JP2000329622A - 光ファイバ温度センサ - Google Patents

光ファイバ温度センサ

Info

Publication number
JP2000329622A
JP2000329622A JP11143620A JP14362099A JP2000329622A JP 2000329622 A JP2000329622 A JP 2000329622A JP 11143620 A JP11143620 A JP 11143620A JP 14362099 A JP14362099 A JP 14362099A JP 2000329622 A JP2000329622 A JP 2000329622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
temperature sensor
cord
spot sensor
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11143620A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Sato
規夫 佐藤
Tomio Kaneko
富雄 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP11143620A priority Critical patent/JP2000329622A/ja
Publication of JP2000329622A publication Critical patent/JP2000329622A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物の形状によらずに密着が容易で、局部
的な検出感度が可変で、正確な温度検出が可能な光ファ
イバ温度センサを提供する。 【解決手段】 温度分布を検出する光ファイバ1の途中
部分を集約配置した光ファイバ温度センサにおいて、前
記光ファイバ1を一面内で巻き込むようにして集約配置
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度分布を検出す
る光ファイバの途中部分を集約配置した光ファイバ温度
センサに係り、特に、対象物の形状によらずに密着が容
易で、局部的な検出感度が可変で、正確な温度検出が可
能な光ファイバ温度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ中に生じるラマン散乱光を光
ファイバの一端から時間と共に観測することにより光フ
ァイバの長手方向に沿った温度分布を検出することが知
られている。この種の光ファイバ温度センサは、温度分
布の距離分解能を有するので、特定箇所の温度を集中し
て測定するためには、光ファイバの途中部分を所定の長
さだけ一箇所に集約配置するとよい。このような光ファ
イバ温度センサをスポットセンサと呼ぶ。
【0003】図5に示されるように、従来のスポットセ
ンサは、光ファイバ素線51を素線巻き込み用のケース
52内に円形コイル状に巻き込み、その全体をゴムモー
ルド53で被覆したものである。54は引き止め用の圧
着端子、55は光ファイバシースコードである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術には以下の問
題点がある。
【0005】(1)対象物の形状が多様であるのに対
し、スポットセンサの形状は図5のものしかない。形状
の異なるスポットセンサを形成するためには、ケースや
モールド用の金型を新規に用意する必要がある。
【0006】(2)スポットセンサが柔軟構造でないた
め、不定形の対象物に密着を図ることができない。
【0007】(3)単位面積当たりの巻き込み長さを任
意に変えることができないため、スポットセンサの感度
は固定である。
【0008】(4)ケースやゴムモールドで光ファイバ
が覆われているため、熱応答性が悪い。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、対象物の形状によらずに密着が容易で、局部的な検
出感度が可変で、正確な温度検出が可能な光ファイバ温
度センサを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、温度分布を検出する光ファイバの途中部分
を集約配置した光ファイバ温度センサにおいて、前記光
ファイバを一面内で巻き込むようにして集約配置したも
のである。
【0011】前記巻き込みを特定の中心の周りで行うこ
とにより、前記光ファイバを渦巻き状に形成してもよ
い。
【0012】前記巻き込みの中心を一方向にずらせつつ
巻き込みを行うことにより、前記光ファイバを螺旋状に
形成してもよい。
【0013】前記光ファイバの少なくとも巻き込み箇所
を可撓性シートで覆ってもよい。
【0014】前記光ファイバの少なくとも巻き込み箇所
を可撓性モールドで覆ってもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0016】図1に示されるように、本発明に係る光フ
ァイバ温度センサは、光ファイバ素線単体又は光ファイ
バ素線にシースを施してなる光ファイバセンサコード
(以下、単にコードと称する)1を一面内で巻き込むよ
うにして集約配置したものである。この巻き込み箇所が
スポットセンサ部2となる。図中、一点鎖線よりスポッ
トセンサ部2側は被覆が施されている。
【0017】コード1には、GI型、SI型、SM型等
を使用することができる。図1の光ファイバ温度センサ
は、コード1を同一平面上においてほぼ長円形の中心空
白部分の周りに順次、径を大きくして巻き込み、この巻
き込みによる隣接部分同士を接着して成型したものであ
る。このスポットセンサ部2は、コード1が密に渦巻き
状に巻かれ、全体の巻き形状が、ほぼ長円形であり、競
技用トラックの如き外観を呈する。巻き形状は、円形、
楕円形としてもよい。このスポットセンサ部2はシート
状であり、コード1の径と同程度の厚みを有する。ただ
し、コード1を巻き込む面は平面に限らず曲面でもよ
い。また、巻き込み箇所を厚み方向に2層乃至多層に重
ねてひとつのスポットセンサ部2を構成しても良い。
【0018】次に、図1の光ファイバ温度センサの作用
を説明する。
【0019】この光ファイバ温度センサは、コード1を
一面内で巻き込むことでスポットセンサ部2が製作でき
るので、対象物の形状に合わせて、立体的なものを含め
た任意の形状のものを容易にかつ安価に製作することが
できる。
【0020】また、この光ファイバ温度センサは、コー
ド1が一面内で巻き込まれ、そのコード1の隣接部分同
士が接着されているので、スポットセンサ部2が一体の
シート化されており、しかも、可撓性に富んでいる。従
って、この光ファイバ温度センサは、対象物の形状によ
らずに密着が容易である。
【0021】また、この光ファイバ温度センサは、スポ
ットセンサ部2の巻き径を任意に変えたり、多層に重ね
たりすることができるので、単位面積当たりの巻き込み
長さを変えることが容易である。
【0022】また、この光ファイバ温度センサは、金属
を使用していないため、電磁誘導環境下であっても温度
を正確に検出することができる。
【0023】図1の光ファイバ温度センサは、中心部分
の周りに順次、コード1を接着しながら巻き付けた後、
スプレー手段により合成樹脂又はゴムを吹き付けて被覆
を形成し一体化するか、又は、PVCデッピングにより
被覆を形成し一体化してもよい。これにより、スポット
センサ部2の可撓性を保持しつつ機械的な強度を確保
し、かつ外観を整えることができる。また、図1の光フ
ァイバ温度センサは、中心部分の周りに順次、コード1
を接着しながら巻き付けた後、可撓性シートで挟み込ん
で被覆してもよい。この可撓性シートには、耐熱性、遮
水性、電気的絶縁性を考慮し、繊維により補強されたゴ
ムシート、PVC,PE等の合成樹脂シートを用いると
よい。
【0024】次に、本発明の光ファイバ温度センサの使
用方法を説明する。
【0025】図2に示されるように、動力、配電、分
岐、分電盤等の電源盤内に設置された端子台3に3本の
電力ケーブル4(U,V,W)が接続されている。この
端子接続部5の近傍で1本乃至複数本の電力ケーブル4
にスポットセンサ部2が密着させてある。スポットセン
サ部2はひも6等により電力ケーブルに固定されてい
る。このスポットセンサ部2は、3層に積層して巻き込
まれ、巻き込まれた光ファイバ長が例えば1m以上であ
る。
【0026】この構成において、端子接続部5に異常発
熱があると、スポットセンサ部2の温度が上昇し、図示
しない温度分布測定器では、スポットセンサ部2の位置
において巻き込み光ファイバ長にわたって温度上昇が検
出される。
【0027】スポットセンサ部2は、従来のスポットセ
ンサに比べて電力ケーブル4に対する密着が良好であ
り、また、端子接続部5に近付けて配置することが可能
である。このため、端子接続部5における異常発熱を早
期にかつ正確に検出することができる。
【0028】本発明の光ファイバ温度センサは、径の異
なる配管等の多様な形状の対象物に対し、任意の形状の
スポットセンサ部2を製作したり、変形させたりして対
象物への密着を図ることができる。従って、各種設備の
温度検出に利用することができる。
【0029】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
【0030】図3に示した光ファイバ温度センサは、同
一平面上において巻き込みの中心を一方向にずらせつつ
巻き込みを行ったものであり、巻き込み箇所が連続的に
形成され、コード1は螺旋状を呈する。可撓性シート又
は可撓性モールドは一定幅で長尺に設けられ、リボン3
1を形成している。また、この光ファイバ温度センサ
は、リボン31の長手方向に巻き込み密度を変化させた
ものであり、面積当たりのコード1の密度が粗・密のス
ポットセンサ部32,33が交互に形成されている。
【0031】図4に示した光ファイバ温度センサは、同
一平面上において巻き込みを特定の中心の周りで行った
ものであり、巻き込み箇所のコード1は渦巻き状を呈す
る。また、この光ファイバ温度センサは、ひとつの巻き
込み箇所から所定の距離までコード1を引き出して別の
巻き込み箇所を形成することを繰り返したものである。
可撓性シート又は可撓性モールドは一定幅で長尺に設け
られ、リボン41を形成している。個々の巻き込み箇所
がスポットセンサ部42となる。なお、スポットセンサ
部42毎に巻き込み密度を変化させてもよい。
【0032】図3、図4の光ファイバ温度センサは、一
体のリボン31,41に複数のスポットセンサ部32,
33,42を適宜間隔で構成することができる。また、
密巻き部分と粗巻き部分とを設けることにより、感度の
異なるスポットセンサ部を形成することができる。この
ような光ファイバ温度センサは、一部のスポットセンサ
部を区間分け用のダミーとして使用することができる。
【0033】なお、本発明はラマン散乱光を利用した光
ファイバ温度センサに限らず、OTDR,BOTDR等
の全ての分布型光ファイバセンサについて、途中部分を
集約配置したスポットセンサに適用することができる。
例えば、光ファイバによる歪みセンサに適用することが
できる。
【0034】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0035】(1)可撓性があるため、対象物に面接触
させることができ、熱伝導が良好となるので、優れた温
度検知特性を期待できる。
【0036】(2)対象物の形や配置に対応して任意の
大きさ、形のスポットセンサを容易に、かつ安価に製作
することができる。
【0037】(3)単位面積当たりの巻き込み長さを自
由に変えることができるので、部分部分で感度の異なる
ゾーン型センサを容易に製作することができる。
【0038】(4)構造が簡単なため、製作が容易、か
つ、熱応答性が良い。
【0039】(5)金属を使用していないため、電磁誘
導環境下でも温度を正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す光ファイバ温度セン
サの平面図である。
【図2】図1の光ファイバ温度センサを電力ケーブルの
端子接続部温度検出に適用した場合の図である。(a)
は平面図、(b)はA-A'断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す光ファイバ温度セ
ンサの平面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す光ファイバ温度セ
ンサの平面図である。
【図5】従来のスポットセンサの部分破断平面図であ
る。
【符号の説明】
1 光ファイバセンサコード(コード、光ファイバ) 2、32、33、42 スポットセンサ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F056 VF01 VF02 2G066 BA18 CA01 CA04 2H038 AA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度分布を検出する光ファイバの途中部
    分を集約配置した光ファイバ温度センサにおいて、前記
    光ファイバを一面内で巻き込むようにして集約配置した
    ことを特徴とする光ファイバ温度センサ。
  2. 【請求項2】 前記巻き込みを特定の中心の周りで行う
    ことにより、前記光ファイバを渦巻き状に形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の光ファイバ温度センサ。
  3. 【請求項3】 前記巻き込みの中心を一方向にずらせつ
    つ巻き込みを行うことにより、前記光ファイバを螺旋状
    に形成したことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ
    温度センサ。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバの少なくとも巻き込み箇
    所を可撓性シートで覆ったことを特徴とする請求項1〜
    3いずれか記載の光ファイバ温度センサ。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバの少なくとも巻き込み箇
    所を可撓性モールドで覆ったことを特徴とする請求項1
    〜3いずれか記載の光ファイバ温度センサ。
JP11143620A 1999-05-24 1999-05-24 光ファイバ温度センサ Pending JP2000329622A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11143620A JP2000329622A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 光ファイバ温度センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11143620A JP2000329622A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 光ファイバ温度センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000329622A true JP2000329622A (ja) 2000-11-30

Family

ID=15342994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11143620A Pending JP2000329622A (ja) 1999-05-24 1999-05-24 光ファイバ温度センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000329622A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177780A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Hitachi Cable Ltd 光ファイバ温度センサ、温度センサシート及び温度測定方法
JP2007248332A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Toshiba Corp 内張り損傷検出方法および腐食性流体収容装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177780A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Hitachi Cable Ltd 光ファイバ温度センサ、温度センサシート及び温度測定方法
JP2007248332A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Toshiba Corp 内張り損傷検出方法および腐食性流体収容装置
JP4594887B2 (ja) * 2006-03-17 2010-12-08 株式会社東芝 内張り損傷検出方法および腐食性流体収容装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103314415B (zh) 使用光纤元件作为传感器测量电缆的长度的方法
US6079875A (en) Apparatus for measuring the temperature of an object with a temperature sensor and method of making the temperature sensor
US7237950B2 (en) Optical fiber temperature sensor and temperature measuring method
US20050231207A1 (en) Electronic elongation-sensing rope
CN102636848A (zh) 一种利用微形传感光单元进行测量温度和应变传感的海缆
JP2007297777A (ja) 吊り構造用のケーブル及び測定システム
JP3247666B2 (ja) 探傷検査用コイル素子および探傷検査用コイル
CN106092367A (zh) 内置于智能电缆的准分布式测温光缆
JPH02144810A (ja) 電力ケーブル及びその温度分布測定方法
JP2000329622A (ja) 光ファイバ温度センサ
CN204964059U (zh) 光缆固定装置
KR101433176B1 (ko) 터널 및 지하 차도 화재 감시 장치
JP2779031B2 (ja) 光ファイバ温度センサ用面状ファイバ複合体
US20040105635A1 (en) Fiber optic transmission conductor and distributed temperature sensing of fiber optic transmission conductor
CN201917416U (zh) 微形传感光单元及其嵌入式应用产品
JP4056038B2 (ja) 光ファイバを利用した積雪センサ、積雪計および積雪計測法
CN105589157B (zh) 温度传感光缆及其制备方法
US11874181B2 (en) Sensor line and measuring assembly
JP7098729B2 (ja) 光ファイバ温度検出システムを有する原子力装置用ヒートパイプアセンブリ
CN102967390A (zh) 一种利用微形传感光单元进行测量温度和应变传感的架空裸线
JPH0313831A (ja) 光ファイバ温度センサのセンサ部、光ファイバ温度センサ、火災警報装置
JPH1138283A (ja) 光ファイバケーブル
JPH09101210A (ja) 温度測定用光ファイバセンサ
JP2761271B2 (ja) 電線短絡検知用光ファイバ温度センサ
JPS6269131A (ja) 光フアイバ温度センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040622