JP2006188583A - 粘着剤シート及び機能性粘着シート - Google Patents

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和彦 香川
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Abstract

【課題】粘着剤層を介して第1の剥離シートと第2の剥離シートとが積層されてなる粘着剤シートであって、剥離シートの剥離性に優れた粘着剤シートを提供する。
【解決手段】周縁部が順次に第1ないし第4の辺1A〜1Dとなっている略方形の粘着剤シート1であって、第1の剥離シート11と第2の剥離シート12とが、粘着剤層10を介して積層されてなる粘着剤シート1において、第1の剥離シート11に少なくとも第1及び第2の辺1A,1Bに沿って延在し、第1の辺1Aに沿う切込み13Aと第2の辺1Bに沿う切込み13Bとが連続している切込み13を設ける。第1の剥離シート11に設けた切込み13を剥離の始点として、第1の剥離シート11を粘着剤層10から良好な剥離性のもとに剥がし取ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネル(PDP)の前面フィルタをPDPに貼着するための粘着剤シートとして好適な粘着剤シートと、該前面フィルタとして好適な機能性粘着シートに関する。
PDPのパネル前面には、他の電子機器の誤作動や外光の反射防止等を目的として前面フィルタが設けられている。かかるPDP用前面フィルタは、例えばアンチグレアフィルム(防眩フィルム)、導電性フィルム(電磁波シールドフィルム)、近赤外線吸収フィルム、調色フィルム、反射防止フィルム等を貼り合わせたものである。ここで、近赤外線吸収フィルムは他の電子機器におけるリモートコントローラの誤作動防止を、電磁波シールドフィルムは他の電子機器の誤作動防止及び人体への影響防止を、反射防止フィルムはPDP前面での外光の反射防止を、調色フィルムはPDP発光色との色合わせをそれぞれ目的として設けられている。
このようなPDP用前面フィルタは、前記各フィルムを接着剤で1枚ずつ貼り合わせて製造され、これらの積層フィルムがPDPの前面に粘着剤により貼着される。従って、PDP用前面フィルタの製造工程では、PDP用前面フィルタは、アンチグレアフィルム、電磁波シールドフィルム等の機能性フィルムの積層フィルムのPDP前面への貼着面側に粘着剤層を形成し、この粘着剤層に剥離シートを取り付けた状態で出荷され、PDPの組立工程の最終段階において、剥離シートを取り去り、粘着剤により機能性積層フィルムをPDP前面に貼着することで前面フィルタの取り付けが行われる。
この機能性積層フィルムをPDP前面に貼着するための粘着剤層を形成するために、2枚の剥離シート間に粘着剤層を形成し、これらを一体化してなる粘着剤シートが提供されている。従来、この粘着剤シートは、次のようにして製造されている。即ち、まず、図3(a)に示すような貼合装置により、第2巻出部31から第2の剥離シート12を送り出し、コーター部32でこの第2の剥離シート12の一方の面に粘着剤を塗布し、次いで乾燥炉33で粘着剤を乾燥させて粘着剤層(図示せず)を形成し、その後、ニップ部34にて、第1巻出部35から送り出された第1の剥離シート11を、その粘着剤層側に積層し、第1の剥離シート/粘着剤層/第2の剥離シートの積層テープを巻取部35で巻き取り、図3(b)のような、第1の剥離シート11、粘着剤層10及び第2の剥離シート12の積層テープ40の巻取ロール41を得る。次いで、この巻取ロール41を切断加工工程に送り、図3(c)に示す如く、PDPの大きさに対応する大きさに切断すると共に、レーザー加工により第1の剥離シート11側から粘着剤層10に達する枠状の切込み42を入れ、図3(d)に示す如く、この切込み42の外枠部分43の第1の剥離シート11及び粘着剤層10を剥がし取る。
図4はこのようにして得られる従来の粘着剤シート20を示す図であって、(a)図は斜視図、(b)図は平面図、(c)図は(b)図のC−C線に沿う断面図、(d)図は(c)図のD部の拡大図である。図示の如く、この粘着剤シート20は、第1の剥離シート11と第2の剥離シート12とが粘着剤層10を介して積層された積層テープであり、第1の剥離シート11と粘着剤層10とはほぼ同面積であり、第2の剥離シート12は粘着剤層10の面積よりも大きく、その4辺縁部12Aにおいて、粘着剤層10よりもシート面方向に張り出している。
従って、前面フィルタの製造時に、前述の機能性積層フィルムに粘着剤層を形成する際には、この粘着剤シート20の第1の剥離シート11を剥がし取り、表出した粘着剤層10を機能性積層フィルムのPDP前面への貼着面側に当接してこれらを積層一体化する。そして、このようにして製造された、機能性積層フィルム/粘着剤層/第2の剥離シートの積層体よりなる前面フィルタをPDPの前面に貼着する際には、第2の剥離シート12の4周辺の張り出し部12Aを引き上げて第2の剥離シート12を剥がし取り、表出した粘着剤層10をPDPの前面に当接することにより、この粘着剤層10を介して機能性積層フィルムをPDPの前面に貼着する。
なお、粘着剤シート20は、その製造に際して、第1の剥離シート11及び第2の剥離シート12の粘着剤層10側の面に、予め離型剤を塗布し、粘着剤層10との剥離性を高めている。
上記従来の粘着剤シート20では、辺縁部12Aが粘着剤層10よりも張り出している第2の剥離シート12は、容易に粘着剤層10から剥がし取ることができるが、粘着剤層10とほぼ同一面積に積層された第1の剥離シート11を粘着剤層10から剥がし取ることは容易ではない。これは次のような理由による。
即ち、近年、薄肉軽量化を目的として、PDPの前面板は、ガラス基板から樹脂フィルムに移行しつつあり、このような状況において、PDPの前面に耐衝撃性を付与するために、PDP用前面フィルタには、衝撃吸収機能が要求されるようになった。このため、機能性積層フィルムをPDPの前面に貼着するための粘着剤シートの粘着剤層にあっては、衝撃吸収機能を高めるべく、従来よりも厚く、かつ粘着剤の粘度を低くして柔軟性を高める傾向にある。
このように、厚く、粘度の低い粘着剤層を形成した粘着剤シートでは、図4(d)に示す如く、粘着剤層10の粘着剤がその端面部において、第1の剥離シート11側に回り込み、第1の剥離シート11の端面を覆うようになる。そして、この第1の剥離シート11の端面に粘着剤の被覆部10Aが形成されることにより、第1の剥離シート11を剥がし取る際、粘着剤層10の粘着剤の一部が第1の剥離シート11側に付着して第1の剥離シート11と共に剥がれる現象が起き、この結果、良好な剥離面を得ることができなくなる。
第1の剥離シート11についても、第2の剥離シート12と同様に、その周縁を粘着剤層10からシート面方向に張り出させることにより、上記の問題は解決されるが、現状の加工方法では、両側の剥離シートを共に粘着剤層より大きく形成することは不可能である。また、粘着剤の粘度を高めることによって、前述のような粘着剤の回り込みを防止することはできるが、この場合には、十分な衝撃吸収性能を得ることができなくなる。
従って、本発明は上記従来の問題点を解決し、粘着剤層を介して第1の剥離シートと第2の剥離シートとが積層されてなる粘着剤シートであって、剥離シートの剥離性に優れた粘着剤シートを提供することを目的とする。
本発明はまた、このような粘着剤シートを用いて機能性フィルムに粘着剤層を形成した機能性粘着シートを提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の粘着剤シートは、周縁部が順次に第1ないし第4の辺となっている略方形の粘着剤シートであって、第1の剥離シートと第2の剥離シートとが、粘着剤層を介して積層されてなる粘着剤シートにおいて、該第1の剥離シートには、少なくとも前記第1及び第2の辺に沿って延在する切込みが設けられており、該第1の辺に沿う切込みと第2の辺に沿う切込みとが連続していることを特徴とする。
請求項2の粘着剤シートは、請求項1において、前記切込みは、第4の辺の端辺又はその近傍から第2の辺の近傍まで第1の辺に沿って延在し、且つそこから第3の辺の端辺又はその近傍にまで第2の辺に沿って延在している略L字状であることを特徴とする。
請求項3の粘着剤シートは、請求項1において、前記切込みは、第4の辺の端辺又はその近傍から第2の辺の近傍まで第1の辺に沿って延在し、且つそこから第3の辺の近傍にまで第2の辺に沿って延在し、さらにそこから第4の辺の端辺又はその近傍にまで第3の辺に沿って延在している略コ字状であることを特徴とする。
請求項4の粘着剤シートは、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記第2の剥離シートの少なくとも一部が前記粘着剤層からシート面方向に張り出していることを特徴とする。
請求項5の粘着剤シートは、請求項1ないし4のいずれか1項において、該粘着剤シートは、少なくとも一方の剥離シートを剥がして、周縁に沿って黒枠部が設けられたディスプレイパネルに貼着されるものであり、前記切込みは、前記第1の剥離シートから前記粘着剤層に達しており、該切込みは、該粘着剤シートを該ディスプレイパネルに貼着した状態において該黒枠部に重なる位置に設けられていることを特徴とする。
本発明(請求項6)の機能性粘着シートは、剥離シートと機能性フィルムとが、粘着剤層を介して積層されてなる機能性粘着シートにおいて、このような本発明の粘着剤シートの前記第1の剥離シート又は第2の剥離シートを剥がし取り、表出した粘着剤層に該機能性フィルムを貼着してなることを特徴とする。
なお、本発明において「シート」とは「フィルム」を含む広義の膜ないし板状物を指す。
本発明の粘着剤シートによれば、第1の剥離シートに設けた切込みを剥離の始点として、第1の剥離シートを粘着剤層から良好な剥離性のもとに剥がし取ることができる。
即ち、本発明者らは、粘着剤シートの剥離性を改良すべく検討した結果、従来の粘着剤シートでは、図4(d)に示す如く、粘着剤層10の粘着剤が剥離シート11の端面に回り込むことにより、剥離シート11の剥離性が悪いこと、このような端面の粘着剤の回り込みによる剥離性の悪さは、剥離シートを粘着剤が回り込んだ端面(以下、粘着剤が回り込んだ端面を「粘着剤付着端面」と称す場合がある。)側から剥がし取ろうとするために問題となること、そして、剥離シートをこの粘着剤付着端面側から剥がし取るのではなく、この粘着剤付着端面へ向けて剥がし取るようにすれば、端面に回り込んだ粘着剤の影響を受けることなく、剥離シートを円滑に剥がし取ることができることを知見した。そして、本発明においては、剥離シートを粘着剤付着端面に向けて剥がし取るための始点として、所定の切込みを設ける。
この切込みは、好ましくは、請求項2,3のような略L字状又は略コ字状に設けられる。
このような本発明の粘着剤シートは、特にPDPの前面に設ける前面フィルタの貼着用粘着剤シートとして有用であり、この場合において、切込みはPDPの前面フィルタガラスに印刷された額縁状の黒枠部に重なる位置に設けられていることが好ましい。
以下に本発明の粘着剤シート及び機能性粘着シートの実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の粘着剤シートの実施の形態を示す図であって、(a)図は平面図、(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面図、(c)図は(b)図のC部の拡大図、(d)図は剥離テープの剥がし取り時の状態を示す断面図である。図1において、図4に示す部材と同一機能を奏する部材には同一符号を付してある。図2は、本発明の粘着剤シートの第1の剥離シートに形成される切込みの実施形態を示す平面図である。なお、この図2において、第2の剥離シートは図示を省略してある。
図1の粘着剤シート1は、平面視形状が4辺1A〜1Dを有する長方形状のものであり、第1の剥離シート11と第2の剥離シート12とが粘着剤層10を介して積層されてなる。この粘着剤シートの第1の剥離シート11には、第4の辺1Dの端辺から第2の辺1Bの近傍まで第1の辺1Aに沿って延在(切込み部13A)し、且つそこから第3の辺1Cの近傍にまで第2の辺1Bに沿って延在(切込み部13B)し、さらにそこから第4の辺1Dの端辺にまで第3の辺1Cに沿って延在(切込み部13C)している略コ字状の切込み13が設けられている。従って、第1の剥離シート11は、この切込み13により、コ字形の外縁部11Aと長方形の大面積部11Bとに分割される。
この切込み13は、第1の剥離シート11から粘着剤層10にまで達する深さに設けられている。
なお、第1の剥離シート11は粘着剤層10とそのシート面積がほぼ同等であるが、第2の剥離シート12は、その4辺縁部において、粘着剤層10より張り出した大きさとなっている。
この粘着剤シート1であれば、図1(d)に示す如く、第1の剥離シート11を剥がし取る際には、切込み部13Bを始点とし、第1の剥離シート11の大面積部11B側の端辺11bから大面積部11Bを第4の辺1D側に向けて引き剥がすことにより、この大面積部11Bを前述の粘着剤が回り込んだ粘着剤付着端面側に向けて円滑に剥がし取ることができる。また、外縁部11Aについても、大面積部11Bを取り去った後に、切込み部13A、13B、13C側から粘着剤付着端面側へ向けて円滑に剥がし取ることができる。
このような本発明の粘着剤シート1は、図3に示す方法と同様にして製造された従来の粘着剤シート20に対して、図5に示す如く、レーザーLを照射して所定の位置に所定の深さで切込み13を形成することにより容易に製造することができる。
ところで、このようなレーザー加工において、レーザーの強度や照射時間を制御することにより、所望の深さの切込み13を形成することができるが、切込み13を第1の剥離シート11のみに形成すること、即ち、切込み13が粘着剤層10に達しない深さとなるように形成することは、その条件制御上非常に困難である。従って、本発明においては、切込み13は第1の剥離シート11から粘着剤層10にまで達する深さとし、粘着剤層10の厚さの途中部分にまで切込み13を形成するようにすることが好ましい。この切込み13が第2の剥離シート12にまで達すると、第2の剥離シート12の剥離性が悪くなるため好ましくない。即ち、この第2の剥離シート12は、その縁部が張り出していることにより十分な剥離性を有するが、この第2の剥離シート12に切込み13が達すると、第2の剥離シート12の剥離時に第2の剥離シート12が切込み部分で途切れてしまい、剥離性が損なわれる。ただし、第2の剥離シート12が図1に示す如く、粘着剤層10から張り出しておらず、第1の剥離シート11と同様に、粘着剤層10と同等の面積である場合には、この第2の剥離シート12にも、第1の剥離シート11と同様の切込みを形成しても良い。
上述の如く、第1の剥離シート11に設ける切込み13の深さは、その加工上、粘着剤層10に達するものとなるが、第1の剥離シート11の材質によっては、第1の剥離シート11の厚みの途中までの深さの切込みであっても、十分な剥離性を得ることができる場合がある。従って、切込み13の深さは、その加工上、一般的には、粘着剤層10に達するものとされるが、加工条件の制御が可能である場合には、第1の剥離シートの厚さの途中部分までであっても良い。一般的には、第1の剥離シート11側から、粘着剤層10の厚みの0〜95%程度の深さ、好ましくはつながっている部分が多い方が、即ち、粘着剤層10への切込みの侵入が少ない方が、切込み跡が残らない点で好ましく、0〜60%、さらに好ましくは0〜30%程度の深さにまで達するように切込み13を設けることが、高精度な加工条件の制御を必要とすることがなく、容易に切込みを形成することができ、有利である。
このような本発明の粘着剤シート1は、特にPDPの前面フィルタ貼着用の粘着剤シートとして好適であり、この場合において、第1の剥離シート11に設ける切込み13は、PDPの黒枠部の縁(図1(a),(c),(d)において点線で示す位置)よりも外側の位置で、粘着剤層10に達した切込み13がPDPの黒枠部と重なる位置となるように設けることが好ましい。
即ち、前述の如く、切込みの加工上、切込みを粘着剤層10に達しないように形成することは困難であることから、通常の加工では、切込み13は粘着剤層10に達するものとなる。粘着剤シート1は、前述の如く、一方の剥離シートを取り去った後、この剥離シートを取り去った面に前述のような機能性積層フィルムを貼着し、その後他方の剥離シートを取り去り、この面をPDPの前面に貼着して使用されるため、PDPの前面には、粘着剤シート1の粘着剤層10のみが貼着された状態となる。この粘着剤層10に切込み13が存在した場合、この切込み13がPDPからの光の屈折又は外光の反射に影響を及ぼす可能性がある。
一方で、PDPの四周縁には、見切り線として、また電極形成面として銅薄膜等で黒枠部が形成されている。
従って、粘着剤層10の切込み13に起因する不具合を回避するために、切込み13は、PDPへの使用状態において、この黒枠部と重なる位置に設けることが好ましい。
この場合、切込み13は、PDPの黒枠部の縁よりも1〜10mm程度外側の位置、即ち、図1(a),(c)において、dが1〜10mmとなるような位置に形成することが、切込み13を黒枠部で確実に隠蔽することができることから好ましい。
本発明において、第1の剥離シートに設ける切込みの形状(平面視形状)には特に制限はなく、粘着剤シートの隣接する2つの辺に沿って延在し、かつ連続する切込みが設けられ、前述の如く、粘着剤付着端面へ向けて第1の剥離シートを剥がし取ることができるものであれば良い。
例えば、次のような切込みを採用することもできる。
(1) 図2(a)に示す如く、第4の辺1Dの端辺から第2の辺1Bの近傍まで第1の辺1Aに沿って延在し、且つそこから第3の辺1Cの端辺にまで第2の辺1Bに沿って延在している略L字状の切込み13a。
(2) 図2(b)に示す如く、第4の辺1Dの近傍から第2の辺1Bの近傍まで第1の辺1Aに沿って延在し、且つそこから第3の辺1Cの端辺にまで延在している略L字状の切込み13b(この切込み13bでは第4の辺1D近傍に非切込み部13xが存在する。)。
(3) 図2(c)に示す如く、第4の辺1Dの近傍から第2の辺1Bの近傍まで第1の辺1Aに沿って延在し、且つそこから第3の辺1Cの近傍にまで第2の辺1Bに沿って延在している略L字状である切込み13c(この切込み13cでは、第4の辺1D及び第3の辺1C近傍にそれぞれ非切込み部13x,13x’が存在する。)
(4) 図2(d)に示す如く、図2(a)の切込み13aにおいて、L字の隅部がR形状となった切込み13d(図2(b),(c)の切込み13b,13cについても同様に隅部をR形状とすることができる。)。
(5) 図2(e)に示す如く、第4の辺1Dの端辺から第2の辺1Bの近傍まで第1の辺1Aに沿って延在し、且つそこから第3の辺1Cの近傍にまで第2の辺1Bに沿って延在し、さらにそこから第4の辺1Dの端辺にまで第3の辺1Cに沿って延在している略コ字状の切込み13e(この切込み13eは図1に示す切込み13である。)。
(6) 図2(f)に示す如く、第4の辺1Dの近傍から第2の辺1Bの近傍まで第1の辺1Aに沿って延在し、且つそこから第3の辺1Cの近傍にまで第2の辺1Bに沿って延在し、さらにそこから第4の辺1Dの端辺にまで第3の辺1Cに沿って延在している略コ字状の切込み13f(この切込み13fでは第4の辺1D近傍に非切込み部13xが存在する。)。
(7) 図2(g)に示す如く、第4の辺1Dの近傍から第2の辺1Bの近傍まで第1の辺1Aに沿って延在し、且つそこから第3の辺1Cの近傍にまで第2の辺1Bに沿って延在し、さらにそこから第4の辺1Dの近傍にまで第3の辺1Cに沿って延在している略コ字状の切込み13g(この切込み13gでは、第4の辺1D近傍に非切込み部13x,13x’が存在する。)。
(8) 図2(h)に示す如く、図2(e)の切込み13eにおいて、L字の隅部がR形状となった切込み13h(図2(f),(g)の切込み13f,13gについても同様に隅部をR形状とすることができる。)。
即ち、各辺に沿って延在する切込み部は必ずしも隣接する辺の端辺にまで達している必要はなく、その近傍まで設け、非切込み部が存在していても良い。いずれの切込みにおいても、図1に示す如く、切込みにより分割された大面積部を粘着剤付着端面に向けて剥がし取り、その後、枠部を粘着剤付着端面に向けて剥がし取ることにより、第1の剥離シートを粘着剤層から円滑に剥離することができる。
なお、図2(b),(c),(f),(g)のように、非切込み部13x,13x’を設ける場合、非切込み部13x,13x’の長さ(図2(b),(c),(f),(g)のmの長さ)は、2cm以下であることが好ましい。この非切込み部の長さが長すぎると切込みを設けたことによる剥離性の向上効果を十分に得ることができない。
図2(a)〜(h)において、切込みは、粘着剤シートの辺縁に沿ってほぼ平行に直線状に設けられているが、切込みは波線状であっても良い。ただし、切込み加工の面からも剥離シートの剥離性の面からも好ましくは粘着剤シートの辺縁に沿う部分は直線状であることが望ましい。
また、本発明の粘着剤シートは、周縁の4辺が直線状の矩形形状のものに何ら限定されず、この4辺が湾曲した、即ち円弧状である、略楕円形状のものであっても良い。
なお、本発明の粘着剤シートの剥離シート及び粘着剤としては特に制限はなく、従来通常用いられている剥離シート及び粘着剤を用いることができる。本発明においては、特に粘着剤として、25℃での100Hzの動的貯蔵弾性率が10〜10Pa、動的損失弾性率が10〜10Paであるような低粘度で、厚さが50μm以上、例えば50〜2000μm程度の粘着剤層を有する粘着剤シートに好適である。
このような本発明の粘着剤シートは、一般的には、第1の剥離シートを剥がし取って、機能性積層フィルムに粘着剤層を貼着し、図6に示す如く、第2の剥離シート12と機能性積層フィルム(この機能性積層フィルムは、前述の如く、アンチグレアフィルム、電磁波シールドフィルム、近赤外線吸収フィルム、調色フィルム、反射防止フィルム等が貼り合わされたものである。)30とが粘着剤層10を介して積層された機能性粘着シート2とされ、この機能性粘着シート2の第2の剥離シート12を剥離してPDPの前面板に貼着される。
ただし、第2の剥離シート12を剥がし取って、機能性積層フィルムに粘着剤層を貼着し、図7に示す如く、第1の剥離シート11と機能性積層フィルム30とが粘着剤層10を介して積層された機能性粘着シート2Aとし、この機能性粘着シート2Aの第1の剥離シート11を剥離してPDPの前面板に貼着される場合もある。
なお、本発明の粘着剤シート11は、その出荷に際しては、低粘性の粘着剤層10のはみ出しによる、粘着剤シート同士の汚染や、搬送装置の汚染等を防止するために、図8(a),(b)に示す如く、第1の剥離シート11側に、ポリエチレンやポリエチレンテレフタレート等の微粘着性シート3を覆せ、この状態で出荷することが好ましい。
このような本発明の粘着剤シートは、前述の如く、PDPの前面フィルタ貼着用に好適であるが、これに限らず、建築物や車輌等の窓ガラスへの意匠性フィルムないし機能性フィルム貼着用としても有用である。
本発明の粘着剤シートの実施の形態を示す図であって、(a)図は平面図、(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面図、(c)図は(b)図のC部の拡大図、(d)図は剥離テープの剥がし取り時の状態を示す断面図である。 本発明の粘着剤シートの第1の剥離シートに形成される切込みの実施形態を示す平面図である。 従来の粘着剤シートの製造方法を示す図であって、(a)図は貼合装置の構成を示す模式図、(b)図は(a)図の貼合装置で製造された巻取ロールの斜視図、(c),(d)図は、積層テープの切断加工方法を示す斜視図である。 従来の粘着剤シートを示す図であって、(a)図は斜視図、(b)図は平面図、(c)図は(b)図のC−C線に沿う断面図、(d)図は(c)図のD部の拡大図である。 本発明の粘着剤シートの切込み形成方法を示す斜視図である。 本発明の機能性粘着シートの実施の形態を示す断面図である。 本発明の機能性粘着シートの他の実施の形態を示す断面図である。 本発明の粘着剤シートの出荷形態の一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 粘着剤シート
2,2A 機能性粘着シート
3 微粘着性シート
10 粘着剤層
11 第1の剥離シート
12 第2の剥離シート
13 切込み
30 機能性積層フィルム

Claims (6)

  1. 周縁部が順次に第1ないし第4の辺となっている略方形の粘着剤シートであって、
    第1の剥離シートと第2の剥離シートとが、粘着剤層を介して積層されてなる粘着剤シートにおいて、
    該第1の剥離シートには、少なくとも前記第1及び第2の辺に沿って延在する切込みが設けられており、
    該第1の辺に沿う切込みと第2の辺に沿う切込みとが連続していることを特徴とする粘着剤シート。
  2. 請求項1において、前記切込みは、第4の辺の端辺又はその近傍から第2の辺の近傍まで第1の辺に沿って延在し、且つそこから第3の辺の端辺又はその近傍にまで第2の辺に沿って延在している略L字状であることを特徴とする粘着剤シート。
  3. 請求項1において、前記切込みは、第4の辺の端辺又はその近傍から第2の辺の近傍まで第1の辺に沿って延在し、且つそこから第3の辺の近傍にまで第2の辺に沿って延在し、さらにそこから第4の辺の端辺又はその近傍にまで第3の辺に沿って延在している略コ字状であることを特徴とする粘着剤シート。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記第2の剥離シートの少なくとも一部が前記粘着剤層からシート面方向に張り出していることを特徴とする粘着剤シート。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    該粘着剤シートは、少なくとも一方の剥離シートを剥がして、周縁に沿って黒枠部が設けられたディスプレイパネルに貼着されるものであり、
    前記切込みは、前記第1の剥離シートから前記粘着剤層に達しており、該切込みは、該粘着剤シートを該ディスプレイパネルに貼着した状態において該黒枠部に重なる位置に設けられていることを特徴とする粘着剤シート。
  6. 剥離シートと機能性フィルムとが、粘着剤層を介して積層されてなる機能性粘着シートにおいて、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の粘着剤シートの前記第1の剥離シート又は第2の剥離シートを剥がし取り、表出した粘着剤層に該機能性フィルムを貼着してなることを特徴とする機能性粘着シート。
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