JP4945994B2 - プロジェクタおよびその制御方法 - Google Patents
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Description
このようなプロジェクタでは、光源ランプを駆動制御する制御装置により、光源ランプに所定電力を供給して光源ランプを駆動する通常電力モード、および、光源ランプに前記所定電力よりも低い電力を供給して光源ランプを駆動する低電力モードを切替可能とする構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。そして、制御装置による上記制御により、低電力モードに切り替えることで、光源ランプの消費電力を低減させ、省電力化を図っている。
このような電力遮断制御を実施する技術を特許文献1に記載のプロジェクタに採用した場合には、以下の問題が生じる。
先ず、前記設定温度として、通常電力モード時での設定温度(以下、通常電力設定温度と記載する)、および低電力モード時での設定温度(以下、低電力設定温度と記載する)で異なる温度、例えば、通常電力設定温度の方が低電力設定温度よりも高くなるようにした場合には、以下に示すような問題が生じる。
すなわち、通常電力モードで所定時間、光源ランプを駆動し、光源ランプ近傍の温度が通常電力設定温度よりも低くかつ、低電力設定温度よりも高くなっている状態で、通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合には、光源ランプ近傍の温度が低電力設定温度よりも高くなっているため、電力モードを切り替えた直後に、電力遮断制御が実施される不具合が生じてしまう。
したがって、省電力化を図れかつ、電力遮断制御を適切に実施できる技術が要望されている。
また、複数の電力モードとしては、少なくとも2つ以上の電力モードであればよい。
本発明によれば、プロジェクタを構成する制御装置は、モード切替手段と、計測手段と、第1設定温度情報記憶手段と、電力遮断手段とを備えているので、以下に示すように、電力遮断制御を実施できる。
先ず、利用者による操作により設定入力部に電力モード情報が設定入力され、設定入力部から電力モード情報に応じた信号が制御装置に出力される。モード切替手段は、設定入力部から出力される信号を入力し、設定入力された電力モードを認識する。また、モード切替手段は、電源装置から光源部に供給される電力を、認識した電力モードに応じた電力に変更させて電力モードを切り替える。ここで、計測手段は、モード切替手段による電力モードの切替時からの時間を計測する。そして、電力遮断手段は、第1設定温度情報記憶手段からモード切替手段にて切り替えられた電力モードに応じた第1設定温度情報を読み出し、該第1設定温度情報に基づく第1設定温度と、温度検出部にて検出されたプロジェクタ内部(例えば、光源部近傍)の検出温度とを比較する。また、電力遮断手段は、計測手段にて計測された計測時間が所定の時間を経過した後、検出温度が第1設定温度以上の場合に、電源装置から光源部に供給される電力を遮断する電力遮断制御を実施する。
また、電力遮断手段は、モード切替手段にて電力モードが切り替えられてから所定時間経過した後、検出温度が第1設定温度以上の場合に、電力遮断制御を実施するので、前記所定時間の間に、光源部近傍の温度、すなわちプロジェクタ内部の温度を低減させることができ、例えば、プロジェクタ内部の温度が通常電力設定温度よりも低くかつ、低電力設定温度よりも高くなっている状態で、通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合でも、前記所定時間の間に、プロジェクタ内部の温度を低電力設定温度よりも低くすることができ、電力モードを切り替えた直後に、電力遮断制御が実施される不具合が生じることもない。
したがって、電力モードを切り替えることで省電力化を図れかつ、電力遮断制御を適切に実施でき、本発明の目的を達成できる。
本発明によれば、制御装置が第2設定温度情報記憶手段と、報知制御手段とを備えているので、報知部にて「プロジェクタ内部の温度が第1設定温度に近い」旨、すなわち、電力遮断制御が実行される旨等の情報を利用者に予め認識させることができる。
ところで、検出温度が第2設定温度以上になると直ぐに切り替えられた電力モード時における報知部の駆動制御を実施した場合には、電力モードを切り替えた直後に、報知部の駆動状態が変更される場合がある。
本発明では、報知制御手段は、モード切替手段にて電力モードが切り替えられてから所定時間の間は、切り替えられる前の電力モード時における報知部の駆動制御状態を継続するので、電力モードが切り替えられた直後に、報知部の駆動状態が変更されることがない。このため、上述した電力遮断手段による電力遮断制御と略同様に、報知部の駆動制御を実施でき、利用者に報知部の駆動状態を適切に認識させることができる。
ここで、初期電圧値情報としては、例えば、比較的に高い電力で光源部を駆動させる電力モード(通常電力モード)に対応した初期電圧値情報に基づく初期電圧値を高く、比較的に低い電力で光源部を駆動させる電力モード(低電力モード)に対応した初期電圧値情報に基づく初期電圧値を低くする設定を採用できる。
また、初期移行温度としては、比較的に低い温度、例えば、常温程度の温度を採用できる。
例えば、通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合には、切り替えられた低電力モード時では比較的に小さい回転数で冷却ファンを駆動すればよいはずであるが、切り替えられる前の通常電力モード時では比較的に大きい回転数で冷却ファンを駆動させているため、低電力モードに切り替えられた時点でも比較的に大きい回転数で冷却ファンを駆動させてしまう。このため、電力モードの切替時において、比較的に大きい回転数で冷却ファンを駆動させることで、冷却ファン自体からの音を余計に大きくしてしまう。
また、例えば、低電力モードから通常電力モードに切り替えた場合には、切り替えられた通常電力モード時では比較的に大きい回転数で冷却ファンを駆動する必要があるが、切り替えられる前の低電力モード時では比較的に小さい回転数で冷却ファンを駆動させているため、通常電力モードに切り替えられた時点でも比較的に小さい回転数で冷却ファンを駆動させてしまう。このため、通常電力モードに切り替えられた後、フィードバック制御を実施する際、冷却ファンの回転数の増加率が大きくなり、冷却ファン自体からの音を余計に大きくしてしまう。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、プロジェクタ1の概略構成を示すブロック図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーンSc(図1)上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1に示すように、設定入力部としての操作部2と、電源装置3と、画像形成部4と、ファン装置5と、サーミスタ6と、制御装置7とで大略構成されている。
モード切替入力部21は、画像形成部4の後述する光源ランプに所定電力(通常電力)を供給して駆動させる通常電力モード、および前記光源装置に前記所定電力よりも低い電力(低電力)を供給して駆動させる低電力モードのうちいずれかの電力モードに関する電力モード情報を設定入力させるための入力ボタンである。本実施形態では、モード切替入力部21は、各電力モードに対応した各入力ボタン(本実施形態では通常電力モードおよび低電力モードに対応して2つ)で構成され、利用者による各入力ボタンのうちいずれかの入力ボタンの押下を認識し入力された電力モードに応じた操作信号を制御装置7に出力する。
光源装置41は、制御装置7による制御の下、光束を液晶ライトバルブ42に向けて射出する。この光源装置41は、光源部としての光源ランプ411と、ランプ駆動部412とを備える。
光源ランプ411は、超高圧水銀ランプにて構成されている。なお、超高圧水銀ランプに限らず、メタルハライドランプ、キセノンランプ等の他の放電発光型の光源ランプを採用してもよい。さらに、放電発光型の光源ランプに限らず、発光ダイオードや有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種自己発光素子を採用してもよい。
ランプ駆動部412は、制御装置7による制御の下、電源装置3から供給された電力を変更して、各電力モードに対応した通常電力、あるいは、低電力で光源ランプ411を駆動する。
投射光学装置43は、液晶ライトバルブ42から射出された光学像をスクリーンScに向けて拡大投射する。
なお、図示は省略したが、プロジェクタ1は、RGBの3色に対応する3枚の液晶ライトバルブ42を備えている。また、光源装置41は、光源光を3色の光に分離する色光分離光学系を備えている。さらに、投射光学装置43は、3色の画像光を合成してカラー画像を表す光学像を生成する合成光学系を有している。なお、このような光学系の構成については、種々の一般的なプロジェクタの光学系の構成が利用可能である。
サーミスタ6は、冷却対象である光源ランプ411近傍に配設され、光源ランプ411近傍の温度を検出する。そして、サーミスタ6は、検出した検出温度に応じた信号を制御装置7に出力する。
信号入力部71は、各種外部機器から出力される画像信号等を入力し、液晶パネル駆動制御部72にて処理可能な画像信号に変換して出力する。そして、信号入力部71から出力された画像信号(デジタル画像信号)は、フレームメモリ73に一時的に記録される。
モード切替手段741は、操作部2から出力される操作信号を入力し、該操作信号に基づいて、通常電力モードおよび低電力モードを切り替える。すなわち、モード切替手段741は、利用者により操作部2に通常電力モードから低電力モードに切り替える旨の設定入力が実施された場合には、低電力モードに応じた低電力で光源ランプ411を駆動ささせる旨の制御指令をランプ駆動部412に出力し、ランプ駆動部412に低電力モードに応じた低電力で光源ランプ411を駆動させる。同様に、モード切替手段741は、利用者により操作部2に低電力モードから通常電力モードに切り替える旨の設定入力が実施された場合には、通常電力モードに応じた通常電力で光源ランプ411を駆動させる旨の制御指令をランプ駆動部412に出力し、ランプ駆動部412に通常電力モードに応じた通常電力で光源ランプ411を駆動させる。
すなわち、電力遮断手段742は、電力遮断制御を実行することで、光源ランプ411を強制的に消灯して光源ランプ411の強制空冷を実施し、光源ランプ411の過熱による破損を回避する。
ここで、報知部743Aは、所定の色で発光するLEDで構成され、報知制御手段743による制御の下、検出温度が選択電力モードに対応した第2設定温度以上になった場合に点灯し、検出温度が選択電力モードに対応した第2設定温度以下である場合に消灯する。
なお、報知部としては、上述したLED等の発光素子に限らず、画像形成部4で構成し、検出温度が選択電力モードに対応した第2設定温度以上になった場合に、「光源ランプ近傍の温度が第1設定温度に近い」旨の情報(メッセージ)をスクリーンSc上に生成する構成や、「光源ランプ近傍の温度が第1設定温度に近い」旨の情報を音声にて報知する音声出力部として構成してもよい。
第1設定温度情報記憶手段771は、電力遮断手段742が電力遮断制御を実施する際の第1設定温度に関する第1設定温度情報を、各電力モードに応じて複数(本実施形態では通常電力モードおよび低電力モードに応じて2つ)記憶する。例えば、第1設定温度情報記憶手段771は、複数の第1設定温度情報を各電力モードに対応させたテーブル構造を有する情報を記憶する。
ここで、2つの第1設定温度は、通常電力モードに対応する第1設定温度が低電力モードに対応する第1設定温度よりも高く設定されている。
ここで、2つの第2設定温度は、2つの第1設定温度よりもそれぞれ低く設定されるとともに、第1設定温度と同様に、通常電力モードに対応する第2設定温度が低電力モードに対応する第2設定温度よりも高く設定されている。
ここで、2つの初期移行温度は、2つの第2設定温度よりもそれぞれ低く設定される(2つの第1設定温度よりもそれぞれ低く設定され)とともに、通常電力モードに対応する初期移行温度が低電力モードに対応する初期移行温度よりも高く設定されている。これら初期移行温度は、例えば、常温程度の温度に設定されている。
時間情報記憶手段774は、電力遮断手段742が電力遮断制御を実施する際、および報知制御手段743が報知駆動制御を実施する際の設定時間に関する設定時間情報を記憶する。
ここで、2つの初期電圧値は、通常電力モードに対応する初期電圧値が低電力モードに対応する初期電圧値よりも高く設定されている。
ここで、2つの目標温度は、通常電力モードに対応する目標温度が低電力モードに対応する目標温度よりも高く設定されている。
次に、上述した制御装置7によるプロジェクタ1の制御方法を図面に基づいて説明する。なお、以下の制御方法では、主に、光源装置41およびファン装置5の制御方法を説明し、他の制御方法については、説明を省略する。
図2は、プロジェクタ1の制御方法を説明するフローチャートである。
先ず、利用者によりモード切替入力部21に通常電力モードから低電力モードに切り替える旨、あるいは、低電力モードから通常電力モードに切り替える旨の設定入力が実施されることで、モード切替入力部21から選択電力モードに応じた操作信号が出力され、モード切替手段741に入力される。モード切替手段741は、入力した操作信号に応じた電力モードを認識した後、所定の制御指令をランプ駆動部412に出力してランプ駆動部412に選択電力モードに応じた電力で光源ランプ411を駆動させる(ステップS1:モード切替ステップ)。
ステップS2の後、制御装置7は、サーミスタ6にて検出された検出温度と、初期移行温度情報記憶手段773に記憶された初期移行温度情報のうち選択電力モードに対応した初期移行温度情報に基づく初期移行温度とを比較して、検出温度が前記初期移行温度よりも高いか否か(検出温度が初期移行温度以上であるか否か)を判定する(ステップS3)。
ステップS6において、制御装置7は、「N」と判定した場合、すなわち、光源ランプ411近傍の温度が選択電力モードに対応した第2設定温度未満であると判定した場合には、再度、上述したステップS3〜S5の処理を繰り返し実施する。
ステップS7において、制御装置7は、「N」と判定した場合、すなわち、電力モード切替時からの時間が設定時間まで経過していないと判定した場合には、報知制御手段743は、電力モード切替時からの時間が設定時間まで経過するまで、従前電力モード時での報知駆動制御を継続する(ステップS8)。例えば、従前電力モード時での報知駆動制御において報知部743Aを点灯させている状態であればステップS8において報知部743Aを点灯させる報知駆動制御を継続し、逆に、従前電力モード時での報知駆動制御において報知部743Aを消灯させている状態であればステップS8において報知部743Aを消灯させる報知駆動制御を継続する。なお、図示は省略したが、ステップS1〜ステップS7の間においては、報知制御手段743により従前電力モード時での報知駆動制御が実行されている。
すなわち、本発明に係る電力遮断ステップは、上述したステップS7,S11,S12に相当する。
ステップS12の後、電力遮断手段742は、所定の制御指令をファン駆動制御部76に出力し、冷却ファン51により光源ランプ411の強制冷却を所定時間(例えば、5分間程度)、実施させる(ステップS13)。
そして、図示は省略するが、例えば、ステップS11において、「N」と判定され、ステップS3〜S11が繰り返し実施されている際に、ステップS6において、「N」と判定された場合、すなわち、光源ランプ411近傍の温度が低下して、光源ランプ411近傍の温度が選択電力モードに対応した第2設定温度未満であると判定された場合には、報知制御手段743は、報知部743Aを消灯させる報知駆動制御を実施する。また、この場合には、ステップS8は省略される。
なお、以下では、効果を明確に説明するために、下記の具体的事例に基づいて説明する。
通常電力モードに対応する第1設定温度、第2設定温度、および初期移行温度をそれぞれ、55℃、50℃、および40℃とする。
また、低電力モードに対応する第1設定温度、第2設定温度、および初期移行温度をそれぞれ、52℃、47℃、および37℃とする。
また、例えば、通常電力第1設定温度と低電力第1設定温度とを同一の温度(例えば、52℃)に設定した場合には、通常電力第1設定温度が低い温度となり、通常電力モード時において、光源ランプ411近傍の温度が通常電力第1設定温度以上になりやすく、すなわち、電力遮断制御が不要に実施される不具合が生じてしまう。
本実施形態では、電力遮断制御を実施する際に用いる第1設定温度を各電力モードに応じて異なる温度に設定できる。例えば、上記具体的事例に示すように、通常電力第1設定温度よりも低電力第1設定温度が低くなるように設定できる。このため、低電力モードで光源ランプ411を駆動している際に、冷却空気を導入する導入口に取り付けられたエアフィルタに目詰まり等の不具合が生じた場合でも光源ランプ411近傍の温度が低電力第1設定温度(52℃)を超えるように設定でき、確実に電力遮断制御を実施できる。また、通常電力モード時において、光源ランプ411近傍の温度が不要に通常電力第1設定温度以上となることがなく、適切に電力遮断制御を実施できる。
本実施形態では、電力遮断手段742は、モード切替手段741にて電力モードが切り替えられてから設定時間が経過した後に、検出温度が選択電力モードに対応した第1設定温度以上の場合に、電力遮断制御を実施するので、前記設定時間の間に、光源ランプ411近傍の温度を低減させることができる。例えば、光源ランプ411近傍の温度が通常電力第1設定温度よりも低くかつ、低電力第1設定温度よりも高くなっている状態(光源ランプ411近傍の温度が52℃以上、55℃未満である状態)で、通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合でも、前記設定時間の間に、光源ランプ411近傍の温度を低電力第1設定温度よりも低くする(47℃未満にする)ことができ、電力モードを切り替えた直後に、電力遮断制御が実施される不具合が生じることもない。
したがって、電力モードを切り替えることで省電力化を図れかつ、電力遮断制御を適切に実施できる。
本実施形態では、報知制御手段743は、モード切替手段741にて電力モードが切り替えられてから設定時間の間は、従前電力モード時における報知部743Aの駆動制御状態を継続するので、電力モードが切り替えられた直後に、報知部743Aの駆動状態が変更されることがない。このため、電力遮断手段742による電力遮断制御と略同様に、報知部743Aの駆動制御を実施でき、利用者に報知部743Aの駆動状態を適切に認識させることができる。
例えば、光源ランプ411近傍の温度が低電力モードに対応した初期移行温度(低電力初期移行温度)よりも低い(37℃未満)場合に、通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合には、切り替えられた低電力モード時では比較的に小さい回転数で冷却ファン51を駆動すればよいはずであるが、切り替えられる前の通常電力モード時では比較的に大きい回転数で冷却ファン51を駆動させているため、低電力モードに切り替えられた時点でも比較的に大きい回転数で冷却ファン51を駆動させてしまう。このため、電力モード時の切替時において、比較的に大きい回転数で冷却ファン51を駆動させることで、冷却ファン51自体からの音を余計に大きくしてしまう。
また、例えば、光源ランプ411近傍の温度が通常電力モードに対応した初期移行温度(通常電力初期移行温度)よりも低い(40℃未満)場合に、低電力モードから通常電力モードに切り替えた場合には、切り替えられた通常電力モード時では比較的に大きい回転数で冷却ファン51を駆動する必要があるが、切り替えられる前の低電力モード時では比較的に小さい回転数で冷却ファン51を駆動させているため、通常電力モードに切り替えられた時点でも比較的に小さい回転数で冷却ファン51を駆動させてしまう。このため、通常電力モードに切り替えられた後、フィードバック制御を実施する際、冷却ファン51の回転数の増加率が大きくなり、冷却ファン51自体からの音を余計に大きくしてしまう。
前記実施形態において、電力モード情報の設定入力としては、電力モードをモード切替入力部21に直接入力する構成、各電力モードを1つの入力ボタンで切り替える構成、あるいは、記憶部77に予め複数の電力モード情報を記憶しておきモード切替入力部21にて前記複数の電力モード情報のうちいずれかを選択する構成等を採用してもよい。
前記実施形態では、電力モードが通常電力モードおよび低電力モードの2つのみ設定されていたが、これに限らず、3つ以上の電力モードを設定した構成を採用してもよい。
例えば、記憶部77に、温度に関する温度情報、および前記温度に応じた回転数で冷却ファン51を駆動させるための電圧値に関する電圧値情報が関連付けられた電圧温度関連情報を、各電力モードにそれぞれ対応させたテーブル構造を有する情報を記憶しておく。
そして、ファン駆動制御部76は、サーミスタ6にて検出された光源ランプ411近傍の検出温度を順次認識し、認識した検出温度、および選択電力モードに対応した前記電圧温度関連情報に基づいて、前記検出温度に応じた電圧値で冷却ファン51を駆動させる温度対応制御を実施する。
図3は、前記実施形態の変形例を示すフローチャートである。
例えば、前記実施形態では、検出温度が初期移行温度よりも高いか否かの判定(ステップS3)を、検出温度が選択電力モードに対応した第2設定温度よりも高いか否かの判定(ステップS6)の前段に実施していたが、逆に、図3に示すように、ステップS6をステップS3の前段に実施する構成としてもよい。
前記実施形態では、第1設定温度、第2設定温度、初期移行温度、および目標温度において、通常電力モードに対応する各温度が、低電力モードに対応する各温度より高く設定されていたが、これに限らず、同一でも、逆に、低電力モードに対応する各温度の方が高く設定されていても構わない。
前記実施形態では、初期移行温度と目標温度とを別々に設定していたが、これに限らず、同一の温度にしてもよい。
前記実施形態では、制御装置7が検出温度と選択電力モードに対応した第1設定温度、第2設定温度、初期移行温度とを比較し、制御動作を実施していたが、これに限らず、従前電力モードに対応した温度と比較して制御動作を実施しても構わない。
前記実施形態では、光源ランプ411近傍に配設されたサーミスタ6が検出した検出温度に応じた信号を制御装置7に出力していたが、これに限らず、液晶ライトバルブ42近傍等のプロジェクタ1内部に配設されたサーミスタが検出した検出温度を用いても構わない。また、前記実施形態では、冷却ファン51が光源ランプ411を冷却する構成を説明したが、これに限らず、液晶ライトバルブ42等のプロジェクタ1内部の他の構成部材を冷却する構成を採用してもよい。
前記実施形態では、液晶ライトバルブ42を3枚設けた構成としていたが、これに限らず、1枚のみの液晶ライトバルブ42を設ける構成、2枚の液晶ライトバルブ42を設ける構成、4枚以上の液晶ライトバルブ42を設ける構成としてもよい。
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行うフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行うリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (4)
- 光源部と、前記光源部から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調素子と、前記光学像を拡大投射する投射光学装置と、前記光源部に電力を供給する電源装置とを備えたプロジェクタであって、
前記光源部を駆動制御する制御装置と、当該プロジェクタ内部の温度を検出する温度検出部と、所定の電力で前記光源部を駆動させるための複数の電力モードのうちいずれかの電力モードに関する電力モード情報を設定入力させる設定入力部とを備え、
前記制御装置は、
前記電源装置から前記光源部に供給される電力を前記設定入力部に設定入力された電力モード情報に基づく電力モードに応じた電力に変更させて前記電力モードを切り替えるモード切替手段と、
前記モード切替手段による前記電力モードの切替時からの時間を計測する計測手段と、
所定の第1設定温度に関する第1設定温度情報を前記複数の電力モードに応じて複数記憶する第1設定温度情報記憶手段と、
前記計測手段にて計測された計測時間が前記電力モードの切替によって前記内部の温度が変化するまでの所定の時間を経過した後、前記温度検出部にて検出された検出温度が前記モード切替手段にて切り替えられた前記電力モードに応じた前記第1設定温度以上の場合に、前記電源装置から前記光源部に供給される電力を遮断する電力遮断制御を実施する電力遮断手段とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記制御装置は、
前記第1設定温度よりも低い温度である第2設定温度に関する第2設定温度情報を前記複数の電力モードに応じて複数記憶する第2設定温度情報記憶手段と、
前記温度検出部にて検出された検出温度が前記モード切替手段にて切り替えられた前記電力モードに応じた前記第2設定温度以上になった場合に、報知部を駆動制御して前記報知部に前記検出温度が前記第1設定温度に近い旨の情報を報知させる報知制御手段とを備え、
前記報知制御手段は、前記計測手段にて計測された計測時間が所定の時間以上となるまで、前記モード切替手段にて前記電力モードが切り替えられる前の電力モード時における前記報知部の駆動制御状態を継続することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
当該プロジェクタ内部を冷却する冷却ファンを備え、
前記制御装置は、
前記第1設定温度よりも低い温度である初期移行温度に関する初期移行温度情報を記憶する初期移行温度情報記憶手段と、
所定の初期電圧値で前記冷却ファンを駆動させるための初期電圧値情報を前記複数の電力モードに応じて複数記憶する初期電圧値情報記憶手段と、
前記温度検出部にて検出された検出温度を順次認識し、認識した検出温度と所定の目標温度とを比較して偏差量を算出し、前記偏差量に基づいて従前に前記冷却ファンを駆動させていた電圧を変更して前記冷却ファンを駆動させるフィードバック制御を実施するファン制御手段とを備え、
前記ファン制御手段は、前記モード切替手段にて前記電力モードが切り替えられた際に前記温度検出部にて検出された検出温度が前記初期移行温度未満である場合には、前記検出温度が前記初期移行温度以上となるまで、前記モード切替手段にて切り替えられた前記電力モードに応じた前記初期電圧値で前記冷却ファンを駆動させることを特徴とするプロジェクタ。 - 光源部と、前記光源部から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調素子と、前記光学像を拡大投射する投射光学装置と、前記光源部に電力を供給する電源装置とを備えたプロジェクタの制御方法であって、
前記プロジェクタは、前記光源部を駆動制御する制御装置と、前記プロジェクタ内部の温度を検出する温度検出部と、所定の電力で前記光源部を駆動させるための複数の電力モードのうちいずれかの電力モードに関する電力モード情報を設定入力させる設定入力部とを備え、
前記制御装置が、
前記電源装置から前記光源部に供給される電力を前記設定入力部に設定入力された電力モード情報に基づく電力モードに応じた電力に変更させて前記電力モードを切り替えるモード切替ステップと、
前記モード切替ステップの実行時からの時間を計測する計測ステップと、
前記計測ステップにて計測した計測時間が前記電力モードの切替によって前記内部の温度が変化するまでの所定の時間を経過した後、前記温度検出部にて検出された検出温度が前記モード切替ステップにて切り替えた前記電力モードに応じた第1設定温度以上の場合に、前記電源装置から前記光源部に供給される電力を遮断する電力遮断制御を実施する電力遮断ステップとを備えていることを特徴とするプロジェクタの制御方法。
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