JP2006177750A - 回転角検出装置のための異常検出装置 - Google Patents

回転角検出装置のための異常検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 レゾルバを用いた回転角検出装置の異常を的確に検出する。
【解決手段】 レゾルバ30は、正弦波信号により励磁されて、ロータ31のステータ32に対する回転角に応じて振幅変調されるとともに、振幅の変化が互いにπ/2だけ位相の異なる正弦波相出力信号および余弦波相出力信号を出力する。正弦波相振幅計算部61および余弦波相振幅計算部62は正弦波相出力信号および余弦波相出力信号の振幅をそれぞれ計算し、回転角計算部63がこれらの振幅を用いて回転角θを計算する。異常判定部68は、前記各振幅の2乗和平方根が継続して所定の範囲内にないとき、レゾルバ30の異常を暫定的に確定するとともに、この状態がさらに継続するとレゾルバ30の異常を確定する。異常判定部68は、前記計算された回転角がロータ31のステータ32に対する0ないし2πに渡る回転を表したとき、異常確定を回避する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、レゾルバを用いてロータのステータに対する回転角を検出する回転角検出装置に適用されて、回転角検出装置の異常を検出する回転角検出装置のための異常検出装置に関する。
従来から、例えば、所定の周期波形を有する励磁信号をレゾルバに供給し、レゾルバのロータのステータに対する回転角θ(ただし、電気角θ)に応じてそれぞれ正弦波状に振幅変調されるとともに、振幅の変化が互いにπ/2だけ位相の異なる正弦波相出力信号および余弦波相出力信号をレゾルバから入力して、これらの正弦波相出力信号および余弦波相出力信号の正弦波状に変化する各振幅を正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)として取り出し、正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)を用いてロータのステータに対する回転角θを計算する回転角検出装置はよく知られている。そして、この種のレゾルバを用いた回転角検出装置においては、正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)の各2乗値の和As(θ)2+Ac(θ)2(またはその平方根)が所定の範囲内にないことが継続して検出されるとき、回転角検出装置の異常を判定することも知られている。(例えば、下記特許文献1参照)
特開平9−72758号公報
この種の回転検出装置においては、同装置が正常状態にあって、正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)に誤差が含まれていなければ、正弦波相振幅信号As(θ)はA・sinθと表されるとともに、余弦波相振幅信号Ac(θ)はA・cosθと表される。したがって、前記状態では、正弦波相振幅信号値As(θ)と余弦波相振幅信号Ac(θ)で特定される座標点は、図8の一点鎖線で示す円上を移動する。一方、回転角検出装置に異常が発生すると、正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)は、A・sinθおよびA・cosθからずれ、それらの信号値As(θ),Ac(θ)によって特定される座標位置の軌跡は、例えば図8に破線楕円または実線楕円で示すように変化する。図8の2つの実線円間の領域(ドットで示す領域)は、回転角検出装置が正常とみなされる範囲であり、前記両楕円の場合には、前記座標位置は正常範囲と異常範囲を出たり入ったりする。
したがって、正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)の各2乗値の和As(θ)2+Ac(θ)2(またはその平方根)が所定の範囲内にないことが継続して検出されるとき、回転検出器の異常を判定するようにすると、前記継続の度合いにより、回転角検出装置に異常が発生していても異常が判定されず、また正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)が一時的に的確な値でないだけで回転角を検出可能であっても異常判定がなされてしまう可能性がある。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、レゾルバを用いた回転角検出装置の異常を的確に検出できる回転角検出装置のための異常検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、所定の周期波形を有する励磁信号を出力する励磁信号出力手段と、励磁信号により励磁されて、同励磁信号をロータのステータに対する回転角に応じてそれぞれ正弦波状に振幅変調するとともに、振幅の変化が互いにπ/2だけ位相の異なる正弦波相出力信号および余弦波相出力信号を出力するレゾルバと、正弦波相出力信号の正弦波状に変化する振幅を正弦波相振幅信号として取り出す正弦波相振幅取り出し手段と、余弦波相出力信号の正弦波状に変化する振幅を余弦波相振幅信号として取り出す余弦波相振幅取り出し手段と、前記取り出された正弦波相振幅信号および余弦波相振幅信号を用いてロータのステータに対する回転角を計算する回転角計算手段とを備えた回転角検出装置のための異常検出装置であって、前記取り出された正弦波相振幅信号および余弦波相振幅信号の各2乗値の和が所定の範囲内にないとき、回転角検出装置の異常を検出する異常検出手段と、異常検出手段によって回転角検出装置の異常が継続して検出されたとき、回転角検出装置の異常を暫定的に確定する異常暫定確定手段と、異常検出手段によって回転角検出装置の異常が、異常暫定確定手段による異常の暫定的な確定の場合よりも長く継続して検出されたとき、回転角検出装置の異常を確定する異常確定手段と、異常暫定確定手段によって異常が暫定的に確定していることを条件に、異常確定手段が回転角検出装置の異常を確定するまでに、回転角計算手段によって計算された回転角がロータのステータに対する0ないし2πに渡る回転を表したとき、異常確定手段によって回転角検出装置の異常が確定されないようにする異常確定解除手段とを設けたことにある。
この場合、例えば、異常確定手段を、異常検出手段によって回転角検出装置の異常が検出されるごとに、カウント値を増加させるカウント手段と、カウント手段によるカウント値が所定値以上になったとき、回転角検出装置の異常を確定する比較判定手段とで構成し、かつ異常確定解除手段を、回転角計算手段によって計算された回転角がロータのステータに対する0ないし2πに渡る回転を表したとき、カウント手段によるカウント値をクリアするように構成するとよい。
また、異常暫定確定手段を、例えば、異常検出手段によって回転角検出装置の異常が検出されるごとに、カウント値を増加させるカウント手段と、カウント手段によるカウント値が所定値以上になったとき、回転角検出装置の異常を暫定的に確定する比較判定手段とで構成するとよい。この場合、この所定値は、前記異常確定手段の場合の所定値よりも小さく設定する。
また、異常確定解除手段を、例えば、回転角計算手段によって計算された回転角が0から2πまでの角度を複数に分割した全ての領域に属する値をそれぞれ示したことを条件に、回転角計算手段によって計算された回転角がロータのステータに対する0ないし2πに渡る回転を表したものとするように構成するとよい。
これによれば、正弦波相振幅信号および余弦波相振幅信号の各2乗値の和が所定の範囲内にない状態が継続する場合には、まず、異常暫定確定手段により、回転角検出装置の異常が暫定的に確定される。そして、このような状態がさらに継続すると、異常確定手段により、回転角検出装置の異常が確定される。しかし、前記異常が暫定的に確定された後であっても、図8の実線楕円で示すように、回転角θが0ないし2πに渡って検出可能である状態が確認された場合には、異常確定解除手段により、異常確定手段による異常確定がなされなくなる。一方、図8の破線楕円で示すように、回転角θが0ないし2πに渡って検出可能でない場合には、異常が確定される。その結果、本願発明の特徴によれば、レゾルバを用いた回転角検出装置の異常が、不必要に検出されることなく的確に検出されるようになる。
また、本発明の他の特徴は、前記のような異常検出装置において、さらに、異常暫定確定手段によって異常が暫定的に確定されたとき、回転角計算手段によって計算された回転角の出力を禁止する出力禁止手段を設けたことにある。これによれば、回転角検出装置の異常が暫定的に確定されて、回転検出装置の異常発生の可能性が高い場合には、検出された回転角の出力が禁止されるために、異常な回転角を用いた不適格な制御を回避できる。
また、本発明の他の特徴は、前記のような異常検出装置において、さらに、回転角検出装置によるロータのステータに対する回転角の検出終了時に、異常確定手段によって異常が確定されていれば、同異常確定を表す情報を不揮発性メモリに書き込む書き込み手段と、回転角検出装置によるロータのステータに対する回転角の検出開始時に、不揮発性メモリ内に異常確定を表す情報があるか否かを判定して、不揮発性メモリ内に異常確定を表す情報があることを判定したとき、回転角検出装置の異常を暫定的に確定する初期異常暫定確定手段とを設けたことにある。この場合、本願発明に係る回転角検出装置を車両に適用した場合には、回転角の検出終了時としてイグニッションスイッチをオフした時点を採用するとともに、回転角の検出開始時としてイグニッションスイッチをオンした時点を採用するようにするとよい。
この本発明の他の特徴によれば、前回の作動時に回転角検出装置の異常が確定している場合には、今回の作動時の初期においても、検出された回転角が正常であるとみなされなくなるので、検出回転角の不適切な使用を回避できる。また、前回の作動時と今回の作動時との間に回転角検出装置の異常が排除された場合には、初期異常暫定確定手段は回転角検出装置の異常を暫定的に確定するだけであって、異常確定解除手段が回転角検出装置の異常の確定を排除するので、検出回転角が有効に利用されるようになる。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る回転角検出装置のための異常検出装置の適用例としての車両の操舵装置を示している。
この車両の操舵装置は、操舵ハンドル11に上端を一体回転するように接続したステアリングシャフト12を備え、同シャフト12の下端にはピニオンギヤ13が一体回転するように接続されている。ピニオンギヤ13は、ラックバー14に形成されたラック歯と噛み合ってラックアンドピニオン機構を構成する。ラックバー14の両端には左右前輪FW1,FW2が操舵可能に接続されており、左右前輪FW1,FW2はステアリングシャフト12の軸線回りの回転に伴うラックバー14の軸線方向の変位に応じて左右に操舵される。
ステアリングシャフト12の中間部には、操舵ハンドル11の操舵角に対する左右前輪FW1,FW2の操舵角の比を変更するためのステアリングギヤ比可変機構15が設けられている。また、ラックバー14には、操舵ハンドル11の回動操作をアシストするための操舵アシスト機構16が設けられている。なお、この操舵アシスト機構16をステアリングシャフト12の中間部に組み付けるようにしてもよい。ステアリングギヤ比可変機構15および操舵アシスト機構16内には、モータ15a,16aがそれぞれ内蔵されているとともに、モータ15a,16aの回転角をそれぞれ検出するための本発明に関係したレゾルバ15b,16bがそれぞれ内蔵されている。
これらのモータ15a,16aおよびレゾルバ15b,16bには、電気制御回路20が接続されている。電気制御回路20は、それぞれ複数のA/D変換器、D/A変換器、マイクロコンピュータ装置、駆動回路などからなる。電気制御回路20は、レゾルバ15b,16bとの協働によってモータ15a,16aの回転角を検出するとともに、各種運転状態量センサ21からの車両の各種運転状態量を表す信号を入力し、検出したモータ15a,16aの回転角および入力した車両の各種運転状態量を用いて、モータ15a,16aの回転を制御することによってステアリングギヤ比および操舵アシスト力を制御する。各種状態量センサ21には、車速を検出するための車速センサ、操舵ハンドル11の操舵角を検出するための操舵角センサ、操舵ハンドル11に付与される操舵トルクを検出するための操舵トルクセンサ、車両のヨーレートを検出するためのヨーレートセンサ、車両の横加速度を検出するための横加速度センサなどが含まれる。
電気制御回路20には、バッテリ22が直接およびイグニッションスイッチ23を介して接続されている。これにより、電気制御回路22にバッテリ電圧が電源電圧として供給されるとともに、電気制御回路22にてイグニッションスイッチ23のオン・オフが検出されるようになっている。なお、図1では、ステアリングギヤ比可変機構15および操舵アシスト機構16の両方を備えるようにしたが、両機構15,16のうちの一方を備えるようにしてもよい。
次に、電気制御回路20内に設けられて、レゾルバ30を用いた回転角検出装置および同装置のための異常検出装置について図2を用いて説明する。レゾルバ30は前記レゾルバ15b,16bに対応するもので、中心軸を共通とする断面楕円かつ柱状のロータ31および環状のステータ32からなる。ステータ32には、周方向に沿って等間隔に複数のコイルが設けられている。これらのコイルにおいては、いずれかは励磁コイルとして機能し、いずれかは正弦波相コイルとして機能し、またいずれかは余弦波相コイルとして機能する。図2においては、各一つの励磁コイル32a、正弦波相コイル32bおよび余弦波相コイル32cのみを示す。このレゾルバ30においては、励磁コイル32aに正弦波状に周期的に変化する図5(A)に示す励磁信号Srを与えて、ロータ31をステータ32に対して回転させると、正弦波相コイル32bからは図5(B)に示す正弦波相出力信号Ssが出力される。また、余弦波相コイル32cからは図5(C)に示す余弦波相出力信号Scが出力される。
ここで注目すべき点は、ロータ31の断面が楕円状であるために、正弦波相出力信号Ssおよび余弦波相出力信号Scの振幅は、ロータ31のステータ32に対する回転角θ(ただし、電気角θ)に応じて変化するとともに回転角θの2πを周期として正弦波状に変化していることである。また、正弦波相出力信号Ssおよび余弦波相出力信号Scの振幅の位相は、ロータ31のステータ32に対する回転角πごとに、励磁信号Srに対してそれぞれ逆相になっている。このような正弦波相出力信号Ssおよび余弦波相出力信号Scの振幅の変化をそれぞれ表す正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)を図5(B)(C)に実線で示している。また、正弦波相振幅信号As(θ)と余弦波相振幅信号Ac(θ)は、図5(B)(C)および図7に示すように、電気角で互いにπ/2だけ位相がずれている。図6は、正弦波相出力信号Ssおよび余弦波相出力信号Scのうちで、図5のΔtで示すように、励磁信号Srの一周期に相当する部分を拡大して示している。
励磁コイル32aには、所定の周期波形を有する励磁信号Srとしての正弦波信号を出力する励磁回路40が接続されている。励磁回路40は、基準クロック発生器41、タイミング信号発生器42、正弦波信号発生器43及びD/A変換器44からなる。基準クロック発生器41は、測定の基準となるクロック信号を発生する。タイミング信号発生器42は、前記クロック信号を入力して、各種演算のタイミングを規定する種々のタイミング制御信号を出力する。正弦波信号発生器43は、0〜2πに渡って正弦波の瞬時値を表す複数のサンプリングデータを、微小角度ずつ増加する位相に対応した複数のアドレスに対応させて記憶した正弦波テーブルを備えており、タイミング信号発生器42からのタイミング制御信号によって制御されて同テーブルに記憶されたサンプリングデータを順次読み出すことにより、ディジタル正弦波信号を出力する。D/A変換器44は、正弦波信号発生器43から出力されたディジタル正弦波信号をD/A変換して、励磁コイル32aに励磁信号Sr(=Ar・sinωt)として供給する。
正弦波相コイル32bおよび余弦波相コイル32cには、A/D変換器51,52がそれぞれ接続されている。A/D変換器51,52は、タイミング信号発生器42からのタイミング制御信号に基づいて、所定のサンプリングレートで正弦波相出力信号Ssおよび余弦波相出力信号Scをサンプリングするとともに、同サンプリングしたアナログ信号をA/D変換して、マイクロコンピュータ装置60に供給する。なお、このサンプリングレートは、励磁信号Srの正弦波を再現できる程度の比較的速いレート、すなわち正弦波相出力信号S1および余弦波相出力信号S2に含まれる励磁信号Srの1周期分に相当する振幅変調された正弦波状の信号を再現できる程度の比較的速いレートである。
マイクロコンピュータ装置60は、プログラム処理により各種機能を発揮するものであるが、図2においては、簡単化のために機能ブロック図により示している。この機能ブロック図には、正弦波相振幅計算部61、余弦波相振幅計算部62、回転角計算部63、正弦波相信号レベル計算部64、余弦波相信号レベル計算部65、出力部66、モータ制御部67および異常判定部68が含まれている。
正弦波相振幅計算部61は、A/D変換器51からの正弦波相出力信号Ssおよびタイミング信号発生器42からのタイミング制御信号を入力する。そして、正弦波相振幅計算部61は、正弦波相出力信号Ssのうちで励磁信号Sr(=Ar・sinωt)の1周期相当の複数のサンプリング値を、励磁信号Srと同一周波数および同一位相の正弦波関数で近似して、下記式1で表される近似曲線Ps(t)の振幅値As(θ)およびオフセット値Asoを計算する。この場合、近似に関しては、最小2乗法を用いることができる。なお、オフセット値Asoは、正弦波相出力信号Ssのバイアス電圧値に相当する。
Ps(t)=As(θ)・sinωt+Aso …式1
そして、この計算された振幅値As(θ)(図5(B)および図7の正弦波相振幅信号As(θ))が回転角計算部63に供給される。
余弦波相振幅計算部62は、A/D変換器52からの余弦波相出力信号Scおよびタイミング信号発生器42からのタイミング制御信号を入力する。そして、余弦波相振幅計算部62は、正弦波相振幅計算部61の場合と同様にして、余弦波相出力信号Scのうちで励磁信号Sr(=Ar・sinωt)の1周期相当の複数のサンプリング値を、励磁信号Srと同一周波数および同一位相の正弦波関数で近似して下記式2で表される近似曲線Pc(t)の振幅値Ac(θ)およびオフセット値Acoを計算する。
P(t)=As(θ)・sinωt+Aso …式2
そして、この計算された振幅値Ac(θ)(図5(C)および図7の余弦波相振幅信号Ac(θ))が回転角計算部63に供給される。また、この場合も、オフセット値Acoは、余弦波相出力信号Scのバイアス電圧値に相当するもので、前記正弦波相出力信号Ssのオフセット値Asoに略等しい。
回転角計算部63は、前記入力した正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)を用いた下記式3の演算の実行により、ロータ31のステータ32に対する回転角θ(ただし、電気角θ)を計算する。
θ=tan-1(As(θ)/Ac(θ)) …式3
これは、正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)(図5(B)(C)および図7参照)は、互いにπ/2だけずれた正弦波状の信号で、それらの振幅を共にAとすると、下記式4,5のように表されるからである。なお、高精度な正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)が得られれば、前記両信号As(θ),Ac(θ)の振幅は互いに等しい。
As(θ)=A・sinθ …式4
Ac(θ)=A・cosθ …式5
前記式4,5における値Aは、レゾルバ30およびその周辺の回路電圧によって決まる値である。
正弦波相信号レベル計算部64は、A/D変換器51からの正弦波相出力信号Ssおよびタイミング信号発生器42からのタイミング制御信号を入力する。そして、正弦波相信号レベル計算部64は、正弦波相出力信号Ssの1周期(励磁信号Sr(=Ar・sinωt)の1周期に等しい)分のサンプリング値のうちで等間隔の複数のサンプリング値を用いて、正弦波相出力信号Ssの平均値を計算して、同平均値を正弦波相信号レベルLVsとして出力する。例えば、図6に示すように、正弦波相出力信号Ssの1周期分のサンプリング値の中からπ/2間隔の4点P1〜P4を指定し、4点P1〜P4の信号値の平均値を算出して正弦波相信号レベルLVsとして出力する。なお、この正弦波相信号レベルLVsは、正弦波相出力信号Ssが正常であれば、前述したオフセット値Asoに等しい。
余弦波相信号レベル計算部65は、A/D変換器52からの余弦波相出力信号Scおよびタイミング信号発生器42からのタイミング制御信号を入力する。そして、余弦波相信号レベル計算部65は、正弦波相信号レベルLVsの場合と同様に、余弦波相出力信号Scの1周期分のサンプリング値のうちで等間隔の複数のサンプリング値を用いて、余弦波相出力信号Scの平均値を計算して、同平均値を余弦波相信号レベルLVcとして出力する。この場合も、例えば、図6に示すように、余弦波相出力信号Scの1周期分のサンプリング値の中からπ/2間隔の4点P1’〜P4’を指定し、4点P1’〜P4’の信号値の平均値を算出して余弦波相信号レベルLVcとして出力する。なお、この余弦波相信号レベルLVcは、余弦波相出力信号Scが正常であれば、前述したオフセット値Acoに等しい。
出力部66は、回転角計算部63によって計算された回転角θを、モータ制御部67および他の車両制御用のマイクロコンピュータ装置に出力するもので、異常判定部68により前記出力の有無が制御される。モータ制御部67は、前記出力された回転角θに加えて、図1の各種運転状態量センサ21からの各種センサ値を入力し、回転角θおよび各種運転状態量センサ21からの各種センサ値に応じてモータ15a,16aの回転を制御する。
異常判定部68は、図3に示す異常検出プログラム(図4の正常復帰ルーチンを含む)を所定の短時間ごとに繰り返し実行することにより、レゾルバ30およびその周辺回路の異常すなわち回転角検出装置の異常(以下、単にレゾルバ30の異常という)を判定して、出力部66による回転角θの出力の有無を制御するとともに、図示しない警報装置およびダイアグ記録装置による異常警報の発生およびダイアグ記録をそれぞれ制御する。このレゾルバ30の異常判定のために、異常判定部68には、正弦波相振幅計算部61からの正弦波相振幅信号As(θ)、余弦波相振幅計算部62からの余弦波相振幅信号Ac(θ)、回転角計算部63からの回転角θ、正弦波相信号レベル計算部64からの正弦波相信号レベルLVsおよび余弦波相信号レベル計算部64からの余弦波相信号レベルLVcに加え、バッテリ22からの電源電圧値Vigおよび励磁コイル32cに励磁信号Srを与えるための励磁電圧値Vmtも入力されている。これらの電源電圧値Vigおよび励磁電圧値Vmtは既知であり、詳細な説明は省略する。
次に、図3に示す異常検出プログラム(図4の正常復帰ルーチンを含む)に沿って、異常判定部68の処理について詳細に説明する。異常検出プログラムの実行は、イグニッションスイッチIGの投入により、すなわちレゾルバ30による回転角の検出開始に同期して、ステップS10から開始される。異常判定部(すなわち、マイクロコンピュータ装置)68は、ステップS11にて異常確定フラグEFが“1”であるか否かを判定する。異常確定フラグEFは、“0”によってレゾルバ30の異常未確定状態を表し、“1”によってレゾルバ30の異常確定状態を表すもので、初期には“0”に設定されている。したがって、初期には、異常判定部68は、ステップS11にて「No」と判定して、ステップS12に進む。
ステップS12においては、正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)を用いた下記式6の演算の実行により、両信号値As(θ),Ac(θ)の2乗値の和の平方根Assを計算する。以下、この平方根Assを2乗和平方根という。
Ass=(As(θ)2+Ac(θ)2)1/2 …式6
この場合、正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)が正常であれば、前述のように、正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)は、それぞれA・sinθ,A・cosθであるので、2乗和平方根Assは値Aに等しい。また、本実施形態では2乗和平方根Assを用いるが、この2乗和平方根Assに代えて、両信号値As(θ),Ac(θ)の2乗値Ass2(=As(θ)2+Ac(θ)2)を用いてもよい。
そして、レゾルバ30に異常が発生すると、2乗和平方根Assは値Aからのずれ量が大きくなる。ここで、正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)の特性について説明しておく。正弦波相振幅信号As(θ)および余弦波相振幅信号Ac(θ)に誤差が含まれていなければ、As(θ)=A・sinθおよびAc(θ)=A・cosθであるから、図8に示す座標系で正弦波相振幅信号値As(θ)および余弦波相振幅信号値Ac(θ)により特定される座標位置は、回転角θの変化に応じて半径Aの円(図示1点鎖線の円)上を移動する。そして、前記座標位置は、レゾルバ30およびその周辺回路の誤差により、レゾルバ30に異常が発生しなくても、前記半径Aの円から多少ずれる。一方、レゾルバ30に異常が発生すると、前記座標位置は前記半径Aの円から大きくずれる。図8の半径Amaxおよび半径Aminの両実線円で挟まれた領域(図示、ドットで示す領域)は、レゾルバ30に異常が発生していないとみなされる領域である。
ふたたび、図3の異常検出プログラムの説明に戻ると、ステップS13においては、異常判定部68は、2乗和平方根Assが両値Amin,Amaxによって規定される範囲内にあるか、すなわちレゾルバ30に異常が発生しているか否かを判定する。2乗和平方根が両値Amin,Amaxに規定される範囲内にあれば、ステップS13にて「Yes」と判定して、ステップS18に進む。ステップS18においては、異常暫定確定カウント値TCNTが所定値N1以上であるか否かを判定する。この異常暫定確定カウント値TCNTは、前記ステップS13の処理によってレゾルバ30の異常が検出されるごとに「1」ずつカウントアップされるもので、初期には「0」に設定されている。したがって、この場合には、ステップS18にて「No」と判定して、ステップS21に進む。
ステップS21においては、異常確定フラグEFが“0”であり、かつ異常暫定確定フラグTEFが“1”であるか否かを判定する。異常暫定確定フラグTEFは、“0”によってレゾルバ30の異常の未暫定確定状態を表し、“1”によってレゾルバ30の異常暫定確定状態を表すもので、初期には“0”に設定されている。したがって、異常判定部68は、ステップS21にて「No」と判定して、ステップS23に進む。
ステップS23においては、暫定確定解除フラグCRFが“1”であるか否かを判定する。この暫定確定解除フラグCRFは、通常“0”に設定されていて、レゾルバ30の異常が暫定的に確定された後、レゾルバ30が正常に復帰したことが確認されたときに“1”に設定される。したがって、この場合には、ステップS23に「No」と判定して、ステップS26に進む。
ステップS26においては、異常確定カウント値CNTが所定値N2以上であるか否かを判定する。なお、この所定値N2は、前記異常暫定確定カウント値TCNTと比較された所定値N1よりも大きな値である。この異常確定カウント値CNTは、前記ステップS13の処理に加えて、後述するステップS15,S16よって電源電圧値Vigおよび励磁電圧値Vmtが共に異常でないと判定されたときに、「1」ずつカウントアップされるもので、初期には「0」に設定されている。したがって、この場合には、ステップS26にて「No」と判定して、ステップS29にてこの異常検出プログラムの実行を一旦終了する。
そして、2乗和平方根Assが正常である限り、上述した異常検出プログラムの処理が繰り返し実行される。この状態では、異常判定部68は出力部66による回転角θの出力を許容する。
次に、2乗和平方根Assが所定値Amin,Amaxによって規定される範囲内でなくなった場合について説明する。この場合、前述した図3のステップS13にて「No」と判定され、異常判定部68は、ステップS14にて、異常暫定確定カウント値TCNTを「1」だけカウントアップする。そして、ステップS15,S16にて、励磁電圧値Vmtおよび電源電圧値Vigが異常であるか否かをそれぞれ判定する。具体的には、励磁電圧値Vmtおよび電源電圧値Vigが、それぞれ正常時における励磁電圧値Vmtoおよび電源電圧値Vigoに等しいまたは近傍の値であるかを判定する。励磁電圧値Vmtおよび電源電圧値Vigが正常であれば、ステップS15,S16に共に「No」と判定して、異常確定カウント値CNTを「1」だけカウントアップする。励磁電圧値Vmtおよび電源電圧値Vigのいずれか一方でも異常であれば、ステップS15,S16のいずれかにて「Yes」と判定して、ステップS17の処理を実行することなく、ステップS18に進む。これは、レゾルバ30の異常を確定するには、より慎重な判定を期待するためであり、これらのステップS15,S16の判定処理を省略することもできる。
異常暫定確定カウント値TCNTは、前述のように、2乗和平方根Assが所定値Amin,Amaxによって規定される範囲内でない状態が検出されるごとに、ステップS13,S14の処理によってカウントアップされる。そして、この状態が継続して、異常暫定確定カウント値TCNTが所定値N1以上になると、ステップS18にて「Yes」と判定されて、異常判定部68は、ステップS19,S20の処理を実行する。ステップS19においては、出力部66に対して回転角θの出力禁止を指示する。したがって、以降、出力部66からは回転角θは出力されなくなる。これは、異常な回転角θをモータ15a,16aの制御に利用されないようにするとともに、他の制御装置においても利用されないようにするためである。
ステップS20においては、異常暫定確定フラグTEFを“1”に設定し、異常暫定確定カウント値TCNTを「0」にクリアし、かつ領域フラグFL(1)〜FL(8)を“0”に初期設定する。この領域フラグFL(1)〜FL(8)は、レゾルバ30の異常が前述のようにして暫定的に確定された状態であっても、レゾルバ30が正常に復帰し、またはレゾルバ30が正常であることを確認するために利用されるものである。具体的には、各領域フラグFL(1)〜FL(8)は、正弦波相振幅信号値As(θ)と余弦波相振幅信号値Ac(θ)によって規定される座標値が図7および図8のπ/4ごとに分割した8個の領域R1〜R8に存在したことをそれぞれ確認するためのものであり、“1”により存在確認状態を表す。
前記ステップS20の処理によって異常暫定確定フラグTEFが“1”に設定された直後には、異常確定フラグEFは“0”に保たれているので、異常判定部68は、ステップS21にて「Yes」と判定して、ステップS72の正常復帰検出ルーチンを実行する。したがって、この正常復帰検出ルーチンは、レゾルバ30の異常が最終的に確定されず、暫定的にのみ確定された状態にある限り、異常検出プログラムの実行に合わせて繰り返し実行される。
正常復帰検出ルーチンの実行は、図4のステップS30にて開始される。異常判定部68は、ステップS31,S32,S35,S36の処理により、領域フラグFL(1)〜FL(8)を示す変数iを「1」から「8」まで「1」ずつ増加させながら、領域R1〜R8のうちで、領域フラグFL(i)が“0”を示す領域に対してステップS33,S34の処理を実行する。すなわち、領域R1〜R8のうちで、レゾルバ30の異常の暫定確定後に正弦波相振幅信号値As(θ)と余弦波相振幅信号値Ac(θ)によって規定される座標値が存在したことが検出されない領域に対してステップS33,S34の処理を実行する。
ステップS33においては、回転角θが下記式7の不等式を満足するか否かを判定することにより、正弦波相振幅信号値As(θ)と余弦波相振幅信号値Ac(θ)によって規定される座標値が変数iによって指定される領域Riに存在するかを判定する。
(i−1)・π/4≦θ<i・π/4 …式7
そして、前記座標値が領域Riに存在すれば、ステップS33にて「Yes」と判定して、ステップS34にて領域フラグFL(i)を“1”に設定する。前記座標値が領域Riに存在しなければ、ステップS33にて「No」と判定されて、領域フラグFL(i)は“0”に保たれる。
これらのステップS31〜S36の処理後、異常判定部68は、後述するステップS37〜S40の処理を経て、ステップS41にて全ての領域フラグRF(1)〜RF(8)が“1”であるかを判定する。領域フラグRF(1)〜RF(8)のいずれかでも“1”でなければ、ステップS41にて「No」と判定して、ステップS43にて正常復帰検出ルーチンの実行を終了する。
ステップS13,S15〜S17の処理によって異常確定カウント値CNTが所定値N2以上になる前に、全ての領域フラグRF(1)〜RF(8)が“1”に設定されると、ステップS41にて「Yes」と判定して、ステップS42にて暫定確定解除フラグCRFを“1”に設定する。暫定確定解除フラグCRFが“1”に設定されると、ステップS23にて「Yes」と判定して、ステップS24にて異常暫定確定フラグTEFを“0”に戻す。これにより、レゾルバ30の異常の暫定確定状態は解除される。このことを図8を用いて説明すると、2乗和平方根Assが異常な値を示して異常暫定確定フラグTEFが“1”に設定されても、実線楕円のように、回転角θの0〜2πに渡る検出が可能になれば、レゾルバ30の異常の暫定確定状態は解除される。なお、図8の破線楕円は、回転角θの0〜2πに渡る検出が不能である状態を示している。そして、この図8の破線楕円の場合には、後述するレゾルバ30の異常が確定する。
また、前記ステップS24においては、異常暫定確定カウント値TCNTおよび異常確定カウント値CNTも「0」にクリアされるとともに、暫定確定解除フラグCRFも“0”に戻される。そして、ステップS25にて、異常判定部68は、出力部66に対して回転角θの出力再開を指示する。したがって、出力部66からは回転角θが出力されるようになり、モータ制御部67および他の制御装置は回転角θを利用した制御が可能となる。
また、正常復帰検出ルーチンにおいては、ステップS37〜S38の処理も実行される。ステップS37においては、正弦波相信号レベル値LVsが所定値LVsmin,LVsmaxによって規定される範囲内にあるか否かを判定することにより、正弦波相信号レベル値LVsが正常であるか否かを判定する。なお、所定値LVsmin,LVsmaxは、正弦波相出力信号Ssが正常である場合のオフセット値Asoよりも若干小さな値Aso−ΔAおよび若干大きな値Aso+ΔAにそれぞれ予め設定されている。正弦波相信号レベル値LVsが正常であれば、ステップS37にて「Yes」と判定して、ステップS38に進む。しかし、正弦波相信号レベル値LVsが異常であれば、ステップS37にて「No」と判定して、ステップS40にて全ての領域フラグFL(1)〜FL(8)を“0”にクリアする。
ステップS38においては、余弦波相信号レベル値LVcが所定値LVcmin,LVcmaxによって規定される範囲内にあるか否かを判定することにより、余弦波相信号レベル値LVcが正常であるか否かを判定する。なお、所定値LVcmin,LVcmaxは、余弦波相出力信号Scが正常である場合のオフセット値Acoよりも若干小さな値Aco−ΔAおよび若干大きな値Aco+ΔAにそれぞれ予め設定されている。余弦波相信号レベル値LVcが正常であれば、ステップS38にて「Yes」と判定して、ステップS39に進む。余弦波相信号レベル値LVcが異常であれば、ステップS38にて「No」と判定して、ステップS40にて全ての領域フラグFL(1)〜FL(8)を“0”にクリアする。
ステップS39においては、今回の異常検出プログラムの実行時の回転角θnewと前回の異常検出プログラムの実行時の回転角θoldとの差の絶対値|θnew−θold|が所定値Δθ以下であるかを判定する。この判定は、回転角θの大きな変化により、回転角θの異常を判定するためのものである。したがって、回転角θが正常であれば、ステップS39にて「Yes」と判定してステップS41に進む。回転角θが異常であれば、ステップS39にて「No」と判定して、ステップS40にて全ての領域フラグFL(1)〜FL(8)を“0”にクリアする。
このステップS40の処理は、ステップS31〜S36の処理により、領域フラグFL(1)〜FL(8)のいずれかが“1”に設定された状態にあっても、全ての領域フラグFL(1)〜FL(8)を“0”にクリアするものである。したがって、ステップS31〜S36,S41からなるレゾルバ30の正常復帰の確認動作中に、正弦波相信号レベル値LVs、余弦波相信号レベル値LVcおよび回転角θの異常が検出された場合には、レゾルバ30の正常復帰の確認のための検出が最初からふたたび行われることになる。
一方、レゾルバ30の異常の暫定的な確定が解除される前に、前記ステップS13,S15,S16,S17の処理によってカウントアップされる異常確定カウント値CNTが所定値N2以上になると、ステップS26にて「Yes」と判定してステップS27,S28の処理を実行する。ステップS27においては、異常確定フラグEFを“1”に設定する。この場合、以降、ステップS11にて「Yes」と判定されるので、ステップS12〜S28の処理が実行されなくなく。したがって、出力部66は回転角θの出力を禁止された状態に維持され、モータ制御部67およびその他の制御装置による回転角θの利用が停止される。
前記ステップS27の処理後、異常判定部68は、ステップS28にて、図示しない警報装置およびダイアグ記録装置による異常警報の発生およびダイアグ記録をそれぞれ制御する。したがって、運転者はレゾルバ30の異常に気が着くと同時に、この異常は記録される。
上記作動説明からも理解できるとおり、上記実施形態によれば、ステップS13,S14,S18,S20の処理により、2乗値平方根Assが所定の範囲内にない状態が継続する場合には、レゾルバ30の異常が暫定的に確定される。そして、このような状態がさらに継続すると、ステップS13,S15〜S17,S26,S27の処理により、レゾルバ30の異常が確定される。しかし、前記異常が暫定的に確定された後であっても、ステップS21〜S24の処理により、図8の実線楕円で示すように、回転角θが0ないし2πに渡って検出可能である状態が確認された場合には、レゾルバ30の異常が確定されなくなる。一方、図8の破線楕円で示すように、回転角θが0ないし2πに渡って検出可能でない場合のような異常がレゾルバ30に発生している場合には、レゾルバ30の異常が確定される。その結果、レゾルバ30の異常が、不必要に検出されることなく的確に検出されるようになる。
また、前記のように異常が暫定的に確定された場合には、ステップS25の処理により、出力部66による回転角θの出力が禁止される。よって、レゾルバ30の異常が暫定的に確定されて、レゾルバ30の異常発生の可能性が高い場合には、異常な回転角θを用いた不適格な制御を回避できる。また、前記回転角θの出力禁止状態であっても、回転角θが0ないし2πに渡って検出可能である状態が確認されたとき、すなわちレゾルバ30の異常の確定が解除された場合には、ステップS25の処理により、出力部66による回転角θの出力が再開されるので、回転角θが有効に利用される。
さらに、本発明は上記実施形態およびその変形例に限定されることなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
例えば、上記実施形態では、レゾルバ30の異常が確定した場合でも、イグニッションスイッチ23が新たに投入されたときには、レゾルバ30の異常が異常暫定確定を含めて最初から検出される。しかし、レゾルバ30の異常が一旦確定された場合には、イグニッションスイッチ23が新たに投入された後においても、この異常確定を有効に利用するようにしてもよい。
この場合、異常判定部68は、図3の異常検出プログラムの一部を変更した図9の異常検出プログラムを実行する。この異常検出プログラムにおいては、ステップS10の異常検出プログラムの実行開始後、ステップS51にてイグニッションスイッチ23の投入直後であるかを判定する。すなわち、イグニッションスイッチ23の投入後に始めて異常検出プログラムが実行されたかを判定する。イグニッションスイッチ23の投入直後であれば、ステップS51にて「Yes」と判定して、ステップS52にて、図2にて破線で示す不揮発性メモリ69に“1”に設定されている異常確定フラグEFが存在しているかを調べる。この不揮発性メモリ69は、例えばマイクロコンピュータ装置60内に設けたEEPROMで構成され、電力供給が解除されても記憶内容が消去されないメモリである。
前記異常確定フラグEFが存在していなければ、異常判定部68は、ステップS52にて「No」と判定して、上記実施形態の場合と同様なステップS11以降の処理を実行する。また、イグニッションスイッチ23の投入直後でない場合も、上記実施形態の場合と同様なステップS11以降の処理を実行する。ステップS11においては、上記実施形態の場合と同様に、異常確定フラグEFが“1”であるかを判定する。この場合、異常確定フラグEFが“1”でなければ、上記実施形態の場合と同様なステップS12以降の処理を実行する。しかし、異常確定フラグEFが“1”であれば、ステップS11に「Yes」と判定した後、ステップS53,S54の処理を経てステップS29にてこの異常検出プログラムの実行を終了する。
ステップS53においては、異常判定部68は、イグニッションスイッチ23がオフされたかを判定する。イグニッションスイッチ23がオン状態にあれば、ステップS53にて「No」と判定して、ステップS29にてこの異常検出プログラムの実行を一旦終了する。一方、イグニッションスイッチ23がオフされると、ステップS53にて「Yes」と判定して、ステップS54にて、“1”に設定されている異常確定フラグEFを不揮発性メモリ69に書き込み、ステップS29にてこの異常検出プログラムの実行を終了する。なお、これ以降は、イグニッションスイッチ23が再投入されるまで、異常検出プログラムは実行されない。
前記のように異常確定フラグEFが不揮発性メモリ69に書き込まれている場合には、イグニッションスイッチ23の投入直後のステップS52にて「Yes」と判定して、ステップS19,S20に進む。ステップS19の処理は、出力部66に対して検出回転角θの出力禁止を指示する処理である。ステップS20の処理は、異常暫定確定フラグTEFを“1”に設定する処理である。したがって、この場合には、上記実施形態におけるレゾルバ30の異常を暫定的に確定した状態に設定される。すなわち、異常判定部68は、これ以降、レゾルバ30の異常が確定されるか、異常暫定確定が解除されるかの処理を実行することになる。なお、これ以降の処理において、異常暫定確定が解除された場合には、不揮発性メモリ69内の“1”に設定された異常確定フラグEFを消去しておくとよい。
このような変形例によれば、マイクロコンピュータ装置60の前回の作動時にレゾルバ30の異常が確定している場合には、今回の作動時の初期においても、検出された回転角θが正常であるとみなされなくなるので、検出回転角θの不適切な使用を回避できる。また、前回の作動時と今回の作動時との間にレゾルバ30の異常が排除された場合には、異常確定が回避されるので、検出回転角θが有効に利用されるようになる。
また、上記実施形態においては、0〜2πに渡る回転角θの検出可能性の判定のために、π/4ごとに分割した領域R1〜R8を用いたが、これらの領域R1〜R8に関しては、π/4よりも細かく分割したり、粗く分割してもよい。
また、上記実施形態においては、本発明に係る回転角検出装置のための異常検出装置を車両の操舵装置に適用した例について説明した。しかし、この異常検出装置は、レゾルバを用いた車両の他の制御装置にも適用されることはもちろんのこと、車両以外の装置にも適用されるものである。
本発明の一実施形態に係り、本発明に係る回転角検出装置のための異常検出装置を適用した車両の操舵装置の全体概略図である。 図1の電気制御回路およびレゾルバを詳細に示す機能ブロック図である。 図2の異常判定部により実行される異常検出プログラムのフローチャートである。 図3の異常検出プログラム中の正常復帰ルーチンを詳細に示すフローチャートである。 (A)は励磁信号の波形図であり、(B)は正弦波相出力信号の波形図であり、(C)は余弦波相出力信号の波形図である。 正弦波相出力信号および余弦波相出力信号中に含まれる正弦波状の信号を拡大して示す波形図である。 正弦波相出力信号および余弦波相出力信号からそれぞれ取り出された正弦波相振幅信号および余弦波相振幅信号の波形図である。 正弦波相振幅信号値と余弦波相振幅信号値とによって規定される座標値の奇跡を示す図である。 上記実施形態の変形例に係る異常検出プログラムの一部を示すフローチャートである。
符号の説明
15a,15b…モータ、16a,16b…レゾルバ、20…電気制御回路、22…バッテリ、23…イグニッションスイッチ、30…レゾルバ、31…ロータ、32…ステータイ、40…励磁回路、60…マイクロコンピュータ装置、61…正弦波相振幅計算部、62…余弦波相振幅計算部、63…回転角計算部、66…出力部、68…異常判定部、69…不揮発性メモリ

Claims (7)

  1. 所定の周期波形を有する励磁信号を出力する励磁信号出力手段と、
    前記励磁信号により励磁されて、同励磁信号をロータのステータに対する回転角に応じてそれぞれ正弦波状に振幅変調するとともに、振幅の変化が互いにπ/2だけ位相の異なる正弦波相出力信号および余弦波相出力信号を出力するレゾルバと、
    前記正弦波相出力信号の正弦波状に変化する振幅を正弦波相振幅信号として取り出す正弦波相振幅取り出し手段と、
    前記余弦波相出力信号の正弦波状に変化する振幅を余弦波相振幅信号として取り出す余弦波相振幅取り出し手段と、
    前記取り出された正弦波相振幅信号および余弦波相振幅信号を用いてロータのステータに対する回転角を計算する回転角計算手段とを備えた回転角検出装置のための異常検出装置であって、
    前記取り出された正弦波相振幅信号および余弦波相振幅信号の各2乗値の和が所定の範囲内にないとき、回転角検出装置の異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によって回転角検出装置の異常が継続して検出されたとき、回転角検出装置の異常を暫定的に確定する異常暫定確定手段と、
    前記異常検出手段によって回転角検出装置の異常が、前記異常暫定確定手段による異常の暫定的な確定の場合よりも長く継続して検出されたとき、回転角検出装置の異常を確定する異常確定手段と、
    前記異常暫定確定手段によって異常が暫定的に確定していることを条件に、前記異常確定手段が回転角検出装置の異常を確定するまでに、前記回転角計算手段によって計算された回転角がロータのステータに対する0ないし2πに渡る回転を表したとき、前記異常確定手段によって回転角検出装置の異常が確定されないようにする異常確定解除手段とを設けたことを特徴とする回転角検出装置のための異常検出装置。
  2. 請求項1に記載した回転角検出装置のための異常検出装置において、さらに、
    前記異常暫定確定手段によって異常が暫定的に確定されたとき、回転角計算手段によって計算された回転角の出力を禁止する出力禁止手段を設けたことを特徴とする回転角検出装置のための異常検出装置。
  3. 請求項1または2に記載した回転角検出装置のための異常検出装置において、
    前記異常確定手段を、
    前記異常検出手段によって回転角検出装置の異常が検出されるごとに、カウント値を増加させるカウント手段と、
    前記カウント手段によるカウント値が所定値以上になったとき、回転角検出装置の異常を確定する比較判定手段とで構成し、
    前記異常確定解除手段を、前記回転角計算手段によって計算された回転角がロータのステータに対する0ないし2πに渡る回転を表したとき、前記カウント手段によるカウント値をクリアするように構成した回転角検出装置のための異常検出装置。
  4. 請求項1または2に記載した回転角検出装置のための異常検出装置において、
    前記異常暫定確定手段を、
    前記異常検出手段によって回転角検出装置の異常が検出されるごとに、カウント値を増加させる第1カウント手段と、
    前記第1カウント手段によるカウント値が第1所定値以上になったとき、回転角検出装置の異常を暫定的に確定する第1比較判定手段とで構成した回転角検出装置のための異常検出装置。
  5. 請求項4に記載した回転角検出装置のための異常検出装置において、
    前記異常確定手段を、
    前記異常検出手段によって回転角検出装置の異常が検出されるごとに、カウント値を増加させる第2カウント手段と、
    前記第2カウント手段によるカウント値が前記第1所定値より大きな第2所定値以上になったとき、回転角検出装置の異常を確定する第2比較判定手段とで構成し、
    前記異常確定解除手段を、前記回転角計算手段によって計算された回転角がロータのステータに対する0ないし2πに渡る回転を表したとき、前記第1および第2カウント手段による両カウント値をクリアするように構成した回転角検出装置のための異常検出装置。
  6. 請求項1ないし5のうちのいずれか一つに記載した回転角検出装置のための異常検出装置において、
    前記異常確定解除手段は、前記回転角計算手段によって計算された回転角が0から2πまでの角度を複数に分割した全ての領域に属する値をそれぞれ示したことを条件に、前記回転角計算手段によって計算された回転角がロータのステータに対する0ないし2πに渡る回転を表したものとする回転角検出装置のための異常検出装置。
  7. 請求項1ないし6のうちのいずれか一つに記載した回転角検出装置のための異常検出装置において、さらに、
    回転角検出装置によるロータのステータに対する回転角の検出終了時に、前記異常確定手段によって異常が確定されていれば、同異常確定を表す情報を不揮発性メモリに書き込む書き込み手段と、
    回転角検出装置によるロータのステータに対する回転角の検出開始時に、前記不揮発性メモリ内に異常確定を表す情報があるか否かを判定して、前記不揮発性メモリ内に異常確定を表す情報があることを判定したとき、回転角検出装置の異常を暫定的に確定する初期異常暫定確定手段とを設けたことを特徴とする回転角検出装置のための異常検出装置。
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