JPH0649914A - 折曲可能な繊維板連結構造 - Google Patents
折曲可能な繊維板連結構造Info
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- JPH0649914A JPH0649914A JP24396292A JP24396292A JPH0649914A JP H0649914 A JPH0649914 A JP H0649914A JP 24396292 A JP24396292 A JP 24396292A JP 24396292 A JP24396292 A JP 24396292A JP H0649914 A JPH0649914 A JP H0649914A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一方の繊維板の板縁にばち形突出部、他方の
繊維板の縁部にあり溝形切欠部を形成し、その両者を嵌
合して両繊維板を折曲可能に連結する。 【構成】 一方のばち形突出部(10)の突出寸法
(e)を繊雑板の板厚(d)の1〜1.2倍として他方
のあり溝形切欠部(20)に適合嵌入せしめて、両繊維
板(1,2)を連結し、その両板面を交叉するように折
曲することにより、連結部のテーパー状の両側部(1
3)と両側壁(23)の弾性的圧接変形を伴う係合によ
って離脱不能な安定した折曲状態を維持し、また必要に
応じて連結を解除分解できる。
繊維板の縁部にあり溝形切欠部を形成し、その両者を嵌
合して両繊維板を折曲可能に連結する。 【構成】 一方のばち形突出部(10)の突出寸法
(e)を繊雑板の板厚(d)の1〜1.2倍として他方
のあり溝形切欠部(20)に適合嵌入せしめて、両繊維
板(1,2)を連結し、その両板面を交叉するように折
曲することにより、連結部のテーパー状の両側部(1
3)と両側壁(23)の弾性的圧接変形を伴う係合によ
って離脱不能な安定した折曲状態を維持し、また必要に
応じて連結を解除分解できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2枚の繊維板を相互の縁
部において平面的に嵌合連結し、該連結部において折曲
可能としその折曲状態で相互の繊維板は分離不能となる
連結構造に関し、主として建材,包装材としての繊維板
の立体的利用を容易化することを目的とするものであ
る。
部において平面的に嵌合連結し、該連結部において折曲
可能としその折曲状態で相互の繊維板は分離不能となる
連結構造に関し、主として建材,包装材としての繊維板
の立体的利用を容易化することを目的とするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】繊維板はパルプその他の植物繊維を主原
料とし、これを蒸解,抄造,圧縮乾燥して、嵩密度を
0.2〜0.9程度とした平板材料であり、壁板,天井
板あるいは畳床などの建築材料,面板,支板,緩衝板な
どの建具家具用材,車輌電機用材,梱包材などの用途に
広く利用されているが、その可撓性,曲げ強度が低く彎
曲形成が困難であるので、立体的に利用する場合は釘,
接着剤などによって複数の平板部材を結合固定して所定
形状としていた。
料とし、これを蒸解,抄造,圧縮乾燥して、嵩密度を
0.2〜0.9程度とした平板材料であり、壁板,天井
板あるいは畳床などの建築材料,面板,支板,緩衝板な
どの建具家具用材,車輌電機用材,梱包材などの用途に
広く利用されているが、その可撓性,曲げ強度が低く彎
曲形成が困難であるので、立体的に利用する場合は釘,
接着剤などによって複数の平板部材を結合固定して所定
形状としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような釘,接着
剤を用いる繊維板の組合せ固定による立体化は、作業が
単純であるが、その結合強度は比較的に弱く、釘,接着
剤など副資材を要し、結合成形物の使用後の解体再利用
が困難であるなどにより、繊維板の経済的な有効利用が
妨げられている。
剤を用いる繊維板の組合せ固定による立体化は、作業が
単純であるが、その結合強度は比較的に弱く、釘,接着
剤など副資材を要し、結合成形物の使用後の解体再利用
が困難であるなどにより、繊維板の経済的な有効利用が
妨げられている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は連結すべき両繊
維板自体の縁部に、相互に嵌着機能を保持せしめてその
両繊維板の相対的な折曲を可能とした連結構造として、
前記の釘,接着剤による固着連結手段の課題を解決した
ものである。
維板自体の縁部に、相互に嵌着機能を保持せしめてその
両繊維板の相対的な折曲を可能とした連結構造として、
前記の釘,接着剤による固着連結手段の課題を解決した
ものである。
【0005】すなわち、本発明は一方の繊維板の板縁か
ら平面的に延出した広巾頭部と板縁に位置する狭巾基部
と、その両者を結んだテーパー状の両側部を有するばち
形突出部を形成し、他方の繊維板の縁部に、前記ばち形
突出部が適合嵌入し得るテーパー状両側壁を有するあり
溝形切欠部を形成し、そのばち形突出部をあり溝形切欠
部に嵌合せしめて両繊維板を連結してなり、上記ばち形
突出部の広巾頭部と狭巾基部との間の寸法が、板厚の1
〜1.2倍であることを特徴とする折曲可能な繊維板連
結を要旨とするものである。
ら平面的に延出した広巾頭部と板縁に位置する狭巾基部
と、その両者を結んだテーパー状の両側部を有するばち
形突出部を形成し、他方の繊維板の縁部に、前記ばち形
突出部が適合嵌入し得るテーパー状両側壁を有するあり
溝形切欠部を形成し、そのばち形突出部をあり溝形切欠
部に嵌合せしめて両繊維板を連結してなり、上記ばち形
突出部の広巾頭部と狭巾基部との間の寸法が、板厚の1
〜1.2倍であることを特徴とする折曲可能な繊維板連
結を要旨とするものである。
【0006】前記の一方の繊維板の縁部に延出形成する
ばち形突出部は、その狭巾基部が繊維板の縁部に位置し
その広巾頭部は狭巾基部より大なる巾寸法を有し且つ前
記縁部と平行し、広巾頭部の中点と狭巾基部の中点を結
ぶばち形突出部の中心線は繊維板の縁部に直交し、した
がってテーパー状の両側部は広巾頭部に向かって末広が
り状をなし、前記中心線において対称であり、テーパー
状の両側部と狭巾基部の両側の繊維板の縁部とのなす交
叉角は両側とも同一である。
ばち形突出部は、その狭巾基部が繊維板の縁部に位置し
その広巾頭部は狭巾基部より大なる巾寸法を有し且つ前
記縁部と平行し、広巾頭部の中点と狭巾基部の中点を結
ぶばち形突出部の中心線は繊維板の縁部に直交し、した
がってテーパー状の両側部は広巾頭部に向かって末広が
り状をなし、前記中心線において対称であり、テーパー
状の両側部と狭巾基部の両側の繊維板の縁部とのなす交
叉角は両側とも同一である。
【0007】他の繊維板の縁部板面に形成するあり溝形
切欠部は前記のばち形突出部と相似形で僅かに大なる外
形の空間部であって、繊維板縁において、ばち形突出部
の狭巾基部より僅かに大なる開口部及び板内面にばち形
突出部の広巾頭部より僅かに大なる広巾溝底部並びに繊
維板縁に対する交叉角がばち形突出部のテーパー状の両
側部と同じである両側壁を有し、前記ばち形突出部が適
合嵌入し得るものである。
切欠部は前記のばち形突出部と相似形で僅かに大なる外
形の空間部であって、繊維板縁において、ばち形突出部
の狭巾基部より僅かに大なる開口部及び板内面にばち形
突出部の広巾頭部より僅かに大なる広巾溝底部並びに繊
維板縁に対する交叉角がばち形突出部のテーパー状の両
側部と同じである両側壁を有し、前記ばち形突出部が適
合嵌入し得るものである。
【0008】この二つの繊維板は、一方のばち形突出部
と他方のあり溝形切欠部を、両板の板面を平行して重ね
合せるように嵌合することにより平面方向に離脱不能に
連結され、板面と直角方向に平行移動することにより離
脱分離されるが、上記連結状態下に両板面を交叉するよ
うに折曲すれば、ばち形突出部の広巾頭部はあり溝形切
欠部のテーパー状両側壁の狭巾部内に圧入され、両テー
パー面の相互作用及び相互の圧接面の弾性変形によって
両板縁は近接密着して相互に離脱不能に強固に結合され
る。
と他方のあり溝形切欠部を、両板の板面を平行して重ね
合せるように嵌合することにより平面方向に離脱不能に
連結され、板面と直角方向に平行移動することにより離
脱分離されるが、上記連結状態下に両板面を交叉するよ
うに折曲すれば、ばち形突出部の広巾頭部はあり溝形切
欠部のテーパー状両側壁の狭巾部内に圧入され、両テー
パー面の相互作用及び相互の圧接面の弾性変形によって
両板縁は近接密着して相互に離脱不能に強固に結合され
る。
【0009】上記のような結合作用を有効に生ずるため
に、前記のばち形突出部の突出寸法すなわち広巾頭部と
狭巾基部との間の寸法は繊維板の厚さの1〜1.2倍と
することが必要であり、1以下の場合は結合状態下の連
結部の回動が困難となり、1.2以上としても結合強度
が格別向上することはなく、折曲隅角部において板端縁
の突出が大となり、障害を生じやすくなる。
に、前記のばち形突出部の突出寸法すなわち広巾頭部と
狭巾基部との間の寸法は繊維板の厚さの1〜1.2倍と
することが必要であり、1以下の場合は結合状態下の連
結部の回動が困難となり、1.2以上としても結合強度
が格別向上することはなく、折曲隅角部において板端縁
の突出が大となり、障害を生じやすくなる。
【0010】さらに、前述のばち形突出部の両側部及び
あり溝形切欠部の両側縁のテーパー度すなわち板縁と側
部,側壁との交叉角度は、繊維板の相互の圧接による弾
性変形を伴う摺接回動が行なわれるように、繊維板の密
度にしたがって調節することが必要であり、密度0.8
〜0.9の硬質繊維板の場合は84〜87°、密度0.
4〜0.8の半硬質繊維板の場合は80〜84°、密度
0.2〜0.4軟質繊維板の場合は75〜80°が適当
であった。
あり溝形切欠部の両側縁のテーパー度すなわち板縁と側
部,側壁との交叉角度は、繊維板の相互の圧接による弾
性変形を伴う摺接回動が行なわれるように、繊維板の密
度にしたがって調節することが必要であり、密度0.8
〜0.9の硬質繊維板の場合は84〜87°、密度0.
4〜0.8の半硬質繊維板の場合は80〜84°、密度
0.2〜0.4軟質繊維板の場合は75〜80°が適当
であった。
【0011】前記のごとき連結構造は、二枚の繊維板が
その弾性変形によって連結部の相互の繊維板の相対的回
動が可能であることが必要であり、したがって平面展開
状態下の相互の板縁間に適度の対向間隙を設けたり、あ
るいは回動端縁隅角部の面取りを必要に応じて行い、繊
維板相互の回動干渉抵抗を軽減することが望ましい。ま
た、この連結構造は、連結すべき繊維板縁に沿って複数
適宜な間隔を設けて屈曲動作を安定化し、向上した連結
強度を有せしめることができ、さらには一つの繊維板の
二つ以上の板縁にこの連結構造を設けて3枚以上の繊維
板を組合せ連結することもできる。
その弾性変形によって連結部の相互の繊維板の相対的回
動が可能であることが必要であり、したがって平面展開
状態下の相互の板縁間に適度の対向間隙を設けたり、あ
るいは回動端縁隅角部の面取りを必要に応じて行い、繊
維板相互の回動干渉抵抗を軽減することが望ましい。ま
た、この連結構造は、連結すべき繊維板縁に沿って複数
適宜な間隔を設けて屈曲動作を安定化し、向上した連結
強度を有せしめることができ、さらには一つの繊維板の
二つ以上の板縁にこの連結構造を設けて3枚以上の繊維
板を組合せ連結することもできる。
【0012】
【作用】本発明の繊維板連結構造は、90°以上の折曲
も可能で、たとえ僅かな折曲角度でも両繊維板は離脱不
能に係止され、平面的展開状態とすることにより容易に
分離し得るので、単位繊維板自体の保存貯蔵運搬などを
小容積とすることができ、必要時に組立立体化して所要
面の被覆,保護あるいは容器などの用途に適用すること
ができ、さらに使用終了後に分解して再使用に供するこ
とができる。
も可能で、たとえ僅かな折曲角度でも両繊維板は離脱不
能に係止され、平面的展開状態とすることにより容易に
分離し得るので、単位繊維板自体の保存貯蔵運搬などを
小容積とすることができ、必要時に組立立体化して所要
面の被覆,保護あるいは容器などの用途に適用すること
ができ、さらに使用終了後に分解して再使用に供するこ
とができる。
【0013】
【実施例】例1.図1は2枚の方形をなす軟質繊維板
1,2を連結して隅角部緩衝材を得た場合の展開した平
面図、図2は直角に折曲した状態の斜視図である。軟質
繊維板1,2は密度0.24、板厚15mm、連結部形
成辺長が10cmの方形板であり、一方の繊維板1の板
縁中央にばち形突出部10、これに対向する他方の繊維
板2の縁部中央に前記ばち形突出部10が適合嵌合し得
るあり溝形切欠部20が形成され、両繊維板1,2を略
平面平行状態としてあり溝形切欠部20内にばち形突出
部10を嵌入して両板は図1の連結状態となる。
1,2を連結して隅角部緩衝材を得た場合の展開した平
面図、図2は直角に折曲した状態の斜視図である。軟質
繊維板1,2は密度0.24、板厚15mm、連結部形
成辺長が10cmの方形板であり、一方の繊維板1の板
縁中央にばち形突出部10、これに対向する他方の繊維
板2の縁部中央に前記ばち形突出部10が適合嵌合し得
るあり溝形切欠部20が形成され、両繊維板1,2を略
平面平行状態としてあり溝形切欠部20内にばち形突出
部10を嵌入して両板は図1の連結状態となる。
【0014】上記のばち形突出部10は巾5cmの広巾
頭部11、巾4.3cmの狭巾基部12、及び板縁に対
して75°の交叉角θのテーパー状の両側部13を有
し、広巾頭部11と狭巾基部12との間の寸法eが1
5.5mmであり、あり溝形切欠部20は前記ばち形突
出部10と相似した僅かに大なる外径を有し、図1に示
したようにその嵌合状態で両繊維板1,2を引張離隔し
た状態で、相互の板縁間及びばち形突出部10の広巾頭
部11とあり溝形切欠部20の広巾溝底との間に約2m
mの対向空隙sが生じ得る程度の寸法差として折曲のさ
いの板縁の干渉を回避する。
頭部11、巾4.3cmの狭巾基部12、及び板縁に対
して75°の交叉角θのテーパー状の両側部13を有
し、広巾頭部11と狭巾基部12との間の寸法eが1
5.5mmであり、あり溝形切欠部20は前記ばち形突
出部10と相似した僅かに大なる外径を有し、図1に示
したようにその嵌合状態で両繊維板1,2を引張離隔し
た状態で、相互の板縁間及びばち形突出部10の広巾頭
部11とあり溝形切欠部20の広巾溝底との間に約2m
mの対向空隙sが生じ得る程度の寸法差として折曲のさ
いの板縁の干渉を回避する。
【0015】この連結構造を有した2枚の軟質繊維板の
組立体は、その連結部分で両板を直角としたさいに最も
安定した折曲状態となり、さらにその前後の任意の折曲
角度で、その折曲状態を維持する摩擦抵抗を有したもの
とすることができ、したがって、機械,装置などの梱包
包装時における隅角部保護用緩衝材として好適に使用す
ることができ、また、不使用時は展開平板状とし、さら
には各単位板に分解することにより貯蔵運搬が容易とな
り、複数回の再使用が可能となる。
組立体は、その連結部分で両板を直角としたさいに最も
安定した折曲状態となり、さらにその前後の任意の折曲
角度で、その折曲状態を維持する摩擦抵抗を有したもの
とすることができ、したがって、機械,装置などの梱包
包装時における隅角部保護用緩衝材として好適に使用す
ることができ、また、不使用時は展開平板状とし、さら
には各単位板に分解することにより貯蔵運搬が容易とな
り、複数回の再使用が可能となる。
【0016】前記のばち形突出部10及びあり溝形切欠
部20は、軟質繊維板1,2の原板のそれぞれの一縁
を、切削,型プレス,レーザー等の切断手段によって成
形するが、そのさい両板を連ねた寸法の大型原板を分割
するさいにその切断線によって同時に両成形縁部を得る
こともできる。前記のばち形突出部10とあり溝形切欠
部20との間に設ける対向空隙sは切断条件によりまた
は切断後に所望縁部の研削により成形することができ
る。
部20は、軟質繊維板1,2の原板のそれぞれの一縁
を、切削,型プレス,レーザー等の切断手段によって成
形するが、そのさい両板を連ねた寸法の大型原板を分割
するさいにその切断線によって同時に両成形縁部を得る
こともできる。前記のばち形突出部10とあり溝形切欠
部20との間に設ける対向空隙sは切断条件によりまた
は切断後に所望縁部の研削により成形することができ
る。
【0017】例2.図3は1枚の長方形をなす密度0.
6、板厚8mmの半硬質繊維板を原板Bとして、その長
手を区分する2つのジグザク状の切断線Cによって分割
して得られた物品梱包用の表面保護材の展開平面図であ
る。上記のジグザグ状の切断線Cは、一方の切断板縁に
ばち形突出部とあり溝形切欠部が交互に連続位置して形
成され、したがって他の切断板縁には、これに嵌合する
あり溝形切欠部とばち形突出部が交互に連続位置して形
成される。
6、板厚8mmの半硬質繊維板を原板Bとして、その長
手を区分する2つのジグザク状の切断線Cによって分割
して得られた物品梱包用の表面保護材の展開平面図であ
る。上記のジグザグ状の切断線Cは、一方の切断板縁に
ばち形突出部とあり溝形切欠部が交互に連続位置して形
成され、したがって他の切断板縁には、これに嵌合する
あり溝形切欠部とばち形突出部が交互に連続位置して形
成される。
【0018】前記において、ばち形突出部は、その広巾
頭部巾は2cm、狭巾基部は1.8cm、テーパー状の
両側部の板線に対する交叉角は83°であり、広巾頭部
の板縁からの突出寸法は8mmである。当然、あり溝形
切欠部はこのばち形突出部より僅かに大なる寸法の相似
形をなす。
頭部巾は2cm、狭巾基部は1.8cm、テーパー状の
両側部の板線に対する交叉角は83°であり、広巾頭部
の板縁からの突出寸法は8mmである。当然、あり溝形
切欠部はこのばち形突出部より僅かに大なる寸法の相似
形をなす。
【0019】例3.図4は1枚の長方形をなす密度0.
85板厚5mmの硬質繊維板を原板B′とし、その長手
を区分する5つのジグザク状の切断線C′によって分割
して得られた曲面被覆用の天井板,壁板あるいは円筒状
又は階段状面被覆用の梱包材の展開平面図である。この
切断線C′によって、一方の板縁には広巾頭部巾は2c
m、狭巾基部は1.9cm、テーパー状の両側部の板縁
に対する交叉角86°、広巾頭部の板縁から突出寸法は
5mmのばち形突出部が広い間隔を置いて3個設けら
れ、他方の板縁にはこれを適合嵌着し得る3個のあり溝
形切欠部が形成されて連結される。
85板厚5mmの硬質繊維板を原板B′とし、その長手
を区分する5つのジグザク状の切断線C′によって分割
して得られた曲面被覆用の天井板,壁板あるいは円筒状
又は階段状面被覆用の梱包材の展開平面図である。この
切断線C′によって、一方の板縁には広巾頭部巾は2c
m、狭巾基部は1.9cm、テーパー状の両側部の板縁
に対する交叉角86°、広巾頭部の板縁から突出寸法は
5mmのばち形突出部が広い間隔を置いて3個設けら
れ、他方の板縁にはこれを適合嵌着し得る3個のあり溝
形切欠部が形成されて連結される。
【0020】
【発明の効果】以上のべたとり、本発明は複数の繊維板
をその板縁において折曲可能に連結することにより、種
々の立体形面を形成することが可能であり、その連結部
分は繊維板の形状的且つ弾性的係合によって安定強固で
あるので、特に物品の梱包のさいの緩衝材、あるいは、
曲面,階段状面被覆用の天井板,壁板などの建材として
有効に利用でき、またその連結は平面展開状として容易
に分離できるので、その貯蔵,運搬などの取扱いが容易
であるなどの効果が得られる。
をその板縁において折曲可能に連結することにより、種
々の立体形面を形成することが可能であり、その連結部
分は繊維板の形状的且つ弾性的係合によって安定強固で
あるので、特に物品の梱包のさいの緩衝材、あるいは、
曲面,階段状面被覆用の天井板,壁板などの建材として
有効に利用でき、またその連結は平面展開状として容易
に分離できるので、その貯蔵,運搬などの取扱いが容易
であるなどの効果が得られる。
【図1】隅角部緩衝材の展開平面図である。
【図2】直角折曲状態とした隅角部緩衝材の斜視図であ
る。
る。
【図3】表面保護材の展開平面図である。
【図4】曲面被覆用の天井板の展開平面図である。
1 軟質繊維板 2 軟質繊維板 10 ばち形突出部 11 広巾頭部 12 狭巾基部 13 両側部 20 あり溝形切欠部 23 両側壁 B 原板 C ジグザク状の切断線 d 板厚 e 突出寸法 s 対向空隙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 折曲可能な繊維板連結構造
Claims (3)
- 【請求項1】 一方の繊維板(1)の板縁から平面的に
延出した広巾頭部(11)と板縁に位置する狭巾基部
(12)と、その両者を結んだテーパー状の両側部(1
3)とを有するばち形突出部(10)を形成し、他方の
繊維板(2)の縁部板面に、前記ばち形突出部(10)
が適合嵌入し得るテーパー状の両側壁(23)を有する
あり溝形切欠部(20)を形成し、そのばち形突出部
(10)をあり溝形切欠部に嵌合せしめて両繊維板
(1,2)を連結してなり、上記ばち形突出部(10)
の広巾頭部(11)と狭巾基部(12)との間の突出寸
法(e)が板厚(d)の1〜1.2倍rあることを特徴
とする折曲可能な繊維板連結構造。 - 【請求項2】 一方の繊維板(1)の板縁から延出形成
したばち形突出部(10)と、他方の繊維板(2)の縁
部に形成したあり溝形切欠部(20)との嵌合連結部
が、その組合せ縁部に沿って複数組列設された請求項1
記載の折曲可能な繊維板連結構造。 - 【請求項3】 ばち形突出部(10)のテーパー状の両
側部(13)及びあり溝形切欠部(20)のテーパー状
の両側壁(23)のそれぞれのテーパー度が同一であ
り、該テーパー縁の板縁に対する交叉角(θ)が75°
〜87°の範囲から選ばれたのもである請求項1または
2記載の折曲可能な繊維板連結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24396292A JP2901818B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 折曲可能な繊維板連結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24396292A JP2901818B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 折曲可能な繊維板連結構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649914A true JPH0649914A (ja) | 1994-02-22 |
JP2901818B2 JP2901818B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=17111636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24396292A Expired - Fee Related JP2901818B2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 折曲可能な繊維板連結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2901818B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102191834A (zh) * | 2011-06-02 | 2011-09-21 | 修建 | 一种锁扣轻质条板 |
CN102296749A (zh) * | 2011-06-02 | 2011-12-28 | 修建 | 一种锁扣轻质条板 |
CN102535651A (zh) * | 2011-12-15 | 2012-07-04 | 北京西飞世纪门窗幕墙工程有限责任公司 | 一种可调角度的拼接板 |
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JP2020172778A (ja) * | 2019-04-10 | 2020-10-22 | 彌 小林 | U字溝パネル |
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1992
- 1992-07-30 JP JP24396292A patent/JP2901818B2/ja not_active Expired - Fee Related
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