JP2009151064A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】長寿命化を図ることができるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】本発明によれば、ユーザーにより設定されたプロジェクタ1の設定済み姿勢と、検出手段40により検出されたプロジェクタ1の検出姿勢とが異なっていた場合、報知手段64によりユーザーに設定済み姿勢と検出姿勢とが一致しない旨が報知される。従って、ユーザーは、この報知を受け、設置姿勢の設定を変更し忘れていた場合には設置姿勢の設定を変更することができる。従って、不適切な設置姿勢に基づいてプロジェクタ1の制御が行われてプロジェクタ1が高温となってしまうことを防止することができ、プロジェクタ1の長寿命化を図ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明によれば、ユーザーにより設定されたプロジェクタ1の設定済み姿勢と、検出手段40により検出されたプロジェクタ1の検出姿勢とが異なっていた場合、報知手段64によりユーザーに設定済み姿勢と検出姿勢とが一致しない旨が報知される。従って、ユーザーは、この報知を受け、設置姿勢の設定を変更し忘れていた場合には設置姿勢の設定を変更することができる。従って、不適切な設置姿勢に基づいてプロジェクタ1の制御が行われてプロジェクタ1が高温となってしまうことを防止することができ、プロジェクタ1の長寿命化を図ることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、プロジェクタに関する。
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し光学像を拡大投射するプロジェクタが利用されている。このようなプロジェクタでは、例えば液晶パネルが高温となると、偏光板が劣化してしまい、投射画像が劣化してしまうおそれがある。そのため、従来、各部品の熱を外部へ排気し、当該各部品を冷却する冷却ファンが内部に設けられたプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、プロジェクタは、略水平方向に画像光を投射する正置き姿勢(机等の設置面上に載置された状態)や、天吊り姿勢(正置き姿勢に対して上下が逆となるように天井等から吊り下げられた状態)、上方側に投射する上方投射姿勢、下方側に投射する下方投射姿勢など、様々な姿勢で用いられる。従って、例えば正置き姿勢時に冷却対象の部品の上方に冷却ファンが位置するプロジェクタを正置き姿勢とは天地が逆の天吊り姿勢で用いた場合、冷却ファンは冷却対象の下方に位置することとなる。ところが、冷却対象からは熱が上昇気流に乗って上方側へと放散されやすい。そのため、例えば正置き姿勢での使用に最適化された制御方法で天吊り姿勢時においても冷却ファンを制御した場合、冷却対象を十分には冷却することができず、これにより各部品が劣化してしまい、プロジェクタの長寿命化を図ることができないという問題が生じる。
本発明の目的は、長寿命化を図ることができるプロジェクタを提供することにある。
本発明のプロジェクタは、入力される画像情報に応じた画像を表示する画像表示手段を備えたプロジェクタであって、前記プロジェクタの設置姿勢を検出する検出手段と、前記プロジェクタの設置姿勢を設定させる姿勢設定項目を有する設定画面を前記画像表示手段に表示させる設定画面表示手段と、前記設定画面において設定された前記プロジェクタの設置姿勢である設定済み姿勢と、前記検出手段により検出された前記プロジェクタの設置姿勢である検出姿勢とを比較してそれぞれが一致するか否かを判定する比較判定手段と、前記比較判定手段により一致しないと判定された場合、前記設定済み姿勢と前記検出姿勢とが一致しないことを報知する報知手段とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。
本発明によれば、ユーザーにより設定された設定済み姿勢と、検出手段により検出された検出姿勢とが異なっていた場合、報知手段によりユーザーに設定済み姿勢と検出姿勢とが一致しない旨が報知されるので、ユーザーは、この報知を受け、設置姿勢の設定を変更し忘れていた場合には、設置姿勢の設定を変更することができる。従って、不適切な設置姿勢に基づいてプロジェクタの制御が行われてプロジェクタが高温となってしまうことを防止することができ、プロジェクタの長寿命化を図ることができる。
本発明のプロジェクタでは、前記報知手段は、前記設定済み姿勢と前記検出姿勢とが異なることを示す警告を前記画像表示手段に表示させることが好ましい。
なお、報知手段は、警告を投射画面の隅に小さく表示してもよいし、投射画面全面に表示してもよい。
本発明によれば、ユーザーにより設定された設定済み姿勢と検出手段により検出された検出姿勢とが異なることを報知する警告が報知手段により表示されるので、確実にユーザーに警告を意識させることができる。
なお、報知手段は、警告を投射画面の隅に小さく表示してもよいし、投射画面全面に表示してもよい。
本発明によれば、ユーザーにより設定された設定済み姿勢と検出手段により検出された検出姿勢とが異なることを報知する警告が報知手段により表示されるので、確実にユーザーに警告を意識させることができる。
本発明のプロジェクタでは、前記報知手段は、前記警告を前記画像表示手段に表示させるとともに、前記設定画面表示手段に、前記設定画面を前記画像表示手段に表示させることが好ましい。
本発明によれば、報知手段は、警告画面とともに設定画面を表示するので、設定画面の表示のさせ方が分からないなどの操作に不慣れなユーザーでも、即座にかつ容易に設定状態を変更することができる。
本発明によれば、報知手段は、警告画面とともに設定画面を表示するので、設定画面の表示のさせ方が分からないなどの操作に不慣れなユーザーでも、即座にかつ容易に設定状態を変更することができる。
本発明のプロジェクタでは、前記設定画面表示手段は、前記設定画面における前記姿勢設定項目として、前記検出姿勢を表示することことが好ましい。
本発明によれば、設定画面表示手段は、設定画面における姿勢設定項目として、検出手段により検出された検出姿勢を表示するので、ユーザーがより即座にかつ容易に設定状態を変更することができるようになる。
本発明によれば、設定画面表示手段は、設定画面における姿勢設定項目として、検出手段により検出された検出姿勢を表示するので、ユーザーがより即座にかつ容易に設定状態を変更することができるようになる。
本発明のプロジェクタでは、前記画像表示手段は、光源ランプと、前記光源ランプから射出された光束を入力される画像情報に基づいて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備え、当該プロジェクタは、前記設定済み姿勢と前記検出姿勢とが不一致である状態が所定時間継続した場合、前記光源ランプに供給する電力を低減する非常時制御手段を備えていることが好ましい。
本発明によれば、設定済み姿勢と検出姿勢とが不一致である状態が所定時間継続した場合、非常時制御手段が、プロジェクタの中で最も大きな熱源である光源ランプに供給する電力を低減するので、投射画像の輝度は若干落ちてしまうが、確実にプロジェクタが高温となってしまうことを防止することができ、プロジェクタの長寿命化を確実に図ることができる。
本発明のプロジェクタは、内部に設けられた部品を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンを制御するファン制御手段と、前記プロジェクタの設置姿勢に応じた前記冷却ファンの駆動情報を記憶する記憶手段とを備え、前記ファン制御手段は、前記設定済み姿勢を取得する姿勢取得部と、取得された前記設定済み姿勢に応じた前記駆動情報を前記記憶手段から取得する駆動情報取得部と、取得された前記駆動情報に応じて前記冷却ファンを駆動するファン駆動部とを備えていることが好ましい。
本発明によれば、ファン制御手段が、設定済み姿勢に応じた駆動情報に基づいて冷却ファンを駆動するので、プロジェクタ内部に設けられた部品を適切に冷却することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、プロジェクタ1の構成を示すブロック図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して画像光(カラー画像)を形成し、この画像光をスクリーン等の投射面上に拡大投射する。このプロジェクタ1は、画像表示装置10と、操作手段20と、ジャイロセンサ30と、温度センサ40と、冷却ファン50と、制御装置60とを備えている。
図1は、プロジェクタ1の構成を示すブロック図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して画像光(カラー画像)を形成し、この画像光をスクリーン等の投射面上に拡大投射する。このプロジェクタ1は、画像表示装置10と、操作手段20と、ジャイロセンサ30と、温度センサ40と、冷却ファン50と、制御装置60とを備えている。
画像表示装置10は、本発明の画像表示手段であり、制御装置60による制御の下、画像光(カラー画像)を形成してスクリーン等の投射面上に拡大投射する。この画像表示装置10は、光源ランプ11と、液晶パネル12と、投射光学装置13とを備えている。
光源ランプ11は、一対の電極間で放電発光が行われる放電発光型のランプで構成され、制御装置60による制御の下、所定の駆動電力で駆動し発光する。
液晶パネル12は、本発明の光変調装置であり、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密封封入された構成を有している。この液晶パネル12は、制御装置60によって液晶の配光状態が制御されることにより、光源ランプ11から射出された光束を変調して画像光を形成し、この画像光を投射光学装置13に射出する。
投射光学装置13は、鏡筒と当該鏡筒内部に収納される複数のレンズとを備えた組レンズとして構成され、液晶パネル12から射出された画像光を投射面に向けて拡大投射する。
光源ランプ11は、一対の電極間で放電発光が行われる放電発光型のランプで構成され、制御装置60による制御の下、所定の駆動電力で駆動し発光する。
液晶パネル12は、本発明の光変調装置であり、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密封封入された構成を有している。この液晶パネル12は、制御装置60によって液晶の配光状態が制御されることにより、光源ランプ11から射出された光束を変調して画像光を形成し、この画像光を投射光学装置13に射出する。
投射光学装置13は、鏡筒と当該鏡筒内部に収納される複数のレンズとを備えた組レンズとして構成され、液晶パネル12から射出された画像光を投射面に向けて拡大投射する。
操作手段20は、リモートコントローラや、プロジェクタ1に備えられたボタンやキーにより構成され、ユーザーによる入力操作を認識して所定の操作信号を制御装置60に出力する。
ジャイロセンサ(加速度センサ)30は、本発明の検出手段であり、プロジェクタ1の設置姿勢を検出して制御装置60に出力する。
温度センサ40は、プロジェクタ1内部の温度および冷却対象の部品近傍の温度を検出して制御装置60に出力する。
冷却ファン50は、制御装置60による制御の下で駆動し、プロジェクタ1内部の各部品の熱を外部へ排気することにより、または直接冷却空気を各部品に送ることにより、液晶パネル12などの冷却対象の各部品を冷却する。
ジャイロセンサ(加速度センサ)30は、本発明の検出手段であり、プロジェクタ1の設置姿勢を検出して制御装置60に出力する。
温度センサ40は、プロジェクタ1内部の温度および冷却対象の部品近傍の温度を検出して制御装置60に出力する。
冷却ファン50は、制御装置60による制御の下で駆動し、プロジェクタ1内部の各部品の熱を外部へ排気することにより、または直接冷却空気を各部品に送ることにより、液晶パネル12などの冷却対象の各部品を冷却する。
制御装置60は、CPU(Central Processing Unit)を備え、プロジェクタ1全体を制御する。なお、制御装置60の構成としては、冷却ファン50の制御に係る機能を主に説明し、その他の機能については説明を簡略化または省略する。制御装置60は、設定画面表示手段61と、ファン制御手段62と、比較判定手段63と、報知手段64と、非常時制御手段65と、記憶手段66とを備えている。
このうち、記憶手段66は、制御装置60での処理に必要なプログラム及びデータ等を記憶している。また、記憶手段66は、プロジェクタ1の設置姿勢に応じた冷却ファン50の駆動情報を記憶している。
このうち、記憶手段66は、制御装置60での処理に必要なプログラム及びデータ等を記憶している。また、記憶手段66は、プロジェクタ1の設置姿勢に応じた冷却ファン50の駆動情報を記憶している。
図2は、設定画面Sを示す図である。
設定画面表示手段61は、操作手段20から「設定画面を呼び出す」旨の操作信号が入力されると、画像表示装置10に、図2に示す設定画面Sを表示させる。具体的には、設定画面表示手段61は、液晶パネル12に設定画面Sを表示させる画像信号を出力する。設定画面Sの中には、正置き姿勢、天吊り姿勢、上方投射姿勢、および下方投射姿勢という選択肢を有する本発明の姿勢設定項目である「設置姿勢」という項目が設けられている。
設定画面表示手段61は、操作手段20から「設定画面を呼び出す」旨の操作信号が入力されると、画像表示装置10に、図2に示す設定画面Sを表示させる。具体的には、設定画面表示手段61は、液晶パネル12に設定画面Sを表示させる画像信号を出力する。設定画面Sの中には、正置き姿勢、天吊り姿勢、上方投射姿勢、および下方投射姿勢という選択肢を有する本発明の姿勢設定項目である「設置姿勢」という項目が設けられている。
図3は、プロジェクタ1の設置姿勢を模式的に示す図である。
ここで、正置き姿勢とは、図3(A)に示すように、投射光学装置13からの投射方向(Z軸)が略水平方向となる姿勢を意味する。
天吊り姿勢とは、図3(B)に示すように、プロジェクタ1を正置き姿勢の状態からX軸またはZ軸を中心として180度回転させた姿勢を意味する。
上方投射姿勢とは、図3(C)に示すように、プロジェクタ1を正置き姿勢の状態からX軸を中心として矢印R1(図3(A))方向に回転させ、投射光学装置13からの投射方向(Z軸)が上方側となった姿勢を意味する。
下方投射姿勢とは、図3(D)に示すように、プロジェクタ1を正置き姿勢の状態からX軸を中心として矢印R2(図(A))方向に回転させ、投射光学装置13からの投射方向(Z軸)が下方側となった姿勢を意味する。
ここで、正置き姿勢とは、図3(A)に示すように、投射光学装置13からの投射方向(Z軸)が略水平方向となる姿勢を意味する。
天吊り姿勢とは、図3(B)に示すように、プロジェクタ1を正置き姿勢の状態からX軸またはZ軸を中心として180度回転させた姿勢を意味する。
上方投射姿勢とは、図3(C)に示すように、プロジェクタ1を正置き姿勢の状態からX軸を中心として矢印R1(図3(A))方向に回転させ、投射光学装置13からの投射方向(Z軸)が上方側となった姿勢を意味する。
下方投射姿勢とは、図3(D)に示すように、プロジェクタ1を正置き姿勢の状態からX軸を中心として矢印R2(図(A))方向に回転させ、投射光学装置13からの投射方向(Z軸)が下方側となった姿勢を意味する。
このような本実施形態において、ユーザーは、プロジェクタ1を初めて使用する際、およびプロジェクタ1の設置姿勢を変更した際、冷却ファン50の動作を設置姿勢に適した動作とするため、「設置姿勢」の中からいずれかの選択肢を選択してプロジェクタ1の設置姿勢の設定を行う必要がある。ここで、設定画面表示手段61は、ユーザーが「設置姿勢」を選択すると、ジャイロセンサ30により検出されたプロジェクタ1の設置姿勢である検出姿勢(図2においては天吊り姿勢)を、当該検出姿勢が選択された状態で各選択肢と共に表示する。そして、設定画面表示手段61は、この「設置姿勢」という項目においてユーザーが選択し決定したプロジェクタ1の設置姿勢を、プロジェクタ1全体の制御に係る設定済み姿勢として設定し、記憶手段66に記憶させる。
ファン制御手段62は、この設定済み姿勢に基づいて冷却ファン50を制御する。具体的には、ファン制御手段62は、姿勢取得部621と、駆動情報取得部622と、ファン駆動部623とを備えている。
姿勢取得部621は、プロジェクタ1が起動した場合、およびユーザーによる設置姿勢の設定の変更が行われた場合、記憶手段66から設定済み姿勢を取得する。
駆動情報取得部622は、取得された設定済み姿勢に応じた冷却ファン50の駆動情報を記憶手段66から取得する。駆動情報には様々なパラメータが含まれており、例えば冷却ファン50の回転数の制御に係る回転数情報が含まれている。
ファン駆動部623は、取得された駆動情報に応じて冷却ファン50を駆動する。
姿勢取得部621は、プロジェクタ1が起動した場合、およびユーザーによる設置姿勢の設定の変更が行われた場合、記憶手段66から設定済み姿勢を取得する。
駆動情報取得部622は、取得された設定済み姿勢に応じた冷却ファン50の駆動情報を記憶手段66から取得する。駆動情報には様々なパラメータが含まれており、例えば冷却ファン50の回転数の制御に係る回転数情報が含まれている。
ファン駆動部623は、取得された駆動情報に応じて冷却ファン50を駆動する。
比較判定手段63は、ジャイロセンサ30により検出されたプロジェクタ1の設置姿勢である検出姿勢と、ユーザーにより設定された設定済み姿勢(姿勢取得部621により記憶手段66から取得された設定済み姿勢)とを比較し、それぞれが一致するか否かを判定する。
報知手段64は、比較判定手段63により両姿勢が一致しないと判定された場合、画像表示装置10に警告を表示させ、ユーザーにプロジェクタ1の設置姿勢の設定の変更を促す。
非常時制御手段65は、報知手段64による報知によってもユーザーが設置姿勢の設定を変更しなかった場合、光源ランプ11を消灯する等の強制終了処理を行う。
報知手段64は、比較判定手段63により両姿勢が一致しないと判定された場合、画像表示装置10に警告を表示させ、ユーザーにプロジェクタ1の設置姿勢の設定の変更を促す。
非常時制御手段65は、報知手段64による報知によってもユーザーが設置姿勢の設定を変更しなかった場合、光源ランプ11を消灯する等の強制終了処理を行う。
以下、制御装置60による冷却ファン制御工程100を説明する。本工程100は、プロジェクタ1が起動した後、およびユーザーによる設置姿勢の設定が行われた後に制御装置60によって行われる。図4は、本工程100を説明するためのフローチャートである。
プロジェクタ1が起動すると、ファン制御手段62(姿勢取得部621)は、ユーザーにより設定されたプロジェクタ1の設置姿勢である設定済み姿勢を記憶手段66から取得する(ステップS1)。そして、この設定済み姿勢に基づいて冷却ファン50を駆動する(ステップS2)。具体的には、取得された設定済み姿勢に応じた冷却ファン50の駆動情報を、駆動情報取得部622が記憶手段66から取得し、この駆動情報に基づいてファン駆動部623が冷却ファン50を駆動する。
ここで、例えば冷却ファン50が正置き姿勢時に冷却対象の上方に位置する場合、冷却対象からの熱は上昇気流により冷却対象から上方側へと放散されやすいため、天吊り姿勢時には、冷却対象からの熱は冷却ファン50が設置されていない上方側へと放散されやすいこととなる。そのため、駆動情報に含まれる例えば回転数情報は、冷却ファン50が正置き姿勢時に冷却対象の上方に位置する場合、天吊り姿勢時の方が正置き姿勢時よりも冷却ファン50の回転数が大きくなるように設定されている。
ステップS2の後、ジャイロセンサ30は、プロジェクタ1の設置姿勢を、正置き姿勢、天吊り姿勢、上方投射姿勢、および下方投射姿勢のうちのいずれかの設置姿勢と検出する(ステップS3)。
ステップS3の後、比較判定手段63は、ユーザーにより設定された設定済み姿勢と、ジャイロセンサ30により検出された検出姿勢とを比較して両姿勢が一致するか否かを判定する(ステップS4)。比較判定手段63により両姿勢が一致すると判定された場合、本工程100は終了する。この場合、ジャイロセンサ30により検出された検出姿勢と等しいユーザーにより設定された設定済み姿勢に基づいて冷却ファン50が制御されることとなるので、プロジェクタ1内部の部品は十分に冷却されることとなる。
一方、例えば、ユーザーがプロジェクタ1の設置姿勢を変更したが、設定画面Sでのプロジェクタ1の設置姿勢の設定を変更し忘れていた場合など、ユーザーにより設定された設定済み姿勢と、ジャイロセンサ30により検出された検出姿勢とが異なる場合、比較判定手段63により両姿勢の設置姿勢は一致しないと判定される(ステップS4)。
このような場合、報知手段64は、図5に示すように、設定画面表示手段61に設定画面Sを表示させるとともに、「設置姿勢の設定が間違っています。変更してください。」等の警告をOSD表示(オンスクリーンディスプレイ表示)し、ユーザーに、当該ユーザーにより設定された設定済み姿勢と、ジャイロセンサ30により検出された検出姿勢とが異なる旨を報知する(ステップS5)。この際も、設定画面表示手段61は、設置姿勢の項目において、ジャイロセンサ30により検出された検出姿勢(図5においては天吊り姿勢)を表示する。
また、報知手段64は、この際、冷却ファン50の冷却能力が高まるように駆動情報に含まれる各パラメータを変更する。例えば報知手段64は、冷却ファン50の回転数が大きくなるように駆動情報における回転数情報を変更する。
なお、報知手段64による報知と同時に、後述する非常時制御手段65が経過時間をカウントし始める。
また、報知手段64は、この際、冷却ファン50の冷却能力が高まるように駆動情報に含まれる各パラメータを変更する。例えば報知手段64は、冷却ファン50の回転数が大きくなるように駆動情報における回転数情報を変更する。
なお、報知手段64による報知と同時に、後述する非常時制御手段65が経過時間をカウントし始める。
この報知手段64による報知により、例えばプロジェクタ1の設置姿勢の設定を変更し忘れていたユーザーがプロジェクタ1の設置姿勢の設定を変更した場合には、設定画面表示手段61がユーザーにより選択された設置姿勢を改めて設定済み姿勢として設定し直し、記憶手段66に記憶させた(ステップS6)後、ステップS1に戻り、設定変更し直された設定済み姿勢とジャイロセンサ30により検出された検出姿勢とを比較するステップS1〜S4が再度行われる。
一方、報知を受けてもユーザーが設定変更を行わなかった場合には、ジャイロセンサ30により検出された検出姿勢とは異なる設定済み姿勢に基づいて冷却ファン50の制御が行われることとなり、冷却対象の部品を十分には冷却することができないおそれがある。従って、非常時制御手段65は、ステップS5から計測し始めた経過時間が所定時間に達すると(ステップS7)、プロジェクタ1の電源を落とすなどして、プロジェクタ1内部に設置された部品の中で最も大きな熱源である光源ランプ11を消灯する強制終了処理を行う(ステップS8)。なお、非常時制御手段65は、経過時間が所定時間に達していなくても、温度センサ40により検出されたプロジェクタ1内部の温度、あるいは冷却対象の部品近傍の温度が所定温度に到達した場合には、前述の強制終了処理を行う。
これにより、本実施形態では、設置姿勢の設定変更し忘れなどにより、ユーザーにより設定された設定済み姿勢がジャイロセンサ30により判定された検出姿勢と異なり、適切な冷却ファン50の制御が行われないために冷却対象の部品を十分には冷却することができない場合であっても、プロジェクタ1内部に設置された部品の中で最も大きな熱源である光源ランプ11が非常時制御手段65により消灯されるので、プロジェクタ1が高温となることを防止することができ、プロジェクタ1の長寿命化を図ることができる。
以上説明した本実施形態のプロジェクタ1によれば、以下の効果がある。
ユーザーにより設定されたプロジェクタ1の設定済み姿勢が、ジャイロセンサ30により検出された検出姿勢と異なっていた場合、報知手段64によりユーザーに両姿勢が一致しない旨の警告が報知されるので、ユーザーは、この報知を受けてプロジェクタ1の設置姿勢の設定を正しい設定に変更することができる。従って、不適切な設置姿勢に基づいてプロジェクタ1の制御が行われてプロジェクタ1が高温となってしまうことを防止することができ、プロジェクタ1の長寿命化を図ることができる。
ユーザーにより設定されたプロジェクタ1の設定済み姿勢が、ジャイロセンサ30により検出された検出姿勢と異なっていた場合、報知手段64によりユーザーに両姿勢が一致しない旨の警告が報知されるので、ユーザーは、この報知を受けてプロジェクタ1の設置姿勢の設定を正しい設定に変更することができる。従って、不適切な設置姿勢に基づいてプロジェクタ1の制御が行われてプロジェクタ1が高温となってしまうことを防止することができ、プロジェクタ1の長寿命化を図ることができる。
ファン制御手段62が設定済み姿勢に応じた駆動情報に基づいて冷却ファン50を駆動するので、プロジェクタ1内部に設けられた部品を適切に冷却することができる。
報知手段64によるユーザーへの報知は、「設置姿勢の設定が間違っています。変更してください。」等の警告を表示することにより行うので、確実にユーザーに警告を意識させることができる。
報知手段64は、警告の報知とともに、プロジェクタ1の設置姿勢の設定を行うことが可能な設定画面Sを表示するので、設定画面Sの表示のさせ方が分からないなどの操作に不慣れなユーザーでも、プロジェクタ1の設置姿勢の設定を即座にかつ容易に変更することができる。
報知手段64により表示される設定画面Sにおいて、プロジェクタ1の設置姿勢を設定する項目(本実施形態では「設置姿勢」)では、ジャイロセンサ30により検出された検出姿勢が選択された状態となって表示されるので、選択肢の中からユーザーがいずれかの選択肢を選択する手間を省くことができ、より即座にかつ容易にプロジェクタ1の設置姿勢を変更することができる。
ユーザーにより設定されたプロジェクタ1の設定済み姿勢と、ジャイロセンサ30により検出された検出姿勢とが異なる状態が所定時間以上継続した場合には、非常時制御手段65が光源ランプ11を消灯させる強制終了処理を行うので、プロジェクタ1が高温となることを確実に防止することができ、プロジェクタ1の長寿命化を確実に図ることができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば前記実施形態では、報知手段64は、警告画面を表示することによりユーザーに警告を報知したが、報知手段64は、音声によりユーザーに警告を報知してもよい。また、プロジェクタ1にLED(Light Emitting Diode)素子を設け、このLED素子を点灯させることにより報知手段64はユーザーに警告を報知してもよい。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば前記実施形態では、報知手段64は、警告画面を表示することによりユーザーに警告を報知したが、報知手段64は、音声によりユーザーに警告を報知してもよい。また、プロジェクタ1にLED(Light Emitting Diode)素子を設け、このLED素子を点灯させることにより報知手段64はユーザーに警告を報知してもよい。
前記実施形態では、非常時制御手段65は、ユーザーにより設定されたプロジェクタ1の設置姿勢と、検出手段62により検出されたプロジェクタ1の検出姿勢とが異なる状態が一定時間以上継続した場合に、光源ランプ11を消灯する強制終了処理を行った。しかし、非常時制御手段65は、このような場合、設定画面表示手段61に設定画面Sを表示させたり、報知手段64に警告画面をOSD表示させたりするなど、あらためてユーザーに設置姿勢の設定変更を促す設定画面表示処理を行ってもよい。この場合、冷却ファン制御工程100において、ステップS8(強制終了処理に変わって設定画面表示処理)の後にはステップS1に戻ることとなる。また、非常時制御手段65は、光源ランプ11を消灯しなくとも、光源ランプ11に供給する駆動電力を低減すればよい。
前記実施形態では、光源ランプ11は放電発光型のランプとして構成されていたが、光源ランプ11は、LED(Light Emitting Diode)及びLD(Laser Diode)等の固体光源や、有機EL(Electroluminescence)素子を備えて構成されていてもよい。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネル12を用いたが、光入射面と光射出面とが同一である反射型の液晶パネルを用いてもよいし、DMD(Digital Micromirror Device:米国テキサスインスツルメント社の商標)等を採用してもよい。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネル12を用いたが、光入射面と光射出面とが同一である反射型の液晶パネルを用いてもよいし、DMD(Digital Micromirror Device:米国テキサスインスツルメント社の商標)等を採用してもよい。
本発明は、ユーザーの安全を図ることができ、かつ長寿命化を図ることができるため、プレゼンテーションやホームシアタに用いられるプロジェクタに利用できる。
1…プロジェクタ、10…画像表示装置(画像表示手段)、11…光源ランプ、12…液晶パネル(光変調装置)、13…投射光学装置、30…ジャイロセンサ(検出手段)、50…冷却ファン、61…設定画面表示手段、62…ファン制御手段、63…比較判定手段、64…報知手段、65…非常時制御手段、621…姿勢取得部、622…駆動情報取得部、623…ファン駆動部、S…設定画面。
Claims (6)
- 入力される画像情報に応じた画像を表示する画像表示手段を備えたプロジェクタであって、
前記プロジェクタの設置姿勢を検出する検出手段と、
前記プロジェクタの設置姿勢を設定させる姿勢設定項目を有する設定画面を前記画像表示手段に表示させる設定画面表示手段と、
前記設定画面において設定された前記プロジェクタの設置姿勢である設定済み姿勢と、前記検出手段により検出された前記プロジェクタの設置姿勢である検出姿勢とを比較してそれぞれが一致するか否かを判定する比較判定手段と、
前記比較判定手段により一致しないと判定された場合、前記設定済み姿勢と前記検出姿勢とが一致しないことを報知する報知手段とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記報知手段は、前記設定済み姿勢と前記検出姿勢とが異なることを示す警告を前記画像表示手段に表示させることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記報知手段は、前記警告を前記画像表示手段に表示させるとともに、前記設定画面表示手段に、前記設定画面を前記画像表示手段に表示させることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
前記設定画面表示手段は、前記設定画面における前記姿勢設定項目として、前記検出姿勢を表示することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記画像表示手段は、光源ランプと、前記光源ランプから射出された光束を入力される画像情報に基づいて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備え、
当該プロジェクタは、前記設定済み姿勢と前記検出姿勢とが不一致である状態が所定時間継続した場合、前記光源ランプに供給する電力を低減する非常時制御手段を備えていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
内部に設けられた部品を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンを制御するファン制御手段と、前記プロジェクタの設置姿勢に応じた前記冷却ファンの駆動情報を記憶する記憶手段とを備え、
前記ファン制御手段は、前記設定済み姿勢を取得する姿勢取得部と、取得された前記設定済み姿勢に応じた前記駆動情報を前記記憶手段から取得する駆動情報取得部と、取得された前記駆動情報に応じて前記冷却ファンを駆動するファン駆動部とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。
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