JP2011090107A - 画像表示装置及び画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】整流用コンデンサの基板に対する占有面積及び画像表示装置の重量の増大を抑制し且つ瞬断時にもランプ点灯を維持することのできる画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置10を、入力画像を外部に拡大投射するための光源ランプ23と、商用交流入力電力の瞬断を検知して、その検知信号を出力する瞬断検出部22と、供給電力調整部13とを備える構成にする。そして、供給電力調整部13は、瞬断検出部22から出力された検知信号に基づいて、光源ランプ23への供給電力を、光源ランプ23の通常動作時の第1供給電力より小さく且つ光源ランプ23の点灯を維持できる第2供給電力に調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置及び画像表示方法に関し、より詳細には、例えばプロジェクタ等の画像表示装置及び画像表示方法に関する。
近年、家庭内での映画鑑賞や会議でのプレゼンテーション等において、例えばプロジェクタ等の画像表示装置を用いる機会が増えている。このような画像表示装置では、市場で発生し得る商用供交流電力の瞬断への対策が必要となる。なお、市場で発生し得る商用交流電力の瞬断は、長くて約80msec程度である。
従来、例えばプロジェクタ等の画像表示装置ではないが、電源回路における瞬断対策として、種々の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、特許文献1では、商用交流電圧から所定の直流電圧を生成する電源回路における瞬断対策回路が提案されている。
具体的には、特許文献1では、電圧精度規格値の異なる複数の出力回路を備えた電源回路において、次のような手法の瞬断対策が提案されている。まず、商用交流電力の瞬断時に、電圧精度に余裕のある出力回路の電圧を電圧精度下限値まで低下させる。そして、電源回路の入力コンデンサの充電エネルギーを、電圧精度に余裕のない出力回路に供給することにより、電圧精度に余裕のない出力回路の出力電圧を維持する。
特許第3056179号
上述のように、例えばプロジェクタ等の画像表示装置においても商用供給電力の瞬断への対策が必要となる。しかしながら、例えばプロジェクタ等の画像表示装置の負荷の大部分は光源ランプで占められているので、上記特許文献1で提案されているような瞬断対策を、光源ランプの瞬断対策(点灯維持)の手法として適用することは原理上難しい。
そこで、例えばプロジェクタ等の画像表示装置では、従来、瞬断対策として、整流用コンデンサに大容量(例えば約1500μF程度)のコンデンサを用いて光源ランプの消灯を防ぐ手法を用いていた。しかしながら、大容量の整流用コンデンサを画像表示装置に搭載すると、整流用コンデンサの基板に対する占有面積及び画像表示装置の重量が増大するという問題が生じる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、整流用コンデンサの基板に対する占有面積及び画像表示装置の重量の増大を抑制し、且つ、瞬断時に光源ランプの点灯を維持することのできる画像表示装置及び画像表示方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の画像表示装置は、入力画像を外部に拡大投射するための光源ランプと、商用交流入力電力の瞬断を検知して、その検知信号を出力する瞬断検出部と、供給電力調整部とを備える構成とする。そして、供給電力調整部は、瞬断検出部から出力された検知信号に基づいて、光源ランプへの供給電力を、光源ランプの通常動作時の第1供給電力より小さく且つ光源ランプの点灯を維持できる第2供給電力に調整する。
また、本発明の画像表示方法は、まず、光源ランプにより入力画像を外部に拡大投射する。次いで、入力画像を外部に拡大投射している間に、商用交流入力電力の瞬断を検知して、その検知信号を出力する。そして、検知信号に基づいて、光源ランプへの供給電力を、光源ランプの通常動作時の第1供給電力より小さく且つ光源ランプの点灯を維持できる第2供給電力に調整する。
上述のように、本発明では、画像表示装置に入力される商用交流電力の瞬断発生を瞬断検出部で検知し、その検知情報に基づいて、光源ランプに供給する電力を通常動作時の第1供給電力より小さく且つ光源ランプの点灯を維持できる第2供給電力に調整する。
本発明では、商用交流電力の瞬断を瞬断検出部で検知した場合、光源ランプの供給電力そのものを小さくして、光源ランプの点灯を維持する。それゆえ、本発明によれば、大容量の整流用コンデンサを用いる必要が無いので、整流用コンデンサの基板に対する占有面積及び画像表示装置の重量の増大を抑制することができ、且つ、瞬断時の光源ランプの点灯も維持することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置の概略ブロック図である。 図2は、瞬断検出回路の内部構成の一例を示す図である。 図3は、ランプ電力制御回路部の内部構成の一例を示す図である。 図4は、交流電圧変換回路から出力される電圧波形(駆動波形)である。 図5は、光源ランプの駆動モードの切替処理の手順を示すフローチャートである。 図6は、低電力モードにおける交流整流回路の出力電圧の時間変化特性である。
以下に、本発明の実施形態に係る画像表示装置の構成例を、図面を参照しながら以下の順で説明する。ただし、以下に示す例では、画像表示装置としてプロジェクタを例に挙げ説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
1.画像表示装置の構成
2.光源ランプの駆動モードの切替処理の手順
3.低電力モード時における交流整流回路の出力電圧の時間変化
4.低電力モード時の供給電力の設定概要
5.具体例
[1.画像表示装置の構成]
図1に、本発明の一実施形態に係る画像表示装置(プロジェクタ)のブロック構成を示す。なお、図1では、説明を簡略化するために、画像表示装置の構成部のうち、主に、瞬断対策に必要な構成部を示す。なお、図1に示さない画像表示装置の他の構成は、従来のプロジェクタと同様の構成にすることができる。
本実施形態の画像表示装置10は、電源部11と、制御回路12と、ランプ電力制御回路部13(供給電力調整部)と、画像投射部14と、光源ランプ23以外の例えば空冷ファン等の負荷15とを備える。
電源部11は、交流整流回路21(整流回路部)と、瞬断検出回路22(瞬断検出部)とを備える。
交流整流回路21は、入力される商用交流電圧を整流して、直流電圧に変換する。また、交流整流回路21は、ランプ電力制御回路部13、他の負荷15及び瞬断検出回路22に接続される。そして、交流整流回路21は、整流した直流電圧をランプ電力制御回路部13、他の負荷15及び瞬断検出回路22に出力する。
瞬断検出回路22は、交流整流回路21から入力された直流電圧の値に基づいて、画像表示装置10に供給される電力(商用交流入力電力)が瞬断したか否かを判定する。また、瞬断検出回路22は、制御回路12に接続される。そして、瞬断検出回路22は、供給電力の瞬断を検知した場合には、その検知信号(瞬断検出信号)を制御回路12に出力する。
図2に、瞬断検出回路22の一構成例を示す。本実施形態では、瞬断検出回路22は、主に、判別回路22a(判別回路部)と、参照電圧生成回路22b(参照電圧生成部)とで構成する。
判別回路22aには、交流整流回路21から出力された直流電圧と、参照電圧生成回路22bで生成された参照電圧(閾値電圧)とが入力される。そして、判別回路22aは、交流整流回路21から入力された直流電圧と、参照電圧とを比較して、瞬断が発生したか否かを判別する。
具体的には、判別回路22aは、交流整流回路21から入力された直流電圧が、参照電圧より低い場合に、瞬断が発生したと判定し、瞬断検出信号を制御回路12に出力する。なお、通常、例えばプロジェクタ等の画像表示装置では、電源部11(1次側)と制御回路12(2次側)との間は絶縁した状態にするので、判別回路22aから制御回路12に、瞬断検出信号を伝達するには、例えばフォトカプラ等の回路素子を用いて伝達する。
参照電圧生成回路22bは、交流整流回路21から入力された直流電圧を、例えば抵抗分割等して、所定値の参照電圧を生成し、その参照電圧を判別回路22aに出力する。なお、本発明はこれに限定されず、所定値の参照電圧の生成手法としては任意の手法を用いることができる。また、図2には、交流整流回路21から入力された直流電圧を用いて参照電圧を生成する例を示すが、本発明はこれに限定されず、別途、参照電圧用電源等を設けてもよい。また、参照電圧の値は、例えば用途、必要とする瞬断検出精度等に応じて適宜設定される。
制御回路12は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算制御装置で構成され、画像表示装置10の各部の処理及び動作を制御する。例えば、制御回路12は、ランプ電力制御回路部13における光源ランプ23への電力供給形態(駆動モード)の切替動作を制御する。
具体的には、制御回路12は、瞬断検出回路22から瞬断検出信号が入力された際には、ランプ電力制御回路部13内の後述するモード切替制御回路13dに駆動モードを瞬断発生時のモード(低電力モード)に切り替える旨の制御信号を出力する。一方、瞬断検出回路22で瞬断が検出されなくなった場合(例えば、瞬断検出信号が途切れた場合等)には、制御回路12は、モード切替制御回路13dに、駆動モードをノーマルモードに切り替える旨の制御信号を出力する。
ランプ電力制御回路部13は、制御回路12から入力される駆動モードの切替制御信号に基づいて、光源ランプ23の駆動モードを、通常動作時(ノーマルモード)と、瞬断発生時(低電力モード)との間で切り替える。ただし、ランプ電力制御回路部13は、低電力モード時には、光源ランプ23への供給電力(第2供給電力)を、ノーマルモード時の供給電力(第1供給電力)より小さくして、瞬断時における光源ランプ23の点灯を維持する。
図3に、ランプ電力制御回路部13の一構成例を示す。本実施形態では、ランプ電力制御回路部13は、ダウンコンバータ回路13aと、交流電圧変換回路13bと、点灯回路13cと、モード切替制御回路13dとを備える。
ダウンコンバータ回路13a、交流電圧変換回路13b及び点灯回路13cは、交流整流回路21側からこの順で直列に接続される。また、モード切替制御回路13dの入力端子は、制御回路12の出力端子に接続され、モード切替制御回路13dの出力端子は、ダウンコンバータ回路13a及び交流電圧変換回路13bに接続される。
ダウンコンバータ回路13aは、交流整流回路21から入力された直流電圧を所望の電圧値(<入力電圧)の直流電圧にダウンコンバートする。そして、ダウンコンバータ回路13aは、ダウンコンバートした直流電圧を交流電圧変換回路13bに出力する。なお、ダウンコンバータ回路13aで生成する直流電圧の値は、例えば用途等に応じて適宜設定される。
交流電圧変換回路13bは、ダウンコンバータ回路13aから入力された直流電圧を、所定の振幅を有する交流電圧に変換する。図4に、交流電圧変換回路13bから出力される交流電圧の一波形例を示す。交流電圧変換回路13bからは、図4に示すように、例えば振幅Lの矩形波状の交流電圧が出力される。そして、交流電圧変換回路13bは、生成した所定振幅の交流電圧を点灯回路13cに出力する。
なお、交流電圧変換回路13bは、モード切替制御回路13dから入力される制御信号に基づいて、交流電圧の振幅Lを変化させる。具体的には、ノーマルモード時に交流電圧変換回路13bが振幅Lの交流電圧を出力する場合、低電力モード時には、交流電圧変換回路13bは、振幅L/A(A>1)となる交流電圧を出力する。すなわち、本実施形態では、交流電圧変換回路13bは、低電力モード時に出力電圧の振幅をノーマルモード時のそれより小さくして、光源ランプ23への供給電力(光源ランプ23の発光電力)を低下させる。
なお、上述のような機能を有する交流電圧変換回路13bは、例えば、4つのFET(Field Effect Transistor)を用いたフルブリッジ回路等で構成することができる。この場合、モード切替制御回路13dから入力される制御信号でFETのON状態及びOFF状態の切替タイミングを制御することにより、出力する交流電圧の振幅を変化させることができる。具体的には、FETがON状態である期間をOFF状態の期間より短くすると、交流電圧変換回路13bから出力される交流電圧の振幅Lが小さくなる。
点灯回路13cは、ランプ点灯時に、高電圧を発生する回路であり、交流電圧変換回路13bから入力された交流電圧の振幅を、所定のランプ始動電圧値に設定する。そして、点灯回路13cは、生成したランプ始動電圧を光源ランプ23に印加する。
モード切替制御回路13dは、例えばマイコン等で構成され、ランプ電力制御回路部13内の各部の動作を制御する。例えば、モード切替制御回路13dは、上述したダウンコンバータ回路12aの動作を制御する。
また、上述のように、モード切替制御回路13dは、例えば、制御回路12から入力される駆動モードの切替制御信号に基づいて、交流電圧変換回路13b内の例えばFETのON状態及びOFF状態の切替タイミングを制御して、交流電圧の振幅Lを調整する。より具体的には、モード切替制御回路13dは、瞬断発生時に制御回路12から駆動モードを低電力モードに切り替える旨の制御信号が入力されれば、交流電圧変換回路13b内の例えばFET等の動作を制御して交流電圧の振幅Lを小さくする。
ここで、再度、図1に戻って、画像表示装置10の他の構成を説明する。
画像投射部14は、入力された画像信号に基づいて、光源ランプ23から射出された光束を光学的に処理して画像光を形成し、その画像光を外部の例えばスクリーン等に拡大投射する。画像投射部14は、従来のプロジェクタのそれと同様に構成することができ、例えば、光源ランプ23、表示パネル24、投射光学系25等を備える。
光源ランプ23は、例えば、超高圧水銀ランプや、メタルハライドランプ及びキセノンランプなどの放電発光型の光源ランプで構成することができる。また、光源ランプ23として、例えば、発光ダイオード、レーザダイオード、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の固体発光素子を用いてもよい。
表示パネル24は、例えば透過型のLCD(Liquid Crystal Display)パネル等で構成することができる。このような表示パネル24では、パネルドライブ部(不図示)からの駆動信号に基づいて、液晶セル(不図示)に封入された液晶分子の配列を変化させることにより、光源ランプ23からの出射光を液晶セル単位で透過または遮断する。この結果、パネルドライブ部からの駆動信号に対応する画像光が表示パネル24から投射光学系25に射出される。
投射光学系25は、表示パネル24から射出された画像光を外部の例えばスクリーン等に向けて拡大投射する。なお、投射光学系25は、従来のプロジェクタで用いられる投射光学系と同様のものを用いることができる。
[2.光源ランプの駆動モードの切替処理の手順]
次に、本実施形態の画像表示装置10における光源ランプ23の駆動モードの具体的な切替処理を、図5を参照しながら説明する。なお、図5は、光源ランプ23の駆動モードの切替処理の手順を示すフローチャートである。
まず、ユーザが画像表示装置10の電源をON状態にすると、ランプ電力制御回路部13は、ランプ始動電圧値を光源ランプ23に印加し、光源ランプ23を点灯させる(ステップS1)。
次いで、ランプ電力制御回路部13は、ノーマルモード時の所定の電力(第1供給電力)を光源ランプ23に供給し、光源ランプ23の駆動モードをノーマルモードに移行する(ステップS2)。
次いで、瞬断検出回路22は、商用交流電力の供給が瞬断したか否かを判別する(ステップS3)。ステップS3で、瞬断が発生していないと判定されれば、ステップS3はNo判定となり、ステップS2の動作、すなわち、ノーマルモードの動作を繰り返す。
一方、ステップS3で、瞬断が発生したと判定されれば、ステップS3はYes判定となる。この場合には、瞬断検出回路22は、制御回路12に瞬断検出信号を出力する(ステップS4)。そして、制御回路12は、入力された瞬断検出信号に基づいて、光源ランプ23の駆動モードを低電力モードに切り替える旨の制御信号をランプ電力制御回路部13内のモード切替制御回路13dに出力する。
そして、モード切替制御回路13dは、制御回路12から入力された駆動モードの切替制御信号に基づいて、光源ランプ23の駆動モードを低電力モードに切り替える(ステップS5)。具体的には、モード切替制御回路13dは、制御回路12から入力された駆動モードの切替制御信号に基づいて、交流電圧変換回路13bの出力電圧の振幅Lを所定の値に低下させる。これにより、光源ランプ23の供給電力が、低電力モード時の所定の供給電力(第2供給電力<第1供給電力)に調整され、光源ランプ23の点灯が維持される。
その後、ステップS3に戻り、ステップS3以降の処理を繰り返す。本実施形態では、このようにして、光源ランプ23の駆動モードを切り替える。
[3.低電力モード時における交流整流回路の出力電圧の時間変化]
次に、本実施形態の画像表示装置10における、低電力モード時の交流整流回路21の出力電圧の時間変化を、図6を参照しながら説明する。なお、図6は、画像表示装置10に入力される商用交流電圧が瞬断した際の交流整流回路21の出力電圧の時間変化を示す図である。また、図6に示す特性の横軸は時間tであり、縦軸は交流整流回路21の出力電圧の値である。
図6に示す例では、時刻t=t0で、商用交流電圧の瞬断が発生し、時刻t=t4で瞬断が終了する例を説明する。また、図6に示す例では、瞬断検出回路22で瞬断を判定する閾値電圧を電圧値V(<V:ノーマルモード時の駆動電圧)とする。さらに、図6に示す例では、光源ランプ23が不点灯になる電圧をV(不点灯電圧)とする。
まず、時刻t=t0で、画像表示装置10に供給される商用交流電圧に瞬断が発生すると、時刻t=t0以降、交流整流回路21の出力電圧Vは、V=V×exp[−t/(RC)]の関係式に従って時間tとともに低下する(図6中の特性60)。なお、この関係式中のCは電源部11のブロックコンデンサの容量であり、Rはノーマルモード時の交流整流回路21の出力端から光源ランプ23側を見た際の全負荷の等価抵抗値である。
次いで、時刻t=t1で、交流整流回路21の出力電圧Vが閾値電圧Vと等しくなると、瞬断検出回路22は瞬断発生と判定する。その後、瞬断の検知信号が、瞬断検出回路22から制御回路12を介してランプ電力制御回路部13内のモード切替制御回路13dに送られる。
そして、モード切替制御回路13dは、入力された瞬断の検知信号に基づいて、光源ランプ23の駆動モードをノーマルモードから低電力モードに切り替え、交流電圧変換回路13bの出力電圧の振幅を低下させる(時刻t=t2の状態)。これにより、光源ランプ23には、ノーマルモード時より小さな電力が供給される。なお、瞬断検知(時刻t1)から低電力モードに移行(時刻t2)するまでの時間(例えば約10msec程度)は、主に、瞬断の検知信号を制御回路12からモード切替制御回路13dに伝送する際の通信時間に相当する。
時刻t=t2以降(低電力モードに移行した後)、交流整流回路21の出力電圧Vは、V=V×exp[−t/(rC)]の関係式に従って時間tとともに低下する(図5中の特性61)。ただし、低電力モードでは、ノーマルモード時より小さな供給電力で光源ランプ23を駆動するので、整流用コンデンサの電荷の流出がノーマルモード時より小さくなる。それゆえ、低電力モード時における交流整流回路21の出力電圧Vの低下率は、図5中の特性61に示すように、ノーマルモード時のそれより緩やかになる。
なお、低電力モード時における交流整流回路21の出力電圧Vと時間tとの上記関係式中のCは電源部11のブロックコンデンサの容量であり、rは低電力モード時の交流整流回路21の出力端から光源ランプ23側を見た際の全負荷の等価抵抗値である。なお、低電力モード時における交流整流回路21の出力端から光源ランプ23側を見た際の全負荷の等価抵抗値rは、ノーマルモード時のそれより大きくなる。
低電力モードに切り替えない場合には、図5の特性63に示すように、瞬断が終了する時間t4より前(時刻t3)に、交流整流回路21の出力電圧Vは、光源ランプ23の不点灯電圧Vとなり、光源ランプ23が消灯する。それに対して、本実施形態では、時刻t=t2以降、低電力モードに切り替え、光源ランプ23の消費電力を小さくする。それゆえ、本実施形態では、より長い期間、交流整流回路21の出力電圧Vを、光源ランプ23の不点灯電圧V以上に保つことができ、瞬断期間中にも光源ランプ23の点灯を維持することができる。
そして、光源ランプ23の点灯が維持された状態で、時刻tが瞬断終了時間t4まで到達すると、商用交流電圧が再度印加されるので、その後は、図5中の特性62に示すように、交流整流回路21の出力電圧Vはノーマルモード時の出力電圧Vまで増大する。
なお、この際、交流整流回路21の出力電圧Vが閾値電圧V以上となった時点で、瞬断検出回路22は、瞬断検出信号の出力を停止する。次いで、その停止を検出した制御回路12は、ランプ電力制御回路部13内のモード切替制御回路13dに、駆動モードをノーマルモードに切り替える旨の制御信号を出力する。そして、モード切替制御回路13dは、制御回路12から入力された制御信号に基づいて、光源ランプ23の駆動モードをノーマルモードに切り替える。
本実施形態の画像表示装置10では、上述のようにして、瞬断が発生した際には光源ランプ23の駆動モードを低電力モードに切り替え、光源ランプ23の点灯を維持する。なお、例えばプロジェクタ等の画像表示装置10では、光源ランプ23以外の負荷、例えば空冷ファン等は、光源ランプ23の不点灯電圧V未満の電圧でも駆動することができる。それゆえ、本実施形態では、瞬断が発生しても、光源ランプ23以外の負荷への供給電力を確保しつつ、光源ランプ23の点灯を維持することができる。
また、本実施形態の画像表示装置10では、大容量の整流用コンデンサを搭載することなく瞬断対策を行うことができる。したがって、本実施形態によれば、整流用コンデンサの基板に対する占有面積及び画像表示装置10の重量の増大を抑制し、且つ、瞬断時にもランプ点灯を維持することができる。
さらに、本実施形態の画像表示装置10では、次のような効果も得られる。瞬断発生時にノーマルモードと低電力モードとを切り替える操作を行わない場合、瞬断期間が長いと、その期間中に光源ランプ23が不点灯になる場合がある。光源ランプ23に例えば超水銀ランプ等を用いる画像表示装置では、通常、光源ランプ23が不点灯になった場合、温まった光源ランプ23を一旦冷却しないと再点灯できない。この冷却期間等を含む光源ランプ23の再起動時間は、瞬断時間より長いので、光源ランプ23が一旦不点灯になると光源ランプ23の再点灯まで時間がかかる。しかしながら、本実施形態では、瞬断が発生しても、光源ランプ23の点灯を維持できるので、そのような光源ランプの再起動の問題は起こらない。
[4.低電力モード時の供給電力の設定概要]
上述した低電力モード時における光源ランプ23への供給電力は、想定される瞬断期間に応じて適宜設定されるが、それ以外にも、例えば次のような事項を考慮して設定される。
上述のように、本実施形態の画像表示装置10では、瞬断期間(図5中の時刻t0〜t4の間)中、交流整流回路21の出力電圧Vが光源ランプ23の不点灯電圧V以上となるように、光源ランプ23への供給電力を低下させる必要がある。すなわち、交流整流回路21の出力電圧Vが光源ランプ23の不点灯電圧Vになる時刻(図5中の時刻t5)が、想定される瞬断終了時刻(図5中の時刻t4)以降となるように、低電力モード時の光源ランプ23への供給電力を設定する必要がある。
それゆえ、瞬断時に、より確実に光源ランプ23の点灯を維持するためには、交流整流回路21の出力電圧Vの時間変化特性における出力電圧Vの低下率をできる限り小さくすることが好ましい。なお、交流整流回路21の出力電圧Vの時間変化特性における出力電圧Vの低下率は、光源ランプ23への供給電力が低下すると小さくなる。したがって、低電力モード時の光源ランプ23への供給電力は、光源ランプ23が不点灯にならない範囲内で、できる限り低く設定することが好ましい。
ただし、光源ランプ23への供給電力が低すぎると、光源ランプ23は不点灯にならないものの、例えばフリッカ等の現象により、安定した点灯状態が得られなくなる。それゆえ、低電力モード時の光源ランプ23への供給電力は、光源ランプ23が安定して点灯する最小電力(以下、最小安定電力という)に設定することが好ましい。なお、この最小安定電力の値は光源ランプ23の性能により異なるので、低電力モード時の光源ランプ23への供給電力を最小安定電力に設定する場合には、用いる光源ランプ23の性能に応じて適宜設定される。
また、交流整流回路21の出力電圧Vの時間変化特性における出力電圧Vの低下率は、光源ランプ23以外の他の負荷の消費電力によっても変化する。それゆえ、低電力モード時の光源ランプ23への供給電力は、光源ランプ23以外の他の負荷の消費電力も考慮して設定する。
さらに、図5で説明したように、瞬断発生時(時刻t0)からその瞬断を検知(時刻t1)して低電力モードに移行(時刻t2)するまで、多少時間がかかる。この瞬断発生時から低電力モードに移行まで時間は、瞬断検出回路22で設定される瞬断発生を判定するための閾値電圧、及び、画像表示装置10の信号処理能力により変化する。
すなわち、瞬断検出回路22で設定される瞬断発生を判定するための閾値電圧、及び、画像表示装置10の信号処理能力により、低電力モードの初期電圧値Vが変化する。それゆえ、低電力モード時における光源ランプ23への供給電力は、これらの要件も考慮して設定される。
上述のように、低電力モード時における光源ランプ23への供給電力は、例えば、想定される瞬断期間、光源ランプ23の性能(例えば最小安定電力等)、光源ランプ23以外の負荷の消費電力、及び、画像表示装置10の信号処理能力等を考慮して適宜設定される。
[5.具体例]
ここで、本発明者らが本実施形態の画像表示装置10に対して行った検証実験の一例を説明する。この例では、ノーマルモード時の交流整流回路21の出力電圧Vが370[V]であり、光源ランプ23の不点灯電圧Vが250[V]である画像表示装置10を用い、瞬断期間(t0〜t4の時間)を80msecと想定した。
なお、この例では、ノーマルモード時の全負荷への供給電力(消費電力)は593Wとし、そのうち、光源ランプ23への供給電力は330Wである画像表示装置10を用いた。なお、この例の画像表示装置10において低電力モードに移行しない場合、交流整流回路21の出力電圧Vが光源ランプ23の不点灯電圧Vになる時刻(図5中の時刻t3)は、理論計算上、瞬断発生から55msecとなる。
さらに、瞬断検出回路22の瞬断検知の閾値電圧Vは、345[V]とした。そして、低電力モード時の光源ランプ23への供給電力を、ノーマルモード時の供給電力の25%(82.5W)に設定した。この場合、交流整流回路21の出力電圧Vが、光源ランプ23の不点灯電圧Vになる時刻(図5中の時刻t5)は、理論計算上、瞬断発生から97msecとなる。また、低電力モード時の全負荷への供給電力(消費電力)は273Wであった。
上述のように低電力モード時の光源ランプ23への供給電力を設定することにより、図5に示す特性と同様の、交流整流回路21の出力電圧Vの時間変化特性が得られた。より具体的には、上述のように各種パラメータが設定された本実施形態の画像表示装置10では、瞬断発生(図5中の時刻t0)から9.8msec(時刻t1)で瞬断が検出され、瞬断発生から19.8msec(時刻t2)で低電力モードに移行した。その後、瞬断終了時(80msec、時刻t4)まで、交流整流回路21の出力電圧Vは、光源ランプ23の不点灯電圧V以上に維持された。そして、瞬断終了後は、光源ランプ23の駆動モードがノーマルモードに切り替わり、交流整流回路21の出力電圧Vもノーマルモード時の電圧Vまで上昇した。
この例の検証結果からも、本実施形態の画像表示装置10では、瞬断が発生しても、光源ランプ23以外の負荷への供給電力を確保しつつ、光源ランプ23の点灯を維持できることが確認された。
また、本発明者らの検証では、整流用コンデンサを例えば約1000μF以下等の容量にしても、光源ランプ23以外の負荷への供給電力を確保しつつ、光源ランプ23の点灯を維持できることが確認された。
以上の検証結果からも、本実施形態によれば、整流用コンデンサの基板に対する占有面積及び画像表示装置10の重量の増大を抑制し、且つ、瞬断時にもランプ点灯を維持できることが確認された。
なお、上記実施形態では、瞬断検出回路22において、交流整流回路21の出力信号(直流電圧)に基づいて瞬断検知を行う例を説明したが、本発明はこれに限定されない。瞬断により変化するパラメータ(信号)であれば任意のパラメータに基づいて、瞬断を検知してもよい。例えば、商用交流信号から直接、瞬断検知を行ってもよい。ただし、瞬断検知の容易さ、及び、ノイズの影響の低減等の観点では、本実施形態のように、交流整流回路21で整流された信号に基づいて瞬断検知を行うことが好ましい。
また、上記実施形態では、瞬断検出回路22で検出した瞬断検出信号(検知信号)を、制御回路12を介して間接的にランプ電力制御回路部13内のモード切替制御回路13dに伝送する例を示したが、本発明はこれに限定されない。制御回路12を介さず、瞬断検出回路22からモード切替制御回路13dに直接、瞬断検出信号を出力する構成にしてもよい。
さらに、上記実施形態では、画像表示装置としてプロジェクタを例示したが、本発明はこれに限定されない。光源ランプを用いて、所望の入力画像を外部に拡大投射する機能を有する画像表示装置であれば、任意の装置に適用可能であり、同様の効果が得られる。
10…画像表示装置、11…電源部、12…制御回路、13…ランプ電力制御回路部、13a…ダウンコンバータ回路、13b…交流電圧変換回路、13c…点灯回路、13d…モード切替制御回路、14…画像投射部、15…他の負荷、21…交流整流回路、22…瞬断検出回路、22a…判別回路、22b…参照電圧生成回路、23…光源ランプ、24…表示パネル、25…投射光学系

Claims (5)

  1. 入力画像を外部に拡大投射するための光源ランプと、
    商用交流入力電力の瞬断を検知して、その検知信号を出力する瞬断検出部と、
    前記瞬断検出部から出力された前記検知信号に基づいて、前記光源ランプへの供給電力を、前記光源ランプの通常動作時の第1供給電力より小さく且つ前記光源ランプの点灯を維持できる第2供給電力に調整する供給電力調整部と
    を備える画像表示装置。
  2. 前記第2供給電力は、前記光源ランプが安定して点灯する最小電力である
    請求項1に記載の画像表示装置。
  3. さらに、商用交流電圧を直流電圧に整流し、該整流された直流電圧を前記瞬断検出部及び前記供給電力調整部に出力する整流回路部を備え、
    前記瞬断検出部が、前記整流回路部から入力された前記直流電圧に基づいて、前記商用交流入力電力の瞬断を検知する
    請求項1に記載の画像表示装置。
  4. さらに、前記光源ランプ以外の負荷を備え、
    前記負荷の駆動電圧が、前記光源ランプの不点灯電圧より低い
    請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 光源ランプにより入力画像を外部に拡大投射するステップと、
    前記入力画像を外部に拡大投射している間に、商用交流入力電力の瞬断を検知して、その検知信号を出力するステップと、
    前記検知信号に基づいて、前記光源ランプへの供給電力を、前記光源ランプの通常動作時の第1供給電力より小さく且つ前記光源ランプの点灯を維持できる第2供給電力に調整するステップと
    を含む画像表示方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023027357A1 (ko) * 2021-08-24 2023-03-02 삼성전자주식회사 전자 장치 및 그 제어 방법

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