以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
なお、本発明は、内部的な抽選の結果を遊技者に告知するための告知遊技が実行され、抽選の結果が当たりであった場合に遊技者に有利な特別遊技が実行される任意のデジパチ式の弾球遊技機に適用されるものであるが、以下の実施形態では、液晶ディスプレイ上で3つの装飾図柄を変動表示させた後に停止表示させ、停止表示された装飾図柄の組み合わせによって抽選の結果を告知する態様の告知遊技が実行される弾球遊技機1を例として説明する。
図1は、本発明の1実施形態に係る弾球遊技機1の外観構成を示す説明図である。
図示のように、弾球遊技機1は、基体2、基体2に填め込まれた盤面3、盤面3を囲繞する外側レール4a及び内側レール4b、当該外側レール4a及び内側レール4bの間に形成される打出レーン4、基体2下方に取り付けられた受皿部5、受皿部5の左下に取り付けられた操作入力装置6、受皿部5の右下に取り付けられたハンドル7、音声を出力するスピーカ8、基体2周辺において電飾演出を行う複数のランプ9等を備えている。
盤面3には、打出レーン4から打ち出された遊技球Bの移動経路に変化を与えるための多数の釘や風車などが打ち付けられている他、装飾図柄表示部11、特別図柄表示部12、普通図柄表示部13、第1始動口14、第2始動口15、第1保留球表示部16、第2保留球表示部17、大入賞口18、アウト口19等が設けられている。
装飾図柄表示部11は、特別抽選手段72aにおいて抽選(以下、「特別抽選」という)が実行される毎に、その結果を遊技者に告知するための一連の画像演出を内容とする告知遊技を実行するものである。具体的には、特別抽選手段72aによる特別抽選の実行毎に装飾図柄表示部11では3つの装飾図柄(この実施形態では「0」〜「9」の数字の図柄)がある程度の時間に渡って変動して表示され、その後、停止表示されたときの3つの装飾図柄が全て同一の数字であった場合には特別抽選の結果が当たりであり、それ以外の場合はハズレであったことが告知される。
装飾図柄表示部11には、上記装飾図柄とともに背景やキャラクタなどの他の演出画像を併せて表示できる液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置が好ましく使用される。装飾図柄表示部11には、ドットマトリクスや機械式の回転ドラムなど、他の形態の表示装置を使用することも可能である。
なお、本実施形態では、特別抽選手段72aによる特別抽選の結果を告知するための告知遊技は、上記装飾図柄表示部11における画像演出によって実行されるが、本発明の告知遊技は、スピーカ8からの音響演出やランプ9による発光演出、又は、特図表示部12において停止表示される特別図柄によって実行されるものとしても良く、或いは、上記のような画像、音声、発光などを組み合わせた総合的な演出によって実行されるものとしても良い。
特図表示部12及び普図表示部13は、それぞれ特別図柄及び普通図柄が変動表示及び停止表示される態様を表示する特別図柄変動遊技(以下、「特図遊技」という。)及び普通図柄変動遊技(以下、「普図遊技」という。)を実行するものである。これら特図表示部12、普図表示部13には、装飾図柄表示部11と同様の各種表示装置を使用することが可能であるが、製造原価や占有面積の低減の観点から、7セグ表示器等の安価で小型の表示装置が好ましく使用される。
第1始動口14は、遊技球Bが入賞できるポケット状の入賞口14aと、当該入賞口14aの両側の可動翼片14bとを備える電導役物であり、可動翼片14bの開閉により第1始動口14を遊技球Bが入賞し易い状態と入賞し難い状態の間で状態変化させることが可能である。即ち、可動翼片14bは、盤面3裏面に設置されたソレノイド14cにより、可動翼片14bが起立した通常状態及び可動翼片14bを外方に回転させた開放状態に駆動することができる。通常状態では、遊技球Bは可動翼片14bの間の間隙からしか入賞できないが、開放状態では横方向からの遊技球Bの入賞が可能となるため、遊技球Bの入賞確率が上昇する。第1始動口14は更に、第1入賞口14aに入賞した遊技球Bを検知して遊技球入賞信号(以下、「入賞信号」という。)を発信する遊技球センサ14Sを備えている。
第2始動口15は、遊技球Bを上方から下方にスルーで通過させるゲート状の部材であり、第2始動口15を通過した遊技球Bを検知して遊技球通過信号(以下、「通過信号」という)を発信する遊技球センサ15Sを備えている。
第1保留球表示部16、第2保留球表示部17は、それぞれ第1始動口14に入賞した遊技球Bの保留数、第2始動口15を通過した遊技球Bの保留数を表示するものであり、第1保留球表示部16、第2保留球表示部17は、LEDなどの簡便な表示装置により構成することができる。
第1始動口14の下方には、横長方形状の開閉扉18aを有する大入賞口18が設けられている。当該開閉扉18aは、通常は遊技球Bが入賞できないように閉鎖状態とされており、盤面3裏面のソレノイド18bの駆動によって開閉扉18aを開放状態とすることにより、大入賞口18への遊技球Bの入賞が可能となる。大入賞口18は、大入賞口18に入賞した遊技球Bを検知して入賞信号を発信する遊技球センサ18Sを備えている。
大入賞口18の下方には、盤面3上のいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球Bを回収するアウト口19が設けられている。
また、基体2には、受皿部5の上方付近に残高表示部20、玉貸ボタン21、返却ボタン22等が設けられている。
残高表示部20は、この弾球遊技機1の一側面に隣接する態様で取り付けられる玉貸出処理機(不図示)に挿入されているICカードに記録された残高情報を表示するものであり、例えば、7セグ表示器等の安価で小型の表示装置により構成することができる。
玉貸ボタン21は、残高内での遊技球Bの貸出要求を行う場合に遊技者などによって押下操作される操作ボタンであり、返却ボタン22は、残高のある上記ICカードの返却を行う場合に遊技者などによって押下操作される操作ボタンであり、例えば、押圧力を受けることで操作信号を発信し、押圧力が解除されると信号発信を停止する自己復帰型のプッシュスイッチとすることができる。なお、本実施形態では、玉貸ボタン21を1回押下すると、例えば、500円分の数量(125個)の遊技球Bが受皿部5に払い出される。
なお、盤面3には、上記の他に追加的な入賞口や役物等を設けることも可能である。
受皿部5は、各入賞口への入賞等に基づいて賞球払出装置50から払い出される遊技球Bや、玉貸ボタン21が押下された場合に払い出される所定数の遊技球Bなどを貯留するとともに、貯留した遊技球Bをハンドル7裏面の遊技球射出部に案内するものである。受皿部5に貯留された遊技球Bは、球抜ボタン5aを押圧することで、受皿部5下方に配置した球貯留箱などに球抜きすることができる。
操作入力装置6は、4つの方向指示ボタン6aと決定ボタン6bを備えている。方向指示ボタン6a及び決定ボタン6bは、押圧力を受けることで操作信号を発信し、押圧力が解除されると信号発信を停止する自己復帰型のプッシュスイッチとすることができる。
ハンドル7は、時計回り方向に回転操作することで遊技球Bの盤面3への射出操作を行うものである。ハンドル7は、静電容量の変化などにより遊技者の接触を検知するタッチセンサ7a及びハンドル7の回転量を検出する回転センサ7bを備え、タッチセンサ7aが遊技者のタッチによりオンとなることで射出モータ7cが打撃槌(不図示)を駆動し、受皿部5から遊技球射出部に案内された遊技球Bが所定時間間隔で盤面3に向けて射出される。打撃槌には回転センサ7bの信号に応じた付勢力が作用するようになっており、遊技球Bはハンドル7の回転量に応じた初速をもって打ち出される。なお、このハンドル7には、ハンドル7を所定量回転させた状態でも遊技球Bが打ち出されないようにするためのウェイトボタン(不図示)なども設けられている。
上記弾球遊技機1では、ハンドル7を回転操作することにより、受皿部5に貯留された遊技球Bが一定時間間隔で打出レーン4から盤面3に打ち出され、釘や風車などと接触を繰り返しながら盤面3を落下する。そして、遊技球Bが第1始動口14に入賞した場合には、特別抽選手段72aが所定の当たり発生の確率をもって特別抽選を実行し、その結果は、装飾図柄表示部11における画像演出などによる告知遊技によって遊技者に告知される。
図2(a)〜(h)は、上記装飾図柄表示部11における告知遊技の例示的な表示態様を示す説明図である。
本実施形態の弾球遊技機1では、告知遊技は、リーチ演出が行われない「完全ハズレパターン」か、或いは、リーチ演出が行われる複数種類の「リーチパターン1、2・・・n」のいずれかのパターンに従って行われる。
装飾図柄表示部11には、3つの装飾図柄(左図柄11a、中図柄11b及び右図柄11c)が表示されるようになっており、告知遊技が開始されると、図2(a)に示すように3つの装飾図柄11a〜11cが上方から下方にスクロールする態様である程度の時間に渡って変動表示され、その後、左図柄11a、右図柄11c、中図柄11bの順に停止表示される。
図2(b)、(c)には、「完全ハズレパターン」での告知遊技の例示的な態様が示されている。
図2(b)は、図2(a)の状態から時間が経過し、左図柄11a及び右図柄11cが停止表示され、中図柄11bが未だ変動表示されている状態であるが、左図柄11a及び右図柄11cの停止図柄が異なる数字(「4」と「7」)であるため、中図柄11bの停止図柄がどの数字であっても特別抽選の結果はハズレであることになる。従って、この場合には、リーチ演出は行われることなく、左図柄11a及び右図柄11cが停止表示されてからさほど時間を置かずに中図柄11cも停止表示されて1回の特別抽選についての告知遊技は終了する。
通常の遊技状態では、上記のような「完全ハズレパターン」での告知遊技の変動時間TS(告知遊技の開始から終了までに至るまでの時間)には一定の時間TSL(例えば、15〜40秒など)が設定されている。
これに対して、特別遊技処理の終了からのある回数(加算時短回数NT)に渡る告知遊技では、上記と同様、図2(a)〜(c)に示す態様で装飾図柄11a〜11cが変動表示された後に左図柄11a、右図柄11c、中図柄11bの順に停止表示されるが、変動表示の時間や各装飾図柄11a〜11cが停止する時間間隔を短縮するなどにより、告知遊技の変動時間が通常の遊技状態における変動時間TSLと比較して大幅に短い時間TSS(例えば、3〜10秒など)に設定されている。
なお、本実施形態についての説明では、特別遊技処理の終了からの加算時短回数NTに渡る告知遊技を「時短告知遊技」と言い、時短告知遊技以外の告知遊技を「通常告知遊技」と言う。また、特別遊技処理の終了時点から加算時短回数NTの時短告知遊技の実行が完了するまでの遊技状態を「時短モード」と言い、時短モード以外の遊技状態を「通常モード」と言う。
図2(d)は、「リーチパターン」での告知演出において、左図柄11a及び右図柄11cが停止表示された時点の表示例である。この場合には、左図柄11a及び右図柄11cが同一の数字(「7」)で停止表示されており、中図柄11bがこれと同一の数字(「7」)で停止表示された場合には当たりが告知されることになるため、図2(d)の状態から中図柄11bが停止表示されて告知演出が終了するまでに、比較的長時間に渡って図2(d)の状態を継続させるリーチ演出が実行される。
図2(e)、(f)は、リーチ演出の他の例示的な態様が示されている。図2(e)のリーチ演出では、左図柄11a及び右図柄11cの停止図柄が縮小されたサイズで表示される一方で、中図柄11bが迫力のある拡大されたサイズで変動表示されている。図2(f)のリーチ演出では、3つの装飾図柄11a〜11cが画面右上の位置において縮小サイズで表示され、画面中央においては、キャラクタ11dが登場して当たり予告11eを表示する演出アニメーションが迫力のある拡大されたサイズで表示されている。
各リーチ演出は、遊技者に期待感を抱かせるなどの演出意図を達成するために、それぞれある程度の長時間に渡って実行されるようになっており、「リーチパターン1、2・・・n」での変動時間には、それぞれの種類毎に、通常告知演出での「完全ハズレパターン」の場合の変動時間TSLよりも長い変動時間TS1〜TSn(例えば、30秒〜3分など)が設定されている。リーチ演出は、図2(d)〜(f)を含む多様な態様で実行されるものとすることができる。
なお、時短告知遊技における「リーチパターン1、2・・・n」の変動時間TS1〜TSnを通常告知遊技における「リーチパターン1、2・・・n」の変動時間TS1〜TSnよりも短くすることも可能であるが、本実施形態では、構成の簡素化等のため、各「リーチパターン1、2・・・n」の変動時間は、時短告知遊技であるか通常告知遊技であるかには関係無しに、共通の変動時間TS1〜TSnが設定されている。
「リーチパターン」の告知遊技では、図2(d)〜(f)などの態様のリーチ演出の後、最後の中図柄11bが停止表示される。このとき中図柄11bは、特別抽選手段72aによる特別抽選の結果が当たりであった場合には、図2(g)に示すように、左図柄11a及び右図柄11cと同一の数字(図示の例では「7」)で停止表示され、ハズレであった場合には、図2(h)に示すように、左図柄11a及び右図柄11cとは異なる数字(図示の例では「4」)で停止表示される。
遊技球Bが第2始動口15を通過した場合には、普通抽選手段72cによる普通抽選が実行され、その結果は普図表示部13において停止表示される普通図柄によって告知される。具体的には、「7」及び「−」の図柄が交互に繰り返して表示される普通図柄の変動表示がある程度の時間に渡って継続した後に、普通抽選の結果が当たりである場合には、当該表示が「7」の図柄で停止することにより当該当たりの結果が告知され、普通抽選の結果がハズレである場合には、当該表示が「−」の図柄で停止することにより当該ハズレの結果が告知される。
普図表示部13における普通図柄の変動表示の開始から停止表示に至る時間(変動時間TN)は、通常の遊技状態においてはある程度長い時間TNL(例えば、30秒〜3分)とされ、特別遊技終了後に実行される時短告知遊技の実行中は上記時間TNLよりも大幅に短い時間TNS(例えば、1〜3秒など)とされている。
図3は、本実施形態に係る弾球遊技機1が内蔵するハードウェア構成を示す説明図である。
図示のように弾球遊技機1は、主制御基板30、表示制御基板40、賞球払出装置50、遊技球射出装置60等を備えている。
主制御基板30は、CPU、ROM、RAM等で構成される主制御回路31と、この主制御回路31にBUS35を介して接続される入力処理回路32、出力処理回路33、通信処理回路34等から構成されている。
入力処理回路32は、遊技球センサ14S、15S、18S等から送信された遊技球信号(入賞信号及び通過信号)を受信し、これを主制御回路31のRAM等に設けられた受信バッファに格納する処理を実行する。
主制御回路31のCPUは、ROMに記録される遊技プログラムに従って上記遊技球信号等を処理し、演出信号や賞球払出信号を含む各種制御信号を生成することにより弾球遊技機1の統括的な制御を行うものである。RAMは、CPUにより生成されるデータを一時記録に記録するための記録領域を提供する。
通信処理回路34は、主制御回路31が受信バッファに記録された情報に基づいて生成した演出信号や賞球払出信号を表示制御基板40及び賞球払出装置50に送信する。
出力処理回路33は、主制御回路31からの制御信号を所定のデータ形式に変換し、特図表示部12、普図表示部13、第1保留球表示部16、第2保留球表示部17、ソレノイド14c、18b等の外部装置に送信するものである。
表示制御基板40は、CPU、ROM、RAM等で構成される表示制御回路41と、この表示制御回路41にBUS47を介して接続される入力処理回路42、出力処理回路43、画像処理回路44、音声処理回路45、通信処理回路46等から構成されている。
入力処理回路42は、主制御基板30から送信される演出信号を受信し、これをBUS47を介して表示制御回路41に送信する。表示制御回路41のCPUは、ROMに記録される演出処理プログラムに従って、上記演出信号及び操作入力装置6からの操作信号を処理し、各種演出処理を実行する。RAMには、上記演出処理において生成される各種データが一時的に記録される。
出力処理回路43には、ランプ9などの電飾装置が接続されており、出力処理回路43は、表示制御回路41により生成される制御信号をこれらの電飾装置に送信し、遊技処理中の発光演出を制御する。
画像処理回路44は、装飾図柄表示部11において表示する画像を生成するものであり、本実施形態の画像処理回路44は、GPU、画像デコーダ、ディスプレイコントローラ等の半導体デバイスを備えている。
ここで、GPUは、表示制御回路41からの信号に応じて生成されるCG画像や、画像デコーダにより復号される画像に基づいて装飾図柄表示部11において表示すべき画面データを所定のフレームレートで生成し、これを所定の記録領域(VRAM等)に記録する。ディスプレイコントローラは、この記憶領域に記録された画像データを順次読み出して装飾図柄表示部11に出力する。
音声処理回路45は、スピーカ8で出力する効果音やBGM等を生成する半導体デバイスであり、図示省略のサウンドバッファに合成した音声信号をスピーカ8に出力する。
通信処理回路46には、操作入力装置6が接続されており、表示制御回路41からの制御信号に従って操作入力装置6の有効/無効の切り替え行うとともに、有効状態の操作入力装置6からの操作入力信号を所定のデータ形式に変換して表示制御回路41に送信する処理を実行する。
賞球払出装置50は、主制御基板30から送信される賞球払出信号に従って、遊技球Bの受皿部5への払出を実行する。
遊技球射出装置60の入力側にはハンドル7のタッチセンサ7a及び回転センサ7bが接続され、出力側には射出モータ7cが接続されている。遊技球射出装置60は、タッチセンサ7a及び回転センサ7bからの信号に基づいて射出モータ7cを駆動し、所定時間間隔で遊技球Bを盤面3に射出する。
また、表示制御基板40には、残高表示部20、玉貸ボタン21、返却ボタン22等が接続されており、残高表示部20における残高情報の表示制御が行われると共に、玉貸ボタン21及び返却ボタン22の有効/無効の切り替えなどが行われ、賞球払出装置50による貸出単位(例えば、500円)毎の遊技球Bの受皿部5への払出や、玉貸出処理機(不図示)に挿入された残高のあるICカードの返却の制御が行われる。
なお、この弾球遊技機1には、電源基板(不図示)などが設けられており、この電源基板から主制御基板30、表示制御基板40等の他の基板や、賞球払出装置50、遊技球射出装置60等の各装置に必要な電力が供給される。
図4は、弾球遊技機1において実現される主要な機能構成を示す説明図である。
図中、主制御手段70は主として主制御基板30により実現される機能ブロックであり、抽選テーブル記録手段71、抽選手段72、抽選記録手段73、保留数表示手段74、動作情報記録手段75、特図遊技手段76、普図遊技手段77、特別遊技手段78、普通遊技手段79、確変処理手段80、時短処理手段81、告知遊技手段82等から構成されている。
上記抽選テーブル記録手段71は、抽選手段72において使用される各種抽選テーブルを記録するものである。
具体的には、抽選テーブル記録手段71には、特別抽選手段72aによる特別抽選に使用される2種類の抽選テーブルである第1、第2特別抽選テーブル71a、71bと、上記特別抽選の結果が「当たり」であった場合及び「ハズレ」であった場合に演出抽選手段72bによる演出抽選においてそれぞれ使用される第1、第2演出テーブル71c、71d、普通抽選手段72cによる普通抽選に使用される2種類の抽選テーブルである第1、第2普通抽選テーブル71e、71fが記録される。
ここで、上記第2特別抽選テーブル71bは、特別遊技処理の終了後の所定の確変回数(本実施形態では4回)の特別抽選において使用される抽選テーブルであり、上記以外の特別抽選において使用される抽選テーブルである第1特別抽選テーブル71aよりも当たりの発生確率が高くなるように当たり及びハズレに関連付けられた参照値が規定されている。
なお、本明細書では、特別遊技処理の終了後の確変回数の特別抽選、即ち、第2特別抽選テーブル71bが使用される特別抽選を「確変抽選」と言い、特別遊技処理の終了時点から確変回数の確変抽選についての告知遊技が完了するまでの遊技状態を「確変モード」、「確変モード」以外の遊技状態を「非確変モード」と言う。
また、本実施形態における特別抽選の当たりには、特別遊技処理の終了後にロングの時短回数(本実施形態では50回)の権利が遊技者に付与される「ロング当たり」と、ショートの時短回数(本実施形態では20回)の権利が遊技者に付与される「ショート当たり」の2種類が準備されており、第1特別抽選テーブル71aは、例えば、ロング当たり及びショート当たりの発生確率がそれぞれ1/200となり、ハズレの確率が99/100となるように上記参照値が規定され、第2特別抽選テーブル71bは、例えば、ロング当たり及びショート当たりの発生確率がそれぞれ1/20となり、ハズレの確率が9/10となるように上記参照値が規定されたものとすることができる。
また、上記第2普通抽選テーブル71fは、時短モード中に普通抽選手段72cにより実行される普通抽選において使用される抽選テーブルであり、通常モードの普通抽選において使用される抽選テーブルである第1普通抽選テーブル71eよりも当たりの発生確率が高くなるように当たり及びハズレに関連付けられた参照値が規定されている。第1普通抽選テーブル71eは、例えば、当たりの発生確率が1/10となり、ハズレの確率が9/10となるように上記参照値が規定され、第2普通抽選テーブルは、当たりの発生確率が9/10となり、ハズレの確率が1/10となるように上記参照値が規定されたものとすることができる。
抽選手段72は、特別抽選手段72a、演出抽選手段72b及び普通抽選手段72cを備えている。
特別抽選手段72aは、遊技球センサ14Sからの入賞信号を検出したことを条件に特別抽選を実行するものである。即ち、特別抽選手段72aは、不図示のカウンタ等が発生する所定の数値範囲(例えば0〜65535)の特別乱数を上記入賞信号受信のタイミングで取得し、これを第1、第2特別抽選テーブル71a又は71bと照らし合わせることにより当たり(ロング当たり又はショート当たり)の発生の有無を決定する。
演出抽選手段72bは、不図示のカウンタ等が発生する所定の数値範囲の演出乱数及び第1演出テーブル71c又は第2演出テーブル71dと照らし合わせることにより、「完全ハズレパターン」及び「リーチパターン1、2・・・n」のいずれかの演出パターンを選択するものである。
普通抽選手段72cは、遊技球センサ15Sからの通過信号に基づいて普通抽選を実行するものである。即ち、普通抽選手段72cは、不図示のカウンタ等が発生する所定の数値範囲の普通乱数を上記通過信号受信のタイミングで取得し、これを第1、第2普通抽選テーブル71e又は71fと照らし合わせることにより当たり発生の有無を決定する。
抽選記録手段73は、第1抽選記録手段73a、第2抽選記録手段73bを有している。第1抽選記録手段73aは、特別抽選手段72a及び演出抽選手段72bにおいて取得される特別乱数及び演出乱数をそれぞれ所定数(例えば4個)を限度に記録するものである。第1抽選記録手段73aに記録される特別乱数及び演出乱数は、特図遊技手段76による特図遊技の実行毎に古いものから順次消去されていく。第2抽選記録手段73bは、普通抽選手段72cにおいて取得される普通乱数を所定数(例えば4個)を限度に記録するものである。第2抽選記録手段73bに記録される普通乱数は、普図遊技手段77による普図遊技の実行毎に古いものから順次消去されていく。
保留数表示手段74は、第1保留数表示手段74a、第2保留数表示手段74bを有している。第1保留数表示手段74aは、第1保留球表示部16において、第1抽選記録手段73aに記録される特別乱数及び演出乱数の記録数と同数のLEDを点灯させる処理を実行する。第2保留数表示手段74bは、第2保留球表示部17において、第2抽選記録手段73bに記録される普通乱数の記録数と同数のLEDを点灯させる処理を実行する。
動作情報記録手段75は、主制御手段70の動作に必要とされる各種データを記録するものである。動作情報記録手段75は、特別遊技開始フラグFb、特別遊技継続フラグFs、普通遊技開始フラグFr、普通遊技継続フラグFn、特図開始フラグFss、特図継続フラグFsc、普図開始フラグFns、普図継続フラグFnc、閉鎖フラグFe等の各種フラグを記録するフラグ記録部75a、入賞信号や通過信号などの遊技球信号を一時記録する遊技球信号記録部75b、時短回数NGや未消化回数NRなどの遊技情報を記録する遊技データ記録部75cを有している。
特図遊技手段76は、所定の条件が成立した場合に特別抽選手段72aによる抽選結果及び演出抽選手段72cにより選択された演出パターンに割り当てられた変動時間TS(TSL、TSS、TS1〜TSn)に従って特図遊技を実行するものである。即ち、特図遊技手段76は、特図表示部12において特別図柄の変動表示を上記変動時間TSに渡って継続させた後、特別抽選手段72aによる特別抽選の結果を示す特別図柄(例えば、当たりの場合は「7」の図柄、ハズレの場合は「−」の図柄)を停止図柄として停止表示させる。また、特図遊技手段76は、告知遊技手段82に対して、特図遊技における変動表示の開始時点において、特別抽選手段72aによる特別抽選の結果及び演出抽選手段72bにより選択された演出パターンを告知するとともに、告知遊技を開始すべき旨を指示する変動開始信号を送信し、特図遊技における停止表示の時点において、告知遊技を終了すべき旨を指示する変動終了信号を告知遊技手段82に送信する。
普図遊技手段77は、所定の条件が成立した場合に普通抽選手段72cによる普通抽選の結果に従って普図遊技を実行するものである。即ち、普図遊技手段77は、普図表示部13において所定の変動時間TN(TNL又はTNS)に渡って普通図柄の変動表示を継続して実行した後、普通抽選手段72cによる普通抽選の結果を示す普通図柄(例えば、当たりの場合は「7」の図柄、ハズレの場合は「×」の図柄)を停止図柄として停止表示させる。
特別遊技手段78は、特別抽選手段72aによる特別抽選の結果が当たりであった場合に遊技者に有利な特別遊技処理を実行するものである。本実施形態の特別遊技処理では、所定数(例えば10個)の遊技球Bが入賞するか、或いは、所定の開放時間(例えば30秒)が経過するなどの条件が成立するまで大入賞口18を開放状態にするラウンドが所定回数(例えば5回)反復して実行され、特別遊技処理中に大入賞口18に入賞した遊技球Bの個数に応じた多数の遊技球Bが賞球として受皿部5に払い出されるものとされている。
普通遊技手段79は、普通抽選手段72cによる普通抽選の結果が当たりであった場合に、遊技者に有利な普通遊技処理を実行するものである。本実施形態の普通遊技処理では、所定数(例えば3個)の遊技球Bが入賞するか、或いは、所定の開放時間TOが経過するまで第1始動口14が開放状態にされ、その間に第1始動口14に入賞した遊技球Bの個数に応じた回数の特別抽選が実行され、また、その個数に応じた賞球が受皿部5に払い出されるものとされている。
なお、第1始動口14の開放時間TOは、通常モードにおいては0.5秒などの比較的短い時間TOSに設定されているのに対し、時短モードにおいてはこれと比較して十分に長い3〜5秒などの時間TOLが設定されている。
確変処理手段80は、弾球遊技機1の遊技モードを確変モードと非確変モードの間で切り替える処理を実行する。具体的には、確変処理手段80は、特別遊技手段78による特別遊技処理が完了した際には、特別抽選手段72aによる特別抽選において使用される抽選テーブルを第1特別抽選テーブル71aから当たり発生の確率が高められた第2特別抽選テーブル71bに切り替える処理を実行し、特別遊技処理の完了後における告知遊技の実行回数が所定の確変回数NKに至った際には、逆に、当該抽選テーブルを第2特別抽選テーブル71bから第1特別抽選テーブル71aに切り替える処理を実行する。
時短処理手段81は、弾球遊技機1の遊技モードを時短モードと通常モードの間で切り替える処理を実行する。具体的には、時短処理手段81は、特別遊技手段78による特別遊技処理が完了した際には、「完全ハズレパターン」についての告知遊技の変動時間TSを長い設定TSLから短い設定TSSに変更する処理、普図遊技における変動時間TNを長い設定TNLから短い設定TNSに変更する処理、普通遊技処理での第1始動口14の開放時間TOを短い設定TOSから長い設定TOLに切り替える処理、及び、普通抽選手段72cによる普通抽選において使用される普通抽選テーブルを第1普通抽選テーブル71eから第2普通抽選テーブル71fに切り替える処理を実行する。また、特別遊技処理の完了後における告知遊技の実行回数が所定の加算時短回数NTに至った際には、逆に、「完全ハズレパターン」についての告知遊技の変動時間TSを長い設定TSLに変更する処理、普図遊技における変動時間TNを長い設定TNLに変更する処理、普通遊技処理での第1始動口14の開放時間TOを短い設定TOSに切り替える処理、及び、普通抽選手段72cによる普通抽選において使用される普通抽選テーブルを第1普通抽選テーブル71eに切り替える処理を実行する。
告知遊技手段82は、主として表示制御基板40により実現されるものであり、完全ハズレ手段82a及びリーチ手段82bを有している。
完全ハズレ手段82aは、特図遊技手段76から受信した変動開始信号により「完全ハズレパターン」が指定された場合に動作し、装飾図柄表示部11において完全ハズレ演出を実行するものである。
即ち、完全ハズレ手段82aは、「完全ハズレパターン」に適合する組み合わせの停止図柄(各装飾図柄11a〜11cの停止図柄のうち、左図柄11a及び右図柄11cの停止図柄が相違する組み合わせ)を乱数を用いた抽選等の適宜の手段により決定する。そして、完全ハズレ手段82aは、特図遊技手段76からの変動開始信号の受信を契機に装飾図柄表示部11において装飾図柄の変動表示を開始し、「完全ハズレパターン」に割り当てられた変動時間TS(TSL又はTSS)内において左図柄11a、右図柄11c、中図柄11bの順に上記組み合わせの停止図柄を停止表示させ、特図遊技手段76からの変動終了信号の受信の時点をもって告知遊技を終了させる。従って、告知遊技の変動時間(実行時間)は、特図遊技の変動時間(TSL又はTSS)と一致する。
リーチ手段82bは、特図遊技手段76から受信した変動開始信号により「リーチパターン」のいずれかが指定された場合に動作し、装飾図柄表示部11においてリーチ演出を実行するものである。
即ち、リーチ手段82bは、変動開始信号により示される特別抽選手段72aの特別抽選の結果に応じてリーチ状態を表示する組み合わせの停止図柄を乱数を用いた抽選等の適宜の手段により決定する。具体的には、特別抽選の結果がロング当たりである場合には、全ての装飾図柄11a〜11cの共通の停止図柄として奇数の図柄(「1」、「3」、「5」、「7」、「9」)のいずれかを選択し、特別抽選の結果がショート当たりである場合には、全ての装飾図柄11a〜11cの共通の停止図柄として偶数の図柄(「0」、「2」、「4」、「6」、「8」)のいずれかを選択する。また、特別抽選の結果がハズレである場合には、左図柄11a及び右図柄11cの共通の停止図柄として任意の数字の図柄のいずれかを選択するとともに、中図柄11bには左図柄11a及び右図柄11cとは異なる停止図柄を選択する。そして、リーチ手段82bは、特図遊技手段76からの変動開始信号の受信を契機に装飾図柄表示部11において装飾図柄の変動表示を開始し、その後、所定時間を経過した時点で、左図柄11a、右図柄11cを上記により決定した停止図柄で停止表示させ、更に、変動開始信号により指定される変動時間TS1〜TSnに対応して準備されたリーチ演出を実行した後、中図柄11bを停止表示させ、特図遊技手段76からの変動終了信号の受信の時点で告知遊技を終了させる。従って、告知遊技の変動時間(実行時間)は、特図遊技の変動時間(TS1〜TSn)と一致する。
なお、完全ハズレ手段82a及びリーチ手段82bは、図2について上記したように、装飾図柄11a〜11cの背景として、題材として使用されるアニメーションを想起させる画像を表示し、また、リーチ手段82bは、当該アニメーションのキャラクタを表示するなどにより多彩な画面構成をもってリーチ演出を実行する。
図5及び図6は、上記主制御手段70において実行される遊技処理の流れを示すフローチャートである。
図示されるように、弾球遊技機1の電源が投入されると、ステップS11において動作情報記録手段75における各種データを初期化する処理が実行される。即ち、フラグ記録部75aの各種フラグはリセットされ、遊技球信号記録部75b及び遊技データ記録部75cの各種データはクリアされる。また、初期状態での設定として、特別抽選手段72a及び普通抽選手段72cによる特別抽選及び普通抽選に使用される抽選テーブルには、それぞれ通常の当たり確率が規定された第1特別抽選テーブル71a、第1普通抽選テーブル71eがセットされ、「完全ハズレパターン」についての告知遊技の変動時間TS及び普図遊技における変動時間TNはそれぞれ長い設定TSL、TNLにセットされ、普通遊技処理での第1始動口14の開放時間TOは短い設定TOSにセットされる。
続くステップS12では、入力処理回路32の受信バッファに記録された各種遊技球センサ14S、15S、18Sからの遊技球信号が検査され、いずれかのセンサからの信号が記録されている場合には、これがRAMに設けられた所定の遊技球信号記録部75bに記録された後、受信バッファはクリアされる。
続くステップS13では、遊技球信号記録部75bにおける遊技球センサ14Sからの入賞信号の記録が検査され、入賞信号が検出された場合には、ステップS14において第1抽選記録手段73aにおける特別乱数及び演出乱数の記録数N1が4未満か否かの判定が実行される。
そして、ステップS14において記録数N1が4未満であるとの判定がなされた場合には、ステップS15において特別抽選手段72aが動作し、不図示の特別抽選及び演出抽選用のカウンタにおいて計数される値をそれぞれ特別乱数及び演出乱数として取得し、これを第1抽選記録手段73aに格納する。続くステップS16では、第1保留数表示手段74aが動作し、第1保留球表示部16における点灯LEDの個数を1つ増加させる処理を実行する。なお、ステップS13において入賞信号が検出されなかった場合、及びステップS14において記録数N1が4に等しいと判定された場合には、ステップS15及びS16はスキップされる。
続くステップS17では、特別遊技開始フラグFb及び特別遊技継続フラグFsが検査され、そのいずれかがオンである場合には、処理はステップS40に移行して、遊技者に有利な特別遊技処理が実行され、その双方がオフである場合には、処理はステップS18に移行する。
ステップS18では、特図開始フラグFss及び特図継続フラグFscの状態、即ち、特図遊技が実行中であるか否かが検査され、そのいずれかがオンである場合には、処理はステップS60に移行して特図遊技処理が実行され、その双方がオフである場合には、処理はステップS19に移行する。
ステップS19では、第1抽選記録手段73aにおける特別乱数及び演出乱数の記録数N1が1以上であるか否かの判定が実行される。
そして、ステップS19において記録数N1が1以上であるとの判定がなされた場合には、ステップS20において、特図開始フラグFssがオンにセットされた後、ステップS21において特別抽選手段72aが動作し、第1抽選記録手段73aにおける最も古い(最も先に記録された)特別乱数を第1又は第2特別抽選テーブル71a、71bと照らし合わせることにより特別抽選を実行する。
このステップS21において使用される特別抽選テーブルは、ステップS12、S58又はステップS65においてセットされた第1又は第2特別抽選テーブル71a、71bであり、従って、確変モード中には当たりの発生確率が高められた第2特別抽選テーブル71bによって、非確変モードには通常の当たり発生確率が設定された第1特別抽選テーブル71aによって特別抽選が実行されることになる。
続くステップS22では、演出抽選手段72bが動作し、第1抽選記録手段73aにおける最も古い演出乱数を第1演出テーブル71c又は第2演出テーブル71dに照らし合わせることにより演出パターンの選択を実行する。この場合、ステップS21における特別抽選の結果が当たりであれば第1演出テーブル71cが使用され、ハズレであれば第2演出テーブル71dが使用される。
更にステップS23では、第1保留数表示手段74aが動作し、第1保留球表示部16における点灯LEDの個数を1つ減少させる処理を実行する。このとき、第1抽選記録手段73aにおける最も古い特別乱数及び演出乱数を消去する処理が同時に実行される。
ステップS19において記録数N1が0であるとの判定がなされた場合には、ステップS20〜S23の処理はスキップされて処理はステップS24に移行する。
ステップS24では、遊技球信号記録部75bにおける遊技球センサ15Sからの通過信号の有無が検査され、当該信号が検出された場合には、ステップS25において第2抽選記録手段73bにおける普通乱数の記録数N2が4未満か否かの判定が実行される。
そして、ステップS25において記録数N2が4未満であるとの判定がなされた場合には、ステップS26において普通抽選手段72cが動作し、不図示の普通当たり用カウンタにおいて計数される値を普通乱数として取得し、これを第2抽選記録手段73bに格納する。続くステップS27では、第2保留数表示手段74bが動作し、第2保留球表示部17における点灯LEDの個数を1つ増加させる処理を実行する。なお、ステップS24において通過信号が検出されなかった場合、及びステップS25において記録数N2が4に等しいと判定された場合には、ステップS26及びS27の処理はスキップされる。
続くステップS28では、普通遊技開始フラグFr及び普通遊技継続フラグFnの状態が検査され、そのいずれか一方がオンである場合には、処理はステップS90に移行し、その双方がオフである場合には、処理はステップS29に移行する。
ステップS29では、普図開始フラグFns及び普図継続フラグFncの状態、即ち、普図遊技が実行中であるか否かが検査され、両フラグがともにオフである場合、即ち、普図遊技が実行中でない場合には処理をステップS30に移行させ、当該フラグFns及びFncのいずれか一方がオンである場合には普図遊技処理を実行するため処理をステップS100に移行させる。
そして、ステップS30では、第2抽選記録手段73bにおける抽選結果の記録数N2が1以上であるか否かの判定が実行される。
ステップS30において記録数N2が1以上であるとの判定がなされた場合には、ステップS31において、普図開始フラグFnsがオンにセットされた後、ステップS32において普通抽選手段72cが動作し、第2抽選記録手段73bにおける最も古い(最も先に記録された)普通乱数を第1又は第2普通抽選テーブル71e、71fと照らし合わせることにより普通抽選を実行する。
このステップS32において使用される普通抽選テーブルは、ステップS11、S59又はステップS69においてセットされた第1又は第2普通抽選テーブル71e、71fであり、従って、時短モード中には当たりの発生確率が高められた第2普通抽選テーブル71fによって、通常モード中には通常の当たり発生確率が設定された第1普通抽選テーブル71eによって普通抽選が実行されることになる。
更にステップS33では、第2保留数表示手段74bが動作し、第2保留球表示部17における点灯LEDの個数を1つ減少させる処理を実行する。このとき、第2抽選記録手段73bにおける最も古い普通乱数を消去する処理が同時に実行される。
ステップS30において記録数N2が0であるとの判定がなされた場合には、ステップS31〜S33の処理はスキップされて処理はステップS34に移行する。
ステップS34では、遊技球信号記録部75bにおける遊技球センサ14S、18Sなどの各入賞口に設置されたセンサからの入賞信号の記録が検査され、いずれかの入賞信号が記録されている場合には、これに応じた賞球払出信号が賞球払出装置50に送信される。
ステップS35では、遊技球信号記録部75bのデータをクリアした上で、主制御回路31のCPUが発生させる割込信号を待って処理をステップS12に復帰させる。
図7は、上記特別遊技処理(ステップS40)における処理の詳細を示す説明図である。
特別遊技処理では、ステップS41において特別遊技開始フラグFbの状態が検査され、これがオンである場合には、ステップS42において特別遊技開始フラグFbのリセット(オフへの切り替え)及び特別遊技継続フラグFsのセット(オンへの切り替え)が実行される。
続くステップS43において、特別遊技において使用される各種データの初期化が行われる。具体的には、ラウンド数を計数するためのラウンドカウンタR、大入賞口18への入賞数を計数するための入賞数カウンタGa、大入賞口18の開放時間を計測するための開放タイマーTaなどのデータがそれぞれゼロにセットされる。
そして、ステップS44では、ソレノイド18bに通電を行うことにより大入賞口18が開放され、ステップS45では、大入賞口18の開放時間を計測するために開放タイマーTaに割込時間(例えば4ミリ秒)を加算する処理が実行され、続くステップS46では、遊技球信号記録部75bにおける遊技球センサ18Sからの入賞信号の記録が検査され、これが検出された場合には、ステップS47において入賞数カウンタGaの増分処理が実行される。
続くステップS48では、ラウンド終了条件の判定が実行される。即ち、開放タイマーTaが規定の開放時間(例えば30秒)を超過し、又は、入賞数カウンタGaが規定の入賞数(例えば10)となった場合には、ラウンド終了条件の成立が判定され、この場合には、ステップS49において閉鎖フラグFeがオンにセットされた後、ステップS50においてラウンドカウンタRのカウントアップ、入賞数カウンタGaのリセット、及び、大入賞口18の閉鎖時間を計測するための閉鎖タイマーTbのリセットが実行され、更に、ステップS51においてソレノイド18bへの通電が遮断されて大入賞口18が閉鎖される。
一方、ステップS41において特別遊技開始フラグFbがオフであった場合には、ステップS52において閉鎖フラグFeの検査が実行され、これがオフであった場合には、処理はステップS45に移行し、オンであった場合には、処理はステップS53に移行し、閉鎖タイマーTbに割込時間(例えば4ミリ秒)を加算する処理が実行された後、ステップS54において、閉鎖タイマーTbが所定の時間(例えば1秒)に至ったか否かによって閉鎖終了条件の判定が実行され、条件の成立が判定された場合には、閉鎖フラグFeのリセット(ステップS55)の後、次のラウンドを実行するため、処理はステップS44に移行する。
上記ステップS51に続くステップS56では、特別遊技終了条件の判定が実行され、ラウンドカウンタRの値が規定のラウンド数(例えば5)となっている場合には特別遊技終了条件の成立が判定され、ステップS57において特別遊技継続フラグFsがリセットされる。
続くステップS58では確変処理手段80が動作し、遊技モードを非確変モードから確変モードに切り替える処理が実行される。具体的には、ステップS21の特別抽選において使用される抽選テーブルが第1特別抽選テーブル71aから当たり発生の確率が高められた第2特別抽選テーブル71bに切り替えられる。
続くステップS59では、時短処理手段81が動作し、遊技モードを通常モードから時短モードに切り替える処理が実行される。具体的には、「完全ハズレパターン」についての告知遊技の変動時間TSは長い設定TSLから短い設定TSSに変更され、普図遊技における変動時間TNは長い設定TNLから短い設定TNSに変更され、普通遊技処理での第1始動口14の開放時間TOは短い設定TOSから長い設定TOLに切り替えられ、更に、ステップS32の普通抽選において使用される普通抽選テーブルが第1普通抽選テーブル71eから第2普通抽選テーブル71fに切り替えられる。
ステップS48においてラウンド終了条件の不成立が判定された場合、ステップS54において閉鎖終了条件の不成立が判定された場合、ステップS56において特別遊技終了条件の不成立が判定された場合、及び、ステップS59が完了した場合には、処理はメインルーチンのステップS24に戻される。
図8は、上記特図遊技処理(ステップS60)における処理の詳細を示す説明図である。
特図遊技処理では、ステップS61において特図開始フラグFssの状態が検査され、当該特図開始フラグFssがオンである場合には、ステップS62において特図開始フラグFssのリセット及び特図継続フラグFscのセットが実行され、ステップS63において、特図遊技の実行時間を計測するためのタイマーTc及び特別遊技処理の完了後における特図遊技処理の実行回数を計数するためのカウンタC1のリセットが実行され、更に、ステップS64では、ステップS21、S22における特別抽選及び演出抽選の結果を通知する変動開始信号が告知遊技手段82に送信され、告知遊技手段82は、この信号の受信を契機に告知遊技を実行する。
ステップS61において特図開始フラグFssがオフであった場合には、ステップS62〜S64の処理はスキップされる。
処理がステップS65に移行すると、カウンタC1の増分処理が実行された後に、ステップS66においてカウンタC1の検査が実行され、これが確変抽選の実行回数である確変回数NK(本実施形態では4回)に達している場合には、ステップS67において確変処理手段80が動作し、確変モードを終了させる処理が実行される。即ち、ステップS21の特別抽選において使用する特別抽選テーブルが第2特別抽選テーブル71bから第1特別抽選テーブル71aに切り替えられる。
また、ステップS68では、カウンタC1の検査が実行され、これが時短告知遊技の実行回数の最大値である加算時短回数NTに達している場合には、ステップS69において時短処理手段81が動作し、時短モードを終了させて通常モードに移行するための処理が実行される。即ち、「完全ハズレパターン」についての告知遊技の変動時間TSは短い設定TSSから長い設定TSLに変更され、普図遊技における変動時間TNは短い設定TNSから長い設定TNLに変更され、普通遊技処理での第1始動口14の開放時間TOは長い設定TOLから短い設定TOSに切り替えられ、更に、ステップS32の普通抽選において使用する普通抽選テーブルが第2普通抽選テーブル71fから第1普通抽選テーブル71eに切り替えられる。
続くステップS70では、特図遊技の実行時間を計測するため、タイマーTcに割込時間(例えば4ミリ秒)を加算する処理が実行され、続くステップS71では、特図表示部12における特別図柄を変動表示させる特別図柄更新処理が実行される。具体的には、特図表示部12において「7」の図柄が表示されている場合にはこれを「−」の図柄に切り替える処理が実行され、「−」の図柄が表示されている場合にはこれを「7」の図柄に切り替える処理が実行され、これにより「7」の図柄と「−」の図柄が交互に表示される特別図柄の変動表示が実現される。なお、この特別図柄更新処理は、特図表示部12において特別図柄が変動する様子が視認できれば足りるのであり、必ずしもステップS72が実行される全てのタイミングで特別図柄更新処理を行わないことも可能であり、タイマーTcに基づいて所定の時間(例えば、0.5秒)を計測し、当該所定の時間が経過する毎のステップS72においてのみ特別図柄更新処理を実行しても構わない。
続くステップS72では、タイマーTcに基づいて、特図遊技表示の実行時間がステップS24において選択された演出パターンに割り当てられた変動時間TS(TSL、TSS、TS1〜TSnのいずれか)を経過したか否かが検査され、経過している場合には、ステップS73において、特図表示部12での特別図柄の変動表示を停止させ、ステップS21における特別抽選の結果に従う停止図柄を停止表示する処理が実行される。即ち、当該特別抽選の結果が当たりである場合には、これを告知する図柄(例えば「7」)が停止図柄として停止表示され、ハズレである場合には、これを告知する図柄(例えば、「−」の図柄)が停止図柄として停止表示される。
続くステップS74では、特図継続フラグFscをリセットする処理が実行され、ステップS75において、変動終了信号を告知遊技手段82に送信する処理が実行される。
そして、ステップS76では、ステップS73において停止表示された停止図柄が検査され、当該停止図柄が当たりを告知する図柄である場合には、ステップS77においてフラグ記録部75aの特別遊技開始フラグFbがオンにセットされる。
なお、本実施形態では、特別抽選の実行(ステップS21)の時点から特図遊技処理において停止図柄が停止表示される時点(ステップS73)までの間に何らかの外乱等の原因で誤動作が生じるなどにより、特別抽選の結果に整合しない停止図柄が停止表示された場合におけるトラブル等を回避する目的で、上記ステップS73において表示される停止図柄に基づいて特別遊技開始フラグFbのセット(即ち、当たり発生の判定)が行われるものとされているが、この特別遊技開始フラグFbのセットは、ステップS21における特別抽選の実行の時点において、その結果が当たりである場合に行うなど、他のタイミングにおいて行うことも可能である。
続くステップS78〜S83では、時短処理手段81が動作して、ステップS21での当たりの発生に対して遊技者に付与される時短回数NGを選択する処理及び時短モード中に特別抽選での当たりが発生した場合における時短告知遊技の未消化回数NRを導出する処理が実行される。
即ち、ステップS78では、ステップS21において発生した当たりが、ロング当たりかショート当たりかの検査が実行され、これがロング当たりであった場合には、時短回数NGとして50が設定され(ステップS79)、ショート当たりであった場合には、当該時短回数NGとして20が設定される(ステップS80)。
続くステップS81では、カウンタC1の値が検査され、これが加算時短回数NT以下である場合には、当該加算時短回数NTからカウンタC1の値を差し引いた値が時短告知遊技の未消化回数NRとして導出され(ステップS82)、カウンタC1の値が加算時短回数NTを上回る場合には、当該未消化回数NRとしてゼロの値が導出される(ステップS83)。
続くステップS84では、ステップS79又はS80において設定された時短回数NGにステップS82又はS83において導出された未消化回数NRを加算することにより、加算時短回数NTが導出され、この加算時短回数NTは遊技データ記録部75cに記録される。
ステップS72において、タイマーTcが変動時間TSに至っていないと判断された場合、ステップS76において、停止図柄が当たりを告知する図柄ではないものと判断された場合、ステップS84の処理が完了した場合には、処理はメインルーチンのステップS24に移行する。
図9は、普通遊技処理(ステップS90)における処理の詳細を示す説明図である。
普通遊技処理では、ステップS91において普通遊技開始フラグFrの状態が検査され、これがオンである場合には、ステップS92において普通遊技開始フラグFrのリセット及び普通遊技継続フラグFnのセットが実行される。
続くステップS93では、普通遊技処理において使用される各種データの初期化が行われる。具体的には、第1始動口14への遊技球の入賞数を計測するための入賞数カウンタGb、第1始動口14の開放時間を計測するための開放タイマーTdなどのデータがそれぞれゼロにセットされ、更に、ステップS94では、ソレノイド14cに通電を行うことにより第1始動口14が開放される。
ステップS91において普通遊技開始フラグFrがオフであった場合には、ステップS92〜S94の処理はスキップされる。
ステップS95では、第1始動口14の開放時間を計測するために開放タイマーTdに割込時間(例えば4ミリ秒)を加算する処理が実行され、続くステップS96では、遊技球信号記録部75bにおける遊技球センサ14Sからの入賞信号の記録が検査され、これが検出された場合には、ステップS97において入賞数カウンタGbの増分処理が実行される。
続くステップS98では、普通遊技の終了判定が実行される。即ち、開放タイマーTdが規定の開放時間TO(TOL又はTOS)を超過し、又は、入賞数カウンタGbが規定の入賞数(例えば3)となった場合には普通遊技の終了が判定され、ステップS99において普通遊技継続フラグFnがリセットされた後に処理はメインルーチンのステップS34に移行する。ステップS98において普通遊技が終了に至っていないと判定された場合には、ステップS99を実行することなく、処理はメインルーチンのステップS34に移行する。
図10は、上記普図遊技処理(ステップS100)における処理の詳細を示す説明図である。
普図遊技処理では、ステップS101において普図開始フラグFnsの状態が検査され、当該フラグFnsがオンである場合には、ステップS102において普図開始フラグFnsのリセット及び普図継続フラグFncのセットが実行され、更に、ステップS103において、普図遊技の実行時間を計測するためのタイマーTeをリセットする処理が実行される。なお、ステップS101において普図開始フラグFnsがオフであった場合には、ステップS102及びS103はスキップされる。
ステップS104では、普図遊技の実行時間を計測するため、タイマーTeに割込時間(例えば4ミリ秒)を加算する処理が実行され、続くステップS105では、普図表示部13における普通図柄を変動表示させるための普通図柄更新処理が実行される。具体的には、普図表示部13において「7」の図柄が表示されている場合にはこれを「−」の図柄に切り替える処理が実行され、「−」の図柄が表示されている場合にはこれを「7」の図柄に切り替える処理が実行され、これにより「7」の図柄と「−」の図柄が交互に表示される普通図柄の変動表示が実現される。なお、この普通図柄更新処理は、特別図柄更新処理について上記したと同様、タイマーTeに基づいて所定の時間(例えば、0.5秒)が経過する毎のステップS105においてのみ普通図柄更新処理を実行しても構わない。
続くステップS106では、タイマーTeに基づいて、普図遊技処理の開始からステップS11、S59又はS69において設定された変動時間TN(TNL又はTNS)を経過したか否かの判定が実行され、経過している場合には、ステップS107において、普図表示部13での普通図柄の変動表示を停止させ、ステップS32における普通抽選の結果に従う停止図柄を停止表示する処理が実行される。従って、普図遊技処理における変動時間(普通図柄の変動開始から停止表示に至るまでの時間)は、通常モードでは、ステップS11又はS69において設定された比較的長い時間TNLとなり、時短モードでは、ステップS59において設定された変動時間TNLよりも大幅に短い時間TNSとなる。なお、普通抽選手段72cによる普通抽選の結果が当たりである場合には、これを告知する図柄(例えば「7」)が停止図柄として停止表示され、ハズレである場合には、これを告知する図柄(例えば、「−」の図柄)が停止図柄として停止表示される。
続くステップS108では、普図継続フラグFncをリセットする処理が実行され、テップS109では、ステップS107において停止表示された停止図柄が検査され、当該停止図柄が当たりを告知する図柄である場合には、ステップS110においてフラグ記録手段部75aの普通遊技開始フラグFrをオンにセットする処理が実行される。なお、本実施形態において、普通遊技開始フラグFrのセットをステップS107において停止表示された停止図柄に基づいて行うものとされているのは、特図遊技処理について上記したと同様の理由であり、普通遊技開始フラグFrのセットはこれと異なるタイミングで行うことも可能である。
ステップS106において、タイマーTeが変動時間TNに至っていないと判断された場合、ステップS109において、停止図柄が当たりを告知する図柄ではないものと判断された場合、又は、ステップS110の処理が完了した場合には、処理はメインルーチンのステップS34に移行する。
図11は、告知遊技手段82において実行される告知遊技処理の流れを示すフローチャートである。
当該告知遊技処理では、ステップS64における主制御手段70からの変動開始信号の待受(ステップS121)が実行される。
そして、ステップS121において変動開始信号を受信した場合には、処理はステップS122に移行し、受信した当該信号により通知された演出パターンが検査され、これが「完全ハズレパターン」であった場合には、ステップS123において完全ハズレ手段82aが上述の態様で停止図柄を決定し、ステップS11、S59又はS69において設定された変動時間TSに従って装飾図柄11a〜11cの変動表示(ステップS124)及び停止表示を実行する(ステップS125)。
即ち、時短モードでは、ステップS59において比較的短い変動時間TSSが設定されているため、当該変動時間TSSに対応して準備された継続時間の短い変動表示のステップS124と、比較的短い時間間隔で各装飾図柄11a〜11cが順次停止表示されるステップS125が実行される。
一方、通常モードでは、ステップS11又はS69において比較的長い変動時間TSLが設定されているため、当該変動時間TSLに対応して準備された継続時間の長い変動表示のステップS124と、比較的長い時間間隔で各装飾図柄11a〜11cが順次停止表示されるステップS125とが実行される。
その後、ステップS126において、主制御手段70からの変動終了信号の待受が実行され、当該信号を受信した時点で告知遊技は終了となり、次回の告知遊技を実行するため、処理をステップS121に復帰させる。
ステップS122での検査の結果がいずれかの「リーチパターン1、2・・・n」であった場合には、ステップS127においてリーチ手段82bが上述の態様で停止図柄を決定し、所定時間の装飾図柄の変動表示(ステップS128)を行った後に左図柄11a、右図柄11cを同一の停止図柄で停止表示させ(ステップS129)、その後、図2(d)〜(f)に例示されるリーチ演出(ステップS130)を実行した後、最後の中図柄を停止表示させる(ステップS131)。リーチ手段82bは、変動表示(ステップS128)の開始から中図柄11bの停止表示(ステップS131)までの時間が、変動開始信号により通知された「リーチパターン1、2・・・n」に割り当てられた変動時間TS1〜TSnよりもある程度(例えば50〜500m秒)短くなるように上記ステップS128〜S131の処理を実行する。
その後、ステップS132において、主制御手段70からの変動終了信号の待受が実行され、当該信号を受信した時点で告知遊技は終了となり、次回の告知遊技を実行するため、処理をステップS121に復帰させる。
以上、例示的な実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態により限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内において種々の変更、改変を行うことが可能である。
例えば、上記した実施形態の弾球遊技機では、告知遊技が装飾図柄表示部11における画像演出によって行われる場合を例として説明したが、本発明の告知演出は、所定の時間を掛けて抽選の結果を告知することができるものであればその態様に特段の制限はなく、例えば、上記実施形態とは異なる態様の画像演出によって告知遊技を行うことが可能であり、或いは、電飾や音響など画像以外の手段を用いた演出によって告知遊技を行うことも可能である。
また、上記実施形態では、時短告知遊技実行中の持玉の減少を少なくするために、時短モード中の普通抽選においては当たり発生の確率が高められた第2普通抽選テーブル71fが使用され、また、時短モード中の普図遊技が短縮された変動時間TNSをもって実行される場合について説明したが、本発明の時短告知遊技は、通常告知遊技の変動時間よりも短い変動時間をもって抽選の結果を告知するものであれば良く、これ以外の動作条件について時短告知遊技と通常告知遊技の間で差を設けることは必ずしも必要ではない。
また、上記実施形態では、特別抽選の結果によって、特別遊技の完了に実行される時短告知遊技の回数として、ロング(50回)とショート(20回)のいずれかの時短回数が選択される場合を説明したが、時短回数の種類は1種類又は3種類以上とすることも可能である。
また、上記実施形態では、特別遊技の完了後に確変モードに移行し、所定の確変回数に渡って当たり発生の確率が高められた第2特別抽選テーブル71bを用いて特別抽選が行われる場合について説明したが、このような確変モードへの移行の機能を搭載するか否かは任意である。
また、上記実施形態では、時短モード中に当たりが発生した場合には、確変モード中であるか否かとは無関係に、当該当たりによって付与される時短回数NGに未消化回数NRを加算した回数が加算時短回数NTとして導出され(ステップS84)、特別遊技処理の完了後に当該加算時短回数NTの時短告知遊技が実行される場合を例として説明したが、確変モード中に当たりが発生した場合には、時短回数NGにより多くの回数(例えば50回)を加算して加算時短回数NTを導出するものとするなどの特典を与えるものとすることも可能である。
また、上記した実施形態では、甘デジ式の弾球遊技機に適用される形態について説明したが、本発明は、標準デジパチ式の弾球遊技機など、他の仕様の弾球遊技機に適用することも可能である。
その他、上記した実施形態における装置構成や機能構成、具体的な処理の内容、演出の態様等は単なる例として記載したものであり、本発明はこれらにより限定されない。
1・・・弾球遊技機、2・・・基体、3・・・盤面、4・・・打出レーン、4a・・・外側レール、4b・・・内側レール、5・・・受皿部、5a・・・球抜ボタン、6・・・操作入力装置、6a・・・方向指示ボタン、6b・・・決定ボタン、7・・・ハンドル、7a・・・タッチセンサ、7b・・・回転センサ、7c・・・射出モータ、8・・・スピーカ、9・・・ランプ、11・・・装飾図柄表示部、11a〜11c・・・装飾図柄、11d・・・キャラクタ、11e・・・テキスト、12・・・特図表示部、13・・・普図表示部、14・・・第1始動口、14a・・・入賞口、14b・・・可動翼片、14c・・・ソレノイド、14S・・・遊技球センサ、15・・・第2始動口、15S・・・遊技球センサ、16・・・第1保留球表示部、17・・・第2保留球表示部、18・・・大入賞口、18a・・・開閉扉、18b・・・ソレノイド、18S・・・遊技球センサ、19・・・アウト口、20・・・残高表示部、21・・・玉貸ボタン、22・・・返却ボタン、30・・・主制御基板、31・・・主制御回路、32・・・入力処理回路、33・・・出力処理回路、34・・・通信処理回路、35・・・BUS、40・・・表示制御基板、41・・・表示制御回路、42・・・入力処理回路、43・・・出力処理回路、44・・・画像処理回路、45・・・音声処理回路、46・・・通信処理回路、47・・・BUS、50・・・賞球払出装置、60・・・遊技球射出装置、70・・・主制御手段、71・・・抽選テーブル記録手段、72・・・抽選手段、73・・・抽選記録手段、74・・・保留数表示手段、75・・・動作情報記録手段、76・・・特図遊技手段、77・・・普図遊技手段、78・・・特別遊技手段、79・・・普通遊技手段、80・・・確変処理手段、81・・・時短処理手段、82・・・告知遊技手段