JP2006197385A - 複合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、各機能ブロックを各ブロック専用のプロセッサが管理する際の各ブロック間でのジョブの処理を適切に行う複合装置に関する。
【解決手段】複合装置1は、印刷実行部320の管理領域で実行される印刷要求にエラーが発生すると、上位の印刷要求管理部310が、当該印刷要求管理部310の管理領域で実行される印刷要求に、未実行の印刷要求があるか否かを調査する未実行ジョブ調査処理を実行する。したがって、部分コントローラ間のジョブの管理を適切に行って、印刷実行部320の印刷要求にエラーが発生した場合にも、上位の印刷要求管理部310の印刷要求が管理されずに残ってしまう等の不具合が発生することを防止することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複合装置に関し、詳細には、複合装置の各機能ブロックを各ブロック専用のプロセッサが管理する際の各ブロック間でのジョブの処理を適切に行う複合装置に関する。
複合装置の機能は、ユーザに合わせて変化し、サポートされる機能はますます増えることが予想される。
近時、複合装置は、複写機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の各種機能がモジュール化されているとともに、複写機能においても、原稿の画像を読み取る読取機能、読取機能で読み取られた原稿の画像データに基づいて感光体上に書き込んで静電潜像を形成する書込機能、感光体上の静電潜像を現像して現像剤像を形成して転写紙上に現像剤像を転写する画像形成機能、転写紙上の現像剤像を定着させる定着機能等の各機能工程を経て複写処理を行っているが、これらの各機能についてもモジュール化されてきている。このようにモジュール化することで、機器の開発をモジュール毎に行えるようにしている。
そして、このように各機能がモジュール化された複合装置は、ハードウェアに対する制御も、複合装置全体の動作を制御する全体コントローラと、個々のモジュールの動作を制御する部分コントローラとの2種類の制御機能に分けて開発されるようになってきている。
ところが、モジュール化された複合装置を全体コントローラと部分コントローラとで制御すると、複合装置で実行されるジョブを、全体コントローラと部分コントローラのいずれに割り振るかが重要な問題となってくる。
例えば、従来は、単一のコントローラで複合装置全体の制御を行っていたため、ジョブの待ち行列管理(待ちキュー管理)、モジュールの起動/停止及びエラー検出等の処理を単一のコントローラが行っていた。
ところが、モジュール化された複合装置を全体コントローラと部分コントローラとで制御すると、例えば、モジュールの起動/停止は、そのモジュール単位に制御した方が都合がよいため、個々のモジュールの起動/停止は、個々のモジュールの部分コントローラが制御するが、個々のモジュールの起動/停止を個々のモジュールの部分コントローラに制御させる場合、全体コントローラと各部分コントローラまた各部分コントローラ間を適切に連携させないと、不具合が生じるおそれがある。
例えば、図11に示すように、上位の部分コントローラが制御しているジョブの待ち行列があり、さらに、回の部分コントローラの制御しているジョブの待ち行列がある場合、通常の印刷動作においては、図12〜図15に基づいて、以下に説明するように、問題となることはない。
なお、図12〜図15において、各図の吹き出し説明文の番号は、処理の順番を示している。
(1)上位の部分コントローラである印刷要求管理部は、図12に示すように、図示しない全体コントローラからA4の印刷要求(1−A4)を受信すると、受け取った印刷要求を印刷要求待ち行列(以下、印刷要求待ちキューという。)に登録し、印刷要求を開始する準備を行う。具体的には、印刷要求管理部が印刷実行部に印刷開始準備を指示し、印刷実行部が印刷機構部を起動させて、定着温度を所定の温度(印刷開始温度)まで上昇させ、また、用紙の有無のチェック等を行う。
(2)次に、印刷準備が整うと、図13に示すように、印刷要求管理部は、印刷要求待ちキューの印刷要求を印刷要求実行待ち行列(以下、印刷要求実行キューという。)に登録し直し、下位の部分コントローラである印刷実行部に印刷指示を行う。
(3)印刷実行部は、印刷要求管理部から印刷指示を受け取ると、印刷機構部を駆動させて、図13に示すように、印刷要求を印刷管理待ち行列(以下、印刷実行キューという。)に登録する。
(4)印刷実行部は、印刷動作が完了すると、図14に示すように、印刷実行キューに登録されている印刷要求(1−A4)を印刷実行キューから削除するとともに、印刷要求が終了した旨を印刷要求管理部に通知する。
(5)印刷要求管理部は、図15に示すように、印刷実行部から印刷終了の通知を受け取ると、印刷要求実行キューに登録されている印刷要求(1−A4)を削除し、印刷要求が終了した旨を全体コントローラに通知する。
(6)上記(1)〜(5)の動作処理を印刷要求の実行が全て完了するまで繰り返し行う。
(7)印刷実行部は、全ての印刷要求の実行が完了すると、図15に示すように、印刷機構部を停止させる。
そして、上記印刷処理の実行中にエラー、例えば、用紙が無くなって紙無しエラーが発生した場合にも、図16〜図20に基づいて、以下に説明するように、問題とならない。なお、図16〜図20において、各図の吹き出し説明文の番号は、処理の順番を示している。
(8)いま、図16に示すように、印刷要求管理部の印刷要求待ちキューに印刷要求(3−A4)が登録されており、印刷要求管理部の印刷要求実行キューに、印刷要求(1−A4)と印刷要求(2−A4)が登録されていて、印刷実行部の印刷実行キューに、印刷要求(1−A4)と印刷要求(2−A4)が登録されている状態で、図17に示すように、印刷実行中に紙無しエラーが発生、例えば、図17の印刷要求(2−A4)の実行中に紙無しエラーが発生して終了すると、印刷実行部は、印刷要求管理部に紙無しエラーの発生を通知し、印刷要求管理部は、紙無しエラーの発生の通知があると、印刷要求待ちキュー及び印刷要求実行キューに登録されている全ての印刷要求を調べ、紙無しエラーが発生した該当紙サイズを使用しているか否かをチェックする。
(9)印刷要求管理部は、該当紙サイズを使用している印刷要求が印刷要求待ちキューと印刷要求実行キューのうち少なくともいずれか一方にある場合には、図18に示すように、その印刷要求を指定してキャンセルするとともに、当該印刷要求を指定して、例えば、図18では、印刷要求(2−A4)と印刷要求(3−A4)を指定して、印刷実行部に対して印刷中断を指示する。
(10)印刷実行部は、印刷中断指示があると、指定された印刷要求、例えば、印刷要求(2−A4)の印刷動作を中断する。このとき、印刷実行部は、紙無しエラーの発生していない印刷要求については、図18に示すように、印刷の実行を続ける。印刷実行部は、紙無しエラーの発生していない印刷要求について印刷を終了すると、図19に示すように、印刷実行キューに登録されている印刷要求(1−A4)を削除するとともに、印刷要求が終了した旨を印刷要求管理部に通知する。
(11)印刷要求管理部は、上記該当する全ての印刷要求に対して印刷中断指示を発行し終わると、終了した全ての印刷要求が終了するのを待ち、印刷要求の終了通知があると、図20に示すように、当該印刷要求を、印刷要求実行キューから削除する。
(12)上記(8)〜(11)の動作処理を印刷要求の実行が全て完了するまで繰り返し行う。
(13)印刷実行部は、全ての印刷要求の実行が完了すると、図20に示すように、印刷機構部を停止させる。
ところが、上記紙無しエラーの発生時の動作処理において、例えば、図18に示したように、印刷要求管理部の待ち行列(印刷要求待ちキュー)に紙無しエラーの発生した印刷要求と同じ紙サイズを使用しない印刷要求が存在すると、図21〜図26に基づいて、以下に説明するように、問題が発生する。なお、図21〜図26において、各図の吹き出し説明文の番号は、処理の順番を示している。
(14)いま、図21に示すように、印刷要求管理部の印刷要求待ちキューに印刷要求(3−A3)が登録され、印刷要求管理部の印刷要求実行キューに、印刷要求(1−A4)と印刷要求(2−A4)が登録されていて、印刷実行部の印刷実行キューに、印刷要求(1−A4)と印刷要求(2−A4)が登録されいる。この状態で、図22に示すように、印刷実行中に紙無しエラーが発生、例えば、図22の印刷要求(2−A4)の実行中に紙無しエラーが発生して印刷が終了すると、印刷実行部は、印刷要求管理部に紙無しエラーの発生を通知し、印刷要求管理部は、紙無しエラーの発生の通知があると、印刷要求待ちキュー及び印刷要求実行キューに登録されている全ての印刷要求を調べ、紙無しエラーが発生した該当紙サイズを使用しているか否かをチェックする。
(15)印刷要求管理部は、該当紙サイズを使用している印刷要求が印刷要求待ちキューと印刷要求実行キューのうち少なくともいずれか一方にある場合には、図23に示すように、その印刷要求を指定して、例えば、図23では、印刷要求(2−A4)を指定して、印刷実行部に対して印刷中断を指示する。このとき、エラーの発生した紙サイズとは異なる紙サイズの印刷要求、例えば、図23では、印刷要求(3−A3)については、図22及び図23に示すように、削除しない。
(16)印刷実行部は、印刷中断指示があると、指定された印刷要求、例えば、印刷要求(2−A4)の印刷動作を中断する。このとき、印刷実行部は、紙無しエラーの発生していない印刷要求については、図23に示すように、印刷の実行を続ける。印刷実行部は、紙無しエラーの発生していない印刷要求について印刷を終了すると、図24に示すように、印刷実行キューに登録されている印刷要求(1−A4)を削除するとともに、印刷要求が終了した旨を印刷要求管理部に通知する。
(17)印刷要求管理部は、上記該当する全ての印刷要求に対して印刷中断指示を発行し終わると、終了した全ての印刷要求が終了するのを待ち、印刷要求の終了通知があると、図25に示すように、当該印刷要求を、印刷要求実行キューから削除する。ところが、紙無しエラーの発生した紙サイズとは異なる紙サイズの印刷要求(3−A3)は、削除されず、エラーが起きていないため、印刷開始のトリガを待ち続ける。
(18)上記(11)〜(17)の動作処理を印刷要求の実行が全て完了するまで繰り返し行う。
(19)印刷実行部は、全ての印刷要求の実行が完了すると、図25に示すように、印刷機構部を停止させる。
ところが、上記(11)の処理で、印刷要求管理部は、紙無しエラーの発生した印刷要求と同じ紙サイズを使用しない印刷要求(上記例の場合、印刷要求(3−A3))については、印刷実行部から中断指示を受信しないため、印刷機構部が停止されても、削除されず、次のいずれかの動作を行うことになる。
(A)既に印刷開始済みであると、そのまま印刷を継続して実行する。
(B)印刷開始前の印刷要求は、印刷開始指示待ちの状態のままとなる。
そして、(A)の場合には、そのまま印刷が実行されるため、問題とはならない。ところが、(B)の場合には、図25に示すように、印刷要求待ちキューに残っており、印刷要求が実行されて印刷が開始されるためには、印刷開始の指示が必要となるが、印刷開始を指示するためのトリガは、既に実行中の印刷要求があるときには、当該印刷要求がある程度進行したときに発行されるため、エラーが発生して、本来後続の印刷要求に印刷開始指示を発行するトリガとなるべき対象の印刷要求が存在しなくなってしまい、図26に示すように、印刷開始指示を永遠に待ち続けるという事態が発生する。すなわち、紙無しエラーの発生した紙サイズに該当する紙サイズを使用しない印刷要求が印刷開始前の状態で印刷要求待ちキューに繋がれた状態にあると、印刷開始指示を永遠に待ち続けるという事態が発生する。
このように、上位の部分コントローラや全体コントローラのジョブ待ち行列(要求待ちキュー)に登録されている未実行ジョブのうち、いずれかがエラーのためにキャンセルされ、装置の立ち下げ(リセット)を行う必要が生じると、キャンセルされたジョブ以降に未実行ジョブがあるか否かを判断する必要がある。
そして、従来の複合装置にあっては、全体コントローラが待ち行列管理と装置の停止の制御の両方を行っていたため、装置の立ち下げを契機として、未実行ジョブがあるかどうかをチェックすることができた。
ところが、全体コントローラと部分コントローラとに分かれ、また、部分コントローラも階層化されて、モジュールの起動/停止が各部分コントローラの制御に任されると、部分コントローラは、自己が制御している待ち行列については、未実行ジョブがあるか否かを認識することはできるが、全体コントローラや上位の部分コントローラの制御している待ち行列については、未実行ジョブがあるか否かを認識することはできない。
したがって、各部分コントローラは、当該部分コントローラでの待ち行列における未実行ジョブの存在しか認識することができないため、現在実行中のジョブが終了次第、制御を立ち下げるシーケンスを実行する。
ところが、全体コントローラや上位の部分コントローラは、未実行ジョブの存在を認識しているため、その未実行ジョブを実行するために動作を継続するという矛盾が発生する。すなわち、エラーが発生したにもかかわらず、一部のモジュールが動作し続ける、または、エラーが生じると、一部のモジュールのみが動作を停止してしまうという問題が発生する。
そして、従来、印刷エラーが発生した場合の対処技術としては、種々のものが提案されており、例えば、特許文献1では、ユーザが選択したプリンタに印刷を実行するために、未実行の印刷要求を検索する技術、特許文献2では、処理中のプリンタにエラーが発生した際に、接続されている複数台のプリンタのうち印刷可能なプリンタを検索する技術が提案されており、また、特許文献3では、印刷キャンセル要求があった場合に、ホスト側に通知して、不要な印刷データが転送されるのを防止する技術が提案されている。
特開2001−121786号公報 特開平7−200207号公報 特開2003−303060号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、複合装置でエラーやキャンセルが発生した場合の全体コントローラと部分コントローラとの間及び階層化された部分コントローラ間のジョブの処理を適切に行う上で改良の必要があった。
すなわち、上記各公報記載の従来技術は、プリンタ等の装置自体をいかに効率的に使用するかが主目的となっており、モジュール化された装置での各モジュールの処理については問題とはしていないため、上記部分コントローラと全体コントローラとのジョブの管理及び階層化された部分コントローラ間でのジョブの管理を適切に行う上で、改良の必要があった。
そこで、本発明は、部分コントローラと全体コントローラ及び部分コントローラ間のジョブの管理を適切に行って、一部の部分コントローラのジョブにエラーが発生した場合にも、一部のジョブが管理されずに残ってしまう等の不具合を防止し、効率的に各モジュールが処理を行う複写装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明の複合装置は、各構成部品が適当な規模でモジュール化され各モジュールの動作を制御するとともに、その動作系統が階層化された部分コントローラと、全体の動作を制御する全体コントローラとを有し、これらの階層化された部分コントローラが当該部分コントローラの管理領域で実行するジョブ管理と前記全体コントローラが当該全体コントローラの管理領域で実行するジョブ管理によって、ファクシミリ機能、プリンタ機能、複写機能等の複数の機能を実行する複合装置において、前記階層化された部分コントローラの管理領域で実行されるジョブにエラーが発生すると、少なくとも当該エラーの発生した部分コントローラよりも上位の部分コントローラ及び前記全体プロセッサが、当該上位の部分コントローラの管理領域で実行されるジョブ及び当該全体プロセッサの管理領域で実行されるジョブに、未実行のジョブがあるか否かを調査する未実行ジョブ調査処理を実行することにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記上位の部分プロセッサまたは前記全体プロセッサは、前記未実行ジョブ調査処理で未実行のジョブを見つけると、前記下位の部分プロセッサまたは前記部分プロセッサに対して当該未実行ジョブを実行させる動作実行信号を出力してもよい。
また、例えば、請求項3に記載するように、前記上位の部分プロセッサ及び前記全体プロセッサは、前記未実行ジョブ調査処理を、実行準備中のジョブを管理する待ちキューと実行中のジョブを管理する実行キューの双方に対して実行してもよい。
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記上位の部分プロセッサ及び前記全体プロセッサは、前記未実行ジョブ調査処理を、実行準備中のジョブを管理する待ちキューに登録されている全てのジョブが終了した時点で実行してもよい。
本発明の複合装置によれば、階層化された下位の部分コントローラの管理領域で実行されるジョブにエラーが発生すると、少なくとも当該エラーの発生した部分コントローラよりも上位の部分コントローラ及び全体の動作を制御する全体プロセッサが、当該上位の部分コントローラの管理領域で実行されるジョブ及び当該全体プロセッサの管理領域で実行されるジョブに、未実行のジョブがあるか否かを調査する未実行ジョブ調査処理を実行するので、部分コントローラと全体コントローラ及び部分コントローラ間のジョブの管理を適切に行って、一部の部分コントローラのジョブにエラーが発生した場合にも、上位の部分コントローラや全体コントローラの一部のジョブが管理されずに残ってしまう等の不具合が発生することを防止することができ、効率的に各モジュールの処理を行って、効率的な動作処理を行うことができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図10は、本発明の複合装置の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の複合装置の一実施例を適用した複合装置1の正面概略構成図である。
図1において、複合装置1は、本体筐体2内に、書込ユニット3、帯電チャージャ4、感光体ユニット5、現像ユニット6、中間転写ユニット7、2次転写ローラ8、感光体クリーニング部9、除電ランプ10、中間転写ベルトクリーニング部11、給紙ユニット12、定着ユニット13及び排紙部14等のプリンタユニットを備えているとともに、図示しないが、スキャナユニット、ファクシミリユニット等の複合装置1としての各種機能、すなわち、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能等の各種機能を実行するのに必要な各種ユニットを備えており、このうち、プリンタユニットは、画像データに基づいて、電子写真方式で、最終的に転写紙(用紙)15に画像を形成して、本体筐体2外に設けられた排紙台16上に転写紙15を排出する。
感光体ユニット5は、ローラ21〜23と、これらのローラ21〜23に張り渡されシームレスの環状に形成された可撓性の感光体ベルト24と、を備えており、感光体ベルト24は、ローラ21〜23の少なくとの1つが回転駆動されることで、ローラ21〜23に沿って図1に矢印で示す時計方向に回転駆動される。
帯電チャージャ4は、感光体ユニット5のローラ21の近傍で感光体ベルト24に近接して配設されており、感光体ベルト24を一様に帯電させる。
書込ユニット3は、図示しないが、レーザ発光素子(以下、LDという。)、ポリゴンミラー、ポリゴンミラーを一定の角速度で回転駆動する駆動モータ、fθレンズ、折返しミラー及び同期検知センサ等を備えており、LDで画像データに基づいて変調されて発生されたレーザビームを、駆動モータで回転駆動されるポリゴンミラーにより回転走査して、fθレンズを経て折返しミラーにより光路を曲げて、予め除電ランプ10により除電され帯電チャージャ4によって一様に帯電された感光体ベルト24の周面上に露光して、静電潜像を形成するとともに、レーザビームの主走査方向であって感光体ベルトから外れた位置に設けられた同期検知センサにもレーザビームを照射して、当該同期検知センサが、検出結果を主走査同期信号として出力する。
現像ユニット6は、ブラック(Bk)、マジェンタ(M)、イエロー(Y)及びシアン(C)の4色の現像器(現像手段)31Bk、31M、31Y、31Cと各現像器31Bk、31M、31Y、31Cを感光体ベルト24方向に移動させる現像接離カムソレノイド32Bk、32M、32Y、32Cを備えており、各現像器31Bk、31M、31Y、31Cは、現像ローラ33Bk、33M、33Y、33C及び図示しない現像ブレード等を備えている。
現像ユニット6は、現像接離カムソレノイド32Bk、32M、32Y、32Cが順次回転することで、各現像器31Bk、31M、31Y、31Cが順次感光体ベルト24に接触して、各現像器31Bk、31M、31Y、31C内のトナー(現像剤)を現像ローラ33Bk、33M、33Y、33Cが、現像ブレード34M、34C、34Y、34Bから受け取って感光体ベルト24に順次付着させて、各色の画像を現像する。すなわち、現像ユニット6は、所定の位置で感光体ベルト24と近接あるいは接触する各現像ローラ33Bk、33M、33Y、33Cが、感光体ベルト24上の潜像を非接触現像法あるいは接触現像法により顕像化する。
感光体ベルト24には、ローラ23部分で、中間転写ユニット7の中間転写ベルト41が接しており、中間転写ベルト41は、シームレスの環状に形成されて、ローラ42〜44に張り渡されている。中間転写ベルト41は、少なくともローラ42〜44の1つが、図示しないモータにより回転駆動されることで、ローラ42〜44に沿って図1に矢印で示す反時計方向に回転駆動される。
中間転写ベルト41内には、ローラ23部分で、感光体ベルト24及び中間転写ベルト41を挟んで一次転写ブラシ45が配設されており、一次転写ブラシ45は、高圧電源からの転写バイアスを中間転写ベルト41に印加して、感光体ベルト24上のトナー画像を中間転写ベルト41上に転写させる。そして、ローラ44部分で、中間転写ベルト41に接離するように2次転写ローラ8が設けられている。
中間転写ベルト41には、感光体ベルト24上に形成された各色のトナー画像が順次重ねて転写され、カラーのトナー画像(カラートナー画像)を再現して、一次転写ブラシ45で中間転写ベルト41に転写して、最終的に、2次転写ローラ8で、中間転写ベルト41上のカラーのトナー画像を、給紙ユニット12から搬送されてきた転写紙15に転写する。具体的には、感光体ベルト24上の第一回目の顕像(トナー画像)が、中間転写ベルト41内に設けられた一次転写ブラシ45により中間転写ベルト41上に転写され、同様のプロセスを反復することで、第二回目の顕像、第三回目の顕像、第四回目の顕像が中間転写ベルト41上にそれぞれ重ね合わされて位置ズレを生じないように転写される。
そして、トナー画像の転写された転写紙15は、定着ユニット13に送られてる。定着ユニット13は、ヒータ13aを内蔵した加熱ローラ13b、加圧ローラ13c、サーミスタ13d等を備え、トナー画像の転写された転写紙15を、ヒータ13aで過熱された加熱ローラ13bと加圧ローラ13cとで加熱・加圧しつつ搬送して、トナー画像を転写紙15に定着させて、排紙部14に送る。複合装置1は、定着ユニット13で定着の完了した転写紙15を、排紙部14の排紙ローラ14aで排紙台16上に順次排出し、この排紙される転写紙15を排紙センサ14bで検出する。
上記給紙ユニット12は、給紙トレイ51、ピックアップローラ52、給紙ローラ53、グリップローラ54及びレジストローラ55等のローラを備えているとともに、給紙トレイ51内の転写紙15の有無を検出するペーパーエンドセンサ56、グリップローラ54への転写紙15の搬送を検出するグリップセンサ57及びレジストローラ55への転写紙15の搬送を検出するレジストセンサ58等を備え、給紙トレイ51内には、複数枚の転写紙15が収納される。給紙ユニット12は、ピックアップローラ52により給紙トレイ51内の転写紙15を1枚ずつ分離して、給紙ローラ53によりグリップローラ54に送り出し、グリップローラ54が給紙ローラから送られてきた転写紙15をレジストローラ55に搬送する。レジストローラ55は、送られてきた転写紙15をタイミング調整した後、2次転写ローラ8と中間転写ベルト41との間に搬送し、2次転写ローラ8で中間転写ベルト41上のトナー画像を転写紙15に転写させる。
そして、感光体クリーニング部9は、感光体ベルト24に残留する残留トナーをクリーニングする。
また、中間転写ベルト41は、中間転写ベルトクリーニング部11により残留トナーが除去され、中間転写ベルトクリーニング部11は、画像形成中には中間転写ベルト41の表面から離間した位置に保たれ、画像転写後のクリーニング時にのみ中間転写ベルト41の表面に圧接される。
すなわち、複合装置1は、時計方向に搬送される感光体ベルト24を感光体クリーニング部9でクリーニングして、帯電チャージャ4で帯電させ、まず、書込ユニット3からのシアンの画像データで変調されたレーザ露光で静電潜像を形成して、静電潜像の形成された感光体ベルト24に、シアンの現像器31Cの現像ローラ33Cでシアンのトナーを付着させて顕像化する。この感光体ベルト24上のシアンのトナー画像を一次転写ブラシ45で中間転写ベルト41に転写させる。
上記処理を順次、イエロー、マゼンタ及びブラックについて順次行って、感光体ベルト24上の各色のトナー画像を中間転写ベルト41に順次重ねて転写して、中間転写ベルト41にフルカラーのトナー画像が転写されると、給紙ユニット12から中間転写ベルト41と2次転写ローラ8との間に搬送されてきた転写紙15に転写し、トナー画像の転写された転写紙15を定着ユニット13に搬送して、定着させる。
また、複合装置1は、図1では示されていないが、上述のように、原稿を主走査及び副走査して当該原稿の画像を光学的に読み取るスキャナユニット、ファクシミリ通信を行うファクシミリユニット等の複合装置1のスキャナ機能、ファクシミリ機能、コピー機能、プリンタ機能等の各種機能を実現するのに必要な各種ユニットを搭載している。
そして、複合装置1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit )100、操作パネル101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、複数のNIC(Network Interface Card)104、I/O105、NVM(Nonvolatile Memory:不揮発性メモリ)106、ハードディスク(HDD)107、画像メモリ108及びFAX I/F109等を備えており、主要各部は、バス110で接続されている。
ROM102内には、複合装置1としての基本プログラムと各種プログラム及びこれらの各種プログラムを実行するのに必要な各種データが予め格納されており、RAM103は、CPU100のワークメモリ等として利用されて、各種データを記憶する。
CPU100は、ROM102内のプログラムに基づいて複合装置1の各部を制御して、複合装置1としての基本処理を実行するとともに、各種処理を実行する。
操作パネル101は、テンキー、スタートキー、ファンクションキー等の各種操作キーを備えるとともに、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)を備えており、操作キーからはファクシミリ送信先の指定、コピー枚数、コピーモード、スキャナモード、画像品質等の複合装置1を動作させるのに必要な各種命令が入力操作され、ディスプレイには、操作キーで入力された各種命令内容や複合装置1からオペレータに通知する各種情報が表示される。そして、操作パネル101は、操作内容をCPU100に出力し、また、CPU100の制御下で、ディスプレイに上記各種情報を表示する。
NIC104は、LANのイーサネット(登録商標)ケーブル等に接続されており、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)やSMTP(Simple Mail Transfer Protocol )/POP(Point Of Production )等のプロトコルの制御を行う。
I/O105には、上記書込ユニット3、感光体ユニット5、現像ユニット6、中間転写ユニット7、給紙ユニット12、定着ユニット13及び図示しないスキャナユニット等の各種ユニット等が接続されて、当該各ユニットとの間のデータの授受を行って、CPU100の制御下で、当該各種ユニットを動作させる。
NVM106は、送信先の電話番号等の宛先情報等の複合装置1の電源をオフにした場合にも記憶しておくべき各種データを記憶する。
ハードディスク107は、各種データ、追加ユニットの制御プログラム等を格納するとともに、複合装置1のスキャナ機能で読み取った原稿の画像データ、NIC104を介してネットワーク上のパーソナルコンピュータ、スキャナ等の情報処理装置から受信したデータをファイル形式で格納する。
画像メモリ108は、CPU100がスキャナユニットで読み取った画像データや受信した画像データに各種データ処理を施す際に一次的に画像データを記憶するのに使用される。
FAX I/F109には、図示しないファクシミリユニットが接続され、CPU100がFAX I/F109を介してファクシミリユニットを制御することで、ファクシミリ送信処理及びファクシミリ受信処理を実行する。
そして、複合装置1は、図3に示すように、ソフトウェア構成されており、UNIX(登録商標)等のオペレーティングシステム(以下、OSという)上に起動されているコントローラ層200とエンジン制御部300のエンジン制御ソフトウェアがコントローラ〜エンジンI/F400で情報の授受が可能となっている。
コントローラ層200は、サービス層210、アプリケーション層220及びユーザインタフェース層(UI)230等からなり、サービス層210は、操作パネル制御サービス211、エンジン制御サービス212、画像メモリ制御サービス213、FAX(ファックス)制御サービス214、ネットワーク制御サービス215、システム制御サービス216等のサービスモジュールを含んでいる。
アプリケーション層220は、コピー、プリンタ、ファックス(FAX)、スキャナ及びWeb等の複合処理に関連するユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うプログラムを含んでおり、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ(以下、アプリケーションのことを、必要に応じて、単に、アプリという。)221と、プリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ222と、ファックス用アプリケーションであるファックスアプリ223と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ224及びWebアプリ225等を含んでいる。
ユーザインタフェース層230は、ユーザの操作を受け取る処理を行う。
エンジン制御部300は、印刷要求管理部310と印刷実行部320とにモジュール化されて分離されており、印刷要求管理部310が、エンジン制御部300の上位の部分コントローラとして、コントローラ層200からの各種要求の調停と処理を行って、印刷実行部320の下位の部分コントローラと適切なジョブの管理処理を行って、印刷実行部320に印刷処理を実行させる。
そして、印刷要求管理部310は、印刷要求待ちキュー311と印刷要求実行キュー312を備えており、これらの印刷要求待ちキュー311と印刷要求実行キュー312をその部分コントローラ(上位の部分コントローラ)が管理する。印刷実行部320は、実行部側の印刷実行キュー321を備えており、印刷実行キュー321を印刷実行部320の部分コントローラ(下位の部分コントローラ)が管理する。印刷要求管理部310の印刷要求待ちキュー311は、印刷実行部320での印刷開始前の印刷要求をキューイン(登録)し、印刷要求実行キュー312は、印刷開始後の印刷要求をキューインする。印刷実行部320の印刷実行キュー321は、印刷要求管理部310から印刷要求があると、当該印刷要求をキューインする。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の複合装置1は、各モジュール間でのジョブの管理を適切に行うところにその特徴がある。
すなわち、複合装置1は、ユーザによる操作部での操作に応じて複写機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の各種機能を実行するが、これらの各機能がモジュール化されており、各モジュールのジョブを相互間で適切に処理する。
以下、印刷要求ジョブを実行する場合を例に、説明する。複合装置1は、複写機能、プリンタ機能及びファクシミリ機能で画像を用紙に印刷出力する際、印刷要求ジョブをエンジン制御部300で処理することとなるが、この印刷処理で紙無しエラー等のエラーが何ら発生しない正常動作時には、以下のような動作処理を実行する。
すなわち、(1)印刷要求管理部310は、印刷要求をコントローラ〜エンジンI/F400を介してコントローラ層200から受信すると、受け取った印刷要求を印刷要求待ちキュー311に登録し、印刷要求を開始する準備を印刷実行部320に行わせる。具体的には、印刷実行部320は、印刷機構部を起動させて、定着温度を所定の温度(印刷開始温度)まで上昇させる定着部処理、用紙の有無のチェック処理等を行う。
(2)次に、印刷要求管理部310は、印刷準備が整うと、印刷要求待ちキュー311の印刷要求を印刷要求実行キュー312に登録し直し、印刷実行部320に印刷指示を行う。
(3)印刷実行部320は、印刷要求管理部310から印刷指示を受け取ると、まず、図1に示した印刷機構部を駆動させ、続いて、印刷実行キュー321に印刷要求を登録する。
(4)印刷実行部320は、印刷動作を実行させて、印刷処理が終了すると、印刷実行キュー321に登録しておいた当該印刷動作の終了した印刷要求を当該印刷実行キュー321から削除するとともに、印刷要求が終了した旨を印刷要求管理部310に通知する。
(5)印刷要求管理部310は、印刷実行部320から印刷要求が終了した旨の通知を受け取ると、印刷要求実行キュー312に登録しておいた当該印刷要求を印刷要求実行キュー312から削除し、印刷要求が終了した旨をコントローラ〜エンジンI/F400を介して上位のコントローラ層200に通知する。
(6)上記(1)〜(5)の処理を印刷要求が全て完了するまで繰り返し行う。
(7)印刷実行部320は、全ての印刷要求の実行を完了すると、印刷機構部を停止させる。
そして、複合装置1は、印刷実行中に所定のエラー、例えば、紙無しエラーが発生すると、図4〜図10に示すような処理を行う。なお、図4〜図10において、各図の吹き出し説明文の番号は、処理の順番を示している。
すなわち、(8)いま、図4に示すように、印刷要求管理部310の印刷要求待ちキュー311に印刷要求(3−A3)が登録され、印刷要求実行キュー312に印刷要求(1−A4)と印刷要求(2−A4)が登録されており、印刷実行部320の印刷実行キュー321に印刷要求(1−A4)と印刷要求(2−A4)が登録されていて、印刷動作を実行しているものとする。
(9)上記図4の状態で、図5に示すように、印刷実行中の印刷要求(2−A4)に紙無しエラーが発生して印刷が終了すると、印刷実行部320は、紙無しエラーが発生した旨を印刷要求管理部310に通知する。
(10)印刷要求管理部310は、印刷実行部320から紙無しエラーの発生通知があると、印刷要求待ちキュー311及び印刷要求実行キュー312に登録されている全ての印刷要求を調べ、紙無しエラーの発生した印刷要求と同じ紙サイズの印刷要求があるかチェックする。
(11)印刷要求管理部310は、紙無しエラーの発生した印刷要求と同じ紙サイズの印刷要求があると、図6に示すように、当該印刷要求、例えば、印刷要求(2−A4)をキューから削除(キャンセル)するともに、当該印刷要求を指定して、印刷実行部320に対して、印刷中断を指示する。
そして、印刷要求管理部310は、紙無しエラーの発生した印刷要求と同じ紙サイズとは異なる紙サイズの印刷要求については、当該印刷要求の削除を行わない。例えば、図6及び図7では、印刷要求待ちキュー311の印刷要求(3−A3)については、当該印刷要求の削除を行わない。
(12)印刷実行部320は、印刷中断指示を受け取ると、当該印刷中断指示のあった印刷要求の印刷動作を中断するが、エラーの起きていない印刷要求は実行を継続する。
(13)印刷要求管理部310は、紙無しエラーの発生した印刷要求と同じ紙サイズの全ての印刷要求に対して印刷中断指示を発行すると、当該印刷中断指示を行った全ての印刷要求が終了するのを待つ。
(14)印刷実行部320は、エラーの発生していない印刷要求の実行を終了すると、図7に示すように、印刷終了通知を印刷要求管理部310に行う。
(15)印刷要求管理部310は、印刷終了通知を印刷実行部320から受け取ると、図8に示すように、当該印刷終了通知のあった印刷要求を印刷要求実行キュー312から削除する。
そして、印刷実行部320は、全ての印刷要求の印刷動作を終了すると、図8に示すように、印刷機構部を停止させる。
(16)印刷要求管理部310は、印刷要求実行キュー312に登録されている全ての印刷要求が終了すると、印刷要求待ちキュー311に登録されている印刷要求で、中断対象になっていないものがまだ残っているかどうか調査する未実行ジョブ調査処理を実行して、紙無しエラーに無関係な印刷要求が印刷要求待ちキュー311に残ったまま実行されないで待ち続けるのを防止する。
(17)印刷要求管理部310は、上記印刷要求の調査で中断対象となっていない印刷要求が印刷要求待ちキュー311に残っていると、図9に示すように、当該印刷要求を開始する準備を行う。
(18)印刷要求管理部310は、上述のように、印刷要求を実行する準備が整うと、図10に示すように、当該印刷要求待ちキュー311の印刷要求を、印刷要求実行キュー312に移して、印刷開始指示を印刷実行部320に行い、上記(2)〜(7)の処理を同様に行って、印刷処理を実行する。
このように、本実施例の複合装置1は、階層化された下位の部分コントローラの処理する印刷実行部320の管理領域で実行されるジョブ(印刷要求)にエラーが発生すると、上位の部分コントローラの処理する印刷要求管理部310が、印刷要求管理部310の管理領域で実行される印刷要求に、未実行の印刷要求があるか否かを調査する未実行ジョブ調査処理を実行している。
したがって、部分コントローラ間のジョブの管理を適切に行って、一部の部分コントローラである印刷実行部320の印刷要求(ジョブ)にエラーが発生した場合にも、上位の印刷要求管理部310の一部のジョブである印刷要求が管理されずに残ってしまう等の不具合が発生することを防止することができ、効率的に各モジュールの処理を行って、効率的な動作処理を行うことができる。
また、本実施例の複合装置1は、上位の部分プロセッサである印刷要求管理部310は、未実行ジョブ調査処理で未実行のジョブである印刷要求を見つけると、下位の部分プロセッサである印刷実行部320に対して当該未実行ジョブを実行させる動作実行信号として、印刷開始指示を出力している。
したがって、未実行の印刷要求を確実に実行することができる。
また、本実施例の複合装置1は、上位の部分プロセッサである印刷要求管理部310が、未実行ジョブ調査処理を、実行準備中のジョブ(印刷要求)を管理する待ちキューである印刷要求待ちキュー311と実行中のジョブを管理する実行キューである印刷要求実行キュー312の双方に対して実行している。
したがって、未実行の印刷要求を確実に調査して、実行することができる。
さらに、本実施例の複合装置1は、上位の部分プロセッサである印刷要求管理部310が、未実行ジョブ調査処理を、印刷要求実行キュー312に登録されている全ての印刷要求(ジョブ)が終了した時点で実行している。
したがって、未実行の印刷要求を確実に調査して、実行することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
各機能がモジュール化され、各モジュールがそれぞれの部分コントローラで機能動作するとともに、装置全体が全体コントローラで制御される複合装置の全体コントローラと部分コントローラ及び部分コントローラ間のジョブの適切な処理を行って、異常動作の発生を防止する複合装置に適用することができる。
本発明の複合装置の一実施例を適用した複合装置の正面概略構成図。 図1の複合装置の要部回路ブロック構成図。 図1の複合装置のソフトウェア構成図。 図1の複合装置による印刷要求管理部と印刷実行部の印刷要求の配置状態を示す説明図。 図4の状態で印刷実行中に紙無しエラーが発生したときの説明図。 図5の紙無しエラーが発生時の印刷要求管理部及び印刷要求実行部の印刷要求のキャンセル処理の説明図。 図6の印刷要求キャンセル処理でキャンセルされずに残る印刷要求の説明図。 紙無しエラーに無関係の印刷処理の終了時の処理の説明図。 紙無しエラーと異なる紙サイズの印刷要求調整処理の説明図。 紙無しエラーと異なる紙サイズの印刷要求の印刷開始処理の説明図。 従来の複合装置による印刷要求管理部と印刷実行部の動作説明図。 図11の複合装置の印刷要求管理部に印刷要求を受信したときの説明図。 図12の印刷要求に対して印刷準備が完了したときの印刷開始処理の説明図。 図13の印刷処理が終了したときの印刷完了通知処理の説明図。 図14の印刷完了通知処理後の動作処理の説明図。 図11の複合装置に対する同じ用紙サイズの複数の印刷要求の配置図。 図16の印刷要求の実行中に紙無しエラーが発生したときのエラー通知処理の説明図。 図17の紙無しエラー発生時の印刷要求管理部及び印刷要求実行部の印刷要求のキャンセル処理の説明図。 紙無しエラーに無関係な印刷要求の処理終了時の印刷終了通知処理の説明図。 図19の印刷終了通知に基づく処理の説明図。 図11の複合装置に対する異なる用紙サイズの複数の印刷要求の配置図。 図21の印刷要求の実行中に紙無しエラーが発生したときのエラー通知処理の説明図。 図22の紙無しエラーが発生時の印刷要求管理部及び印刷要求実行部の印刷要求のキャンセル処理の説明図。 図23の印刷要求キャンセル処理でキャンセルされずに残る印刷要求の説明図。 紙無しエラーに無関係な印刷要求の処理の終了時の印刷終了通知処理の説明図。 紙無しエラーと異なる紙サイズの印刷要求が印刷開始を待ち続ける状態の説明図。
符号の説明
1 複合装置
2 本体筐体
3 書込ユニット
4 帯電チャージャ
5 感光体ユニット
6 現像ユニット
7 中間転写ユニット
8 2次転写ローラ
9 感光体クリーニング部
10 除電ランプ
11 中間転写ベルトクリーニング部
12 給紙ユニット
13 定着ユニット
13a ヒータ
13b 加熱ローラ
13c 加圧ローラ
13d サーミスタ
14 排紙部
14a 排紙ローラ
14b 排紙センサ
15 転写紙
16 排紙台
21〜23 ローラ
24 感光体ベルト
31Bk、31M、31Y、31C 現像器
32Bk、32M、32Y、32C 現像接離カムソレノイド
33Bk、33M、33Y、33C 現像ローラ
34M、34C、34Y、34B 現像ブレード
41 中間転写ベルト
42〜44 ローラ
45 一次転写ブラシ
51 給紙トレイ
52 ピックアップローラ
53 給紙ローラ
54 グリップローラ
55 レジストローラ
56 ペーパーエンドセンサ
57 グリップセンサ
58 レジストセンサ
100 CPU
101 操作パネル
102 ROM
103 RAM
104 NIC
105 I/O
106 NVM
107 ハードディスク(HDD)
108 画像メモリ
109 FAX I/F
110 バス
200 コントローラ層
210 サービス層
211 操作パネル制御サービス
212 エンジン制御サービス
213 画像メモリ制御サービス
214 FAX(ファックス)制御サービス
215 ネットワーク制御サービス
216 システム制御サービス
220 アプリケーション層
221 コピーアプリケーション
222 プリンタアプリケーション
223 ファックスアプリケーション
224 スキャナアプリケーション
225 Webアプリケーション
230 ユーザインタフェース層(UI)
300 エンジン制御部
310 印刷要求管理部
311 印刷要求待ちキュー
312 印刷要求実行キュー
320 印刷実行部
321 印刷実行キュー
400 コントローラ〜エンジンI/F

Claims (4)

  1. 各構成部品が適当な規模でモジュール化され各モジュールの動作を制御するとともに、その動作系統が階層化された部分コントローラと、全体の動作を制御する全体コントローラとを有し、これらの階層化された部分コントローラが当該部分コントローラの管理領域で実行するジョブ管理と前記全体コントローラが当該全体コントローラの管理領域で実行するジョブ管理によって、ファクシミリ機能、プリンタ機能、複写機能等の複数の機能を実行する複合装置において、前記階層化された部分コントローラの管理領域で実行されるジョブにエラーが発生すると、少なくとも当該エラーの発生した部分コントローラよりも上位の部分コントローラ及び前記全体プロセッサが、当該上位の部分コントローラの管理領域で実行されるジョブ及び当該全体プロセッサの管理領域で実行されるジョブに、未実行のジョブがあるか否かを調査する未実行ジョブ調査処理を実行することを特徴とする複合装置。
  2. 前記上位の部分プロセッサまたは前記全体プロセッサは、前記未実行ジョブ調査処理で未実行のジョブを見つけると、前記下位の部分プロセッサまたは前記部分プロセッサに対して当該未実行ジョブを実行させる動作実行信号を出力することを特徴とする請求項1記載の複合装置。
  3. 前記上位の部分プロセッサ及び前記全体プロセッサは、前記未実行ジョブ調査処理を、実行準備中のジョブを管理する待ちキューと実行中のジョブを管理する実行キューの双方に対して実行することを特徴とする請求項1または請求項2記載の複合装置。
  4. 前記上位の部分プロセッサ及び前記全体プロセッサは、前記未実行ジョブ調査処理を、実行準備中のジョブを管理する待ちキューに登録されている全てのジョブが終了した時点で実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の複合装置。
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