JP2006183613A - エンジン始動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジンECUが作動不能となっても、エンジン始動を実行可能なエンジン始動制御装置を提供する。
【解決手段】 スタートスイッチ12がオンされると、電源制御ECU10はエンジンECU20に対して電力供給および始動指示信号SDの送出を行なうとともに、所定の始動条件が成立することに基づいて、所定の期間、スタータリレー50に補助駆動電流idを通電する。エンジンECU20は、始動指示信号SDをトリガとしてスタータリレー50に駆動電流Idを通電する。このとき、エンジンECU20は、スタータリレー50が通電状態であれば、始動条件の判定を行なわず、直ちに駆動電流Idを通電する。一方、スタータリレー50が非通電状態であれば、エンジンECU20は、始動条件が成立し、かつスタータリレー50が通電された履歴が無いことに基づいて駆動電流Idを通電する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両におけるエンジンの始動制御装置に関し、より特定的には、エンジンの始動を制御するECU(Electrical Control Unit)が一時的な電圧低下により作動不能となってもエンジンを始動することができるエンジン始動制御装置に関する。
車両におけるエンジンの始動は、通常、イグニッションスイッチの操作により行なわれる。イグニッションスイッチは、イグニッションキーを鍵穴に差込み、所定の位置に回動させて操作を行なうものである。イグニッションスイッチは、イグニッションキーを抜き差しするオフ(OFF)位置、カーオーディオなどのアクセサリ電装機器を通電させるアクセサリ(ACC)位置、エンジンの点火系に通電を行なうオン(ON)位置およびエンジンを始動するため、スタータに通電を行なうエンジンスタート(ST)位置を有している。また、イグニッションキーは、エンジンスタート位置においては、運転者がこの位置を維持するように力を加えていないと、オン位置に戻るように構成されている。一方、他の位置においては、運転者がイグニッションキーから手を放しても、その位置が維持される。
このようなエンジンの始動制御を行なう車両において、一般に、エンジンを始動させるためのスタータには、車両に搭載されたバッテリから電力が供給される。スタータは、エンジン停止状態からクランキングを実行してエンジンを始動させるために、大きな始動電流を必要とする。そのため、同じくバッテリから電力の供給を受けるECUにおいては、スタータの回転中に、バッテリからECUへの供給電圧がECUの動作電圧を下回ることがある。このような場合、エンジン始動を制御するエンジンECUにおいては、動作が不能となってしまうため、エンジンの始動を行なうことができない。
このような事態を回避するために、たとえば特許文献1は、エンジン始動系のECUが不作動時であっても、エンジン始動が可能なエンジン始動制御装置を開示する。
詳細には、エンジン始動制御装置は、エンジンを始動させるためのモータと、モータへの電力の供給/停止を切換えるモータ制御用リレーと、エンジン始動用スイッチに接続され、モータ制御用リレーの開閉を制御する制御回路と、エンジン始動用スイッチと制御回路とモータとに接続され、制御回路から励磁コイルに通電されると、エンジン始動用スイッチとモータとの間が非通電状態になり、励磁コイルに通電されないと、エンジン始動用スイッチとモータとの間が通電状態となる常閉リレーとを備える。
以上の構成において、イグニッションスイッチがオン位置からエンジンスタート位置に回されたことに連動してエンジン始動用スイッチがオンされると、制御回路は、モータ制御用リレーの励磁回路を通電して、バッテリからモータに電力を供給する。さらに、制御回路は、常閉リレーの励磁回路を通電して、エンジン始動用スイッチとモータとを非通電状態とする。このとき、モータに大きな電力が供給され、制御回路への供給電圧が一時的に低下すると、制御回路は一時的に動作不能となり、制御回路からのモータ制御用リレーへの通電が停止する。このため、モータ制御用リレーがオフ状態となり、モータへの電力供給が停止される。しかしながら、常閉リレーにおいては、制御回路の動作不能によって通電されなくなっても、エンジン始動用スイッチとモータとの間が通電状態であるので、モータへの電力供給を維持でき、エンジンを始動させることができる。
特開2002−343449号公報 特開2001−86601号公報
上述のように、従来のエンジン始動制御装置においては、バッテリからの供給電圧の低下によってエンジン始動系のECUが動作不能となった場合であっても、運転者がイグニッションキーをエンジンスタート位置に保持する操作と、リレーの通電/非通電動作とを組合せることによって、エンジン始動を可能としていた。
ところで、エンジンの始動制御においては、最近、その操作性の向上の要求を受けて、スマートイグニッション機能を有するエンジン始動制御装置が提案されている(たとえば特許文献2参照)。スマートイグニッション機能とは、車両とキーとが無線によるID照合を行ない、正しいIDと確認されたときに、運転者が車両室内に設けられた押しボタンスイッチ等の操作部を操作(プッシュ)することによってエンジンを始動させる機能である。これによれば、従来のように運転者がイグニッションキーを所定の位置に回動させることなく、エンジン始動が可能となる。なお、このようなスイッチ操作によるエンジン始動制御方法は、プッシュ式スタートシステムとも称されている。
しかしながら、プッシュ式スタートシステムにおいては、操作性が高められる反面、エンジン始動性において以下のような問題が浮上している。これは、先述したように、スタータ起動時の電圧低下によってエンジン始動系のECUが動作不能に陥った場合に生じる。詳細には、プッシュ式スタートシステムでは、運転者は車両起動時に1回のスイッチ操作を行なうのみで、従来のイグニッションスイッチをOFF,ACC,ON,STに相当する位置に入れる一連の操作については、ECUが代行して自動的に行なう。したがって、その性格上、運転者がイグニッションスイッチを特定の位置に保持するといった操作は存在しない。そのため、供給される電圧の低下によって、エンジン始動系のECUが一旦動作不能に陥ってしまうと、エンジンを始動させることができなくなってしまう。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、エンジン始動系のECUが不作動時においても、エンジン始動を確実に行なうことのできるエンジン始動制御装置を提供することである。
この発明のある局面によれば、エンジンおよび電源が搭載された車両のエンジン始動制御装置であって、電源からの電力の供給を受けてエンジンを始動させるモータと、電源から電力の供給を受け、エンジンの始動指示がなされたことに応じて、エンジンの始動を制御する第1および第2の制御回路と、電源とモータとの間に配され、第1の制御回路および第2の制御回路の少なくとも一方から供給される第1および第2の駆動電流によって通電され、通電時に電源とモータとを電気的に接続するモータ駆動用リレーとを備える。第1の制御回路は、エンジンの始動指示を受けると、エンジン始動を許可するための所定の始動条件が成立することに基づいて、第1の駆動電流を供給する。第2の制御回路は、エンジンの始動指示を受けると、モータ駆動用リレーが通電されていることに基づいて、第2の駆動電流を供給する。
好ましくは、第2の制御回路は、モータ駆動用リレーが通電されていないときには、所定の始動条件が成立し、かつエンジンの始動が指示された時点以降において、モータ駆動用リレーに通電された履歴が無いことに基づいて、第2の駆動電流を供給する。
好ましくは、第2の制御回路は、モータ駆動用リレーが通電されていないときには、エンジンの始動が指示された時点以降において、モータ駆動用リレーに通電された履歴が有ることに基づいて、第2の駆動電流の供給を禁止する。
好ましくは、第1の制御回路は、エンジンの始動指示を受けると、所定の期間、第1の駆動電流を供給する。第2の制御回路は、エンジンの始動が指示された時点から所定の期間が経過したことに基づいて、モータ駆動用リレーに通電された履歴有りと判断する。
好ましくは、所定の期間は、エンジンの始動が指示された時点からエンジンが始動される時点までの期間よりも相対的に短い期間である。
好ましくは、第1および第2の制御回路は、電源から供給される電源電圧において、正常動作が保証される第1および第2の動作電圧下限値をそれぞれ有し、第1の動作電圧下限値は、第2の動作電圧下限値よりも低電圧である。
好ましくは、第1の制御回路は、エンジンの始動を制御するとともに、車両に搭載される電気機器を制御する。
好ましくは、第1の制御回路は、エンジンの始動指示がなされたことに応じて、車両に搭載される電気機器への電力供給を制御する。
好ましくは、第1の制御回路は、電源とモータ駆動用リレーとの間に接続され、エンジンの始動を指示するエンジン始動用スイッチを含む。エンジン始動用スイッチは、オンされたことに応じて、第2の制御回路にエンジンの始動指示を出力するとともに、所定の期間、電源からモータ駆動用リレーに第1の駆動電流を供給する。
この発明によれば、エンジン始動指示に応じて、第1の制御回路と第2の制御回路とによってモータ駆動用リレーを駆動させる構成としたことにより、確実にエンジンを始動させることができる。
さらに、第2の制御回路は、モータ駆動用リレーの通電状態に基づいて、第2の駆動電流の供給を制御することから、モータ駆動用リレーが一時的に非通電状態となるのが回避される。これにより、エンジン始動制御装置の信頼性を向上することができる。
また、この発明によれば、第1の制御回路は、第2の制御回路よりも低電圧動作が可能であることから、第2の制御回路が作動不能となっても確実にエンジンを始動させることができる。
さらに、第1の制御回路は、エンジンの始動を制御する機能以外に、車両の電気機器を制御する機能を有することから、新たに制御回路を設ける必要がなく、既存の装置構成で容易に、この発明によるエンジン始動制御装置を実現することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
図1は、この発明の実施の形態に従うエンジン始動制御装置の概略ブロック図である。
図1を参照して、エンジン始動制御装置は、車両電気システム全体の電源状態を制御する電源制御ECU10と、スタートスイッチ12と、図示しないエンジンの始動および回転を制御するエンジンECU20と、電源リレー30と、スタータ40と、スタータリレー50と、電圧センサ52と、エンジン回転数センサ60と、シフトポジションセンサ70と、ブレーキランプスイッチ80とを備える。
スタートスイッチ12は、車両室内の運転席近辺に設けられたスイッチであり、例えばインストルメントパネルに設けられたモーメンタリ式の押しボタンスイッチによって構成される。スタートスイッチ12は、運転者によって操作(プッシュ)されることにより、オン状態となる。なお、スタータスイッチ12は、プッシュ式スタートシステムに対応するものに限定されず、図示しないイグニッションスイッチのオン位置からエンジンスタート位置にキーが回されたことに連動してオン状態となるように構成しても良い。
電源制御ECU10は、スタートスイッチ12およびバッテリ(図示せず)に接続される。バッテリは、車両に搭載され、たとえばニッケル水素などの二次電池からなる。電源制御ECU10は、常時バッテリからの電力供給を受けて動作可能な状態にあり、スタートスイッチ12がオンされたことに応じて、電源リレー30の励磁回路を通電して、電源リレー30をオン状態とし、バッテリからエンジンECU20に電力を供給する。さらに、電源制御ECU10は、エンジンECU20に対して、エンジン始動を指示する始動指示信号SDを出力する。
エンジンECU20は、図示しない他の車両電気システムとともに、バッテリに接続される。バッテリとエンジンECU20との間には、電源リレー30が設けられる。電源リレー30の励磁回路は、電源制御ECU10により通電される。電源リレー30がオン状態において、エンジンECU20および図示しない車両電気システムは、バッテリと電気的に接続され、バッテリから電力の供給を受ける。さらに、エンジンECU20は、バッテリからの電力供給開始後において、電源制御ECU10から始動指示信号SDを受ける。
ここで、エンジンECU20は、供給される電源電圧において、正常動作が保証される動作電圧の限界値(以下、動作電圧下限値とも称する)を有する。エンジンECU20は、電源電圧がこの動作電圧下限値以上であるときには、正常動作が可能となる。一方、電源電圧がこの動作電圧下限値を下回るときには、エンジンECU20は、動作不能(以下、リセット状態とも称する)となる。
スタータリレー50は、エンジンECU20とスタータ40との間に配される。スタータリレー50の励磁回路は、電源制御ECU10から始動指示信号SDが出力されたことに応じて通電される。スタータリレー50の通電には、図1に示すように、エンジンECU20からの駆動電流Idおよび電源制御ECU10からの補助駆動電流idの少なくとも一方が励磁回路に供給される。そして、スタータリレー50の励磁回路が通電されると、バッテリからスタータ40に電力が供給される。スタータリレー50の通電方法については、後に詳述する。
電圧センサ52は、スタータリレー50の励磁回路が通電されると、その励磁回路に生じた電圧を検出する。そして、電圧センサ52は、検出した電圧をスタータ駆動信号STAとしてエンジンECU20へ出力する。スタータ駆動信号STAは、検出された電圧に応じてオン/オフ状態を示す信号である。すなわち、スタータリレー50が通電状態であればオン状態を示し、スタータリレー50が非通電状態であればオフ状態を示す。
スタータ40は、バッテリからの電力供給を受けて回転する。スタータ40の回転によって、エンジンのクランキングが開始される。
エンジン回転数センサ60は、エンジンのクランキングが開始してエンジンが回転を始めると、そのエンジン回転数MRNEを検出する。エンジン回転数センサ60は、検出したエンジン回転数MRNEをエンジンECU20へ出力する。
エンジンECU20は、エンジン回転数センサ60からエンジン回転数MRNEを受けると、検出されたエンジン回転数MRNEと予め定めた所定の回転数(たとえばアイドル回転数近傍)との一致比較動作を行ない、その比較結果に基づいてエンジンが完爆状態であるか否かを判定する。このとき、エンジン回転数MRNEが所定の回転数以上であれば、エンジンECU20は、エンジンが完爆状態であると判定し、エンジン始動が完了したと判断する。そして、エンジンECU20は、エンジン始動が完了したことに応じて、スタータリレー50への駆動電流Idの供給を停止する。これにより、スタータ40の回転が停止し、エンジン始動が終了する。
シフトポジションセンサ70は、運転者により操作されたシフトレバー(図示せず)の位置(シフトポジション)を検出し、その検出したシフトポジションを電源制御ECU10およびエンジンECU20へ出力する。
ブレーキランプスイッチ80は、図示しないブレーキの作動/非作動を検出し、その検出結果を電源制御ECU10およびエンジンECU20へ出力する。具体的には、ブレーキペダル(図示せず)が踏込まれたことに応答してブレーキランプ(図示せず)が消灯状態から点灯状態になると、ブレーキランプスイッチ80は、これに連動してオン状態の信号を出力する。
以上の構成において、この発明によるエンジン始動制御装置は、通常、エンジンECU20から行なわれるスタータリレー50の通電を、電源制御ECU10からも行なうことができるように構成したことを第1の特徴とする。
詳細には、スタータ40の起動は、通常、エンジンECU20が電源制御ECU10から送出された始動指示信号SDをトリガとして、スタータリレー50の励磁回路に駆動電流Idを流して通電し、バッテリからステータ40に電力を供給することによって実行される。
しかしながら、バッテリが劣化している、あるいはバッテリの充電状態が不十分なときには、スタータ40の起動時に、バッテリからスタータ40に大きな電力が供給されることによって、エンジンECU20に供給される電源電圧が、一時的にエンジンECU20の動作電圧下限値を下回ることがある。これにより、エンジンECU20は、動作不能(リセット状態)に陥り、以降のエンジン始動動作が不可能となる。
このとき、従来のイグニッションスイッチを用いたエンジン始動制御装置であれば、上述したように、運転者がイグニッションキーをエンジンスタート位置に保持する操作と、バッテリとスタータとの間を通電状態にするリレー回路とを組合せることで、エンジンを始動させることができる。これに対して、車両の電源投入からエンジン始動までの一連の動作を1回のスイッチ操作のみで自動的に行なうプッシュ式スタートシステムにおいては、運転者が特定の位置でキーを保持する構成を持たないため、一旦エンジンECUがリセットされると、エンジンを始動させることができない。
そこで、この発明では、エンジンECU20と、エンジンECU20よりも低い動作電圧下限値を有する他のECUとによってスタータ40の起動を行なう構成とする。動作電圧下限値の低いECUの一例としては、図1に示す電源制御ECU10が挙げられる。これは、電源制御ECU10は、車両電気システム全体の電源を制御する関係上、電源電圧が低い場合でも安定して電力を供給できるように、昇圧回路を内蔵するなどして正常動作する機能を備えていることによる。なお、電源制御ECU10に限らず、低電圧動作機能を有するECUであれば、上記の他のECUとして本願発明に適用できることは言うまでもない。これによれば、新たなECUを設ける必要がなく、既存の装置構成を用いてこの発明を容易に実現することができる。
さらに、この発明によるエンジン始動制御装置は、エンジンECU20がスタータリレー50の通電状態に基づいて、駆動電流Idの供給を制御することを第2の特徴とする。
詳細には、図1の構成において、エンジンECU20と電源制御ECU10とは、エンジン始動の指示を受けると、互いに独立した制御に従って、駆動電流Idおよび補助駆動電流idをそれぞれスタータリレー50に供給する。このため、スタータリレー50においては、両者の間で駆動電流の供給するタイミングにずれが生じる場合が起こり得る。
たとえば、エンジンECU20がスタータ40の起動時における電源電圧の低下によって、一時的にリセット状態に陥った場合を考える。この場合においても、電源制御ECU10は、動作可能な状態にあり、予め設定された所定の期間、補助駆動電流idをスタータリレー50の励磁回路に供給し続ける。これにより、スタータ40は、引き続きバッテリから電力供給を受けて回転し続け、エンジンをクランキングさせる。なお、所定の期間は、エンジン始動後のスタータ40のオーバーランを防ぐため、補助駆動電流idの通電期間だけでは、エンジンが完全に始動できない程度の短い期間に設定される。
やがて、エンジンがクランキングされて、バッテリからスタータ40に供給される電力が減ると、バッテリからエンジンECU20に供給される電源電圧Vbが増加し始める。そして、電源電圧VbがエンジンECU20の動作電圧下限値を上回ると、エンジンECU20は再び動作可能になり、始動指示信号SDに応答して、駆動電流Idの通電を再開する。このとき、電源制御ECU10において、既に所定の期間が経過して補助駆動電流idの通電が停止されていれば、スタータリレー50には、所定の期間の経過したタイミングと駆動電流Idが供給され始めるタイミングとの間において、一時的に非通電状態となる期間が生じることになる。これにより、スタータ40においては、一旦クランキングが停止されたにも拘らず、再度クランキングを開始されるという2段クランキングが発生する。これは、前者のクランキングが停止した後も慣性で回転し続けているエンジンに対して、新たな力を加えることとなり、衝撃音の発生やギヤの機械的損傷などの原因となる。
そこで、この発明では、このようなスタータ40の2段クランキングを回避する手段として、エンジンECU20は、スタータリレー50の通電状態に基づいて、駆動電流Idの供給を制御する構成とする。これによれば、エンジンECU20は、スタータリレー50が通電状態であることに基づいて、駆動電流Idの供給を実行する。また、スタータリレー50が非通電状態であるときには、エンジンECU20は、スタータリレー50に通電された履歴の無いことに基づいて、駆動電流Idの供給を実行する。一方、エンジンECU20は、スタータリレー50に通電された履歴が有れば、駆動電流Idの供給を禁止する。このような構成とすることにより、スタータリレー50の一時的な非通電状態が回避され、スタータ40の2段クランキングを防止することができる。
以下に、図1のエンジン始動制御装置にて実行されるエンジン始動制御方法について、詳細に説明する。
図2は、この発明の実施の形態1によるエンジン始動制御を説明するための第1のタイミングチャートである。
エンジン始動待機状態において、最初に、図中(1)に示すように、スタートスイッチ12が、運転者によるプッシュ操作(図中のワンショットパルスSTに相当)によってオンされる。電源制御ECU10は、スタートスイッチ12がオンされたことを検知すると、電源リレー30の励磁回路を通電して、エンジンECU20などの車両電気システムに電源電圧の供給を開始する。このときの車両電気システムの電源電圧Vbは、図中(2)に示すように、バッテリの電源電圧と略等しい電圧レベルとなり、エンジンECU20が作動する。
次に、電源制御ECU10は、エンジンECU20に対して、エンジン始動を指示する始動指示信号SDを送出する(図中(3)に相当)。そして、電源制御ECU10は、始動指示信号SDをトリガとして、スタータリレー50の励磁回路に、所定の期間、補助駆動電流idを通電する(図中(5)に相当)。なお、始動指示信号SDは、補助駆動電流idが駆動される所定の期間の終了時においても、継続して送出される。
このとき、電源制御ECU10は、補助電流idの通電を行なうに先立って、所定の始動条件が成立するか否かを判定する。所定の始動条件は、エンジン始動が許可される条件であり、車両がエンジンを始動させても急発進する等の危険が生じない状態であることとされる。所定の始動条件には、シフトポジションが非駆動ポジション(たとえばN(ニュートラル)ポジション、P(パーキング)ポジションなど)に選択されていること、およびブレーキペダルが踏込まれていることなどが含まれる。
そして、電源制御ECU10は、シフトポジションセンサ70およびブレーキランプスイッチ80からの信号に基づいて、所定の始動条件が成立すると判定されると、補助駆動電流idをスタータリレー50の励磁回路に供給する。
一方、エンジンECU20は、電源制御ECU10からの始動指示信号SDをトリガとして、スタータリレー50の励磁回路に駆動電流Idを通電する(図中(4)に相当)。
このとき、エンジンECU20は、電源制御ECU10から始動指示信号SDを受けると、エンジン始動を行なうに先立って、スタータリレー50が通電状態にあるか否かを判定する。詳細には、エンジンECU20は、電圧センサ52からのスタータ駆動信号STAに基づいて、スタータリレー50が通電状態にあるか否かを判定する。図中(4)のタイミングでは、スタータリレー50は未だ通電されておらず、スタータ駆動信号STAは、オフ状態を示している。そこで、エンジンECU20は、スタータリレー50が非通電状態であると判定されると、上述した所定の始動条件が成立すると判定されたことに基づいて、駆動電流Idをスタータリレー50の励磁回路に供給する。
以上のように、スタータリレー50は、エンジン始動指示に応答して、エンジンECU20および電源制御ECU10の双方からの駆動電流Id,idによって通電される。これにより、スタータ40はバッテリから電力の供給を受けて起動する。
そして、スタータリレー50が通電されると、電圧センサ52は、スタータリレー50の励磁回路に生じた電圧を検出する。電圧センサ52は、その検出した電圧をオン状態のスタータ駆動信号STAとして、エンジンECU20へ出力する(図中(6)に相当)。
ここで、スタータ40に大きな始動電流が供給されたことに起因して、車両電気システムに供給される電源電圧Vbが一時的に低下したものとする。このとき、バッテリの充電状態によっては、図中(7)に示すように、電源電圧Vbが、エンジンECU20の動作電圧下限値(図中の点線レベル)を下回る場合が起こり得る。これにより、エンジンECU20は動作不能(リセット状態)となり、スタータリレー50の励磁回路への駆動電流Idの通電を停止する。
一方、電源制御ECU10は、動作電圧下限値(図中の破線レベル)がエンジンECU20の動作電圧下限値よりも低いことから、バッテリから供給される電源電圧の低下においても、動作可能な状態を維持している。したがって、スタータリレー50の励磁回路には、電源制御ECU10から補助駆動電流idが継続して供給されることから、通電状態が保持される。これにより、スタータ40は、引き続きバッテリから電力供給を受けて回転し続け、エンジンをクランキングさせる。
エンジンがクランキングされると、バッテリからスタータ40に供給される電力が減り、バッテリからエンジンECU20に供給される電源電圧Vbが増加し始める。そして、電源電圧VbがエンジンECU20の動作電圧下限値を上回ると、エンジンECU20は、再び動作可能となる。エンジンECU20が再び動作可能となった時点では、未だ始動指示信号SDが送出されているため、エンジンECU20は、駆動電流Idの通電を再開する。
ここで、エンジンECU20は、駆動電流Idの通電を行なうに先立って、電圧センサ52からのスタータ駆動信号STAに基づいて、スタータリレー50が通電状態にあるか否かを判定する。図2の場合では、エンジンECU20がリセット状態から回復したタイミングでは、スタータリレー50は電源制御ECU10からの補助駆動電流idによって通電されており、スタータ駆動信号STAは、オン状態を示している。そこで、エンジンECU20は、スタータリレー50が通電状態であると判定されると、所定の始動条件が成立するか否かの判定を行なうことなく、直ちに駆動電流Idをスタータリレー50の励磁回路に供給する(図中(8)に相当)。
そして、エンジンECU20は、補助駆動電流idの通電を停止する所定の期間の経過時(図中(9)に相当)以降においてもスタータリレー50に駆動電流Idを通電し、点火噴射の制御を実行して、エンジン始動を開始する(図中(11)に相当)。
そして、エンジンが完爆状態となって、エンジン始動が完了すると、図中(12)に示すように、エンジンECU20は、駆動電流Idの通電を停止する。なお、駆動電流Idの通電が停止されたことに応じて、スタータ駆動信号STAは、オン状態からオフ状態へと遷移する(図中(13)に相当)。
以上の構成によれば、電源電圧の低下によって、一旦エンジンECU20がリセット状態に陥ったときであっても、電源制御ECU10によってスタータ40が駆動され続け、エンジンECU20がリセット状態から回復した後は、エンジンECU20によってスタータ40が駆動されることから、運転者にとっては、見かけ上1回のプッシュ操作によってエンジンが始動したのと等価となり、利便性が向上される。
また、エンジンECU20は、スタータリレー50が通電されていることに基づいて、駆動電流Idの供給を再開することから、スタータリレー50に一時的な非通電状態が発生することなく、スタータ40を駆動し続けることができる。
図3は、この発明の実施の形態1によるエンジン始動制御を説明するための第2のタイミングチャートである。
図3を参照して、エンジン始動待機状態において、電源制御ECU10は、スタートスイッチ12がオンされたこと(図中(1)に相当)を検知すると、電源リレー30の励磁回路を通電して、エンジンECU20などの車両電気システムに電源電圧の供給を開始する。このときの車両電気システムの電源電圧Vbは、図中(2)に示すように、バッテリの電源電圧と略等しい電圧レベルとなり、エンジンECU20が作動する。
次に、電源制御ECU10は、エンジンECU20に対して、エンジン始動を指示する始動指示信号SDを送出する(図中(3)に相当)。さらに、電源制御ECU10は、先述のように、シフトポジションセンサ70およびブレーキランプスイッチ80からの信号に基づいて、所定の始動条件が成立するか否かを判定する。そして、電源制御ECU10は、所定の始動条件が成立すると判定されると、スタータリレー50の励磁回路に、所定の期間、補助駆動電流idを通電する(図中(5)に相当)。
一方、エンジンECU20は、電源制御ECU10からの始動指示信号SDをトリガとして、スタータリレー50の励磁回路に駆動電流Idを通電する(図中(4)に相当)。
このとき、エンジンECU20は、図2において説明したように、電源制御ECU10から始動指示信号SDを受けると、電圧センサ52からのスタータ駆動信号STAに基づいて、スタータリレー50が通電状態にあるか否かを判定する。そして、エンジンECU20は、スタータ駆動信号STAがオフ状態であって、スタータリレー50が非通電状態であると判定されると、所定の始動条件が成立すると判定されたことに基づいて、駆動電流Idをスタータリレー50の励磁回路に供給する。
電圧センサ52は、駆動電流Idおよび補助駆動電流idによってスタータリレー50が通電されたことに応じて、スタータリレー50の励磁回路に生じた電圧を検出する。そして、電圧センサ52は、その検出した電圧をオン状態のスタータ駆動信号STAとしてエンジンECU20へ出力する(図中(6)に相当)。
ここで、スタータ40に大きな始動電流が供給されたことに起因して、車両電気システムに供給される電源電圧Vbが、エンジンECU20の動作電圧下限値(図中の点線レベル)を下回ったものとする(図中(7)に相当)。これにより、エンジンECU20はリセット状態となり、スタータリレー50の励磁回路への駆動電流Idの供給を停止する。
一方、電源制御ECU10は、上述したように、バッテリから供給される電源電圧の低下においても動作可能な状態を維持しており、補助駆動電流idの供給を継続する。これにより、スタータ40は、引き続きバッテリから電力供給を受けて回転し続け、エンジンをクランキングさせる。
エンジンがクランキングされると、バッテリからスタータ40に供給される電力が減り、バッテリからエンジンECU20に供給される電源電圧Vbが増加し始める。そして、図中(14)に示すように、電源電圧VbがエンジンECU20の動作電圧下限値を上回ると、エンジンECU20は、再び動作可能となる。エンジンECU20が再び動作可能となった時点では、未だ始動指示信号SDが送出されているため、エンジンECU20は、駆動電流Idの通電を再開しようとする。
ここで、エンジンECU20は、駆動電流Idの通電を行なうに先立って、電圧センサ52からのスタータ駆動信号STAに基づいて、スタータリレー50が通電状態にあるか否かを判定する。図3に示すように、エンジンECU20がリセット状態から回復したタイミングでは、補助駆動電流idが通電される所定の期間が既に経過しており、スタータリレー50は非通電状態にある。そこで、エンジンECU20は、スタータ駆動信号STAがオフ状態であり、スタータリレー50が非通電状態であると判定されると、所定の始動条件が成立することを確認した後に、スタータリレー50に通電された履歴が有るか否かを判定する。
詳細には、エンジンECU20は、図中(14)のタイミングよりも以前に、スタータ駆動信号STAがオン状態からオフ状態に遷移していることに基づいて、スタータリレー50に通電された履歴が有ると判定する。そして、エンジンECU20は、スタータリレー50に通電された履歴が有ると判定されると、図3に示すように、駆動電流Idの供給を禁止する。
これにより、スタータリレー50には、補助駆動電流idが通電される所定の期間が経過した以降において、新たに駆動電流Idが通電されることはない。その結果、スタータリレー50において一時的な非通電状態の発生が回避されることとなり、スタータ40の2段クランキングが抑えられる。
なお、図3の場合におけるエンジンの始動は、運転者が再びプッシュ操作を行なってスタートスイッチ12をオン状態とすることにより行なわれる。このとき、電源制御ECU10およびエンジンECU20は、2度目のエンジン始動の指示に応じて上述した一連の動作を再び実行し、最終的にエンジンを始動させる。
図4は、図1における電源制御ECU10で実行されるエンジン始動制御を示すフローチャートである。
図4を参照して、最初に、運転者によるプッシュ操作によってスタートスイッチ12がオンされると、電源制御ECU10は、スタートスイッチ12がオンされたことを検知する(ステップS01)。
そして、電源制御ECU10は、電源リレー30を通電し、エンジンECU20および他の車両電気システムに対して、バッテリからの電力供給を開始する(ステップS02)。また、電源制御ECU10は、エンジンECU20に対して、始動指示信号SDを送出する(ステップS03)。
次に、電源制御ECU10は、シフトポジションセンサ70およびブレークランプスイッチ80からの信号に基づいて、所定の始動条件が成立するか否かを判定する(ステップS04)。このとき、電源制御ECU10は、所定の始動条件が成立すると判定されると、補助駆動電流idを予め設定された所定の期間、スタータリレー50の励磁回路に通電する(ステップS05)。そして、所定の期間の経過後において、スタータリレー50への通電を停止する。さらに、エンジンECU20への始動指示信号SDの送出も停止する(ステップS06)。
一方、ステップS04において、電源制御ECU20は、所定の始動条件が成立しないと判定されると、以降のエンジン始動に関する制御(補助駆動電流idの通電)を禁止する(ステップS07)。
図5は、図1におけるエンジンECU20で実行されるエンジン始動制御を示すフローチャートである。
図5を参照して、エンジンECU20は、スタートスイッチ12がオンされたことに応じてバッテリから電力が供給されると、電源制御ECU10からの始動指示信号SDの入力の有無を判定する(ステップS10)。そして、エンジンECU20は、始動指示信号SDを受けると、以下に示す判定動作を行ない、その判定結果に基づいて、スタータリレー50への通電を実行/禁止する。
最初に、エンジンECU20は、スタータ駆動信号STAがオン状態か否かを判定する(ステップS11)。このとき、スタータ駆動信号STAがオン状態であると判定されると、すなわち、スタータリレー50が通電状態であると判定されると、直ちにステップS14に進み、駆動電流Idの通電を実行する。これにより、スタータリレー50は、駆動電流Idと補助駆動電流idとによって通電される。
一方、ステップS11において、スタータ駆動信号STAがオフ状態であると判定されると、すなわち、スタータリレー50が非通電状態であると判定されると、エンジンECU20は、所定の始動条件が成立するか否かを判定する(ステップS12)。このとき、エンジンECU20は、シフトポジションセンサ70およびブレーキランプスイッチ80からの信号に基づいて、所定の始動条件が成立しないと判定されると、以降のスタータリレー50への駆動電流Idの通電を禁止する(ステップS17)。したがって、所定の始動条件を満たさないことを理由として、一連のエンジン始動制御は行なわれない。
一方、ステップS12において、所定の始動条件が成立すると判定されると、エンジンECU20は、続いて、スタータリレー50に通電された履歴が有るか否かを判定する(ステップS13)。このとき、エンジンECU20は、スタータ駆動信号STAがオフ状態からオン状態に遷移した履歴の有無に基づいて、スタータリレー50に通電された履歴が有るか否かを判定する。
そして、ステップS13において、スタータリレー50に通電された履歴が無いと判定されると、エンジンECU20は、スタータリレー50に駆動電流Idを通電する(ステップS14)。一方、スタータリレー50に通電された履歴が有ると判定されると、エンジンECU20は、スタータリレー50への駆動電流Idの通電を禁止する(ステップS17)。これにより、スタータリレー50の一時的な非通電状態を回避でき、スタータ40の2段クランキングを防止することができる。なお、エンジンの始動は、再びスタータスイッチ12がオンされたことに応じて、ステップS10に戻って実行される。
以上のように、この発明の実施の形態によれば、運転者による1回の操作のみで確実にエンジンを始動することができ、運転者における利便性を向上することができる。
また、一時的にスタータリレーが非通電状態となることが回避されることから、これに起因するスタータの2段クランキングを防止することができ、高い信頼性を実現することができる。
なお、電源制御ECU10は、この発明による「第1の制御回路」を構成する。
また、エンジンECU20は、「第2の制御回路」を構成する。
さらに、スタータ40は、「モータ」を構成する。
さらに、スタータリレー50は、「モータ駆動用リレー」を構成する。
[変更例]
以上のように、この発明の実施の形態では、プッシュ式スタートシステムが採用された車両に搭載されるエンジン始動制御装置について説明したが、以下に示すように、イグニッションスイッチの操作によってエンジンを始動する形式を採用する車両に搭載されるエンジン始動制御装置についても適用することができる。
図6は、この発明の実施の形態の変更例に従うエンジン始動制御装置の概略ブロック図である。
図6を参照して、エンジン始動制御装置は、エンジン始動用スイッチ14と、図示しないエンジンの始動および回転を制御するエンジンECU20と、スタータ40と、スタータリレー50と、電圧センサ52と、エンジン回転数センサ60と、シフトポジションセンサ70と、ブレーキランプセンサ80とを備える。
なお、図5のエンジン始動制御装置は、図1のエンジン始動制御装置における電源制御ECU10をエンジン始動用スイッチ14に変更したものである。よって、共通する部分についての詳細な説明は繰り返さない。
エンジン始動用スイッチ14は、イグニッションスイッチがオン位置からエンジンスタート位置にイグニッションキーが回されたことに連動して、オン状態となる。このエンジン始動用スイッチ14は、運転者がイグニッションキーをエンジンスタート位置に回したことに応じて、予め設定された所定の期間、オン状態を保持する。
エンジン始動用スイッチ14がオンされたことに応じて、スタータリレー50は、図示しないバッテリに接続される。これにより、スタータリレー50の励磁回路には、エンジン始動用スイッチ14がオン状態となる所定の期間において、補助駆動電流idが通電される。
さらに、エンジン始動用スイッチ14がオンされたことに応じて、始動指示信号SDがエンジンECU20へ出力される。エンジンECU20は、始動指示信号SDを受け、電圧センサ52からスタータ駆動信号STAを受け、シフトポジションセンサ70からシフトポジションを指示する信号を受け、ブレーキランプスイッチ80からブレーキの作動/非作動を指示する信号を受け、エンジン回転数センサ60からエンジン回転数MRNEを受ける。
そして、エンジンECU20は、始動指示信号SDをトリガとして、スタータリレー50への駆動電流Idの通電を実行する。このとき、エンジンECU20は、上述した図1のエンジンECU20において説明したのと同様の手順に従って、駆動電流Idの通電を制御する。すなわち、エンジンECU20は、スタータリレー50の通電状態に基づいて、駆動電流Idの通電を制御する。これによれば、運転者は1回のキー操作によって確実にエンジンを始動することができる。また、スタータ50における2段クランキングの発生が防止され、高い信頼性が実現される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態に従うエンジン始動制御装置の概略ブロック図である。 この発明の実施の形態によるエンジン始動制御を説明するためのタイミングチャートである。 この発明の実施の形態によるエンジン始動制御装置を説明するためのタイミングチャートである。 図1における電源制御ECUで実行されるエンジン始動制御を示すフローチャートである。 図1におけるエンジンECUで実行されるエンジン始動制御を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態の変更例に従うエンジン始動制御装置の概略ブロック図である。
符号の説明
10 電源制御ECU、12 スタートスイッチ、14 エンジン始動用スイッチ、20 エンジンECU、30 電源リレー、40 スタータ、50 スタータリレー、52 電圧センサ、60 エンジン回転数センサ、70 シフトポジションセンサ、80 ブレーキランプスイッチ。

Claims (9)

  1. エンジンおよび電源が搭載された車両のエンジン始動制御装置であって、
    前記電源からの電力の供給を受けて前記エンジンを始動させるモータと、
    前記電源から電力の供給を受け、前記エンジンの始動指示がなされたことに応じて、前記エンジンの始動を制御する第1および第2の制御回路と、
    前記電源と前記モータとの間に配され、前記第1の制御回路および前記第2の制御回路の少なくとも一方から供給される第1および第2の駆動電流によって通電され、通電時に前記電源と前記モータとを電気的に接続するモータ駆動用リレーとを備え、
    前記第1の制御回路は、前記エンジンの始動指示を受けると、エンジン始動を許可するための所定の始動条件が成立することに基づいて、前記第1の駆動電流を供給し、
    前記第2の制御回路は、前記エンジンの始動指示を受けると、前記モータ駆動用リレーが通電されていることに基づいて、前記第2の駆動電流を供給する、エンジン始動制御装置。
  2. 前記第2の制御回路は、前記モータ駆動用リレーが通電されていないときには、前記所定の始動条件が成立し、かつ前記エンジンの始動が指示された時点以降において、前記モータ駆動用リレーに通電された履歴が無いことに基づいて、前記第2の駆動電流を供給する、請求項1に記載のエンジン始動制御装置。
  3. 前記第2の制御回路は、前記モータ駆動用リレーが通電されていないときには、前記エンジンの始動が指示された時点以降において、前記モータ駆動用リレーに通電された履歴が有ることに基づいて、前記第2の駆動電流の供給を禁止する、請求項2に記載のエンジン始動制御装置。
  4. 前記第1の制御回路は、前記エンジンの始動指示を受けると、所定の期間、前記第1の駆動電流を供給し、
    前記第2の制御回路は、前記エンジンの始動が指示された時点から前記所定の期間が経過したことに基づいて、前記モータ駆動用リレーに通電された履歴有りと判断する、請求項3に記載のエンジン始動制御装置。
  5. 前記所定の期間は、前記エンジンの始動が指示された時点から前記エンジンが始動される時点までの期間よりも相対的に短い期間である、請求項4に記載のエンジン始動制御装置。
  6. 前記第1および第2の制御回路は、前記電源から供給される電源電圧において、正常動作が保証される第1および第2の動作電圧下限値をそれぞれ有し、
    前記第1の動作電圧下限値は、前記第2の動作電圧下限値よりも低電圧である、請求項5に記載のエンジン始動制御装置。
  7. 前記第1の制御回路は、前記エンジンの始動を制御するとともに、前記車両に搭載される電気機器を制御する、請求項6に記載のエンジン始動制御装置。
  8. 前記第1の制御回路は、前記エンジンの始動指示がなされたことに応じて、前記車両に搭載される電気機器への電力供給を制御する、請求項7に記載のエンジン始動制御装置。
  9. 前記第1の制御回路は、前記電源と前記モータ駆動用リレーとの間に接続され、前記エンジンの始動を指示するエンジン始動用スイッチを含み、
    前記エンジン始動用スイッチは、オンされたことに応じて、前記第2の制御回路にエンジンの始動指示を出力するとともに、前記所定の期間、前記電源から前記モータ駆動用リレーに前記第1の駆動電流を供給する、請求項5に記載のエンジン始動制御装置。
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