JP2006190197A - 電源制御装置、電源制御方法、および電子機器 - Google Patents

電源制御装置、電源制御方法、および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 主電源部から供給される電力により動作する主電源動作ブロックの動作時に不具合を生じさせることなく正常に動作させることができる電源制御装置を提供することにある。
【解決手段】制御装置6は、副電源部32からの電力により動作し主電源部31に所定の制御指令を出力するサブCPU621を備える。サブCPU621は、主電源部31をOFF状態からON状態に切り替える旨の状態切替情報を取得する切替情報取得手段621Aと、状態切替情報の取得に応じて主電源部31をON状態とする状態切替手段621Bと、主電源部31から主電源動作ブロック61に供給される出力電圧を監視する電圧監視手段621Cと、主電源部31の出力電圧が第1の電圧値以下となりかつ、この状態が所定時間以上経過するまで状態切替手段621Bの動作を規制する状態切替規制手段621Dとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電源制御装置、電源制御方法、および電子機器に関する。
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、該光学像を拡大投射するプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
そして、省電力化等を目的として、例えば、利用者による操作部の電源ON/OFF操作によりプロジェクタ全体をパワーON状態とするパワーオンモード、およびプロジェクタの主要部(主電源動作ブロック)をパワーOFF状態とするスタンバイモードの各モードを切り替え可能なプロジェクタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクタでは、該プロジェクタ全体を制御するマイコンが所定の電源に接続され、該プロジェクタの液晶プロジェクタ回路、投影用ランプ、およびファン等の主電源動作ブロックがプロジェクタ回路用電源、ランプ電源回路、およびファン電源回路等の主電源部に接続されている。そして、利用者による操作部の操作をマイコンが認識して主電源部をON状態またはOFF状態とすることで、前記主電源動作ブロックをパワーON状態とするパワーオンモード、または前記主電源動作ブロックをパワーOFF状態とするスタンバイモードに切り替えている。
特開2001−305659号公報
ところで、近年では、上記のような主電源部に、力率改善回路や、不慮の電源遮断でも確実にシャットダウン制御を行うための電解コンデンサ等で構成する保持回路が搭載されたものが普及している。
このように主電源部に力率改善回路や保持回路を搭載した場合には、例えば、電解コンデンサの放電時間、および充電時間等により、主電源部のパワーON時の出力電圧の立上りに要する時間や、主電源部のパワーOFF時の出力電圧の立下りに要する時間が長くなる。
そして、利用者による操作部の電源OFF操作から短時間で電源ON操作が実施された場合には、主電源部の出力電圧が立下りきる前にまた立上り始めることとなる。このような場合には、主電源動作ブロックがパワーオンリセットを実施することができず、主電源動作ブロックの動作時に不具合が生じて正常に動作しない、という問題がある。
本発明の目的は、主電源部から供給される電力により動作する主電源動作ブロックの動作時に不具合を生じさせることなく正常に動作させることができる電源制御装置、電源制御方法、および電子機器を提供することにある。
本発明の電源制御装置は、所定の電力供給により動作する主電源動作ブロックに対して外部からの電力を供給する主電源部と、所定の電力供給により動作する副電源動作ブロックに対して少なくとも前記主電源部がOFF状態である待機時に外部からの電力を供給する副電源部とを備えた電源ブロックを制御する電源制御装置であって、少なくとも前記副電源部から供給される電力により動作し、前記主電源部に所定の制御指令を出力する制御部を備え、前記制御部は、前記主電源部をOFF状態からON状態に切り替える旨の状態切替情報を取得する切替情報取得手段と、前記状態切替情報の取得に応じて前記主電源部に所定の制御指令を出力し前記主電源部をON状態とする状態切替手段と、前記主電源部から前記主電源動作ブロックに供給される出力電圧を監視する電圧監視手段と、前記電圧監視手段にて監視された前記主電源部の出力電圧が第1の電圧値以下となりかつ、前記第1の電圧値以下となった状態が所定時間以上経過するまで前記状態切替手段による前記主電源部をON状態とする動作を規制する状態切替規制手段とを備えていることを特徴とする。
本発明では、切替情報取得手段は、例えば、利用者による操作部の電源ON操作が実施された際に、操作部から出力される主電源部をOFF状態からON状態に切り替える旨の状態切替情報としての操作信号を入力する。ここで、電圧監視手段は、主電源部から主電源動作ブロックに供給される出力電圧を監視する。また、状態切替規制手段は、主電源部の出力電圧が第1の電圧値以下となりかつ、第1の電圧値以下となった状態が所定時間以上経過したか否かを判定する。そして、状態切替規制手段により、主電源部の出力電圧が第1の電圧値以下となりかつ、第1の電圧値以下となった状態が所定時間以上経過したと判定された場合に、状態切替手段が主電源部をON状態とする。このため、利用者による操作部の電源OFF操作から短時間で電源ON操作が実施された場合には、主電源部の出力電圧が第1の電圧値以下となりかつ、第1の電圧値以下となった状態が所定時間以上経過した後に、主電源部の出力電圧が立上り始めることとなる。したがって、主電源動作ブロックにパワーオンリセットを実施させることが可能となり、主電源動作ブロックの動作時に不具合が生じることなく主電源動作ブロックを正常に動作させることが可能となる。
本発明の電源制御装置では、前記主電源動作ブロックは、前記主電源部から供給される出力電圧を監視し、前記主電源部がON状態となる際に前記出力電圧が所定の電圧範囲内である場合に該主電源動作ブロックの初期化処理を実行するパワーオンリセット手段を含んで構成され、前記第1の電圧値は、前記パワーオンリセット手段が動作する前記所定の電圧範囲の最低電圧値以下に設定されていることが好ましい。
本発明では、利用者による操作部の電源OFF操作から短時間で電源ON操作が実施された場合には、主電源部の出力電圧がパワーオンリセット手段の動作する最低電圧値以下となりかつ、前記最低電圧値以下となった状態が所定時間以上経過した後に、主電源部の出力電圧が立上り始めることとなる。したがって、パワーオンリセット手段にパワーオンリセット(初期化処理)を確実に実施させることができ、主電源動作ブロックの動作時に不具合が生じることなく主電源動作ブロックを正常に動作させることができる。
本発明の電源制御装置では、前記制御部は、前記主電源動作ブロックに対して所定のリセット信号を出力し前記主電源動作ブロックの初期化処理を実行するリセット手段を備え、前記状態切替規制手段は、前記電圧監視手段にて監視された前記主電源部の出力電圧が第2の電圧値以上となりかつ、前記第2の電圧値以上となった状態が所定時間以上経過するまで前記リセット手段に前記初期化処理を実行させることが好ましい。
ところで、従来、主電源動作ブロックの初期化処理としては、内部のパワーオンリセット手段等による初期化処理の他、外部からのリセット信号に応じて初期化処理を実行するものがある。そして、従来では、主電源部をON状態とする時点から所定時間の間、リセット信号を主電源動作ブロックに出力する構成が一般的に採用されている。このような構成では、上述したように、主電源部に力率改善回路や保持回路が搭載され、主電源部のパワーON時の出力電圧の立上りに要する時間が長くなった場合には、主電源動作ブロックの有効リセット時間が確保できない。すなわち、主電源動作ブロックの初期化処理を良好に実施できない。
本発明では、状態切替手段により主電源部をOFF状態からON状態に切り替えられた際に、電圧監視手段が主電源部から主電源動作ブロックに供給される出力電圧を監視する。そして、状態切替規制手段は、主電源部の出力電圧が第2の電圧値以上となりかつ、第2の電圧値以上となった状態が所定時間以上経過するまで制御部を構成するリセット手段に主電源動作ブロックの初期化処理を実行させる。このため、主電源部に力率改善回路や保持回路が搭載され、主電源部のパワーON時の出力電圧の立上りに要する時間が長くなった場合であっても、主電源動作ブロックの有効リセット時間を良好に確保できる。すなわち、主電源動作ブロックの初期化処理を良好に実施できる。
本発明の電源制御装置では、前記第2の電圧値は、前記主電源動作ブロックの動作補償電圧の最高電圧値以上に設定されていることが好ましい。
本発明によれば、主電源部の出力電圧が主電源動作ブロックの動作補償電圧の最高電圧値以上となりかつ、前記最高電圧値以上となった状態が所定時間以上経過するまでリセット手段に主電源動作ブロックの初期化処理を実行させるので、前記所定時間が有効リセット時間となり、主電源動作ブロックの有効リセット時間を効果的に確保できる。すなわち、主電源動作ブロックの初期化処理を効率的に実施できる。
また、前記所定時間を最低限必要なリセット時間に設定しておけば、リセット時間を不要に長くすることがなく、例えば、利用者により電源ON/OFF操作が繰り返し実施された場合であっても、主電源動作ブロックの起動時間を短くでき、利用者にとって非常に使い勝手のよいものとなる。
本発明の電源制御方法は、所定の電力供給により動作する主電源動作ブロックに対して外部からの電力を供給する主電源部と、所定の電力供給により動作する副電源動作ブロックに対して少なくとも前記主電源部がOFF状態である待機時に外部からの電力を供給する副電源部とを備えた電源ブロックの電源制御方法であって、前記主電源部をOFF状態からON状態に切り替える旨の状態切替情報を取得する状態切替情報取得ステップと、前記主電源部から前記主電源動作ブロックに供給される出力電圧を監視する電圧監視ステップと、前記電圧監視ステップにて監視した前記主電源部の出力電圧が第1の電圧値以下となりかつ、前記出力電圧が前記第1の電圧値以下となった状態が所定時間経過するまで前記主電源部がON状態となることを規制する状態切替規制ステップと、前記状態切替規制ステップの後、前記主電源部をON状態とする状態切替ステップとを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、電源制御方法は、状態切替情報取得ステップと、電圧監視ステップと、状態切替規制ステップと、状態切替ステップとを備えているので、上述した電源制御装置と同様の作用・効果を享受できる。
本発明の電子機器は、所定の電力供給により動作する主電源動作ブロックおよび副電源動作ブロックと、前記主電源動作ブロックに対して外部からの電力を供給する主電源部、および少なくとも前記主電源部がOFF状態である待機時に前記副電源動作ブロックに対して外部からの電力を供給する副電源部を有する電源ブロックと、上述した電源制御装置とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、電子機器は、主電源動作ブロックおよび副電源動作ブロックと、電源ブロックと、上述した電源制御装置とを備えているので、上述した電源制御装置と同様の作用・効果を享受できる。
また、主電源動作ブロックが正常に動作するので、電子機器を安定して動作させることができる。
本発明の電子機器では、前記状態切替情報を取得した旨を報知する報知手段を備え、前記制御部は、前記切替情報取得手段にて前記状態切替情報が取得された場合に前記報知手段に前記状態切替情報を取得した旨を報知させる報知制御手段を備え、前記報知制御手段は、前記状態切替規制手段にて前記状態切替手段による前記主電源部をON状態とする動作が規制されている際でも前記切替情報取得手段にて前記状態切替情報が取得された場合に前記報知手段に前記状態切替情報を取得した旨を報知させることが好ましい。
ところで、利用者による操作部の電源ON操作が実施された際に、該電源ON操作を実施した旨を利用者に報知する構成を採用することで、利用者は、電源ON操作が電子機器に判別されたことを認識し、操作部の電源ON操作を何度も実施することがなく、利用者にとって非常に使い勝手のよい電子機器となる。例えば、主電源部がON状態となった時点で、電源ON操作を実施した旨を報知する構成が考えられる。しかしながら、このような構成において、状態切替規制手段にて状態切替手段による主電源部をON状態とする動作が規制されている状態では、電源ON操作を実施した旨を利用者に報知できないこととなる。そして、利用者は、電源ON操作を実施したにも拘らず、電源ON操作を実施した旨を電子機器が報知しないため、操作部の電源ON操作を何度も実施してしまい、電子機器の利便性の向上が図れない。
本発明によれば、報知制御手段は、状態切替規制手段にて状態切替手段による主電源部をON状態とする動作が規制されている際でも切替情報取得手段にて状態切替情報が取得された場合に報知手段に状態切替情報を取得した旨を報知させるので、利用者に電源ON操作を何度も実施させることがなく、利便性の向上が図れる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、本実施形態に係る電子機器としてのプロジェクタ1の概略構成を示すブロック図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーンSc(図1)上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1に示すように、操作部2と、電源ブロック3と、画像形成部4と、報知手段としてのLED(Light Emitting Diode)5と、電源制御装置としての制御装置6とで大略構成されている。
操作部2は、図示しないリモートコントローラや、プロジェクタ1に備えられたボタンやキーにより構成され、利用者による操作を認識して所定の操作信号を制御装置6に出力する。この操作部2は、例えば、利用者にプロジェクタ1の電源ON/OFF操作(電源ブロック3の後述する主電源部のON状態、OFF状態(スタンバイ状態)を切り替える旨の操作)を実施させる電源ON/OFF入力部を有し、前記電源ON/OFF操作を認識して状態切替情報としての所定の操作信号を制御装置6に出力する。なお、この操作部2には、前記電源ON/OFF入力部の他、利用者に音量を調整する旨の入力操作を実施させる音量調整入力部、利用者に投影画像の画質を調整する旨の入力操作を実施させる画質調整入力部等を有している。
電源ブロック3は、電源プラグ3Aを介して商用交流電源を入力して所定のレベルに安定した直流電圧を生成して制御装置6等に供給する電源変換回路である。この電源ブロック3は、図1に示すように、制御装置6の後述する主電源動作ブロックに所定の電力を供給して動作させる主電源部31と、制御装置6の後述する副電源動作ブロックに所定の電力を供給して動作させる副電源部32とを備える。
主電源部31は、制御装置6による制御の下、所定の直流電圧を供給する状態(ON状態)、および所定の直流電圧の供給を停止する状態(スタンバイ状態)が切り替えられる。この主電源部31は、図1に示すように、PFC(Power Factor Controller)311と、主電源生成部312とを備える。
PFC311は、外部から供給された商用交流電源に対して、高調波を抑制し力率改善を図る、所謂、力率改善回路である。このPFC311を主電源部31に搭載することで、力率を改善して後述する主電源生成部312にて実施するAC/DC変換の際に変換される有効電力を大きくする。
主電源生成部312は、PFC311にて高調波抑制がなされた商用交流電源に対して、AC/DC変換を実施し、所定の直流電圧を生成して前記主電源動作ブロックに出力する。また、主電源生成部312は、生成した所定の直流電圧を、制御装置6を構成する後述するサブCPUにも出力する。この主電源生成部312としては、例えば、交流電流を整流して直流電流に変換するダイオードブリッジ等を有する整流回路や、入力した電流の電圧を所定の電圧に変換するDC/DCコンバータ等にて構成できる。
また、PFC311の後段、および主電源生成部312の後段には、図1に示すように、グランドとの間に電解コンデンサ313がそれぞれ配置されている。そして、これら電解コンデンサ313を配置することで、電源プラグ3Aが不用意に抜かれた場合等に、充電した電力にて電源ブロック3の電源遮断時間を遅らせ、プロジェクタ1の停止(シャットダウン)動作を確実に実施させている。
副電源部32は、電源プラグ3Aを介して商用交流電源を入力して所定のレベルに安定した直流電圧を生成して前記副電源動作ブロックに出力する。この副電源部32としては、例えば、上述した主電源部31を構成する主電源生成部312と同様に、交流電流を整流して直流電流に変換するダイオードブリッジ等を有する整流回路や、入力した電流の電圧を所定の電圧に変換するDC/DCコンバータ等にて構成できる。
画像形成部4は、制御装置6による制御の下、光学像を形成してスクリーンScに拡大投射する。この画像形成部4は、図1に示すように、光源装置41と、液晶ライトバルブ42と、投射光学装置43等を備える。
光源装置41は、制御装置6による制御の下、光束を液晶ライトバルブ42に向けて射出するものであり、超高圧水銀ランプで構成された光源ランプを有している。なお、光源ランプとしては、超高圧水銀ランプに限らず、メタルハライドランプ、キセノンランプ等の他の放電発光型の光源ランプを採用してもよい。さらに、放電発光型の光源ランプに限らず、発光ダイオードや有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種自己発光素子を採用してもよい。
液晶ライトバルブ42は、透過型の液晶パネルであり、制御装置6からの駆動信号に基づいて、液晶セル(図示略)に封入された液晶分子の配列を変化させ、光源装置41から射出された光束を、透過若しくは遮断することにより画像情報に応じた光学像を投射光学装置43に射出する。
投射光学装置43は、液晶ライトバルブ42から射出された光学像をスクリーンScに向けて拡大投射する。
なお、図示は省略したが、プロジェクタ1は、RGBの3色に対応する3枚の液晶ライトバルブ42を備えている。また、光源装置41は、光源光を3色の光に分離する色光分離光学系を備えている。さらに、投射光学装置43は、3色の画像光を合成してカラー画像を表す光学像を生成する合成光学系を有している。なお、このような光学系の構成については、種々の一般的なプロジェクタの光学系の構成が利用可能である。
LED5は、一般的なLEDで構成され、制御装置6による制御の下、利用者により操作部2の電源ON操作が実施された際に点滅または点灯する。なお、本実施形態では、報知手段をLED5にて構成していたが、利用者により操作部2の電源ON操作が実施された旨を報知すればいずれの構成でもよく、例えば、LED以外の表示装置や、スピーカ等により音声で報知する構成としてもよい。
制御装置6は、電源ブロック3、画像形成部4、およびLED5等を制御する。この制御装置6は、図1に示すように、主電源動作ブロック61と、副電源動作ブロック62とを備える。そして、これら主電源動作ブロック61および副電源動作ブロック62は、図1に示すように、バス64、およびブリッジ回路63を介したバス65により接続され、各構成要素間61,62間で必要な情報が伝送可能なように構成されている。
主電源動作ブロック61は、主電源部31から出力される直流電圧により動作し、プロジェクタ1全体(主に画像形成部4)を制御する。この主電源動作ブロック61は、図1に示すように、メインCPU(Central Processing Unit)611と、不揮発性メモリ612と、ランプ駆動回路613と、液晶パネル駆動回路614等を備える。
不揮発性メモリ612は、メインCPU611の動作プログラム、副電源動作ブロック62を構成する後述するサブCPUの動作プログラムや各種データを記憶している。
メインCPU611は、不揮発性メモリ612に記憶されたメインCPU611の動作プログラムにしたがって所定の処理を実行し、プロジェクタ1全体の制御、主に、ランプ駆動回路613および液晶パネル駆動回路614等を制御する。
ランプ駆動回路613は、メインCPU611による制御の下、所定の駆動周波数にしたがって駆動信号を生成し、光源装置41を駆動する。このランプ駆動回路613としては、例えば、光源装置41の点灯に適合した所要の周波数、レベルによる電圧パルスに変換するダウンコンバータや、変換された電圧パルスを昇圧して光源装置41に供給するイグナイタ等で構成できる。
液晶パネル駆動回路614は、メインCPU611による制御の下、パーソナルコンピュータあるいはテレビジョンチューナ等から入力した映像信号、あるいはDVD(Digital Versatile Disc)等の外部記録媒体から読み出した映像信号に対して所定の処理を施し、処理を施した画像に対応する駆動信号を液晶ライトバルブ42に出力して所定の光学像を形成させる。この液晶パネル駆動回路614における前記所定の処理としては、例えば、拡大・縮小等の画像サイズ調整処理、台形歪補正処理、画質調整処理、ガンマ補正処理等がある。これらの各処理は、周知の技術であるので詳細な説明は省略する。この液晶パネル駆動回路614としては、入力された映像信号について所要の信号処理を施す信号処理回路等で構成できる。
上述したメインCPU611、ランプ駆動回路613、液晶パネル駆動回路614は、図1に示すように、パワーオンリセット手段611A,613A,614Aが内蔵されている。
図2は、パワーオンリセット手段の構成を模式的に示すブロック図である。
なお、パワーオンリセット手段611A,613A,614Aの構成は、略同様であり、以下では、パワーオンリセット手段611Aの構成のみを説明する。
パワーオンリセット手段611Aは、利用者により操作部2の電源ON操作が実施された際に、メインCPU611を初期化する。初期化の具体的な例を挙げれば、従前の動作時に例えば、不揮発性メモリ612から読み出した情報や、動作上必要なデータ等の情報が記憶されたメインCPU611内のレジスタ611Bを初期化する。このパワーオンリセット手段611Aは、図2に示すように、電圧検出部611A1と、初期化部611A2とを備える。
電圧検出部611A1は、主電源部31がスタンバイ状態からON状態に切り替えられる際に、主電源部31から出力される直流電圧を検出し、検出した直流電圧が所定の電圧範囲内である場合に、所定の信号を初期化部611A2に出力する。
初期化部611A2は、電圧検出部611A1から出力された信号に応じてリセット信号を生成し、レジスタ611B全体など、メインCPU611を初期化する。
副電源動作ブロック62は、少なくとも副電源部32から出力される直流電圧により動作するものであり、制御部としてのサブCPU621等を備える。
サブCPU621は、主電源動作ブロック61の不揮発性メモリ612に記憶されたサブCPU621の動作プログラムにしたがって所定の処理を実行し、例えば主電源部31および主電源動作ブロック61に所定の制御指令を出力する。このサブCPU621は、図1に示すように、切替情報取得手段621Aと、状態切替手段621Bと、電圧監視手段621Cと、状態切替規制手段621Dと、リセット手段621Eと、報知制御手段621F等を備える。
切替情報取得手段621Aは、利用者により操作され操作部2から出力された操作信号を入力する部分であり、例えば、上述した状態切替情報としての所定の操作信号を入力し、該操作信号を認識して所定の信号を状態切替手段621Bに出力する。また、切替情報取得手段621Aは、主電源部31をスタンバイ状態からON状態に切り替える旨の状態切替情報としての所定の操作信号を入力した場合には、所定の信号を報知制御手段621Fにも出力する。
状態切替手段621Bは、切替情報取得手段621Aから出力される信号に応じて、主電源部31のON状態およびスタンバイ状態の切り替えを実施する。具体的には、状態切替手段621Bは、主電源部31をON状態とする場合にはHレベルの制御信号を主電源部31に出力し、主電源部31をスタンバイ状態とする場合にはLレベルの制御信号を主電源部31に出力する。
電圧監視手段621Cは、主電源部31から出力される直流電圧に所定の処理を施して該直流電圧の出力電圧値Vを算出する。そして、電圧監視手段621Cは、算出した出力電圧値Vに応じた所定の信号を状態切替規制手段621Dに出力する。
状態切替規制手段621Dは、電圧監視手段621Cにて算出された出力電圧値Vが第1の電圧値VL以下となりかつ、第1の電圧値VL以下となった状態が所定時間以上経過するまで、状態切替手段621Bによる主電源部31をスタンバイ状態からON状態に切り替える動作を規制する。本実施形態では、前記第1の電圧値VLは、上述したパワーオンリセット手段611A,613A,614Aが動作する所定の電圧範囲の最低電圧値に設定されている。なお、前記第1の電圧値VLを前記最低電圧値に設定する構成に限らず、前記第1の電圧値VLは、前記最低電圧値以下に設定されていればよい。
また、状態切替規制手段621Dは、主電源部31がON状態とされた直流電圧の立上り時に、電圧監視手段621Cにて算出された出力電圧値Vが第2の電圧値VH以上となりかつ、第2の電圧値VH以上となった状態が所定時間以上経過するまで、リセット手段621Eによる後述する初期化処理を実行させる。なお、本実施形態では、前記第2の電圧値VHは、上述した主電源動作ブロック61の動作補償電圧の最高電圧値に設定されている。なお、前記第2の電圧値VHを前記最高電圧値に設定する構成に限らず、前記第2の電圧値VHは、前記最高電圧値以上に設定されていればよい。
リセット手段621Eは、主電源部31の動作状態に応じたリセット信号を主電源動作ブロック61に出力し、主電源動作ブロック61の初期化処理を実行する。具体的には、リセット手段621Eは、HレベルあるいはLレベルのリセット信号を主電源動作ブロック61に出力可能に構成されている。そして、Lレベルのリセット信号を出力している際に、上述したパワーオンリセット手段611A,613A,614Aと同様に、図2に示すように、主電源動作ブロック61の各構成部品611,613,614の初期化処理を実行する。また、このリセット手段621Eは、主電源部31がON状態とされた直流電圧の立上り時に、上述したように、出力電圧値Vが第2の電圧値VH以上となりかつ、第2の電圧値VH以上となった状態が所定時間以上経過するまで、Lレベルのリセット信号を主電源動作ブロック61に出力する。
報知制御手段621Fは、切替情報取得手段621Aから出力される信号に応じて、LED5を駆動し、利用者により操作部2の電源ON操作が実施された旨を報知させる。すなわち、この報知制御手段621Fは、状態切替規制手段621Dにて状態切替手段621Bによる主電源部31をスタンバイ状態からON状態に切り替える動作が規制されている際でも、LED5を駆動して利用者により操作部2の電源ON操作が実施された旨を報知させる。
〔プロジェクタの動作〕
次に、上述したプロジェクタ1の動作を説明する。なお、以下では、制御装置6による電源ブロック3の電源制御方法を主に説明し、その他の動作については説明を省略する。
図3は、制御装置6による電源制御方法を説明するためのフローチャートである。
図4は、制御装置6による電源制御方法を説明するための図である。具体的に、図4は、主電源部31がスタンバイ状態とされた時点から短時間で、利用者により操作部2の電源ON操作が実施された場合での電源ブロック3の出力電圧、状態切替手段621Bからの制御信号、およびリセット手段621Eからのリセット信号のタイムチャートである。
主電源部31がON状態であるプロジェクタ1の動作時において、切替情報取得手段621Aは、主電源部31をON状態からスタンバイ状態に切り替える旨の状態切替情報としての操作信号を入力したか否か、すなわち、利用者により操作部2の電源OFF操作が実施されたか否かを判定する(ステップS1)。
ステップS1において、切替情報取得手段621Aは、「Y」と判定した場合、すなわち、利用者により操作部2の電源OFF操作が実施された場合には、操作部2からの操作信号を認識して所定の信号を状態切替手段621Bに出力する(ステップS2)。
一方、電源プラグ3Aがコンセント等に挿し込まれ、電源プラグ3Aを介して商用交流電源が電源ブロック3に入力されると、電源ブロック3がON状態となる(ステップS3)。
ステップS3の後、サブCPU621は、バス64またはバス65を介して、不揮発性メモリ612に記憶されたサブCPU621用の動作プログラムを読み込み(ステップS4)、読み込んだ動作プログラムにしたがって、主電源動作ブロック61に所定の制御指令を出力し、主電源動作ブロック61を構成するメインCPU611、ランプ駆動回路613、および液晶パネル駆動回路614等がON状態となることを規制する。
そして、ステップS2またはステップS4の後、状態切替手段621Bは、図4に示すように、主電源部31に出力するHレベルの制御信号をLレベルの制御信号に移行し、主電源部31をスタンバイ状態に設定する(ステップS5)。この際、主電源部31は、図4に示すように、状態切替手段621Bから出力されるHレベルの制御信号からLレベルの制御信号に移行し始める時点から所定の時間T1経過した後、出力する直流電圧を徐々に立下げ始める。
ステップS5の後、リセット手段621Eは、図4に示すように、主電源部31から出力される直流電圧の低下に応じて、主電源動作ブロック61に出力するHレベルのリセット信号をLレベルのリセット信号に移行する(ステップS6)。
ステップS6の後、切替情報取得手段621Aは、主電源部31をスタンバイ状態からON状態に切り替える旨の状態切替情報としての操作信号を入力したか否か、すなわち、利用者による操作部2の電源ON操作が実施されたか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7において、切替情報取得手段621Aは、「Y」と判定した場合、すなわち、利用者による操作部2の電源ON操作が実施された場合には、操作部2からの操作信号を認識して所定の信号を状態切替手段621Bおよび報知制御手段621Fに出力する(ステップS8:状態切替情報取得ステップ)。
ステップS8の後、報知制御手段621Fは、切替情報取得手段621Aから出力される信号に応じて、LED5を駆動する(ステップS9)。そして、利用者は、LED5の点滅または点灯により、電源ON操作を実施した旨を認識する。
ステップS9の後、電圧監視手段621Cは、主電源部31から出力される直流電圧を監視し、該直流電圧に所定の処理を施して該直流電圧の出力電圧値Vを算出する(ステップS10:電圧監視ステップ)。そして、電圧監視手段621Cは、算出した出力電圧値Vに応じた所定の信号を状態切替規制手段621Dに出力する。
ステップS10の後、状態切替規制手段621Dは、電圧監視手段621Cにて算出された出力電圧値Vが第1の電圧値VL(図4)以下となっているか否かを判定する(ステップS11:状態切替規制ステップ)。
ステップS11において、状態切替規制手段621Dは、「N」と判定した場合、すなわち、出力電圧値Vが第1の電圧値VL以下となっていないと判定した場合には、再度、ステップS10に戻る。
そして、ステップS11において、状態切替規制手段621Dは、「Y」と判定した場合、すなわち、出力電圧値Vが第1の電圧値VL以下となっていると判定した場合には、図示しないタイマを駆動して出力電圧値Vが第1の電圧値VL以下となった状態が継続した時間を測定し、測定した時間が所定時間以上であるか否かを判定する(ステップS12:状態切替規制ステップ)。
ステップS12において、状態切替規制手段621Dは、「N」と判定した場合、すなわち、出力電圧値Vが第1の電圧値VL以下となった状態が所定時間以上継続していないと判定した場合には、再度、ステップS10に戻る。
そして、ステップS12において、状態切替規制手段621Dは、「Y」と判定した場合、すなわち、出力電圧値Vが第1の電圧値VL以下となった状態が所定時間以上継続したと判定した場合には、状態切替手段621Bに所定の信号を出力し、図4に示すように、状態切替手段621Bに、主電源部31に出力するLレベルの制御信号をHレベルの制御信号に移行させ、主電源部31をON状態に設定する(ステップS13:状態切替ステップ)。この際、主電源部31は、図4に示すように、状態切替手段621Bから出力されるLレベルの制御信号からHレベルの制御信号の移行に応じて、出力する直流電圧を徐々に立上げ始める。
ステップS13の後、主電源動作ブロック61の各パワーオンリセット手段611A,613A,614Aが動作し、主電源動作ブロック61の初期化処理を実行する(ステップS14)。
ステップS14の後、電圧監視手段621Cは、ステップS10と同様に、主電源部31から出力される直流電圧に所定の処理を施して該直流電圧の出力電圧値Vを算出する(ステップS15)。そして、電圧監視手段621Cは、算出した出力電圧値Vに応じた所定の信号を状態切替規制手段621Dに出力する。
ステップS15の後、状態切替規制手段621Dは、電圧監視手段621Cにて算出された出力電圧値Vが第2の電圧値VH(図4)以上となっているか否かを判定する(ステップS16)。
ステップS16において、状態切替規制手段621Dは、「N」と判定した場合、すなわち、出力電圧値Vが第2の電圧値VH以上となっていないと判定した場合には、再度、ステップS15に戻る。
そして、ステップS16において、状態切替規制手段621Dは、「Y」と判定した場合、すなわち、出力電圧値Vが第2の電圧値VH以上となっていると判定した場合には、図示しないタイマを駆動して出力電圧値Vが第2の電圧値VH以上となった状態が継続した時間を測定し、測定した時間が所定時間T2(図4)以上であるか否かを判定する(ステップS17)。
ステップS17において、状態切替規制手段621Dは、「N」と判定した場合、すなわち、出力電圧値Vが第2の電圧値VH以上となった状態が所定時間T2以上継続していないと判定した場合には、再度、ステップS15に戻る。
そして、ステップS17において、状態切替規制手段621Dは、「Y」と判定した場合、すなわち、出力電圧値Vが第2の電圧値VH以上となった状態が所定時間T2以上継続したと判定した場合には、リセット手段621Eに所定の信号を出力し、図4に示すように、リセット手段621Eに、主電源動作ブロック61に出力するLレベルのリセット信号をHレベルのリセット信号に移行させる(ステップS18)。
すなわち、第2の電圧値VHが上述したように主電源動作ブロック61の動作補償電圧の最高電圧値に設定されているので、所定時間T2の間、Lレベルのリセット信号が主電源動作ブロック61に出力されて主電源動作ブロック61を構成するメインCPU611、ランプ駆動回路613、および液晶パネル駆動回路614が初期化される。
図5ないし図8は、上述した本実施形態における効果を説明するための図である。具体的に、図5は、主電源部31にPFC311および電解コンデンサ313が搭載されておらず、さらに、サブCPU621に電圧監視手段621Cおよび状態切替規制手段621Dが搭載されていない場合での電源ブロック3の出力電圧、状態切替手段621Bからの制御信号、およびリセット手段621Eからのリセット信号のタイムチャートである。図6は、サブCPU621に電圧監視手段621Cおよび状態切替規制手段621Dが搭載されていない場合での電源ブロック3の出力電圧、状態切替手段621Bからの制御信号、およびリセット手段621Eからのリセット信号のタイムチャートである。図7は、図6の構成において、主電源部31がスタンバイ状態とされた時点から短時間で、利用者により操作部2の電源ON操作が実施された場合での電源ブロック3の出力電圧、状態切替手段621Bからの制御信号、およびリセット手段621Eからのリセット信号のタイムチャートである。図8は、本実施形態の構成での電源ブロック3の出力電圧、状態切替手段621Bからの制御信号、およびリセット手段621Eからのリセット信号のタイムチャートである。
図5および図6を比較した場合には、主電源部31にPFC311や電解コンデンサ313を搭載した場合には、例えば、電解コンデンサ313の放電時間、および充電時間等により、主電源部31のパワーON時の出力電圧の立上りに要する時間や、主電源部31のパワーOFF時の出力電圧の立下りに要する時間が長くなることが分かる。
そして、主電源部31にPFC311や電解コンデンサ313を搭載した場合には、図7に示すように、利用者による操作部2の電源OFF操作から短時間で電源ON操作が実施された際、主電源部31の出力電圧がパワーオンリセット手段611A,613A,614Aの動作する所定の電圧範囲VL1〜VLまで立下る前にまた立上り始めることとなる。このため、パワーオンリセット手段611A,613A,614Aがパワーオンリセットを実施することができず、主電源動作ブロック61の動作時に不具合が生じて正常に動作しない。
本実施形態では、切替情報取得手段621Aは、利用者による操作部の電源ON操作が実施された際に、操作部2から出力される主電源部31をスタンバイ状態からON状態に切り替える旨の状態切替情報としての操作信号を入力する。ここで、電圧監視手段621Cは、主電源部31から主電源動作ブロック61に供給される直流電圧を監視する。また、状態切替規制手段621Dは、主電源部31の出力電圧値Vが第1の電圧値VL以下となりかつ、第1の電圧値VL以下となった状態が所定時間以上経過したか否かを判定する。そして、状態切替規制手段621Dにより、主電源部31の出力電圧値Vが第1の電圧値VL以下となりかつ、第1の電圧値VL以下となった状態が所定時間以上経過したと判定された場合に、状態切替手段621Bが主電源部31をON状態とする。このため、利用者による操作部2の電源OFF操作から短時間で電源ON操作が実施された場合には、主電源部31の出力電圧値Vが第1の電圧値VL以下となりかつ、第1の電圧値VL以下となった状態が所定時間以上経過した後に、主電源部31の出力電圧が立上り始めることとなる。したがって、パワーオンリセット手段611A,613A,614Aにパワーオンリセットを実施させることができ、主電源動作ブロック61の動作時に不具合が生じることなく主電源動作ブロック61を正常に動作させることができる。また、主電源動作ブロック61を正常に動作させることができるため、プロジェクタ1を安定して動作させることができる。
ここで、第1の電圧値VLがパワーオンリセット手段611A,613A,614Aの動作する所定の電圧範囲の最低電圧値に設定されているので、パワーオンリセット手段611A,613A,614Aにパワーオンリセットを確実に実施させることができる。
ところで、従来では、図5または図6に示すように、主電源部31をON状態とする時点から所定時間T3、リセット手段621EにLレベルのリセット信号を主電源動作ブロック61に出力させる構成が一般的に採用される。このような構成では、図5または図6に示すように、主電源部31の出力電圧が主電源動作ブロック61の動作補償電圧の最高電圧値VH以上となる状態で初期化処理が実行される有効リセット時間T4は、主電源部31にPFC311や電解コンデンサ313が搭載された構成(図6)の方が、主電源部31のパワーON時の出力電圧の立上りに要する時間が長くなった分だけ短くなる。このように有効リセット時間T4が確保できない状態では、主電源動作ブロック61の初期化処理を良好に実施できない。
本実施形態では、状態切替手段により主電源部31がスタンバイ状態からON状態に切り替えられた際に、電圧監視手段621Cが主電源部31から主電源動作ブロック61に供給される出力電圧を監視する。そして、状態切替規制手段621Dは、主電源部31の出力電圧値Vが第2の電圧値VH以上となりかつ、第2の電圧値VH以上となった状態が所定時間以上経過するまでリセット手段621EにLレベルのリセット信号を主電源動作ブロック61に出力させる。このため、主電源部31にPFC311や電解コンデンサ313が搭載され、主電源部31のパワーON時の出力電圧の立上りに要する時間が長くなった場合であっても、主電源動作ブロック61の有効リセット時間を良好に確保できる。すなわち、主電源動作ブロック61の初期化処理を良好に実施できる。
ここで、第2の電圧値VHは、主電源動作ブロック61の動作補償電圧の最高電圧値に設定されているので、主電源部31の出力電圧値Vが前記最高電圧値以上となりかつ、前記最高電圧値以上となった状態が所定時間T2(図8)以上経過するまでリセット手段621Eに主電源動作ブロック61の初期化処理を実行させることとなる。このため、所定時間T2が有効リセット時間となり、図6に示す有効リセット時間T4と図8に示す本実施形態の有効リセット時間T2を比較すればわかるように、主電源動作ブロック61の有効リセット時間を効果的に確保できる。すなわち、主電源動作ブロック61の初期化処理を効率的に実施できる。
また、所定時間T2を最低限必要なリセット時間に設定しておけば、リセット時間を不要に長くすることがなく、例えば、利用者により操作部2の電源ON/OFF操作が繰り返し実施された場合であっても、主電源動作ブロック61の起動時間を短くでき、利用者にとって非常に使い勝手のよいものとなる。
ところで、利用者による操作部2の電源ON操作が実施された際に、該電源ON操作を実施した旨を利用者に報知する構成を採用することで、利用者は、電源ON操作がプロジェクタ1に判別されたことを認識し、操作部2の電源ON操作を何度も実施することがなく、利用者にとって非常に使い勝手のよいプロジェクタ1となる。例えば、主電源部31がON状態となった時点で、電源ON操作を実施した旨を報知する構成が考えられる。しかしながら、このような構成において、状態切替規制手段621Dにて状態切替手段621Bによる主電源部31をON状態とする動作が規制されている状態では、電源ON操作を実施した旨を利用者に報知できないこととなる。そして、利用者は、電源ON操作を実施したにも拘らず、電源ON操作を実施した旨をプロジェクタ1が報知しないため、操作部2の電源ON操作を何度も実施してしまい、プロジェクタ1の利便性の向上が図れない。
本実施形態では、報知制御手段621Fは、状態切替規制手段621Dにて状態切替手段621Bによる主電源部31をON状態とする動作が規制されている際でも利用者による操作部2の電源ON操作が実施された場合にLED5を駆動して電源ON操作が実施された旨を報知させるので、利用者に電源ON操作を何度も実施させることがなく、利便性の向上が図れる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、サブCPU621がリセット手段621Eを備えた構成を説明したが、これに限らず、リセット手段621Eを省略しても本発明の目的を十分に達成できる。
前記実施形態では、透過型の液晶パネル(液晶ライトバルブ42)を採用していたが、これに限らず、反射型の液晶パネルを採用してもよく、あるいは、ディジタル・マイクロミラー・デバイス(テキサス・インスツルメント社の商標)を採用してもよい。
前記実施形態では、制御装置6がプロジェクタ1に搭載された構成を説明したが、これに限らず、その他の電子機器に搭載した構成を採用してもよい。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の電源制御装置は、主電源部から供給される電力により動作する主電源動作ブロックの動作時に不具合を生じさせることなく正常に動作させることができるため、電子機器に搭載される電源ブロックの電源制御装置として有用である。
本実施形態における電子機器としてのプロジェクタの概略構成を示すブロック図。 前記実施形態におけるパワーオンリセット手段の構成を模式的に示すブロック図。 前記実施形態における制御装置による電源制御方法を説明するためのフローチャート。 前記実施形態における制御装置による電源制御方法を説明するための図。 前記実施形態における効果を説明するための図。 前記実施形態における効果を説明するための図。 前記実施形態における効果を説明するための図。 前記実施形態における効果を説明するための図。
符号の説明
1・・・プロジェクタ、3・・・電源ブロック、5・・・LED(報知手段)、6・・・制御装置(電源制御装置)、31・・・主電源部、32・・・副電源部、61・・・主電源動作ブロック、62・・・副電源動作ブロック、611A,613A,614A・・・パワーオンリセット手段、621・・・サブCPU(制御部)、621A・・・切替情報取得手段、621B・・・状態切替手段、621C・・・電圧監視手段、621D・・・状態切替規制手段、621E・・・リセット手段、621F・・・報知制御手段、VL・・・第1の電圧値、VH・・・第2の電圧値、S8・・・状態切替情報取得ステップ、S10・・・電圧監視ステップ、S11,S12・・・状態切替規制ステップ、S13・・・状態切替ステップ。

Claims (7)

  1. 所定の電力供給により動作する主電源動作ブロックに対して外部からの電力を供給する主電源部と、所定の電力供給により動作する副電源動作ブロックに対して少なくとも前記主電源部がOFF状態である待機時に外部からの電力を供給する副電源部とを備えた電源ブロックを制御する電源制御装置であって、
    少なくとも前記副電源部から供給される電力により動作し、前記主電源部に所定の制御指令を出力する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記主電源部をOFF状態からON状態に切り替える旨の状態切替情報を取得する切替情報取得手段と、
    前記状態切替情報の取得に応じて前記主電源部に所定の制御指令を出力し前記主電源部をON状態とする状態切替手段と、
    前記主電源部から前記主電源動作ブロックに供給される出力電圧を監視する電圧監視手段と、
    前記電圧監視手段にて監視された前記主電源部の出力電圧が第1の電圧値以下となりかつ、前記第1の電圧値以下となった状態が所定時間以上経過するまで前記状態切替手段による前記主電源部をON状態とする動作を規制する状態切替規制手段とを備えていることを特徴とする電源制御装置。
  2. 請求項1に記載の電源制御装置において、
    前記主電源動作ブロックは、前記主電源部から供給される出力電圧を監視し、前記主電源部がON状態となる際に前記出力電圧が所定の電圧範囲内である場合に該主電源動作ブロックの初期化処理を実行するパワーオンリセット手段を含んで構成され、
    前記第1の電圧値は、前記パワーオンリセット手段が動作する前記所定の電圧範囲の最低電圧値以下に設定されていることを特徴とする電源制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電源制御装置において、
    前記制御部は、前記主電源動作ブロックに対して所定のリセット信号を出力し前記主電源動作ブロックの初期化処理を実行するリセット手段を備え、
    前記状態切替規制手段は、前記電圧監視手段にて監視された前記主電源部の出力電圧が第2の電圧値以上となりかつ、前記第2の電圧値以上となった状態が所定時間以上経過するまで前記リセット手段に前記初期化処理を実行させることを特徴とする電源制御装置。
  4. 請求項3に記載の電源制御装置において、
    前記第2の電圧値は、前記主電源動作ブロックの動作補償電圧の最高電圧値以上に設定されていることを特徴とする電源制御装置。
  5. 所定の電力供給により動作する主電源動作ブロックに対して外部からの電力を供給する主電源部と、所定の電力供給により動作する副電源動作ブロックに対して少なくとも前記主電源部がOFF状態である待機時に外部からの電力を供給する副電源部とを備えた電源ブロックの電源制御方法であって、
    前記主電源部をOFF状態からON状態に切り替える旨の状態切替情報を取得する状態切替情報取得ステップと、
    前記主電源部から前記主電源動作ブロックに供給される出力電圧を監視する電圧監視ステップと、
    前記電圧監視ステップにて監視した前記主電源部の出力電圧が第1の電圧値以下となりかつ、前記出力電圧が前記第1の電圧値以下となった状態が所定時間経過するまで前記主電源部がON状態となることを規制する状態切替規制ステップと、
    前記状態切替規制ステップの後、前記主電源部をON状態とする状態切替ステップとを備えていることを特徴とする電源制御方法。
  6. 所定の電力供給により動作する主電源動作ブロックおよび副電源動作ブロックと、
    前記主電源動作ブロックに対して外部からの電力を供給する主電源部、および少なくとも前記主電源部がOFF状態である待機時に前記副電源動作ブロックに対して外部からの電力を供給する副電源部を有する電源ブロックと、
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の電源制御装置とを備えていることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項6に記載の電子機器において、
    前記状態切替情報を取得した旨を報知する報知手段を備え、
    前記制御部は、前記切替情報取得手段にて前記状態切替情報が取得された場合に前記報知手段に前記状態切替情報を取得した旨を報知させる報知制御手段を備え、
    前記報知制御手段は、前記状態切替規制手段にて前記状態切替手段による前記主電源部をON状態とする動作が規制されている際でも前記切替情報取得手段にて前記状態切替情報が取得された場合に前記報知手段に前記状態切替情報を取得した旨を報知させることを特徴とする電子機器。
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