JP2006174224A - 撮像ユニット及び撮像装置 - Google Patents

撮像ユニット及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006174224A
JP2006174224A JP2004365772A JP2004365772A JP2006174224A JP 2006174224 A JP2006174224 A JP 2006174224A JP 2004365772 A JP2004365772 A JP 2004365772A JP 2004365772 A JP2004365772 A JP 2004365772A JP 2006174224 A JP2006174224 A JP 2006174224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
unit
cooling
image
chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004365772A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihito Kido
稔人 木戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Photo Imaging Inc
Original Assignee
Konica Minolta Photo Imaging Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Photo Imaging Inc filed Critical Konica Minolta Photo Imaging Inc
Priority to JP2004365772A priority Critical patent/JP2006174224A/ja
Publication of JP2006174224A publication Critical patent/JP2006174224A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 撮像ユニット及び撮像装置において、特に長秒時撮影時に撮像素子チップ内部での発熱により、発熱源である出力アンプ近傍の画素の温度が大きく上昇することで、出力アンプ近傍の画素の出力が部分的に着色したり、ノイズがひどくて画像が鑑賞に堪えなくなったりする。
【解決手段】 小型の冷却素子で撮像素子チップの発熱部のみを部分的に冷却することで、簡単な構成で、小型で、低価格で、高い冷却効率を得ることができ、デジタルカメラ等の小型撮像装置に搭載するのに適した、冷却素子を備えた撮像ユニット及び撮像装置を提供できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像ユニット及び撮像装置に関する。特に、撮像素子を冷却する冷却素子を備えた撮像ユニット及び撮像装置に関するものである。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置に用いられる撮像ユニットの高画素化、高画質化、高機能化、小型化が進むにつれて、CCD等の撮像素子での画素の高密度化が顕著になっている。それに伴い、撮像素子チップ内部での発熱によって画質の劣化が発生し、問題となってきている。一般にCCD等の撮像素子では、撮像素子チップの温度が8℃上昇すると暗電流、つまり暗ノイズが2倍になることが知られている。そして、CCD等の撮像素子内部の発熱源は画像信号をCCD等の撮像素子から外部に出力する出力アンプであることが知られている。従って、特に長秒時撮影で、発熱源である出力アンプ近傍の画素の温度が大きく上昇することで、出力アンプ近傍の画素の出力が部分的に着色したり、ノイズがひどくて画像が鑑賞に堪えなくなったりする問題が発生している。
これに対して、従来は、露出時間と同じ時間シャッタを閉じた状態で暗黒撮影を行い、画像出力との差分をとるノイズキャンセルを行っていたが、この方法では撮影時間が2倍かかり、例えば15秒の長秒時撮影では30秒もかかることになって、甚だしく撮影効率が悪くなるとともに、キャンセルするノイズが大きいためにノイズキャンセル後の画像信号のダイナミックレンジが狭くなるという欠点もある。
このため、特にノイズ低減が必要な天体観測や化学分析用のデジタルカメラで、撮像素子を冷却することにより暗電流を低減させてノイズそのものを減少させる方法が知られている。
そのために、CCD等の撮像素子の冷却構造としてペルチェ素子を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、CCD等の撮像素子の冷却構造として、CCD、ペルチェ素子、伝熱部材、および放熱部材を順番に配置して板バネで押しつけて密着させ、CCDからの熱をペルチェ素子で吸収するとともに、熱伝導によりペルチェ素子から伝熱部材、放熱部材を介してカメラ筐体に伝熱し、外部に放熱するように構成されている。
又、リードフレームの表側に固体撮像素子を設け、裏側にペルチェ素子を設け、固体撮像素子及びペルチェ素子をペルチェ素子の反固体撮像素子側の面が外部に露出するように樹脂からなるパッケージに実装することによって、著しく大型化することなくペルチェ素子による固体撮像素子に対する冷却効果を高めるものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
一方、ペルチェ素子をパルス電流で間欠駆動することで、ペルチェ素子の冷却効果を改善するものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。これによれば、ペルチェ素子がパルス電流で駆動されている時に撮像素子が冷却され、この時にペルチェ素子の発熱側に発生する熱をペルチェ素子の非駆動時に放熱フィンにより外部に放出することで、ペルチェ素子の発熱部の温度上昇によるペルチェ素子の冷却効果の低減を防止し冷却効果を改善できる、とされている。
更に、デジタルカメラ等のバッテリを電源とする機器でペルチェ素子等の冷却素子を用いる場合には、バッテリの容量から考えると、冷却素子の消費電力はかなり大きいので常時通電を行って冷却することは困難であり、レリーズ時のみ通電して冷却する方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開平9−37161号公報 特開平9−55489号公報 特開平10−256613号公報 特開2003−304420号公報
しかしながら、特許文献1で提案された方法では、ペルチェ素子は駆動による発熱が大きく、吸熱した熱量と自身が発熱した熱量の両方を吸熱面と反対の側に放出するため、本方法では、非常に大きな放熱部材が必要となり、デジタルカメラ等の小型撮像装置に搭載するのは非常に難しい。
特許文献2で提案された方法では、ペルチェ素子で固体撮像素子チップ全体を冷却するため、ペルチェ素子の大きさを固体撮像素子チップの大きさ以下にすることはできないので小型化できずコストダウンにも繋がらない上に、専用のリードフレームや樹脂パッケージが必要なため汎用性に欠け高価格となる。
又、特許文献3で提案された方法では、ペルチェ素子をパルス電流で間欠駆動するために間欠駆動回路が必要となるため、装置の回路が複雑になり高価になる。更に、駆動時にペルチェ素子の発熱側に発生した熱が非駆動時に吸熱側に戻ることで逆に撮像素子を暖めることになり、それを防止するためには非常に大きな放熱部材が必要となり、デジタルカメラ等の小型撮像装置に搭載するのは非常に難しい。
更に、特許文献4で提案された方法では、ペルチェ素子の非駆動時に、ペルチェ素子の放熱側から撮像素子に熱が戻って撮像素子を暖めてしまうことがあり、これを防止するためには大きな放熱部材が必要となり、デジタルカメラ等の小型撮像装置に搭載するのは非常に難しい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、小型で、低価格で、高い冷却効率を得ることができ、デジタルカメラ等の小型撮像装置に搭載するのに適した、冷却素子を備えた撮像ユニット及び撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
(請求項1)
被写体を撮像する撮像素子を有する撮像ユニットにおいて、
前記撮像素子は少なくとも被写体像を電気信号に変換する半導体素子である撮像素子チップと、前記撮像素子チップを搭載するパッケージとから成り、
前記パッケージの前記撮像素子チップの搭載面の裏面の面積より小さい冷却面積を有する冷却素子を、前記撮像素子チップの発熱部近傍に配置したことを特徴とする撮像ユニット。
(請求項2)
前記冷却素子は、前記撮像素子チップの面積よりも小さい冷却面積を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
(請求項3)
前記撮像素子チップと前記冷却素子の間に、前記パッケージの前記撮像素子チップの搭載面の裏面の面積と同等もしくはより小さい面積を有する冷却部材を配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像ユニット。
(請求項4)
前記冷却部材は、前記パッケージの前記撮像素子チップの搭載面の裏面部に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像ユニット。
(請求項5)
前記撮像素子チップは、少なくとも被写体像を電気信号に変換する光電変換部と、光電変換された電気信号の出力インピーダンスを下げるバッファリングを行う、もしくは電気信号を増幅する出力アンプ部とから成り、前記撮像素子チップの発熱部は出力アンプ部であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像ユニット。
(請求項6)
前記撮像素子チップは、被写体像を電気信号に変換する光電変換部と、少なくとも光電変換された電気信号の出力インピーダンスを下げるバッファリングを行う、もしくは電気信号を増幅して出力する出力アンプ部、各部の動作タイミングを制御する信号を発生させるタイミングジェネレータ部及び前記出力アンプ部で増幅された出力をデジタルデータに変換するA/D変換部を構成要素とする周辺回路とから成り、発熱部は該周辺回路の構成要素から選ばれる出力アンプ部、タイミングジェネレータ部及びA/D変換部から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
(請求項7)
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像ユニットを搭載したことを特徴とする撮像装置。
(請求項8)
前記撮像装置において、前記撮像素子が被写体を撮像するときに前記冷却素子を動作させる制御手段を有することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
(請求項9)
前記撮像装置において、前記撮像素子が被写体を記録のために撮像するときに前記冷却素子を動作させる制御手段を有することを特徴とする請求項7又は8に記載の撮像装置。
請求項1に記載の発明によれば、撮像素子のパッケージよりも小型の安価な冷却素子を用いて撮像素子チップの発熱部を選択的に冷却することで、高い冷却効率を得ることができ、デジタルカメラ等に搭載するのに適した撮像ユニット及び撮像装置が提供できる。
請求項2に記載の発明によれば、撮像素子チップよりも小型の安価な冷却素子を用いて撮像素子チップの発熱部を選択的に冷却することで、高い冷却効率を得ることができ、デジタルカメラ等に搭載するのに適した撮像ユニット及び撮像装置が提供できる。
請求項3に記載の発明によれば、撮像素子のパッケージよりも小型の冷却部材を介して、小型で安価な冷却素子を用いて撮像素子チップの発熱部を選択的に冷却するために、高い冷却効率を得ることができ、デジタルカメラ等に搭載するのに適した撮像ユニット及び撮像装置が提供できる。
請求項4に記載の発明によれば、撮像素子のパッケージの底面部に配置された小型の冷却部材を介して、小型で安価な冷却素子を用いて撮像素子チップの発熱部を選択的に冷却するために、高い冷却効率を得ることができ、デジタルカメラ等に搭載するのに適した撮像ユニット及び撮像装置が提供できる。
請求項5に記載の発明によれば、撮像素子チップ中の発熱部である出力アンプ部を選択的に冷却することで、小型で安価な冷却素子を用いても高い冷却効率を得ることができ、デジタルカメラ等に搭載するのに適した撮像ユニット及び撮像装置が提供できる。
請求項6に記載の発明によれば、撮像素子チップ中の発熱部である周辺回路を選択的に冷却することで、小型で安価な冷却素子を用いても高い冷却効率を得ることができ、デジタルカメラ等に搭載するのに適した撮像ユニット及び撮像装置が提供できる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像ユニットを搭載することで、小型で、低価格で、高い冷却効率を備えた、デジタルカメラ等に搭載するのに適した撮像ユニット及び撮像装置が提供できる。
請求項8に記載の発明によれば、撮像時のみ冷却素子を動作させて撮像素子を冷却することで消費電力を削減でき、特にバッテリで動作する機器に有効な撮像ユニット及び撮像装置が提供できる。
請求項9に記載の発明によれば、記録のための撮像時のみ冷却素子を動作させて撮像素子を冷却することで消費電力を更に削減でき、特にバッテリで動作する機器に有効な撮像ユニット及び撮像装置が提供できる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る撮像装置として機能するデジタルカメラ1の外観模式図で、図1(a)は正面図、図1(b)は背面図である。
カメラ筐体10の正面には、撮影レンズ251、フラッシュ発光部131a、ファインダ対物部141a、が設けられている。カメラ筐体10の上部には、レリーズボタン121、カメラの動作モードを設定するモード設定ダイアル112が設けられており、カメラ筐体10の内部でレリーズボタン121の下部には、AFスイッチSW1とレリーズスイッチSW2を備えた2段スイッチが設けられている。
カメラ筐体10の背面には、カメラの電源スイッチであるメインスイッチ111、ファインダ接眼部141b、接眼表示部142、ライブビュー画像及び撮像された画像をアフタービュー表示するモニタ231、モニタへの表示のオン/オフを制御するモニタスイッチ113が備えられている。
図2は、本発明に係る撮像装置として機能するデジタルカメラ1の縦断面模式図(図1のA−A’断面)である。図中、図1と同じ部分には同じ番号を付与した。
撮影レンズ251で集光された被写体からの光は、撮影レンズ251の光軸に垂直に表面を向けて配置された撮像素子211上に結像される。撮像素子211は図示しない撮像素子211を駆動制御するための回路が搭載された基板261上に実装され、撮像素子211の裏面211a(撮影レンズと反対側)にはペルチェ素子等の冷却素子241の冷却側241aが熱的に密着される。冷却素子241の放熱側241bには放熱部材243が熱的に密着される。放熱部材243の一部はカメラ筐体10の内部に熱的に密着される。従って、撮像素子211で発生した熱は、冷却素子241、放熱部材243を介してカメラ筐体10に放熱される。
次に、本発明に係る撮像装置として機能するデジタルカメラ1の回路を、図3を用いて説明する。図3はデジタルカメラ1の回路ブロック図である。図中、図1、2と同じ部分には同じ番号を付与した。
制御部であるカメラコントローラ101は、図示しないCPU(中央処理装置)、ワークメモリ等から構成され、図示しない記憶部に記憶されているプログラムをワークメモリに読み出し、当該プログラムに従ってデジタルカメラ1の各部を集中制御する。
又、カメラコントローラ101は、メインスイッチ111,AFスイッチSW1、レリーズスイッチSW2、モード設定ダイアル112、モニタスイッチ113からの入力を受けてカメラ各部の動作を制御すると共に、画像処理と画像の制御を行うデジタル処理部201と連携してレンズ制御部171を介したAF制御、絞り制御、フラッシュ131の発光制御を行う。更に、カメラコントローラ101は、ファインダ接眼部141b内部又は近傍に備えられた接眼表示部142に各種情報を表示する。
又、カメラコントローラ101は、後述するフローチャートに従って、撮像素子211を冷却するための冷却素子241への通電を制御する。
撮影レンズ251で集光された被写体からの光は撮像素子211上に結像される。撮像素子211に接して撮像素子211を冷却するための冷却素子241が配置される。撮像素子211で撮像された画像出力は、アナログ処理部212で所定の処理が施された後、A/D変換部213でデジタルデータに変換され、デジタル処理部201で所定の信号処理、画像処理が施されて画像データとして画像メモリ221に一旦蓄えられると共に、モニタ231上にライブビュー画像として表示される。
レリーズスイッチSW2がオンされると、後述のフローチャートに従って記録のための撮像(以下、撮影という)が行われ、画像データが画像メモリ221に一旦蓄えられた後、モニタ231上に撮影済み画像としてアフタービュー表示され、メモリカード231に保存される。撮像素子211、アナログ処理部212、A/D変換部213の動作は、タイミングジェネレータ214とVドライバ215によって制御される。制御の詳細については説明を省略する。撮像素子211、アナログ処理部212、A/D変換部213、タイミングジェネレータ214、Vドライバ215を総称して撮像部210という。
カメラの各部の電源を制御する電源部151では、図示しない昇圧回路等を用いてバッテリ161からV1(=15V)、V2(=5V)、V3(=3.3V)、V4(=−7.5V)等の電源電圧を生成し、カメラ各部に供給する。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る撮像ユニットの構成の一例を、図4を用いて説明する。図4(a)は、撮像素子211及びその周辺の、撮像素子211の表面側から見た平面図であり、図4(b)は断面図である。ここでは、撮像素子チップ211aとしてCCD(電荷結合素子)型撮像素子を例にとって説明する。
被写体像を電気信号に変換する半導体素子である撮像素子チップ211aの表面には、被写体からの光を電気信号に変換する光電変換部211f、光電変換部211fの出力を順次垂直方向に転送する垂直転送部211g、垂直転送部211gの出力を順次水平方向に転送する水平転送部211h及び水平転送部211hの出力信号の出力インピーダンスを下げるバッファリングを行う、もしくは出力信号の増幅を行って、撮像素子チップ211aから外部に出力する出力アンプ部211iが配置されている。電源投入直後の撮像素子チップ211aの温度は略室温であるが、撮像時は、光電変換部211f、垂直転送部211g、水平転送部211hも発熱はするものの、主に消費電力の多い出力アンプ部211iが発熱し、出力アンプ部211iとその近傍が撮像素子チップ211a全体の平均温度よりも高温となるため、出力アンプ211i近傍の光電変換部の出力が部分的に着色したり、ノイズが多くなったりして画質を劣化させる要因となる。
撮像素子チップ211aは、プラスチック等からなるパッケージ211bの表面凹部にダイボンドされ、リードフレーム211cの一端にボンディングワイヤ211dでワイヤボンドされて電気的に接続され、カバーガラス211eで封止されている。以上を総称して撮像素子211と呼ぶ。撮像素子211は、パッケージ211bの撮像素子チップ211aが搭載された側を表面として、表面を撮影レンズ251に向けて撮影レンズ光軸に垂直に配置され、リードフレーム211cの他端で回路基板261に半田付け等により電気的に接続されている。回路基板261上には他の回路部品(図示せず)も搭載されており、撮像素子211と電気的に接続されている。
パッケージ211bの撮像素子チップ211aの発熱部である出力アンプ部211iの裏面に相当する部分には、パッケージ211bの裏面の面積あるいは撮像素子チップ211aの面積よりも小さい冷却面積を持つ冷却素子241の吸熱面241aが当接されて熱的に密着されており、冷却素子241の放熱面241bは、放熱部材243と当接されて熱的に密着されている。パッケージ211bと放熱部材243は回路基板261を間に挟むことで熱的に分離されている。これによって、撮像時に出力アンプ部211iで発生した熱は、パッケージ211bを挟んですぐ裏面にある冷却素子241で効率よく吸熱、冷却される。
尚、本例では、放熱部材243の冷却素子241の放熱面241bに当接する部分243aを、冷却素子241と回路基板261の厚みの差d1に相当する高さを有する凸形状にすることで、放熱部材243と冷却素子241の放熱面241bの密着性が向上するようになしてあるが、放熱部材243と冷却素子241の放熱面241bの密着性が保てるのであれば、図7に示したように凹凸のない平面であってもよいし、逆に、図8に示したように凹面であってもよい。更に、上述の「熱的に密着」させるために、必要な場合は、各当接部に放熱用グリス、放熱用シート、熱伝導性フィラー、熱伝導性接着剤等の熱伝導材料を充填してもよい。
放熱部材243は、冷却素子241が吸熱する撮像素子チップ211aの発する熱と、冷却時に冷却素子241自体の発する熱の両方を放熱できるに十分な放熱容量を持つ大きさに設定される。そのため、図2及び図4では放熱部材243に放熱フィン243bをつけることで放熱効率を大きくしたものを例示しているが、これに限るものではない。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置としてのデジタルカメラ1での撮像動作の制御を、図5を用いて説明する。図5は、デジタルカメラ1での撮影の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS01でメインスイッチ111が操作されてカメラの電源がオンされると、ステップS02で起動時の動作モードが判別される。ここでは、モード設定ダイアル112を用いて画像の撮影を行う「カメラモード」に設定されているとして、カメラモードが起動される。カメラモード以外の動作モード(例えば、再生モード)での制御については説明を省略する。
カメラモードが起動された場合は(ステップS02;YES)、ステップS11で撮像部210と冷却素子241の電源がオンされ、撮像が開始されると共に撮像素子211の冷却が開始される。ステップS12でモニタ231上にライブビュー表示が行われ、ステップS13でAFスイッチSW1がオンされたかどうかが判断される。AFスイッチSW1がオンされるまで、ステップS13で待機する。
AFスイッチSW1がオンされると(ステップS13;YES)、ステップS14でAFとAEが行われ、ステップS15でレリーズスイッチSW2がオンされたかどうかが判断される。レリーズスイッチSW2がオンされるまで、ステップS13からS15が繰り返される。
レリーズスイッチSW2がオンされると(ステップS15;YES)、ステップS16で撮影が行われ、ステップS17で撮像素子211からアナログ処理部212に画像出力が転送されてA/D変換部213でデジタルデータに変換される。ステップS18で、撮影された画像データが画像メモリ221に一旦蓄えられる。ステップS19でモニタ231上に撮影された画像の表示(アフタービュー表示)が行われ、ステップS20で撮影された画像データがメモリカード222に記録される。
ステップS21でモニタ231上のアフタービュー表示が消灯されて、ステップS22でモニタ231上に再度ライブビュー表示が行われる。ステップS23でオートパワーオフ(APO:規定の時間、何の操作も行われなかった場合に、電源をオフする機能)時間が経過していないかどうかが判断され、経過していない場合は(ステップS23;NO)、ステップS24でメインスイッチ111がオフされていないかどうかが判断される。
オフされていない場合は(ステップS24;NO)、ステップS25で動作モードがカメラモードから変更されていないかどうかが判断される。変更されていなければ(ステップS25;YES)、ステップS12に戻って上述のシーケンスを繰り返す。動作モードが変更されている場合は(ステップS25;NO)、変更されたモードでの制御に移行する。カメラモード以外の動作モード(例えば、再生モード)での制御については説明を省略する。
ステップS23でAPO時間が経過していた場合(ステップS23;YES)及びステップS24でメインスイッチ111がオフされていた場合(ステップS24;YES)、ステップS26でモニタ231上のライブビューが消灯され、ステップS27で撮像部210と冷却素子241の電源がオフされ、撮像が終了されると共に撮像素子211の冷却も終了される。以上で撮影終了となる。
次に、図5に示した処理の流れにおける撮像素子211及び冷却素子241周辺の回路の動作と、撮像素子チップ211aの温度について、図6を用いて説明する。図6(a)は、図5の各ステップの動作タイミングを示したタイミングチャートであり、図6(b)は、冷却素子241に通電しない場合の撮像素子チップ211aの図6(a)に示した動作における温度の推移を示した模式図であり、図6(c)は、本発明に係る撮像素子チップ211aの図6(a)に示した動作における温度の推移を示した模式図である。
図6(a)において、ステップS01でメインスイッチ111がONされて、カメラモードで起動されると、ステップS11で撮像部210の電源が投入され、同時に冷却素子241にも通電されて撮像素子211の冷却が開始される。ステップS12でライブビューのための撮像が開始され、モニタ222上にライブビューが表示される。次に、ステップS13でAFスイッチSW1のオンが確認されると(ステップS13;YES)、AF、AEが行われる。続いて、ステップS15でレリーズスイッチSW2のオンが確認されると(ステップS15;YES)、ステップS16で撮影が行われる。
ステップS17で画像データが画像メモリ221に記録され、ステップS19で画像データがメモリカード231に記録されて撮影動作が完了する。
冷却素子241に通電されず、冷却が行われない場合には、撮像素子チップ211aの出力アンプ部211iから離れた場所の光電変換部211fの温度T1は、図6(b)に実線で示すようにステップS11で撮像部210の電源が投入されてステップS12でライブビューが開始されると同時に上がりはじめ、やがて熱平衡に達する。又、出力アンプ部211i及びその近傍の光電変換部211fの温度T1’は、図6(b)に波線で示すようにステップS11で撮像部210の電源が投入されてステップS12でライブビューが開始されると同時にT1よりもさらに急激に上がりはじめ、やがて熱平衡に達する。前述したように、この時の温度上昇により、撮像素子チップ211aの温度が8℃上昇すると暗電流すなわち暗ノイズが2倍に増加する。仮に80℃温度が上昇したと仮定すると、暗ノイズは1000倍以上にも増加することになる。又、撮像素子チップ211a内部で温度ムラができることになり、場合によっては出力アンプ部211i近傍の光電変換部211fの出力が部分的に着色したりする不具合が発生する。
一方、図5のように冷却が行われる場合は、図6(c)のように、ステップS11で撮像部210と冷却素子241の電源が投入されると同時に、撮像素子チップ211aの温度T2は下がりはじめ、やがて熱平衡に達する。これによって、暗ノイズが低減され高画質化に寄与する。仮に20℃温度が低下したと仮定すると、暗ノイズは約6分の1程度に減少することになる。従って、冷却を行うことによって、上述の例では80℃温度が上昇するはずが20℃温度が下がることになり、トータルとして約6000分の1程度に暗ノイズが減少することになる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る撮像ユニットの構成の例を、図7を用いて説明する。図中、図2、4と同じ部分には同じ番号を付与し、図4と異なる部分のみを説明し、共通の部分は割愛する。図7(a)は、撮像素子211及びその周辺の、撮像素子211の表面側から見た平面図であり、図7(b)は断面図である。ここでは、撮像素子チップ211aは図4と同じCCD(電荷結合素子)型撮像素子を例にとっている。
被写体像を電気信号に変換する半導体素子である撮像素子チップ211aは、プラスチック等からなるパッケージ211bの表面凹部にダイボンドされ、リードフレーム211cの一端にボンディングワイヤ211dでワイヤボンドされて電気的に接続され、カバーガラス211eで封止されている。パッケージ211bの撮像素子チップ211aが搭載された面の裏面には金属等からなる冷却部材242が設けられている。以上を総称して撮像素子211と呼ぶ。
撮像素子211は、パッケージ211bの撮像素子チップ211aが搭載された側を表面として、表面を撮影レンズ251に向けて撮影レンズ光軸に垂直に配置され、リードフレーム211cの他端で回路基板261に半田付け等により電気的に接続されている。回路基板261上には他の回路部品(図示せず)も搭載されており、撮像素子211と電気的に接続されている。
パッケージ211bの撮像素子チップ211aの発熱部である出力アンプ部211iの裏面に相当する部分には、パッケージ211bの裏面の面積あるいは撮像素子チップ211aの面積よりも小さい冷却面積を持つ冷却素子241の吸熱面241aが冷却部材242に当接されて熱的に密着されており、冷却素子241の放熱面241bは、放熱部材243と当接されて熱的に密着されている。パッケージ211bと放熱部材243は回路基板261を間に挟むことで熱的に分離されている。これによって、撮像時に発熱部である出力アンプ部211iで発生した熱は、パッケージ211bと冷却部材242を挟んですぐ裏面にある冷却素子241で効率よく吸熱、冷却される。
本例では、放熱部材243の冷却素子241の放熱面241bに当接する部分243aを平面となしているが、放熱部材243と冷却素子241の放熱面241bの密着性が保てるのであれば、図4に示したように凸面であってもよいし、逆に、図8に示したように凹面であってもよい。更に、上述の「熱的に密着」させるために、必要な場合は、各当接部に放熱用グリス、放熱用シート、熱伝導性フィラー、熱伝導性接着剤等の熱伝導材料を充填してもよい。放熱部材243は、冷却素子241が吸熱する撮像素子チップ211aの発する熱と、冷却時に冷却素子241自体の発する熱の両方を放熱できるに十分な放熱容量を持つ大きさに設定される。尚、本例では、放熱部材243には放熱フィン243bは設けていない。
更に、本発明の第3の実施の形態に係る撮像ユニットの構成の例を、図8を用いて説明する。図中、図2、4、7と同じ部分には同じ番号を付与し、図4と異なる部分のみを説明し、共通の部分は割愛する。図8(a)は、撮像素子211及びその周辺の、撮像素子211の表面側から見た平面図であり、図8(b)は断面図である。ここでは、第二の撮像素子チップ301としてCMOS(相補型金属酸化膜半導体)型撮像素子を例にとっている。
被写体像を電気信号に変換する半導体素子である第二の撮像素子チップ301の表面には、被写体からの光を電気信号に変換する光電変換部302、光電変換部302の出力を順次垂直方向に読み出すVスキャナ303、Vスキャナ303で読み出された光電変換部302の出力をサンプルホールドしてCDS(相関二重サンプリング)処理することで画素ばらつきをキャンセルするためのSH&CDS回路部304、CDS処理された出力を順次水平方向に読み出すHスキャナ305、Hスキャナ305の出力をバッファリングあるいは増幅するアンプ部306、アンプ部306で増幅された出力をA/D変換するA/D部307、A/D変換されたデジタルデータを画像処理する画像処理部308及び第二の撮像素子チップ301の動作タイミング信号を発生するTG部309等が配置されている。
電源投入直後の第二の撮像素子チップ301の温度は略室温であるが、撮像時は、光電変換部302、Vスキャナ303、SH&CDS回路部304、Hスキャナ305も発熱はするものの、主に消費電力の多いアンプ部306、A/D部307、画像処理部308、TG部309等の発熱部310が発熱し、これら発熱部310とその近傍が撮像素子チップ301全体の平均温度よりも高温となるため、これら発熱部310近傍の光電変換部302の出力が部分的に着色したり、ノイズが多くなったりして画質を劣化させる要因となる。
第二の撮像素子チップ301は、プラスチック等からなるパッケージ211b表面凹部にダイボンドされ、リードフレーム211cの一端にボンディングワイヤ211dでワイヤボンドされて電気的に接続され、カバーガラス211eで封止されている。以上を総称して撮像素子211と呼ぶ。
撮像素子211は、パッケージ211bの撮像素子チップ301が搭載された側を表面として、表面を撮影レンズ251に向けて撮影レンズ光軸に垂直に配置され、リードフレーム211cの他端で回路基板261に半田付け等により電気的に接続されている。回路基板261上には他の回路部品(図示せず)も搭載されており、撮像素子211と電気的に接続されている。
パッケージ211bの第二の撮像素子チップ301の発熱部310であるアンプ部306、A/D部307、画像処理部308及びTG部309の裏面に相当する部分には、少なくとも発熱部310と略同等の面積を持つ冷却部材242が当接されて熱的に密着されており、冷却部材242のパッケージ211bと反対側の面には、パッケージ211bの底面積あるいは撮像素子チップ211aの底面積よりも小さい冷却面積を持つ冷却素子241の吸熱面241aが当接されて熱的に密着されており、冷却素子241の放熱面241bは、放熱部材243と当接されて熱的に密着されている。冷却部材242と放熱部材243は回路基板261を間に挟むことで熱的に分離されている。これによって、撮像時に第二の撮像素子チップ301の発熱部分で発生した熱は、パッケージ211bと冷却部材242を挟んですぐ裏面にある冷却素子241で効率よく吸熱、冷却される。
本例では、放熱部材243の冷却素子241の放熱面241bに当接する部分243aを、冷却素子241と回路基板261の厚みの差d2に相当する深さを有する凹形状にすることで、放熱部材243と冷却素子241の放熱面241bの密着性が向上するようになしてあるが、放熱部材243と冷却素子241の放熱面241bの密着性が保てるのであれば、図4に示したように凸面であってもよいし、逆に、図7に示したように平面であってもよい。更に、上述の「熱的に密着」させるために、必要な場合は、各当接部に放熱用グリス、放熱用シート、熱伝導性フィラー、熱伝導性接着剤等の熱伝導材料を充填してもよい。放熱部材243は、第二の撮像素子チップ301の発する熱と冷却素子241の発する熱の両方を放熱できるに十分な放熱容量を持つ大きさに設定される。尚、本例では、放熱部材243には放熱フィン243bは設けていない。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置として働くデジタルカメラ1での撮像動作の制御を、図9を用いて説明する。図中、図5と同じ動作のステップには同じステップ番号を付与した。図9は、デジタルカメラ1での撮影の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS01でメインスイッチ111が操作されてカメラの電源がオンされると、ステップS02で起動時の動作モードが判別される。ここでは、モード設定ダイアル112を用いて画像の撮影を行う「カメラモード」に設定されているとして、カメラモードが起動される。カメラモード以外の動作モード(例えば、再生モード)での制御については説明を省略する。
カメラモードが起動された場合は(ステップS02;YES)、ステップS31で撮像部210の電源がオンされる。ステップS12でモニタ231上にライブビュー表示が行われ、ステップS13でAFスイッチSW1がオンされたかどうかが判断される。AFスイッチSW1がオンされるまでステップS13で待機する。
AFスイッチSW1がオンされると(ステップS13;YES)、ステップS14でAFとAEが行われ、ステップS15でレリーズスイッチSW2がオンされたかどうかが判断される。レリーズスイッチSW2がオンされるまでステップS13からS15が繰り返される。
レリーズスイッチSW2がオンされると(ステップS15;YES)、ステップS32で冷却素子241に通電され、撮像素子211の冷却が開始される。ステップS16で撮影が行われ、ステップS17で撮像素子211からアナログ処理部212に画像出力が転送されてA/D変換部213でデジタルデータに変換される。画像出力の転送が完了したら、ステップS33で冷却素子241への通電が停止され、撮像素子211の冷却が終了される。
ステップS18で、撮影された画像データが画像メモリ221に一旦蓄えられ、ステップS19でモニタ231上に撮影された画像の表示(アフタービュー表示)が行われ、ステップS20で撮影された画像データがメモリカード222に記録される。
ステップS19でアフタービュー表示が行われてから一定時間経過後、ステップS21でモニタ231上のアフタービュー表示が消灯されて、ステップS22でモニタ231上に再度ライブビュー表示が行われる。ステップS23でオートパワーオフ(APO:既定の時間、何の操作も行われなかった場合に、電源をオフする機能)時間が経過していないかどうかが判断され、経過していない場合は(ステップS23;NO)、ステップS24でメインスイッチ111がオフされていないかどうかが判断される。
オフされていない場合は(ステップS24;NO)、ステップS25で動作モードがカメラモードから変更されていないかどうかが判断される。変更されていなければ(ステップS25;YES)、ステップS12に戻って上述のシーケンスを繰り返す。動作モードが変更されている場合は(ステップS25;NO)、変更されたモードでの制御に移行する。カメラモード以外の動作モード(例えば、再生モード)での制御については説明を省略する。
ステップS23でAPO時間が経過していた場合(ステップS23;YES)及びステップS24でメインスイッチ111がオフされていた場合(ステップS24;YES)、ステップS26でモニタ231上のライブビューが消灯され、ステップS34で撮像部210の電源がオフされる。以上で撮影終了となる。
次に、図9に示した処理の流れにおける撮像素子211及び冷却素子241周辺の回路の動作と、撮像素子チップ211aの温度について、図10を用いて説明する。図10(a)は、図9の各ステップの動作タイミングを示したタイミングチャートであり、図10(b)は、本発明に係る撮像素子チップ211aの図10(a)に示した動作における温度の推移を示した模式図であり、図10(c)は、本発明に係る冷却部材242の図10(a)に示した動作における温度の推移を示した模式図であり、図10(d)は、本発明に係る放熱部材243の図10(a)に示した動作における温度の推移を示した模式図である。
まず、図10(a)で、ステップS01でメインスイッチ111がONされて、カメラモードで起動されると、ライブビューのための撮像が開始され、モニタ222上にライブビューが表示される。次に、ステップS13でAFスイッチSW1のオンが確認されると(ステップS13;YES)、AF、AEが行われる。続いて、ステップS15でレリーズスイッチSW2のオンが確認されると(ステップS15;YES)、ステップS32で冷却素子241に通電が開始される。
カメラモードでの起動から冷却素子241への通電開始までは冷却素子241は作動していないので、図10(b)、(c)に示したように、撮像素子チップ211a及び冷却部材242の温度は初めのうちは少しずつ上昇を続け、やがて温度平衡に達する。放熱部材243の温度も、冷却部材242と冷却素子241を介して撮像素子チップ211aの熱が伝わるため、図10(d)に示したように撮像素子チップ211a、冷却部材242と同様の温度上昇カーブを描く。撮像素子チップ211aの平衡温度が、「撮像素子チップ211aの画像出力がライブビューやAF/AEに支障ないノイズレベルになるような温度T1」以下となるように、冷却部材242の放熱容量が設定されている。
ステップS32で冷却素子241に通電が開始されると、撮像素子チップ211aの温度が下がりはじめる。ステップS16で撮影が行われる時点では、撮像素子チップ211aの温度が「撮像素子チップ211aの画像出力が、画像として鑑賞に堪えるに十分なノイズレベルになるような温度T2」以下になるように、冷却素子241は撮像素子チップ211aの発生する熱と冷却部材242に残存している冷却素子241非駆動時の熱の両方の熱量を吸熱できる冷却能力を有するように、且つ、放熱部材243は冷却素子241が吸熱した撮像素子211と冷却部材242の両方の熱量と、冷却時に冷却素子241自体の出す熱量の両方を放熱できる放熱容量を有するように設定される。
次に、ステップS16で撮影が行われ、ステップS17で画像出力がアナログ処理部212へ転送されて処理され、A/D変換部213でA/D変換される。この間、冷却素子241への通電が行われているため、図10(b)に示すように、撮像素子チップ211aの温度はT2よりも下がり、やがて温度平衡に達する。これによって、暗ノイズが低減され高画質化に寄与する。図10(c)に示すように、冷却部材242も同様の温度カーブを示す。一方、放熱部材243は、図10(d)に示すように放熱のために温度が上昇し、やがて温度平衡に達する。
本例では、特に冷却素子241への通電の制御は行っていないが、例えば、撮像素子チップ211aの温度がT2以下になった後は冷却素子241への通電を断続的に行うことで、消費電力の更なる削減を行ってもよい。
ステップS33で冷却素子241への通電が終了されると、撮像素子チップ211aの温度は再び上昇を始め、ステップS19でのアフタービュー表示を経て、ステップS22での次の撮影のためのライブビュー表示に進んで上記のステップを繰り返すことになり、温度的にも上記の温度遷移を繰り返すことになる。
なお、本実施の形態においては、冷却素子241への通電開始(ステップS32)をステップS15でレリーズスイッチSW2がオンされた後に置いたが、その代わりに、ステップS13でAFスイッチSW1がオンされた後、あるいはステップS14でAFとAEが行われた後に置いてもよい。
その他、本発明に係る撮像装置を構成する各構成の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る撮像装置の外観模式図である。 図1に示した撮像装置の図1中 A−A’断面の模式図である。 本発明に係る撮像装置の回路ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る撮像ユニットの構成例の模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置における撮影の流れを示すフローチャートである。 図6(a)は本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置各部の動作タイミングを示したタイミングチャートであり、図6(b)は従来例に係る撮像素子チップの温度の推移を示した模式図であり、図6(c)は本発明に係る撮像素子チップの温度の推移を示した模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る撮像ユニットの構成例の模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係る撮像ユニットの構成例の模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置における撮影の流れを示すフローチャートである。 図10(a)は本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置各部の動作タイミングを示したタイミングチャートであり、図10(b)は撮像素子チップの温度の推移を示した模式図であり、図10(c)は冷却部材の温度の推移を示した模式図であり、図10(d)は放熱部材の温度の推移を示した模式図である。
符号の説明
1 デジタルカメラ
10 カメラ筐体
101 カメラコントローラ
111 メインスイッチ
112 モード設定ダイアル
113 モニタスイッチ
121 レリーズボタン
SW1 AFスイッチ
SW2 レリーズスイッチ
131 フラッシュ
141 ファインダ
141a ファインダ対物部
141b ファインダ接眼部
142 接眼表示部
151 電源部
161 バッテリ
171 レンズ制御部
201 デジタル処理部
210 撮像部
211 撮像素子
211a 撮像素子チップ
211b パッケージ
211c リードフレーム
211d ボンディングワイヤ
211e カバーガラス
211f 光電変換部
211g 垂直転送部
211h 水平転送部
211i 出力アンプ部
212 アナログ処理部
213 A/D変換部
214 タイミングジェネレータ
215 Vドライバ
221 画像メモリ
222 メモリカード
231 モニタ
241 冷却素子
241a 吸熱面
241b 放熱面
242 冷却部材
243 放熱部材
243a 放熱部材の冷却素子への当接部
243b 放熱フィン
251 撮影レンズ
252 絞り
261 回路基板
301 第二の撮像素子チップ
302 画素部
303 Vスキャナ
304 SH&CDS回路部
305 Hスキャナ
306 アンプ部
307 A/D部
308 画像処理部
309 TG部
310 発熱部

Claims (9)

  1. 被写体を撮像する撮像素子を有する撮像ユニットにおいて、
    前記撮像素子は少なくとも被写体像を電気信号に変換する半導体素子である撮像素子チップと、前記撮像素子チップを搭載するパッケージとから成り、
    前記パッケージの前記撮像素子チップの搭載面の裏面の面積より小さい冷却面積を有する冷却素子を、前記撮像素子チップの発熱部近傍に配置したことを特徴とする撮像ユニット。
  2. 前記冷却素子は、前記撮像素子チップの面積よりも小さい冷却面積を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
  3. 前記撮像素子チップと前記冷却素子の間に、前記パッケージの前記撮像素子チップの搭載面の裏面の面積と同等もしくはより小さい面積を有する冷却部材を配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像ユニット。
  4. 前記冷却部材は、前記パッケージの前記撮像素子チップの搭載面の裏面部に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像ユニット。
  5. 前記撮像素子チップは、少なくとも被写体像を電気信号に変換する光電変換部と、光電変換された電気信号の出力インピーダンスを下げるバッファリングを行う、もしくは電気信号を増幅する出力アンプ部とから成り、前記撮像素子チップの発熱部は出力アンプ部であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像ユニット。
  6. 前記撮像素子チップは、被写体像を電気信号に変換する光電変換部と、少なくとも光電変換された電気信号の出力インピーダンスを下げるバッファリングを行う、もしくは電気信号を増幅して出力する出力アンプ部、各部の動作タイミングを制御する信号を発生させるタイミングジェネレータ部及び前記出力アンプ部で増幅された出力をデジタルデータに変換するA/D変換部を構成要素とする周辺回路とから成り、発熱部は該周辺回路の構成要素から選ばれる出力アンプ部、タイミングジェネレータ部及びA/D変換部から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像ユニットを搭載したことを特徴とする撮像装置。
  8. 前記撮像装置において、前記撮像素子が被写体を撮像するときに前記冷却素子を動作させる制御手段を有することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記撮像装置において、前記撮像素子が被写体を記録のために撮像するときに前記冷却素子を動作させる制御手段を有することを特徴とする請求項7又は8に記載の撮像装置。
JP2004365772A 2004-12-17 2004-12-17 撮像ユニット及び撮像装置 Pending JP2006174224A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004365772A JP2006174224A (ja) 2004-12-17 2004-12-17 撮像ユニット及び撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004365772A JP2006174224A (ja) 2004-12-17 2004-12-17 撮像ユニット及び撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006174224A true JP2006174224A (ja) 2006-06-29

Family

ID=36674479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004365772A Pending JP2006174224A (ja) 2004-12-17 2004-12-17 撮像ユニット及び撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006174224A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014036041A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 National Univ Corp Shizuoka Univ 撮像モジュール
US10541263B2 (en) 2016-11-14 2020-01-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Image sensor package having multi-level stack structure

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014036041A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 National Univ Corp Shizuoka Univ 撮像モジュール
US10541263B2 (en) 2016-11-14 2020-01-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Image sensor package having multi-level stack structure
US10879294B2 (en) 2016-11-14 2020-12-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Image sensor package having multi-level stack structure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4083521B2 (ja) 撮像装置
JP5100582B2 (ja) 撮像装置
JP2006086752A (ja) 撮像素子一体型レンズ交換式カメラ及び撮像素子一体型交換レンズユニット
JP5410908B2 (ja) 撮像装置
JP2006251058A (ja) デジタルカメラ及びレンズユニット
JP2009100374A (ja) 撮像素子冷却ユニット、撮影レンズユニットおよび電子機器
JP2007049369A (ja) 撮像素子パッケージの保持構造、及びレンズユニット
JP2006121646A (ja) カメラヘッド
JP2009005262A (ja) 半導体装置および撮像装置
JP2010268133A (ja) 撮像ユニットおよびこれを備えた電子カメラ
JP2008131251A (ja) デジタルカメラ
JP2006330388A (ja) レンズユニット及びデジタルカメラ
JP2009060459A (ja) 撮像素子の発熱抑制方法、撮像素子の冷却方法、及び電子カメラ
JP2003304420A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2006174226A (ja) 撮像ユニット及び撮像装置
JP2006174224A (ja) 撮像ユニット及び撮像装置
JP2006066880A (ja) 電子機器、デジタルカメラ、及び電子機器の駆動方法
JP2009100295A (ja) 電子カメラ
JP5247309B2 (ja) 撮像素子冷却装置
JP2009141609A (ja) 電子カメラおよびレンズユニット
JP2006135659A (ja) 撮像素子モジュール及び電子機器
JP2010205916A (ja) 半導体ユニットおよび電子撮像装置
JP2006157254A (ja) 撮像ユニット及び撮像装置
JP2021067800A (ja) 撮像装置およびその制御方法、マウントアダプタ、撮像システム
JP2003046828A (ja) 電子カメラ