JP4687208B2 - 照明装置および照明器具 - Google Patents

照明装置および照明器具 Download PDF

Info

Publication number
JP4687208B2
JP4687208B2 JP2005112386A JP2005112386A JP4687208B2 JP 4687208 B2 JP4687208 B2 JP 4687208B2 JP 2005112386 A JP2005112386 A JP 2005112386A JP 2005112386 A JP2005112386 A JP 2005112386A JP 4687208 B2 JP4687208 B2 JP 4687208B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
time
lighting
lighting time
cumulative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005112386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006294383A (ja
Inventor
哲也 濱名
博彦 野尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2005112386A priority Critical patent/JP4687208B2/ja
Publication of JP2006294383A publication Critical patent/JP2006294383A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4687208B2 publication Critical patent/JP4687208B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、放電灯の累積点灯時間に応じて減少する放電灯の光束を補うように放電灯を調光点灯する照明装置及びこれを用いた照明器具に関するものである。
一般に照明用として用いられている放電灯の光束は使用開始直後は定格よりも高く、その後、徐々に低下していくことが知られており、図13(a)に示すように、放電灯の累積点灯時間の経過と共に光束が低下する。この累積点灯時間の経過に伴う光束減退を抑制する技術として、初期照度補正と呼ばれるものがある。これは図13(b)に示すように、放電灯の点灯初期における余分な光束を抑え、累積点灯時間に伴う放電灯の光束減退を補うように徐々に照明装置の出力を上げていくことにより、図13(c)に示すように、常に放電灯の光束ならびに下面照度を略一定に保つものである。この機能は、放電灯点灯初期は照明装置の出力を抑えている分、省エネを図る目的にも利用することができる。
この初期照度補正機能を実現するために、照明装置は放電灯の累積点灯時間をカウントする計時手段と、計時した時間を記憶する記憶手段とを備えている。計時した累積点灯時間を随時記憶し、電源投入時には記憶していた累積点灯時間より計時を再開し、累積点灯時間を参照することで所定の調光比で放電灯を点灯する。
特許文献1(特開2001−15276号公報)には、この技術を用いた照明装置が開示されている。図12にそのブロック図を示す。放電灯21は調光制御が可能な放電灯点灯装置Bの出力によって点灯する。商用電源Eと放電灯点灯装置Bとの間には放電灯点灯装置Bに通電されているか否かを検出する点灯時間検出部Kが設けられており、点灯時間検出部Kによって検出された通電時間を放電灯の点灯時間として、点灯時間タイマーTにより計時するようになっている。また、照明装置には点灯時間タイマーTに計時された時間に応じて出力を制御する照度補正装置Hが設けられている。ここで、照度補正装置Hは放電灯21の使用時間の経過に伴う光束の低下を補正するように構成されているものであって、放電灯点灯開始直後は調光点灯させておき、放電灯の使用時間の経過に伴って徐々に出力を上げていくように、放電灯点灯装置Bを介して放電灯21への供給電力を制御するものである。ここで、照度補正装置Hは点灯時間タイマーTとともにマイコンにより構成される。このマイコンには点灯時間タイマーTによる計時時間を読み書きするとともに照度補正装置Hにおいて用いる補正用テーブルを格納した不揮発性メモリMが内蔵または外付けされている。補正用テーブルは放電灯21の使用時間と補正用の調光比とを対応付けしたテーブルであって、点灯時間タイマーTにより計時された時間を読み出して不揮発性メモリMから調光比を読み出し、放電灯点灯装置Bに制御信号を伝達することで照度を略一定に保つことができる。
また、この初期照度補正技術(タイマーによるセルフコントロール)を用いた商品として、例えば松下電工製(HESX32HF21/24HK−1EFH:以降タイマーセルコンと言う)などが販売されている。図14にタイマーセルコンを表すブロック図を示す。図14では商用電源Eにダイオードブリッジ11が接続されており、ダイオードブリッジ11は昇圧チョッパ回路よりなる電源回路12に接続され、交流の電源電圧が直流に変換される。昇圧チョッパ回路はインバータ回路13に接続されており、直流電圧がインバータ回路13のスイッチング素子によって高周波でスイッチングされることにより高周波の電圧に変換され、放電灯21に電力が供給される。また、インバータ回路13の各スイッチング素子はインバータ制御回路14に接続されており、インバータ制御回路14からのドライブ信号によって高周波で駆動される。さらにインバータ制御回路14にはマイコン及びEEPROM等の記憶手段及び発振器等の計時手段から成る照度設定部15が接続されている。照度設定部15では計時手段により計時した時間をもとにして記憶手段から読み出した点灯時間に応じた最適な調光比を生成し、それをインバータ制御回路14に伝達することで、インバータ制御回路14はインバータ回路13のスイッチング周波数を可変させることにより放電灯21に最適な電力を供給している。また、照度設定部15には放電灯交換時に照度設定部15内部にある記憶手段に書き込まれている累積点灯時間をリセットするための手段であるリセットスイッチ22とDIPスイッチ23が接続されている。ここで、DIPスイッチ23は明るさの切り替えをするものであって、DIPスイッチ23を切替えることによって、フル点灯、80%点灯、70%点灯、60%点灯を切替えることができる。また、リセットスイッチ22を所定時間以上押し続けることにより、累積点灯時間がリセットされる。
また、特許文献2(特開2000−223295号公報)には、初期照度補正機能を備えた照明装置において、放電灯の寿命を報知する事例が開示されている。一般に放電灯のフィラメントには電子が飛びやすくするためにエミッタと呼ばれる化合物が塗布されており、このエミッタが点灯時間の経過とともに減少していくことにより寿命を迎えることとなる。本例においては、照明装置内部に放電灯の累積点灯時間を計時する計時手段と、計時した累積点灯時間を記録する不揮発性メモリとを備えており、前記不揮発性メモリの累積点灯時間を参照して放電灯の光出力が略一定となるように制御する照明装置を前提としている。そして、照明装置内部には不揮発性メモリの累積点灯時間が予め定めた寿命基準値に達した以降に放電灯を点灯させた場合、一時的に強制的に明暗を繰り返す変動点灯モードに移行させるための変動点灯手段を備えることを特徴としており、使用者に放電灯の寿命を報知するものである。
また、特許文献3(特開2001−185374号公報)には、照明装置において、照明装置そのものの寿命を報知する事例が開示されている。一般に放電灯を点灯させるためには照明装置が用いられるが、最近の照明装置は交流の電源電圧を直流に変換し、高周波の電圧を放電灯に印加して点灯させる電子式が主流となってきている。この電子式照明装置の場合、照明装置内部には整流器や高周波発生用のスイッチング素子、平滑用の電解コンデンサなどの電子部品が多数配設されている。そのため、電子部品が寿命に到達した場合、放電灯の不点等の不具合が発生する可能性が高い。一般に照明装置の寿命は電解コンデンサの寿命で決まることが多く、累積使用時間が経過するに伴って電解コンデンサの容量が減少していくことにより不具合が発生することが多い。そこで、初めて照明装置を動作し始めてからの点灯時間の総和を累積使用時間としてカウントし、このカウントされた照明装置の累積使用時間が予め設定した設定値を超えた場合には、照明装置の寿命に到達したものと判定し、出力低減・停止などの保護動作を行うと共に、表示装置によってその旨を外部に報知する。
特開2001−15276号公報 特開2000−223295号公報 特開2001−185374号公報
初期照度補正機能を備えた放電灯点灯装置は、放電灯点灯初期の光束を抑えて動作させるため、使用者によってはこの状態を暗く感じ、照度補正機能を好まない場合もあり得る。また、設置場所のレイアウト変更等により、設置後に照度設定を変更したい場合もあり得る。さらに、放電灯によって図13(a)に示した光束減退曲線が異なるため、例えばFHF32を接続していた照明器具にFLR40をそのまま接続した場合、FLR40の光束減退はFHF32のそれより大きいにもかかわらず、FHF32の光束減退を補うように照明装置の出力は変化するため、適正な初期照度補正動作を行うことができない。具体的には、光束ならびに下面照度が徐々に低下することになる。このため照明器具に接続された負荷に応じた照度補正カーブを選択できるように切替える手段が必要となってしまう。
特許文献2の場合、DIPスイッチを切替えることにより、フル点灯や照度設定の変更が可能であるが、施工後に変更する場合には、一旦放電灯と反射板を器具本体から取り外さなくてはならず、DIPスイッチの変更には大幅な手間と時間をかけてしまうことになってしまう。また、特許文献2,3における寿命報知は計時した累積時間が、予め定めた或る寿命基準値を超えると、強制的に放電灯の明暗動作や表示装置の点灯といった寿命報知動作を行うため、使用者によっては放電灯を交換するまでの間、毎回不快に感じるかもしれない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、照度補正機能を備えた照明装置において、累積点灯時間をリセットするためのリセット手段を他の機能を実現する手段と兼用することで、容易かつ安価に他の機能を選択できる照明装置を提供することを課題とするものである。
請求項1の照明装置は、放電灯を所定の調光比で点灯させる点灯手段と;放電灯の累積点灯時間を計時し、累積点灯時間に応じて減少する前記放電灯の光束を補うように、前記累積点灯時間に応じて前記調光比を制御する照度補正手段と;前記累積点灯時間をリセットするためのリセット手段と;前記照度補正手段の使用の可否を選択するための機能選択手段と;を具備し、前記機能選択手段は前記リセット手段と兼用したことを特徴とする。
請求項2の照明装置は、放電灯を所定の調光比で点灯させる点灯手段と;放電灯の累積点灯時間を計時し、累積点灯時間に応じて減少する前記放電灯の光束を補うように、前記累積点灯時間に応じて前記調光比を制御する照度補正手段と;前記累積点灯時間をリセットするためのリセット手段と;前記累積点灯時間が放電灯の定格寿命に達した旨を報知させるための報知手段と;を具備し、前記報知手段を機能させるための手段は前記リセット手段と兼用したことを特徴とする。
請求項3の照明装置は、放電灯を所定の調光比で点灯させる点灯手段と;放電灯の累積点灯時間を計時し、累積点灯時間に応じて減少する前記放電灯の光束を補うように、前記累積点灯時間に応じて前記調光比を制御する照度補正手段と;前記累積点灯時間をリセットするためのリセット手段と;前記点灯手段の総使用時間が寿命時間に達した旨を報知させるための報知手段と;を具備し、前記報知手段を機能させるための手段は前記リセット手段と兼用したことを特徴とする。
請求項4の照明装置は、放電灯を所定の調光比で点灯させる点灯手段と;放電灯の累積点灯時間を計時し、累積点灯時間に応じて減少する前記放電灯の光束を補うように、前記累積点灯時間に応じて前記調光比を制御する照度補正手段と;前記累積点灯時間をリセットするためのリセット手段と;前記照度補正手段の補正特性を選択するための選択手段と;を具備し、前記選択手段は前記リセット手段と兼用したことを特徴とする。
請求項5の照明器具は、請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置と放電灯を具備することを特徴とする。
本発明は、初期照度補正機能を備えた照明装置において、累積点灯時間のリセット手段を、他の機能を実現するための手段と兼用することにより、従来の初期照度補正機能を備えた照明装置と変わらない構造とコストで、簡単に他の機能を実現することができる照明装置を提供することができる。
請求項1の発明によれば、照度補正手段の使用の可否を選択するための機能選択手段を、累積点灯時間のリセット手段と兼用したので、使用者はリセット手段でもって、初期照度補正機能を止めたい時に、容易に単出力機能に変更することが可能となる。
請求項2の発明によれば、累積点灯時間が放電灯の定格寿命に達した旨を報知させるための報知手段を機能させるための手段を、累積点灯時間のリセット手段と兼用したので、使用者はリセット手段でもって、任意に放電灯の定格寿命を知ることができ、放電灯の交換を促すことができる。また、強制的に報知しないので、使用者に不快感を与えることもない。
請求項3の発明によれば、前記点灯手段の総使用時間が寿命時間に達した旨を報知させるための報知手段を機能させるための手段を、累積点灯時間のリセット手段と兼用したので、使用者はリセット手段でもって、任意に照明装置の寿命を知ることができ、照明装置の交換を促すことができる。
請求項4の発明によれば、前記照度補正手段の補正特性を選択するための選択手段を、累積点灯時間のリセット手段と兼用したので、施工された後に設定照度を変更したい場合や、放電灯交換時に放電灯の種類も変える場合に、使用者はリセット手段でもって、補正特性を容易に選択することが可能となる。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る照明装置の構成を図1のブロック図に示す。照明装置10は、ダイオードブリッジ11、電源回路12、インバータ回路13、インバータ制御回路14、照度設定部15により構成されており、照明器具20は前記照明装置10に加えて放電灯21とリセットスイッチ22を具備している。
電源電圧Eはダイオードブリッジ11によって全波整流された後、例えば昇圧チョッパ回路のような電源回路12によって直流電圧に変換される。ここで、インバータ回路13は例えばハーフブリッジ型インバータ回路であって、回路中に具備されているMOSFETのようなスイッチング素子をインバータ制御回路14からのドライブ信号によって高周波で駆動させることにより、直流電圧は高周波電圧に変換され、放電灯21に高周波電力が供給されることになる。
また、電源電圧Eは照度設定部15にも入力されており、電源通電時間を放電灯21の累積点灯時間として計時する。具体的には、照度設定部15はマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)及びEEPROMのような記憶装置により構成されており、電源投入後、マイコンを動作させるためのクロックを利用して累積点灯時間を計時し、記憶装置に書き込んでいく。ここで、累積点灯時間に対応した調光比は予めマイコンに設定されており、マイコンが自身で計時する累積点灯時間を参照して調光比を取得し、インバータ制御回路14に最適な制御信号を出力する。インバータ制御回路14は制御信号を受けてスイッチング素子の駆動周波数を変化させることにより、放電灯21へ最適な電力を供給することができる。ここで、計時した累積点灯時間は随時記憶装置に記憶させ、電源が遮断された場合でも、それまでの累積点灯時間が保持されるようになっている。電源再投入後は記憶装置から累積点灯時間を読み出し、この時間から計時を再開する。
照度設定部15には放電灯を交換した場合に手動で累積点灯時間をリセットするための手段として、リセットスイッチ22が接続されており、照度設定部15はリセットスイッチ22の状態を監視しており、リセットスイッチ22に所定のリセット操作が行われると、それまで計時してきた累積点灯時間をリセットして、照度設定部15内部の記憶装置に記憶する。リセット操作としては、例えばリセットスイッチ22を2秒間ONすることで、リセットするような形態でよい。
初期照度補正機能は、累積点灯時間の増加に従って減退する放電灯21の光束を補うように放電灯21の調光比を漸次上げていくものであり、例えば、累積点灯時間0の時の調光比(以下、初期調光比)を70%とすると、照度設定部15は累積点灯時間を計時および記憶しながら、累積点灯時間の増加に従ってインバータ回路13が放電灯21へ供給する電力を上げていくよう制御する。具体的には、累積点灯時間が所定の値に達した時に、調光比を所定の値だけ上げるような制御信号をインバータ制御回路14に送る。制御信号はPWM信号であり、そのデューティ比を変化させることで、インバータ回路13が放電灯21へ供給する電力を変化させている。マイコンは、累積点灯時間と制御信号のデューティ比とを対応付けたデータテーブルを有し、自身で計時する累積点灯時間からデータテーブルを参照して得られたデューティ比のPWM信号をインバータ制御回路14へ出力する。結果として、調光比は初期の70%から漸次上がっていくが、光出力としては略一定に保つことができる。なお、初期調光比は70%に限るものではない。
上述の通り、初期照度補正機能は初期の調光比を抑えるものであることから、使用者がこの機能を不要にしたいと感じることもある。その際、本実施形態では、予め初期照度補正機能を機能させない動作、つまり、累積点灯時間の計時も記憶も行わず、単出力点灯する動作を行うことも選択できるようになっている。そして、その選択手段としてリセットスイッチ22を用いる。
照明装置10において、照度設定部15が有するマイコンは図2に示すフローに従い、起動直後のリセットスイッチ22の状態を監視する。つまり、初期照度補正機能を機能させる場合は、リセットスイッチ22をOFFした状態で電源電圧Eを供給する。初期照度補正機能を機能させない場合は、リセットスイッチ22をONした状態で電源電圧Eを供給する。初期照度補正機能を有効にして起動した場合、起動以降、リセットスイッチ22は前述の累積点灯時間のリセットのためのスイッチとして機能し、スイッチをONすれば累積点灯時間をリセットする。初期照度補正機能を有効にしないで起動した場合、リセットスイッチ22は何の機能も持たない。よって、起動時にONにしていたスイッチは起動後にOFFにしても、あるいはずっとONのままであっても、フル点灯を継続する。以上の動作を図3に示す。
上記では、リセットスイッチ22を用いて、初期照度補正機能の使用を選択していたが、工場出荷時において既に初期照度補正機能が不要であることが分かっている場合は、照明器具20はリセットスイッチ22を具備せず、照明装置10においてリセットスイッチ22を接続していた端子を短絡ピン等を用いて短絡することで、リセットスイッチを常時ONしている状態を作ることもできる。この場合、リセットスイッチそのものが不要になるので、照明器具をさらに安価にすることが可能となる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る照明装置の構成を示すブロック図、各部の動作、および初期照度補正機能についての説明は、実施形態1と同様であるので重複する説明は省略する。
実施形態1においては、初期調光比を70%としたが、用途によっては、これより暗い設定とすることでさらなる省エネを図ったり、あるいはこれより明るい設定とすることで下面照度を明るくしたいといった要望が考えられる。本実施形態は、これらの設定を予め照度設定部15が有しており、リセットスイッチ22を用いて、その設定を使用者が簡単に選択できるようにする。
照明装置10において、照度設定部15は図4に示すフローに従う。照度設定部15のデフォルトの設定、つまり工場出荷時の設定は、初期調光比70%である。この照明装置10で使用していた使用者が、現在の設定での下面照度を暗く感じた時、使用者は照明器具20に具備されているリセットスイッチ22を2秒未満でONすることで、初期調光比を70%設定から80%設定に変更できる。この変更操作を再度行うことにより60%設定に変更でき、さらに再度行うことで70%設定に戻すことができる。つまり、この操作を行うたびに、70%→80%→60%→70%と順に初期調光比設定を変更することができる。以上の動作を図5に示す。
照度設定部15は、実施形態1で示したデータテーブルを初期調光比設定が70%用、80%用、60%用と3種類有しており、累積点灯時間を参照してインバータ制御回路14へ出力している制御信号のデューティ比を決定するためのデータテーブルを、初期調光比設定に応じて切り替える。変更した設定は照度設定部15内の記憶装置で、累積点灯時間と同様に記憶し、電源再投入後は変更された設定で動作する。
前記変更操作は、実施形態1で示した累積点灯時間をリセットするための操作(2秒間ON)と明確に区別することができる。照度設定部15では、リセットスイッチ22のONを検出してからOFFされるまでの時間を計測し、この時間が2秒未満であれば初期調光比の変更を行い、2秒に達すれば累積点灯時間をリセットする。2秒に達した場合は、初期調光比の変更は行わない。
さらに、初期調光比変更のための2秒未満のスイッチON操作を、1秒以上2秒未満のスイッチON操作とすれば、ノイズと区別することができるので、ノイズによる誤動作、この場合、初期調光比の設定が勝手に変更されるといった誤動作を回避することが可能となる。
以上の説明において、初期調光比の設定は上記3種類に限るものではない。また、初期調光比の変更と累積点灯時間のリセットの判別閾値となる値も、2秒に限るものではない。
(実施形態3)
本実施形態は、実施形態2において、照度設定部15が初期調光比設定毎で有していたデータテーブルを、放電灯の種類毎に有するようにしたものである。
実施形態2における照度設定部15のフローは図6のようになる。照度設定部15のデフォルトの設定、つまり工場出荷時の設定の放電灯の種類はFHF32である。この放電灯を用いて照明装置10を使用していた使用者が、光束減退が異なる放電灯FLR40を新たに用いる場合、現在の設定のままでは初期照度補正機能が正しく機能しない。具体的には、FLR40はFHF32に比べて光束減退が大きいため、FHF32での設定で使用すると、累積点灯時間が増加するに従って、下面照度が暗くなっていく。このような場合、使用者は照明器具20に具備されているリセットスイッチ22を2秒未満でONすることで、放電灯種類の設定をFHF32からFLR40に変更できる。この変更操作を再度行うことによりFHF32設定に戻すことができる。つまり、この操作を行うたびに、FHF32→FLR40→FHF32と交互に放電灯種類の設定を変更することができる。以上の動作を図7に示す。
照度設定部15は、データテーブルをFHF32用、FLR40用と2種類有しており、累積点灯時間を参照してインバータ制御回路14へ出力している制御信号のデューティ比を決定するためのデータテーブルを、放電灯種類設定に応じて切り替える。変更した設定は照度設定部15内の記憶装置で、累積点灯時間と同様に記憶し、電源再投入後は変更された設定で動作する。なお、放電灯種類の設定は上記2種類に限るものではない。
(実施形態4)
本発明の実施形態4に係る照明装置の構成を示すブロック図、各部の動作、および初期照度補正機能についての説明は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
照度設定部15は、初期照度補正機能における累積点灯時間の計時を行うと共に、累積点灯時間が所定時間以上になれば、これを報知できる状態にする。ここで、前記所定時間は放電灯の定格寿命を元に値が設定されている。また、報知は強制的に行うものではなく、使用者が所定の操作を行った時に行う。この所定の操作は、累積点灯時間のリセットと同じリセットスイッチ22の操作であり、使用者が照明器具20に具備されているリセットスイッチ22を2秒未満でONすることで報知する。
照度設定部15は図8に示すフローに従う。照明器具が具備する放電灯はFHF32を想定しており、この定格寿命は12,000時間であるので、照度設定部15には、報知のための設定時間として、10,000時間と12,000時間が設定されているものとする。照度設定部15は、実施形態1で示した初期照度補正動作を行い、累積点灯時間を計時している。この時間が10,000時間に達すると、報知Aを行うことができる状態に入る。この時に、使用者がリセットスイッチ22を1秒間だけONすると、照度設定部15ではリセットスイッチ22のONを検出してからOFFされるまでの時間を計測し、この時間が2秒未満であるので、報知Aの動作として照明器具20が具備する放電灯21を1回点滅させる。具体的には、インバータ制御回路14へ出力している制御信号のデューティ比の所定の変化で実現される。さらに、累積点灯時間の計時が進み、12,000時間に達すると、報知Bを行うことができる状態に入る。この時に、使用者がリセットスイッチ22を1秒間だけONすると、照度設定部15では前記と同様に、報知Bの動作として照明器具20が具備する放電灯21を2回点滅させる。以上の動作を図9に示す。報知Aはもうすぐ放電灯の寿命であることの報知であり、報知Bは放電灯の寿命を超えたことの報知である。
使用者が前記により放電灯の寿命を認識し、新品の放電灯に交換する際には、実施形態1のように、リセットスイッチ22を2秒間ONすることで、累積点灯時間はリセットされる。累積点灯時間がリセットされた後、使用者がリセットスイッチ22を1秒間だけONしても、累積点灯時間は10,000時間未満であるので、何も報知されない。
以上の説明において、報知手段はどのような形態でもよく、上述のように放電灯の点滅に限らず、LEDやブザーといった報知のための部品を具備し、これを動作させるようにしてもよい。
(実施形態5)
本実施形態は、実施形態4において、累積点灯時間が放電灯の定格寿命に達したことを報知できるようにしていたものを、照明装置そのものの寿命を報知できるようにしたものである。ただし、報知するために計時する時間は、初めて照明装置を動作し始めてからの点灯時間の総和である。
照度設定部15は、初期照度補正機能における累積点灯時間の計時を行うと共に、共通のカウンタで点灯時間総和の計時を行う。この時間が所定時間以上になれば、これを報知できる状態にする。ここで、この所定時間は照明装置10の寿命に値が設定されている。一般的に照明装置10の内部には電源平滑用のための電解コンデンサを有していることが多く、この電解コンデンサの容量抜けによる寿命を照明装置10の寿命とすることが多い。従って、ここで設定される寿命とは電解コンデンサの容量が抜ける時間とする。
また、報知は強制的に行うものではなく、使用者が所定の操作を行った時に行う。この所定の操作は、累積点灯時間のリセットと同じリセットスイッチ22の操作であり、使用者は照明器具20に具備されているリセットスイッチ22を2秒未満でONすることで報知する。
照度設定部15は図10に示すフローに従う。照明装置の寿命として、100,000時間に設定されているとする。照度設定部15は、計時している点灯時間総和が100,000時間に達すると、報知を行うことができる状態に入る。この時に、使用者がリセットスイッチ22を1秒間だけONすると、照度設定部15ではリセットスイッチ22のONを検出してからOFFされるまでの時間を計測し、この時間が2秒未満であるので、報知Cの動作として照明器具20が具備する放電灯21を3回点滅させる。具体的には、インバータ制御回路14へ出力している制御信号のデューティ比の所定の変化で実現される。以上の動作を図11に示す。
照度設定部15において、点灯時間総和Tsは累積点灯時間Tとは異なるタイマ変数に格納しておく。よって、放電灯の寿命判定のための累積点灯時間Tのリセットを行っても、照明装置の寿命判定のための点灯時間総和Tsはリセットされない。ただし、両方の計時は照度設定部15が有するマイコンで行われるので、タイマ変数が別々に設けられていれば、通電時間を計測するためのカウンタ(カウントソース)については共通でよい。また、点灯時間総和は、累積点灯時間と同様に、照明設定部15の記憶装置(マイコンの内蔵または外付けのEEPROMなどの不揮発メモリ)で記憶し、電源再投入後は読み出した点灯時間総和から計時を再開する。
以上の説明において、報知手段はどのような形態でもよく、上述のように放電灯の点滅に限らず、LEDやブザーといった報知のための部品を具備し、これを動作させるようにしてもよい。
本発明は、以上に説明した各実施形態を適宜組み合わせて実施してもよく、各々の効果を生じるものである。
本発明の実施形態1の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1の動作説明図である。 本発明の実施形態2の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の動作説明図である。 本発明の実施形態3の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3の動作説明図である。 本発明の実施形態4の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4の動作説明図である。 本発明の実施形態5の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態5の動作説明図である。 従来例1の構成を示すブロック図である。 従来例1の動作説明図である。 従来例2の構成を示すブロック図である。
符号の説明
13 インバータ回路
14 インバータ制御回路
15 照度設定部
21 放電灯
22 リセットスイッチ

Claims (5)

  1. 放電灯を所定の調光比で点灯させる点灯手段と;
    放電灯の累積点灯時間を計時し、累積点灯時間に応じて減少する前記放電灯の光束を補うように、前記累積点灯時間に応じて前記調光比を制御する照度補正手段と;
    前記累積点灯時間をリセットするためのリセット手段と;
    前記照度補正手段の使用の可否を選択するための機能選択手段と;
    を具備し、前記機能選択手段は前記リセット手段と兼用したことを特徴とする照明装置。
  2. 放電灯を所定の調光比で点灯させる点灯手段と;
    放電灯の累積点灯時間を計時し、累積点灯時間に応じて減少する前記放電灯の光束を補うように、前記累積点灯時間に応じて前記調光比を制御する照度補正手段と;
    前記累積点灯時間をリセットするためのリセット手段と;
    前記累積点灯時間が放電灯の定格寿命に達した旨を報知させるための報知手段と;
    を具備し、前記報知手段を機能させるための手段は前記リセット手段と兼用したことを特徴とする照明装置。
  3. 放電灯を所定の調光比で点灯させる点灯手段と;
    放電灯の累積点灯時間を計時し、累積点灯時間に応じて減少する前記放電灯の光束を補うように、前記累積点灯時間に応じて前記調光比を制御する照度補正手段と;
    前記累積点灯時間をリセットするためのリセット手段と;
    前記点灯手段の総使用時間が寿命時間に達した旨を報知させるための報知手段と;
    を具備し、前記報知手段を機能させるための手段は前記リセット手段と兼用したことを特徴とする照明装置。
  4. 放電灯を所定の調光比で点灯させる点灯手段と;
    放電灯の累積点灯時間を計時し、累積点灯時間に応じて減少する前記放電灯の光束を補うように、前記累積点灯時間に応じて前記調光比を制御する照度補正手段と;
    前記累積点灯時間をリセットするためのリセット手段と;
    前記照度補正手段の補正特性を選択するための選択手段と;
    を具備し、前記選択手段は前記リセット手段と兼用したことを特徴とする照明装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置と放電灯を具備することを特徴とする照明器具。
JP2005112386A 2005-04-08 2005-04-08 照明装置および照明器具 Expired - Fee Related JP4687208B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005112386A JP4687208B2 (ja) 2005-04-08 2005-04-08 照明装置および照明器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005112386A JP4687208B2 (ja) 2005-04-08 2005-04-08 照明装置および照明器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006294383A JP2006294383A (ja) 2006-10-26
JP4687208B2 true JP4687208B2 (ja) 2011-05-25

Family

ID=37414722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005112386A Expired - Fee Related JP4687208B2 (ja) 2005-04-08 2005-04-08 照明装置および照明器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4687208B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090289582A1 (en) * 2008-05-23 2009-11-26 Nordson Corporation Lamp assemblies, lamp systems, and methods of operating lamp systems
JP2010073576A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 照明システム及び照明器具
JP5314391B2 (ja) * 2008-11-25 2013-10-16 パナソニック株式会社 照明装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07122368A (ja) * 1993-10-26 1995-05-12 Matsushita Electric Works Ltd リモコン付き照明装置
JP2000245942A (ja) * 1999-03-04 2000-09-12 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2001338783A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯点灯装置およびそれを用いる照明器具
JP2004259533A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯点灯装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07122368A (ja) * 1993-10-26 1995-05-12 Matsushita Electric Works Ltd リモコン付き照明装置
JP2000245942A (ja) * 1999-03-04 2000-09-12 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2001338783A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯点灯装置およびそれを用いる照明器具
JP2004259533A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯点灯装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006294383A (ja) 2006-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5038690B2 (ja) 照明器具
JP5607980B2 (ja) 照明装置、ランプ、点灯回路装置、照明器具
JP2008010152A (ja) 調光信号出力機能を有する放電灯点灯装置及び照明制御システム
JP2007005256A (ja) 照明システム
JP5834235B2 (ja) 固体光源点灯装置およびそれを用いた照明器具と照明システム
JP2002015892A (ja) 放電ランプ点灯装置
JP2009152153A (ja) 照明装置
JP2006269349A (ja) 放電灯点灯装置及び照明器具
JP4687208B2 (ja) 照明装置および照明器具
JP5122882B2 (ja) 照明装置
JP4661262B2 (ja) 放電灯点灯装置及び照明器具
JP5222903B2 (ja) 2線式調光器
JP2006185924A (ja) 放電灯点灯装置
JP4529724B2 (ja) 放電灯点灯装置及び照明器具
JP4735521B2 (ja) 放電灯点灯装置並びに照明器具
JP5757127B2 (ja) 光源点灯装置および照明装置
JP2006310258A (ja) 蛍光ランプ点灯装置および照明制御システム
JP5776891B2 (ja) 照明装置
JP2011049016A (ja) 照明装置
JP2007080740A (ja) 放電灯点灯装置および照明装置
JP2004296207A (ja) 放電灯点灯装置及び照明器具
JP2006156345A (ja) 放電ランプ点灯装置および照明器具
JP2005353382A (ja) 蛍光ランプ点灯装置および照明制御システム
JP4837332B2 (ja) 放電灯点灯装置および照明システム
JP5314391B2 (ja) 照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees