JP2007101996A - プロジェクタおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】省電力化を図れかつ、電力遮断制御を適切に実施できるプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタ1を構成する制御装置7は、電源装置3から光源装置41に供給される電力を操作部2に設定入力された電力モード情報に基づく電力モードに応じた電力に変更させて電力モードを切り替えるモード切替手段741と、モード切替手段741による電力モードの切替時からの時間を計測するタイマ75と、第1設定温度に関する第1設定温度情報を各電力モードに応じて複数記憶する第1設定温度情報記憶手段771と、タイマ75の計測時間が所定の時間を経過した後、サーミスタ6にて検出された検出温度がモード切替手段741にて切り替えられた電力モードに応じた第1設定温度以上となった場合に、電源装置3から光源装置41に供給される電力を遮断する電力遮断制御を実施する電力遮断手段742とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタおよびその制御方法に関する。
従来、光源部(光源ランプ)と、光源ランプから射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調素子と、光学像を拡大投射する投射光学装置と、光源ランプに電力を供給する電源装置とを備えたプロジェクタが知られている。
このようなプロジェクタでは、光源ランプを駆動制御する制御装置により、光源ランプに所定電力を供給して光源ランプを駆動する通常電力モード、および、光源ランプに前記所定電力よりも低い電力を供給して光源ランプを駆動する低電力モードを切替可能とする構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。そして、制御装置による上記制御により、低電力モードに切り替えることで、光源ランプの消費電力を低減させ、省電力化を図っている。
特開2003−295320号公報
ところで、従来、光源ランプの駆動時における過熱による破損等を回避することを目的として、光源ランプ近傍の温度が所定の設定温度以上となった場合に、電源装置から光源ランプに供給される電力を遮断して光源ランプを消灯させる電力遮断制御(Shutdown制御)を実施する技術も提案されている。
このような電力遮断制御を実施する技術を特許文献1に記載のプロジェクタに採用した場合には、以下の問題が生じる。
先ず、前記設定温度として、通常電力モード時での設定温度(以下、通常電力設定温度と記載する)、および低電力モード時での設定温度(以下、低電力設定温度と記載する)で異なる温度、例えば、通常電力設定温度の方が低電力設定温度よりも高くなるようにした場合には、以下に示すような問題が生じる。
すなわち、通常電力モードで所定時間、光源ランプを駆動し、光源ランプ近傍の温度が通常電力設定温度よりも低くかつ、低電力設定温度よりも高くなっている状態で、通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合には、光源ランプ近傍の温度が低電力設定温度よりも高くなっているため、電力モードを切り替えた直後に、電力遮断制御が実施される不具合が生じてしまう。
また、このような不具合を解消するためには、通常電力設定温度と低電力設定温度とを同一の温度に設定することが考えられる。しかしながら、例えば、通常電力設定温度に一致させるように低電力設定温度を設定した場合には、低電力設定温度が高い温度となり、低電力モードで光源ランプを駆動している際に、冷却空気を導入する導入口に取り付けられたエアフィルタに目詰まり等の不具合が生じた場合であっても光源ランプ近傍の温度が低電力設定温度に達せず電力遮断制御が実施されない恐れがある。また、例えば、低電力設定温度に一致させるように通常電力設定温度を設定した場合には、通常電力設定温度が低い温度となり、通常電力モード時において、光源ランプ近傍の温度が通常電力設定温度以上になりやすく、すなわち、電力遮断制御が不要に実施される不具合が生じてしまう。
したがって、省電力化を図れかつ、電力遮断制御を適切に実施できる技術が要望されている。
本発明の目的は、省電力化を図れかつ、電力遮断制御を適切に実施できるプロジェクタおよびその制御方法を提供することにある。
本発明のプロジェクタは、光源部と、前記光源部から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調素子と、前記光学像を拡大投射する投射光学装置と、前記光源部に電力を供給する電源装置とを備えたプロジェクタであって、前記光源部を駆動制御する制御装置と、当該プロジェクタ内部の温度を検出する温度検出部と、所定の電力で前記光源部を駆動させるための複数の電力モードのうちいずれかの電力モードに関する電力モード情報を設定入力させる設定入力部とを備え、前記制御装置は、前記電源装置から前記光源部に供給される電力を前記設定入力部に設定入力された電力モード情報に基づく電力モードに応じた電力に変更させて前記電力モードを切り替えるモード切替手段と、前記モード切替手段による前記電力モードの切替時からの時間を計測する計測手段と、所定の第1設定温度に関する第1設定温度情報を前記複数の電力モードに応じて複数記憶する第1設定温度情報記憶手段と、前記計測手段にて計測された計測時間が所定の時間を経過した後、前記温度検出部にて検出された検出温度が前記モード切替手段にて切り替えられた前記電力モードに応じた前記第1設定温度以上の場合に、前記電源装置から前記光源部に供給される電力を遮断する電力遮断制御を実施する電力遮断手段とを備えていることを特徴とする。
ここで、電力モード情報の設定入力としては、電力モードを設定入力部に直接入力する構成、あるいは、記憶部に予め複数の電力モード情報を記憶しておき設定入力部にて前記複数の電力モード情報のうちいずれかを選択する構成等を採用できる。
また、複数の電力モードとしては、少なくとも2つ以上の電力モードであればよい。
本発明によれば、プロジェクタを構成する制御装置は、モード切替手段と、計測手段と、第1設定温度情報記憶手段と、電力遮断手段とを備えているので、以下に示すように、電力遮断制御を実施できる。
先ず、利用者による操作により設定入力部に電力モード情報が設定入力され、設定入力部から電力モード情報に応じた信号が制御装置に出力される。モード切替手段は、設定入力部から出力される信号を入力し、設定入力された電力モードを認識する。また、モード切替手段は、電源装置から光源部に供給される電力を、認識した電力モードに応じた電力に変更させて電力モードを切り替える。ここで、計測手段は、モード切替手段による電力モードの切替時からの時間を計測する。そして、電力遮断手段は、第1設定温度情報記憶手段からモード切替手段にて切り替えられた電力モードに応じた第1設定温度情報を読み出し、該第1設定温度情報に基づく第1設定温度と、温度検出部にて検出されたプロジェクタ内部(例えば、光源部近傍)の検出温度とを比較する。また、電力遮断手段は、計測手段にて計測された計測時間が所定の時間を経過した後、検出温度が第1設定温度以上の場合に、電源装置から光源部に供給される電力を遮断する電力遮断制御を実施する。
以上のような構成により、電力遮断制御を実施する際に用いる第1設定温度を各電力モードに応じて異なる温度に設定できる。例えば、通常電力設定温度よりも低電力設定温度が低くなるように設定すれば、低電力モードで光源部を駆動している際に冷却空気を導入する導入口に取り付けられたエアフィルタに目詰まり等の不具合が生じた場合にはプロジェクタ内部の温度が低電力設定温度を超えるように設定でき、確実に電力遮断制御を実施できる。また、通常電力モード時において、プロジェクタ内部の温度が不要に通常電力設定温度以上となることがなく、適切に電力遮断制御を実施できる。
また、電力遮断手段は、モード切替手段にて電力モードが切り替えられてから所定時間経過した後、検出温度が第1設定温度以上の場合に、電力遮断制御を実施するので、前記所定時間の間に、光源部近傍の温度、すなわちプロジェクタ内部の温度を低減させることができ、例えば、プロジェクタ内部の温度が通常電力設定温度よりも低くかつ、低電力設定温度よりも高くなっている状態で、通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合でも、前記所定時間の間に、プロジェクタ内部の温度を低電力設定温度よりも低くすることができ、電力モードを切り替えた直後に、電力遮断制御が実施される不具合が生じることもない。
したがって、電力モードを切り替えることで省電力化を図れかつ、電力遮断制御を適切に実施でき、本発明の目的を達成できる。
本発明のプロジェクタでは、前記制御装置は、前記第1設定温度よりも低い温度である第2設定温度に関する第2設定温度情報を前記複数の電力モードに応じて複数記憶する第2設定温度情報記憶手段と、前記温度検出部にて検出された検出温度が前記モード切替手段にて切り替えられた前記電力モードに応じた前記第2設定温度以上になった場合に、報知部を駆動制御して前記報知部に前記検出温度が前記第1設定温度に近い旨の情報を報知させる報知制御手段とを備え、前記報知制御手段は、前記計測手段にて計測された計測時間が所定の時間以上となるまで、前記モード切替手段にて前記電力モードが切り替えられる前の電力モード時における前記報知部の駆動制御状態を継続することが好ましい。
本発明によれば、制御装置が第2設定温度情報記憶手段と、報知制御手段とを備えているので、報知部にて「プロジェクタ内部の温度が第1設定温度に近い」旨、すなわち、電力遮断制御が実行される旨等の情報を利用者に予め認識させることができる。
ところで、検出温度が第2設定温度以上になると直ぐに切り替えられた電力モード時における報知部の駆動制御を実施した場合には、電力モードを切り替えた直後に、報知部の駆動状態が変更される場合がある。
本発明では、報知制御手段は、モード切替手段にて電力モードが切り替えられてから所定時間の間は、切り替えられる前の電力モード時における報知部の駆動制御状態を継続するので、電力モードが切り替えられた直後に、報知部の駆動状態が変更されることがない。このため、上述した電力遮断手段による電力遮断制御と略同様に、報知部の駆動制御を実施でき、利用者に報知部の駆動状態を適切に認識させることができる。
本発明のプロジェクタでは、当該プロジェクタ内部を冷却する冷却ファンを備え、前記制御装置は、前記第1設定温度よりも低い温度である初期移行温度に関する初期移行温度情報を記憶する初期移行温度情報記憶手段と、所定の初期電圧値で前記冷却ファンを駆動させるための初期電圧値情報を前記複数の電力モードに応じて複数記憶する初期電圧値情報記憶手段と、前記温度検出部にて検出された検出温度を順次認識し、認識した検出温度と所定の目標温度とを比較して偏差量を算出し、前記偏差量に基づいて従前に前記冷却ファンを駆動させていた電圧を変更して前記冷却ファンを駆動させるフィードバック制御を実施するファン制御手段とを備え、前記ファン制御手段は、前記モード切替手段にて前記電力モードが切り替えられた際に前記温度検出部にて検出された検出温度が前記初期移行温度未満である場合には、前記検出温度が前記初期移行温度以上となるまで、前記モード切替手段にて切り替えられた前記電力モードに応じた前記初期電圧値で前記冷却ファンを駆動させることが好ましい。
ここで、初期電圧値情報としては、例えば、比較的に高い電力で光源部を駆動させる電力モード(通常電力モード)に対応した初期電圧値情報に基づく初期電圧値を高く、比較的に低い電力で光源部を駆動させる電力モード(低電力モード)に対応した初期電圧値情報に基づく初期電圧値を低くする設定を採用できる。
また、初期移行温度としては、比較的に低い温度、例えば、常温程度の温度を採用できる。
ところで、例えば、通常電力モードと、低電力モードとを比較した場合には、通常電力モード時の方が低電力モード時に比べて光源部近傍の温度上昇率、すなわちプロジェクタ内部の温度上昇率は大きくなる。このため、上述したフィードバック制御時において、プロジェクタ内部の温度が同一の場合であっても、通常電力モード時での冷却ファンを駆動する駆動電圧の方が低電力モード時での冷却ファンを駆動する駆動電圧よりも大きくする必要がある。すなわち、上述したフィードバック制御時において、プロジェクタ内部の温度が同一の場合であっても、通常電力モード時での冷却ファンの回転数の方が低電力モード時での冷却ファンの回転数よりも大きくする必要がある。
そして、例えば、プロジェクタ内部の温度が常温程度の比較的に低い温度である場合でも上述したフィードバック制御を実施する構成とした場合には、以下に示すように、冷却ファン自体の音を余計に大きくしてしまう。
例えば、通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合には、切り替えられた低電力モード時では比較的に小さい回転数で冷却ファンを駆動すればよいはずであるが、切り替えられる前の通常電力モード時では比較的に大きい回転数で冷却ファンを駆動させているため、低電力モードに切り替えられた時点でも比較的に大きい回転数で冷却ファンを駆動させてしまう。このため、電力モードの切替時において、比較的に大きい回転数で冷却ファンを駆動させることで、冷却ファン自体からの音を余計に大きくしてしまう。
また、例えば、低電力モードから通常電力モードに切り替えた場合には、切り替えられた通常電力モード時では比較的に大きい回転数で冷却ファンを駆動する必要があるが、切り替えられる前の低電力モード時では比較的に小さい回転数で冷却ファンを駆動させているため、通常電力モードに切り替えられた時点でも比較的に小さい回転数で冷却ファンを駆動させてしまう。このため、通常電力モードに切り替えられた後、フィードバック制御を実施する際、冷却ファンの回転数の増加率が大きくなり、冷却ファン自体からの音を余計に大きくしてしまう。
本発明では、ファン制御手段は、モード切替手段にて電力モードが切替えられた際に検出温度が初期移行温度未満である場合には、検出温度が初期移行温度以上となるまで、前記切り替えられた電力モードに対応した初期電圧値情報に基づく初期電圧値で冷却ファンを駆動させる。このことにより、プロジェクタ内部の温度が常温程度の比較的に低い温度の状態で、通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合であっても、冷却ファンを駆動する駆動電圧が低電力モードに対応した初期電圧値に変更されるので、電力モードの切替時において、冷却ファン自体からの音を余計に大きくすることがなく、プロジェクタの静粛性を確保できる。また、低電力モードから通常電力モードに切り替えた場合も同様に、冷却ファンを駆動する駆動電圧が通常電力モードに対応した初期電圧値に変更されるので、通常電力モードに切り替えられた後、検出温度が初期移行温度以上となってフィードバック制御を実施する際、冷却ファンの回転数の増加率が大きくなることがなく、すなわち、冷却ファン自体からの音を余計に大きくすることがなく、プロジェクタの静粛性を確保できる。
本発明のプロジェクタの制御方法は、光源部と、前記光源部から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調素子と、前記光学像を拡大投射する投射光学装置と、前記光源部に電力を供給する電源装置とを備えたプロジェクタの制御方法であって、前記プロジェクタは、前記光源部を駆動制御する制御装置と、前記プロジェクタ内部の温度を検出する温度検出部と、所定の電力で前記光源部を駆動させるための複数の電力モードのうちいずれかの電力モードに関する電力モード情報を設定入力させる設定入力部とを備え、前記制御装置が、前記電源装置から前記光源部に供給される電力を前記設定入力部に設定入力された電力モード情報に基づく電力モードに応じた電力に変更させて前記電力モードを切り替えるモード切替ステップと、前記モード切替ステップの実行時からの時間を計測する計測ステップと、前記計測ステップにて計測した計測時間が所定の時間を経過した後、前記温度検出部にて検出された検出温度が前記モード切替ステップにて切り替えた前記電力モードに応じた第1設定温度以上の場合に、前記電源装置から前記光源部に供給される電力を遮断する電力遮断制御を実施する電力遮断ステップとを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、プロジェクタの制御方法は、モード切替ステップと、計測ステップと、電力遮断ステップとを備えているので、上述したプロジェクタと同様の作用・効果を享受できる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、プロジェクタ1の概略構成を示すブロック図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーンSc(図1)上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1に示すように、設定入力部としての操作部2と、電源装置3と、画像形成部4と、ファン装置5と、サーミスタ6と、制御装置7とで大略構成されている。
操作部2は、図示しないリモートコントローラや、プロジェクタ1に備えられたボタンやキーにより構成され、利用者による操作を認識して所定の操作信号を制御装置7に出力する。この操作部2は、図1に示すように、モード切替入力部21等を備える。なお、図1では、操作部2におけるプロジェクタ1のON/OFFを実施する入力部、音量調整を実施する入力部、投影画像の画質調整を実施する入力部等の他の入力部については、図示を省略している。
モード切替入力部21は、画像形成部4の後述する光源ランプに所定電力(通常電力)を供給して駆動させる通常電力モード、および前記光源装置に前記所定電力よりも低い電力(低電力)を供給して駆動させる低電力モードのうちいずれかの電力モードに関する電力モード情報を設定入力させるための入力ボタンである。本実施形態では、モード切替入力部21は、各電力モードに対応した各入力ボタン(本実施形態では通常電力モードおよび低電力モードに対応して2つ)で構成され、利用者による各入力ボタンのうちいずれかの入力ボタンの押下を認識し入力された電力モードに応じた操作信号を制御装置7に出力する。
電源装置3は、外部から供給された電力をプロジェクタ1の各部に供給する。この電源装置3は、図示は省略するが、外部から供給された電力をプロジェクタ1の各部に供給する主電源と、利用者による操作部2の操作により主電源がOFFした状態(スタンバイ状態)において、外部から供給された電力をプロジェクタ1の制御装置7等にのみ供給するサブ電源とで構成されている。
画像形成部4は、制御装置7による制御の下、光学像を形成してスクリーンScに拡大投射する。この画像形成部4は、図1に示すように、光源装置41と、光変調素子としての液晶ライトバルブ42と、投射光学装置43等を備える。
光源装置41は、制御装置7による制御の下、光束を液晶ライトバルブ42に向けて射出する。この光源装置41は、光源部としての光源ランプ411と、ランプ駆動部412とを備える。
光源ランプ411は、超高圧水銀ランプにて構成されている。なお、超高圧水銀ランプに限らず、メタルハライドランプ、キセノンランプ等の他の放電発光型の光源ランプを採用してもよい。さらに、放電発光型の光源ランプに限らず、発光ダイオードや有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種自己発光素子を採用してもよい。
ランプ駆動部412は、制御装置7による制御の下、電源装置3から供給された電力を変更して、各電力モードに対応した通常電力、あるいは、低電力で光源ランプ411を駆動する。
液晶ライトバルブ42は、透過型の液晶パネルであり、制御装置7からの駆動信号に基づいて、液晶セル(図示略)に封入された液晶分子の配列を変化させ、光源ランプ411から射出された光束を、透過若しくは遮断することにより画像情報に応じた光学像を投射光学装置43に射出する。
投射光学装置43は、液晶ライトバルブ42から射出された光学像をスクリーンScに向けて拡大投射する。
なお、図示は省略したが、プロジェクタ1は、RGBの3色に対応する3枚の液晶ライトバルブ42を備えている。また、光源装置41は、光源光を3色の光に分離する色光分離光学系を備えている。さらに、投射光学装置43は、3色の画像光を合成してカラー画像を表す光学像を生成する合成光学系を有している。なお、このような光学系の構成については、種々の一般的なプロジェクタの光学系の構成が利用可能である。
ファン装置5は、制御装置7による制御の下、光源ランプ411に冷却空気を送風、あるいは、光源ランプ411近傍の空気を吸入して、光源ランプ411を冷却する。このファン装置5は、図1に示すように、光源ランプ411に冷却空気を送風、あるいは、光源ランプ411近傍の空気を吸入する冷却ファン51と、制御装置7による制御の下、所定の駆動電圧で冷却ファン51を駆動させるファンドライバ52とを備える。
サーミスタ6は、冷却対象である光源ランプ411近傍に配設され、光源ランプ411近傍の温度を検出する。そして、サーミスタ6は、検出した検出温度に応じた信号を制御装置7に出力する。
制御装置7は、電源装置3、画像形成部4、ファンドライバ52、およびサーミスタ6等を制御する。この制御装置7は、図1に示すように、信号入力部71と、液晶パネル駆動制御部72と、フレームメモリ73と、ランプ駆動制御部74と、計測手段としてのタイマ75と、ファン制御手段としてのファン駆動制御部76と、記憶部77とを備える。
信号入力部71は、各種外部機器から出力される画像信号等を入力し、液晶パネル駆動制御部72にて処理可能な画像信号に変換して出力する。そして、信号入力部71から出力された画像信号(デジタル画像信号)は、フレームメモリ73に一時的に記録される。
液晶パネル駆動制御部72は、信号入力部71から出力されフレームメモリ73に順次記憶されるデジタル画像信号を適宜読み出して、読み出したデジタル画像信号に対して所定の処理を施し、処理を施した画像に対応する画像情報としての駆動信号を液晶ライトバルブ42に出力して所定の光学像を形成させる。この液晶パネル駆動制御部72における前記所定の処理としては、例えば、拡大・縮小等の画像サイズ調整処理、台形歪補正処理、画質調整処理、ガンマ補正処理等がある。これらの各処理は、周知の技術であるので詳細な説明は省略する。
ランプ駆動制御部74は、所定のプログラムにしたがって、光源ランプ411を駆動させる旨の制御指令をランプ駆動部412に出力し、ランプ駆動部412に通常電力あるいは低電力で光源ランプ411を駆動させる。このランプ駆動制御部74は、図1に示すように、モード切替手段741と、電力遮断手段742と、報知制御手段743とを備える。
モード切替手段741は、操作部2から出力される操作信号を入力し、該操作信号に基づいて、通常電力モードおよび低電力モードを切り替える。すなわち、モード切替手段741は、利用者により操作部2に通常電力モードから低電力モードに切り替える旨の設定入力が実施された場合には、低電力モードに応じた低電力で光源ランプ411を駆動ささせる旨の制御指令をランプ駆動部412に出力し、ランプ駆動部412に低電力モードに応じた低電力で光源ランプ411を駆動させる。同様に、モード切替手段741は、利用者により操作部2に低電力モードから通常電力モードに切り替える旨の設定入力が実施された場合には、通常電力モードに応じた通常電力で光源ランプ411を駆動させる旨の制御指令をランプ駆動部412に出力し、ランプ駆動部412に通常電力モードに応じた通常電力で光源ランプ411を駆動させる。
電力遮断手段742は、サーミスタ6から出力される信号に基づく光源ランプ411近傍の検出温度と、記憶部77に記憶されモード切替手段741により切り替えられたモード(以下、選択電力モードと記載する)に対応した第1設定温度情報に基づく第1設定温度とを比較する。また、電力遮断手段742は、タイマ75から出力される信号に基づくモード切替手段741による電力モード切替時からの計測時間と、記憶部77に記憶された設定時間情報に基づく設定時間とを比較する。そして、電力遮断手段742は、計測時間が設定時間を経過した後、検出温度が選択電力モードに対応した第1設定温度以上の場合に、電源装置3から光源ランプ411に供給される電力を遮断する電力遮断制御を実行する。また、電力遮断手段742は、電力遮断制御を実行した後、所定の制御指令をファン駆動制御部76に出力し、冷却ファン51により光源ランプ411の強制空冷を所定時間、実施させる。
すなわち、電力遮断手段742は、電力遮断制御を実行することで、光源ランプ411を強制的に消灯して光源ランプ411の強制空冷を実施し、光源ランプ411の過熱による破損を回避する。
報知制御手段743は、サーミスタ6から出力される信号に基づく光源ランプ411近傍の検出温度と、記憶部77に記憶された選択電力モードに対応した第2設定温度情報に基づく第2設定温度とを比較する。そして、報知制御手段743は、検出温度が選択電力モードに対応した第2設定温度以上になった場合に、報知部743Aを駆動制御し、報知部743Aに「光源ランプ411近傍の温度が第1設定温度に近い」旨の情報を報知させる報知駆動制御を実施する。そして、利用者は、報知部743Aの駆動状態を確認し、電力遮断制御が実行される旨を認識する。
ここで、報知部743Aは、所定の色で発光するLEDで構成され、報知制御手段743による制御の下、検出温度が選択電力モードに対応した第2設定温度以上になった場合に点灯し、検出温度が選択電力モードに対応した第2設定温度以下である場合に消灯する。
なお、報知部としては、上述したLED等の発光素子に限らず、画像形成部4で構成し、検出温度が選択電力モードに対応した第2設定温度以上になった場合に、「光源ランプ近傍の温度が第1設定温度に近い」旨の情報(メッセージ)をスクリーンSc上に生成する構成や、「光源ランプ近傍の温度が第1設定温度に近い」旨の情報を音声にて報知する音声出力部として構成してもよい。
また、報知制御手段743は、タイマ75から出力される信号に基づくモード切替手段741によるモード切替時からの計測時間と、記憶部77に記憶された設定時間情報に基づく設定時間とを比較し、計測時間が設定時間以上となるまで、モード切替手段741により電力モードが切り替えられる前の電力モード(以下、従前電力モードと記載する)時での報知駆動制御を継続する。すなわち、報知制御手段743は、計測時間が設定時間以上になった後に、選択電力モード時での報知駆動制御を実行する。
タイマ75は、モード切替手段741による電力モードの切り替えをトリガとして、該切り替え時からの時間を計測し、計測した計測時間に応じた信号をランプ駆動制御部74に出力する。
ファン駆動制御部76は、所定のプログラムにしたがって、ファン装置5を駆動制御する。具体的に、ファン駆動制御部76は、サーミスタ6にて検出された検出温度を順次認識し、認識した検出温度と、所定の目標温度との偏差量を算出し、該偏差量に基づいて冷却ファン51に印加する電圧値を変更して光源ランプ411近傍の温度が前記目標温度になるようにフィードバック制御を実施する。なお、このフィードバック制御としては、検出温度と目標温度との偏差量に基づいて冷却ファン51に印加する電圧値を変更するフィードバック制御であればよく、比例制御、PI(Proportional Integral)制御、PID(Proportional Integral Differential)制御等のいずれを採用してもよい。
また、ファン駆動制御部76は、モード切替手段741による電力モード切替時において、該電力モード切替時の検出温度と、記憶部77に記憶された選択電力モードに対応した初期移行温度情報に基づく初期移行温度とを比較する。そして、ファン駆動制御部76は、検出温度が前記初期移行温度未満である場合には、検出温度が前記初期移行温度以上となるまで、記憶部77に記憶された選択電力モードに対応した初期電圧値情報に基づく初期電圧値で冷却ファン51を駆動させる。その後、ファン駆動制御部76は、検出温度が前記初期移行温度以上となった場合に、上述したフィードバック制御を実施する。
記憶部77は、ランプ駆動制御部74における電力遮断制御および報知駆動制御や、ファン駆動制御部76におけるフィードバック制御等に必要な情報を記憶する。この記憶部77は、図1に示すように、第1設定温度情報記憶手段771と、第2設定温度情報記憶手段772と、初期移行温度情報記憶手段773と、時間情報記憶手段774と、初期電圧値情報記憶手段775と、目標温度情報記憶手段776とを備える。
第1設定温度情報記憶手段771は、電力遮断手段742が電力遮断制御を実施する際の第1設定温度に関する第1設定温度情報を、各電力モードに応じて複数(本実施形態では通常電力モードおよび低電力モードに応じて2つ)記憶する。例えば、第1設定温度情報記憶手段771は、複数の第1設定温度情報を各電力モードに対応させたテーブル構造を有する情報を記憶する。
ここで、2つの第1設定温度は、通常電力モードに対応する第1設定温度が低電力モードに対応する第1設定温度よりも高く設定されている。
第2設定温度情報記憶手段771は、報知制御手段743が報知駆動制御を実施する際の第2設定温度に関する第2設定温度情報を、各電力モードに応じて複数(本実施形態では通常電力モードおよび低電力モードに応じて2つ)記憶する。例えば、第2設定温度情報記憶手段772は、複数の第2設定温度情報を各電力モードに対応させたテーブル構造を有する情報を記憶する。
ここで、2つの第2設定温度は、2つの第1設定温度よりもそれぞれ低く設定されるとともに、第1設定温度と同様に、通常電力モードに対応する第2設定温度が低電力モードに対応する第2設定温度よりも高く設定されている。
初期移行温度情報記憶手段773は、ファン駆動制御部76が冷却ファン51を駆動制御する際の初期移行温度に関する初期移行温度情報を、各電力モードに応じて複数(本実施形態では通常電力モードおよび低電力モードに応じて2つ)記憶する。例えば、初期移行温度情報記憶手段773は、複数の初期移行温度情報を各電力モードに対応させたテーブル構造を有する情報を記憶する。
ここで、2つの初期移行温度は、2つの第2設定温度よりもそれぞれ低く設定される(2つの第1設定温度よりもそれぞれ低く設定され)とともに、通常電力モードに対応する初期移行温度が低電力モードに対応する初期移行温度よりも高く設定されている。これら初期移行温度は、例えば、常温程度の温度に設定されている。
時間情報記憶手段774は、電力遮断手段742が電力遮断制御を実施する際、および報知制御手段743が報知駆動制御を実施する際の設定時間に関する設定時間情報を記憶する。
初期電圧値情報記憶手段775は、ファン駆動制御部76がフィードバック制御を実施する際の初期電圧値に関する初期電圧値情報を、各電力モードに応じて複数(本実施形態では通常電力モードおよび低電力モードに応じて2つ)記憶する。例えば、初期電圧値情報記憶手段775は、複数の初期電圧値情報を各電力モードに対応させたテーブル構造を有する情報を記憶する。
ここで、2つの初期電圧値は、通常電力モードに対応する初期電圧値が低電力モードに対応する初期電圧値よりも高く設定されている。
目標温度情報記憶手段776は、ファン駆動制御部76がフィードバック制御を実施する際の目標温度に関する目標温度情報を、各電力モードに応じて複数(本実施形態では通常電力モードおよび低電力モードに応じて2つ)記憶する。例えば、目標温度情報記憶手段776は、複数の目標温度情報を各電力モードに対応させたテーブル構造を有する情報を記憶する。
ここで、2つの目標温度は、通常電力モードに対応する目標温度が低電力モードに対応する目標温度よりも高く設定されている。
〔プロジェクタの制御方法〕
次に、上述した制御装置7によるプロジェクタ1の制御方法を図面に基づいて説明する。なお、以下の制御方法では、主に、光源装置41およびファン装置5の制御方法を説明し、他の制御方法については、説明を省略する。
図2は、プロジェクタ1の制御方法を説明するフローチャートである。
先ず、利用者によりモード切替入力部21に通常電力モードから低電力モードに切り替える旨、あるいは、低電力モードから通常電力モードに切り替える旨の設定入力が実施されることで、モード切替入力部21から選択電力モードに応じた操作信号が出力され、モード切替手段741に入力される。モード切替手段741は、入力した操作信号に応じた電力モードを認識した後、所定の制御指令をランプ駆動部412に出力してランプ駆動部412に選択電力モードに応じた電力で光源ランプ411を駆動させる(ステップS1:モード切替ステップ)。
ステップS1の後、タイマ75は、ステップS1の実行時からの時間を計測し、計測した計測時間に応じた信号を電力遮断手段742および報知制御手段743に出力する(ステップS2:計測ステップ)。
ステップS2の後、制御装置7は、サーミスタ6にて検出された検出温度と、初期移行温度情報記憶手段773に記憶された初期移行温度情報のうち選択電力モードに対応した初期移行温度情報に基づく初期移行温度とを比較して、検出温度が前記初期移行温度よりも高いか否か(検出温度が初期移行温度以上であるか否か)を判定する(ステップS3)。
ステップS3において、制御装置7は、「N」と判定した場合、すなわち、光源ランプ411近傍の温度が選択電力モードに対応した初期移行温度未満であると判定した場合には、ファン駆動制御部76は、初期電圧値情報記憶手段775に記憶された初期電圧値情報のうち選択電力モードに対応した初期電圧値情報を読み出し、冷却ファン51を駆動するための駆動電圧を前記初期電圧値情報に基づく初期電圧値に変更して、光源ランプ411近傍の温度が選択電力モードに対応した初期移行温度以上となるまで前記初期電圧値で冷却ファン51を駆動させる(ステップS4)。
一方、ステップS3において、制御装置7は、「Y」と判定した場合、すなわち、光源ランプ411近傍の温度が選択電力モードに対応した初期移行温度以上であると判定した場合には、ファン駆動制御部76は、従前電力モード時や、ステップS4時において、冷却ファン51を駆動させていた駆動電圧を変更せずに、該駆動電圧で冷却ファン51を駆動させた後、目標温度情報記憶手段776に記憶された目標温度情報のうち選択電力モードに対応した目標温度情報、および検出温度に基づいて、フィードバック制御を実施する(ステップS5)。
ステップS5の後、制御装置7は、検出温度と、第2設定温度情報記憶手段772に記憶された第2設定温度情報のうち選択電力モードに対応した第2設定温度情報に基づく第2設定温度とを比較して、検出温度が前記第2設定温度よりも高いか否か(検出温度が第2設定温度以上であるか否か)を判定する(ステップS6)。
ステップS6において、制御装置7は、「N」と判定した場合、すなわち、光源ランプ411近傍の温度が選択電力モードに対応した第2設定温度未満であると判定した場合には、再度、上述したステップS3〜S5の処理を繰り返し実施する。
一方、ステップS6において、制御装置7は、「Y」と判定した場合、すなわち、光源ランプ411近傍の温度が選択電力モードに対応した第2設定温度以上であると判定した場合には、タイマ75にて計測された計測時間と、時間情報記憶手段774に記憶された設定時間情報に基づく設定時間とを比較して、計測時間が設定時間以上となったか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7において、制御装置7は、「N」と判定した場合、すなわち、電力モード切替時からの時間が設定時間まで経過していないと判定した場合には、報知制御手段743は、電力モード切替時からの時間が設定時間まで経過するまで、従前電力モード時での報知駆動制御を継続する(ステップS8)。例えば、従前電力モード時での報知駆動制御において報知部743Aを点灯させている状態であればステップS8において報知部743Aを点灯させる報知駆動制御を継続し、逆に、従前電力モード時での報知駆動制御において報知部743Aを消灯させている状態であればステップS8において報知部743Aを消灯させる報知駆動制御を継続する。なお、図示は省略したが、ステップS1〜ステップS7の間においては、報知制御手段743により従前電力モード時での報知駆動制御が実行されている。
そして、ステップS7において、制御装置7は、「Y」と判定した場合、すなわち、電力モード切替時からの時間が設定時間まで経過したと判定した場合には、制御装置7は、再度、上述したステップS6と同様に、検出温度と、第2設定温度情報記憶手段772に記憶された第2設定温度情報のうち選択電力モードに対応した第2設定温度情報に基づく第2設定温度とを比較して、検出温度が前記第2設定温度よりも高いか否か(検出温度が第2設定温度以上であるか否か)を判定する(ステップS9)。ここで、ステップS9において、制御装置7は、「N」と判定した場合、すなわち、光源ランプ411近傍の温度が選択電力モードに対応した第2設定温度未満であると判定した場合には、再度、上述したステップS3〜S7の処理を繰り返し実施する。
一方、ステップS9において、制御装置7は、「Y」と判定した場合、すなわち、光源ランプ411近傍の温度が依然として選択電力モードに対応した第2設定温度以上であると判定した場合には、報知制御手段743は、選択電力モード時での報知駆動制御を実行する(ステップS10)。例えば、従前電力モード時での報知駆動制御において報知部743Aを消灯させている状態であればステップS9において報知部743Aを点灯させる報知駆動制御を実行し、逆に、従前電力モード時での報知駆動制御において報知部743Aを点灯させている状態であればステップS9において報知部743Aを点灯させる報知駆動制御を継続する。
ステップS10の後、制御装置7は、検出温度と、第1設定温度情報記憶手段771に記憶された第1設定温度情報のうち選択電力モードに対応した第1設定温度情報に基づく第1設定温度とを比較して、検出温度が前記第1設定温度よりも高いか否か(検出温度が第1設定温度以上であるか否か)を判定する(ステップS11)。
ステップS11において、制御装置7は、「Y」と判定した場合、すなわち、光源ランプ411近傍の温度が選択電力モードに対応した第1設定温度以上であると判定した場合には、電力遮断手段742は、電力遮断制御を実施し、光源ランプ411を消灯させる(ステップS12)。
すなわち、本発明に係る電力遮断ステップは、上述したステップS7,S11,S12に相当する。
ステップS12の後、電力遮断手段742は、所定の制御指令をファン駆動制御部76に出力し、冷却ファン51により光源ランプ411の強制冷却を所定時間(例えば、5分間程度)、実施させる(ステップS13)。
一方、ステップS11において、制御装置7は、「N」と判定した場合、すなわち、光源ランプ411近傍の温度が選択電力モードに対応した第1設定温度未満であると判定した場合には、再度、上述したステップS3〜S11を繰り返し実施する。
そして、図示は省略するが、例えば、ステップS11において、「N」と判定され、ステップS3〜S11が繰り返し実施されている際に、ステップS6において、「N」と判定された場合、すなわち、光源ランプ411近傍の温度が低下して、光源ランプ411近傍の温度が選択電力モードに対応した第2設定温度未満であると判定された場合には、報知制御手段743は、報知部743Aを消灯させる報知駆動制御を実施する。また、この場合には、ステップS8は省略される。
上述した本実施形態によれば、以下の効果がある。
なお、以下では、効果を明確に説明するために、下記の具体的事例に基づいて説明する。
通常電力モードに対応する第1設定温度、第2設定温度、および初期移行温度をそれぞれ、55℃、50℃、および40℃とする。
また、低電力モードに対応する第1設定温度、第2設定温度、および初期移行温度をそれぞれ、52℃、47℃、および37℃とする。
例えば、通常電力モードに対応した第1設定温度(通常電力第1設定温度)と低電力モードに対応した第1設定温度(低電力第1設定温度)とを同一の温度(例えば、55℃)に設定した場合には、低電力第1設定温度が高い温度となり、低電力モードで光源ランプ411を駆動している際に、冷却空気を導入する導入口に取り付けられたエアフィルタに目詰まり等の不具合が生じた場合であっても、光源ランプ411近傍の温度が低電力第1設定温度以上まで上昇せずに、電力遮断制御が実施されない恐れがある。
また、例えば、通常電力第1設定温度と低電力第1設定温度とを同一の温度(例えば、52℃)に設定した場合には、通常電力第1設定温度が低い温度となり、通常電力モード時において、光源ランプ411近傍の温度が通常電力第1設定温度以上になりやすく、すなわち、電力遮断制御が不要に実施される不具合が生じてしまう。
本実施形態では、電力遮断制御を実施する際に用いる第1設定温度を各電力モードに応じて異なる温度に設定できる。例えば、上記具体的事例に示すように、通常電力第1設定温度よりも低電力第1設定温度が低くなるように設定できる。このため、低電力モードで光源ランプ411を駆動している際に、冷却空気を導入する導入口に取り付けられたエアフィルタに目詰まり等の不具合が生じた場合でも光源ランプ411近傍の温度が低電力第1設定温度(52℃)を超えるように設定でき、確実に電力遮断制御を実施できる。また、通常電力モード時において、光源ランプ411近傍の温度が不要に通常電力第1設定温度以上となることがなく、適切に電力遮断制御を実施できる。
また、例えば、検出温度が選択電力モードに対応した第1設定温度以上になると直ぐに電力遮断制御を実施する構成を採用した場合には、光源ランプ411近傍の温度が通常電力第1設定温度よりも低くかつ、低電力第1設定温度よりも高くなっている状態(光源ランプ411近傍の温度が52℃以上、55℃未満である状態)で、通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合には、光源ランプ411近傍の温度が低電力第1設定温度以上であるため、電力モードを切り替えた直後に、電力遮断制御(光源ランプ411の消灯)が実施されてしまう。
本実施形態では、電力遮断手段742は、モード切替手段741にて電力モードが切り替えられてから設定時間が経過した後に、検出温度が選択電力モードに対応した第1設定温度以上の場合に、電力遮断制御を実施するので、前記設定時間の間に、光源ランプ411近傍の温度を低減させることができる。例えば、光源ランプ411近傍の温度が通常電力第1設定温度よりも低くかつ、低電力第1設定温度よりも高くなっている状態(光源ランプ411近傍の温度が52℃以上、55℃未満である状態)で、通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合でも、前記設定時間の間に、光源ランプ411近傍の温度を低電力第1設定温度よりも低くする(47℃未満にする)ことができ、電力モードを切り替えた直後に、電力遮断制御が実施される不具合が生じることもない。
したがって、電力モードを切り替えることで省電力化を図れかつ、電力遮断制御を適切に実施できる。
ここで、制御装置7が第2設定温度情報記憶手段772と、報知制御手段743とを備えているので、報知部743Aにて「光源ランプ近傍の温度が第1設定温度に近い」旨、すなわち、電力遮断制御が実行される旨等を利用者に予め認識させることができる。
例えば、検出温度が選択電力モードに対応した第2設定温度以上になると直ぐに選択電力モード時での報知駆動制御を実施する構成を採用した場合には、光源ランプ411近傍の温度が通常電力モードに対応した第2設定温度(通常電力第2設定温度)よりも低くかつ、低電力モードに対応した第2設定温度(低電力第2設定温度)よりも高くなっている状態(光源ランプ411近傍の温度が47℃以上、50℃未満である状態)で、通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合には、光源ランプ411近傍の温度が低電力第2設定温度以上であるため、電力モードを切り替えた直後に、報知部743Aを点灯させる報知駆動制御が実施される。同様に、低電力モードから通常電力モードに切り替えた場合には、光源ランプ411近傍の温度が通常電力第2設定温度未満であるため、電力モードを切り替えた直後に、報知部743Aを消灯させる報知駆動制御が実施される。
本実施形態では、報知制御手段743は、モード切替手段741にて電力モードが切り替えられてから設定時間の間は、従前電力モード時における報知部743Aの駆動制御状態を継続するので、電力モードが切り替えられた直後に、報知部743Aの駆動状態が変更されることがない。このため、電力遮断手段742による電力遮断制御と略同様に、報知部743Aの駆動制御を実施でき、利用者に報知部743Aの駆動状態を適切に認識させることができる。
ところで、通常電力モードと、低電力モードとを比較した場合には、通常電力モード時の方が低電力モード時に比べて光源ランプ411近傍の温度上昇率は大きくなる。このため、上述したフィードバック制御時において、光源ランプ411近傍の温度が同一の場合であっても、通常電力モード時での冷却ファン51を駆動する駆動電圧の方が低電力モード時での冷却ファン51を駆動する駆動電圧よりも大きくする必要がある。すなわち、上述したフィードバック制御時において、光源ランプ411近傍の温度が同一の場合であっても、通常電力モード時での冷却ファン51の回転数の方が低電力モード時での冷却ファン51の回転数よりも大きくする必要がある。
そして、例えば、光源ランプ411近傍の温度が常温程度の比較的に低い温度である場合でも上述したフィードバック制御を実施する構成とした場合には、以下に示すように、冷却ファン51自体の音を余計に大きくしてしまう。
例えば、光源ランプ411近傍の温度が低電力モードに対応した初期移行温度(低電力初期移行温度)よりも低い(37℃未満)場合に、通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合には、切り替えられた低電力モード時では比較的に小さい回転数で冷却ファン51を駆動すればよいはずであるが、切り替えられる前の通常電力モード時では比較的に大きい回転数で冷却ファン51を駆動させているため、低電力モードに切り替えられた時点でも比較的に大きい回転数で冷却ファン51を駆動させてしまう。このため、電力モード時の切替時において、比較的に大きい回転数で冷却ファン51を駆動させることで、冷却ファン51自体からの音を余計に大きくしてしまう。
また、例えば、光源ランプ411近傍の温度が通常電力モードに対応した初期移行温度(通常電力初期移行温度)よりも低い(40℃未満)場合に、低電力モードから通常電力モードに切り替えた場合には、切り替えられた通常電力モード時では比較的に大きい回転数で冷却ファン51を駆動する必要があるが、切り替えられる前の低電力モード時では比較的に小さい回転数で冷却ファン51を駆動させているため、通常電力モードに切り替えられた時点でも比較的に小さい回転数で冷却ファン51を駆動させてしまう。このため、通常電力モードに切り替えられた後、フィードバック制御を実施する際、冷却ファン51の回転数の増加率が大きくなり、冷却ファン51自体からの音を余計に大きくしてしまう。
本実施形態では、ファン駆動制御部76は、モード切替手段741にて電力モードが切り替えられた際に検出温度が選択電力モードに対応した初期移行温度未満である場合には、選択電力モードに対応した初期電圧値情報に基づく初期電圧値で冷却ファン51を駆動させる。このことにより、光源ランプ411近傍の温度が低電力初期移行温度(37℃)未満の状態で通常電力モードから低電力モードに切り替えた場合であっても、冷却ファン51を駆動する駆動電圧が低電力モードに対応した初期電圧値に変更されるので、電力モードの切替時において、冷却ファン51自体からの音を余計に大きくすることがなく、プロジェクタ1の静粛性を確保できる。また、光源ランプ411近傍の温度が通常電力初期移行温度未満(40℃未満)の状態で低電力モードから通常電力モードに切り替えた場合も同様に、冷却ファンを駆動する駆動電圧が通常電力モードに対応した初期電圧値に変更されるので、通常電力モードに切り替えられた後、光源ランプ411近傍の温度が通常電力初期移行温度以上(40℃以上)となりフィードバック制御を実施する際、冷却ファン51の回転数の増加率が大きくなることがなく、すなわち、冷却ファン51自体からの音を余計に大きくすることがなく、プロジェクタ1の静粛性を確保できる。また、迅速に所定の回転数となるように冷却ファン51を駆動できるので、光源ランプ411近傍の温度の上昇を効果的に低減できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態において、電力モード情報の設定入力としては、電力モードをモード切替入力部21に直接入力する構成、各電力モードを1つの入力ボタンで切り替える構成、あるいは、記憶部77に予め複数の電力モード情報を記憶しておきモード切替入力部21にて前記複数の電力モード情報のうちいずれかを選択する構成等を採用してもよい。
前記実施形態では、電力モードが通常電力モードおよび低電力モードの2つのみ設定されていたが、これに限らず、3つ以上の電力モードを設定した構成を採用してもよい。
前記実施形態では、ファン駆動制御部76は、光源ランプ411近傍の温度が初期移行温度以上となった場合に、フィードバック制御を実施していたが、フィードバック制御に限らず、その他の駆動制御、例えば以下に示す温度対応制御を実施しても構わない。
例えば、記憶部77に、温度に関する温度情報、および前記温度に応じた回転数で冷却ファン51を駆動させるための電圧値に関する電圧値情報が関連付けられた電圧温度関連情報を、各電力モードにそれぞれ対応させたテーブル構造を有する情報を記憶しておく。
そして、ファン駆動制御部76は、サーミスタ6にて検出された光源ランプ411近傍の検出温度を順次認識し、認識した検出温度、および選択電力モードに対応した前記電圧温度関連情報に基づいて、前記検出温度に応じた電圧値で冷却ファン51を駆動させる温度対応制御を実施する。
前記実施形態において、プロジェクタ1の制御方法は、図2に示すフローに限らない。
図3は、前記実施形態の変形例を示すフローチャートである。
例えば、前記実施形態では、検出温度が初期移行温度よりも高いか否かの判定(ステップS3)を、検出温度が選択電力モードに対応した第2設定温度よりも高いか否かの判定(ステップS6)の前段に実施していたが、逆に、図3に示すように、ステップS6をステップS3の前段に実施する構成としてもよい。
前記実施形態では、電源遮断制御で用いられる設定時間情報に基づく設定時間と、報知駆動制御で用いられる設定時間情報に基づく設定時間とが同一の時間に設定されていたが、これに限らず、異なる時間に設定してもよい。また、各電力モードに応じて前記設定時間を異なる時間に設定しても構わない。
前記実施形態では、第1設定温度、第2設定温度、初期移行温度、および目標温度において、通常電力モードに対応する各温度が、低電力モードに対応する各温度より高く設定されていたが、これに限らず、同一でも、逆に、低電力モードに対応する各温度の方が高く設定されていても構わない。
前記実施形態では、初期移行温度と目標温度とを別々に設定していたが、これに限らず、同一の温度にしてもよい。
前記実施形態では、制御装置7が検出温度と選択電力モードに対応した第1設定温度、第2設定温度、初期移行温度とを比較し、制御動作を実施していたが、これに限らず、従前電力モードに対応した温度と比較して制御動作を実施しても構わない。
前記実施形態では、光源ランプ411近傍に配設されたサーミスタ6が検出した検出温度に応じた信号を制御装置7に出力していたが、これに限らず、液晶ライトバルブ42近傍等のプロジェクタ1内部に配設されたサーミスタが検出した検出温度を用いても構わない。また、前記実施形態では、冷却ファン51が光源ランプ411を冷却する構成を説明したが、これに限らず、液晶ライトバルブ42等のプロジェクタ1内部の他の構成部材を冷却する構成を採用してもよい。
前記実施形態では、透過型の液晶パネル(液晶ライトバルブ42)を採用していたが、これに限らず、反射型の液晶パネルを採用してもよく、あるいは、ディジタル・マイクロミラー・デバイス(テキサス・インスツルメント社の商標)を採用してもよい。
前記実施形態では、液晶ライトバルブ42を3枚設けた構成としていたが、これに限らず、1枚のみの液晶ライトバルブ42を設ける構成、2枚の液晶ライトバルブ42を設ける構成、4枚以上の液晶ライトバルブ42を設ける構成としてもよい。
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行うフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行うリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明のプロジェクタは、省電力化を図れかつ、電力遮断制御を適切に実施できるため、プレゼンテーションやホームシアタ等に用いられるプロジェクタとして利用できる。
本実施形態におけるプロジェクタの概略構成を示すブロック図。 前記実施形態におけるプロジェクタの制御方法を説明するフローチャート。 前記実施形態の変形例を示すフローチャート。
符号の説明
1・・・プロジェクタ、2・・・操作部(設定入力部)、3・・・電源装置、6・・・サーミスタ(温度検出部)、7・・・制御装置、42・・・液晶ライトバルブ(光変調素子)、43・・・投射光学装置、51・・・冷却ファン、75・・・タイマ(計測手段)、76・・・ファン駆動制御部(ファン制御手段)、411・・・光源ランプ(光源部)、741・・・モード切替手段、742・・・電力遮断手段、743・・・報知制御手段、743A・・・報知部、771・・・第1設定温度情報記憶手段、772・・・第2設定温度情報記憶手段、773・・・初期移行温度情報記憶手段、775・・・初期電圧値情報記憶手段、S1・・・モード切替ステップ、S2・・・計測ステップ、S7,S10,S11・・・電力遮断ステップ。

Claims (4)

  1. 光源部と、前記光源部から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調素子と、前記光学像を拡大投射する投射光学装置と、前記光源部に電力を供給する電源装置とを備えたプロジェクタであって、
    前記光源部を駆動制御する制御装置と、当該プロジェクタ内部の温度を検出する温度検出部と、所定の電力で前記光源部を駆動させるための複数の電力モードのうちいずれかの電力モードに関する電力モード情報を設定入力させる設定入力部とを備え、
    前記制御装置は、
    前記電源装置から前記光源部に供給される電力を前記設定入力部に設定入力された電力モード情報に基づく電力モードに応じた電力に変更させて前記電力モードを切り替えるモード切替手段と、
    前記モード切替手段による前記電力モードの切替時からの時間を計測する計測手段と、
    所定の第1設定温度に関する第1設定温度情報を前記複数の電力モードに応じて複数記憶する第1設定温度情報記憶手段と、
    前記計測手段にて計測された計測時間が所定の時間を経過した後、前記温度検出部にて検出された検出温度が前記モード切替手段にて切り替えられた前記電力モードに応じた前記第1設定温度以上の場合に、前記電源装置から前記光源部に供給される電力を遮断する電力遮断制御を実施する電力遮断手段とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記制御装置は、
    前記第1設定温度よりも低い温度である第2設定温度に関する第2設定温度情報を前記複数の電力モードに応じて複数記憶する第2設定温度情報記憶手段と、
    前記温度検出部にて検出された検出温度が前記モード切替手段にて切り替えられた前記電力モードに応じた前記第2設定温度以上になった場合に、報知部を駆動制御して前記報知部に前記検出温度が前記第1設定温度に近い旨の情報を報知させる報知制御手段とを備え、
    前記報知制御手段は、前記計測手段にて計測された計測時間が所定の時間以上となるまで、前記モード切替手段にて前記電力モードが切り替えられる前の電力モード時における前記報知部の駆動制御状態を継続することを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    当該プロジェクタ内部を冷却する冷却ファンを備え、
    前記制御装置は、
    前記第1設定温度よりも低い温度である初期移行温度に関する初期移行温度情報を記憶する初期移行温度情報記憶手段と、
    所定の初期電圧値で前記冷却ファンを駆動させるための初期電圧値情報を前記複数の電力モードに応じて複数記憶する初期電圧値情報記憶手段と、
    前記温度検出部にて検出された検出温度を順次認識し、認識した検出温度と所定の目標温度とを比較して偏差量を算出し、前記偏差量に基づいて従前に前記冷却ファンを駆動させていた電圧を変更して前記冷却ファンを駆動させるフィードバック制御を実施するファン制御手段とを備え、
    前記ファン制御手段は、前記モード切替手段にて前記電力モードが切り替えられた際に前記温度検出部にて検出された検出温度が前記初期移行温度未満である場合には、前記検出温度が前記初期移行温度以上となるまで、前記モード切替手段にて切り替えられた前記電力モードに応じた前記初期電圧値で前記冷却ファンを駆動させることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 光源部と、前記光源部から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調素子と、前記光学像を拡大投射する投射光学装置と、前記光源部に電力を供給する電源装置とを備えたプロジェクタの制御方法であって、
    前記プロジェクタは、前記光源部を駆動制御する制御装置と、前記プロジェクタ内部の温度を検出する温度検出部と、所定の電力で前記光源部を駆動させるための複数の電力モードのうちいずれかの電力モードに関する電力モード情報を設定入力させる設定入力部とを備え、
    前記制御装置が、
    前記電源装置から前記光源部に供給される電力を前記設定入力部に設定入力された電力モード情報に基づく電力モードに応じた電力に変更させて前記電力モードを切り替えるモード切替ステップと、
    前記モード切替ステップの実行時からの時間を計測する計測ステップと、
    前記計測ステップにて計測した計測時間が所定の時間を経過した後、前記温度検出部にて検出された検出温度が前記モード切替ステップにて切り替えた前記電力モードに応じた第1設定温度以上の場合に、前記電源装置から前記光源部に供給される電力を遮断する電力遮断制御を実施する電力遮断ステップとを備えていることを特徴とするプロジェクタの制御方法。
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