JP2005132030A - カラー印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 色の厳密性を要求しないデータの印刷時には、キャリブレーションによる印刷の遅延を防止することを目的とする。
【解決手段】 ホストコンピュータから送信された印刷データを出力する手段、印刷特性を所定のものとするキャリブレーションを行う手段、データの処理とキャリブレーションの実行を平行して行う手段、キャリブレーションが必須でないデータの印刷時かどうかを判定する手段、キャリブレーションが必須でないと判定された場合にはキャリブレーションを中断する手段で構成されたカラー印刷装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カラー印刷装置に関し、詳しくは、印刷装置における印刷特性を所定のものとするためのキャリブレーションに関するものである。
従来の印刷装置、特に、カラーレーザビームプリンタ(以下、単に「LBP」ともいう)等ではフルカラーの画像を印刷する場合に色合いや階調性を好ましい所定のものに維持するためにキャリブレーションが行われることが知られている。これは、印刷装置における部品の経年変化、トナーの使用量、印刷した枚数、さらには、温度,湿度等の印刷装置がおかれた環境の変化もしくは相違等、様々な要因によって印刷特性が変化することがあるからである。
上述のLBPのような印刷装置で行なわれるキャリブレーションは、通常、起動時、印刷を開始してからの経過時間や印刷した用紙の枚数に応じた一定周期もしくは一定条件で行われる。すなわち、印刷ジョブを受信したとき、もしくは、印刷開始時に実行する。
また、このキャリブレーションの内容は、上述のLBPの場合、感光ドラム上もしくは中間転写体上にトナーによって形成したパッチ像の濃度を光学センサによって読取り、これに基づいて画像データを処理する際に用いる出力γ補正テーブル等のデータを変更,更新するものである。
このような、カラー印刷装置では、キャリブレーションを行う条件を満たしていれば、印刷データの内容にかかわらず、色調整処理を実行していたため、色調整処理を行わなくても、要求される印刷品位のレベルを充分満たすものと考えられる白黒印刷ジョブでも、キャリブレーションの実行を行っていた。このため、モノクロ画像印刷を、印刷品位をそれ程高いものを必要とせずに実行したいユーザにとっては、キャリブレーションが実行されることによって印刷結果を得るまでの時間が長くなるという問題があった。このような問題を解決するべく、印刷データが白黒データであった場合には、色調整処理を行わないような提案もされている。
しかしながら、印刷データが白黒データであった場合には色処理を行わないよう構成した場合には、データ処理終了後印刷時に開始されるキャリブレーションは中止できるが、データ処理に先立って始まったキャリブレーションについては、キャリブレーションの処理を優先していたために、簡単な白黒データを印刷する場合にも、色調整処理の終了を待たなければならなかった。
特開平7−261479号公報
本発明においては、カラー印刷装置において白黒印刷ジョブを受信したときに、色調整処理による印刷時間の遅延を防ぐことができ、さらに、白黒印刷ジョブだけでなく、色調整処理を行わなくても、出力結果に色の厳密性を要求しない、文字を中心としたデータやドラフト印刷についても色調整処理による印刷時間の遅延を防ぐことができるカラー印刷装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、ホストコンピュータ等からの印刷データを出力するために、印刷特性を所定のものとするキャリブレーションを行う手段を有し、予め決められた条件に合致した場合、キャリブレーションを行うカラー印刷装置において、
データの入力および解析処理とキャリブレーションの実行を並行して行う手段を有し、
データ解析処理の結果、キャリブレーションが必須でないデータ、すなわち、白黒データ、文字データのみのデータ、ドラフト印刷、キャリブレーションの必要なしという情報と共に登録されている登録データであると判断された場合には、キャリブレーションの実行を中断する手段を有し、
印刷データの出力を優先して行うカラー印刷装置である。
本発明によって、色の厳密性を要求しないデータの印刷時には、キャリブレーションによる印刷の遅延を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
〈第1の実施形態〉
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置としてのカラーレーザビームプリンタの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のカラーレーザビームプリンタ(以下、単に「LBP」ともいう)1030は、パーソナルコンピュータ等、情報処理装置としてのホストコンピュータ1001と通信線1002を介して接続され、印刷システムを構成する。LBP1030において、プリンタコントローラ1031は、本プリンタ全体の動作制御やデータ処理を実行する制御ユニットである。すなわち、プリンタコントローラ1031は、この制御ユニット全体におけるデータ処理を制御するCPU1033、CPU1033の上記制御の処理手順を記述したプログラムを格納するプログラムROM1034、およびCPU1033による上記制御において、制御コードやデータの解釈、印刷に必要な演算、さらには印刷データの処理等のためのワークエリアとして用いられるRAM1035を有して上記動作制御やデータ処理を実行することができる。
プログラムROM1034には、図に示すように、ホストコンピュータ1001からの印刷データに基づいて、後述するような所定の画像処理を行い本プリンタで印刷する画像オブジェクトを生成する処理プログラムである画像情報生成1041、この画像情報生成1041の処理における所定のテーブルデータを更新するための、図3等で後述されるキャリブレーションの実行を制御する処理プログラムである色調整実行/中断1044、および印刷の片面印刷または両面印刷の制御およびユーザの指定による給紙口,排紙口の設定を行う処理プログラムである給排紙口設定1042も格納されている。
また、プリンタコントローラ1031は、以上の構成によって、ホストコンピュータ1001から送られる印刷データに基づいた印刷処理を実行するが、この際、入出力バッファ1032は、ホストコンピュータ1001との間のデータの入出力を制御するホストI/F部1048を介して入出力されるデータを一時的に格納する。さらに、ビットマップ画像展開/転送部1040は、画像処理生成1041によって生成された画像オブジェクトをビットマップ画像に展開し、エンジンI/F部1046を介して印刷エンジン部1036へ転送する。
LBP1030またはそのプリンタコントローラ1031は、以上の構成の他、ユーザが本プリンタに関する種々の操作を行うための操作パネル部1037、この操作パネル部1037とプリンタコントローラ1031との信号接続を行うためのパネルI/F部1047、また、印刷データや本プリンタの様々な情報等の保存に利用される、フレキシブルディスク等の外部メモリ部1038とこの外部メモリ部1038とプリンタコントローラ1031とのデータ接続を行うためのメモリI/F部1039、さらに上述した各要素間をつなぐシステムバス1043を有している。
図2は、上述したカラーレーザビームプリンタ1030の主に印刷エンジン部1036の機構を示す模式的断面図である。
カラーレーザビームプリンタ1030は、図2に示すように、筐体2001の内部に、印刷エンジン部1036を構成するための各要素が格納されている。また、図1にて上述したプリンタコントローラ1031および印刷エンジン部1036における各要素によるそれぞれの印刷プロセス処理(例えば、給紙処理など)を制御するエンジン制御部1049を構成した制御ボードを収納する制御ボード収納部2003も筐体2001内に設けられている。
印刷エンジン部1036を構成する機構として、レーザ光によって感光ドラム2005上に静電潜像を形成し、その静電潜像を顕像化し、その顕像を中間転写体2010に多重転写し、多重転写されたカラー画像を転写材(印刷用紙)2027へ更に転写する処理を行う光学処理機構、転写材2027に転写されたトナー像を定着させるための定着機構、印刷用紙2027の給紙機構、印刷用紙2027の搬送機構がそれぞれ設けられている。
光学処理機構は、レーザスキャナ部2020を有し、そのレーザドライバ2006は、プリンタコントローラ1031から供給されたビットマップイメージデータに応じて半導体レーザ(図示せず)をオン、オフ駆動し、これによって半導体レーザから発射されたレーザ光は回転多面鏡2007に入射し主走査方向に振られる。そして、その主走査方向に振られたレーザ光は反射ミラー2008を介して感光ドラム2005に導かれ、感光ドラム2005上を主走査方向に露光走査する。感光ドラム2005は、ドラムユニット2004の一次帯電器2023によって予め帯電されており、上述のレーザ光による露光走査によって感光ドラム2005上には静電潜像が形成される。その潜像は現像ロータリ2011の各色現像器2012Y,2012M,2012Cまたは黒現像器2012Kから供給されるトナーによってトナー像に顕像化され、さらにこのトナー像は、トナー像とは逆特性の電圧が印加されることによって感光ドラム2005上から中間転写体2010上に転写される。
カラー画像形成時には、中間転写体2010の1回転毎に、感光ドラム2005と関連して現像ロータリ2011が回転し、それぞれイエロー現像器2012Y,マゼンタ現像器2012M,シアン現像器2012C、次いで黒現像器2012Kの順で上述の現像工程がなされる。すなわち、中間転写体2010は、4回転し、その回転中にイエロー、マゼンタ、シアン、黒のそれぞれの可視像が順次形成される。なお、この場合、これらの可視像の形成毎に転写材が繰り返し搬送されてフルカラー画像が印刷される。一方、モノクロ画像形成時は、黒現像器2012Kのみで現像工程がなされ、中間転写体2010が1回転して黒の可視像が形成され、モノクロ可視像が中間転写体2010上に形成される。
中間転写体2010上に形成されたトナー像は、レジストシャッタ2028によってその搬送を待機させておいた転写材2027が搬送転写位置に搬送されることによって転写が行われる。すなわち、給紙処理機構により、中間転写体2010の回転に同期して給紙、搬送される転写材2027を転写ローラ2013によって中間転写体2010に圧接すると同時に、この転写ローラ2013にトナーと逆特性の電圧を印加することにより、中間転写体2010上のトナー像が転写材2027に転写される。
以上の機構において、感光ドラム2005や各色の現像器、すなわちイエロー現像器2012Y,マゼンタ現像器2012M,シアン現像器2010C,黒現像器2012Kは着脱可能に設けられており、黒以外の現像器は、現像ロータリ2011内に設けられている。また、反射ミラー2008は半透過型ミラーであり、その裏面側にはビームディテクタ2009が配置されている。ビームディテクタ2009はレーザ光を検出し、その検出信号はプリンタコントローラ1031に与えられる。プリンタコントローラ1031は、このビームディテクタ2009の検出信号に基づき主走査方向への露光タイミングを定める水平同期信号を生成し、その水平同期信号はエンジン制御部1049へ出力される。さらに、クリーナ2022は、感光ドラム2005上の残存トナーを取り除き、この取り除かれたトナーは、ドラムユニット2004内に廃トナーとして貯えられる。前露光ランプ2021は、感光ドラム2005を光除電するものである。
転写材2027へのトナー像の転写の際に、転写材2027を押圧する転写ローラ2013は、図中、上下方向に移動可能に設けられており、また、この移動を駆動する機構を設けられている。これにより、中間転写体2010に4色の各トナー像が形成される間、その形成された画像を乱さないように、図中、実線で示す下方に位置し、中間転写体2010とは離隔されている。中間転写体2010に各色のトナー像の形成が終わった後、転写材2027にカラー画像を転写するタイミングでは、転写ローラ2013は上記駆動機構における不図示のカム部材により図中、破線で示す上方の位置に移動させられる。すなわち、転写材2027を介して中間転写体2010に所定の圧力で押し付けられる。この時、上述したように転写ローラ2013には、所定の電圧が印加され、これによって中間転写体2010上のトナー画像は転写材2027に転写される。
また、以上の印刷動作において、本実施形態では、2種類の解像度の印刷を行うことが可能であり、解像度が600DPIの場合と1200DPIの2通り解像度で印刷を行うことができる。解像度が1200DPIの印刷の場合、感光ドラム2005に対するレーザ光の露光走査の速度は600DPIの場合と同じものとし1ライン当たりのドット数を倍にする。また、中間転写体2010の回転速度を600DPIの場合の1/2として副走査方向の600DPIの1/2にすることによって、副走査方向のドット密度を倍にする。
以上のようにしてトナー像が転写された転写材2027は、定着機構まで搬送されトナー像の定着が行われる。この定着機構は、転写材2027に転写されたトナー像を熱圧によって定着させるための定着器2014を有し、定着器2014には、転写材2027に熱を加えるための定着ローラ2015と、転写材2027を定着ローラ2015に圧接させるための加圧ローラ2016とが設けられている。これらの各ローラは中空のローラであり、その内部にそれぞれヒータ2017,2018を有している。また、これらローラが回転駆動されることによって同時に転写材2027の搬送も行われる。それぞれのローラ2015,2016に内蔵されるヒータ2017,2018は、所定の定着温度が得られるようにエンジン制御部1049によって加熱駆動が制御される。本実施形態のLBP1030は、普通紙、厚紙等、用紙の種類に応じて定着器2014の通過時間を変更する。例えば、厚紙の場合には、材質の違いから、普通紙にトナーを定着させるよりもトナー像の加熱時間を長くする必要があるため通過時間を長くする。また、これに代わってもしくはこれとともに、定着器2014の加熱温度を切り替えてもよい。
印刷用紙(転写材)の給紙機構は、転写材2027を収容するカセット2024と手差し用トレイ2025とを有し、カセット2024の印刷用紙または手差しトレイ2025の印刷用紙を選択的に給紙するように構成されている。カセット2024は筐体2001内に装着され、このカセット2024には、その内部の仕切り板(図示せず)の設定位置に応じて印刷用紙2027のサイズを電気的に検知するサイズ検知機構が設けられている。カセット2024からは、ピックアップローラ2026が回転駆動されることにより、最上の印刷用紙から1枚単位で給紙が行われ、印刷用紙2027は給紙ローラ2038まで搬送される。ピックアップローラ2026は、給紙毎に駆動手段(図示せず)によって間欠的に回転駆動され、そのカム部によって1回転で1枚の印刷用紙の給紙が可能となる。
給紙ローラ2038は、印刷用紙2027をその先端部がレジストシャッタ2028に対応する位置まで搬送し、レジストシャッタ2028は、給紙された印刷用紙2027の押圧及びその解除によって、その印刷用紙の給紙停止及びその解除を行う。このようなレジストシャッタ2028の動作は、レーザ光の主走査に同期するように制御される。
以上のカセット2024からの給紙に対し、手差しトレイ2025はその一部が筐体2001の外部に突き出すように設けられ、ユーザによって手差しトレイ2025に搭載された印刷用紙は、給紙ローラ2029でレジストシャッタ2028に向けて給紙される。
次に、印刷用紙の搬送処理機構は、レジストシャッタ2028による押圧が解除された印刷用紙を中間転写体2010の位置へ搬送する搬送ローラ2039と、定着器2014から排出された印刷用紙を筐体2001上部に形成された排紙トレイFDまで導くための各フラッパ2036,2037と各搬送ローラ2040,2041,2042と、これらのローラを駆動するための駆動手段(図示せず)とを備えている。
フラッパ2037は、その切り替え動作によって、筐体2001上部に形成された排紙トレイFD、または筐体2001側面に形成された排紙トレイFUのいずれかに排紙先を切り替えることができる。
また、フラッパ2036の切り替え動作によって、両面印刷を行うことができる。すなわち、2030は反転給紙ユニットであり、搬送ローラ2031,2032,2033、およびフラッパ2034を備える。両面印刷を行いフェースダウンで印刷する場合(排紙トレイFDにおいて印刷用紙の表面が図中下、裏面が図中上に来るような両面印刷)は、転写材2027にはまず裏面の印刷から行われる。この場合、カセット2024から給紙された場合(図中矢印(1))、まず裏面が印字され(矢印(2))、次いでフラッパ2036の搬送切り替えおよび搬送ローラ2035,2031の搬送によって反転給紙ユニット2030へ導かれる(矢印(3),(4))。そして、不図示のセンサがこの搬送される転写材2027の後端を検知すると、搬送ローラ2031を逆回転させ、また、フラッパ2034を切り替えることにより、転写材2027を搬送ローラ2032の搬送路に搬送し、反転給紙ユニット2030内に給紙カセット2024と平行に納められる(矢印(5),(6),(7))。この時、転写材2027の印刷が行われた面(裏面)は、図中上を向いた状態となっている。その後、給紙が反転給紙ユニット2030から行われる旨指定すると、搬送ローラ2033、給紙ローラ2038を経て(矢印(8))、再度、中間転写体2010、定着器2014を通り表面が印字され(矢印(9))、フラッパ2036,2037を切り替えることによって、排紙トレイFD(矢印(10))、あるいは、排紙トレイFU(矢印(11))へ排紙されることになる。一方、両面印刷を行いフェースアップで印刷する場合(排紙トレイFUに排紙する場合に用紙の表面が図中下、裏面が図中上に来るような両面印刷)は、一例として、まず反転給紙ユニット2030に排紙し、その後、表面を印刷して、さらに、反転給紙ユニット2030から給紙して裏面を印刷する。
LBP1030の筐体2001には、操作パネル部1037を構成する操作パネル2002が取り付けられている。操作パネル2002には、指示入力操作のためのスイッチ群、情報表示のためのLED表示器やLCD表示器が設けられている。また、筐体2001内には、印刷データ等の記憶に利用される外部メモリ部1038を構成する外部メモリユニット2043が取り付けられている。
以上示したLBP1030の構成に基づく印刷処理もしくは印刷の動作について以下に説明する。
ホストコンピュータ1001において、ユーザの指示によって印刷の実行が指示されると、ホストコンピュータ1001から通信線1002を介して印刷のための制御コードや印刷データが送られ、これらは、ホストI/F部1048を介して入出力バッファ1032に一時的に格納された後、所定のタイミングでRAM1035に格納される。
CPU1033は、プログラムROM1034に格納されたプログラムである画像情報生成1041によって、画像データの処理を行い、図形や文字、イメージデータ等(画像オブジェクト)についての画像情報を生成する。
この画像情報の生成では、ホストコンピュータ1001から送られたR,G,Bの輝度データをトナーの各色に対応したC,M,Y,Kの濃度データに変換し、また、最終的にビットマップデータを得るための2値化を行う必要があり、そのための輝度濃度変換,色修正,UCR,出力γ補正,2値化等の画像処理が行われる。本実施形態のキャリブレーションは、これらの画像処理のうち、出力γ補正に用いるテーブルに対して行うものである。なお、これらの画像処理で用いられるテーブルは、印刷時にはRAM1035に格納されて用いられる。
1ページ内の全ての画像オブジェクトの画像情報を生成すると、この情報はビットマップ画像展開/転送部1040において実際に印刷するビットマップ画像に展開された後、印刷エンジン部1036に送られる。印刷エンジン部1036では、このビットマップデータに基づいて、上述したように印刷動作が行われる。例えば、片面印刷の場合には、カセット2024より給紙がなされ、これに印刷が行われた後、排紙口FDより排紙される。また、両面印刷の場合で、フェースダウンで印字を行う場合には、裏面の画像が先にビットマップ画像展開/転送部1040に展開され、展開された裏面のビットマップ画像が印刷エンジン部1036に送られるとともに、カセット2024より給紙が行われてその印刷用紙2027に印刷が行われた後、反転給紙ユニット2030へ排紙される。続いて、表面の画像がビットマップ画像展開/転送部1040に展開され、展開された表面のビットマップ画像が印刷エンジン部1036に送られることにより反転給紙ユニット2030より給紙された印刷用紙の表面に印刷が行われた後、排紙口FDへ排紙が行われる。
次に、本実施形態のキャリブレーションを実行を管理するプログラムである色調整実行/中断1044の処理について説明する。
本実施形態のような、カラープリンタの場合、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色のトナーを用いてフルカラー可視像を形成する。この場合、前述したように、このトナーや現像器、感光ドラム等の性能が、製造してからの経年変化や気温、使用頻度等、種々の要因で変化し、その結果として、印刷される画像の濃度、色合いといった印刷特性が変化することがある。
そこで、この印刷特性を所定のものに維持する目的で、予め決められた条件に合致するとキャリブレーションが実行される。条件とは、起動時、所定時間印刷を行わなかった場合、所定印刷枚数毎、環境変動があった場合である。キャリブレーションの方法としては、中間転写体2010上に通常のフルカラー印刷と同様な手順によって、C,M,Y,Kのそれぞれについて所定のパッチ画像を形成するよう本実施形態のLBP1030を制御し、パッチの濃度を色センサ2044(図2参照)を用いて検出する。色調整実行/中断1044はさらにその検出濃度に基づき、画像情報生成1041で用いる、上述したC,M,Y,Kそれぞれのγ補正テーブルの内容を更新する処理を行う。
また、これらの処理を中断する指示が来た場合には、中断処理を行う。
なお、キャリブレーションの内容は上述のものに限られないことは勿論であり、キャリブレーションの対象となる処理を初めとして公知のキャリブレーションのいずれを用いた構成であっても構わない。
図3は、本実施形態のレーザビームプリンタにおけるデータ受信から印刷処理実行までを示すフローチャートである。
まず、ホストコンピュータ1001から印刷データを受信すると、ステップ300でデータは解析処理され、データに従い画像情報生成1041によって画像データが生成されるが、ビットマップ画像展開/転送部1040に送られる前に、ステップ301で、キャリブレーション中かどうかを確認する。本実施例においては、キャリブレーションの実行と、データ受信およびデータ解析/画像情報生成は並行して処理される。ステップ301でキャリブレーション中であった場合には、ステップ302で、生成された画像データがモノクロ画像であるかどうかを判定する。ステップ302で、生成された画像データがモノクロ画像であった場合には、ステップ303で、キャリブレーションを中断し、ステップ304の印刷処理を実行する。
ステップ301で、キャリブレーション中でなかった場合には、ステップ304の印刷処理実行に移り、ステップ302で、生成された画像データがモノクロ画像でなかった場合には、ステップ305のキャリブレーション終了を待って、ステップ304の印刷処理実行に移る。
以上説明したように、本実施形態によれば、印刷を行う場合にそのプリンタがキャリブレーション中だったとしても、印刷する画像がモノクロの場合はキャリブレーションを中断し、印刷処理の実行を優先して処理する。このため、たとえばモノクロの文章レポート1ページを朝一番にプリンタを起動し出力するような場合には、印刷品位をそれ程必要としないモノクロ文章レポート印刷の場合は、キャリブレーションを中断して、印刷結果を得ることを優先する。中断されたキャリブレーションは、色調整実行/中断1044によって、その後にキャリブレーションが実行されるよう処理することで、モノクロ印刷を行う場合の印刷品位が無制限に劣化することを防止できる。
〈第2の実施形態〉
第1の実施形態においては、キャリブレーションを中断する条件として、モノクロデータであった場合について説明を行ったが、文字中心のデータにおいても、注意を促すための色文字の使用や修飾、また、はんこのような、必ずしも色の厳密性を必要としないデータが大部分を占めている。
はんこのような、文字ではないが、色の厳密性を必要としないデータについては、事前に登録データとして、プリンタ内に登録記憶する方法を用い、キャリブレーションが必須でないという情報と共に管理することにより、印字時に必須でないキャリブレーションを回避し、高速に、印刷結果を得ることが可能となる。
以下、図4、図5を用いて、第2の実施形態のレーザビームプリンタにおけるデータ受信から印刷処理実行までの説明を行う。
図4は色調整実行/中断1044の詳細構成図である。
1044aは、所定の条件に合致した場合キャリブレーションを実行するキャリブレーション実行部(色調整実行部)、1044bは、キャリブレーションの実行を中断するかどうかを判定するキャリブレーション判定部(色調整判定部)、1044cは、1044の判定結果に従い、キャリブレーション実行を中断するキャリブレーション中断部(色調整中断部)である。
図5は、第2の実施形態のレーザビームプリンタにおけるデータ受信から印刷処理実行までを示すフローチャートである。
まず、ホストコンピュータ1001から印刷データを受信すると、ステップ400でデータは解析処理され、データに従い画像情報生成1041によって画像データが生成されるが、ビットマップ画像展開/転送部1040に送られる前に、ステップ401で、キャリブレーション中かどうかを確認する。本実施例においても同様に、キャリブレーションの実行と、データ受信およびデータ解析/画像情報生成は並行して処理される。ステップ401でキャリブレーション実行部1044aによるキャリブレーション中であった場合には、ステップ402で、生成された画像データについてキャリブレーションが必須なデータであるかどうかをキャリブレーション判定部1044bが判定し、キャリブレーションが必須なデータである場合には、キャリブレーションキャンセルフラグをOFFに設定し、キャリブレーションが必須なデータでない場合には、キャリブレーションキャンセルフラグをONに設定する。
次に、ステップ403で、ステップ402で設定されたキャリブレーションキャンセルフラグを参照し、キャリブレーションキャンセルフラグがONであるかどうかを判定する。ステップ403で、キャリブレーションキャンセルフラグがONであった場合には、ステップ404で、キャリブレーション中断部1044cによりキャリブレーションを中断し、ステップ405でキャリブレーションキャンセルフラグをOFF(リセット)にする。そして、ステップ406の印刷処理を実行する。
ステップ401で、キャリブレーション中でなかった場合には、ステップ406の印刷処理実行に移り、ステップ403で、キャリブレーションキャンセルフラグがOFFであった場合には、ステップ407のキャリブレーション終了を待って、ステップ406の印刷処理実行に移る。
図6は、キャリブレーション判定部1044bの判定処理についてのフローチャートである。図を用いてキャリブレーションキャンセルフラグの設定処理について説明を行う。
まずステップ501において、生成された画像データがモノクロデータであった場合には、ステップ506でキャリブレーションキャンセルフラグをONに設定する。次に、ステップ501でモノクロデータでなかった場合には、ステップ502で、文字データのみであるかどうかを判定する。文字データのみであった場合には、ステップ506でキャリブレーションキャンセルフラグをONに設定する。ステップ502で文字データのみでなかった場合には、ステップ503で、文字データと予めホストコンピュータ1001から登録データとして受信され、RAM1035上に管理情報と共に記憶されているデータの画像を、出力指示した制御データとで構成されている場合には、ステップ505で、登録データの管理部(不図示)のキャリブレーション必須フラグとして格納してある、キャリブレーションが必須であるかどうかの情報を確認し、キャリブレーションが必須でない登録データであれば、(必須フラグOFF)データでない場合には、ステップ506でキャリブレーションキャンセルフラグをONに設定する。ステップ503で文字と登録データだけでないと判定された場合、および、ステップ505で登録データのキャリブレーション必須フラグがONであったばあいには、ステップ507で、キャリブレーションキャンセルフラグをOFFに設定する。
以上のように、本発明によれば、モノクロデータだけでなく、キャリブレーションが必須でないデータを印刷する場合には、キャリブレーションの実行中だったとしても、処理を中断し、印刷処理を優先して行うことが可能となる。
また、キャリブレーションが必要かどうかの条件については、ここに挙げた条件のみでなく、各ユーザ環境によっても異なるため、各環境に合わせた判定条件を適用することも有用である。
また、これらの判定条件については、外部から制御データもしくは制御プログラムとして供給することも、より効果的である。
〈第3の実施形態〉
第1、第2の実施形態においては、キャリブレーションを中断する条件として、データの内容を判定するよう構成し、説明を行ったが、予めドラフトモード指定があった場合、もしくは省トナーモード指定があった場合等の、高品位な色を必要としないと思われるモード設定がされていた場合にも、同様に、キャリブレーション中の印刷時には、キャリブレーションを中断処理することで、ユーザのニーズに合ったプリント環境を提供可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリンタの構成を主に示すブロック図 上記プリンタの機械的構造を示す模式的断面図 本発明の第1の実施形態に係る印刷処理に関する処理手順を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る色調整処理部の構成を示すブロック図 本発明の第2の実施形態に係る印刷処理に関する処理手順を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る、キャリブレーション判定部1044bの判定処理手順を示すフローチャート
符号の説明
1001 ホストコンピュータ
1002 通信線

1030 カラーレーザビームプリンタ(LBP)
1031 プリンタコントローラ
1032 入出力バッファ
1033 CPU
1034 プログラムROM
1035 RAM
1036 印刷エンジン部
1037 操作パネル部
1038 外部メモリ部
1039 メモリI/F部
1040 ビットマップ画像展開/転送部
1041 画像情報生成
1042 給排紙口設定
1043 システムバス
1044 色調整実行/中断
1044a キャリブレーション実行部(色調整実行部)
1044b キャリブレーション判定部(色調整判定部)
1044c キャリブレーション中断部(色調整中断部)
1046 エンジンI/F部
1047 パネルI/F部
1048 ホストI/F部
1049 エンジン制御部
2001 筐体
2002 操作パネル
2003 制御ボード収納部
2004 ドラムユニット
2005 感光ドラム
2006 レーザドライバ
2007 回転多面鏡
2008 反射ミラー
2009 ビームディテクタ
2010 中間転写体
2011 現像ロータリ
2012Y イエロー現像器
2012M マゼンタ現像器
2012C シアン現像器
2012K 黒現像器
2013 転写ローラ
2014 定着器
2015 定着ローラ
2016 加圧ローラ
2017,2018 ヒータ
2020 レーザスキャナ部
2021 前露光ランプ
2022 クリーナ
2023 一次帯電器
2024 カセット
2025 手差し用トレイ
2026 ピックアップローラ
2027 転写材(印刷用紙)
2028 レジストシャッタ
2029 給紙ローラ
2030 反転給紙ユニット
2031,2032,2033 搬送ローラ
2034 フラッパ
2036,2037 フラッパ
2038 給紙ローラ
2039,2040,2041,2042 搬送ローラ
2043 外部メモリユニット
2044 色センサ
FD,FU 排紙トレイ

Claims (5)

  1. ホストコンピュータ等からの印刷データを出力するために、印刷特性を所定のものとするキャリブレーションを行う手段を有し、予め決められた条件に合致した場合、キャリブレーションを行うカラー印刷装置において、
    データの入力および解析処理とキャリブレーションの実行を並行して行う手段を有し、
    データ解析処理の結果、キャリブレーションが必須でないデータであると判断された場合には、キャリブレーションの実行を中断する手段を有し、
    印刷データの出力を優先して行うことを特徴とするカラー印刷装置。
  2. データ解析処理において、キャリブレーションが必須でないデータであると判断するのは、白黒印刷データであると判断された場合であることを特徴とする請求項1記載のカラー印刷装置。
  3. データ解析処理において、キャリブレーションが必須でないデータであると判断するのは、文字データのみで構成されたデータであると判断された場合であることを特徴とする請求項1記載のカラー印刷装置。
  4. データ解析処理において、ドラフト印刷であることを示す情報を検出した場合には、キャリブレーションが必須でないデータであると判断することを特徴とする請求項1記載のカラー印刷装置。
  5. ホストコンピュータ等からのカラーの登録データを装置内に記憶し管理する手段、および、記憶されたカラーの登録データを、印刷データと重ね合わせて出力する手段を有し、
    カラーの登録データ記憶時に、キャリブレーションが必須でないデータであるかどうかの情報も合わせて記憶・管理する手段を有し、
    文字データと、前記登録データのうちキャリブレーションが必須でない登録データのみで構成されたデータについては、キャリブレーションが必須でないデータであると判断することを特徴とする請求項1記載のカラー印刷装置。
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