JP2006206062A - 2ピース製ヒンジキャップ - Google Patents

2ピース製ヒンジキャップ Download PDF

Info

Publication number
JP2006206062A
JP2006206062A JP2005016728A JP2005016728A JP2006206062A JP 2006206062 A JP2006206062 A JP 2006206062A JP 2005016728 A JP2005016728 A JP 2005016728A JP 2005016728 A JP2005016728 A JP 2005016728A JP 2006206062 A JP2006206062 A JP 2006206062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hinge
lid
fitting
cap
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005016728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4514613B2 (ja
Inventor
Osamu Ishii
修 石井
Satoshi Hagiwara
諭 萩原
Katsumi Hashimoto
勝己 橋本
Takashi Sugiyama
尚 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Closures Co Ltd
Original Assignee
Japan Crown Cork Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Crown Cork Co Ltd filed Critical Japan Crown Cork Co Ltd
Priority to JP2005016728A priority Critical patent/JP4514613B2/ja
Publication of JP2006206062A publication Critical patent/JP2006206062A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4514613B2 publication Critical patent/JP4514613B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

【課題】開栓されたヒンジ蓋を容器内容物の取り出しが邪魔にならないように容易に保持することができるヒンジキャップを提供する。
【解決手段】キャップ本体とヒンジ蓋とからなる2ピース製ヒンジキャップにおいて、キャップ本体1には、ヒンジ蓋取り付け用の軸受け枠23が設けられており、軸受け枠には軸受け用凹部25が形成され、ヒンジ蓋3は、スカート壁外面から外方に張り出した張出し部3cと、該張出し部にヒンジバンド31によってヒンジ連結された嵌め込み部3aを有し、嵌め込み部3aは、ヒンジバンド31が連結された支持基板33と、支持基板に形成されている嵌合用凹部35に嵌め込まれて回転可能に保持されている嵌合軸35とを有しており、開栓に際しては、ヒンジ蓋をヒンジバンドを支点として旋回させ、さらに嵌合軸35を中心として回転させることにより、ヒンジ蓋3を反転させて保持することが可能となっている。
【選択図】図7

Description

本発明は、キャップ本体と、キャップ本体に被せられるヒンジ蓋とが別個に成形され、ヒンジ蓋をキャップ本体に嵌合連結することにより形成された2ピース製ヒンジキャップに関する。
容器口部に装着されるキャップ本体に上蓋(ヒンジ蓋)がヒンジ連結されたヒンジキャップは、例えば各種調味料等が充填された容器のキャップとして、種々の用途に使用されている。このようなヒンジキャップは、ヒンジ蓋を旋回することにより開封されるものであるが、ヒンジ蓋がヒンジバンドによりキャップ本体に固定されているため、開封状態においてもヒンジ蓋がキャップ本体に連なっている。従って、容器内容物を容器から取り出す際に、このヒンジ蓋が邪魔になることがある。例えば、飲料が充填された容器のキャップとしてヒンジキャップを使用する場合、ヒンジ蓋を開封した状態で直接飲料を飲もうとすると、鼻がヒンジ蓋に当たってしまうなどの不都合を生じてしまう。
開封されたヒンジ蓋が容器内容物の取り出しの邪魔とならないように工夫されたヒンジキャップも提案されており、例えば特許文献1には、キャップ本体の筒状側壁のヒンジ連結部側の外面に嵌合用凸部を設け、ヒンジ蓋の天板の上面には、ヒンジ連結部側に嵌合用凹部が形成されたヒンジキャップが開示されている。即ち、このキャップでは、ヒンジ蓋を開封するとき、ヒンジ蓋の天板がキャップ本体の筒状側壁の外面に当たるまでヒンジ蓋を大きく旋回し、上記の嵌合用凹部に嵌合用凸部を嵌め込むことにより、開封されたヒンジ蓋を固定し、内容物の取り出しの邪魔とならないようにしたものである。
特開平7−223660号公報
しかしながら、特許文献1のヒンジキャップでは、嵌合用凸部及び嵌合用凹部の位置や大きさを精度よく成形することが必要となるばかりか、一般の需要者が手作業で容易に嵌め込みや嵌め込みの解除を行わなければならないという問題がある。即ち、嵌合用凸部をきっちりと嵌合用凹部に嵌め込んでヒンジ蓋を固定しなければならないが、嵌合が甘いと、容易に嵌合が解除され、ヒンジ蓋がぶらついて邪魔になってしまうし、がっちりと嵌合させ、容易に嵌合が解除されないようにすると、このヒンジ蓋を再び閉栓することが困難となってしまい、嵌合の度合いをどの程度に設定するかが極めて難しい。
従って、本発明の目的は、開栓に際しては、極めて簡単な操作により、開栓されたヒンジ蓋を容器内容物の取り出しが邪魔にならないように容易に保持することができ、また、極めて簡単な操作により、再び閉栓することが可能なヒンジキャップを提供することにある。
本発明によれば、頂板部と、頂板部周縁から降下した筒状側壁とを有し、該筒状側壁の内側に容器口部が嵌合固定されるキャップ本体と、キャップ本体に連結されたヒンジ蓋とからなる2ピース製ヒンジキャップにおいて、
前記キャップ本体には、ヒンジ蓋取り付け用の軸受け枠が前記筒状側壁の外面に設けられており、該軸受け枠の上部には軸受け用凹部が形成され、且つ該軸受け枠と筒状側壁の外面との間には、少なくとも上端部が開放されている軸保持用空間が形成されており、
前記ヒンジ蓋は、天板と、該天板の周縁から降下したスカート壁とから形成されている蓋部と、該スカート壁外面から外方に張り出した張出し部と、該張出し部にヒンジバンドによってヒンジ連結された嵌め込み部とからなり、
前記嵌め込み部は、前記ヒンジバンドが連結された支持基板と、該支持基板のヒンジバンドとは反対側の面から延びており且つ前記嵌合用凹部に嵌め込まれて回転可能に保持されている嵌合軸と、該嵌合軸の先端に形成されて且つ前記軸保持用空間内に位置し、該嵌合軸の嵌合用凹部からの引き抜きを抑止する係止片とからなっており、
開栓に際しては、前記キャップ本体を閉じているヒンジ蓋の蓋部を、前記ヒンジバンドを支点として旋回させ、次いで前記嵌合軸を中心として該ヒンジ蓋を回転させることにより、該ヒンジ蓋を反転させて保持することが可能となっていることを特徴とする2ピース製ヒンジキャップが提供される。
本発明においては、
(1)前記嵌合軸は、角形状の縦断面を有しており、前記軸受け用凹部は、該嵌合軸の縦断面形状に対応する角形状を有していること、
が好ましい。
本発明の2ピース製ヒンジキャップにおいては、ヒンジ蓋とキャップ本体とが完全に別体として形成されており、ヒンジ蓋に設けられている嵌合軸をキャップ本体の嵌合用凹部に嵌め込むことにより、ヒンジ蓋がキャップ本体に連結されている。従って、一般の需要者は、開栓に際しては、ヒンジ蓋の蓋部をヒンジバンドを支点として旋回してヒンジ蓋を開栓した後、嵌合軸を支点としてヒンジ蓋を回転させることにより、このヒンジ蓋を反転させ、該ヒンジ蓋を容器内容物の取り出しの邪魔とならないような位置に保持することができる。また、このヒンジ蓋を再び閉栓する場合には、該ヒンジ蓋を嵌合軸を支点として回転させ、元の状態に反転させ、この状態で再びヒンジバンドを支点として閉栓方向に蓋部を旋回して閉じればよい。このように本発明では、嵌合軸を支点としての回転という極めて簡単な操作により、開栓されたヒンジ蓋を容器内容物の取り出しが邪魔にならないように容易に保持することができ、また、同様の極めて簡単な操作により、再び閉栓することが可能となる。
本発明では、嵌合軸の縦断面形状を、角形状(例えば四角形)とし、軸受け用凹部の形状も、該嵌合軸の縦断面形状に対応する角形状(例えば四角形)とすることが好ましい。これにより、上記角形の辺の角度に応じて段階的に嵌合軸を回転させることができ、特にヒンジ蓋の反転状態を安定に保持することができる。
また、本発明の2ピース製ヒンジキャップは、特に容器内容物が飲料である場合、ヒンジ蓋を開栓し、該容器から直接喫飲する場合に、開栓されたヒンジ蓋が喫飲の邪魔とならないという利点がある。従って、このような用途に使用するために、前記キャップ本体の頂板部には、内容液注出開口形成用スコアが無端状に形成されており、該頂板部の上面には、該スコアを取り囲むように形成された注出筒と、該スコアの近傍に設けられた支柱に接続されたスコア引き裂き用タブリングとが形成されていることが好適である。
本発明を、以下、添付図面に示す具体例に基づいて説明する。
図1は、本発明のヒンジキャップについて、ヒンジ蓋を閉じた状態での側面断面を容器口部とともに示す図であり、
図2は、図1のヒンジキャップの側面図であり、
図3は、図1のヒンジキャップの正面図(図2の左側面図)であり、
図4は、図1のヒンジキャップの背面図(図2の右側面図)であり、
図5は、図1のヒンジキャップについて、組み立て時の平面図であり、
図6は、図5で示されているヒンジキャップにおける側断面(A−A断面)を示す図であり、
図7は、図5で示されているヒンジキャップにおける分解平面図であり、
図8は、図5で示されている分解状態のヒンジキャップの側断面(B−B)断面を示す図であり、
図9は、図8で示されているヒンジキャップにおけるキャップ本体の背面図(図8の右側面図)であり、
図10は、図8で示されているヒンジキャップにおけるヒンジ蓋の左側面図であり、
図11は、本発明のヒンジキャップの機能を説明するための説明図であり、
図12は、図8で示されているヒンジキャップにおけるヒンジ蓋の嵌合軸のC−C断面図である。
図1乃至図4(特に図1)を参照して、本発明の2ピース製ヒンジキャップは、容器口部80に嵌合固定されるキャップ本体1と、このキャップ本体1に連結されているヒンジ蓋3とから成る。即ち、キャップ本体1とヒンジ蓋3とは別体として成形され、後述する嵌め込みにより一体化されたものである。
組み立て時の状態を示す図5、図6及び分解状態を示す図7及び図8を併せて参照して、このキャップ本体1は、キャップ本体1は、大まかに言って、頂板部5と、頂板部5の周縁部から垂下している筒状側壁7とから構成されている。
頂板部5の内面には、筒状側壁7とは間隔を置いて下方に延びているインナーリング9が形成されている。即ち、このインナーリング9と筒状側壁7との間の空間に容器口部80が嵌め込まれることにより、キャップ本体1は、容器口部80に装着される(図1参照)。尚、筒状側壁7の下端の内面には、係合突起10が形成されており、この係合突起10が容器口部80の外面に係合することにより、キャップ本体1は、容器口部80にしっかりと固定される。
また、頂板部5には、注出用開口を形成するためのスコア11が形成されており、頂板部5の上面側には、スコア破断用のプルリング13がスコア11の内側近傍に形成されている支柱15を介して設けられている。即ち、このプルリング13を引っ張ることにより、スコア11が破断し、内容物を注ぎ出すための開口が頂板部5に形成されるようになっている。
さらに、頂板部5の上面側には、スコア11を取り囲むようにして、注出液案内用の注出筒17が形成されており、注出用開口を介して注ぎ出された内容液は、この注出筒17によって案内される。本発明において、この注出筒17は、容器内容液を直接喫飲し易いように(所謂ラッパ飲みしやすいように)、ストレートに直立していることが好ましい。また、注出筒17の外側には、閉じられたヒンジ蓋3を保持するための周状突起19が形成されている。
また、キャップ本体1の筒状側壁7の外面の一部には、特に図2及び図3に示されているように、凹部21が形成されているが、この凹部21は、閉じられたヒンジ蓋3を指で容易に開栓し得るように形成されているものである。
さらに図1,2と共に、ヒンジキャップの分解状態を示す図7,8及び組み立て状態を示す図5,6、並びにキャップ本体1の側面を示す図9を参照して、本発明のヒンジキャップにおいては、キャップ本体1の筒状側壁7の外面には、特に前記凹部21と反対側の部分において、軸受け枠23が一体に接続されている。この軸受け枠23は、ヒンジ蓋3をキャップ本体1に取り付けるためのものであり、その上部には軸受け用凹部25が形成されており(特に図7,8,9参照)、さらに、軸受け枠23は、その両側端部及び下端部が筒状側壁7の外面に連なっており、軸受け枠23と筒状側壁7の外面との間には、上端部が開放されている軸保持用空間27が形成されている。このような軸受け枠23を利用してのヒンジ蓋3の取り付けに関しては、後述する。
一方、図1〜図4と共に、図5〜図8を参照して、ヒンジ蓋3は、大まかに言って、上記キャップ本体1の軸受け枠23に連結される嵌め込み部3aと、蓋部3bと、蓋部3bに形成されている張出し部3cとを有し、張出し部3cと嵌め込み部3aとがヒンジバンド31によりヒンジ連結され、蓋部3b及び張出し部3cは、ヒンジバンド31により嵌め込み部3aに対して旋回可能となっている。
先ず、嵌め込み部3aについて説明すると、この嵌め込み部3aは、支持基板33を有しており、この支持基板33の上方部分の一方の面には、嵌合軸35が形成されている。即ち、この嵌合軸35を、前述した軸受け枠23の軸受け用凹部25内に上方から嵌め込むことにより(図1、図6参照)、嵌合軸35は、軸受け用凹部25に回転可能に保持され、これにより、ヒンジ蓋3がキャップ本体1に嵌合軸35を中心として回転可能に保持されることとなる。
また、この嵌合軸35の先端には、嵌合軸35よりも大径の係止片37が形成されている。即ち、この係止片37は、嵌合軸35を上記軸受け用凹部25内に上方から嵌め込んだとき、軸受け枠23により形成されている軸保持用空間27内に収容され(図1、図5及び図6参照9)、これにより、嵌合軸35の軸受け用凹部25からの引き抜きが抑止され、キャップ本体1とヒンジ蓋3との連結状態が安定に保持されるのである。
一方、図1を参照して、蓋部3bは、天板51と、天板51の周縁から延びているスカート壁53とを有し、スカート壁53の下方部外面には、外方に張り出した張出し部3cが形成されている。この張出し部3cと前述した嵌め込み部3aの支持基板33とがヒンジバンド31により旋回可能に接続されている。即ち、前述した嵌合軸35を軸受け用凹部25に回転可能に嵌合させることにより、キャップ本体1に連結されたヒンジ蓋3の蓋部3bがヒンジバンド31により旋回し、これにより、閉栓及び開栓が行われる。
図1、図5〜図8に示されているように、蓋部3bにおける天板51の内面には、シールリング55が形成されており、ヒンジ蓋3を閉じたとき(図1参照)、このシールリング55がキャップ本体1の注出筒17の内面に密着し、スコア11を破断して注出用開口を形成したときの密封性が確保されるようになっている。
また、スカート壁53の下方部分には、係合用凹部57が周状に形成されており、ヒンジ蓋3を閉じたとき(図1参照)、この係合用凹部57がキャップ本体1の頂板部5に形成されている周状突起19と係合し、ヒンジ蓋3の閉栓状態が安定に保持されるようになっている。さらに、スカート壁53の下端の外面には、張出し部3cとは反対側に位置する部分に開封用タブ59が形成されている。即ち、ヒンジ蓋3を閉じたときに、この開封用タブ59は、丁度、キャップ本体1の筒状側壁7に形成されている凹部21の上方に位置する。このため、凹部21により開封用タブ59の下面に空間が形成され、開封用タブ59の下面を指で押し上げての開栓操作を容易に行うことができる。
尚、図6及び図8では、ヒンジ蓋3が開栓された状態で示されているため、係合用凹部57や開封用タブ59は、スカート壁53の上方部分或いは上端部分に示されている。従って、ヒンジ蓋3の一部の部材は、図1と図6及び図8とでは上下関係が逆となっている。
特に図8を参照して、張出し部3cは、スカート壁53の下方部外面に形成されているが、この張出し部3cは、スカート壁53から外方に張出した張出し壁61と、この張出し壁61の先端からスカート壁53の下端面と同一高さまで延びている直立壁63とを有しており、この直立壁63と、前述した嵌め込み部3aの支持基板33とがヒンジバンド31により旋回可能に連結されている。
図1と共に、図5及び図7を参照して、ヒンジバンド31は、直立壁63の下端(図6,8では上端となる)中央部を支持基板33の上端中央部に繋いでいる幅広バンド31aと、幅広バンド31aの両側に設けられ、直立壁63の下端よりも若干上方となる部分と(図6,8では下方となる)、支持基板33の上端よりも若干下方となる部分とを連結している幅狭バンド31b、31bとから形成されている。また、幅広バンド31aの中央部分には、バンドの屈曲を容易に行い得るように、凹部65を入れておくことが好ましい。このようなヒンジバンド31により、ヒンジ蓋3(蓋部3b及び張出し部3c)の閉栓及び開栓が行われ、特に幅広バンド31aとは連結位置の異なる幅狭バンド31b、31bにより、開栓を行った時、一定の角度まで一気に開封が進行し、その角度で安定にヒンジ蓋3は安定に保持される。これは、幅狭バンド31bによる張力が作用するためである。
また、図6に示されている組立て状態から図1に示す閉栓状態にヒンジ蓋3(蓋部3b及び張出し部3c)を旋回させると、蓋部3bが、丁度、キャップ本体1の頂板部5の上面を閉じると同時に、張出し部3cは、軸受け枠23の上面を覆うこととなる。
本発明においては、ヒンジ蓋3を開栓したとき、このヒンジ蓋3を、嵌合軸35を中心として回転させることにより反転させることができ、これにより、開栓されているヒンジ蓋3が邪魔とならずに、容器内容液の注出を行うことができる。
即ち、この機能を説明するための図11を参照して、容器85の口部80に取り付けられているヒンジキャップでは、図11(a)に示すように、ヒンジ蓋3が閉じられている。この状態で、ヒンジ蓋3を開栓すると、図11(b)に示すように、一定の角度まで一気にヒンジ蓋3(蓋部3b及び張出し部3c)が開封され、その角度で安定に保持される。この状態でタブリング13を引っ張ってのスコア11の引き裂きにより注出開口を形成し、容器内容液の注ぎ出しを行うのであるが、特に容器内容液が飲料である場合、図11(b)の状態での直接の喫飲には、開封されているヒンジ蓋3が邪魔となってしまう。このとき、本発明では、嵌合軸35を中心としてヒンジ蓋3を回転して反転することができ、これにより、図11(c)に示されているように、ヒンジ蓋3は反転して、容器85側に垂れ落ちた状態となる。即ち、図11(c)の状態では、ヒンジ蓋3が邪魔とならず、容易に容器内容液である飲料を、直接、喫飲することが可能となる。特に、このヒンジ蓋3は、長期間にわたって図11(a)の状態に保持されているため、ヒンジバンド31が屈曲した状態でクセ付けされており、このため、容器85を傾けて喫飲したときも、手で押さえたりせずとも、図11(c)の状態に安定に保持され、ヒンジ蓋3が喫飲の妨げとなることがないのである。
また、本発明においては、嵌合軸35や軸受け用凹部25の形状は、嵌合軸35を軸受け用凹部25内に回転可能に嵌め込むことができる限り、特に制限されないが、例えば図12に示されているように、嵌合軸35の縦断面形状を、角形状(例えば四角形)とすることが好ましく、この場合には、図9に示されているように、軸受け枠23の軸受け用凹部25の形状も、嵌合軸35の縦断面形状に対応して角形状(例えば四角形)とすることが好ましい。即ち、嵌合軸35や軸受け用凹部25をこのような形状とすることにより、この角形の角度に応じて段階的に嵌合軸35を回転させることができ、反転する角度を適宜調整できる。特に角度が安定するため、図11(c)に示すようなヒンジ蓋3の反転状態を極めて安定に保持することができるという利点がある。
このように本発明の2ピース製ヒンジキャップは、直接の飲料の喫飲に際して開封されているヒンジ蓋3が邪魔とならないため、特に飲料容器のキャップとして極めて有用である。
本発明のヒンジキャップについて、ヒンジ蓋を閉じた状態での側面断面を容器口部とともに示す図。 図1のヒンジキャップの側面図。 図1のヒンジキャップの正面図(図2の左側面図)。 図1のヒンジキャップの背面図(図2の右側面図)。 図1のヒンジキャップについて、組み立て時の平面図。 図5で示されているヒンジキャップにおける側断面(A−A断面)を示す図。 図5で示されているヒンジキャップにおける分解平面図。 図5で示されている分解状態のヒンジキャップの側断面(B−B)断面を示す図。 図8で示されているヒンジキャップにおけるキャップ本体の背面図(図8の右側面図)。 図8で示されているヒンジキャップにおけるヒンジ蓋の左側面図。 本発明のヒンジキャップの機能を説明するための説明図。 図8で示されているヒンジキャップにおけるヒンジ蓋の嵌合軸のC−C断面図。
符号の説明
1:キャップ本体
3:上蓋
3a:嵌め込み部
3b:蓋部
3c:張出し部
5:頂板部
7:筒状側壁
23:軸受け枠
25:軸受け用凹部
27:軸保持用空間
31:ヒンジバンド
33:支持基板
35:嵌合軸
37:係止片

Claims (2)

  1. 頂板部と、頂板部周縁から降下した筒状側壁とを有し、該筒状側壁の内側に容器口部が嵌合固定されるキャップ本体と、キャップ本体に連結されたヒンジ蓋とからなる2ピース製ヒンジキャップにおいて、
    前記キャップ本体には、ヒンジ蓋取り付け用の軸受け枠が前記筒状側壁の外面に設けられており、該軸受け枠の上部には軸受け用凹部が形成され、且つ該軸受け枠と筒状側壁の外面との間には、少なくとも上端部が開放されている軸保持用空間が形成されており、
    前記ヒンジ蓋は、天板と、該天板の周縁から降下したスカート壁とから形成されている蓋部と、該スカート壁外面から外方に張り出した張出し部と、該張出し部にヒンジバンドによってヒンジ連結された嵌め込み部とからなり、
    前記嵌め込み部は、前記ヒンジバンドが連結された支持基板と、該支持基板のヒンジバンドとは反対側の面から延びており且つ前記嵌合用凹部に嵌め込まれて回転可能に保持されている嵌合軸と、該嵌合軸の先端に形成されて且つ前記軸保持用空間内に位置し、該嵌合軸の嵌合用凹部からの引き抜きを抑止する係止片とからなっており、
    開栓に際しては、前記キャップ本体を閉じているヒンジ蓋の蓋部を、前記ヒンジバンドを支点として旋回させ、次いで前記嵌合軸を中心として該ヒンジ蓋を回転させることにより、該ヒンジ蓋を反転させて保持することが可能となっていることを特徴とする2ピース製ヒンジキャップ。
  2. 前記嵌合軸は、角形状の縦断面を有しており、前記軸受け用凹部は、該嵌合軸の縦断面形状に対応する角形状を有している請求項1に記載の2ピース製ヒンジキャップ。
JP2005016728A 2005-01-25 2005-01-25 2ピース製ヒンジキャップ Expired - Fee Related JP4514613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005016728A JP4514613B2 (ja) 2005-01-25 2005-01-25 2ピース製ヒンジキャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005016728A JP4514613B2 (ja) 2005-01-25 2005-01-25 2ピース製ヒンジキャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006206062A true JP2006206062A (ja) 2006-08-10
JP4514613B2 JP4514613B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=36963338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005016728A Expired - Fee Related JP4514613B2 (ja) 2005-01-25 2005-01-25 2ピース製ヒンジキャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4514613B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD775950S1 (en) 2014-02-10 2017-01-10 Obrist Closures Switzerland Gmbh Closing means for packaging
US9932158B2 (en) 2013-02-08 2018-04-03 Obrist Closures Switzerland Gmbh Closures

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1024948A (ja) * 1996-07-11 1998-01-27 Japan Crown Cork Co Ltd 合成樹脂キャップ
JP2002274559A (ja) * 2001-03-14 2002-09-25 Tenma Kk 物品収納容器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1024948A (ja) * 1996-07-11 1998-01-27 Japan Crown Cork Co Ltd 合成樹脂キャップ
JP2002274559A (ja) * 2001-03-14 2002-09-25 Tenma Kk 物品収納容器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9932158B2 (en) 2013-02-08 2018-04-03 Obrist Closures Switzerland Gmbh Closures
US10442591B2 (en) 2013-02-08 2019-10-15 Obrist Closures Switzerland Gmbh Or relating to closures
USD775950S1 (en) 2014-02-10 2017-01-10 Obrist Closures Switzerland Gmbh Closing means for packaging

Also Published As

Publication number Publication date
JP4514613B2 (ja) 2010-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2742562C1 (ru) Пробка для бутылок
US20190241329A1 (en) Thermos lid with vented tab
JP4514613B2 (ja) 2ピース製ヒンジキャップ
JP4432900B2 (ja) 飲料用容器
KR200488738Y1 (ko) 빨대구비 음료 용기
JP2001000339A (ja) 液体容器の栓装置
JP2011111225A (ja) 振り出し容器用キャップ
JP4458337B2 (ja) 飲料容器
JP2009196696A (ja) 中栓及び中栓付キャップ
JP4652600B2 (ja) 本体部と冠帽部とを備えた合成樹脂製容器蓋
JP3248517U (ja) 飲料容器の蓋
JP4137573B2 (ja) 弾性反転可能な蓋体付き容器
JP4409204B2 (ja) 混合物収納部を設けた混合容器
JP4817221B2 (ja) 蓋体付き容器
JP4451047B2 (ja) 二容器収納ケース
JP4906264B2 (ja) 中蓋付容器キャップ
JP6423847B2 (ja) 飲料容器の蓋体
JP2006036264A (ja) コップ
JP4089650B2 (ja) 液体容器の栓
JPH09226806A (ja) キャップ
JP4725993B2 (ja) カップ状容器
JP2002037295A (ja) キャップ
JP5425000B2 (ja) 注出栓
JP2024080831A (ja) 脈動防止具および脈動防止具を備えた液体用の容器
JP5456437B2 (ja) 振り出しキャップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4514613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees