JP2006194784A - 赤外線固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

赤外線固体撮像装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来のPN接合ダイオードによって赤外線を検知する赤外線固体撮像装置においては、PN接合ダイオードを取り囲む酸化膜との界面には界面トラップが存在し、電気伝導のキャリアが生成再結合することで雑音が発生していた。
【解決手段】 本発明の赤外線固体撮像装置は、PN接合ダイオードを構成する半導体層の不純物濃度に分布を持ち、半導体層を流れる電気伝導キャリアが半導体層の周辺部分よりも中央部分に多く偏在するように設定されている。そのため、半導体層と周囲の半導体/酸化膜の界面における電気伝導キャリアの生成再結合が従来よりも減少し、PN接合ダイオードの雑音が小さくなる。

【選択図】 図3

Description

本発明は、ダイオード等の半導体素子を感熱素子として備えた赤外線固体撮像装置、および、その製造方法に関するものである。
従来の赤外線固体撮像装置では、シリコン層に形成したPN接合ダイオードを感熱素子として用い、PN接合ダイオードの出力信号を使用して画像情報を得ていた。また、当該PN接合ダイオードのP型半導体層内の不純物分布及びN型半導体層内の不純物分布は、均一なものであった。(例えば、非特許文献1参照)。
上野雅史、他 「SOI基板を用いた320×240画素非冷却赤外イメージセンサ」映像情報メディア学会技術報告 2000年2月25日 Vol.24 N0.17 PP.53-58
従来の赤外線固体撮像装置のPN接合ダイオードにおいては、PN接合ダイオードの半導体層は、その周囲に素子分離のための分離酸化膜、その上部にPN接合ダイオードを保護するための絶縁膜などによって囲まれていた。これら分離酸化膜等とPN接合ダイオードの半導体層との界面には、界面トラップが存在し、電気伝導のキャリアが生成再結合することで雑音が発生していた。このため、この雑音によりPN接合ダイオードの出力のSN比、ひいては、赤外線固体撮像装置の出力のSN比が低下するという問題があった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、出力のSN比が良好な赤外線固体撮像装置を得ることを目的とする。
本発明の赤外線固体撮像装置は、シリコン基板上にシリコン酸化膜層とSOI層とを有したSOI基板のSOI層にPN接合ダイオードを形成して入射赤外線によって発生する温度変化を電気信号に変換する検出部を備え、この検出部をSOI基板から離間して支持体により保持するものとし、そのPN接合ダイオードの半導体層の不純物濃度分布を、半導体層を流れるキャリアが半導体層の周辺部分よりも中央部分に多く偏在するように設定したものである。
また、本発明の赤外線固体撮像装置の製造方法は、SOI基板のSOI層にPN接合ダイオードを形成して入射赤外線によって発生する温度変化を電気信号に変換する検出部を形成する工程を有し、この検出部及び検出部に接合された支持体との周囲にエッチング孔を開口し、更にエッチング孔からエッチャントを導入してSOI基板の内部に空洞を形成することにより、検出部をSOI基板から離間して保持する工程を有しており、このPN接合ダイオードを形成する不純物注入工程において、半導体層を流れるキャリアが半導体層の周辺部分よりも中央部分に多く偏在するように不純物の濃度分布を設定した赤外線固体撮像装置の製造方法である。
本発明によれば、入射赤外線を検知するPN接合ダイオードの中を流れるキャリアが半導体層の周辺部分よりも中央部分に多く偏在するように不純物の濃度分布を設定したので、PN接合ダイオードの雑音が低下する。そのため、PN接合ダイオードの出力のSN比が向上し、ひいては出力のSN比が良好な赤外線固体撮像装置が得られるものである。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1における赤外線固体撮像装置は、非冷却方式(あるいは、熱型とも称される)の赤外線固体撮像装置である。特に、実施の形態1において示した例は、SOI(Silicon On Insulator)基板と呼ばれる基板を用いて赤外線固体撮像装置を形成したものである。なお、SOI基板は、シリコン基板上に埋め込み酸化膜層(以下、BOX層という。buried oxide)と呼ばれるシリコン酸化膜を介してSOI(Silicon On Insulator 即ち、シリコン単結晶層)層が形成されているものである。一般的な半導体工業においては、このSOI層に高周波トランジスタなどを作り込むものである。本発明の実施の形態1においては、このSOI層に赤外線検知のためのPN接合ダイオードを作り込んでいる。さらに、赤外線固体撮像装置に入射する赤外線を効率よくPN接合ダイオード部分の温度変化に変換するために、PN接合ダイオードを含む検出部は、細長い支持体(以下、支持脚と称する。)によりシリコン基板から中空状態に保持されている。このため、検出部はシリコン基板から断熱されているので、入射赤外線を効率よく温度変化に変換することができ、PN接合ダイオードの出力変化を増加させることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の赤外線固体撮像装置の実施の形態1を更に説明する。図1は、本発明の実施の形態1における赤外線固体撮像装置100の斜視図である。図1において、検出器200はSOI基板400上にアレイ状に複数個配列されている。その配列された個々の検出器200をアドレスするための走査回路110と、検出器200が出力した信号を処理して外部に出力するための信号処理回路120とが検出器アレイ130の周辺部に設けられている。
図2は、図1中に配置されている検出器200を部分的に拡大した平面図であって、わかりやすく説明するために、PN接合ダイオード300に係わる部分を透視したものである。検出器200は、検出部210と支持脚220とを含む構成であり、さらに、検出部210にはPN接合ダイオード300が内蔵されている。また、検出部210は、支持脚220により基板側と接続され、その支持脚220の中に配設されている配線451を介して図1に示す走査回路110に電気的に接続されている。
図3は、図2におけるA−A断面線に沿った断面図であり、検出器200が断熱構造になっている状態を示すものである。検出部210は、シリコン基板140の一部分を除去することによって作った空洞230の上に支持脚220によって保持されている。このため、検出部210は、シリコン基板140から熱的に絶縁された構造になっている。
PN接合ダイオード300はP型半導体層とN型半導体層とから構成されており、これら半導体層は不純物濃度の差によって区分され、N型、N型、N−−型、P型、P型、P−−型などと表記される。すなわち、“”から“−−”になるに従い不純物濃度は薄くなることを意味する。
図3に示した実施の形態1のPN接合ダイオード300は、P接合ダイオードの例である。すなわち、P型半導体層311は高濃度のP型であり、また、N型半導体層は、不純物濃度の違いによって、N型半導体層322とN型半導体層322より更に薄いN−−型半導体層323とに分かれて構成されている。実施の形態1において示したN型半導体層は、N型半導体層322、N−−型半導体層323、N型半導体層322とからなる3層構造に構成されている。また、P型半導体層とN型半導体層の下層は、BOX層420であり、上層はシリコン酸化膜からなる絶縁膜440である。また、P型及びN型半導体層の側面は、分離酸化膜430と接している。すなわち、PN接合ダイオード300の半導体層は、その周囲全てにおいてシリコン酸化膜と接している。
図4は、図3の矢印B線に沿った方向でみたエネルギー準位図である。図4において、N型半導体層は、N型半導体層322、N−−型半導体層323、N型半導体層322の3層構造に構成されている。エネルギー準位図において、N−−型半導体層323の領域の伝導帯および価電子帯が、N型半導体層322領域の準位より上がっている。なお、図4において、伝導帯の底をEc、価電子帯の頂上をEv、フェルミ準位をEfとそれぞれ表記している。また、PN接合ダイオードに順方向バイアスを印加すると、P型半導体層からN型半導体層へ過剰少数キャリアである正孔331が流れ込む。
ここで、正孔は、P型半導体層中では多数キャリアであるが、バイアスによってN型半導体層へ流れ込んだものは過剰少数キャリアと一般に呼ばれている。PN接合ダイオードを流れる電気伝導に寄与するキャリアを説明する上での便宜のため、これらのキャリアの呼びかたを単にキャリアと以下の説明では言うことにする。
図5は、従来構造のPN接合ダイオードにおけるエネルギー準位図である。すなわち、図5は、N型半導体層322のみからなるN型半導体層のエネルギー準位の例である。従来のPN接合ダイオードは、図5に示すように、N型半導体層322の不純物分布が均一であったために価電子帯は平坦であり、正孔331は、N型半導体層322の全体に広がっていた。
次に、雑音の発生原因について述べ、実施の形態1における解決手段について説明する。
まず最初に、PN接合ダイオードの雑音について考察する。PN接合ダイオードが発生する雑音として、以下の3つの原因が考えられる。

(1)熱雑音
(2)ショット雑音
(3)1/f雑音

熱雑音は、キャリアの熱運動よって発生し、ショット雑音は、空乏層を通してキャリアが不規則に半導体層へ注入されることにより発生する。1/f雑音は、2つの原因によって発生する。1つは、キャリアの移動度が揺らぐことであり、もう1つは、キャリアの密度が揺らぐことである。また、1/f雑音は低周波領域で大きくなるため、例えば、30Hz周期で画像を撮像する固体撮像装置にとっては、1/f雑音によって生ずる画面上のチラツキが画質を低下させる要因の一つとなる。実施の形態1において、この1/f雑音を小さくする構造を形成するのは、固体撮像装置の画質向上に資することになるからである。
次に、実際のダイオード構造について、1/f雑音の発生原因を説明する。図2および図3において、PN接合ダイオード300を構成するP型半導体層若しくはN型半導体層を上下に挟む絶縁膜440、BOX層420との界面近傍又はP型半導体層若しくはN型半導体層の周囲を囲む分離酸化膜430との界面近傍(以下、これらを単に、半導体/酸化膜の界面という)にはP型半導体層若しくはN型半導体層(以下、これらを単に、半導体層という)の中央部よりも多くのトラップ準位が存在する。
従来構造のP接合ダイオードは、図5に示すように、N型半導体層322の不純物分布が均一であったために価電子帯は平坦であった。このため、正孔331は、N型半導体層322の全体に広がっていた。そのため、半導体/酸化膜の界面に存在するトラップ準位によってキャリアが捕獲され、1/f雑音が発生する原因となっていた。
次に、本実施の形態1における1/f雑音を小さくするための手段を説明する。図4において、キャリアの正孔331は、ポテンシャルエネルギーが最も高い場所、すなわち、価電子帯の頂上に集まる。すなわち、N型半導体層322ではなくN−−型半導体層323に集まる。言い換えると、正孔331は、N型半導体層322と絶縁膜440の界面、または、N型半導体層322とBOX層420の界面近傍ではなく、N−−型半導体層323の中央部に集まる。このため、キャリアは、半導体/酸化膜の界面のトラップ準位に捕獲されることが少なくなるので、1/f雑音が抑制されるのである。
ここで、PN接合ダイオード300の雑音が小さくなる理由について説明する。実施の形態1の走査回路110には定電流源が内臓されており、PN接合ダイオード300に順方向電流を流すものである。入射赤外線の変化は、検出部210の温度変化に変換され、PN接合ダイオード300の順方向バイアスの変化になって現れる。図6は、キャリアの正孔331が、N型半導体層を流れていく様子を模式的に示したものである。図6(a)は、実施の形態1の構造の例で、ポテンシャルエネルギーが高い価電子帯の頂上に集まりながら流れるので、半導体/酸化膜の界面に存在するトラップ準位によってキャリアが捕獲されることは少ない。図6(b)は従来構造の例で、トラップ準位にキャリアが捕獲されてしまう。上述したように、半導体層と周囲の半導体/酸化膜の界面における、キャリアの生成再結合が従来よりも減少し、キャリア密度の揺らぎが小さくなるので、PN接合ダイオード300に流れる順方向電流の揺らぎが小さくなる。即ち、PN接合ダイオード300の雑音が小さくなるのである。
次に、赤外線固体撮像装置100の動作について説明する。いま、赤外線固体撮像装置100の撮像対象となる被写体が発した赤外線が、検出器アレイ130内の検出器200に入射すると、検出部210の温度が上昇する。このとき、温度変化に応じてPN接合ダイオード300の電気特性が変化する。次に、走査回路110は、検出器200ごとにこの電気特性の変化を順次読み取り、読み取った信号を信号処理回路120を介して外部に出力する。外部に出力された信号によって被写体の熱画像を得ることができるのである。
実施の形態1の検出器200の構造に起因する特性について説明する。実施の形態1の検出器200において、検出部210は支持脚220を介してシリコン基板140に接続されている。支持脚220の熱コンダクタンスは小さく設定しているので、検出部210の温度変化は大きくなり、検出器200の温度感度が高くできる。すなわち、個々の検出器200は、支持脚220による断熱構造によってシリコン基板140に熱が逃げ難いので、赤外線を効率よく温度変化分に変換でき、感度の高い検出器構造となっている。
次に、本実施の形態1における赤外線固体撮像装置100の製造方法を説明する。図7及び図8で示したのは、赤外線固体撮像装置100の一個の検出器200についてみた断面構造であり、工程順に検出器200が出来上がっていく様子を示したものである。
図7中の(a)において、はじめに、基板としてシリコン基板140上に、BOX層420、SOI層410を順次積層したいわゆるSOI基板400を準備する。次に、LOCOS(local oxidation of silicon)分離法もしくはトレンチ分離法によって、所定の位置に素子分離のための分離酸化膜430を形成する。図7中の(b)は、検出器200のPN接合ダイオード300以外の部分に分離酸化膜430を形成したものである。次に、図7中の(c)に示すように、PN接合ダイオード300のN型半導体層を形成するSOI層410領域にリンおよびヒ素をイオン注入して、N−−型半導体層323、N型半導体層322を形成する。同様にして、PN接合ダイオード300のP型半導体層を形成するため、SOI層410にボロンをイオン注入して、P型半導体層311を形成する。なお、N−−型又はN型の半導体層の形成においては、N型半導体層が3層構造になるように、イオン注入時の加速電圧及び注入量を調節する。図7中の(c)は、このようにして形成したPN接合ダイオード300の半導体層部分を示すものである。次に図7中の(d)に示すように、この上に絶縁膜440(例えば、CVD法によって堆積させたシリコン酸化膜)を堆積する。次に図7中の(e)に示すように、アルミなどの金属膜を堆積し、配線451を形成する。次に、配線451及びPN接合ダイオード300を保護するための保護膜460として、例えばシリコン酸化膜を更に堆積する。
図7には図示していないが、図1で示した信号処理回路120等を構成するダイオード、トランジスタ、電気容量等は、上述のイオン注入工程、成膜工程等を通じて形成されている。
引き続いて、検出器200の下部に空洞230を形成する工程について、図8を用いて説明する。最初に、検出器200の所定の位置にエッチング孔240を開口する。図8(f)はエッチング孔240が開口された状態を示す。この検出器200のうちで開口されていない残りの部分は、支持脚220および検出部210である。エッチング孔240は、保護膜460とその下の絶縁膜440、BOX層420を貫き、シリコン基板140に達する孔である。最後に、エッチング孔240を通じて、例えばフッ化キセノンなどのエッチャントを導入して、シリコン基板140をエッチングし、シリコン基板140の内部に空洞230を形成する。図8(g)は工程の最終状態を示す図である。検出部210は支持脚220によって支えられて、検出部210が中空に浮いた状態となる。このようにして、検出器200を搭載した赤外線固体撮像装置100が完成する。
上述したように、本実施の形態1の赤外線固体撮像装置では、従来よりもPN接合ダイオード300の雑音が低下して、PN接合ダイオード300の出力のSN比が向上するので、出力のSN比が良好な赤外線固体撮像装置100を提供することができる。
本実施の形態1においては、P接合ダイオードの例を示したが、半導体層の不純物濃度を別の類型にしても上述と同様の雑音低減効果が得られる。すなわち、N型半導体層を高濃度のN型とし、P型半導体層を、濃度の違いによって、P型半導体層312、P−−型半導体層313、P型半導体層312の3層構造に分けても同様の効果が得られる。すなわち、このPN接合ダイオード300はP接合ダイオードでありP型半導体層312領域において電子が過剰少数キャリアとなるようにしてもよい。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2における赤外線固体撮像装置100を図面を参照しつつ説明する。
実施の形態1においては、P接合ダイオードを構成するP型、N型半導体層のうちでN型半導体層について3層構造に構成した場合の形態例を示した。実施の形態2では、N型半導体層に加えて、更にP型半導体層についても3層構造に構成した場合の形態例である。本実施の形態2の赤外線固体撮像装置100が実施の形態1と異なる部分は、P接合ダイオード部分のみであり、検出器200の機械的な構造、信号処理回路120、動作等は実施の形態1と同様である。以下、本実施の形態2の要部であるP接合ダイオード部分について説明する。
図9は、検出器200の断熱構造を示すものである。実施の形態1の図2におけるA−A断面線に沿った断面に相当する断面である。本実施の形態2においては、P接合ダイオードはP型半導体層およびN型半導体層から構成され、さらに、P型半導体層は、濃度の違いによって、P++型半導体層310とその上下にあるP型半導体層311とに分けられる3層構造である。また、N型半導体層は、濃度の違いによって、N−−型半導体層323とその上下にあるN型半導体層322に分けられる3層構造である。P接合ダイオードの半導体層の上層及び下層は、絶縁膜440とBOX層420である。そのため、半導体/酸化膜の界面には多くのトラップ準位が存在する。
図10は、図9の矢印C線に沿った方向でみたエネルギー準位図である。図9においてP型の半導体層部分は、P型半導体層311、P++型半導体層310、P型半導体層311の3層構造に構成されているので、エネルギー準位は、図10に示すように、P++型半導体層310の部分の伝導帯および価電子帯が、P型半導体層311部分より上がっている。キャリアの正孔331は、ポテンシャルエネルギーが最も高い場所、すなわち、価電子帯の頂上に集まる。すなわち、P型半導体層311ではなくP++型半導体層310に集まる。言い換えると、正孔331は、SOI層410と絶縁膜440の界面若しくはSOI層410とBOX層420の界面近傍ではなく、SOI層410の中央部に集まる。なお、N型半導体層側の構造については、図3および図4を用いて、実施の形態1で説明した構造と同じ状態である。
図11は、従来構造のPN接合ダイオードにおけるP型半導体層のエネルギー準位図である。すなわち、図11は、P型半導体層311のみからなるP型半導体層のエネルギー準位の例である。従来のPN接合ダイオードは、図11に示すように、P型半導体層311の不純物分布が均一であったために価電子帯は平坦であり、正孔331は、P型半導体層311の全体に広がっていた。そのため、半導体/酸化膜の界面に存在するトラップ準位によってキャリアが捕獲され、1/f雑音が発生する原因となっていた。
実施の形態2のP型半導体層においては、キャリアの正孔331は、ポテンシャルエネルギーが最も高い場所、すなわち、価電子帯の頂上に集まる。すなわち、正孔331は、P型半導体層311と絶縁膜440の界面若しくはP型半導体層311とBOX層420の界面近傍ではなく、P++型半導体層310の中央部に集まる。また、N型半導体層においては、キャリアは、N型半導体層322と絶縁膜440の界面若しくはN型半導体層322とBOX層420の界面近傍ではなく、N−−型半導体層323の中央部に集まる。このため、PN接合ダイオード300のP型及びN型の両方の半導体層において、キャリアは半導体/酸化膜の界面のトラップ準位に捕獲されることが少なくなるので、1/f雑音が抑制されるのである。
次に、本実施の形態2における赤外線固体撮像装置100の製造方法を説明する。図12及び図13で示したのは、赤外線固体撮像装置100の一個の検出器200についてみた断面構造であり、工程順に検出器200が出来上がっていく様子を示したものである。実施の形態2においては、図12中の(a)に示したように、実施の形態1と同じにSOI基板400を用いる。実施の形態1と異なるのは、PN接合ダイオード300の製造工程に関する部分であるので、この部分について以下説明する。
図12中の(b)は、検出器200のPN接合ダイオード300以外の部分に分離酸化膜430を形成したものである。次に、図12中の(c)に示すように、PN接合ダイオード300のN型半導体層を形成するSOI層410の領域にリンおよびヒ素をイオン注入して、N−−型半導体層323、N型半導体層322を形成する。同様にして、PN接合ダイオード300のP型半導体層を形成するSOI層410の領域にボロンをイオン注入して、P++型半導体層310、P型半導体層311を形成する。図7中の(c)は、このようにして形成したPN接合ダイオード300の半導体層部分を示すものである。なお、N型、及びP型半導体層が3層構造になるよう、それぞれのイオン注入時の加速電圧及び注入量を調節しておこなう。次に、図12中の(d)に示すように、この上に絶縁膜440(例えば、CVD法によって堆積させたシリコン酸化膜)を堆積する。これ以後の工程は、実施の形態1と同様であるので説明は省略するが、図13中の(g)に示すように、検出部210がシリコン基板140から浮いた状態の検出器200を備えた赤外線固体撮像装置100が完成する。
上述した本実施の形態2の赤外線固体撮像装置では、PN接合ダイオード300のP型及びN型の両方の半導体層において、キャリアは、半導体/酸化膜の界面のトラップ準位に捕獲されることが少なくなるので、1/f雑音が抑制され、実施の形態1よりも更にPN接合ダイオード300の雑音が低下する。そのため、PN接合ダイオード300の出力のSN比が向上するので、出力のSN比が良好な赤外線固体撮像装置100を提供することができる。
上述した本実施の形態2においては、P接合ダイオードの例を示したが、これをP接合ダイオードとし、P型半導体層において電子が過剰少数キャリアとなるようにしてもよい。すなわち、N型半導体層を濃度の違いによってN型半導体層321、N++型半導体層320、N型半導体層321の3層構造に分け、P型半導体層を濃度の違いによってP型半導体層312、P−−型半導体層313、P型半導体層312の3層構造に分けても同様の雑音低減効果が得られる。
実施の形態3.
実施の形態1に示したPN接合ダイオードにおいて、PN接合ダイオード300のN型半導体層の上層下層には、それぞれ絶縁膜440とBOX層420とがあり、これらとの半導体/酸化膜の界面に存在するトラップ準位にキャリアが捕獲されてしまわないような半導体層の構造とした。本実施の形態3においては、N型半導体層を取り囲む全ての半導体/酸化膜の界面に存在するトラップ準位にキャリアが捕獲されてしまわないような半導体層の構造とした。すなわち、実施の形態1の構造に加えて、更にN型半導体層とその周囲にある分離酸化膜430との半導体/酸化膜の界面に対してもキャリアの捕獲が少ない半導体層の構造とした。本実施の形態3の赤外線固体撮像装置100が実施の形態1と異なる部分は、実施の形態1のP接合ダイオードのうちで、N型半導体層とその周囲の分離酸化膜430と接する部分のみであり、検出器200の機械的な構造、信号処理回路120、動作等は実施の形態1と同様である。以下、本実施の形態3の要部であるN型半導体層について説明する。
図14は、実施の形態3において示す赤外線固体撮像装置100の中に配置されている検出器200を部分的に拡大した平面図である。図15は、検出器200の断熱構造を示すものであり、図14におけるD−D断面線に沿った断面図である。図15において、N型半導体層は、濃度の違いによって、N−−型半導体層323とその上下にあるN型半導体層322の3層構造に分けられ、更に分離酸化膜430と接する周囲がN型半導体層322になっている。すなわち、N−−型半導体層323は、N型半導体層322を介して周囲の酸化膜と接しているのである。
図16は、図14中の矢印E線に沿った方向でみたエネルギー準位図である。図14において、N−−型半導体層323は、分離酸化膜430と接する周囲がN型半導体層322になっているので、エネルギー準位は、図16に示すようにN−−型半導体層323の部分の伝導帯および価電子帯がN型半導体層322より上がっている。そのため、キャリアの正孔331は、ポテンシャルエネルギーが最も高い場所、すなわち、価電子帯の頂上に集まる。すなわち、N型半導体層322ではなくN−−型半導体層323に集まる。言い換えると、正孔331は、分離酸化膜430との界面近傍ではなく、N−−型半導体層323の中央部に集まることになる。
実施の形態3に示したPN接合ダイオード300においては、キャリアの正孔331は、N−−型半導体層323の中央部に集まる。このため、PN接合ダイオード300のN型半導体層において、キャリアは、半導体/酸化膜の界面のトラップ準位に捕獲されることが少なくなるので、1/f雑音が抑制されるのである。
次に、本実施の形態3における赤外線固体撮像装置100の製造方法を説明する。図17及び図18で示したのは、赤外線固体撮像装置100の一個の検出器200についてみた断面構造であり、工程順に検出器200が出来上がっていく様子を示したものである。実施の形態3においては、図17中の(a)に示したように、実施の形態1と同じにSOI基板400を用いる。実施の形態1と異なるのは、PN接合ダイオード300の製造工程に関する部分であるので、この部分について以下説明する。
図17中の(b)は、検出器200のPN接合ダイオード300以外の部分に分離酸化膜430を形成したものである。次に、図17中の(c)に示すように、PN接合ダイオード300のN型半導体層を形成するSOI層410領域にリンおよびヒ素をイオン注入して、N−−型半導体層323、N型半導体層322を形成する。ここで、N−−型半導体層323と分離酸化膜430の界面近傍にもリンおよびヒ素をイオン注入し、N型半導体層322を形成する。この部分の工程が実施の形態1と異なり、N−−型半導体層323と分離酸化膜430の界面近傍を開口したレジストパターンを使用して選択的に注入し、N型半導体層322を所望の形状に形成しているのである。次に、PN接合ダイオード300のP型半導体層を形成するSOI層410領域にボロンをイオン注入してP型半導体層311を形成する。図17中の(c)は、このようにして形成したPN接合ダイオード300の半導体層部分を示すものである。次に図17中の(d)に示すように、この上に絶縁膜440(例えば、CVD法によって堆積させたシリコン酸化膜)を堆積する。これ以後の工程は、実施の形態1と同様であるので省略する。
上述したように、本実施の形態3では、PN接合ダイオード300のN型の半導体層において、N−−型半導体層323は、分離離酸化膜430と接する周囲が全てN型半導体層322になっているので、キャリアは、半導体/酸化膜の界面のトラップ準位に捕獲されることが非常に少なくなるので、1/f雑音が抑制される。このため、実施の形態1よりも更にPN接合ダイオード300の雑音が低下してPN接合ダイオード300の出力のSN比が向上するので、出力のSN比が良好な赤外線固体撮像装置100を提供することができる。
本実施の形態3においては、P接合ダイオードの例を示したが、これをP接合ダイオードとし、P型半導体層において電子が過剰少数キャリアとなるようにしてもよい。すなわち、N型半導体層を、高濃度のN型半導体層321とし、P型半導体層を、濃度の違いによって、P型半導体層312およびP−−型半導体層313に分けても同様の雑音低減効果が得られる。
また、本実施の形態3においては、N型半導体層について雑音低減効果が得られるようにしたが、更にP型半導体層についても雑音低減効果が得られるようにすることができる。すなわち、P型半導体層を濃度の違いによって、P++型半導体層310および、P型半導体層311とし、N型半導体層を濃度の違いによって、N型半導体層322および、N−−型半導体層323に分けてもよい。この例の検出器200の平面図を図19に示す。図20は、図19中におけるF−F断面線に沿った断面図である。図20に示すPN接合ダイオード300により、P型半導体層とN型半導体層の両方において、正孔331は、P型、N型半導体層と分離酸化膜430の界面若しくはP型、N型半導体層と絶縁膜440の界面又はP型、N型半導体層とBOX層420の界面近傍ではなく、P型、N型半導体層の中央部に集まる。そのため、先に示した場合よりも更にPN接合ダイオード300の雑音が低下して、PN接合ダイオード300の出力のSN比が向上するので、出力のSN比が良好な赤外線固体撮像装置100を提供することができる。
上述のPN接合ダイオード300はP接合ダイオードの例であったが、P接合ダイオード300としても同様の雑音低減効果が得られる。すなわち、N型半導体層を、濃度の違いによって、N++型半導体層320および、N型半導体層321とし、P型半導体層を、濃度の違いによって、P型半導体層312および、P−−型半導体層313に分けた場合においても同様に出力のSN比が良好な赤外線固体撮像装置100を提供することができる。
実施の形態4.
実施の形態1においては、PN接合ダイオード300のN型半導体層を半導体/酸化膜の界面に存在するトラップ準位にキャリアが捕獲されてしまわないような半導体層の構造とした。本実施の形態4においては、実施の形態1のP接合ダイオードを構成するN−−型半導体層323を更に改良した形態を説明する。本実施の形態4の赤外線固体撮像装置100が実施の形態1と異なる部分は、実施の形態1のP接合ダイオードのN型半導体層のみであり、検出器200の機械的な構造、信号処理回路120、動作等は実施の形態1と同様である。以下、本実施の形態4の要部であるN型半導体層について説明する。
初期の状態として、図3に示した実施の形態1のP接合ダイオードを構成するN−−型半導体層323のエネルギー準位図は図4に示した状態であるとする。ここで、N型不純物であるリンおよびヒ素とは極性が逆の、P型不純物であるボロンを、N型半導体層に注入したときの効果を考察する。図3において、ボロンをN−−型半導体層323付近に注入すると、図4のエネルギー準位図は図21のように変化する。図21では図4に比べて、中央付近のポテンシャルエネルギーが凸状になっている部分である正孔331の通路が拡大し、かつ、深くなっている。これは、P型不純物の電荷がN型不純物の電荷を打ち消しているからである。すなわち、本実施の形態4においては、P型不純物であるボロンを、N型半導体層に注入し正孔331の通路を拡大し、かつ、深くするものである。
本実施の形態4で示した図21のエネルギー準位の状態は、ボロンを使わなくてもリンおよびヒ素の不純物プロファイルを調整することで実現可能である。しかし、イオン注入法では、リンおよびヒ素よりもボロンの方が注入飛程を大きくとることが容易であるため、本実施の形態4で示した方法は、実施の形態1よりも製造コストを削減することが可能となる。
上述の実施の形態4においては、P接合ダイオードの例を説明したが、これを、N型半導体層を高濃度のN型とし、P型半導体層を、濃度の違いによって、P型半導体層312および、P−−型半導体層313に分けても同様の効果が得られる。すなわち、この場合のPN接合ダイオード300はP接合ダイオードであり、P型半導体層において電子が過剰少数キャリアとなるようにしてもよい。この場合は、SOI層410にボロンをイオン注入して、P型半導体層312、P−−型半導体層313をまず形成する。また、SOI層410にリンおよびヒ素をイオン注入して、N型半導体層321を一旦形成する。この段階でのエネルギー準位図は図22のようになっている。ここで、P型不純物であるボロンとは極性が逆のN型不純物であるリンおよびヒ素を、P型半導体層に注入したときの効果を考察する。リンを図20において示すP−−型半導体層313付近に注入すると、図22で示したエネルギー準位図は図23のように変化する。図23では図22に比べて、中央付近のポテンシャルエネルギーが凸状になっている部分である電子の通路が拡大し、かつ、深くなっている。これは、N型不純物の電荷がP型不純物の電荷を打ち消しているからである。すなわち、この形態においては、N型不純物であるリンを、P型半導体層に注入し正孔331の通路を拡大し、かつ、深くするものである。この場合も同様に、イオン注入法によって容易にポテンシャルエネルギーの凸状態をつくることが可能である。
本発明の実施の形態1を示す赤外線固体撮像装置の斜視図である。 本発明の実施の形態1における検出器を示す平面図である。 本発明の実施の形態1における検出器を示す断面図である。 本発明の実施の形態1におけるN型半導体層のエネルギー準位図である。 従来の構造のN型半導体層におけるエネルギー準位図である。 本発明の実施の形態1のN型半導体層におけるキャリア挙動を説明する図である。 本発明の実施の形態1の赤外線固体撮像装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の赤外線固体撮像装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における検出器を示す断面図である。 本発明の実施の形態2のP型半導体層におけるエネルギー準位図である。 従来の構造のP型半導体層におけるエネルギー準位図である。 本発明の実施の形態2の赤外線固体撮像装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態2の赤外線固体撮像装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態3における検出器を示す平面図である。 本発明の実施の形態3における検出器を示す断面図である。 本発明の実施の形態3におけるN型半導体層のエネルギー準位図である。 本発明の実施の形態3の赤外線固体撮像装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態3の赤外線固体撮像装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態3における検出器を示す平面図である。 本発明の実施の形態3における検出器を示す断面図である。 本発明の実施の形態4におけるN型半導体層のエネルギー準位図である。 本発明の実施の形態4によるP型半導体層における断面のエネルギー準位図である。 本発明の実施の形態4によるP型半導体層における断面のエネルギー準位図である。
符号の説明
100:赤外線固体撮像装置 140:シリコン基板 210:検出部
220:支持脚 230:空洞 240:エッチング孔
300:PN接合ダイオード 311:P型半導体層 312:P型半導体層
321:N型半導体層 322:N型半導体層 410:SOI層

Claims (8)

  1. シリコン基板上にシリコン酸化膜層とSOI層とを有したSOI基板と、前記SOI層に形成されたPN接合ダイオードを備えた入射赤外線によって発生する温度変化を電気信号に変換する検出部と、
    前記検出部を前記SOI基板のシリコン基板から離間して保持する支持体とを備え、
    前記PN接合ダイオードを構成する半導体層の不純物は、前記半導体層を流れるキャリアが前記半導体層の周辺部分よりも中央部分に多く偏在するように分布していることを特徴とする赤外線固体撮像装置。
  2. PN接合ダイオードは、P型半導体層とN型半導体層から構成され、前記SOI層の上は絶縁膜が形成され、前記PN接合ダイオード周囲に分離酸化膜が形成され、
    前記N型半導体層のN型不純物濃度は、前記N型半導体層とシリコン酸化膜層との界面及び前記絶縁膜との界面の近傍の方が前記N型半導体層の中央部分より高いか、
    または、前記N型半導体層のN型不純物濃度は、前記N型半導体層と前記分離酸化膜との界面の近傍の方が前記N型半導体層の中央部分より高いか、いずれか一方または両方であることを特徴とする請求項1に記載の赤外線固体撮像装置。
  3. PN接合ダイオードは、P型半導体層とN型半導体層から構成され、前記SOI層の上は絶縁膜が形成され、前記PN接合ダイオード周囲に分離酸化膜が形成され、
    前記P型半導体層のP型不純物濃度は、前記P型半導体層とシリコン酸化膜層との界面及び前記絶縁膜との界面の近傍の方が前記P型半導体層の中央部分より低いか、
    または、前記P型半導体層のP型不純物濃度は、前記P型半導体層と前記分離酸化膜との界面の近傍の方が前記P型半導体層の中央部分より低いか、いずれか一方または両方であることを特徴とする請求項1に記載の赤外線固体撮像装置。
  4. PN接合ダイオードは、P型半導体層とN型半導体層から構成され、前記SOI層の上は絶縁膜が形成され、前記PN接合ダイオード周囲に分離酸化膜が形成され、
    前記N型半導体層のN型不純物濃度は、前記N型半導体層とシリコン酸化膜層との界面及び前記絶縁膜との界面の近傍の方が前記N型半導体層の中央部分より低いか、
    または、前記N型半導体層のN型不純物濃度は、前記N型半導体層と前記分離酸化膜との界面の近傍の方が前記N型半導体層の中央部分より低いか、いずれか一方または両方であることを特徴とする請求項1に記載の赤外線固体撮像装置。
  5. PN接合ダイオードは、P型半導体層とN型半導体層から構成され、前記SOI層の上は絶縁膜が形成され、前記PN接合ダイオード周囲に分離酸化膜が形成され、
    前記P型半導体層のP型不純物濃度は、前記P型半導体層とシリコン酸化膜層との界面及び前記絶縁膜との界面の近傍の方が前記P型半導体層の中央部分より高いか、
    または、前記P型半導体層のP型不純物濃度は、前記P型半導体層と前記分離酸化膜との界面の近傍の方が前記P型半導体層の中央部分より高いか、いずれか一方または両方であることを特徴とする請求項1に記載の赤外線固体撮像装置。
  6. 型半導体層の中央部に、P型不純物を含むN−−型半導体層があることを特徴とする請求項2または3に記載の赤外線固体撮像装置。
  7. 型半導体層とシリコン酸化膜層との界面、P型半導体層と絶縁膜との界面又はP型半導体層と分離酸化膜との界面近傍のうちで、少なくともいずれかの界面近傍にN型不純物を含むP−−型半導体層があることを特徴とする請求項4または5に記載の赤外線固体撮像装置。
  8. シリコン基板上にシリコン酸化膜層とSOI層とを有したSOI基板の前記SOI層に不純物を注入してPN接合ダイオードを形成し、入射赤外線によって発生する温度変化を電気信号に変換する検出部を構成する工程と、
    前記検出部及び前記検出部と接合された支持体との周囲にエッチング孔を開口する工程と、該エッチング孔からエッチャントを導入して前記シリコン基板の内部に空洞を形成する工程とを含み、
    前記PN接合ダイオードを構成する半導体層を流れるキャリアが前記半導体層の周辺部分よりも中央部分に多く偏在するように、前記不純物を注入する工程において該不純物の濃度分布を作ることを特徴とする赤外線固体撮像装置の製造方法。
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