JP2007304471A - 画像表示装置、画像表示装置の冷却制御方法、冷却制御プログラム、および、記録媒体 - Google Patents

画像表示装置、画像表示装置の冷却制御方法、冷却制御プログラム、および、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】外装筐体の内部温度に応じて、ユーザの視聴の選択自由度を拡大する画像表示装置を提供すること。
【解決手段】本発明のリアプロジェクタは、光学エンジンと、光源ランプを冷却する冷却ファンと、制御基板とを備え、制御基板は、光学エンジン近傍の内部温度Tを取得する内部温度取得部と、内部温度Tに基づいて光源ランプ近傍が高温状態にあるか否かを判定する内部温度判定部と、光源ランプ近傍が高温状態にあると判定された際に、高温状態を告知するとともに視聴を継続するか否かの選択を促す視聴継続選択画面を光学エンジンに表示させる視聴継続選択画面表示部と、視聴継続選択画面で視聴の継続が選択されると、冷却ファンを強冷却モードで駆動させる強冷却モード実行部とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像表示装置、画像表示装置の冷却制御方法、冷却制御プログラム、および、記録媒体に関する。
従来、画像表示装置として、光源ランプと、光源ランプから射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する液晶パネルと、液晶パネルで形成された光学像を投射画像としてスクリーン上に投射するリアプロジェクタが知られている。
このようなリアプロジェクタでは、動作中に光源ランプや液晶パネルで熱が発生する。すると、発生した熱によってリアプロジェクタの外装筐体内が高温状態となり、リアプロジェクタの動作不具合を引き起こす恐れがある。
これに対し、光源ランプや液晶パネルを空冷する冷却ファンを備えたプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のプロジェクタは、冷却ファンの駆動によって、外装筐体に形成された吸気口を介して冷却空気が取り込まれ、当該冷却空気が光源ランプに送風される。この吸気口には、外装筐体内部への粉塵の侵入を防止するために吸気フィルタが設けられている。
しかしながら、リアプロジェクタを長年利用していると、吸気口に設けられた吸気フィルタに粉塵が溜まり、フィルタが目詰まりすることがある。フィルタが目詰まりすると、冷却ファンによる冷却空気の取り込みが妨害されるため、冷却効率が低下し、外装筐体の内部温度が急激に上昇する恐れがある。
このような問題に対し、従来、外装筐体の内部温度が所定温度以上となると、電源を遮断して、フィルタの清掃または交換をユーザに告知するフィルタ清掃・交換ランプを点灯するリアプロジェクタが知られている。また、フィルタ清掃または交換をユーザに告知する警告メッセージをスクリーン上に表示した後に、電源を遮断するリアプロジェクタなども知られている。
特開2000−122024号公報
前述したように、従来のプロジェクタは、外装筐体の内部温度が所定温度以上となると、ユーザにフィルタ清掃または交換を告知して電源を遮断してしまう。しかしながら、フィルタの清掃および交換には手間と時間を要する。従って、ユーザが視聴したい番組が放映されていても、フィルタの清掃・交換作業を行い、リアプロジェクタを電源投入可能な状態とするまで、ユーザはその番組を視聴することができない。このため、ユーザが視聴したい番組を見逃してしまうという恐れがある。
本発明の目的は、外装筐体の内部温度に応じて、ユーザの視聴の選択自由度を拡大する画像表示装置、画像表示装置の冷却制御方法、冷却制御プログラム、および、記録媒体を提供することである。
前記した目的を達するために、本発明の画像表示装置は、入力する画像情報に基づく画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段を冷却する冷却手段と、前記画像表示手段および前記冷却手段を駆動制御する制御手段と、これらを内部に収納する外装筐体とを備えた画像表示装置であって、前記制御手段は、前記外装筐体の内部温度を取得する内部温度取得部と、前記内部温度取得部で取得された内部温度に基づいて、前記外装筐体内部が高温状態にあるか否かを判定する内部温度判定部と、前記内部温度判定部で前記外装筐体内部が高温状態にあると判定された際に、前記外装筐体内部の高温状態を告知するとともに視聴を継続するか否かの選択を促す視聴継続選択画面を前記画像表示手段に表示させる視聴継続選択画面表示部と、前記視聴継続選択画面で視聴の継続が選択されると、前記冷却手段を強冷却モードで駆動させる強冷却モード実行部とを備えることを特徴とする。
ここで、画像表示装置として、例えば、フロントプロジェクタ、リアプロジェクタ、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等が挙げられる。
また、冷却手段として、例えば、冷却空気を冷却対象に送風して冷却する冷却ファンや、冷却液体が流通するパイプを冷却対象近傍に配置することで冷却対象を冷却する液冷手段等が挙げられる。
本発明によれば、吸気フィルタの目詰まり等によって、画像表示装置の外装筐体の内部温度が上昇し、これを内部温度判定部が高温状態と判定すると、視聴継続選択画面表示部が視聴継続選択画面を表示し、視聴を続行するか否かの選択をユーザに促す。すなわち、外装筐体内が高温状態になっても、画像表示装置の電源を強制的に遮断せず、視聴を続行するか、電源を遮断するかの判断をユーザに委ねることができる。従って、ユーザが視聴したい番組を見逃してしまうことはない。
さらに、ユーザが視聴続行を選択した場合、強冷却モード実行部が冷却手段を強冷却モードで駆動させるため、冷却手段の冷却能力が一時的に増強される。従って、ユーザが番組を視聴し終えるまでの間、強冷却モードで駆動する冷却手段によって、外装筐体内の内部温度がこれ以上上昇することを極力抑制することができる。
本発明では、前記制御手段は、前記内部温度判定部で前記外装筐体内部が高温状態にあると判定された際に、前記強冷却モード実行部が強冷却モードを実行中であるか否かを判定する実行中冷却モード判定部と、前記実行中冷却モード判定部で強冷却モードが実行中であると判定された際に、前記画像表示装置の電源を遮断する電源遮断部とを備えていることが好ましい。
ここで、一度、内部温度判定部により外装筐体内部が高温状態と判定され、さらに、視聴継続選択画面上で視聴の続行が選択されたことで、強冷却モード実行部が冷却手段を強冷却モードで駆動させている場合を考える。
このとき、再度、内部温度判定部により外装筐体内部が高温状態と判定されると、本発明によれば、実行中冷却モード判定部が強冷却モードを実行中であるか否かを判定する。そして、実行中冷却モード判定部により強冷却モードを実行中であると判定されると、電源遮断部が画像表示装置の電源を遮断する。
すなわち、冷却手段が強冷却モードで駆動している状態で外装筐体内の内部温度が上昇し高温状態となった場合は、視聴の続行をユーザに確認せずに電源を遮断する。従って、最大冷却能力で冷却しても外装筐体の内部温度の上昇を抑制できない場合、速やかに電源を遮断することで、外装筐体内の高温状態によって、画像表示装置の動作不具合を防止することができる。
本発明の冷却制御方法は、入力する画像情報に基づく画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段を冷却する冷却手段と、前記画像表示手段および前記冷却手段を駆動制御する制御手段と、これらを内部に収納する外装筐体とを備えた画像表示装置の冷却制御方法であって、前記制御手段は、前記外装筐体の内部温度を取得する内部温度取得ステップと、前記内部温度取得ステップで取得された内部温度に基づいて、前記外装筐体内部が高温状態にあるか否かを判定する内部温度判定ステップと、前記内部温度判定ステップで前記外装筐体内部が高温状態にあると判定された際に、前記外装筐体内部の高温状態を告知するとともに視聴を継続するか否かの選択を促す視聴継続選択画面を前記画像表示手段に表示させる視聴継続選択画面表示ステップと、前記視聴継続選択画面で視聴の継続が選択されると、前記冷却手段を強冷却モードで駆動させる強冷却モード実行ステップとを実行することを特徴とする。
本発明によれば、前述した画像表示装置の作用および効果と同様の作用および効果を享受することができる。さらに、本発明を冷却制御方法として構成したので、任意の画像表示装置で実行されることができる。つまり、本発明の冷却制御方法を用いて画像表示装置の冷却処理を行うことにより、前述した本発明の画像表示装置の作用および効果を享受することができるので、汎用性を拡大することができる。
また、本発明は、前記冷却制御方法の発明を画像表示装置の制御手段上で実行させる冷却制御プログラムとしても構成することができる。
本発明によれば、前述した本発明の冷却制御方法をプログラムとして構成することにより、任意の画像表示装置を、前述した作用および効果を享受できる画像表示装置とすることができるので、汎用性を拡大することができる。
本発明の記録媒体は、前記冷却制御プログラムがコンピュータ読取可能に記録されていることを特徴とする。
ここで、記録媒体として、FROM(Flash Read Only Memory)等の半導体メモリ、DAT(Digital Audio Tape)等の磁気テープ、FD(Flexible Disc)等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)およびDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク等が挙げられる。
本発明によれば、記録媒体にコンピュータ読取可能に記録された前記冷却制御プログラムを、任意の画像表示装置に内蔵された制御手段が実行することで、前述した作用および効果を享受できる。
図を用いて、本発明の一実施形態を説明する。本実施形態では、画像表示装置としてリアプロジェクタ1を採用する。
リアプロジェクタ1は、光源ランプ211から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、当該光学像をスクリーンに投射する光学機器である。
リアプロジェクタ1は、画像情報に応じた光学像の形成、および、光学像の投射を行う画像表示手段としての光学エンジン2と、光学エンジン2から投射された投射画像が投影されるスクリーン(図示略)等を備えている。
〔光学エンジン2の構成〕
図1は、光学エンジン2の光学系の構成を示す模式平面図である。
光学エンジン2は、光源装置21と、インテグレータ照明光学系22と、色分離光学系23と、リレー光学系24と、光学装置25と、投射レンズ26と、これらを内部に収納する光学部品用筐体(図示略)と、投射レンズ26を保持固定するヘッド体(図示省略)とを備えて構成されている。
光源装置21は、高圧放電ランプからなる光源ランプ211と、リフレクタ212と、防爆ガラス213と、これらを内部に収納するランプハウジング(図示略)とを備えて構成されている。そして、この光源装置21は、光源ランプ211から射出された放射状の光線をリフレクタ212で反射して平行光線とし、この平行光線を、防爆ガラス213を介して外部へと射出する。
このうち、光源ランプ211は、ガラスから成る放電管と、放電管内に対向して配置された陽極電極および陰極電極とを備えている。放電管には、水銀および希ガス等が封入されている。両電極は、高融点金属棒から成り、それぞれ導通を得るためのタングステン棒およびリード線等が接続されている。
本実施形態では、高圧水銀ランプを採用しているが、メタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用することもできる。
また、リフレクタ212としては、放物面鏡を採用しているが、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
防爆ガラス213は、リフレクタ212の開口部分を閉塞する透光性のガラス部材であり、光源ランプ211が破裂した場合に、当該光源ランプ211の破片が外部に飛散しないように構成されている。
インテグレータ照明光学系22は、光学装置25を構成する後述する3つの液晶パネル251の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。このインテグレータ照明光学系22は、第1レンズアレイ221と、第2レンズアレイ222と、偏光変換素子223と、重畳レンズ224とを備えている。
第1レンズアレイ221は、入射光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有し、各小レンズは、光源装置21から射出された光束を複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ222は、第1レンズアレイ221と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ222は、重畳レンズ224とともに、第1レンズアレイ221の各小レンズの像を後述する液晶パネル251上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子223は、第2レンズアレイ222と重畳レンズ224との間に配設される。このような偏光変換素子223は、第2レンズアレイ222からの光を略1種類の直線偏光に変換するものであり、これにより、光学装置25での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子223によって略1種類の直線偏光に変換された各部分光は、重畳レンズ224によって最終的に光学装置25の後述する液晶パネル251上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル251を用いたリアプロジェクタ1では、1種類の直線偏光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ211からの光のほぼ半分が利用されない。そこで、偏光変換素子223を用いることにより、光源ランプ211から射出された光束を略1種類の直線偏光に変換し、光学装置25での光の利用効率を高めている。
色分離光学系23は、2枚のダイクロイックミラー231,232と、反射ミラー233とを備え、ダイクロイックミラー231,232により、インテグレータ照明光学系22から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学系24は、入射側レンズ241と、リレーレンズ243と、反射ミラー242,244とを備え、色分離光学系23で分離された色光である赤色光を光学装置25の後述する赤色光用の液晶パネル251Rまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系23のダイクロイックミラー231では、インテグレータ照明光学系22から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー231によって反射した青色光は、反射ミラー233で反射し、フィールドレンズ255を通って、光学装置25の後述する青色光用の液晶パネル251Bに到達する。このフィールドレンズ255は、第2レンズアレイ222から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の緑色光用、赤色光用の光変調装置の光束入射側に設けられたフィールドレンズ255も同様である。
また、ダイクロイックミラー231を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー232によって反射し、フィールドレンズ255を通って、緑色光用の液晶パネル251Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー232を透過してリレー光学系24を通り、さらにフィールドレンズ255を通って、赤色光用の液晶パネル251Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系24が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色
光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ241に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ255に伝えるためである。なお、リレー光学系24には、3つの色光のうち赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光、緑色光を通す構成としてもよい。
光学装置25は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものである。光学装置25は、色分離光学系23で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板252と、各入射側偏光板252の光路後段に配置される3つの液晶パネル251(赤色光用の液晶パネルを251R、緑色光用の液晶パネルを251G、青色光用の液晶パネルを251Bとする)と、各液晶パネル251の光路後段に配置される3つの射出側偏光板253と、クロスダイクロイックプリズム254とを備える。
入射側偏光板252は、偏光変換素子223で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射され、入射された光束のうち、偏光変換素子223で揃えられた光束の偏光軸と略同一方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。この入射側偏光板252は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
液晶パネル251は、一対の透明ガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、後述する制御基板5から出力される制御信号に応じて、画像形成領域内にある前記液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板252から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
射出側偏光板253は、入射側偏光板252と略同様の構成であり、液晶パネル251の画像形成領域から射出された光束のうち、入射側偏光板252における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
クロスダイクロイックプリズム254は、射出側偏光板253から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム254は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、4つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、液晶パネル251R,251Bから射出され射出側偏光板253を介した各色光を反射し、液晶パネル251Gから射出され射出側偏光板253を介した緑色光を透過する。このようにして、各液晶パネル251R,251G,251Bにて変調された各色光が合成され、カラー画像が形成される。
投射レンズ26は、鏡筒内に複数のレンズ、および、入射光束を偏向するミラーが収納された構成を有し、光学装置25から射出されたカラー画像を拡大し投射するものである。この投射レンズ26は、光学装置25の光束射出側に配置され、後述するヘッド体に固定されている。
光学部品用筐体は、内部に所定の照明光軸Aが設定され、上述した光学部品24〜25を照明光軸Aに対する所定位置に配置する。
ヘッド体は、例えばアルミニウム合金またはマグネシウム合金等の金属材料から構成され、光学装置25および投射レンズ26を一体化するとともに、一体化した装置を光学部品用筐体に対して取付けるものである。
〔リアプロジェクタ1の内部構成〕
図2は、リアプロジェクタ1の内部構成を説明するためのブロック図である。
リアプロジェクタ1は、外装筐体7と、外装筐体7内部に収納された光学エンジン2、光学エンジン2を冷却する冷却手段としての冷却ファン3、温度センサ4、リアプロジェクタ1に電力を供給する電源ユニット(図示略)、および、これら各構成の駆動制御を行う制御手段としての制御基板5と、入力操作に応じた操作信号を制御基板5に出力する操作手段6とを備えている。
外装筐体7には、外部の空気を外装筐体7内部へ吸気するための吸気口71、および、外装筐体7内部の空気を外部へ排気するための排気口72が形成されている。吸気口71には、外部の粉塵が外装筐体7内部に侵入することを防ぐために、吸気フィルタ711が設けられている。
冷却ファン3は、外装筐体7の吸気口71を介して外部の空気を取り込み、この冷却空気を光学エンジン2の光源ランプ211に送風して冷却する。冷却ファン3は、制御基板5の制御の下、回転数を複数段階に変更する。
温度センサ4は、光源ランプ211を収納するランプハウジング内壁に取り付けられている。温度センサ4は、光源ランプ211近傍の内部温度Tを、温度特性を有するサーミスタの抵抗値として検出し、検出された抵抗値データを制御基板5に出力する。
操作手段6は、操作パネルと、複数の操作ボタンとを備えている。操作手段6は、操作ボタンの入力操作に応じて、リアプロジェクタ1の駆動を指示する操作信号を後述する制御基板5に出力する。なお操作手段6は、外装筐体7外面に備え付けてあるものでもよいし、リモートコントローラとして、無線信号によりリアプロジェクタ1を遠隔操作するものであってもよい。
〔制御基板5の構成〕
制御基板5は、回路基板として構成され、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)51と、FROM(Flash Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、チューナ54と、画像処理回路55と、液晶パネル制御回路56とを備えている。
このうち、FROM52は、CPU51によって処理されるプログラムや各種データが格納されている。具体的には、FROM52には、リアプロジェクタ制御プログラムや、後述する冷却制御プログラム、冷却モードテーブル521、選択時間taおよび警告時間tb等が格納されている。
RAM53は、CPU51の作業メモリとして利用され、各種データが一時的に記憶される。
チューナ54は、アンテナから入力する放送信号から、ユーザが選択したチャンネルに応じた周波数の放送信号を選択して受信し、一定周波数の信号に変換して出力する。
画像処理回路55は、チューナ54から入力する放送信号から画像情報と音声情報とを抽出し分離する。さらに、画像処理回路55は、抽出した画像情報を、光学エンジン2の液晶パネル251の仕様に適応する画像情報に変換する。
具体的には、画像処理回路55は、外部から入力するデジタル画像情報に対し、デコード処理、ガンマ補正処理、および、後述するCPU51から出力される処理条件に従って、画像サイズの調整や表示画面形成等の描画処理を行う。その後、画像処理回路55は、処理を施した画像情報を液晶パネル制御回路56に出力する。
なお、チューナ54から入力する放送信号がアナログ形式であるとき、画像処理回路55は、当該放送信号に対し、アナログ/デジタル変換処理や同期信号分離処理等を加えて行う。
一方、抽出された音声情報は、図示を省略するが、音声処理回路を介して、リアプロジェクタ1に設けられたスピーカ(図示略)より音声出力される。
液晶パネル制御回路56は、画像処理回路55より入力する画像情報に基づいて、光学エンジン2の液晶パネル251に制御信号を出力して駆動する。すると、光学エンジン2では、光源ランプ211から出力された光束が、液晶パネル251によって変調され、前記画像情報に応じた光学像が形成される。
〔CPU51の機能的構成〕
図3は、CPU51の機能的構成を示すブロック図である。
CPU51は、CPU51に入力する入力信号を処理する入力信号取得部511と、冷却処理部512と、電源遮断部513と、タイマ510とを備えている。
このうち、入力信号取得部511は、例えば、操作手段6からCPU51へ出力された操作信号を取得し、当該操作信号に応じた信号処理を行う。
電源遮断部513は、リアプロジェクタ1の電源遮断処理を行う。具体的には、電源遮断部513は、駆動データの保存および光源ランプ211の消灯を行い、リアプロジェクタ1の電源を遮断する。
冷却処理部512は、入力信号取得部511で取得された入力信号、および、FROM52に格納された冷却制御プログラムに基づいて冷却ファン3を駆動させ、光源ランプ211の冷却処理を実行する。冷却処理部512は、内部温度取得部5121と、内部温度判定部5122と、通常冷却モード処理部5123と、実行中冷却モード判定部5124と、強冷却モード処理部5125と、警告モード処理部5126とを備えている。
内部温度取得部5121は、温度センサ4から出力された抵抗値データを取得し、当該抵抗値データに相当する光源ランプ211近傍の内部温度Tを解析する。
内部温度判定部5122は、詳しくは後述するが、内部温度取得部5121で取得された内部温度Tに基づいて、FROM52に格納された冷却モードテーブル521を探索し、当該内部温度Tに対応する冷却モード(冷却必要なし、通常冷却モードまたは強冷却モード)を判定する。
通常冷却モード処理部5123は、内部温度判定部5122で通常冷却モードと判定されると、冷却ファン3に制御信号を出力して、通常冷却モードに基づく回転数WAで冷却ファン3を駆動させる。この通常冷却モードの回転数WAも、冷却モードテーブル521に設定されている。
実行中冷却モード判定部5124は、内部温度判定部5122で強冷却モードと判定されると、強冷却モード処理部5125により強冷却モードが実行されているか否かを判定する。
強冷却モード処理部5125は、実行中冷却モード判定部5124により強冷却モードが実行中でないと判定されると、ユーザに操作信号の入力を促し、入力された操作信号に基づいて強冷却モード処理を実行、または、中止する。強冷却モード処理部5125は、タイマ制御部5125Aと、視聴継続選択画面表示部5125Bと、経過時間判定部5125Cと、強冷却実行部5125Dとを備えている。
タイマ制御部5125Aは、実行中冷却モード判定部5124により強冷却モードが実行中でないと判定されると、タイマ510に制御信号を出力して、タイマ510に計時を開始させる。
視聴継続選択画面表示部5125Bは、実行中冷却モード判定部5124により強冷却モードが実行中でないと判定されると、画像処理回路55に制御信号を出力し、画像処理回路55に視聴継続選択画面を形成させる。そして、液晶パネル制御回路56は、画像処理回路55で形成された視聴継続選択画面に基づいて液晶パネル251を駆動する。すると、リアプロジェクタ1のスクリーンに視聴継続選択画面が表示される。
視聴継続選択画面は、詳しくは後述するが、ユーザに対し、リアプロジェクタ1の高温状態を告知し、さらに、視聴を続行するか否かを選択指示する選択操作信号の入力を促す画面である。
強冷却実行部5125Dは、入力信号取得部511が選択操作信号を取得したか否かを判定する。入力信号取得部511が選択操作信号を取得したと判定された場合、強冷却実行部5125Dは、当該選択操作信号がリアプロジェクタ1の視聴続行を指示する視聴続行信号であるか否かを判定する。
選択操作信号が視聴続行信号であると判定された場合、強冷却実行部5125Dは、冷却ファン3に制御信号を出力して、強冷却モードに基づく回転数WCで冷却ファン3を駆動させる。
一方、選択操作信号が視聴続行信号でないと判定された場合、すなわち、選択操作信号が視聴中止信号である場合、強冷却実行部5125Dは、電源遮断部513に制御信号を出力し、リアプロジェクタ1の電源遮断処理を実行させる。
一方、強冷却実行部5125Dにより、入力信号取得部511が選択操作信号を取得していないと判定された場合、経過時間判定部5125Cは、タイマ510が計時している経過時間tを監視し、経過時間tが所定の選択時間taを経過したか否かを判定する。
経過時間tが選択時間taを経過したと判定された場合、経過時間判定部5125Cは、電源遮断部513に制御信号を出力し、リアプロジェクタ1の電源遮断処理を実行させる。
警告モード処理部5126は、実行中冷却モード判定部5124により強冷却モードが実行中と判定されると、ユーザにリアプロジェクタ1の高温状態を警告する。警告モード処理部5126は、タイマ制御部5126Aと、警告画面表示部5126Bと、経過時間判定部5126Cとを備えている。
タイマ制御部5126Aは、実行中冷却モード判定部5124により強冷却モードが実行中と判定されると、タイマ510に制御信号を出力して、タイマ510に計時を開始させる。
警告画面表示部5126Bは、実行中冷却モード判定部5124により強冷却モードが実行中と判定されると、画像処理回路55に制御信号を出力し、画像処理回路55に警告画面を形成させる。そして、液晶パネル制御回路56は、画像処理回路55で形成された視聴継続選択画面に基づいて液晶パネル251を駆動する。すると、リアプロジェクタ1のスクリーンに警告画面が表示される。
警告画面は、詳しくは後述するが、ユーザに対しリアプロジェクタ1の高温状態を告知する画面である。
経過時間判定部5126Cは、タイマ510が計時している経過時間tを監視し、経過時間tが所定の警告時間tbを経過したか否かを判定する。経過時間tが警告時間tbを経過したと判定された場合、経過時間判定部5126Cは、電源遮断部513に制御信号を出力し、リアプロジェクタ1の電源遮断処理を実行させる。
〔制御基板5の作用〕
次に、制御基板5の作用を説明する。
図4は、制御基板5によるリアプロジェクタ1の冷却処理を説明するためのフロー図である。
図4に示すように、CPU51において、冷却処理部512を構成する内部温度取得部5121は、温度センサ4から出力される抵抗値データを取得して、光源ランプ211近傍の内部温度Tを取得する(S1)。
内部温度判定部5122は、FROM52に格納された冷却モードテーブル521から強冷却基準温度TCを読み出し、処理S1で取得された内部温度Tが強冷却基準温度TC以上であるか否かを判定する(S2)。
なお、図5は、冷却モードテーブル521を模式的に示した図である。
冷却モードテーブル521には、図5に示すように、内部温度Tの範囲に応じて、冷却なし、通常冷却モードおよび強冷却モードが設定されており、通常冷却モードおよび強冷却モードには、各モードごとに冷却ファン3の回転数WA、WCが設定されている。
強冷却基準温度TCとは、光源ランプ211近傍の内部温度Tが当該強冷却基準温度TC以上に上昇すると、リアプロジェクタ1の動作不具合が発生する恐れがある温度である。
なお、図5に示すように、強冷却基準温度TCおよび後述する通常冷却基準温度TAは、TC>TAの関係を有する。また、強冷却の冷却モードの回転数WC、および、通常冷却モードの回転数WAは、WC>WAの関係を有する。
処理S2において内部温度Tが強冷却基準温度TC以上でないと判定されると、内部温度判定部5122は、冷却モードテーブル521から通常冷却基準温度TAを読み出し、処理S1で取得された内部温度Tが通常冷却基準温度TA以上であるか否かを判定する(S3)。
内部温度Tが通常冷却基準温度TA以上ではないと判定されると、処理S1に戻り、内部温度取得部5121は、再び抵抗値データを取得し、当該抵抗値データから内部温度Tを取得する。
一方、内部温度Tが通常冷却基準温度TA以上であると判定されると、通常冷却モード処理部5123は、冷却モードテーブル521から、TA≦T<TCに対応する通常冷却モードの回転数WAを読み出し、冷却ファン3を回転数WAで駆動させる(S4)。その後、処理S1に戻り、内部温度取得部5121は、再び抵抗値データを取得し、当該抵抗値データから内部温度Tを取得する。
一方、処理S2において内部温度Tが強冷却基準温度TC以上であると判定されると、実行中冷却モード判定部5124は、強冷却モード処理部5125により強冷却モードが実行中であるか否かを判定する(S5)。
強冷却モードが実行中でないと判定されると、強冷却モード処理部5125を構成するタイマ制御部5125Aは、タイマ510に経過時間tの計時を開始させる(S6)。
そして、視聴継続選択画面表示部5125Bは、画像処理回路55に視聴継続選択画面を形成させる。すると、液晶パネル制御回路56は、液晶パネル251を駆動して、リアプロジェクタ1のスクリーンに視聴継続選択画面8を表示する(S7)。
図6は、スクリーンに表示された視聴継続選択画面8の模式図である。
視聴継続選択画面8は、図6に示すように、リアプロジェクタ1の高温状態および吸気フィルタ711の要点検をユーザに告知するメッセージを表示している。さらに、視聴継続選択画面8は、図6に示すように、『このまま視聴しますか?』のメッセージ、および、『はい:ファンの音が大きくなります。』、『いいえ:電源を切ります。』の選択肢を表示し、リアプロジェクタ1の視聴を続行するか否かの選択をユーザに促す。
強冷却実行部5125Dは、入力信号取得部511が選択操作信号を取得したか否かを判定する(S8)。選択操作信号は、ユーザが、操作手段6の入力操作により視聴継続選択画面8上のカーソルCを移動させて、選択肢『はい』または『いいえ』を選択した場合に操作手段6から出力される。
入力信号取得部511が選択操作信号を取得したと判定されると、強冷却実行部5125Dは、当該選択操作信号が視聴続行信号であるか否かを判定する(S9)。視聴続行信号は、ユーザが視聴継続選択画面8上で選択肢『はい』を選択した場合に、操作手段6から出力される。
処理S8で取得された選択操作信号が視聴続行信号であると判定された場合、強冷却実行部5125Dは、冷却モードテーブル521(図5)から、T≧TCに対応する強冷却モードの回転数WCを読み出し、冷却ファン3を回転数WCで駆動させる(S10)。その後、処理S1に戻り、内部温度取得部5121は、再び抵抗値データを取得し、当該抵抗値データから内部温度Tを取得する。
一方、処理S8で取得された選択操作信号が視聴続行信号でないと判定された場合、電源遮断部513は、リアプロジェクタ1の電源遮断処理を実行する(S15)。選択操作信号が視聴続行信号でない場合、選択操作信号は、ユーザが視聴継続選択画面8上で選択肢『いいえ』を選択した場合に操作手段6から出力される視聴中止信号である。
一方、経過時間判定部5125Cは、タイマ510で計時されている経過時間tを監視しており、処理S8において入力信号取得部511が選択操作信号を取得していないと判定された場合、FROM52から選択時間taを読み出し、経過時間t≧選択時間taであるか否かを判定する(S11)。
経過時間t≧選択時間taであると判定されない場合、処理S8に戻り、強冷却実行部5125Dは、入力信号取得部511が取得する入力信号を監視する。
一方、経過時間t≧選択時間taであると判定された場合、電源遮断部513は、リアプロジェクタ1の電源遮断処理を実行する(S15)。
処理S5において、実行中冷却モード判定部5124により強冷却モードが実行中であると判定された場合、警告モード処理部5126を構成するタイマ制御部5126Aは、タイマ510に経過時間tの計時を開始させる(S12)。
そして、警告画面表示部5126Bは、画像処理回路55に警告画面を形成させる。すると、液晶パネル制御回路56は、液晶パネル251を駆動して、リアプロジェクタ1のスクリーンに警告画面9を表示する(S13)。
図7は、スクリーンに表示された警告画面9を模式的に示す図である。
警告画面9は、図7に示すように、リアプロジェクタ1の高温状態および吸気フィルタ711の要点検をユーザに告知するメッセージを表示している。
経過時間判定部5126Cは、FROM52から警告時間tbを読み出し、さらに、タイマ510で計時されている経過時間tを監視して、経過時間t≧警告時間tbであるか否かを判定する(S14)。経過時間t≧警告時間tbでないと判定された場合、経過時間判定部5126Cは、経過時間tの監視を続行する。
一方、経過時間t≧警告時間tbであると判定された場合、電源遮断部513は、リアプロジェクタ1の電源遮断処理を実行する(S15)。
本実施形態によれば、吸気フィルタ711の目詰まり等によって、光源ランプ211近傍の内部温度Tが上昇し、これを内部温度判定部5122が、内部温度T≧強冷却基準温度TCと判定すると、視聴継続選択画面表示部5125Bが視聴継続選択画面8を表示し、視聴を続行するか否かの選択をユーザに促す。すなわち、外装筐体7内が高温状態になっても、リアプロジェクタ1の電源を強制的に遮断せず、視聴を続行するか、電源を遮断するかの判断をユーザに委ねることができる。従って、ユーザが視聴したい番組を見逃してしまうことはない。
さらに、ユーザが視聴続行を選択した場合、強冷却モード実行部5125Dが冷却ファン3を強冷却モードで駆動させるため、冷却ファン3の冷却能力が一時的に増強される。従って、ユーザが番組を視聴し終えるまでの間、強冷却モードで駆動する冷却ファン3によって、内部温度Tがこれ以上上昇することを極力抑制することができる。
ここで、一度、内部温度判定部5122により、内部温度T≧強冷却基準温度TCと判定され、さらに、視聴継続選択画面8上で視聴の続行が選択されたことで、強冷却モード実行部5125Dが冷却ファン3を強冷却モードで駆動させている場合を考える。
このとき、再度、内部温度判定部5122により、内部温度T≧強冷却基準温度TCと判定されると、本実施形態によれば、実行中冷却モード判定部5124が強冷却モードを実行中であるか否かを判定する。そして、実行中冷却モード判定部5124により強冷却モードを実行中であると判定されると、電源遮断部513がリアプロジェクタ1の電源を遮断する。
すなわち、冷却ファン3が強冷却モードで駆動している状態で内部温度Tが上昇し高温状態となった場合は、視聴の続行をユーザに確認せずに電源を遮断する。従って、最大冷却能力で冷却しても内部温度Tの上昇を抑制できない場合、速やかに電源を遮断することで、外装筐体7内の高温状態によって、リアプロジェクタ1の動作不具合を防止することができる。
〔前記実施形態の変形〕
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、前記実施形態は、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、冷却手段として、冷却空気を送風して冷却対象を冷却する冷却ファン3を採用したが、本発明ではこれに限らず、例えば冷却液体で冷却対象を冷却する構成を採用してもよい。この場合、冷却手段は、冷却液体が流通するパイプや当該パイプ中の冷却液体に動力を与えるポンプ等を備え、冷却処理部512は、冷却モードに応じてポンプの回転数を調節すればよい。
前記実施形態では、冷却手段としての冷却ファン3を1つ設けたが、冷却ファン3の数は限定されない。
また、前記実施形態では、内部温度Tの測定対象および冷却ファン3の冷却対象は、光源ランプ211であるとしたが、本発明では、リアプロジェクタ1の駆動により熱を発生する液晶パネル251、および、電源ユニットを、内部温度Tの測定対象および冷却ファン3の冷却対象としてもよい。
前記実施形態では、視聴継続選択画面8(図6)および警告画面9(図7)は、各図に示すように、スクリーン上に表示されているテレビ画面の一部に重畳して表示されるものとした。しかしながら、本発明では、視聴継続選択画面8および警告画面9は、スクリーン全体に表示されるものであってもよく、また、テレビ画面のサイズを圧縮することでスクリーンの端部に確保されたスペースに表示されるものであってもよい。
本発明では、通常冷却モード処理部5123により実行される通常冷却モード処理は、複数段階の冷却モードを有するものであってもよい。具体的には、通常冷却モードは、通常冷却基準温度TA≦内部温度T<強冷却基準温度TCの範囲内において、内部温度Tに応じて通常冷却Aモード、通常冷却Bモード・・・と複数の冷却モードを備え、各冷却モードに応じて冷却ファン3の回転数を細かく調節するようにしてもよい。
このような構成によれば、内部温度Tの細かな変動に応じて冷却制御を行うことができる。
前記実施形態では、光学エンジン2が平面視略L字形状を有した構成を説明したが、これに限らず、例えば、平面視略U字形状を有した構成を採用してもよい。
また、前記実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル251を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
さらに、前記実施形態のリアプロジェクタ1では、3つの液晶パネル251R,251G,251Bを用いたが、本発明はこれに限らない。すなわち2つ、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも、本発明を適用可能である。
前記実施形態では、液晶パネル251を備えたリアプロジェクタ1を例示したが、入射光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶層以外の光変調装置を用いたプロジェクタに対して、本発明を適用することも可能である。このような光変調装置を用いた場合、光束入射側および光束射出側の偏光板252,253は、省略することができる。
前記実施形態では、光源ランプ211として高圧水銀ランプを採用しているが、本発明では、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ、LED(Light Emitting Diode)、レーザ光源等を採用することもできる。
前記実施形態では、表示画像装置としてリアプロジェクタ1を例示したが、フロントプロジェクタ、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、および、モニタ付プリンタ等を採用してもよい。
本発明は、画像表示装置、画像表示装置の冷却制御方法、冷却制御プログラム、および、記録媒体に利用することができる。
本発明の一実施形態に係る光学エンジンの光学系を示す模式平面図。 前記実施形態に係るリアプロジェクタの内部構成を示すブロック図。 前記実施形態に係るCPUの機能的構成を示すブロック図。 前記実施形態に係る制御基板の作用を説明するためのフロー図。 前記実施形態に係る冷却モードテーブルを説明するための模式図。 前記実施形態に係る視聴継続選択画面を示す模式図。 前記実施形態に係る警告画面を示す模式図。
符号の説明
1…リアプロジェクタ(画像表示装置)、2…光学エンジン(画像表示手段)、3…冷却ファン(冷却手段)、5…制御基板(制御手段)、5121…内部温度取得部、5122…内部温度判定部、5124…実行中冷却モード判定部、5125…強冷却モード処理部、5125B…視聴継続選択画面表示部、5125D…強冷却実行部、513…電源遮断部、7…外装筐体、8…視聴継続選択画面、T…内部温度、TC…強冷却基準温度。

Claims (5)

  1. 入力する画像情報に基づく画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段を冷却する冷却手段と、前記画像表示手段および前記冷却手段を駆動制御する制御手段と、これらを内部に収納する外装筐体とを備えた画像表示装置であって、
    前記制御手段は、
    前記外装筐体の内部温度を取得する内部温度取得部と、
    前記内部温度取得部で取得された内部温度に基づいて、前記外装筐体内部が高温状態にあるか否かを判定する内部温度判定部と、
    前記内部温度判定部で前記外装筐体内部が高温状態にあると判定された際に、前記外装筐体内部の高温状態を告知するとともに視聴を継続するか否かの選択を促す視聴継続選択画面を前記画像表示手段に表示させる視聴継続選択画面表示部と、
    前記視聴継続選択画面で視聴の継続が選択されると、前記冷却手段を強冷却モードで駆動させる強冷却モード実行部とを備えていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記制御手段は、
    前記内部温度判定部で前記外装筐体内部が高温状態にあると判定された際に、前記強冷却モード実行部が強冷却モードを実行中であるか否かを判定する実行中冷却モード判定部と、
    前記実行中冷却モード判定部で強冷却モードが実行中であると判定された際に、前記画像表示装置の電源を遮断する電源遮断部とを備えていることを特徴とする画像表示装置。
  3. 入力する画像情報に基づく画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段を冷却する冷却手段と、前記画像表示手段および前記冷却手段を駆動制御する制御手段と、これらを内部に収納する外装筐体とを備えた画像表示装置の冷却制御方法であって、
    前記制御手段は、
    前記外装筐体の内部温度を取得する内部温度取得ステップと、
    前記内部温度取得ステップで取得された内部温度に基づいて、前記外装筐体内部が高温状態にあるか否かを判定する内部温度判定ステップと、
    前記内部温度判定ステップで前記外装筐体内部が高温状態にあると判定された際に、前記外装筐体内部の高温状態を告知するとともに視聴を継続するか否かの選択を促す視聴継続選択画面を前記画像表示手段に表示させる視聴継続選択画面表示ステップと、
    前記視聴継続選択画面で視聴の継続が選択されると、前記冷却手段を強冷却モードで駆動させる強冷却モード実行ステップとを実行することを特徴とする画像表示装置の冷却制御方法。
  4. 入力する画像情報に基づく画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段を冷却する冷却手段と、前記画像表示手段および前記冷却手段を駆動制御する制御手段と、これらを内部に収納する外装筐体とを備えた画像表示装置を冷却制御するコンピュータ読取可能な冷却制御プログラムであって、
    前記制御手段に、
    前記外装筐体の内部温度を取得する内部温度取得ステップと、
    前記内部温度取得ステップで取得された内部温度に基づいて、前記外装筐体内部が高温状態にあるか否かを判定する内部温度判定ステップと、
    前記内部温度判定ステップで前記外装筐体内部が高温状態にあると判定された際に、前記外装筐体内部の高温状態を告知するとともに視聴を継続するか否かの選択を促す視聴継続選択画面を前記画像表示手段に表示させる視聴継続選択画面表示ステップと、
    前記視聴継続選択画面で視聴の継続が選択されると、前記冷却手段を強冷却モードで駆動させる強冷却モード実行ステップとを実行させることを特徴とする冷却制御プログラム。
  5. 請求項4に記載の冷却制御プログラムがコンピュータ読取可能に記録されたことを特徴とする記録媒体。
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