JP2006168426A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 盗難防止用のロック手段に邪魔されることなくチルト・テレスコピック機構を取着することができるものにおいて、車両衝突時の運転者の安全性を高めることができ、しかも、車室に臨む車両装備品と干渉させることなく車体に取着することができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】 電動モータ4の出力軸41に連動連結されたウォーム51と、該ウォーム51を収容支持し、電動モータ4が取着されるハウジング3と、出力軸41の周りにおけるハウジング3内に枢支され、出力軸41の外周部に係合する係合部9aを有する揺動アーム91と、該揺動アーム91を出力軸41の外周部と接近する方向へ付勢するばね体92と、揺動アーム91を出力軸41の外周部と離隔する方向へ揺動させるソレノイド93とを備える構成とした。
【選択図】 図2
【解決手段】 電動モータ4の出力軸41に連動連結されたウォーム51と、該ウォーム51を収容支持し、電動モータ4が取着されるハウジング3と、出力軸41の周りにおけるハウジング3内に枢支され、出力軸41の外周部に係合する係合部9aを有する揺動アーム91と、該揺動アーム91を出力軸41の外周部と接近する方向へ付勢するばね体92と、揺動アーム91を出力軸41の外周部と離隔する方向へ揺動させるソレノイド93とを備える構成とした。
【選択図】 図2
Description
本発明は操舵補助力の発生源として電動モータを用いてなる電動パワーステアリング装置に関する。
図8〜図12は従来の電動パワーステアリング装置のレイアウト構成を示す模式図であり、図8〜図10の電動パワーステアリング装置は車体に取着するためのロアブラケット100にチルト中心Oが設けられており、図11及び図12の電動パワーステアリング装置は車体に取着するためのアッパーブラケット101より上側にチルト中心Oが設けられている。
図8の電動パワーステアリング装置は、操作部材としてのステアリングホイール102の操作に応じて回転する操舵軸103と、該操舵軸103を収容支持し、ロアブラケット100及びアッパーブラケット101により車体に取着される筒形のハウジング104と、該ハウジング104の下端部に取着され、ステアリングホイール102の操作に応じて操舵軸103に操舵補助用の回転力を伝動する電動モータ105と、該電動モータ105の上部におけるハウジング104内に配置され、ステアリングホイール102の操作に応じて操舵軸103に加わる操舵トルクを検出するトルクセンサ106と、ハウジング104の中央部に取着され、ステアリングホイール102の運転席に対する上下位置及び前後位置を調節するチルト・テレスコピック機構107と、ハウジング104に取着され、操舵軸103の回転をロックする盗難防止用のキーロック機構108と、二次衝撃エネルギーを吸収する衝撃エネルギー吸収機構とを備えており、車室内に装着される(例えば、特許文献1)。尚、図8において、109はチルト・テレスコピック用の手動レバー、110はコンビネーションスイッチ、111はコラムカバーである。
図9の電動パワーステアリング装置は、電動式のチルト・テレスコピック機構としたものであり、操舵軸103、ハウジング104、電動モータ105等の他、チルト用の駆動モータ112と、チルト用の伝動機構113と、テレスコピック用の駆動モータ114と、テレスコピック用の伝動機構115とを備えており、さらに、電動モータ105の回転力を操舵軸103に伝動する減速歯車機構116の大歯車の一側にキーロック機構108が配置されている。
図10の電動パワーステアリング装置は、電動式のチルト・テレスコピック機構としたものであり、操舵軸103、ハウジング104、電動モータ105等の他、チルト用の駆動モータ112と、チルト用の伝動機構113と、テレスコピック用の駆動モータ114と、テレスコピック用の伝動機構115とを備えており、さらに、電動モータ105の回転力を操舵軸103に伝動する減速歯車機構116の大歯車の径方向外側にキーロック機構108が配置されている。
図11の電動パワーステアリング装置は、手動式のチルト・テレスコピック機構としたものであり、操舵軸103、ハウジング104、電動モータ105等の他、チルト用の手動レバー117及びテレスコピック用の手動レバー118を有するチルト・テレスコピック機構119を備えており、さらに、チルト・テレスコピック機構119の近傍にキーロック機構108が配置されている。
図12の電動パワーステアリング装置は、電動式のチルト・テレスコピック機構としたものであり、操舵軸103、ハウジング104、電動モータ105等の他、チルト用の駆動モータ112と、チルト用の伝動機構113と、テレスコピック用の駆動モータ114と、テレスコピック用の伝動機構115とを備えており、さらに、電動モータ105の回転力を操舵軸103に伝動する減速歯車機構116の大歯車の一側にキーロック機構108が配置されている。
図13は図8の電動パワーステアリング装置が車室内に装着された状態を示す模式図である。図8〜図12のように構成された電動パワーステアリング装置は、エアコンダクト120、ブレーキペダル121、リーンホース122、ブレーキ及びブレーキ倍力装置123を連動連結するブレーキホース124等の車両装備品が車室に臨む場所に取着される。
特開2002−308122号公報
ところが、以上のように構成された従来の電動パワーステアリング装置にあっては次のような問題があった。
(1) 図8〜図12の電動パワーステアリング装置は、ハウジング104の外部にキーロック機構108が設けられているため、一次衝突時及び二次衝突時に運転者の膝がキーロック機構108に当たる可能性が高いという問題がある。
(2) 図8の電動パワーステアリング装置は、キーロック機構108がハウジング104の上側に設けられているため、衝撃エネルギー吸収機構のためのスペースを確保することができ難くなるという問題がある。
(3) 図9の電動パワーステアリング装置は、減速歯車機構116の大歯車の一側にキーロック機構108が配置されているため、電動パワーステアリング装置が車体に取着されるとき、キーロック機構108がエアコンダクト120、リーンホース122と干渉することになり、電動パワーステアリング装置の車体への取着に支障をきたすことになるという問題がある。
(4) 図10の電動パワーステアリング装置は、減速歯車機構116の大歯車の径方向外側にキーロック機構108が配置されているため、電動パワーステアリング装置が車体に取着されるとき、キーロック機構108がエアコンダクト120、ブレーキホース125と干渉することになり、電動パワーステアリング装置の車体への取着に支障をきたすことになるという問題がある。
(5) 図11の電動パワーステアリング装置は、チルト・テレスコピック機構119の近傍にキーロック機構108が配置されているため、電動パワーステアリング装置が車体に取着されるとき、キーロック機構108がリーンホース、ダッシュボードと干渉することになり、電動パワーステアリング装置の車体への取着に支障をきたすことになるという問題がある。
(6) 図12の電動パワーステアリング装置は、減速歯車機構116の大歯車の一側にキーロック機構108が配置されているため、電動パワーステアリング装置が車体に取着されるとき、キーロック機構108がエアコンダクト120、ブレーキペダル121、リーンホース122と干渉することになり、電動パワーステアリング装置の車体への取着に支障をきたすことになるという問題がある。
(1) 図8〜図12の電動パワーステアリング装置は、ハウジング104の外部にキーロック機構108が設けられているため、一次衝突時及び二次衝突時に運転者の膝がキーロック機構108に当たる可能性が高いという問題がある。
(2) 図8の電動パワーステアリング装置は、キーロック機構108がハウジング104の上側に設けられているため、衝撃エネルギー吸収機構のためのスペースを確保することができ難くなるという問題がある。
(3) 図9の電動パワーステアリング装置は、減速歯車機構116の大歯車の一側にキーロック機構108が配置されているため、電動パワーステアリング装置が車体に取着されるとき、キーロック機構108がエアコンダクト120、リーンホース122と干渉することになり、電動パワーステアリング装置の車体への取着に支障をきたすことになるという問題がある。
(4) 図10の電動パワーステアリング装置は、減速歯車機構116の大歯車の径方向外側にキーロック機構108が配置されているため、電動パワーステアリング装置が車体に取着されるとき、キーロック機構108がエアコンダクト120、ブレーキホース125と干渉することになり、電動パワーステアリング装置の車体への取着に支障をきたすことになるという問題がある。
(5) 図11の電動パワーステアリング装置は、チルト・テレスコピック機構119の近傍にキーロック機構108が配置されているため、電動パワーステアリング装置が車体に取着されるとき、キーロック機構108がリーンホース、ダッシュボードと干渉することになり、電動パワーステアリング装置の車体への取着に支障をきたすことになるという問題がある。
(6) 図12の電動パワーステアリング装置は、減速歯車機構116の大歯車の一側にキーロック機構108が配置されているため、電動パワーステアリング装置が車体に取着されるとき、キーロック機構108がエアコンダクト120、ブレーキペダル121、リーンホース122と干渉することになり、電動パワーステアリング装置の車体への取着に支障をきたすことになるという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は盗難防止用のロック手段に邪魔されることなくチルト・テレスコピック機構を取着することができるものにおいて、車両衝突時の運転者の安全性を高めることができ、しかも、車室に臨む車両装備品と干渉させることなく車体に取着することができる電動パワーステアリング装置を提供する点にある。
第1発明に係る電動パワーステアリング装置は、電動モータの出力軸に連動連結された小歯車と、該小歯車に噛合して舵取手段に繋がる大歯車と、前記小歯車を収容支持し、前記電動モータが取着されるハウジングと、前記舵取手段の回転をロックするロック手段とを備えた電動パワーステアリング装置において、前記ロック手段は前記出力軸の周りの前記ハウジング内に配置してあることを特徴とする。
第2発明に係る電動パワーステアリング装置は、第1発明において、前記出力軸は外周部に被係合部を有しており、前記ロック手段は、前記出力軸と偏倚した位置に枢支され、前記被係合部に係合する係合部を有する揺動アームと、該揺動アームを前記被係合部と接離する方向へ揺動させる揺動手段とを有することを特徴とする。
第3発明に係る電動パワーステアリング装置は、第1発明において、前記出力軸は複数の周方向位置に磁性体を有しており、前記ロック手段は励磁電流により励磁され、前記磁性体の夫々と対向すべき励磁コイルを有することを特徴とする。
第4発明に係る電動パワーステアリング装置は、第1発明において、前記出力軸は外周部に被係合部を有しており、前記ロック手段は、前記被係合部に係合する可動鉄心を有し、前記出力軸の軸長方向に配置された複数のソレノイドを備えることを特徴とする。
第1発明にあっては、電動モータの出力軸の周りのハウジング内にロック手段が配置されているため、車両衝突時に運転者の膝がロック手段に当たる危険性をなくすることができ、運転者の安全性を高めることができる。しかも、小歯車を収容支持するハウジング内にロック手段が収容された状態で電動パワーステアリング装置を車体に取着することができるため、車室に臨む車両装備品と干渉させることなく車体に簡易に取着することができる。また、減速歯車機構を介して操舵軸の回転をロックするため、減速歯車機構による減速比によりロック手段に加わる力を比較的小さくすることができ、ロック手段を小形にでき、前記ハウジング内に組み込むことができる。
第2発明にあっては、揺動アームの係合部が出力軸の被係合部に係合し、出力軸の回転をロックしている状態で、減速歯車機構から出力軸に回転力が加わり、前記係合部での係合抵抗が過大となる場合においても、比較的小さい力で揺動アームを離隔移動させることができ、揺動手段を小形化できる。
第3発明にあっては、ロック手段が係合する凹部等の被係合部を出力軸に設けることなく、励磁コイル及び磁性体間に発生する電磁力により前記出力軸の回転をロックすることができるため、出力軸の剛性を維持することができ、ロック力を増加できる。
第4発明にあっては、出力軸の軸長方向に複数のソレノイドが配置されており、夫々のソレノイドの可動鉄心が出力軸の被係合部に係合するため、比較的小形のソレノイドを用いて比較的大きいロック力を得ることができる。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態1の構成を示す断面図、図2は要部の拡大断面図、図3は図2のIII −III 線の拡大断面図である。
実施の形態1
図1は本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態1の構成を示す断面図、図2は要部の拡大断面図、図3は図2のIII −III 線の拡大断面図である。
電動パワーステアリング装置は、操作部材としてのステアリングホイールAに連なり、操舵手段としての操舵軸1と、該操舵軸1の上側を回転自在に収容支持する筒形の第1のハウジング2と、操舵軸1の下側を回転自在に収容支持する第2のハウジング3と、第2のハウジング3に取着される操舵補助用の電動モータ4と、該電動モータ4の回転力を操舵軸1に加える減速歯車機構5と、ステアリングホイールAの操作に応じて操舵軸1に加わるトルクを検出するトルクセンサ6と、手動式のチルト・テレスコピック機構7とを備え、トルクセンサ6の検出結果に基づいて電動モータ4が駆動され、該電動モータ4の回転力が減速歯車機構5を介して操舵軸1に伝動されるように構成されている。
操舵軸1は、その上端部がステアリングホイールAに繋がる第1軸体11と、該第1軸体11の下端部に相対移動可能に嵌合された第2軸体12と、該第2軸体12の下端部に連結されたトーションバー13と、該トーションバー13の下端部に連結され、自在軸継手を介して例えばラックピニオン式の転舵機構に繋がる第3軸体14とを有しており、ステアリングホイールAの操作に応じてトーションバー13が捩じれ、第1軸体11及び第2軸体12に操舵トルクが加わるように構成されている。
第1のハウジング2は、転がり軸受を介して第1軸体11を支持する第1筒体21と、該第1筒体21の下端部に相対移動可能に嵌合された第2筒体22とを有しており、第2筒体の下端部が第2のハウジング3に嵌合固定されている。また、第1筒体21及び第2筒体22の間と、第1軸体11及び第2軸体12の間には運転者からステアリングホイールAに加わる二次衝撃エネルギを吸収するための衝撃エネルギ吸収機構(図示せず)がそれぞれ設けられている。また、第1筒体21には車体に取着されるアッパーブラケット8が設けられている。
第2のハウジング3は、ウォーム51及び該ウォーム51に噛合するウォームホイール52を有する減速歯車機構5のウォームホイール52及びトルクセンサ6を収容する第1収容部31と、該第1収容部31に連通し、ウォーム51を収容する第2収容部32と、該第2収容部32の一側に電動モータ4を取着する筒形のモータ取着部33とを有する。また、第2のハウジング3には車体に取着されるロアブラケット(図示せず)が設けられている。
第1収容部31には二つの転がり軸受10a,10bにより第3軸体14が回転自在に支持されており、また、第3軸体14の途中に嵌合固定されたウォームホイール52が収容されている。第2収容部32には二つの転がり軸受20a,20bによりウォーム51が回転自在に支持されており、モータ取着部33の内側には、電動モータ4の出力軸41に減速歯車機構5を介して繋がる操舵軸1の回転をロックする盗難防止用のロック手段9が設けられている。
モータ取着部33の内側で、周方向へ離隔した二つの位置の一方には出力軸41と平行的に突設された枢軸34を有する支持片33aが設けられており、他方には後記するソレノイド93を保持する保持部33bが設けられている。また、モータ取着部33の端部で、二つの周方向位置にはねじ孔33cを有するフランジ33d,33dが突設されており、ねじ孔33cに緊締される雄ねじ35,35により電動モータ4のモータケース42が取着されている。
電動モータ4は回転子43と一体に回転する出力軸41を有しており、該出力軸41がモータ取着部33内に配置され、ウォーム51に筒形の軸継手44を介して連動連結されている。出力軸41及び軸継手44の外周部には周方向へ離隔する複数の凹状の被係合部45が設けられている。また、モータケース42には二つの周方向位置に貫通孔を有するフランジが突設されており、該フランジの貫通孔に挿通する雄ねじ35,35を、モータ取着部33のねじ孔33c,33cに螺合することによりモータケース42を第2のハウジング3に取着するように構成されている。
ロック手段9は、出力軸41の軸心とラジアル方向一側へ偏倚した位置に枢支された揺動アーム91と、該揺動アーム91を出力軸41の外周部に向けて付勢する付勢手段としてのばね体92と、可動鉄心93a及び励磁コイルを有し、ばね体92の付勢力に打ち勝って揺動アーム91を出力軸41の外周部と離隔する方向へ揺動させるソレノイド93とを備えており、ソレノイド93とばね体92とが、揺動アーム91を出力軸41の外周部と接離する方向へ揺動させる揺動手段を構成している。
揺動アーム91は、出力軸41の外周部と対向するように湾曲しており、一端部が枢軸34に枢支されており、他端部の凹面に被係合部45に係合する凸状の係合部9aが設けられている。
ばね体92は揺動アーム91の他端部とモータ取着部33の内側との間に設けられており、ソレノイド93は出力軸41に対して枢軸34と反対側の保持部33bに保持され、該ソレノイド93の可動鉄心93aの先端が揺動アーム91の他端部に当接し、揺動アーム91を出力軸41の外周部から離隔させている。
ソレノイド93はリモートコントローラの操作によりオン、オフ制御され、モータ取着部33の内側に設けられた制御部90に励磁コイルが電気的に接続されている。そして、制御部90が出力するオン信号により励磁コイルに通電され、可動鉄心93aが進出移動し、揺動アーム91を被係合部45と離隔する方向へ揺動させ、また、制御部90が出力するオフ信号により励磁コイルへの通電が停止され、可動鉄心93aが後退移動し、揺動アーム91を被係合部45と接近する方向へ揺動させ、係合部9aが被係合部45に係合することにより出力軸41の回転をロックし、さらに、出力軸41に連動連結されたウォーム51、該ウォーム51に噛合するウォームホイール52を介して該ウォームホイール52を支持する第3軸体14、ひいては操舵軸1の回転をロックするように構成されている。尚、制御部90はロック手段9用のリモートコントローラの操作で制御するが、その他、例えば車両のエンジンキーのキー孔への挿脱、車両のドアオートロック用のワイヤレスのオートロック器の釦操作により自動的に制御する構成としてもよい。
減速歯車機構5の小歯車としてのウォーム51は両端の軸部51a,51bに外嵌される転がり軸受20a,20bを介して第2収容部32に回転自在に支持されており、一方の軸部51aが円筒形の軸継手44を介して出力軸41に連動連結されている。また、ウォームホイール52は大歯車を構成している。尚、軸部51a及び出力軸41は軸継手44にセレーション嵌合されているが、軸部51a及び出力軸41の連動連結手段は特に制限されない。
以上のように構成された電動パワーステアリング装置は、電動モータ4が車室内における計測表示部の裏側に位置するようにしてロアブラケット及びアッパーブラケット8により車両の車室内に取着される(図13参照)。盗難防止用のロック手段9は電動モータ4の出力軸41の周りで、且つ第2のハウジング3のモータ取着部33内に配置されているため、ロック手段9を車室に臨む車両装備品と干渉させることなく、電動パワーステアリング装置を車体に簡易に取着することができる。
また、ロック手段9は第2のハウジング3のモータ取着部33内に配置されているため、車両衝突時に運転者の膝がロック手段9に当たる危険性をなくすることができ、運転者の安全性を高めることができる。即ち、電動モータ4は車室内における計測表示部の裏側で、且つ、車両が衝突した場合に運転者の膝が当り難い位置に配設される電動モータ4を第2のハウジング3に取着するモータ取着部33内にロック手段9を内装しているため、車両が衝突した場合に運転者の膝がロック手段9に当たる可能性を少なくすることができ、車両衝突時のロック手段9による危険性を少なくすることができる。
また、減速歯車機構5を介して操舵軸1の回転をロックするため、減速歯車機構5による減速比によりロック手段9に加わる力を比較的小さくすることができ、ロック手段9を小形にでき、第2のハウジング3内に組み込むことができる。
以上の構成において、ソレノイド93への通電を停止し、揺動アーム91を出力軸41側へ揺動させて出力軸41の回転、ひいては操舵軸1の回転をロックする場合、係合部9aと対応する位置に被係合部45があると、係合部9aが直ちに被係合部45に係合しロックするため、ロック解除力は小さくてよいが、係合部9aと対応する位置に被係合部45がなく、係合部9aが被係合部45間の周面に当接したとき、係合部9aが被係合部45と係合するまでステアリングホイールAを回し操作する必要がある。ところが、このステアリングホイールAの回し操作により操舵軸1及び転舵機構を介して車輪が転舵し、この車輪の転舵反力が転舵機構、操舵軸1及び減速歯車機構5を介して出力軸41に加わり係合部9aと被係合部45との係合抵抗が増大し、ロック解除力を大きくする必要がある。しかしながら、本発明にあっては、係合部9aを有する揺動アーム91と、該揺動アーム91の枢支位置と反対側端部に当接して揺動アーム91を出力軸41と離隔する方向へ揺動させるソレノイド93とを備えるため、比較的小さい力でロック解除することができる。
実施の形態2
図4は本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態2の構成を示す要部の拡大断面図である。
この電動パワーステアリング装置は、出力軸41の中心部に、被係合部45に臨む空洞41aを有しており、ロック手段9として可動鉄心93a及び励磁コイルを有し、モータ取着部33の内側に設けられたソレノイド93を用い、該ソレノイド93の可動鉄心93aが被係合部45と係合する係合部9aを構成しており、ソレノイド93が出力軸41を直接固定するように構成してある。
図4は本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態2の構成を示す要部の拡大断面図である。
この電動パワーステアリング装置は、出力軸41の中心部に、被係合部45に臨む空洞41aを有しており、ロック手段9として可動鉄心93a及び励磁コイルを有し、モータ取着部33の内側に設けられたソレノイド93を用い、該ソレノイド93の可動鉄心93aが被係合部45と係合する係合部9aを構成しており、ソレノイド93が出力軸41を直接固定するように構成してある。
実施の形態2にあっては、モータ取着部33の内側に設けられたソレノイド93の可動鉄心93aが被係合部45と係合し、出力軸41の回転をロックしている状態で、減速歯車機構5から出力軸41に比較的大きな回転力が加わり、可動鉄心93aが途中で破断し、可動鉄心93aの先端側が空洞41a内に脱落することがあっても、該可動鉄心93aの基部は脱落することなく被係合部45と係合した状態にすることが可能であるため、ロック状態を維持することができる。その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
実施の形態3
図5は本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態3の構成を示す要部の拡大断面図である。
この電動パワーステアリング装置は、出力軸41の被係合部45をその長手方向が軸長方向となる溝形とし、ロック手段9としてモータ取着部33の内側に設けられた複数のソレノイド93を用い、夫々のソレノイド93の可動鉄心93aが被係合部45と係合するように構成してある。
図5は本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態3の構成を示す要部の拡大断面図である。
この電動パワーステアリング装置は、出力軸41の被係合部45をその長手方向が軸長方向となる溝形とし、ロック手段9としてモータ取着部33の内側に設けられた複数のソレノイド93を用い、夫々のソレノイド93の可動鉄心93aが被係合部45と係合するように構成してある。
実施の形態3において、夫々のソレノイド93は出力軸41の軸長方向へ配置され、可動鉄心93aが同時に動作又は段階的に動作するように構成されている。
実施の形態3にあっては、複数のソレノイド93の可動鉄心93aが被係合部45と係合し、夫々の可動鉄心93aが出力軸41の回転をロックするため、ロック手段9によるロック強度を増加することができる。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
実施の形態4
図6は本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態4の構成を示す要部の拡大断面図である。
この電動パワーステアリング装置は、出力軸41の被係合部45を、出力軸41から径方向両方へ突設された磁性体45aからなる構成とし、ロック手段9として、励磁電流により励磁され、被係合部45と対向すべき二つの励磁コイル94,94を有する構成としてある。
図6は本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態4の構成を示す要部の拡大断面図である。
この電動パワーステアリング装置は、出力軸41の被係合部45を、出力軸41から径方向両方へ突設された磁性体45aからなる構成とし、ロック手段9として、励磁電流により励磁され、被係合部45と対向すべき二つの励磁コイル94,94を有する構成としてある。
実施の形態4において、被係合部45は途中に貫通孔を有する棒状の磁性体45aの前記貫通孔部分を出力軸41に外嵌することにより設けられている。励磁コイル94,94は鉄芯95,95に巻回されており、モータ取着部33の内側に取着されている。
実施の形態4にあっては、励磁コイル94,94への通電により被係合部45との間に電磁力が発生し、該電磁力により被係合部45を吸引し、出力軸41の回転をロックすることができる。
尚、励磁コイル94,94は図6のように一相式である他、二相式以上の多相式であってもよい。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
尚、励磁コイル94,94は図6のように一相式である他、二相式以上の多相式であってもよい。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
実施の形態5
図7は本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態5の構成を示す要部の拡大断面図である。
この電動パワーステアリング装置は、出力軸41の被係合部45をその長手方向が軸長方向となる溝形とし、ロック手段9として可動鉄心93a及び励磁コイルを有し、モータ取着部33の内側に設けられたソレノイド93を用い、該ソレノイド93の可動鉄心93aの幅、即ち、進退移動方向と交差する方向の幅を、通常の幅より広幅とし、この広幅の可動鉄心93aが被係合部45と係合するように構成してある。
図7は本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態5の構成を示す要部の拡大断面図である。
この電動パワーステアリング装置は、出力軸41の被係合部45をその長手方向が軸長方向となる溝形とし、ロック手段9として可動鉄心93a及び励磁コイルを有し、モータ取着部33の内側に設けられたソレノイド93を用い、該ソレノイド93の可動鉄心93aの幅、即ち、進退移動方向と交差する方向の幅を、通常の幅より広幅とし、この広幅の可動鉄心93aが被係合部45と係合するように構成してある。
実施の形態5において、可動鉄心93aの幅方向が出力軸41の軸芯と並行となるようにモータ取着部33内にソレノイド93が取着される。
実施の形態5にあっては、広幅の可動鉄心93aが被係合部45と係合し、この広幅の可動鉄心93aが出力軸41の回転をロックするため、ロック手段9によるロック強度を増加することができる。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
尚、以上説明した実施の形態では、出力軸41及び該出力軸41に嵌合された軸継手44に被係合部45を設けたが、その他、出力軸41にだけ被係合部45を設けた構成としてもよいし、また、軸継手44を出力軸41の一部とし、該軸継手44に被係合部45を設けた構成としてもよい。また、被係合部45の形状は特に制限されない。
また、以上説明した実施の形態ではモータ取着部33を、第2収容部32と一体に形成された構成としたが、その他、第2収容部32と別個に形成されたモータ取着部33を第2収容部32に雄ねじ等の結合手段により結合された構成としてもよい。
1 操舵軸(舵取手段)
3 ハウジング
4 電動モータ
41 出力軸
45 被係合部
45a 磁性体
51 小歯車
52 大歯車
9 ロック手段
9a 係合部
91 揺動アーム
92 ばね体(揺動手段)
93 ソレノイド(揺動手段)
93a 可動鉄心
94 励磁コイル
931,932,933,934 ソレノイド
3 ハウジング
4 電動モータ
41 出力軸
45 被係合部
45a 磁性体
51 小歯車
52 大歯車
9 ロック手段
9a 係合部
91 揺動アーム
92 ばね体(揺動手段)
93 ソレノイド(揺動手段)
93a 可動鉄心
94 励磁コイル
931,932,933,934 ソレノイド
Claims (4)
- 電動モータの出力軸に連動連結された小歯車と、該小歯車に噛合して舵取手段に繋がる大歯車と、前記小歯車を収容支持し、前記電動モータが取着されるハウジングと、前記舵取手段の回転をロックするロック手段とを備えた電動パワーステアリング装置において、前記ロック手段は前記出力軸の周りの前記ハウジング内に配置してあることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- 前記出力軸は外周部に被係合部を有しており、前記ロック手段は、前記出力軸と偏倚した位置に枢支され、前記被係合部に係合する係合部を有する揺動アームと、該揺動アームを前記被係合部と接離する方向へ揺動させる揺動手段とを有する請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記出力軸は複数の周方向位置に磁性体を有しており、前記ロック手段は励磁電流により励磁され、前記磁性体の夫々と対向すべき励磁コイルを有する請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記出力軸は外周部に被係合部を有しており、前記ロック手段は、前記被係合部に係合する可動鉄心を有し、前記出力軸の軸長方向に配置された複数のソレノイドを備える請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004360282A JP2006168426A (ja) | 2004-12-13 | 2004-12-13 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004360282A JP2006168426A (ja) | 2004-12-13 | 2004-12-13 | 電動パワーステアリング装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101449064B1 (ko) | 2009-11-17 | 2014-10-10 | 현대자동차주식회사 | 조향 록킹 기능을 구비한 전동식 파워 스티어링 시스템 |
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-
2004
- 2004-12-13 JP JP2004360282A patent/JP2006168426A/ja active Pending
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