JP2006186300A - フラッシュメモリ素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ONO浸透現象を防止することが可能なフラッシュメモリ素子の製造方法を提供する。
【解決手段】フラッシュメモリ素子の製造方法は、半導体基板10上にトンネリング酸化膜11とフローティングゲート12を形成する段階と、前記フローティングゲート12上に第1窒化膜13a、第1酸化膜13b、第2窒化膜13c、第2酸化膜13d、第3窒化膜13eを積層してゲート間絶縁膜13を形成する段階と、前記ゲート間絶縁膜13の上にコントロールゲート16を形成する段階とを含んでなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、フラッシュメモリ素子の製造方法に係り、特に、フローティングゲートとコントロールゲートとの間に形成されるゲート間絶縁膜の厚さを均一にするためのフラッシュメモリ素子の製造方法に関する。
フラッシュメモリ素子において、フローティングゲートとコントロールゲートとの間に形成されるゲート間絶縁膜としてONO(SiO−Si−SiO)膜を使用する場合、以後にゲート側壁にスペーサ酸化膜を形成するとき、SiO膜内の酸素拡散によりフローティングゲートとコントロールゲートのポリシリコン膜が酸化することにより、ONO膜の厚さが蒸着厚さに対し15〜30%以上増加する「ONO浸透(penetration)」現象が発生する。
このようなONO膜の厚さ増加は、ゲートのCDによって偏差を示すので、メモリセルのゲートが正確に同一のCDを持たない場合、それぞれのセルは相異なる厚さのONO膜を持つ。
SiO膜は、垂直方向の酸化が水平方向の酸化よりさらによく行われるため、同一のセル内部においてもONO膜の厚さが不均一になる。したがって、セルの高さまたはセルの幅などセルの形状が少しずつ異なるように定義される場合、プログラム/消去サイクル(program/erase cycle)進行の際にお互い異なる動作速度を持つことになり、スロープログラムフェール(slow program fail)を引き起こしている。
したがって、本発明は、前述した従来の技術の問題点を解決するためのもので、その目的は、ONO浸透現象を防止することが可能なフラッシュメモリ素子の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るフラッシュメモリ素子の製造方法は、半導体基板上にトンネリング酸化膜とフローティングゲートを形成する段階と、前記フローティングゲート上に第1窒化膜、第1酸化膜、第2窒化膜、第2酸化膜、第3窒化膜を積層してゲート間絶縁膜を形成する段階と、前記ゲート間絶縁膜上にコントロールゲートを形成する段階とを含んでなることを特徴とする。
好ましくは、前記ゲート間絶縁膜を形成する前に、前記フローティングゲート上に発生した自然酸化膜を除去する段階をさらに含むことを特徴とする。
好ましくは、前記第1窒化膜と前記第3窒化膜は10Å〜15Åの厚さにすることを特徴とする。
好ましくは、前記第1酸化膜は前記第1窒化膜の表面を酸化させて形成することを特徴とする。
好ましくは、前記第1酸化膜は前記第1窒化膜上にLPCVD法で酸化膜を蒸着して形成することを特徴とする。
好ましくは、前記ゲート間絶縁膜の物理的な厚さは180Åより小さくなるようにし、前記ゲート間絶縁膜の電気的な厚さは150Åより小さくなるようにすることを特徴とする。
好ましくは、前記第2窒化膜上の前記第2酸化膜の厚さを前記第2窒化膜下の前記第1酸化膜の厚さより厚くすることを特徴とする。
好ましくは、前記第1酸化膜:前記第2窒化膜:前記第2酸化膜の厚さは1:1:1.25〜1:2:2.3の比率にすることを特徴とする。
好ましくは、前記第1酸化膜を30〜45Åの厚さにし、前記第2窒化膜を40〜60Åにし、前記第2酸化膜を50〜70Åの厚さにすることを特徴とする。
本発明は、ゲート間絶縁膜をNONON構造(第1窒化膜、第1酸化膜、第2窒化膜、第2酸化膜、第3窒化膜を積層した構造)で形成してポリシリコンと酸化膜との界面を除去することにより、後続の酸化工程によるゲート間絶縁膜の厚さ増加現象を根本的に封鎖することができる。
したがって、セルの形状に関係なくゲート間絶縁膜の厚さを均一に保つことができるので、セル間の動作速度を均一にすることができ、スロープログラムフェール率(slow program fail rate)を最小化させることができるという効果がある。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細に説明する。ところが、これらの実施例は様々な形に変形できるが、本発明の範囲を限定するものではない。これらの実施例は当該技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇をより完全に知らせるために提供されるもので、本発明の範囲は本願の特許請求の範囲によって理解されるべきである。
図1(a)および図1(b)は本発明の実施例に係るフラッシュメモリ素子の製造工程断面図で、スタック型ゲート構造を持つフラッシュメモリ素子を例として示した。
図1(a)に示すように、半導体基板10上にトンネリング酸化膜11を形成し、フローティングゲート用ポリシリコン膜12を形成する。
希釈されたHFおよびSC−1溶液を用いた前処理洗浄工程により、前記フローティングゲート用ポリシリコン膜12に発生した自然酸化膜を除去した後、前記フローティングゲート用ポリシリコン膜12上に第1窒化膜13a、第1酸化膜13b、第2窒化膜13c、第2酸化膜13d、第3窒化膜13eを積層してNONON(Nitride-Oxide-Nitride-Oxide-Nitride)構造のゲート間絶縁膜13を形成する。
ここで、前記第1窒化膜13a、第2窒化膜13cおよび第3窒化膜13eはSi膜で形成し、前記第1酸化膜13bおよび第2酸化膜13dはSiO膜で形成する。
前記第1窒化膜13aおよび第3窒化膜13eは、ポリシリコンと酸化膜との界面を除去して後続の酸化工程で酸素が浸透しても、ゲート間絶縁膜13の厚さが増加しなくする役割をするものである。第1、第3窒化膜13a、13eの最終厚さは10Å〜15Åとする。
前記第1酸化膜13bは、LPCVD(Low Power Chemical Vapor Deposition)法で蒸着して形成し、あるいは前記第1窒化膜13aの表面の一部を酸化させて形成する。
前記第1酸化膜13bをLPCVD法で形成する場合には、前記第1窒化膜13aを10Å〜15Åの厚さにすればよいが、前記第1酸化膜13bを第1窒化膜13aの表面を酸化させて形成する場合には、前記第1窒化膜13aを30Å〜60Åの厚さにした後、その表面の一部を酸化させて第1酸化膜13bを形成し、第1酸化膜13bの形成後に残留する第1窒化膜13aの厚さが10Å〜15Åに維持できるようにする。
第2酸化膜13dは前記第1酸化膜13bより厚くするが、前記第1酸化膜13b、第2窒化膜13c、第2酸化膜13dの厚さは1:1:1.25〜1:2:2.3の比率を持つようにする。
前記第1酸化膜13bは30Å〜45Åの厚さにし、第2窒化膜13cは40Å〜60Åの厚さにし、第2酸化膜13dは50Å〜70Åの厚さにすることが好ましい。
一方、前記ゲート間絶縁膜13の物理的な厚さは180Åより小さくなければならず、前記ゲート間絶縁膜13の電気的な厚さは150Åより小さくなければならない。
前記ゲート間絶縁膜13を形成する時間が2時間以内となるよう、第1窒化膜13a、第1酸化膜13b、第2窒化膜13c、第2酸化膜13d、第3窒化膜13eの形成工程をコントロールする。
次に、前記ゲート間絶縁膜13上にコントロールゲート用ポリシリコン膜14とWSix膜15を順次形成する。
前記コントロールゲート用ポリシリコン膜14とWSix膜15との積層膜はコントロールゲート16として用いられる。
前記WSix膜15上にハードマスク膜17を形成し、図1(b)に示すように、前記ハードマスク膜17をマスクとして前記WSi膜15とコントロールゲート用ポリシリコン膜14とゲート間絶縁膜13とフローティングゲート用ポリシリコン膜12とトンネリング酸化膜11をエッチングしてスタック構造のゲートを形成する。
以後、図面には図示していないが、前記トンネリング酸化膜11からWSix15までの構造物の両側にゲート側壁酸化膜を形成する。
前記フローティングゲート用ポリシリコン膜12、コントロールゲート用ポリシリコン膜14と界面を共有するゲート間絶縁膜13が窒化膜の成分なので、前記ゲート側壁酸化膜の形成の際に前記フローティングゲート用ポリシリコン膜12とコントロールゲート用ポリシリコン膜14の酸化が防止され、ゲート間絶縁膜13の厚さは増加しない。
これにより、本発明の実施例に係るフラッシュメモリ素子の製造を完了する。
前述した実施例ではスタック型ゲート構造について言及したが、自己整合型STI構造のゲートのように他の形態のゲートにも適用可能である。
(a)本発明の実施例に係るフラッシュメモリ素子の製造工程断面図である。(b)本発明の実施例に係るフラッシュメモリ素子の製造工程断面図である。
符号の説明
10 半導体基板
11 トンネリング酸化膜
12 フローティングゲート用ポリシリコン膜
13 ゲート間絶縁膜
13a 第1窒化膜
13b 第2窒化膜
13c 第3窒化膜
13b 第1酸化膜
13d 第2酸化膜
14 コントロールゲート用ポリシリコン膜
15 WSix膜
16 コントロールゲート
17 ハードマスク膜

Claims (9)

  1. 半導体基板上にトンネリング酸化膜とフローティングゲートを形成する段階と、
    前記フローティングゲート上に第1窒化膜、第1酸化膜、第2窒化膜、第2酸化膜、第3窒化膜を積層してゲート間絶縁膜を形成する段階と、
    前記ゲート間絶縁膜上にコントロールゲートを形成する段階とを含んでなるフラッシュメモリ素子の製造方法。
  2. 前記ゲート間絶縁膜を形成する前に、前記フローティングゲート上に発生した自然酸化膜を除去する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
  3. 前記第1窒化膜と前記第3窒化膜は10Å〜15Åの厚さにすることを特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
  4. 前記第1酸化膜は前記第1窒化膜の表面を酸化させて形成することを特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
  5. 前記第1酸化膜は前記第1窒化膜上にLPCVD法で酸化膜を蒸着して形成することを特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
  6. 前記ゲート間絶縁膜の物理的な厚さは180Åより小さくなるようにし、前記ゲート間絶縁膜の電気的な厚さは150Åより小さくなるようにすることを特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
  7. 前記第2窒化膜上の前記第2酸化膜の厚さを前記第2窒化膜下の前記第1酸化膜の厚さより厚くすることを特徴とする請求項1記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
  8. 前記第1酸化膜:前記第2窒化膜:前記第2酸化膜の厚さは1:1:1.25〜1:2:2.3の比率にすることを特徴とする請求項7記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
  9. 前記第1酸化膜を30Å〜45Åの厚さにし、前記第2窒化膜を40Å〜60Åの厚さにし、前記第2酸化膜を50Å〜70Åの厚さにすることを特徴とする請求項7記載のフラッシュメモリ素子の製造方法。
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