JP2006168424A - マフラ支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マフラのピッチングを抑制することができるマフラ支持構造を得る。
【解決手段】 メインマフラ30を車体に支持させるマフラ支持構造10では、メインマフラ30の前側を車体12に対し支持する前側支持部42、44とメインマフラ30の後部を車体12に対し支持する後側支持部46とを、メインマフラ30の重心Gの高位に略一致する上下方向中央部に対し上下方向の反対側に配置してある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の車体にマフラを支持するためのマフラ支持構造に関する。
自動車等の車両では、内燃機関エンジンの排気ガスの消音を行うためのマフラが排気系に設けられている。マフラは車体の床下に配置されるようになっている。このようなマフラを車体骨格部材であるサイドメンバに取り付けて支持させた構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−258644号公報 特開2002−160536号公報
しかしながら、上記のような従来の技術では、マフラの前後の支持点が共に該マフラの上部に設けられているため、マフラのピッチングを抑制し難く、このピッチングを抑制するためには特別の対策が必要であった。
本発明は、上記事実を考慮して、マフラのピッチングを抑制することができるマフラ支持構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るマフラ支持構造は、マフラを車体に支持させるマフラ支持構造であって、前記マフラの前側を車体に対し支持する前側支持部と該マフラの後部を車体に対し支持する後側支持部とを、該マフラの上下方向中央部に対し上下方向の反対側に配置した。
請求項1記載のマフラ支持構造では、マフラの前側が前側支持部によって車体に支持されると共にマフラの後側が後側支持部によって車体に支持されている。ここで、前側支持部と後側支持部とが、マフラの上下方向中央部に対し互いに反対側に配置されているため、マフラの側面視において前後の支持部を結ぶ仮想直線とマフラの重心との距離が近い配置となる。このため、マフラが幅方向に沿う軸線廻りにバランス良く支持され(重心を力点とするモーメントアームが小さくなり)、該幅方向に沿う軸線廻りのピッチングが抑制される。
このように、請求項1記載のマフラ支持構造では、マフラのピッチングを抑制することができる。なお、マフラの上下方向中央部とは、例えばマフラの図心を水平に横切る部位であって、マフラが略上下対称に形成されている場合には該マフラを上下2分割にする中心線とされる。
請求項2記載のマフラ支持構造は、マフラを車体に支持させるマフラ支持構造であって、前記マフラの前側を車体に対し支持する前側支持部と該マフラの後部を車体に対し支持する後側支持部とを、該マフラの重心に対し上下方向の反対側に配置した。
請求項2記載のマフラ支持構造では、マフラの前側が前側支持部によって車体に支持されると共にマフラの後側が後側支持部によって車体に支持されている。ここで、前側支持部と後側支持部とが、マフラの重心に対し実質的に対称に位置するため、マフラの側面視において前後の支持部を結ぶ仮想直線上にマフラ重心が位置する。このため、マフラが幅方向に沿う軸線廻りにきわめてバランス良く支持され(重心を力点とするモーメントアームが実質的に0となり)、該幅方向に沿う軸線廻りのピッチングが抑制される。
このように、請求項2記載のマフラ支持構造では、マフラのピッチングを抑制することができる。なお、前後の支持部は、マフラの重心に対し共に同位とされても良く、該重心に対し上下方向の反対側に配置されても良い。
請求項3記載のマフラ支持構造は、マフラを車体に支持させるマフラ支持構造であって、前記マフラの前側下部を車体に連結する前側支持手段と、前記マフラの後側上部を車体に連結する後側支持手段とを備えている。
請求項3記載のマフラ支持構造では、マフラの前側が前側支持手段によって車体に支持されると共にマフラの後側が後側支持手段によって車体に支持されている。ここで、前側支持手段がマフラの下部を支持すると共に後側支持手段がマフラの上部を支持するため、換言すれば、前後の支持手段がマフラの重心に対し互いに上下方向反対側に位置するため、側面視で前後の支持手段の支持部位を結ぶ仮想直線とマフラ重心との距離が小さい配置が実現される。このため、マフラが幅方向に沿う軸線廻りにバランス良く支持され(重心を力点とするモーメントアームが小さくなり)、該幅方向に沿う軸線廻りのピッチングが抑制される。
このように、請求項3記載のマフラ支持構造では、マフラのピッチングを抑制することができる。
請求項4記載の発明に係るマフラ支持構造は、請求項3記載のマフラ支持構造において、前記前側支持手段と前記後側支持手段とを、前記マフラの重心に対し上下方向に対称に配置した。
請求項4記載のマフラ支持構造では、前後の支持手段がマフラの重心に対し上下方向に対称に配置されているため、換言すれば、側面視では前後の支持手段の支持部位を結ぶ仮想直線上にマフラ重心が位置するため、マフラが幅方向に沿う軸線廻りに一層バランス良く支持される(重心を力点とするモーメントアームが0となる)。このため、マフラ幅方向に沿う軸線廻りのピッチングが一層効果的に抑制される。
請求項5記載の発明に係るマフラ支持構造は、請求項3又は請求項4記載のマフラ支持構造において、前記マフラは、前側からガスが導入されると共に後側からガスが排出されるようになっており、前記前側支持手段は、前記マフラの幅方向一端側下部を車体に対し支持する第1支持部と、該マフラの幅方向他端側下部を車体に対し支持する第2支持部とを含む。
請求項5記載のマフラ支持構造では、マフラにおけるガス導入側を支持する前側支持手段が第1及び第2の支持部によって該マフラ前部の幅方向両側を車体に対し支持している。これにより、ガスの強制力が強い(大きな起振力を生じる)入口側でマフラが確実に支持される。特に、平面視で、第1及び第2の支持部及び後側支持手段による支持部の少なくとも3点を結ぶ多角形の内側に、マフラの重心が位置するように前後の支持手段を配置することが望ましい。
請求項6記載の発明に係るマフラ支持構造は、請求項1乃至請求項6の何れか1項記載のマフラ支持構造において、前記マフラのガス入口を幅方向中央部からオフセットして配置した。
請求項6記載のマフラ支持構造では、マフラにおける幅方向中央からオフセットした部分、換言すれば、マフラ筒壁に近い高剛性部分にガス入口を配置しているため、ガスの強制力が強い入口において、放射音を効果的に抑制することができる。特に、請求項5のように前側支持手段が第1及び第2の支持部を有する構成においては、何れか一方の支持部による支持部位近傍の高剛性部分にガス入口が位置し、またガス入口から離間して位置する他方の支持部が入口配管接続部廻りのマフラの横振動を大きなモーメントアームにて受けることができ、放射音を一層効果的に抑制することができる。
請求項7記載の発明に係るマフラ支持構造は、請求項6記載のマフラ支持構造において、前記マフラは、幅方向を長軸方向とすると共に上下方向を短軸方向とする楕円筒状に形成されており、該マフラのガス出口を幅方向中央部に配置した。
請求項7記載のマフラ支持構造では、楕円筒状に形成されたマフラは円筒状のマフラと比較して表面積が大きくなるために排気ガス中の水分を凝縮させ易く、凝縮水はマフラの幅方向中央の低位部分に溜まるが、この幅方向中央部にガス出口を設けたため、凝縮水が効率的にマフラ外に排出される。一方、幅方向中央からオフセットして位置しているガス入口は、幅方向中央と比較して高位であるため、マフラ上流に凝縮水が流れ難い。
以上説明したように本発明に係るマフラ支持構造は、マフラのピッチングを抑制することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るマフラ支持構造10について、該マフラ支持構造10が適用された自動車車体12の床下構造と共に、図1乃至図2に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印RE、矢印UP、矢印LO、矢印RI、及び矢印LEは、それぞれマフラ支持構造10が適用される自動車車体12の前方向(進行方向)、後方向、上方向、下方向、右方向、及び左方向を示しており、以下単に上下前後右左を示す場合は上記各矢印方向に対応している。
図2には、マフラ支持構造10が適用された自動車車体12の床下構造が平面図にて示されている。この図2では、フロアパネル、フロアトンネル、ロッカ等の図示を省略している。図2に示される如く、車体12は、前後方向に長手とされた左右一対のサイドメンバ14を備えている。各サイドメンバ14は、フロアパネルの下側に固着されて該フロアパネルとで閉断面を成す車体骨格部材であり、それぞれの前後端が車体12の前後端近傍にまで至っており、互いの前端が図示しないバンパリインフォースメントにて架け渡されている。
各サイドメンバ14における図示しないダッシュパネルとの接続部分の近傍からは、それぞれトンネルサイドリインフォースメント16が分岐している。各トンネルサイドリインフォースメント16は、前後方向に長手とされており、それぞれ後端はフロントフロアパネルとリヤフロアパネル(何れも図示省略)との境界部分まで至っている。各トンネルサイドリインフォースメント16の前部とサイドメンバ14の前部とは、後側ほど左右方向に沿う間隔が広がる略「ハ」状を成すように形成されている。
各トンネルサイドリインフォースメント16の前後方向中間部の近傍におけるフロアパネル上では、フロアクロスメンバ18がロッカとフロアトンネルとを連結している。また、トンネルサイドリインフォースメント16の後端位置におけるフロアパネル上では、フロアクロスメンバ20が左右のロッカを連結している。さらに、フロアクロスメンバ18とフロアクロスメンバ20との間におけるフロアパネル上には、サイドメンバ14とトンネルサイドリインフォースメント16とを架け渡すようにフロアクロスメンバ22が配設されている。さらにまた、フロアクロスメンバ20の後方では、前後2本のフロアクロスメンバ24が左右のサイドメンバ14を連結している。
この車体12のフロアパネルの下側には、排気システム25が配設されている。この実施形態では、排気システム25は、車体12のフロア下における略右半分の範囲内に配置されている。排気システム25は、前端が図示しない内燃機関エンジンの排気マニホールドの集合端に接続された排気管26を備えている。排気管26は、エンジンの排気ガスを車体12の後端に導くようになっている。この排気管26の経路上には、排気ガスの流れ方向の上流側から順に、触媒コンバータ28、メインマフラ30が設けられており、排気管26の後端は車体12の後端部に取り付けられたサブマフラ(消音器)32に接続されている。
触媒コンバータ28は、内部に収容した触媒を通過する排気ガスを浄化する構成とされている。メインマフラ30は、排気ガスを自動車の外部である大気中に放出するのに伴って生じる排気音を低減するようになっている。サブマフラ32は、メインマフラで吸収しきれない排気音(主に高周波成分)を吸収するようになっている。以下の説明では、排気管26における触媒コンバータ28からメインマフラ30に排気ガスを導く部分をインレットパイプ34、メインマフラ30からサブマフラ32に排気ガスを導く部分をアウトレットパイプ36ということとする。
図4及び図5に示される如く、メインマフラ30は、軸線方向を車体前後方向に一致させると共に長軸方向を左右方向(車幅方向)に一致させた略楕円筒状に形成されており、全体として上下方向に薄い扁平タイプのマフラとされている。このメインマフラ30は、その前部が左側のフロアクロスメンバ18の後方におけるサイドメンバ14とトンネルサイドリインフォースメント16との間に入り込む配置とされている。メインマフラ30の後端は、前側のフロアクロスメンバ24の前側近傍に位置している。
この配置によってメインマフラ3は、車体12におけるフロントシートからセカンドシートにかけての部分のフロア下に位置するようになっている。また、各サイドメンバ14は、前後方向におけるフロアクロスメンバ20設置部位よりも後側が前側よりも高位になるように屈曲して形成されており、該フロアクロスメンバ20よりも後側における下端はメインマフラ30の上端よりも上側に位置している。この位置でメインマフラ30はマフラ支持構造10によって車体12に固定的に支持されているが、この構造については後述する。
図4及び図2に示される如く、メインマフラ30の前端からは、インレットパイプ34が導入されている。インレットパイプ34は、メインマフラ30の前端における左右方向端部(この実施形態では車幅方向の内側である左側)からメインマフラ30内に導入されている。一方、アウトレットパイプ36は、メインマフラ30の後端における左右方向中央部に接続されている。
図2に示される如く、アウトレットパイプ36には、平面視で車幅方向外向きに開口する略「U」字状に湾曲したU字曲げ部36Aと、U字曲げ部36Aの下流に連続する略「S」字形状のS字曲げ部36Bと、S字曲げ部36Bの下流に連続し後側ほど車幅方向外側に位置するように車体前後方向に対し傾斜した傾斜部36Cとが形成されており、傾斜部36Cの後端がサブマフラ32に接続されている。U字曲げ部36A及びS字曲げ部36Bの形状は、図3に詳細に示されている。
また、図2に示される如く、傾斜部36Cは、アウトレットパイプ36におけるメインマフラ30との接続部に対し、車幅方向外側に距離Wだけオフセットしている。さらに、アウトレットパイプ36は、インレットパイプ34に対し薄肉とされており、インレットパイプ34よりも曲げ変形し易い構成とされている。これにより、排気システム25では、車体12に後方からの衝突が生じた際には、先ずU字曲げ部36Aが曲げ変形し、次いでS字曲げ部36Bが曲げ変形し、これらの曲げに伴って生じる上記オフセット距離Wをモーメントアームとするモーメントによって、メインマフラ30を燃料タンク38(後述)から離間する方向に変位させるようになっている。これにより、車両後方からの衝突時に火災が発生する恐れを低減することができる。
車体12のフロア下における排気システム25とは反対側すなわち略右半分の範囲内には、燃料タンク38及びキャニスタ40が配設されている。燃料タンク38は、車体前後方向に沿って長手とされた薄型(扁平)タンクであり、その前部から中間部にかけての部分が左側のフロアクロスメンバ18の後方におけるサイドメンバ14とトンネルサイドリインフォースメント16との間に入り込む配置とされている。キャニスタ40は、左側のフロアクロスメンバ18の前方におけるサイドメンバ14とトンネルサイドリインフォースメント16との間に配置されている。
また、燃料タンク38の前部38Aは、平面視で、上記したサイドメンバ14とトンネルサイドリインフォースメント16の前部間における略「ハ」字状の形状に対応したテーパ形状とされている。これにより、燃料タンク38は、例えば車両衝突時に前方に移動するとその前部38Aがサイドメンバ14とトンネルサイドリインフォースメント16の前部間における「ハ」字状部に挟み込まれ、それ以上の前方への移動が制限されるようになっている。キャニスタ40は、その後端が燃料タンク38前端の上記前方への移動限よりも前側に位置する配置とされている。したがって、車両後方からの衝突時に燃料タンクの衝突によるキャニスタ40の損傷が防止される構成が実現されている。
次に、マフラ支持構造10の要部、すなわちメインマフラ30の車体12への支持構造を説明する。図2に示される如く、メインマフラ30は、その前端左部が第1支持部としての左前支持部42を介してトンネルサイドリインフォースメント16に支持されると共に、前端右部が第2支持部としての右前支持部44を介してサイドメンバ14に支持されている。また、メインマフラ30は、その後端部が後支持部46を介して前側のフロアクロスメンバ24に支持されている。図3に示される如く、左前支持部42、右前支持部44、後支持部46は、平面視でそれぞれを頂部とする仮想三角形Tの内側にメインマフラ30の重心Gが位置するように配置されている。これにより、メインマフラ30を車体12に安定して支持させることができる。
また、図1に模式的に示される如く、左前支持部42及び右前支持部44は、メインマフラ30の下部を車体12に対し支持しており、後支持部46は、メインマフラ30の上部を車体12に対し支持している。この実施形態では、左前支持部42及び右前支持部44と後支持部46とは、側面視でメインマフラ30の重心Gに対し略対称となるように配置されている。換言すれば、側面視で、左前支持部42及び右前支持部44と後支持部46とを結ぶ仮想直線Lがメインマフラ30の重心Gを通る配置とされている。これにより、マフラ支持構造10は、メインマフラ30を車体12に一層安定して支持させることができる構成とされている。なお、重心Gに代えて、仮想直線Lが側面視でメインマフラ30の重心Gにほぼ一致する図心を通るように設計しても良い。
マフラ支持構造10では、左前支持部42及び右前支持部44が本発明における前側支持部又は前側支持手段に相当し、後支持部46が本発明における後側支持部又は後側支持手段に相当する。
このマフラ支持構造10をより具体的に説明すると、図4及び図3に示される如く、左前支持部42は、後端がメインマフラ30の前端左下部に固着されたサポートロッド48と、前後方向に長手とされ一端がトンネルサイドリインフォースメント16の下面に固着されたボディサポート50と、互いに平行に配置されたサポートロッド48とボディサポート50とを共に貫通させて連結するサポートゴム52とで構成されている。この左前支持部42は、トンネルサイドリインフォースメント16の直下に配置されている。
また、右前支持部44は、後端がメインマフラ30の前端右下部に固着されたサポートロッド54と、前後方向に長手とされると共に上向きに屈曲した一端がサイドメンバ14の内側面に固着されたボディサポート56と、互いに平行に配置されたサポートロッド54とボディサポート56とを共に貫通させて連結するサポートゴム58とで構成されている。この右前支持部44は、サイドメンバ14下方において該サイドメンバ14よりも若干車幅方向内側に配置されている。
さらに、後支持部46は、前端がメインマフラ30の後端上部におけるアウトレットパイプ36を避けた位置に固着されると共に後部がフロアクロスメンバ24と平行に屈曲したサポートロッド60と、左右方向に長手とされると共に一端がフロアクロスメンバ24に固着されたボディサポート62と、互いに平行に配置されたサポートロッド60とボディサポート62とを共に貫通させて連結するサポートゴム64とで構成されている。後支持部46は、フロアクロスメンバ24の直前方下部に配置されている。
なお、この実施形態では、上記仮想三角形Tの頂部、仮想直線Lの基端及び終端は、それぞれサポートロッド48、54、60の軸線上におけるサポートゴム52、58、64による支持中心(各サポートロッド48等のサポートゴム52による支持長さを2等分する位置)としている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成のマフラ支持構造10では、メインマフラ30の前部が左前支持部42、右前支持部44によって車体12に支持されると共に、メインマフラ30の後部が後支持部46によって車体12に支持されている。
ここで、図1に示す如く左前支持部42及び右前支持部44と後支持部46とが、メインマフラ30の重心Gに対し互いに上下方向反対側に位置するため、重心Gの左前支持部42及び右前支持部44と後支持部46とを結ぶ仮想直線Lに対する距離が小さい構成、すなわち重心Gを力作用点とする左右方向軸廻りのモーメントアームが小さい構成が実現される。特に、この実施形態では、左前支持部42及び右前支持部44と後支持部46とを、側面視で重心Gに対し対称に配置しているため、仮想直線L上に重心Gが位置し上記モーメントアームが実質的に0とされている。
このため、マフラ支持構造10では、メインマフラ30の左右方向に沿う仮想軸廻りにバランス良く支持されており、該仮想軸廻りのメインマフラ30の振動すなわちピッチングが抑制され、このピッチングに伴う振動・放射音も抑制される。特に、車幅方向を長軸方向とする楕円筒状に形成された扁平マフラであるメインマフラ30は、上下を向く面の表面積が大きく、ピッチングによる放射音を発生し易い特性を有するが、本マフラ支持構造10では、上記の通りメインマフラ30のピッチングを効果的に抑制することで、これに伴う放射音の発生を効果的に抑制することができる。
このように、第1の実施形態に係るマフラ支持構造10では、メインマフラ30のピッチング(縦振動)を抑制することができる。
また、マフラ支持構造10では、インレットパイプ34がメインマフラ30の幅方向中央部からオフセットして配置されているため、インレットパイプ34からの強制力の強いガスが、メインマフラ30自体の剛性が高い筒壁近傍に放出されることになり、ガスの強制力(起振力)による放射音の発生を抑制することができる。しかも、メインマフラ30におけるインレットパイプ34が配置される部分の近傍には左前支持部42が配置されているため、メインマフラ30の支持剛性が高い部に上記の通り強制力の強いガスが放出されることになり、ガスの強制力による放射音の発生を効果的に抑制することができる。さらに、メインマフラの前部は、左前支持部42と共に右前支持部44によって車体12に支持されているため、強制力の強いガスが放出されるインレットパイプ34の連結部位を回転中心とするメインマフラ30の水平面に沿う回転振動(横振動)を、右前支持部44が大きなモーメントアームを有して受けることができ、放射音の発生を一層効果的に抑制することができる。
さらに、マフラ支持構造10では、アウトレットパイプ36がメインマフラ30の幅方向中央部に接続されているため、メインマフラ30内における最も低位となる部分が形成されて凝縮水が溜まり易い幅方向中央部から、凝縮水が効果的に排出される。特に、扁平マフラであるメインマフラ30では、容量あたりの表面積が大きいために排気ガス中の水分を凝縮させ易いが、この凝縮水を確実に下流側に排出することができる。しかも、上記の通りインレットパイプ34がメインマフラ30の幅方向中央部よりも高位となる端部側に配置されているため、凝縮水がインレットパイプ34側に流れ込み難い構造が実現されている。
またさらに、マフラ支持構造10では、サイドメンバ14とトンネルサイドリインフォースメント16とを、メインマフラ30、左前支持部42、右前支持部44を介して連結しているため、これらの部品によって車両側突時にサイドメンバ14からトンネルサイドリインフォースメント16に荷重を伝達することができる。これにより、車両側突時に車体12の変形を抑えることができる。また、メインマフラ30(の上部)がサイドメンバ14とトンネルサイドリインフォースメント16との間に入り込んでいるため、メインマフラ30は、車両側突時にサイドメンバ14から受ける荷重を変形して分散させながら(吸収しながら)、トンネルサイドリインフォースメント16へ荷重伝達を行うことができる。そして、このメインマフラ30がフロントシートからセカンドシートにかけて配置されているため、乗員保護に寄与する。このように、メインマフラ30がクロスメンバの機能を果たすため、クロスメンバの数を減らしてメインマフラ30の配置スペースを確保することができ、レイアウトの自由度が高まる。
そして、上記の通りメインマフラ30のピッチングを抑制する構成によって該メインマフラ30をフロアパネルに近接して配置することが可能となっており、これによりメインマフラ30をサイドメンバ14とトンネルサイドリインフォースメント16との間に配置する(サイドメンバ14とトンネルサイドリインフォースメント16との間に入り込むメインマフラ30の高さを増し、クロスメンバとして機能させる)構成が実現された。
次に、本発明の第2の実施形態に係るマフラ支持構造70について図6に基づいて説明する。マフラ支持構造70は、後支持部46に代えて後支持部72を備える点で、マフラ支持構造10とは異なる。後支持部72は、前端がメインマフラ30の後端上部におけるアウトレットパイプ36を避けた位置に固着されると共に後部がサイドメンバ14と平行に屈曲したサポートロッド74と、前後方向に長手とされると共に上向きに屈曲した一端がサイドメンバ14の内側面に固着されたボディサポート76と、互いに平行に配置されたサポートロッド60とボディサポート62とを共に貫通させて連結するサポートゴム78とで構成されている。
マフラ支持構造70の他の構成は、マフラ支持こうぞ10の対応する構成と同様である。したがって、第2の実施形態に係るマフラ指示構造70によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記各実施の形態では、側面視で左前支持部42及び右前支持部44と後支持部46とを結ぶ仮想直線Lがメインマフラ30の重心G(図心)を通る例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、左前支持部42及び右前支持部44の何れか一方と後支持部46とを結ぶ仮想直線Lがメインマフラ30の重心Gを通るように構成しても良く、単に左前支持部42及び右前支持部44(の何れか一方)を重心Gに対し後支持部46に対し上下方向反対側に配置するようにしても良い(仮想直線Lが重心Gを通らなくても良い)。また、左前支持部42及び右前支持部44と後支持部46との上下方向の配置が逆であっても良いことは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態に係るマフラ支持構造の要部を模式的に示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るマフラ支持構造が適用された自動車車体の下部構造を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るマフラ支持構造の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るマフラ支持構造の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るマフラ支持構造にて支持されるメインマフラの斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るマフラ支持構造の斜視図である。
符号の説明
10 マフラ支持構造
12 車体
30 メインマフラ(マフラ)
34 インレットパイプ(ガス入口)
36 アウトレットパイプ(ガス出口)
42 左前支持部(前側支持部、前側支持手段、第1支持部)
44 右前支持部(前側支持部、前側支持手段、第2支持部)
46 後支持部(後側支持部、後側支持手段)
70 マフラ支持構造
76 後支持部(後側支持部、後側支持手段)

Claims (7)

  1. マフラを車体に支持させるマフラ支持構造であって、
    前記マフラの前側を車体に対し支持する前側支持部と該マフラの後部を車体に対し支持する後側支持部とを、該マフラの上下方向中央部に対し上下方向の反対側に配置したマフラ支持構造。
  2. マフラを車体に支持させるマフラ支持構造であって、
    前記マフラの前側を車体に対し支持する前側支持部と該マフラの後部を車体に対し支持する後側支持部とを、該マフラの重心に対し対称に配置したマフラ支持構造。
  3. マフラを車体に支持させるマフラ支持構造であって、前記マフラの前側下部を車体に連結する前側支持手段と、前記マフラの後側上部を車体に連結する後側支持手段とを備えたマフラ支持構造。
  4. 前記前側支持手段と前記後側支持手段とを、前記マフラの重心に対し上下方向に対称に配置した請求項3記載のマフラ支持構造。
  5. 前記マフラは、前側からガスが導入されると共に後側からガスが排出されるようになっており、
    前記前側支持手段は、前記マフラの幅方向一端側下部を車体に対し支持する第1支持部と、該マフラの幅方向他端側下部を車体に対し支持する第2支持部とを含む請求項3又は請求項4記載のマフラ支持構造。
  6. 前記マフラのガス入口を幅方向中央部からオフセットして配置した請求項1乃至請求項5の何れか1項記載のマフラ支持構造。
  7. 前記マフラは、幅方向を長軸方向とすると共に上下方向を短軸方向とする楕円筒状に形成されており、該マフラのガス出口を幅方向中央部に配置した請求項6記載のマフラ支持構造。
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