JP2006198486A - スピンコート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】むらの発生を抑制しつつ、成膜時間を短縮することができるスピンコート装置を提供する。
【解決手段】スピンコート装置10は、円板状の基板12を略水平な状態で保持して回転駆動するための回転駆動部14と、細長いスリット状の吐出口16を有し、該吐出口16が基板12の中心側から外周側に延在するように配置されて該吐出口16から基板12の上に流動性材料18を吐出するように構成されたノズル部20と、基板12を回転駆動しつつノズル部20から流動性材料18を吐出することにより基板12の全周に流動性材料18を塗布し、その後、基板12の回転速度を上昇させて基板12を更に回転駆動することにより流動性材料18を所定の膜厚に成形しつつ乾燥させるように、回転駆動部14及びノズル部20を制御可能である制御部22と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】スピンコート装置10は、円板状の基板12を略水平な状態で保持して回転駆動するための回転駆動部14と、細長いスリット状の吐出口16を有し、該吐出口16が基板12の中心側から外周側に延在するように配置されて該吐出口16から基板12の上に流動性材料18を吐出するように構成されたノズル部20と、基板12を回転駆動しつつノズル部20から流動性材料18を吐出することにより基板12の全周に流動性材料18を塗布し、その後、基板12の回転速度を上昇させて基板12を更に回転駆動することにより流動性材料18を所定の膜厚に成形しつつ乾燥させるように、回転駆動部14及びノズル部20を制御可能である制御部22と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、光記録媒体の記録層等の成膜に用いられるスピンコート装置に関する。
情報記録媒体としてCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光記録媒体が広く利用されている。更に、近年、照射光として青色又は青紫色のレーザ光を用いることで、一層高密度で大容量の情報を記録可能とした光記録媒体が普及しつつある。
このような光記録媒体は、データの追記や書き換えができないROM(Read Only Memory)型、データを1回だけ追記できるR(Recordable)型、データの書き換えができるRW(Rewritable)型に大別される。
R型の光記録媒体の記録層の材料としては、レーザ光が照射されることにより光学特性が変化する有機色素が広く用いられている。光記録媒体の基板上に有機色素を成膜する手法として、スピンコート法が利用されている。
又、照射光として青色又は青紫色のレーザ光を用いる光記録媒体には、基板よりも薄い0.1mm程度のカバー層が形成されるものがあり、このような薄いカバー層を成膜するためにスピンコート法が利用されることもある。
又、光記録媒体のカバー層の上には更に保護層が形成されることがあり、このような保護層を形成するためにスピンコート法が利用されることもある。
スピンコート装置は、円板状の基板を略水平な状態で保持して回転駆動するための回転駆動部と、筒状のノズル部と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。溶剤中に溶解した液状の有機色素等の流動性材料をノズル部から基板の中心近傍に所定量吐出して基板を回転駆動すると、流動性材料は遠心力で外周側に流動して基板上に塗り広げられる。流動性材料の粘度、流動性材料の単位時間あたりの吐出量、基板の回転速度等を適宜調整することで、むらが抑制された良好な成膜を実現することができる(例えば、特許文献2参照)。尚、流動性材料の粘度が比較的低い場合には、径方向の膜厚のむらを抑制するため、ノズル部を径方向に移動させながら流動性材料を吐出することもある。
一方、光記録媒体は生産効率の向上が強く要望されており、このようなスピンコート法を用いる成膜工程についても、成膜時間の短縮が求められている。
これに対し、ノズル部から吐出する流動性材料の単位時間当たりの吐出量を増加することにより、成膜時間を短縮しうる。
しかしながら、流動性材料の単位時間当たりの吐出量を増加させると、膜の表面に例えば放射状の模様のようなむらが生じるという問題がある。流動性材料の単位時間当たりの吐出量が一定以上となると、基板の回転速度等の条件を調整しても、このようなむらの発生を抑制することは困難である。又、流動性材料の単位時間当たりの吐出量を増加させると、吐出された流動性材料が基板上で跳ね返って周囲に飛散することがあり、乾燥した流動性材料の膜の上に飛散した流動性材料が付着することで膜厚にむらが生じることもある。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、むらの発生を抑制しつつ、成膜時間を短縮することができるスピンコート装置を提供することを目的とする。
本発明は、細長いスリット状の吐出口を有し、該吐出口が基板の中心側から外周側に延在するように配置されて該吐出口から基板の上に流動性材料を吐出するように構成されたノズル部と、基板を回転駆動しつつ前記ノズル部から前記流動性材料を吐出することにより前記基板の全周に前記流動性材料を塗布し、その後、前記基板の回転速度を上昇させて該基板を更に回転駆動することにより前記流動性材料を所定の膜厚に成形しつつ乾燥させるように、回転駆動部及びノズル部を制御可能である制御部と、を備えるスピンコート装置により、上記目的を達成するものである。
基板を回転駆動しつつ、スリット状の吐出口が基板の中心側から外周側に延在する状態で吐出口から流動性材料を基板の全周に吐出することにより、基板の塗布領域のほぼ全面に流動性材料を塗布できる。即ち、流動性材料の吐出と、基板の塗布領域への流動性材料の塗布と、がほぼ同時に行われる。従って、筒状のノズル部から流動性材料を吐出した後、遠心力により流動性材料を径方向外側に流動させて次第に薄くして基板の塗布領域の全面に塗布していく従来のスピンコート装置よりも短時間で流動性材料の塗布が完了する。
尚、従来のスピンコート装置のうち、ノズル部を径方向に移動させながら流動性材料を吐出して塗布するタイプの場合は、流動性材料の吐出と、基板の塗布領域への流動性材料の塗布と、が同時に進行するが、ノズル部の移動時間が必要であることに加え、螺旋状のむらが生じることを防止するために、基板を多数回、回転させる時間も必要である。これに対し、本発明のスピンコート装置は、ノズル部のスリット状の吐出口が基板の中心側から外周側に延在するので、径方向の膜厚のむらを抑制するためにノズル部を移動させる必要がなく、このようなタイプの従来のスピンコート装置に対しても、短時間で流動性材料の塗布が完了する。
又、流動性材料の吐出と、基板の塗布領域への流動性材料の塗布と、がほぼ同時に行われ、初めから最終的な膜厚に近い膜厚で流動性材料を吐出、塗布できるので、流動する余剰の流動性材料の量をそれだけ低減でき、筒状のノズル部から流動性材料を最終的な膜厚よりも著しく厚く吐出し、その後、遠心力で径方向外側に流動させて次第に薄くしていく従来のスピンコート装置よりも短時間で流動性材料を所定の膜厚に成形し、乾燥させることができる。
即ち、以下の発明により上記目的を達成できる。
(1)円板状の基板を略水平な状態で保持して回転駆動するための回転駆動部と、細長いスリット状の吐出口を有し、該吐出口が前記基板の中心側から外周側に延在するように配置されて該吐出口から前記基板の上に流動性材料を吐出するように構成されたノズル部と、前記基板を回転駆動しつつ前記ノズル部から前記流動性材料を吐出することにより前記基板の全周に前記流動性材料を塗布し、その後、前記基板の回転速度を上昇させて該基板を更に回転駆動することにより前記流動性材料を所定の膜厚に成形しつつ乾燥させるように、前記回転駆動部及び前記ノズル部を制御可能である制御部と、を備えることを特徴とするスピンコート装置。
(2) (1)において、前記回転駆動部は、直径が約120mmの基板を保持可能であり、前記ノズル部は、前記吐出口の隙間が0.05〜0.15mmであり、前記制御部は、時間をt(sec)、回転速度をS(rpm)として、0.5≦t≦3の間、0<S≦600の範囲で前記基板を回転駆動しつつ前記ノズル部から前記流動性材料を吐出して前記基板の全周に流動性材料を塗布し、その後、3≦t≦8の間、前記基板の回転速度を2000≦S≦5500の範囲まで上昇させて該基板を更に回転駆動するように、前記回転駆動部及び前記ノズル部を制御可能であることを特徴とするスピンコート装置。
(3) (1)又は(2)において、前記ノズル部が複数備えられ、前記基板の周方向の位相が異なる複数の位置において該基板の上に流動性材料を吐出するように構成されたことを特徴とするスピンコート装置。
本発明によれば、むらの発生を抑制しつつ、流動性材料の成膜時間を短縮することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、本発明の第1実施形態に係るスピンコート装置10は、円板状の基板12を略水平な状態で保持して回転駆動するための回転駆動部14と、細長いスリット状の吐出口16を有し、該吐出口16が基板12の中心側から外周側に延在するように配置されて該吐出口16から基板12の上に流動性材料18を吐出するように構成されたノズル部20と、基板12を回転駆動しつつノズル部20から流動性材料18を吐出することにより基板12の全周に流動性材料18を塗布し、その後、基板12の回転速度を上昇させて基板12を更に回転駆動することにより流動性材料18を所定の膜厚に成形しつつ乾燥させるように、回転駆動部14及びノズル部20を制御可能である制御部22と、を備えている。
基板12は、光記録媒体の基板であり、直径が約120mm、厚さが0.6〜1.2mmで、内径が約15mmの中心孔12Aが形成されている。尚、基板12において流動性材料18が塗布される領域は、内径が中心孔12Aの内径よりも若干大きい領域であり、中心孔12Aの周囲には流動性材料18は塗布されない。又、基板12は、情報伝達のためのグルーブ等の凹凸パターン(図示省略)が片面又は両面に形成されている。この凹凸パターンが形成された面には必要に応じて反射層等が予め成膜される。基板12は、この凹凸パターンが形成された面が上向きになるように回転駆動部14に保持されている。
回転駆動部14は、中心孔12Aにおいて基板12に嵌合し、基板12を着脱自在に保持している。回転駆動部14は、基板12に嵌合する部分が垂直な軸周りに回転することにより、基板12を回転駆動するようになっている。
流動性材料18は、有機色素を溶剤に溶解させた、Rタイプの光記録媒体の記録層の原料である。流動性材料18の粘度は約10cpである。
ノズル部20は、図示しない移送機構に取付けられており、移動自在とされている。吐出口16は、ノズル部20の下端に設けられている。吐出口16は、断面が略長方形で、(長辺の)長さは、基板12において流動性材料18が塗布される領域の径方向の幅とほぼ等しい。一方、吐出口16の(短辺の)隙間は、約0.05〜0.15mm程度である。ノズル部20の下端と、基板12の上面と、の上下方向の隙間は、0.05〜0.2mm程度であることが好ましい。
ノズル部20の具体的な構造例としては、例えば、吐出口16の隙間方向両側に分割される前側部材、後側部材、及びこれらに挟まれ、下方に開口する略コ字形状のシム部材、を組み付けた構造を挙げることができる。この場合、シム部材の厚さが吐出口16の隙間に相当し、シム部材の開口部の幅が、吐出口16の長さに相当する。
制御部22は、具体的には、コントローラ、マイクロコンピュータ等のコンピュータであり、回転駆動部14、ノズル部20等に結線されている。制御部22には、時間をt(sec)、回転速度をS(rpm)として、0.5≦t≦3の間、0<S≦600の範囲で基板12を回転駆動しつつノズル部20から流動性材料18を吐出して基板12の全周に流動性材料18を塗布し、その後、3≦t≦8の間、基板12の回転速度を2000≦S≦5500の範囲まで上昇させて該基板12を更に回転駆動するように、回転駆動部14及びノズル部20を制御可能であるプログラムが組み込まれている。
次に、スピンコート装置10を用いた流動性材料18の成膜方法について説明する。
まず、基板12の凹凸パターンが形成された面が上を向くように基板12を回転駆動部14に保持する。
次に、吐出口16の長さ方向の端部が、基板12における流動性材料18の塗布対象領域の径方向の端部の上方近傍に位置し、吐出口16が基板12の上面に接近するように、ノズル部20を移動させる。この際、吐出口16の長手方向が、基板12の半径方向に沿うようにノズル部20を配置する。又、ノズル部20の下端と、基板12の上面と、の上下方向の隙間が、0.05〜0.2mm程度となるようにノズル部20の上下方向の位置を定める。
次に、図3に示されるように、t(0.5≦t≦3)secの間、S(0<S≦600)rpmで基板12を回転駆動しつつノズル部20から流動性材料18を吐出して基板12の全周に流動性材料18を塗布する。尚、流動性材料18を基板12の全周に吐出するには、流動性材料18の吐出を開始してから、基板12が1周以上回転するまで流動性材料18の吐出を継続すればよいが、流動性材料18を基板12の全周に確実に吐出するためには、流動性材料18の吐出を開始してから、基板12が2周以上回転するまで、流動性材料18の吐出を継続することが好ましい。これにより、流動性材料18は、基板12の塗布領域のほぼ全面に塗布される。即ち、流動性材料18の吐出と、基板12の塗布領域への流動性材料18の塗布と、がほぼ同時に完了する。
尚、ノズル部20の下端と、基板12の上面と、の上下方向の隙間が、吐出口16の隙間と同程度となるようにノズル部20の上下方向の位置を定めて流動性材料18を吐出しているので、流動性材料18の液だれや飛散が抑制され、むらの発生が抑制される。
次に、t(3≦t≦8)secの間、基板12の回転速度をS(2000≦S≦5500)rpmまで上昇させて該基板12を更に回転駆動する。これにより流動性材料18は、遠心力により径方向外側に流動して膜厚が薄くなり、所定の膜厚に成形されると共に溶剤が揮発して乾燥する。流動性材料18の吐出及び塗布がほぼ同時に行われ、初めから最終的な膜厚に近い膜厚で流動性材料18を吐出、塗布できるので、流動する余剰の流動性材料18の量をそれだけ低減でき、流動性材料18は、短時間で所定の膜厚に成形され、乾燥する。
このように、基板12を回転駆動しつつ、スリット状の吐出口16から流動性材料18を基板12の全周に吐出することにより、基板12の塗布領域の全面に流動性材料18を短時間で塗布し、更に、短時間で所定の膜厚に成形して乾燥でき、むらの発生を抑制しつつ従来のスピンコート装置よりも、短時間で成膜を完了することができる。
尚、本第1実施形態において、吐出口16の長さは、基板12において流動性材料18が塗布される領域の径方向の幅とほぼ等しいが、吐出口16の長さが、基板12において流動性材料18が塗布される領域の径方向の幅よりも若干短い場合も、基板の中心近傍だけに流動性材料を吐出する従来のスピンコートの手法よりも短時間で基板12の塗布領域の全面に流動性材料18を塗布することができるので、成膜時間を短縮する効果が得られる。
又、本第1実施形態において、流動性材料18として、有機色素を溶剤に溶解させた、Rタイプの光記録媒体の記録層の原料を基板12に塗布する例を示しているが、光記録媒体の他の層や、光記録媒体以外の分野の成膜工程についても本発明を適用することで、成膜時間の短縮を図ることができる。
又、本第1実施形態において、スピンコート装置10は、ノズル部20を1個だけ備えているが、図4に示される、本発明の第2実施形態のようにノズル部20を複数備え、基板12の周方向の位相が異なる複数の位置において基板12の上に流動性材料18を吐出してもよい。
このようにすることで、流動性材料18を吐出、塗布する時間を更に短縮することができる。尚、図4は、2個のノズル部20を180°異なる位相で配置した例を示しているが、例えば、3個のノズル部20を120°異なる位相で配置してもよく、4個のノズル部20を90°異なる位相で配置してもよい。
上記第1実施形態のとおり、スピンコート装置10を用いて、直径が120mmの10枚の基板12の上に流動性材料18を塗布した。尚、流動性材料18は、上記実施形態のとおり、Rタイプの記録層の材料である有機色素であり、粘度は約10cpだった。
まず、t(1≦t≦2)secの間、S(60≦S≦120)rpmで基板12を回転駆動しつつノズル部20から流動性材料18を吐出して基板12の全周に流動性材料18を塗布した。
次に、t(6≦t≦8)secの間、基板12の回転速度を約3000rpmまで上昇させて該基板12を更に回転駆動し、流動性材料18を径方向外側に流動させて所定の膜厚に成形すると共に乾燥させた。
各工程に要した時間を表1に示す。又、10枚の基板12の平均的な回転速度の経時的な変化を図5中に符号Aを付した線で示す。
[比較例]
筒状のノズル部を径方向に移動させながら流動性材料を基板の上に吐出するタイプの従来のスピンコート装置を用いて、基板12の上に流動性材料18を塗布した。尚、基板12、流動性材料18の仕様は、実施例と同じである。尚、流動性材料の単位時間あたりの吐出量、基板の回転速度等の条件は、膜厚分布を所望のレベルに抑制でき、且つ、加工時間を最短にできる、経験により得られていた最適と考えられる条件に設定した。
筒状のノズル部を径方向に移動させながら流動性材料を基板の上に吐出するタイプの従来のスピンコート装置を用いて、基板12の上に流動性材料18を塗布した。尚、基板12、流動性材料18の仕様は、実施例と同じである。尚、流動性材料の単位時間あたりの吐出量、基板の回転速度等の条件は、膜厚分布を所望のレベルに抑制でき、且つ、加工時間を最短にできる、経験により得られていた最適と考えられる条件に設定した。
各工程に要した時間を表1に併記する。又、10枚の基板12の平均的な回転速度の経時的な変化を図5中に符号Bを付した線で示す。
表1に示されるように、実施例は比較例に対し、成膜に要した時間が17〜47%短かった。
又、実施例の10枚の基板12に成膜された記録層の膜厚分布と、比較例の10枚の基板12に成膜された記録層の膜厚分布と、はほぼ同じであった。
即ち、スピンコート装置10によれば、従来のスピンコート装置に対し、所望の品質を維持しつつ、成膜時間を大幅に短縮できることが確認された。
本発明は、光記録媒体の記録層等の成膜に利用できる。
10…スピンコート装置
12…基板
14…回転駆動部
16…吐出口
18…流動性材料
20…ノズル部
22…制御部
12…基板
14…回転駆動部
16…吐出口
18…流動性材料
20…ノズル部
22…制御部
Claims (3)
- 円板状の基板を略水平な状態で保持して回転駆動するための回転駆動部と、細長いスリット状の吐出口を有し、該吐出口が前記基板の中心側から外周側に延在するように配置されて該吐出口から前記基板の上に流動性材料を吐出するように構成されたノズル部と、前記基板を回転駆動しつつ前記ノズル部から前記流動性材料を吐出することにより前記基板の全周に前記流動性材料を塗布し、その後、前記基板の回転速度を上昇させて該基板を更に回転駆動することにより前記流動性材料を所定の膜厚に成形しつつ乾燥させるように、前記回転駆動部及び前記ノズル部を制御可能である制御部と、を備えることを特徴とするスピンコート装置。
- 請求項1において、
前記回転駆動部は、直径が約120mmの基板を保持可能であり、前記ノズル部は、前記吐出口の隙間が0.05〜0.15mmであり、前記制御部は、時間をt(sec)、回転速度をS(rpm)として、0.5≦t≦3の間、0<S≦600の範囲で前記基板を回転駆動しつつ前記ノズル部から前記流動性材料を吐出して前記基板の全周に流動性材料を塗布し、その後、3≦t≦8の間、前記基板の回転速度を2000≦S≦5500の範囲まで上昇させて該基板を更に回転駆動するように、前記回転駆動部及び前記ノズル部を制御可能であることを特徴とするスピンコート装置。 - 請求項1又は2において、
前記ノズル部が複数備えられ、前記基板の周方向の位相が異なる複数の位置において該基板の上に流動性材料を吐出するように構成されたことを特徴とするスピンコート装置。
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