JP2006173936A - 電圧制御発振器及びそれを用いたpll回路並びに周波数変調器 - Google Patents

電圧制御発振器及びそれを用いたpll回路並びに周波数変調器 Download PDF

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Abstract

【課題】 安定なPLLを構成できる電圧制御発振器を得る。
【解決手段】 複数の周波数帯域を出力周波数帯域とすることができる電圧制御発振器1において、その電圧制御発振部3の前段に電圧変換部2を設け、制御部4が、電圧制御発振器1の周波数制御電圧S1−出力周波数S2変換特性を線形とすると共に電圧制御発振器1の出力周波数帯域それぞれにおける上記変換特性の傾きを略同一とすべく、出力周波数帯指定信号S3により指定される周波数帯域に応じて電圧変換部2の電圧変換特性を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電圧制御発振器及びそれを用いたPLL(Phase−Locked Loop)回路並びに周波数変調器に関し、特に広帯域な出力周波数帯域を有する電圧制御発振器に関する。
携帯電話においては、信号伝送容量拡大に伴って多チャンネル化及びそれらチャンネル間の高速切り替え能力が求められる。一方、信号伝送品質向上のため、信号誤り率の低減も要求される。
携帯電話では無線周波数帯の搬送波を生成するため、一般にPLL回路が用いられ、その主要構成要素として電圧制御発振器(VCO)がある。
多チャンネル化に伴って、VCOには出力周波数帯域(出力可能な周波数の範囲)の広帯域化が求められている。出力周波数帯域の広帯域化のためには、電圧−周波数変換感度(単位電圧変化に対する周波数変化量)を増加させる方法がある。しかしこれは共振器のQ値を低下させることと等価であり、その結果キャリア近傍位相雑音レベルが増大する。
電圧−周波数変換感度を高めることなく広帯域化を実現する電圧制御発振器として、図9及び図10に示す電圧制御発振器がある。図9に示す電圧制御発振器51は、周波数帯域に対応して設けられる複数のVCO53−1〜53−3を内蔵し、切替え制御部54は周波数帯指定信号S3により指定される周波数帯域に応じて切替え器(Switch)52を制御してVCO53−1〜53−3を切替える。また、切替え制御部54は、指定された周波数帯域に応じて使用しないVCOをオフするよう制御を行う。これにより、電圧−周波数変換感度を高めることなく広帯域化を実現している。
図10に示す電圧制御発振器55は一つのVCO56と出力周波数帯を選択する複数の周波数調整素子58−1〜58−3を内蔵し、切替え器57はそれらを指定された周波数帯域によって切り替える。これにより、電圧−周波数変換感度を高めることなく広帯域化を実現している。
以上説明した電圧−周波数変換感度を高めることなく広帯域化を実現する電圧制御発振器の周波数制御電圧−出力周波数変換特性例を図11に示す。図11に示すように、変換特性曲線の傾きは1本の曲線中でも大きく変化し、また異なる変換特性曲線間ではさらに傾きに差が生じる。なお、図9〜図11では例として、周波数帯域を3バンドに分割した場合の構成及び特性を示しているが、さらに多バンドに分割した場合でも同様のことがいえる。
またVCOの環境温度によって、これらの変換特性曲線は変化する。一般に電圧−周波数変換はリアクタンス制御素子であるバラクタダイオードを用いて行われるが、バラクタダイオードは半導体であるため温度変化に伴う特性変化が大きいためである。
図9や図10に示す電圧制御発振器をPLL回路に用いた場合、変換特性曲線の傾きはループゲインに積の形で寄与する。したがって傾きが変化すると、ループゲインも比例して変化する。傾きの変化が大きいとそれによってループゲインの変化も大きくなる。
PLLの設計においてはループが不安定にならぬよう、ループゲインが最大の時でも位相余裕およびゲイン余裕を持たねばならない。したがって図11の特性例の場合で示すと、最大傾き時のループゲインが上限値として制約される。通常時はさらに低いループゲインとなる。このことから、許容される最大ループゲインが一定であれば、変換特性曲線の傾きの変化が大きいほど、通常時および最小時のループゲインは小さな値となることがわかる。
従来のVCOを用いてPLLを設計した場合、周波数制御電圧−出力周波数変換曲線の傾き変化が大きいため、傾き変化の小さなVCOを使用した場合に比べ、PLLが不安定となるという問題があった。
PLLによる周波数引き込み動作は、ループゲインが高いほど高速となる。しかし従来のVCO用いてPLLを設計した場合、平均的なループゲインが低くなるため、周波数引き込み動作を高速にできないという問題があった。
PLLによるキャリア近傍位相雑音抑圧効果は、ループゲインが高いほど広帯域に抑圧できる。しかし従来のVCOを用いてPLLを設計した場合、平均的なループゲインが低くなるため、広帯域に位相雑音を抑圧できないという問題があった。
またVCOのPLL以外の用途として、周波数変調器としての使用が知られている。一般的に周波数変調による信号伝送は、変調特性定義が容易であることから、信号振幅(一般的には電圧)変化と周波数変化が比例関係にある線形変換が用いられる。
しかし従来のVCOを用いて周波数変調器を構成した場合、変換が非線形であることから、復調器が線形復調を行っても変調器入力振幅波形と復調器出力振幅波形は相似関係でなくなり、波形歪みが生じるという問題があった。
なお、特許文献1には、VCOの前段に電圧変換器を設けることにより周波数制御電圧−出力周波数変換特性を線形とすることができる電圧制御発振器が記載されている。
実開平01−078415号公報(第4〜7頁、第1〜5図)
第1の問題点は、従来のVCOをPLL回路に使用した場合、ループが不安定になることである。
その理由は、電圧−周波数変換特性が線形でないため、電圧−周波数変換感度が電圧値により変化する。この値がPLLのループゲインと比例関係にあるため、大きな値をとった場合ループの位相余裕,ゲイン余裕が小さくなり、さらにはループが発振を起こす。
第2の問題点は、従来のVCOをPLL回路に使用した場合、ループ引き込み時間を短くできないことである。
その理由は、上記のようなループの不安定化を避けるため、PLL回路に用いる場合、最悪条件である電圧−周波数変換感度が最大の場合でも十分な位相余裕、ゲイン余裕を持つようにPLLを設計する。しかしその代償として、電圧−周波数変換感度が標準状態では相対的にループゲインが低い値となる。その結果、ループ引き込み時間が長くなる。
第3の問題点は、従来のVCOをPLL回路に使用した場合、位相雑音抑圧帯域幅を広くできないことである。
その理由は、上記のようなループの不安定化を避けるため、PLL回路に用いる場合、最悪条件である電圧−周波数変換感度が最大の場合でも十分な位相余裕、ゲイン余裕を持つようにPLLを設計する。しかしその代償として、電圧−周波数変換感度が標準状態では相対的にループゲインが低い値となる。ループゲインはPLLの位相雑音抑圧帯域幅と比例関係にあるため、結果的にPLLの位相雑音抑圧帯域幅が広くとれない。
第4の問題点は、従来のVCOを周波数変調器として用いた場合、電圧から周波数への変換が非線形変換となり、復調後の信号波形に歪みが生じることである。
その理由は、一般的に周波数変調による信号伝送は、変調特性定義が容易であることから、信号振幅(一般的には電圧)変化と周波数変化が比例関係にある線形変換が用いられる。周波数変調器が非線形変換を行った場合、復調器が線形復調を行っても、変調器入力振幅波形と復調器出力振幅波形は相似関係でなくなり、波形歪みが生じる。
第5の問題点は、温度によって電圧−周波数変換特性の非線形性が変化することである。
その理由は、一般に電圧−周波数変換はリアクタンス制御素子であるバラクタダイオードを用いて行われるが、バラクタダイオードは半導体であるため温度変化に伴う特性変化が大きく、その結果電圧−周波数変換の非線形特性が温度によって大きく変化する。
第6の問題点は、複数の電圧制御発振器を切り替えてPLL回路に使用した場合、ループが不安定になることである。
その理由は、電圧−周波数変換特性は複数の電圧制御発振器間でばらつく。その結果、特定の電圧制御発振器が大きな電圧−周波数変換感度値をとった場合ループの位相余裕、ゲイン余裕が小さくなり、さらにはループが発振を起こす。
第7の問題点は、複数の電圧制御発振器を切り替えてPLL回路に使用した場合、ループ引き込み時間を短くできないことである。
その理由は、上記のループの不安定化を避けるため、PLL回路に用いる場合、複数の電圧制御発振器のばらつき込みで電圧−周波数変換感度が最大の場合でも十分な位相余裕、ゲイン余裕を持つようにPLLを設計する。しかしその代償として、電圧−周波数変換感度が標準状態では相対的にループゲインが低い値となる。その結果、ループ引き込み時間が長くなる。
第8の問題点は、複数の電圧制御発振器を切り替えてPLL回路に使用した場合、位相雑音抑圧帯域幅を広くできないことである。
その理由は、上記のループの不安定化を避けるため、PLL回路に用いる場合、複数の電圧制御発振器のばらつき込みで電圧−周波数変換感度が最大の場合でも十分な位相余裕、ゲイン余裕を持つようにPLLを設計する。しかしその代償として、電圧−周波数変換感度が標準状態では相対的にループゲインが低い値となる。ループゲインはPLLの位相雑音抑圧帯域幅と比例関係にあるため、結果的にPLLの位相雑音抑圧帯域幅が広くとれない。
第9の問題点は、複数の出力周波数設定内部素子(周波数調整素子)を切り替えて広周波数帯域を出力できる電圧制御発振器をPLL回路に使用した場合、ループが不安定になることである。
その理由は、電圧−周波数変換特性は電圧制御発振器の出力周波数設定内部素子切り替えで変動する。その結果、特定の出力周波数設定内部素子設定時に大きな電圧−周波数変換感度値となった場合ループの位相余裕、ゲイン余裕が小さくなり、さらにはループが発振を起こす。
第10の問題点は、複数の出力周波数設定内部素子を切り替えて広周波数帯域を出力できる電圧制御発振器をPLL回路に使用した場合、ループ引き込み時間を短くできないことである。
その理由は、前記のループの不安定化を避けるため、PLL回路に用いる場合、出力周波数設定内部素子切り替え時、電圧−周波数変換感度が最大の場合でも十分な位相余裕,ゲイン余裕を持つようにPLLを設計する。しかしその代償として、電圧−周波数変換感度が標準状態では相対的にループゲインが低い値となる。その結果、ループ引き込み時間が長くなる。
第11の問題点は、複数の出力周波数設定内部素子を切り替えて広周波数帯域を出力できる電圧制御発振器をPLL回路に使用した場合、位相雑音抑圧帯域幅を広くできないことである。
その理由は、前記のループの不安定化を避けるため、PLL回路に用いる場合、出力周波数設定内部素子切り替え時、電圧−周波数変換感度が最大の場合でも十分な位相余裕,ゲイン余裕を持つようにPLL回路を設計する。しかしその代償として、電圧−周波数変換感度が標準状態では相対的にループゲインが低い値となる。ループゲインはPLLの位相雑音抑圧帯域幅と比例関係にあるため、結果的にPLLの位相雑音抑圧帯域幅が広くとれない。
本発明の第1の目的は、安定なPLLを構成できる電圧制御発振器を提供することにある。
本発明の第2の目的は、PLL回路に使用した場合、ループ引き込み時間を短くできる電圧制御発振器を提供することにある。
本発明の第3の目的は、PLL回路に使用した場合、位相雑音抑圧帯域幅を広くできる電圧制御発振器を提供することにある。
本発明の第4の目的は、周波数変調器として用いた場合、電圧から周波数への変換が線形変換となり、復調後の信号波形に歪みを生じさせない電圧制御発振器を提供することにある。
本発明の第5の目的は、温度によって電圧−周波数変換特性の非線形性が変化しない電圧制御発振器を提供することにある。
本発明の第6の目的は、複数の電圧制御発振器を切り替えてPLL回路に使用した場合でも、安定なループを構成できる電圧制御発振器を提供することにある。
本発明の第7の目的は、複数の電圧制御発振器を切り替えてPLL回路に使用した場合でも、ループ引き込み時間を短くできる電圧制御発振器を提供することにある。
本発明の第8の目的は、複数の電圧制御発振器を切り替えてPLL回路に使用した場合でも、位相雑音抑圧帯域幅を広くできる電圧制御発振器を提供することにある。
本発明の第9の目的は、複数の出力周波数設定内部素子を切り替えてPLL回路に使用した場合でも、安定なループを構成できる電圧制御発振器を提供することにある。
本発明の第10の目的は、複数の出力周波数設定内部素子を切り替えてPLL回路に使用した場合でも、ループ引き込み時間を短くできる電圧制御発振器を提供することにある。
本発明の第11の目的は、複数の出力周波数設定内部素子を切り替えてPLL回路に使用した場合でも、位相雑音抑圧帯域幅を広くできる電圧制御発振器を提供することにある。
本発明による電圧制御発振器は、制御電圧に応じて発振周波数が変化する複数の電圧制御発振手段を含み、指定された周波数帯域の周波数を出力可能な前記電圧制御発振手段を選択するようにした電圧制御発振器であって、前記指定された周波数帯域に応じて前記制御電圧を変換する制御手段を含むことを特徴とする。
また、前記電圧制御発振器において、前記制御手段は、前記複数の電圧制御発振手段それぞれの前記制御電圧−出力周波数変換特性を線形とすると共にその傾きを互いに略同一にすべく、前記指定された周波数帯域に応じて前記制御電圧を変換することを特徴とする。
本発明による別の電圧制御発振器は、複数の周波数調整素子を有し制御電圧に応じて発振周波数が変化する電圧制御発振手段を含み、指定された周波数帯域に対応する前記周波数調整素子を選択することにより前記電圧制御発振手段の出力可能な周波数の帯域を前記指定された周波数帯域に切替えるようにした電圧制御発振器であって、前記指定された周波数帯域に応じて前記制御電圧を変換する制御手段を含むことを特徴とする。
また、前記電圧制御発振器において、前記制御手段は、前記電圧制御発振手段の出力可能な周波数の帯域それぞれにおける前記電圧制御発振手段の前記制御電圧−出力周波数変換特性を線形とすると共にその傾きを互いに略同一にすべく、前記指定された周波数帯域に応じて前記制御電圧を変換することを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記制御電圧を制御信号に応じて変換して前記電圧制御発振手段に出力する電圧変換部と、前記指定された周波数帯域に応じて前記電圧変換部の電圧変換特性を制御するための前記制御信号を生成出力する制御部とを有することを特徴とする。
また、前記電圧変換部は、線形の電圧変換特性を有し前記制御電圧を前記制御信号に応じて変換する線形電圧変換回路と、非線形の電圧変換特性を有し前記線形電圧変換回路の出力電圧を前記制御信号に応じて変換する非線形電圧変換回路と、線形の電圧変換特性を有し前記非線形電圧変換回路の出力電圧を前記制御信号に応じて変換して前記電圧制御発振手段に出力する線形電圧変換回路とを有し、前記制御部は、前記指定された周波数帯域に応じて前記制御信号を前記電圧変換回路各々毎に生成出力することを特徴とする。
また、本発明による電圧制御発振器は、周囲温度を検出する温度検出手段を含み、前記制御手段は、前記指定された周波数帯域及び前記温度検出手段の出力に応じて前記制御電圧を変換することを特徴とする。
このように、本発明では、複数の周波数帯域を出力周波数帯域とすることができる電圧制御発振器において、その電圧制御発振部の前段に電圧変換部を設け、制御部が、電圧制御発振器に入力される周波数制御電圧と電圧制御発振器の出力周波数との変換特性を線形とすると共に電圧制御発振器の上記複数の周波数帯域それぞれにおける上記変換特性の傾きを互いに略同一とすべく、指定された周波数帯域に応じて電圧変換部の電圧変換特性を制御するようにしているので、安定なPLLを構成できる電圧制御発振器を提供することができる。
また、制御部は、指定された周波数帯域に加えて、周囲温度を検出する温度検出手段の出力にも応じて電圧変換部の電圧変換特性を制御するようにしているので、温度変動による電圧制御発振器の特性の変動を抑制することができる。
本発明の第1の効果は、安定なPLLを構成できる電圧制御発振器を提供できることである。
その理由は、電圧制御発振器の周波数制御電圧−出力周波数特性を線形に保つよう補償したことにより、PLL回路に使用した時に出力周波数によらずループゲインを一定に保つことができるためである。
本発明の第2の効果は、PLL回路に使用した場合ループ引き込み時間を短くできる、電圧制御発振器を提供できることである。
その理由は、電圧制御発振器の周波数制御電圧−出力周波数特性を線形に保つよう補償したことにより、PLL回路に使用した時に出力周波数によらずループゲインを一定に保つことができ、その結果位相余裕やゲイン余裕を確保しつつループゲインを高く設定できるためである。
本発明の第3の効果は、PLL回路に使用した場合位相雑音抑圧帯域幅を広くできる、電圧制御発振器を提供できることである。
その理由は、電圧制御発振器の周波数制御電圧−出力周波数特性を線形に保つよう補償したことにより、PLL回路に使用した時に出力周波数によらずループゲインを一定に保つことができ、その結果位相余裕やゲイン余裕を確保しつつループゲインを高く設定できるためである。
本発明の第4の効果は、周波数変調器として用いた場合信号波形に歪みを生じさせない、電圧制御発振器を提供できることである。
その理由は、電圧制御発振器の周波数制御電圧−出力周波数特性を線形に保つよう補償したためである。
本発明の第5の効果は、温度によって電圧−周波数変換特性の非線形性が変化しない電圧制御発振器を提供できることである。
その理由は、温度を検出し、温度により最適な周波数制御電圧−出力周波数特性を設定できるためである。
本発明の第6の効果は、複数の電圧制御発振器を切り替えてPLL回路に使用した場合でも、安定なループを構成できる電圧制御発振器を提供できることである。
その理由は、複数の電圧制御発振器の周波数制御電圧−出力周波数特性ばらつきを抑えるよう補償したことにより、PLL回路に使用した時に電圧制御発振器のばらつきによらずループゲインを一定に保つことができるためである。
本発明の第7の効果は、複数の電圧制御発振器を切り替えてPLL回路に使用した場合でもループ引き込み時間を短くできる、電圧制御発振器を提供できることである。
その理由は、複数の電圧制御発振器の周波数制御電圧−出力周波数特性ばらつきを抑えるよう補償したことにより、PLL回路に使用した時に電圧制御発振器のばらつきによらずループゲインを一定に保つことができ、その結果位相余裕やゲイン余裕を確保しつつループゲインを高く設定できるためである。
本発明の第8の効果は、複数の電圧制御発振器を切り替えてPLL回路に使用した場合でも位相雑音抑圧帯域幅を広くできる、電圧制御発振器を提供できることである。
その理由は、複数の電圧制御発振器の周波数制御電圧−出力周波数特性ばらつきを抑えるよう補償したことにより、PLL回路に使用した時に電圧制御発振器のばらつきによらずループゲインを一定に保つことができ、その結果位相余裕やゲイン余裕を確保しつつループゲインを高く設定できるためである。
本発明の第9の効果は、複数の出力周波数設定内部素子を切り替えてPLL回路に使用した場合でも安定なループを構成できる、電圧制御発振器を提供できることである。
その理由は、複数の出力周波数設定内部素子を切り替えたときの周波数制御電圧−出力周波数特性ばらつきを抑えるよう補償したことにより、PLL回路に使用した時に前記ばらつきによらずループゲインを一定に保つことができ、その結果位相余裕やゲイン余裕を確保しつつループゲインを高く設定できるためである。
本発明の第10の効果は、複数の出力周波数設定内部素子を切り替えてPLL回路に使用した場合でもループ引き込み時間を短くできる、電圧制御発振器を提供できることである。
その理由は、複数の出力周波数設定内部素子を切り替えたときの周波数制御電圧−出力周波数特性ばらつきを抑えるよう補償したことにより、PLL回路に使用した時に前記ばらつきによらずループゲインを一定に保つことができ、その結果位相余裕やゲイン余裕を確保しつつループゲインを高く設定できるためである。
本発明の第11の効果は、複数の出力周波数設定内部素子を切り替えてPLL回路に使用した場合でも位相雑音抑圧帯域幅を広くできる、電圧制御発振器を提供できることである。
その理由は、複数の出力周波数設定内部素子を切り替えたときの周波数制御電圧−出力周波数特性ばらつきを抑えるよう補償したことにより、PLL回路に使用した時に前記ばらつきによらずループゲインを一定に保つことができ、その結果位相余裕やゲイン余裕を確保しつつループゲインを高く設定できるためである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態による電圧制御発振器の構成を示す図である。図1において、本発明の第1の実施の形態による電圧制御発振器1は、電圧変換部2と、電圧制御発振部(VCO)3と、制御部4と、温度検出部5とから構成されている。なお、電圧制御発振部3は、図9または図10に示す従来の電圧制御発振器に相当する。
温度検出部5は周囲温度を測定し、それに対応する温度信号を制御部4に出力する。制御部4は、出力周波数帯指定信号S3、電圧変換パラメータ情報信号S4及び上記の温度信号を入力し、電圧制御発振部3へバンド選択信号、第1及び第2の線形電圧変換回路7−1及び7−2にはそれぞれ第1及び第2の線形電圧変換特性設定信号、非線形電圧変換回路6には非線形電圧変換特性設定信号を出力する。電圧変換部2は、第1及び第2の線形電圧変換特性設定信号、非線形電圧変換特性設定信号及び周波数制御電圧S1を入力し、電圧制御発振部3へ補正済周波数制御電圧を出力する。電圧制御発振部3は、バンド選択信号及び補正済周波数制御電圧を入力し、出力信号S2を出力する。
電圧変換部2は、第1の線形電圧変換回路7−1と、非線形電圧変換回路6と、第2の線形電圧変換回路7−2とから構成されている。
第1の線形電圧変換回路7−1は、周波数制御電圧S1及び第1の線形電圧変換特性設定信号を入力し、変換出力信号を非線形電圧変換回路6へ出力する。非線形電圧変換回路6は、第1の線形電圧変換回路7−1の変換出力信号及び非線形電圧変換特性設定信号を入力し、変換出力信号を第2の線形電圧変換回路7−2へ出力する。第2の線形電圧変換回路7−2は、非線形電圧変換回路6の変換出力信号及び第2の線形電圧変換特性設定信号を入力し、補正済周波数制御電圧を出力する。
図2は図1の非線形電圧変換回路6の構成を示す図である。図2において、非線形電圧変換回路6は、非線形電圧変換部8、複数の非線形電圧変換特性設定素子9−1〜9−3及びこれら素子を切り替える切り替え器(Switch)10から構成されている。図2では例として非線形電圧変換特性設定素子9が3個の場合を示すが、この素子数は適当な数を選択することができる。
非線形電圧変換特性設定素子9−1〜9−3は、切り替え器10に接続されている。切り替え器10は、全ての非線形電圧変換特性設定素子9−1〜9−3及び非線形電圧変換部8に接続されている。切り替え器10は、制御部4からの非線形電圧変換特性設定信号S8を入力し、それによって非線形電圧変換特性設定素子9−1〜9−3及び非線形電圧変換部8の接続を切り替える。非線形電圧変換部8は、切り替え器10を介して非線形電圧変換特性設定素子9−1〜9−3に接続されている。非線形電圧変換部8は、線形電圧変換回路7−1からの入力電圧信号S6を入力し、出力電圧信号S7を線形電圧変換回路7−2へ出力する。
図3は図1の線形電圧変換回路7(7−1,7−2)の構成を示す図である。図3において、線形電圧変換回路7は、線形電圧変換部11、複数の線形電圧変換特性設定素子12−1〜12−3及びこれら素子12−1〜12−3を切り替える切り替え器30から構成されている。図3では例として線形電圧変換特性設定素子12が3個の場合を示すが、この素子数は適当な数を選択することができる。
線形電圧変換特性設定素子12−1〜12−3は、切り替え器30に接続されている。切り替え器30は、全ての線形電圧変換特性設定素子12−1〜12−3及び線形電圧変換部11に接続されている。切り替え器30は、制御部4からの線形電圧変換特性設定信号S11を入力し、それによって線形電圧変換特性設定素子12−1〜12−3及び線形電圧変換部11の接続を切り替える。線形電圧変換部11は、切り替え器30を介して線形電圧変換特性設定素子12−1〜12−3に接続されている。線形電圧変換部11は、入力電圧信号S9(制御電圧S1または非線形電圧変換回路6の出力電圧信号S7)を入力し、出力電圧信号S10を非線形電圧変換回路6またはVCO3へ出力する。
次に、図1の電圧制御発振器1の動作について説明する。
図4はVCO3の周波数制御電圧−出力周波数変換曲線と、電圧変換部2の入力電圧と出力電圧の関係を示す電圧変換曲線とを示す図である。
電圧制御発振器1に入力された周波数制御電圧S1は、電圧変換部2にて図4で示した電圧変換特性にて非線形変換され、電圧制御発振部3へ出力される。電圧制御発振部3はその電圧に対応した周波数で発振し出力信号S2を出力する。
この結果、図4に示す通り、電圧制御発振部3の周波数制御電圧−出力周波数非線形特性が、逆特性となる電圧変換部2の非線形特性で相殺され、周波数制御電圧S1(電圧変換器入力電圧)と出力信号S2の周波数(VCO出力周波数)の変化量の比が、周波数制御電圧S1または出力信号S2の周波数に依存せず一定つまり線形関係となる。
第1及び第2の線形電圧変換回路7−1及び7−2は、非線形電圧変換回路6に最適な入出力電圧条件を設定するための利得変換、電圧オフセット機能を有している。また、第1及び第2の線形電圧変換回路7−1及び7−2は、電圧制御発振器としての電圧−周波数変換特性調整機能も兼ねる。第1及び第2の線形電圧変換回路7−1及び7−2は、オペアンプ回路で実現できる。
電圧制御発振部3の非線形特性は、出力周波数帯域切り替えに依存して変化し、また温度によっても変動する。電圧変換部2の非線形特性も、温度によって変動する。
制御部4は電圧制御発振部3の出力周波数帯域を、出力周波数帯指定信号S3によって指定される周波数帯域とすべく、出力周波数帯指定信号S3をバンド選択信号に変換して電圧制御発振部3に出力する。
また、制御部4は内部に、電圧制御発振部3非線形特性(図4参照)の出力周波数帯域依存性情報及び温度依存性情報、さらには、電圧変換部2非線形特性(図4参照)の温度依存性情報を持ち、その情報を基に、電圧制御発振器1の周波数制御電圧S1−出力周波数S2変換特性を出力周波数帯域毎に線形とし、かつ、出力周波数帯域毎の周波数制御電圧S1−出力周波数S2変換特性の傾きを略同一とする非線形特性補償を行なうべく、非線形電圧変換回路6と線形電圧変換回路7−1及び7−2の電圧変換特性を制御する。
非線形電圧変換回路6と線形電圧変換回路7−1及び7−2の電圧変換特性の制御は、変換回路6,7−1及び7−2の切り替え器10,30を制御して電圧変換特性設定素子9−1〜9−3及び12−1〜12−3の接続を切り替えることにより行なわれる。制御部4は、第1及び第2の線形電圧変換特性設定信号S11、非線形電圧変換特性設定信号S8をそれぞれ、第1及び第2の線形電圧変換回路7−1及び7−2、非線形電圧変換回路6に送出することにより変換回路6,7−1及び7−2の切り替え器10,30を制御する。
制御部4は、出力周波数帯指定信号S3と温度検出部5からの温度信号を基に、上述した非線形特性補償に最適な、第1及び第2の線形電圧変換特性設定信号S11、非線形電圧変換特性設定信号S8を生成し、電圧変換部2へ供給する。これらの信号の生成は演算にて行うほか、制御部4にテーブルを持つことでも実施できる。また、これらの演算やテーブルで使用する値は、外部より設定変更できるよう電圧変換パラメータ情報信号S4により最適値に設定される。
図5は上述した非線形特性補償による電圧制御発振器1の周波数制御電圧S1(電圧変換部2入力電圧)−出力周波数S2変換特性を示す図である。上述した非線形特性補償の結果、図5に示すように、電圧制御発振器1の出力周波数帯域f1〜f3(この例では3バンド)各々における周波数制御電圧S1(電圧変換部2入力電圧)−出力周波数S2変換特性は線形となり、かつ、その傾きが互いに略同一となる。
このように、本発明の第1の実施の形態では、電圧制御発振部3の前段に電圧変換部2を設けたことにより、周波数制御電圧S1−出力周波数S2変換特性の非線形性が抑圧され、周波数制御電圧S1と出力信号S2の周波数の変化量の比が、周波数制御電圧S1または出力信号S2の周波数に依存せず一定となる。そのため、電圧制御発振器1をPLL回路に使用した場合、安定なPLLを構成できる。またループ帯域をPLLが不安定にならない範囲で広く設定できることから、ループ引き込み時間を短く、位相雑音抑圧帯域幅を広くできる。電圧制御発振器1を周波数変調器として用いた場合、信号波形に歪みを生じないという効果がある。
さらに本発明の第1の実施の形態では、温度検出部5と制御部4が設けられているので、周波数帯域変更や温度変動により電圧変換部2や電圧制御発振部3の非線形特性が変動した場合でも、最適な値に特性を補償できるという効果がある。
しかも、これらの補償のための情報を制御部4に内蔵し、さらにこの情報を電圧変換パラメータ情報信号S4により外部から変更可能であるため、個体間の特性ばらつきや経時変化によりずれが生じても、常に最適値に設定することができるという効果もある。
なお、本発明の第1の実施の形態では、非線形電圧変換回路6や線形電圧変換回路7−1及び7−2の電圧変換特性の変更を切り替え器10,30により行っているが、可変利得増幅器のような電圧値等によって連続的に特性が変化するような回路を用いてもよい。
また、非線形電圧変換回路6については、一例としてダイオードを用いたオペアンプ回路で構成できる。また、このダイオードのバイアスを変えるための抵抗が非線形電圧変換特性設定素子9−1〜9−3として用いられる。
さらに、第1及び第2の線形電圧変換回路7−1及び7−2は、各々それらの必要性に応じて省略することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図6は本発明の第2の実施の形態による電圧制御発振器の構成を示す図であり、図1と同等部分は同一符号にて示している。本発明の第2の実施の形態による電圧制御発振器13の基本的構成は第1の実施の形態による電圧制御発振器1の構成と同様であるが、非線形電圧変換回路6、第1及び第2の線形電圧変換回路7−1及び7−2の電圧変換特性を設定する回路の配置についてさらに工夫している。
図6において、非線形電圧変換回路6、第1及び第2の線形電圧変換回路7−1及び7−2へ送出される非線形電圧変換特性設定信号S8、第1及び第2の線形電圧変換特性設定信号S11を生成して各電圧変換回路の電圧変換特性を設定する電圧変換特性設定回路16が、電圧変換部14に内蔵されている。
制御部15は、出力周波数帯指定信号S3、電圧変換パラメータ情報信号S4及び温度検出部5からの温度信号を入力し、電圧変換特性選択信号及び電圧変換パラメータ情報信号S4を電圧変換特性設定回路16へ出力する。
電圧変換特性設定回路16は、各電圧変換回路6,7−1及び7−2の切り替え器10,30を制御するための非線形電圧変換特性設定信号S8、第1及び第2の線形電圧変換特性設定信号S11の組み合わせを保持するテーブルを有し、制御部15からの電圧変換特性選択信号(当該テーブルの読出しアドレスを指定する信号)の入力に応答して、指定された組み合わせの非線形電圧変換特性設定信号S8、第1及び第2の線形電圧変換特性設定信号S11をそれぞれ、非線形電圧変換回路6、第1及び第2の線形電圧変換回路7−1及び7−2へ出力する。
制御部15は、出力周波数帯指定信号S3と温度検出部5からの温度信号を基に、上述した非線形特性補償に最適な、第1及び第2の線形電圧変換特性設定信号S11、非線形電圧変換特性設定信号S8の組み合わせを指定する電圧変換特性選択信号を生成し、電圧変換特性設定回路16へ供給する。
したがって、本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができると共に、電圧変換部14に電圧変換特性設定回路16を内蔵しているので、制御部15と電圧変換部14の間の信号線を削減することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図7は本発明の第3の実施の形態による電圧制御発振器の構成を示す図であり、図1と同等部分は同一符号にて示している。本発明の第3の実施の形態による電圧制御発振器17の基本的構成は第1の実施の形態による電圧制御発振器1の構成と同様であるが、電圧変換部18の内部構成についてさらに工夫している。
図7において、電圧変換部18は、複数の電圧変換回路群20−1〜20−3と、切り替え器(Switch)40とを有する。電圧変換回路群20−1〜20−3の各々は、第1の線形電圧変換回路22−1と、非線形電圧変換回路21と、第2の線形電圧変換回路22−2とを有している。
電圧変換回路群20−1〜20−3の各々は、周波数制御電圧S1を入力し、補正済周波数制御電圧を出力する。電圧変換回路群20−1〜20−3の各々は、図1に示した電圧変換部2と同様に、第1の線形電圧変換回路22−1、非線形電圧変換回路21、第2の線形電圧変換回路22−2により補正済周波数制御電圧を生成する。電圧変換回路群20−1〜20−3それぞれの電圧変換特性は互いに異なり、各電圧変換回路21,22−1及び22−2は、単一の電圧変換特性設定素子を持ち、切り替え器を持たない。
切り替え器40は、電圧変換回路群20−1〜20−3の出力である複数の補正済周波数制御電圧と制御部19からの電圧変換回路選択信号を入力し、選択された補正済周波数制御電圧を電圧制御発振部3に出力する。
制御部19は、出力周波数帯指定信号S3と温度検出部5からの温度信号を基に、電圧変換回路群20−1〜20−3の中から上述した非線形特性補償に最適な電圧変換特性を有する電圧変換回路群を選択する電圧変換回路選択信号を生成し、切り替え器40へ出力する。
したがって、本発明の第3の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができると共に、電圧変換部18に複数の電圧変換回路群20−1〜20−3を内蔵しそれらを切り替え器40で切り替える構成としているので、制御部19から各電圧変換回路への電圧変換特性設定信号の信号線を削除することができる。
図8は本発明の上述した各実施の形態による電圧制御発振器を用いたPLL回路の構成を示す図である。図8に示すPLL回路は、上述した各実施の形態による電圧制御発振器であるVCO23と、電圧変換パラメータ情報信号生成回路24と、周波数設定回路25と、分周器26と、周波数位相比較器(FPD)27と、ループフィルター28とを有する。
電圧変換パラメータ情報信号生成回路24は、電圧変換パラメータ情報信号S4を生成し、電圧制御発振器23に入力する。
周波数設定回路25は、PLL回路が出力すべき周波数に対応した分周情報及び出力周波数帯指定信号S3を生成し、それぞれ分周器26及び電圧制御発振器23に出力する。
電圧制御発振器23は、周波数制御電圧S1、出力周波数帯指定信号S3、電圧変換パラメータ情報信号S4を入力し、出力信号S2を出力する。
分周器26は、出力信号S2及び周波数設定回路25からの分周信号を入力し、出力信号S2を分周信号に基づき分周し出力する。分周数は、一般的な整数分周器(分周数1の場合を含む)の他、小数分周器であってもよい。
周波数位相比較器27は、分周器27の出力と基準位相信号を入力し、それらの周波数位相比較を行って誤差信号を出力する。
ループフィルター28は、周波数位相比較器27からの誤差信号を入力し、PLL特性に最適なフィルター処理を行って、周波数制御電圧S1を生成する。
なお、本発明の上述した各実施の形態による電圧制御発振器は周波数変調器としても使用することができる。
本発明の第1の実施の形態による電圧制御発振器の構成を示す図である。 図1の非線形電圧変換回路の構成を示す図である。 図1の線形電圧変換回路の構成を示す図である。 図1の電圧制御発振部の周波数制御電圧−出力周波数変換曲線と、電圧変換部の入力電圧と出力電圧の関係を示す電圧変換曲線とを示す図である。 図1の電圧制御発振器の出力周波数帯域それぞれの周波数制御電圧(電圧変換部入力電圧)−出力周波数変換特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による電圧制御発振器の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態による電圧制御発振器の構成を示す図である。 本発明の各実施の形態による電圧制御発振器を用いたPLL回路の構成を示す図である。 従来の電圧制御発振器の一例を示す図である。 従来の電圧制御発振器の別の例を示す図である。 従来の電圧制御発振器の周波数制御電圧−出力周波数特性例を示す図である。
符号の説明
1,13,17,23 電圧制御発振器
2,14,18 電圧変換部
3 電圧制御発振部
4,15,19 制御部
5 温度検出部
6,21 非線形電圧変換回路
7−1,7−2,22−1,22−2 線形電圧変換回路
8 非線形電圧変換部
9−1〜9−3 非線形電圧変換特性設定素子
10,30,40 切り替え器
11 線形電圧変換部
12−1〜12−3 線形電圧変換特性設定素子
16 電圧変換特性設定回路
20−1〜20−3 電圧変換回路群
24 電圧変換パラメータ情報信号生成回路
25 周波数設定回路
26 分周器
27 周波数位相比較器
28 ループフィルター

Claims (15)

  1. 制御電圧に応じて発振周波数が変化する複数の電圧制御発振手段を含み、指定された周波数帯域の周波数を出力可能な前記電圧制御発振手段を選択するようにした電圧制御発振器であって、
    前記指定された周波数帯域に応じて前記制御電圧を変換する制御手段を含むことを特徴とする電圧制御発振器。
  2. 前記制御手段は、前記複数の電圧制御発振手段それぞれの前記制御電圧−出力周波数変換特性を線形とすると共にその傾きを互いに略同一にすべく、前記指定された周波数帯域に応じて前記制御電圧を変換することを特徴とする請求項1記載の電圧制御発振器。
  3. 複数の周波数調整素子を有し制御電圧に応じて発振周波数が変化する電圧制御発振手段を含み、指定された周波数帯域に対応する前記周波数調整素子を選択することにより前記電圧制御発振手段の出力可能な周波数の帯域を前記指定された周波数帯域に切替えるようにした電圧制御発振器であって、
    前記指定された周波数帯域に応じて前記制御電圧を変換する制御手段を含むことを特徴とする電圧制御発振器。
  4. 前記制御手段は、前記電圧制御発振手段の出力可能な周波数の帯域それぞれにおける前記電圧制御発振手段の前記制御電圧−出力周波数変換特性を線形とすると共にその傾きを互いに略同一にすべく、前記指定された周波数帯域に応じて前記制御電圧を変換することを特徴とする請求項3記載の電圧制御発振器。
  5. 前記制御手段は、前記制御電圧を制御信号に応じて変換して前記電圧制御発振手段に出力する電圧変換部と、前記指定された周波数帯域に応じて前記電圧変換部の電圧変換特性を制御するための前記制御信号を生成出力する制御部とを有することを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の電圧制御発振器。
  6. 前記電圧変換部は、線形の電圧変換特性を有し前記制御電圧を前記制御信号に応じて変換する線形電圧変換回路と、非線形の電圧変換特性を有し前記線形電圧変換回路の出力電圧を前記制御信号に応じて変換する非線形電圧変換回路と、線形の電圧変換特性を有し前記非線形電圧変換回路の出力電圧を前記制御信号に応じて変換して前記電圧制御発振手段に出力する線形電圧変換回路とを有し、前記制御部は、前記指定された周波数帯域に応じて前記制御信号を前記電圧変換回路各々毎に生成出力することを特徴とする請求項5記載の電圧制御発振器。
  7. 前記制御部は、前記指定された周波数帯域の情報を基に、前記電圧変換部の電圧変換特性を制御するための前記制御信号を演算により生成して前記電圧変換部に出力することを特徴とする請求項5または6記載の電圧制御発振器。
  8. 前記制御部は、前記指定された周波数帯域の情報を入力として前記電圧変換部の電圧変換特性を制御するための前記制御信号を前記電圧変換部に出力するテーブルを有することを特徴とする請求項5または6記載の電圧制御発振器。
  9. 前記電圧変換部は、前記電圧変換部の電圧変換特性を制御するための前記制御信号を出力するテーブルを有し、前記制御部は、前記制御信号の出力に代えて、前記指定された周波数帯域の情報を基に前記テーブルの読出しアドレスを指定する信号を前記テーブルに出力することを特徴とする請求項5または6記載の電圧制御発振器。
  10. 前記演算に用いるパラメータは外部より設定可能であることを特徴とする請求項7記載の電圧制御発振器。
  11. 前記テーブルに用いるパラメータは外部より設定可能であることを特徴とする請求項8または9記載の電圧制御発振器。
  12. 前記指定された周波数帯域は、外部より入力される周波数帯指定信号により指定されることを特徴とする請求項1〜11いずれか記載の電圧制御発振器。
  13. 周囲温度を検出する温度検出手段を含み、前記制御手段は、前記指定された周波数帯域及び前記温度検出手段の出力に応じて前記制御電圧を変換することを特徴とする請求項1〜12いずれか記載の電圧制御発振器。
  14. 請求項1〜13いずれか記載の電圧制御発振器を有することを特徴とするPLL(Phase−Locked Loop)回路。
  15. 請求項1〜13いずれか記載の電圧制御発振器を有することを特徴とする周波数変調器。
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