JP2006193891A - 外壁パネル吊り下げ搬送構造 - Google Patents

外壁パネル吊り下げ搬送構造 Download PDF

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【課題】建物内側からの作業で外壁パネルを所定の位置まで吊り下げ搬送し建物躯体に固定することが出来、隣りの建物と密接して建築する場合であっても、建物間の狭隘(きょうあい)空間での施工が可能となり、外壁パネルを装着した吊り下げ治具に上向きの力が作用しても脱輪することがない外壁パネル吊り下げ搬送構造及びそれに有利な外壁パネル位置調整構造、それ等を利用した外壁パネル取付工法。
【解決手段】車輪支持片8aと天片8b、側片8c及び起立片8dを有するレール部材8が外壁パネル1を取り付ける上梁材2に着脱可能に接合され、外壁パネル1を吊り下げた吊り下げ治具14の車輪9がレール部材8の空間内部に収容された状態で該レール部材8の下辺の両側の車輪支持片8a上に跨って走行する。レール部材8には建物前面道路側の作業用空地まで突出した導入用レール部材13が延長して取り付けられたことを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、外壁パネルに吊り下げ治具を装着し、外壁パネルが取り付けられる建物躯体に取り付けられたレール部材に沿って前記外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具を移動可能に構成した外壁パネル吊り下げ搬送構造及びそれに有利な外壁パネル位置調整構造、更にそれ等を利用した外壁パネル取付工法に関するものである。
従来、外装材に取付用治具を装着し、外装材が取り付けられるT字型鋼をレールにして該取付用治具に設けられた水平移動用車輪を該T字型鋼に沿って走行させて外装材を所定位置へ横移動させて固定する技術が特開平06-200629号公報(特許文献1)に開示されている。
特開平06−200629号公報
しかしながら、前述の特許文献1の技術では、該特許文献1の図2及び図10に示されたように外装材を装着した取付用治具を寝かせた状態で建物内側から建物外側に移動して傾斜させつつ起立させる作業が必要であり、更に図8に示すように、緊結ボルト(9)を建物外側から抜き差しする構成であるため建物外側で作業するスペースが必要となり、隣りの建物が密接して建築された狭隘地(きょうあいち)では施工が困難であるという問題がある。
またT字型鋼上に水平移動用車輪を載せているだけであるため外装材を装着した取付用治具に上向きの力が作用すると脱輪する可能性があり、別途、脱輪対策が必要となる。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、建物内側からだけの作業で外壁パネルを所定の位置まで吊り下げ搬送し且つ建物躯体に固定することが出来るため建物を隣りの建物と密接して建築する場合であっても、その建物の間の狭隘(きょうあい)空間での施工が可能となり、外壁パネルを装着した吊り下げ治具に上向きの力が作用しても脱輪することがない外壁パネル吊り下げ搬送構造及びそれに有利な外壁パネル位置調整構造、更にそれ等を利用した外壁パネル取付工法を提供せんとするものである。
前記目的を達成するための本発明に係る外壁パネル吊り下げ搬送構造の第1の構成は、外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具を外壁パネルが取り付けられる建物躯体に取り付けられたレール部材に沿って移動可能に構成した外壁パネル吊り下げ搬送構造であって、前記レール部材は、車輪が走行する一対の車輪支持片と、前記車輪支持片に平行に配置される天片と、該天片と前記車輪支持片とを接続する一対の側片と、前記車輪支持片から起立する一対の起立片とを有し、前記一対の車輪支持片の間にスリット状に形成された開放部を下向きにした状態で前記外壁パネルが取り付けられる階よりも上階側の梁に沿って取り付けられ、前記吊り下げ治具は、前記レール部材に沿って走行する走行方向に複数個配置され且つ吊り下げられる外壁パネルの厚さ方向に複数個配置された車輪と、前記車輪を回転自在に保持する車輪ホルダーと、前記外壁パネルを保持する保持部と、前記車輪ホルダーと前記保持部とを連結すると共に前記スリット状に形成された開放部から垂下される連結部とを有し、前記吊り下げ治具に設けられた車輪は、前記レール部材の車輪支持片と側片と天片と起立片とにより形成される空間内部に収容された状態で該レール部材の下辺の両側の車輪支持片上に跨って走行し得るように構成したことを特徴とする。
また、本発明に係る外壁パネル吊り下げ搬送構造の第2の構成は、前記第1の構成において、前記レール部材の下辺の片側の車輪支持片及び起立片に延長された車輪支持片及び起立片を有する導入用レール部材が外壁パネルが取り付けられる建物躯体から突出して設けられたことを特徴とする。
また、本発明に係る外壁パネル吊り下げ搬送構造の第3の構成は、前記第1の構成において、前記吊り下げ治具の保持部は、前記外壁パネルの上端面を覆う天片と、前記天片に接続されて垂下され且つ前記外壁パネルの上部表面を覆う表面側垂下片と、前記天片に接続されて垂下され且つ前記外壁パネルの上部裏面を覆う裏面側垂下片とを有し、前記吊り下げ治具の保持部の天片の前記外壁パネルの厚さ方向の中央部と、前記外壁パネルの厚さ方向に複数個配置された車輪を保持する車輪ホルダーと前記保持部とを連結する連結部の中心軸とが一致した鉛直線上に配置して連結され、前記裏面側垂下片に設けられた係合部と、前記外壁パネルの上部裏面側に設けられた係合部とが着脱可能に係合し得ることを特徴とする。
また、本発明に係る外壁パネル位置調整構造の第1の構成は、外壁パネルの裏面に当接し該外壁パネルの厚さ方向の位置を規定する定規部材に所定ピッチで位置決め溝が形成され、該位置決め溝にバールを係合して前記外壁パネルの位置決めを行なうために該バールが当接し得る位置決め金物が前記外壁パネルの幅方向に設けられたことを特徴とする。
また、本発明に係る外壁パネル位置調整構造の第2の構成は、前記位置決め金物が複数の外壁パネルを一体的に連結する連結金物を兼ねることを特徴とする。
また、本発明に係る外壁パネル取付工法は、外壁パネルを建物躯体に固定する外壁パネル取付工法であって、車輪が走行する一対の車輪支持片と、前記車輪支持片に平行に配置される天片と、該天片と前記車輪支持片とを接続する一対の側片と、前記車輪支持片から起立する一対の起立片とを有するレール部材を、該一対の起立片の間の下辺の中央部が開放された状態で目的の外壁パネルが取り付けられる階よりも上階側の梁に沿って取り付けると共に、該レール部材の下辺の片側の車輪支持片及び起立片に延長される車輪支持片及び起立片を有する導入用レール部材を外壁パネルが取り付けられる建物躯体から建物前面道路側の作業用空地まで突出して取り付け、吊り下げ治具の保持部に外壁パネルを保持した状態で該吊り下げ治具を建物前面道路側の作業用空地において吊り下げ、前記吊り下げ治具に設けられ且つ前記レール部材の車輪支持片と側片と天片と起立片とにより形成される空間内部に収容された状態で該レール部材に沿って該レール部材の下辺の両側の車輪支持片上に跨って走行可能で、その走行方向に複数個配置され且つ吊り下げられる外壁パネルの厚さ方向に複数個配置された車輪のうちの該外壁パネルの厚さ方向の片側の車輪を前記導入用レール部材の車輪支持片上に載置し、前記外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具を前記導入用レール部材及び前記レール部材に沿って建物内部側から外壁パネルを押すことによって移動して前記吊り下げ治具に設けられた車輪を前記導入用レール部材の車輪支持片上からそれに延長された前記レール部材の下辺の両側の車輪支持片上に連続的に走行させて外壁パネルを取り付ける所定位置まで移動させ、前記外壁パネルを仮支持手段により仮支持し、前記仮支持された外壁パネルから前記吊り下げ治具を取り外して該吊り下げ治具を前記レール部材に沿って移動して退避させ、前記外壁パネルの裏面に当接し該外壁パネルの厚さ方向の位置を規定する定規部材に所定ピッチで形成された位置決め溝にバールを係合すると共に、仮支持された外壁パネルの幅方向に設けられた位置決め金物に該バールを当接して該外壁パネルの位置決めを行ない、前記外壁パネルを前記定規部材に固定することを特徴とする。
本発明に係る外壁パネル吊り下げ搬送構造の第1の構成によれば、吊り下げ治具に設けられた車輪がレール部材の車輪支持片と側片と天片と起立片とにより形成される空間内部に収容された状態で該レール部材の下辺の両側の車輪支持片上に跨って走行し得るように構成したことで、外壁パネルを装着した吊り下げ治具に上向きの力が作用しても吊り下げ治具に設けられた車輪が脱輪することがなく外壁パネル吊り下げ搬送作業が安全に出来る。
また、本発明に係る外壁パネル吊り下げ搬送構造の第2の構成によれば、レール部材の下辺の片側の車輪支持片及び起立片に延長された車輪支持片及び起立片を有する導入用レール部材が外壁パネルが取り付けられる建物躯体から突出して設けられたことで、建物前面道路側の作業用空地において吊り下げ治具の保持部に外壁パネルを保持した状態で該吊り下げ治具を吊り下げ、建物躯体から建物前面道路側の作業用空地まで突出して設けられた導入用レール部材に該吊り下げ治具の車輪を載置して該導入用レール部材に沿って移動することでレール部材に導くことが出来る。これにより建物を隣の建物と密接して建築する場合であってもその狭隘(きょうあい)な空間に作業者が入らずに外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具をレール部材に掛けることが出来る。
また、本発明に係る外壁パネル吊り下げ搬送構造の第3の構成によれば、外壁パネルが上端面を覆う天片と、上部表面を覆う表面側垂下片と、上部裏面を覆う裏面側垂下片とにより拘束され、更に吊り下げ治具の保持部の天片の外壁パネルの厚さ方向の中央部と、外壁パネルの厚さ方向に複数個配置された車輪を保持する車輪ホルダーの該外壁パネルの厚さ方向の中央部とが一致した鉛直線上に配置して連結されているため外壁パネルを該外壁パネルの厚さ方向の重心位置で吊り下げることが出来、これのより外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具をレール部材(或いは導入用レール部材)に吊り下げた状態でも外壁パネルが傾いたり、ぐらついたりして密接する隣地の建物に外壁パネルがぶつかり、隣地の建物を傷つけたり外壁パネルが破損したりすることなく、レール部材(或いは導入用レール部材)に沿って安定して移動することが出来る。
また、吊り下げ治具の保持部の裏面側垂下片に設けられた係合部と、外壁パネルの上部裏面側に設けられた係合部とが着脱可能に係合し得る構成であるため、外壁パネルを吊り下げ治具の保持部から脱離する際に外壁パネルの裏面側である建物内側からの脱離作業のみで行なうことが出来る。これにより建物を隣の建物と密接して建築する場合であってもその狭隘(きょうあい)な空間に作業者が入らずに外壁パネルを吊り下げ治具から脱離することが出来るので外部作業用の足場を設ける必要がない。
また外壁パネルを脱離した吊り下げ治具は、レール部材から取り外すことなく、該レール部材に吊り下げた状態で容易に且つ安全に導入用レール部材が配置された導入部に戻すことが出来る。
また、本発明に係る外壁パネル位置調整構造の第1の構成によれば、定規部材に所定ピッチで形成された位置決め溝にバールを係合すると共に、そのバールを外壁パネルの幅方向に設けられた位置決め金物に当接してしごくことで外壁パネルの側端部を破損させることなく該外壁パネルの幅方向の位置合わせを行なうと共に微調整することが出来、外壁パネルの目地部に弾力性(反発性)のあるガスケットを挟んでシールする場合であっても、テコの原理で小さな力で容易に位置合わせが出来る。
る。
また、本発明に係る外壁パネル位置調整構造の第2の構成によれば、外壁パネルの幅方向に設けられた位置決め金物が、複数の外壁パネルを一体的に連結する連結金物を兼ねることで連結金物により複数の外壁パネルを一体的に連結した状態で、外側の外壁パネルの側端部を破損させることなく該外壁パネルの幅方向の位置合わせを一体的に行なうと共に微調整することが出来る。
また、本発明に係る外壁パネル取付工法によれば、吊り下げ治具の保持部に外壁パネルを保持した状態で該吊り下げ治具を建物前面道路側の作業用空地において吊り下げることが出来、更に外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具を建物内側からだけの作業で導入用レール部材及びレール部材に沿って移動して外壁パネルを取り付ける所定位置まで移動させることが出来、更に建物内側からだけの作業で外壁パネルを仮支持手段により吊り下げて仮支持することが出来、更に建物内側からだけの作業で仮支持された外壁パネルから吊り下げ治具を取り外して該吊り下げ治具をレール部材に沿って移動して退避させることが出来、更に外壁パネルの裏面に当接し該外壁パネルの厚さ方向の位置を規定する定規部材に所定ピッチで形成された位置決め溝に建物内側からだけの作業でバールを係合すると共に、仮支持された外壁パネルの幅方向に設けられた位置決め金物に該バールを当接してしごいて該外壁パネルの位置決めを行なうことが出来、更に建物内側からだけの作業で外壁パネルを定規部材に固定することが出来る。
従って、建物内側からだけの作業で外壁パネルを所定の位置まで吊り下げ搬送し且つ建物躯体に固定することが出来るため建物を隣りの建物と密接して建築する場合であっても、その建物の間の狭隘(きょうあい)空間での施工が可能であり、足場を設ける必要もない。
図により本発明に係る外壁パネル吊り下げ搬送構造及びそれに有利な外壁パネル位置調整構造、更にそれ等を利用した外壁パネル取付工法の一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係る外壁パネル吊り下げ搬送構造及びそれに有利な外壁パネル位置調整構造の構成を示す斜視図、図2はレール部材及びそれに延長された導入用レール部材の構成を示す平面図、図3はレール部材の構成を示す分解斜視図、図4は所定ピッチで位置決め溝が形成された定規部材の構成を示す斜視図、図5及び図6は各種の外壁パネルを吊り下げ治具により吊り下げた様子を示す斜視図、図7はコーナーパネルの納まりを説明する分解斜視図、図8及び図9は外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具を導入用レール部材に係合する様子を示す斜視図及び正面図、図10及び図11は外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具を導入用レール部材からレール部材に導入する様子を示す斜視図、図12は外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具をレール部材に沿って移動する状態を示す側面説明図、図13及び図14は仮支持手段により外壁パネルを吊り下げて仮支持する様子を示す斜視説明図及び側面説明図、図15は仮支持手段により仮支持された外壁パネルから吊り下げ治具を取り外して該吊り下げ治具をレール部材に沿って移動させて退避させる様子を示す斜視説明図、図16は定規部材の位置決め溝にバールを係合すると共に仮支持手段により仮支持された外壁パネルの幅方向に設けられた位置決め金物に該バールを当接してしごいて該外壁パネルの位置決めを行なう様子を示す斜視説明図、図17は仮支持手段により仮支持された外壁パネルを定規部材に固定する様子を示す側面説明図である。
図1〜図3において、軽量気泡コンクリートパネル(ALCパネル)等の外壁パネル1が取り付けられる中低層住宅等の建物躯体を構成する梁材2には所定のモジュール長さに応じて予め所定ピッチでボルト孔2bが形成されており、目的の外壁パネル1が取り付けられる上階の梁材2の上フランジ2a上には所定ピッチで複数の断面T字形状の支柱部材3の底板3aが載置され、該底板3aに形成されたボルト孔と上フランジ2aのボルト孔2bとにボルト5を挿通し、該ボルト5にナット6を螺合締結することにより複数の支柱部材3が梁材2に所定ピッチで着脱可能に接合されて立設される。
支柱部材3の上部にはボルト部3cが突出して設けられた断面コ字形状の突起部3bが設けられており、断面コ字形状の支持フレーム4に形成されたボルト孔にボルト部3cを挿通すると共に該支持フレーム4を突起部3bに嵌合して該ボルト部3cにナット6を螺合締結することにより支持フレーム4が支柱部材3に着脱可能に接合される。
支持フレーム4の他のボルト孔にはレール部材8を保持するレールホルダ7がボルト/ナットにより着脱可能に接合される。レールホルダ7は断面L字形状で垂下片と水平片とを有する内ホルダ7aと、断面ひしゃく形状で第1の垂下片と第1の水平片と第2の垂下片と第2の水平片とを有する外ホルダ7bとに二分割して構成されており、レール部材8の外周を内ホルダ7aと外ホルダ7bとにより取り巻いて挟み込むようにして支持フレーム4にボルト/ナット止めすることによりレール部材8が支持フレーム4に着脱可能に接合される。
レール部材8は、車輪9が走行する一対の車輪支持片8aと、該車輪支持片8aに平行に配置される天片8bと、該天片8bと車輪支持片8aとを接続する一対の側片8cと、車輪支持片8aから起立する一対の起立片8dとを有して構成される。そして、レール部材8は、目的の外壁パネル1が取り付けられる階よりも上階側の梁材2に着脱可能に取り付けられた支柱部材3、該支柱部材3に着脱可能に取り付けられた支持フレーム4、該支持フレーム4に着脱可能に取り付けられたレールホルダ7により一対の車輪支持片8aの間にスリット状に形成された開放部を下向きにした状態で保持されて、目的の外壁パネル1が取り付けられる階よりも上階側の梁材2に沿って取り付けられる。
支持フレーム4及びレール部材8は適当な長さで分割されており、建物内側からだけの作業で梁材2に支柱部材3を接合し、該支柱部材3に支持フレーム4を接合し、該支持フレーム4にレールホルダ7を介してレール部材8を接合することが出来、外壁パネル1を定規部材10に固定した後は、建物内側からだけの作業でレールホルダ7を支持フレーム4から取り外すと共にレール部材8を取り外し、該支持フレーム4を支柱部材3から取り外し、該支柱部材3を梁材2から取り外すことが出来る。
分割されたレール部材8の両端部はレールホルダ7の水平片に設けられたビス11により着脱可能に固定される。また、図3(b)に示すように、レール部材8の終端部はその終端部のレールホルダ7に断面L字形状のストッパ12をビス11により固定することで車輪9がレール部材8から脱落することを防止する。
図11に示すように、支持フレーム4は外壁パネル1が取り付けられる建物躯体から突出して設けられており、レール部材8の下辺の片側の車輪支持片8a及び起立片8dに延長された車輪支持片13a及び起立片13dを有する導入用レール部材13が建物躯体から突出して設けられた支持フレーム4のボルト孔にボルト/ナットにより着脱可能に接合される。
外壁パネル1に装着される吊り下げ治具14は、レール部材8及び導入用レール部材13に沿って走行する走行方向(図9の左右方向)に複数個配置され、且つ吊り下げられる外壁パネル1の厚さ方向(図12の左右方向)に複数個配置された車輪9と、車輪9を回転自在に保持する車輪ホルダー16と、外壁パネル1を保持する保持部15と、車輪ホルダー16と保持部15とを連結すると共にスリット状に形成された開放部から垂下される連結部36とを有して構成される。本実施形態の車輪9は走行方向(図9の左右方向)に4列、外壁パネル1の厚さ方向(図12の左右方向)に2列の合計8個の車輪9により構成している。
吊り下げ治具14に設けられた車輪9は、レール部材8の車輪支持片8aと側片8cと天片8bと起立片8dとにより形成される空間内部に収容された状態で該レール部材8の下辺の両側の一対の車輪支持片8a上に跨って走行し得るように構成されている。
本実施形態の吊り下げ治具14の保持部15は、図12に示すように、天片19aと表面側垂下片19bと裏面側垂下片19cとを有する断面J字形状の吊り下げ片19に、天片20aと表面側垂下片20bと接合片20cとを有する断面Z字形状の拘束片20をボルト/ナット21により着脱可能に接合されている。本実施形態では図5(a)に示すように二分割した拘束片20がそれぞれ吊り下げ片19に取り付けられている。
拘束片20を吊り下げ片19に選択的に取り付けることにより、外壁パネル1の長さ寸法に応じて、天片19a,20aと、表面側垂下片19b,20bの高さ位置を選択的に変更することが出来るように構成されている。
従って、高さ方向に長い外壁パネル1を吊り下げ治具14により吊り下げる場合には、図12に示すボルト/ナット21を外して拘束片20を取り外し、吊り下げ片19の天片19a、表面側垂下片19b及び裏面側垂下片19cにより外壁パネル1の上端面、上部表面及び上部裏面を覆って外壁パネル1の上部を拘束することが出来る。
また、高さ方向に短い外壁パネル1を吊り下げ治具14により吊り下げる場合には、図12に示すようにボルト/ナット21により拘束片20を吊り下げ片19に装着し、拘束片20の天片20a、表面側垂下片20b及び裏面側垂下片20cにより外壁パネル1の上端面、上部表面及び上部裏面を覆って外壁パネル1の上部を拘束することが出来る。
このように、吊り下げ治具14の保持部15は、外壁パネル1の上端面を覆う天片19a,20aと、該天片19a,20aに接続されて垂下され且つ外壁パネル1の上部表面を覆う表面側垂下片19b,20bと、該天片19a,20aに接続されて垂下され且つ外壁パネル1の上部裏面を覆う裏面側垂下片19cとを有して構成されている。
また、吊り下げ治具14の保持部15の天片19a,20aの外壁パネル1の厚さ方向(図12の左右方向)の中央部と、外壁パネル1の厚さ方向に複数個配置された車輪9を保持する車輪ホルダー16と保持部15とを連結する連結部36の中心軸とが一致した鉛直線上に配置して連結されている。
そして、図5に示すように、裏面側垂下片19cに設けられた係合部となるボルト孔19dと、外壁パネル1の上部裏面側に設けられた係合部となる位置決め金物17に設けられたネジ孔部17aとが、ボルト18を保持部15の裏面側垂下片19cのボルト孔19dに挿通すると共に位置決め金物17のネジ孔部17aに螺合締結することにより外壁パネル1の裏面側から(即ち、建物内側からの作業で)着脱可能に係合し得るように構成されている。
図12に示すように、外壁パネル1の内部には補強鉄筋22に連結されたナット部材23が設けられており、該ナット部材23には断面コ字形状の位置決め金物17が外壁パネル1の幅方向に配置されて図16に示すボルト24により固定されている。
位置決め金物17は、図5及び図6(a)に示すように、複数の外壁パネル1を一体的に連結する連結金物を兼ねており、図5に示すように、3枚の外壁パネル1を位置決め金物17により一体的に連結した後、吊り下げ治具14の保持部15の裏面側垂下片19cに形成したボルト孔19dにボルト18を挿通して該位置決め金物17のネジ孔部17aに該ボルト18を螺合締結し、吊り下げ片19の天片19aにボルト止めされたI(アイ)ボルト19eにクレーン等のワイヤ35を掛け止めて吊り下げることにより、3枚の外壁パネル1を吊り下げ治具14により一体的に吊り下げることが出来る。
図6(a)は幅寸法の異なる2枚の外壁パネル1の幅方向にそれ専用の長さを有する位置決め金物17を固定し、それ専用の吊り下げ治具14の保持部15の裏面側垂下片19cに形成したボルト孔19dにボルト18を挿通して位置決め金物17のネジ孔部17aに該ボルト18を螺合締結することにより、2枚の外壁パネル1を一体的に吊り下げ治具14により吊り下げる場合の一例を示す。
また、図6(b)は1枚の外壁パネル1の幅方向にそれ専用の長さを有する位置決め金物17を固定し、図5に示す吊り下げ治具14の保持部15の中央の裏面側垂下片19cに形成したボルト孔19dにボルト18を挿通して位置決め金物17のネジ孔部17aに該ボルト18を螺合締結することにより、1枚の外壁パネル1を吊り下げ治具14により吊り下げる場合の一例を示す。
図1に示すように、外壁パネル1が取り付けられる建物躯体の上梁材2の下フランジ2cには、該外壁パネル1の裏面に当接して該外壁パネル1の厚さ方向の位置を規定する断面L字形状の定規部材10が該下フランジ2cに所定ピッチで形成されたボルト孔2bにボルト止めにより固定されており、外壁パネル1が取り付けられる建物躯体の下梁材2の上フランジ2aには、該外壁パネル1の裏面に当接して該外壁パネル1の厚さ方向の位置を規定する断面T字形状の定規部材25が該上フランジ2aに所定ピッチで形成されたボルト孔2bにボルト止めにより固定されている。
各定規部材10,25の垂下片10a及び起立片25aには、所定ピッチで位置決め溝10b,25bが形成されており、図16に示すように、定規部材10,25の位置決め溝10b,25bにバール26の先端を係合して該バール26を位置決め金物17の側端部17bに当接させてしごくことで外壁パネル1の幅方向の位置決めを行なうことが出来る。
次に上記吊り下げ治具14を用いた外壁パネル吊り下げ搬送構造及び定規部材10,25を用いた外壁パネル位置調整構造を利用して、建物を隣りの建物と密接して建築する場合、その建物の間の狭隘(きょうあい)空間において外壁パネル1を建物躯体の所定位置に搬送し固定する外壁パネル取付工法について説明する。
先ず、図1に示すように、外壁パネル1を取り付ける上梁材2の下フランジ2cの下面に定規部材10を固定し、該外壁パネル1を取り付ける下梁材2の上フランジ2aの上面に定規部材25を固定する。定規部材25を取り付けた後、水切り部材33を取り付け、更に水切りカバー34を取り付ける。
定規部材25、水切り部材33及び水切りカバー34は目的の外壁パネル1を取り付ける階の床パネルを敷設した段階で建物内側からだけの作業で取り付けることが出来、定規部材10も目的の外壁パネル1を取り付ける階の真上の階の床パネルを敷設した段階で建物内側からだけの作業で取り付けることが出来る。
次に図1及び図3に示すように、外壁パネル1を取り付ける上梁材2の上フランジ2a上に支柱部材3を固定し、該支柱部材3に支持フレーム4を固定して直線上に連結する。そして、レールホルダ7によりレール部材8を挟み込んで支持フレーム4に固定して直線上に連結する。
支持フレーム4は建物躯体から建物前面道路側の作業用空地まで突出して取り付けられ、その突出した支持フレーム4に導入用レール部材13をレール部材8に延長させて固定して直線上に連結する。尚、導入用レール部材13を支持フレーム4に取り付ける際には建物前面道路側の作業用空地に足場29を設けて取り付け作業を行なうことが出来る。
一方、レール部材8の終端部には図3(b)に示すように、レールホルダ7にストッパ12がビス11により固定される。また、コーナーパネル27は、図7に示すように、各種の装着部材により柱材28に装着される。
そして、図5或いは図6に示すように、吊り下げ治具14の保持部15に外壁パネル1を保持した状態で該吊り下げ治具14の吊り下げ片19の天片19aに設けられたI(アイ)ボルト19eにワイヤ35等を掛けて建物前面道路側の作業用空地においてクレーン等により吊り下げ、図8及び図9に示すように、外壁パネル1の厚さ方向の片側(建物内側)の車輪9を導入用レール部材13の車輪支持片13a上に載置する。
そして、図10及び図11に示すように、建物前面道路側の作業用空地に設けた足場29を利用して外壁パネル1を図9の左方向に押して外壁パネル1を吊り下げた吊り下げ治具14を図9の左方向に導入用レール部材13及びレール部材8に沿って移動して先行する車輪9を導入用レール部材13の車輪支持片13a上からそれに延長されたレール部材8の下辺の両側の一対の車輪支持片8a上に連続的に走行させ、先行する車輪9がレール部材8の車輪支持片8a上に移動したら、クレーンのワイヤ35を取り外すと共に、吊り下げ治具14の吊り下げ片19の天片19aに螺合締結されたIボルト19eを緩めて取り外した後、外壁パネル1を吊り下げた吊り下げ治具14を更に図9の左方向に導入用レール部材13及びレール部材8に沿って建物内部側から外壁パネル1を押すことによって移動して外壁パネル1を取り付ける所定位置まで移動させる。
この時、図17に示すように、外壁パネル1の裏面との間に定規部材10の垂下片10aを挟んで固定するための断面Z字形状の固定金具30が外壁パネル1の上部幅方向に配置された位置決め金物17にボルト止めされており、外壁パネル1を吊り下げた吊り下げ治具14をレール部材8に沿って移動する際には該固定金具30を予め裏返しに取り付けておき、図12に示すように、外壁パネル1の裏面と固定金具30との間隙を定規部材10の垂下片10aが通過するようにしてレール部材8に沿って移動する外壁パネル1の移動時のガイドとして利用することが出来る。
また、図17に示すように、外壁パネル1の裏面との間に定規部材25の起立片25aを挟んで固定するための断面Z字形状の固定金具31が外壁パネル1の下部幅方向に配置された位置決め金物17にボルト止めされており、外壁パネル1を吊り下げた吊り下げ治具14をレール部材8に沿って移動する際には該固定金具31を予め半回転(180度回転)させて退避させておき、図12に示すように、レール部材8に沿って移動する外壁パネル1の移動時に定規部材25に干渉しないようにすることが出来る。
次に、図13及び図14に示すように、上梁材2の下フランジ2cに仮支持手段となるチェーンブロック32を設置し、外壁パネル1の下部幅方向に配置された位置決め金物17に設けられたIボルト17cにチェーンブロック32のチェーン32aを掛け止めて該チェーンブロック32を操作して外壁パネル1を吊り下げて仮支持する。このとき、図13に示すように、外壁パネル1を建物内側に引き寄せながら所定の位置まで降ろす。
このとき、図14に示すように、車輪9はレール部材8の車輪支持片8aから上方へ離れて外壁パネル1の荷重から開放され、その一方で、車輪9はレール部材8の天片8b、側片8c、起立片25a及び車輪支持片8aからなる空間内部に収容されて遊動自在に拘束されているため車輪9がレール部材8から脱落することがない。
その状態で、吊り下げ治具14の裏面側垂下片19cのボルト孔19dに挿通して外壁パネル1の上部幅方向に配置された位置決め金物17のネジ孔部17aに螺合締結したボルト18を緩めて取り外し、仮支持された外壁パネル1から吊り下げ治具14を取り外して該吊り下げ治具14をレール部材8に沿って移動して退避させることが出来る(図15参照)。
次に図15に示すように、チェーンブロック32を操作して外壁パネル1の幅方向(左右方向)の据え付け位置の調整を行い、外壁パネル1の目地芯が定規部材25の起立片25aに設けられた位置決め溝25bの中心と一致するように調整する。
そして、外壁パネル1の上部幅方向に設けられた位置決め金物17に取り付けられた固定金具30を図17(b)に示すように裏返して定規部材10の垂下片10aに係止し、更に外壁パネル1の下部幅方向に設けられた位置決め金物17に取り付けられた固定金具31を図17(c)に示すように半回転(180度回転)して定規部材25の起立片25aに係止する。このとき、固定金具30,31は外壁パネル1を仮支持する仮支持手段を兼ねる。
次にチェーンブロック32を操作してチェーン32aを緩め、外壁パネル1の下部幅方向に配置した位置決め金物17に螺合締結されたIボルト17cを取り外すと共に、上梁材2の下フランジ2cに取り付けたチェーンブロック32を取り外す。
次に図16に示すように、下梁材2の上フランジ2aに固定された定規部材25の起立片25aに形成された位置決め溝25bにバール26を係合すると共に、固定金具30,31により仮支持された外壁パネル1の下部幅方向に設けられた位置決め金物17の側端部17bに該バール26を当接して外壁パネル1の位置決めを行なう。また、上梁材2の下フランジ2cに固定された定規部材10の垂下片10aに形成された位置決め溝10bにバール26を係合すると共に、仮支持された外壁パネル1の上部幅方向に設けられた位置決め金物17の側端部17bに該バール26を当接して外壁パネル1の位置決めを行なう。
次に外壁パネル1の位置決めを行なった状態で、固定金具30,31を本締めして締結し、外壁パネル1を定規部材10,25に固定する。
上述のようにして外壁パネル1の据え付けを順次行い、始点端部のコーナーパネル27を前述した終点端部のコーナーパネル27と同様に図7に示したと同様に各種の装着部材により柱材28に装着される。
目的の階の外壁パネル1の取り付けが終了したら、建物内側からだけの作業でレールホルダ7を支持フレーム4から取り外すと共にレール部材8を取り外し、該支持フレーム4を支柱部材3から取り外し、該支柱部材3を梁材2から取り外す。そして、その直上階に移動して建物内側からだけの作業で上梁材2の上フランジ2aに支柱部材3を接合し、該支柱部材3に支持フレーム4を接合し、該支持フレーム4にレールホルダ7を介してレール部材8を接合すると共に、建物躯体から建物前面道路側の作業用空地まで突出した支持フレーム4に足場29等を利用して導入用レール部材13を接合する。
その後は前述したと同様な手順で下階から上階の順で外壁パネル1を搬送し、定規部材10,25に固定することが出来る。
本発明の活用例として、外壁パネルに吊り下げ治具を装着し、外壁パネルが取り付けられる建物躯体に取り付けられたレール部材に沿って前記外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具を移動可能に構成した外壁パネル吊り下げ搬送構造及びそれに有利な外壁パネル位置調整構造、更にそれ等を利用した外壁パネル取付工法に適用出来、新築建物だけでなく既設建物の外壁パネルのリフォーム時にも適用出来る。
本発明に係る外壁パネル吊り下げ搬送構造及びそれに有利な外壁パネル位置調整構造の構成を示す斜視図である。 レール部材及びそれに延長された導入用レール部材の構成を示す平面図である。 レール部材の構成を示す分解斜視図である。 所定ピッチで位置決め溝が形成された定規部材の構成を示す斜視図である。 各種の外壁パネルを吊り下げ治具により吊り下げた様子を示す斜視図である。 各種の外壁パネルを吊り下げ治具により吊り下げた様子を示す斜視図である。 コーナーパネルの納まりを説明する分解斜視図である。 外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具を導入用レール部材に係合する様子を示す斜視図である。 外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具を導入用レール部材に係合する様子を示す正面図である。 外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具を導入用レール部材からレール部材に導入する様子を示す斜視図である。 外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具を導入用レール部材からレール部材に導入する様子を示す斜視図である。 外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具をレール部材に沿って移動する状態を示す側面説明図である。 仮支持手段により外壁パネルを吊り下げて仮支持する様子を示す斜視説明図である。 仮支持手段により外壁パネルを吊り下げて仮支持する様子を示す側面説明図である。 仮支持手段により仮支持された外壁パネルから吊り下げ治具を取り外して該吊り下げ治具をレール部材に沿って移動させて退避させる様子を示す斜視説明図である。 定規部材の位置決め溝にバールを係合すると共に仮支持手段により仮支持された外壁パネルの幅方向に設けられた位置決め金物に該バールを当接してしごいて該外壁パネルの位置決めを行なう様子を示す斜視説明図である。 仮支持手段により仮支持された外壁パネルを定規部材に固定する様子を示す側面説明図である。
符号の説明
1…外壁パネル
2…梁材
2a…上フランジ
2b…ボルト孔
2c…下フランジ
3…支柱部材
3a…底板
3b…突起部
3c…ボルト部
4…支持フレーム
5…ボルト
6…ナット
7…レールホルダ
7a…内ホルダ
7b…外ホルダ
8…レール部材
8a…車輪支持片
8b…天片
8c…側片
8d…起立片
9…車輪
10…定規部材
10a…垂下片
10b…位置決め溝
11…ビス
12…ストッパ
13…導入用レール部材
13a…車輪支持片
13d…起立片
14…吊り下げ治具
15…保持部
16…車輪ホルダー
17…位置決め金物
17a…ネジ孔部
17b…側端部
17c…Iボルト
18…ボルト
19…吊り下げ片
19a…天片
19b…表面側垂下片
19c…裏面側垂下片
19d…ボルト孔
19e…Iボルト
20…拘束片
20a…天片
20b…表面側垂下片
20c…接合片
21…ボルト/ナット
22…補強鉄筋
23…ナット部材
24…ボルト
25…定規部材
25a…起立片
25b…位置決め溝
26…バール
27…コーナーパネル
28…柱材
29…足場
30,31…固定金具
32…チェーンブロック
32a…チェーン
33…水切り部材
34…水切りカバー
35…ワイヤ
36…連結部

Claims (6)

  1. 外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具を外壁パネルが取り付けられる建物躯体に取り付けられたレール部材に沿って移動可能に構成した外壁パネル吊り下げ搬送構造であって、
    前記レール部材は、車輪が走行する一対の車輪支持片と、前記車輪支持片に平行に配置される天片と、該天片と前記車輪支持片とを接続する一対の側片と、前記車輪支持片から起立する一対の起立片とを有し、前記一対の車輪支持片の間にスリット状に形成された開放部を下向きにした状態で前記外壁パネルが取り付けられる階よりも上階側の梁に沿って取り付けられ、
    前記吊り下げ治具は、前記レール部材に沿って走行する走行方向に複数個配置され且つ吊り下げられる外壁パネルの厚さ方向に複数個配置された車輪と、前記車輪を回転自在に保持する車輪ホルダーと、前記外壁パネルを保持する保持部と、前記車輪ホルダーと前記保持部とを連結すると共に前記スリット状に形成された開放部から垂下される連結部とを有し、
    前記吊り下げ治具に設けられた車輪は、前記レール部材の車輪支持片と側片と天片と起立片とにより形成される空間内部に収容された状態で該レール部材の下辺の両側の車輪支持片上に跨って走行し得るように構成したことを特徴とする外壁パネル吊り下げ搬送構造。
  2. 前記レール部材の下辺の片側の車輪支持片及び起立片に延長された車輪支持片及び起立片を有する導入用レール部材が外壁パネルが取り付けられる建物躯体から突出して設けられたことを特徴とする請求項1に記載の外壁パネル吊り下げ搬送構造。
  3. 前記吊り下げ治具の保持部は、
    前記外壁パネルの上端面を覆う天片と、
    前記天片に接続されて垂下され且つ前記外壁パネルの上部表面を覆う表面側垂下片と、
    前記天片に接続されて垂下され且つ前記外壁パネルの上部裏面を覆う裏面側垂下片と、
    を有し、
    前記吊り下げ治具の保持部の天片の前記外壁パネルの厚さ方向の中央部と、前記外壁パネルの厚さ方向に複数個配置された車輪を保持する車輪ホルダーと前記保持部とを連結する連結部の中心軸とが一致した鉛直線上に配置して連結され、
    前記裏面側垂下片に設けられた係合部と、前記外壁パネルの上部裏面側に設けられた係合部とが着脱可能に係合し得ることを特徴とする請求項1に記載の外壁パネル吊り下げ搬送構造。
  4. 外壁パネルの裏面に当接し該外壁パネルの厚さ方向の位置を規定する定規部材に所定ピッチで位置決め溝が形成され、該位置決め溝にバールを係合して前記外壁パネルの位置決めを行なうために該バールが当接し得る位置決め金物が前記外壁パネルの幅方向に設けられたことを特徴とする外壁パネル位置調整構造。
  5. 前記位置決め金物は、複数の外壁パネルを一体的に連結する連結金物を兼ねることを特徴とする請求項4に記載の外壁パネル位置調整構造。
  6. 外壁パネルを建物躯体に固定する外壁パネル取付工法であって、
    車輪が走行する一対の車輪支持片と、前記車輪支持片に平行に配置される天片と、該天片と前記車輪支持片とを接続する一対の側片と、前記車輪支持片から起立する一対の起立片とを有するレール部材を、該一対の起立片の間の下辺の中央部が開放された状態で目的の外壁パネルが取り付けられる階よりも上階側の梁に沿って取り付けると共に、該レール部材の下辺の片側の車輪支持片及び起立片に延長される車輪支持片及び起立片を有する導入用レール部材を外壁パネルが取り付けられる建物躯体から建物前面道路側の作業用空地まで突出して取り付け、
    吊り下げ治具の保持部に外壁パネルを保持した状態で該吊り下げ治具を建物前面道路側の作業用空地において吊り下げ、
    前記吊り下げ治具に設けられ且つ前記レール部材の車輪支持片と側片と天片と起立片とにより形成される空間内部に収容された状態で該レール部材に沿って該レール部材の下辺の両側の車輪支持片上に跨って走行可能で、その走行方向に複数個配置され且つ吊り下げられる外壁パネルの厚さ方向に複数個配置された車輪のうちの該外壁パネルの厚さ方向の片側の車輪を前記導入用レール部材の車輪支持片上に載置し、
    前記外壁パネルを吊り下げた吊り下げ治具を前記導入用レール部材及び前記レール部材に沿って建物内部側から外壁パネルを押すことによって移動して前記吊り下げ治具に設けられた車輪を前記導入用レール部材の車輪支持片上からそれに延長された前記レール部材の下辺の両側の車輪支持片上に連続的に走行させて外壁パネルを取り付ける所定位置まで移動させ、
    前記外壁パネルを仮支持手段により仮支持し、
    前記仮支持された外壁パネルから前記吊り下げ治具を取り外して該吊り下げ治具を前記レール部材に沿って移動して退避させ、
    前記外壁パネルの裏面に当接し該外壁パネルの厚さ方向の位置を規定する定規部材に所定ピッチで形成された位置決め溝にバールを係合すると共に、仮支持された外壁パネルの幅方向に設けられた位置決め金物に該バールを当接して該外壁パネルの位置決めを行ない、
    前記外壁パネルを前記定規部材に固定することを特徴とする外壁パネル取付工法。
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