JP2006176570A - 吸水性樹脂粒子の製造方法及びそれを用いた衛生材料 - Google Patents

吸水性樹脂粒子の製造方法及びそれを用いた衛生材料 Download PDF

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Abstract

【課題】 高い保水能、荷重下での高い吸水能、優れた吸水速度を持ち、かつ水可溶分が少ない、衛生材料に好適に使用できる吸水性樹脂粒子の製造方法およびそれによって得られる吸水性樹脂粒子、ならびにそれを用いた衛生材料を提供すること。
【解決手段】 水溶性エチレン性不飽和単量体を重合させて吸水性樹脂を製造する方法であって、内部架橋剤としての多価グリシジル化合物の存在下、水溶性アゾ系ラジカル重合開始剤を用いて重合を行なった後、得られた吸水性樹脂を後架橋剤で後架橋することを特徴とする吸水性樹脂粒子の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸水性樹脂粒子の製造方法に関する。更に詳しくは、高い保水能、荷重下での高い吸水能、優れた吸水速度を持ち、かつ水可溶分が少なく、衛生材料に好適に使用できる吸水性樹脂粒子の製造方法およびそれによって得られる吸水性樹脂粒子、ならびにそれを用いた衛生材料に関する。
従来から、吸水性樹脂は、紙おむつ、生理用ナプキン等の衛生材料、ケーブル用止水材等の工業材料に幅広く用いられている。吸水性樹脂としては、例えば、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラフト重合体の中和物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体のケン化物、ポリアクリル酸部分中和物等が知られている。
紙オムツ、生理用ナプキンなどの衛生材料において、吸水性樹脂に望まれる特性として、高い保水能、優れた吸水速度、荷重下での高い吸水能、少ない水可溶分等が挙げられる。しかしながら、これら特性のバランスを十分に満たすことは困難である。
特に、保水能と吸水速度、荷重下での吸水能とは相反する関係にある。一般的に、高い保水能を得るには、吸水性樹脂の架橋密度を下げる必要があるが、架橋密度を下げるとゲル強度は低くなり、吸水性樹脂の荷重下での吸水能は低下する。その結果、衛生材料として用いた際に吸水性樹脂同士がゲルブロッキングを起こし、拡散性の低下および逆戻り量の増加を引き起こす。また、吸水性樹脂の架橋密度を下げると、未架橋成分が増加し、液体と接した際、ママコ状態となることで吸水速度は低下する傾向にあり、更に、水可溶分が溶出しやすくなる。その結果、おむつとして使用すると水可溶分によるかぶれや体液の漏れの原因となり着用者の快適性が損なわれる。
衛生材料に好適に用いられる前記特性の性能を向上させるための技術としては、特定の高分子保護コロイドおよび界面活性剤を特定量用いて逆相懸濁重合を行う方法(特許文献1参照)、逆相懸濁重合を2段以上の多段で行う方法(特許文献2参照)、β−1,3−グルカン類の共存下に、逆相懸濁重合して吸水性樹脂を得、さらに得られた吸水性樹脂に架橋剤を添加することにより架橋反応を行う方法(特許文献3参照)、重合開始剤の過硫酸塩を特定量用いて逆相懸濁重合を行う方法(特許文献4参照)、亜リン酸および/またはその塩の存在下で水溶液重合させて吸水性樹脂前駆体を得た後、該吸水性樹脂前駆体と表面架橋剤を混合して加熱する方法(特許文献5参照)等が知られている。しかしながら、これらの吸水性樹脂は、前記した高い保水能、荷重下での高い吸水能、優れた吸水速度、少ない水可溶分といった性能のすべてを十分満足するものではなく未だ改良の余地がある。
特開平6−345819号公報 特開平3−227301号公報 特開平8−120013号公報 特開平6−287233号公報 特開平9−124710号公報
本発明は、高い保水能、荷重下での高い吸水能、優れた吸水速度を持ち、かつ水可溶分が少ない、衛生材料に好適に使用できる吸水性樹脂粒子の製造方法およびそれによって得られる吸水性樹脂粒子、ならびにそれを用いた衛生材料を提供することを課題とする。
すなわち、本発明は、水溶性エチレン性不飽和単量体を重合させて吸水性樹脂を製造する方法であって、内部架橋剤としての多価グリシジル化合物の存在下、水溶性アゾ系ラジカル重合開始剤を用いて重合を行なった後、得られた吸水性樹脂を後架橋剤で後架橋することを特徴とする吸水性樹脂粒子の製造方法、および、該方法で得られる、以下の性能を満たす吸水性樹脂粒子、
生理食塩水の吸水速度:60秒以内
生理食塩水の保水能:40〜60g/g
4.14kPa荷重下の生理食塩水吸水能:15ml/g以上
水可溶分:20質量%以下
質量平均粒子径:200〜600μm
ならびに、該吸水性樹脂粒子と親水性繊維とからなる衛生材料、に関する。
本発明によると、高い保水能、荷重下での高い吸水能、優れた吸水速度を持ち、かつ水可溶分が少ない、衛生材料に好適に使用できる吸水性樹脂粒子を製造することができる。
水溶性エチレン性不飽和単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸〔「(メタ)アクリル」とは「アクリル」または「メタクリル」を意味する。以下同じ〕、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸またはそのアルカリ金属塩;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等のノニオン性単量体;ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有不飽和単量体またはその四級化物等が挙げられる。これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。なお、アルカリ金属塩におけるアルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等が挙げられる。
水溶性エチレン性不飽和単量体のうち好ましいものとしては、工業的に入手が容易である観点から、(メタ)アクリル酸またはそのアルカリ金属塩、アクリルアミド、メタクリルアミドおよびN,N−ジメチルアクリルアミドが挙げられる。さらに好ましいものとしては、経済的な観点から、(メタ)アクリル酸またはそのアルカリ金属塩が挙げられる。
水溶性エチレン性不飽和単量体は、通常、水溶液として用いることができる。水溶性エチレン性不飽和単量体の水溶液における水溶性エチレン性不飽和単量体の濃度は、15質量%〜飽和濃度であることが好ましい。
水溶性エチレン性不飽和単量体の水溶液は、用いられる水溶性エチレン性単量体が酸基を含む場合、その酸基をアルカリ金属によって中和してもよい。アルカリ金属による中和度は、得られる吸水性樹脂粒子の浸透圧を高くし、吸水速度を早め、余剰のアルカリ金属の存在により安全性等に問題が生じないようにする観点から、中和前の水溶性エチレン性不飽和単量体の酸基の10〜100モル%の範囲内にあることが好ましい。アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等を挙げることができる。これらの中では、ナトリウムおよびカリウムが好ましく、ナトリウムがさらに好ましい。
水溶性エチレン性不飽和単量体重合方法は特に限定されず、代表的な重合法である水溶液重合法、乳化重合法、逆相懸濁重合法等が用いられる。水溶液重合法では、水溶性エチレン性不飽和単量体水溶液、内部架橋剤および水溶性ラジカル重合開始剤を、必要に応じて攪拌しながら、加熱することにより重合が行われる。また、逆相懸濁重合では、水溶性エチレン性不飽和単量体水溶液、界面活性剤および/または高分子保護コロイド、水溶性ラジカル重合開始剤ならびに内部架橋剤を炭化水素系溶媒中、攪拌下で加熱することにより重合が行われる。本発明においては、精密な重合反応制御と広範な粒子径の制御が可能な観点から逆相懸濁重合法が好ましい。
以下に、本発明の実施形態の一例として、逆相懸濁重合法についてより詳しく説明する。
逆相懸濁重合法で用いられる界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル〔「(ポリ)」とは「ポリ」の接頭語がある場合とない場合の双方を意味する。以下同じ〕、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等のノニオン系界面活性剤;脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルメチルタウリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホン酸塩等のアニオン系界面活性剤等が挙げられる。これらの中では、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルが好ましい。
高分子保護コロイドとしては、例えば、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレンオキサイド、無水マレイン化ポリエチレン、無水マレイン化ポリブタジエン、無水マレイン化EPDM(エチレン/プロピレン/ジエン/ターポリマー)等が挙げられる。
界面活性剤および高分子保護コロイドは、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。
界面活性剤および/または高分子保護コロイドの使用量は、水溶性エチレン性不飽和単量体の水溶液100質量部に対して0.1〜5質量部が好ましく、0.2〜3質量部がより好ましい。
内部架橋剤としては、例えば、(ポリ)エチレンジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)グリセリンジグリシジルエーテル等の多価グリシジル化合物が挙げられる。これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの中でも(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)グリセリンジグリシジルエーテルが荷重下での高い吸水能、優れた吸水速度、及び少ない水可溶分の吸水性樹脂粒子が得られる観点から好ましい。
内部架橋剤の使用量は、得られる重合体が適度な架橋により水溶性の性質が抑制され、十分な吸水性を示すようにする観点から、水溶性エチレン性不飽和単量体1モルに対して、0.000001〜0.001モル、好ましくは0.00001〜0.01モルである。
水溶性アゾ系ラジカル重合開始剤としては、例えば、1-{(1-シアノ-1-メチルエチル)アゾ}ホルムアミド、2,2'-アゾビス[2-(N-フェニルアミジノ)プロパン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス{2-[N-(4-クロロフェニル)アミジノ]プロパン}二塩酸塩、2,2'-アゾビス{2-[N-(4-ヒドロキシフェニル)アミジノ]プロパン}二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(N-ベンジルアミジノ)プロパン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(N-アリルアミジノ)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2'-アゾビス{2-[N-(2-ヒドロキシエチル)アミジノ]プロパン}二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(5-メチル-2-イミダゾリン-2-イル)プロパン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロパン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-1,3-ジアゼピン-2-イル)二塩酸塩、2.2'-アゾビス[2-(5-ヒドロキシ-3,4,5,6-テトラヒドロピリミジン-2-イル)プロパン]二塩酸塩、2,2'-アゾビス{2-[1-(2-ヒドロキシエチル)-2-イミダゾリン-2-イル]プロパン}二塩酸塩、2,2'-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロパン]、2,2'-アゾビス{2-メチル-N-[1,1-ビス(ヒドロキシメチル)-2-ヒドロキシエチル]プロピオンアミド}、2,2'-アゾビス{2-メチル-N-[1,1-ビス(ヒドロキシメチル)エチル]プロピオンアミド}、2,2'-アゾビス[2-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)-プロピオンアミド]、2,2'-アゾビス(2-メチルプロピオンアミド)二水塩、4,4’−アゾビス−4−シアノバレイン酸、2,2'-アゾビス[2-(ヒドロキシメチル)プロピオニトリル]、2,2'-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロパン]二硫酸塩、2,2'-アゾビス[N-(2-カルボキシエチル)-2-メチルプロピオンアミジン]四水和物、2,2'-アゾビス[2-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]等のアゾ化合物等が挙げられる。これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの中でも、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2'-アゾビス{2-[1-(2-ヒドロキシエチル)-2-イミダゾリン-2-イル]プロパン}二塩酸塩および2,2'-アゾビス[N-(2-カルボキシエチル)-2-メチルプロピオンアミジン]四水和物が高い保水能、少ない水可溶分の吸水性樹脂粒子が得られる観点から特に好ましい。
水溶性アゾ系ラジカル重合開始剤の使用量は、重合反応の時間を短縮し、急激な重合反応を防ぐ観点から、通常水溶性エチレン性不飽和単量体1モルに対して好ましくは0.00005〜0.001モル、より好ましくは0.0001〜0.001モルである。
炭化水素系溶媒としては、例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素;シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等が挙げられる。これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの中では、工業的に入手が容易で、品質が安定し、かつ安価である観点から、n−ヘキサン、n−ヘプタンおよびシクロヘキサンが好ましい。
前記炭化水素系溶媒の使用量は、重合熱を除去し、重合温度を制御しやすい観点から、通常水溶性エチレン性不飽和単量体100質量部に対して50〜600質量部が好ましく、80〜550質量部がより好ましい。
重合反応の反応温度は、重合を迅速に進行させ、重合時間を短くすることにより、経済性を高めるとともに、容易に重合熱を除去して円滑に反応を行う観点から、20〜110℃が好ましく、40〜90℃がより好ましい。反応時間は、通常、0.5〜4時間である。
なお、本発明においては、逆相懸濁重合は、1段もしくは2段以上の多段で行われるが、その段数は生産性を高めることから2〜3段であることが好ましい。
本発明においては、前記重合により得られた吸水性樹脂を後架橋剤で後架橋する。後架橋剤としては、吸水性樹脂のカルボキシル基と反応し得るものであればよく、例えば、(ポリ)エチレングリコール、(ポリ)プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパン、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、(ポリ)グリセリン等のジオール、トリオールまたはポリオール類;(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)グリセリンジグリシジルエーテル等のジグリシジルエーテル化合物;エピクロルヒドリン、エピブロムヒドリン、α−メチルエピクロルヒドリン等のエピハロヒドリン化合物;2,4−トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネート化合物等の反応性官能基を2個以上有する化合物等が挙げられる。これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
これらの中でも、(ポリ)エチレンジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)グリセリンジグリシジルエーテル等の多価グリシジル化合物が荷重下での高い吸水能、優れた吸水速度、及び少ない水可溶分の吸水性樹脂粒子が得られる観点から好ましい。
後架橋剤の使用量は、後架橋剤の種類により異なるが、通常、重合に付された水溶性エチレン性不飽和単量体の総量1モルに対して、0.00001〜0.01モル、好ましくは0.00005〜0.005モル、さらに好ましくは、0.0001〜0.002モルである。後架橋剤の使用量が0.00001モルより少ない場合、吸水性樹脂の架橋密度を十分に高めることができないため、水可溶分が多くなったり、荷重下での吸水能が低下するおそれがある。また、後架橋剤の使用量が0.01モルを超える場合、架橋反応が著しく進行するために、保水能が低下するおそれがある。
後架橋剤の添加時期は、ほぼすべての単量体の重合反応終了後であればよく、特に限定されない。
吸水性樹脂と後架橋剤との混合は、水の存在下で行うことが好ましい。吸水性樹脂と後架橋剤とを混合する際の水の量は、吸水性樹脂の種類、粒度および含水率によって異なるが、通常、重合に付された水溶性エチレン性不飽和単量体の総量100質量部に対して、好ましくは5〜300質量部、より好ましくは10〜100質量部、さらに好ましくは10〜50質量部である。重合に付された水溶性エチレン性不飽和単量体の総量100質量部に対する水の量が5質量部未満の場合、荷重下での吸水能が低下する傾向があり、300質量部を超える場合、架橋反応が過度に促進され、得られる吸水性樹脂の保水能が低くなりすぎる傾向がある。なお、前記水の量は、重合反応系に含まれる水と後架橋剤を添加する際に必要に応じて用いられる水との合計量を意味する。
後架橋処理が終了した後、水および炭化水素系溶媒を留去することにより、本発明の吸水性樹脂粒子が得られる。
かかる吸水性樹脂粒子は、生理食塩水の吸水速度が60秒以内、生理食塩水の保水能が40〜60g/g、4.14kPa荷重下の生理食塩水吸水能が15ml/g以上、水可溶分が20質量%以下、質量平均粒子径が200〜600μmであるので、水可溶分が少なく、高い保水能を有し、かつ荷重下での吸水能が高く、優れた吸水速度を有し、衛生材料に好適に使用できるものである。
生理食塩水の吸水速度は、速いものの方が、衛生材料として用いた場合、逆戻り量が少なく、拡散性が良いという利点を有する観点から、好ましくは60秒以内、より好ましくは55秒以内、更に好ましくは50秒以内である。生理食塩水の保水能は好ましくは40〜60g/g、より好ましくは40〜50g/gである。
4.14kPa荷重下の生理食塩水吸水能は、高いものの方が衛生材料として用いた場合、衛生材料に圧力がかかった場合における逆戻り量が少なくなるという利点を有する観点から好ましくは15ml/g、より好ましくは20ml/gである。
水可溶分は衛生材料として用いた場合、低いものの方が水可溶分による「かぶれ」や「ぬめり」が少なく、衛生材料を着用した際の快適性が向上することから、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下である。
質量平均粒子径は、好ましくは200〜600μm、より好ましくは250〜500μm、更に好ましくは300〜400μmである。吸水性樹脂粒子の質量平均粒子径が200μm未満の場合、小粒子の存在割合が多くなり、粉立ち等により粉体の取り扱い性が悪化するおそれがある。また、衛生材料として使用した場合、ゲルブロッキングを起こしやすく、その結果、拡散性の低下および逆戻り量が増加するおそれがある。吸水性樹脂粒子の質量平均粒子径が600μmを超える場合、吸水速度が遅くなり、衛生材料として使用した場合、衛生材料からの漏れを引き起こしやすく、着用者が衛生材料を快適に使用できなくなるおそれがある。
なお、吸水速度、保水能、4.14kPa荷重下における生理食塩水に対する吸水能、水可溶分、質量平均粒子径は、いずれも、後述する実施例に記載の測定方法によって測定したときの値である。
本発明の衛生材料は、水性液体を吸収・保持する吸収体を、水性液体が通過することのできる液体透過性シート(トップシート)と、水性液体が通過することのない液体不透過性シート(バックシート)との間に保持した構造を有している。液体透過性シートは、身体と接触する側に配されており、液体不透過性シートは、身体と接触することのない側に配されている。
液体透過性シートとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等からなる不織布、多孔質の合成樹脂シートなどが挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
液体不透過性シートとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂からなるフィルム、これら合成樹脂と不織布との複合材料からなるシートなどが挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
前記衛生材料に使用される吸収体は、親水性繊維と吸水性樹脂粒子から構成されている。親水性繊維としては、特に限定されるものではないが、例えば、木材から得られる綿状パルプ、メカニカルパルプ、ケミカルパルプ、セミケミカルパルプなどのセルロース繊維、レーヨン、アセテートなどの人工セルロース繊維などが挙げられる。親水性繊維は、ポリアミドやポリエステル、ポリオレフィンなどの合成繊維を含有してもよい。
以下に、実施例および比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明がこれら実施例等により限定されるものではない。
実施例1
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計および窒素ガス導入管を備えた1000mL容の五つ口円筒型丸底フラスコにn−ヘプタン340g、HLBが3.0のショ糖脂肪酸エステル(三菱化学株式会社の商品名:S−370)0.92gを加え、分散、昇温して溶解後、55℃まで冷却した。
これとは別に、500mL容の三角フラスコに、80質量%アクリル酸水溶液92g(1.02モル)を仕込み、これを外部から冷却しつつ、30質量%水酸化ナトリウム水溶液102.2g(0.77モル)を滴下して、アクリル酸の75モル%を中和した。さらに、水36.9g、水溶性アゾ系重合開始剤の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩0.11g(0.00041モル)および内部架橋剤のエチレングリコールジグリシジルエーテル8.3mg(0.000048モル)を添加し、1段目重合用の単量体水溶液を調製した。
この1段目重合用の単量体水溶液を、前記の五つ口円筒型丸底フラスコに、撹拌下で全量加えて分散させ、系内を窒素で十分に置換した後に昇温し、浴温を70℃に保持して、重合反応を1時間行った後、重合スラリー液を室温まで冷却した。
別の500mL容の三角フラスコに、80質量%アクリル酸水溶液119.1g(1.32モル)を仕込み、これを冷却しつつ30質量%水酸化ナトリウム水溶液132.2g(0.99モル)を滴下して、アクリル酸の75モル%を中和し、さらに水5.8g、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩0.14g(0.00052モル)およびエチレングリコールジグリシジルエーテル10.7mg(0.000061モル)を添加し、2段目重合用の単量体水溶液を調製し、氷水浴を用いて冷却した。
この2段目重合用の単量体水溶液を、前記重合スラリー液に全量添加した後、再び系内を窒素で十分に置換した後に昇温し、浴温を70℃に保持して、2段目の重合反応を2時間行った。重合終了後、120℃の油浴で加熱し、共沸蒸留により水のみを系外に除去し、ゲル状物を得た。次いで、後架橋剤として2質量%エチレングリコールジグリシジルエーテル水溶液7.81g(0.00089モル)を添加、混合して後架橋反応を行い、さらに水分およびn−ヘプタンを蒸留により除去して乾燥し、質量平均粒子径が380μmの吸水性樹脂粒子215.5gを得た。
実施例2
実施例1において、1段目重合用単量体水溶液に用いた2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩の使用量を0.11gから0.17g(0.00063モル)に、2段目単量体水溶液に用いた2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩の使用量を0.14gから0.21g(0.00077モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、質量平均粒子径が325μmの吸水性樹脂粒子214.7gを得た。
実施例3
実施例1において、1段目重合用単量体水溶液に用いた2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩の使用量を0.11gから0.06g(0.00022モル)に、2段目単量体水溶液に用いた2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩の使用量を0.14gから0.07g(0.00026モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、質量平均粒子径が372μmの吸水性樹脂粒子215.1gを得た。
実施例4
実施例1において、後架橋剤として用いた2質量%エチレングリコールジグリシジルエーテル水溶液の使用量を7.81gから15.83g(0.00180モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、質量平均粒子径が320μmの吸水性樹脂粒子216.9gを得た。
実施例5
実施例1において、1段目重合用単量体水溶液に用いたエチレングリコールジグリシジルエーテルの使用量を8.3mgから18.4mg(0.00011モル)に、2段目重合用単量体水溶液に用いたエチレングリコールジグリシジルエーテルの使用量を10.7mgから23.8mg(0.00014モル)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、質量平均粒子径が313μmの吸水性樹脂粒子212.2gを得た。
実施例6
実施例1において、1段目及び2段目の重合開始剤に用いた2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩をそれぞれ2,2'−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]四水和物に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて、質量平均粒子径が390μmの吸水性樹脂粒子219.3gを得た。
実施例7
攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計および窒素ガス導入管を備えた2000mL容の五つ口円筒丸底フラスコに、80質量%アクリル酸水溶液92g(1.02モル)を仕込み、これを外部から冷却しつつ、30質量%水酸化ナトリウム水溶液102.2g(0.77モル)を滴下して、アクリル酸の75モル%を中和した。さらに、水36.9g、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩0.11g(0.00041モル)を攪拌下で添加して溶解させ、系内を窒素で十分置換した後に昇温し、浴温を65℃に保持して、重合反応を1時間行った。重合終了後、120℃の油浴で加熱し、水分を系外に除去し、ゲル状物を得た。引き続き、2質量%エチレングリコールジグリシジルエーテル水溶液3.40g(0.00039モル)を添加、混合して後架橋反応を行い、さらに水分を蒸留により除去して乾燥し、塊状の吸水性樹脂を得た。これを卓上ミキサーで粉砕し、次いで、目開き850μmのJIS標準篩を用いて分級し、質量平均粒子径356μmの吸水性樹脂粒子112.8gを得た。
比較例1
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計および窒素ガス導入管を備えた1000mL容の五つ口円筒型丸底フラスコにn−ヘプタン340g、HLBが3.0のショ糖脂肪酸エステル(三菱化学株式会社の商品名:S−370)0.92gを加え、分散、昇温して溶解後、55℃まで冷却した。
これとは別に、500mL容の三角フラスコに、80質量%アクリル酸水溶液92g(1.02モル)を仕込み、これを外部から冷却しつつ、30質量%水酸化ナトリウム水溶液102.2g(0.77モル)を滴下して、アクリル酸の75モル%を中和した。さらに、水36.9g、水溶性ラジカル重合開始剤の過硫酸カリウム0.11g(0.00041モル)および内部架橋剤のエチレングリコールジグリシジルエーテル8.3mg(0.000048モル)を添加し、1段目重合用の単量体水溶液を調製した。
この1段目重合用の単量体水溶液を、前記の五つ口円筒型丸底フラスコに、撹拌下で全量加えて分散させ、系内を窒素で十分に置換した後に昇温し、浴温を70℃に保持して、重合反応を1時間行った後、重合スラリー液を室温まで冷却した。
別の500mL容の三角フラスコに、80質量%アクリル酸水溶液119.1g(1.32モル)を仕込み、これを冷却しつつ30質量%水酸化ナトリウム水溶液132.2g(0.99モル)を滴下して、アクリル酸の75モル%を中和し、さらに水5.8g、過硫酸カリウム0.14g(0.00052モル)およびエチレングリコールジグリシジルエーテル10.7mg(0.000061モル)を添加し、2段目重合用の単量体水溶液を調製し、氷水浴を用いて冷却した。
この2段目重合用の単量体水溶液を、前記重合スラリー液に全量添加した後、再び系内を窒素で十分に置換した後に昇温し、浴温を70℃に保持して、2段目の重合反応を2時間行った。重合終了後、120℃の油浴で加熱し、共沸蒸留により水のみを系外に除去し、ゲル状物を得た。次いで、後架橋剤として2質量%エチレングリコールジグリシジルエーテル水溶液7.81g(0.00089モル)を添加、混合して後架橋処理を行い、さらに水分およびn−ヘプタンを蒸留により除去して乾燥し、質量平均粒子径が345μmの吸水性樹脂粒子214.5gを得た。
比較例2
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計および窒素ガス導入管を備えた1000mL容の五つ口円筒型丸底フラスコにn−ヘプタン340g、HLBが3.0のショ糖脂肪酸エステル(三菱化学株式会社の商品名:S−370)0.92gを加え、分散、昇温して溶解後、55℃まで冷却した。
これとは別に、500mL容の三角フラスコに、80質量%アクリル酸水溶液92g(1.02モル)を仕込み、これを外部から冷却しつつ、30質量%水酸化ナトリウム水溶液102.2g(0.77モル)を滴下して、アクリル酸の75モル%を中和した。さらに、水36.9g、水溶性アゾ系重合開始剤の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩0.11g(0.00041モル)を添加し、1段目重合用の単量体水溶液を調製した。
この1段目重合用の単量体水溶液を、前記の五つ口円筒型丸底フラスコに、撹拌下で全量加えて分散させ、系内を窒素で十分に置換した後に昇温し、浴温を70℃に保持して、重合反応を1時間行った後、重合スラリー液を室温まで冷却した。
別の500mL容の三角フラスコに、80質量%アクリル酸水溶液119.1g(1.32モル)を仕込み、これを冷却しつつ30質量%水酸化ナトリウム水溶液132.2g(0.99モル)を滴下して、アクリル酸の75モル%を中和し、さらに水5.8g、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩0.14g(0.00052モル)を添加し、2段目重合用の単量体水溶液を調製し、氷水浴を用いて冷却した。
この2段目重合用の単量体水溶液を、前記重合スラリー液に全量添加した後、再び系内を窒素で十分に置換した後に昇温し、浴温を70℃に保持して、2段目の重合反応を2時間行った。重合終了後、120℃の油浴で加熱し、共沸蒸留により水のみを系外に除去し、ゲル状物を得た。次いで、後架橋剤として2質量%エチレングリコールジグリシジルエーテル水溶液7.81g(0.00089モル)を添加、混合して後架橋反応を行い、さらに水分およびn−ヘプタンを蒸留により除去して乾燥し、質量平均粒子径が367μmの吸水性樹脂粒子213.7gを得た。
比較例3
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計および窒素ガス導入管を備えた1000mL容の五つ口円筒型丸底フラスコにn−ヘプタン340g、HLBが3.0のショ糖脂肪酸エステル(三菱化学株式会社の商品名:S−370)0.92gを加え、分散、昇温して溶解後、55℃まで冷却した。
これとは別に、500mL容の三角フラスコに、80質量%アクリル酸水溶液92g(1.02モル)を仕込み、これを外部から冷却しつつ、30質量%水酸化ナトリウム水溶液102.2g(0.77モル)を滴下して、アクリル酸の75モル%を中和した。さらに、水36.9g、水溶性アゾ系重合開始剤の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩0.11g(0.00041モル)および内部架橋剤のエチレングリコールジグリシジルエーテル8.3mg(0.000048モル)を添加し、1段目重合用の単量体水溶液を調製した。
この1段目重合用の単量体水溶液を、前記の五つ口円筒型丸底フラスコに、撹拌下で全量加えて分散させ、系内を窒素で十分に置換した後に昇温し、浴温を70℃に保持して、重合反応を1時間行った後、重合スラリー液を室温まで冷却した。
別の500mL容の三角フラスコに、80質量%アクリル酸水溶液119.1g(1.32モル)を仕込み、これを冷却しつつ30質量%水酸化ナトリウム水溶液132.2g(0.99モル)を滴下して、アクリル酸の75モル%を中和し、さらに水5.8g、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩0.14g(0.00052モル)およびエチレングリコールジグリシジルエーテル10.7mg(0.000061モル)を添加し、2段目重合用の単量体水溶液を調製し、氷水浴を用いて冷却した。
この2段目重合用の単量体水溶液を、前記重合スラリー液に全量添加した後、再び系内を窒素で十分に置換した後に昇温し、浴温を70℃に保持して、2段目の重合反応を2時間行った。重合終了後、120℃の油浴で加熱し、共沸蒸留により水のみを系外に除去し、ゲル状物を得た。次いで、水分およびn−ヘプタンを蒸留により除去して乾燥し、質量平均粒子径が383μmの吸水性樹脂粒子213.8gを得た。
比較例4
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計および窒素ガス導入管を備えた1000mL容の五つ口円筒型丸底フラスコにn−ヘプタン340g、HLBが3.0のショ糖脂肪酸エステル(三菱化学株式会社の商品名:S−370)0.92gを加え、分散、昇温して溶解後、55℃まで冷却した。
これとは別に、500mL容の三角フラスコに、80質量%アクリル酸水溶液92g(1.02モル)を仕込み、これを外部から冷却しつつ、30質量%水酸化ナトリウム水溶液102.2g(0.77モル)を滴下して、アクリル酸の75モル%を中和した。さらに、水36.9g、水溶性アゾ系重合開始剤の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩0.11g(0.00041モル)および共重合性架橋剤のN,N'−メチレンビスアクリルアミド8.3mg(0.000054モル)を添加し、1段目重合用の単量体水溶液を調製した。
この1段目重合用の単量体水溶液を、前記の五つ口円筒型丸底フラスコに、撹拌下で全量加えて分散させ、系内を窒素で十分に置換した後に昇温し、浴温を70℃に保持して、重合反応を1時間行った後、重合スラリー液を室温まで冷却した。
別の500mL容の三角フラスコに、80質量%アクリル酸水溶液119.1g(1.32モル)を仕込み、これを冷却しつつ30質量%水酸化ナトリウム水溶液132.2g(0.99モル)を滴下して、アクリル酸の75モル%を中和し、さらに水5.8g、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩0.14g(0.00052モル)およびN,N'−メチレンビスアクリルアミド10.7mg(0.000069モル)を添加し、2段目重合用の単量体水溶液を調製し、氷水浴を用いて冷却した。
この2段目重合用の単量体水溶液を、前記重合スラリー液に全量添加した後、再び系内を窒素で十分に置換した後に昇温し、浴温を70℃に保持して、2段目の重合反応を2時間行った。重合終了後、120℃の油浴で加熱し、共沸蒸留により水のみを系外に除去し、ゲル状物を得た。次いで、後架橋剤として2質量%N,N'−メチレンビスアクリルアミド水溶液7.81g(0.00101モル)を添加、混合して後架橋反応を行い、さらに水分およびn−ヘプタンを蒸留により除去して乾燥し、質量平均粒子径が350μmの吸水性樹脂粒子214.5gを得た。
次に、実施例1〜7および比較例1〜4で得られた吸水性樹脂粒子を、下記に示す各種の試験に供した。その結果を表1に示す。
(1)質量平均粒子径
吸水性樹脂粒子100gを秤量し、これをJIS−Z8801−1982対応の8つの標準篩(目開き850μm、500μm、355μm、300μm、250μm、180μm、106μm、底容器の順番に積み重ねた)の一番上の篩に入れ、ロータップ式篩振動機を用いて10分間振動させて篩い分けした後に篩毎に秤量し、その結果に基づいて積算質量が50質量%になる粒子径を次式により算出した。
質量平均粒子径=[(50−A)/(D−A)]×(C−B)+B
式中、Aは、粒度分布の粗い方から順次質量を積算し、積算質量が50質量%未満であり、かつ50質量%に最も近い点の積算値を求めた場合の当該積算値(g)であり、また、Bは、当該積算値を求めたときの篩目開き(μm)である。また、Dは、粒度分布の粗い方から順次質量を積算し、積算質量が50質量%以上であり、かつ50質量%に最も近い点の積算値を求めた場合の当該積算値(g)であり、また、Cは、当該積算値を求めたときの篩目開き(μm)である。
(2)生理食塩水の吸水速度
100mL容のビーカーに、25±0.2℃の生理食塩水50±0.01gを量りとり、マグネチックスターラーバー(8mmφ×30mmのリング無し)を投入し、マグネチックスターラー(iuchi社製、品番:HS−30D)の上に配置した。引き続きマグネチックスターラーバーを600ppmで回転するように調整し、さらに、マグネチックスターラーバーの回転により生ずる渦の底部は、マグネチックスラーラーバーの上部近くになるように調整した。
次に、JIS標準篩を用いて300〜500μmに分級した吸水性樹脂粒子2.0±0.002gを、ビーカー中の渦中央とビーカー側面の間に素早く流し込み、流し込んだ時点から渦が収束した時点までの時間(秒)を、ストップウォッチを用いて測定し、吸水速度とした。
(3)生理食塩水の保水能
吸水性樹脂粒子2.0gを、綿袋(メンブロード60番、横100mm×縦200mm)中に量り取り、500mL容のビーカー中に入れた。綿袋に生理食塩水500gを一度に注ぎ込み、吸水性樹脂粒子のママコが発生しないように食塩水を分散させた後、綿袋の上部を輪ゴムで縛り、1時間放置して、吸水性樹脂粒子を十分に膨潤させた。遠心力167Gになるように設定した脱水機(国産遠心機株式会社製、品番:H−122)を用いて綿袋を1分間脱水して、脱水後の膨潤ゲルを含んだ綿袋の質量Wa(g)を測定した。吸水性樹脂粒子を添加せずに同様の操作を行い、綿袋の湿潤時空質量Wb(g)を測定し、以下の式から保水能を算出した。
生理食塩水の保水能(g/g)=[Wa−Wb](g)/吸水性樹脂粒子の質量(g)
(4)4.14kPa荷重下の生理食塩水吸水能
吸水性樹脂粒子の4.14kPaの荷重下における吸水開始から60分後の生理食塩水吸水能は、図1に概略構成を示した測定装置Xを用いて行った。
図1に示した測定装置Xは、ビュレット部1と導管2、測定台3、測定台3上に置かれた測定部4からなっている。ビュレット部1は、ビュレット10の上部にゴム栓14、下部に吸気導入管11とコック12が連結されており、さらに、吸気導入管11の上部はコック13がある。ビュレット部1から測定台3までは、導管2が取り付けられており、導管2の直径は6ミリである。測定台3の中央部には、直径2ミリの穴があいており、導管2が連結されている。測定部4は、円筒40と、この円筒40の底部に貼着されたナイロンメッシュ41と、重り42とを有している。円筒40の内径は、2.0cmである。ナイロンメッシュ41は、200メッシュ(目開き75μm)に形成されている。そして、ナイロンメッシュ41上に所定量の吸水性樹脂粒子5が均一に撒布されるようになっている。重り42は、直径1.9cm、質量119.6gである。このおもりは、吸水性樹脂粒子5上に置かれ、吸水性樹脂粒子5に対して4.14kPaの荷重を加えることができるようになっている。
このような構成の測定装置Xでは、まずビュレット10のコック12と空気導入管11のコック13を閉め、25℃に調節された所定量の生理食塩水をビュレット10上部から入れ、ゴム栓14でビュレット上部の栓をした後、ビュレット10のコック12および空気導入管11のコック13を開ける。次に、測定台3の上面と、測定台3中心部の導管口から出てくる生理食塩水の水面とが同じ高さになるように測定台3の高さの調整を行う。
一方、円筒40のナイロンメッシュ41上に0.1gの吸水性樹脂5粒子を均一に撒布して、この吸水性樹脂粒子5上に重り42を置く。測定部4は、その中心部が測定台3中心部の導管口に一致するようにして置く。
吸水性樹脂粒子5が吸水し始めた時点から継続的に、ビュレット10内の生理食塩水の減少量(吸水性樹脂5が吸水した生理食塩水量)Wc(ml)を読み取る。吸水開始から60分経過後における吸水性樹脂粒子5の荷重下での吸水能は、以下の式により求めた。
4.14kPa荷重下の生理食塩水吸水能(ml/g)=Wc÷0.10
(5)水可溶分
500mL容のビーカーに、生理食塩水500±0.01gを量り取り、マグネチックスターラーバー(8mmφ×30mmのリング無し)を投入し、マグネチックスターラー(iuchi社製:HS−30D)の上に配置した。引き続きマグネチックスターラーバーを600rpmで回転するように調整し、さらに、マグネチックスターラーバーの回転により生ずる渦の底部は、マグネチックスターラーバーの上部近くになるように調整した。
次に、JIS標準篩を用いて300〜500μmに分級した吸水性樹脂粒子2.0±0.002gを、ビーカー中の渦中央とビーカー側面の間に素早く流し込み分散させ、3時間撹拌した。3時間撹拌後の吸水性樹脂粒子分散水を、JIS標準篩(目開き75μm)でろ過し、得られたろ液をさらに桐山式ロート(濾紙No.6)を用いて吸引ろ過した。
あらかじめ140℃で乾燥して恒量し、室温まで冷却した100mL容のビーカーに得られたろ液を80±0.01g量りとり、内温を140℃に設定した熱風乾燥機(ADVANTEC社製)で恒量になるまで乾燥させ、ろ液固形分の質量Wd(g)を測定した。
一方、吸水性樹脂粒子を用いずに上記操作と同様に行ない、ブランク質量We(g)を測定して、次式より水可溶分を算出した。
水可溶分(質量%)=[(Wd−We)×(500/80)]/2×100
Figure 2006176570
実施例8
実施例1で得られた吸水性樹脂粒子10gと粉砕パルプ10gをミキサーを用いて乾式混合したものを、大きさが40cm×12cmで重さが0.6gのティッシュに吹き付けた後に、同じ大きさ及び重さのティッシュを重ねてシート状にし、これの全体に196kPaの荷重を30秒間加えてプレスすることにより衛生材料を得た。得られた衛生材料を大きさ40cm×12cm、坪量22g/cmのポリエチレン製エアスルー型多孔質液体透過性シートと、同じ大きさ、重さ1gのポリエチレン製不透過性シートとで挟むことにより吸水性樹脂濃度が50質量%の衛生材料を得た。
実施例9〜14および比較例5〜8
実施例8において、実施例1で得られた吸水性樹脂に代えて実施例2〜7および比較例1〜4で得られた吸水性樹脂粒子をそれぞれ用いた以外は、実施例8と同様の操作を行い、衛生材料を得た。得られた衛生材料をそれぞれ順に、実施例9〜14および比較例5〜8の衛生材料とした。
次に実施例8〜14および比較例5〜8で得られた衛生材料を以下の方法にしたがって評価した。その結果を表2に示す。
(a)人工尿の調製
10L容の容器に、塩化ナトリウム60g、塩化カルシウム二水和物1.8g、塩化マグネシウム六水和物3.6g及び適量の蒸留水を入れ、完全に溶解した。次いで、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル0.02gを添加し、更に蒸留水を追加して、水溶液全体の質量を6000gに調製した。更に、少量の青色1号で着色して、人工尿とした。
(b)浸透速度
浸透速度の測定は、衛生材料の中心付近に、直径3cmのシリンダーを用いて、50mlの人工尿を注ぎ込むと同時にストップウォッチをスタートさせ、人工尿が完全に衛生材料に浸透するまでの時間を測定することによって行った(1回目)。次に、前記シリンダーをはずし衛生材料をそのままの状態で保存し、1回目の人工尿注入開始から30分後に、再び同じ位置に前記シリンダーを置き、人工尿50mlを注ぎ込むと同時に、ストップウォッチをスタートさせ、人工尿が完全に衛生材料に浸透するまでの時間(秒)を測定した(2回目)。更に、同様の方法にて3回目まで浸透速度を測定した。
(c)逆戻り量
前記浸透速度の測定終了から60分後、10cm×10cmに裁断した濾紙(東洋濾紙No.2)を重ねて約80g分とし、乾燥質量(g)を測定した。濾紙を衛生材料の中央部に置き、その上から5kgのおもり(底面積=10cm×10cm)を載せて5分間荷重を加えた後、おもりをはずして逆戻り液を吸収した濾紙の質量(g)を測定した。逆戻り液を吸収した濾紙の質量(g)から濾紙の乾燥質量(g)を差し引くことにより、逆戻り量(g)を算出した。
(d)拡散長
前記逆戻り量の測定後5分以内に人工尿が浸透した衛生材料の長手方向の拡がり寸法(cm)を測定した。なお、小数点以下の数値は四捨五入した。
Figure 2006176570
表1より、各実施例で得られた吸水性樹脂粒子は、高い保水能を有し、かつ荷重下での吸水能が高く、優れた吸水速度、更に水可溶分が少ないことがわかる。更に、表2に示したように、このような吸水性樹脂粒子を用いると、液体の拡散性に優れ、逆戻り量が少ない衛生材料を提供することが可能であることがわかる。
荷重下での吸水能を測定するための装置の概略構成を示す概略構成図である。
符号の説明
X 測定装置
1.ビュレット部
10.ビュレット(ビュレット部の)
11.空気導入管(ビュレット部の)
12.コック(ビュレット10の)
13.コック(空気導入管11の)
14.ゴム栓(ビュレット10の)
2.導管
3.測定台
4.測定部
40.円筒(測定部の)
41.ナイロンメッシュ(測定部の)
42.おもり(測定部の)
5.吸水性樹脂粒子



Claims (9)

  1. 水溶性エチレン性不飽和単量体を重合させて吸水性樹脂を製造する方法であって、内部架橋剤としての多価グリシジル化合物の存在下、水溶性アゾ系ラジカル重合開始剤を用いて重合を行なった後、得られた吸水性樹脂を後架橋剤で後架橋することを特徴とする吸水性樹脂粒子の製造方法。
  2. 多価グリシジル化合物が(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレングリコールジグリシジルエーテルおよび(ポリ)グリセリンジグリシジルエーテルから選ばれた少なくとも1種である請求項1記載の製造方法。
  3. 多価グリシジル化合物の使用量が、水溶性エチレン性不飽和単量体1モルあたり0.000001〜0.001モルである請求項1または2記載の製造方法。
  4. 水溶性アゾ系ラジカル重合開始剤が、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン)四水和物および2,2’−アゾビス{2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−2−イミダゾリン−2−イル]プロパン}二塩酸塩から選ばれた少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 水溶性アゾ系ラジカル重合開始剤の使用量が、水溶性エチレン性不飽和単量体1モルあたり0.00005〜0.001モルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 後架橋剤が多価グリシジル化合物である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法。
  7. 後架橋剤の使用量が、重合に付された水溶性エチレン性不飽和単量体の総量1モルあたり0.00001〜0.01モルである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法。
  8. 請求項1〜7記載の製造方法で得られる、以下の性能を満たす吸水性樹脂粒子。
    生理食塩水の吸水速度:60秒以内
    生理食塩水の保水能:40〜60g/g
    4.14kPa荷重下の生理食塩水吸水能:15ml/g以上
    水可溶分:20質量%以下
    質量平均粒子径:200〜600μm
  9. 請求項8記載の吸水性樹脂粒子と親水性繊維とからなる衛生材料。


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