JP2021018328A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】電力入力部に入力される電圧が低下した場合に、動作が不安定になることを抑制できるプロジェクタを提供する。【解決手段】プロジェクタは、ランプ310と、電力入力部410と、電力供給回路420と、第1測定部430と、第2測定部440と、低下状態検知部450と、電力供給制御部460とを備える。電力供給回路420は、ランプ310に対して電力を供給する。第1測定部430は、第1物理量を測定する。第2測定部440は、第2物理量を測定する。低下状態検知部450は、低下状態を検知する。電力供給制御部460は、第1条件及び第2条件のうちのいずれかの条件を採用し、採用した条件が満たされたと判定すると、ランプ310に対する電力の供給を停止する。電力供給制御部460は、低下状態検知部450が低下状態を検知した場合、低下状態検知部450が前記低下状態を検知した時点から第2条件期間の間、第2条件を採用する。【選択図】図2

Description

本発明は、プロジェクタに関する。
特許文献1に記載の無停電電源装置は、蓄電手段と、制御手段と、電圧モニタ手段とを備える。蓄電手段は、電力を保存する。制御手段は、蓄電手段から出力する電流を制御する。電圧モニタ手段は、電力の電圧をモニタする。制御手段は、電圧が所定の電圧値以下に低下した時、電流を低減して所定状態を維持する。
特開2004−303507号公報
しかし、制御手段により所定状態を維持する処理が長時間行われると、制御手段に過度の負荷が長時間かかり、無停電電源装置の動作が不安定になる可能性があった。
本発明は、電力入力部に入力される電圧が低下した場合に、動作が不安定になることを抑制できるプロジェクタを提供することを目的とする。
本願の第1局面によれば、プロジェクタは、ランプと、電力入力部と、電力供給回路と、第1測定部と、第2測定部と、低下状態検知部と、電力供給制御部とを備える。前記電力入力部は、外部の電源からの電力が入力される。前記電力供給回路は、前記電力入力部と前記ランプとの間に介装され、前記電源からの電力に基づき前記ランプに対して電力を供給する。前記第1測定部は、前記電力供給回路の第1測定部位における電圧、電流及び電力のうちの少なくとも一方に関する物理量である第1物理量を測定する。前記第2測定部は、前記電力供給回路の第2測定部位における電圧、電流及び電力のうちの少なくとも一方に関する物理量である第2物理量を測定する。前記低下状態検知部は、前記第1測定部が測定した前記第1物理量が所定の基準よりも低下する状態である低下状態を検知する。前記電力供給制御部は、前記第2測定部が測定した前記第2物理量に関する第1条件及び第2条件のうちのいずれかの条件を採用し、採用した前記条件が満たされたと判定すると、前記ランプに対する電力の供給を停止する。前記電力供給制御部は、前記低下状態検知部が前記低下状態を検知した場合、前記低下状態検知部が前記低下状態を検知した時点から第2条件期間の間、前記第2条件を採用する。
本発明のプロジェクは、電力入力部に入力される電圧が低下した場合に、動作が不安定になることを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクタを示すブロック図である。 電源装置の構成を示すブロック図である。 電源装置の動作を示すフロー図である。 電源装置の動作を示すフロー図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置を示すブロック図である。 従来の電源装置の動作を示す図である。 第2実施形態の電源装置の動作を示す図である。 第2実施形態の電源装置の動作を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[第1実施形態]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタ1について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタ1を示すブロック図である。
図1に示すように、プロジェクタ1は、入力部100と、画像処理部200と、投影部300と、電源装置400と、操作部500とを備える。
入力部100は、PC(Personal Computer)、及びDVD(Digital Versatile Disk)プレーヤのような外部の装置から映像信号を取得する。入力部100は、例えば、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)(登録商標)、及び、D−subインタフェイスのような入力ポートを含む。なお、入力部100は、例えば、LANボードのような通信モジュール(通信機器)を含み、通信機器を用いた無線通信により映像信号を取得してもよい。
画像処理部200は、入力部100から取得した映像信号を所定の形式に変換し、及び/又は、映像信号を調整して、投影部300に出力する。画像処理部200は、CPUと、メモリとを備える。CPUは、メモリに記憶された所定のプログラムを実行して、プロジェクタ1の各構成要素を制御する。CPUは、例えば、入力部100で取得された映像信号に基づいて、所定の解像度に合わせたスケーリング処理、輝度調整、及び色調整のような各種の画像処理を実行する。また、操作部500が操作されると、CPUは、操作部500が受け付けた指示を示す指示情報を、各構成要素が指示情報に応じた動作を行うように、各構成要素を制御する。
投影部300は、CPUによる制御によって画像処理部200から出力された映像信号が示す映像をスクリーンSに投射する。投影部300は、ランプ310と、DMDのような光変調手段と、投射レンズ等の光学ユニットとを備える。ランプ310は、高圧放電管であり、光を照射する。DMDは、例えば、CMOS半導体上に可動鏡(マイクロミラー)を敷き詰めたものであり、可動鏡をスイッチングさせることで、照射された光をデジタル変調して映像を形成する。DMDにより形成された映像は、投射レンズへ入射し、拡大されてスクリーンSへ投射される。
電源装置400は、ランプ310に電力を供給する。電源装置400の詳細な説明は後述する。
操作部500は、外部からの指示を受け付ける。操作部500は、例えば、リモコン(remote controller)からの赤外線信号を受け付ける受信部である。この場合、ユーザは、リモコンを用いてプロジェクタ1を操作する。
次に、図2を参照して、電源装置400について説明する。図2は、電源装置400の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、電源装置400は、電力入力部410と、電力供給回路420と、第1測定部430と、第2測定部440と、低下状態検知部450と、電力供給制御部460と、基準信号生成回路470と、第2条件期間設定回路480と、第1電力線Aと、第2電力線Bとを備える。
電力入力部410には、外部の電源からの電力(商用電源からの交流電圧)が入力される。
電力供給回路420は、電源からの電力に基づきランプ310に対して電力を供給する。電力供給回路420は、電力入力部410とランプ310との間に介装される。電力供給回路420は、第1電力線Aにより電力入力部410と電気的に接続される。電力供給回路420は、第2電力線Bによりランプ310と電気的に接続される。
第1測定部430は、第1物理量を測定する。第1物理量は、電力供給回路420の第1測定部位における物理量である。物理量は、電圧、電流又は電力のうちの少なくとも一方である。第1測定部位は、電力入力部410、電力供給回路420、及びランプ310を電気的に接続する電力線のうち、電力入力部410の直後の部位である。第1実施形態では、第1測定部位は、第1電力線Aを示す。なお、第1測定部430の測定対象が交流電圧の場合、第1物理量は、交流電圧の最大値又は実効値を示す。
第2測定部440は、第2物理量を測定する。第2物理量は、電力供給回路420の第2測定部位における物理量である。第2測定部位は、電力入力部410、電力供給回路420、及びランプ310を電気的に接続する電力線のうち、電力供給回路420の直後の部位である。第1実施形態では、第2測定部位は、第2電力線Bを示す。なお、第2測定部440の測定対象が交流電圧の場合、第2物理量は、交流電圧の最大値又は実効値を示す。
第1測定部430は、第2測定部440よりも、電力入力部410側に位置する。
低下状態検知部450は、第1測定部430が測定した第1物理量が所定の基準よりも低下する状態である低下状態を検知する。
電力供給制御部460は、第2測定部440が測定した第2物理量に関する第1条件及び第2条件のうちのいずれかの条件を採用し、第1条件及び第2条件のうち採用した条件が満たされたと判定すると、電力供給回路420の機能を停止して、ランプ310に対する電力の供給を停止する。第1条件及び第2条件の内容の説明は後述する。
電力供給制御部460は、第2物理量が第1閾値以下であるときに、第1条件を満たすと判定する。電力供給制御部460は、第2物理量が第2閾値以下であるときに、第2条件を満たすと判定する。
第1閾値は、所定の基準よりも小さい値である。第2閾値は、第1閾値よりも小さい値である。第2閾値は、0よりも大きい値である。また、第2閾値は、ランプ310を点灯させる物理量の下限値以上の値である。第1閾値及び第2閾値の各々の値は、予め設定されている。
電力供給制御部460は、低下状態検知部450が低下状態を検知した場合、低下状態検知部450が低下状態を検知した時点から第2条件期間の間、第2条件を採用する。なお、第2条件期間は、後述する第2条件期間設定回路480により決定される。
基準信号生成回路470は、電力供給制御部460が第1条件を採用する場合に、物理量が第1閾値である第1基準信号を生成する。電力供給制御部460は、第2測定部440が測定した第2物理量と,第1基準信号の物理量(第1閾値)との大小関係を比較することにより、第1条件を満たすか否かを判定する。
また、基準信号生成回路470は、電力供給制御部460が第2条件を採用する場合に、物理量が第2閾値である第2基準信号を生成する。電力供給制御部460は、第2測定部440が測定した第2物理量と、第2基準信号の物理量(第2閾値)との大小関係を比較することにより、第2条件を満たすか否かを判定する。
第2条件期間設定回路480は、少なくとも低下状態検知部450が低下状態を検知した時点の第2物理量に基づいて第2条件期間を決定する。なお、第2条件期間設定回路480は、少なくとも低下状態検知部450が低下状態を検知した時点の第2物理量の単位時間あたりの予想減少率に基づいて第2条件期間を決定してもよい。予想減少率とは、具体的にはランプ310の消費電力量から推定される第2物理量の低下率である。
次に、図2〜図4を参照して、電源装置400の動作の一例について説明する。図3及び図4は、電源装置400の動作を示すフロー図である。なお、電力供給制御部460が第1条件を採用している状態から電源装置400の動作の一例が開始される。
図2及び図3に示すように、ステップS10において、低下状態検知部450は、第1測定部430が測定した第1物理量が低下状態であるか否かを検知する。低下状態検知部450により低下状態が検知された場合(ステップS10で、Yes)、処理がステップS20に移行する。低下状態検知部450により低下状態が検知されない場合(ステップS10で、No)、ステップS10に示す処理が繰り返される。
ステップS20において、第2条件期間設定回路480が第2条件期間を決定する。そして、電力供給制御部460が、決定された第2条件期間を示す情報を取得する。
ステップS30において、基準信号生成回路470が第2基準信号を生成する。そして、電力供給制御部460が、生成された第2基準信号を受信する。
ステップS40において、電力供給制御部460は、第2条件を採用すると共に、第2条件期間のカウントを開始する。
ステップS50において、電力供給制御部460は、第2測定部440が測定した第2物理量が第2閾値以下であるか否かを判定する。第2物理量が第2閾値以下であると判定された場合(ステップS50で、Yes)、処理がステップS60に移行する。第2物理量が第2閾値以下でないと判定された場合(ステップS50で、No)、処理がステップS80に移行する。
ステップS60において、電力供給制御部460は、第2条件が満たされたと判定する。
ステップS70において、電力供給制御部460は、ランプ310に対する電力の供給を停止する。その結果、処理が終了する。
ステップS80において、電力供給制御部460は、第2条件が満たされていないと判定する。
ステップS90において、電力供給制御部460は、第2条件期間が経過したか否かを判定する。第2条件期間が経過したと判定された場合(ステップS90で、Yes)、処理が図4に示すステップS100に移行する。第2条件期間が経過していないと判定された場合(ステップS90で、No)、処理がステップS50に移行する。
図2及び図4に示すように、ステップS100において、電力供給制御部460は、採用する条件を、第2条件から第1条件に戻す。すなわち、電力供給制御部460は、採用する閾値を、第2閾値から第1閾値に変更する。
ステップS110において、電力供給制御部460は、第2測定部440が測定した第2物理量が第1閾値以下であるか否かを判定する。第2物理量が第1閾値以下であると判定された場合(ステップS110で、Yes)、処理がステップS120に移行する。第2物理量が第1閾値以下でないと判定された場合(ステップS110で、No)、処理がステップS140に移行する。
ステップS120において、電力供給制御部460は、第1条件が満たされたと判定する。
ステップS130において、電力供給制御部460は、ランプ310に対する電力の供給を停止する。その結果、処理が終了する。
ステップS140において、電力供給制御部460は、第1条件が満たされていないと判定する。その結果、処理が、図3に示すステップS10に戻る。
第2物理量とランプ310との関係について説明する。第2物理量が第1閾値以上の時、ランプ310を長時間安定的に点灯させることが可能である。これに対し、第2物理量が第2閾値以上、第1閾値未の時、短時間であればランプ310を安定的に点灯させることは可能であるが、ランプ310を長時間駆動させることは好ましくない。以下に、その理由を説明する。
第1実施形態ではランプ310は高圧放電管である。高圧放電管は、一度点灯が停止してしまうと、ランプ310を冷却する必要があるため、ランプ310の再点灯に時間がかかるので、電圧低下時に頻繁に消灯させることは望ましくない。特に、瞬断瞬低のように一時的な電圧低下が生じる場合は、ランプ310を消灯させない方が好ましい。なお、ここで言う点灯とはランプ310の再起動が必要ない程度にランプ310の放電状態を維持することを意味する。
しかし、電力入力部410に入力される電圧が低下した状態(すなわち、第2物理量が第2閾値以上第1閾値未満の状態)で、ランプ310が長時間駆動することは好ましくない。理由は、この場合、電圧の低下分を補償し、ランプ31に供給される電力を一定に保つために、電源装置400に含まれる補償回路が長時間動作するので、補償回路に過度の負荷がかかってしまい、補償回路が発熱してしまうことで、プロジェクタ1の動作が不安定になる可能性があるからである。
そこで、第1実施形態では、第2条件を採用する期間を第2条件期間に制限した。これにより、電力入力部410に入力される電圧の低下時に、ランプ310へ供給される電力を一定に保つように補償回路が動作する期間を第2条件期間内に制限できるので、補償回路に過度の負荷が長時間かかることを抑制できる。その結果、電力入力部410に入力される電圧が低下した場合に、プロジェクタ1の動作が不安定になることを抑制できる。
なお、第1測定部位は、第2測定部440と同一の部位でもよい。その結果、第1測定部430と第2測定部440を共通化して部品点数を削減できる。
[第2実施形態]
図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る電源装置600について説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る電源装置600を示すブロック図である。電源装置600は、第1実施形態の電源装置400の一例である。
図5に示すように、電源装置600は、電力入力部601と、AC/DC回路602と、PFC回路603と、ドライバ回路(ランプ駆動回路)604と、第3電力線A1と、第4電力線B1と、第5電力線B2と、第6電力線B3とを備える。
電力入力部601は、第1実施形態の電力入力部410の一例である。電力入力部601には、外部の電源からの電力(商用電源からの交流電圧)が入力される。
AC/DC回路(電源回路)602、PFC(Power Factor Correction)回路603、及びドライバ回路604の各々は、第1実施形態の電源装置400の電力供給回路420の一例である。AC/DC回路602は、第3電力線A1により電力入力部410と電気的に接続される。PFC回路603は、第4電力線B1によりAC/DC回路602と電気的に接続される。ドライバ回路604は、第5電力線B2によりPFC回路603と電気的に接続される。ドライバ回路604は、第6電力線B3によりランプ310と電気的に接続される。
AC/DC回路602は、電力入力部601に入力された交流電圧を半波又は全波整流することで直流電圧に変換する。AC/DC回路602は、例えば、全波整流ダイオードを含む。
PFC回路603は、力率改善回路であり、AC/DC回路602からの入力電流がパルス形状となって力率の悪化を招くことを防ぐ。PFC回路603は、例えば、所定の信号(PWM信号、又はPFM信号)によってオン又はオフが制御されるスイッチング素子を含み、スイッチング素子がオンする時間の割合(Duty比)に応じて出力電流の大きさを変化させる。
ドライバ回路604は、ランプ310へ供給されるランプ電力が一定電力となるように、PFC回路603から供給された電力に対して定電力制御を行う。ランプ310に印加されるランプ電圧はランプ310の個体差、点灯累計時間、又は、ランプ310の動作モードによって異なるため、ドライバ回路604では、ランプ電圧に合わせてランプ電力を制御し、定電力となるようにしている。ドライバ回路604は、例えば、降圧回路を含む。
電源装置600は、検知回路605と、第2条件期間設定回路606をさらに備える。
検知回路605は、第3電力線A1(第3測定部位)に電気的に接続される。第3測定部位は、本発明の第1測定部位の一例である。検知回路605は、例えば、整流ダイオード、抵抗、コンデンサ、及びマイコンを含む。検知回路605は、整流ダイオード、抵抗及びコンデンサによって整流した交流電圧をマイコンに入力し、マイコンにより、第3測定部位において電圧が所定の基準よりも低下する状態である低下状態(瞬断瞬低による電圧低下レベル、及び瞬断瞬低時間)を検知する。検知回路605は、第1実施形態の第1測定部430に相当する。なお、検知回路605は、オペアンプ又はコンパレータを使用して電圧の低下状態を検知してもよい。
第2条件期間設定回路606は、検知回路605に電気的に接続される。第2条件期間設定回路606は、例えば、マイコンを含む。第2条件期間設定回路606には、各種情報が入力され、各種情報に基づいて、第2条件期間を決定する。各種情報は、検知回路605から入力される電圧の低下状態を示す情報と、光源情報とを含む。光源情報は、例えば、ランプ310の消費電力を示す情報を含む。例えば、操作部500(図1参照)によりプロジェクタ1の動作モードが第1モード(ノーマルモード)に設定されると、第2条件期間設定回路606には、第1モードに応じたランプ310の消費電力を示す情報が入力される。操作部500によりプロジェクタ1の動作モードが第2モード(エコモード)に設定されると、第2条件期間設定回路606には、第2モードに応じたランプ310の消費電力(第1モードよりも低い消費電力)を示す情報が入力される。
第2条件期間設定回路606は、下記の数1を用いて第2条件期間を算出する。
[数1]
T=α(V/P)+β
数1において、「V」は、電力入力部601に入力される電圧の残留電圧(瞬低時の電圧)である。「V」は、本発明の「前記低下状態検知部が前記低下状態を検知した時点の前記第2物理量」の一例である。「P」は、光源情報(ランプ310の動作モードに応じた消費電力)である。(V/P)は、本発明の予想減少率の一例である。「α」、及び「β」は、予め設定される固定値である。
電源装置600は、基準電圧生成回路607と、入力電圧保護回路608とをさらに備える。
基準電圧生成回路607は、第2条件期間設定回路606に電気的に接続される。基準電圧生成回路607は、例えば、マイコンを含む。基準電圧生成回路607は、検知回路605の検知結果に応じて、入力電圧保護回路608用の第1基準信号(第1閾値)又は第2基準信号(第2閾値)を生成する。検知回路605により電圧の低下状態が検知されると、基準電圧生成回路607により第2基準信号が生成される。検知回路605により電圧の低下状態が検知されないと、基準電圧生成回路607により第1基準信号が生成される。
入力電圧保護回路608は、第4電力線B1(PFC回路603の入力側の部位)と、基準電圧生成回路607と、PFC回路603とに電気的に接続される。入力電圧保護回路608は、例えば、オペアンプ、又はマイコンを含む。入力電圧保護回路608は、本発明の第2測定部及び電力供給制御部の第1例である。
入力電圧保護回路608は、検知回路605の検知結果に基づいて、第1条件及び第2条件のうちのいずれの条件を採用するかを決定する。検知回路605が低下状態を検知した場合、入力電圧保護回路608は、第2基準信号を受信することで、検知回路605が低下状態を検知した時点から第2条件期間の間、第2条件を採用する。その結果、入力電圧保護回路608は、PFC回路603の機能を停止させるか否かを決定する基準として、基準電圧生成回路607により生成された第2閾値を用いる。また、検知回路605が低下状態を検知しない場合、入力電圧保護回路608は、第1基準信号を受信することで、第1条件を採用する。その結果、入力電圧保護回路608は、PFC回路603の機能を停止させるか否かを決定する基準として、基準電圧生成回路607により生成された第1閾値を用いる。
入力電圧保護回路608は、採用した条件が満たされたと判定すると、PFC回路603の機能を停止することで、ランプ310への電力の供給を停止する。入力電圧保護回路608は、採用した条件が満たされていないと判定すると、PFC回路603の機能を停止させない。その結果、ランプ310への電力の供給が継続される。
電源装置600は、基準電圧生成回路609と、出力電圧保護回路610とをさらに備える。
基準電圧生成回路609は、第2条件期間設定回路606に電気的に接続される。基準電圧生成回路609は、検知回路605の検知結果に応じて、出力電圧保護回路610用の第1基準信号(第1閾値)又は第2基準信号(第2閾値)を生成する。
出力電圧保護回路610は、第5電力線B2(PFC回路603の出力側の部位)と、基準電圧生成回路609と、PFC回路603とに電気的に接続される。出力電圧保護回路610は、本発明の第2測定部及び電力供給制御部の第2例である。
出力電圧保護回路610は、検知回路605の検知結果に基づいて、第1条件及び第2条件のうちのいずれの条件を採用するかを決定する。すなわち、出力電圧保護回路610は、PFC回路603の機能を停止させるか否かを決定する基準として、基準電圧生成回路609により生成された第1閾値及び第2閾値のうちのいずれの閾値を採用するかを決定する。そして、出力電圧保護回路610は、採用した条件が満たされたと判定すると、PFC回路603の機能を停止する。また、出力電圧保護回路610は、採用した条件が満たされていないと判定すると、PFC回路603の機能を停止しない。
電源装置600は、基準電圧生成回路611と、電流検出部612と、過電流保護回路613とをさらに備える。
基準電圧生成回路611は、第2条件期間設定回路606に電気的に接続される。基準電圧生成回路611は、検知回路605の検知結果に応じて、過電流保護回路613用の第1基準信号(第1閾値)又は第2基準信号(第2閾値)を生成する。
電流検出部612は、第5電力線B2(PFC回路603の出力側の部位)を流れる電流を検出する。電流検出部612は、例えば、フェライトコアを含む。
過電流保護回路613は、電流検出部612を介して第5電力線B2と電気的に接続される。過電流保護回路613は、基準電圧生成回路611と、PFC回路603とに電気的に接続される。過電流保護回路613は、例えば、オペアンプ、又はマイコンを含む。過電流保護回路613は、本発明の第2測定部及び電力供給制御部の第3例である。
過電流保護回路613は、検知回路605の検知結果に基づいて、第1条件及び第2条件のうちのいずれの条件を採用するかを決定する。すなわち、過電流保護回路613は、PFC回路603の機能を停止させるか否かを決定する基準として、基準電圧生成回路611により生成された第1閾値及び第2閾値のうちのいずれの閾値を採用するかを決定する。そして、過電流保護回路613は、採用した条件が満たされたと判定すると、PFC回路603の機能を停止する。また、過電流保護回路613は、採用した条件が満たされていないと判定すると、PFC回路603の機能を停止しない。
電源装置600は、基準電圧生成回路614と、入力電圧保護回路615とをさらに備える。
基準電圧生成回路614は、第2条件期間設定回路606に電気的に接続される。基準電圧生成回路614は、検知回路605の検知結果に応じて、入力電圧保護回路615用の第1基準信号(第1閾値)又は第2基準信号(第2閾値)を生成する。
入力電圧保護回路615は、第5電力線B2(ドライバ回路604の入力側の部位)と、基準電圧生成回路614と、ドライバ回路604とに電気的に接続される。入力電圧保護回路615は、本発明の第2測定部及び電力供給制御部の第4例である。
入力電圧保護回路615は、検知回路605の検知結果に基づいて、基準電圧生成回路614により生成された第1条件及び第2条件のうちのいずれの条件を採用するかを決定する。すなわち、入力電圧保護回路615は、ドライバ回路604の機能を停止させるか否かを決定する基準として、基準電圧生成回路614により生成された第1閾値及び第2閾値のうちのいずれの閾値を採用するかを決定する。そして、入力電圧保護回路615は、採用した条件が満たされたと判定すると、ドライバ回路604の機能を停止する。また、入力電圧保護回路615は、採用した条件が満たされていないと判定すると、ドライバ回路604の機能を停止しない。
電源装置600は、基準電圧生成回路616と、出力電圧保護回路617とをさらに備える。
基準電圧生成回路616は、第2条件期間設定回路606に電気的に接続される。基準電圧生成回路616は、検知回路605の検知結果に応じて、出力電圧保護回路617用の第1基準信号(第1閾値)又は第2基準信号(第2閾値)を生成する。
出力電圧保護回路617は、第6電力線B3(ドライバ回路604の出力側の部位)と、基準電圧生成回路616と、ドライバ回路604とに電気的に接続される。出力電圧保護回路617は、本発明の第2測定部及び電力供給制御部の第5例である。
出力電圧保護回路617は、検知回路605の検知結果に基づいて、基準電圧生成回路616により生成された第1条件及び第2条件のうちのいずれの条件を採用するかを決定する。すなわち、出力電圧保護回路617は、ドライバ回路604の機能を停止させるか否かを決定する基準として、基準電圧生成回路616により生成された第1閾値及び第2閾値のうちのいずれの閾値を採用するかを決定する。そして、出力電圧保護回路617は、採用した条件が満たされたと判定すると、ドライバ回路604の機能を停止する。また、出力電圧保護回路617は、採用した条件が満たされていないと判定すると、ドライバ回路604の機能を停止しない。
電源装置600は、基準電圧生成回路618と、電流検出部619と、過電流保護回路620とをさらに備える。
基準電圧生成回路618は、第2条件期間設定回路606に電気的に接続される。基準電圧生成回路618は、検知回路605の検知結果に応じて、過電流保護回路620用の第1基準信号(第1閾値)又は第2基準信号(第2閾値)を生成する。
電流検出部619は、第6電力線B3(ドライバ回路604の出力側の部位)を流れる電流を検出する。
過電流保護回路620は、電流検出部619を介して第6電力線B3と電気的に接続される。また、過電流保護回路620は、基準電圧生成回路618と、ドライバ回路604とに電気的に接続される。過電流保護回路620は、本発明の第2測定部及び電力供給制御部の第6例である。
過電流保護回路620は、検知回路605の検知結果に基づいて、第1条件及び第2条件のうちのいずれの条件を採用するかを決定する。すなわち、過電流保護回路620は、ドライバ回路604の機能を停止させるか否かを決定する基準として、基準電圧生成回路618により生成された第1閾値及び第2閾値のうちのいずれの閾値を採用するかを決定する。そして、過電流保護回路620は、採用した条件が満たされたと判定すると、ドライバ回路604の機能を停止する。また、過電流保護回路620は、採用した条件が満たされていないと判定すると、ドライバ回路604の機能を停止しない。
なお、入力電圧保護回路608、出力電圧保護回路610、入力電圧保護回路615、及び出力電圧保護回路617の各々においては、第1閾値が所定の基準よりも小さく、第2閾値が第1閾値よりも小さい(第2閾値<第1閾値)。
また、入力電圧保護回路608、出力電圧保護回路610、入力電圧保護回路615、及び出力電圧保護回路617の各々において、第1条件を採用する場合は、第2物理量(電圧)が第1閾値以下であると判定すると第1条件が満たされたと判定し、第1閾値以下でないと判定すると第1条件が満たされていないと判定する。また、入力電圧保護回路608、出力電圧保護回路610、入力電圧保護回路615、及び出力電圧保護回路617の各々において、第2条件を採用する場合は、第2物理量が第2閾値以下であると判定すると第2条件が満たされたと判定し、第2閾値以下でないと判定すると第2条件が満たされていないと判定する。
その結果、PFC回路603及びドライバ回路604の各々への入力電圧、及び/又は、出力電圧が一時的に小さくなった場合、入力電圧保護回路608、出力電圧保護回路610、入力電圧保護回路615、及び出力電圧保護回路617の各々において、第2閾値を採用することで動作スレッシュ電圧が下げされるので、PFC回路603及びドライバ回路604の各々の機能が停止されにくくなる。
また、過電流保護回路613及び過電流保護回路620の各々においては、第1閾値が所定の基準よりも大きく、第2閾値が第1閾値よりも大きい(第2閾値>第1閾値)。
また、過電流保護回路613及び過電流保護回路620の各々において、第1条件を採用する場合は、第2物理量が第1閾値以上であると判定すると第1条件が満たされたと判定し、第1閾値以上でないと判定すると第1条件が満たされていないと判定する。また、過電流保護回路613及び過電流保護回路620の各々において、第2条件を採用する場合は、第2物理量が第2閾値以上であると判定すると第2条件が満たされたと判定し、第2閾値以上でないと判定すると第2条件が満たされていないと判定する。
その結果、PFC回路603及びドライバ回路604の各々へ過電流が一時的に流れた場合、過電流保護回路613及び過電流保護回路620の各々において、第2閾値を採用することで動作スレッシュ電圧が上げられるので、PFC回路603及びドライバ回路604の各々の機能が停止されにくくなる。
次に、図5〜図8を参照して、従来の電源装置Gと、第2実施形態の電源装置600とを比較する。図6は、従来の電源装置Gの動作を示す図である。図7及び図8は、第2実施形態の電源装置600の動作を示す図である。
従来の電源装置Gは、閾値(動作スレッシュ電圧)が変更されない点が第2実施形態の電源装置600と異なる。すなわち、従来の電源装置Gは、検知回路605及び第2条件期間設定回路606を備えておらず、検知回路605の検知結果に応じて閾値を変更する処理を行わない。
図6を参照して、従来の電源装置Gの動作を説明する。
図6に示すように、「入力電圧」は、電力入力部601に入力される電圧である。第2実施形態では、所定の基準である100Vの電圧が入力されるが、時刻t1〜時刻t2の間、電圧の入力が遮断される。その結果、電圧の低下状態が発生する。
「光源情報」は、電源装置Gの負荷であるランプ310の消費電力を示す。電源装置Gのランプ310は、第1モード(ノーマルモード)で動作しており、消費電力はD1である。
「解除期間」は、第2条件期間が採用されている期間を示す。従来の電源装置Gは、電圧の低下状態が発生しても、閾値EAが変更されない構成なので、第2条件期間が存在しない。
「保護回路」は、入力電圧保護回路608の動作を示す、入力電圧保護回路608は、PFC回路603の入力側の部位から入力電圧保護回路608に入力される入力電圧Eと、閾値EAとを比較する。なお、従来の電源装置Gでは、閾値EAが一定値であり、入力電圧Eの低下状態が発生しても、閾値EAが変化しない。
AC/DC回路602には、例えば、コンデンサのような電圧が急激に低下することを抑制するためのバックアップ電源部が設けられる。これにより、時刻t1の時点で電力入力部601への電圧の入力が遮断されても、入力電圧Eは、急激に低下せず、徐々に低下する。そして、時刻t2の時点で電圧の入力が回復すると、入力電圧Eは、時刻t2の時点から徐々に回復する。
第2実施形態では、電圧の入力が遮断されることで入力電圧Eが低下したとき、時刻t3〜時刻t4の間は、入力電圧Eが閾値EAよりも小さくなる。これにより、時刻t3〜時刻t4の間は、PFC回路603の機能が停止される。その結果、時刻t3の時点からランプ310への電力の供給が停止され、ランプ310が消灯する。
「供給電力」は、ランプ310に供給される電力を示す。時刻t3〜時刻t4の間は、瞬断瞬低により、ランプ310に電力が供給されず、ランプ310が消灯している。時刻t4になると、入力電圧Eが閾値EA以上になるので、PFC回路603の機能が回復される。時刻t4〜時刻t8の間は、ランプ310を再起動させる再起動時間のため、ランプ310に電力が供給されず、ランプ310が消灯している。そして、時刻t8になると、ランプ310への電力の供給が再開されて、ランプ310が点灯する。なお、再起動時間の間は、例えば、ランプ310の冷却処理が行われる。
従来の電源装置Gのように閾値EAが変更されない場合、瞬断瞬低のような電力入力部601に入力される電圧が一時的に停止又は低下する現象が発生すると、ランプ310への電力の供給が停止され、ランプ310が消灯しやすい。この場合、ランプ310の点灯が再開されるまで時間がかかるので、プロジェクタ1の使用が中断される。
図5及び図7を参照して、第2実施形態の電源装置600の動作の第1例を説明する。
図5及び図7に示すように、電源装置600のランプ310は、第1モード(ノーマルモード)で動作しており、消費電力はD1である。
電源装置600では、第2条件期間T1の間は、閾値が第1閾値E1から第2閾値E2に変更される。第2条件期間T1は、時刻t1〜時刻t5の期間である。閾値が第1閾値E1から第2閾値E2に変更されることで、瞬断瞬低が発生しても、ランプ310の点灯している状態が保持されやすくなる。
以上、図5〜図7を参照して説明したように、従来の電源装置Gは、閾値EAが一定である。これにより、瞬断瞬低が発生した場合に、ランプ310が消灯しやすくなる。
これに対し、第2実施形態の電源装置600は、瞬断瞬低が生じた場合に、閾値を第1閾値E1から第2閾値E2(E2<E1)に変更する。これにより、瞬断瞬低が発生しても、ランプ310が消灯しにくくなる。
図5及び図8を参照して、第2実施形態の電源装置600の動作の第2例を説明する。
図5及び図8に示すように、電源装置600のランプ310は、第2モード(エコモード)で動作しており、消費電力はD2である。消費電力D2は、消費電力D1(図7参照)よりも小さい(D2<D1)。
第2例において、電力入力部601には、時刻t1〜時刻t7の間、瞬低が生じることで、基準の電圧である100Vよりも低い電圧が入力される。この場合、時刻t1から第2条件期間T2の間は、閾値が第1閾値E1から第2閾値E2に変更される。
第2例の第2条件期間T2は、第1例の第2条件期間T1(図7参照)よりも長い(T2>T1)。以下に、理由を説明する。第2条件期間は上記数1を用いて算出されるが、第2例では、瞬低が生じるので、上記数1の「V」を示す残留電圧があり(V≠0)、かつ、第2モード(エコモード)で動作するので、上記数1の「P」を示す消費電力D2が小さくなる。これに対し、第1例(図7参照)では、瞬断が生じるので残留電圧がほぼなく(V≒0)、かつ、第1モード(ノーマルモード)で動作するので消費電力D1が大きくなる。その結果、第2例の第2条件期間T2は、第1例の第2条件期間T1よりも長くなる。
以下では、上記数1において、第2例の第2条件期間T2が、第1例の第2条件期間T1よりも長くなるように算出される原理について説明する。
第2例のように、ランプ310の消費電力D2が小さく、かつ、瞬低が生じたような場合は、第1例のように、ランプ310の消費電力D1が大きく、かつ、瞬断が生じた場合に比べて、補償回路にかかる負荷が小さい。従って、第2例の第2条件期間T2を、第1例の第2条件期間T1よりも長く設定しても、問題がない。また、第2条件期間T2が長くなる程、第2閾値E2が採用される期間が長くなるので、ランプ310への電力の供給停止が生じにくくなり、好ましい。その結果、上記数1において、第2例の第2条件期間T2が、第1例の第2条件期間T1よりも長くなるように算出される。
以上、図面(図1〜図8)を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、(1)〜(3))。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図5に示すAC/DC回路602に対しても、入力側(第3電力線A1)、及び/又は、出力側(第4電力線B1)に入力電圧保護回路608及び出力電圧保護回路610のような電圧保護回路を電気的に接続し、電圧保護回路は、第1条件及び第2条件のうち採用した条件が満たされたと判定すると、AC/DC回路602の機能を停止し、ランプ310への電力の供給を停止してもよい。
また、AC/DC回路602に対しても、入力側(第3電力線A1)、及び/又は、出力側(第4電力線B1)に過電流保護回路613のような過電流保護回路を電気的に接続し、過電流保護回路は、第1条件及び第2条件のうち採用した条件が満たされたと判定すると、AC/DC回路602の機能を停止し、ランプ310への電力の供給を停止してもよい。
(2)図5において、過電流保護回路を、PFC回路603の入力側(第4電力線B1)に接続し、過電流保護回路は、第1条件及び第2条件のうち採用した条件が満たされたと判定すると、PFC回路603の機能を停止し、ランプ310への電力の供給を停止してもよい。また、過電流保護回路を、ドライバ回路604の入力側(第5電力線B2)に接続し、過電流保護回路は、第1条件及び第2条件のうち採用した条件が満たされたと判定すると、ドライバ回路604の機能を停止し、ランプ310への電力の供給を停止してもよい。
(3)第2実施形態において、生成回路は、AC/DC回路602の、入力側、及び/又は、出力側の電力(又は電流)と、閾値とを比較し、比較結果に基づいて、AC/DC回路602の機能を停止させるか否かを決定してもよい。また、生成回路は、PFC回路603の、入力側、及び/又は、出力側の電力(又は電流)と、閾値とを比較し、比較結果に基づいて、PFC回路603の機能を停止させるか否かを決定してもよい。また、生成回路は、ドライバ回路604の、入力側、及び/又は、出力側の電力(又は電流)と、閾値とを比較し、比較結果に基づいて、ドライバ回路604の機能を停止させるか否かを決定してもよい。なお、第1条件が採用される場合は閾値として第1閾値が用いられ、第2条件が採用される場合は閾値として第2閾値が用いられる。
本発明は、プロジェクタの分野に利用可能である。
1 プロジェクタ
310 ランプ
410 電力入力部
420 電力供給回路
430 第1測定部
440 第2測定部
450 低下状態検知部
460 電力供給制御部

Claims (14)

  1. ランプと、
    外部の電源からの電力が入力される電力入力部と、
    前記電力入力部と前記ランプとの間に介装され、前記電源からの電力に基づき前記ランプに対して電力を供給する電力供給回路と、
    前記電力供給回路の第1測定部位における電圧、電流及び電力のうちの少なくとも一方に関する物理量である第1物理量を測定する第1測定部と、
    前記電力供給回路の第2測定部位における電圧、電流及び電力のうちの少なくとも一方に関する物理量である第2物理量を測定する第2測定部と、
    前記第1測定部が測定した前記第1物理量が所定の基準よりも低下する状態である低下状態を検知する低下状態検知部と、
    前記第2測定部が測定した前記第2物理量に関する第1条件及び第2条件のうちのいずれかの条件を採用し、採用した前記条件が満たされたと判定すると、前記ランプに対する電力の供給を停止する電力供給制御部と
    を備え、
    前記電力供給制御部は、前記低下状態検知部が前記低下状態を検知した場合、前記低下状態検知部が前記低下状態を検知した時点から第2条件期間の間、前記第2条件を採用する、プロジェクタ。
  2. 前記電力供給制御部は、
    前記第2物理量が第1閾値以下であるときに、前記第1条件を満たすと判定し、
    前記第2物理量が第1閾値よりも小さい第2閾値以下であるときに、前記第2条件を満たすと判定する、
    請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記電力供給制御部が前記第1条件を採用する場合に、前記物理量が前記第1閾値である第1基準信号を生成し、前記電力供給制御部が前記第2条件を採用する場合に、前記物理量が前記第2閾値である第2基準信号を生成する、基準信号生成回路をさらに備え、
    前記電力供給制御部は、
    前記第2測定部が測定した前記第2物理量と第1基準信号の前記物理量との大小関係を比較することにより、前記第1条件を満たすか否かを判定し、
    前記第2測定部が測定した前記第2物理量と第2基準信号の前記物理量との大小関係を比較することにより、前記第2条件を満たすか否かを判定する、
    請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記第2閾値は、前記ランプを点灯させる前記物理量の下限値以上の値である、請求項2又は請求項3に記載のプロジェクタ。
  5. 前記電力供給制御部は、前記第2条件を採用した後、前記低下状態検知部が前記低下状態を検知した時点から前記第2条件期間が経過すると、前記第1条件を採用する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  6. 少なくとも前記低下状態検知部が前記低下状態を検知した時点の前記第2物理量に基づいて前記第2条件期間を決定する、第2条件期間設定回路をさらに備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  7. 少なくとも前記低下状態検知部が前記低下状態を検知した時点の前記第2物理量の単位時間あたりの予想減少率に基づいて前記第2条件期間を決定する第2条件期間設定回路をさらに備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  8. 前記第1測定部位は、前記第2測定部位よりも前記電力入力部側の部位である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  9. 前記第1測定部位は、前記電力入力部の直後の部位である、請求項8に記載のプロジェクタ。
  10. 前記第1測定部位は、前記第2測定部と同一の部位である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  11. 前記電力供給回路は、電源回路を含み、
    前記第2測定部位は、前記電源回路の入力側又は出力側の部位であり、
    前記第2物理量は、前記電源回路に入力される、又は前記電源回路から出力される、電圧、電流、又は電力のうちのいずれかであり、
    前記電力供給制御部は、採用した前記条件が満たされたと判定すると、前記電源回路の機能を停止させる、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  12. 前記電力供給回路は、PFC回路を含み、
    前記第2測定部位は、前記PFC回路の入力側又は出力側の部位であり、
    前記第2物理量は、前記PFC回路に入力される、又は前記PFC回路から出力される、電圧、電流、又は電力のうちのいずれかであり、
    前記電力供給制御部は、前記条件が満たされたと判定すると、前記PFC回路の機能を停止させる、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  13. 前記電力供給回路は、ランプ駆動回路を含み、
    前記第2測定部位は、前記ランプ駆動回路の入力側又は出力側の部位であり、
    前記第2物理量は、前記ランプ駆動回路に入力される、又は前記ランプ駆動回路から出力される、電圧、電流、又は電力のうちのいずれかであり、
    前記電力供給制御部は、前記条件が満たされたと判定すると、前記ランプ駆動回路の機能を停止させる、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  14. 前記ランプは高圧放電管である、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
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