JP2006205673A - キャリッジ及び液体噴射装置 - Google Patents

キャリッジ及び液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006205673A
JP2006205673A JP2005024076A JP2005024076A JP2006205673A JP 2006205673 A JP2006205673 A JP 2006205673A JP 2005024076 A JP2005024076 A JP 2005024076A JP 2005024076 A JP2005024076 A JP 2005024076A JP 2006205673 A JP2006205673 A JP 2006205673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
connector
substrate
carriage body
contact terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005024076A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Okazawa
善行 岡澤
Takashi Sato
隆 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005024076A priority Critical patent/JP2006205673A/ja
Publication of JP2006205673A publication Critical patent/JP2006205673A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】基板をキャリッジに装着する場合に基板が変形及び破損することによる接触不良を防ぎつつ、基板をキャリッジに対して正確に位置決めして固定することを目的とする。
【解決手段】 キャリッジ本体と、コネクタと、基板と、スペーサと、コネクタの斜め上方においてコネクタの接触端子よりもキャリッジ本体の側面側まで延伸してキャリッジ本体内に配され、コネクタ側からキャリッジ本体の側面側に向かって漸次低い斜面部とを備えるキャリッジであって、基板がキャリッジ本体に落とし込まれて収容される場合に、斜面部が、キャリッジの底面におけるコネクタの接触端子から側面側に離間した位置に、基板を案内し、さらにスペーサが側面と斜面部との間に挿入されることにより、位置に案内された基板を押し出して接触端子に押圧する。
【選択図】図8

Description

本発明は、キャリッジ及び液体噴射装置に関する。特に本発明は、コネクタと基板が接触して固定されたキャリッジ及び液体噴射装置に関する。
インクジェット式記録装置は、記録ヘッドを搭載し往復動するキャリッジを有し、当該キャリッジにインクカートリッジが装填される。ここではインクカートリッジ内のインク残量等のインクカートリッジの情報が、キャリッジに取り付けられたコネクタ及び基板を介して記録装置本体に伝えられる。
この場合、インクカートリッジを正しく確実にキャリッジ内に装填しないと、基板に正確な情報が伝わらないので、下記特許文献1に示すようにインクカートリッジに位置決め部を設けたり、特許文献2に示すようにインクカートリッジに張出部を設けることによって、キャリッジに対する正確なインクカートリッジの位置決めをはかり、基板の破損、接触不良等を防止していた。
一方、インクジェット式記録装置の組み立て時及びメンテナンス時において、基板をキャリッジに装着する作業がある。この場合、基板の取り付け位置を一定にすべく、キャリッジ側に形成されている受け入れ凹部の寸法が比較的厳格に設定してあるため、基板を装着する場合に、基板表裏面の配線部分が受け入れ凹部の一部やコネクタの端子等によって削られて接点不良を起こす場合があった。また基板は、こじ入れるようにして差し込まれていたので、正しい位置にセットされたか否かの判断が難しく、正しい位置にセットされない場合には接点不良を生じる場合があり、また、基板をこじ入れる場合に基板が変形し、破損するおそれもあった。
特開2004−1430号公報 特開2003−11389号公報
基板をキャリッジに装着する場合に基板が変形及び破損することによる接触不良を防ぎつつ、基板をキャリッジに対して正確に位置決めして固定することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、キャリッジであって、底面及び少なくとも一つの側面を有するキャリッジ本体と、キャリッジ本体において側面から離間して固定され、キャリッジ本体の側面側に露出した接触端子を有するコネクタと、キャリッジ本体の側面とコネクタの接触端子との距離よりも薄い厚みを有し、側面とコネクタとの間に収容される基板と、キャリッジ本体の側面と基板との間に挿入されることにより、基板をコネクタの接触端子に押圧して固定するスペーサと、コネクタの斜め上方においてコネクタの接触端子よりもキャリッジ本体の側面側まで延伸してキャリッジ本体内に配され、コネクタ側からキャリッジ本体の側面側に向かって漸次低い斜面部とを備え、基板がキャリッジ本体に落とし込まれて収容される場合に、斜面部が、キャリッジの底面におけるコネクタの接触端子から側面側に離間した位置に、基板を案内し、さらにスペーサが側面と斜面部との間に挿入されることにより、位置に案内された基板を押し出して接触端子に押圧する。これにより、基板が落とし込まれる場合に、基板とコネクタの接触端子とが擦れることを防ぐことができる。よって、基板がコネクタの接触端子と擦れることによる導通不良を防ぐことができる。上記キャリッジにおいて、斜面部は、キャリッジ本体に収容された場合の基板30の高さ付近に配された、キャリッジ本体の底面と略平行な度当たり面を有してもよい。これにより、一旦、落とし込まれた基板が抜け出ることを防ぐことができる。
上記キャリッジにおいて、斜面部は、基板の長手方向に複数配されてもよい。これにより、長い基板であっても、基板が落とし込まれる場合に、基板とコネクタの接触端子とが擦れることを防ぐことができる。
上記キャリッジにおいて、キャリッジ本体の側面は、スペーサが挿入されるに従ってスペーサをコネクタに近づく方向へ案内する案内斜面を有してもよい。これにより、円滑にスペーサをキャリッジ本体の側面と基板との間に挿入することができる。
本発明の第2の形態によると、液体を収容している液体カートリッジを着脱可能に保持するキャリッジと、液体カートリッジから供給される液体を被記録物に噴射する噴射ヘッドとを備えた液体噴射装置であって、キャリッジは、底面及び少なくとも一つの側面を有するキャリッジ本体と、キャリッジ本体において側面から離間して固定され、キャリッジ本体の側面側に露出した接触端子を有するコネクタと、キャリッジ本体の側面とコネクタの接触端子との距離よりも薄い厚みを有し、側面とコネクタとの間に収容される基板と、キャリッジ本体の側面と基板との間に挿入されることにより、基板をコネクタの接触端子に押圧して固定するスペーサと、コネクタの斜め上方においてコネクタの接触端子よりもキャリッジ本体の側面側まで延伸してキャリッジ本体内に配され、コネクタ側からキャリッジ本体の側面側に向かって漸次低い斜面部とを有し、基板がキャリッジ本体に落とし込まれて収容される場合に、斜面部が、キャリッジの底面におけるコネクタの接触端子から側面側に離間した位置に、基板を案内し、さらにスペーサが側面と斜面部との間に挿入されることにより、位置に案内された基板を押し出して接触端子に押圧する。これにより、第1の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は本発明の実施形態の一つであるインクジェット式記録装置100の外観を示す斜視図、図2はインクジェット式記録装置100の内部を示す斜視図、図3はインクジェット式記録装置100の側断面図である。
以下の説明では、特に指定されない限り、「正面」、「前方向」ないし「手前側」とはインクジェット式記録装置100が正常に載置された状態において、用紙が送り出される方向を指し、「後部」、「後方」とは同じくその逆方向を意味し、「側方」、「幅方向」とは「正面」から見た左右方向を意味する。
インクジェット式記録装置100は、後部上方に用紙Pを載置する給紙用トレイ2、及び前面下方に配された排出用スタッカ50を有する。用紙Pはこの給紙用トレイ2から供給され、供給された用紙Pに記録が実行され、記録後の用紙Pは排出用スタッカ50上に排出される。
また、図1に示すようにプリンタ本体3の上面に開閉自在の蓋体15を備えるスキャナーユニット5が設けられている。スキャナーユニット5の側方には操作パネル11が設けられており、スキャナーユニット5を使用しての画像の取り込み、およびプリンタ本体3を使用した画像の記録の各操作を同時に行なうことができるようになっている。また図2に示すように、スキャナーユニット5は、回動軸17を中心にそれ自体も上方に回動することができ、それによりインクジェット式記録装置100の本体の上面が開放し、キャリッジ10、プラテン28等の内部構造が露出し、それらに対するメンテナンス上のアクセスができるようになっている。
給紙用トレイ2の上に載置された用紙Pは、図示しないピックアップローラ及び分離手段によって最上位に位置する一枚毎に逐次引き出されて、用紙搬送経路に向けて前方向に送り出される。次いで用紙Pは、図3に示すように搬送用駆動ローラ191と搬送用従動ローラ192とを有する搬送用組みローラ19によって挟持され、記録ポジション26の方向に搬送される。
なお搬送用従動ローラ192は、複数個設けられており、個々にローラホルダ18によって従動回転可能に軸支されている。またローラホルダ18は、図示しない付勢手段からの付勢力を常時受けており、これにより搬送用従動ローラ192は常に搬送用駆動ローラ191に圧接状態を保っている。
記録ポジション26の上部には、キャリッジ10が設けられている。キャリッジ10の下面には、インクを吐出(噴射)して記録を実行する記録ヘッド13が搭載されている。キャリッジ10の上部には、図2に示すようにブラック、シアン、マゼンダ、イエロー等の各色のインクカートリッジCが着脱自在に装着されている。
キャリッジ10は幅方向に広がる主走査範囲の両端部付近に設けられるプーリ6間に巻回される無端ベルト7の一部が接続されており、図示しないサーブモータからの駆動力を受けることにより、キャリッジガイド軸12に案内されて、幅方向に往復動する。
記録ポジション26においては、図示しない検出装置によって用紙Pの通過タイミングが検出され、キャリッジ10の前述の往復動作と用紙Pの前方向への送り動作によって、用紙Pの記録面における任意の位置の上をキャリッジ10が走査することができる。
キャリッジ10は、装着されたインクカートリッジCの各々の情報記憶部と数個の接点を介して通信する電子基板30及びこの電子基板30をキャリッジ本体25に対して固定するスペーサ31を有する。電子基板30は、フレキシブルフラットケーブル8を介してインクカートリッジCのインク残量等の情報をインクジェット式記録装置100の本体の制御装置に伝達する。スペーサ31は、キャリッジ本体25と電子基板30との間に挿入され、電子基板30を正確かつ着脱自在にキャリッジ本体25に固定する。
記録ヘッド13の下方には、記録位置において用紙Pを支持するプラテン28が設けられている。また、記録ヘッド13の手前、即ち用紙搬送方向Aの下流には、排出用駆動ローラ201と排出用従動ローラ202とを有する排出用組みローラ20が設けられている。また、この排出用組みローラ20によって排出された用紙Pは、更に下流に位置する排出用スタッカ50上の載置面51に排出される。
排出用従動ローラ202は、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、排出用従動ローラ202用のローラホルダによって自由回転可能に軸支されている。排出用従動ローラ202の上流には補助従動ローラ22が設けられ、用紙Pは該補助従動ローラ22によってプラテン28の上面に押し付けられるようになっている。また搬送用従動ローラ192は、搬送用駆動ローラ191よりその軸芯位置がやや下流に配設されている。更に、排出用従動ローラ202は、排出用駆動ローラ201よりその軸芯位置がやや上流側に配設されている。
このような構成によって用紙Pは、搬送用組みローラ19と排出用組みローラ20との間に置いて僅かに下に凸な湾曲状態となり、プラテン28に押し付けられ、記録ヘッド13との距離が正確に保たれ、正常に記録が実行されるようになっている。
なお、補助従動ローラ22は、排出用従動ローラ202と同様に歯付きローラであり、補助従動ローラ22用のローラホルダに軸支されている。
図4はキャリッジ10におけるインクカートリッジ装着部周辺の分解図である。ここではキャリッジ本体25に装着される電子基板30とスペーサ31が併せて示される。
キャリッジ10は、キャリッジ本体25、このキャリッジ本体25の下部に配された記録ヘッド13、及び、キャリッジ本体25の後部に配されたキャリッジガイド軸12に対する嵌合部60を有する。キャリッジ本体25は、全体が1個ないし数個のインクカートリッジを収容するための箱型容器の形態をなし、底面、前側面、後部側面、及び幅方向側面を有している。キャリッジ10はさらに上蓋29を有し、この上蓋29はヒンジ部27を介して開閉自在にキャリッジ本体25に固定されている。
キャリッジ本体25の内部には、前側面に接近して、前側面に平行に平板状の圧接コネクタ34が配設されている。これにより、キャリッジ本体25の内部は圧接コネクタ34により、前後の大小2つのスペースに仕切られている。後部のスペースはサイズが大きく、ここにインクカートリッジが収容される。図4の例では色の異なる8種類のインクカートリッジが幅方向に並べて収容される。また、前部のスペースは収容部33であり、電子基板30及びスペーサ31を収容する。
図5はキャリッジ10の前側側壁を、一部を切り開いて、収容部33の内部を示した。図6はキャリッジ10に電子基板30を挿入した状態で、キャリッジ10の前側壁の一部を切り開いて収容部33を示した図である。ここではインクカートリッジCをセットした状態で示されている。図7はインクカートリッジCの一例を示す。図8は収容部33の周辺を、幅方向に直交する面による断面図である。また図9はキャリッジ10を、上蓋29を除いた状態で上から見た図である。
図5に示すように、キャリッジ10において、8つのインクカートリッジにそれぞれ対応する8つの圧接コネクタ34が、一対のリブ44の間に挿入される。これにより、圧接コネクタ34は、キャリッジ本体25の前側側壁から離間した位置に固定される。各圧接コネクタ34には接触端子39が電子基板30側に露出して配置されている。各圧接コネクタ34の後部裏側には、同様に接触端子39がインクカートリッジC側に露出して配置されている。圧接コネクタ34の表裏の接触端子39は、それぞれ対応するインクカートリッジCの接触端子49に接触する。これにより、インクカートリッジCの情報を電子基板30との間で授受する。
図6には収容部33に挿入し収容された状態の電子基板30が示されている。電子基板30には下辺の一部を凸状に延長形成して設けられる係合凸部32が設けられている。係合凸部32は、図4および図6に示すように2箇所設けられており、両者は幅寸法を異にし、左右非対称に配設されていることにより、表裏を間違えての誤装着されることを防止する構造になっている。また、電子基板30は、上端に2箇所の切り欠き70を有する。
収容部33は、奥行方向の寸法が電子基板30の厚さに比べてかなり大きい。すなわち、電子基板30の厚みは、キャリッジ本体25の前側側壁と圧接コネクタ34の接触端子39との距離よりも薄い。また収容部33の底部には、係合凸部32と係合することによって電子基板30の幅方向の位置決めし、かつ、係合凸部32の形成されていない電子基板30の下辺35に当接することによって、電子基板30の高さ方向の位置決めをする係合リブ36が設けられている。
係合リブ36は4本設けられており、電子基板30において2枚設けられている左右の係合凸部32の外側の側辺に係合リブ36の上部の内側の側面が係合することによって電子基板30の幅方向の位置を決めると共に、電子基板30の下辺35に係合リブ36の上端面が当接することによって電子基板30の高さ方向の位置を決める。
さらにリブ44には、圧接コネクタ34の斜め上方において収容部33の側に突出する三角状突起45が設けられる。本実施形態において、三角状突起45は、9つのうち2つのリブ44に設けられる。ただし、三角状突起45の数は2つに限られず、他の例としてすべてのリブ44に設けられてもよい。この三角状突起45は、上面に配された斜面部451及び底面に配された度当たり部452を有する。斜面部451は、圧接コネクタ34の接触端子39よりもキャリッジ本体25の前側側壁側まで延伸し、圧接コネクタ34の側からキャリッジ本体25の前側側壁側に向かって漸次低くなっている。また、度当たり部452は、キャリッジ本体25に収容された場合の電子基板30の上端の高さ付近に配され、キャリッジ本体25の底面と略平行になっている。
また、収容部33には、セットされた電子基板30を圧接コネクタ34に圧接するスペーサ31が挿入される。スペーサ31は、収容部33にセットされた電子基板30の手前側に挿入される。これにより、スペーサ31は、電子基板30を圧接コネクタ34側に押圧して、電子基板30の裏面に設けられている接触端子39を圧接コネクタ34における接触端子39に対して電気的に接続させて固定する。スペーサ31は適度な弾性力と剛性力を有する合成樹脂材料等が一例として使用できる。
以上の構造により、8つのインクカートリッジCが発する各々インクの残量などの電子情報は、インクカートリッジCの前側端部にある接触端子49より、前記の圧接コネクタ34を介して電子基板30に伝えられ、電子基板30はそれらを纏めて、電子基板30の一端からフレキシブルフラットケーブル8を介してインクジェット式記録装置100の制御部に伝えられ、それらの情報に基づく制御がなされる。
次に、キャリッジ10において、電子基板30を装着する方法について述べる。この工程は、電子基板30を収容部33に落とし込む第1工程と、落とし込んだ電子基板30を圧接コネクタ34に圧接させる第2工程の2つの工程に分かれる。
第1工程は、上蓋29を開放した状態のキャリッジ10に対して、特に厳格な位置合わせをすることなく、比較的無造作に、電子基板30を収容部33に落とし込む。そして落とし込まれた電子基板30は、係合凸部32と係合リブ36との係合作用によって幅方向と高さ方向の位置決めがされた状態で収容部33にセットされる。また、係合凸部32及び係合リブ36の誤装着防止構造により電子基板30の表裏を間違えた誤装着は防止されている。
図10は電子基板30を収容部33に挿入する途中の状態を示す。収容部33の入り口には上述の三角状突起45があるので、電子基板30はその斜面部451に案内されて下降する。よって、電子基板30は接触端子39から離間した位置に下降した後に、電子基板30の下辺35に係合リブ36の上端面が当接する位置において停止する。従って下降中に電子基板30が接触端子39に接触し端子面を擦る事はなく、また接触により異物などが発生し、その異物が電子基板30と接触端子39との間に挟みこまれる導通不良を起こすなどの障害がなくなる。
収容部33において、漸次低い斜面をもつ三角状突起45は、基板の長手方向に複数配されているので、電子基板30が横方向に長尺であっても、電子基板30が落とし込まれる場合に、電子基板30と圧接コネクタ34の接触端子39とが擦れることを防ぐことができる。
また、電子基板30が最下部に落とし込まれたところで、電子基板30の上端が斜面部451の案内から外れ、三角状突起45の直下に電子基板30の上縁が入り込むことにより、電子基板30の厚さ方向について電子基板30が圧接コネクタ34側に近づき得る態勢になる。その場合、電子基板30の切り欠き70の上縁は、三角状突起45の度当たり部452に度当ることにより、電子基板30の浮き上がりを制限する。よって、電子基板30がもはや上方に抜け出ることを防ぐことができる。また、三角状突起45が電子基板30の上端に配された切り欠き70に係合することにより、左右方向についても、電子基板45が上端において正確に位置決めされる。
第2工程は、収容部33に挿入された電子基板30とキャリッジ本体25の前側側壁部との間にスペーサ31を挿入することによって実行される。即ちスペーサ31を上記残余スペースに挿入すると、スペーサ31は電子基板30の表面を押圧する。また、スペーサ31もキャリッジ本体25の前側側壁の内壁面から押圧力を受けるから、これらの押圧力によって電子基板30は奥部に移動した後に、電子基板30の裏面の接点38が圧接コネクタ34の3つの接触端子39に当接する。これにより、電子基板30と圧接コネクタ34とが電気的に接続される。
キャリッジ本体25の前側面は、スペーサ31が挿入されるに従ってスペーサ31をコネクタに近づく方向へ案内する案内斜面47を有している。これにより、円滑にスペーサ31をキャリッジ本体25の側面と基板との間に挿入することができる。
更にスペーサ31の上には上蓋29のヒンジ部27が覆い被さり固定される。これによって、スペーサ31が確り固定され、上方に抜け出ることはない。
一旦挿入した電子基板30をメンテナンス時等で再度取り外す場合は、上蓋29、スペーサ31、電子基板30の順序で取り外しが行なわれる。スペーサ31には上部に溝48が設けられているので、ここに工具などを係合させて上方に引き抜くことができる。電子基板30を抜く場合は、スペーサ31を抜いたあと、ややゆとりができた収容部33内で、電子基板30を少し後ろ側に倒して、電子基板30の上縁を三角状突起45の手前側に引き出し、上方に向けて自由になったところで上側から電子基板30摘んで引き出せばよい、漸次低い斜面をもつ三角状突起45は幅方向に、指またはピンセット等が入る充分な間隔を置いて設けられているので、上記の作業の妨げには全くならない。
以上、本実施形態によれば、電子基板30をキャリッジ本体25に装着する場合に電子基板30が変形及び破損することによる接触不良を防ぎつつ、電子基板30をキャリッジ本体25に対して正確に位置決めして固定することができる。特に、キャリッジ本体25のリブ44に三角状突起45が設けられているので、電子基板30をキャリッジ本体25の収容部33に落とし込む場合に、電子基板30と圧接コネクタ34の接触端子39とが擦れることを防ぐことができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることができることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
ここで液体噴射装置とは、記録ヘッド13が用いられ、該記録ヘッド13からインクを吐出して、被記録材に記録を行なうインクジェット式記録装置100に限らず、インクにかえてその用途に対応する液体を液体噴射ヘッドから被記録材の相当する被液体噴射材に噴射して、前記液体を前駆被液体噴射材に付着させる装置を含む。この場合に、液体噴射ヘッドとして、液晶ディスプレー等のカラーフイルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材、(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての資料噴射ヘッド等が挙げられる。
インクジェット式記録装置100の外観を示す斜視図である。 インクジェット式記録装置100の内部を示す斜視図である。 インクジェット式記録装置100の概略を示す側断面図である。 キャリッジ10、電子基板30、スペーサ31を分解して示す斜視図である。 収容部33の内部の圧接コネクタ34を示す斜視図である。 収容部33に電子基板30を挿入した斜視図である。 インクカートリッジの斜視図である。 収容部33の断面図である。 キャリッジ本体25を上から見た図である。 電子基板30を挿入する状況を示す断面図である。
符号の説明
2 給紙用トレイ、3 プリンタ本体、5 スキャナーユニット、6 プーリ、7 無端ベルト、8 フレキシブルフラットケーブル、10 キャリッジ、11 操作パネル、12 キャリッジガイド軸、13 記録ヘッド、15 蓋体、17 回動軸、18 ローラホルダ、19 搬送用組みローラ、191 搬送用駆動ローラ、192 搬送用従動ローラ、20 排出用組みローラ、201 排出用駆動ローラ、202 排出用従動ローラ、22 補助従動ローラ、25 キャリッジ本体、26 記録ポジション、27 ヒンジ部、28 プラテン、29 上蓋、30 電子基板、31 スペーサ、32 係合凸部、33 収容部、34 圧接コネクタ、35 下辺、36 係合リブ、38 接点、39 接触端子、44 リブ、45 三角状突起、451 斜面部、452 度当たり部、47 案内斜面、48 溝、49 接触端子、50 排出用スタッカ、51 載置面、60 嵌合部、70 切り欠き、100 インクジェット式記録装置

Claims (5)

  1. 底面及び少なくとも一つの側面を有するキャリッジ本体と、
    前記キャリッジ本体において前記側面から離間して固定され、前記キャリッジ本体の前記側面側に露出した接触端子を有するコネクタと、
    前記キャリッジ本体の前記側面と前記コネクタの前記接触端子との距離よりも薄い厚みを有し、前記側面と前記コネクタとの間に収容される基板と、
    前記キャリッジ本体の前記側面と前記基板との間に挿入されることにより、前記基板を前記コネクタの前記接触端子に押圧して固定するスペーサと、
    前記コネクタの斜め上方において前記コネクタの前記接触端子よりも前記キャリッジ本体の前記側面側まで延伸して前記キャリッジ本体内に配され、前記コネクタ側から前記キャリッジ本体の前記側面側に向かって漸次低い斜面部と
    を備え、
    前記基板が前記キャリッジ本体に落とし込まれて収容される場合に、前記斜面部が、前記キャリッジの前記底面における前記コネクタの前記接触端子から前記側面側に離間した位置に、前記基板を案内し、さらに前記スペーサが前記側面と前記斜面部との間に挿入されることにより、前記位置に案内された前記基板を押し出して前記接触端子に押圧するキャリッジ。
  2. 前記斜面部は、前記キャリッジ本体に収容された場合の前記基板の高さ付近に配された、前記キャリッジ本体の前記底面と略平行な度当たり面を有する請求項1に記載のキャリッジ。
  3. 前記斜面部は、前記基板の長手方向に複数配される請求項1に記載のキャリッジ。
  4. 前記キャリッジ本体の前記側面は、前記スペーサが挿入されるに従って前記スペーサを前記コネクタに近づく方向へ案内する案内斜面を有する請求項1に記載のキャリッジ。
  5. 液体を収容している液体カートリッジを着脱可能に保持するキャリッジと、
    前記液体カートリッジから供給される液体を被記録物に噴射する噴射ヘッドと
    を備えた液体噴射装置であって、
    前記キャリッジは、
    底面及び少なくとも一つの側面を有するキャリッジ本体と、
    前記キャリッジ本体において前記側面から離間して固定され、前記キャリッジ本体の前記側面側に露出した接触端子を有するコネクタと、
    前記キャリッジ本体の前記側面と前記コネクタの前記接触端子との距離よりも薄い厚みを有し、前記側面と前記コネクタとの間に収容される基板と、
    前記キャリッジ本体の前記側面と前記基板との間に挿入されることにより、前記基板を前記コネクタの前記接触端子に押圧して固定するスペーサと、
    前記コネクタの斜め上方において前記コネクタの前記接触端子よりも前記キャリッジ本体の前記側面側まで延伸して前記キャリッジ本体内に配され、前記コネクタ側から前記キャリッジ本体の前記側面側に向かって漸次低い斜面部と
    を有し、
    前記基板が前記キャリッジ本体に落とし込まれて収容される場合に、前記斜面部が、前記キャリッジの前記底面における前記コネクタの前記接触端子から前記側面側に離間した位置に、前記基板を案内し、さらに前記スペーサが前記側面と前記斜面部との間に挿入されることにより、前記位置に案内された前記基板を押し出して前記接触端子に押圧する液体噴射装置。
JP2005024076A 2005-01-31 2005-01-31 キャリッジ及び液体噴射装置 Pending JP2006205673A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005024076A JP2006205673A (ja) 2005-01-31 2005-01-31 キャリッジ及び液体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005024076A JP2006205673A (ja) 2005-01-31 2005-01-31 キャリッジ及び液体噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006205673A true JP2006205673A (ja) 2006-08-10

Family

ID=36963013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005024076A Pending JP2006205673A (ja) 2005-01-31 2005-01-31 キャリッジ及び液体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006205673A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109581839A (zh) * 2019-01-29 2019-04-05 珠海天威飞马打印耗材有限公司 芯片接触组件及耗材容器
CN109581839B (zh) * 2019-01-29 2024-05-10 珠海天威飞马打印耗材有限公司 芯片接触组件及耗材容器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109581839A (zh) * 2019-01-29 2019-04-05 珠海天威飞马打印耗材有限公司 芯片接触组件及耗材容器
CN109581839B (zh) * 2019-01-29 2024-05-10 珠海天威飞马打印耗材有限公司 芯片接触组件及耗材容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI299701B (ja)
JP4632433B2 (ja) 記録装置
CA2602634C (en) Liquid cartridge, loading/unloading device of liquid cartridge, recording apparatus, and liquid ejection apparatus
JP4551499B2 (ja) 画像形成装置
JP6103869B2 (ja) 記録装置
US7334884B2 (en) Recording apparatus and liquid ejecting apparatus
JP2006205673A (ja) キャリッジ及び液体噴射装置
JP2007276290A (ja) 記録装置
JP2002211077A (ja) プリンター
JP2012196799A (ja) 液体噴射装置
JP2007245599A (ja) 媒体搬送装置及び液体噴射装置と記録装置
JP6223034B2 (ja) インクジェット記録装置
US10967656B2 (en) Sheet feed device
JP3951922B2 (ja) 記録装置
JP5732925B2 (ja) 液体噴射装置
JP2004269124A (ja) 給送装置、記録装置及び液体噴射装置
JP2004216656A (ja) 記録装置
JP4168838B2 (ja) 液体噴射装置
JP3937167B2 (ja) トレイ及び記録装置
JP4600645B2 (ja) 電子基板の位置決め装置、電子基板の位置決め方法、記録装置及び液体噴射装置
JP2004216657A (ja) 記録装置
JP2007044975A (ja) 液体吐出装置
JP2005066966A (ja) 記録装置
JP2005271254A (ja) キャリッジ、液体噴射装置、キャリッジ用取り付け治具、及びキャリッジの組み立て方法
JP2004269122A (ja) 給送装置、記録装置及び液体噴射装置