JP2006176244A - 両面印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 再給紙トレイ上から表面印刷済み用紙が再給紙される際に、再給紙トレイと版胴との間において用紙搬送ジャムが発生した場合において、再給紙搬送路を開放してジャム処理を簡単に行うことが可能な両面印刷装置を提供する。
【解決手段】 版胴11と、プレスローラ12と、プレスローラ支持部材44と、表面印刷済み用紙P1を一時的に載置する再給紙トレイ8とを装置本体43に有し、再給紙トレイ8上に載置された表面印刷済み用紙P1を版胴11に向けて再給紙する両面印刷装置1において、表面印刷済み用紙P1を版胴11に向けて再給紙する第1の位置と表面印刷済み用紙P1の再給紙搬送路Xを開放する第2の位置とを選択的に占めるべく、再給紙トレイ8を装置本体43に対して移動自在とした。
【選択図】 図7
【解決手段】 版胴11と、プレスローラ12と、プレスローラ支持部材44と、表面印刷済み用紙P1を一時的に載置する再給紙トレイ8とを装置本体43に有し、再給紙トレイ8上に載置された表面印刷済み用紙P1を版胴11に向けて再給紙する両面印刷装置1において、表面印刷済み用紙P1を版胴11に向けて再給紙する第1の位置と表面印刷済み用紙P1の再給紙搬送路Xを開放する第2の位置とを選択的に占めるべく、再給紙トレイ8を装置本体43に対して移動自在とした。
【選択図】 図7
Description
本発明は両面印刷装置に関し、詳しくは表面印刷済み用紙を一時的に載置する再給紙トレイを備え、再給紙トレイ上に載置された表面印刷済み用紙を印刷部に向けて再給紙することにより両面印刷を行う両面印刷装置に関する。
従来、簡便な印刷方法としてデジタル式感熱孔版印刷が知られている。この孔版印刷に用いられる孔版印刷装置は、微細な発熱素子が一列に配置されたサーマルヘッドをマスタに接触させ、パルス的に発熱素子に通電させながらマスタを搬送することで画像情報に応じてマスタを加熱溶融穿孔し、このマスタを多孔性円筒状の版胴の外周面に巻装した後に用紙を介して版胴外周面をプレスローラ等の押圧手段によって押圧することで、マスタ穿孔部よりインキを透過させてこれを用紙に転移させることにより印刷画像を得るものである。
この孔版印刷において、近年では用紙の消費量及び書類の保管スペースを低減させるため等の目的から、用紙の両面に印刷を行う両面印刷が頻繁に行われるようになってきている。この両面印刷は、従来の方法では給紙部に積載した用紙を印刷部に通紙し、一方の面に印刷をした後に用紙を裏返して再度印刷部に通紙して他方の面に印刷をすることで両面印刷物を得ていたが、一度排紙された用紙を再度給紙部にセットしたり片面印刷後の用紙を揃えたりする作業が面倒であるという問題点があった。また、印刷部への通紙を2回行うために正味の印刷時間においても片面印刷に比して2倍の時間を要し、時間がかかりすぎるという問題点もあった。
上述の問題点を解決するため、版胴の回転方向に第1製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済みマスタを用い、給紙部より1枚目の用紙を給送してこの表面に何れか一方の製版画像を印刷した後にこの用紙を再給紙トレイ(補助トレイ)に案内し、給紙部より2枚目の用紙を給送してこの表面に何れか一方の製版画像を印刷した後にこの用紙を再給紙トレイに案内すると共に、再給紙トレイより1枚目の用紙を再給紙してこの裏面に何れか他方の製版画像を印刷してこの用紙を排紙トレイに排出し、この動作を連続して行うことにより1工程で両面印刷物を得る両面印刷装置が、例えば「特許文献1」に開示されている。
上記公報に開示された技術では、その表面に印刷画像が形成された表面印刷済み用紙を再給紙トレイ上に一時的に貯容し、再給紙トレイ上に貯容された用紙を再給紙手段によって印刷部に再給紙して用紙の両面に印刷を行っている。再給紙トレイの下方には再給紙搬送部材が一体的に配設され、これらは両面に印刷がなされた印刷済み用紙を搬送する排紙搬送部材の下方に配置されている。再給紙搬送部材は、プレスローラを回転自在に支持するプレスローラ支持部材にその一端を揺動可能に支持されると共に他端を装置本体に揺動自在に支持されており、プレスローラの揺動に伴って揺動される。再給紙トレイの上方には、プレスローラの揺動に伴って再給紙トレイ及び再給紙搬送部材が揺動できるだけのスペースが確保されていればよいので、装置の小型化が図られている。
上述のような構成であるため、再給紙トレイ上から表面印刷済み用紙が版胴に再給紙される際に何等かの原因によって用紙搬送ジャムが発生した場合には、再給紙トレイの上方に位置する空間内においてジャム紙の処理を行う必要が生じ、その空間が少ないことから作業者の手を入れる作業スペースが狭く、作業効率が非常に悪いという問題点がある。
本発明は上述の問題点を解決し、再給紙トレイ上から表面印刷済み用紙が再給紙される際に、再給紙トレイと版胴との間において用紙搬送ジャムが発生した場合において、再給紙搬送路を開放してジャム処理を簡単に行うことが可能な両面印刷装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、版胴と、前記版胴に対して用紙を押圧するプレスローラと、前記プレスローラを前記版胴に対して接離自在に支持するプレスローラ支持部材と、その上面に印刷画像を形成された表面印刷済み用紙を一時的に載置する再給紙トレイとを装置本体に有し、前記再給紙トレイ上に載置された表面印刷済み用紙を前記版胴に向けて再給紙する両面印刷装置において、前記再給紙トレイは、前記表面印刷済み用紙を前記版胴に向けて再給紙する第1の位置と前記表面印刷済み用紙の再給紙搬送路を開放する第2の位置とを選択的に占めるべく、前記装置本体に移動自在に支持されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の両面印刷装置において、さらに前記再給紙トレイは再給紙方向上流側に位置する第1の端部と再給紙方向下流側に位置する第2の端部とを有し、第1の端部を前記装置本体に揺動自在に支持されると共に、第2の端部を第1の端部よりも上方の位置で前記プレスローラ支持部材に揺動自在かつ係脱自在に支持され、第1の位置を占めた状態から第2の端部の係合状態を解除されることで第1の端部を支点として第2の端部が下方に揺動することにより第2の位置を占めることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の両面印刷装置において、さらに第1の端部は前記装置本体によって再給紙方向上流側に向けて移動可能に支持され、第1の端部の再給紙方向上流側への移動に伴い第2の端部と前記プレスローラ支持部材との係合が解除されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の両面印刷装置において、さらに前記再給紙トレイが第1の位置を占めた状態において自重により第1の端部が再給紙方向上流側へと移動することを規制する移動自在なストッパと、第1の端部の移動を規制する規制位置と第1の端部の移動を許容する許容位置とに前記ストッパを移動させるストッパ移動手段とを有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の両面印刷装置において、さらに前記再給紙トレイを第2の位置から第1の位置へと復帰させる復帰手段を有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の両面印刷装置において、さらに前記復帰手段が前記ストッパ移動手段により前記ストッパと連動可能に構成されており、前記ストッパ移動手段の操作によって前記復帰手段が前記再給紙トレイを第2の位置から第1の位置へと復帰させた際に、前記ストッパが許容位置から規制位置へと移動することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の両面印刷装置において、さらに前記再給紙トレイは前記表面印刷済み用紙を前記プレスローラへと搬送する再給紙搬送手段を有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の両面印刷装置において、さらに前記再給紙トレイより再給紙された前記表面印刷済み用紙の先端を前記プレスローラの手前の所定位置で一時停止させる再給紙位置決め部材と、前記再給紙位置決め部材によって一時停止された前記表面印刷済み用紙を所定のタイミングで回転中の前記プレスローラに接触させる再給紙レジスト手段とを有し、前記再給紙位置決め部材と前記再給紙レジスト手段とがそれぞれ前記プレスローラ支持部材に支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、再給紙トレイから表面印刷済み用紙が版胴に向けて再給紙される際に、何等かの理由によって表面印刷済み用紙が再給紙トレイとプレスローラとの間で詰まることにより用紙搬送ジャムが発生しても、再給紙を行う第1の位置から再給紙搬送路が開放される第2の位置へと再給紙トレイを簡単に移動させることができ、再給紙搬送路の上方に空間を形成することにより詰まった表面印刷済み用紙を容易に取り除くことが可能となり、用紙搬送ジャム発生時における回復動作を簡単に行うことができる。また、第2の位置へと移動した再給紙トレイを復帰手段により簡単に第1の位置へと復帰させることができる。
図1は、本発明の一実施形態を採用した両面印刷装置を示している。この両面印刷装置は、特開2003−200645号に開示された両面印刷装置とほぼ同様の構成であるので、各部位の説明をできるだけ簡略化する。
図1において両面印刷装置としての孔版印刷装置1は、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7、再給紙トレイ8、再給紙手段9、切替爪10等を有している。
装置本体43のほぼ中央に配置された印刷部2は、版胴11とプレスローラ12とを有している。版胴11は装置本体43に着脱自在かつ回転自在に支持されており、図示しない版胴駆動手段によって回転駆動される。版胴11はその外周面に開閉自在なクランパ13を有しており、版胴11の外周面には、両面印刷時には製版部3で製版された分割製版済みマスタ14が、片面印刷時には製版部3で製版された製版済みマスタ15がそれぞれ巻装される。版胴11の外周面近傍には、版胴11の位置を検知する図示しないロータリエンコーダが設けられている。本実施形態において、版胴11には最大でA3サイズの用紙に印刷が可能な製版済みマスタ15が巻装される。
図2に示すように、分割製版済みマスタ14には表面画像に応じた第1製版画像14Aと裏面画像に応じた第2製版画像14Bとが形成され、各製版画像14A,14B間には未製版部分Sが形成される。分割製版済みマスタ14は、版胴11上において、第1製版画像14Aが図1に示す表面領域に、第2製版画像14Bが同裏面領域に、未製版部分Sが同中間領域にそれぞれ対応するように巻装される。本実施形態では、第1製版画像14A及び第2製版画像14Bとして、最大でA4横(用紙の短手方向を用紙搬送方向とする)サイズの用紙に印刷が可能なものがそれぞれ作成される。
図3に示すように、製版済みマスタ15には片面印刷画像に応じた第3製版画像15Aが形成される。製版済みマスタ15は、版胴11上において、第3製版画像15Aが図1に示す表面領域と裏面領域と中間領域とを合わせた範囲内に対応するように巻装される。本実施形態では、第3製版画像15Aとして、最大でA3サイズの用紙に印刷可能なものが作成される。
版胴11の下方にはプレスローラ12が配設されている。フッ素樹脂等の撥水性を有する弾性体からなるプレスローラ12は、図4ないし図7に示すように、プレスローラ支持部材としての一対のプレスローラアーム44にその両端を回転自在に支持されており、各プレスローラアーム44は図示しない揺動手段によって一体的かつ揺動自在に支持されている。プレスローラ12はその周面が版胴11より離間する図1に示す離間位置と、その周面が版胴11上の分割製版済みマスタ14に圧接する圧接位置とを選択的に占める。
図示しない揺動手段は、プレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を、図1に示す表面領域と中間領域と裏面領域とを全て合わせた第1の範囲、表面領域と同じ範囲である第2の範囲、表面領域の下流側部分と中間領域と裏面領域とを合わせた第3の範囲の何れかに切替可能に構成されている。プレスローラ12の周面近傍には、プレスローラ12の周面に接触してクリーニングを行うクリーニングローラ16が配設されている。クリーニングローラ16は、図示しない駆動手段によって回転駆動される。
プレスローラ12の右方近傍には再給紙手段9から送られた表面印刷済みの用紙Pをプレスローラ12の周面に沿わせて搬送するための再給紙案内部材17が配設されており、プレスローラ12の下方には補助トレイ8上に貯留された用紙Pをプレスローラ12の周面に接触させて送り出す再給紙レジスト手段としての再給紙レジストローラ18と、再給紙トレイ8より再給紙された表面印刷済み用紙P1の先端の位置決めを行う再給紙位置決め部材20とが配設されている。
複数のローラ部材と案内板とを有する再給紙案内部材17は、案内板がプレスローラ12の周面から所定の距離をおいて各プレスローラアーム44間に固設され、各ローラ部材がその周面をプレスローラ12の周面に接触させる状態でそれぞれ各プレスローラアーム44間に回転自在に支持されている。複数の細切れローラからなる再給紙レジストローラ18は各プレスローラアーム44間に揺動自在に支持されており、図示しないレジストローラ揺動手段によってその周面をプレスローラ12の周面に当接させる位置と離間させる位置とに選択的に揺動される。再給紙位置決め部材20は、再給紙レジストローラ18の上方に位置する各プレスローラアーム44間に固設されており、各再給紙レジストローラ18の周面が通過可能となる櫛刃状に形成されている。
プレスローラ12の左下方には、その下方に再給紙搬送手段19を有する再給紙トレイ8が配設されており、再給紙トレイ8の上方には、再給紙トレイ8の上面板8aに沿って移動自在な用紙受け板21が配設されている。
再給紙トレイ8は、図1に示すように、その上面板8a上の再給紙方向上流側端部である第1の端部に、印刷部2においてその上面に印刷がなされた表面印刷済み用紙P1の先端を突き当てるための突き当て板8bを一体的に有しており、上面板8a上には再給紙搬送手段19を構成する2本の無端ベルト19aがその一部を露呈させている。また上面板8aには、再給紙搬送手段19を構成する吸引ファン19b(図1参照)による吸引力を表面印刷済み用紙P1に作用させるための複数の開孔8c(図8参照)が穿設されている。
再給紙トレイ8の第1の端部には、無端ベルト19aに回転搬送力を与えるための駆動ローラ19cが駆動軸19d上に2個配設されており、駆動軸19dは再給紙搬送手段19の筐体19eの側板に回転自在に支持されている。駆動軸19dの一端には、装置本体43に固設されたモータ45からの回転力を伝達するための、ベルト等を有する回転駆動力伝達手段46(図8参照)が接続されている。
再給紙トレイ8の再給紙方向下流側端部である第2の端部近傍には、駆動ローラ19cと対応して2個の従動ローラ19fが従動軸19g上に配設されており、従動軸19gはその両端を筐体19eに回転自在に支持されている。再給紙トレイ8の第2の端部には、各プレスローラアーム44にそれぞれ形成された係合部44aに係脱自在なローラ部材49が、筐体19eの両側壁にそれぞれ回転自在に取り付けられている。再給紙トレイ8は、各ローラ部材49が各係合部44aに係合された状態において、図1に示すようにその上面に載置された表面印刷済み用紙P1を印刷部2に向けて再給紙する第1の位置を占める。再給紙トレイ8が第1の位置を占めた状態において、再給紙トレイ8の上方には再給紙搬送路Xが形成される。
駆動軸19dの両端にはアーム部材47がそれぞれ回転自在に取り付けられており、各アーム部材47には図6によく示されるように切欠47aが形成されている。各アーム部材47は図8に示すブラケット48を介して装置本体43に揺動自在に支持されており、これにより再給紙トレイ8は、各ローラ部材49が各係合部44aに対して係脱されるべく装置本体43に移動自在に支持されている。
各アーム部材47の再給紙方向上流側には、各アーム部材47に係合して再給紙トレイ8が再給紙方向上流側へと移動することを規制するストッパ50が、各アーム部材47と対応して配設されている。各ストッパ50は、それぞれの基端を装置本体43に回転自在に支持された支軸51に固着されており、それぞれの自由端には切欠47aに係合可能な突起部50aが設けられている。各ストッパ50は、図8に示す引張ばね52によってそれぞれの自由端を各アーム部材47に回動付勢されている。
再給紙トレイ8の下方には装置本体43に回転自在に支持された支軸53が配設されており、支軸53の一端にはレバー54が取り付けられている。支軸53の他端近傍にはワイヤ55の一端が固設されており、ワイヤ55の他端は支軸51に固設されたブラケット56に取り付けられている。支軸53の中程には一端に回転自在なローラ部材57aを有する2個のアーム部材57がそれぞれの他端を取り付けられており、上面板8aの表面印刷済み用紙P1を載置する載置面の裏面であって各アーム部材57とそれぞれ対応する位置には、図6に示す突出部58a及び受け部58bを有するブラケット58が2個取り付けられている。さらに支軸53には図示しないねじりコイルバネが取り付けられており、図6においてレバー54を時計回り方向へと回動させる回動付勢力が与えられている。
上述の構成より、各ストッパ50が各突起部50aを各アーム部材47の各切欠47aに係合させた規制位置を占め、再給紙トレイ8が第1の位置を占めた図4及び図6に示した状態からオペレータによってレバー54が反時計回り方向に回動されると、支軸53が反時計回り方向に回動されてこれに接続されているワイヤ55が図6において右方に引っ張られ、ワイヤ55が取り付けられたブラケット56を介して支軸51が図6において反時計回り方向に回動される。この回動により支軸51に取り付けられた各ストッパ50が反時計回り方向へと回動し、各突起部50aを各切欠47aから離脱させると共に各アーム部材47より離隔し、各ストッパ50が許容位置を占める。
各ストッパ50が許容位置を占めると、その自重により再給紙トレイ8がブラケット48の支持部を中心に再給紙方向上流側へと移動し、各ローラ部材49が各プレスローラ支持部材44の係合部44aより外れて、再給紙トレイ8は駆動軸19dを中心に自重により下方へと落下する。この落下時において受け部58bがローラ部材57aに当接し、レバー54の反時計回り方向への回動に伴って再給紙トレイ8が図5及び図7に示す、再給紙搬送路Xを開放する第2の位置を占める。再給紙トレイ8が第1の位置から第2の位置を占める際に、支軸53に取り付けられた図示しないねじりコイルバネがクッションの役割を果たす。このの構成中、支軸51,53、レバー54、ワイヤ55、ブラケット56によってストッパ移動手段59が構成されている。
また、再給紙トレイ8が第2の位置を占めた状態からレバー54を時計回り方向に回動させると、レバー54と一体的に回動するアーム部材57のローラ部材57aが受け部58bを押し上げ、再給紙トレイ8が上方へと持ち上げられる。そして、ローラ部材57aが突出部58aに接触すると、レバー54の回動力によって再給紙トレイ8が再給紙方向下流側へと移動され、各ローラ部材49が各係合部44aに係合すると共に、各ストッパ50が引張ばね52の付勢力によって各アーム部材47に圧接され、各ストッパ50の突起部50aが各アーム部材47の切欠47aに係合されて、再給紙トレイ8が再び第1の位置を占める。この構成中、アーム部材57及びブラケット58によって復帰手段60が構成されている。
上述した再給紙トレイ8、再給紙案内部材17、再給紙レジストローラ18、再給紙位置決め部材20及び用紙受け板21によって再給紙手段9が構成されている。
版胴11とプレスローラ12との接触位置の左方であって用紙Pの搬送経路上には、切替爪10が配設されている。切替爪10はその用紙搬送方向下流側端部を装置本体43に回動自在に支持されており、図示しない移動手段によって移動され、図1に実線で示す第1の位置と二点鎖線で示す第2の位置とを選択的に占める。版胴11とプレスローラ12との間を通過した用紙Pは、切替爪10が第1の位置を占めているときに排紙部6へと案内され、切替爪10が第2の位置を占めているときに再給紙トレイ8へと案内される。
印刷部2の右上方には製版部3が配設されている。製版部3は、マスタ22をロール状に巻成したマスタロールを保持するマスタ保持部材23、プラテンローラ24、サーマルヘッド25、マスタ切断手段26、マスタストック部27、テンションローラ対28、反転ローラ対29等を有する周知の構成であり、製版部3では両面印刷時において分割製版済みマスタ14が、片面印刷時において製版済みマスタ15がそれぞれ作成される。
製版部3の下方には給紙部4が配設されている。給紙部4は、用紙Pを積載する給紙トレイ41、給紙ローラ30、分離ローラ31、分離パッド32、レジストローラ対33等を有する周知の構成である。給紙トレイ41には、その上面に積載された用紙Pのサイズを検出する複数の用紙サイズ検出センサ42が配設されている。
印刷部2の左上方に配設された排版部5は、上排版部材34、下排版部材35、排版ボックス36、圧縮板37等を有する周知の構成であり、使用済みの分割製版済みマスタ14及び製版済みマスタ15を版胴11の外周面より剥離して排版ボックス36の内部に廃棄する。
排版部5の下方には排紙部6が配設されている。排紙部6は、剥離爪38、排紙搬送手段39、排紙トレイ40、剥離ファン61等を有する周知の構成であり、版胴11の外周面上より用紙Pを剥離して排紙トレイ40上に排出する。
装置本体43の上部には画像読取部7が配設されている。画像読取部7は、それぞれ図示してはいないが、原稿を載置するコンタクトガラス、コンタクトガラスに対して接離自在に設けられた圧板、原稿画像を走査して読み取る反射ミラー及び蛍光灯、走査された画像を集束するレンズ、集束された画像を処理する画像センサ等を有している。
上述の構成に基づき、両面印刷時における孔版印刷装置1の動作を以下に説明する。
画像読取部7に原稿がセットされ、オペレータにより図示しない両面印刷スタートキーが押下されると、画像読取部7において原稿画像の読取動作が行われると共に排版部5が作動して版胴11の外周面から使用済みの分割製版済みマスタ14あるいは製版済みマスタ15が剥離される。排版後、製版部3が作動することによりマスタ22に第1製版画像14A及び第2製版画像14Bが形成されて新たな分割製版済みマスタ14が製版され、これが版胴11に巻装される。
画像読取部7に原稿がセットされ、オペレータにより図示しない両面印刷スタートキーが押下されると、画像読取部7において原稿画像の読取動作が行われると共に排版部5が作動して版胴11の外周面から使用済みの分割製版済みマスタ14あるいは製版済みマスタ15が剥離される。排版後、製版部3が作動することによりマスタ22に第1製版画像14A及び第2製版画像14Bが形成されて新たな分割製版済みマスタ14が製版され、これが版胴11に巻装される。
巻装動作が完了して孔版印刷装置1が両面印刷待機状態となると、版胴11が設定速度で回転駆動されると共に給紙部4より用紙Pが1枚分離給送される。給送された用紙Pはレジストローラ対33で一時停止された後、所定のタイミングで版胴11とプレスローラ12との間に向けて送られる。
版胴11が所定の角度まで回転してその表面領域がプレスローラ12と対応する所定位置を占めると、プレスローラ12が圧接位置を占めることにより用紙Pが版胴11上の分割製版済みマスタ14の第1製版画像14Aに圧接され、その一方の面に表面画像を転写される。このときプレスローラ12を揺動させる図示しない揺動手段は、プレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を第2の範囲に設定している。
表面印刷済み用紙P1となった用紙Pは、第2の位置を占めている切替爪10の先端によって版胴11の外周面より剥離され、再給紙トレイ8へと送られる。このとき、表面印刷済み用紙P1はその先端を用紙受け板21によって受け止められ、後端側から上面板8a上に載置される。上面板8a上の表面印刷済み用紙P1は再給紙搬送手段19によって搬送され、その先端を再給紙位置決め部材20に当接させた状態で一時停止される。
1枚目の用紙Pが再給紙トレイ8に案内されている間も版胴11は回転を継続しており、給紙部4からは1枚目の用紙Pと同じタイミングで2枚目の用紙Pが給送される。このとき図示しない揺動手段は、プレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を第1の範囲に設定している。給送された2枚目の用紙Pは1枚目の用紙Pと同様にプレスローラ12によってその一方の面に表面画像を転写されて表面印刷済み用紙P1となった後、第2の位置を占めている切替爪10によって再給紙トレイ8へと送られる。
給紙部4から2枚目の用紙Pが給送された後、版胴11の裏面領域がプレスローラ12と対応する位置に到達するよりもやや早いタイミングで再給紙レジストローラ18が作動し、その先端を再給紙位置決め部材20に当接させた状態で上面板8a上に載置されている1枚目の表面印刷済み用紙P1がプレスローラ12の周面に圧接される。プレスローラ12の周面に圧接された1枚目の表面印刷済み用紙P1は、版胴11に圧接して従動回転しているプレスローラ12の回転力によって版胴11との当接部に向けて搬送され、分割製版済みマスタ14の第2製版画像14Bに圧接されることによりその他方の面に裏面画像を転写される。
裏面画像を転写されて両面印刷済み用紙となった1枚目の表面印刷済み用紙P1は第1の位置を占めた切替爪10によって排紙部6へと案内され、剥離ファン61からの送風によってその先端部を浮き上げられた後、剥離爪38の先端によって版胴11の外周面より剥離される。剥離された印刷済みの用紙Pは排紙搬送手段39へと送られた後、搬送されて排紙トレイ40上に排出積載される。以下、上述の動作が設定された印刷枚数を消化するまで繰り返され、最終の用紙Pが再給紙トレイ8上に案内された後に図示しない揺動手段がプレスローラ12の版胴11に対する押圧範囲を第3の範囲に設定し、設定された枚数の両面印刷動作が完了すると各部位の作動が停止する。
上述の両面印刷動作時において、再給紙トレイ8から表面印刷済み用紙P1が印刷部2に向けて再給紙される際に、何等かの理由によって表面印刷済み用紙P1が再給紙トレイ8とプレスローラ12との間で詰まることにより用紙搬送ジャムが発生しても、レバー54を操作することによって再給紙トレイ8を、再給紙を行う第1の位置から再給紙搬送路Xが開放される第2の位置へと簡単に移動させることができ、再給紙搬送路Xの上方に図7に示す空間Yを形成することにより詰まった表面印刷済み用紙P1を容易に取り除くことが可能となり、用紙搬送ジャム発生時における回復動作を簡単に行うことができる。また、復帰手段60を有することにより、第2の位置へと移動した再給紙トレイ8をレバー54の操作のみによって簡単に第1の位置へと復帰させることができる。
また上述の実施形態では、表面印刷済み用紙P1をプレスローラ12の周面に接触させる再給紙レジストローラ18及び表面印刷済み用紙P1の先端位置決めを行う再給紙位置決め部材20が共にプレスローラアーム44に設けられ、再給紙トレイ8が移動してもその位置が不変であるので、再給紙トレイ8の移動時における位置精度にずれが生じることがなく、表面印刷済み用紙P1の再給紙時におけるレジスト精度の悪化が防止されている。
上記実施形態では、両面印刷装置として特開2003−200645号に開示された孔版印刷装置と同等のものを示したが、本発明が適用可能な両面印刷装置はこれに限られず、再給紙トレイを有しこの再給紙トレイから表面印刷済み用紙を再給紙して両面印刷を行う両面印刷装置全般に本発明は適用可能である。
1 両面印刷装置(孔版印刷装置)
8 再給紙トレイ
11 版胴
12 プレスローラ
18 再給紙レジスト手段(再給紙レジストローラ)
19 再給紙搬送手段
20 再給紙位置決め部材
43 装置本体
44 プレスローラ支持部材(プレスローラアーム)
50 ストッパ
59 ストッパ移動手段
60 復帰手段
P 用紙
P1 表面印刷済み用紙
X 再給紙搬送路
8 再給紙トレイ
11 版胴
12 プレスローラ
18 再給紙レジスト手段(再給紙レジストローラ)
19 再給紙搬送手段
20 再給紙位置決め部材
43 装置本体
44 プレスローラ支持部材(プレスローラアーム)
50 ストッパ
59 ストッパ移動手段
60 復帰手段
P 用紙
P1 表面印刷済み用紙
X 再給紙搬送路
Claims (8)
- 版胴と、前記版胴に対して用紙を押圧するプレスローラと、前記プレスローラを前記版胴に対して接離自在に支持するプレスローラ支持部材と、その上面に印刷画像を形成された表面印刷済み用紙を一時的に載置する再給紙トレイとを装置本体に有し、前記再給紙トレイ上に載置された表面印刷済み用紙を前記版胴に向けて再給紙する両面印刷装置において、
前記再給紙トレイは、前記表面印刷済み用紙を前記版胴に向けて再給紙する第1の位置と前記表面印刷済み用紙の再給紙搬送路を開放する第2の位置とを選択的に占めるべく、前記装置本体に移動自在に支持されていることを特徴とする両面印刷装置。 - 請求項1記載の両面印刷装置において、
前記再給紙トレイは再給紙方向上流側に位置する第1の端部と再給紙方向下流側に位置する第2の端部とを有し、第1の端部を前記装置本体に揺動自在に支持されると共に、第2の端部を第1の端部よりも上方の位置で前記プレスローラ支持部材に揺動自在かつ係脱自在に支持され、第1の位置を占めた状態から第2の端部の係合状態を解除されることで第1の端部を支点として第2の端部が下方に揺動することにより第2の位置を占めることを特徴とする両面印刷装置。 - 請求項2記載の両面印刷装置において、
第1の端部は前記装置本体によって再給紙方向上流側に向けて移動可能に支持され、第1の端部の再給紙方向上流側への移動に伴い第2の端部と前記プレスローラ支持部材との係合が解除されることを特徴とする両面印刷装置。 - 請求項3記載の両面印刷装置において、
前記再給紙トレイが第1の位置を占めた状態において自重により第1の端部が再給紙方向上流側へと移動することを規制する移動自在なストッパと、第1の端部の移動を規制する規制位置と第1の端部の移動を許容する許容位置とに前記ストッパを移動させるストッパ移動手段とを有することを特徴とする両面印刷装置。 - 請求項4記載の両面印刷装置において、
前記再給紙トレイを第2の位置から第1の位置へと復帰させる復帰手段を有することを特徴とする両面印刷装置。 - 請求項5記載の両面印刷装置において、
前記復帰手段が前記ストッパ移動手段により前記ストッパと連動可能に構成されており、前記ストッパ移動手段の操作によって前記復帰手段が前記再給紙トレイを第2の位置から第1の位置へと復帰させた際に、前記ストッパが許容位置から規制位置へと移動することを特徴とする両面印刷装置。 - 請求項1ないし6の何れか1つに記載の両面印刷装置において、
前記再給紙トレイは前記表面印刷済み用紙を前記プレスローラへと搬送する再給紙搬送手段を有することを特徴とする両面印刷装置。 - 請求項1ないし7の何れか1つに記載の両面印刷装置において、
前記再給紙トレイより再給紙された前記表面印刷済み用紙の先端を前記プレスローラの手前の所定位置で一時停止させる再給紙位置決め部材と、前記再給紙位置決め部材によって一時停止された前記表面印刷済み用紙を所定のタイミングで回転中の前記プレスローラに接触させる再給紙レジスト手段とを有し、前記再給紙位置決め部材と前記再給紙レジスト手段とがそれぞれ前記プレスローラ支持部材に支持されていることを特徴とする両面印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004369530A JP2006176244A (ja) | 2004-12-21 | 2004-12-21 | 両面印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004369530A JP2006176244A (ja) | 2004-12-21 | 2004-12-21 | 両面印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006176244A true JP2006176244A (ja) | 2006-07-06 |
Family
ID=36730720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004369530A Pending JP2006176244A (ja) | 2004-12-21 | 2004-12-21 | 両面印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006176244A (ja) |
-
2004
- 2004-12-21 JP JP2004369530A patent/JP2006176244A/ja active Pending
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