JP2006177780A - 光ファイバ温度センサ、温度センサシート及び温度測定方法 - Google Patents

光ファイバ温度センサ、温度センサシート及び温度測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 スポット範囲を小さくでき測定点を多くできる光ファイバ温度センサ、温度センサシート及び温度測定方法を提供する。
【解決手段】 温度分布測定空間にホーリーファイバ1aの所定長さ分を比較的狭いスポット範囲A内に集中させて布設したので、曲げ半径を小さくしてスポット範囲Aを狭めることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバを用いた温度測定に係り、スポット範囲を小さくでき測定点を多くできる光ファイバ温度センサ、温度センサシート及び温度測定方法に関する。
光ファイバに光を入射するとその伝送光の変化から光ファイバの長手方向に沿った温度分布を測定することのできる光ファイバを用いた光ファイバ温度センサが知られている。この光ファイバを温度測定対象物の表面や内部などの空間に布設することで、その空間の温度分布を知ることができる。伝送光の変化を長手方向に沿った温度分布に変換する光ファイバ温度計は公知であり、この光ファイバ温度計に光ファイバを接続すれば温度分布測定ができるので、その原理の詳しい説明は省く。
ただし、この光ファイバ温度計による測定結果には距離分解能という制約があり、光ファイバ上のある点の温度として出てくる測定結果は、その点の前後にわたる所定の長さ範囲における温度の平均的な値となる。つまり、この長さ範囲が距離分解能である。距離分解能より狭い範囲にある複数点の温度の違いを精密に分離して測定することはできない。従って、上記の光ファイバ温度計は距離分解能にデータサンプリング間隔(距離の間隔である。以下同)の精度が依存する。
図12に示した光ファイバ121は、5mの長さの空間に直線状に布設してある。このとき光ファイバ温度計のデータサンプリング間隔が1mであるとすると、1mおきに5点の温度が測定できることになる。
なお、光ファイバ温度センサに関する先行技術文献として特許文献1がある。また、ホーリーファイバに関する先行技術文献として特許文献2がある。
特開平9−210809号公報 特開2002−249335号公報
上記のように距離分解能という限界がある光ファイバと光ファイバ温度計を用いて、光ファイバが布設される空間において距離分解能よりも狭いスポット範囲内の温度(スポット温度という)を測定するには、スポット範囲内に光ファイバの途中の所定長さ分、つまりデータサンプリング間隔と同程度の長さ分を集中させるとよい。このようにすれば、光ファイバの所定長さ分がスポット範囲内に収まっているので、スポット温度を精密に測定することができる。
このとき、狭いスポット範囲内に光ファイバの所定長さ分を集中させた光ファイバ集中部を形成しようとすると、光ファイバに曲げが生じることは避けられない。そして、スポット範囲を狭くするほど曲げは顕著になる(これを曲げ半径で表現すると、曲げ半径が小さくなる)。例えば、図12のような空間の温度分布をなるべく多くの測定点で測定したい場合、それに応じてスポット範囲を狭くすることになるので、曲げ半径が小さくなる。
しかしながら、一般に光ファイバは曲げによって光伝送損失を生じる性質があり、曲げ半径が小さくなると、その曲げ部分で生じる光伝送損失が大きくなる。また、光ファイバの全長の間に複数の曲げ部分があると、それぞれの曲げ部分で生じる光伝送損失が重なって光ファイバ全長間の光伝送損失が増えるので、曲げ部分の数を多くするとトータルの光伝送損失が大きくなる。
このように曲げ半径が小さくなったり曲げ部分の数が増えて光伝送損失が大きくなると光ファイバ温度計における温度測定に支障をきたすことになる。
例えば、曲げ半径100mm以下で束取り部を作製するとその束取り部で大きな光伝送損失が発生するため、束取り部の数を増やすことができない。また、束取り部で大きな光伝送損失が発生するため、トータルの光伝送損失を抑えるには光ファイバ全長を短くする必要がある。また、束取り部で大きな光伝送損失が発生するため、光ファイバ温度計における温度測定に支障をきたし、測定の精度が悪くなる。こうしたことから、空間の温度分布を全体的にかつ緻密に測定したくてもそれができず、少数の測定点を空間内の局所に適用するしかなかった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、スポット範囲を小さくでき測定点を多くできる光ファイバ温度センサ、温度センサシート及び温度測定方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の光ファイバ温度センサは、温度分布測定空間にホーリーファイバの所定長さ分を比較的狭いスポット範囲内に集中させて布設したものである。
上記スポット範囲内に上記ホーリーファイバの所定長さ分を束取りするか又は巻き回した光ファイバ集中部を形成してもよい。
上記光ファイバ集中部は、上記ホーリーファイバ全長をxとし、このホーリーファイバを曲げ半径dで1ターン巻いたとき生じる光伝送損失をΔLとし、上記ホーリーファイバに曲げがないときの光伝送損失をL0とし、最大許容光伝送損失をLとしたとき、
d≧ΔL×x/(2π×(L−L0)) (1)
となる曲げ半径dで束取りするか又は巻き回してもよい。
本発明の温度センサシートは、上記光ファイバ集中部を所定の長さのシート上に設けたものである。
本発明の温度測定方法は、光ファイバに光を入射するとその伝送光の変化から該光ファイバの長手方向に沿った温度分布を測定することのできる光ファイバを用い、上記光ファイバが布設される空間の比較的狭いスポット範囲内に上記光ファイバの途中の所定長さ分を集中させることにより、スポット温度を測定するようにした温度測定方法において、上記光ファイバにホーリーファイバを用いたものである。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)スポット範囲を小さくでき、また測定点を多くできる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示されるように、本発明に係る光ファイバ温度センサは、光ファイバ1に光を入射するとその伝送光の変化から光ファイバ1の長手方向に沿った温度分布を測定することのできる光ファイバ1を用い、上記光ファイバ1が布設される空間(図1全体)の比較的狭いスポット範囲A内に光ファイバ1の途中の所定長さ分を光ファイバ集中部2に集中させることにより、スポット範囲A内のスポット温度を測定するようにした光ファイバ温度センサにおいて、上記光ファイバ1にホーリーファイバ1aを用いたものである。
ホーリーファイバ1aの内部構造や機械的特性、光学的特性については、公知であるので説明を省く。
ホーリーファイバ1aの一端は光ファイバ温度計3に接続されている。 ホーリーファイバ1aの反対端は開放又は終端されている。このホーリーファイバ1aの一端から反対端までの空間長Fの間に、全長xのホーリーファイバ1aが布設されている。
光ファイバ集中部2は、ホーリーファイバ1aの所定長さ分を束取りするか又は巻き回して形成されている。この図の例では、光ファイバ集中部2は離散的にピッチSの間隔で4箇所設けてある。連続的に設ける例(図4)は後述する。光ファイバ集中部2は、ホーリーファイバ1aをターンさせてループ状に形成してある。ターン回数は何回でもよいが、ここでは各1ターンとする。ループ形状は真円である必要はないが、最低の曲げ半径がdであって、かつできるだけ狭い範囲にホーリーファイバ1aを集中して収めることができるよう、光ファイバ集中部2のループ形状を半径dの円としてある。また、この例では、ピッチS=2dとしてあり、つまり、隣接する光ファイバ集中部2同士が接しているが、隣接する光ファイバ集中部2同士が離れていても問題ない。以上の構造により、光ファイバ1の全長xは空間の直線距離Fに各ループの長さを加えたものであるから、x=F+4×2πdである。図1の形態ように独立したループ間を直線でつなぐのでなく、図4の形態のようにループをずらしながら巻いたときは、x=2πd×Tで近似できる(Tはターン数)。
光ファイバ集中部2の曲げ半径dは、
d≧ΔL×(x−F)/(2π(L−L0)) (2)
を満足する値とする。
ここで、 x;光ファイバ1の全長
F;空間の直線距離
ΔL;1ターン分の光伝送損失
L0;曲げがないときの光伝送損失
L;温度測定精度を満たせる最大許容光伝送損失
π;円周率
である。
上記の条件式の根拠を図4の形態を例に説明すると、空間の全長Fにわたり光ファイバ1が連続して束取りされており、束取りの数Tをターン数と考えると、
x=2πd×T (3)
である。
要求される最大許容光伝送損失Lに対し、1ターン分の光伝送損失がΔLであって、ターン数がTであるから、
L≧L0+ΔL×T (4)
でなければならない。
(3)式を変形して(4)式に代入するとTを消去でき、
L−L0≧ΔL×x/(2πd) (5)
となる。定義からL−L0>0であるので、
d≧ΔL×x/(2π(L−L0)) (1)
が得られる。
このように、光ファイバ全長の光伝送損失を要求される最大許容光伝送損失L以内に収めるには、全長x、最大許容光伝送損失L、1ターン分の光伝送損失ΔL、曲げがないときの光伝送損失L0を基に曲げ半径dを求めればよい。
図10に、一般的なホーリーファイバにおける曲げ半径dと1ターン分の光伝送損失ΔLとの関係を実線で示す。図示のように曲げ半径dが大きければ光伝送損失ΔLは小さく、曲げ半径dが小さくなると光伝送損失ΔLは大きくなる。一般的なシングルモードファイバにおける同様の関係を破線で示すと、比較的大きな曲げ半径dでも光伝送損失ΔLが大きく、曲げ半径dを小さくすると光伝送損失ΔLが大変大きくなることが分かる。
光ファイバの全長xがどの程度の長さ確保できるかについて具体的な数値を用いて従来技術と本発明とを比較すると、光ファイバ温度計3で必要としている最大許容光伝送損失Lを10dBとしたとき、従来技術に使用されているシングルモードファイバを曲げ半径10cmで巻くとき、1ターン分の光伝送損失ΔLは0.9dB/turnであるから、ターン数Tは11ターンを越えられない。この結果、全長xは1mにしかならず、実用性に欠ける。本発明では、ホーリーファイバの1ターン分の光伝送損失ΔLが0.0001dB/turnであるから、ターン数Tは100000ターンも取れることになる。この結果、全長xは9420mとなる。
以上説明したように、本発明によれば、光ファイバ1にホーリーファイバ1aを用いたので、曲げ半径dを小さくしても光ファイバ温度計3において温度測定に十分な強さの光信号が得られる。曲げ半径dを小さくできるので、スポット範囲を小さくできる。また、曲げに伴う光伝送損失の増加が少ないので、測定点を多くでき、光ファイバ1の全長も長くすることができる。また、温度測定対象物のサイズが従来のスポット範囲よりも小さいものであっても、本発明であれば温度測定対象物のサイズと同程度のスポット範囲を得ることができる。
図1の光ファイバ1は、ホーリーファイバ1aの心線単体である必要はない。図2に示されるように、テンションメンバ21を中心に配置したスペーサ22の外周に螺旋状の溝23を形成し、その溝23にホーリーファイバ1aを収容して、その外周をテープ24で巻いてシース25を施した光ファイバケーブル26を図1の光ファイバ1として布設してもよい。このように光ファイバケーブル26を光ファイバ1に使用することで、空間内の物が光ファイバケーブル26に当たったりした場合にホーリーファイバ1aが傷付いたり歪んだりすることを防ぐことができる。
図3の形態では、ケーブルあるいはパイプのような円柱・円筒状の心材31にホーリーファイバ1aを巻き付けることで、光ファイバ集中部2を形成している。このように円柱・円筒状の心材31にホーリーファイバ1aを巻き付けると、心材なしで巻き回しする場合に比べて作業が容易である。また、心材31の長手方向に離散的あるいは連続的な光ファイバ集中部2を形成することが容易である。これをケーブル状センサ32と呼ぶ。
図4及び図5の形態では、光ファイバ集中部2を所定の長さのシート41上に設けて温度センサシート42を構成したものである。シート41に対してホーリーファイバ1aを固定する手段としては、ゼリー、シリコン、ラミネート、ワイヤなどがある。また、シートケースと呼ばれるシート状のケースにホーリーファイバ1aを収納してもよい。このように温度センサシート42を構成すると、厚みが薄くできるので、温度測定対象物の表面や内部などの空間に布設することが容易になり、特に温度測定対象物の表面に布設すると温度測定対象物との熱伝導が良好になる。シート41に可撓性の高い材料を用いれば、温度測定対象物の表面が湾曲している場合でも隙間なく貼り付けることができる。また、シート41の長手方向に離散的あるいは連続的な光ファイバ集中部2を形成することが容易である。さらに、温度センサシート42はシート41の幅方向にもスポット範囲Aと同程度の範囲があるので、測定対象が平面であるときこの平面を温度センサシート42で漏れなく覆って平面全体の温度分布を測定することができる。
図4の形態と図5の形態の違いは、図4の光ファイバ集中部2が連続的に形成されているのに対し図5の光ファイバ集中部2が離散的に形成されていることである。図5では複数の光ファイバ集中部2において、ホーリーファイバ1aが平面上にほぼ同心円状に複数ターン(1ターンでも可)巻かれている。このように複数の光ファイバ集中部2が飛び飛びに形成されているので、飛び飛びにスポット範囲A1,A2,A3,A4が得られることになる。
図4では、ホーリーファイバ1aが平面上に最初の1ターンのループを巻きながら、次のループが微小ピッチずれるように、ターン中心を移しながら1ターン巻かれ、その次も引き続きターン中心を移しながら1ターン巻かれるというふうに、次々とループを一方向にずらして巻いてある。なお、図3の形態でも、ホーリーファイバ1aが螺旋状になるという違いはあるが、光ファイバ集中部2が連続的に形成できる。
このような連続的な光ファイバ集中部2を形成することにより、無限に多数のスポット範囲A1−1,A1−2,A1−3,…,A2−1,A2−2,…が得られる。もちろんスポット範囲A1−1とスポット範囲A1−2は範囲が重なっているので分離がよくないが、範囲が重ならないスポット範囲A1−1とスポット範囲A2−2は完全に分離されている。従って、この連続的な光ファイバ集中部2の長さ(温度センサシート42の長さ)F’の中に極力多くの独立したスポット範囲を確保することができる。また、温度センサシート42を空間に布設しておいた後に、光ファイバ温度計3のほうで適宜に測定点の距離(光ファイバ端からスポット範囲内に収まっている光ファイバの中心位置まで)を選択することができる。
図6の形態では、光ファイバ集中部2をケース61に収容したものである。ケース61にはケース61の表裏を貫通している固定用穴62が設けられており、この固定用穴62を利用してケース61を温度測定対象物の表面に取り付けたり、空間内の壁や支持物に取り付けたりすることができる。この形態のものをスポットセンサ63と呼ぶ。空間に布設した光ファイバ1の途中、適宜箇所にスポットセンサ63を形成することで、その点の温度を精度よく測定することができる。
図7には、実際の測定現場に本発明の光ファイバ温度センサを設置する態様を示す。ここでは、2つの異なる温度測定対象物(いずれも構造物)81,82を光ファイバ温度計3から延出した1本の光ファイバ1(もちろんホーリーファイバ1a)で温度分布測定するようになっている。温度測定対象物81は、基端部が円柱状、頭部がドーム状のものである。この温度測定対象物81の表面温度分布を緻密な距離間隔で測定するために、図4又は図5で説明した温度センサシート42を温度測定対象物81に巻き付けて全表面をくまなく覆ってある。温度測定対象物82に対しては温度センサシート42又は図3で説明したケーブル状センサ32と、図6で説明したスポットセンサ63とを温度測定対象物82の内部に挿入あるいは埋設してある。
図7の態様から分かるように、温度測定対象物81のような曲面を有する構造物の表面温度を測定するには、厚みが薄く可撓性のある温度センサシート42を用いるのが好適である。また、本発明では光ファイバ温度計3のデータサンプリング間隔より細かいサンプリング間隔で温度分布を測定できるので、温度測定対象物81の表面の場所によって異なる温度を精密に測定することができる。
また、局所的に限られた箇所の温度を精密に測定するにはスポットセンサ63が好適である。
次に、本発明と従来技術の比較を行う。
図8に示した光ファイバ1は、連続的な光ファイバ集中部2の形態で5mの長さの空間に布設してある。例えば、空間1mあたりに5mの光ファイバ1が巻いてあるものとする。このとき光ファイバ温度計3のデータサンプリング間隔が1mであるとすると、空間1mあたりに5点、全空間5mでは25点の温度が測定できることになる。つまり、空間長で20cmの距離分解能が得られる。
これを図12の従来技術と比較するために、図9のように、それぞれから得られた温度分布測定結果を同一グラフにプロットする。ただし、重なると見にくいので、本発明の測定結果は少し下げた位置にプロットしてある。
図9によれば、従来技術では光ファイバ温度計3のデータサンプリング間隔が1mであるために、1mおきに5点しか温度が測定できない。これに対し、本発明では光ファイバ温度計3のデータサンプリング間隔が1mであっても25mの光ファイバ1を図8のように巻いているので、空間長で20cmの距離分解能が得られ、25点もの温度が測定できる。このため、従来技術の測定点間を直線補完した破線のグラフには現れない微妙な温度ムラが本発明のグラフには顕著に現れている。
本発明は、これまで述べた形態に限らず実施することができる。
光ファイバ1に用いるホーリーファイバ1aはガラス製でもプラスチック製でもよい。ホーリーファイバ1aの代わりに、ホーリーファイバ1aと特性の近い低損失光ファイバを用いてもよい。低損失光ファイバとは、曲げ半径d=10mmで0.01dB/turn以下であり、曲げ半径dに対し1ターン分の光伝送損失ΔLが
ΔL<4774×d-5.68 (6)
ただし、d≦50mm
であるもののことを言う。
図11の形態では、光ファイバ温度計3にシングルモードファイバ111を接続し、このシングルモードファイバ111に光ファイバ接続箱112を介してホーリーファイバ1aを接続したものである。曲げ半径を小さくする必要のある光ファイバ集中部2ではホーリーファイバ1aが使用されているので、これまで述べたのと同じ効果が得られる。一方、光ファイバ温度計3に接続しているシングルモードファイバ111は単なる光信号伝送用であり曲げる必要がないので、光伝送損失の増加にはつながらない。
光ファイバ温度計3には、温度測定対象物である空間に布設する光ファイバ1のほかに、相対温度を測定する目的で光ファイバ温度計3の内部あるいは外部に基準用光ファイバを設けることがあるが、その基準用光ファイバにも本発明の光ファイバ温度センサを使用することができる。
本発明は、構造物や立体的空間の温度分布測定に限らず、面状の物体や平面的空間の温度分布測定にも使用でき、時間的に連続して、あるいは適宜な時間ごとに温度分布を測定することで、温度分布の時間的変化を監視することに応用できる。
細軸の電力ケーブルや通常径の電線のように径サイズが小さく長尺に形成された対象物に対しても本発明の光ファイバ温度センサを適用して温度監視を行うことができる。
パイプラインのパイプ表面やパイプ内部に管軸方向あるいは周方向に本発明の光ファイバ温度センサを布設することができる。
球面状の温度測定対象物の表面に本発明の光ファイバ温度センサを布設することができる。
歪み測定や振動測定の分野においても、光ファイバの伝送光の変化を長手方向に沿った歪み分布や振動分布に変換する際に、本発明を応用して距離分解能を高めた歪み測定や振動測定を行うことができる。
本発明の一実施形態を示す光ファイバ温度センサの構成図である。 本発明の光ファイバとして使用可能な光ファイバケーブルの断面図である。 本発明の光ファイバ集中部の一実施形態を示す側面図である。 本発明の光ファイバ集中部の一実施形態である温度センサシートを示す平面図である。 本発明の光ファイバ集中部の一実施形態である温度センサシートを示す平面図である。 本発明の光ファイバ集中部の一実施形態であるスポットセンサを示す平面図である。 本発明の光ファイバ温度センサを実際の測定現場に設置した様子を示す図である。 本発明の連続的な光ファイバ集中部が空間に布設されている平面図である。 本発明と従来技術を比較するための温度分布図である。 ホーリーファイバ及びシングルモードファイバの曲げ半径対1ターン分の光伝送損失の特性図である。 本発明の一実施形態を示す光ファイバ温度センサの構成図である。 従来の光ファイバが空間に布設されている平面図である。
符号の説明
1 光ファイバ
1a ホーリーファイバ
2 光ファイバ集中部
3 光ファイバ温度計

Claims (5)

  1. 温度分布測定空間にホーリーファイバの所定長さ分を比較的狭いスポット範囲内に集中させて布設したことを特徴とする光ファイバ温度センサ。
  2. 上記スポット範囲内に上記ホーリーファイバの所定長さ分を束取りするか又は巻き回した光ファイバ集中部を形成したことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ温度センサ。
  3. 上記光ファイバ集中部は、上記ホーリーファイバ全長をxとし、このホーリーファイバを曲げ半径dで1ターン巻いたとき生じる光伝送損失をΔLとし、上記ホーリーファイバに曲げがないときの光伝送損失をL0とし、最大許容光伝送損失をLとしたとき、
    d≧ΔL×x/(2π×(L−L0))
    となる曲げ半径dで束取りするか又は巻き回したことを特徴とする請求項2記載の光ファイバ温度センサ。
  4. 上記光ファイバ集中部を所定の長さのシート上に設けたことを特徴とする温度センサシート。
  5. 光ファイバに光を入射するとその伝送光の変化から該光ファイバの長手方向に沿った温度分布を測定することのできる光ファイバを用い、上記光ファイバが布設される空間の比較的狭いスポット範囲内に上記光ファイバの途中の所定長さ分を集中させることにより、スポット温度を測定するようにした温度測定方法において、上記光ファイバにホーリーファイバを用いたことを特徴とする温度測定方法。
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