JP2006192483A - 拡散接合用治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】被接合体の両端部における未接合部の発生を抑制することができる拡散接合用治具を提供する。
【解決手段】被接合体10を挟持する挟持部材として、被接合体10の長手方向に沿って二分割した上下一対の挟持部材21a,21b,22a,22bと、この挟持部材21a〜22bの間隔を所定間隔に拘束する連結ボルト23,ナット24とを備え、それぞれの分割域に配置した連結ボルト23,ナット24により被接合体10を拘束する。
【選択図】 図1
【解決手段】被接合体10を挟持する挟持部材として、被接合体10の長手方向に沿って二分割した上下一対の挟持部材21a,21b,22a,22bと、この挟持部材21a〜22bの間隔を所定間隔に拘束する連結ボルト23,ナット24とを備え、それぞれの分割域に配置した連結ボルト23,ナット24により被接合体10を拘束する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、被接合体内において積層された金属同士を拡散接合により接合する際に用いられる拡散接合用治具に関する。
従来より、積層した金属シートからなる被接合体を拡散接合する際の加圧装置として、拡散接合用治具が用いられている。
この種の拡散接合用治具としては、被接合体を挟持する一対の挟持部材と、これら挟持部材の間隔を調整する複数組のボルト、ナットとを備え、被接合体を挟んで配置された挟持部材間が一定間隔となるようにボルト、ナットで拘束するようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2004−181518号公報
しかしながら、上記従来例の拡散接合用治具では、シート形状が細長くなると、加熱した際に拡散接合用治具の挟持部材と被接合体との線膨張(熱膨張)の違いから、それぞれの部材の延び量の差が大きく現れる。すなわち、被接合体は挟持部材により拘束されているために伸びを抑えられるが、挟持部材には伸びが生じるため、被接合体の両端部には部材の延び量の差による熱応力が生じ、この部分に未接合部が発生することになる。
本発明の目的は、被接合体の両端部における未接合部の発生を抑制することができる拡散接合用治具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係わる拡散接合用治具は、被接合体を挟持する上下一対の挟持部材と、この挟持部材の間隔を所定間隔に拘束する拘束手段とを備えた拡散接合用治具であって、前記上下一対の挟持部材は前記被接合体の長手方向に沿って少なくとも二分割されるとともに、それぞれの分割域において前記拘束手段により前記被接合体を拘束すること特徴とする。
本発明の構成によれば、挟持部材が長手方向に沿って少なくとも二分割されているため、加熱時に被接合体は長手方向への線膨張が抑制されることがなく、挟持部材と被接合体との線膨張による部材の延び量の差を小さくすることができる。これにより、被接合体の両端部では、部材の延び量の差による熱応力が低下し、この部分における未接合部の発生を抑制することができる。
以下、本発明に係わる拡散接合用治具の一実施例について説明する。本実施例では、積層型熱交換器の熱交換器コアを被接合体とする。
図3は、本実施例に係わる被接合体を示す斜視図であり、(a)はシート形状を示す分解斜視図、(b)は積層状態を示す全体斜視図である。
本実施例に示す被接合体10は、互いに直交する方向に流路(溝)が形成されたシート11および12を交互に積層した構造となっている。このうちシート11は、図中のY方向に熱交換媒体Aが流れる流路13が形成されるとともに、両端に流路13と連通していないタンク部15が形成されている。またシート12は、図中のX方向に熱交換媒体Bが流れる流路14が形成されるとともに、両端に流路14と連通するタンク部15が形成されている。これらシート11および12を交互に積層すると、各シートの流路は隣接する他のシートにより上部が塞がれて断面略半円形のトンネル状となり、また被接合体10両端部には熱交換媒体Bが流通するタンク16が形成される。本実施例における各シート11,12は、ステンレス材(SUS430)により形成されている。
この被接合体10に対して、図中のY方向から熱交換媒体Bを導入して流路13に流通させ、またタンク16に熱交換媒体Aを導入して、図中のX方向から熱交換媒体Aを流路14に流通させることにより、相互の熱交換媒体の温度差により熱交換が行われる。
次に、シート11および12を積層して拡散接合する際に使用する拡散接合用治具について説明する。
図1は本実施例に係わる拡散接合用治具の正面図、図2はその平面図である。それぞれの図は積層したシートを拘束した状態を示している。
本実施例の拡散接合用治具20は、被接合体10の片側半分を挟持する上下一対の挟持部材21a,21bと、他方の片側半分を挟持する上下一対の挟持部材22a,22bとを備えて構成されている。
各挟持部材はカーボングラファイト製の板材からなり、図2に示すように、それぞれの四隅には図示しないボルト挿入孔が形成され、このボルト挿入孔を貫通するように4本の連結ボルト23が挿入されている。そして、各連結ボルト23の端部には固定のためのナット24が取り付けられている。このナット24は連結ボルト23上での位置がずれないように例えば2個が重ねて取り付けられている。これらナット24のうち下側のナット24は、図1に示すように、加熱時に被接合体10への加圧代が適正となるように、挟持部材21b,22bとの間にクリアランスCの隙間が出るように所定位置で固定されている。これら連結ボルト23およびナット24は、カーボンコンポジット材(炭素繊維積層材)により形成されている。
ここで、各材料の線膨張係数を比較すると、SUS430からなるシート11,12は約11×10(−6乗)/℃、カーボングラファイト材からなる挟持部材21a等は約5×10(−6乗)/℃、カーボンコンポジット材からなる連結ボルト23およびナット24は約0.2×10(−6乗)/℃となる。
次に、上記の拡散接合用治具20を用いて被接合体10を拡散接合により一体に接合する実施例について説明する。
まず、図1に示すように、上下一対の挟持部材21a,21bと、同22a,22bとの間に、シート11および12を積層した被接合体10を配置する。このとき、拡散接合用治具20は、下側の挟持部材22a,22bにおいて支持部材25により支持されている。続いて、上側のナット24を回して所定位置で固定するとともに、下側のナット24を回して、挟持部材21b,22bとの間にクリアランスCの隙間が出るように所定位置で固定する。この状態において、被接合体10は上下の挟持部材により拘束されているが、高さ方向Hへは加圧されていない。
次に、被接合体10を拡散接合用治具20で拘束したまま炉内で加熱して拡散接合処理を実行する。このとき、被接合体10、挟持部材21a,21b,22a,22b、連結ボルト23は高さ方向Hおよび長手方向Lにそれぞれ線膨張するが、カーボンコンポジット材からなる連結ボルト23は線膨張が最も小さいため、昇温とともに被接合体10、挟持部材21a〜22bが高さ方向Hに線膨張すると、クリアランスCがなくなり、挟持部材21a,21b,22a,22bは高さ方向Hで被接合体10を加圧する。このようにして被接合体10を加熱、加圧すると、積層されたシート11,12の接合面で原子が拡散し、被接合体10は拡散接合によって一体に結合されることになる。
ここで、長手方向Lへの線膨張について見てみると、挟持部材21a〜22bと被接合体10とは線膨張係数が異なり、また高さ方向Hで挟持部材21a〜22bが被接合体10を拘束しているため、上下一対の挟持部材のみで加圧する従来構造の治具では、被接合体10は長手方向Lへの線膨張が抑制されることになる。しかしながら、本実施例では挟持部材21a〜22bが長手方向Lで二分割されているため、被接合体10は長手方向Lへの線膨張が抑制されることがなく、挟持部材21a〜22bと被接合体10との線膨張による部材の延び量の差を小さくすることができる。この結果、シート11,12の両端部(おもにタンク部15の付け根部分)では、部材の延び量の差による熱応力が低下し、この部分における未接合部の発生を抑制することができる。
上記実施例では、挟持部材を二分割した例について示したが、分割数はこの例に限定されるものではなく、さらに多数に分割することもできる。このときの分割数nはシートの長手方向の長さL(mm)に応じて次式(1)から求めることができる。
n≧L/100 …(1)
例えば、L=180であれば分割数nは2となり、L=280であれば分割数は3となる。
例えば、L=180であれば分割数nは2となり、L=280であれば分割数は3となる。
また、本実施例では、被接合体として積層型熱交換器の熱交換器コアを例としたが、本発明に係わる拡散接合用治具はこれに限定されるものではなく、金属同士を拡散接合により一体に結合してなる各種の被接合体に適用することが可能であり、とくに本実施例のように長手方向に長い形状を有する被接合体の拡散接合に適している。
10…被接合体
11,12…シート
13,14…流路
15…タンク部
16…タンク
20…拡散接合用治具
21a,21b,22a,22b…挟持部材
23…連結ボルト
24…ナット
25…支持部材
11,12…シート
13,14…流路
15…タンク部
16…タンク
20…拡散接合用治具
21a,21b,22a,22b…挟持部材
23…連結ボルト
24…ナット
25…支持部材
Claims (1)
- 被接合体(10)を挟持する上下一対の挟持部材(21a〜22b)と、この挟持部材の間隔を所定間隔に拘束する拘束手段(23,24)とを備えた拡散接合用治具であって、
前記上下一対の挟持部材(21a〜22b)は前記被接合体(10)の長手方向に沿って少なくとも二分割されるとともに、それぞれの分割域において前記拘束手段(23,24)により前記被接合体(10)を拘束すること特徴とする拡散接合用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005007932A JP2006192483A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 拡散接合用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005007932A JP2006192483A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 拡散接合用治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006192483A true JP2006192483A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36798945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005007932A Pending JP2006192483A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 拡散接合用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006192483A (ja) |
-
2005
- 2005-01-14 JP JP2005007932A patent/JP2006192483A/ja active Pending
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