JP2006183181A - 可動シンカを備える横編機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 編地の編成中でも歯口寸法を変更可能で、歯口寸法が変更されても作用位置は変化しない、可動シンカを備える横編機を提供する。
【解決手段】 針床先端7で歯口4側には、針床先端縁7aが形成され、対向する針床3側の針床先端縁との間の間隔で歯口寸法dを規定する。針床基板8の歯口4側には、凸部8bも形成され、針床先端7に形成される凹部7bと嵌合する。凹凸は、針床先端7が針床本体6に対して、歯口4に対する出退方向の摺動変位が可能で他の方向の変位を規制するように、形成されているので、針床先端7が針床本体6によって支持され、歯口4に対する出退方向の摺動変位で歯口寸法dを変更することができる。針床本体6側に支持される可動シンカ11は、針床先端縁7aよりも歯口4に突出する先端部に編糸保持部11aを有し、歯口4に進退揺動可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、針床の歯口側の先端に歯口に進退揺動可能な可動シンカを備える横編機に関する。
従来から、編成中の編地を歯口の下方に押し下げるように、歯口に対して進退揺動可能な可動シンカを備える横編機が用いられている(たとえば、特許文献1参照。)。この可動シンカは、針床の先端寄りの位置に配置され、先端に編糸受け部が形成され、編糸受け部で編針間の編糸を押さえ込むように、ばねで付勢される。
このような可動シンカも含めて、横編機のシンカは、先端が針床の先端よりも歯口に突出し、編糸を引き込む編針間でシンカループを形成するという基本的な機能を有する。編針が編糸を引き込む際には、先に形成している編目ループのノックオーバが行われる。ノックオーバが円滑に行われるためには、編糸の太さや張力などの特性に、針床の先端の位置が適合している必要がある。針床の先端から歯口にノックオーバプレートを進出させ、進出量を変えてノックオーバのタイミングを調整可能にする技術も知られている(たとえば、特許文献2参照。)。
前後の針床が歯口を挟んで対向している横編機では、針床の先端の位置は、
歯口寸法を規定する。編成する編地の性状の違いによって、適正な歯口寸法も異なる。ただし、一般には標準的な歯口寸法に固定される。針床尖端部を針床に対して歯口に進退操作可能として、歯口寸法を調整可能にする技術も知られている(たとえば、特許文献3参照。)。
特公平5−83657号公報 第2694626号公報 国際公開WO2002/046508号パンフレット
横編機では、ゲージを単位とする一定のピッチで針床に編針が配列されている。各編針を編成に使用する総針編成で編地を編成する限り、編糸の太さや編地の厚さの変化があっても、一定の歯口寸法で対応可能な範囲となる。しかしながら、総針編成とともに、編針の配列中で一定数毎にしか編針を編成に使用しない針抜き編成を併用するような編地では、一定の歯口寸法では対応が困難である。しかしながら、歯口の前後の針床に並設される編針の編成動作は、一般に、編針の並設方向に沿って移動するキャリッジに搭載するカム機構で駆動するけれども、前後の針床の位置を変えることはキャリッジの関係で困難である。少なくとも、編地の編成中に前後の針床の位置を変えることは不可能である。
特許文献2の技術は、編針とともに、ノックオーバプレートをキャリッジに搭載するカムで操作して、編成動作を行う編針の位置でのノックオーバのタイミングを調整することは可能であるけれども、編地に応じて歯口寸法を変更することはできない。特許文献3の技術は、針床尖端部に設けられているシンカも移動する。ただし、このシンカは可動シンカではなく、編地を押し下げる機能は有していない。
特許文献3の技術を、特許文献1のような可動シンカにも適用すると、歯口寸法の変化とともに、歯口での可動シンカの作用位置も変化してしまう。可動シンカは、歯口の中央を基準に供給される編糸に対して適切に作用させるように、作用位置は変化しないことが望ましい。
本発明の目的は、編地の編成中でも歯口寸法を変更可能で、歯口寸法が変更されても作用位置は変化しない、可動シンカを備える横編機を提供することである。
本発明は、少なくとも前後一対の針床が歯口を挟んで対向するように配設され、各針床の上面には複数の編針がそれぞれ歯口に出退可能に並設され、各針床の歯口側先端には可動シンカが備えられ、可動シンカは、針床先端縁よりも歯口に突出する先端部に編糸保持部を有し、歯口に進退揺動可能な可動シンカを備える横編機において、
各針床は、
歯口に対して固定して設けられ、可動シンカを揺動変位可能に支持する針床本体と、
針床本体に対して歯口側に設けられ、針床先端縁となる部分を含み、歯口に対する出退方向の変位が可能な針床先端とを、
有することを特徴とする可動シンカを備える横編機である。
また本発明で、前記針床本体および前記針床先端は、相互に嵌合する凹凸を有しており、
該凹凸は、針床先端が針床本体に対して、前記歯口に対する出退方向の摺動変位が可能で他の方向の変位を規制するように、形成されていることを特徴とする。
また本発明で、前記針床先端は、前記編針の並設方向に並設される複数のプレートの集合体と、該集合体を該並設方向に貫通する連続部材によって形成され、
該並設方向に間隔をあけて配置されるプレートから該針床の下方に、前記歯口に対する出退方向の変位を駆動するための駆動突起が設けられていることを特徴とする。
また本発明では、前記針床本体の下面に、前記針床先端が前記歯口に対する出退方向の変位を行うように駆動する駆動機構が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、横編機で歯口を挟んで対向するように配設される少なくとも前後一対の針床の歯口側先端には可動シンカが備えられ、針床先端縁よりも歯口に突出する先端部に編糸保持部を有し、歯口に進退揺動可能である。各針床は、歯口に対して固定して設けられ、可動シンカを揺動変位可能に支持する針床本体と、針床本体に対して歯口側に設けられ、針床先端縁となる部分を含み、歯口に対する出退方向の変位が可能である針床先端とを有する。針床先端を出退方向に変位させることによって、対向する針床の針床先端の針床先端縁間で規定される歯口寸法を、編地の編成中でも変更することができる。可動シンカは針床本体によって揺動変位可能に支持され、針床本体は歯口に対して固定して設けられるので、針床先端を変位させて歯口寸法を変更しても、可動シンカの作用位置が変化しないようにすることができる。
また本発明によれば、針床本体および針床先端は、相互に嵌合する凹凸を有する。この凹凸によって、針床先端が針床本体に対して、歯口に対する出退方向の摺動変位が可能で他の方向の変位を規制するように支持される。針床先端の歯口に対する出退方向の摺動変位で、歯口寸法を変更することができる。
また本発明によれば、針床先端部は、複数のプレートの集合体を連続部材が貫通して形成されるので、加工が容易であり、軽量化することもできる。駆動突起を板カムのカム溝などに係合させれば、歯口に対する出退方向の駆動を行わせて、歯口寸法を変更することができる。
また本発明によれば、針床本体の下面に、針床先端が歯口に対する出退方向の変位を行うように駆動する駆動機構が設けられる。駆動機構によって、針床の上面側に設けるキャリッジなどによる編成動作とは独立に、歯口寸法を変更することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である横編機1の主要部分の構成を概略的に示す。横編機1には、少なくとも前後一対の針床2,3が歯口4を挟んで対向するように配設される。歯口4は、中心線4aが鉛直方向となるように、針床2,3は歯口4側が高く、歯口4から離れる側が低くなるようにそれぞれ傾斜しているけれども、説明の便宜上、一方の針床2を水平に記載する。重力の方向は中心線4aに沿う方向であるので、編成された編地は、図では傾斜している中心線4aの方向に引き下げられる。また、中心線4aを挟んで、一方の針床2と他方の針床3とはほぼ対称となるので、他方の針床3についての記載は、一方の針床2の記載よりもさらに簡略化して示す。
図1での一方の針床2の上面には複数の編針5がそれぞれ歯口4に出退可能に並設される。他方の針床3も同様である。以下、一方の針床2について説明するけれども、前述のように中心線4aを挟んで対称な他方の針床3についても同様となる。編針5は、べら針であり、先端のフック5aをラッチ5bの開閉で開いたり閉じたりすることができる。編針として、針本体に対して摺動変位するスライダでフックを開閉する複合針など、他の形式の編針を用いることもできる。
針床2は、針床本体6と針床先端7とを組合わせて構成される。針床本体6は、針床基板8とニードルプレート9とを組合わせて構成される。針床先端7で歯口4側には、針床先端縁7aが形成され、対向する針床3側の針床先端縁との間の間隔で歯口寸法dを規定する。針床基板8には、編針5の並設ピッチに相当する間隔で溝8aが形成され、ニードルプレート9の下部が嵌合して立設される。隣接するニードルプレート9の上部間に、編針5を収容する針溝が形成される。針床基板8に対して、各ニードルプレート9は、プレート締付けワイヤ10で位置決めされる。針床基板8の歯口4側には、凸部8bも形成され、針床先端7に形成される凹部7bと嵌合する。すなわち、針床本体6および針床先端7は、凹部7bと凸部8bとのような凸部相互に嵌合する凹凸を有している。この凹凸は、針床先端7が針床本体6に対して、歯口4に対する出退方向の摺動変位が可能で他の方向の変位を規制するように、形成されているので、針床先端7が針床本体6によって支持され、歯口4に対する出退方向の摺動変位で歯口寸法dを変更することができる。
針床2の歯口4側の先端には可動シンカ11が備えられる。可動シンカ11は、針床先端縁7aよりも歯口4に突出する先端部に編糸保持部11aを有し、歯口4に進退揺動可能である。可動シンカ11の揺動変位は、揺動支持部11bで支持される。可動シンカ11の針床2上となる部分は、ニードルプレート9に形成される薄肉部9aに収容される。薄肉部9aの下部には、可動シンカ11の揺動支持部11bが嵌合する支承用凹所9bが形成される。可動シンカ11は、揺動支持部11bを支承用凹所9bに嵌合させることによって、編糸保持部11aが歯口4の中心線4a付近で円弧状の軌道に沿うような、歯口4に対する進退揺動が可能となる。この進退揺動では、可動シンカの編糸保持部11aの接線方向は中心線4aの方向とほぼ平行となる。可動シンカ11の揺動支持部11bの上部には、線ばね12が取付けられる。線ばね12は、可動シンカ11の揺動変位で、編糸保持部11aが歯口4の中心線4aの下方を接線方向として円弧状に変位するように付勢する。
可動シンカ11の上部は、プレート締付けワイヤ10と平行に、すなわち紙面を貫通する方向に設けられる帯金13で、ニードルプレート9の薄肉部9aに留まるように押えられる。線ばね12の上部は、ニードルプレート9の上端で帯金13よりも歯口4側に形成される段差部で受けられる。ニードルプレート9の薄肉部9aに留まる可動シンカ11の側方で、編針5の上方には、スペーサ14が配置される。スペーサ14の上部も、帯金13で押えられる。スペーサ14の下面は、編針5がニードルプレート9間の針溝から離脱しないように押えている。各スペーサ14は、ニードルプレート9に対し、スペーサ位置決めワイヤ15の位置を基準として装着される。
ニードルプレート9の薄肉部9aは、一側方側が削除されて、可動シンカ11を収容する。各編針5を基準とすると、編針5の並設方向の両側をニードルプレート9で挟まれ、一側方側ではニードルプレート9の薄肉部9aの背面側に臨み、他側方側で薄肉部9aに臨むことになる。この編針5の一側方側には、目移し羽根16が設けられ、歯口4に進出させて、対向する針床3から進出する編針に編目を渡すことができる。
針床2の下面側には、連結板17、連結ピン18、固定ピン19、カバー板20およびボルト21等が針床先端7の歯口4への進退変位に対する駆動機構として設けられる。図1は、針床先端7が歯口4へ最も進出している狭歯口位置となる状態を示している。狭歯口位置では、対向する針床3との間の歯口寸法dは、最小となる。この歯口寸法dは、同一ゲージの横編機で歯口寸法dの変更機能が備えられていないものと同等とし、狭歯口位置を基準位置とする。
図2は、針床先端7が歯口4から最も後退している広歯口位置となる状態を示す。対向する針床3との間の歯口寸法dは、最大となる。図1に示すような狭歯口位置と図2に示すような広歯口位置との間での針床先端7の移動は、たとえば連結板17で駆動することができる。連結板17には、連結ピン18が係合する案内溝が紙面の手前から奥への方向に形成され、固定ピン19が係合する案内溝が紙面の手前から奥への方向で、かつ紙面の横方向にも変化する部分を含むように形成される。紙面の手前から奥へ連結板17を摺動させれば、下端側が連結板17に案内され上端側が針床基板8に固定されている固定ピン19を介して、案内板17を紙面の横方向に駆動し、針床先端7に固定されている連結ピン18を介して、針床先端7を歯口4に進退する方向に駆動して行わせることができる。カバー板20は、連結板17が針床2から脱落しないように下方から押える。カバー板20は、編針5の並設方向に沿って配置される複数のボルト21で、針床基板8の下面に固定される。図ではカバー板20を長い1本のバーとして示しているけれども、短い板を複数に分けて配置することもできる。
図3は、図1および図2に示す部分を構成する主要な部品の形状を示す。線ばね12、可動シンカ11、スペーサ14、ニードルプレート9および編針5は、編針5が並設されるピッチ以下の厚さとなる。針床先端7および針床基板8は、針床2の長手方向である編針5の並設方向に必要な長さとして、編針5が並設される範囲を越える長さを有している。ただし、針床先端7は、編針5が並設される範囲を越えると不要になる。連結板17およびカバー板20は、針床基板8と同程度の長さとすればよい。連結ピン18および固定ピン19は、編針5の並設ピッチよりも大きな間隔をあけて、連結板17の長手方向に対して複数個ずつ設けるようにすればよい。
図4は、図1および図2に示す針床2の下面側に設ける連結板17の構成を示す。連結板17は、たとえば針床基板8の長手方向の両端に設けるリンク機構によって支持され、針床基板8の長手方向に往復摺動するとともに、歯口4への進退方向にも変位可能である。連結板17には、固定ピン19の下端と係合する案内溝17aと、連結ピン18と係合する案内溝17bとが設けられている。特許文献3の図7に記載されているような機構で、長手方向の駆動力を歯口4への進退方向の駆動力に変換することもできる。
図5は、図1の針床2の上面側の構成を簡略化して示す。可動シンカ11は、編針5の一側方側ではニードルプレート9を介在させて隣接し、他側方側では直接隣接している。可動シンカ11の歯口4側に突出する部分は、編針5側が削除され、編糸保持部11aが編針5の先端から間隔をあけるようにされている。可動シンカ11の他側方側は、ニードルプレート9を挟んで編針5に隣接しているので、編糸保持部11aと編針5とは間隔を有している。このような構成で、可動シンカ11の編糸保持部11aは、隣接する編針5間のほぼ中央で、編針5による編目形成の際に、シンカループを押えることができる。
可動シンカ11は、歯口4に対して固定されている針床本体6側に支持されているので、針床先端7が図2に示すように歯口4から後退して、針床先端縁7aが破線で示すような広歯口位置に移動しても、歯口4に対して位置を変えないようにすることができる。
図6および図7は、本発明の実施の他の形態である横編機31の主要部分の構成を概略的に示す。図1に示す横編機1に対応する部分には同一の参照符を付して、重複する説明は省略する。図6は図1と同様な狭歯口位置を示し、図7は図2と同様な広歯口位置を示す。横編機31でも、前後の針床32,33が歯口34を挟んで対向している。前後の針床32,33の構成は、歯口34の中心線34aに関して基本的に対称であり、図1の横編機1と同様に、一方の針床32について説明する。針床32は、針床本体36と針床先端37とが組合わされて形成される。針床先端37は、針床基板38とは直接係合しないで、針床基板38の歯口34側に配置される。針床基板38には、複数の編針5の並設方向に、編針5間の並設ピッチと同一のピッチで、ニードルプレート39が立設され、ニードルプレート39間に編針5を収容する針溝が形成される。針床基板38に対して、ニードルプレート39は、プレート締付けワイヤ10で位置決めされる。
ニードルプレート39は、歯口34側で、可動シンカ11に対する支持を、図1のニードルプレート9と同様に行う。針床先端37は、針床先端縁37aを有する複数のプレート48の集合体として形成され、長孔37bに帯金43が挿通されて一体化されている。
すなわち、針床先端37は、編針5の並設方向に並設される複数のプレート48の集合体と、この集合体をプレート48の並設方向に貫通する連続部材としての帯金43とによって形成される。並設方向に間隔をあけて配置されるプレート48の一部から針床32の下方に、歯口4に対する出退方向の変位を駆動するための駆動突起としての制御バット48aが突出する。針床先端37の歯口34に対する出退方向の摺動変位で、歯口34で対向する針床先端縁37a間の間隔である歯口寸法dを変更することができる。針床先端37は、複数のプレート48の集合体を帯金43が貫通して形成されるので、加工が容易であり、軽量化することもできる。駆動突起としての制御バット48aを板カムのカム溝などに係合させれば、歯口4に対する出退方向の駆動を行わせて、歯口寸法dを変更することができる。なお、プレート48で針床先端縁37aの近傍となる部分は、厚さが大となっている。両側とも肉厚であり、プレート48の針床先端縁37a近傍の断面形状はT字状となる。
図8は、図6および図7に示す部分を構成する主要な部品の形状を示す。線ばね12、可動シンカ11、帯金13、スペーサ14および編針5は、図3に示す部品と共通である。ニードルプレート39には、ニードルプレート9の薄肉部9aおよび揺動支承部9bとそれぞれ同様な薄肉部39aおよび揺動支承部39bとともに、帯金43が貫通する貫通孔39cも設けられる。帯金43は、ニードルプレート39によって支持される。針床先端37となるプレート48に形成される長孔37bは、帯金43の厚さ方向および幅方向では、帯金43の厚さおよび幅とほぼ同じ寸法で形成される。ニードルプレート39に設ける貫通孔39cの厚さは帯金43とほぼ同じであるけれども、幅方向は帯金43より大きくし、針床先端37の歯口34への進退変位を許容するように形成される。
カム板47は、針床先端37の下方に突出する制御バット48aと係合するカム溝47aを有し、針床33の長手方向、すなわち紙面に垂直な方向に往復変位して、カム溝47aに係合する案内突起48を針床34に進退する方向に駆動する。カム板47の駆動機構としては、特許文献3の図7に記載されているような機構で、長手方向の駆動を行えばよい。たとえば、カム板47の延長上にラックを設け、モータの出力軸に装着しているピニオンと噛合させて駆動させればよい。本願の図4と同様に、直接、歯口34に進退する方向に駆動することもできる。カバー板50は、カム板47が針床基板48の下面から離脱しないように、下方から押える。カバー板50は、長いバーとして複数のボルト21によって、針床基板48に固定してもよく、複数の板に分けてもよい。
以上で説明しているように、各針床2,3;32,33は、針床本体6,36と針床先端7,37とを有する。針床本体6,36は、歯口4,34に対して固定して設けられ、可動シンカ11を揺動変位可能に支持する。針床先端7,37は、針床本体6,36に対して歯口4,34側に設けられ、針床先端縁7a,37aとなる部分を含み、歯口4,34に対する出退方向の変位が可能である。歯口4,34に対する出退方向の変位が可能な針床先端7,37をその出退方向に変位させることによって、対向する針床の針床先端の針床先端縁間で規定される歯口寸法dを変更することができる。可動シンカ11は針床本体6,36によって揺動変位可能に支持され、針床本体6,36は歯口4,34に対して固定して設けられるので、針床先端7,37を変位させて歯口寸法dを変更しても、可動シンカ11の作用位置が変化しないようにすることができる。
また、針床本体6,36の下面に、針床先端7,37が歯口4,34に対する出退方向の変位を行うように駆動する駆動機構が設けられるので、針床2,3;32,33の上面側に設けるキャリッジなどによる編成動作とは独立に、歯口寸法dを変更することができる。歯口寸法dの変更は、狭歯口位置と広歯口位置との2段階だけではなく、より多くの段階の変更やより大きい寸法変化を行うようにしてもよい。さらに針床先端縁7,37aは、ピアノ線などの歯口ワイヤを貫通させて形成させるようにしてもよい。
本発明の実施の一形態である横編機1の主要部分の構成を概略的に示す側面断面図である。 図1の横編機1で、針床先端7が歯口4から最も後退している広歯口位置となる状態を示す側面断面図である。 図1および図2に示す部分を構成する主要な部品の形状を示す図である。 図1および図2に示す連結板17の部分的な構成を簡略化して示す平面図である。 図1の針床2の上面側の構成を簡略化して示す平面図である。 本発明の実施の他の形態である横編機31の主要部分の構成を概略的に示す側面断面図である。 図6の横編機31で、針床先端37が歯口34から最も後退している広歯口位置となる状態を示す側面断面図である。 図6および図7に示す部分を構成する主要な部品の形状を示す図である。
符号の説明
1,31 横編機
2,3;32,33 針床
4,34 歯口
5 編針
6,36 針床本体
7,37 針床先端
7b 凹部
7a,37a 針床先端縁
8,38 針床基板
8b 凸部
9,39 ニードルプレート
11 可動シンカ
11a 編糸保持部
17 連結板
18 連結ピン
19 案内ピン
22,23 駆動源
47 カム板
48 プレート
48a 制御バット

Claims (4)

  1. 少なくとも前後一対の針床が歯口を挟んで対向するように配設され、各針床の上面には複数の編針がそれぞれ歯口に出退可能に並設され、各針床の歯口側先端には可動シンカが備えられ、可動シンカは、針床先端縁よりも歯口に突出する先端部に編糸保持部を有し、歯口に進退揺動可能な可動シンカを備える横編機において、
    各針床は、
    歯口に対して固定して設けられ、可動シンカを揺動変位可能に支持する針床本体と、
    針床本体に対して歯口側に設けられ、針床先端縁となる部分を含み、歯口に対する出退方向の変位が可能な針床先端とを、
    有することを特徴とする可動シンカを備える横編機。
  2. 前記針床本体および前記針床先端は、相互に嵌合する凹凸を有しており、
    該凹凸は、針床先端が針床本体に対して、前記歯口に対する出退方向の摺動変位が可能で他の方向の変位を規制するように、形成されていることを特徴とする請求項1記載の可動シンカを備える横編機。
  3. 前記針床先端は、前記編針の並設方向に並設される複数のプレートの集合体と、該集合体を該並設方向に貫通する連続部材によって形成され、
    該並設方向に間隔をあけて配置されるプレートから該針床の下方に、前記歯口に対する出退方向の変位を駆動するための駆動突起が設けられていることを特徴とする請求項1記載の可動シンカを備える横編機。
  4. 前記針床本体の下面に、前記針床先端が前記歯口に対する出退方向の変位を行うように駆動する駆動機構が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の可動シンカを備える横編機。
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