JP2006188239A - 仕切り板および仕切り - Google Patents
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Abstract
【課題】 仕切りの組み立ておよび解体を容易とし、かつ嵌合された他の仕切り板との接合強度を、仕切りの使用において十分とすることができる仕切り板を提供する。
【解決手段】 本発明の仕切り板2は、仕切り板3と嵌合することによって、段ボール箱の内部を分割する仕切りを形成するものである。そして、この仕切り板2は、弾性力を有する。この仕切り板4は、仕切り板3と嵌合するための切込み溝部20を備えており、この切込み溝部20の溝幅が、仕切り板3の厚み幅よりも小さくなる領域である挟持部23を有し、この挟持部23によって仕切り板3を挟持することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の仕切り板2は、仕切り板3と嵌合することによって、段ボール箱の内部を分割する仕切りを形成するものである。そして、この仕切り板2は、弾性力を有する。この仕切り板4は、仕切り板3と嵌合するための切込み溝部20を備えており、この切込み溝部20の溝幅が、仕切り板3の厚み幅よりも小さくなる領域である挟持部23を有し、この挟持部23によって仕切り板3を挟持することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、収納容器内部を複数領域に分割するための仕切りおよび、この仕切りを構成する仕切り板に関するものである。
従来から、例えば、図9に示すように、段ボール箱600などの内部に複数の被梱包物を収納する場合、複数の仕切り板601…および仕切り板602…によって組み立てられた仕切りによって、複数の空間領域(室)を形成する。そして、この形成した室それぞれに被梱包物を収納している。
この仕切り板601…および仕切り板602…それぞれには、通常図10に示すように、自身に対して嵌め込まれる仕切り板の厚み分の幅間隔を有する複数の切込み溝部603…、差込溝604…が形成されている。そして、仕切り板601…と仕切り板602…との両者は、上記切込み溝部603…および切込み溝部604…によって、図11に示すように互いを直交させるように嵌合する。
このように、複数の仕切り板601…および仕切り板602…のそれぞれが嵌合され、図12に示すように井型に組まれ、複数の室を有する仕切りを形成する。そして、この井型に組み立てられた仕切りが、図13に示すように段ボール箱600の内部に配置される。
ところで、上述したように井型に組み立てられた仕切りを段ボール箱600内に配置する際に、仕切り板601と仕切り板602とを嵌合した接合部分が外れることがある。このように上記接合部分において、仕切り板601と仕切り板602との嵌合が外れてしまうと、仕切り板601と仕切り板602とによって形成される上記室の形状が変形し、各室の強度が低下する。
このため、上記仕切り板601と仕切り板602との両者ができるだけ外れにくく形成されていることが好適である。
例えば、特許文献1では、図14に示すように、複数の溝115…を有する仕切り板111と、複数の溝116…を有する仕切り板112とが開示されている。
すなわち、この仕切り板111が有する溝115の中間部には、仕切り板112を挟みつけることができるように幅が狭くなった挟み部115aが備えられている。また、この溝115の底部には、仕切り板112の最終噛み合いを確実に行えるように深さの浅い凹部115bが備えられている。
同様に、仕切り板112が有する溝116の中間部には、仕切り板111を挟みつけることができるように、幅が狭くなった挟み部116aが備えられている。また、この溝116の底部には、仕切り板111の最終噛み合いを確実に行えるように深さの浅い凹部116bが備えられている。
このように、特許文献1では、上記中間部に設けられた挟み部115aおよび挟み部116b、ならびに凹部115bおよび凹部116bによって、仕切り板111および仕切り板112両者が外れにくくなるようにしている。
また、例えば、特許文献2では、図15(a)に示すように、下向き突起部214aを有する突出辺214、水平切込辺212、垂直切込辺213、垂直切込辺211、および傾斜切込辺215から形成される切込部210を備えた第1仕切り板201が開示されている。
また、この特許文献2では、図15(b)に示すように、切込部220および切込部224を備えている第2仕切り板202も開示されている。なお、この切込部220は、垂直切込辺221、水平切込辺222、および垂直切込辺223によって、また、切込部224は、垂直切込辺225、水平切込辺226、および垂直切込辺227によって囲まれた略矩形形状をしている。
そして、上記第1仕切り板と第2仕切り板とを嵌合させる場合、上記切込部220の水平切込部222が突起部214aと垂直切込辺213とによって形成される領域によって挟まれる。また、上記水平切込部222と対向する水平切込部226が水平切込辺212によって形成される凹領域によって挟まれる。
このように特許文献2に示す仕切り板では、第2仕切り板の水平切込辺222と水平切込辺226とを第1仕切り板によって挟みこむことによって、第1仕切り板と第2仕切り板とを嵌合させ、複数の上記室を形成することができる。
また、特許文献3では、図16(a)および図16(b)に示すように、上下のスリット302aおよびスリット302bが設けられた縦仕切り板301と、切れ目305、脱落防止ロック溝304a、および切欠孔304bを備えた横仕切り板303とが開示されている。この特許文献3に示す縦仕切り板301と横仕切り板303とを嵌合させた際(図17参照)、横仕切り板303の脱落防止ロック溝304a内に、縦仕切り板301の非切抜き部分302cを嵌めこむため、両者の仕切り板相互が外れにくくなる。
また、特許文献4では、図18に示すように、差込み溝403…、ストッパー405…、および係止部407…を備える中仕切り板401と、差込み溝404…、ストッパー406…、および係止部408…を備える中仕切り板402とが開示されている。
この特許文献4に開示された中仕切り材は、上記中仕切り板401の差込み溝403と中仕切り板402の差込み溝404とを相互に嵌込み、直角に交差して組み合わせることにより形成される。
この特許文献4の中仕切り材は、中仕切り板401と中仕切り板402とを嵌込む際、ストッパー5およびストッパー6の傾斜面が相互に突き当たり、互いを乗り越えてさらに押し込むことができるようになっている。そして、中仕切り板401と中仕切り板402とを互いに嵌め合わせ、押し込むことによって、両差込み溝403・404は、図19に示すように完全に挟み込まれる。なお、中仕切り板401と中仕切り板402とを嵌込む際、ストッパー405は係止部408で、また、ストッパー406は係止部407で係止され、中仕切り板401と中仕切り板402とが相互に外れないようになっている。
また、特許文献5では、横仕切り板において上端部および下端部に交互に切欠部が矩形形状に形成され、上端部の切欠部と下端部の切欠部とに縦仕切り板を嵌合させて構成する中仕切りが開示されている。
しかしながら、この特許文献5に開示された中仕切りは、舌片部にかかる外力に対する耐圧を向上させるものであり、嵌合される仕切り板同士が外れないように工夫されたものではない。
特開2004−35061号公報(2004年2月5日公開)
特開平11−115926号公報(1999年4月27日公開)
特開2004−42919号公報(2004年2月12日公開)
特開平6−92343号公報(1994年4月5日公開)
特開平11−236034号公報(1999年8月31日公開)
しかしながら、上記特許文献2〜特許文献4によって示される仕切りでは、嵌合する仕切り板同士の接合強度を十分に大きくすることができないという問題を生じる。
すなわち、特許文献2に開示された仕切り板111は、上記挟み部115aと嵌合相手の仕切り板112との接点に加えられる力によって、相互の仕切り板同士がはずれないようになっている。
また、特許文献3に開示された仕切り板では、第2仕切り板の水平切込辺222と水平切込辺226とが、第1仕切り板との接点によって固定されることによって、相互の仕切り板同士がはずれないようになっている。
このように特許文献2および特許文献3では、相互の仕切り板同士が2接点だけで挟持されているため、仕切り板同士の接合強度を大きくすることができない。
また、特許文献4では、縦仕切り板301と横仕切り板303とを嵌合させる際、横仕切り板303の脱落防止ロック溝304a内に、縦仕切り板301の非切抜き部分302cを嵌めこむようになっている。また、この脱落防止ロック溝304aの幅は、嵌め込まれる非切り抜き部分302の幅と等しくなっている。このため、縦仕切り板301と横仕切り板303とは、脱落防止ロック溝と非切抜き部分の接合領域において生じる摩擦力により固定されることになる。このため、上記縦仕切り板301と横仕切り板303との接合強度は十分大きなものとならず、縦仕切り板301または横仕切り板303は外力を受けることによって両者の接合箇所がずれてしまうこととなる。
また、この特許文献4は、仕切り板同士を嵌合させ組み立てる作業において手間がかかり、組み立てを容易に行うことができないという問題を生じる。
特許文献5では、嵌合し合う仕切り板同士の接合強度が大きすぎて、段ボール箱などの収納容器の廃棄時に仕切り板を解体することが困難となる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、仕切り板同士の組み立ておよび解体を容易とし、かつ組み立てられた仕切り板同士の接合強度を仕切りの使用において十分となる仕切り板および仕切りを提供することにある。
本発明に係る仕切り板は、上記した課題を解決するために、他の仕切り板と嵌合することによって、収納容器内部を複数領域に分割するための仕切りを形成する、弾性力を有する仕切り板であって、上記他の仕切り板と嵌合するための切込み溝部を有しており、上記切込み溝部は、嵌合状態で上記他の仕切り板と接触する領域である嵌合部を備え、上記嵌合部の少なくとも一部の領域における上記切込み溝部の溝幅が、該他の仕切り板の厚みよりも小さくなることを特徴とする。
また、本発明に係る仕切り板は、上記した課題を解決するために、他の仕切り板と嵌合することによって、収納容器内部を複数領域に分割するための仕切りを形成する、弾性力を有する仕切り板であって、上記他の仕切り板と嵌合するための切込み溝部を複数有しており、上記切込み溝部のうち少なくとも1つは、嵌合状態で上記他の仕切り板と接触する領域である嵌合部を備え、上記嵌合部の少なくとも一部の領域における上記切込み溝部の溝幅が、該他の仕切り板の厚みよりも小さくなることを特徴とする。
なお、上記した仕切り板は、例えば段ボールシート、板紙、あるいは合成樹脂板等によって実現できる。
上記した構成によると、上記嵌合部の少なくとも一部の領域における上記切込み溝部の溝幅が、該他の仕切り板の厚みよりも小さくなる。このため、他の仕切り板と接触する少なくとも一部の領域で、この他の仕切り板を挟持し押圧する力と、この力によって変形した他の仕切り板の厚み形状が元の形状に戻ろうとする力とによって、上記他の仕切り板を固定することができる。
したがって、本発明に係る仕切り板は、他の仕切り板を、嵌合部における一部の領域、すなわち所定領域の面で挟持することができるため、より大きな接合強度を実現することができる。
また、上記切込み溝部の形状は、嵌合部における一部が他の仕切り板の厚みよりも小さい溝幅となるだけであるため、幾何学的に単純な形状として実現できる。このため、仕切り板に上記した嵌合部を有する切込み溝部を容易に設けることができる。また上記切込み溝部の形状が幾何学的に単純な形状であるため、上記切込み溝部の設計の自由度が高くなる。
このため、上記溝幅が他の仕切り板の厚みより小さくなる領域を簡単に決定することができ、嵌合する他の仕切り板の重量、材質、大きさなどの特性や、仕切りの使用態様に応じた接合強度となる上記嵌合部を設計することができる。
また、上記切込み溝部の形状は、嵌合部における一部が他の仕切り板の厚みよりも小さい溝幅となるだけである。このため、他の仕切り板を上記切込み溝部に嵌め込むだけで仕切りを組み立てることができる。また、嵌め込んだ仕切り板を切込み溝部から引き抜くだけで上記仕切りの解体を行うことができる。
よって本発明に係る仕切り板は、仕切りの組み立ておよび解体を容易とし、かつ嵌合された他の仕切り板との接合強度を、仕切りの使用において十分とすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る仕切り板は、上記した構成において、上記嵌合部の少なくとも一部の領域における上記切込み溝部の溝幅が、該他の仕切り板の厚みよりも小さくかつ、一定であるように構成されていてもよい。
すなわち、本発明に係る仕切り板は、嵌合部の少なくとも一部の領域において、嵌合する他の仕切り板に対して一定の押圧力をかけることができる。このため、嵌合される他の仕切り板をしっかりと安定して保持することができる。
また、本発明に係る仕切り板は、上記した構成において、上記嵌合部の少なくとも一部の領域における上記切込み溝部の溝幅が、該他の仕切り板を嵌め込む方向に対して、徐々に小さくなっているように構成されていてもよい。
上記構成によると、切込み溝の少なくとも一部の領域では、切込み溝の溝幅が、他の仕切り板の厚みよりも徐々に小さくなるように構成されているため、他の仕切り板をスムースに切込み溝部に嵌め込むことができる。
また、本発明に係る仕切り板は、上記した構成において、上記切込み溝部の溝幅が他の仕切り板の厚みよりも小さくなる、上記嵌合部の少なくとも一部の領域を挟持部とすると、上記嵌合部における上記挟持部以外の領域における上記切込み溝部の溝幅が、上記他の仕切り板の厚みと略等しくなるように構成されていてもよい。
上記構成によると、上記嵌合部では、切込み溝部の溝幅が、嵌合される他の仕切り板の厚み幅よりも小さくなる領域(挟持部)と略等しくなる領域とが混在することとなる。
すなわち、上記挟持部では、上記したように他の仕切り板を挟持することができる。また挟持部以外の嵌合部における領域では、他の仕切り板が、上記切込み溝部の溝形状に沿って配置できるように支持することができる。
したがって、本発明に係る仕切り板は、他の仕切り板を挟持する部分と、支持する部分とによって適切な接合強度を保って、仕切りの形状が変形しないように保持することができる。
なお、他の仕切り板と本発明に係る仕切り板とにおいて強い接合強度が求められる場合は、この挟持部の領域をより大きくとればよく、比較的弱い接合強度が求められる場合は、この挟持部の領域をより小さく取ればよい。
また、本発明に係る仕切り板は、上記した構成において、上記嵌合部における切込み溝部の形状は、直線によって形成されていてもよい。
すなわち、上記嵌合部において、上記挟持部を形成する切込み溝部の形状および、挟持部以外の嵌合部における領域は直線形状によって形成されている。
このため、上記切込み溝部の溝形状はより単純な幾何学的形状となり、本発明に係る仕切り板における、上記切込み溝部の形成を容易とする。
また、本発明に係る仕切り板は、上記した構成において、上記切込み溝部は、嵌合する上記他の仕切り板の挿入を受けるための領域である挿入開口部を備え、上記挿入開口部における上記切込み溝部の溝幅は、挿入開始位置において上記他の仕切り板の厚み幅より大きく、かつ上記他の仕切り板の挿入方向に応じて小さくなるように構成されていてもよい。
上記構成によると、挿入開口部では、挿入開始位置の切込み溝部の溝幅が、嵌合する他の仕切り板の厚み幅よりも大きい。このため、嵌合させる他の仕切り板を容易に挿入開口部に挿入させることができる。
また、挿入開口部では、他の仕切り板の挿入方向に応じて、上記切込み溝部の溝幅が小さくなる。このため、他の仕切り板を嵌合させるために、急に大きな力をかける必要がなくこの他の仕切り板を切込み溝部に挿入していくことができる。
したがって、本発明に係る仕切り板は、上記他の仕切り板を容易に挿入し嵌合させることができる。
また、本発明に係る仕切りは、上記した課題を解決するために、仕切り板同士が嵌合することによって形成される収納容器内部を複数領域に分割するための仕切りであって、嵌合する上記仕切り板同士のうち少なくともいずれかの仕切り板が、上記した仕切り板であることを特徴とする。
上記構成によると、嵌合する上記仕切り板同士のうち少なくともいずれかの仕切り板が上記した仕切り板である。このため、仕切り板同士の接合部分では、他方の仕切り板を、一方の仕切り板が嵌合部における所定領域の面で挟持することができるため、より大きな接合強度を実現することができる。
また、上記した仕切り板が有する切込み溝部の形状は、嵌合部における一部が他の仕切り板の厚みよりも小さい溝幅となるだけである。
このため、仕切り板に上記した嵌合部を有する切込み溝部を容易に設けることができる。また上記切込み溝部の形状が幾何学的に単純な形状であるため、上記切込み溝部の設計の自由度が高くなる。
このため、嵌合する他の仕切り板の重量、材質、大きさなどの特性や、仕切りの使用態様に応じた接合強度となる上記嵌合部を設計することができる。
また、上記切込み溝部の形状は、嵌合部における一部が他の仕切り板の厚みよりも小さい溝幅となるだけである。このため、他の仕切り板を上記切込み溝部に嵌め込むだけで仕切りを組み立てることができる。また、嵌め込んだ仕切り板を切込み溝部から引き抜くだけで上記仕切りの解体を行うことができる。
よって本発明に係る仕切りは、組み立ておよび解体を容易とし、かつ嵌合された他の仕切り板との接合強度を、使用に際して十分とすることができるという効果を奏する。
本発明に係る仕切り板は、以上のように、他の仕切り板と嵌合することによって、収納容器内部を複数領域に分割するための仕切りを形成する、弾性力を有する仕切り板であって、上記他の仕切り板と嵌合するための切込み溝部を有しており、上記切込み溝部は、嵌合状態で上記他の仕切り板と接触する領域である嵌合部を備え、上記嵌合部の少なくとも一部の領域における上記切込み溝部の溝幅が、該他の仕切り板の厚みよりも小さくなることを特徴とする。
また、本発明に係る仕切り板は、以上のように、他の仕切り板と嵌合することによって、収納容器内部を複数領域に分割するための仕切りを形成する、弾性力を有する仕切り板であって、上記他の仕切り板と嵌合するための切込み溝部を複数有しており、上記切込み溝部のうち少なくとも1つは、嵌合状態で上記他の仕切り板と接触する領域である嵌合部を備え、上記嵌合部の少なくとも一部の領域における上記切込み溝部の溝幅が、該他の仕切り板の厚みよりも小さくなることを特徴とする。
よって本発明に係る仕切り板は、仕切りの組み立ておよび解体を容易とし、かつ嵌合された他の仕切り板との接合強度を、仕切りの使用において十分とすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る仕切りは、以上のように、仕切り板同士が嵌合することによって形成される収納容器内部を複数領域に分割するための仕切りであって、嵌合する上記仕切り板同士のうち少なくともいずれかの仕切り板が、上記した仕切り板であることを特徴とする。
よって本発明に係る仕切りは、組み立ておよび解体を容易とし、かつ嵌合された他の仕切り板との接合強度を、使用に際して十分とすることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図19に基づいて説明すると以下の通りである。
すなわち、本実施の形態に係る仕切り4は、図3に示すように、段ボール箱1の内部に複数の室11…を形成することによって、複数の被梱包物を収納できるようにするためのものである。なお、この図3は、本実施の形態に係る段ボール箱1の内部に配置された仕切り4の一例を示す斜視図である。
そして、この仕切り4では、複数の仕切り板2…が、その長手方向がX軸方向となるように、また複数の仕切り板3…が、その長手方向がY軸方向となるように配置されている。そして、この仕切り4は、仕切り板2…および仕切り板3…が所定間隔ごとに相互に嵌合されることにより構成される。
なお、仕切り4では、仕切り板2…それぞれの仕切り面5と、仕切り板3…それぞれの仕切り面6とが互いに略直交するように嵌合されている。そして、この仕切り4は、段ボール箱1の底面に対してこれら仕切り面5および仕切り面6が略垂直となるように配置される。
上記仕切り板2…それぞれは、図2(a)に示すように、複数の切込み溝部20…を備え、また上記仕切り板3…それぞれは、図2(b)に示すように、複数の差込溝30…を備えている。そして、この仕切り板2…および仕切り板3…それぞれは、図1に示すように、この切込み溝部20と切込み溝部30とによって互いが嵌合されるようになっている。この図1は、本実施の形態に係る仕切り板同士を嵌合させた状態を示す斜視図である。また図2(a)は、本実施の形態に係る仕切り板2の構成を示す斜視図であり、図2(b)は、本実施の形態に係る仕切り板3の構成を示す斜視図である。
なお、上記仕切り板2…および仕切り板3…は、それぞれ厚みを有しており、図2(a)および図2(b)に示すように、本実施形態では仕切り板2…の厚み幅をt、仕切り板3の厚み幅をsとして表す。
また、互いの仕切り板同士が嵌合し合う側の辺、すなわち、仕切り板2と仕切り板3とを嵌合させて仕切り4を組み立てる際、仕切り板2における、仕切り板3に嵌めこむ側の辺を嵌合側辺7とする。そして、仕切り面5において嵌合側辺7と対向する辺を仕切り側辺9とする。
逆に、仕切り板3における、仕切り板2に嵌めこむ側の辺を嵌合側辺8とする。そして、仕切り面6においてこの嵌合側辺8と対向する辺を仕切り側辺10とする。
ここで、上記仕切り板2では、上記切込み溝部20が、仕切り4の組み立て時において、嵌合側辺7から上記仕切り側辺9までの距離(すなわち、仕切り面5におけるZ軸方向の大きさ)の略1/2となる位置(a−b間)まで形成されている。
また、上記仕切り板3では、上記切込み溝部30が、仕切り4の組み立て時において、嵌合側辺8から仕切り側辺10までの距離(すなわち、仕切り面6におけるZ軸方向の大きさ)の略1/2となる位置(c−d間)まで形成されている。
なお、本実施の形態に係る仕切り板2および仕切り板3では、両者の仕切り高さ(上記仕切り面5におけるZ軸方向の大きさ、および上記仕切り面6におけるZ軸方向の大きさ)は同一である。したがって、上記a−b間の距離と上記c−d間の距離とは等しくなる。
また、図2(a)および図2(b)に示すように、上記仕切り板2は切込み溝部20を、所定間隔ごとに複数備えており、また仕切り板3は、切込み溝部30を所定間隔ごとに複数備えている。なお、切込み溝部20または切込み溝部30が形成される、上記所定間隔は、段ボール箱1の内部に収納する被梱包物の大きさなどに応じて適宜決定される。
上記各仕切り板2…が有する切込み溝部20は、差込開口部21および嵌合部24を備え、各仕切り板3…が有する切込み溝部30は、差込開口部31および嵌合部34を備えている。
上記差込開口部21は、嵌合相手である仕切り板3を挿入するために設けられた開口であり、図2(a)に示すように嵌合側辺7から仕切り側辺9に向かう方向に、この形成された開口の幅が徐々に狭まるような溝形状となっている。すなわち、嵌合側辺7において仕切り板3の厚みsよりも大きい溝幅で開口され、仕切り側辺9に向かう方向(Z軸方向)に、溝幅が仕切り板3の厚みsと同じ幅となるまで徐々に小さくなっている。
上記嵌合部24は、仕切り板3との嵌合状態において、切込み溝部20が仕切り板3と接触する領域であり、支持部22および挟持部23を備えている。
この支持部22は、仕切り板3の有する仕切り面6が、仕切り面5に対して直交した状態を維持できるように、仕切り板3を支持するためのものである。切込み溝部20では、この支持部22として、嵌合側部7から仕切り側部9に向かう所定区間において、仕切り板3の厚みsと同じ大きさとなる溝幅の領域が形成されている。
挟持部23は、嵌め込まれた仕切り板3が切込み溝部20から抜け出さないように挟持するためのものである。切込み溝部20では、挟持部23として、上記仕切り板3の厚みsよりもやや小さい溝幅を、嵌合側辺7から仕切り側辺9に向かう所定区間において形成している。
すなわち、上記差込開口部21では、嵌合側辺7において嵌合相手(仕切り板3)の厚み幅sより大きい幅の溝が形成され、そして、この溝を形成する両側部が左右対象に、嵌合側辺7から仕切り側辺9に向かう方向に、互いが接近するように傾斜している。そして、上記両側部によって形成される溝幅の間隔が、仕切り板3の厚さsと等しくなると、この間隔を維持したまま、上記両側部は互いに平行に仕切り側辺9に向かって所定区間伸びる。すなわち、仕切り板3の厚さsと等しい間隔となる矩形形状の溝が所定区間つづき、支持部22を形成する。
挿入開口部21と支持部22とを形成する、切込み溝部20における所定領域が、仕切り面5におけるa−b間の距離の略1/2まで達すると、上記厚み幅sよりも小さい間隔幅で上記両側部が平行に仕切り測辺9に向かって所定区間のびる。すなわち、上記a−b間における中点からbまでの間は、上記厚み幅sよりも小さい幅となる矩形形状の溝が形成される(挟持部23)。
同様に、上記差込開口部31は、嵌合相手である仕切り板2を挿入するために設けられた開口であり、図2(b)に示すように嵌合側部8から仕切り側部10に向かう方向に、この形成された開口幅が徐々に狭まるような形状となっている。すなわち、嵌合側辺8において仕切り板2の厚み幅tよりも大きい幅で開口され、仕切り側辺10に向かう方向(Z軸方向)に、この開口の幅が仕切り板3の厚み幅tと同じになるまで徐々に小さくなっている。
上記嵌合部34は、仕切り板2との嵌合状態において、切込み溝部30が仕切り板2と接触する領域であり、支持部32および挟持部33を備えている。
この支持部32は、仕切り板2の有する仕切り面5が、仕切り面6に対して直交した状態を維持できるように、該仕切り板2を支持するためのものである。切込み溝部30では、この支持部32として、嵌合側部8から仕切り側部10に向かう所定区間において、仕切り板2の厚みtと同じ大きさとなる溝幅の領域が形成されている。
挟持部33は、嵌め込まれた仕切り板2が切込み溝部30から抜け出さないように挟持するためのものである。切込み溝部30では、挟持部33として、上記仕切り板2の厚み幅tよりもやや小さい溝幅を、嵌合側辺8から仕切り側辺10に向かう所定区間において形成している。
挟持部33は、嵌め込まれた仕切り板2が切込み溝部30から抜け出さないように挟持するためのものである。切込み溝部30では、挟持部33として、上記仕切り板2の厚み幅tよりもやや小さい溝幅を、嵌合側辺8から仕切り側辺10に向かう所定区間において形成している。
すなわち、上記差込開口部31では、嵌合側辺8において嵌合相手(仕切り板2)の厚み幅tより大きい幅の溝が形成され、そして、この溝を形成する両側部が左右対象に、嵌合側辺8から仕切り側辺10に向かう方向に、互いが接近するように傾斜している。そして、上記両側部によって形成される溝幅の間隔が、仕切り板2の厚さtと等しくなると、この間隔を維持したまま、上記両側部は互いに平行に仕切り側辺10に向かって所定区間伸びる。すなわち、仕切り板2の厚さtと等しい間隔となる矩形形状の溝が所定区間つづき、支持部32を形成する。
挿入開口部31と支持部32とを形成する、切込み溝部30における所定領域が、仕切り面6におけるc−d間の距離の略1/2まで達すると、上記厚み幅tよりも小さい間隔幅で上記両側部が平行に仕切り測辺10に向かって所定区間のびる。すなわち、上記c−d間における中点からdまでの間は、上記厚み幅tよりも小さい幅となる矩形形状の溝が形成される(挟持部33)。
ところで、本実施の形態に係る仕切り板2および仕切り板3は、段ボール箱1と同じ材質(段ボールシート)によって形成されている。このため、仕切り板2および仕切り板3では、波形に成形した中芯原紙の両面にライナーが張られており、この面(仕切り面5または仕切り面6)に対して略垂直方向の力がかかると、中芯原紙が圧迫され波形の振幅が狭まる。そして、上記垂直方向にかかる力を中芯原紙が受けると、その力と逆向きの力で反発する。すなわち、上記仕切り板2および仕切り板3は弾性が比較的大きい材質である。
このため、仕切り板2の厚みtの幅が、上記した挟持部23によって圧迫され狭められると、挟持部23によって圧迫されている仕切り面5は、この挟持部23に対して反発する。したがって、仕切り板2は、挟持部23によって仕切り板3を挟持し固定することができる。
また、同様に仕切り板3の厚みsの幅が、上記した挟持部33によって圧迫され狭められると、この仕切り板3の仕切り面6は挟持部33に対して反発する。したがって、仕切り板3は、挟持部33によって仕切り板2を挟持し固定することができる。
このように、本実施の形態に係る仕切り板2および仕切り板3は、嵌合相手の仕切り板を所定間隔の領域にわたって形成されている挟持部23または挟持部33とによって挟持している。
ここで、上記した特許文献1または特許文献2に示す仕切り板では2点間でのみ嵌合相手の仕切り板を挟持していた。一方、本実施の形態に係る仕切り板2または仕切り板3では、所定間隔の2領域によって嵌合相手の仕切り板を挟持する。
したがって、公知文献(特許文献1および特許文献2)に示される仕切り板よりも、本実施の形態に係る仕切り板2および仕切り板3の方が大きな強度の力で嵌合相手の仕切り板を挟持することができる。
また、特許文献2に示した仕切り板では、嵌合相手の仕切り板の厚み幅と等しい溝幅となる脱落防止ロック溝304aを備え、この脱落防止ロック溝304aによって、嵌合する他の仕切り板を固定する構成である。しかしながら、上記脱落防止ロック溝304aの溝幅が嵌合する他の仕切り板の厚み幅と等しいため、この脱落防止ロック溝と該他の仕切り板との接触領域に生じる摩擦力によって他の仕切り板を固定することとなる。
したがって特許文献3に示される仕切り板よりも、本実施の形態に係る仕切り板2および仕切り板3の方がより大きな強度の力で嵌合相手の仕切り板を挟持することができる。
また、上述した切込み溝部20および切込み溝部30は、いわゆるトムソン加工によって形成される。すなわち、切込み溝部20および切込み溝部30の形状の木型をベニヤ板等で作成し、このベニヤ板に鋼鉄製の刃を差し込む。そして、この木型によって、仕切り板2または仕切り板3の所定箇所を打ち抜くことによって上記切込み溝部20または切込み溝部30を形成する。
本実施の形態に係る切込み溝部20および切込み溝部30の形状は、図1に示されるように直線によって形成でき、幾何学的に単純な形状である。このため、例えば、特許文献1〜特許文献3に示すような曲線形状で切込み溝部が形成される場合と比較して上記木型の作成が容易となり、切込み溝部20および切込み溝部30の設計の自由度を高めることができる。
すなわち、本実施の形態に係る仕切り板2および仕切り板3では、切込み溝部20および切込み溝部30において、上記した挿入開口部21・31、支持部22・32、および挟持部23・33が占める割合を容易に設計変更することができる。
つまり、上記嵌合部24および嵌合部34において、嵌合相手の仕切り板を挟持する領域(挟持部23および挟持部33)の大きさ、および挟持部23および挟持部33の溝幅の大きさを製造時に容易に変更することができる。このため、嵌合相手の仕切り板を固定する力の大きさを、この仕切り板の重さや材質等に応じて、あるいは仕切り4の使用用途に応じて調整することができる。
これに対して、特許文献4に示す仕切り板では、上述したように、中仕切り板401と中仕切り板402とを嵌込む際、ストッパー5およびストッパー6の傾斜面が相互に突き当たり、互いを乗り越えてさらに押し込むことができるように構成されている。そして、中仕切り板401と中仕切り板402とを互いに嵌め合わせ、押し込むことによって、両差込み溝403・404は、図19に示したように完全に挟み込まれる。
このような特許文献4の構成の場合、仕切り板の製造時に接合強度を調整することができないとともに、嵌合する仕切り板同士の接合強度が大きすぎて、段ボール箱などの収納容器の廃棄時に仕切り板を解体することが困難となる。
また、図2(a)に示すように、切込み溝部20は、嵌合側辺7に対して略垂直に形成されている。また同様に、図2(b)に示すように、切込み溝部30は、嵌合側辺8に対して略垂直に形成されている。
このため、仕切り板2と仕切り板3とを嵌合させ組み立てる場合、仕切り板3を仕切り板2の嵌合側辺7に対して略垂直となる方向に、あるいは仕切り板2を仕切り板3の嵌合側辺8に対して略垂直となる方向に力を加えるだけで、仕切り板2と仕切り板3とを組み合わせることができる。
すなわち、本実施の形態に係る仕切り4は、仕切り板2または仕切り板3に対して一方向に力を加えることで組み立てることができる。なお、この一方向とは、嵌合側辺7または嵌合側辺8に対して略垂直かつ、嵌合側辺7から仕切り側辺9に向かう方向、あるいは嵌合側辺8から仕切り側辺10に向かう方向である。
これに対して先に述べた特許文献2または特許文献3では、複数方向に力をかけることによって2枚の仕切り板を嵌合させることができる。すなわち、特許文献2に示す仕切り板では、少なくとも以下に示す2つの方向の力が必要となる。
すなわち、垂直切込辺211と突出辺214との間に嵌合させる仕切り板を挿入させるための力と、挿入された仕切り板の水平切込部222を突起部214aと垂直切込辺213とによって形成する領域に挟み、この水平切込部222と対向する水平切込部226を水平切込辺212によって形成される凹領域に挟むために必要となる力とが少なくとも必要となる。
また、特許文献3に示す仕切り板では、仕切りを組み立てるために、少なくとも以下に示す力が必要となる。すなわち、切れ目305を設けることによって形成された舌片を上向きに折り曲げるための力と、嵌め込む仕切り板を脱落防止ロック溝304aにかみ合わせ、この嵌合する仕切り板が有するスリットに上記舌片を挿入する力とが必要となる。
このため、本実施の形態に係る仕切り板2または仕切り板3は、上記特許文献2または特許文献3に開示する仕切り板と比較して容易に2枚の仕切り板同士を嵌合させることができる。
また、本実施の形態に係る切込み溝部20は、上記したように挟持部23の溝幅が一定となる形状であったがこれに限定されるものではない。例えば図4に示すように、この挟持部23の溝幅が嵌合側辺7から仕切り側辺9に向かう方向に徐々に細くなるように形成されていてもよい。
このように、嵌合部23における溝幅を徐々に細くするように構成することにより、仕切り板2に対して仕切り板3を嵌め込みやすくなるという更なる効果が得られる。
なお、切込み溝部30についても、上記した切込み溝部20と同様に、図4に示すような溝形状としてもよい。
また、上記仕切り板2が有する切込み溝部20と、仕切り板3が有する切込み溝部30との形状が同一であった。しかしながら、仕切り板3が有する切込み溝部30を、図5に示すような形状に構成してもよい。
すなわち、上記した切込み溝部30では、挿入開口部31に続いて支持部32、挟持部33が形成される構成であった。しかしながら、挿入開口部31に続いて挟持部33が、そして支持部32が形成される構成としてもよい。そして、このような切込み溝部30と切込み溝部20とを嵌合させ仕切り4を構成してもよい。
上記切込み溝部30および切込み溝部20はともに支持部および挟持部を備えているため、このような異なる形状の切込み溝部30と切込み溝部20とを嵌合させた場合であっても、上記した同一形状の切込み溝部30と切込み溝部20とを嵌合させた場合と同様の効果が得られる。
なお、上記図5は、本発明の他の実施形態を示すものであり、嵌合させる双方の仕切り板(仕切り板2および仕切り板3)を示す斜視図である。また、図5において破線によって示す双方向の矢印gは、仕切り板2と仕切り板3との嵌合時において、嵌合させる切込み溝部20と切れ込み溝部30とのペアの一例を示すものである。
また、図5では、切込み溝部30の形状が、先に述べた切込み溝部30の形状と異なるように構成されていたが、逆に切込み溝部20を、挿入開口部31に続いて支持部32、挟持部33が形成される構成としてもよい。
また、上記した仕切り板2または仕切り板3では、それぞれが備える複数の切込み溝部20または切込み溝部30それぞれは同一形状であったがこれに限定されるものではない。
例えば、図6に示すように、仕切り板2は、上記した構成の切込み溝部20と、嵌合される仕切り板3の厚み分の、一定の溝幅によって形成されている切込み溝部40との異なる種類の形状の切込み溝部を備えるように構成されていてもよい。
この図6は、本発明の他の実施形態を示すものであり、嵌合させる双方の仕切り板(仕切り板2および仕切り板3)を示す斜視図である。また、図6において破線によって示す双方向の矢印hは、仕切り板2と仕切り板3との嵌合時において、嵌合させる切込み溝部20と切れ込み溝部30とのペアの一例を示すものである。
すなわち、仕切り板2は、図6に示すように、上記した形状の切込み溝部20と、仕切り板3の厚み幅と等しい、一定の溝幅の切込み溝部40とが、仕切り板2の長手方向において交互に備えられている。
同様に、図6に示すように、仕切り板3は、挿入開口部31、支持部32、および挟持部33を備えた、上記した形状の切込み部30と、嵌合相手である上記仕切り板2の厚み幅と等しい溝幅となる仕切り板50とが、仕切り板3の長手方向において交互に備えられている。
このように、仕切り板2または仕切り板3において、隣接する切込み溝部20と切込み溝部40、あるいは、隣接する切込み溝部30と切込み溝部50とが異なる溝形状となるように構成されていてもよい。
ただし、このように上記仕切り板2および仕切り板3が構成され、この仕切り板2と仕切り板3とを嵌合させる場合、切込み溝20と切込み溝部50とを、あるいは、切込み溝部40と切込み溝部30とを嵌合させる。すなわち、仕切り板2と仕切り板3とが嵌合状態にある場合、少なくとも仕切り板2または仕切り板3が有する切込み溝部のいずれかに挟持部が備えられている必要がある。
なお、このように仕切り板2と仕切り板3との接合部分において、該仕切り板2または仕切り板3のいずれかの切込み溝部が挟持部を有する構成の場合、仕切り板2と仕切り板3との嵌合時に必要となる力が小さくてすむという利点を有する。
また、上記仕切り板2および仕切り板3は、段ボールシートによって形成されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、板紙または合成樹脂によって形成された板であってもよい。
また、上記切込み溝部20では、支持部22として、嵌合側部7から仕切り側部9に向かう所定区間において、仕切り板3の厚みsと同じ溝幅の領域が形成されていた。また、上記切込み溝部20では、挟持部23として、上記仕切り板3の厚みsよりもやや小さい溝幅の領域が、嵌合側辺7から仕切り側辺9に向かう所定区間において形成されていた。
しかしながら、図7に示すように、上記切込み溝部20は、嵌合部34の中間に、挟持部23として、切込み溝20の内部に半円形の突出部を有する形状であってもよい。
すなわち、嵌合部23は、嵌合相手である仕切り板3の厚み幅tと等しい溝幅を有しており、嵌合側辺7から仕切り側辺9に向かう方向における嵌合部34の略中央付近であり、かつ切込み溝部20内部に略半円形の突出部(挟持部23)が形成されている。
このように切込み溝部20が形成される場合、挟持部23が曲線で構成されるため嵌合相手の仕切り板3をスムーズに嵌め込むことができる。また、この略半円系形の突出部とこの突出部と対向する切込み溝部20の側部とによって実現できる挟持部23により、上記仕切り板3を挟持することができる。
なお、仕切り板3が有する切込み溝30の形状が、上記図7に示す切込み溝部20の形状と同様であってもよい。
また、上記切込み溝部20は、図8に示すように、嵌合側辺7から仕切り側辺9に向かう方向において、当該切込み溝部20の溝形状を形成する両側部が左右非対称となる構成であってもよい。
すなわち、切込み溝部20の一方の側部(図8において右側の側部)は、図2に示した切込み溝部20の側部形状と同様である。しかし、他方の側部(図8において左側の側部)は、嵌合側辺7における開口位置から、切込み溝部の内部に向かって傾斜する。なお、この他方の側部における傾斜は、上記開口位置から、切込み溝部20の長手方向における略中点位置に向かっており、この略中点位置における両側部間の距離が仕切り板3の厚み幅よりも小さくなる。
そして、上記他の側部がこの略中点位置に達すると、この側部は、切込み溝部の開口位置と対向する端部に向かって溝幅が広がるように傾斜する。なお、この端部において切込み溝部20の溝幅は仕切り板3の厚み幅tと等しくなる。
このように切込み溝部20が構成されている場合、挿入開口部21として仕切り板3の厚み幅tよりも大きな溝幅となる区間が、図1に示す形状の切込み溝部20よりも大きくなる。このため、嵌合相手である仕切り板3を、仕切り板2の嵌合側辺部7に対して略垂直に嵌め合わさなくても、上手く仕切り板2に対して嵌め込むことができる。
また、図8に示す切込み溝20は、切込み溝部20の略中点位置に形成された、仕切り板3の厚み幅t以下となる溝幅の区間、すなわち嵌合部34を有している。このため仕切り板3を挟持することができ、嵌合相手の仕切り板3が外れることを防ぐことができる。
なお、上記した仕切り板2または仕切り板3は、他の仕切り板との仕切り・交差部に被梱包物の大きさに合わせ切込み溝部20または切込み溝部30を設け、この切込み溝部20または切込み溝部30の溝幅を一定の溝間隔より狭くしたことを特徴とするものとしてもよい。
また、嵌合し合う仕切り板2と仕切り板3との双方の、切込み溝部20および切込み溝部30の挿入開口部21および挿入開口部31にVカット加工を施したことを特徴とするものとしてもよい。
また、上記した仕切り板2または仕切り板3は、仕切り高さの1/2を溝切り加工行い、嵌合する仕切り板の厚み分の溝幅を保持し、一定の所はこの溝幅を狭くしたことを特徴とするものとしてもよい。
また、上記した仕切り板2または仕切り板3では、切込み溝20または切込み溝30の挿入開口部21または挿入開口部31における溝幅の形状を広くして、嵌合相手に仕切り板を挿入する方向に従って、この溝幅が狭くなることを特徴とするものとしてもよい。
また、上記した仕切り板2と仕切り板3とにおいて、切込み溝の形状を逆にしたことを特徴とするものとしてもよい。
また、上記した仕切り板2と仕切り板3とにおいて、切込み溝の形状を互い違いに変えたことを特徴とするものとしてもよい。
また、上記した仕切り板2の切込み溝部20または仕切り板3の切込み溝部30の形状を複数変えた、すなわち複数種類としたことを特徴とするものとしてもよい。
また、上記した仕切り板2と仕切り板3とにおいて、嵌合し合う切込み溝20と切込み溝30との形状を異ならせたことを特徴とするものとしてもよい。
また、上記した仕切り板2が備える切込み溝20、または仕切り板3が備える切込み溝30の数は必要に応じて決められるものであることを特徴とするものとしてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る仕切り板は、切込み溝において、嵌合相手の仕切り板の厚み幅より小さい溝幅となる領域を有している。このため、嵌合相手の仕切り板を強い接合強度で挟持することができる。
したがって仕切り板が相互に外れにくい仕切りを提供することができるため、精密部品など仕切り板が外れ仕切りが変形してしまうことを避ける必要ある被梱包物を収納容器に収容する場合などに適用できる。
1 段ボール箱
2 仕切り板
3 仕切り板
4 仕切り
20 切込み溝部
21 挿入開口部
22 支持部
23 挟持部
24 嵌合部
30 切込み溝部
31 挿入開口部
32 支持部
33 挟持部
34 嵌合部
40 切込み溝部
50 切込み溝部
2 仕切り板
3 仕切り板
4 仕切り
20 切込み溝部
21 挿入開口部
22 支持部
23 挟持部
24 嵌合部
30 切込み溝部
31 挿入開口部
32 支持部
33 挟持部
34 嵌合部
40 切込み溝部
50 切込み溝部
Claims (8)
- 他の仕切り板と嵌合することによって、収納容器内部を複数領域に分割するための仕切りを形成する、弾性力を有する仕切り板であって、
上記他の仕切り板と嵌合するための切込み溝部を有しており、
上記切込み溝部は、嵌合状態で上記他の仕切り板と接触する領域である嵌合部を備え、
上記嵌合部の少なくとも一部の領域における上記切込み溝部の溝幅が、該他の仕切り板の厚みよりも小さくなることを特徴とする仕切り板。 - 他の仕切り板と嵌合することによって、収納容器内部を複数領域に分割するための仕切りを形成する、弾性力を有する仕切り板であって、
上記他の仕切り板と嵌合するための切込み溝部を複数有しており、
上記切込み溝部のうち少なくとも1つは、嵌合状態で上記他の仕切り板と接触する領域である嵌合部を備え、
上記嵌合部の少なくとも一部の領域における上記切込み溝部の溝幅が、該他の仕切り板の厚みよりも小さくなることを特徴とする仕切り板。 - 上記嵌合部の少なくとも一部の領域における上記切込み溝部の溝幅が、該他の仕切り板の厚みよりも小さくかつ、一定であることを特徴とする請求項1または2に記載の仕切り板。
- 上記嵌合部の少なくとも一部の領域における上記切込み溝部の溝幅が、該他の仕切り板を嵌め込む方向に対して、徐々に小さくなることを特徴とする請求項1または2に記載の仕切り板。
- 上記切込み溝部の溝幅が他の仕切り板の厚みよりも小さくなる、上記嵌合部の少なくとも一部の領域を挟持部とすると、
上記嵌合部における上記挟持部以外の領域における上記切込み溝部の溝幅が、上記他の仕切り板の厚みと略等しくなることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の仕切り板。 - 上記嵌合部における切込み溝部の形状は、直線によって形成されていることを特徴とする請求項5に記載の仕切り板。
- 上記切込み溝部は、嵌合する上記他の仕切り板の挿入を受けるための領域である挿入開口部を備え、
上記挿入開口部における上記切込み溝部の溝幅は、挿入開始位置において上記他の仕切り板の厚み幅より大きく、かつ上記他の仕切り板の挿入方向に応じて小さくなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の仕切り板。 - 仕切り板同士が嵌合することによって形成される収納容器内部を複数領域に分割するための仕切りであって、
嵌合する上記仕切り板同士のうち少なくともいずれかの仕切り板が請求項1〜7のいずれか1項に記載の仕切り板であることを特徴とする仕切り。
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JP2004381711A JP2006188239A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 仕切り板および仕切り |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010189051A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Iwaki Packs Kk | 仕切体 |
CN104085589A (zh) * | 2014-07-18 | 2014-10-08 | 福建龙泰竹业股份有限公司 | 一种收纳盒的制作方法 |
JP2021536297A (ja) * | 2018-08-27 | 2021-12-27 | ミアー ホールディングス エルエルシー | 注ぎ込み式フレーム、および関連部品と方法 |
-
2004
- 2004-12-28 JP JP2004381711A patent/JP2006188239A/ja active Pending
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