JP2006184717A - 一眼レフカメラのミラークイックリターン機構 - Google Patents

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勝 山本
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Abstract

【目的】 モータ駆動による撮影動作をモータの正逆回転で行う方式やモータの一方向回転であっても各動作点の回転位相制御を電子制御する方法などで生じる時間ロスを無くし、正確で高速動作が可能なミラーのクイックリターン機構を提供する。
【構成】 ミラー上昇とシャッター始動、ミラー下降とシャッターチャージ動作の一連の撮影動作を行うために設けたカム盤21とミラー上昇の発動位置とシャッターチャージ完了位置を決める制止盤A23,制止盤B24及び回転連動のためのカムギヤ20を一体成形したカムブロックCBにし、周囲に配設した制止レバーA27,制止レバーB33によって、当該カムブロックCBの一方向回転で、前記ミラー上昇位置とシャッターチャージ完了位置に回転制止による位置規制と回転可能のためのリセットを行わせる。
【選択図】図1

Description

本発明は一眼レフカメラのミラーボックス機構に関し、特にミラーのクイックリターン機構に関する。
電動式一眼レフカメラのミラーボックス機構ではミラーの上昇と下降動作のほか、シャッターの始動動作とシャッターのチャージ動作が必要なため、それぞれを個々のモータで行わせる方法やミラーとシャッターチャージ動作をモータでおこない、それらの始動を電磁プランジャーでおこなう方法などがあるが、いずれも機構の複雑さや価格面で問題があった。
この解決策として、本出願人より特開2001−174906号公報として一個のモータの回転動作を正方向の微少回転と逆方向の多数回転に分け、正回転でミラー上昇及びシャッター始動、逆回転でミラー下降とミラー及びシャッターチャージの作動を分担させ、それぞれの回転において、回転規制手段を設ける方法を提案し、効果が得られたが、この方法で連続撮影モードのより高速動作を求めた場合、微少回転とは言え、連続動作において回転方向を瞬間に変換することは時間のロスは避けられないものであった。
また、モータ駆動による高速連写動作を求めた場合、特許2699975号公報で示されているようなモータの一方向回転で撮影動作が行える機構の方が良いと思われるが、当該公報内容のようにモータM1の一方向回転動力で、ミラーを上昇させ、次の回転でミラーを下降させるモータM1の直接回転による揺動動作方式では、モータ起動時の負荷が過大で、大きな起動トルクと共に過大な起動電流を要するモータとなり、モータの効率低下と共に寿命低下を招く恐れが懸念されるし、同内容の第4図(a)及び(b)に示されているようにミラー上昇及びシャッター始動、ミラー下降及びシャッターチャージを作動させる一連の撮影動作の各動作の位相点における正確な位置制御は回転ブラシ122がプリント基板160の検知パターン面を摺動し、そこから得られる位置検知信号によって行う方法を採っていて、複雑なプログラムによる電子制御手段を用いなければならず、慣性を考慮した回転速度制御を伴う精密な位置決めをこの方法で行う場合、瞬時の回転及び停止の俊敏な間欠動作が得られず、一作動の時間が必要以上にかかる結果となっていた。
特開2001−174906号公報 特許2699975号公報
モータ駆動による撮影動作をモータの正逆回転で行う方式やモータの一方向回転であっても各動作点の回転位相制御を電子制御する方法などで生じる時間ロスを無くし、正確で高速動作が可能なミラーのクイックリターン機構を提供する。
本発明においては従来から用いているばねのチャージ機構と作動動態に合わせて解除する機構を採用していて、ミラー上昇とシャッター始動、ミラー下降とシャッターチャージ動作の一連の撮影動作を行うために設けたカム盤とミラー上昇の発動位置とシャッターチャージ完了位置を決める制止盤及び回転連動のためのカムギヤを一体成形したカムブロックにし、周囲に配設した2つの制止レバーによって、当該カムブロックの一方向回転で、前記ミラー上昇位置とシャッターチャージ完了位置に回転制止による位置規制と回転可能のためのリセットが行える構造にすることにより、高速連続動作を可能にし、動作の高効率化を実現した。
本発明は従来から用いているばねのチャージ機構と作動動態に合わせて解除する機構を採用していて、ミラー上昇とシャッター始動、ミラー下降とシャッターチャージ動作の一連の撮影動作を行うために設けたカム盤とミラー上昇の発動位置とシャッターチャージ完了位置を決める制止盤及び回転連動のためのカムギヤを一体成形したカムブロックにし、周囲に配設した2つの制止レバーによって、当該カムブロックの一方向回転で、前記ミラー上昇位置とシャッターチャージ完了位置に回転制止による位置規制と回転可能のためのリセットが行える構造にすることにより、ミラーのクイックリターン動作をモータによるカム盤の一方向回転において、必要とするカム盤の回転位置に正確且つ、瞬時に停止せしめることが可能で、回転位置を機械的に位置規制するため、高速と正確さが保証されたミラーボックス機構動作のシーケンシャル制御ができ、簡易で実用的なミラーボックスが実現する。
以下、図面等を参照して本発明の最も良好な実施形態を説明する。
図1は、本発明のミラークイックリターン機構の構成平面図であって、図2は当該機構の動作の様子を表した図である。図3はカムブロックCBの形状を表した斜視図で、図4は制止レバーA27及びB33の構成拡大図であり、図5は制止レバーA27及びB33の動作の様子を表した構成拡大図である。
図1はミラーボックス1内に設置するミラー2が下降したファインダーの観察位置にあり、図示していないシャッターのセットレバーピン3が最下位のチャージ位置で、ミラー上昇のためのチャージばね4がチャージされた状態の撮影スタート前の状態を示している。
ミラー2はミラー受け5で受けられ、ヒンジ軸6を中心に上下45°以上を揺動可能で、図示されていないばねによって常に下方向に付勢されている。ミラー受け5に固定されている駆動軸7にはQRレバー8の先端8aが接していて、QRレバー8がQR軸9を中心にミラー2の下方向の付勢ばねに逆らって右方向に回動すれば、先端8aが駆動軸7を押し上げ、ミラー2はヒンジ軸6を中心に円弧状に回転上昇するようになっている。
QRレバー8のQR軸9を同軸として、下側にチャージレバー10があり、三つ指状になっていて、右側の指10aに在るばね掛けピン10dとミラーボックス1のばね掛けピン1aとの間にチャージばね4が懸架されていて右方向回転の付勢が与えられている。図1ではこの右側の指10aの先端はミラーボックス1に設置されているロックレバー11の上先端部の切り欠き部に当接していて、チャージレバー10の右方向回転習性に対し係止している。
チャージレバー10の中央の中指10bの先端にはローラ14が設置されていて、カム盤21に接触し、カム盤21面上を転動するようになっているし、左側の指10cの先端は図示していないシャッターのセットレバーピン3に接触して、チャージレバー10の左回転により当該セットレバーピン3を押し下げ、シャッター走行のためのチャージが可能となっている。
チャージレバー10とQRレバー8の間にMDばね18が掛けられていてQRレバー8がチャージレバー10に対してQR軸9を中心に左回転する方向の付勢が与えられている。また、QRレバー8には係止レバー軸16aがあり、これを軸とした係止レバー16が設置されていて、係止レバー16とQRレバー8との間に掛けられている係止レバーばね17によって左回転方向の付勢が与えられ、チャージレバー10に突設してある半円の係止ピン10eに当接して切り欠き部に掛かり、チャージレバー10に対してQRレバー8が左回転する方向の習性に対して係止できるようになっている。このため図1に示すようにQR軸9を中心軸にしてチャージレバー10とQRレバー8が係止レバー16を介して一体化され、回転可能になっている。
前記カム盤21の駆動系ではモータ37から得られた回転動力を減速ギヤ列19を経てカム軸15を共通軸とするカムギヤ20(図3に示す)の回転に伝えている。これによりモータ37の左方向の回転によりカム盤21を左方向に回転することができる。
図3に示す斜視図はカム軸15を軸芯として表面に押圧ピン21aが植設され、頂部21bと谷部21cを有する形のカム盤21とその下に突出形の解除カム22aを有する解除盤22、突出形の制止カムA23aを有する制止盤A23、制止カムA23aに対して一定角だけ進相位置にあって段違いに設置されている制止カムB24aを有する制止盤B24と続き、最下位にカムギヤ20を重ねて一体にしたカムブロックCBの構成を示している。
ミラークイックリターン動作のスタート前の状態である図1ではカム軸15を中心とし一方向左回転のカム盤21のカム形状に合わせてチャージばね4の抗力に逆らってチャージレバー10の中指10bのローラ14を押し、図3に図示のカム盤21の頂部21b位置でチャージレバー10の右側の指10aの先端がロックレバー11で係止された状態にある。後に詳述するがこの位置でカム盤21が制止状態にあるのはミラーボックス1側に固設する制止レバー軸A26を軸とした制止レバーA27が制止盤A23側に倒れていて、その先端部に制止カムA23aが当接して回転が阻止されるためである。これも後に詳述するが図1の状態では一旦、カムブロックCBが回転を阻止された後、電流が遮断されて、モータ37からの駆動力が無くなった時、制止ばねA30の復元力で制止レバーA27が左回転して解除し、再びカムブロックCBが左方向の回転が継続できるようになった状態を示している。
カム盤21を作動位置に合わせて停止させるための制止レバーA27と制止レバーB33がカム軸15を中心にしたカムブロックCBの周囲に並んで設置されていて、制止盤A23に対しては制止レバーA27が対応し制止盤B24に対しては制止レバーB33が対応できるよう上下に段差を設けて設置してある。すなわち制止レバーB33は制止レバーA27より一段下がった位置に設置され、制止カムA23aが制止レバーB33に、或いは制止カムB24aが制止レバーA27に干渉しないようになっている。
ここで2つの制止レバーA27と制止レバーB33について詳しく説明すると、お互い形状及び機構は同じであるが、設置の高さは前述のようにお互い干渉しないよう段差が設けてあるほか、カム盤21の左回転における作動点に対応する位置で停止できる配置になっている。図4の拡大図で示すように制止レバーA27と制止レバーB33はそれぞれ制止レバー軸A26と制止レバー軸B32を回転軸としてカムブロックCBのカム軸15に向かって接近或いは離反する回転動作ができるようになっているが、制止ばねA30と制止ばねB36によって、それぞれカムブロックCBに対して離反する方向に付勢されている。
制止レバーA27及び制止レバーB33の頭部にはそれぞれフックレバー軸A27a及びフックレバー軸B33aが植設されていて、これを軸として回転可能なフックレバーA28とフックレバーB34が嵌着され、制止レバーA27及び制止レバーB33に対して右の回転方向に付勢を与えるためのフックばねA29とフックばねB35がそれぞれに架設されている。これにより制止レバーA27及び制止レバーB33の左回転習性に対し、図4に示すように通常、フックレバーA28及びフックレバーB34の鍵部28b、34bがミラーボックス1の固定側に立設されているフックピンA25及びフックピンB31と係止した状態で保持されている。
制止レバーA27及び制止レバーB33の先端にはカムブロックCBの制止カムA23a及び制止カムB24aと衝突し、カムブロックCBの回転が制止させられる制止部27bと33bがあって、フックレバーA28及びフックレバーB34の鍵部28b、34bがフックピンA25及びフックピンB31に係止している状態では図4に示すように、右側の先端の解除部28a及び34aは制止レバーA27及び制止レバーB33の先端の制止部27b及び33bから若干飛び出た状態にある。これは前記カムブロックCBの制止カムA23a及び制止カムB24aが制止レバーA27及び制止レバーB33の先端の制止部27b及び33bに当たる前に解除部28a及び34aに作用しフックレバーA28及びフックレバーB34を右方向に回転させ鍵部28b、34bがフックピンA25及びフックピンB31から離れ、係止を解くためである。
以上のような機能を有する制止レバーA27及び制止レバーB33を配設した本ミラーボックス機構において、図2に示す順序に従って動作を説明すると、図2の2Aは動作開始前の図1と同じスタートのスタンバイ状態で、ミラー2は下降状態にあり、被写体をファインダーを通して視認可能な状態にある。モータ37から駆動されるカムブロックCBのカム盤21は頂部21bでチャージレバー10の中指10bにあるローラ14を押し切った状態で停止していて、チャージレバー10がチャージばね4の収縮力に逆らった最大左回転位置でロックレバー11により、係止緊定状態を保っている。これはチャージレバー10の左側の指10cで図示しないシャッターを走行させるためのセットレバーピン3を押し下げたシャッターチャージ状態にある。
制止レバーA27はカム盤21を上記の位置で制止させるために先端の制止部27bをカムブロックCBの制止カムA23aに衝突させ停止させた後、モータ37の駆動電流が遮断されてモータ37からの回転駆動力が消失するとカムブロックCBの左方向の回転モーメントも消失するため、制止部27bに制止カムA23aが衝突する前にフックレバーA28がフックばねA29に逆らって右回転し、フックピンA25から鍵部28bが離れ、係止が解除されていることから、制止ばねA30の付勢力によって、頭がフックピンA25に当接するまで左方向に倒れた状態となっている。図2の2Aはこの状態を示していてカムブロックCBの左回転起動に対して、障害が無くなっている。
次に撮影動作を開始するために、図2に示すようにモータ37を左回転に起動させるとカムギヤ20に得られた回転動力によりカムブロックCBが左回転し始め、カム盤21の頂部21bのほぼ下部分にあたる位置に解除盤22の解除カム22aが逆L字形のロックレバー11の左先端を押し、ロックレバー軸12を中心に右方向に回転するため、ロックレバー11の上方先端がチャージレバー10の右側の指10aの先端との係止が外れるが、この時カム盤21も左方向に回転進行していて、チャージレバー10の中指10bのローラ14に対して谷部21cに来ているため、チャージレバー10はチャージばね4の弾性力によってQR軸9を中心にQRレバー8と共に右回転する。このロックレバー11がチャージレバー10の右側の指10a先端の係止が外れる瞬間にSTスイッチ39によって信号が発生し、図示していない動作回路にその信号が送られる。
この動作状態を示したのが図2の2Bで、図示しないシャッターの走行開始を可能にするため、セットレバーピン3が上方に上がって解除し、同時にQRレバー8によって駆動軸7を押し上げ、ミラー受け5と共にミラー2を上昇位置に上昇させた状態を示している。ミラー2が上昇位置に達した瞬間、MUスイッチ38から信号が発せられ、動作回路にミラー上昇動作の完了を認識させると、図示しないシャッターの先幕を走行させ、適正な露光時間を経た後、後幕を走行させて、シャッター露光を完了する。
一方、カムブロックCBが図2の2Aに示すスタート位置から左方向に回転起動させた後、チャージレバー10に対してロックレバー11を解除させる位置で回転を機械的に停止させるようになっているが、その詳細を図5の5Aに示していて、この場合はカムブロックCBの制止盤B24の制止カムB24aと制止レバーB33が関係していて、カムブロックCBの回転進行に応じて、最初に制止レバーB33に在るフックレバーB34の解除部34a(図5の5Aにおいて点線で示す)に当たり、これを進行方向に押していき、フックレバーB34はフックレバー軸B33aを中心に右方向に回転して鍵部34bがフックピンB31から外れる位置とほぼ同じ回転位置で、今度は制止レバーB33の制止部33bに衝突してカムブロックCBの回転が阻止される(図5の5Aにおいて破線で示す。)この位置では既にフックレバーB34はフックピンB31から解除されているが、モータ37からの動力でカムブロックCBの左回転トルク発生の作用が継続され、制止カムB24aが制止レバーB33の制止部33bを押圧している間は制止レバーB33は動けない状態にいて、カムブロックCBの制止を継続している。しかし前記STスイッチ39から信号が発生して、図示してない動作回路に送られて、モータ37の電流が遮断されるとモータ37からの回転駆動トルクが消滅するため、制止レバーB33の制止部33bを押圧している制止カムB24aからの圧力が無くなり、制止レバーB33に掛けられている制止ばねB36の付勢力に従って制止レバーB33は制止レバー軸B32を中心に上部がフックピンB31に当たるまで左回転して移動する(図5の5Aにおいて実線で示す)。
図5の5Aに示す状態はカムブロックCBがミラー2の上昇スタート位置で機械的に強制停止された後、モータ37の電流が遮断されて、回転が停止し、その位置で静止している状態ながら、制止レバーB33の制止部33bがカムブロックCBの制止カムB24aの回転軌道から離れていて、次の回転動作に障害が無くなっていることを示している。しかし制止レバーB33の制止部33bの反対側にある右下方突起のセット部33cが制止カムB24aの回転軌道内に飛び出していることが解る。
次に図2の2Bに示す動作でミラー2が上昇後図示していないシャッターの先幕と後幕が走行してシャッター露光が完了すると、その信号を受けて図示してない動作回路はモータ37に通電して、同じ左方向に回転起動する。これに従いカムブロックCBが左方向に回転し始めるが、この回転の初期状態を図2の2Cに表示したもので、カム盤21に植設されている押圧ピン21aによって、係止レバー16を係止レバーばね17に抗して左に押していくことになるが、少し回転したところで係止レバー16の中間に当たる位置に係合しているチャージレバー10の係止ピン10eが外れ、この瞬間にQRレバー8がチャージレバー10に対しMDばね18の反発力によってQR軸9を中心に矢印の左方向に回転するため、ミラー2を上昇位置に保持している駆動軸7の支持が無くなり、図示しない復元ばねによってミラー2を含むミラー受け5がヒンジ軸6を中心に矢印の右回転して、ミラー2の下降位置であるファインダーの観察位置に復帰する。
図2の2Cではミラー2が下降復元するためのカムブロックCBの回転位置を示していて、この回転位置では制止カムA23aが制止レバーA27のセット部27cを押し、制止レバーA27が制止レバー軸A26を中心に右回転することにより、頭部のフックレバーA28の鍵部28bがフックピンA25に係合し、制止レバーA27をセットさせる位置に復元する状態を示していて、フックレバーA28の解除部28a及び制止レバーA27の制止部27bがカムブロックCBの制止カムA23aの回転軌道内に突出して、次に出会う制止カムA23aを制止する役割を担わせるようリセットさせている(図5の5Bに示す制止レバーA27の状態がリセット状態を示している)。
ミラー2がファインダーの観察位置に復元後、カムブロックCBを更に矢印の左回転を継続し、カム盤21のカム曲線に沿ってチャージレバー10の中指10bのローラ14を押しチャージレバー10のQR軸9を中心に左回転させることによって、左側の指10cで図示しないシャッターのセットレバーピン3を押し下げ、シャッターチャージを行っていくが、その初期に当たるカムブロックCBの回転状態を図5の5Bで示している。
カムブロックCBが図5の5Aの位置から少し矢印方向に回転が進むと制止盤B24の制止カムB24aが制止レバーB33のセット部33cに当たり(図5の5Bにおいて破線で示す)、回転軌道から押し退けようとするため、制止レバーB33は制止ばねB36の付勢力に逆らって制止レバー軸B32を中心に右回転し、制止レバーB33の頭部にあるフックレバーB34がフックピンB31から離れて行き、制止レバーB33のセット部33cを制止カムB24aが押し切ったところで、フックばねB35の復元力でフックレバーB34の鍵部34bがフックピンB31と咬合し、更なるカムブロックCBの回転で制止カムB24aがセット部33cから離れた後も制止レバーB33を図5の5Bに示すように右方向に起立した姿勢を保持する。
制止レバーB33のこの状態は制止部33bと共にフックレバーB34の解除部34aが図5の5Bに示すように、カムブロックCBの制止カムB24aの回転軌道内に突出していて、次に出会う制止カムB24aを制止する役割を担わせるようにリセットさせている(図5の5Bにおいて実線で示す)。
カムブロックCBが図5の5Bに示す位置から更に回転を進めると、前述のようにカム盤21によるローラ14の押圧力に従ってチャージレバー10の左側の指10cの押し下げでセットレバーピン3の下方向移動が進行していき、該セットレバーピン3が最下位のシャッターチャージ完了位置でカムブロックCBの回転を停止させるが、これは制止カムA23aが制止レバーA27の制止部27bに衝突して的確な位置に強制的に停止させるもので、この位置はカムブロックCBが一回転し、図2の2Aに示すミラーのクイックリターン動作の起動位置に復帰したことになる。
図2の2Aにおいて、カムブロックCBが機械的に回転が制止された状態ではチャージレバー10の左回転で右側の指10aも最上位置に移動し、ロックレバーばね13の復元力によってロックレバー11の先端と係合してチャージレバー10がロック状態になる位置でもある。このためロックレバー11はSTスイッチ39を押して、図示しない動作回路に信号を送出して微少時間後、モータ37の通電を遮断しモータを停止させるが、この微少時間中はモータ37からの回転駆動力がカムブロックCBに伝わり、制止カムA23aが先にフックレバーA28の解除部28aを押して、鍵部28bとフックピンA25の咬合を解除したにも関わらず制止カムA23aが制止レバーA27の制止部27bを押圧し続けるため、制止ばねA30の復元力に逆らってカムブロックCBを制止状態に保ち続ける。
この微少時間の設定は機械的制止時における安定動作を基準に決定されるものであるが、この時間によって連続の撮影における高速性能に影響するので、可能な限り微少量に設定されなければならない。カムブロックCBが制止レバーA27によって回転を機械的に制止された後、当該微少時間後図示しない動作回路によってモータ37の通電を遮断すると、モータ37からの回転駆動力が消失するため、制止カムA23aによる制止レバーA27の制止部27bへの押圧力も無くなり、制止ばねA30の付勢力で制止レバーA27は制止レバー軸A26を中心に左に倒れ、図1及び図2の2A、図5の5Aに示すフックピンA25に寄りかかった格好になる。これの状態は制止レバーA27の制止部27b及びフックレバーA28の解除部28aが共にカムブロックCBの制止カムA23aの回転軌道の外に離れ、カムブロックCBの回転の妨げにならない状態を現出し、ミラークイックリターン動作のスタート前のスタンバイ状態を復元することは動作説明図2の2Aのところで既に説明していることである。
以上説明のようにカムブロックCBの初動位置から始まり初動位置に戻る一方向回転の間にミラーアップを起動させる位置で、制止レバーB33によって回転を機械的に制止させ、シャッター走行後再回転でミラーダウン、シャッターチャージ完了の一回転動作で初動位置に戻ったところで、制止レバーA27によって回転を機械的に制止させるようにしたところが本発明の特徴で、カムブロックCBを機械的に制止させるため速度を落としながら必要位置に斬近せしめる電子制御に比して位置決めが極めて正確になり、遙かに高速な連続動作が可能となる。
本発明のミラークイックリターン機構の構成平面図である。 当該機構の動作の様子を表した図である。 カムブロックCBの形状を表した斜視図である。 制止レバーA27及びB33の構成拡大図である。 制止レバーA27及びB33の動作の様子を表した構成拡大図である。
符号の説明
1 ミラーボックス
2 ミラー
3 セットレバーピン
4 チャージばね
5 ミラー受け
6 ヒンジ軸
7 駆動軸
8 QRレバー
9 QR軸
10 チャージレバー
11 ロックレバー
12 ロックレバー軸
13 ロックレバーばね
14 ローラ
15 カム軸
16 係止レバー
17 係止レバーばね
18 MDばね
19 減速ギヤ列
20 カムギヤ
21 カム盤
22 解除盤
23 制止盤A
24 制止盤B
25 フックピンA
26 制止レバー軸A
27 制止レバーA
28 フックレバーA
29 フックばねA
30 制止ばねA
31 フックピンB
32 制止レバー軸B
33 制止レバーB
34 フックレバーB
35 フックばねB
36 制止ばねB
37 モータ
38 MUスイッチ
39 STスイッチ
CB カムブロック

Claims (2)

  1. 一眼レフカメラのミラーアップからシャッター動作、ミラーダウン、シャッターチャージの一連の撮影動作をモータ連動のカム盤の一方向回転で行うクイックリターン機構において、前記カム盤の回転位置で決定する各作動点を複数の制止レバーによる制止動作の位置決めで得られるものにし、前記カム盤の位置決め点での制止と解除及びリセットを前記カム盤の1回転中に行えるよう前記複数の制止レバーを前記カム盤の周囲に配設したことを特徴とする一眼レフカメラのミラークイックリターン機構。
  2. 前記モータに連動し、前記カム盤を回転駆動するカムギヤはシャッターチャージのためのカム盤、ミラー上昇を発動するための解除盤、ミラー上昇の発動位置を決定する制止盤及びシャッターチャージ完了位置を決定する制止盤をそれぞれ積み重ねて一体成形したものであることを特徴とする一眼レフカメラのミラークイックリターン機構。
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