体、ソルビトール、エリスリトール、トレハロース、イノシトール、グルコース、蔗糖およびその誘導体、デキストリン及びその誘導体、ハチミツ等の糖類、D−パンテノール及びその誘導体、尿素、リン脂質、セラミド、オウレン抽出物、ショウブ抽出物、ジオウ抽出物、センキュウ抽出物、ゼニアオイ抽出物、タチジャコウソウ抽出物、ドクダミ抽出物、ハマメリス抽出物、ボダイジュ抽出物、マロニエ抽出物、マルメロ抽出物等が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤の形態例としては、特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、美容液、洗浄料、メーキャップ化粧料、分散液、軟膏、液剤、エアゾール剤、貼布剤、パップ剤、リニメント剤等いずれの形態の化粧料であっても外用医薬品等であってもよい。特に美白化粧料が好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されることはない。
[製造例1:ククルビタシン粗抽出物の調製]
メロスリアの乾燥粉砕物1.9Kgに対し、15Lの50%エタノール水溶液を加え、攪拌しながら40℃、18時間抽出を行った。得られた抽出物を濾過し、減圧濃縮によりエタノールを除去した後、これを分液ロートに移し、300mLの酢酸エチルを加え攪拌した後の酢酸エチル層を分取した。さらに200mLの酢酸エチルを用いて2回、同様の溶媒移行操作を行い、全量として9.27gの酢酸エチル移行画分を得た。この画分にNa2SO4を用いた脱水処理を施したのち、全量を減圧濃縮により乾固させたものを500mLの35%エタノール水溶液に溶解させた。この全量を、あらかじめ35%エタノール水溶液に平衡化させたダイアイオンHP20(三菱化成製)カラム(樹脂量:270mL)に350mL/時間の流速で吸着させ、35%エタノール水溶液を用いて非吸着成分を洗浄した後に、1Lの75%エタノール水溶液にて溶出させた。溶媒を除去して4.01gのククルビタシン粗抽出乾固物を得た。
[製造例2:ククルビタシンBの調製]
製造例1において調製したククルビタシン粗抽出乾固物のメタノール溶液を逆相系カラムであるDevelosil C30−UG5(野村化学製、20×250mm)を用い、0.05%TEAを含有するアセトニトリル水溶液による溶出を行った。上記試料メタノール溶液を0.6mL毎ずつインジェクトし(製造例1で得られた粗抽出乾固物全量の約3/5に相当)、溶出はアセトニトリル濃度27%から90%の直線勾配、溶出時間60分、流速:10mL/分の条件にて行い、220nmの吸光度をトレースしながら0.5分ずつ溶出液を分画した。溶出時間34.0−35.0分にあたる画分を回収した(0.103g)。さらに純度を高める目的で、Develosil ODS−10カラム(野村化学製、20×250mm)を用いた上記に準じたリクロマトグラフィーを行い、溶出時間29.5−30.0分のピークから32.1mgの精製標品を得た。本標品の化学構造は定法に従い質量分析(MSおよびMS−MS)、核磁気共鳴(C−NMRおよびH−NMR)を実施し、Dinanら(1997)Biochem.J.327,643−650に記載のMSならびにNMRのスペクトルと一致することからククルビタシンBと同定した。
[製造例3:ククルビタシンDの調製]
製造例1において調製した粗抽出乾固物のメタノール溶液を逆相系カラムであるDevelosil C30−UG5を用い、0.05%TEAを含有するアセトニトリル水溶液による溶出を行った。上記試料メタノール溶液を0.6mL毎ずつインジェクトし(製造例1で得られた粗抽出乾固物全量の約3/5に相当)、溶出はアセトニトリル濃度27%から90%の直線勾配、溶出時間60分、流速:10mL/分の条件にて行い、220nmの吸光度をトレースしながら0.5分ずつ溶出液を分画した。溶出時間23.5−24.5分にあたる画分を回収した(0.221g)。さらに純度を高める目的で、Develosil C30−UG5カラムを用いたリクロマトグラフィーを行い、溶出時間24.0−24.5分のピークから21.8mgの精製標品を得た。本標品の化学構造は定法に従い質量分析(MSおよびMS-MS)、核磁気共鳴(C-NMRおよびH-NMR)を実施し、得られたデータから、本標品は製造例3で構造の確定したククルビタシンBからアセチル基が1残基離脱した化合物であるククルビタシンDと同定した。
次に、得られたククルビタシンB及びDについて、培養色素細胞に対するメラニン生成抑制効果及び細胞毒性を以下のように評価した。
[実施例1:培養細胞によるメラニン生成抑制試験]
マウス由来B−16メラノーマ細胞を用いて行った。製造例2で製造したククルビタシンB、及び製造例3で製造したククルビタシンDをそれぞれエタノールに溶解した後、培地中に添加した。途中培地交換を行い、5日間培養後、細胞を回収し、細胞数を測定した後、細胞内のメラニンを定量した。溶媒コントロールとして、エタノールを加えたものを用いた。溶媒コントロールのメラニン量を100%として、各試料濃度における細胞内メラニン量が半減する試料濃度を、メラニン生成率のIC50値とした。
比較例として、既存の美白剤で一般的にメラニン生成抑制効果が知られているL−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム(比較例1)、アルブチン(比較例2)、及びメロスリアの50%エタノール水溶液による抽出エキスの乾固物(比較例3)についてもそれぞれ同様に試験を行った。
試験結果を表1に示す。
Figure 2006206537
表1の結果から、ククルビタシンB及びDは、いずれの比較例と比べても、より低い濃度でメラニン生成を抑制でき、優れたメラニン生成抑制効果を示すことが明らかとなった。特に、ククルビタシンBは、ククルビタシンDに比べて約1/4の濃度で、高いメラニン生成抑制効果を発揮しており、より優れた美白剤であることがわかった。
なお、上記メラニン生成率のIC50値の算出法と同様に、溶媒コントロールの細胞数を100%として、各試料濃度の細胞数を数値化し、細胞数が半減する濃度を細胞生育率のIC50値として求めた。ククルビタシンB及びククルビタシンDの細胞生育率のIC50は、それぞれ、4.8μg/mL及び5.9μg/Lであり、従来公知の美白剤であるアルブチン(細胞成育率のIC50:15.8μg/mL)やメロスリアエキス乾固物(細胞成育率のIC50:13.7μg/mL)と同程度の細胞毒性であることがわかった。さらに、ククルビタシンB及びDは、白色の粉末であり、メロスリアエキスに認められる着色はなく、溶解させた際にも無色透明であった。さらに、メロスリアエキスの美白効果を発現させるべく多量に皮膚外用剤に配合した場合、製剤の着色が顕著であるが、同等の効果を発揮するククルビタシンBまたはククルビタシンDを配合した場合、製剤の着色はほとんど認められなかった。
[実施例2:培養細胞によるメラニン生成抑制試験]
マウス由来B−16メラノーマ細胞を用いて行った。実施例1で製造したククルビタシン粗精製物をエタノールに溶解した後、培地中に添加した。美白効果が知られているアルブチンを併用することによる相乗効果を検証するため、これら薬剤と併用する試験を実施した。対照として、溶媒のみを加えたものを設定した。途中培地交換を行い、5日間培養後、細胞を回収し、細胞内のメラニンを定量した。比較例4として、培地に溶媒のエタノールと水のみを添加した場合、比較例5として、培地に溶媒のエタノールとアルブチンが溶解した水溶液をアルブチンが1μg/mLの濃度になるように添加した場合、本発明品3として、培地に溶媒の水と実施例1にて製造したククルビタシン粗生成物が溶解したエタノール溶液をククルビタシン粗生成物が0.1μg/mLの濃度になるように添加した場合、及び本発明品4として、培地に実施例1にて製造したククルビタシン粗生成物が溶解したエタノール溶液をククルビタシン粗生成物が0.1μg/mLの濃度になるように、更にアルブチンが溶解した水溶液をアルブチンが1μg/mLの濃度になるように添加した場合を設定し、各試料濃度における細胞内メラニン量を算出した。なお、上記試験例では、溶媒の種類、量は同一となるように添加した。比較例4のメラニン量を100%として、各試料濃度における細胞内メラニン量を算出した。その結果を図1に示す。
図1の結果から、本発明品は、他の美白成分と組み合わせることにより、優れたメラニン産生の抑制効果を示すことが明らかになった。
[実施例3:化粧水]
下記成分(3)〜(6)、及び(13)を混合溶解した溶液と、下記成分(1)、(2)、(7)〜(12)及び(14)を混合溶解した溶液とを混合して、均一にし、化粧水を得た。
(成分) (%)
(1)グリセリン 5.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.5
(3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2
モノラウリン酸エステル
(4)エタノール 12.0
(5)ククルビタシンB*1 0.005
(6)アスコルビン酸
パルミチン酸エステル*2 0.1
(7)アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム*3 0.5
(8)アスコルビン酸グルコシド*4 2.0
(9)乳酸 0.05
(10)乳酸ナトリウム 0.1
(11)コラーゲン 1.0
(12)防腐剤 適量
(13)香料 適量
(14)精製水 残量
*1 製造例2で製造したもの
*2 和光純薬社製
*3 シグマ社製
*4 林原生物化学研究所製
[実施例4:乳液]
下記成分(14)〜(16)を加熱混合し、70℃に維持した混合物を、成分(1)〜(11)を加熱混合し、70℃に維持した混合物に加えて、均一に乳化した。この乳化物を冷却後、(12)及び(13)を加え、均一に混合した。この混合物に、(17)を加え、十分に攪拌し、さらに(18)〜(20)を加え、均一に混合して乳液を得た。
(成分) (%)
(1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0
モノステアレート
(2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5
テトラオレエート
(3)グリセリルモノステアレート 1.0
(4)ステアリン酸 0.5
(5)ベヘニルアルコール 0.5
(6)スクワラン 8.0
(7)パルミチン酸レチノール*1 0.0002
(8)ククルビタシンB*2 0.05
(9)ククルビタシンD*3 0.02
(10)エタノール 5.0
(11)カンゾウ抽出物*4 0.01
(12)グリチルリチン酸ジカリウム*5 0.1
(13)コウジ酸*6 0.5
(14)精製水 残量
(15)防腐剤 0.1
(16)カルボキシビニルポリマー 0.2
(17)水酸化ナトリウム 0.1
(18)ヒアルロン酸 0.1
(19)酸化亜鉛 適量
(20)香料 3.0
*1 日本ロシュ社製
*2 製造例2で製造したもの
*3 製造例3で製造したもの
*4 丸善製薬社製
*5 丸善製薬社製
*6 東京化成社製
[実施例5:クリーム]
下記成分(1)〜(12)を加熱混合し、70℃に維持した混合物を、成分(13)〜(17)及び(20)〜(22)を加熱混合し、70℃に維持した混合物に加えて混合し、均一に乳化した。得られた乳化物を冷却後、(18)及び(19)を加え均一に混合して、クリームを得た。
(成分) (%)
(1)セトステアリルアルコール 3.0
(2)モノステアリン酸グリセリン 2.0
(3)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 1.0
(4)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(5)N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 0.5
(6)ワセリン 5.0
(7)メチルポリシロキサン(100mm2/s) 3.0
(8)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 20.0
(9)dl−α−トコフェロール*1 1.0
(10)ククルビタシンB*2 0.001
(11)ククルビタシン粗抽出乾固物*3 0.05
(12)エラグ酸*4 0.05
(13)乳酸(50%水溶液) 1.0
(14)ジプロピレングリコール 10.0
(15)アルブチン*5 3.0
(16)クエン酸ナトリウム 0.5
(17)L−アスコルビン酸
リン酸エステルマグネシウム塩*6 0.1
(18)酸化チタン 0.1
(19)香料 適量
(20)エデト酸2ナトリウム 0.03
(21)防腐剤 適量
(22)精製水 残量
*1 エーザイ社製
*2 製造例2で製造したもの
*3 製造例1で製造したもの
*4 シグマ社製
*5 和光純薬社製
*6 和光純薬社製
実施例3〜5の化粧水、乳液及びクリームは、いずれも着色は認められず、良好な使用感触を有していた。
本発明に用いるククルビタシン類は、優れたメラニン生成抑制効果を示し、無色で、且つ安全性にも優れた成分である。従って、化粧料、医薬部外品、医薬品等の皮膚外用剤のための幅広い製剤への配合が可能であり、皮膚外用剤の美白成分として有用である。かかるククルビタシン類を含有する本発明の皮膚外用剤は美白効果に優れている。
実施例2で算出した各試料における細胞内メラニン量を示すグラフである。

Claims (6)

  1. ククルビタシン類及びその誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上を美白剤として含有する皮膚外用剤。
  2. 前記美白剤が、ククルビタシンB、ククルビタシンD及びそれらの誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 前記美白剤が、ククルビタシンB及びその誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載の皮膚外用剤。
  4. さらに、アスコルビン酸グルコシド、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、エラグ酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩、アルブチンからなる群より選ばれる1種又は2種以上を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
  5. 美白化粧料である請求項1〜4のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
  6. ククルビタシン類及びその誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上の作用を利用する皮膚の美白方法。
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