JP2006187403A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者が遊技に更に熱中するようになる遊技機の提供。
【解決手段】装飾図柄表示装置20の画面に表示された図柄の組み合わせで、当たり/外れを遊技者に報知する前に、リーチ図柄を表示する演出を行うようにし、且つ、この演出が完了する前に、遊技者が表示変換用押しボタン装置8を操作することで、第1図柄から最終図柄へ向かって図柄が段階的に変化するようにしたので、抽選結果が当たりである場合には、あたかも自分が表示変換用押しボタン装置8を操作したことにより、当たりを引き当てたものと、遊技者に思わせることができる。これにより、所定の操作を遊技者に積極的に行わせるという能動的な演出が実現でき、この演出により、遊技者を更に遊技に熱中させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像を表示する画面が平面状に形成されるとともに、前記画面に表示される表示態様が可変となった面状表示部と、入賞内容の抽選を行う抽選手段とを備え、前記抽選手段が入賞内容の抽選を行う毎に、前記面状表示部の表示態様を変化させて、前記抽選手段が抽選した入賞内容を遊技者に報知するようにした遊技機に関する。
従来から、パチンコ機等の遊技機では、遊技者が遊技において所定の条件をクリアすると、遊技者に有利な状態で遊技を展開していく機能を有するものが知られている。
例えば、パチンコ機には、内部で行われる抽選の結果を示す図柄を表示する特別図柄表示装置と、抽選の結果に対応した演出用の図柄である装飾図柄を表示する装飾図柄表示装置とが設けられている。このうち、特別図柄表示装置は、装飾図柄表示装置の画面の一部を流用して構成することもできる。
このようなパチンコ機では、遊技盤の中央に配置された始動入賞口に遊技球が入賞し、この遊技球の入賞が検出されると抽選がなされる。そして、その抽選結果が当たりとなると、大入賞口を所定期間、所定回数開放し、例えば、1回の開閉を1ラウンドとすると、一般に、大入賞口の開放状態を10〜16ラウンド継続させ、遊技球の入賞率を高め、遊技者に有利となる状況を作り出すようになっている。
そして、前述のパチンコ機においては、前述の特別図柄表示装置で、抽選結果を遊技者に報知しらせるとともに、前述の装飾図柄表示装置で、抽選結果に応じた演出を行うようになっている。
具体的に説明すると、装飾図柄表示装置は、それぞれ複数の図柄が配列された三列の図柄列を移動可能に表示する図柄変動領域と、これらの図柄列の背景を表示する背景領域とを画面に表示するものとなっている。そして、図柄の移動表示を開始することにより、抽選が行われたことを遊技者に報知する。また、移動表示された図柄を停止させ、三つの図柄列が形成する図柄の並びを見せることにより、抽選の当たり外れを遊技者に報知することもできるようになっている。
ここで、装飾図柄表示装置が移動していた図柄を停止させ、抽選結果、すなわち、当たりか外れかを遊技者に報知することで、遊技者を一喜一憂させることができ、また、装飾図柄表示装置が図柄の移動を開始すると、抽選が行われたことが遊技者に報知されるので、遊技者に期待感を持たせることができる。
また、装飾図柄表示装置は、その演出動作により、遊技者に更に大きな期待感を持たせることが可能となっている。すなわち、装飾図柄表示装置は、一般的に、移動を開始した三列の図柄列のうち、両端の図柄列を先に停止させるとともに、停止させた二列の図柄列の図柄が当たり図柄の両端の図柄と一致させ、いわゆるリーチ図柄を形成するようにしている。これにより、遊技者は、最後に真ん中の図柄列がどの図柄で停止するかについて、大きな期待を抱くようになる。この演出動作により、装飾図柄表示装置は、遊技者に更に大きな期待感を持たせることができる。
この際、遊技機としては、装飾図柄表示装置の画面に設定された図柄変動領域の近傍に、遊技に関する情報を表示する情報表示領域を備え、移動を開始した三列の図柄列のうち、両端の図柄列を先に停止させ、リーチ図柄を表示するとともに、このリーチ図柄が今までに表示された累積回数や、当該リーチ画面において大当たりが出た累積回数等の統計データから、当該リーチ画面における大当たりの確率を算出し、リーチ図柄の表示を開始してから最後の図柄列が停止するまでの間、算出した確率を前述の情報表示領域に表示するものが知られている(特許文献1等参照)。
また、遊技機の前面に押しボタン装置が設けられ、リーチ図柄を表示した後、押しボタン装置を押圧操作すると、三つの図柄のうち、両端の図柄を同時に同じものに変更し、これにより、それまで表示されていたリーチ図柄を別のリーチ図柄に変更する遊技機も知られている(特許文献2等参照)。
特開2004−254818号公報 特開2004−242748号公報(図1、図8)
このような遊技機では、リーチ図柄の表示を開始してから最後の図柄列が停止するまでの間、停止した両端の図柄の間で、図柄列を移動させる画面等を遊技者に提供する演出は、遊技者にとって受動的なものであり、このような受動的な演出で、遊技者を遊技に更に熱中させることは、もはや限界にきている、という問題がある。
また、遊技者が押しボタン装置を操作すると、リーチ図柄を別のリーチ図柄に変更するという従来の演出では、押しボタン装置の操作で図柄の変更を行っても、当たりに近づいたと遊技者が必ず感じるとは限らず、逆に、遠のいたと感じる場合もあり、遊技者を更に遊技に熱中させるには、効果が不十分である、という問題がある。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技者が遊技に更に熱中するようになる遊技機を提供することを目的とする。
以下に説明する各発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、以下の各構成要件には、説明の便宜上、実施の形態において用いた符号を付すが、これにより、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、それぞれが所定形状に設定された複数の表示形態を含んで構成される表示態様を変化させながら画面に表示することが可能となっているとともに、前記画面が平面状に形成されている面状表示部(20)と、入賞内容の抽選を行う抽選手段(621a,623)とを備え、前記抽選手段(621a,623)が入賞内容の抽選を行う毎に、前記面状表示部(20)の表示態様を変化させて、前記抽選手段(621a,623)が抽選した入賞内容を遊技者に報知するようにした遊技機(PM)であって、遊技者による操作により、前記面状表示部(20)の表示を変化させるためのトリガー信号を発信する表示変換スイッチ(8)と、前記面状表示部(20)の具体的な表示を変化させる演出を行う表示変化演出手段(640)と、前記表示変換スイッチ(8)の操作に応じて前記表示変化演出手段(640)の動作を制御する表示変化制御手段(632)とを備え、前記表示変化演出手段(640)は、演出時に最初に表示される第1表示態様から最後に表示される最終表示態様まで段階的に複数種類の表示態様を表示していくとともに、一の表示態様の次に当該表示態様に類似した別の表示態様を表示するものであり、前記表示変化制御手段(632)は、前記表示変換スイッチ(8)が一のトリガー信号を発信する毎に、前記面状表示部(20)に表示される表示態様が一つずつ変化するように、前記表示変化演出手段(640)を制御するものであることを特徴とするものである。
ここで、表示態様の類似とは、変動しながら表示される一の表示態様が、その次の瞬間に別の表示形態に変化可能な場合に、これら二つの表示態様相互の関係をいう。例えば、表示態様に含まれる複数の表示態様として、数字からなる三つの図柄が採用された場合、類似となる表示態様としては、「4,5,7」及び「3,5,7」、「6,4,5」及び「6,5,5」、あるいは、「4,5,4」及び「4,5,3」等の一字違いの表示態様が該当する。
請求項2記載の発明は、前述した請求項1記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記第1表示態様から前記最終表示態様までの複数種類の表示態様が予め設定され、これら複数種類の表示態様を記憶する記憶手段(626)が設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記表示変化演出手段(640)による演出が開始されてからの経過時間を計時する計測手段(635)が設けられ、前記表示変化制御手段(632)は、前記計測手段(635)の計時により前記表示変化演出手段(640)が演出を開始してから所定の時間が経過したことを検知すると、前記表示変化演出手段(640)の動作を終了させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前述した請求項3記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記表示変化制御手段(632)として、前記表示変化演出手段(640)が演出を開始してから所定の時間が経過するまでは、前記最終表示態様まで表示態様の表示を変化させることを許容するものが採用されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前述した請求項3記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項5記載の発明は、前記最終表示態様まで到達する前に表示態様の変化が途中で中断された際に表示すべき一の表示態様である中断表示態様を、前記第1表示態様から前記最終表示態様までの複数種類の表示態様のなかから抽選で選択する変化限界抽選手段(631)を備え、前記表示変化制御手段(632)は、前記表示変化演出手段(640)が演出を開始してから所定の時間が経過するまでの間、前記変化限界抽選手段(631)が抽選した中断表示態様まで、その表示態様の表示を変化させることを許容するものであることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前述した請求項1から請求項5までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項6記載の発明は、前記複数種類の表示態様の各々は、前記複数の表示形態として、左図柄、中図柄及び右図柄の3個の図柄を含んで構成されたものであり、これらの図柄の各々は、文字、図形及び記号の少なくとも一つを含んだものとされ、入賞内容が当たりであることを表示する表示態様として、左図柄、中図柄及び右図柄がすべて同一の当たり表示態様が設定され、遊技者に当たりの期待を抱かせる表示態様として、前記当たり表示態様に類似するリーチ表示態様が設定され、一の表示態様と、この表示態様に類似した別の表示態様とは、左図柄、中図柄及び右図柄のうちの一つのみが相違し、残る二つがそれぞれ同一とされたものとされ、前記表示変化制御手段は、前記表示変換スイッチが一のトリガー信号を発信する毎に、前記面状表示部に表示される左図柄、中図柄及び右図柄のうちの一つのみが変化するように、前記表示変化演出手段を制御するものであることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前述した請求項6記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項7記載の発明は、前記左図柄、前記中図柄及び前記右図柄の各々は、数字を含んだものとされ、前記表示変化制御手段は、前記面状表示部にリーチ表示態様が表示された状態で前記表示変化演出手段による演出が開始された場合、当該演出が終了するまでの間、前記面状表示部におけるリーチ表示態様の表示が維持され、且つ、前記表示変換スイッチが一のトリガー信号を発信する毎に、前記リーチ表示態様に含まれる左図柄、中図柄及び右図柄のうちの一つに含まれる数字が増減されるように、前記表示変化演出手段を制御するものであることを特徴とする。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、抽選手段が抽選した抽選の結果としての入賞内容を、所定の表示態様で報知するにあたり、面状表示部は、当たりの表示態様に極めて近い入賞近似表示態様、具体的に言うと、最後に停止する図柄列以外の図柄列の図柄は当たりの図柄組み合わせと一致している、いわゆるリーチ図柄の表示することにより、抽選結果の表示動作についての演出を行うことができる。
この演出が完了してしまうまでの間、換言すると、抽選結果としての表示態様が完全に表示され、入賞近似表示態様の表示が完了してしまうまでの間、遊技者が表示変換スイッチを操作する毎に、面状表示部の画面に表示される表示態様は、当該表示態様と類似した別の表示態様へ一つずつ変化していく。
ここで、抽選手段の抽選結果が外れである場合には、遊技者が表示変換スイッチを操作しても、最終的には、当たりの表示態様に移行することはないが、抽選手段の抽選結果が当たりである場合には、遊技者による表示変換スイッチの操作により、入賞近似表示態様が当たりの表示態様に移行、換言すると、例えば、リーチ図柄が当たり図柄に移行することもある。
このような遊技機の動作は、遊技者に、あたかも自分が表示変換スイッチを操作したことにより、当たりを引き当てたものと思わせることができる。これにより、遊技者は、更に遊技に熱中するようになる。換言すれば、遊技者に所定の操作を積極的に行わせることにより、遊技者自身を遊技に没入させる能動的な演出が実現でき、この演出により、遊技者を更に遊技に熱中させることができる。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、予め設定された第1表示態様から前記最終表示態様までの複数種類の表示態様を記憶する記憶手段を設けたので、表示変化演出手段は、演出を行う必要が生じたら、記憶手段に記憶されている複数種類の表示態様の中から適当な表示態様を抽選等により適宜選択し、遊技者による表示変換スイッチの操作に応じて、選択した表示態様を面状表示部に表示していけばよく、表示変換スイッチの操作の度に一つ一つ表示態様を設定していく処理を行う場合よりも、表示変化演出手段の負荷を著しく軽減でき、このような演出を行うようにしても、遊技機の動作に何ら不具合が生じない。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、表示変化演出手段が演出を開始してからの経過時間を計測手段で検知でき、この計測手段により、表示変換スイッチで操作が行える時間が制限されるようになるので、当たりの表示態様を引き当てるために、短時間になるべく多く表示変換スイッチを操作しなければならないと、遊技者に感じさせることができ、これにより、遊技にスリル感を付与することができる。
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項3記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明では、抽選手段の抽選結果が当たりである場合に、最終表示態様として、当たりの表示態様が設定された一連の表示態様を用意することができる。そして、このようにすれば、抽選手段によって当たりが抽選された場合、遊技者が奮闘して、短い制限時間内に素早く表示変換スイッチを操作し、最後表示態様まで到達できれば、遊技者に大きな満足感を感じさせることができ、この点からも、遊技者を更に遊技に熱中させることができる。
(請求項5の効果)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項3記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、変化限界抽選手段の抽選により、第1表示態様からどこまで離れた中断表示態様まで変更が行えるか、換言すると、表示変換スイッチを操作できる回数が決定されるようになるので、表示変化演出手段による演出が行われる度に、遊技者が表示変換スイッチを操作できる回数が相違するようになる。そして、表示変換スイッチの操作可能回数に応じた起承転結で展開される寸劇を動画化した演出画像等を変化限界抽選手段の抽選結果に対応して面状表示部に表示すれば、表示変化演出手段が演出を行う度に、異なる遊技演出が行え、これにより、遊技演出の展開のバリエーションを増大することができる。
(請求項6の効果)
請求項6記載の発明によれば、上記した請求項1から請求項5までのいずれかに記載のの発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明によれば、遊技者が表示変換スイッチを操作する度に、面状表示部に表示された左図柄、中図柄及び右図柄のうちの一つが変化するようになり、表示態様を変化させるにあたり、左図柄、中図柄及び右図柄の様々な組み合わせが可能となり、表示変換スイッチを操作することで表示が可能となる表示態様の種類が増大されるので、遊技演出の展開のバリエーションを増大することができるうえ、遊技者が当初予測していなかった表示態様を表示することもできるようになるので、遊技の演出に意外性を付与することができる。
(請求項7の効果)
請求項7記載の発明によれば、上記した請求項6記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項7記載の発明によれば、面状表示部に表示されている表示態様を変化させても、そのリーチ表示態様の表示が維持される、換言すると、左図柄、中図柄及び右図柄のうち、二つの図柄が同一である状態が維持されるので、遊技者は、当たりへの期待感を抱き続けながら、表示変換スイッチを操作することとなり、これにより、遊技者を更に遊技に熱中させることができる。
なお、リーチ表示態様に含まれる左図柄、中図柄及び右図柄のうちの一つに含まれる数字について、当該数字の値に「1」又は「2」を増減する演算を行えば、リーチ表示態様の表示を維持することは容易に行える。例えば、表示態様を、「4,5,4」→「5,5,4」→「5,5,6」→「6,5,6」→「6,3,6」→「6,4,6」→「4,4,6」というように、左図柄、中図柄及び右図柄のうちの一つに、「1」及び「2」を交互に増減する演算を行えば、リーチ表示態様の表示を半永久的に維持することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1からまでの図5は、本実施形態を示すものである。図1は、本実施形態に係る遊技機としてのパチンコ機を示す正面図、図2は、本実施形態に係る遊技制御手段の概略構成を示すブロック図、図3は、本実施形態に係る通常遊技実行手段の概略構成を示すブロック図、図4は、本実施形態に係る特別遊技実行手段の概略構成を示すブロック図、図5は、本実施形態に係る演出制御手段の概略構成を示すブロック図である。
(パチンコ機PMの概略構成)
本実施形態に係るパチンコ機PMは、当該パチンコ機PMの外郭保持枠をなす外枠1と、この外枠1に開閉自在に軸支された前枠2とを備えたものとなっている。そして、前枠2には、パチンコ機PMの遊技領域10を形成するための遊技盤7と、この遊技盤7の前方を覆う板ガラスが嵌め込まれたガラス扉3と、遊技球を受ける上側の上球皿4a及び下側の下球皿4bと、遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5と、遊技領域10の周辺を囲むように遊技盤7に固定された一対のレール6とが設けられている。
パチンコ機PMの遊技領域10には、遊技球が入賞すると遊技者へ賞球が払い出される複数の一般入賞口11と、遊技球の入賞により、遊技者への賞球払出を行うとともに、大当たり抽選の契機となり、且つ、面状表示部である装飾図柄表示装置20の図柄変動を開始させる始動入賞口12と、通常遊技では閉鎖されている大入賞口13と、遊技球を回収するアウト口14と、打球の落下に影響を与える風車15と、図示しない多数の遊技釘とが設けられている。
なお、遊技領域10の周囲には、遊技中に点灯もしくは点滅表示される複数のランプから構成されるランプ装置30が設けられている。
装飾図柄表示装置20は、画像を表示する画面が平面状に形成されるとともに、その画面に表示される三つの図柄の表示態様が可変となった液晶表示装置であり、後述する変動図柄や停止図柄や演出パターン等の画像を表示することができ、遊技領域10の略中央に配置されている。
なお、本実施形態に係るパチンコ機PMには、内部で行われる抽選の結果を示す図柄を表示する特別図柄表示装置が省略され、装飾図柄表示装置20の画面の一画に抽選結果を示す特別図柄表示領域200が設定され、この特別図柄表示領域200が抽選結果を示す特別図柄表示装置の代わりとなっている。
上球皿4aの図1中左側の端部下方には、装飾図柄表示装置20に表示される表示態様を変化させるための表示変換用押しボタン装置8が設けられている。更に詳しく説明すると、表示変換用押しボタン装置8は、遊技者の操作により装飾図柄表示装置20に表示される表示形態である三つの図柄のうち、その一つを変化させるきっかけとなるトリガー信号を発生する表示変換スイッチである。
このような構成のパチンコ機PMでは、遊技者が操作ハンドル5を所定の方向へ回動操作すると、上球皿4aに収納された遊技球が1個ずつ図示しない発射部へ送られる。発射部に到達した遊技球は、操作ハンドル5の回動角度に応じた力で、発射部から遊技領域10へ向かって発射され、遊技領域10内において落下し、入賞口11,12及びアウト口14のいずれかに受け入れられる。ここで、遊技球が入賞口11,12に受け入れられた場合には、所定の賞球が上球皿4aに払い出される。
そして、入賞口11,12のうち始動入賞口12に打球が入賞すると、所定の賞球が上球皿4aに払い出される他、装飾図柄表示装置20の画面に表示されている図柄の変動を開始させる。この図柄の変動が開始されてから所定の時間が経過すると、装飾図柄表示装置20に変動表示された図柄が停止する。ここで、停止した三つの図柄が予め規定された特別図柄(例えば、1〜9の各数字のぞろ目)となっている場合には、大当たりとなり、大入賞口13が開放され、遊技領域10へ向かって発射された遊技球の大半が大入賞口13へ入賞するようになり、遊技者に大量の賞球の払い出し行われる。
なお、本実施形態では、始動入賞口12に打球が入賞すると、前述のように、装飾図柄表示装置20の図柄を変動させる変動図柄演出と同時に、ランプ装置30のランプを所定の順序で点滅させるランプ点滅演出を行う。そして、これらの変動図柄演出及びランプ点滅演出を所定時間行った後に、遊技者に対し、停止した図柄で大当たりを引き当てたか否かを報知するようになっている。
換言すると、パチンコ機PMは、後述する抽選手段が入賞内容の抽選を行う毎に、装飾図柄表示装置20の表示形態である図柄を変動させることにより、抽選が行われたことを報知し、変動させた図柄を停止して停止図柄を見せることにより、抽選手段が抽選した入賞内容を遊技者に報知するようにしたものである。
(遊技制御手段50)
本実施形態のパチンコ機PMは、前述のような演出動作や遊技動作等を制御するための制御装置として、遊技制御手段50を備えている。図2には、遊技制御手段50の概略構成が示されている。遊技制御手段50は、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、演出動作制御や遊技動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされた制御装置である。
遊技制御手段50には、図2に示すように、当該遊技制御手段50へ所定の信号を送出する信号発信源として、始動入賞口12の内部に設けられた始動口入賞検出器12aと、大入賞口13の内部に設けられた大入賞口入賞検出器13aと、大入賞口13の図示しない特定領域に設けられた特定領域通過検出器13bと、前述の表示変換用押しボタン装置8等が電気的に接続されている。
また、遊技制御手段50には、その制御対象となる機器として、賞球の払い出しを行う賞球払出装置45と、前述の装飾図柄表示装置20及びランプ装置30と、大入賞口13を開閉する図示しない扉部材を駆動するための大入賞口駆動装置13mとが電気的に接続されている。
そして、遊技制御手段50には、通常のゲームを実行するために、その動作を制御する通常遊技実行手段60と、いわゆるボーナスゲームを実行するために、その動作を制御する特別遊技実行手段70と、通常のゲームからボーナスゲームへの移行確率を高めるための高確率遊技設定手段80と、賞球払出装置45の動作を制御する払出制御手段90とが設けられている。
通常遊技実行手段60は、パチンコ機PMの通常のゲームである通常遊技を実行するために、その動作を制御するものである。
通常遊技実行手段60には、図3に示すように、遊技領域10に設けられた一般入賞口11及び始動入賞口12等の入賞口に遊技球が入賞した際の処理を行う入賞口入賞処理手段61と、通常遊技から、遊技者に通常遊技よりも大量の賞球が払い出される特別遊技へ移行するか否かを決定する特別遊技移行判定手段62とが設けられている。
ここで、入賞口入賞処理手段61は、一般入賞口11及び始動入賞口12等の入賞口への遊技球の入賞の際に、従来と同様に所定数の賞球を払い出す処理を行うものであるので、詳細な説明は省略する。
一方、特別遊技移行判定手段62は、特別遊技へ移行するか否か等の判定を、乱数による抽選で行う複数種類の手段を備えたものとなっている。
すなわち、特別遊技移行判定手段62には、装飾図柄表示装置20の図柄等の決定要素である乱数を取得するための図柄要素取得手段621と、取得した乱数を記憶するための乱数記憶手段622と、特別遊技を行うか否かの判定を行うための抽選用乱数判定手段623と、後述する表示態様が複数連なって構成する表示態様群を記憶する表示態様群記憶手段626と、後述する複数の動画から構成される演出用動画群を記憶する演出用動画群記憶手段627と、装飾図柄表示装置20等による演出を決定する演出決定手段624と、装飾図柄表示装置20の表示制御を行う図柄制御手段625と、表示変換用押しボタン装置8で装飾図柄表示装置20の表示態様を変化させる演出を行うための演出制御手段630とが設けられている。
図柄要素取得手段621は、乱数を発生する図示しない乱数発生手段を複数種類有し、これらの乱数発生手段のそれぞれに乱数を発生させることにより、複数種類の乱数値を取得し、これらの乱数値を図示しない抽選テーブルと参照することにより抽選を行い、この抽選により、装飾図柄表示装置20に表示する図柄や画像等を決定するものである。
この際、前述の乱数発生手段としては、それ自身には乱数の発生機能はなくても、出力値の取得タイミングをランダムにとる等により、実質的な乱数が取得できるカウンタ等を採用することが好ましい。
例えば、所定の手順に従って出力値を更新していくインクリメントカウンタは、出力値の出力動作に規則性があるが、その出力値の取得タイミングをランダムにして、取得タイミングに規則性をなくすことにより、実際に乱数として利用できる数値の出力が可能となるので、乱数発生手段として採用することができる。
このような図柄要素取得手段621には、特別遊技へ移行するための抽選用乱数を取得する抽選用乱数取得手段621aと、装飾図柄表示装置20に停止表示する図柄を決定するための停止図柄乱数を取得する停止図柄乱数取得手段621bと、装飾図柄表示装置20における演出パターンを決定するための演出乱数を発生する演出乱数取得手段621cとが設けられている。
ここで、乱数発生手段として、ソフトウェアからなるインクリメントカウンタモジュールを採用すれば、インクリメントカウンタモジュールで、ある所定値から別の所定値までの複数通りの数値を順次発生させ、発生させた数値を、始動口入賞検出器12aからの入賞信号等に基づいてランダムに取り出すことにより、ある所定値から別の所定値までの複数通りの数値が不規則に得られるようになるので、これにより、簡単なソフトウェア構成で多数種類の乱数を容易に取得することができる。
停止図柄乱数取得手段621bは、左右方向に配列された三つの停止図柄である左図、中図及び右図を決定するために、左図柄決定乱数、中図柄決定乱数及び右図柄決定乱数の三つの停止図柄乱数を取得するためのものである。停止図柄乱数取得手段621bは、例えば、ソフトウェアのインクリメントカウンタモジュールに0から9までの10通りの数値を3種類発生させ、上述した始動口入賞検出器12aからの入賞信号に基づいて、0から9までの10通りの数値をランダムに取り出す等により、3種類の数値を抽出し、これら3種類の数値を、それぞれ左図柄決定乱数、中図柄決定乱数及び右図柄決定乱数として取得するものである。
演出乱数取得手段621cは、演出パターンを得るための演出乱数を取得するものであり、例えば、ソフトウェアのインクリメントカウンタモジュールを含んで構成することができる。
乱数記憶手段622は、書き込み及び読み出しの両方が自在に行えるRAM等の記憶手段に確保された複数の乱数値エリアを有し、これらの乱数値エリアに、前述した抽選用乱数、停止図柄乱数及び演出乱数をそれぞれ記憶するものである。なお、乱数記憶手段622に記憶された抽選用乱数、停止図柄乱数及び演出乱数は、必要に応じて任意に読み出すことができるようになっている。
抽選用乱数判定手段623は、抽選用乱数取得手段621aが取得した抽選用乱数に応じて特別遊技を行うか否か、換言すると、大当たりか否かを判定するものである。
具体的に説明すると、抽選用乱数判定手段623は、記憶手段としてのROMに記憶されるとともに、所定の当たり数値が記録されている抽選テーブルを参照し、前述のように取得した抽選用乱数が、抽選テーブルに記録された当たり数値に該当するか否かに基づいて、特別遊技を行うか否かを判定するものとなっている。例えば、抽選用乱数取得手段621aにより、0から319までの数値のうち、抽選用乱数として数値「7」が取得されとすると、抽選用乱数判定手段623は、抽選テーブルを参照し、当たり数値の中に「7」があれば、「大当たり」と判定する一方、当たり数値の中に「7」がなければ、「外れ」と判定するようになっている。
以上において、本実施形態における抽選手段は、入賞内容である「大当たり」の抽選を行うものであり、抽選用乱数取得手段621a及び抽選用乱数判定手段623により構成されたものとなっている。
なお、後述の確率変動中には、高確率遊技設定手段80が起動され、当たり確率の高い抽選テーブルが採用されるようになっている。例えば、当たり確率の高い抽選テーブルには、当たり値として、「7」の他に、「71」、「135」、「199」及び「263」が含まれている。
演出決定手段624は、装飾図柄表示装置20に表示される変動図柄の変動を開始させてから停止させる際に、装飾図柄表示装置20やランプ装置30における様々な演出を決定するためのものである。
この演出決定手段624には、装飾図柄表示装置20に表示される停止図柄を決定するための停止図柄決定手段624aと、装飾図柄表示装置20及びランプ装置30の様々な演出パターンを記憶するための演出パターン群メモリ624bとが設けられている。
停止図柄決定手段624aは、原則として、停止図柄乱数取得手段621bによって取得された停止図柄乱数に基づいて停止図柄を決定するものとなっている。
すなわち、停止図柄決定手段624aは、抽選用乱数判定手段623が当たりと判定した場合、換言すると、外れと判定した場合には、停止図柄乱数取得手段621bにより取得された左図柄決定乱数、中図柄決定乱数及び右図柄決定乱数に応じて、左図柄・中図柄・右図柄を設定し、ここで、左図柄・中図柄・右図柄が同一の図柄であると、特別図柄とならないように、停止図柄乱数取得手段621bが取得した中図柄決定乱数に2を加えた数値を新たな中図柄決定乱数とし、これら三つの停止図柄乱数に応じて、装飾図柄表示装置20の停止図柄を決定するものとなっている。
例えば、左図柄決定乱数が「1」、中図柄決定乱数が「2」、右図柄決定乱数が「3」の場合、これらの三つの停止図柄乱数「1」、「2」、「3」に応じて、停止図柄「1・2・3」が決定されるようになっている。また、左図柄決定乱数が「7」、中図柄決定乱数が「7」、右図柄決定乱数が「7」の場合、停止図柄は、特別図柄を表示しないように、元の中図柄決定乱数「7」に2を加えた「9」を新たな中図柄決定乱数として採用し、これらの三つの停止図柄乱数「7」、「9」、「7」に応じて、停止図柄「7・9・7」が決定されるようになっている。
一方、停止図柄決定手段624aは、抽選用乱数判定手段623が当たりと判定した場合、停止図柄乱数取得手段621bにより取得された左図柄決定乱数のみ、換言すると、一つの停止図柄乱数のみに対応して、装飾図柄表示装置20の停止図柄を決定するものとなっている。具体的には、停止図柄決定手段624aは、左図柄決定乱数に応じて左図柄を決定し、この左図柄を、中図柄及び右図柄の両図柄にそれぞれコピーすることにより、装飾図柄表示装置20に図柄を停止図柄として表示するようになっている。
例えば、左図柄決定乱数が「1」、中図柄決定乱数が「2」、右図柄決定乱数が「3」の場合、左図柄決定乱数である「1」のみに対応して、停止図柄「1・1・1」が決定されるようになっている。
なお、停止図柄決定手段624aは、後述する図柄を確定させる前の演出として、ほぼ止まった状態に固定表示させる図柄を決定する機能をも備えたものとなっている。
演出パターン群メモリ624bは、比較的記憶容量が大きいROM等の記憶手段を含んで構成されたものである。
この演出パターン群メモリ624bには、装飾図柄表示装置20で行われる様々な演出パターン群、すなわち、装飾図柄表示装置20に表示される複数種類の停止条件図柄とを含んだ様々な演出パターン群が記憶されている。
このように構成された演出決定手段624は、抽選用乱数判定手段623の判定結果に基づいて停止図柄決定手段624aが停止図柄を決定してから、この停止図柄に基づいて、演出パターン群メモリ624bから一の演出パターン群を選択した後、取得した演出乱数に基づいて、この選択された演出パターン群から1つの演出パターンを選択することにより、演出の決定を行うようになっている。
図柄制御手段625は、変動図柄を変動表示した後に停止表示させたり、この変動図柄の変動表示を停止させるための停止条件図柄を表示させたり、ランプ装置30の点灯もしくは点滅結果にあたかも応じているかのように選択図柄を明示させたりする等、装飾図柄表示装置20における様々な表示制御を行うものである。
演出制御手段630は、遊技者による表示変換用押しボタン装置8の操作に応じて、装飾図柄表示装置20に表示される具体的な表示である表示態様を変化させる演出を行うものである。
具体的には、装飾図柄表示装置20に変化させながら表示される表示態様として、複数の表示態様からなる表示態様群が設定されている。この表示態様群には、演出時に最初に表示される第1表示態様としての第1図柄から、当該表示態様群全体の最後に表示される最終表示態様である最終図柄までの一連の表示態様が予め設定されている。また、表示態様群は、表示されている一の図柄の次に、当該図柄と類似の別の図柄が表示されるように、複数の図柄が配列されたものとなっている。
そして、演出制御手段630は、演出を開始すると、装飾図柄表示装置20に最初に第1図柄を表示した後、表示変換用押しボタン装置8が一回操作される毎に、最終図柄に向かって類似の図柄を次々に変化させながら表示していくものとなっている。
表示態様群記憶手段626は、第1図柄から最終図柄までの複数の図柄からなる表示態様群を記憶するための記憶手段である。この表示態様群記憶手段626には、第1図柄から最終図柄までの図柄が互いに異なる複数種類の表示態様群を記憶されている。
演出用動画群記憶手段627は、表示変換用押しボタン装置8が操作できる回数に応じた起承転結で展開される寸劇を動画化した複数種類の演出画像を記憶するものである。なお、「表示変換用押しボタン装置8が操作できる回数」については後で詳述する。
特別遊技実行手段70は、抽選用乱数判定手段623が「大当たり」と判定すると、特別遊技を実行するものである。
この特別遊技実行手段70には、図4に示すように、特別遊技であるボーナスゲームを1ラウンドずつ行うための単位遊技実行手段71と、ボーナスゲームが1ラウンド終了する毎に特別遊技を継続させるか否かを判定する継続判定手段72と、次に特別遊技に当選する確率を変動させるための確率変動移行手段73とを備えている。
単位遊技実行手段71は、所定の遊技球数まで入賞球数を計数すること、あるいは、所定時間が経過するまで時間を計時することにより、ボーナスゲームを単位遊技毎に区切り、実質的にボーナスゲームが複数の単位遊技から構成されるようにするものである。
この単位遊技実行手段71には、大入賞口13の開閉用扉部材を駆動する大入賞口駆動装置13mの動作を制御する大入賞口駆動手段711と、単位遊技を終了させるか否かを判定する単位遊技終了手段712とが設けられている。
大入賞口駆動手段711は、通常遊技時に閉ざされていた大入賞口13を、ボーナスゲームに移行した時点で開放し、遊技球を大入賞口13に入賞しやすくし、ボーナスゲームにおいて遊技球の入賞確率を通常遊技よりも著しく高く設定するものである。そして、大入賞口駆動手段711は、ボーナスゲームが終了すると、それまで開かれていた大入賞口13を閉じ、これにより、ゲームを実質的に通常遊技に移行させるものでもある。
単位遊技終了手段712は、ボーナスゲームにおいて、単位遊技の1ラウンドが開始された時点から、大入賞口13に入賞した遊技球の球数カウントと、経過時間の計時とを開始するものである。そして、単位遊技終了手段712は、所定数の遊技球の入賞、あるいは、所定時間の経過のいずれか早い方が達成された時点で、単位遊技1ラウンドを終了させ、これにより、ボーナスゲームに区切りを付けるものとなっている。
継続判定手段72は、予め設定された継続条件に基づいて、特別遊技が完了したか否かの判定を行うものである。すなわち、継続判定手段72は、ボーナスゲームが開始された時点から、単位遊技が行われた回数であるラウンド値のカウントを開始し、当該ラウンド値が所定値に達すると、特別遊技が完了したと判定するものである。
確率変動移行手段73は、ボーナスゲームに移行するきっかけとなった特別図柄に基づいて、ボーナスゲーム終了後に確率変動を実行するか否かを判定するためのものである。
ここで、確変図柄としては、特別図柄全体が該当するものも採用できるし、特別図柄のうちの一部の図柄が該当するものも採用できる。
図2に戻って、高確率遊技設定手段80は、確率変動移行手段73の判定結果が肯定的、すなわち、確率変動移行手段73により確率変動を実行する旨の判定がなされた場合に、当該ボーナスゲームの終了後の特別図柄発生確率を低確率から高確率に変動させるものである。
具体的には、高確率遊技設定手段80は、確率が変動されると、抽選用乱数判定手段623が抽選を行うにあたり、抽選用乱数判定手段623が参照する抽選テーブルを、通常の抽選テーブルから、当たり確率のより高い抽選テーブルへ切り換えるものである。例えば、高確率遊技設定手段80は、通常の抽選テーブルに含まれる当たり値である「7」の他に、「71」、「135」、「199」及び「263」が含まれた抽選テーブルへ切り換え、この当たり確率の高い抽選テーブルを抽選用乱数判定手段623に参照させて抽選を行わせ、これにより、特別図柄発生確率を高確率に変動するものである。
払出制御手段90は、一般入賞口11、始動入賞口12及び大入賞口13のいずれかに遊技球が入賞すると、その入賞に応じた数の遊技球を賞球として賞球払出装置45から遊技者に払い出させるべく、賞球払出装置45の動作を制御するものである。
演出制御手段630は、装飾図柄表示装置20の画面に停止表示された左図柄及び右図柄が同一図柄であるとき、換言すると、装飾図柄表示装置20の画面に、リーチ図柄表示態様としての、いわゆるリーチ図柄が表示されたときに、装飾図柄表示装置20に変動表示される中図柄をほぼ止まった状態(以下、「略固定状態」という。)で固定表示させるとともに、この状態で、前述した表示変換用押しボタン装置8が操作されると、当該操作に応じて、装飾図柄表示装置20の画面に略固定状態に固定表示された左図柄、中図柄及び右図柄のうちの一の図柄を変化させていく演出を行うものである。
更に詳しく説明すると、演出制御手段630は、装飾図柄表示装置20の画面に、リーチ表示態様であるリーチ図柄が表示されると、表示変換用押しボタン装置8が操作される毎に、数字からなる左図柄、中図柄及び右図柄のうちの一つに含まれる数字を増減して別の異なるリーチ図柄に変化させるものとなっている。これにより、演出制御手段630は、当該演出が開始されてから終了するまでの間、装飾図柄表示装置20の画面に何らかのリーチ図柄が表示されるように、リーチ図柄の表示を維持するものとなっている。
具体例を挙げて説明すると、装飾図柄表示装置20の画面に、リーチ図柄として「7,5,7」が表示されているとする。ここで、演出制御手段630は、装飾図柄表示装置20に表示されている中図柄FCとしての「5」を、略固定状態に固定表示するようになっている。そして、この状態で、前述した表示変換用押しボタン装置8が順次操作されるのに応じて、演出制御手段630は、装飾図柄表示装置20の画面に表示されている左図柄FL、中図柄FC及び右図柄FRのうちの一の図柄について、その数字を1つ又は2つ増減する演出を行うものとなっている。
例えば、演出制御手段630は、表示変換用押しボタン装置8が順次操作されるのに応じて、「7,5,7」→「7,4,7」→「7,6,7」→「6,6,7」→「6,6,5」→「6,5,5」→「4,5,5」→「4,5,4」というように、何らかのリーチ図柄が表示されるように図柄を変化させ、リーチ状態を維持するようになっている。
このような演出制御手段630には、図5に示すように、本発明に基づく変化限界抽選手段631、表示変化制御手段632及び表示変化 演出手段640とが設けられている。
このうち、変化限界抽選手段631は、一回の演出において、第1図柄から最終図柄まで続く一連の図柄のうち、最終図柄まで到達する前に演出表示を終了する際に、その最後に表示する一の図柄を抽選で選択するものである。
表示変化演出手段640は、前述したように、装飾図柄表示装置20の具体的な表示、すなわち、図柄を変化させながら表示する演出を行うものである。
より具体的に説明すると、表示変化演出手段640は、表示変化演出手段640の指令に従い、演出時に最初に表示される第1図柄から最後に表示される最終図柄まで段階的に表示される複数種類の図柄として、左図柄FL、中図柄FC及び右図柄FRの三つから構成されるものを表示するものである。ここで、左図柄FL、中図柄FC及び右図柄FRの各々は、数字をモチーフとしたものである。そして、表示変化演出手段640は、前述したように、一の図柄の次に当該図柄に類似した別の図柄として、左図柄FL、中図柄FC及び右図柄FRのうち、一つの図柄のみが異なるものに変化させながら表示を行うものとなっている。この表示変化演出手段640については、後で再度説明する。
表示変化制御手段632は、遊技者による表示変換用押しボタン装置8の操作に応じて表示変化演出手段640の動作を制御するものである。
より具体的に説明すると、表示変化制御手段632は、前述したように、表示変換用押しボタン装置8が一回操作される毎に、装飾図柄表示装置20の画面に表示される三つの図柄のうちの一つについて、その数字が1又は2ずつ増減するように、表示変化演出手段640を制御するものとなっている。
変化限界抽選手段631は、表示変換用押しボタン装置8の操作により、表示変化制御手段632が図柄を変化させていくにあたり、第1図柄から最終図柄までの複数種類の図柄のなかから、最終図柄まで到達する前に図柄の変動(変化)が途中で中断された際に表示すべき中断表示態様としての中断図柄を抽選で選択するものである。換言すると、変化限界抽選手段631は、段階的に図柄を変化させる回数の上限値を抽選するものであるともいえる。
例えば、第1図柄から最終図柄まで10種類の図柄を有する表示態様群が選択されている場合、変化限界抽選手段631が、最終図柄まで到達する前に図柄の変動が途中で中断された際に表示すべき中断図柄として、第1図柄から数えて第7番目の図柄を抽選したとすると、演出動作において、第8番目以降の図柄へ移行することがない。従って、変化限界抽選手段631は、変化可能な回数の上限値を「6」に設定したものであると言える。
表示変化制御手段632には、変動していた図柄を止まった状態、すなわち、略固定状態にさせる確定前略固定演出手段633と、中図柄の変化を進行させていくための変化演出進行制御手段634と、略固定状態を開始してからの経過時間を計測する演出時間計測手段635と、変化限界抽選手段631の抽選結果に基づいて演出終了のタイミングを判定する演出終了判定手段636、変動図柄の略固定状態を解除する確定前略固定解除手段637とが設けられている。
確定前略固定演出手段633は、装飾図柄表示装置20に変動しながら表示されている表示態様である図柄を、ほぼ止まった状態に固定表示するものである。
具体的には、確定前略固定演出手段633は、始動入賞口12への遊技球の入賞により、変動を開始した図柄をほぼ止まった状態、換言すると、装飾図柄表示装置20の画面の所定範囲内においてリーチ図柄に固定して表示を行わせるとともに、当該リーチ図柄の動きを完全に止めることなく、僅かに揺れる程度に微動させながら表示を行わせるものである。
変化演出進行制御手段634は、変化限界抽選手段631が抽選した最後に表示される図柄まで、換言すると、図柄の変化が許容される上限の回数まで、表示変換用押しボタン装置8の操作に対応して、表示態様群に含まれる図柄がその順序に従って段階的に変化していくように、表示変化演出手段640を制御するものである。
演出時間計測手段635は、表示変化演出手段640による演出が開始されてからの経過時間、換言すると、変動していた図柄をほぼ止まった状態に固定表示させてからの経過時間を計測するものである。ここで、遊技者は、表示変化演出が行われている間においてのみ、表示変換用押しボタン装置8の操作を行うことができるようになっている。
演出終了判定手段636は、演出時間計測手段635の計時機能に基づいて、図柄を変化させる演出を継続するか否かを判定するものである。換言すると、演出終了判定手段636は、終了変動図柄が略固定状態にされてから所定時間が経過したことを演出時間計測手段635が検知すると、図柄変化演出を終了させるものとなっている。
ここで、表示変化制御手段632は、演出終了判定手段636の判定機能により、変化表示変化演出手段640が図柄表示を変化させることを許容するものとなっている。更に詳しく説明すると、表示変化制御手段632は、表示変化演出手段641が演出を開始してから所定の時間が経過したことにより、演出終了判定手段636が図柄変化の演出を終了すべき旨の判定をするまでの間、変化限界抽選手段631が抽選した最後に表示する図柄まで、表示変化演出手段641が図柄表示を変化させることを許容するものとなっている。
確定前略固定解除手段637は、表示変化演出の終了時に、装飾図柄表示装置20に表示中の図柄が停止図柄決定手段624aにより決定された停止図柄と相違している場合には、変動図柄の略固定状態を解除して、装飾図柄表示装置20の図柄を再度変動させ、停止図柄決定手段624aが決定した停止図柄を装飾図柄表示装置20に表示させ、装飾図柄表示装置20が停止図柄を表示した時点で、図柄の変動を本停止し、図柄制御手段625に停止図柄の表示を確定する処理を行わせるものとなっている。
また、確定前略固定解除手段637は、表示変化演出の終了時に、装飾図柄表示装置20に表示中の図柄が停止図柄決定手段624aにより決定された停止図柄と一致している場合には、そのまま、図柄制御手段625に停止図柄の表示を確定する処理を行わせるものとなっている。
また、表示変化演出手段640は、前述したように、装飾図柄表示装置20の具体的な表示、すなわち、図柄を変化させながら表示する演出を行うものである。
より具体的に説明すると、表示変化演出手段640は、表示変化演出手段640の指令に従い、演出時に最初に表示される第1図柄から最後に表示される最終図柄まで段階的に表示される複数種類の図柄として、左図柄FL、中図柄FC及び右図柄FRの三つから構成されるものを表示するものである。ここで、左図柄FL、中図柄FC及び右図柄FRの各々は、数字をモチーフとしたものである。
そして、表示変化演出手段640は、類似した別のものへと図柄を次々に変化させながら表示を行う演出を行うものとなっている。ここで、繰り返しになるが、「二つの図柄が類似する」とは、二つの図柄を比較した際に、左図柄FL、中図柄FC及び右図柄FRの三つの数字うち、一の数字のみが異なっていることをいう。例えば、「5,5,5」と「5,6,5」とは互いに類似の図柄である。
これをふまえると、表示変化演出手段640は、左図柄FL、中図柄FC及び右図柄FRの三つの数字うちの一の数字のみを別の数字に変化させながら表示を行うものとであるといえる。ここで、変化後の数字の値は、変化前の数字の値よりも1又は2だけ増減している。
前述の表示変化演出手段640には、表示態様群記憶手段626(図3参照)に記憶されている複数種類の表示態様群の中から、所定の条件に対応した複数の表示態様群を抽出する表示態様群抽出手段641と、この表示態様群抽出手段641が抽出した表示態様群の中から一の表示態様群を抽選する表示態様群抽選手段642と、この表示態様群抽選手段642が抽選した一の表示態様群を保持する表示態様群保持手段643と、演出用動画群記憶手段627(図3参照)に記憶されている複数種類の演出画像としての動画の中から、所定の条件に対応した一の動画を決定する演出用動画決定手段644と、この演出用動画決定手段644が決めた一の動画を保持する演出用動画保持手段645とが設けられている。
表示態様群抽出手段641は、停止図柄決定手段624aが決定した後述する仮停止図柄と、抽出すべき表示態様群の第1図柄とが類似していることを所定の条件として表示態様群を抽出する、換言すると、表示態様群記憶手段626に記憶されている複数種類の表示態様群の中から、第1図柄が仮停止図柄と類似している表示態様群を抽出するものである。
表示態様群抽選手段642は、表示態様群抽出手段641が抽出した表示態様群の中から抽選を行い、表示変化演出手段640が行う演出に利用する表示態様群を選出するものである。
表示態様群保持手段643は、表示変化演出手段640が演出を行っている際に、表示態様群抽選手段642が抽選した表示態様群に含まれる図柄を、順次且つ迅速に出力できる状態で、当該表示態様群を保持するものである。
演出用動画決定手段644は、表示変換用押しボタン装置8が操作できる回数に応じて、演出用動画群記憶手段627に記憶されている複数種類の動画の中から一の動画を決定するものである。
ここで、「表示変換用押しボタン装置8が操作できる回数」は、変化限界抽選手段631の抽選結果に応じた回数である。具体的には、「表示変換用押しボタン装置8が操作できる回数」は、表示変化演出手段640の演出時に、第1図柄から、変化限界抽選手段631が抽選で選んだ図柄まで変化させる際における変形可能回数であり、変化限界抽選手段631が抽選で選んだ図柄が最終図柄に近ければ近い程多くなるものである。
例えば、表示態様群抽選手段642により、「7,5,7」、「7,4,7」、「7,6,7」、「6,6,7」、「6,6,5」、「6,5,5」、「4,5,5」及び「4,5,4」の8個の図柄を含む表示態様群が抽選されたとすると、第1図柄は、「7,5,7」であり、最終図柄は、「4,5,4」となる。そして、変化限界抽選手段631が表示態様群の中から中断図柄として「6,6,5」を抽選で選択すると、変化限界抽選手段631によって抽選された変形可能回数は4回となる。
演出用動画保持手段645は、表示変化演出手段640が演出を行っている際に、演出用動画決定手段644が決定した演出用動画を迅速に出力できる状態で、当該演出用動画を保持するものである。
次に、本実施形態に係るパチンコ機PMの動作について、図6〜図16のフローチャートを参照しながら説明する。なお、これらの図6〜図16において、円の内部に数字等が記された部位は、各ステップの接続点を表している。
まず、パチンコ機PMの電源が投入されると、図6の如く、ステップS1000から始まる処理において初期設定が行われ、この初期設定が終了すると、ステップS2000から始まる通常遊技処理が開始される。この通常遊技処理が開始されると、遊技者は、パチンコゲームを楽しむことができる。
そして、ステップS2000から始まる通常遊技処理において、抽選用乱数判定手段623が大当たりの判定を行うと、ステップS3000から始まる特別遊技処理が実行される。この特別遊技処理が終了すると、ステップS2000に戻って通常遊技処理が再開される。
ここでは、初期設定に係る処理については、詳しい説明を省略し、以下に、通常遊技処理及び特別遊技処理について順次説明する。
ステップS2000から開始される通常遊技処理においては、図7に示されるように、当該ステップS2000から開始されるとともに、始動入賞口への入賞をチェックする始動入賞口入賞チェック処理と、ステップS2100から開始されるとともに、特別遊技へ移行するか否かを判定する特別遊技移行判定処理とが行われる。
すなわち、図8に示すように、ステップS2000において、始動口入賞検出器12aにより、始動入賞口12に遊技球が入賞したか否かが検出される。
このステップS2000で、始動入賞口12への入賞が検出されない場合は、次の特別遊技移行判定処理を行うために、ステップS2100へジャンプする。
一方、ステップS2000で、始動口入賞検出器12aにより、始動入賞口12への入賞が検出されると、その検出信号が遊技制御手段50に送出され、検出信号の送出が完了すると、ステップS2030へ進む。
ステップS2030では、始動入賞フラグがセットされ、このフラグに基づいて払出制御手段90により賞球払出装置45に作動信号が出力され、この信号を受けて賞球払出装置45が作動して、入賞球1個に対して所定数、例えば、10球の遊技球を賞球として上球皿4a又は下球皿4bに払い出す。以上により、入賞口入賞チェック処理が終了し、この後、次の特別遊技移行判定処理を行うために、ステップS2100に進む。
ステップS2100からは、特別遊技移行判定処理が開始される。この特別遊技移行判定処理においては、図9に示すように、まず、当該ステップS2100から開始される図柄変動要素取得処理が実行される。
図柄変動要素取得処理が開始されるステップS2100では、図10を示すように、始動入賞口12に入賞したか否かを確認するために、始動入賞フラグがオンであるか否かが判定される。ここで、始動入賞フラグがオンでないと判定された場合は、この図柄変動要素取得処理を終了し、ステップS2170(図9参照)へジャンプする。
一方、ステップS2100で、始動入賞フラグがオンであると判定された場合は、次のステップS2110へ進む。
ステップS2110では、保留球の数が記憶可能な数であるか否かが判定される。
このステップS2110で、保留球の数が記憶上限個に達しており、記憶可能ではないと判定された場合は、図柄変動要素取得処理を終了し、ステップS2170(図9参照)へジャンプする。
一方、ステップS2110で、保留球の数が記憶上限個に達しておらず、記憶可能であると判定された場合は、ステップS2120へ進み、抽選用乱数取得手段621aに抽選用乱数を取得させ、抽選用乱数を取得の取得が完了したら、次のステップS2125へ進む。
ステップS2125では、保留球の数を記憶する保留球記憶処理を行い、この保留球記憶処理が完了したら、次のステップS2130へ進み、始動入賞フラグをクリアし、この後、次のステップS2135へ進む。
ステップS2135では、装飾図柄表示装置20の画面に表示されている図柄が変動中であるか否かが検出され、図柄が変動中であることが検出されると、図柄変動要素取得処理を終了し、ステップS2170(図9参照)へジャンプする。
一方、ステップS2135で、図柄が変動中であることが検出されない場合には、次のステップS2140へ進んで、ステップS2140において、停止図柄乱数取得手段621bに停止図柄乱数を取得させた後、ステップS2150へ進む。
ステップS2150では、演出乱数取得手段621cに演出乱数を取得させ、演出乱数の取得が完了したら、ステップS2160に進む。
ステップS2160では、それまでに取得した抽選用乱数,停止図柄乱数及び演出乱数を、記憶されている保留球の数m(m=1,2,3,4)に対応して設けられている乱数値エリアに格納する。これらの乱数の格納が完了したら、図柄変動要素取得処理を終了し、ステップS2170(図9参照)へ進む。
続いて、ステップS2170では、保留球の記憶があるか否かの検出を行い、ここで、保留球の記憶がないことが検出された場合には、本特別遊技移行判定処理を終了し、ステップS3000から始まる特別遊技処理を開始する。
一方、ステップS2170で、保留球の記憶があることが検出された場合には、ステップS2180へ進み、このステップS2180で、保留球の数m=1に対応する乱数値エリアに格納されている乱数の値を読み出して、レジスタ等に保持しておく。この乱数の読み出しが完了したら、次のステップS2190へ進む。
ステップS2190では、乱数値エリアの乱数をシフトする処理を行う。
具体的には、保留球の数m=1,2,3,4に対応する乱数値エリアを、それぞれ#1,#2,#3,#4エリアとすると、ステップS2190では、ステップS2180で読み出された乱数を、#1エリアから削除して同#1エリアを空にし、この状態で、#2エリアに格納されている乱数を読み出して保持した後、この乱数を同乱数値エリアから削除して、同乱数値エリアを空にするとともに、それまで#2エリアに格納されていた乱数を、空の#1エリアに繰り上げて格納する。このような乱数のシフトを#3エリア及び#4エリアについても順次行い、全乱数値エリアの乱数シフト処理が完了したら、次のステップS2200(図11参照)へ進む。
ステップS2200では、図11の如く、ステップS2180で読み出した抽選用乱数に基づいて、当たりであるか否かの判定が抽選用乱数判定手段623により行われる。
ここで、当たりであるとの判定がなされると、ステップS2210へ進み、ステップS2210において、ステップS2180で読み出した停止図柄乱数に基づいて、停止図柄の決定が停止図柄決定手段624aによりなされる。当たりの判定がなされた場合に決定される停止図柄は、左図柄、中図柄及び右図柄の3つの数字がすべて同一となる特別図柄、換言すると、大当たりの図柄となる。
ステップS2210における図柄の決定処理が完了すると、ステップS2220へ進む。ステップS2220では、決定された大当たり図柄と、ステップS2180で読み出した演出乱数に基づいて、演出パターン群メモリ624bから1つの演出パターンが読み出され、ここで読み出された演出パターンが当たりのリーチ変動態様パターンとしてセットされる。この後、ステップS2230へ進む。
ステップS2230では、決定された大当たり図柄と、ステップS2180で読み出した演出乱数に基づいて、演出パターン群メモリ624bから1つの演出パターンが読み出され、ここで読み出された演出パターンが当たりのリーチ演出パターンとしてセットされる。この後、ステップS2240へ進む。
ステップS2240では、決定された大当たり図柄の一部を変更する、例えば、決定された大当たり図柄の中図柄の色を変更する処理を行って仮停止図柄を決定し、この後、図柄表示・変化演出処理を行うべく、ステップS2500へ進む。
ステップS2200で、外れであるとの判定がなされると、ステップS2300へ進み、ステップS2300において、ステップS2180で読み出した停止図柄乱数に基づいて、停止図柄の決定が停止図柄決定手段624aによりなされる。外れの判定がなされた場合に決定される停止図柄は、左図柄、中図柄及び右図柄の3つの数字のうち少なくとも1つが他の数字と異なる外れ図柄となる。このような外れ停止図柄を決定する処理が完了したら、ステップS2310へ進む。
ステップS2310では、ステップS2300で決定された停止図柄が、左図柄及び右図柄が同一の図柄であり、中図柄のみ他と異なるリーチ図柄であるか否かが検出される。ステップS2310でリーチ図柄が検出されない場合には、ステップS2420へ進む一方、リーチ図柄が検出された場合には、ステップS2320へ進む。
ステップS2320では、決定された外れ図柄と、ステップS2180で読み出した演出乱数に基づいて、演出パターン群メモリ624bから1つの演出パターンが読み出され、ここで読み出された演出パターンが外れのリーチ変動態様パターンとしてセットされる。この後、ステップS2330へ進む。
ステップS2330では、決定された外れ図柄と、ステップS2180で読み出した演出乱数に基づいて、演出パターン群メモリ624bから1つの演出パターンが読み出され、ここで読み出された演出パターンが外れのリーチ演出パターンとしてセットされる。この後、ステップS2340へ進む。
ステップS2340では、決定された外れ停止図柄の一部を変更する、例えば、決定された大当たり図柄の中図柄の色を変更する処理を行って仮停止図柄を決定し、この後、図柄表示・変化演出処理を行うべく、ステップS2500へ進む。
一方、ステップS2420では、決定された外れ図柄と、ステップS2180で読み出した演出乱数に基づいて、演出パターン群メモリ624bから1つの演出パターンが読み出され、ここで読み出された演出パターンが外れの変動態様パターンとしてセットされる。この後、ステップS2430へ進む。
ステップS2430では、決定された外れ図柄と、ステップS2180で読み出した演出乱数に基づいて、演出パターン群メモリ624bから1つの演出パターンが読み出され、ここで読み出された演出パターンが外れ演出パターンとしてセットされる。この後、ステップS2500へ進む。
図柄表示・変化演出処理は、図12に示すように、ステップS2500から開始される。このステップS2500では、装飾図柄表示装置20の変動図柄の変動が開始され、変動図柄の変動が開始されて所定時間が経過した後、ステップS2510へ進む。このステップS2510においては、ステップS2500で変動開始された図柄をほぼ止まった状態(略固定状態)で表示する。そして、次のステップS2520において、ステップS2240,2340のいずれかで決定された仮停止図柄の表示が行われる。
続くステップS2530では、表示中の図柄が、リーチ図柄であるか否かが判定され、リーチ図柄であると判定されると、ステップS2600へ進み、表示変化演出処理を開始する。一方、ステップS2530でリーチ図柄でないと判定されると、ステップS2800へジャンプし、ステップS2600から開始される表示変化演出処理がスキップされる。
表示変化演出処理を開始するにあたり、まず、図13に示すように、ステップS2600において、表示変化演出処理における演出時間の計測を開始する。この後、ステップS2610へ進む。このステップS2610では、表示態様群抽出手段641により、表示態様群記憶手段626に記憶されている複数種類の表示態様群の中から、所定の条件に対応した表示態様群が抽出される。この抽出が完了したら、ステップS2620へ進む。
ステップS2620では、表示態様群抽選手段642により、表示態様群抽出手段641が抽出した表示態様群の中から一の表示態様が抽選される。この抽選が完了したら、ステップS2630へ進む。
ステップS2630では、変化限界抽選手段631により、表示態様群抽選手段642が抽選した表示態様群の中から、換言すると、第1図柄から最終図柄までの中から、図柄の変動が途中で中断された際に表示すべき中断表示態様である中断図柄が抽選される。この中断図柄の抽選が完了すると、次のステップS2635へ進む。
ステップS2635では、演出用動画決定手段644により、演出用動画群記憶手段627に記憶されている複数種類の演出用動画の中から、所定の条件に対応した一の演出用動画が決定される。この演出用動画の決定が完了すると、次のステップS2640へ進む。
ステップS2640では、表示変化演出処理の開始とともに計時が開始された演出時間が所定時間に達したか否かが判定される。ここで、演出時間が所定時間に達したと判定されると、表示変化演出処理は終了となり、次のステップS2695で表示変換用押しボタン装置8の押圧操作の検出を終了させた後、次のステップS2800(図12参照)へジャンプする。
一方、ステップS2640で、演出時間が所定時間に達していないと判定されると、次のステップS2650へ進み、表示変換用押しボタン装置8の操作を検出し、次のステップS2650で、表示変換用押しボタン装置8の操作が検出されたか否かが判定される。ここで、表示変換用押しボタン装置8の操作が検出されないと判定された場合には、ステップS2640へ戻り、再度、演出時間についての判定が行われる。
一方、遊技者が表示変換用押しボタン装置8の押圧操作を行ったために、ステップS2650で、表示変換用押しボタン装置8の操作が検出されたと判定されると、次のステップS2670へ進む。
ステップS2670では、変化演出進行制御手段634に制御された表示変化演出手段640が、表示態様群抽選手段642が抽選した表示態様群を参照し、当該表示態様群のなかから、現在、抽選装飾図柄表示装置20に表示されている図柄の次の図柄を抽出し、さらに、抽選装飾図柄表示装置20に表示中の図柄を、抽出した図柄に変換する図柄の更新処理を行う。この図柄の更新処理により、抽選装飾図柄表示装置20に表示されている図柄を一つ進行させる。この図柄の更新処理が完了したら、次のステップS2680に進む。
ステップS2680では、ステップS2670で更新処理された図柄と、ステップS2630で抽選された中断表示態様である中断図柄とを比較し、両者が一致したか否か、換言すると、更新処理した図柄が中断図柄に達したか否かが検知される。
ステップS2680で中断図柄に達していないことが検知されると、ステップS2640へ戻り、表示変換用押しボタン装置8の押圧操作に対応した処理を繰り返す。
一方、ステップS2680で中断図柄に達していることが検知されると、表示変化演出処理は終了となり、次のステップS2695で表示変換用押しボタン装置8の押圧操作の検出を終了させた後、ステップS2800(図12参照)へ進む。
図12に戻って、ステップS2800では、表示中の仮停止図柄が、ステップS2210又はステップS2300で決定された停止図柄と一致しているか否かが判定される。ここで、表示中の図柄が、ステップS2210又はステップS2300で決定された停止図柄と一致していると判定されると、ステップS2830へジャンプする。
なお、ステップS2300で決定された停止図柄がリーチ図柄でない場合には、ステップS2340において、ステップS2300で決定された停止図柄がそのままコピーされたものが仮停止図柄となるので、ステップS2800では、必ず、表示中の仮停止図柄がステップS2300で決定された停止図柄と一致していると判定される。
一方、ステップS2800で、表示中の図柄が、ステップS2210又はステップS2300で決定された停止図柄と一致していないと判定されると、次のステップS2810へ進む。
ステップS2810では、ステップS2510で略固定状態にした変動図柄の略固定状態を解除する。換言すると、ステップS2810では、変動図柄の変動が再開される。そして、変動図柄の変動が再開されて所定時間が経過した後、ステップS2820へ進む。
ステップS2820では、ステップS2210又はステップS2300で決定された停止図柄が停止表示された状態となるように、ステップS2810で再開された変動図柄の変動を停止し、この後、ステップS2830へ進む。
ステップS2830では、その時点で停止表示されている停止図柄が抽選の結果を報知するものとして確定したことを遊技者に知らせる停止図柄表示確定処理が行われる。すなわち、ステップS2830においては、ステップS2210又はステップS2300で決定された停止図柄を停止表示するとともに、変動図柄用の背景を通常遊技用の背景等に切り換える。これにより、現在表示されている図柄が抽選結果を知らせるための停止図柄であることを遊技者に認識させるとともに、一の入賞球により発生した図柄変動がひととおり終了したことを遊技者に報知する。これにより、ステップS2500から開始された図柄表示・変化演出処理が終了し、次のステップS2900(図11参照)へ進む。
図11に戻って、ステップS2900では、抽選用乱数判定手段623により取得した抽選用乱数が当たりか否かを判定し、当たりと判定されたときは、ステップS2910へ進み、特別遊技フラグをセットし、これにより、特別遊技移行判定処理、更には、通常遊技処理全体が終了する。一方、ステップS2900で外れと判定されたときは、ステップS2910をスキップし、そのまま、特別遊技移行判定処理、更には、通常遊技処理全体を終了する。
図6に戻って、通常遊技処理が終了したら、特別遊技処理を行うべく、ステップS3000へ進む。
特別遊技処理を開始するにあたり、まず、図14に示すように、ステップS3000において、特別遊技フラグがオンであるか否かを検出する。換言すると、取得した抽選用乱数が当たりであったか否かを検出する。そして、外れが検出された場合には、この特別遊技処理を終了し、通常遊技処理を行うべく、ステップS2000(図6参照)へ戻る。
一方、当たりが検出された場合には、ステップS3100へ進み、特別遊技に係る初期設定を行うとともに、特別遊技フラグをリセットする。この後、ステップS3110へ進む。
ステップS3110では、大入賞口駆動手段711により大入賞口駆動装置13mを作動させて大入賞口13を開放し、これにより、遊技球が大入賞口13に非常に入賞しやすい状態にする等の準備動作を含めた単位遊技のための各種初期設定を行う。
この単位遊技のための初期設定が完了したら、ステップS3200(図15参照)へ進み、単位遊技を開始する。
ここで、1ラウンド当たりの単位遊技は、大入賞口13に入賞した遊技球の累積数である「入賞球数」が所定数に到達したこと、及び、大入賞口13が開放されている時間、換言すると、単位遊技の開始から経過した経過時間である「開放時間」が所定時間に到達したことのうち、より早く達成された要件によって終了するものとなっている。
具体的には、大入賞口13に入賞した遊技球の累積数が所定数(例えば、10球)に達しする前に、単位遊技の開始から所定時間が経過してしまった場合には、当該所定時間が経過した時点で、単位遊技の1ラウンドが終了する。あるいは、単位遊技の開始から所定時間が経過する前に、大入賞口13に入賞した遊技球の累積数が所定数に達してしまった場合にも、単位遊技の1ラウンドが終了する。このような単位遊技の終了要件をふまえて、以下に、特別遊技処理の説明を行う。
ステップS3200においては、図15に示すように、大入賞口入賞検出器13aにより遊技球が大入賞口13に入賞したか否かが検出される。ここで、入賞が検出されない場合は、ステップS3210をスキップしてステップS3220へ進む。
一方、ステップS3200で入賞が検出された場合は、ステップS3210へ進む。そして、ステップS3210では、大入賞口13に取り付けられている図示しない入賞球のカウンタから予め設定されている単位遊技条件終了のために必要な入賞球を示すカウント数(例えば、10球)を受信し、さらに、このカウント数から1を減算したものを新たなカウント数として更新保持する。この更新保持が完了したら、次のステップS3220へ進む。
ステップS3220では、特定領域通過検出器13bにより図示しない特定領域を遊技球が通過したか否かが検出される。ここで、遊技球の通過が検出されない場合は、ステップS3230をスキップしてステップS3240へ進む。
一方、ステップS3220で、遊技球の通過が検出された場合は、ステップS3230へ進み、ステップS3230で、特定領域フラグをセットし、その後、ステップS3240へ進む。
ステップS3240では、大入賞口13の入賞球累積数が所定数(例えば、10球)に達したか否かの判定を行う。具体的には、ステップS3210で更新保持したカウント数が1よりも小さいか否かを判定する。ここで、カウント数が1よりも小さいと判定されると、単位遊技の1ラウンドが終了となり、ステップS3300(図14参照)へジャンプする。
一方、ステップS3240で、カウント数が1よりも小さくないと判定されると、次のステップS3250へ進む。
ステップS3250では、単位遊技の開始から経過した経過時間である開放時間が所定時間(例えば、30秒)に達したか否か、換言すると、開放時間が終了したか否かが判定される。ここで、開放時間が終了していないと判定されると、単独遊技を継続するために、ステップS3200へ戻り、以上のステップS3200〜S3250が繰り返される。
一方、ステップS3250で、開放時間が終了したと判定されると、タイムオーバーとなり、単位遊技の1ラウンドが終了し、ステップS3300(図14参照)へ進む。なお、大入賞口13は、単位遊技の1ラウンドが終了する度に閉鎖されるものとなっている。
図14に戻って、ステップS3300では、継続判定手段72により特別遊技であるボーナスゲームの継続条件が達成されているか否かが判定される。すなわち、ボーナスゲームの継続条件とは、単位遊技中に特定領域に遊技球が入賞して特定領域フラグがセットされたことである。従って、ステップS3300においては、特定領域フラグがオンであるか否かが検出される。
ステップS3300で特定領域フラグがオンであることが検出されると、特別遊技の継続が決定されることとなり、次の単独遊技を開始するための準備処理として、単独遊技のラウンド値を減算する処理等を行うために、ステップS3400へ進む。
一方、ステップS3300で特定領域フラグがオンでないことが検出されると、ステップS3500へ進み、ステップS3500から特別遊技終了処理を開始する。
なお、単位遊技中に特定領域を遊技球が通過した場合にのみ継続条件が達成されるので、特定領域への遊技球の通過がないまま単位遊技が終了した場合には、当然、ステップS3300で特定領域フラグがオンでないことが検出され、ステップS3500へ進み、特別遊技終了処理が開始される。
ステップS3400では、特定領域フラグがクリアされ、この特定領域フラグのクリアが完了したら、ステップS3410へ進む。
ここで、継続判定手段72には、特別遊技の開始後、何回の単独遊技が実行されたかを把握するために、単位遊技のラウンド値を計数する図示しないカウンタが設けられている。このカウンタには、ラウンド値の初期値として、予め所定値(例えば、15回)がセットされている。ステップS3410においては、このカウンタのラウンド値から1を減して当該ラウンド値の更新保持を行うラウンド減算が行われる。
ラウンド減算が完了すると、ステップS3420へ進み、このステップS3420で、更新保持されたラウンド値が1よりも小さくなったか否かが判定される。換言すると、ステップS3420では、単位遊技の繰り返し回数が所定回数に達したか否かが判定される。
このステップS3420で、ラウンド値が1よりも小さくないと判定されると、特別遊技は未だ終了しないこととなるので、ステップS3110へ戻り、次の単独遊技を開始する。
一方、ステップS3420で、ラウンド値が1よりも小さいと判定されると、特別遊技は終了となるので、特別遊技を終了させるために、ステップS3500へ進み、特別遊技終了処理を開始する。
特別遊技終了処理は、図16に示すように、ステップS3500から開始される。このステップS3500では、大当たり当選時における停止図柄が確変図柄であるか否かを判定する。確変図柄であると判定された場合には、ステップS3510へ進む。
このステップS3510では、確率変動に当選したことを報知する確率変動当選画面を装飾図柄表示装置20に表示するとともに、当たり発生確率を通常の低確率から高確率に変動させる。ここで、確率変動当選画面としては、遊技者の注目を引いて特別図柄発生確率が高確率に変動したこと容易に把握することできるように、例えば、「確変」の文字が大きく表示される画面表示態様が採用できる。
一方、ステップS3500で停止図柄が確変図柄ではないと判定された場合には、ステップS3520へ進む。このステップS3520では、確率変動に当選できなかったことを報知する確率変動非当選画面を装飾図柄表示装置20に表示する。なお、確率変動非当選画面としては、特別図柄発生確率が高確率にはならなかったことを報知するために、例えば、「ざんねん」といった文字が大きく表示される画面表示態様が採用できる。
以上により、特別遊技処理が終了し、この後、ステップS2000に戻り、電源が遮断されるまで、通常遊技処理及び特別遊技処理が繰り返し行われる。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、抽選用乱数取得手段621a及び抽選用乱数判定手段623で当たり/外れの抽選を行い、その抽選結果である当たり/外れを図柄の組み合わせで報知する前に、装飾図柄表示装置20にリーチ図柄を表示する演出を行うようにし、且つ、表示変換用押しボタン装置8及び表示変化手段632を設け、前述の演出が完了する前に、遊技者が表示変換用押しボタン装置8を操作することで、第1図柄から最終図柄へ向かって図柄が段階的に変化するようにしたので、抽選結果が当たりである場合には、あたかも自分が表示変換用押しボタン装置8を操作したことにより、当たりを引き当てたものと、遊技者に思わせることができる。
これにより、表示変換用押しボタン装置8を操作するという所定の操作を遊技者に積極的に行わせることにより、遊技者自身を遊技に没入させる能動的な演出が実現でき、この演出により、遊技者を更に遊技に熱中させることができる。
また、第1図柄から最終図柄までの図柄を有する複数種類の表示態様群を記憶する表示態様群記憶手段626を設けたので、表示変化演出手段640は、演出を行う必要が生じたら、表示態様群記憶手段626に記憶されている複数種類の表示態様群の中から適当な表示態様群を抽出及び抽選等により選択し、遊技者による表示変換用押しボタン装置8の操作に応じて、選択した表示態様群に含まれる図柄を装飾図柄表示装置20に表示していけばよく、表示変換用押しボタン装置8の操作の度に一つ一つ類似の図柄を設定していく処理を行う場合よりも、表示変化演出手段640の負荷を著しく軽減でき、このような演出を行うようにしても、遊技機の動作に何ら不具合が生じない。
さらに、表示変化演出手段640が演出を開始してからの経過時間を計時する演出時間計測手段635を設け、表示変化演出手段640が演出を開始してからの経過時間を演出時間計測手段635で検知し、この演出時間計測手段635により、表示変換用押しボタン装置8で操作が行える時間を制限するようにしたので、当たりの図柄を引き当てるために、表示変換用押しボタン装置8の操作を短時間になるべく多く行わなければならないという緊迫感を遊技者に感じさせることができ、これにより、遊技を行う遊技者にスリル感を与えることができる。
また、第1図柄から最終図柄までの複数種類の図柄のうち、最終図柄まで到達する前に表示を終了する際に、最後に表示する一の図柄を抽選で選択する変化限界抽選手段631を設け、この変化限界抽選手段631の抽選により、第1図柄からどこまで離れた図柄まで図柄の変更が行えるか、換言すると、表示変換用押しボタン装置8を操作できる回数が決定されるようになるので、表示変化演出手段に640よる演出が行われる度に、遊技者が表示変換用押しボタン装置8を操作できる回数が相違するようになる。そして、表示変換用押しボタン装置8の操作可能回数に応じた起承転結で展開される寸劇を動画化した演出用動画を、変化限界抽選手段631の抽選結果に対応して装飾図柄表示装置20に表示するようにしたので、表示変化演出手段640が演出を行う度に、異なる遊技演出が行え、これにより、遊技演出の展開のバリエーションを増大することができる。
さらに、遊技者が表示変換用押しボタン装置8を操作する度に、装飾図柄表示装置20に表示された左図柄FL、中図柄FC及び右図柄FRのうちの一つが変化するようにしたので、図柄変動を行うにあたり、左図柄FL、中図柄FC及び右図柄FRの様々な組み合わせが可能となり、表示変換用押しボタン装置8を操作することで表示が可能となる図柄の種類が増大されるので、遊技演出の展開のバリエーションを増大することができる。そのうえ、遊技者が当初予測していなかった図柄の組み合わせに移行させて表示することもできるようになるので、遊技の演出に意外性を付与することができる。
また、左図柄FL、中図柄FC及び右図柄FRのうちの一つを変化させるにあたり、当該図柄に含まれる数字を1又は2だけ増減することで、別の異なるリーチ図柄に変化させるようにしたので、演出制御手段630は、当該演出が開始されてから終了するまでの間、装飾図柄表示装置20の画面に何らかのリーチ図柄を表示し続けることができる。
従って、当該演出が開始されてから終了するまでの間リーチ状態が維持されるので、遊技者は、当たりへの期待感を抱き続けながら、表示変換用押しボタン装置8を操作することとなり、これにより、遊技者を更に遊技に熱中させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、面状表示部としては、液晶表示装置に限らず、プラズマ式表示装置や、ドットマトリクス式表示装置等の他の画像表示形式からなる表示装置を採用してもよい。
また、表示変化制御手段としては、第1表示態様から最終表示態様までの複数種類の表示態様のうち、変化限界抽選手段が抽選で選択した表示態様まで、その表示態様の表示を変化させることを許容するものに限らず、表示変化演出手段640が演出を開始してから所定の時間が経過するまでは、最終表示態様まで表示態様の表示を変化させることを許容するものを採用してもよい。
このような表示変化制御手段とを採用すれば、抽選手段の抽選結果が当たりである場合に、最終表示態様として、当たりの表示態様をセットしておき、抽選手段によって当たりが抽選された際に、遊技者が奮闘して、短い制限時間内に素早く表示変換スイッチを操作し、最後表示態様である当たりの表示態様まで到達できれば、遊技者の努力により当たりを勝ち得たこととなるので、遊技者に大きな満足感を感じさせることができ、この点からも、遊技者を更に遊技に熱中させることができる。
さらに、前記実施形態では、装飾図柄表示装置20の画面の一画に抽選結果を示す特別図柄表示領域200を設け、特別図柄表示装置を単独で設けることをしなかったが、特別図柄表示装置を装飾図柄表示装置と別の装置として遊技機に設けてもよい。この際、7セグメントの小型表示装置を含んで構成された特別図柄表示装置を採用し、装飾図柄表示装置の周囲を囲むように設けられた役物に、前述の特別図柄表示装置の画面を露出させる表示窓を設け、これにより、装飾図柄表示装置の近傍に設置されるようになった特別図柄表示装置を採用するのが好ましい。
また、図柄要素取得手段としては、停止図柄乱数取得手段を有するものに限らず、停止図柄乱数取得手段が省略されたものでもよい。停止図柄乱数取得手段が省略された図柄要素取得手段を採用する場合には、抽選用乱数取得手段が取得した抽選用乱数に基づいて、停止図柄決定手段等が停止図柄を設定するようにすればよい。
また、表示変化演出手段としては、表示態様に含まれる表示形態(数字)を別の表示形態(数字)に変化させるものに限らず、表示態様に含まれる表示形態の色を別の色に変化させるものでもよい。
このような色を変化させる表示変化演出手段を採用した場合、すべて同じ形状の表示形態が揃って表示されていても、一つでも色違いの表示形態が表示されている場合には、当たりにはならない。なお、表示形態の形状はすべて同じであるが、たった一つだけ色違いの表示形態が含まれている表示態様は、リーチ表示態様となる。
さらに、表示変化演出手段としては、リーチ表示態様を第1表示態様として演出を開始するものに限らず、当たり表示態様及びリーチ表示態様のいずれでもない外れの表示態様を第1表示態様として演出を開始するものでもよい。
外れの表示態様から演出を開始する表示変化演出手段を採用する場合、第2番目以降に表示される表示態様としては、別の外れ表示態様及びリーチ表示態様のいずれでもよく、要するに、当たり表示態様でなければ適当な表示態様を適宜選択することができる。
本発明の一実施形態に係る遊技機としてのパチンコ機を示す正面図である。 前記実施形態に係る遊技制御手段の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係る通常遊技実行手段の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係る特別遊技実行手段の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係る演出制御手段の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態の全体的な動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の通常遊技処理における動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の通常遊技処理に含まれる入賞口チェック処理の動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の通常遊技処理に含まれる特別遊技移行判定処理の動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の特別遊技移行判定処理に含まれる図柄変動要素取得処理の動作を説明するためのフローチャートである。 図9に示されたフローチャートの後に続く動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の特別遊技移行判定処理に含まれる図柄表示・変化演出処理の動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の図柄表示・変化演出処理に含まれる表示変化演出処理の動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の特別遊技処理における動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の特別遊技処理における単位遊技動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の特別遊技処理に含まれる特別遊技終了処理における動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
8 表示変換スイッチとしての表示変換用押しボタン装置
20 面状表示部としての装飾図柄表示装置
621a 抽選手段を構成する抽選用乱数取得手段
623 抽選手段を構成する抽選用乱数判定手段
626 記憶手段としての表示態様群記憶手段
631 変化限界抽選手段
632 表示変化制御手段
635 計測手段としての演出時間計測手段
640 表示変化演出手段
PM 遊技機としてのパチンコ機

Claims (7)

  1. それぞれが所定形状に設定された複数の表示形態を含んで構成される表示態様を変化させながら画面に表示することが可能となっているとともに、前記画面が平面状に形成されている面状表示部と、入賞内容の抽選を行う抽選手段とを備え、前記抽選手段が入賞内容の抽選を行う毎に、前記面状表示部の表示態様を変化させて、前記抽選手段が抽選した入賞内容を遊技者に報知するようにした遊技機であって、
    遊技者による操作により、前記面状表示部の表示を変化させるためのトリガー信号を発信する表示変換スイッチと、
    前記面状表示部の具体的な表示を変化させる演出を行う表示変化演出手段と、
    前記表示変換スイッチの操作に応じて前記表示変化演出手段の動作を制御する表示変化制御手段とを備え、
    前記表示変化演出手段は、演出時に最初に表示される第1表示態様から最後に表示される最終表示態様まで段階的に複数種類の表示態様を表示していくとともに、一の表示態様の次に当該表示態様に類似した別の表示態様を表示するものであり、
    前記表示変化制御手段は、前記表示変換スイッチが一のトリガー信号を発信する毎に、前記面状表示部に表示される表示態様が一つずつ変化するように、前記表示変化演出手段を制御するものであることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1表示態様から前記最終表示態様までの複数種類の表示態様が予め設定され、これら複数種類の表示態様を記憶する記憶手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記表示変化演出手段による演出が開始されてからの経過時間を計時する計測手段が設けられ、
    前記表示変化制御手段は、前記計測手段の計時により前記表示変化演出手段が演出を開始してから所定の時間が経過したことを検知すると、前記表示変化演出手段の動作を終了させることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記表示変化制御手段は、前記表示変化演出手段が演出を開始してから所定の時間が経過するまでは、前記最終表示態様まで表示態様の表示を変化させることを許容するものであることを特徴とする請求項3記載の遊技機。
  5. 前記最終表示態様まで到達する前に表示態様の変化が途中で中断された際に表示すべき一の表示態様である中断表示態様を、前記第1表示態様から前記最終表示態様までの複数種類の表示態様のなかから抽選で選択する変化限界抽選手段を備え、
    前記表示変化制御手段は、前記表示変化演出手段が演出を開始してから所定の時間が経過するまでの間、前記変化限界抽選手段が抽選した中断表示態様まで、その表示態様の表示を変化させることを許容するものであることを特徴とする請求項3記載の遊技機。
  6. 前記複数種類の表示態様の各々は、前記複数の表示形態として、左図柄、中図柄及び右図柄の3個の図柄を含んで構成されたものであり、
    これらの図柄の各々は、文字、図形及び記号の少なくとも一つを含んだものとされ、
    入賞内容が当たりであることを表示する表示態様として、左図柄、中図柄及び右図柄がすべて同一の当たり表示態様が設定され、
    遊技者に当たりの期待を抱かせる表示態様として、前記当たり表示態様に類似するリーチ表示態様が設定され、
    一の表示態様と、この表示態様に類似した別の表示態様とは、左図柄、中図柄及び右図柄のうちの一つのみが相違し、残る二つがそれぞれ同一とされたものとされ、
    前記表示変化制御手段は、前記表示変換スイッチが一のトリガー信号を発信する毎に、前記面状表示部に表示される左図柄、中図柄及び右図柄のうちの一つのみが変化するように、前記表示変化演出手段を制御するものであることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記左図柄、前記中図柄及び前記右図柄の各々は、数字を含んだものとされ、
    前記表示変化制御手段は、前記面状表示部にリーチ表示態様が表示された状態で前記表示変化演出手段による演出が開始された場合、当該演出が終了するまでの間、前記面状表示部におけるリーチ表示態様の表示が維持され、且つ、前記表示変換スイッチが一のトリガー信号を発信する毎に、前記リーチ表示態様に含まれる左図柄、中図柄及び右図柄のうちの一つに含まれる数字が増減されるように、前記表示変化演出手段を制御するものであることを特徴とする請求項6記載の遊技機。
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