JP2006192704A - インクジェット記録装置、インクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成時に生じるインクミストやサテライトによる画像劣化を低減させる。
【解決手段】 画像形成時に生じるインクミストやサテライトの発生量に応じて、インクミストなどを回収するファンの駆動を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明はインクジェット記録装置、及びインクジェット記録装置を用いたインクジェット記録方法に関し、特に、記録ヘッドからインクを吐出する際に発生するサテライトやミストを回収する手段を有するインクジェット記録装置、及びその方法に関する。
近年、インターネットの普及にともないプリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する記録装置が、オフィスや一般家庭等でコンピュータやワードプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーションの出力機器として広く接続されている。前記の記録装置としては、電子写真方式、インクジェット方式、サーマル方式等が普及しているが、中でもインクジェット方式は、紙やOHP用シート、フィルムだけでなく、布、段ボール、陶器、金属等といった媒体にも記録することが可能である。更に平面の媒体だけでなく、凹凸がある媒体や曲面、エッジ部にも印刷可能であることから、一般的に使用されているプリンタとしてだけでなく、業務用プリンタとしても幅広く活用されている。なお、インクジェット方式の記録装置は、電気熱変換素子や電気機械変換素子を利用してノズルから液滴を吐出することで画像を形成する。
特にインクジェット方式の記録装置においては、記録ヘッドの小型化が容易であること、ノンインパクト方式であるため騒音が少ないこと、多色のインクを使用してカラー画像を記録することが容易であること、ランニングコストが安いこと、高精細な画像を高速で記録することができること等の利点を有している。さらに、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式の記録ヘッドは、エッチング蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロセスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、液路壁、天板等を形成することにより、高密度の液路配置(吐出口配置)を有するものを製造することができ、一層のコンパクト化(小型化)を図ることができる。
インクジェット方式の記録装置は、記録ヘッドからインク滴を吐出する際に、主滴の他に主滴よりも小さい液滴が同時に吐出される。主滴と同時に吐出された小さい液滴が記録媒体上に着弾すると、記録媒体上に着弾した主滴の近くに、主滴よりも小さいサイズのドットが形成される。主滴近くに着弾するドットとなる、主滴と同時に吐出された小さい液滴のことをサテライトと称する。主滴以外の箇所にサテライトが着弾することにより、画像品位は低下してしまう。また、サテライトとなるインク滴よりもさらに小さく霧状のインク滴が発生することもある。この霧状のインク滴をインクミスト(単に、ミストとも称する)と称する。インクミストは、インク吐出に伴う記録ヘッド付近の気流に流されて、装置内を漂うことで装置内が汚れたり、記録媒体に付着することで画像品位が低下してしまうことがある。記録媒体にサテライトやインクミストが着弾すると、画像にノイズが発生したり、ハーフトーン画像においては濃度ムラや色味が変化してしまうなどの課題となる。これらのサテライトやインクミストによる画像品位の低下を抑制させるためには、サテライトやインクミストを画像領域外に運んだり、回収して、記録媒体に付着することを低減させる必要がある。
従来の記録装置においては、インク吐出速度が高速の場合にはミスト排除用ファンを作動させ、インク吐出速度が低速の場合にはミスト排除用ファンを停止させることで機内に浮遊したインクミストを排除させる構成がある(例えば特許文献1参照。)。また、キャリッジ本体に送風ファンを設けて、キャリッジの主走査方向に対して垂直方向に風を送風することで機内に浮遊したインクミストを排除させる構成もある(例えば特許文献2参照。)。更に、記録媒体の搬送方向に対して上流側から下流側へと向かう気流を発生させることで機内に浮遊するインクミストを排除させる構成もある(例えば特許文献3参照。)。
特開平11−348249号公報 特開平06−166173号公報 特開平11−138777号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載された構成を用いても、すべてのサテライトやインクミストを排除できないことがあった。インクミストやサテライトが発生してしまう要因には、インクの吐出速度以外にも様々な要因がある。
例えば、記録ヘッドと記録媒体またはプラテンとの距離(ギャップとも称する)が比較的小さいときには、生じたインクミストやサテライトは記録媒体上の主滴近くに付着しやすいが、記録ヘッドと記録媒体またはプラテンとの距離が比較的大きいときには、サテライトが主滴から離れた位置に付着したり、インクミストは吐出の際の気流の影響を受けて空気中に滞留する時間が長くなることを本発明者は見出した。つまり、記録ヘッドと記録媒体またはプラテンとの距離が大きくなるほど、インクミストやサテライトが多く生じるため、画像劣化や記録装置内の汚れの度合いが増してしまう。
また、同一の記録領域に対して、記録ヘッドによる走査回数が少ない場合には、1回の記録走査において発生したインクミストやサテライトがインク吐出時の気流により記録ヘッドのフェース面に多く付着することが知られている。
特許文献1に記載された構成は、インク吐出速度に応じた制御は行っているものの、その他の要因によってインクミストやサテライトによる影響が大きくなることには対応していない。また、特許文献2に記載された構成は、サテライトやインクミストを送風することで画像ムラは改善するものの回収手段を独立して設けられてはいないため、効率よく回収することができない。更に、特許文献3に記載された構成は、メディア搬送方向に対して上流側から下流側へと向かう気流を発生させることで機内に浮遊するインクミストを排除することはできるが、インクミストやサテライトによる影響の度合いに応じた効率的な駆動方法に関しては対応していない。
本発明は上記の観点に基づいてなされたものであり、記録ヘッドからのインクの吐出とともに発生するインクミストやサテライトが記録媒体や記録装置内に付着することによる画像劣化や装置内汚れを低減させることを目的とする。
本発明は、インクを吐出する複数の吐出口を配列した記録ヘッドを用い、画像データに基づいて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において、前記吐出口から吐出されたインク滴のうち、前記画像データに従って前記記録媒体上に付着する主滴とは異なるインク滴の量を判断する判断手段と、前記主滴とは異なるインク滴を回収するために、前記記録ヘッド付近に風を発生させる回収手段と、前記主滴とは異なるインク滴の量に応じて前記回収手段により発生される風の風速、または風量を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、インクを吐出する複数の吐出口を配列した記録ヘッドと、前記記録ヘッド付近に風を発生させる回収手段とを有し、前記記録ヘッドを用いて画像データに基づいた記録を記録媒体に行うインクジェット記録装置におけるインクジェット記録方法において、前記吐出口から吐出されたインク滴のうち、前記画像データに従って前記記録媒体上に付着する主滴とは異なるインク滴の量を判断する判断工程と、前記主滴とは異なるインク滴を回収するために、前記判断工程の判断結果に基づいて前記回収手段による発生される風の風速、または風量を制御する制御工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドに対して風を受ける方向に吸引する風回収機構を設けて、記録ヘッドフェース面とプラテン間の距離に応じて風回収機構で吸引する風速あるいは風量を切り換えることにより、記録ヘッドから発生したインクミストやサテライトを、画像領域や機内に飛散させることなく効率的に回収することができる。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して第1の実施形態を詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態に係わるインクジェット記録装置を示す上面図である。
図1において、2は紙搬送系ユニットを含む装置本体を示しており、本装置は比較的大判の記録用紙(記録媒体)に記録を行うものである。1はキャリッジであり、6個の記録ヘッド5を搭載して移動する。なお、記録ヘッド5には、インクを吐出するノズル(記録素子、吐出口とも言う)が複数配列されている。また、33はキャリッジをガイドするガイド軸であり、キャリッジ1がガイド軸33に沿って移動可能となるよう案内支持されており、キャリッジ1はベルト34を介して伝達される駆動力によって往復移動できる。これにより、記録ヘッド5の記録用紙に対する走査が可能となる。
本実施形態において使用するインクは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの他に、更に粒状間の低減を目的とした淡シアン、淡マゼンタを加えた計6色を用いている。また、30A、30Bは回復機構であり、記録ヘッド5それぞれに対応し、記録ヘッドの不使用時に記録ヘッドを保護するキャップを備えている。さらに、回復機構30は不図示のポンプを駆動源として吸引動作を行う。31は各記録ヘッド5の予備吐出動作によって吐出されるインクを受容する予備吐出インク受領箱であり、32は各記録ヘッド5の吐出口面のワイピング動作を行うためのワイピング機構である。
以上の装置構成において、キャリッジ1は、ホスト装置から記録データを受け取ると、図示しない紙搬送ユニットによって送られる記録用紙に記録すべく、ガイド軸33に沿った方向(主走査方向)に移動するように制御され、これにより、各記録ヘッド5の走査が行なわれ記録用紙に1バンド分(記録ヘッドの1回の記録走査において記録可能な領域)の文字や絵などの画像が記録される。そして、記録用紙はキャリッジ1と交差する方向(副走査方向)に所定距離(1バンド分、または所定数の記録素子により記録される記録幅に対応する距離)だけ紙搬送ユニットによって搬送される。キャリッジ1の移動経路に沿ってキャリッジの移動位置を検出するためのエンコーダフィルム35が配設されており、キャリッジ1に搭載されたエンコーダセンサがこれを検出する信号に基づいてキャリッジの位置を知ることができる。また、このエンコーダの位置検出に基づいてキャリッジ1のホームポジションへの移動が制御される。
それぞれの記録ヘッド5には、上記の副走査方向に1200dpi(ドット/インチ)の密度で、1280個の吐出口が配列されており、各吐出口に連通したインク液路内には、インクを局所的に加熱して膜沸騰を起こさせ、その圧力によってインクを吐出させるための電気熱変換体が設けられている。この1280個の吐出口列が複数の色のインクそれぞれに対応するよう複数記録ヘッドに配列されている。
図2は、この実施形態における制御系回路の構成を示すブロック図である。この実施形態において、300は主制御部であり、この主制御部300は演算、制御、判別、設定などの処理動作を実行するCPU301と、このCPU301によって実行すべき制御プログラム等を格納するROM302と、記録データのバッファやCPU301による処理のワークエリア等として用いられるRAM303、及び入出力ポート304などを備えるものとなっている。
そして、入出力ポート304には、搬送モータ(LFモータ)312、キャリッジモータ(CRモータ)313、及び記録ヘッド5などの各駆動回路305、306、307、309が接続される。さらに、入出力ポート304には、記録ヘッドのフェース面15(記録ヘッドの吐出口が形成された面)と記録媒体またはプラテンの距離を検出するヘッド−プラテンギャップセンサ315、記録ヘッドの温度を検出するヘッド温度センサ(ヘッド温度検出手段)314、及びキャリッジ1がホームポジションへ移動する際に用いられるホームポジションセンサ310などのセンサ類が接続されている。また、主制御部300はインターフェース回路311を介して不図示のホストコンピュータに接続されている。
また、主制御部300は、ヘッド−プラテンギャップセンサ315によって記録ヘッド5のフェース面15とプラテン9の距離に関する情報を、入出力ポート304を介して取得すると、距離に関する情報に基づいて回収ファン12の風速または風量を制御するよう駆動回路309に信号を送出する。さらに、主制御部300は、記録動作が完了したと判断したときには、入出力ポート304を介して信号を送出し駆動回路309は回収ファン12を停止する。
図3は、本実施形態である風回収機構10を具えた本体の断面図である。
3は記録装置本体の外装であり、9はプラテン、10は記録ヘッドに対して風を受ける方向に吸引する風回収機構である。この風回収機構10は、記録装置内の空気を記録装置外に送る回収ファン12、記録装置内の空気の流れを制するダクト8、空気中に浮遊するインクミストやサテライトを回収するためのフィルタ13を備えている。また、15は記録ヘッド5の吐出口が形成されているフェース面であり、20は記録ヘッド5の端部(ヘッドエッジ部)である。
本実施形態は、ヘッド−プラテンギャップセンサ315により記録ヘッド5のフェース面15とプラテン9の間の距離を検出し、回収ファン12の風速あるいは風量を制御することを特徴とする。また風回収機構10によって吸引する風向きは、主走査方向に対して垂直方向で、かつ記録媒体の搬送方向と逆方向としている。また、吸引する風速は、ヘッドエッジ部20において0.001m/secから5m/secが好ましい。
風回収機構10に用いられる回収ファン12は、図4のようなシロッコファンや図5のような軸流ファンでも問題なく機能する。特に回収ファン12の回転数が低い状況下においてインクミストやサテライトを移動させる時には、必要な風速を安定して形成できるシロッコファンを使用することが好ましい。
このようにヘッド−プラテンギャップセンサ315において検出された距離情報に応じて、記録装置内の空気を風回収機構10よりダクト8を介して吸引することにより、画像を形成する主滴の着弾精度には悪影響を与えず、画像品質を低下させる主要因であるインクミストやサテライトのみを吸引回収することが可能となる。
図6は、風回収機構10と画像形成部を上からみた上面図である。
印字領域幅22に対して風回収機構12のミスト開口幅23は幅広の構成を取っている。これは、インクミストやサテライトがメディア幅21全域に発生するためにこのような構成を取っている。また開口部に関しては、強度補強や組み立てが容易になるように分割構成になっていても問題なく、その場合は、開口部の全域をミスト回収開口幅23とする。
以下に実験例をあげて本実施形態を更に詳細に説明するが、本発明の様態はこれに限定されるものではない。本実施形態は、記録ヘッドのフェース面とプラテン(または記録媒体の表面)間の距離が離れるにしたがってインクミストやサテライトが増える現象に対応するものである。
実験例における機内汚れに関して以下に簡単に記す。記録装置内(機内)の汚れの評価方法は、機内の汚れが検出できるようにメディアを貼り付けておき、A0サイズの原稿を各色40%(total 240%)で100枚出力した時に貼り付けたメディアの汚れ具合を反射濃度計で測定した値で判断する。
機内汚れの評価
○:反射濃度 0から0.01未満
○’:反射濃度 0.01から0.1未満
△:反射濃度 0.1から0.5未満
×:反射濃度 0.5から1.0未満
××:反射濃度 1.0以上
上記の機内汚れの評価に対して、○レベルや○’レベルであるならば、標準的な出力をしたときにインクミストやサテライトに起因した画像ムラが発生しているかどうかを肉眼で観察することが困難であり、満足できる画像が出力できたと発生せず、良好な画像が出力できたと評価できる。
また、記録時の記録装置の駆動条件は以下のとおりである。
キャリッジ線速:30(inch/sec)
キャリッジ片道移動距離:36(inch)
画像形成方法:2パス往復方向印刷
<機内汚れ評価1>
上記の駆動条件で、回収ファン12の電源をオフにした状態で記録を行い、機内に貼り付けたメディア(パッチ)の濃度を測定して評価を行った。なお、機内汚れ評価1では、回収ファン12は駆動していないので、記録ヘッド5の近傍のヘッドエッジ部20での風速が0m/secの条件下における記録となる。
Figure 2006192704
表1から分かるように、ヘッド−プラテン間距離が大きいほど評価結果が悪くなり、インクミストやサテライトの発生量が多くなっていることが分かる。つまり、回収ファン12の電源をオフの状態、つまり、ヘッドエッジ部20での風速が0m/secでは発生したインクミストやサテライトの多くが、機内に充満して浮遊することで機内汚れを発生させている。
<機内汚れ評価2>
機内汚れ評価2では、機内汚れ評価1と同じキャリッジの駆動条件で、回収ファン12の電源をオンにした状態で記録を行い、機内に貼り付けたパッチの濃度を測定して評価を行った。なお、回収ファン12を駆動することで、記録ヘッドのヘッドエッジ部20での風速が0.001m/secとなる条件下における記録となる。
Figure 2006192704
表2においても、機内汚れ評価1と同様に、ヘッド−プラテン間距離が大きいほど評価結果が悪くなっている。しかしながら、回収ファン12を駆動して、ヘッドエッジ部での風速を0.001m/sec発生させた条件では、機内汚れ評価1よりも機内汚れが全体的に改善されている。特に、low positionにおける機内汚れはほぼ改善されている。このように、回収ファン12を駆動することにより、発生したインクミストやサテライトの一部は回収されるために、機内に充満して浮遊するインクミストやサテライトの量を低減させることが可能となる。
<機内汚れ評価3>
機内汚れ評価3では、機内汚れ評価1、2と同じキャリッジの駆動条件で、回収ファン12の駆動をヘッド−プラテン間の距離に応じて可変にして記録を行い、機内に貼り付けたパッチの濃度を測定して評価を行った。なお、回収ファン12の電源電圧値を制御することで、ヘッドエッジ部での風速が0.005m/sec〜0.1m/secとなるようにしている。ヘッド−プラテン間の距離と、ヘッドエッジ部の風速は表3のとおりである。
Figure 2006192704
表3より、ヘッド−プラテン間の距離に応じてヘッドエッジ部の風速を切り替えることにより、high position、mid position、low positionのすべてのヘッド−プラテンギャップの条件において機内汚れが改善されていることがわかる。つまり、回収ファン12の駆動を適切に制御することにより、発生したインクミストやサテライトを回収することができ、記録装置内が汚れることを低減させることが可能となる。
以上のように、ヘッドとプラテンの距離に応じて、風回収機構10の駆動を制御することにより、発生したインクミストやサテライトによる機内汚れを低減させることが可能となる。また、記録装置内に浮遊するインクミストやサテライトを減少させることにより、画像に付着してしまう画像劣化をも低減させることが可能となる。
なお、本実施形態においては、low positionにおいても、回収ファン12を駆動する構成としたが、low positionにおけるヘッド−プラテンギャップがさらに短い場合など、回収ファンを駆動しなくてもインクミストやサテライトによる影響が少ない場合には、回収ファンの電源をオフにしてもよい。
また、回収ファンの駆動を制御するために電源電圧値を可変とする構成としたが、電圧値だけでなく、電流値を可変としたり、PWM制御を行うなど、ヘッドエッジ部の風速を可変にできるような構成であれば、電源電圧値に限定するものではない。
さらに、本実施形態においては、ヘッドとプラテンの距離に応じて、風回収機構の駆動を制御する構成としたが、ヘッドと記録媒体の表面の距離に応じて風回収機構の駆動を制御する構成としてもよい。厚い記録媒体を用いるためにヘッド−プラテン間のギャップが大きいものの、実際にはヘッドと記録媒体の表面の距離は小さいため、インクミストやサテライトの生じる量が少なく、画像劣化や機内汚れが発生しにくい場合がある。ヘッドと記録媒体の表面の距離に応じて風回収機構の駆動を制御するような構成とすることにより、インクミストやサテライトの発生状況に応じた駆動制御が可能となり、消費電力を低下させることが可能となる。
また、回収ファンの機能を有する機構(風回収機構)に関しては、本実施形態に限定されるものではなく、本体の両サイドや前面に設けられた場合でも本発明の効果は十分に得られる。
さらにまた、本実施形態では、記録媒体の搬送方向と逆向きに風を発生させたが、記録媒体の搬送方向と同じ方向に風の流れを形成した場合にも同様の効果が確認されている。しかしながら、発生させた風が強すぎるとインクミストやサテライトのメディアへの若干の付着が確認された。
また、印刷するメディア幅に対してインクミストやサテライトを回収する風回収機構10の開口幅を広く取ることで実施例1での効果は十分に発揮されるが、逆にメディア幅の方が開口幅より広くした設計の場合、効果が十分に得られないことがある。
さらに、本実施形態では、
以上説明したように、第1の実施形態によると、風回収機構10を設けた記録装置において、記録ヘッド5のフェース面15とプラテン9の間の距離をヘッド−プラテンギャップセンサ315により検出し、その情報に基づき回収ファン12の電源電圧を制御することで、それぞれの条件下に適した気流を発生させ、インクの主滴以外に発生するインクミストやサテライトといった画像品質を低下させる成分を画像領域外に運ぶとともに回収することができる。その結果、優れた品質の画像を継続して長期間出力することが可能となり、特にlow position時には回収ファン12の風速を落とすか0m/secにすることにより静音化や省エネルギー化にもつながる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は、記録ヘッドのフェース面とプラテン(または記録媒体)との間の距離に応じて風回収機構の駆動を可変とする制御を行うことで、フェース面とプラテン(または記録媒体)との間の距離が大きくなるに従って、増えるインクミストやサテライトを効率よく回収するものである。第2の実施形態は、同一記録領域に対して記録ヘッドの記録走査の回数に応じて風回収機構の駆動を可変とする制御を行うことを特徴とする。なお、第2の実施形態における記録装置の構成は、第1の実施形態と同じなので詳細な説明は省略する。
インクジェット記録装置における記録方法で、同一記録領域に対して1回の記録走査で画像を形成する1パス印字と呼ばれる記録方法と、同一記録領域に対して複数回の記録走査で画像を形成するマルチパス印字と呼ばれる記録方法がある。1パス印字は1回の記録走査で画像を形成するために、多くのノズルから多くのインク滴が吐出される。また、マルチパス印字は複数回の記録走査に分けて画像を形成するために、1パス印字と比較して1回の記録走査において使用されるノズルの数は少なく吐出されるインク滴も少ない。
また、記録ヘッドに配列されているノズルから連続してインク滴が吐出されると、記録媒体に向かう方向(下降)の気流が発生し、発生した気流が記録媒体表面で反転して逆方向(上昇)の気流が発生することが知られている。記録ヘッドからインク滴が連続して吐出されるような場合には、単発で吐出されるときよりも激しい上昇気流が発生する。つまり、マルチパスによる印字時よりも、1パス印字時の方が吐出時の上昇気流が強い。従って、吐出時に発生したインクミストやサテライトが上昇気流に乗って舞い上がる量は、マルチパスによる印字時よりも1パス印字時の方が多い。そのため、マルチパスによる印字を行うときよりも、1パス印字を行うときの方が記録装置内が汚れやすくなる。
そこで、第2の実施形態では、記録装置内や記録媒体にインクミストやサテライトが付着しやすい条件である、同一の記録領域に対する記録走査の回数によって風回収機構の駆動を可変とする構成とした。
第2の実施形態において、第1の実施形態の構成と異なる点は、設定された印字モードによって、画像形成時のパス数を取得し、取得したパス数に応じて回収ファン12の風速、あるいは風量を制御することである。具体的には、記録装置本体のプリントコントローラや、記録装置に接続されるPCなどのホストコンピュータにインストールされているプリントドライバにおいて、印字モードが設定されると、記録装置の主制御部300は記録媒体上の同一の記録領域に対して記録ヘッドの主走査方向のスキャン回数(記録走査の回数、パス数とも称する)を選択する。主制御部300は、選択したパス数に関する情報に基づいて回収ファン12の風速または風量を制御するよう駆動回路309に信号を送出する。さらに、主制御部300は、記録動作が完了したと判断したときには、入出力ポート304を介して信号を送出し駆動回路309は回収ファン12を停止する。なお、ここでは主制御部300がパス数を選択する構成としたが、ホストコンピュータ上のプリントドライバがパス数を選択し、選択したパス数を記録装置に送出しても構わない。
本実施形態は、設定された記録モードからパス数を取得し、回収ファン12の風速あるいは風量を制御することを特徴とする。また風回収機構10によって吸引する風向きは、主走査方向に対して垂直方向で、かつ記録媒体の搬送方向と逆方向としている。機内汚れに関する実験方法、評価方法は第1の実施形態と同じ方法で行っている。
記録時の記録装置の駆動条件は以下のとおりである。
キャリッジ線速:30(inch/sec)
キャリッジ片道移動距離:36(inch)
ヘッド−プラテン間の距離:2.0(mm)
<機内汚れ評価1>
上記の駆動条件で、回収ファン12の電源をオフにした状態で記録を行い、機内に貼り付けたメディア(パッチ)の濃度を測定して評価を行った。なお、機内汚れ評価1では、回収ファン12は駆動していないので、記録ヘッド5の近傍のヘッドエッジ部20での風速が0m/secの条件下における記録となる。
Figure 2006192704
表1から分かるように、同一の記録領域に対して記録走査を行う回数(パス数)が小さいほど評価結果が悪くなり、インクミストやサテライトの発生量が多くなっていることが分かる。つまり、回収ファン12の電源をオフの状態では発生したインクミストやサテライトの多くが、機内に充満して浮遊することで機内汚れを発生させている。特に、パス数が少ないほど、1回の記録走査において発生するインクミストやサテライトの量が多くなるため、記録装置内に付着するインクミストやサテライトの量も多くなる評価結果が得られた。
<機内汚れ評価2>
機内汚れ評価2では、機内汚れ評価1と同じキャリッジの駆動条件で、記録ヘッドのヘッドエッジ部20での風速が0.001m/secとなるように回収ファン12の電源をオンにした状態で記録を行い、機内に貼り付けたパッチの濃度を測定して評価を行った。
Figure 2006192704
表2においても、機内汚れ評価1と同様に、パス数が小さいほど評価結果が悪くなっている。しかしながら、回収ファン12を駆動して、ヘッドエッジ部での風速を0.001m/sec発生させた条件では、機内汚れ評価1よりも機内汚れが全体的に改善されている。特に、マルチパスによる10パス記録時には機内汚れがほぼ改善されている。このように、回収ファン12を駆動することにより、発生したインクミストやサテライトの一部は回収されるために、機内に充満して浮遊するインクミストやサテライトの量を低減させることが可能となる。
<機内汚れ評価3>
機内汚れ評価3では、機内汚れ評価1、2と同じキャリッジの駆動条件で、回収ファン12の駆動をヘッド−プラテン間の距離に応じて可変にして記録を行い、機内に貼り付けたパッチの濃度を測定して評価を行った。なお、回収ファン12の電源電圧値を制御することで、ヘッドエッジ部での風速が0.005m/sec〜0.1m/secとなるようにしている。パス数と、ヘッドエッジ部の風速は表3のとおりである。
Figure 2006192704
表3より、パス数に応じてヘッドエッジ部の風速を切り替えることにより、2パス、6パス、10パス記録のすべての記録条件において機内汚れが改善されていることがわかる。つまり、インクミストやサテライトの発生量に応じて回収ファン12の駆動を適切に制御することにより、発生したインクミストやサテライトを回収することができ、記録装置内が汚れることを低減させることが可能となる。
以上のように、同一の記録領域に対して画像を形成する際のパス数に応じて、風回収機構10の駆動を制御することにより、発生したインクミストやサテライトによる機内汚れを低減させることが可能となる。また、記録装置内に浮遊するインクミストやサテライトを減少さあせることにより、画像に付着してしまう画像劣化をも低減させることが可能となる。
なお、本実施形態においては、記録時のパス数を2、6、10パスの3種類としたが、記録時に発生するインクミストやサテライトの量に応じて風回収機構10の駆動を可変とする構成であれば、所定のパス数に限定されるものではない。また、記録時にインクミストやサテライトの発生量が少なく、画像劣化への影響が小さい場合には、回収ファン12を駆動しない状態で記録動作を行ってもよいことは言うまでもない。
以上説明したように、第2の実施形態によると、風回収機構10を設けた記録装置において、記録媒体上の同じ記録領域に対して記録ヘッドを主走査方向にスキャンさせる回数に基づき回収ファン12の電源電圧を制御することで、それぞれの条件下に適した気流を発生させ、インクの主滴以外に発生するインクミストやサテライトといった画像品質を低下させる成分を画像領域外に運ぶとともに回収することができる。その結果、優れた品質の画像を継続して長期間出力することが可能となり、特にパス数が多い時には回収ファン12の風速を落とすか0m/secにすることにより静音化や省エネルギー化にもつながる。
なお、本発明は、複数のインク吐出口を備える記録ヘッドを有するインクジェット記録装置であれば、同一又は異なる色彩のインクを用いて記録するカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に本発明を適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。さらに、本発明は、記録手段とインクタンクを一体化した交換可能なインクジェットカートリッジを用いる構成、記録手段とインクタンクを別体にし、その間をインク供給用のチューブ等で接続する構成など、記録手段とインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。また、異なる色彩のインクを用いるカラー記録装置においては、インクの組成によってインクミストやサテライトが発生しやすいインクが存在するため、インクミストなどが発生しやすい所定のインクが多く付与される画像データの記録を行うときには、回収ファンの風速、または風量を大きくするような制御をしてもよい。
また、本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置において優れた効果をもたらすものであるが、機械エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置においても同様の効果をもたらすものである。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、装置内から風を吸引して排気する風回収機構を設けて、吐出インク数に応じて風回収機構で吸引する風速あるいは風量を切り換えることで、適切な消費電力を保つとともに、騒音を低減したインクジェット記録装置に関する。
近年では更なる高速化、高画質化、およびランニングコストの低減を目的とし、濃淡インクの記録手段と単一濃度(濃インク)の記録手段とを画像を判別して切り換えたり、モノクロの画像を記録する場合にはBKインクのみ用いて記録を行ったりするインクジェット記録装置が知られている。このように、記録時のインク吐出量が記録モードなどによって大きく異なることがある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(プリンタ部)
図7は本実施例におけるカラーインクジェット記録装置の要部構成を示す斜視図である。
図7においては濃淡インクを用いた画像記録が行える構成となっている。
濃ブラックインクを吐出する吐出口列、淡ブラックインクを吐出する吐出口列を有するブラックインク用インクジェットユニット50kと、濃シアンインクを吐出する吐出口列、淡シアンインクを吐出する吐出口列を有するシアンインク用インクジェットユニット50Cと、濃マゼンタインクを吐出する吐出口列、淡マゼンタインクを吐出する吐出口列を有するマゼンタインク用インクジェットユニット50Mと、濃イエローインクを吐出する吐出口列、淡イエローインクを吐出する吐出口列を有するイエローインク用インクジェットユニット50Yとがキャリッジ51に所定距離をおいて設置してある。
各インクジェットユニット50の対応ノズル列に対してインクカートリッジ58から対応した色のインクが供給される。各インクカートリッジ58は内部が壁により分割されそれぞれ濃インクと淡インクを有する。
インクジェットユニット50への制御信号等は、フレキシブルケーブル59を介して送られる。
用紙やプラスチック薄板等からなる被記録材は搬送ローラ(不図示)を経て排紙ローラ52に挟持され、不図示の搬送モータの駆動に伴い矢印方向に送られる。
ガイドシャフト53、およびエンコーダ(不図示)によりキャリッジ51が案内支持されている。
キャリッジ51は駆動ベルト54を介してキャリッジモータ55の駆動により前述ガイドシャフト53に沿って往復移動させられる。
インクジェットユニット50のインク吐出口の内部(液路)にはインク吐出用の熱エネルギーを発生する発熱素子(電気・熱エネルギー変換体)が設けられている。
エンコーダの読み取りタイミングに従い、前述発熱素子を記録信号に基いて駆動し、濃淡ブラック、濃淡シアン、濃淡マゼンタ、濃淡イエローの順に被記録材上にインク液滴を吐出、付着させることで画像を形成することができる。
記録領域外に選定されたキャリッジのホームポジションには、キャップ部57をもつ回復ユニット56が配設されインク吐出の安定性を保っている。
(風回収機構)
図3は、本発明の実施形態である風回収機構10を具えた本体の断面図である。風回収機構10によって吸引する風向きは、主走査方向に対して垂直方向かつメディア搬送逆方向の構成になっている。また、吸引する風速は、ヘッドエッジ部20において0.001m/secから20m/secが好ましい。
(インクジェットユニット)
図9は濃淡インクを吐出可能なインクジェットユニットのインク吐出口列を被記録材側から見た図である。
ブラックのインクを吐出するインクジェットユニット100、シアンの色インクを吐出するインクジェットユニット101、マゼンタの色インクを吐出するインクジェットユニット102、イエローの色インクを吐出するインクジェットユニット103である。
また、100Ku、101Cu、102Mu、103Yuは淡インクを吐出する吐出口列、100Kk、101Ck、102Mk、103Ykは濃インクを吐出する吐出口列である。
各濃淡インクに対応した吐出口列は1インチあたり360ドット(360dpi)ピッチで64個の吐出口をもち各色間は液室の壁により8ドット分のブランクがある。
(記録装置構成)
図8は本実施例におけるカラーインクジェット記録装置の構成を示すブロック図である。
図において、61はCCD等による原稿画像を光学的に読み取るあるいはホストコンピュータやビデオ機器等から画像輝度信号(RGB)を入力する画像入力部を示す。63はROM中の各種プログラムに従って本記録装置全体を制御し、本発明における判別手段と画像形成条件設定手段を構成するCPUを示している。64は制御プログラム・エラー処理プログラムに従って本記録装置を動作させるためのプログラムや画像形成条件等を格納しているROMを示している。このROMにおいて、64aは後述する入出力ガンマ変換回路の処理で参照するための入出力ガンマ変換テーブル、64bは後述の色補正(マスキング)回路の処理で参照するマスキング係数、64cは後述の黒生成およびUCR回路の処理で参照する黒生成およびUCRテーブル、64dは後述の濃淡振り分け回路の処理で参照するための濃淡振り分けテーブル、64eは上述の各種プログラムを格納しているプログラム郡をそれぞれ示している。65はROM中の各種プログラムのワークエリアおよびエラー処理時の一時退避エリアとして用いるRAMを示している。そして6は後述する画像信号処理を行う処理部を示し、67は記録時に画像信号処理部で処理した画像信号に基いてドット画像を形成およびファン制御を行う制御系を有するプリンタ部を示している。68は本装置内のアドレス信号、データ、制御信号等を伝送するバスラインを示している。69は吐出インク数を計測する吐出インク数計測手段であり、70は各種パラメータの設定および記録開始を支持する各種キーを備えている操作部を示している。操作部70からのパラメータ入力により計測部69によって吐出するインク数を計測し、その選択情報を信号として出力するようになっている。
(実施例)
本実施例においては、濃淡のカラーインクを用いた記録装置において、濃インクのみ用いて記録を行った場合に、回収ファン12の風速あるいは風量を落とす制御とした場合の記録装置について説明する。
図10に本実施例におけるカラーインクジェット記録装置における画像信号処理回路の一例を示す。
レッドの画像輝度信号R、グリーンの画像輝度信号G、ブルーの画像輝度信号Bは入力ガンマ補正回路111でシアンの画像濃度信号121C、マゼンタの画像濃度信号121M、イエローの画像濃度信号121Yに変換される。
さらに、色補正(マスキング)回路112、黒生成・UCR(下色除去)回路113で色処理を施した後、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの新たな画像濃度信号123C、123M、123Y、123Kに変換する。次に出力ガンマ補正回路114でガンマ補正が行われたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの画像濃度信号124C、124M、124Y、124Kに変換する。
図11はインク色数計測に従って、濃淡振り分け回路115で用いる濃淡振り分けテーブルの一例を説明する図である。単一色のインクのみを用いた場合には図11(a)の変換テーブルが選択され、濃淡2種の濃度のインクを用いた場合には、図11(b)の変換テーブルが選択され、濃淡振り分け回路115で濃淡信号となる。
このテーブルは、画像濃度信号値と記録後の画像の光学反射濃度値とが比例線形関係を示すように設定されている。
インク色数計測部により発せられる選択情報に従って濃淡振り分け回路115でテーブルが選択される。濃淡振り分け回路115で図11(a)の濃淡振り分けテーブル115aが選択された場合には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの濃度信号は濃淡に振り分けられずにそのまま出力される。図11(b)の濃淡振り分けテーブル115bが選択された場合には、染料濃度が高い濃シアン、濃マゼンタ、濃イエロー、濃ブラックの画像濃度信号125Ck、125Mk、125Yk、125Kkと染料濃度が低い、淡シアン、淡マゼンタ、淡イエロー、淡ブラックの画像濃度信号125Cu、125Mu、125Yu、125Kuに振り分けられる。本実施例の場合には、操作部より入力される記録モードによりインク色数計測部17が濃インクのみの振り分けテーブルを選択する信号を発生し、振り分けテーブル115aを選択する。
濃淡振り分け回路を出力した各画像濃度信号は2値化回路116で2値化処理され、各インクジェットユニットから信号値に応じて対応する色のインクが吐出され画像形成される。2値化回路116は濃淡インク記録、単一濃度インク記録ともに共通回路である。
次に本実施例における濃淡振り分けテーブルを選択し、回収ファン12を制御する制御系内のフローを説明するフローチャートを図12に示す。
まずユーザが操作部70より記録モードを入力する。ステップS41で吐出インク色数を計測部で計測し、ステップS42で計測結果に応じた選択情報が発生される。次にこの選択情報に基づき、ステップS43で濃インクのみを吐出させる選択情報と判断すると、ステップS44で濃淡振り分け回路15の濃淡振り分けテーブルに基づいて振り分けテーブルAすなわち図11(a)のテーブルを選択・設定し、一方、ステップS43で濃淡インクを吐出させる選択情報と判断すると、ステップS44’で濃淡振り分けテーブルBすなわち図11(b)のテーブルを選択・設定する。
ステップS45では、選択情報に基づいてファン制御部がファンを駆動させ、濃インクのみ吐出に用いる場合にはファンの風速を弱め、濃淡インクを吐出に用いる場合にはファンの風速を強めるように制御される。
その後ステップS44及びステップS44’で設定された濃淡振り分けテーブルに従って入力ガンマ補正、色補正(マスキング)、黒生成およびUCR、濃淡振り分け、2値化の各処理が記録終了まで行われるようになっている。
以下に示す表1、表2は、本実施例適用および非適用による機内汚れ、騒音ノイズレベル、消費電力に関して評価した結果である。
ミストによる機内汚れの評価方法は、第1、2の実施形態と同じであるため、詳細な説明は省略する。
(評価条件)
キャリッジ線速:30(inch/sec)
キャリッジ片道移動距離:36(inch)
画像形成方法:2パス往復方向印刷
Figure 2006192704
表1では、本実施例の適用により、4色での記録において、回収ファンの風速を5m/s(ヘッドエッジ部にて)とした場合の評価結果を記載している。比較例として、8色での記録において風速を20m/s、5m/sとした場合、4色での記録において20m/sとした場合の評価結果も追記した。
8色での記録を行う場合、通常は回収ファンの風速を20m/sとしており、その場合の機内汚れのレベルは○レベルとなっている。4色での記録を行う場合には図11の濃淡振り分けテーブルに示すとおり、濃インクを入力画像濃度信号レベル0から255まで使用する替わりに、淡インクを用いないため、飛散するミスト量が少なく、回収ファンの風速が5m/sであっても機内汚れのレベルは○レベルである。この場合にはファンの回転数が低速であるために騒音が低減でき、20dbという結果になるとともに、消費電力も20Wと低減することが可能である。一方、本発明非適用の場合には、4色の記録においても回収ファンの風速を20m/sとしているため、機内汚れのレベルは5m/sの場合と同様に○レベルであるが、騒音は40db、消費電力は80Wとなっている。また、8色記録の場合に、本発明適用の場合と同様に回収ファンの風速を5m/sとした場合には、騒音や消費電力という面ではメリットがあるものの、機内汚れのレベルが×レベルとなってしまい、著しく装置の信頼性を低下させてしまう結果となった。
Figure 2006192704
表2は、モノクロ画像を記録する場合に、濃BKインクのみ用いて記録する場合と、濃淡BKインクを用いる場合、濃BKインクと淡インク3色(C、M、Y)の4色記録を行う場合の評価結果である。
濃BKインクと淡インク3色の4色記録を行う場合には、回収ファンの風速は5m/sとしているが、濃淡BKインク2色の記録を行う場合には本発明の適用により、回収ファンの風速を3m/sとすることができる。この場合、騒音を15db、消費電力を15Wとすることが可能である。更に同様の画像を濃BKインク1色にて記録を行う場合に、回収ファンの風速を更に落として1m/sとしてしまうと機内汚れのレベルが△レベルとなってしまった。この場合には、消費電力や騒音レベルにおいて当然メリットがあるものの、装置本体や画像の信頼性に欠ける。そこで、本実施例では濃BKインク1色にて記録を行う場合にも回収ファンの風速は2色での記録を行う場合と同様3m/sとする制御とした。この場合、消費電力や騒音という面では2色での記録を行う場合と同等であるが、機内汚れという面で○レベルを確保でき、装置の信頼性を更に高めることが可能である。
なお、本実施例における評価結果および風速等の設定値は、インクの組成や環境によって変化するものであり、適宜適切な設定を行えばその効果は十分に得られる。
ただし、回収ファンの機能を有する機構に関しては、実施例に限定されるものではなく、本体の両サイドや前面に設けられた場合でも本発明の効果は十分に得られる。
更にメディア搬送方向に対して同方向に風の流れを形成した場合でも、その効果は確認されるが、この場合、発生させる風速を強くし過ぎるとインクミストやサテライトのメディアへの若干の付着が確認された。本実施例のようにメディア搬送方向に対して逆方向に風の流れを形成した場合には、不具合は無く、インクミストやサテライトを回収する機能を十分に発揮した。
さらに、本発明は、記録手段とインクタンクを一体化した交換可能なインクジェットカートリッジを用いる構成、記録手段とインクタンクを別体にし、その間をインク供給用のチューブ等で接続する構成など、記録手段とインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。
以上説明したように本発明によれば、使用するインク色数に応じて機内から風を吸引して排気する風量あるいは風速を切り換えるため、記録ヘッドから発生したインクミストやサテライトの発生量に最適な条件の下で、画像領域や機内に飛散することなく効率的にインクミストやサテライトを回収するばかりでなく、消費電力を極力抑えることが可能で、且つ装置の騒音を低減することができる。
本発明の第1の実施形態に適用可能なインクジェット記録装置を示す上面図である。 本発明の第1の実施形態に適用可能な制御系回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に適用可能な風回収機構を具えた本体の断面図である。 本発明の第1の実施形態に適用可能な風回収機構に備えられるシロッコファンの斜視図である。 本発明の第1の実施形態に適用可能な風回収機構に備えられる軸流ファンの斜視図である。 本発明の第1の実施形態に適用可能なミスト回収機構と画像形成部を上からみた上面図である。 本発明の第3の実施形態に適用可能なカラーインクジェット記録装置の要部構成図を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に適用可能な制御系回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に適用可能な記録ヘッドの図である。 本発明の第3の実施形態に適用可能な画像信号処理回路を示す図である。 本発明の第3の実施形態に適用可能な濃淡インクの振り分けテーブルの説明図である。 本発明の第3の実施形態における制御系の制御フローを説明するフローチャートである。
符号の説明
1 キャリッジ
5 記録ヘッド
8 ダクト
9 プラテン
10 風回収機構
12 回収ファン
13 フィルタ
15 記録ヘッドフェース面
20 ヘッドエッジ部
21 メディア幅
22 印字領域
23 ミスト回収開口幅
30A、30B 回復機構
31 予備吐出インク受領箱
32 ワイピング機構
300 主制御部
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 入出力ポート
307 記録ヘッドの駆動回路
309 回収ファンの駆動回路
310 ホームポジションセンサ
314 ヘッド温度センサ
315 ヘッド−プラテンギャップセンサ

Claims (19)

  1. インクを吐出する複数の吐出口を配列した記録ヘッドを用い、画像データに基づいて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記吐出口から吐出されたインク滴のうち、前記画像データに従って前記記録媒体上に付着する主滴とは異なるインク滴の量を判断する判断手段と、
    前記主滴とは異なるインク滴を回収するために、前記記録ヘッド付近に風を発生させる回収手段と、
    前記主滴とは異なるインク滴の量に応じて前記回収手段により発生される風の風速、または風量を制御する制御手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記判断手段は、前記記録ヘッドの吐出口が形成された面と、前記記録媒体との間の距離に応じて前記主滴とは異なるインク滴の量を判断することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記判断手段は、前記記録ヘッドの吐出口が形成された面と、プラテンとの間の距離に応じて前記主滴とは異なるインク滴の量を判断することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記判断手段は、前記距離が大きいほど前記主滴とは異なるインク滴の量が多いと判断することを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録媒体に対して、前記記録ヘッドを主走査方向に相対的に走査可能な主走査手段をさらに有し、
    前記判断手段は、前記記録媒体上の同一記録領域に対して前記主走査手段による走査回数に応じて前記主滴とは異なるインク滴の量を判断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記判断手段は、前記走査回数が少ないほど前記主滴とは異なるインク滴の量が多いと判断することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記記録ヘッドから吐出されるインク滴の数を計数する計数手段をさらに有し、
    前記判断手段は、前記計数手段によって計数されたインク滴の数に応じて前記主滴とは異なるインク滴の量を判断することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記判断手段は、前記計数されたインク滴の数が多いほど前記主滴とは異なるインク滴の量が多いと判断することを特徴とする請求項7に記載にインクジェット記録装置。
  9. 前記判断手段は、前記記録ヘッドから吐出されるインクの色数に応じて前記主滴とは異なるインク滴の量を判断することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記制御手段は、前記判断手段によって前記主滴とは異なるインク滴の量が少ないと判断されるときよりも、当該インク滴の量が多いと判断されるときの方が、前記回収手段によって発生される風の風速、または風量を大きくすることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記制御手段は、前記判断手段によって前記主滴とは異なるインク滴の量が少ないと判断されたときには、前記回収手段による風を発生させないことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記制御手段は、前記判断手段による判断に従って、前記回収手段による風速または風量を切り替えることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記回収手段は、前記記録媒体の搬送方向とは逆方向の風を発生させることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記回収手段は、発生させた風により前記主滴とは異なるインク滴を導く部材を有し、当該部材の開口部の幅は、前記記録ヘッドによる画像形成領域よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  15. インクを吐出する複数の吐出口を配列した記録ヘッドと、前記記録ヘッド付近に風を発生させる回収手段とを有し、前記記録ヘッドを用いて画像データに基づいた記録を記録媒体に行うインクジェット記録装置におけるインクジェット記録方法において、
    前記吐出口から吐出されたインク滴のうち、前記画像データに従って前記記録媒体上に付着する主滴とは異なるインク滴の量を判断する判断工程と、
    前記主滴とは異なるインク滴を回収するために、前記判断工程の判断結果に基づいて前記回収手段による発生される風の風速、または風量を制御する制御工程と、を備えることを特徴とするインクジェット記録方法。
  16. 前記判断工程は、前記記録ヘッドの吐出口が形成された面と、前記記録媒体との間の距離に応じて前記主滴とは異なるインク滴の量を判断することを特徴とする請求項15に記載のインクジェット記録方法。
  17. 前記判断工程は、前記記録ヘッドの吐出口が形成された面と、プラテンとの間の距離に応じて前記主滴とは異なるインク滴の量を判断することを特徴とする請求項15に記載のインクジェット記録方法。
  18. 前記判断工程は、前記記録媒体上の同一記録領域に対して前記記録ヘッドの走査回数に応じて前記主滴とは異なるインク滴の量を判断することを特徴とする請求項15乃至17のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
  19. 前記判断工程は、前記記録ヘッドから吐出されたインク滴の数に応じて前記主滴とは異なるインク滴の量を判断することを特徴とする請求項15乃至18のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
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