JP2006172749A - ランプ点灯回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電源入力初期にランプが点灯するといった誤動作が起こるのを防止したランプ点灯回路を提供すること。
【解決手段】 誤動作防止回路6は、電源投入時に出力制御回路5が正常に動作を開始し、ランプ1の点灯/非点灯を制御する出力制御信号を出力するまでの間、発振回路4、駆動回路3aの動作を阻止する。電源が投入されると電源電圧は時間とともに増加し、電源電圧が所定の電圧まで立ち上がると、出力制御回路5が正常動作を開始する。この間、誤動作防止回路6により発振回路4、駆動回路3aは作動が阻止される。その後、出力制御回路5にランプ点灯指令が入力されると、発振回路4の出力が駆動回路3aを介して電力制御素子SW1に伝達され、電力制御素子SW1が駆動され、昇圧トランス2の二次側に電圧が発生し、ランプ1が点灯する。
【選択図】 図1

Description

この発明は原稿露光用等の光源等に用いられる希ガス蛍光ランプの点灯回路に関し、特に、電源投入時の誤動作防止する回路構成を備えた希ガス蛍光ランプの点灯回路に関するものである。
従来、ファクシミリや複写機等の情報機器の原稿照明用光源や、液晶パネルディスプレイのバックライト光源において、希ガス蛍光ランプが多く使われている。該希ガス蛍光ランプとしては、放電容器を形成する直管状のガラス管の外壁に管軸方向に伸びる一対の帯状電極が対向配置された外部電極型等の希ガス蛍光ランプが知られている。
また、該希ガス蛍光ランプに電力を供給するには、DC電源と該DC電源からの出力を高周波高電圧に変換するインバータ回路、該インバータ回路の出力を外部からの信号に応じて制御する出力制御回路、等を具備した点灯回路が必要である。
上記ランプ点灯回路に設けられる昇圧回路としては、フライバック方式のもの(以下フライバック回路という)が代表的である。また、制御回路としては、入力電圧の変動に対して出力エネルギーを一定化させようとするものや、フライバック回路のFET素子にかかる電圧を一定化させることで出力エネルギーを一定化させようとするもの等がある。これらの制御回路としては、一つのICの中に回路を構築したものが利用されていた。
このような技術として、例えば、特許文献1には、蛍光ランプの点灯に利用できる点灯回路として、信号発生回路と該信号発生回路の信号を受け電源をON−OFFさせる電源開閉回路と、高周波トランスを備えたインバータ回路が記載されている。
また、特許文献2には、放電容器外面に電極を配置した希ガス蛍光ランプを点灯するために、インバータ回路ICを用いた点灯回路が記載されている。該インバータ回路ICは、電源からの電圧を印加すると該インバータ回路IC内部のパルス発生回路からパルス信号が発生し、該パルス信号がスイッチング素子をON−OFFすることによって該インバータ回路ICから高周波高電圧を該希ガス蛍光ランプに印加するといったものである。
更には、特許文献3には、外部電極型の希ガス蛍光ランプに印加する高周波高電圧を発生する昇圧トランスに、高周波駆動信号を入力するFETが接続され、該FETのゲート信号を開閉する駆動信号がPWM制御回路によって形成される点灯装置が記載されている。上記PWM制御回路は、一つのICの中に回路を構築している。
しかしながら、ICの中にインバータ回路自身やPWM制御回路等を組み込んだものは、該IC自身の価格が高く、複写機の普及機等安価なタイプには不向きであり、インバータ回路全体のコストダウンが求められている。そこで、制御回路全体をIC中に組み込むのではなく、安価な普及型ICを用いて発振回路と反転回路とを構成し、インバータ回路全体としては安価な構成とすることが考えられる。
普及型ICを用いた安価な構成のランプ点灯回路10のブロック図を図17に示し、その具体的な回路構成例を図18に示す。
図17に示すように、昇圧トランス(以下トランスという)2の一次側巻線に直列に電力制御回路3に設けられた電力制御素子SW1が接続され、トランス2の二次側巻線に希ガス蛍光ランプ1が接続されている。電力制御回路3内には、上記電力制御素子SW1を駆動する駆動回路3aが設けられている。上記電力制御素子SW1は、例えばFET、トランジスタ、あるいは、IGBTから構成される。
駆動回路3aは、発振回路4の出力パルス信号(B)により駆動され、駆動回路3aの駆動パルス信号(C)により、電力制御素子SW1が駆動される。電力制御素子SW1がオン状態になると、トランス2の一次側に電流が流れ、トランス2にエネルギーが蓄積される。さらに電力制御素子SW1がオフ状態になるとトランス2に蓄積されたエネルギーがトランス2のフライバック動作により、二次側に放電ランプの放電開始電圧以上の高い電圧を生起させ、希ガス蛍光ランプ(以下単にランプともいう)1を点灯させる。
上記駆動回路3aは例えば図18に示すように、スイッチング素子SW2,SW3を直列接続した回路から構成される。また、発振回路4は、リラクゼーション等の一般に知られている発振回路で構成され、所望のオン/オフデューティ信号を発生する。なお、発振回路4として、安価な普及型ICを用いることもある。
出力制御回路5は外部から与えられるランプ点灯制御信号Eに応じて、ランプ1の点灯/非点灯を制御する回路であり、図17に示すように、遅延回路5aとスイッチ回路5bから構成される。
ランプ1を非点灯とする際、出力制御回路5のスイッチ回路5bを導通状態にして、発振回路4の出力を接地し、また、ランプ1を点灯させる際、スイッチ回路5bを非導通状態として、発振回路4の出力を駆動回路3aに入力し、電力制御素子SW1をスイッチング動作させる。
上記遅延回路5aは、ノイズ信号などにより出力制御回路5が誤動作しないように設けられたものであり、遅延回路5aを設けることで、ノイズなどによりランプ点灯制御信号Eが変動してもスイッチ回路5bがノイズにより動作するのを回避することができる。
上記発振回路4、駆動回路3a、およびトランス2と電力制御素子SW1の直列回路には、図示しない直流電源からDC24Vの電源電圧+V(A)が供給され、電源ラインには、平滑用のコンデンサC2が接続される。なお、コンデンサC2は、図示しない直流電源側に設けられていてもよい。
上記出力制御回路5の構成例を図18に示す。出力制御回路5は、例えば抵抗R1とコンデンサC1から構成される遅延回路と、トランジスタ等のスイッチング素子SW4を有するオープンコレクタ回路等のスイッチ回路から構成され、抵抗R1は抵抗R2を介して電源ラインに接続され、抵抗R1と抵抗R2の接続点にランプ点灯制御信号Eが入力される。ランプ点灯制御信号Eは、通常(ランプ非点灯時)はハイレベルであり、ランプを点灯させる際、ローレベル(接地レベル)になる。
したがって、ランプ非点灯時はSW4にベース電流が流れ、SW4はON状態となる。この時コンデンサC1はSW4のVbeに充電されている。このため、発振回路4の出力Bは接地レベルとなり、駆動回路3aは動作しない。
ランプ点灯制御信号が接地レベルになると、コンデンサC1に充電されていた電荷は、抵抗R1を介して放電する。このため、D点の電位がローレベルとなり、スイッチ素子SW4がオフ状態になり、発振回路4が出力が駆動回路3aに入力される。
特開平5−6794号公報 特開平10−289791号公報 特開2001−85182号公報
複写機などの読み取り光源は、コストが非常に厳しく、ランプ点灯回路の発振回路4を安価な汎用IC、たとえばコンパレータなどで構成することがある。
発振回路を安価な汎用IC、たとえばコンパレータなどで発振回路4を構成した場合、電源を入れる等の入力初期に出力制御回路5の動作より早く発振回路4が動作し、ランプ接続側に高電圧が出力し、ランプが一瞬点灯する等の誤動作をするといった問題が発生した。この現象は光量立ち上がり時間の早い希ガス蛍光ランプ特有の問題である。
また、複写機等の機種によっては定期的に待機動作に切り換えるものも有り、該切り替え時にも誤動作する場合が有り、高電圧が該ランプ間に発生し出力され該希ガス蛍光ランプが発光するといった問題があった。
このような誤動作が生ずる理由を前記図17,18に示したランプ点灯回路の場合について、図19に示すタイムチャートにより説明する。
ランプ点灯回路の電源を入れると(図19中のton)、入力電源電圧Aが徐々に上昇し(図19の(a))、発振回路4の起動電圧V1に達した時点(図19中のt1)で該発振回路4が動作し(図19の(b)(c))、該発振回路4からの信号Bが発生する(図中のt1以降)。
この回路では、電源投入と同時に発振回路4と駆動回路3aに電源が供給されるため、該発振回路4の動作と同時に駆動回路3aが動作し(図19の(d)(e))、駆動回路3aから出力信号Cが発生する。
一方、出力制御回路5に供給される電源電圧も徐々に上昇し、また、遅延回路5cの出力であるD点の電圧も、これに遅れて徐々に上昇する(図19の(f))。
該出力制御回路5のスイッチ回路5bは、電源電圧AおよびD点の電圧が充分高いレベルになる時点(t2)までは動作しておらず、t2の時点で初めて動作を開始する(図19の(g))。
図17,図18に示した回路の場合、電源投入前には、出力制御回路5のコンデンサC1は、充電されておらずD点の電圧は、ローレベルである(図19中、t0)。tonの時点で入力電源が投入されると、D点の電圧は、前記したように入力電源電圧Aの上昇とともに上昇する。
ここで、発振回路4は、電源電圧Aが電圧V1(t1の時点)で動作を開始するが、電源電圧Aが上昇し、電圧AがV2(t2の時点)にならないと出力制御回路5のスイッチ回路5bが動作を開始しない場合、発振回路4が動作を開始しても、出力制御回路5のスイッチ回路5bはオン状態にならない。
この現象は、発振回路4と出力制御回路5の起動電圧とに違いがあり、発振回路4より出力制御回路5の動作開始が遅い場合に発生する問題である。
このような場合、時刻t1からt2の期間において、あたかも点灯指令が入力されている状態と同様な状態になる(点灯制御信号がローレベルの状態)。
したがって、出力制御回路5のスイッチ回路5bがオフ状態からオン状態になるまでの期間(出力制御回路5の出力が、ハイインピーダンスからローインピーダンスになるまでの期間)、ランプ1が点灯することになる(t1からt2の期間)。
t2以降は、出力制御回路5がローインピーダンスとなっているので駆動回路3aは動作せず、駆動回路3aから出力(C)は発生しない。
また、t3の時点で外部からの点灯指令が入力された場合の動作は次のようになる。
外部からの指令によりランプ1を点灯させる場合には、点灯指令をランプ点灯回路に入力し、点灯制御信号Eをハイレベルからローレベルにする(図19の(h))。
これにより、出力制御回路5aの遅延回路5aのコンデンサC1に充電されていた電荷が放電し、スイッチ回路5bがオフとなり、その出力がハイインピーダンスとなるので、駆動回路3aから出力(C)が発生し、これにより、電力制御素子SW1が駆動される。 なお、図19では、電源電圧Aと、遅延回路5aの出力であるD点の電圧の立ち上がりを、同様の波形で示しているが、出力制御回路5を、図18に示す回路構成とし、スイッチング素子SW4の誤動作を防止するためにエミッタ−ベース間にコンデンサC1を挿入する場合には、RCの時定数回路が構成されるため、D点の電圧の立ち上がりは、入力電源電圧Aの立ち上がりよりも遅れることになる。
その結果、出力制御回路5の動作開始が遅くなる。このため、t1とt2の間隔が大きくなり、誤動作によるランプの点灯時間が長くなる。また、仮に、発振回路4、駆動回路3aの動作開始電圧と、出力制御回路5の動作開始電圧が同じであったとしても、出力制御回路5のスイッチ回路の出力がローレベルになるタイミングは発振回路4、駆動回路3aの動作開始より遅れ、ランプが誤点灯することになる。
上記では、昇圧回路としてフライバック回路を用いた場合について説明したが、プッシュプル方式の回路(以下、プッシュプル回路という)を用いた場合でも、同様の問題が生ずる。
本発明は、以上のような問題点に鑑みなされたものであって、この発明の目的は、安価な回路素子を用いたランプ点灯回路においても、電源入力初期にランプが点灯するといった誤動作が起こるのを防止することができるランプ点灯回路を提供することである。
本発明においては、上記課題を次のように解決する。
(1)発振回路と、該発振回路により制御され、昇圧トランスに電力を送電する電力制御素子を備えた電力制御回路と、上記電力制御素子の開閉に合わせて、前記希ガス蛍光ランプに印加する高電圧を生成する昇圧トランスと、上記希ガス蛍光ランプの点灯/非点灯を制御する出力制御回路を具備した希ガス蛍光ランプの点灯回路において、上記点灯回路に、電源投入後、上記出力制御回路が正常に動作するまでの間(出力制御回路がランプ1の点灯/非点灯を制御する出力制御信号を出力するまでの間)、ランプの点灯動作を非動作状態にする回路(誤動作防止回路という)を設ける。
(2)上記(1)において、誤動作防止回路を、上記出力制御回路が正常に動作するまでの間、上記発振回路及び/または電力制御回路への電源供給を遅延させる遅延回路から構成し、発振回路及び/または電力制御回路への給電を出力制御回路への給電より遅らせる。これにより、出力制御回路が動作を開始する前に、発振回路及び/または電力制御回路が動作を開始することはなく、電源入力初期に一瞬ランプが点灯してしまうといった誤動作を防止することができる。
(3)上記(2)において、遅延回路を、時間とともに上昇する電源電圧をレベルシフトする定電圧ダイオードから構成する。すなわち、電源回路には通常、平滑用のコンデンサなどが設けられており、電源電圧は時間とともに上昇する。したがって、レベルシフト回路として動作する定電圧ダイオードを介して発振回路及び/または電力制御回路へ給電することにより、発振回路及び/または電力制御回路への給電を出力制御回路への給電より遅延させることができる。
本発明においては、以下の効果を得ることができる。
(1)ランプ点灯回路に、電源投入後、出力制御回路が正常に動作するまでの間、ランプの点灯動作を非動作状態にする誤動作防止回路を設けたので、電源投入時、出力制御回路が動作を開始する前に、発振回路や電力制御回路が動作した場合でも、電源入力初期に一瞬ランプが点灯してしまうといった誤動作を確実に防止することができる。
(2)誤動作防止回路を、上記出力制御回路が正常に動作するまでの間、上記発振回路及び/または電力制御回路への電源供給を遅延させる遅延回路から構成することで、比較的簡単な回路を付加するだけで、電源入力初期に一瞬ランプが点灯してしまうといった誤動作を防止することができる。
特に、電源電圧は通常時間とともに上昇するので、定電圧ダイオードにより電源電圧をレベルシフトして、発振回路及び/または電力制御回路へ給電することにより、実質的に発振回路及び/または電力制御回路への給電を遅延させることができ、極めて簡単な回路を付加するだけで、電源入力初期に一瞬ランプが点灯してしまうといった誤動作を防止することができる。
図1は本発明の基本構成を示す図である。
図1において、ランプ点灯回路10には電源11が接続され、電源スイッチ11aが投入されると、ランプ点灯回路10に電源11から例えばDC24Vの直流電圧が供給される。電源11には平滑コンデンサなどが設けられ、電源スイッチ11aが投入されると、電源11から供給される直流電圧は、時間とともに徐々に増加する。
ランプ点灯回路10は、前記したように発振回路4と電力制御回路3とトランス2を備え、トランス2の一次側巻線に直列に電力制御回路3が接続され、トランス2の二次側巻線に希ガス蛍光ランプ1が接続されている。電力制御回路3内には、上記電力制御素子SW1を駆動する駆動回路3aが設けられている。
駆動回路3aは、発振回路4の出力パルス信号により駆動され、駆動回路3aの駆動パルス信号により、電力制御回路3に設けられた電力制御素子SW1が駆動され、希ガス蛍光ランプ1が点灯する。
出力制御回路5は、前記したように外部から与えられるランプ点灯制御信号Eに応じて、ランプ1の点灯/非点灯を制御する。
本発明では、上記ランプ点灯回路において、前記した電源入力初期に一瞬ランプが点灯してしまうといった誤動作を防止するため、誤動作防止回路6が設けられている。
誤動作防止回路6は、電源投入時に、出力制御回路5が正常に動作を開始し、ランプ点灯制御信号Eに応じたランプ1の点灯/非点灯を制御する出力制御信号を出力するまでの間、発振回路4及び/または電力制御回路3の駆動回路3aの動作を阻止する。
このため、電源投入初期に出力制御回路5が動作を開始する前に発振回路4および駆動回路3aが動作を開始することがない。このため電源投入初期にランプ1が点灯することがない。
次に、本発明の具体的な構成例について説明する。
図2は本発明の第1の実施例のランプ点灯回路のブロック図、図3はその具体的な回路構成例を示す図である。
図2、図3に示す発振回路4、電力制御回路3、出力制御回路5の構成は前記図17,図18に示したものと同様であり、図2、図3に示すように、トランス2の一次側巻線に直列に電力制御回路3に設けられた電力制御素子SW1が接続され、トランス2の二次側巻線に希ガス蛍光ランプ1が接続されている。電力制御回路3内には、上記電力制御素子SW1を駆動する駆動回路3aが設けられている。上記電力制御素子SW1は、例えばFET、トランジスタ、あるいは、IGBTから構成される。
駆動回路3aは、発振回路4の出力パルス信号(B)により駆動され、駆動回路3aの駆動パルス信号(C)により、電力制御素子SW1が駆動される。電力制御素子SW1がオン状態になると、トランス2の一次側に電流を流れ、トランス2にエネルギーが蓄積される。さらに電力制御素子SW1がオフ状態になるとトランス2に蓄積されたエネルギーがトランス2のフライバック動作により、二次側に放電ランプの放電開始電圧以上の高い電圧を生起させ、ランプ1を点灯させる。
上記駆動回路3aは例えば図3に示すように、スイッチング素子SW2,SW3を直列接続した回路から構成される。また、発振回路4は、例えば安価な普及型ICを用いて構成され、所望のオン/オフデューティ信号を発生する。
出力制御回路5は遅延回路5aとスイッチ回路5bから構成され、外部から与えられるランプ点灯制御信号Eに応じて、ランプ1の点灯/非点灯を制御する。
本実施例では、出力制御回路5のスイッチ回路5bの出力は、発振回路4の出力(B)に接続されており、ランプ1を非点灯とする際、前記したように出力制御回路5のスイッチ回路5bを導通状態にして、発振回路4の出力を接地し、また、ランプ1を点灯させる際、スイッチ回路5bを非導通状態として、発振回路4の出力を駆動回路3aに入力し、電力制御素子SW1をスイッチング動作させる。
上記発振回路4、駆動回路3a、およびトランス2と電力制御素子SW1の直列回路には、図示しない直流電源からDC24Vの電源電圧+V(A)が供給され、電源ラインには、図3に示すように平滑用のコンデンサC2が接続される。なお、コンデンサC2は、図示しない直流電源側に設けられていてもよい。
上記出力制御回路5の構成は、前記図18に示したものと同様であり、図3に示すように例えば抵抗R1とコンデンサC1から構成される遅延回路5aと、トランジスタ等のスイッチング素子SW4を有するオープンコレクタ回路等のスイッチ回路5bから構成され、スイッチング素子SW4のコレクタは、発振回路4の出力(B)に接続されている。
抵抗R1は抵抗R2を介して電源ラインに接続され、抵抗R1と抵抗R2の接続点にランプ点灯制御信号Eが入力される。ランプ点灯制御信号Eは、通常(ランプ非点灯時)はハイレベルであり、ランプを点灯させる際、ローレベル(接地レベル)になる。
したがって、ランプ非点灯時はSW4にベース電流が流れ、SW4はON状態になる。このときコンデンサC1はSW4のVbeに充電されている。このため、発振回路4の出力Bは接地レベルとなり、駆動回路3aは動作しない。なお、前記したように、電源投入初期は電源電圧が所定の電圧まで立ち上がり、コンデンサC1が充電され、スイッチ素子SW4に充分なベース電流が流れるまで、スイッチ素子SW4はオフ状態である。
ランプ点灯制御信号が接地レベルになると、コンデンサC1に充電されていた電荷は、抵抗R1を介して放電する。このため、D点の電位がローレベルとなり、スイッチ素子SW4がオフ状態になり、発振回路4が出力が駆動回路3aに入力される。
本発明では、電源投入初期にランプ1が点灯するのを防止するため、発振回路4、駆動回路3aの動作を電源投入初期に遅延させる誤動作防止回路6が設けられている。誤動作防止回路6は、本実施例では遅延回路6aから構成され、電源投入時に、発振回路4、駆動回路3aへの電源電圧の給電を遅延させる。
図4、図5は遅延回路6aの構成例を示す図であり、図4(a)は、遅延回路6aとして、定電圧ダイオードZDを設け、電源電圧を平滑するための平滑用コンデンサC2を利用して遅延回路6aを構成した場合を示している。
上記定電圧ダイオードZDはレベルシフト回路として機能し、電源投入時、平滑コンデンサC2などによる遅れにより徐々に上昇する電源電圧が、定電圧ダイオードZDの導通開始電圧を越えるまで、発振回路4、駆動回路3aへの給電を遅延させる。
上記定電圧ダイオードZDを適宜選定し、定電圧ダイオードZDの導通開始電圧を変えることで、上記遅延時間を変更することができる。
なお、図4(a)では平滑用コンデンサC2をランプ点灯回路内に設けた場合について、示したが、ランプ点灯回路に給電する電源中には、通常平滑用コンデンサが設けられているで、必ずしもランプ点灯回路内に平滑コンデンサを設ける必要はない。
遅延回路6aを図4(a)のように構成すれば、定電圧ダイオードZDを回路中に追加するだけで、発振回路4、駆動回路3aへの電源電圧の給電を遅延させることができる。このため極めて安価に遅延回路を構成することができる。
図3に示した本発明の実施例1の具体的回路構成例では、上記図4(a)に示した遅延回路を用いた場合を示している。
図4(b)は、上記定電圧ダイオードに換え、シャントレギュレータSRを用いて遅延回路6aを構成した例を示している。シャントレギュレータSRは、並列に接続された抵抗RA、RBの分圧比に応じた電圧にシャントレギュレータSRの両端子間の電圧を制御する機能を備えた素子である。このため、抵抗RA、RBの分圧比を変えることにより、レベルシフト電圧を変化させることができ、遅延時間を変更することができる。
図5(a)(b)は、コンデンサCdと抵抗Rdからなる一次遅れ要素を用いて遅延回路6aを構成した場合を示している。(a)は、コンデンサCdと抵抗Rdの接続点を発振回路4と駆動回路3aの給電ラインに直接接続した場合を示し、(b)は、コンデンサCdと抵抗Rdの接続点の電位によりスイッチング素子SWdを駆動し、発振回路4と駆動回路3aに給電する構成を示している。
何れの遅延回路においても、一次遅れ回路の時定数により、遅延時間を設定することができる。
誤動作防止回路として、上記遅延回路6aを設けるにより、出力制御回路5の動作より遅く、発振回路4および駆動回路3aの動作を開始させることができ、電源投入時にランプが点灯するのを防止することができる。
図2、図3において、入力電源より、DC24Vの電圧がランプ点灯回路に印加されると、時間とともに徐々に上昇する電源電圧が、トランス2と電力制御素子SW1の直列回路、および出力制御回路5に印加される。
一方、発振回路4、駆動回路3aの電源側には、遅延回路6aを有する誤動作防止回路5が設けられているため、発振回路4、駆動回路3aには、直ちに電源電圧が印加されず、その動作開始は遅延する。すなわち、出力制御回路5が正常動作を開始するまで、発振回路4と、駆動回路3aは動作を開始しない。
このため、出力制御回路5が正常動作を開始するまでの間に、その出力が一時的にハイインピーダンスになっても、駆動回路3aの出力は電力制御素子SW1に入力されず、ランプ1が点灯することはない。
そして、出力制御回路5が正常動作を開始した後に、発振回路4と駆動回路3aが動作を開始する。そのときランプ点灯制御信号Eがハイレベルであれば、出力制御回路5の出力はローインピーダンスとなり、発振回路4の出力は駆動回路3aに入力されず、ランプ1は非点灯状態を保つ。
その後、ランプを点灯させるためランプ点灯制御信号Eがローレベルになると、出力制御回路5の出力はハイインピーダンスとなり、発振回路4の出力が駆動回路3aに入力され、前記したように、電力制御素子SW1が駆動されて、ランプ1が点灯する。
以下、本実施例の動作を図6に示すタイミングチャートにより説明する。
ランプ点灯回路の電源を投入すると(図6中のton)、図6(a)に示すように入力電源電圧Aが徐々に上昇し、発振回路4、駆動回路3aの起動電圧V1に達する(図6中のt1)。
しかし、前記したように遅延回路6aが、発振回路4と駆動回路3aに接続されているため、図6(b)(c)(d)(e)に示すように、発振回路4、駆動回路3aは起動されず、発振回路4からの信号Bはtaになるまで発生しない(図6中、t1−ta)。
一方、出力制御回路5の遅延回路5aの出力(D点の電位)は、図6(f)に示すようにスイッチ回路5bの動作電圧以下のため、図6(g)に示すようにスイッチ回路5bはオフ状態であり(図6中、t2まで)、あたかも点灯指令が入力されているような状態(点灯制御信号Eがローレベル)になる(図6中、t1−t2)。
しかし、発振回路4と駆動回路3aに遅延回路6aが接続されているために、双方の回路が動作していない。このため駆動回路3aからの信号(C)が出力せず、電力制御素子SW1は動作しない(図6中、t1−t2)。
ついで、図6(f)(g)に示すように出力制御回路5の遅延回路5aの出力の電位が上昇し、出力制御回路5のスイッチ回路5bがオン状態になる。その後、発振回路4と駆動回路3aが動作を開始し、点灯待機状態(図6中、t2−t3)となる。
その後、ランプ点灯指令が入力(図6中のt3)され、図6(h)に示すように点灯制御信号がローレベルになると、出力制御回路5の遅延回路5aの出力(D点の電位)は、ローレベルとなり、ほぼ同時に出力制御回路5のスイッチ回路5bがオフ状態となり、発振回路4の出力が駆動回路3aを経由して、該電力制御素子SW1に伝達され、電力制御素子SW1は、駆動回路3aの信号に基づき、ON/OFFを繰り返す。該電力制御素子がon状態になると、トランスの一次側に電流を流すことにより、トランスにエネルギーが蓄積される。さらに電力制御素子がoffするとトランスに蓄積されたエネルギーがトランスのフライバック動作により、二次側に放電ランプの放電開始電圧以上の高い電圧を生起させることにより、ランプを正常に点灯させる。
図7は、上記第1の実施例の変形例を示す図である。前記図2に示したものでは、出力制御回路5の出力を発振回路4の出力側に接続したが、図7では、出力制御回路5の出力を駆動回路3aの出力側に接続している。その他の構成は、前記図2、図3に示したものと同じである。
本実施例においては、出力制御回路5の出力を駆動回路3aの出力側に接続しているため、ランプ点灯制御信号Eがハイレベル(ランプ1を非点灯状態とする)で、出力制御回路5のスイッチ回路5bがオン状態のとき、駆動回路3aの出力がローレベルに保持される。このため、発振回路4の出力は駆動回路3aに伝達されるが、駆動回路3aの出力は電力制御素子SW1に入力されず、電力制御素子SW1は動作しない。
その他の動作は前記第1の実施例と同じであり、出力制御回路5が正常動作を開始するまで、発振回路4と、駆動回路3aは動作を開始せず、出力制御回路5が正常動作を開始するまでの間に、その出力が一時的にハイインピーダンスになっても、駆動回路3aの出力は電力制御素子SW1に入力されず、ランプ1が点灯することはない。
図8は本発明の第2の実施例のブロック図である。
本実施例は、遅延回路6aから構成される誤動作防止回路6を発振回路4の電源側のみに設けたものであり、駆動回路3aは電源ライン(A)に接続されている。
遅延回路6aを発振回路4の電源側に設けることで、出力制御回路5が正常動作を開始するまで、発振回路4の動作を遅延させることができ、駆動回路3aが先に動作を開始しても、駆動回路3aに発振回路4からの出力が入力されない。このため、駆動回路3aからの出力が電力制御素子SW1に入力されず、電力制御素子が動作しない。
その他の構成および動作は、図2、図3に示したものと同様であり、具体的な回路図は省略する。
以下、本実施例の動作を図9に示すタイミングチャートにより説明する。
ランプ点灯回路の電源を投入すると(図9中のton)、図9(a)に示すように入力電源電圧Aが徐々に上昇し、発振回路4と駆動回路3aの起動電圧V1に達する(図6中のt1)。
しかし、前記したように遅延回路6aが、発振回路4に接続されているため、図9(b)(c)に示すように、発振回路4は起動されず、発振回路4からの信号Bは、taになるまで発生しない(図9中、t1−ta)。一方、駆動回路3aの電源側には遅延回路6aが接続されていないため、駆動回路3aは図9(e)に示すように動作状態となる。
また、出力制御回路5の遅延回路5aの出力(D点の電位)は、図6(f)に示すようにスイッチ回路5bの動作電圧以下のため、図6(g)に示すようにスイッチ回路5bはオフ状態であり(図6中、t2まで)、あたかも点灯指令が入力されているような状態(点灯制御信号Eがローレベル)になる(図6中、t1−t2)。
しかし、発振回路4に遅延回路6aが接続されているために、発振回路4は動作していない。このため、発振回路4からの出力(B)が駆動回路3aに入力されず、図9(d)に示すように駆動回路3aからの信号(C)が出力せず、電力制御素子SW1は動作しない(図9中、t1−t2)。
ついで、図9(f)(g)に示すように出力制御回路5の遅延回路5aの出力の電位が上昇し、出力制御回路5のスイッチ回路5bがオン状態になる。その後、発振回路4が動作状態となり、点灯待機状態(図9中、t2−t3)となる。
その後、ランプ点灯指令が入力(図9中のt3)され、図9(h)に示すように点灯制御信号がローレベルになると、出力制御回路5の遅延回路5aの出力(D点の電位)は、ローレベルとなり、ほぼ同時に出力制御回路5のスイッチ回路5bがオフ状態となり、発振回路4の出力が駆動回路3aを経由して、該電力制御素子SW1に伝達され、電力制御素子SW1は、駆動回路3aの信号に基づき、ON/OFFを繰り返す。これによりランプ1は点灯する。
図10は上記第2の実施例の変形例を示す図である。前記図8に示したものでは、出力制御回路5の出力を発振回路4の出力側に接続したが、図10では、出力制御回路5の出力を駆動回路3aの出力側に接続している。その他の構成は、前記図8に示したものと同じである。
本実施例においては、出力制御回路5の出力を駆動回路3aの出力側に接続しているため、ランプ点灯制御信号Eがハイレベル(ランプ1を非点灯状態とする)で、出力制御回路5のスイッチ回路5bがオン状態のとき、駆動回路3aの出力がローレベルに保持される。このため、発振回路4の出力は駆動回路3aに伝達されるが、駆動回路3aの出力は電力制御素子SW1に入力されず、電力制御素子SW1は動作しない。
その他の動作は前記第2の実施例と同じである。
図11は、本発明の第3の実施例のブロック図である。
本実施例は、遅延回路6aから構成される誤動作防止回路6を駆動回路3aの電源側のみに設けたものであり、発振回路4は電源ライン(A)に接続されている。
遅延回路6aを駆動回路3aの電源側に設けることで、出力制御回路5が正常動作を開始するまで、駆動回路3aの動作を遅延させることができ、発振回路4が先に動作を開始しても、駆動回路3aが動作しない。このため、駆動回路3aからの出力が電力制御素子SW1に入力されず、電力制御素子が動作しない。
その他の構成及び動作は、図2、図3に示したものと同様であり、具体的な回路図は省略する。
以下、本実施例の動作を図12に示すタイミングチャートにより説明する。
ランプ点灯回路の電源を投入すると(図12中のton)、図12(a)に示すように入力電源電圧Aが徐々に上昇し、発振回路4と駆動回路3aの起動電圧V1に達する(図6中のt1)。これにより、図12(b)(c)に示すように発振回路4が動作を開始する。
しかし、前記したように遅延回路6aが、駆動回路3aに接続されているため、図12(d)(e)に示すように、駆動回路3aは起動されず、発振回路4からの出力Bが駆動回路3aに入力されても、駆動回路3aからの出力は、taになるまで発生しない(図12中、t1−ta)。一方、出力制御回路5の遅延回路5aの出力(D点の電位)は、図12(f)に示すようにスイッチ回路5bの動作電圧以下のため、図12(g)に示すようにスイッチ回路5bはオフ状態であり(図12中、t2まで)、あたかも点灯指令が入力されているような状態(点灯制御信号Eがローレベル)になる(図12中、t1−t2)。 しかし、駆動回路3aに遅延回路6aが接続されているために、駆動回路3aは動作していない。このため、図12(d)に示すように駆動回路3aからの信号(C)が出力せず、電力制御素子SW1は動作しない(図12中、t1−t2)。
ついで、図12(f)(g)に示すように出力制御回路5の遅延回路5aの出力の電位が上昇し、出力制御回路5のスイッチ回路5bがオン状態になる。その後、駆動回路3aが動作を開始し、点灯待機状態(図12中、t2−t3)となる。
その後、ランプ点灯指令が入力(図12中のt3)され、図12(h)に示すように点灯制御信号がローレベルになると、出力制御回路5の遅延回路5aの出力(D点の電位)は、ローレベルとなり、ほぼ同時に出力制御回路5のスイッチ回路5bがオフ状態となり、発振回路4の出力が駆動回路3aを経由して、該電力制御素子SW1に伝達され、電力制御素子SW1は、駆動回路3aの信号に基づき、ON/OFFを繰り返す。これによりランプ1は点灯する。
図13は上記第3の実施例の変形例を示す図である。前記図11に示したものでは、出力制御回路5の出力を発振回路4の出力側に接続したが、図13では、出力制御回路5の出力を駆動回路3aの出力側に接続している。その他の構成は、前記図11に示したものと同じである。
本実施例においては、出力制御回路5の出力を駆動回路3aの出力側に接続しているため、ランプ点灯制御信号Eがハイレベル(ランプ1を非点灯状態とする)で、出力制御回路5のスイッチ回路5bがオン状態のとき、駆動回路3aの出力がローレベルに保持される。このため、発振回路4の出力は駆動回路3aに伝達されるが、駆動回路3aの出力は電力制御素子SW1に入力されず、電力制御素子SW1は動作しない。
その他の動作は前記第3の実施例と同じである。
図14は、本発明の第4の実施例のブロック図である。
前記した実施例では、昇圧回路としてフライバック回路を用いた場合について説明したが、本実施例では、昇圧回路としてプッシュプル回路を使用した場合を示している。
プッシュプル回路は、図14に示されるように、第1、第2の電力制御素子SW11,SW12を備え、トランス21の一次側巻線の両端子が上記電力制御素子SW11,SW12に接続され、トランス21のセンタータップが電源ラインに接続されている。
また、上記第1、第2の電力制御素子SW11,SW12を駆動するため、駆動回路3a’は、発振回路4の信号を交互に分割し、位相の異なる2つの駆動信号を出力するように構成されている。
上記構成において、駆動回路3a’が出力する位相の異なる2つの駆動信号は、第1、第2の電力制御素子SW11,SW12に与えられ、電力制御素子SW11,SW12は、交互にオン/オフを繰り返す。電力制御素子SW11あるはいSW12がオン状態になると、トランス21の一次側に電流が流れ、トランス21の昇圧比に応じた電圧を二次側に発生し、ランプ1の放電開始電圧以上の高い電圧を生起させることにより、ランプ1を点灯させる。
前記したフライバック回路においては、ランプ1に印加される電圧は、正弦半波のパルス状および正弦半波のパルス状の減衰振動を含む波形であるが、プッシュプル回路においては、概ね方形波状になる。
その他の構成は、前記第1の実施例と同じであり、発振回路4と、発振回路4の出力により駆動され上記電力制御素子SW11,SW12を駆動する駆動回路3a’と、ランプの点灯/非点灯を制御する出力制御回路5と、遅延回路6aから構成される誤動作防止回路6が設けられている。
上記出力制御回路5の出力は発振回路4の出力側に接続され、ランプを非点灯にする際、出力制御回路の出力はローインピーダンスとなり、発振回路4の出力が駆動回路3a’に伝達されないようにする。
遅延回路6aは、第1の実施例と同様、発振回路4と駆動回路3aの電源側に設けられており、電源投入初期に、発振回路4と駆動回路3aの動作開始を遅延させる。
なお、以下では前記第1の実施例の昇圧回路をプッシュプル回路に置き換えた場合について説明するが、前記第2、第3の実施例の昇圧回路を同様にプッシュプル回路に置き換えることができる。
以下、本実施例の動作を図15に示すタイミングチャートにより説明する。
ランプ点灯回路の電源を投入すると(図15中のton)、図15(a)に示すように入力電源電圧Aが徐々に上昇し、発振回路4、駆動回路3a’の起動電圧V1に達する(図15中のt1)。
しかし、前記したように遅延回路6aが、発振回路4と駆動回路3a’に接続されているため、図15(b)(c)(d)(d’)(e)に示すように、発振回路4、駆動回路3a’は起動されず、発振回路4からの信号Bは、taになるまで発生しない(図15中、t1−ta)。
一方、出力制御回路5の遅延回路5aの出力(D点の電位)は、図15(f)に示すようにスイッチ回路5bの動作電圧以下のため、図15(g)に示すようにスイッチ回路5bはオフ状態であり(図15中、t2まで)、あたかも点灯指令が入力されているような状態(点灯制御信号Eがローレベル)になる(図15中、t1−t2)。
しかし、発振回路4と駆動回路3a’に遅延回路6aが接続されているために、双方の回路が動作していない。このため駆動回路3a’からの信号(C,C’)が出力せず、電力制御素子SW11,SW15は動作しない(図15中、t1−t2)。
ついで、図15(f)(g)に示すように出力制御回路5の遅延回路5aの出力の電位が上昇し、出力制御回路5のスイッチ回路5bがオン状態になる。その後、発振回路4と駆動回路3a’が動作を開始し、点灯待機状態(図15中、t2−t3)となる。
その後、ランプ点灯指令が入力され(図15中のt3)、図15(h)に示すように点灯制御信号がローレベルになると、出力制御回路5の遅延回路5aの出力(D点の電位)は、ローレベルとなり、ほぼ同時に出力制御回路5のスイッチ回路5bがオフ状態となり、発振回路4の出力Bが駆動回路3a’に伝達される。駆動回路3a’では、発振回路4の信号を交互に分割し、位相の異なる2つの信号C、C’を出力する。該位相の異なる2つの信号C、C’は、電力制御素子SW11,SW12に伝達され、駆動回路3a’の出力により交互にオン/オフを繰り返す。これにより、前記したように、トランス21の昇圧比に応じた電圧が二次側巻線に発生し、ランプ1を点灯させる。
図16は上記第4の実施例の変形例を示す図である。前記図14に示したものでは、出力制御回路5の出力を発振回路4の出力側に接続したが、図16では、出力制御回路5の出力を駆動回路3a’の出力側に接続している。その他の構成は、前記図14に示したものと同じである。
本実施例においては、出力制御回路5の出力を駆動回路3a’の出力側に接続しているため、ランプ点灯制御信号Eがハイレベル(ランプ1を非点灯状態とする)で、出力制御回路5のスイッチ回路5bがオン状態のとき、駆動回路3a’の出力C,C’がローレベルに保持される。このため、発振回路4の出力は駆動回路3a’に伝達されるが、駆動回路3a’の出力は電力制御素子SW11,SW12に入力されず、電力制御素子SW11,SW12は動作しない。
その他の動作は前記第4の実施例と同じである。
本発明の基本構成を示す図である。 本発明の第1の実施例のブロック図である。 第1の実施例の具体的な回路構成例を示す図である。 遅延回路の構成例(1)を示す図である。 遅延回路の構成例(2)を示す図である。 第1の実施例の動作を説明するタイミングチャートである。 第1の実施例の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施例のブロック図である。 第2の実施例の動作を説明するタイミングチャートである。 第2の実施例の変形例を示す図である。 本発明の第3の実施例のブロック図である。 第3の実施例の動作を説明するタイミングチャートである。 第3の実施例の変形例を示す図である。 本発明の第4の実施例のブロック図である。 第4の実施例の動作を説明するタイミングチャートである。 第4の実施例の変形例を示す図である。 従来のランプ点灯回路のブロック図である。 従来のランプ点灯回路の具体的な回路構成例を示す図である。 従来のランプ点灯回路の動作を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
1 放電ランプ
2 昇圧トランス
3 電力制御回路
3a,3a’ 駆動回路
4 発振回路
5 出力制御回路
5a 遅延回路
5b スイッチ回路
6 誤動作防止回路
6a 遅延回路
10 ランプ点灯回路
11 電源
SW1 電力制御素子
SW11,SW12 電力制御素子

Claims (3)

  1. 内部に放電を発生させる外囲器と該外囲器の外表面に、少なくとも一方の電極を配設し、該外囲器の内側に蛍光体層を配設し、放電により発生するエキシマ光を利用する希ガス蛍光ランプの点灯回路であって、
    発振回路と、該発振回路により制御され、昇圧トランスに電力を送電する電力制御素子を備えた電力制御回路と、上記電力制御素子の開閉に合わせて、前記希ガス蛍光ランプに印加する高電圧を生成する昇圧トランスと、上記希ガス蛍光ランプの点灯/非点灯を制御する出力制御回路を具備した点灯回路において、
    上記点灯回路は、電源投入後、上記出力制御回路が正常に動作するまでの間、ランプの点灯動作を非動作状態にする誤作動防止回路を備えている
    ことを特徴とするランプ点灯回路。
  2. 上記ランプの点灯動作を非動作状態にする誤作動防止回路は、
    上記出力制御回路が正常に動作するまでの間、上記発振回路及び/または電力制御回路への電源供給を遅延させる遅延回路から構成される
    ことを特徴とする請求項1記載のランプ点灯回路
  3. 請求項2記載の遅延回路は、時間とともに上昇する電源電圧をレベルシフトする定電圧ダイオードから構成される
    ことを特徴とするランプ点灯回路。

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