JP2007311458A - 電子機器、制御校正システム、および制御校正方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】個体毎の特性にばらつきが生じている場合であっても、目詰まり検出制御を精度よく実施できる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器1の制御装置8は、目詰まり検出制御部86による目詰まり検出制御を校正する制御校正部88を備える。制御校正部88は、電子機器1のモードを切り替えるモード切替部881と、校正モード時に校正モード用電圧で冷却ファン51を駆動させるとともに風速測定装置7に風速を測定させる校正モード制御を実施する校正モード制御部882と、校正モード制御部882にて風速測定装置7に測定させたパラメータ生成用風速値と校正モード用風速値とに基づいて風速補正パラメータを生成する風速補正パラメータ生成部884と、校正モード時に冷却対象に送風される風速値の基準となる校正モード用風速値に関する校正モード用風速情報、および風速補正パラメータを記憶する第2のメモリ886とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】電子機器1の制御装置8は、目詰まり検出制御部86による目詰まり検出制御を校正する制御校正部88を備える。制御校正部88は、電子機器1のモードを切り替えるモード切替部881と、校正モード時に校正モード用電圧で冷却ファン51を駆動させるとともに風速測定装置7に風速を測定させる校正モード制御を実施する校正モード制御部882と、校正モード制御部882にて風速測定装置7に測定させたパラメータ生成用風速値と校正モード用風速値とに基づいて風速補正パラメータを生成する風速補正パラメータ生成部884と、校正モード時に冷却対象に送風される風速値の基準となる校正モード用風速値に関する校正モード用風速情報、および風速補正パラメータを記憶する第2のメモリ886とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子機器、制御校正システム、および制御校正方法に関する。
従来、冷却対象と、冷却対象を冷却する冷却ファンとを備えた電子機器において、冷却対象に送風される空気の風速を測定し、測定した風速値に基づいて種々の制御を実施する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術では、吸気ファンにより液晶パネルのパネル面に冷却空気を送風し、液晶パネルのパネル面に送風された冷却空気の風速を風速センサにて測定する。そして、風速センサにて測定された風速値に基づいて、光源あるいは電源をOFFする制御、あるいは、発熱異常の警報表示をする制御を保護装置が実施している。
特許文献1に記載の技術では、吸気ファンにより液晶パネルのパネル面に冷却空気を送風し、液晶パネルのパネル面に送風された冷却空気の風速を風速センサにて測定する。そして、風速センサにて測定された風速値に基づいて、光源あるいは電源をOFFする制御、あるいは、発熱異常の警報表示をする制御を保護装置が実施している。
ところで、冷却ファンを駆動させることで電子機器の外装筺体に形成された吸気口を介して外装筺体外部の冷却空気を内部に導入させる構成とした場合には、塵埃等の異物の進入を防止することを目的として吸気口にフィルタを取り付けることが一般的である。また、このフィルタは、電子機器の使用に応じて塵埃等が付着するものである。そして、フィルタに塵埃等が付着し、所望量の空気を内部に導入できない場合には、電子機器内部の温度が上昇し、冷却対象を冷却することができない。このため、電子機器の制御装置が、フィルタの交換が必要であるか否かを判定する目詰まり検出制御を実施し、例えば、利用者にフィルタの交換を促す情報を報知することが好ましい。
そして、この目詰まり検出制御としては、特許文献1に記載の技術を利用できる。
例えば、制御装置は、冷却ファンを所定の電圧値で駆動させた際に、風速センサにて測定された風速値(以下、目詰まり検出用風速値と記載する)を認識する。そして、制御装置は、メモリに記憶された所定の設定風速値と、目詰まり検出用風速値とを比較し、例えば、設定風速値よりも目詰まり検出用風速値が小さい場合に、フィルタが目詰まりを起こしている旨を認識する。
そして、この目詰まり検出制御としては、特許文献1に記載の技術を利用できる。
例えば、制御装置は、冷却ファンを所定の電圧値で駆動させた際に、風速センサにて測定された風速値(以下、目詰まり検出用風速値と記載する)を認識する。そして、制御装置は、メモリに記憶された所定の設定風速値と、目詰まり検出用風速値とを比較し、例えば、設定風速値よりも目詰まり検出用風速値が小さい場合に、フィルタが目詰まりを起こしている旨を認識する。
特許文献1に記載の技術では、風速センサは、液晶パネルと合成プリズムとの間隙に配置され、合成プリズムと液晶パネルとの部材間を流通し、該部材間から流出した冷却空気の風速を測定している。
このような構成では、合成プリズムと液晶パネルとの部材間を空気が流通する際、気流が乱れやすく、風速センサの設置位置の微妙なずれでも、測定される目詰まり検出用風速値にばらつきが生じてしまう。
したがって、電子機器の個体毎に、風速センサの設置位置が微妙にずれている場合には、風速センサにて測定される目詰まり検出用風速値が異なるため、共通の前記設定風速値を記憶させた場合には、フィルタの目詰まり状態が同一であっても、フィルタが目詰まりを起こしている旨を認識する電子機器と、フィルタが目詰まりを起こしている旨を認識しない電子機器とが存在することとなる。以上のことは、風速センサの設置位置のずれのみならず、風速センサのセンサ特性のばらつきや、冷却ファンの特性(冷却ファンに印加する電圧と該電圧に応じて冷却ファンが回転する回転数との関係)のばらつき等でも生じるものである。すなわち、電子機器の個体毎の特性(風速センサの設置位置、風速センサのセンサ特性、冷却ファンの特性等)にばらつきが生じている場合には、目詰まり検出制御を精度よく実施できない。
このような構成では、合成プリズムと液晶パネルとの部材間を空気が流通する際、気流が乱れやすく、風速センサの設置位置の微妙なずれでも、測定される目詰まり検出用風速値にばらつきが生じてしまう。
したがって、電子機器の個体毎に、風速センサの設置位置が微妙にずれている場合には、風速センサにて測定される目詰まり検出用風速値が異なるため、共通の前記設定風速値を記憶させた場合には、フィルタの目詰まり状態が同一であっても、フィルタが目詰まりを起こしている旨を認識する電子機器と、フィルタが目詰まりを起こしている旨を認識しない電子機器とが存在することとなる。以上のことは、風速センサの設置位置のずれのみならず、風速センサのセンサ特性のばらつきや、冷却ファンの特性(冷却ファンに印加する電圧と該電圧に応じて冷却ファンが回転する回転数との関係)のばらつき等でも生じるものである。すなわち、電子機器の個体毎の特性(風速センサの設置位置、風速センサのセンサ特性、冷却ファンの特性等)にばらつきが生じている場合には、目詰まり検出制御を精度よく実施できない。
本発明の目的は、個体毎の特性にばらつきが生じている場合であっても、目詰まり検出制御を精度よく実施できる電子機器、制御校正システム、および制御校正方法を提供することにある。
本発明の電子機器は、冷却対象と、前記冷却対象を冷却する冷却ファンと、異物の侵入を防止するフィルタを着脱自在に構成され前記冷却ファンの駆動により外部の空気を内部に導入するための吸気口が形成された外装筺体と、前記フィルタの交換が必要であるか否かを検出する目詰まり検出制御を実施する制御装置とを備えた電子機器であって、前記外装筺体内部の温度を検出する温度検出部と、前記冷却対象に送風される空気の風速を測定する風速測定装置とを備え、前記制御装置は、前記温度検出部にて検出された温度に基づいて前記冷却ファンに印加する電圧値を変更して前記冷却ファンを駆動制御するファン駆動制御部と、前記フィルタの交換を必要とする設定風速値に関する設定風速情報を記憶する設定風速情報記憶部と、前記ファン駆動制御部が所定の電圧で前記冷却ファンを駆動させた際に前記風速測定装置にて測定された目詰まり検出用風速値と前記設定風速情報に基づく設定風速値とを比較して前記目詰まり検出制御を実施する目詰まり検出制御部と、前記風速測定装置にて測定された風速値を補正するための風速補正パラメータにより前記目詰まり検出用風速値を補正して前記目詰まり検出制御部により目詰まり検出制御を校正する制御校正部とを備え、前記制御校正部は、当該電子機器を通常駆動する通常モードまたは前記風速補正パラメータを生成する校正モードに切り替えるモード切替部と、前記校正モード時に、前記ファン駆動制御部に所定の制御指令を出力して所定の校正モード用電圧で前記冷却ファンを駆動させるとともに、前記冷却対象に送風される空気の風速を前記風速測定装置に測定させる校正モード制御を実施する校正モード制御部と、前記校正モード時に前記冷却対象に送風される風速値の基準となる校正モード用風速値に関する校正モード用風速情報を記憶する校正モード用風速情報記憶部と、前記校正モード制御部にて前記風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値と前記校正モード用風速情報に基づく校正モード用風速値とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成する風速補正パラメータ生成部と、前記風速補正パラメータにて生成された前記風速補正パラメータを記憶する風速補正パラメータ記憶部とを備えていることを特徴とする。
ここで、校正モード用風速情報としては、例えば、以下の情報を採用できる。
すなわち、種々の電子機器に対して、校正モードに移行させ、校正モード用電圧で冷却ファンを駆動させた際での冷却対象に送風される風速値をそれぞれ取得する。そして、各風速値の基準値(例えば、各風速値の平均値)を校正モード用風速値とする。
すなわち、種々の電子機器に対して、校正モードに移行させ、校正モード用電圧で冷却ファンを駆動させた際での冷却対象に送風される風速値をそれぞれ取得する。そして、各風速値の基準値(例えば、各風速値の平均値)を校正モード用風速値とする。
本発明によれば、制御装置は、ファン駆動制御部、設定風速情報記憶部、目詰まり検出制御部、および制御校正部を備えているので、例えば、以下に示すように、目詰まり検出制御部による目詰まり検出制御を校正できる。
先ず、制御校正部のモード切替部は、例えば、電子機器の出荷前における作業者による電子機器に設けられた設定入力部の「目詰まり検出制御の校正を実施する」旨の設定入力により、設定入力部から出力される操作信号を認識し、電子機器を通常モードから校正モードに切り替える(校正モード移行ステップ)。
次に、制御校正部の校正モード制御部は、ファン駆動制御部に所定の制御指令を出力し所定の校正モード用電圧で冷却ファンを駆動させるとともに、冷却対象に送風される空気の風速を風速測定装置に測定させる校正モード制御を実施する(校正モード制御ステップ)。
次に、制御校正部の風速補正パラメータ生成部は、校正モード制御部にて風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値と校正モード用風速情報に基づく校正モード用風速値とに基づいて、例えば、パラメータ生成用風速値を校正モード用風速値に近似する風速補正パラメータを生成する(風速補正パラメータ生成ステップ)。
そして、風速補正パラメータ生成部は、生成した風速補正パラメータを風速補正パラメータ記憶部に記憶させる(パラメータ記憶ステップ)。
先ず、制御校正部のモード切替部は、例えば、電子機器の出荷前における作業者による電子機器に設けられた設定入力部の「目詰まり検出制御の校正を実施する」旨の設定入力により、設定入力部から出力される操作信号を認識し、電子機器を通常モードから校正モードに切り替える(校正モード移行ステップ)。
次に、制御校正部の校正モード制御部は、ファン駆動制御部に所定の制御指令を出力し所定の校正モード用電圧で冷却ファンを駆動させるとともに、冷却対象に送風される空気の風速を風速測定装置に測定させる校正モード制御を実施する(校正モード制御ステップ)。
次に、制御校正部の風速補正パラメータ生成部は、校正モード制御部にて風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値と校正モード用風速情報に基づく校正モード用風速値とに基づいて、例えば、パラメータ生成用風速値を校正モード用風速値に近似する風速補正パラメータを生成する(風速補正パラメータ生成ステップ)。
そして、風速補正パラメータ生成部は、生成した風速補正パラメータを風速補正パラメータ記憶部に記憶させる(パラメータ記憶ステップ)。
以上のように、校正モード時に風速補正パラメータを生成し記憶させておくことで、通常モード時において、以下に示すように、目詰まり検出制御を実施できる。
先ず、ファン駆動制御部は、温度検出部にて検出された外装筺体内部の温度に基づいて、冷却ファンに印加する電圧値を変更して(冷却ファンから送風される空気の送風量を変更して)冷却ファンを駆動制御(以下、ファン制御と記載する)する。
ここで、例えば、電子機器の使用環境温度が高い場合には、冷却対象に向けて送風されえる空気の温度も高いため、冷却対象の温度の上昇率が高くなる(外装筺体内部の温度の上昇率が高くなる)。また、フィルタが目詰まりを起こした場合、すなわち、フィルタに塵埃等が付着し、所望量の空気を外装筺体内部に導入できない場合にも同様に、冷却対象の温度の上昇率が高くなる。このような場合にファン駆動制御部がファン制御を実施すると、外装筺体内部の温度の上昇に応じて、冷却ファンに印加する電圧値の増加率を比較的に大きくし、いずれ設定された上限値(冷却ファンの使用電圧の上限値)で冷却ファンを駆動することとなる。
先ず、ファン駆動制御部は、温度検出部にて検出された外装筺体内部の温度に基づいて、冷却ファンに印加する電圧値を変更して(冷却ファンから送風される空気の送風量を変更して)冷却ファンを駆動制御(以下、ファン制御と記載する)する。
ここで、例えば、電子機器の使用環境温度が高い場合には、冷却対象に向けて送風されえる空気の温度も高いため、冷却対象の温度の上昇率が高くなる(外装筺体内部の温度の上昇率が高くなる)。また、フィルタが目詰まりを起こした場合、すなわち、フィルタに塵埃等が付着し、所望量の空気を外装筺体内部に導入できない場合にも同様に、冷却対象の温度の上昇率が高くなる。このような場合にファン駆動制御部がファン制御を実施すると、外装筺体内部の温度の上昇に応じて、冷却ファンに印加する電圧値の増加率を比較的に大きくし、いずれ設定された上限値(冷却ファンの使用電圧の上限値)で冷却ファンを駆動することとなる。
そして、目詰まり検出制御部は、以下に示すように、上記の種々の場合を切り分け、フィルタの交換が必要である旨、すなわち、フィルタが目詰まりを起こしている旨を判定する。
先ず、制御装置は、ファン駆動制御部が冷却ファンに所定の電圧値(前記上限値)を印加した際に、風速測定装置にて測定された目詰まり検出用風速値を認識する。
次に、制御校正部は、風速補正パラメータ記憶部に記憶された風速補正パラメータを読み出し、風速補正パラメータにより、認識した目詰まり検出用風速値を補正する。
次に、目詰まり検出制御部は、補正された目詰まり検出用風速値と、設定風速情報記憶部に記憶された設定風速情報に基づく設定風速値とを比較し、比較した結果に応じて、例えば、予め設定された設定風速値よりも前記補正された目詰まり検出用風速値が小さい場合に、フィルタが目詰まりを起こしている旨と判定する。
先ず、制御装置は、ファン駆動制御部が冷却ファンに所定の電圧値(前記上限値)を印加した際に、風速測定装置にて測定された目詰まり検出用風速値を認識する。
次に、制御校正部は、風速補正パラメータ記憶部に記憶された風速補正パラメータを読み出し、風速補正パラメータにより、認識した目詰まり検出用風速値を補正する。
次に、目詰まり検出制御部は、補正された目詰まり検出用風速値と、設定風速情報記憶部に記憶された設定風速情報に基づく設定風速値とを比較し、比較した結果に応じて、例えば、予め設定された設定風速値よりも前記補正された目詰まり検出用風速値が小さい場合に、フィルタが目詰まりを起こしている旨と判定する。
以上のように、校正モード時に風速補正パラメータを生成し記憶させておくことで、通常モード時において、風速測定装置にて測定された目詰まり検出用風速値を風速補正パラメータにより補正できる。より具体的に、生成した風速補正パラメータは、パラメータ生成用風速値を基準となる校正モード用風速値に近似するパラメータであり、すなわち、風速測定装置にて測定された風速値(目詰まり検出用風速値)を設計上の風速値に近似するパラメータであるため、電子機器の個体毎の特性(風速測定装置の設置位置、風速測定装置における風速測定上の特性、あるいは、冷却ファンの特性等)にばらつきが生じ、測定される目詰まり検出用風速値に測定誤差が生じている場合であっても、風速補正パラメータにより、目詰まり検出用風速値を、電子機器の個体毎の特性ばらつきによる測定誤差をキャンセルした設計上の目詰まり検出用風速値に補正できる。したがって、このように補正した目詰まり検出用風速値および設定風速値に基づいて、目詰まり検出制御を実施することで、電子機器の個体毎に、フィルタの目詰まり状態が同一とした場合に、フィルタが目詰まりを起こしている旨を認識する電子機器と、フィルタが目詰まりを起こしている旨を認識しない電子機器とが存在することなく、略全ての電子機器において同一の目詰まり検出制御を実施でき、目詰まり検出制御を精度よく実施できる。そして、例えば、フィルタの目詰まりを検出した後、フィルタの交換を促す情報を報知部に報知させる制御を実施すれば、フィルタの交換を利用者に適切に認識させることができる。また、例えば、フィルタの目詰まりを検出した後、所定の構成部材(光源、電源等)をOFF(駆動停止)する制御を実施すれば、電子機器の構成部材が熱により損傷することがなく電子機器の長寿命化が図れる。
また、目詰まり検出制御の校正(風速補正パラメータの生成・記憶)を電子機器単体で実施できるため、電子機器と他の情報処理装置とを接続する必要がなく、利便性の向上が図れる。
本発明の電子機器では、前記制御校正部は、前記校正モード用風速値を含む所定の風速値の範囲に関する風速範囲情報を記憶する風速範囲情報記憶部と、前記パラメータ生成用風速値が前記風速範囲情報に基づく風速値の範囲内であるか否かを判定する風速値判定部とを備え、前記風速補正パラメータ生成部は、前記風速値判定部にて前記パラメータ生成用風速値が前記風速範囲情報に基づく風速値の範囲内であると判定された場合に、前記風速補正パラメータを生成することが好ましい。
ところで、電子機器の特性(風速測定装置の設置位置、風速測定装置における風速測定上の特性、あるいは、冷却ファンの特性等)が設計上の特性から大きく外れている場合には、校正モード時に測定されるパラメータ生成用風速値も設計上の風速値から大きく外れることとなる。このように設計上の風速値から大きく外れたパラメータ生成用風速値に基づいて風速補正パラメータを生成して記憶させても、電子機器の特性が設計上の特性から大きく外れている以上、目詰まり検出制御を精度よく実施することが難しい。
本発明によれば、制御校正部は、風速範囲情報記憶部および風速値判定部を備えているので、パラメータ生成用風速値が所定の風速値の範囲内であるか否か、言い換えれば、パラメータ生成用風速値が正常範囲内にあるか否かを判定できる。すなわち、風速値判定部により、電子機器の特性が設計上の特性から大きく外れているか否か、言い換えれば、電子機器が不良品であるか否かを判定できる。このため、校正モード時、例えば、電子機器の出荷前に、電子機器が不良品であるか否かを判定できる。また、風速補正パラメータ生成部は、風速値判定部にて範囲内であると判定された場合に風速補正パラメータを生成するので、良品の電子機器に対してのみ、風速補正パラメータを生成し、該電子機器に目詰まり検出制御を精度よく実施させることができる。
ところで、電子機器の特性(風速測定装置の設置位置、風速測定装置における風速測定上の特性、あるいは、冷却ファンの特性等)が設計上の特性から大きく外れている場合には、校正モード時に測定されるパラメータ生成用風速値も設計上の風速値から大きく外れることとなる。このように設計上の風速値から大きく外れたパラメータ生成用風速値に基づいて風速補正パラメータを生成して記憶させても、電子機器の特性が設計上の特性から大きく外れている以上、目詰まり検出制御を精度よく実施することが難しい。
本発明によれば、制御校正部は、風速範囲情報記憶部および風速値判定部を備えているので、パラメータ生成用風速値が所定の風速値の範囲内であるか否か、言い換えれば、パラメータ生成用風速値が正常範囲内にあるか否かを判定できる。すなわち、風速値判定部により、電子機器の特性が設計上の特性から大きく外れているか否か、言い換えれば、電子機器が不良品であるか否かを判定できる。このため、校正モード時、例えば、電子機器の出荷前に、電子機器が不良品であるか否かを判定できる。また、風速補正パラメータ生成部は、風速値判定部にて範囲内であると判定された場合に風速補正パラメータを生成するので、良品の電子機器に対してのみ、風速補正パラメータを生成し、該電子機器に目詰まり検出制御を精度よく実施させることができる。
本発明の電子機器では、当該電子機器は、光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、前記光学像を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであることが好ましい。
本発明によれば、上述したように目詰まり検出制御を精度よく実施できる電子機器をプロジェクタとすることで、例えば、フィルタの目詰まりを検出した後、所定の構成部材(光源、電源等)をOFF(駆動停止)する制御を実施することで、光変調装置等の構成部材が光束の照射により過熱されて損傷することがなく、利用者にプロジェクタからの投影画像を良好に観賞させることができ不快感を与えることがない。
本発明によれば、上述したように目詰まり検出制御を精度よく実施できる電子機器をプロジェクタとすることで、例えば、フィルタの目詰まりを検出した後、所定の構成部材(光源、電源等)をOFF(駆動停止)する制御を実施することで、光変調装置等の構成部材が光束の照射により過熱されて損傷することがなく、利用者にプロジェクタからの投影画像を良好に観賞させることができ不快感を与えることがない。
本発明の電子機器では、当該電子機器が設置される環境に関する環境情報を設定入力させる設定入力部を備え、前記校正モード用風速情報記憶部は、前記環境情報と環境に応じた複数の前記校正モード用風速情報とが関連付けられた環境風速関連情報を記憶し、前記風速補正パラメータ生成部は、前記環境風速関連情報に基づいて前記設定入力部にて設定入力された環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、前記パラメータ生成用風速値と、読み出した前記校正モード用風速情報とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成することが好ましい。
ところで、電子機器を用いる環境が異なる場合には、フィルタの詰まり具合、冷却ファンに印加する電圧値が同一であっても、風速測定装置にて測定される風速値が異なるものである。例えば、気圧が高い環境に電子機器を設置した場合と、気圧が低い環境に電子機器を設置した場合とでは、フィルタの詰まり具合、冷却ファンに印加する電圧値が同一であっても、気圧が高い環境に電子機器を設置した場合の方が、気圧が低い環境に電子機器を設置した場合よりも、風速測定装置にて測定される風速値が大きくなる。また、例えば、気温が高い環境に電子機器を設置した場合と、気温が低い環境に電子機器を設置した場合とでは、フィルタの詰まり具合、冷却ファンに印加する電圧値が同一であっても、気温が高い環境に電子機器を設置した場合の方が、気温が低い環境にプロジェクタを設置した場合よりも、風速測定装置にて測定される風速値が小さくなる。
したがって、校正モード用風速情報記憶部に予め記憶された1つのみの校正モード用風速情報を用いて風速補正パラメータを生成すると、前記校正モード用風速情報が電子機器を用いる環境に適した校正モード用風速情報である場合には適切な風速補正パラメータを生成できるが、電子機器を用いる環境に適していない校正モード用風速情報である場合には適切な風速補正パラメータを生成できない。
したがって、校正モード用風速情報記憶部に予め記憶された1つのみの校正モード用風速情報を用いて風速補正パラメータを生成すると、前記校正モード用風速情報が電子機器を用いる環境に適した校正モード用風速情報である場合には適切な風速補正パラメータを生成できるが、電子機器を用いる環境に適していない校正モード用風速情報である場合には適切な風速補正パラメータを生成できない。
本発明では、電子機器は、設定入力部を備えている。また、校正モード用風速情報記憶部は、環境情報と環境に応じた複数の校正モード用風速情報とが関連付けられた環境風速関連情報を記憶している。このことにより、風速補正パラメータ生成部は、環境風速関連情報から設定入力部にて設定入力された環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、パラメータ生成用風速値と、読み出した校正モード用風速情報とに基づいて、風速補正パラメータを生成できる。したがって、電子機器を用いる環境に適した校正モード用風速情報を用いて適切な風速補正パラメータを生成でき、目詰まり検出制御をより精度よく実施できる。
本発明の制御校正システムは、上述した電子機器と、情報伝達手段を介して前記電子機器と情報の送受信可能に接続する情報処理装置とを備え、前記情報処理装置は、前記電子機器が設置される環境に関する環境情報を設定入力させる設定入力部と、前記環境情報と、環境に応じた複数の前記校正モード用風速情報とが関連付けられた環境風速関連情報を記憶する環境風速関連情報記憶部と、前記情報伝達手段を介して前記校正モードに移行する旨の制御指令を前記電子機器に出力するとともに、前記環境風速関連情報に基づいて前記設定入力部にて設定入力された環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、前記情報伝達手段を介して読み出した前記校正モード用風速情報を前記電子機器に出力し、前記電子機器の前記校正モード用風速情報記憶部に記憶された校正モード用風速情報を更新させる情報送信制御部とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、制御校正システムは、上述した電子機器と、情報処理装置とを備えているので、例えば、以下に示すように、電子機器の目詰まり検出制御部による目詰まり検出制御を校正できる。
先ず、情報処理装置は、以下に示すような処理を実行する。
すなわち、情報処理装置は、例えば、電子機器の出荷前における作業者による情報処理装置に設けられた設定入力部の電子機器が設置される環境に関する環境情報の設定入力により、設定入力部から出力される操作信号を認識し、環境情報を取得する(環境情報取得ステップ)。
次に、情報処理装置の情報送信制御部は、例えば、作業者による情報処理装置に設けられた設定入力部の「目詰まり検出制御の校正を実施する」旨の設定入力により、設定入力部から出力される操作信号を認識する。そして、情報送信制御部は、情報伝達手段を介して電子機器を通常モードから校正モードに移行する旨の制御指令を電子機器に出力する。また、情報送信制御部は、環境風速関連情報から、取得した環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、情報伝達手段を介して読み出した校正モード用風速情報を電子機器に出力し、電子機器の校正モード用風速情報記憶部に記憶された校正モード用風速情報を更新させる(情報送信制御ステップ)。
そして、電子機器は、情報伝達手段を介して情報処理装置から出力される情報に応じて、校正モード用風速情報記憶部に記憶された校正モード用風速情報を更新する(情報更新ステップ)とともに、上述した処理(校正モード移行ステップ、校正モード制御ステップ、風速補正パラメータ生成ステップ、およびパラメータ記憶ステップ)を実行する。
したがって、本発明の制御校正システムによれば、上述した電子機器と同様の作用・効果を享受できる。
先ず、情報処理装置は、以下に示すような処理を実行する。
すなわち、情報処理装置は、例えば、電子機器の出荷前における作業者による情報処理装置に設けられた設定入力部の電子機器が設置される環境に関する環境情報の設定入力により、設定入力部から出力される操作信号を認識し、環境情報を取得する(環境情報取得ステップ)。
次に、情報処理装置の情報送信制御部は、例えば、作業者による情報処理装置に設けられた設定入力部の「目詰まり検出制御の校正を実施する」旨の設定入力により、設定入力部から出力される操作信号を認識する。そして、情報送信制御部は、情報伝達手段を介して電子機器を通常モードから校正モードに移行する旨の制御指令を電子機器に出力する。また、情報送信制御部は、環境風速関連情報から、取得した環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、情報伝達手段を介して読み出した校正モード用風速情報を電子機器に出力し、電子機器の校正モード用風速情報記憶部に記憶された校正モード用風速情報を更新させる(情報送信制御ステップ)。
そして、電子機器は、情報伝達手段を介して情報処理装置から出力される情報に応じて、校正モード用風速情報記憶部に記憶された校正モード用風速情報を更新する(情報更新ステップ)とともに、上述した処理(校正モード移行ステップ、校正モード制御ステップ、風速補正パラメータ生成ステップ、およびパラメータ記憶ステップ)を実行する。
したがって、本発明の制御校正システムによれば、上述した電子機器と同様の作用・効果を享受できる。
ところで、電子機器を用いる環境が異なる場合には、上述したように、フィルタの詰まり具合、冷却ファンに印加する電圧値が同一であっても、風速測定装置にて測定される風速値が異なるものである。すなわち、校正モード用風速情報記憶部に予め記憶された1つのみの校正モード用風速情報を用いて風速補正パラメータを生成すると、前記校正モード用風速情報が電子機器を用いる環境に適した校正モード用風速情報である場合には適切な風速補正パラメータを生成できるが、電子機器を用いる環境に適していない校正モード用風速情報である場合には適切な風速補正パラメータを生成できない。
本発明によれば、上述した情報送信制御ステップにおいて、情報送信制御部が、電子機器を用いる環境に適した校正モード用風速情報に、電子機器の校正モード用風速情報記憶部に記憶された校正モード用風速情報を更新させるので、電子機器の風速補正パラメータ生成部は、更新された校正モード用風速情報を用いて適切な風速補正パラメータを生成でき、電子機器に目詰まり検出制御をより精度よく実施させることができる。
また、環境風速関連情報を情報処理装置の環境風速関連情報記憶部に記憶させているので、例えば、環境風速関連情報を電子機器のメモリに記憶させる構成と比較して、電子機器の校正モード用風速情報記憶部を容量の大きいメモリとする必要がなく、電子機器の低コスト化が図れる。
また、環境風速関連情報を情報処理装置の環境風速関連情報記憶部に記憶させているので、例えば、環境風速関連情報を電子機器のメモリに記憶させる構成と比較して、電子機器の校正モード用風速情報記憶部を容量の大きいメモリとする必要がなく、電子機器の低コスト化が図れる。
本発明の制御校正システムは、冷却対象、前記冷却対象を冷却する冷却ファン、異物の侵入を防止するフィルタを着脱自在に構成され前記冷却ファンの駆動により外部の空気を内部に導入するための吸気口が形成された外装筺体、および前記フィルタの交換が必要であるか否かを検出する目詰まり検出制御を実施する制御装置を有する電子機器と、情報伝達手段を介して前記電子機器と情報の送受信可能に接続する情報処理装置とを備え、前記目詰まり検出制御を校正する制御校正システムであって、前記電子機器は、前記外装筺体内部の温度を検出する温度検出部と、前記冷却対象に送風される空気の風速を測定する風速測定装置とを備え、前記制御装置は、前記温度検出部にて検出された温度に基づいて前記冷却ファンに印加する電圧値を変更して前記冷却ファンを駆動制御するファン駆動制御部と、前記フィルタの交換を必要とする設定風速値に関する設定風速情報を記憶する設定風速情報記憶部と、前記ファン駆動制御部が所定の電圧で前記冷却ファンを駆動させた際に前記風速測定装置にて測定された目詰まり検出用風速値と前記設定風速情報に基づく設定風速値とを比較して前記目詰まり検出制御を実施する目詰まり検出制御部と、前記風速測定装置にて測定された風速値を補正するための風速補正パラメータにより前記目詰まり検出用風速値を補正して前記目詰まり検出制御部による目詰まり検出制御を校正する制御校正部とを備え、前記制御校正部は、前記情報伝達手段を介して前記情報処理装置から出力される制御指令に応じて、前記電子機器を通常駆動する通常モードまたは前記風速補正パラメータを生成する校正モードに切り替えるモード切替部と、前記校正モード時に、前記ファン駆動制御部に所定の校正モード用電圧で前記冷却ファンを駆動させるとともに、前記冷却対象に送風される空気の風速を前記風速測定装置に測定させる校正モード制御を実施する校正モード制御部と、前記風速補正パラメータを記憶する風速補正パラメータ記憶部とを備え、前記情報処理装置は、前記情報伝達手段を介して前記校正モードに移行する旨の制御指令を前記電子機器に出力する制御指令出力部と、前記校正モード時に前記冷却対象に送風される風速値の基準となる校正モード用風速値に関する校正モード用風速情報を記憶する校正モード用風速情報記憶部と、前記情報伝達手段を介して前記校正モード制御部にて前記風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値を取得し、前記パラメータ生成用風速値と前記校正モード用風速情報に基づく校正モード用風速値とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成する風速補正パラメータ生成部と、前記情報伝達手段を介して前記風速補正パラメータ生成部にて生成された風速補正パラメータを前記電子機器に出力し、前記電子機器の前記風速補正パラメータ記憶部に記憶させる情報送信制御部とを備えていることを特徴とする。
ここで、校正モード用風速情報としては、上記同様に、例えば、以下の情報を採用できる。
すなわち、種々の電子機器に対して、校正モードに移行させ、校正モード用電圧で冷却ファンを駆動させた際での冷却対象に送風される風速値をそれぞれ取得する。そして、各風速値の基準値(例えば、各風速値の平均値)を校正モード用風速値とする。
すなわち、種々の電子機器に対して、校正モードに移行させ、校正モード用電圧で冷却ファンを駆動させた際での冷却対象に送風される風速値をそれぞれ取得する。そして、各風速値の基準値(例えば、各風速値の平均値)を校正モード用風速値とする。
本発明によれば、制御校正システムは、上述した電子機器と、情報処理装置とを備えているので、例えば、以下に示すように、電子機器の目詰まり検出制御部による目詰まり検出制御を校正できる。
先ず、情報処理装置は、以下に示すような処理を実行する。
すなわち、情報処理装置の制御指令出力部は、例えば、作業者による情報処理装置に設けられた設定入力部の「目詰まり検出制御の校正を実施する」旨の設定入力により、設定入力部から出力される操作信号を認識する。そして、制御指令出力部は、情報伝達手段を介して校正モードに移行する旨の制御指令を電子機器に出力し、電子機器に上述した校正モード移行ステップおよび校正モード制御ステップを実施させる(制御指令出力ステップ)。
次に、情報処理装置の風速補正パラメータ生成部は、情報伝達手段を介して電子機器における校正モード制御ステップにて風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値を取得し、パラメータ生成用風速値と、校正モード用風速情報記憶部に記憶された校正モード用風速情報に基づく校正モード用風速値とに基づいて、例えば、パラメータ生成用風速値を校正モード用風速値に近似する風速補正パラメータを生成する(風速補正パラメータ生成ステップ)。
次に、情報処理装置の情報送信制御部は、情報伝達手段を介して風速補正パラメータ生成部にて生成された風速補正パラメータを電子機器に出力し、電子機器の風速補正パラメータ記憶部に記憶させる(情報送信制御ステップ)。
先ず、情報処理装置は、以下に示すような処理を実行する。
すなわち、情報処理装置の制御指令出力部は、例えば、作業者による情報処理装置に設けられた設定入力部の「目詰まり検出制御の校正を実施する」旨の設定入力により、設定入力部から出力される操作信号を認識する。そして、制御指令出力部は、情報伝達手段を介して校正モードに移行する旨の制御指令を電子機器に出力し、電子機器に上述した校正モード移行ステップおよび校正モード制御ステップを実施させる(制御指令出力ステップ)。
次に、情報処理装置の風速補正パラメータ生成部は、情報伝達手段を介して電子機器における校正モード制御ステップにて風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値を取得し、パラメータ生成用風速値と、校正モード用風速情報記憶部に記憶された校正モード用風速情報に基づく校正モード用風速値とに基づいて、例えば、パラメータ生成用風速値を校正モード用風速値に近似する風速補正パラメータを生成する(風速補正パラメータ生成ステップ)。
次に、情報処理装置の情報送信制御部は、情報伝達手段を介して風速補正パラメータ生成部にて生成された風速補正パラメータを電子機器に出力し、電子機器の風速補正パラメータ記憶部に記憶させる(情報送信制御ステップ)。
以上のように、本発明では、情報処理装置側で生成した風速補正パラメータを電子機器側に記憶させているので、上述した電子機器と同様の作用・効果を享受できる。
また、情報処理装置側で風速補正パラメータを生成するので、電子機器側に、校正モード用風速情報記憶部、風速補正パラメータ生成部等を設ける必要がなく、電子機器側の回路構成の簡素化が図れる。
また、情報処理装置側で風速補正パラメータを生成するので、電子機器側に、校正モード用風速情報記憶部、風速補正パラメータ生成部等を設ける必要がなく、電子機器側の回路構成の簡素化が図れる。
本発明の制御校正システムでは、前記情報処理装置は、前記校正モード用風速値を含む所定の風速値の範囲に関する風速範囲情報を記憶する風速範囲情報記憶部と、前記パラメータ生成用風速値が前記風速範囲情報に基づく風速値の範囲内であるか否かを判定する風速値判定部とを備え、前記風速補正パラメータ生成部は、前記風速値判定部にて前記パラメータ生成用風速値が前記風速範囲情報に基づく風速値の範囲内であると判定された場合に、前記風速補正パラメータを生成することが好ましい。
ところで、電子機器の特性(風速測定装置の設置位置、風速測定装置における風速測定上の特性、あるいは、冷却ファンの特性等)が設計上の特性から大きく外れている場合には、校正モード時に測定されるパラメータ生成用風速値も設計上の風速値から大きく外れることとなる。このように設計上の風速値から大きく外れたパラメータ生成用風速値に基づいて風速補正パラメータを生成して記憶させても、電子機器の特性が設計上の特性から大きく外れている以上、電子機器に目詰まり検出制御を精度よく実施させることが難しい。
本発明によれば、情報処理装置は、風速範囲情報記憶部および風速値判定部を備えているので、パラメータ生成用風速値が所定の風速値の範囲内であるか否か、言い換えれば、パラメータ生成用風速値が正常範囲内にあるか否かを判定できる。すなわち、風速値判定部により、電子機器の特性が設計上の特性から大きく外れているか否か、言い換えれば、電子機器が不良品であるか否かを判定できる。このため、校正モード時、例えば、電子機器の出荷前に、電子機器が不良品であるか否かを判定できる。また、風速補正パラメータ生成部は、風速値判定部にて範囲内であると判定された場合に風速補正パラメータを生成するので、良品の電子機器に対してのみ、風速補正パラメータを生成し、該電子機器に目詰まり検出制御を精度よく実施させることができる。
ところで、電子機器の特性(風速測定装置の設置位置、風速測定装置における風速測定上の特性、あるいは、冷却ファンの特性等)が設計上の特性から大きく外れている場合には、校正モード時に測定されるパラメータ生成用風速値も設計上の風速値から大きく外れることとなる。このように設計上の風速値から大きく外れたパラメータ生成用風速値に基づいて風速補正パラメータを生成して記憶させても、電子機器の特性が設計上の特性から大きく外れている以上、電子機器に目詰まり検出制御を精度よく実施させることが難しい。
本発明によれば、情報処理装置は、風速範囲情報記憶部および風速値判定部を備えているので、パラメータ生成用風速値が所定の風速値の範囲内であるか否か、言い換えれば、パラメータ生成用風速値が正常範囲内にあるか否かを判定できる。すなわち、風速値判定部により、電子機器の特性が設計上の特性から大きく外れているか否か、言い換えれば、電子機器が不良品であるか否かを判定できる。このため、校正モード時、例えば、電子機器の出荷前に、電子機器が不良品であるか否かを判定できる。また、風速補正パラメータ生成部は、風速値判定部にて範囲内であると判定された場合に風速補正パラメータを生成するので、良品の電子機器に対してのみ、風速補正パラメータを生成し、該電子機器に目詰まり検出制御を精度よく実施させることができる。
本発明の制御校正システムでは、情報処理装置は、前記電子機器が設置される環境に関する環境情報を設定入力させる設定入力部を備え、前記校正モード用風速情報記憶部は、前記環境情報と環境に応じた複数の前記校正モード用風速情報とが関連付けられた環境風速関連情報を記憶し、前記風速補正パラメータ生成部は、前記環境風速関連情報に基づいて前記設定入力部にて設定入力された環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、前記パラメータ生成用風速値と、読み出した前記校正モード用風速情報とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成することが好ましい。
ところで、電子機器を用いる環境が異なる場合には、上述したように、フィルタの詰まり具合、冷却ファンに印加する電圧値が同一であっても、風速測定装置にて測定される風速値が異なるものである。すなわち、校正モード用風速情報記憶部に予め記憶された1つのみの校正モード用風速情報を用いて風速補正パラメータを生成すると、前記校正モード用風速情報が電子機器を用いる環境に適した校正モード用風速情報である場合には適切な風速補正パラメータを生成できるが、電子機器を用いる環境に適していない校正モード用風速情報である場合には適切な風速補正パラメータを生成できない。
本発明によれば、情報処理装置は、設定入力部を備えている。また、校正モード用風速情報記憶部は、環境情報と環境に応じた複数の校正モード用風速情報とが関連付けられた環境風速関連情報を記憶している。このことにより、風速補正パラメータ生成部は、環境風速関連情報から設定入力部にて設定入力された環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、パラメータ生成用風速値と、読み出した校正モード用風速情報とに基づいて、風速補正パラメータを生成できる。したがって、電子機器を用いる環境に適した校正モード用風速情報を用いて適切な風速補正パラメータを生成でき、電子機器に目詰まり検出制御をより精度よく実施させることができる。
本発明の制御校正システムでは、前記電子機器は、光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、前記光学像を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであることが好ましい。
本発明によれば、上述したように目詰まり検出制御を精度よく実施できる電子機器をプロジェクタとすることで、プロジェクタが、例えば、フィルタの目詰まりを検出した後、所定の構成部材(光源、電源等)をOFF(駆動停止)する制御を実施することで、光変調装置等の構成部材が光束の照射により過熱されて損傷することがなく、利用者にプロジェクタからの投影画像を良好に観賞させることができ不快感を与えることがない。
本発明によれば、上述したように目詰まり検出制御を精度よく実施できる電子機器をプロジェクタとすることで、プロジェクタが、例えば、フィルタの目詰まりを検出した後、所定の構成部材(光源、電源等)をOFF(駆動停止)する制御を実施することで、光変調装置等の構成部材が光束の照射により過熱されて損傷することがなく、利用者にプロジェクタからの投影画像を良好に観賞させることができ不快感を与えることがない。
本発明の制御校正方法は、外装筺体内部の温度に応じた所定の電圧で冷却ファンを駆動させた際に冷却対象に送風される空気の風速を風速測定装置にて測定し、測定した風速値に基づいて異物の侵入を防止するフィルタの交換が必要であるか否かを検出する目詰まり検出制御を実施する制御装置を有する電子機器に用いられ、前記目詰まり検出制御を校正する制御校正方法であって、前記制御装置は、前記電子機器を通常駆動する通常モードから、前記風速測定装置にて測定された風速値を補正するための風速補正パラメータを生成する校正モードに切り替える校正モード移行ステップと、所定の校正モード用電圧で前記冷却ファンを駆動させるとともに、前記冷却対象に送風される空気の風速を前記風速測定装置に測定させる校正モード制御を実施する校正モード制御ステップと、前記風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値と前記校正モード時に前記冷却対象に送風される風速値の基準となる校正モード用風速値とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成する風速補正パラメータ生成ステップと、前記風速補正パラメータを記憶部に記憶させるパラメータ記憶ステップとを実行することを特徴とする。
本発明の制御校正方法は、上述した電子機器を利用して実施されるため、上述した電子機器と同様の作用・効果を享受できる。
本発明の制御校正方法は、上述した電子機器を利用して実施されるため、上述した電子機器と同様の作用・効果を享受できる。
本発明の制御校正方法は、外装筺体内部の温度に応じた所定の電圧で冷却ファンを駆動させた際に冷却対象に送風される空気の風速を風速測定装置にて測定し、測定した風速値に基づいて異物の侵入を防止するフィルタの交換が必要であるか否かを検出する目詰まり検出制御を実施する制御装置を有する電子機器と、情報伝達手段を介して前記電子機器と情報の送受信可能に接続する情報処理装置とを備えた制御校正システムに用いられ、前記目詰まり検出制御を校正する制御校正方法であって、前記情報処理装置は、前記電子機器が設置される環境に関する環境情報を取得する環境情報取得ステップと、前記情報伝達手段を介して前記電子機器を通常駆動する通常モードから前記風速測定装置にて測定された風速値を補正するための風速補正パラメータを生成する校正モードに移行する旨の制御指令を前記電子機器に出力するとともに、前記校正モード時に前記冷却対象に送風される風速値の基準となり環境に応じた複数の校正モード用風速値に関する複数の校正モード用風速情報が前記環境情報に関連付けられた環境風速関連情報に基づいて、前記環境情報取得ステップにて取得した環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、前記情報伝達手段を介して読み出した前記校正モード用風速情報を前記電子機器に出力し、前記電子機器の記憶部に記憶された校正モード用風速情報を更新させる情報送信制御ステップとを実行し、前記制御装置は、前記記憶部に記憶された校正モード用風速情報を、前記情報伝達手段を介して前記情報処理装置から出力された校正モード用風速情報に更新する情報更新ステップと、前記情報伝達手段を介して前記情報処理装置から出力された制御指令に応じて、前記電子機器を前記校正モードに切り替える校正モード移行ステップと、所定の校正モード用電圧で前記冷却ファンを駆動させるとともに、前記冷却対象に送風される空気の風速を前記風速測定装置に測定させる校正モード制御を実施する校正モード制御ステップと、前記校正モード制御ステップにて前記風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値と前記記憶部に記憶された校正モード用風速情報に基づく校正モード用風速値とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成する風速補正パラメータ生成ステップと、前記風速補正パラメータ生成ステップにて生成した前記風速補正パラメータを前記記憶部に記憶させるパラメータ記憶ステップとを実行することを特徴とする。
また、本発明の制御校正方法は、外装筺体内部の温度に応じた所定の電圧で冷却ファンを駆動させた際に冷却対象に送風される空気の風速を風速測定装置にて測定し、測定した風速値に基づいて異物の侵入を防止するフィルタの交換が必要であるか否かを検出する目詰まり検出制御を実施する制御装置を有する電子機器と、情報伝達手段を介して前記電子機器と情報の送受信可能に接続する情報処理装置とを備えた制御校正システムに用いられ、前記目詰まり検出制御を校正する制御校正方法であって、前記情報処理装置は、前記情報伝達手段を介して、前記電子機器を通常駆動する通常モードから前記風速測定装置にて測定された風速値を補正するための風速補正パラメータを生成する校正モードに移行する旨の制御指令を前記電子機器に出力し、前記電子機器を前記校正モードに移行させ、所定の校正モード用電圧で前記冷却ファンを駆動させるとともに、前記冷却対象に送風される空気の風速を前記風速測定装置に測定させる校正モード制御を実施させる制御指令出力ステップと、前記情報伝達手段を介して前記情報送信制御ステップにて前記風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値を取得し、前記パラメータ生成用風速値と、前記校正モード時に前記冷却対象に送風される風速値の基準となる校正モード用風速値とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成する風速補正パラメータ生成ステップと、前記情報伝達手段を介して前記風速補正パラメータ生成ステップにて生成した前記風速補正パラメータを前記電子機器に出力し、前記電子機器の記憶部に記憶させる情報送信制御ステップとを実行することを特徴とする。
本発明の制御校正方法は、上述した制御校正システムを利用して実施されるため、上述した制御校正システムと同様の作用・効果を享受できる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、第1実施形態における電子機器としてのプロジェクタ1の概略構成を示す図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーンSc(図1)上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1に示すように、設定入力部としての操作部2と、電源装置3と、画像形成部4と、ファン装置5と、サーミスタ6と、風速測定装置7と、制御装置8と、外装筺体9(図2参照)で大略構成されている。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、第1実施形態における電子機器としてのプロジェクタ1の概略構成を示す図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーンSc(図1)上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1に示すように、設定入力部としての操作部2と、電源装置3と、画像形成部4と、ファン装置5と、サーミスタ6と、風速測定装置7と、制御装置8と、外装筺体9(図2参照)で大略構成されている。
外装筺体9は、射出成型等による合成樹脂製品であり、電源装置3、画像形成部4、ファン装置5、サーミスタ6、風速測定装置7、および制御装置8を内部に収納配置する全体略直方体状に形成されている。なお、外装筺体9としては、合成樹脂製品に限らず、その他の材料、例えば、金属材料で構成しても構わない。
この外装筺体9には、ファン装置5によりプロジェクタ1外部の冷却空気を内部に取り込むための吸気口91(図2参照)と、プロジェクタ1内部の空気を排出するための排気口(図示略)とが形成されている。そして、吸気口91は、外部から塵埃等の異物の侵入を防止するためのフィルタAF(図2参照)を取り付け可能に構成されている。
この外装筺体9には、ファン装置5によりプロジェクタ1外部の冷却空気を内部に取り込むための吸気口91(図2参照)と、プロジェクタ1内部の空気を排出するための排気口(図示略)とが形成されている。そして、吸気口91は、外部から塵埃等の異物の侵入を防止するためのフィルタAF(図2参照)を取り付け可能に構成されている。
操作部2は、リモートコントローラ(図示略)や、外装筺体9に形成された操作パネル上のボタンやキー(図示略)により構成され、利用者による操作を認識して所定の操作信号を制御装置8に出力する。
電源装置3は、外部から供給された電力をプロジェクタ1の各部に供給する。この電源装置3は、図示は省略するが、外部から供給された電力をプロジェクタ1の各部に供給する主電源と、利用者による操作部2の操作により主電源がOFFした状態(スタンバイ状態)において、外部から供給された電力をプロジェクタ1の制御装置8等にのみ供給するサブ電源とで構成されている。
電源装置3は、外部から供給された電力をプロジェクタ1の各部に供給する。この電源装置3は、図示は省略するが、外部から供給された電力をプロジェクタ1の各部に供給する主電源と、利用者による操作部2の操作により主電源がOFFした状態(スタンバイ状態)において、外部から供給された電力をプロジェクタ1の制御装置8等にのみ供給するサブ電源とで構成されている。
画像形成部4は、制御装置8による制御の下、光学像を形成してスクリーンScに拡大投射する。この画像形成部4は、図1に示すように、光源装置41と、光変調装置としての液晶ライトバルブ42と、投射光学装置43等を備える。
光源装置41は、制御装置8による制御の下、光束を液晶ライトバルブ42に向けて射出する。この光源装置41は、図1に示すように、光源ランプ411と、ランプドライバ412とを備える。
光源ランプ411は、超高圧水銀ランプにて構成されている。なお、超高圧水銀ランプに限らず、メタルハライドランプ、キセノンランプ等の他の放電発光型の光源ランプを採用してもよい。さらに、放電発光型の光源ランプに限らず、レーザダイオードや、発光ダイオード、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種固体発光素子を採用してもよい。
ランプドライバ412は、制御装置8による制御の下、光源ランプ411を駆動する。
光源装置41は、制御装置8による制御の下、光束を液晶ライトバルブ42に向けて射出する。この光源装置41は、図1に示すように、光源ランプ411と、ランプドライバ412とを備える。
光源ランプ411は、超高圧水銀ランプにて構成されている。なお、超高圧水銀ランプに限らず、メタルハライドランプ、キセノンランプ等の他の放電発光型の光源ランプを採用してもよい。さらに、放電発光型の光源ランプに限らず、レーザダイオードや、発光ダイオード、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種固体発光素子を採用してもよい。
ランプドライバ412は、制御装置8による制御の下、光源ランプ411を駆動する。
液晶ライトバルブ42は、透過型の液晶パネルであり、制御装置8からの駆動信号に基づいて、液晶セル(図示略)に封入された液晶分子の配列を変化させ、光源ランプ411から射出された光束を、透過若しくは遮断することにより画像情報に応じた光学像を投射光学装置43に射出する。
投射光学装置43は、液晶ライトバルブ42から射出された光学像をスクリーンScに向けて拡大投射する。
なお、図示は省略したが、プロジェクタ1は、RGBの3色に対応する3枚の液晶ライトバルブ42を備えている。また、光源装置41は、光源光を3色の光に分離する色光分離光学系を備えている。さらに、投射光学装置43は、3色の画像光を合成してカラー画像を表す光学像を生成する合成光学系を有している。なお、このような光学系の構成については、種々の一般的なプロジェクタの光学系の構成が利用可能である。
投射光学装置43は、液晶ライトバルブ42から射出された光学像をスクリーンScに向けて拡大投射する。
なお、図示は省略したが、プロジェクタ1は、RGBの3色に対応する3枚の液晶ライトバルブ42を備えている。また、光源装置41は、光源光を3色の光に分離する色光分離光学系を備えている。さらに、投射光学装置43は、3色の画像光を合成してカラー画像を表す光学像を生成する合成光学系を有している。なお、このような光学系の構成については、種々の一般的なプロジェクタの光学系の構成が利用可能である。
図2は、ファン装置5による冷却構造、サーミスタ6および風速測定装置7の配置状態の一例を模式的に示す図である。
ファン装置5は、冷却ファン51(図1、図2)およびファンドライバ52(図1)で構成され、制御装置8による制御の下、図2に示すように、外装筺体9の吸気口91を介して外装筺体9外部の冷却空気を導入し、プロジェクタ1内で発生する熱を冷却する。より具体的に、冷却ファン51は、図2に示すように、吸気口91に接続された吸気側ダクト911を介して外装筺体9外部の冷却空気を吸入し、排出側ダクト912を介して液晶ライトバルブ42に向けて冷却空気を送風する。そして、液晶ライトバルブ42に冷却空気が送風されることで、液晶ライトバルブ42が冷却される。
ファン装置5は、冷却ファン51(図1、図2)およびファンドライバ52(図1)で構成され、制御装置8による制御の下、図2に示すように、外装筺体9の吸気口91を介して外装筺体9外部の冷却空気を導入し、プロジェクタ1内で発生する熱を冷却する。より具体的に、冷却ファン51は、図2に示すように、吸気口91に接続された吸気側ダクト911を介して外装筺体9外部の冷却空気を吸入し、排出側ダクト912を介して液晶ライトバルブ42に向けて冷却空気を送風する。そして、液晶ライトバルブ42に冷却空気が送風されることで、液晶ライトバルブ42が冷却される。
サーミスタ6は、図2に示すように、冷却対象である液晶ライトバルブ42近傍に配設され、液晶ライトバルブ42近傍の温度を検出する。そして、サーミスタ6は、検出した検出温度に応じた信号を制御装置8に出力する。
風速測定装置7は、ファン装置5により液晶ライトバルブ42に送風される空気の風速を測定する装置である。この風速測定装置7は、図2に示すように、空気流通部71と、風速センサ72とを備える。
空気流通部71は、図2に示すように、内部に空気を流通可能とし、排出側ダクト912内部に連通するように排出側ダクト912に接続する。なお、空気流通部71において、流路前段側に空気の流通方向に交差(例えば、直交)して延出する障壁部と、流路後段側に内部の空気を外部に流出させる流出口とを形成することが好ましい。このように形成することで、前記障壁部により、空気流通部71における前記障壁部および前記流出口の間の空間の内圧を排出側ダクト912内部の内圧に対して十分に低減させることができるとともに、前記流出口により、空気流通部71における前記障壁部および前記流出口の間の空間を流通する空気の流量を増加させることができる。そして、風速センサ72により、空気流通部71における前記障壁部および前記流出口の間の空間を流通する空気の風速を測定すれば、測定した風速値がばらつくことがなく、液晶ライトバルブ42に送風される空気の風速を精度よく測定できる。
風速測定装置7は、ファン装置5により液晶ライトバルブ42に送風される空気の風速を測定する装置である。この風速測定装置7は、図2に示すように、空気流通部71と、風速センサ72とを備える。
空気流通部71は、図2に示すように、内部に空気を流通可能とし、排出側ダクト912内部に連通するように排出側ダクト912に接続する。なお、空気流通部71において、流路前段側に空気の流通方向に交差(例えば、直交)して延出する障壁部と、流路後段側に内部の空気を外部に流出させる流出口とを形成することが好ましい。このように形成することで、前記障壁部により、空気流通部71における前記障壁部および前記流出口の間の空間の内圧を排出側ダクト912内部の内圧に対して十分に低減させることができるとともに、前記流出口により、空気流通部71における前記障壁部および前記流出口の間の空間を流通する空気の流量を増加させることができる。そして、風速センサ72により、空気流通部71における前記障壁部および前記流出口の間の空間を流通する空気の風速を測定すれば、測定した風速値がばらつくことがなく、液晶ライトバルブ42に送風される空気の風速を精度よく測定できる。
風速センサ72は、図2に示すように、空気流通部71内を流通する空気の風速を測定する。そして、風速センサ72は、測定した風速値に応じた信号を制御装置8に出力する。
なお、風速センサ72の構成としては、特に限定されないが、例えば、ヒータを加熱することにより所定の温度分布を形成し、空気の風速に応じた温度分布の変化状態を計測する風速センサを採用できる。本実施形態では、上述した原理で風速を測定する、MEMS風量センサD6F-W01A1あるいはD6F-W04A1(オムロン社製)を採用できる。
なお、風速センサ72の構成としては、特に限定されないが、例えば、ヒータを加熱することにより所定の温度分布を形成し、空気の風速に応じた温度分布の変化状態を計測する風速センサを採用できる。本実施形態では、上述した原理で風速を測定する、MEMS風量センサD6F-W01A1あるいはD6F-W04A1(オムロン社製)を採用できる。
制御装置8は、図1に示すように、電源装置3、画像形成部4、ファン装置5、サーミスタ6、および風速測定装置7等を制御する。この制御装置8は、図1に示すように、インターフェース部81と、液晶パネル駆動制御部82と、フレームメモリ83と、ランプ駆動制御部84と、ファン駆動制御部85と、目詰まり検出制御部86と、第1のメモリ87と、制御校正部88等を備える。
インターフェース部81は、外部からUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等の信号線を介して入力される信号に対して予め設定されている入力インターフェース処理を実行し、液晶パネル駆動制御部82等に出力する。例えば、インターフェース部81は、各種外部機器から出力される画像信号等を入力し、液晶パネル駆動制御部82にて処理可能な画像信号に変換して出力する。そして、インターフェース部81から出力された画像信号(デジタル画像信号)は、フレームメモリ83に一時的に記録される。
インターフェース部81は、外部からUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等の信号線を介して入力される信号に対して予め設定されている入力インターフェース処理を実行し、液晶パネル駆動制御部82等に出力する。例えば、インターフェース部81は、各種外部機器から出力される画像信号等を入力し、液晶パネル駆動制御部82にて処理可能な画像信号に変換して出力する。そして、インターフェース部81から出力された画像信号(デジタル画像信号)は、フレームメモリ83に一時的に記録される。
液晶パネル駆動制御部82は、インターフェース部81から出力されフレームメモリ83に順次記憶されるデジタル画像信号を適宜読み出して、読み出したデジタル画像信号に対して所定の処理を施し、処理を施した画像に対応する画像情報としての駆動信号を液晶ライトバルブ42に出力して所定の光学像を形成させる。この液晶パネル駆動制御部82における前記所定の処理としては、例えば、拡大・縮小等の画像サイズ調整処理、台形歪補正処理、画質調整処理、ガンマ補正処理等がある。これらの各処理は、周知の技術であるので詳細な説明は省略する。
ランプ駆動制御部84は、所定の駆動周波数で光源ランプ411を駆動させる旨の制御指令をランプドライバ412に出力し、ランプドライバ412に所定の駆動周波数に応じた駆動信号を生成させ、光源ランプ411を駆動させる。
ファン駆動制御部85は、制御校正部88からの制御信号、あるいは、第1のメモリ87に記憶された所定のプログラムにしたがって、ファン装置5を駆動制御する。
例えば、ファン駆動制御部85は、制御校正部88にて後述する校正モードに移行された後、制御校正部88から出力される所定の制御信号を入力すると、第1のメモリ87に記憶された校正モード用電圧情報に基づく校正モード用電圧V(cal)で冷却ファン51を駆動させる。
また、例えば、ファン駆動制御部85は、制御校正部88によりプロジェクタ1を通常駆動させる通常モードに移行された状態において、第1のメモリ87に記憶されたファン制御情報に基づく初期電圧値で冷却ファン51を駆動させた後、サーミスタ6にて検出された検出温度を順次認識し、認識した検出温度と、第1のメモリ87に記憶された設定温度情報に基づく設定温度との偏差量を算出し、該偏差量に基づいて冷却ファン51に印加する電圧値を変更して液晶ライトバルブ42近傍の温度が前記設定温度となるようにフィードバック制御を実施する。なお、このフィードバック制御としては、検出温度と設定温度との偏差量に基づいて冷却ファン51に印加する電圧値を変更するフィードバック制御であればよく、比例制御、PI(Proportional Integral)制御、PID(Proportional Integral Differential)制御等のいずれを採用してもよい。
例えば、ファン駆動制御部85は、制御校正部88にて後述する校正モードに移行された後、制御校正部88から出力される所定の制御信号を入力すると、第1のメモリ87に記憶された校正モード用電圧情報に基づく校正モード用電圧V(cal)で冷却ファン51を駆動させる。
また、例えば、ファン駆動制御部85は、制御校正部88によりプロジェクタ1を通常駆動させる通常モードに移行された状態において、第1のメモリ87に記憶されたファン制御情報に基づく初期電圧値で冷却ファン51を駆動させた後、サーミスタ6にて検出された検出温度を順次認識し、認識した検出温度と、第1のメモリ87に記憶された設定温度情報に基づく設定温度との偏差量を算出し、該偏差量に基づいて冷却ファン51に印加する電圧値を変更して液晶ライトバルブ42近傍の温度が前記設定温度となるようにフィードバック制御を実施する。なお、このフィードバック制御としては、検出温度と設定温度との偏差量に基づいて冷却ファン51に印加する電圧値を変更するフィードバック制御であればよく、比例制御、PI(Proportional Integral)制御、PID(Proportional Integral Differential)制御等のいずれを採用してもよい。
目詰まり検出制御部86は、通常モード時において、ファン駆動制御部85によるフィードバック制御の際、冷却ファン51に印加する電圧値が上限値Vmax(冷却ファン51の使用電圧の上限値)に達した後、風速測定装置7にて測定され制御校正部88にて補正された目詰まり検出用風速値と、第1のメモリ87に記憶された設定風速情報に基づく設定風速値とに基づいて、フィルタAFの交換が必要であるか否かを検出する目詰まり検出制御を実施する。また、目詰まり検出制御部86は、フィルタAFの交換が必要であると判定した場合には、液晶パネル駆動制御部82に所定の制御信号を出力し、液晶ライトバルブ42にフィルタAFの交換を促す情報(光学像)を形成させる。
第1のメモリ87は、通常モード時での所定の制御プログラム、ファン駆動制御部85のフィードバック制御にて必要な情報(ファン制御情報、設定温度情報、校正モード用電圧情報等)、目詰まり検出制御部86の目詰まり検出制御にて必要な情報(設定風速情報等)を記憶する。
なお、設定温度としては、設定温度としては、液晶ライトバルブ42近傍の温度を所望の温度に設定するための温度である。
また、設定風速値としては、フィルタAFの交換を必要とする、すなわち、フィルタAFが目詰まりを起こしている際に送風される風速値よりも若干大きい値に設定された風速値である。
すなわち、第1のメモリ87は、本発明に係る設定風速情報記憶部に相当する。
なお、設定温度としては、設定温度としては、液晶ライトバルブ42近傍の温度を所望の温度に設定するための温度である。
また、設定風速値としては、フィルタAFの交換を必要とする、すなわち、フィルタAFが目詰まりを起こしている際に送風される風速値よりも若干大きい値に設定された風速値である。
すなわち、第1のメモリ87は、本発明に係る設定風速情報記憶部に相当する。
制御校正部88は、風速測定装置7にて測定された風速値を補正するための風速補正パラメータにより目詰まり検出用風速値を補正して目詰まり検出制御部86による目詰まり検出制御を校正する。この制御校正部88は、図1に示すように、モード切替部881と、校正モード制御部882と、風速値判定部883と、風速補正パラメータ生成部884と、風速値補正部885と、第2のメモリ886等を備える。
モード切替部881は、例えば、プロジェクタ1の出荷前(製造時)に作業者による操作部2の設定入力により、プロジェクタ1を通常駆動する通常モード、または、後述する風速補正パラメータを生成する校正モードに切り替える。
モード切替部881は、例えば、プロジェクタ1の出荷前(製造時)に作業者による操作部2の設定入力により、プロジェクタ1を通常駆動する通常モード、または、後述する風速補正パラメータを生成する校正モードに切り替える。
校正モード制御部882は、校正モード時に、ファン駆動制御部85に所定の制御信号を出力し、所定の校正モード用電圧V(cal)で冷却ファン51を駆動させるとともに、風速測定装置7に風速を測定させる校正モード制御を実施する。
なお、校正モード用電圧V(cal)としては、フィルタAFの交換が必要である場合、すなわち、フィルタAFが目詰まりを起こしている場合に、風速測定装置7にて測定される風速値に近い値で、冷却ファン51を駆動させるための電圧である。校正モードは、プロジェクタ1の出荷前に実施され、フィルタAFが新しいものである。このため、校正モード用電圧V(cal)は、冷却ファン51の上限値Vmaxよりも十分に小さい値である。
なお、校正モード用電圧V(cal)としては、フィルタAFの交換が必要である場合、すなわち、フィルタAFが目詰まりを起こしている場合に、風速測定装置7にて測定される風速値に近い値で、冷却ファン51を駆動させるための電圧である。校正モードは、プロジェクタ1の出荷前に実施され、フィルタAFが新しいものである。このため、校正モード用電圧V(cal)は、冷却ファン51の上限値Vmaxよりも十分に小さい値である。
風速値判定部883は、校正モード制御部882にて風速測定装置7に測定させたパラメータ生成用風速値を認識する。また、風速値判定部883は、パラメータ生成用風速値が、第2のメモリ886に記憶された風速範囲情報に基づく風速値Smin(cal)以上、風速値Smax(cal)以下の範囲内であるか否かを判定する。そして、風速値判定部883は、パラメータ生成用風速値が前記範囲内であると判定した場合に、風速補正パラメータ生成部884に風速補正パラメータを生成する旨の制御信号を出力する。また、風速値判定部883は、パラメータ生成用風速値が前記範囲外であると判定した場合に、ランプ駆動制御部84および液晶パネル駆動制御部82等に制御信号を出力し、画像形成部4を駆動制御して液晶ライトバルブ42にパラメータ生成用風速値が異常値である旨のエラー情報(光学像)を形成させる。
風速補正パラメータ生成部884は、風速値判定部883から出力された制御信号を入力した場合に、校正モード制御部882にて風速測定装置7に測定させたパラメータ生成用風速値を、第2のメモリ886に記憶された校正モード用風速情報に基づく校正モード用風速値S(cal)に近似する風速補正パラメータを生成する。そして、風速補正パラメータ生成部884は、生成した風速補正パラメータを、第2のメモリ886に記憶する。
なお、風速補正パラメータとしては、パラメータ生成用風速値と、校正モード用風速値S(cal)との偏差量を加算あるいは減算するパラメータ(関数)を採用できる。
なお、風速補正パラメータとしては、パラメータ生成用風速値と、校正モード用風速値S(cal)との偏差量を加算あるいは減算するパラメータ(関数)を採用できる。
また、校正モード用風速値S(cal)としては、以下のような風速値を採用できる。
図3は、校正モード用風速値S(cal)の一例を示す図である。
すなわち、予め、出荷前の十分な数のプロジェクタに対して、上述したように校正モードに切り替え、校正モード用電圧V(cal)で冷却ファンを駆動させる。そして、風速測定装置にて風速値を測定させる。それぞれのプロジェクタにおいて、各風速測定装置の特性あるいは設置位置のばらつきや、各冷却ファンの特性(冷却ファンに印加する電圧と該電圧に応じて冷却ファンが回転する回転数との関係)のばらつき等の影響により、測定された各風速値は、図3に示すように、ばらつきが生じる。そして、本実施形態では、校正モード用風速値S(cal)としては、測定された各風速値の平均値を採用している。なお、校正モード用風速値S(cal)としては、上述した平均値に限らず、その他、例えば、度数の一番多い風速値を採用しても構わない。
また、風速値判定部883にて用いられる風速値Smin(cal)以上風速値Smax(cal)以下の範囲は、図3に示すように、校正モード用風速値S(cal)を含み、各プロジェクタにおける各風速測定装置にて測定された各風速値のばらつきよりも大きい範囲に設定されている。
図3は、校正モード用風速値S(cal)の一例を示す図である。
すなわち、予め、出荷前の十分な数のプロジェクタに対して、上述したように校正モードに切り替え、校正モード用電圧V(cal)で冷却ファンを駆動させる。そして、風速測定装置にて風速値を測定させる。それぞれのプロジェクタにおいて、各風速測定装置の特性あるいは設置位置のばらつきや、各冷却ファンの特性(冷却ファンに印加する電圧と該電圧に応じて冷却ファンが回転する回転数との関係)のばらつき等の影響により、測定された各風速値は、図3に示すように、ばらつきが生じる。そして、本実施形態では、校正モード用風速値S(cal)としては、測定された各風速値の平均値を採用している。なお、校正モード用風速値S(cal)としては、上述した平均値に限らず、その他、例えば、度数の一番多い風速値を採用しても構わない。
また、風速値判定部883にて用いられる風速値Smin(cal)以上風速値Smax(cal)以下の範囲は、図3に示すように、校正モード用風速値S(cal)を含み、各プロジェクタにおける各風速測定装置にて測定された各風速値のばらつきよりも大きい範囲に設定されている。
風速値補正部885は、通常モード時において、ファン駆動制御部85によるフィードバック制御の際、冷却ファン51に印加する電圧値が上限値Vmaxに達した後、風速測定装置7にて測定された目詰まり検出用風速値を、第2のメモリ886に記憶された風速補正パラメータにより補正する。なお、風速補正パラメータは、上述したように、前記偏差量を加算あるいは減算するパラメータを採用している。このため、パラメータ生成用風速値と同一の値を有する目詰まり検出用風速値は、風速補正パラメータにより前記偏差量が加算あるいは減算されることで、校正モード用風速値S(cal)と同一の値を有する風速値に補正される。また、パラメータ生成用風速値と異なる値を有する目詰まり検出用風速値は、風速補正パラメータにより前記偏差量が加算あるいは減算されることで、校正モード用風速値S(cal)と異なる値を有する風速値に補正される。
第2のメモリ886は、校正モード時での所定の制御プログラム、制御校正部88の処理に必要な情報(風速範囲情報、校正モード用風速情報等)、制御校正部88にて処理された情報(風速補正パラメータ等)を記憶する。
すなわち、第2のメモリ886は、本発明に係る風速範囲情報記憶部、校正モード用風速情報記憶部、風速補正パラメータ記憶部に相当する。
すなわち、第2のメモリ886は、本発明に係る風速範囲情報記憶部、校正モード用風速情報記憶部、風速補正パラメータ記憶部に相当する。
〔プロジェクタの制御方法〕
次に、上述した制御装置8によるプロジェクタ1の制御方法を図面に基づいて説明する。
なお、以下では、目詰まり検出制御を校正する制御校正処理(制御校正方法)と、目詰まり検出制御処理(目詰まり検出制御方法)とを順に説明する。
次に、上述した制御装置8によるプロジェクタ1の制御方法を図面に基づいて説明する。
なお、以下では、目詰まり検出制御を校正する制御校正処理(制御校正方法)と、目詰まり検出制御処理(目詰まり検出制御方法)とを順に説明する。
〔制御校正方法〕
図4は、制御校正方法を説明するフローチャートである。
なお、以下では、プロジェクタ1の電源がON状態でありプロジェクタ1が起動している状態とする。
先ず、モード切替部881は、プロジェクタ1の出荷前に作業者による操作部2の「目詰まり検出制御の校正を開始する」旨の設定入力を認識し、プロジェクタ1を通常モードから校正モードに切り替える(ステップS1:校正モード移行ステップ)。
ステップS1の後、校正モード制御部882は、ファン駆動制御部85に所定の制御信号を出力し、所定の校正モード用電圧V(cal)で冷却ファン51を駆動させるとともに、風速測定装置7に風速を測定させる校正モード制御を実施する(ステップS2:校正モード制御ステップ)。
図4は、制御校正方法を説明するフローチャートである。
なお、以下では、プロジェクタ1の電源がON状態でありプロジェクタ1が起動している状態とする。
先ず、モード切替部881は、プロジェクタ1の出荷前に作業者による操作部2の「目詰まり検出制御の校正を開始する」旨の設定入力を認識し、プロジェクタ1を通常モードから校正モードに切り替える(ステップS1:校正モード移行ステップ)。
ステップS1の後、校正モード制御部882は、ファン駆動制御部85に所定の制御信号を出力し、所定の校正モード用電圧V(cal)で冷却ファン51を駆動させるとともに、風速測定装置7に風速を測定させる校正モード制御を実施する(ステップS2:校正モード制御ステップ)。
ステップS2の後、風速値判定部883は、風速測定装置7にて測定されたパラメータ生成用風速値を認識し、認識したパラメータ生成用風速値が正常範囲内、すなわち風速値Smin(cal)以上、風速値Smax(cal)以下の範囲内であるか否かを判定する(ステップS3)。
ステップS3において、風速値判定部883は、「N」と判定した場合、すなわち、パラメータ生成用風速値が正常範囲外であると判定した場合には、ランプ駆動制御部84および液晶パネル駆動制御部82等に制御信号を出力し、画像形成部4を駆動制御して液晶ライトバルブ42に「パラメータ生成用風速値が異常値である」旨のエラーメッセージを含む光学像を形成させる。そして、スクリーンSc上には、前記光学像が拡大投影される(ステップS4)。
ステップS3において、風速値判定部883は、「N」と判定した場合、すなわち、パラメータ生成用風速値が正常範囲外であると判定した場合には、ランプ駆動制御部84および液晶パネル駆動制御部82等に制御信号を出力し、画像形成部4を駆動制御して液晶ライトバルブ42に「パラメータ生成用風速値が異常値である」旨のエラーメッセージを含む光学像を形成させる。そして、スクリーンSc上には、前記光学像が拡大投影される(ステップS4)。
一方、ステップS3において、風速値判定部883は、「Y」と判定した場合、すなわち、パラメータ生成用風速値が正常範囲内であると判定した場合には、風速補正パラメータ生成部884に制御信号を出力する。そして、風速補正パラメータ生成部884は、パラメータ生成用風速値を、第2のメモリ886に記憶された校正モード用風速情報に基づく校正モード用風速値S(cal)に近似する風速補正パラメータを生成する(ステップS5:風速補正パラメータ生成ステップ)。
ステップS5の後、風速補正パラメータ生成部884は、生成した風速補正パラメータを第2のメモリ886に記憶させる(ステップS6:パラメータ記憶ステップ)。
ステップS5の後、風速補正パラメータ生成部884は、生成した風速補正パラメータを第2のメモリ886に記憶させる(ステップS6:パラメータ記憶ステップ)。
ステップS6の後、制御校正部88は、ランプ駆動制御部84および液晶パネル駆動制御部82等に制御信号を出力し、画像形成部4を駆動制御して液晶ライトバルブ42に「目詰まり検出制御の校正が正常に終了した」旨のメッセージを含む光学像を形成させる。そして、スクリーンSc上には、前記光学像が拡大投影される(ステップS7)。
〔目詰まり検出制御方法〕
図5は、目詰まり検出制御方法を説明するフローチャートである。
なお、以下では、プロジェクタ1は、出荷後の状態であり、校正モードから通常モードに移行された状態とする。
先ず、利用者により操作部2の電源ONボタン(図示省略)が押下されることで、操作部2から制御装置8に所定の操作信号が出力され、制御装置8は、プロジェクタ1を起動する(ステップS11)。
ステップS11の後、ファン駆動制御部85は、第1のメモリ87からファン制御情報および設定温度情報を読み出す。そして、ファン駆動制御部85は、読み出したファン制御情報に基づく初期電圧値で冷却ファン51を駆動させる。そして、ファン駆動制御部85は、サーミスタ6にて検出された検出温度を順次認識し、認識した検出温度と、読み出した設定温度情報に基づく設定温度との偏差量を算出し、該偏差量に基づいて冷却ファン51に印加する電圧値を変更して液晶ライトバルブ42近傍の温度が前記設定温度になるようにフィードバック制御を実施する(ステップS12)。
図5は、目詰まり検出制御方法を説明するフローチャートである。
なお、以下では、プロジェクタ1は、出荷後の状態であり、校正モードから通常モードに移行された状態とする。
先ず、利用者により操作部2の電源ONボタン(図示省略)が押下されることで、操作部2から制御装置8に所定の操作信号が出力され、制御装置8は、プロジェクタ1を起動する(ステップS11)。
ステップS11の後、ファン駆動制御部85は、第1のメモリ87からファン制御情報および設定温度情報を読み出す。そして、ファン駆動制御部85は、読み出したファン制御情報に基づく初期電圧値で冷却ファン51を駆動させる。そして、ファン駆動制御部85は、サーミスタ6にて検出された検出温度を順次認識し、認識した検出温度と、読み出した設定温度情報に基づく設定温度との偏差量を算出し、該偏差量に基づいて冷却ファン51に印加する電圧値を変更して液晶ライトバルブ42近傍の温度が前記設定温度になるようにフィードバック制御を実施する(ステップS12)。
図6は、フィードバック制御の状態を模式的に示す図である。なお、図6では、横軸が光源ランプ411の点灯後(プロジェクタ1の起動後)の経過時間を示し、縦軸がサーミスタ6の検出温度および冷却ファン51に印加する電圧値を示している。また、図6において、曲線CLSがサーミスタ6の検出温度の挙動を示し、曲線CLVが冷却ファン51に印加する電圧値の挙動を示している。
ファン駆動制御部85は、図6に示すように、サーミスタ6の検出温度に応じて冷却ファン51に印加する電圧値を変更し、液晶ライトバルブ42近傍の温度が光源ランプ411の点灯後の時間の経過にしたがって設定温度T近傍に安定するようにフィードバック制御を実施する。
ファン駆動制御部85は、図6に示すように、サーミスタ6の検出温度に応じて冷却ファン51に印加する電圧値を変更し、液晶ライトバルブ42近傍の温度が光源ランプ411の点灯後の時間の経過にしたがって設定温度T近傍に安定するようにフィードバック制御を実施する。
ところで、プロジェクタ1の使用環境温度が高い場合には、液晶ライトバルブ42に向けて送風される空気の温度も高いため、液晶ライトバルブ42近傍の温度の上昇率が高くなる。また、フィルタAFが目詰まりを起こした場合、すなわち、フィルタAFに塵埃等が付着し、所望量の空気を内部に導入できない場合にも同様に、液晶ライトバルブ42近傍の温度の上昇率が高くなる。以上のような場合にファン駆動制御部85がフィードバック制御を実施すると、初期電圧値Vで冷却ファン51を駆動した後、電圧値の増加率を比較的に大きくし、いずれ設定された上限値Vmaxで冷却ファン51を駆動することとなる。
そして、以下に示すような処理を実施することで、上記の種々の場合を切り分け、フィルタAFが目詰まりを起こしている旨を検出する。
そして、以下に示すような処理を実施することで、上記の種々の場合を切り分け、フィルタAFが目詰まりを起こしている旨を検出する。
すなわち、目詰まり検出制御部86は、ステップS12においてファン駆動制御部85によりフィードバック制御が実施されている際、ファン駆動制御部85から冷却ファン51に印加される電圧値が上限値Vmaxに達したか否かを常時、監視する(ステップS13)。
ステップS13において、目詰まり検出制御部86が、「Y」と判定した場合、すなわち、冷却ファン51に印加される電圧値が上限値Vmaxに達したと判定した場合には、風速センサ72から出力される信号を入力し、風速センサ72にて測定された目詰まり検出用風速値を認識する(ステップS14)。
ステップS14の後、風速値補正部885は、第2のメモリ886に記憶された風速補正パラメータを読み出し、前記目詰まり検出用風速値を、読み出した風速補正パラメータにより補正する(ステップS15)。
ステップS13において、目詰まり検出制御部86が、「Y」と判定した場合、すなわち、冷却ファン51に印加される電圧値が上限値Vmaxに達したと判定した場合には、風速センサ72から出力される信号を入力し、風速センサ72にて測定された目詰まり検出用風速値を認識する(ステップS14)。
ステップS14の後、風速値補正部885は、第2のメモリ886に記憶された風速補正パラメータを読み出し、前記目詰まり検出用風速値を、読み出した風速補正パラメータにより補正する(ステップS15)。
ステップS15の後、目詰まり検出制御部86は、補正された目詰まり検出用風速値と、第1のメモリ87に記憶された設定風速情報に基づく設定風速値とを比較し、補正された目詰まり検出用風速値が設定風速値未満であるか否か、すなわち、フィルタAFの交換が必要であるか否かを判定する(ステップS16)。
ステップS16において、目詰まり検出制御部86が「N」と判定した場合、すなわち、補正された目詰まり検出用風速値が設定風速値以上であると判定した場合には、制御装置8は、ステップS12に戻り、フィードバック制御を継続する。すなわち、補正された目詰まり検出用風速値が設定風速値以上である場合には、フィルタAFが目詰まりを起こしている場合ではなく、例えば、プロジェクタ1の使用環境温度が高い場合等であり、目詰まり検出制御部86は、フィルタAFが目詰まりを起こしている場合であるとは認識しない。
ステップS16において、目詰まり検出制御部86が「N」と判定した場合、すなわち、補正された目詰まり検出用風速値が設定風速値以上であると判定した場合には、制御装置8は、ステップS12に戻り、フィードバック制御を継続する。すなわち、補正された目詰まり検出用風速値が設定風速値以上である場合には、フィルタAFが目詰まりを起こしている場合ではなく、例えば、プロジェクタ1の使用環境温度が高い場合等であり、目詰まり検出制御部86は、フィルタAFが目詰まりを起こしている場合であるとは認識しない。
一方、ステップS16において、目詰まり検出制御部86は、「Y」と判定した場合、すなわち、目詰まり検出用風速値が設定風速値未満であると判定した場合には、フィルタAFが目詰まりを起こしている状態であると認識する(ステップS17)。
ステップS17の後、目詰まり検出制御部86は、液晶パネル駆動制御部82に所定の制御信号を出力し、液晶ライトバルブ42にフィルタAFの交換を促す情報(光学像)、例えば、「フィルタを交換して下さい」のメッセージを含む光学像を形成させ、スクリーン上に前記情報を表示させる(ステップS18)。
ステップS17の後、目詰まり検出制御部86は、液晶パネル駆動制御部82に所定の制御信号を出力し、液晶ライトバルブ42にフィルタAFの交換を促す情報(光学像)、例えば、「フィルタを交換して下さい」のメッセージを含む光学像を形成させ、スクリーン上に前記情報を表示させる(ステップS18)。
上述した第1実施形態によれば、以下の効果がある。
本実施形態では、プロジェクタ1は、制御校正部88を備えているので、校正モード時に風速補正パラメータを生成し記憶させておくことで、通常モード時において、風速測定装置7にて測定された目詰まり検出用風速値を風速補正パラメータにより補正できる。より具体的に、生成した風速補正パラメータは、パラメータ生成用風速値を基準となる校正モード用風速値S(cal)に近似するパラメータであり、すなわち、風速測定装置7にて測定された風速値(目詰まり検出用風速値)を設計上の風速値に近似するパラメータであるため、プロジェクタの個体毎の特性(風速測定装置7の設置位置、風速センサ72のセンサ特性、あるいは、冷却ファン51の特性等)にばらつきが生じ、測定される目詰まり検出用風速値に測定誤差が生じている場合であっても、風速補正パラメータにより、目詰まり検出用風速値を、プロジェクタの個体毎の特性ばらつきによる測定誤差をキャンセルした設計上の目詰まり検出用風速値に補正できる。したがって、このように補正した目詰まり検出用風速値および設定風速値に基づいて、目詰まり検出制御を実施することで、プロジェクタの個体毎に、フィルタAFの目詰まり状態が同一とした場合に、フィルタAFが目詰まりを起こしている旨を認識するプロジェクタと、フィルタAFが目詰まりを起こしている旨を認識しないプロジェクタとが存在することなく、略全てのプロジェクタにおいて同一の目詰まり検出制御を実施でき、目詰まり検出制御を精度よく実施できる。よって液晶ライトバルブ42等の構成部材がフィルタAFの目詰まりにより過熱されて損傷する前に目詰まりの検出が可能となり、製品の長寿命化が図れる。
本実施形態では、プロジェクタ1は、制御校正部88を備えているので、校正モード時に風速補正パラメータを生成し記憶させておくことで、通常モード時において、風速測定装置7にて測定された目詰まり検出用風速値を風速補正パラメータにより補正できる。より具体的に、生成した風速補正パラメータは、パラメータ生成用風速値を基準となる校正モード用風速値S(cal)に近似するパラメータであり、すなわち、風速測定装置7にて測定された風速値(目詰まり検出用風速値)を設計上の風速値に近似するパラメータであるため、プロジェクタの個体毎の特性(風速測定装置7の設置位置、風速センサ72のセンサ特性、あるいは、冷却ファン51の特性等)にばらつきが生じ、測定される目詰まり検出用風速値に測定誤差が生じている場合であっても、風速補正パラメータにより、目詰まり検出用風速値を、プロジェクタの個体毎の特性ばらつきによる測定誤差をキャンセルした設計上の目詰まり検出用風速値に補正できる。したがって、このように補正した目詰まり検出用風速値および設定風速値に基づいて、目詰まり検出制御を実施することで、プロジェクタの個体毎に、フィルタAFの目詰まり状態が同一とした場合に、フィルタAFが目詰まりを起こしている旨を認識するプロジェクタと、フィルタAFが目詰まりを起こしている旨を認識しないプロジェクタとが存在することなく、略全てのプロジェクタにおいて同一の目詰まり検出制御を実施でき、目詰まり検出制御を精度よく実施できる。よって液晶ライトバルブ42等の構成部材がフィルタAFの目詰まりにより過熱されて損傷する前に目詰まりの検出が可能となり、製品の長寿命化が図れる。
ところで、目詰まり検出制御を精度よく実施するために、プロジェクタの個体毎に、プロジェクタの個体毎の特性ばらつきに応じて、異なる設定風速値をそれぞれ記憶しておくことも考えられるが、プロジェクタの製造が煩雑化してしまう。
本実施形態では、目詰まり検出制御の校正(風速補正パラメータの生成・記憶)を実施することで、プロジェクタの個体毎に共通の設定風速値を記憶させておくことが可能となり、プロジェクタの製造が煩雑化することがない。
また、目詰まり検出制御の校正(風速補正パラメータの生成・記憶)をプロジェクタ1単体で実施できるため、プロジェクタ1と他の情報処理装置とを接続する必要がなく、利便性の向上が図れる。
本実施形態では、目詰まり検出制御の校正(風速補正パラメータの生成・記憶)を実施することで、プロジェクタの個体毎に共通の設定風速値を記憶させておくことが可能となり、プロジェクタの製造が煩雑化することがない。
また、目詰まり検出制御の校正(風速補正パラメータの生成・記憶)をプロジェクタ1単体で実施できるため、プロジェクタ1と他の情報処理装置とを接続する必要がなく、利便性の向上が図れる。
ところで、プロジェクタ1の特性(風速測定装置7の設置位置、風速センサ72のセンサ特性、あるいは、冷却ファン51の特性等)が設計上の特性から大きく外れている場合には、校正モード時に測定されるパラメータ生成用風速値も設計上の風速値から大きく外れることとなる。このように設計上の風速値から大きく外れたパラメータ生成用風速値に基づいて風速補正パラメータを生成して記憶させても、プロジェクタ1の特性が設計上の特性から大きく外れている以上、目詰まり検出制御を精度よく実施することが難しい。
本実施形態では、制御校正部88は、風速範囲情報を記憶する第2のメモリ886および風速値判定部883を備えているので、パラメータ生成用風速値が所定の風速値Smin(cal)〜Smax(cal)の範囲内であるか否か、言い換えれば、パラメータ生成用風速値が正常範囲内にあるか否かを判定できる。すなわち、風速値判定部883により、プロジェクタ1の特性が設計上の特性から大きく外れているか否か、言い換えれば、プロジェクタ1が不良品であるか否かを判定できる。このため、校正モード時、例えば、プロジェクタ1の出荷前に、プロジェクタ1が不良品であるか否かを判定できる。また、風速補正パラメータ生成部884は、風速値判定部883にて範囲内であると判定された場合に風速補正パラメータを生成するので、良品のプロジェクタ1に対してのみ、風速補正パラメータを生成し、該プロジェクタ1に目詰まり検出制御を精度よく実施させることができる。
本実施形態では、制御校正部88は、風速範囲情報を記憶する第2のメモリ886および風速値判定部883を備えているので、パラメータ生成用風速値が所定の風速値Smin(cal)〜Smax(cal)の範囲内であるか否か、言い換えれば、パラメータ生成用風速値が正常範囲内にあるか否かを判定できる。すなわち、風速値判定部883により、プロジェクタ1の特性が設計上の特性から大きく外れているか否か、言い換えれば、プロジェクタ1が不良品であるか否かを判定できる。このため、校正モード時、例えば、プロジェクタ1の出荷前に、プロジェクタ1が不良品であるか否かを判定できる。また、風速補正パラメータ生成部884は、風速値判定部883にて範囲内であると判定された場合に風速補正パラメータを生成するので、良品のプロジェクタ1に対してのみ、風速補正パラメータを生成し、該プロジェクタ1に目詰まり検出制御を精度よく実施させることができる。
そして、フィルタAFの目詰まりを検出した後、フィルタAFの交換を促す情報をスクリーンSc上に表示することで、フィルタAFの交換を利用者に適切に認識させることができる。また、フィルタAFの目詰まりを検出した後、光源装置41や電源装置3をOFF(駆動停止)する制御を実施すれば、液晶ライトバルブ42等の構成部材が光束の照射により過熱されて損傷することがなく、利用者にプロジェクタ1からの投影画像を良好に観賞させることができるとともに製品の長寿命化が図れる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図7は、第2実施形態における制御校正システム100の概略構成を示す図である。
前記第1実施形態では、プロジェクタ1単体にて、目詰まり検出制御を校正する制御校正処理を完結している。
本実施形態では、情報伝達手段を介してプロジェクタ1と情報の送受信可能に接続する情報処理装置を備えた制御校正システム100を利用して、プロジェクタ1の目詰まり検出制御を校正する制御校正処理を実施する。
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図7は、第2実施形態における制御校正システム100の概略構成を示す図である。
前記第1実施形態では、プロジェクタ1単体にて、目詰まり検出制御を校正する制御校正処理を完結している。
本実施形態では、情報伝達手段を介してプロジェクタ1と情報の送受信可能に接続する情報処理装置を備えた制御校正システム100を利用して、プロジェクタ1の目詰まり検出制御を校正する制御校正処理を実施する。
具体的に、制御校正システム100は、図7に示すように、前記第1実施形態で説明したプロジェクタ1の他、情報伝達手段110と、情報処理装置としてのパーソナルコンピュータ120(以下、PCと記載する)とを備える。
情報伝達手段110は、例えば、USBケーブル等が例示でき、プロジェクタ1およびPC120間をデータの送受信可能に接続する。
情報伝達手段110は、例えば、USBケーブル等が例示でき、プロジェクタ1およびPC120間をデータの送受信可能に接続する。
PC120は、例えば、プロジェクタ1の出荷前において、情報伝達手段110を介してプロジェクタ1の第2のメモリ886に記憶された校正モード用風速情報を更新させ、プロジェクタ1の目詰まり検出制御を校正する。このPC120は、図7に示すように、設定入力部としての操作部121と、表示部122と、制御装置123とを備える。
操作部121は、例えば、キーボードおよびマウス等で入力操作される各種操作ボタンを有している。この操作ボタンの入力操作を実施することにより、制御装置123を適宜動作させるとともに、例えば、表示部122に表示される情報に対して、制御装置123の動作内容の設定等が実施される。そして、作業者による操作部121の入力操作により、操作部121から適宜所定の操作信号を制御装置123に出力する。
なお、この操作部121としては、操作ボタンの入力操作に限らず、例えば、タッチパネルによる入力操作や、音声による入力操作等により、各種条件を設定入力する構成としてもできる。
操作部121は、例えば、キーボードおよびマウス等で入力操作される各種操作ボタンを有している。この操作ボタンの入力操作を実施することにより、制御装置123を適宜動作させるとともに、例えば、表示部122に表示される情報に対して、制御装置123の動作内容の設定等が実施される。そして、作業者による操作部121の入力操作により、操作部121から適宜所定の操作信号を制御装置123に出力する。
なお、この操作部121としては、操作ボタンの入力操作に限らず、例えば、タッチパネルによる入力操作や、音声による入力操作等により、各種条件を設定入力する構成としてもできる。
表示部122は、制御装置123に制御され、所定の情報を表示する。例えば、制御装置123にて処理された情報の表示、または、操作部121の入力操作により、制御装置123の後述するメモリに格納する情報を設定入力または更新する際、制御装置123から出力されるメモリ内のデータを適宜表示させる。この表示部122は、例えば、液晶や有機EL、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)等が用いられる。
制御装置123は、操作部121からの操作信号の入力に応じて、所定のプログラムを実行し、プロジェクタ1の校正モード用風速情報を更新させるとともにプロジェクタ1を通常モードから校正モードに移行させ、プロジェクタ1の目詰まり検出制御を校正する。この制御装置123は、図7に示すように、インターフェース部123Aと、CPU(Central Processing Unit)123Bと、メモリ123Cとを備える。
インターフェース部123Aは、プロジェクタ1のインターフェース部81と情報伝達手段110を介して接続し、CPU123Bから入力される信号に対して予め設定されている出力インターフェース処理を実行してプロジェクタ1に出力する。
インターフェース部123Aは、プロジェクタ1のインターフェース部81と情報伝達手段110を介して接続し、CPU123Bから入力される信号に対して予め設定されている出力インターフェース処理を実行してプロジェクタ1に出力する。
CPU123Bは、作業者による操作部121の入力操作に応じて、メモリ123Cから所定のプログラムを読み出し、所定の処理を実行して所定の信号を情報伝達手段110を介してプロジェクタ1に出力する。
例えば、CPU123Bは、作業者による操作部121のプロジェクタ1を利用する環境に関する環境情報の入力操作に応じて、前記環境を認識する。また、CPU123Bは、作業者による操作部121のプロジェクタ1の目詰まり検出制御の校正を開始する旨の入力操作に応じて、プロジェクタ1を通常モードから校正モードに移行する旨の所定の制御コードを生成して、情報伝達手段110を介して制御コードをプロジェクタ1に出力するとともに、メモリ123Cに記憶された環境風速関連情報に基づいて前記認識した環境に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、該校正モード用風速情報を情報伝達手段110を介してプロジェクタ1に出力し、プロジェクタ1の第2のメモリ886に記憶された校正モード用風速情報を更新させる。
すなわち、CPU123Bは、本発明に係る情報送信制御部に相当する。
例えば、CPU123Bは、作業者による操作部121のプロジェクタ1を利用する環境に関する環境情報の入力操作に応じて、前記環境を認識する。また、CPU123Bは、作業者による操作部121のプロジェクタ1の目詰まり検出制御の校正を開始する旨の入力操作に応じて、プロジェクタ1を通常モードから校正モードに移行する旨の所定の制御コードを生成して、情報伝達手段110を介して制御コードをプロジェクタ1に出力するとともに、メモリ123Cに記憶された環境風速関連情報に基づいて前記認識した環境に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、該校正モード用風速情報を情報伝達手段110を介してプロジェクタ1に出力し、プロジェクタ1の第2のメモリ886に記憶された校正モード用風速情報を更新させる。
すなわち、CPU123Bは、本発明に係る情報送信制御部に相当する。
ここで、環境風速関連情報としては、気圧や気温等の環境に関する環境情報と、前記環境に応じた複数の校正モード用風速値に関する複数の校正モード用風速情報とが関連付けられた情報である。
ところで、プロジェクタ1を用いる環境が異なる場合には、フィルタAFの詰まり具合、冷却ファン51に印加する電圧値が同一であっても、風速測定装置7にて測定される風速値が異なるものである。例えば、気圧が高い環境にプロジェクタ1を設置した場合と、気圧が低い環境にプロジェクタ1を設置した場合とでは、フィルタAFの詰まり具合、冷却ファン51に印加する電圧値が同一であっても、気圧が高い環境にプロジェクタ1を設置した場合の方が、気圧が低い環境にプロジェクタ1を設置した場合よりも、風速測定装置7にて測定される風速値が大きくなる。また、例えば、気温が高い環境にプロジェクタ1を設置した場合と、気温が低い環境にプロジェクタ1を設置した場合とでは、フィルタAFの詰まり具合、冷却ファン51に印加する電圧値が同一であっても、気温が高い環境にプロジェクタ1を設置した場合の方が、気温が低い環境にプロジェクタ1を設置した場合よりも、風速測定装置7にて測定される風速値が小さくなる。
ところで、プロジェクタ1を用いる環境が異なる場合には、フィルタAFの詰まり具合、冷却ファン51に印加する電圧値が同一であっても、風速測定装置7にて測定される風速値が異なるものである。例えば、気圧が高い環境にプロジェクタ1を設置した場合と、気圧が低い環境にプロジェクタ1を設置した場合とでは、フィルタAFの詰まり具合、冷却ファン51に印加する電圧値が同一であっても、気圧が高い環境にプロジェクタ1を設置した場合の方が、気圧が低い環境にプロジェクタ1を設置した場合よりも、風速測定装置7にて測定される風速値が大きくなる。また、例えば、気温が高い環境にプロジェクタ1を設置した場合と、気温が低い環境にプロジェクタ1を設置した場合とでは、フィルタAFの詰まり具合、冷却ファン51に印加する電圧値が同一であっても、気温が高い環境にプロジェクタ1を設置した場合の方が、気温が低い環境にプロジェクタ1を設置した場合よりも、風速測定装置7にて測定される風速値が小さくなる。
したがって、前記第1実施形態で説明したように、プロジェクタ1の第2のメモリ886に予め記憶された1つの校正モード用風速情報を用いて風速補正パラメータを生成すると、前記校正モード用風速情報がプロジェクタ1を用いる環境に適した校正モード用風速情報である場合には適切な風速補正パラメータを生成できるが、プロジェクタ1を用いる環境に適していない校正モード用風速情報である場合には適切な風速補正パラメータを生成できない。
このため、CPU123Bは、作業者による操作部121の入力操作によりプロジェクタ1を用いる環境に関する環境情報を取得し、メモリ123Cに記憶された環境風速関連情報に基づいて、取得した環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、プロジェクタ1の第2のメモリ886に記憶された校正モード用風速情報を前記読み出した校正モード用風速情報に更新させる。
このため、CPU123Bは、作業者による操作部121の入力操作によりプロジェクタ1を用いる環境に関する環境情報を取得し、メモリ123Cに記憶された環境風速関連情報に基づいて、取得した環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、プロジェクタ1の第2のメモリ886に記憶された校正モード用風速情報を前記読み出した校正モード用風速情報に更新させる。
図8は、環境風速関連情報の一例を示す図である。
環境風速関連情報としては、所定範囲内の気温と所定範囲内の気圧とに所定の校正モード用風速値が関連付けられたテーブル構造を採用できる。すなわち、図8に示すように、気温1以上気温2未満の範囲と気圧1以上気圧2未満の範囲とに校正モード用風速値○○が関連付けられ、気温2以上気温3未満の範囲と気圧1以上気圧2未満の範囲とに校正モード用風速値○△が関連付けられ、気温1以上気温2未満の範囲と気圧2以上気圧3未満の範囲とに校正モード用風速値○×が関連付けられ、気温2以上気温3未満の範囲と気圧2以上気圧3未満の範囲とに校正モード用風速値×□が関連付けられたテーブル構造を採用できる。
なお、環境風速関連情報において、各校正モード用風速値は、図8に示す例のような気温および気圧の所定の範囲内において、前記第1実施形態で説明したように出荷前の十分な数のプロジェクタに対して校正モード用電圧V(cal)で冷却ファンを駆動させた際に各風速測定装置にて測定された各風速値の平均値や各風速値のうち度数の一番多い風速値等を採用できる。
環境風速関連情報としては、所定範囲内の気温と所定範囲内の気圧とに所定の校正モード用風速値が関連付けられたテーブル構造を採用できる。すなわち、図8に示すように、気温1以上気温2未満の範囲と気圧1以上気圧2未満の範囲とに校正モード用風速値○○が関連付けられ、気温2以上気温3未満の範囲と気圧1以上気圧2未満の範囲とに校正モード用風速値○△が関連付けられ、気温1以上気温2未満の範囲と気圧2以上気圧3未満の範囲とに校正モード用風速値○×が関連付けられ、気温2以上気温3未満の範囲と気圧2以上気圧3未満の範囲とに校正モード用風速値×□が関連付けられたテーブル構造を採用できる。
なお、環境風速関連情報において、各校正モード用風速値は、図8に示す例のような気温および気圧の所定の範囲内において、前記第1実施形態で説明したように出荷前の十分な数のプロジェクタに対して校正モード用電圧V(cal)で冷却ファンを駆動させた際に各風速測定装置にて測定された各風速値の平均値や各風速値のうち度数の一番多い風速値等を採用できる。
メモリ123Cは、CPU123Bにて実行されるプログラムや、CPU123Bの処理に必要な情報(環境風速関連情報等)を記憶する。
すなわち、メモリ123Cは、本発明に係る環境風速関連情報記憶部に相当する。
すなわち、メモリ123Cは、本発明に係る環境風速関連情報記憶部に相当する。
次に、上述した制御校正システム100を利用したプロジェクタ1の目詰まり検出制御を校正する制御校正方法を説明する。
図9は、第2実施形態における制御校正方法を説明するフローチャートである。
なお、以下では、プロジェクタ1とPC120とは情報伝達手段110により予め接続されている状態であり、かつ、プロジェクタ1の電源がON状態でありプロジェクタ1が起動している状態とする。
また、前記第1実施形態で説明した制御校正方法と同様の処理については、同一の符号を付して、その説明を簡略化する。
先ず、PC120のCPU123Bは、プロジェクタ1の出荷前に作業者による操作部121のプロジェクタ1が利用される環境に関する環境情報の入力操作により、操作部121から出力される操作信号を入力し、環境情報を取得する(ステップS100:環境情報取得ステップ)。そして、CPU123Bは、取得した環境情報に基づいて、プロジェクタ1が利用される環境(気圧、気温等)を認識する。
図9は、第2実施形態における制御校正方法を説明するフローチャートである。
なお、以下では、プロジェクタ1とPC120とは情報伝達手段110により予め接続されている状態であり、かつ、プロジェクタ1の電源がON状態でありプロジェクタ1が起動している状態とする。
また、前記第1実施形態で説明した制御校正方法と同様の処理については、同一の符号を付して、その説明を簡略化する。
先ず、PC120のCPU123Bは、プロジェクタ1の出荷前に作業者による操作部121のプロジェクタ1が利用される環境に関する環境情報の入力操作により、操作部121から出力される操作信号を入力し、環境情報を取得する(ステップS100:環境情報取得ステップ)。そして、CPU123Bは、取得した環境情報に基づいて、プロジェクタ1が利用される環境(気圧、気温等)を認識する。
ステップS100の後、CPU123Bは、メモリ123Cに記憶された環境風速関連情報に基づいて、認識した環境に関連付けられた校正モード用風速値に関する校正モード用風速情報を読み出す(ステップS110)。
ステップS110の後、CPU123Bは、プロジェクタ1の出荷前に作業者による操作部121の「プロジェクタ1の目詰まり検出制御の校正を開始する」旨の入力操作により、操作部121から出力される操作信号を入力し、プロジェクタ1を通常モードから校正モードに移行する旨の制御コード、および、ステップS110にて読み出した校正モード用風速情報を、情報伝達手段110を介してプロジェクタ1に出力する(ステップS120:情報送信制御ステップ)。
ステップS110の後、CPU123Bは、プロジェクタ1の出荷前に作業者による操作部121の「プロジェクタ1の目詰まり検出制御の校正を開始する」旨の入力操作により、操作部121から出力される操作信号を入力し、プロジェクタ1を通常モードから校正モードに移行する旨の制御コード、および、ステップS110にて読み出した校正モード用風速情報を、情報伝達手段110を介してプロジェクタ1に出力する(ステップS120:情報送信制御ステップ)。
ステップS120の後、プロジェクタ1は、情報伝達手段110を介してPC120から出力された制御コードおよび校正モード用風速情報を受信する(ステップS130)。
ステップS130の後、制御装置8は、第2のメモリ886に記憶された校正モード用風速情報を、受信した校正モード用風速情報に更新する(ステップS140:情報更新ステップ)。
ステップS140の後、モード切替部881は、受信した制御コードに応じて、前記第1実施形態と同様に、プロジェクタ1を通常モードから校正モードに切り替える(ステップS1)。
ステップS130の後、制御装置8は、第2のメモリ886に記憶された校正モード用風速情報を、受信した校正モード用風速情報に更新する(ステップS140:情報更新ステップ)。
ステップS140の後、モード切替部881は、受信した制御コードに応じて、前記第1実施形態と同様に、プロジェクタ1を通常モードから校正モードに切り替える(ステップS1)。
ステップS1の後、制御装置8は、前記第1実施形態と同様に、校正モード制御(ステップS2)、およびパラメータ生成用風速値の判定(ステップS3)を実施する。
ステップS3において、制御装置8は、「N」と判定した場合、すなわち、パラメータ生成用風速値が正常範囲外であると判定した場合には、情報伝達手段110を介してパラメータ生成用風速値が異常値である旨の信号をPC120に出力する(ステップS150)。
ステップS3において、制御装置8は、「N」と判定した場合、すなわち、パラメータ生成用風速値が正常範囲外であると判定した場合には、情報伝達手段110を介してパラメータ生成用風速値が異常値である旨の信号をPC120に出力する(ステップS150)。
ステップS150の後、PC120の制御装置123は、情報伝達手段110を介してプロジェクタ1から出力された信号を受信する(ステップS160)。そして、制御装置123は、表示部122を駆動制御して、表示部122に「パラメータ生成用風速値が異常値である」旨のエラー画像を表示させる(ステップS170)。
一方、ステップS3において、制御装置8は、「Y」と判定した場合、すなわち、パラメータ生成用風速値が正常範囲内であると判定した場合には、前記第1実施形態と同様に、風速補正パラメータの生成(ステップS5)、および風速補正パラメータの記憶(ステップS6)を実施する。
ステップS6の後、制御装置8は、ステップS150において情報伝達手段110を介して目詰まり検出制御の校正が正常に終了した旨の信号をPC120に出力する。そして、PC120の制御装置123は、ステップS160において情報伝達手段110を介してプロジェクタ1から出力された信号を受信し、ステップS170において表示部122を駆動制御して、表示部122に「目詰まり検出制御の校正が正常に終了した」旨のメッセージ画像を表示させる。
ステップS6の後、制御装置8は、ステップS150において情報伝達手段110を介して目詰まり検出制御の校正が正常に終了した旨の信号をPC120に出力する。そして、PC120の制御装置123は、ステップS160において情報伝達手段110を介してプロジェクタ1から出力された信号を受信し、ステップS170において表示部122を駆動制御して、表示部122に「目詰まり検出制御の校正が正常に終了した」旨のメッセージ画像を表示させる。
なお、目詰まり検出制御方法については、前記第1実施形態で説明した目詰まり検出制御方法と同様であり、説明を省略する。
上述した第2実施形態においては、前記第1実施形態で説明した効果の他、以下の効果がある。
本実施形態では、PC120のCPU123Bが、プロジェクタ1を用いる環境に適した校正モード用風速情報に、プロジェクタ1の第2のメモリ886に記憶された校正モード用風速情報を更新させるので、プロジェクタ1の風速補正パラメータ生成部884は、更新された校正モード用風速情報を用いて適切な風速補正パラメータを生成でき、プロジェクタ1に目詰まり検出制御をより精度よく実施させることができる。
また、環境風速関連情報をPC120のメモリ123Cに記憶させているので、例えば、環境風速関連情報をプロジェクタ1の第2のメモリ886に記憶させる構成と比較して、プロジェクタ1の第2のメモリ886を容量の大きいメモリとする必要がなく、プロジェクタ1の低コスト化が図れる。
本実施形態では、PC120のCPU123Bが、プロジェクタ1を用いる環境に適した校正モード用風速情報に、プロジェクタ1の第2のメモリ886に記憶された校正モード用風速情報を更新させるので、プロジェクタ1の風速補正パラメータ生成部884は、更新された校正モード用風速情報を用いて適切な風速補正パラメータを生成でき、プロジェクタ1に目詰まり検出制御をより精度よく実施させることができる。
また、環境風速関連情報をPC120のメモリ123Cに記憶させているので、例えば、環境風速関連情報をプロジェクタ1の第2のメモリ886に記憶させる構成と比較して、プロジェクタ1の第2のメモリ886を容量の大きいメモリとする必要がなく、プロジェクタ1の低コスト化が図れる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
図10は、第3実施形態における制御校正システム100´の概略構成を示す図である。
前記第2実施形態では、プロジェクタ1が風速補正パラメータを生成している。
これに対して、本実施形態では、制御校正システム100´は、情報伝達手段を介してプロジェクタ1´と情報の送受信可能に接続する情報処理装置が風速補正パラメータを生成しプロジェクタ1´に記憶させる。
以下、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
図10は、第3実施形態における制御校正システム100´の概略構成を示す図である。
前記第2実施形態では、プロジェクタ1が風速補正パラメータを生成している。
これに対して、本実施形態では、制御校正システム100´は、情報伝達手段を介してプロジェクタ1´と情報の送受信可能に接続する情報処理装置が風速補正パラメータを生成しプロジェクタ1´に記憶させる。
制御校正システム100´は、図10に示すように、前記第2実施形態で説明した情報伝達手段110の他、プロジェクタ1´と、情報処理装置としてのPC120´とを備える。
プロジェクタ1´は、図10に示すように、前記第2実施形態で説明したプロジェクタ1と略同様の構成であり、制御校正部88の風速値判定部883および風速補正パラメータ生成部884が省略されている点が異なるのみである。
また、本実施形態では、第2のメモリ886は、校正モード時での所定の制御プログラム、PC120´にて処理され情報伝達手段110を介して入力した情報(風速補正パラメータ等)を記憶する。すなわち、本実施形態では、第2のメモリ886は、風速範囲情報および校正モード用風速情報を記憶していない。
プロジェクタ1´は、図10に示すように、前記第2実施形態で説明したプロジェクタ1と略同様の構成であり、制御校正部88の風速値判定部883および風速補正パラメータ生成部884が省略されている点が異なるのみである。
また、本実施形態では、第2のメモリ886は、校正モード時での所定の制御プログラム、PC120´にて処理され情報伝達手段110を介して入力した情報(風速補正パラメータ等)を記憶する。すなわち、本実施形態では、第2のメモリ886は、風速範囲情報および校正モード用風速情報を記憶していない。
PC120´は、前記第2実施形態で説明したPC120と略同様の構成であり、CPU123B´の機能、およびメモリ123C´に記憶されている情報が前記第2実施形態と異なるのみである。
CPU123B´は、作業者による操作部121の入力操作に応じて、メモリ123C´から所定のプログラムを読み出し、所定の処理を実行する。
例えば、CPU123B´は、作業者による操作部121のプロジェクタ1を利用する環境に関する環境情報の入力操作に応じて、前記環境を認識する。
また、例えば、CPU123B´は、作業者による操作部121のプロジェクタ1´の目詰まり検出制御の構成を開始する旨の入力操作に応じて、プロジェクタ1を通常モードから校正モードに移行する旨の所定の制御コードを生成して、情報伝達手段110を介して制御コードをプロジェクタ1´に出力し、プロジェクタ1´に前記第2実施形態で説明した校正モード移行ステップおよび校正モード制御ステップを実行させる。
CPU123B´は、作業者による操作部121の入力操作に応じて、メモリ123C´から所定のプログラムを読み出し、所定の処理を実行する。
例えば、CPU123B´は、作業者による操作部121のプロジェクタ1を利用する環境に関する環境情報の入力操作に応じて、前記環境を認識する。
また、例えば、CPU123B´は、作業者による操作部121のプロジェクタ1´の目詰まり検出制御の構成を開始する旨の入力操作に応じて、プロジェクタ1を通常モードから校正モードに移行する旨の所定の制御コードを生成して、情報伝達手段110を介して制御コードをプロジェクタ1´に出力し、プロジェクタ1´に前記第2実施形態で説明した校正モード移行ステップおよび校正モード制御ステップを実行させる。
さらに、例えば、CPU123B´は、プロジェクタ1´にて校正モード制御ステップを実施させた際に、風速測定装置7にて測定されたパラメータ生成用風速値を、情報伝達手段110を介して取得する。
さらにまた、例えば、CPU123B´は、メモリ123C´に記憶された風速範囲情報を読み出し、前記第2実施形態で説明した風速値判定部883と同様に、取得したパラメータ生成用風速値が、風速値Smin(cal)〜風速値Smax(cal)の範囲内であるか否かを判定する。
さらにまた、例えば、CPU123B´は、メモリ123C´に記憶された風速範囲情報を読み出し、前記第2実施形態で説明した風速値判定部883と同様に、取得したパラメータ生成用風速値が、風速値Smin(cal)〜風速値Smax(cal)の範囲内であるか否かを判定する。
また、例えば、CPU123B´は、取得したパラメータ生成用風速値が範囲内であると判定した場合に、メモリ123C´に記憶された環境風速関連情報に基づいて、認識した前記環境に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出す。そして、CPU123B´は、取得したパラメータ生成用風速値と、読み出した校正モード用風速情報に基づく校正モード用風速値とに基づいて、前記第2実施形態で説明した風速補正パラメータ生成部884と同様に、風速補正パラメータを生成する。
さらに、例えば、CPU123B´は、生成した風速補正パラメータを、情報伝達手段110を介してプロジェクタ1´に出力し、プロジェクタ1´の第2のメモリ886に記憶させる。
さらに、例えば、CPU123B´は、生成した風速補正パラメータを、情報伝達手段110を介してプロジェクタ1´に出力し、プロジェクタ1´の第2のメモリ886に記憶させる。
すなわち、CPU123B´は、本発明に係る制御指令出力部、風速補正パラメータ生成部、および情報送信制御部に相当する。
メモリ123C´は、CPU123B´にて実行されるプログラムや、CPU123B´の処理に必要な情報(風速範囲情報、環境風速関連情報等)を記憶する。なお、風速範囲情報、環境風速関連情報は、前記第2実施形態で説明した情報と同一の情報である。
すなわち、メモリ123C´は、本発明に係る風速範囲情報記憶部および校正モード用風速情報記憶部に相当する。
すなわち、メモリ123C´は、本発明に係る風速範囲情報記憶部および校正モード用風速情報記憶部に相当する。
次に、上述した制御校正システム100´を利用したプロジェクタ1´の目詰まり検出制御を校正する制御校正方法を説明する。
図11は、第3実施形態における制御校正方法を説明するフローチャートである。
なお、以下では、プロジェクタ1´とPC120´とは情報伝達手段110により予め接続されている状態であり、かつ、プロジェクタ1´の電源がON状態でありプロジェクタ1が起動している状態とする。
また、前記第2実施形態で説明した制御校正方法と同様の処理については、同一の符号を付して、その説明を簡略化する。
先ず、PC120´のCPU123B´は、前記第2実施形態と同様に、環境情報を取得する(ステップS100)。そして、CPU123B´は、取得した環境情報に基づいて、プロジェクタ1が利用される環境(気圧、気温等)を認識する。
図11は、第3実施形態における制御校正方法を説明するフローチャートである。
なお、以下では、プロジェクタ1´とPC120´とは情報伝達手段110により予め接続されている状態であり、かつ、プロジェクタ1´の電源がON状態でありプロジェクタ1が起動している状態とする。
また、前記第2実施形態で説明した制御校正方法と同様の処理については、同一の符号を付して、その説明を簡略化する。
先ず、PC120´のCPU123B´は、前記第2実施形態と同様に、環境情報を取得する(ステップS100)。そして、CPU123B´は、取得した環境情報に基づいて、プロジェクタ1が利用される環境(気圧、気温等)を認識する。
ステップS100の後、CPU123B´は、プロジェクタ1´の出荷前に作業者による操作部121の「プロジェクタ1´の目詰まり検出制御の校正を開始する」旨の入力操作により、操作部121から出力される操作信号を入力し、プロジェクタ1´を通常モードから校正モードに移行する旨の制御コードを、情報伝達手段110を介してプロジェクタ1´に出力する(ステップS200:制御指令出力ステップ)。
ステップS200の後、プロジェクタ1´は、情報伝達手段110を介してPC120´から出力された制御コードを受信する(ステップS210)。
ステップS210の後、プロジェクタ1´は、前記第2実施形態と同様に、通常モードから校正モードへの移行(ステップS1)、および校正モード制御(ステップS2)を実施する。
ステップS2の後、プロジェクタ1´の制御装置8は、校正モード時に風速測定装置7にて測定させたパラメータ生成用風速値に応じた信号を、情報伝達手段110を介してPC120´に出力する(ステップS220)。
ステップS210の後、プロジェクタ1´は、前記第2実施形態と同様に、通常モードから校正モードへの移行(ステップS1)、および校正モード制御(ステップS2)を実施する。
ステップS2の後、プロジェクタ1´の制御装置8は、校正モード時に風速測定装置7にて測定させたパラメータ生成用風速値に応じた信号を、情報伝達手段110を介してPC120´に出力する(ステップS220)。
ステップS220の後、PC120´は、情報伝達手段110を介してプロジェクタ1´から出力された信号を受信する(ステップS230)。そして、PC120´のCPU123B´は、受信した信号に基づいて、校正モード時に風速測定装置7にて測定させたパラメータ生成用風速値を認識する。
ステップS230の後、CPU123B´は、前記第2実施形態においてプロジェクタ1が実施した処理と同様に、パラメータ生成用風速値の判定(ステップS3)、風速補正パラメータの生成(ステップS5)を実施する。
ステップS5の後、CPU123B´は、生成した風速補正パラメータに応じた信号を、情報伝達手段110を介してプロジェクタ1に出力する(ステップS240:情報送信制御ステップ)。そして、プロジェクタ1´は、情報伝達手段110を介してPC120´から出力された信号を受信し(ステップS250)、前記信号に基づく風速補正パラメータを第2のメモリ886に記憶する(ステップS260)。
ステップS230の後、CPU123B´は、前記第2実施形態においてプロジェクタ1が実施した処理と同様に、パラメータ生成用風速値の判定(ステップS3)、風速補正パラメータの生成(ステップS5)を実施する。
ステップS5の後、CPU123B´は、生成した風速補正パラメータに応じた信号を、情報伝達手段110を介してプロジェクタ1に出力する(ステップS240:情報送信制御ステップ)。そして、プロジェクタ1´は、情報伝達手段110を介してPC120´から出力された信号を受信し(ステップS250)、前記信号に基づく風速補正パラメータを第2のメモリ886に記憶する(ステップS260)。
また、CPU123B´は、前記第2実施形態と同様に、表示部122を駆動制御して所定の画像を表示させる(ステップS170)。具体的には、ステップS3において、CPU123B´が「N」と判定した場合、すなわち、パラメータ生成用風速値が正常範囲外であると判定した場合には、表示部122を駆動制御して、表示部122に「パラメータ生成用風速値が異常値である」旨のエラー画像を表示させる。また、ステップS220の後、CPU123B´は、表示部122を駆動制御して、表示部122に「目詰まり検出制御の校正が正常に終了した」旨のメッセージ画像を表示させる。
なお、目詰まり検出制御方法については、前記第1実施形態で説明した目詰まり検出制御方法と同様であり、説明を省略する。
上述した第3実施形態においては、前記第2実施形態と同様の効果の他、以下の効果がある。
本実施形態では、PC120´側で風速補正パラメータを生成するので、プロジェクタ1´側において、第2のメモリ886に校正モード用風速情報や環境風速関連情報、風速範囲情報を記憶させたり、風速値判定部883や風速補正パラメータ生成部884を設ける必要がなく、プロジェクタ1´側の回路構成の簡素化が図れる。
本実施形態では、PC120´側で風速補正パラメータを生成するので、プロジェクタ1´側において、第2のメモリ886に校正モード用風速情報や環境風速関連情報、風速範囲情報を記憶させたり、風速値判定部883や風速補正パラメータ生成部884を設ける必要がなく、プロジェクタ1´側の回路構成の簡素化が図れる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記第1実施形態において、以下の構成を採用しても構わない。
すなわち、第2のメモリ886に前記第2実施形態および前記第3実施形態で説明した環境風速関連情報を記憶しておく。ここで、風速補正パラメータ生成部884は、作業者による操作部2の環境情報の入力操作により操作部2から出力される操作信号を入力して、環境情報を取得する。また、風速補正パラメータ生成部884は、第2のメモリ886に記憶された環境風速関連情報に基づいて、取得した環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出す。そして、風速補正パラメータ生成部884は、パラメータ生成用風速値と、読み出した校正モード用風速情報とに基づいて、風速補正パラメータを生成する。このような構成では、目詰まり検出制御の校正(校正モード用風速情報の更新)の際、PC120(120´)を不要とし、利便性の向上が図れる。
前記第1実施形態において、以下の構成を採用しても構わない。
すなわち、第2のメモリ886に前記第2実施形態および前記第3実施形態で説明した環境風速関連情報を記憶しておく。ここで、風速補正パラメータ生成部884は、作業者による操作部2の環境情報の入力操作により操作部2から出力される操作信号を入力して、環境情報を取得する。また、風速補正パラメータ生成部884は、第2のメモリ886に記憶された環境風速関連情報に基づいて、取得した環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出す。そして、風速補正パラメータ生成部884は、パラメータ生成用風速値と、読み出した校正モード用風速情報とに基づいて、風速補正パラメータを生成する。このような構成では、目詰まり検出制御の校正(校正モード用風速情報の更新)の際、PC120(120´)を不要とし、利便性の向上が図れる。
前記各実施形態において、プロジェクタ1の風速値判定部883を省略した構成、CPU123B´における風速値判定部883と同様の機能を省略した構成を採用しても、本発明の目的を十分に達成できる。
前記各実施形態において、風速測定装置7の配設位置は、前記各実施形態で説明した位置に限らない。風速測定装置としては、冷却対象に送風される空気の風速を測定可能とする位置であれば、いずれの位置でもよい。例えば、前記各実施形態では、風速測定装置7は、液晶ライトバルブ42に向けて送風される空気の風速を測定可能とする位置に設けられていたが、液晶ライトバルブ42を介した後の空気の風速を測定する位置に設けてもよく、あるいは、その他の冷却対象である電源装置3、光源ランプ411等に送風される空気の風速を測定可能とする位置に設けても構わない。
前記各実施形態において、風速センサ72の構成は、前記各実施形態で説明した構成に限らず、その他の構成の風速センサを採用しても構わない。例えば、風速センサとして、ヒータと、周囲温度センサと、これらを制御する制御装置とを含んで構成し、前記制御装置にて前記ヒータの温度が前記周囲温度センサにて検出された周囲温度に対して常に一定の温度差になるように制御する。そして、送風される空気により前記温度差が一定値から外れた際に、前記制御装置が前記温度差を一定値とするように前記ヒータを制御する。この際、前記ヒータから奪われる熱量は、送風される空気の風速と相関があるので、前記ヒータに対する加熱電力量から空気の風速を算出する。
前記各実施形態では、ファン駆動制御部85は、冷却ファン51を駆動制御する際にフィードバック制御を実施していたが、これに限らず、その他の駆動制御、例えば、以下に示す温度対応制御を実施しても構わない。
例えば、第1のメモリ87に記憶されたファン制御情報として、温度に関する温度情報、および前記温度に応じた回転数で冷却ファン51を駆動させるための電圧値に関する電圧値情報が関連付けられた電圧温度関連情報で構成する。そして、ファン駆動制御部85は、サーミスタ6にて検出された検出温度を順次認識し、認識した検出温度、および前記電圧温度関連情報に基づいて、前記検出温度に応じた電圧値で冷却ファン51を駆動させる温度対応制御を実施する。
例えば、第1のメモリ87に記憶されたファン制御情報として、温度に関する温度情報、および前記温度に応じた回転数で冷却ファン51を駆動させるための電圧値に関する電圧値情報が関連付けられた電圧温度関連情報で構成する。そして、ファン駆動制御部85は、サーミスタ6にて検出された検出温度を順次認識し、認識した検出温度、および前記電圧温度関連情報に基づいて、前記検出温度に応じた電圧値で冷却ファン51を駆動させる温度対応制御を実施する。
前記各実施形態では、目詰まり検出制御部86は、フィルタAFの目詰まりを検出した後、液晶パネル駆動制御部82に所定の制御信号を出力して、液晶ライトバルブ42にフィルタAFを交換する旨の光学像を形成させていたが、これに限らず、例えば、音声出力部にフィルタAFの交換を促すメッセージ等を音声にて報知させてもよく、あるいは、LED等の発光素子を発光させる構成としてもよい。すなわち、目詰まり検出制御部86は、フィルタAFの目詰まりを検出した後、報知部(液晶パネル駆動制御部82、音声出力部、発光素子等)にフィルタAFの交換を促す情報を報知させる構成であればよい。
同様に、前記第1実施形態では、制御校正部88は、画像形成部4を駆動制御して、液晶ライトバルブ42に「パラメータ生成用風速値が異常値である」旨のエラーメッセージを含む光学像や、「目詰まり検出制御の校正が正常に終了した」旨のメッセージを含む光学像を形成させていたが、これに限らず、上述したように音声出力部や発光素子を制御して報知させる構成としてもよい。
同様に、前記第1実施形態では、制御校正部88は、画像形成部4を駆動制御して、液晶ライトバルブ42に「パラメータ生成用風速値が異常値である」旨のエラーメッセージを含む光学像や、「目詰まり検出制御の校正が正常に終了した」旨のメッセージを含む光学像を形成させていたが、これに限らず、上述したように音声出力部や発光素子を制御して報知させる構成としてもよい。
前記第2実施形態および前記第3実施形態では、プロジェクタ1(1´)とPC120(120´)とをUSBケーブル等の有線の情報伝達手段110を介して接続していたが、有線で接続する構成に限らず、光、音、電波等の無線にて接続する構成を採用してもよい。
前記各実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶ライトバルブ42を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記各実施形態では、光変調装置として液晶ライトバルブ42を備えたプロジェクタ1,1´を例示したが、入射光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶層以外の光変調装置を用いたプロジェクタにも、本発明を適用することも可能である。
前記各実施形態では、スクリーンを観察する方向から画像投射を行うフロントタイプのプロジェクタ1,1´のみを例示したが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から画像投射を行うリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
前記各実施形態では、電子機器としてプロジェクタを採用していたが、これに限らず、冷却対象、冷却ファン、および外装筺体を備える例えば、パーソナルコンピュータ等の他の電子機器に本発明を採用しても構わない。
前記各実施形態では、光変調装置として液晶ライトバルブ42を備えたプロジェクタ1,1´を例示したが、入射光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶層以外の光変調装置を用いたプロジェクタにも、本発明を適用することも可能である。
前記各実施形態では、スクリーンを観察する方向から画像投射を行うフロントタイプのプロジェクタ1,1´のみを例示したが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から画像投射を行うリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
前記各実施形態では、電子機器としてプロジェクタを採用していたが、これに限らず、冷却対象、冷却ファン、および外装筺体を備える例えば、パーソナルコンピュータ等の他の電子機器に本発明を採用しても構わない。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明は、個体毎の特性にばらつきが生じている場合であっても、目詰まり検出制御を精度よく実施できるため、プレゼンテーションやホームシアタに用いられるプロジェクタに利用できる。
1,1´・・・プロジェクタ(電子機器)、2・・・操作部(設定入力部)、6・・・サーミスタ(温度検出部)、7・・・風速測定装置、8・・・制御装置、9・・・外装筺体、41・・・光源装置、42・・・液晶ライトバルブ(光変調装置)、43・・・投射光学装置、51・・・冷却ファン、85・・・ファン駆動制御部、86・・・目詰まり検出制御部、87・・・第1のメモリ(設定風速情報記憶部)、88・・・制御校正部、91・・・吸気口、100,100´・・・制御校正システム、110・・・情報伝達手段、120,120´・・・PC(情報処理装置)、121・・・操作部(設定入力部)、123B,123B´・・・CPU(制御指令出力部、風速値判定部、風速補正パラメータ生成部、情報送信制御部)、123C,123C´・・・メモリ(校正モード用風速情報記憶部、環境風速関連情報記憶部、風速範囲情報記憶部、)、881・・・モード切替部、882・・・校正モード制御部、883・・・風速値判定部、884・・・風速補正パラメータ生成部、886・・・第2のメモリ(風速範囲情報記憶部、校正モード用風速情報記憶部、風速補正パラメータ記憶部)、AF・・・フィルタ、S1・・・校正モード移行ステップ、S2・・・校正モード制御ステップ、S5・・・風速補正パラメータ生成ステップ、S6・・・パラメータ記憶ステップ、S100・・・環境情報取得ステップ、S120,S240・・・情報送信制御ステップ、S140・・・情報更新ステップ、S200・・・制御指令出力ステップ。
Claims (12)
- 冷却対象と、前記冷却対象を冷却する冷却ファンと、異物の侵入を防止するフィルタを着脱自在に構成され前記冷却ファンの駆動により外部の空気を内部に導入するための吸気口が形成された外装筺体と、前記フィルタの交換が必要であるか否かを検出する目詰まり検出制御を実施する制御装置とを備えた電子機器であって、
前記外装筺体内部の温度を検出する温度検出部と、前記冷却対象に送風される空気の風速を測定する風速測定装置とを備え、
前記制御装置は、前記温度検出部にて検出された温度に基づいて前記冷却ファンに印加する電圧値を変更して前記冷却ファンを駆動制御するファン駆動制御部と、前記フィルタの交換を必要とする設定風速値に関する設定風速情報を記憶する設定風速情報記憶部と、前記ファン駆動制御部が所定の電圧で前記冷却ファンを駆動させた際に前記風速測定装置にて測定された目詰まり検出用風速値と前記設定風速情報に基づく設定風速値とを比較して前記目詰まり検出制御を実施する目詰まり検出制御部と、前記風速測定装置にて測定された風速値を補正するための風速補正パラメータにより前記目詰まり検出用風速値を補正して前記目詰まり検出制御部による目詰まり検出制御を校正する制御校正部とを備え、
前記制御校正部は、
当該電子機器を通常駆動する通常モードまたは前記風速補正パラメータを生成する校正モードに切り替えるモード切替部と、
前記校正モード時に、前記ファン駆動制御部に所定の制御指令を出力して所定の校正モード用電圧で前記冷却ファンを駆動させるとともに、前記冷却対象に送風される空気の風速を前記風速測定装置に測定させる校正モード制御を実施する校正モード制御部と、
前記校正モード時に前記冷却対象に送風される風速値の基準となる校正モード用風速値に関する校正モード用風速情報を記憶する校正モード用風速情報記憶部と、
前記校正モード制御部にて前記風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値と前記校正モード用風速情報に基づく校正モード用風速値とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成する風速補正パラメータ生成部と、
前記風速補正パラメータ生成部にて生成された前記風速補正パラメータを記憶する風速補正パラメータ記憶部とを備えていることを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
前記制御校正部は、
前記校正モード用風速値を含む所定の風速値の範囲に関する風速範囲情報を記憶する風速範囲情報記憶部と、
前記パラメータ生成用風速値が前記風速範囲情報に基づく風速値の範囲内であるか否かを判定する風速値判定部とを備え、
前記風速補正パラメータ生成部は、前記風速値判定部にて前記パラメータ生成用風速値が前記風速範囲情報に基づく風速値の範囲内であると判定された場合に、前記風速補正パラメータを生成することを特徴とする電子機器。 - 請求項1または請求項2に記載の電子機器において、
当該電子機器は、光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、前記光学像を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであることを特徴とする電子機器。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子機器において、
当該電子機器が設置される環境に関する環境情報を設定入力させる設定入力部を備え、
前記校正モード用風速情報記憶部は、前記環境情報と環境に応じた複数の前記校正モード用風速情報とが関連付けられた環境風速関連情報を記憶し、
前記風速補正パラメータ生成部は、前記環境風速関連情報に基づいて前記設定入力部にて設定入力された環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、前記パラメータ生成用風速値と、読み出した前記校正モード用風速情報とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成することを特徴とする電子機器。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子機器と、
情報伝達手段を介して前記電子機器と情報の送受信可能に接続する情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、
前記電子機器が設置される環境に関する環境情報を設定入力させる設定入力部と、
前記環境情報と、環境に応じた複数の前記校正モード用風速情報とが関連付けられた環境風速関連情報を記憶する環境風速関連情報記憶部と、
前記情報伝達手段を介して前記校正モードに移行する旨の制御指令を前記電子機器に出力するとともに、前記環境風速関連情報に基づいて前記設定入力部にて設定入力された環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、前記情報伝達手段を介して読み出した前記校正モード用風速情報を前記電子機器に出力し、前記電子機器の前記校正モード用風速情報記憶部に記憶された校正モード用風速情報を更新させる情報送信制御部とを備えていることを特徴とする制御校正システム。 - 冷却対象、前記冷却対象を冷却する冷却ファン、異物の侵入を防止するフィルタを着脱自在に構成され前記冷却ファンの駆動により外部の空気を内部に導入するための吸気口が形成された外装筺体、および前記フィルタの交換が必要であるか否かを検出する目詰まり検出制御を実施する制御装置を有する電子機器と、情報伝達手段を介して前記電子機器と情報の送受信可能に接続する情報処理装置とを備え、前記目詰まり検出制御を校正する制御校正システムであって、
前記電子機器は、前記外装筺体内部の温度を検出する温度検出部と、前記冷却対象に送風される空気の風速を測定する風速測定装置とを備え、
前記制御装置は、前記温度検出部にて検出された温度に基づいて前記冷却ファンに印加する電圧値を変更して前記冷却ファンを駆動制御するファン駆動制御部と、前記フィルタの交換を必要とする設定風速値に関する設定風速情報を記憶する設定風速情報記憶部と、前記ファン駆動制御部が所定の電圧で前記冷却ファンを駆動させた際に前記風速測定装置にて測定された目詰まり検出用風速値と前記設定風速情報に基づく設定風速値とを比較して前記目詰まり検出制御を実施する目詰まり検出制御部と、前記風速測定装置にて測定された風速値を補正するための風速補正パラメータにより前記目詰まり検出用風速値を補正して前記目詰まり検出制御部による目詰まり検出制御を校正する制御校正部とを備え、
前記制御校正部は、
前記情報伝達手段を介して前記情報処理装置から出力される制御指令に応じて、前記電子機器を通常駆動する通常モードまたは前記風速補正パラメータを生成する校正モードに切り替えるモード切替部と、
前記校正モード時に、前記ファン駆動制御部に所定の校正モード用電圧で前記冷却ファンを駆動させるとともに、前記冷却対象に送風される空気の風速を前記風速測定装置に測定させる校正モード制御を実施する校正モード制御部と、
前記風速補正パラメータを記憶する風速補正パラメータ記憶部とを備え、
前記情報処理装置は、
前記情報伝達手段を介して前記校正モードに移行する旨の制御指令を前記電子機器に出力する制御指令出力部と、
前記校正モード時に前記冷却対象に送風される風速値の基準となる校正モード用風速値に関する校正モード用風速情報を記憶する校正モード用風速情報記憶部と、
前記情報伝達手段を介して前記校正モード制御部にて前記風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値を取得し、前記パラメータ生成用風速値と前記校正モード用風速情報に基づく校正モード用風速値とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成する風速補正パラメータ生成部と、
前記情報伝達手段を介して前記風速補正パラメータ生成部にて生成された風速補正パラメータを前記電子機器に出力し、前記電子機器の前記風速補正パラメータ記憶部に記憶させる情報送信制御部とを備えていることを特徴とする制御校正システム。 - 請求項6に記載の制御校正システムにおいて、
前記情報処理装置は、
前記校正モード用風速値を含む所定の風速値の範囲に関する風速範囲情報を記憶する風速範囲情報記憶部と、
前記パラメータ生成用風速値が前記風速範囲情報に基づく風速値の範囲内であるか否かを判定する風速値判定部とを備え、
前記風速補正パラメータ生成部は、前記風速値判定部にて前記パラメータ生成用風速値が前記風速範囲情報に基づく風速値の範囲内であると判定された場合に、前記風速補正パラメータを生成することを特徴とする制御校正システム。 - 請求項6または請求項7に記載の制御校正システムにおいて、
前記情報処理装置は、前記電子機器が設置される環境に関する環境情報を設定入力させる設定入力部を備え、
前記校正モード用風速情報記憶部は、前記環境情報と環境に応じた複数の前記校正モード用風速情報とが関連付けられた環境風速関連情報を記憶し、
前記風速補正パラメータ生成部は、前記環境風速関連情報に基づいて前記設定入力部にて設定入力された環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、前記パラメータ生成用風速値と、読み出した前記校正モード用風速情報とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成することを特徴とする制御校正システム。 - 請求項6から請求項8のいずれかに記載の制御校正システムにおいて、
前記電子機器は、光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、前記光学像を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであることを特徴とする制御校正システム。 - 外装筺体内部の温度に応じた所定の電圧で冷却ファンを駆動させた際に冷却対象に送風される空気の風速を風速測定装置にて測定し、測定した風速値に基づいて異物の侵入を防止するフィルタの交換が必要であるか否かを検出する目詰まり検出制御を実施する制御装置を有する電子機器に用いられ、前記目詰まり検出制御を校正する制御校正方法であって、
前記制御装置は、
前記電子機器を通常駆動する通常モードから、前記風速測定装置にて測定された風速値を補正するための風速補正パラメータを生成する校正モードに切り替える校正モード移行ステップと、
所定の校正モード用電圧で前記冷却ファンを駆動させるとともに、前記冷却対象に送風される空気の風速を前記風速測定装置に測定させる校正モード制御を実施する校正モード制御ステップと、
前記風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値と前記校正モード時に前記冷却対象に送風される風速値の基準となる校正モード用風速値とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成する風速補正パラメータ生成ステップと、
前記風速補正パラメータを記憶部に記憶させるパラメータ記憶ステップとを実行することを特徴とする制御校正方法。 - 外装筺体内部の温度に応じた所定の電圧で冷却ファンを駆動させた際に冷却対象に送風される空気の風速を風速測定装置にて測定し、測定した風速値に基づいて異物の侵入を防止するフィルタの交換が必要であるか否かを検出する目詰まり検出制御を実施する制御装置を有する電子機器と、情報伝達手段を介して前記電子機器と情報の送受信可能に接続する情報処理装置とを備えた制御校正システムに用いられ、前記目詰まり検出制御を校正する制御校正方法であって、
前記情報処理装置は、
前記電子機器が設置される環境に関する環境情報を取得する環境情報取得ステップと、
前記情報伝達手段を介して前記電子機器を通常駆動する通常モードから前記風速測定装置にて測定された風速値を補正するための風速補正パラメータを生成する校正モードに移行する旨の制御指令を前記電子機器に出力するとともに、前記校正モード時に前記冷却対象に送風される風速値の基準となり環境に応じた複数の校正モード用風速値に関する複数の校正モード用風速情報が前記環境情報に関連付けられた環境風速関連情報に基づいて、前記環境情報取得ステップにて取得した環境情報に関連付けられた校正モード用風速情報を読み出し、前記情報伝達手段を介して読み出した前記校正モード用風速情報を前記電子機器に出力し、前記電子機器の記憶部に記憶された校正モード用風速情報を更新させる情報送信制御ステップとを実行し、
前記制御装置は、
前記記憶部に記憶された校正モード用風速情報を、前記情報伝達手段を介して前記情報処理装置から出力された校正モード用風速情報に更新する情報更新ステップと、
前記情報伝達手段を介して前記情報処理装置から出力された制御指令に応じて、前記電子機器を前記校正モードに切り替える校正モード移行ステップと、
所定の校正モード用電圧で前記冷却ファンを駆動させるとともに、前記冷却対象に送風される空気の風速を前記風速測定装置に測定させる校正モード制御を実施する校正モード制御ステップと、
前記校正モード制御ステップにて前記風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値と前記記憶部に記憶された校正モード用風速情報に基づく校正モード用風速値とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成する風速補正パラメータ生成ステップと、
前記風速補正パラメータ生成ステップにて生成した前記風速補正パラメータを前記記憶部に記憶させるパラメータ記憶ステップとを実行することを特徴とする制御校正方法。 - 外装筺体内部の温度に応じた所定の電圧で冷却ファンを駆動させた際に冷却対象に送風される空気の風速を風速測定装置にて測定し、測定した風速値に基づいて異物の侵入を防止するフィルタの交換が必要であるか否かを検出する目詰まり検出制御を実施する制御装置を有する電子機器と、情報伝達手段を介して前記電子機器と情報の送受信可能に接続する情報処理装置とを備えた制御校正システムに用いられ、前記目詰まり検出制御を校正する制御校正方法であって、
前記情報処理装置は、
前記情報伝達手段を介して、前記電子機器を通常駆動する通常モードから前記風速測定装置にて測定された風速値を補正するための風速補正パラメータを生成する校正モードに移行する旨の制御指令を前記電子機器に出力し、前記電子機器を前記校正モードに移行させ、所定の校正モード用電圧で前記冷却ファンを駆動させるとともに、前記冷却対象に送風される空気の風速を前記風速測定装置に測定させる校正モード制御を実施させる制御指令出力ステップと、
前記情報伝達手段を介して前記情報送信制御ステップにて前記風速測定装置に測定させたパラメータ生成用風速値を取得し、前記パラメータ生成用風速値と、前記校正モード時に前記冷却対象に送風される風速値の基準となる校正モード用風速値とに基づいて、前記風速補正パラメータを生成する風速補正パラメータ生成ステップと、
前記情報伝達手段を介して前記風速補正パラメータ生成ステップにて生成した前記風速補正パラメータを前記電子機器に出力し、前記電子機器の記憶部に記憶させる情報送信制御ステップとを実行することを特徴とする制御校正方法。
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JP2006137476A JP2007311458A (ja) | 2006-05-17 | 2006-05-17 | 電子機器、制御校正システム、および制御校正方法 |
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JP2011048165A (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-10 | Hitachi Consumer Electronics Co Ltd | 投写型表示装置 |
CN103808956A (zh) * | 2012-11-09 | 2014-05-21 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于求出行驶风的速度和风速的方法 |
CN107014444A (zh) * | 2017-05-27 | 2017-08-04 | 山东罗泰风机有限公司 | 一种风机动态性能参数测量系统 |
CN108710003A (zh) * | 2018-08-01 | 2018-10-26 | 中科传启(苏州)科技有限公司 | 用于对超声波风速仪进行校零的校正设备及其校零方法 |
KR102435047B1 (ko) * | 2022-03-18 | 2022-08-22 | 주식회사 엠엔지 이엔티 | 냉각 풍속으로 필터에 잔류한 이물질을 파악하여 필터의 청소를 위한 알람을 발생하는 빔 프로젝터 |
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